JP2012016133A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012016133A
JP2012016133A JP2010148928A JP2010148928A JP2012016133A JP 2012016133 A JP2012016133 A JP 2012016133A JP 2010148928 A JP2010148928 A JP 2010148928A JP 2010148928 A JP2010148928 A JP 2010148928A JP 2012016133 A JP2012016133 A JP 2012016133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
teeth
covering surface
coil
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010148928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5546373B2 (ja
Inventor
Masaki Iijima
正樹 飯島
Noriyuki Aramaki
典之 荒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2010148928A priority Critical patent/JP5546373B2/ja
Publication of JP2012016133A publication Critical patent/JP2012016133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5546373B2 publication Critical patent/JP5546373B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】樹脂製のインシュレータを介してコアにコイルを巻回してなる回転電機において、コイルの巻回時にインシュレータがコイルに巻込まれてしまうことを防止する。
【解決手段】インシュレータ10を、ティース脚部9aに対面する脚部被覆面17aと、コア本体部8に対面する第一側辺17bと、ティース鍔部9bに対面する第二側辺17cとが一体形成されたものにすると共に、脚部被覆面17aの幅方向中間部位にティース脚部9aに向けて突出する凸部17eを形成して、コイル6の巻回時に脚部被覆面17aの幅方向両端側がコイル6によりティース脚部9aに向けて押圧されることで、第一、第二側辺17b、17cの先端側同士が拡がる方向に変形してコア本体部8、ティース鍔部9bに密着する構成にする。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両の電装品等に用いられる回転電機の技術分野に関するものである。
一般に、回転電機に用いられるコア(電機子鉄心)は、コア本体部から半径方向に突出するティースがコアの周回り方向に複数形成されていると共に、該ティースには、インシュレータを介してコイルが巻回されるように構成されている。この様なインシュレータとして、従来、ティースの脚部に対面する脚部被覆面と、該脚部被覆面の一端側から折曲されてコア本体部に対面する第一側辺と、脚部被覆面の他端側から折曲されてティース鍔部に対面する第二側辺とが一体成形された樹脂製のインシュレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−301637号公報
ところで、前記特許文献1のようなインシュレータをティースに装着したとき、インシュレータの成形上がりの形状や寸法によっては、ティースの脚部とインシュレータの脚部被覆面とが平行状とはならずに、脚部被覆面の一部が他の部分よりもティース脚部から離間してしまう場合がある。この場合に、ティース脚部から離間する部分が脚部被覆面の中央部分であると、コイルの巻回時に該脚部対面部の中央部分が巻始めのコイルによりティース脚部に押圧されることで、第一側辺及び第二側辺の先端側がコア本体、ティース鍔部から離れて互いに近づく方向に変形してしまうことがある。しかしながら、インシュレータがこの様に変形すると、二層目以降に巻回されるコイルに第一、第二側辺の先端側が巻込まれて、インシュレータが傷付いたり、コイルがコア本体部やティース鍔部に直接接触したりする場合があって、絶縁性が損なわれる惧れがあり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、コアの周回り方向に複数形成されるティースに、樹脂製のインシュレータを介してコイルを巻回してなる回転電機において、前記ティースは、コアの本体部から半径方向に突出する脚部と、該脚部の先端部にコアの周回り方向に向けて突出形成される鍔部とを有する一方、前記インシュレータは、コアの軸方向を長さ方向としティース脚部の突出方向を幅方向としてティース脚部に対面する脚部被覆面と、該脚部被覆面の幅方向一端側を基端として折曲されてコア本体部に対面する第一側辺と、脚部被覆面の幅方向他端側を基端として折曲されてティース鍔部に対面する第二側辺とが一体成形され、これら脚部被覆面と第一、第二側辺とにより形成される凹溝部にコイルが巻回される構成であると共に、前記インシュレータの脚部被覆面の幅方向中間部位に、コイルの未巻回状態で脚部被覆面の幅方向両端側よりもティース脚部に向けて突出する突出部を形成し、コイルの巻回時に該突出部がティース脚部に当接した状態で幅方向両端側がコイルによりティース脚部に向けて押圧されることで、第一、第二側辺の先端側同士が拡がる方向に変形してコア本体部及びティース鍔部に密着する構成にしたことを特徴とする回転電機である。
請求項2の発明は、請求項1において、突出部を、脚部被覆面の幅方向中心位置に対し、第一、第二側辺の何れか一方の側辺寄りに偏倚する位置に設けたことを特徴とする回転電機である。
請求項3の発明は、請求項2において、突出部を、脚部被覆面と第一側辺のなす角度と、脚部被覆面と第二側辺のなす角度とのうち小さい角度の方の側辺寄りに偏倚する位置に設けたことを特徴とする回転電機である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、脚部被覆面の幅方向中間部位にティース脚部に向けて突出する凸部を形成し、該凸部を突出部にしたことを特徴とする回転電機である。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、脚部被覆面を、幅方向中間部位が幅方向両端側よりもティース脚部側に向けて突出するよう湾曲或いは折曲させると共に、該脚部被覆面の幅方向中間部位を突出部にしたことを特徴とする回転電機である。
請求項1の発明とすることにより、コイルの巻回時に、インシュレータがコイルに巻込まれてしまうことを確実に防止できることになって、インシュレータによるコイルとステータコアとの絶縁を確実に確保することができる。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二側辺のうち一方の側辺のコイル巻回時における変形量を、他方の側辺よりも大きくすることができる。
請求項3の発明とすることにより、第一、第二側辺のうち脚部被覆面とのなす角度が小さい方の側辺のコイル巻回時における変形量を、他方の側辺よりも大きくすることができる。
請求項4の発明とすることにより、脚部被覆面に突出部を形成することができると共に、凸部の形成位置や突出量によって、コイル巻回時における第一、第二側辺の変形量を容易に調整できる。
請求項5の発明とすることにより、脚部被覆面に突出部を形成することができる。
ブラシレスモータの断面図である。 ステータコアの正面図である。 (A)、(B)はコイルを巻回したステータコアの正面図、側面図である。 (A)、(B)は第一、第二インシュレータ部材の正面図、背面図、(C)は(A)のX−X断面図、(D)は(B)のY部拡大図である。 (A)、(B)、(C)は第一、第二インシュレータ部材の平面図、底面図、斜視図である。 分割コアと該分割コアに装着されるインシュレータの斜視図である。 (A)はインシュレータが装着された分割コアの斜視図、(B)は(A)にコイルを巻回した状態を示す斜視図、(C)は(A)のX−X断面図、(D)は(C)のY部拡大図である。 (A)はコイル未巻回状態の要部断面図、(B)は一層目のコイルが巻回された状態の要部断面図である。 (A)は第二の実施の形態におけるコイル未巻回状態の要部断面図、(B)は第二の実施の形態において一層目のコイルが巻回された状態の要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は本発明の回転電機の一例であるブラシレスモータであって、該ブラシレスモータ1は、本実施の形態では、外側にステータ(固定子)2が配され、内側にロータ(回転子)3が配されたインナーロータ型のものである。
前記ステータ2は、一端側が開口した有底筒状のモータケース4、該モータケース4の内周側に固定されるステータコア(本発明のコアに相当する)5、該ステータコア5に巻回されるコイル6等から構成されている。前記モータケース4の開口側には、該開口を覆蓋するブラケット7が取付けられている。
前記ステータコア5は、環状のコア本体部8の内周側に、複数のティース9が周回り方向に所定間隔を存して形成されている。そして、各ティース9には、後述するインシュレータ10を介してコイル6が巻回されるが、これらコイル6の巻始め、巻終りの端部6aはステータコア5から引出されて、前記ブラケット7に組付けられた端子ユニット11に配設の給電用端子12にそれぞれ接続されており、該給電用端子12を介して各コイル6に電流が供給されるようになっている。
一方、ロータ3は、両端側が前記モータケース4の底部とブラケット7とに回転自在に軸承されるロータ軸13、該ロータ軸13の外周に取付けられるマグネット(永久磁石)14等から構成されている。該マグネット14は、ロータ軸13の周回り方向にN極、S極複数対が設けられている。
前記ロータ3の回転位置は、ホール素子等を用いて構成される回転位置検出センサ15により検出される。そして、該ロータ3の回転位置の検出信号に基づいて、前記ステータコア5に巻回される各コイル6への通電を制御することにより回転磁界を発生させ、これによりロータ3が回転駆動する構成になっている。
次いで、前記ステータコア5について詳細に説明すると、該ステータコア5は、ステータコア5の周回り方向に分割された複数の分割コア5Aから構成されている。各分割コア5Aには、該分割コア5Aのコア本体部8の周回り方向中央部にティース9が形成されていると共に、各ティース9は、コア本体部8の内周側から半径方向に突出する脚部9aと、該脚部9aの先端部にステータコア5の周回り方向に向けて突出形成される鍔部9bとを有している。そして、各分割コア5Aのティース9にインシュレータ10を装着し、該インシュレータ10にコイル6を巻回した状態で、各分割コア5Aのコア本体部8同士を周回り方向に連結することにより、ステータコア5が形成されるようになっている。尚、前記分割コア5Aは、磁性鋼板からなる多数のコア材をステータコア5の軸方向に積層して形成されている。また、以下の説明において、ステータコア5の軸方向、周回り方向、半径方向と同方向を、軸方向、周回り方向、半径方向と称する。
前記インシュレータ10は、ステータコア5とコイル6とを絶縁するためのものであって、分割コア5Aの軸方向一端側からティース9に装着されて該一端側から軸方向中央部までを被覆する第一インシュレータ部材10Aと、分割コア5Aの軸方向他端側からティース9に装着されて該他端側から軸方向中央部までを被覆する第二インシュレータ部材10Bとから構成されている。
前記第一、第二インシュレータ部材10A、10Bは、射出成形等により成形される樹脂製のものあるが、これら第一、第二インシュレータ部材10A、10Bは同形状をしており、ティース9の軸方向一端部(第二インシュレータ部材10Bでは軸方向他端部、以下同様)を被覆する端部被覆部16と、ティース9の周回り方向両側部を被覆する一対の側部被覆部17とが一体成形されている。
前記端部被覆部16は、ティース脚部9aの軸方向一端面に対面して該一端面を被覆する端面被覆面16aと、該端面被覆面16aの外径側端部から軸方向外側に突出する第一突出面16bと、端面被覆面16aの内径側端部から軸方向外側に突出する第二突出面16cとを備えており、これら端面被覆面16aと第一突出面16bと第二突出面16cとによって、略コ字形状の端部凹溝部16dが形成されている。また、前記第一突出面16bには、ステータコア5から引出されるコイル6の巻始め、巻終りの端部6aをガイドするスリット16eが形成されている。さらに、前記第一突出面16b及び第二突出面16cは、端面被覆面16aよりも周回り方向両側に突出していると共に、該突出先端部は、後述する側部被覆部17の第一、第二側辺17b、17cの先端部と軸方向に連続するように形成されている。
一方、前記一対の側部被覆部17は、前記端部被覆部16を基端としてティース9の軸方向中央部側に向けて延びるように形成されるが、該側部被覆部17は、ステータコア5の軸方向を長さ方向としティース脚部9aの突出方向を幅方向として、ティース脚部9aに対面して該脚部9aの軸方向一端側から軸方向中央部までを被覆する脚部被覆面17aと、該脚部被覆面17aの幅方向一端側(ティース脚部9aの突出方向基端側)を基端として折曲されてコア本体部8に対面する第一側辺17bと、脚部被覆面17aの幅方向他端側(ティース脚部9aの突出方向先端側)を基端として折曲されてティース鍔部9bに対面する第二側辺17cとを備えており、これら脚部被覆面17aと第一側辺17bと第二側辺17cとによって略コ字形状の側部凹溝部17d(本発明の凹溝部に相当する)が形成されていると共に、該側部凹溝部17dの軸方向端部は、前記端部被覆部16に形成される端部凹溝部16dの周回り方向端部に連続している。さらに、第一、第二インシュレータ部材10A、10Bをティース9に装着した状態で、第一インシュレータ部材10Aの側部凹溝部dと第二インシュレータ部材10Bの側部凹溝部17dとは軸方向に連続するようになっており、而して、ティース9に装着された第一、第二インシュレータ部材10A、10Bの側部凹溝部17d及び端部凹溝部16dによりティース9を囲繞する連続状の凹溝部が形成され、該凹溝部にコイル6が巻回される構成になっている。
さらに、前記側部被覆部17の脚部被覆面17aには、軸方向中央部側で且つ幅方向中間の部位に、ティース脚部9aに向けて突出する凸部(本発明の突出部に相当する)17eが形成されている。該凸部17eは、コイル6の未巻回状態で、脚部被覆面17aの幅方向両端側よりもティース脚部9aに向けて突出し、これにより幅方向両端側はティース脚部9aから離間する状態になっている(図8(A)参照)。そして、該ティース脚部9aから離間している脚部被覆面17aの幅方向両端側は、コイル6の巻回時に、一層目に巻回されたコイル6によってティース脚部9aに向けて押圧されることになるが、この場合に、前記凸部17eがティース脚部9aに当接した状態で幅方向両端側がティース脚部9aに向けて押圧されることで、第一側辺17b、第二側辺17cの先端側同士が拡がる方向に変形し、これにより、第一側辺17b及び第二側辺17cの先端側がコア本体部8及びティース鍔部9bに密着する構成になっている(図8(B)参照)。そして、この様に第一側辺17b及び第二側辺17cの先端側がコア本体部8及びティース鍔部9bに密着することによって、第一側辺17b及び第二側辺17cの先端側が二層目以降に巻回されるコイル6に巻込まれてしまうことを防止できるようになっている。
ここで、前記第一、第二側辺17b、17cの先端側がコア本体8、ティース鍔部9bに密着する方向への変形量は、凸部17eの突出量や形成位置によって調整することができるが、この場合に、凸部17eを、脚部被覆面17aの幅方向中心位置Oに対し、第一側辺17b或いは第二側辺17cの何れか一方の側辺寄りに偏倚する位置に設けることによって、該一方の側辺17b或いは17cの変形量を、他方の側辺17c或いは17bの変形量よりも大きくすることができる。そこで、本実施の形態では、脚部被覆面17aと第一側辺17bのなす角度θ1と、脚部被覆面17aと第二側辺17cのなす角度θ2とのうち小さい方の角度の方の側辺寄りに偏倚する位置に、凸部17eが形成されている。
つまり、本実施の形態では、脚部被覆面17aと第一側辺17bのなす角度θ1の方が、脚部被覆面17aと第二側辺17cのなす角度θ2よりも小さい(θ1<θ2)ため、凸部17eは、脚部被覆面17aの幅方向中心位置Oに対して第一側辺17b寄りに偏倚する位置に形成されている(前記図8(A)参照)。これは、上記凸部17eが設けられていない場合、脚部被覆面17aと第一、第二側辺17b、17cとのなす角度θ1、θ2が小さいほど、コイル6の巻回時に第一、第二側辺17b、17cの先端側がコア本体部8、ティース鍔部9bから離れる方向に変形して、コイル6に巻込まれやすい。而して、本実施の形態では、凸部17eが設けられていない場合には第一側辺17bの方がコイル6に巻込まれやすいことになるが、この場合に、凸部17eを脚部被覆面17aの幅方向中心位置Oよりも第一側辺17b寄りに偏倚させて設けることで、コイル6の巻回時に該第一側辺17bの先端側をコア本体部8に密着する方向により大きく変形させることができ、これにより、脚部被覆面17aと第一側辺17bとのなす角度θ1が小さくて鋭角であっても、該第一側辺17bの先端側をコイル6の巻回時に確実にコア本体部8に密着させることができるようになっている。
また、前記凸部17eは、前述したように、脚部被覆面17aの軸方向中央部側に形成されている。これは、第一、第二側辺17b、17cの軸方向端部には端部被覆部16が一体形成されているため、軸方向端部側はコイル6に巻込まれる惧れがないためであるが、これに限定されることなく、例えば、凸部17eを脚部被覆面17aの軸方向略全長に亘るように形成しても良い。
叙述の如く構成された本形態において、インシュレータ10は、ティース脚部9aに対面する脚部被覆面17aと、該脚部被覆面17aの幅方向一端側を基端として折曲されてコア本体部8に対面する第一側辺17bと、脚部被覆面17aの幅方向他端側を基端として折曲されてティース鍔部9bに対面する第二側辺17cとが一体成形されており、これら脚部被覆面17aと第一、第二側辺17b、17cとにより形成される側部凹溝部17dにコイル6が巻回されることになるが、このものにおいて、前記脚部被覆面17aの幅方向中間部位には、コイル6の未巻回状態で脚部被覆面17aの幅方向両端側よりもティース脚部9aに向けて突出する凸部17eが形成されている。そして、コイル6の巻回時に、前記脚部被覆面17aの幅方向中間部位に形成された凸部17eがティース脚部9aに当接した状態で、脚部被覆面17aの幅方向両端側が一層目のコイル6により押圧されることで第一、第二側辺17b、17cの先端側同士が拡がる方向に変形し、これにより第一、第二側辺17b、17cの先端側がコア本体部8及びティース鍔部9bに密着することになる。
この結果、コイル6の巻回時に、インシュレータ10の第一、第二側辺17b、17cがコイル6に巻込まれてしまうことを確実に防止できることになり、而して、インシュレータ10がコイル6に巻込まれて傷付いたり、コイル6がコア本体部8やティース9に直接接触してしまうような不具合をなくすことができて、インシュレータ10によるコイル6とステータコア5との絶縁を確実に確保することができる。
しかもこのものでは、前記凸部17eの突出量や形成位置によって、第一、第二側辺17b、17cの先端側がコア本体8、ティース鍔部9bに密着する方向への変化量を調整することができるから、ステータコア5やティース9の形状やサイズに応じて変化量を適宜調整できることになるが、この場合に、凸部17eを、脚部被覆面17aの幅方向中心位置Oに対し、第一側辺17b或いは第二側辺17cの何れか一方の側辺寄りに偏倚する位置に設けることによって、該一方の側辺17b或いは17cの変形量を、他方の側辺17c或いは17bの変形量よりも大きくすることができる。
さらに、前記凸部17eを第一側辺17b或いは第二側辺17cの何れか一方の側辺寄りに偏倚する位置に設けるにあたり、本実施の形態では、脚部被覆面17aと第一側辺17bのなす角度θ1と、脚部被覆面17aと第二側辺17cのなす角度θ2とのうち、小さい角度θ1の方の第一側辺17b寄りに偏倚する位置に凸部17eが形成されている。これにより、コイル6の巻回時に第一側辺17bの先端側をコア本体部8に密着する方向により大きく変形させることができ、而して、脚部被覆面17aと第一側辺17bとのなす角度θ1が小さくても、該第一側辺17bの先端側がコイル6に巻込まれてしまうことをより確実に防止することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、上記実施の形態では、本発明の突出部として脚部被覆面に凸部が形成されているが、該凸部の突出量や形成位置は、前出したように、コアやティースの形状やサイズ等に応じて、適宜変更することができる。
さらに、図9に示す第二の形態の如く、インシュレータの脚部被覆面18aを、幅方向中間部位18aMが幅方向両端側18aSよりもティース脚部9a側に向けて突出するよう湾曲或いは折曲させ、該脚部被覆面18aの幅方向中間部位18aMを、本発明の突出部とすることもできる。そして、この様に構成しても、上記凸部17eを形成した場合と同様の作用効果を奏することになる。尚、図9において、8はコア本体部、9aはティース脚部、9bはティース鍔部、18bは第一側辺、18cは第二側辺である。
また、本発明は、ブラシレスモータに限定されることなく、樹脂製のインシュレータを介してコアにコイルを巻回してなる各種回転電機に実施できる。この場合、コアはステータコアに限らず、ロータコアであっても良い。
本発明は、樹脂製のインシュレータを介してコアにコイルを巻回してなる各種回転電機に利用することができる。
1 ブラシレスモータ
5 ステータコア
6 コイル
8 コア本体部
9 ティース
9a 脚部
9b 鍔部
10 インシュレータ
17a 脚部被覆面
17b 第一側辺
17c 第二側辺
17b 側部凹溝部
17e 凸部
18a 脚部被覆面
18aM 幅方向中間部位
18b 第一側辺
18c 第二側辺

Claims (5)

  1. コアの周回り方向に複数形成されるティースに、樹脂製のインシュレータを介してコイルを巻回してなる回転電機において、前記ティースは、コアの本体部から半径方向に突出する脚部と、該脚部の先端部にコアの周回り方向に向けて突出形成される鍔部とを有する一方、前記インシュレータは、コアの軸方向を長さ方向としティース脚部の突出方向を幅方向としてティース脚部に対面する脚部被覆面と、該脚部被覆面の幅方向一端側を基端として折曲されてコア本体部に対面する第一側辺と、脚部被覆面の幅方向他端側を基端として折曲されてティース鍔部に対面する第二側辺とが一体成形され、これら脚部被覆面と第一、第二側辺とにより形成される凹溝部にコイルが巻回される構成であると共に、前記インシュレータの脚部被覆面の幅方向中間部位に、コイルの未巻回状態で脚部被覆面の幅方向両端側よりもティース脚部に向けて突出する突出部を形成し、コイルの巻回時に該突出部がティース脚部に当接した状態で幅方向両端側がコイルによりティース脚部に向けて押圧されることで、第一、第二側辺の先端側同士が拡がる方向に変形してコア本体部及びティース鍔部に密着する構成にしたことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1において、突出部を、脚部被覆面の幅方向中心位置に対し、第一、第二側辺の何れか一方の側辺寄りに偏倚する位置に設けたことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2において、突出部を、脚部被覆面と第一側辺のなす角度と、脚部被覆面と第二側辺のなす角度とのうち小さい角度の方の側辺寄りに偏倚する位置に設けたことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、脚部被覆面の幅方向中間部位にティース脚部に向けて突出する凸部を形成し、該凸部を突出部にしたことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項において、脚部被覆面を、幅方向中間部位が幅方向両端側よりもティース脚部側に向けて突出するよう湾曲或いは折曲させると共に、該脚部被覆面の幅方向中間部位を突出部にしたことを特徴とする回転電機。
JP2010148928A 2010-06-30 2010-06-30 回転電機 Active JP5546373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148928A JP5546373B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148928A JP5546373B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012016133A true JP2012016133A (ja) 2012-01-19
JP5546373B2 JP5546373B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45601919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010148928A Active JP5546373B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5546373B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5178935B1 (ja) * 2012-05-29 2013-04-10 三菱電機株式会社 回転電機
US9300178B2 (en) 2012-08-10 2016-03-29 Denso Corporation Stator of electric rotating machine
WO2018150968A1 (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日本電産サンキョー株式会社 モータおよびポンプ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827906U (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 松下電器産業株式会社 電磁機器のコイルボビン
JPH10309053A (ja) * 1997-04-30 1998-11-17 Shinano Kenshi Co Ltd モータの巻線固定子とモータ
JP2003143792A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Asmo Co Ltd 回転電機の電機子
JP2003199278A (ja) * 2001-12-26 2003-07-11 Denso Corp 回転電機およびその製造方法
JP2004304988A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Nissan Motor Co Ltd 電動機のステータ構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827906U (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 松下電器産業株式会社 電磁機器のコイルボビン
JPH10309053A (ja) * 1997-04-30 1998-11-17 Shinano Kenshi Co Ltd モータの巻線固定子とモータ
JP2003143792A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Asmo Co Ltd 回転電機の電機子
JP2003199278A (ja) * 2001-12-26 2003-07-11 Denso Corp 回転電機およびその製造方法
JP2004304988A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Nissan Motor Co Ltd 電動機のステータ構造

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5178935B1 (ja) * 2012-05-29 2013-04-10 三菱電機株式会社 回転電機
WO2013179504A1 (ja) 2012-05-29 2013-12-05 三菱電機株式会社 回転電機
CN104380577A (zh) * 2012-05-29 2015-02-25 三菱电机株式会社 旋转电机
EP2858215A4 (en) * 2012-05-29 2016-05-11 Mitsubishi Electric Corp ELECTRIC TURNING MACHINE
US9601960B2 (en) 2012-05-29 2017-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electrical machine with biased bobbin
US9300178B2 (en) 2012-08-10 2016-03-29 Denso Corporation Stator of electric rotating machine
WO2018150968A1 (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日本電産サンキョー株式会社 モータおよびポンプ装置
CN110268602A (zh) * 2017-02-14 2019-09-20 日本电产三协株式会社 电动机及泵装置
CN110268602B (zh) * 2017-02-14 2021-08-24 日本电产三协株式会社 电动机及泵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5546373B2 (ja) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751927B2 (ja) 回転電機およびそれに用いられるステータの製造方法
JP5892106B2 (ja) 回転電機及び回転子の製造方法
JP5361277B2 (ja) モータ
US10439453B2 (en) Stator
WO2018003436A1 (ja) 回転電機の固定子
US11018543B2 (en) Method for manufacturing stator of rotary electric machine including a cassette coil
CN108370185B (zh) 定子和旋转电机
WO2016132494A1 (ja) 回転電機及び回転電機用インシュレータ
JP2017188981A (ja) ステータ、その製造方法、およびブラシレスモータ
JP5959715B2 (ja) 回転電機
JP5546373B2 (ja) 回転電機
JP2013514754A (ja) 電気モータ
JP4847727B2 (ja) 回転電機
JP5453881B2 (ja) モータ
JP6484824B2 (ja) 電動機
JP5659531B2 (ja) 電機子および、モータ
JP2007252030A (ja) インシュレータ及び電動機
JP6216603B2 (ja) 電機子及び回転電機
JP2018125898A (ja) 回転電機
JP2017188982A (ja) ステータ、その製造方法、およびブラシレスモータ
JP6776958B2 (ja) ステータの製造方法
JP6485046B2 (ja) 直流モータ
JP2010172096A (ja) モータ
JP2016072994A (ja) 回転電機
JP5981363B2 (ja) ロータ及びロータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5546373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150