JP2003143792A - 回転電機の電機子 - Google Patents

回転電機の電機子

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JP2003143792A JP2001338208A JP2001338208A JP2003143792A JP 2003143792 A JP2003143792 A JP 2003143792A JP 2001338208 A JP2001338208 A JP 2001338208A JP 2001338208 A JP2001338208 A JP 2001338208A JP 2003143792 A JP2003143792 A JP 2003143792A
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智 矢野
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明彦 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コアと巻線間を電気的に絶縁することは勿論、
安価な構成で巻線を保護することが可能な回転電機の電
機子を提供すること。 【解決手段】各コアインシュレータのボビン部33に
は、スロット20d側に向かう突出部35を形成してい
る。そのため、積層コアのティース20bに各コアイン
シュレータを介して巻線19を巻装する場合には、突出
部35が巻線19の締め付け力によって反スロット20
d側、つまりティース20b側に押圧される。従って、
ボビン部33がティース20bから離間することや、延
出部34が突起20cから離間することが防止される。
その結果、巻線19を巻装する場合に、巻線19が突起
20cと延出部34間の隙間に入り込む可能性が低くな
り、巻線19の表面が突起20cによって損傷を受ける
おそれが低減される。従って、巻線19を保護すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータに代表
される回転電機の電機子に関し、より詳しくは、回転電
機の電機子を構成するコアと巻線間の絶縁構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流モータの電機子(アーマ
チャ)を構成するコアと巻線間を絶縁する方法として、
コアと巻線間に絶縁性の樹脂成形品(コアインシュレー
タ)を介在させる方法が種々提案されている。
【0003】例えば、図6に示すように、直流モータの
アーマチャ100は、回転軸と一体回動する積層コア1
10と、その積層コア110を軸方向の両側から被覆す
る一対のコアインシュレータ120とを備えている。具
体的には、図7(a)に示すように、各コアインシュレ
ータ120は、積層コア110の中央部から放射状に延
出形成されたティース111を軸方向に沿って被覆する
ボビン部121と、ティース111の外径側の先端部か
ら周方向に延出形成された突起111aを軸方向に沿っ
て被覆する延出部122とを備えている。
【0004】その結果、図7(b)に示すように、各コ
アインシュレータ120で被覆された積層コア110の
ティース111に巻線130を巻装すると、ティース1
11と巻線130間が各コアインシュレータ120によ
って電気的に絶縁される。尚、各コアインシュレータ1
20の延出部122は、積層コア110のティース11
1に巻線130を巻装する場合に、巻線130が突起1
11aに直接接触しないようにするために設けられてい
る。その結果、積層コア110のティース111に巻線
130を巻装する場合に、巻線130の表面に施された
絶縁被膜(例えばエナメル)が、突起111aによって
損傷を受けるおそれはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(a)に示すように、積層コア110のティース111
に巻線130を巻装する場合には、巻線130の締め付
け力が、コアインシュレータ120の角部121aを支
点として作用する。そのため、ティース111に密着さ
れていたコアインシュレータ120のボビン部121
が、角部121aを支点として、隣り合うティース11
1間の空間であるスロット112側に回転してティース
111から離間する。そして、図8(b)に示すよう
に、ボビン部121がティース111から離間すること
に伴って、ティース111の突起111aに密着されて
いたコアインシュレータ120の延出部122も同様
に、突起111aから離間する。
【0006】従って、ティース111の突起111aと
コアインシュレータ120の延出部122間の隙間S1
が広くなるとともに、巻線130の挿入口、つまり延出
部122間の隙間S2が狭くなる。すると、巻線130
を巻装する場合に、隙間S2からスロット112内に巻
線130を挿入することが困難になるとともに、巻線1
30が隙間S1に入り込む可能性が高くなる。その結
果、仮に巻線130が隙間S1に入り込んだ場合には、
巻線130の表面に施された絶縁被膜が、突起111a
によって損傷を受けるおそれがある。
【0007】そこで、巻線130が隙間S1に入り込む
のを防止するために、巻線装置にガイド部材140を設
けて、そのガイド部材140を巻線130の挿入経路に
配置し、巻線130を隙間S2からスロット112内ま
で確実に案内する構成が考えられる。しかし、このよう
な構成では、巻線130を巻装するための設備構成が複
雑且つ高価なものとなり好ましくない。尚、図7(a)
に示す構成とは異なり、延出部122を備えていないコ
アインシュレータ120によって積層コア110を被覆
して巻線130を巻装する構成の場合にも、突起111
aで巻線130を傷付けないようにガイド部材140を
設ける必要があり、上記と同様の問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、その目的は、コアと巻線間を電気
的に絶縁することは勿論、安価な構成で巻線を保護する
ことが可能な回転電機の電機子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、回転軸と一体回動す
るコアと、そのコアを軸方向の両側から被覆する一対の
コアインシュレータと、それら各コアインシュレータを
介してコアに巻装される巻線とを備え、コアと巻線間に
介在する各コアインシュレータによってコアと巻線間を
電気的に絶縁する回転電機の電機子において、前記コア
インシュレータは、前記コアの中央部から放射状に延出
形成されたティースを軸方向に沿って被覆するボビン部
と、ティースの外径側の先端部から周方向に延出形成さ
れた突起を軸方向に沿って被覆する延出部とを含み、前
記ボビン部には、隣り合うティース間の空間であるスロ
ット側に向かう突出部を形成した。
【0010】従って、請求項1に記載の発明によれば、
コアのティースは、軸方向に沿って各コアインシュレー
タのボビン部によって被覆されるとともに、コアのティ
ースの突起は、軸方向に沿って各コアインシュレータの
延出部によって被覆される。その結果、各コアインシュ
レータで被覆されたコアのティースに巻線を巻装する
と、ティースと巻線間が各コアインシュレータによって
電気的に絶縁される。
【0011】特に、各コアインシュレータのボビン部に
は、スロット側に向かう突出部が形成されている。その
ため、コアのティースに各コアインシュレータを介して
巻線を巻装する場合には、各コアインシュレータの突出
部が巻線の締め付け力によって反スロット側、つまりテ
ィース側に押圧される。従って、各コアインシュレータ
のボビン部がティースから離間することや、各コアイン
シュレータの延出部が突起から離間することが防止され
る。その結果、巻線を巻装する場合に、巻線がティース
の突起と各コアインシュレータの延出部間の隙間に入り
込む可能性が低くなり、巻線の表面がティースの突起に
よって損傷を受けるおそれが低減される。
【0012】尚、このように各コアインシュレータのボ
ビン部に突出部を形成した構成により、巻線の表面がテ
ィースの突起によって損傷を受けるおそれが低減される
ため、従来とは異なり、巻線の巻装時にガイド部材14
0を設ける必要がないことは言うまでもない。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の回転電機の電機子において、前記スロット側に向か
う突出部は、巻線の巻装時に巻線と接触する突出量を有
し、巻線の締め付け力によって反スロット側へ押圧され
る。
【0014】従って、請求項2に記載の発明によれば、
各コアインシュレータのボビン部に形成された突出部
は、巻線の巻装時に巻線と接触するのに十分な突出量を
有している。そのため、それら各コアインシュレータの
突出部は、スロット側から反スロット側へ作用する巻線
の締め付け力によって、確実に反スロット側、つまりテ
ィース側に押圧される。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の回転電機の電機子において、前記スロ
ット側に向かう突出部は、内径側から外径側に向かう
程、スロット側への突出量を大きくした。
【0016】ティースがコアの中央部から放射状に延出
形成されていることから、内径側から外径側に向かう
程、隣り合うティース間の距離が長く、より多くの巻線
を巻装することができる。そして、巻線を巻装しても、
外径側における隣り合うティース間には、一般的に巻線
が巻装されない若干のスペースがある。そこで、請求項
3に記載の発明のように、内径側から外径側に向かう
程、スロット側に向かう突出部の突出量を大きくするこ
とによって、スロット内において、隣り合うティース間
のスペースを減少させている。ただし、単にスペースを
減少させているに過ぎず、巻線の巻装量が減少すること
はない。
【0017】むしろ、コアインシュレータのボビン部に
突出部が形成されていない従来構成では、スロット内に
おいて、巻線が隣り合う各ティース側に偏って巻装され
て、それら両サイドに偏って巻装された巻線間にスペー
スが形成されるおそれがある。そして、巻線が両サイド
に偏って巻装されたスロット(スペース有り)と、巻線
が両サイドに偏らずに巻装されたスロット(スペース無
し)とが混在する場合には、電機子の回転アンバランス
量が大きくなり易い。これに対して、請求項3に記載の
発明によれば、内径側から外径側に向かう程、スロット
側に向かう突出部の突出量を大きくすることによって、
スロット内において、隣り合うティース間のスペースを
減少させているため、巻線が両サイドに偏ることはな
い。従って、従来構成とは異なり、スペース有りのスロ
ットとスペース無しのスロットとが混在することがな
く、電機子の回転バランスが安定する。
【0018】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子におい
て、前記コアインシュレータは、前記コアにおける放射
状をなす両側面のうち一側面を被覆するカバー部を含
み、そのカバー部から軸方向に沿って前記ボビン部及び
延出部を延出形成し、それらカバー部、ボビン部及び延
出部にて突起を含むティースの収容部を構成し、前記ボ
ビン部及び延出部における前記カバー部とは反対側の端
部にて突起を含むティースの挿入口を形成し、その挿入
口に対応するボビン部の内側面には、スロット側に向か
って面取りを施した。
【0019】従って、請求項4に記載の発明によれば、
コアにおける放射状をなす一側面は、各コアインシュレ
ータのカバー部によって被覆される。その結果、各コア
インシュレータで被覆されたコアのティースに巻線を巻
装すると、ティースと巻線間が各コアインシュレータに
よって確実に絶縁される。
【0020】また、コアの突起を含むティースの挿入口
に対応する各コアインシュレータのボビン部の内側面に
は、スロット側、つまり反ティース側に向かって面取り
が施されている。換言すれば、各コアインシュレータに
おいて、コアの突起を含むティースの挿入口が広げられ
ているため、各コアインシュレータをコアに容易に装着
することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る回転電機の
電機子を直流モータのアーマチャに具体化した一実施形
態を図面を用いて説明する。
【0022】図1に示すように、直流モータ1は、モー
タハウジング2を備え、そのモータハウジング2は、有
底筒状のヨーク3とエンドフレーム4とから構成されて
いる。ヨーク3の底部には軸受凹部5が凹設され、その
軸受凹部5には軸受6が固定されている。また、ヨーク
3の内側面には、一対のマグネット7,8が固設されて
いる。前記ヨーク3の開口を閉塞するエンドフレーム4
の内側面4aには軸受凹部9が凹設され、その軸受凹部
9には軸受10が固定されている。
【0023】前記ヨーク3とエンドフレーム4とで形成
される空間には、アーマチャ15が収容され、そのアー
マチャ15の回転軸16は、前記各軸受6,10にて回
動可能に支持されている。尚、この回転軸16には、コ
ンミテータ17が固着され、そのコンミテータ17に
は、ブラシ18が摺接されている。その結果、直流モー
タ1では、コンミテータ17の回転に伴って、外部から
の電流をブラシ18で機械的に整流して、アーマチャ1
5に巻装される巻線19に供給している。
【0024】次に、アーマチャ15の構成について、図
2に示す分解斜視図を主に用いて説明する。図2に示す
ように、アーマチャ15は、図1に示す回転軸16と一
体回動する積層コア20と、その積層コア20を軸方向
の両側(コンミテータ側及び反コンミテータ側)から被
覆する一対のコアインシュレータ30とを備えている。
積層コア20は、複数枚のコアシート21からなり、各
コアシート21は、孔21aが形成された中央部から放
射状に、かつ、等角度間隔に延出形成された複数のティ
ース片21b(本実施形態では45度間隔で8個)を備
えている。そして、各ティース片21bの外径側の先端
部には、周方向に沿って延出する突片21cが形成され
ている。尚、各孔21aは、積層コア20における回転
軸16の貫通孔20aを構成し、各ティース片21b
は、積層コア20におけるティース20bを構成し、各
突片21cは、積層コア20における突起20cを構成
し、隣り合うティース20b間の空間は、積層コア20
におけるスロット20dを構成する。
【0025】各コアインシュレータ30は、絶縁性の熱
可塑性樹脂からなる成形品であって、図1に示す回転軸
16に固定される筒部31を備えている。つまり、本実
施形態では、積層コア20が回転軸16に対して回動可
能であるものの、その積層コア20に装着される各コア
インシュレータ30が回転軸16に対して固定されてい
る。その結果、積層コア20は回転軸16と一体回動す
る。尚、積層コア20及び各コアインシュレータ30が
いずれも回転軸16に対して固定された構成、又は積層
コア20のみが回転軸16に対して固定された構成であ
ってもよく、これらの構成とした場合にも、積層コア2
0は回転軸16と一体回動する。
【0026】また、各コアインシュレータ30は、前記
積層コア20における放射状をなす両側面L,Rのうち
一側面を被覆するカバー部32を備えている。具体的に
は、コンミテータ17側のコアインシュレータ30のカ
バー部32は、積層コア20の側面Lを被覆し、反コン
ミテータ17側のコアインシュレータ30のカバー部3
2は、積層コア20の側面Rを被覆する。さらに、各コ
アインシュレータ30は、前記積層コア20のティース
20bを軸方向に沿って被覆するボビン部33と、前記
積層コア20の突起20cを軸方向に沿って被覆する延
出部34とを備えている。尚、前記積層コア20におけ
る外径側の端面Tは、図1に示すマグネット7,8から
の磁束の通路として機能するため、磁束に悪影響を及ぼ
さないようにするために、端面Tを各コアインシュレー
タ30で被覆しない構成が好ましい。
【0027】次に、各コアインシュレータ30の特徴的
な構成について、図3(a),(b)に示す要部断面図
を主に用いて説明する。図3(a),(b)に示すよう
に、各コアインシュレータ30には、カバー部32、ボ
ビン部33及び延出部34によって、前記積層コア20
の突起20cを含むティース20bの収容部30aが形
成されている。そして、図2に示すように、ボビン部3
3及び延出部34におけるカバー部32とは反対側の端
部によって、突起20cを含むティース20bの挿入口
30bが形成されている。
【0028】また、各コアインシュレータ30の特徴的
な構成として、ボビン部33には、スロット20d側に
向かう突出部35が形成されている。具体的には、突出
部35は、内径側から外径側に向かう程、スロット20
d側への突出量が大きくなるように形成されており、本
実施形態では、内径側から外径側に向かう程、突出量が
直線的に大きくなる、いわゆるテーパ状に形成されてい
る(図3(a)参照)。特に、突出部35において最も
外径側の部分は、巻線19の巻装時に巻線19と接触す
るのに十分な突出量を有している。また、図2に示す挿
入口30bに対応するボビン部33(詳しくは突出部3
5)の外径側の内側面には、スロット20d側に向かっ
て面取り35aが施されている。本実施形態では、この
面取り35aは、カバー部32とは反対側に向かう程、
ティース20bとの離間距離が直線的に長くなるテーパ
状に施されている(図3(b)参照)。
【0029】以上、詳述したように本実施形態によれ
ば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)積層コア20のティース20bを、軸方向に沿っ
て各コアインシュレータ30のボビン部33によって被
覆するとともに、積層コア20のティース20bの突起
20cを、軸方向に沿って各コアインシュレータ30の
延出部34によって被覆している。その結果、各コアイ
ンシュレータ30で被覆された積層コア20のティース
20bに巻線19を巻装すると、ティース20bと巻線
19間を各コアインシュレータ30によって電気的に絶
縁することができることは言うまでもない。
【0030】(2)特に、各コアインシュレータ30の
ボビン部33には、スロット20d側に向かう突出部3
5を形成している。そのため、積層コア20のティース
20bに各コアインシュレータ30を介して巻線19を
巻装する場合には、各コアインシュレータ30の突出部
35が巻線19の締め付け力によって反スロット20d
側、つまりティース20b側に押圧される。従って、各
コアインシュレータ30のボビン部33がティース20
bから離間することや、各コアインシュレータ30の延
出部34が突起20cから離間することが防止される。
その結果、巻線19を巻装する場合に、巻線19がティ
ース20bの突起20cと各コアインシュレータ30の
延出部34間の隙間に入り込む可能性が低くなり、巻線
19の表面がティース20bの突起20cによって損傷
を受けるおそれが低減される。従って、巻線19を保護
することができる。
【0031】(3)加えて、各コアインシュレータ30
のボビン部33に突出部35を形成した構成により、巻
線19の表面がティース20bの突起20cによって損
傷を受けるおそれが低減されるため、従来とは異なり、
巻線19の巻装時に、図8(b)に示すガイド部材14
0を設ける必要がないことは言うまでもない。従って、
積層コア20と巻線19間を電気的に絶縁することは勿
論、安価な構成で巻線19を保護することができる。
【0032】(4)各コアインシュレータ30のボビン
部33に形成された突出部35は、巻線19の巻装時に
巻線19と接触するのに十分な突出量を有している。そ
のため、それら各コアインシュレータ30の突出部35
は、スロット20d側から反スロット20d側へ作用す
る巻線19の締め付け力によって、確実に反スロット2
0d側、つまりティース20b側に押圧される。従っ
て、巻線19がティース20bの突起20cと各コアイ
ンシュレータ30の延出部34間の隙間に入り込む可能
性がさらに低くなり、巻線19を確実に保護することが
できる。
【0033】(5)ティース20bが積層コア20の中
央部から放射状に延出形成されていることから、内径側
から外径側に向かう程、隣り合うティース20b間の距
離が長く、より多くの巻線19を巻装することができ
る。そして、巻線19を巻装しても、外径側における隣
り合うティース20b間には、一般的に巻線19が巻装
されない若干のスペースがある。そこで、本実施形態で
は、内径側から外径側に向かう程、スロット20d側に
向かう突出部35の突出量を大きくすることによって、
スロット20d内において、隣り合うティース20b間
のスペースを減少させている。ただし、単にスペースを
減少させているに過ぎず、巻線19の巻装量が減少する
ことはない。従って、従来通りの巻装量を維持しながら
にして、巻線19を保護することができる。
【0034】(6)むしろ、コアインシュレータ30の
ボビン部33に突出部35が形成されていない従来構成
では、スロット20d内において、巻線19が隣り合う
各ティース20b側に偏って巻装されて、それら両サイ
ドに偏って巻装された巻線19間にスペースが形成され
るおそれがある。そして、巻線19が両サイドに偏って
巻装されたスロット20d(スペース有り)と、巻線1
9が両サイドに偏らずに巻装されたスロット20d(ス
ペース無し)とが混在する場合には、アーマチャ15の
回転アンバランス量が大きくなり易い。これに対して、
本実施形態では、内径側から外径側に向かう程、スロッ
ト20d側に向かう突出部35の突出量を大きくするこ
とによって、スロット20d内において、隣り合うティ
ース20b間のスペースを減少させているため、巻線1
9が両サイドに偏ることはない。従って、従来構成とは
異なり、スペース有りのスロット20dとスペース無し
のスロット20dとが混在することがなく、アーマチャ
15の回転バランスを安定させることができる。
【0035】(7)積層コア20における放射状をなす
一側面(側面L又は側面R)を、各コアインシュレータ
30のカバー部32によって被覆している。特に、本実
施形態では、各コアインシュレータ30によって、積層
コア20を軸方向の両側から被覆している。換言すれ
ば、各コアインシュレータ30のカバー部32によっ
て、積層コア20の側面L,Rをいずれも被覆してい
る。その結果、各コアインシュレータ30で被覆された
積層コア20のティース20bに巻線19を巻装する
と、ティース20bと巻線19間を各コアインシュレー
タ30によって確実に絶縁することができる。
【0036】(8)積層コア20の突起20cを含むテ
ィース20bの挿入口30bに対応する各コアインシュ
レータ30のボビン部33の内側面には、スロット20
d側、つまり反ティース20b側に向かって面取り35
aを施している。換言すれば、各コアインシュレータ3
0において、積層コア20の突起20cを含むティース
20bの挿入口30bが広げられているため、各コアイ
ンシュレータ30を積層コア20に容易に装着すること
ができる。
【0037】(9)挿入口30bに対応するボビン部3
3(詳しくは突出部35)の外径側の内側面のみに面取
り35aを施している。換言すれば、突出部35の突出
量が大きな部分のみに面取り35aを施している。その
ため、その面取り35aによって、突出部35における
実質的な突出量が若干小さくなり、強度が若干低下する
ものの、巻線19の締め付け力によって各コアインシュ
レータ30が破損するまでには至らない。従って、各コ
アインシュレータ30によって、積層コア20に対する
装着のし易さ及び巻線19の締め付け力に対する強度の
いずれもを満足することができる。
【0038】(10)加えて、延出部34には突出部3
5を形成していないため、スロット20d内において、
延出部34間の隙間、つまり巻線19の挿入口が狭くな
ることが極力抑制される。従って、延出部34にて巻線
19を保護しながらにして、巻線19の巻装し易さをほ
ぼ維持することができる。
【0039】(11)突出部35が形成されていない従
来構成では、巻線19が各コアインシュレータ30に対
して接触する部分が、巻線19の巻装1周当たり、カバ
ー部32とボビン部33との接続部分の4箇所のみであ
る。これに対して、突出部35が形成された本実施形態
の構成では、巻線19が、上記4箇所以外に、突出部3
5にも接触する(合計8箇所)。そのため、巻線19に
「ゆるみ」が発生し難く、このようなことからもアーマ
チャ15の回転バランスを安定させることができる。
尚、巻線19の表面を保護するために、各コアインシュ
レータ30において、巻線19が接触する部分にテーパ
面又は曲面を形成する構成が好ましい。
【0040】(12)各コアインシュレータ30は、金
型を使用した成形品である。ここで、突出部35が形成
されていない従来構成では、ボビン部33の厚みが薄
く、金型に装備された押し出しピンによってボビン部3
3を押圧することができない。換言すれば、カバー部3
2の内面のような比較的面積の広い部分しか押圧するこ
とができない。そのため、使用できる押し出しピンの数
が少なく、さほど応力が分散されないため、成形品を離
型させるときに変形するおそれがある。これに対して、
突出部35が形成された本実施形態の構成では、その突
出部35の突出量の分だけボビン部33が肉厚に構成さ
れている。そのため、突出部35にも押し出しピンを押
圧して成形品を離型させることができる。従って、従来
構成と比較して応力が分散されるため、成形品が変形す
るおそれはない。
【0041】(13)加えて、突出部35の突出量の分
だけボビン部33を肉厚に構成しているため、その突出
部35の突出量に応じて、巻線19とティース20b間
の絶縁距離が長くなる。そのため、突出部35が形成さ
れていない従来構成と比較して、巻線19とティース2
0b間を確実に絶縁することができる。尚、このように
突出部35により絶縁性が増すことから、各コアインシ
ュレータ30の形状を、突出部35の突出量が長い部分
程、各コアインシュレータ30間の間隔が広くなるよう
に変更した構成としてもよい。具体的には、各コアイン
シュレータ30間の間隔を、図3(b)に示すH1から
図3(c)に示すH2に広げた構成としてもよい。ちな
みに、このように各コアインシュレータ30の形状を変
更した構成とした場合には、成形材料及び金型にかかる
コストを低減することができる。また、従来構成におけ
る絶縁性を維持することができることは言うまでもな
い。
【0042】尚、前記実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・図4に示すように、スロット20d側に向かう突出部
35を、ボビン部33における径方向の中央部よりも外
径側のみに形成した構成としてもよい。このように構成
すれば、巻線19を巻装する場合には、ボビン部33に
おける径方向の中央部よりも外径側のみに形成された突
出部35が、巻線19の締め付け力によってティース2
0b側に押圧される。この突出部35の形成位置は、テ
ィース20bの外径側の先端部から周方向に延出形成さ
れた突起20cを軸方向に沿って被覆する延出部34の
近傍である。
【0043】つまり、巻線19を巻装する場合には、延
出部34の近傍に形成された突出部35が、巻線19の
締め付け力によってティース20b側に押圧される。そ
のため、特に延出部34が突起20cから離間すること
が確実に防止され、巻線19の表面がティース20bの
突起20cによって損傷を受けるおそれがさらに低減さ
れる。従って、巻線19を保護することができる。ま
た、延出部34が突起20cから離間することが確実に
防止されることから、アーマチャ15の回転時におけ
る、いわゆる「ガタツキ」が極力抑制され、アーマチャ
15の回転バランスの安定性を向上できる。さらに、ボ
ビン部33における径方向の中央部よりも内径側には、
突出部35が形成されていないため、その突出部35が
形成されていない分だけ、多くの巻線19を巻装するこ
とができる。つまり、巻線19の占積率を向上できる。
尚、図3(a),(b)に示す面取り35aを施す構成
又は面取り35aを施さない構成のいずれであってもよ
い。
【0044】・図5に示すように、突出部35の肉厚が
厚くなることにより形成可能となる、外径側の内側面に
施す面取り35aは、カバー部32とは反対側に向かう
程、ティース20bとの離間距離が曲線的に長くなる曲
面状とした構成としてもよい。このように構成すれば、
積層コア20に対する各コアインシュレータ30の装着
時には、積層コア20と各コアインシュレータ30間に
作用する摩擦力が小さい。そのため、各コアインシュレ
ータ30を、いわゆる「すべり」によって積層コア20
にスムーズに装着することができる。しかも、このよう
にスムーズに装着できることから、装着時において、組
付性を向上できる。
【0045】・各コアインシュレータ30を、熱硬化性
樹脂や、絶縁性を有するコーティング鋼板等で構成して
もよい。さらに、上記実施形態より把握される技術的思
想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
【0046】〔1〕請求項1〜請求項4のいずれか1項
に記載の回転電機の電機子において、前記スロット側に
向かう突出部を、前記コアのティースを軸方向に沿って
被覆するボビン部における径方向の中央部よりも外径側
のみに形成した回転電機の電機子。このように構成すれ
ば、巻線を巻装する場合には、ボビン部における径方向
の中央部よりも外径側のみに形成された突出部が、巻線
の締め付け力によってティース側に押圧される。この突
出部の形成位置は、ティースの外径側の先端部から周方
向に延出形成された突起を軸方向に沿って被覆する延出
部の近傍である。つまり、巻線を巻装する場合には、延
出部の近傍に形成された突出部が、巻線の締め付け力に
よってティース側に押圧される。そのため、特に延出部
が突起から離間することが確実に防止され、巻線の表面
がティースの突起によって損傷を受けるおそれがさらに
低減される。従って、巻線を保護することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項4の
いずれか1項に記載の発明によれば、コアと巻線間を電
気的に絶縁することは勿論、安価な構成で巻線を保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のアーマチャを備えた直流モータの
模式断面図。
【図2】アーマチャの構成を示す分解斜視図。
【図3】アーマチャの要部断面図。
【図4】別の実施形態のアーマチャの要部断面図。
【図5】別の実施形態のアーマチャの要部断面図。
【図6】従来のアーマチャの構成を示す分解斜視図。
【図7】従来のアーマチャの断面図。
【図8】従来のアーマチャの作用を示す断面図。
【符号の説明】
1…回転電機としての直流モータ、15…電機子として
のアーマチャ、16…回転軸、19…巻線、20…コア
としての積層コア、20b…ティース、20c…突起、
20d…スロット、30…コアインシュレータ、30a
…収容部、30b…挿入口、32…カバー部、33…ボ
ビン部、34…延出部、35…突出部、35a…面取
り、L…側面、R…側面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 智 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 関 明彦 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 杉島 一志 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB07 AB09 AC08 AE06 AE08 5H604 AA05 AA08 BB01 BB07 BB14 CC02 CC05 CC16 DB01 PB02 PB04 QC09 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP02 PP06 PP10 PP16 PP22 QQ02 RR01 SS02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と一体回動するコアと、そのコア
    を軸方向の両側から被覆する一対のコアインシュレータ
    と、それら各コアインシュレータを介してコアに巻装さ
    れる巻線とを備え、コアと巻線間に介在する各コアイン
    シュレータによってコアと巻線間を電気的に絶縁する回
    転電機の電機子において、 前記コアインシュレータは、前記コアの中央部から放射
    状に延出形成されたティースを軸方向に沿って被覆する
    ボビン部と、ティースの外径側の先端部から周方向に延
    出形成された突起を軸方向に沿って被覆する延出部とを
    含み、 前記ボビン部には、隣り合うティース間の空間であるス
    ロット側に向かう突出部を形成した回転電機の電機子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機の電機子にお
    いて、前記スロット側に向かう突出部は、巻線の巻装時
    に巻線と接触する突出量を有し、巻線の締め付け力によ
    って反スロット側へ押圧される回転電機の電機子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の回転電機
    の電機子において、前記スロット側に向かう突出部は、
    内径側から外径側に向かう程、スロット側への突出量を
    大きくした回転電機の電機子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の回転電機の電機子において、前記コアインシュレー
    タは、前記コアにおける放射状をなす両側面のうち一側
    面を被覆するカバー部を含み、そのカバー部から軸方向
    に沿って前記ボビン部及び延出部を延出形成し、それら
    カバー部、ボビン部及び延出部にて突起を含むティース
    の収容部を構成し、 前記ボビン部及び延出部における前記カバー部とは反対
    側の端部にて突起を含むティースの挿入口を形成し、そ
    の挿入口に対応するボビン部の内側面には、スロット側
    に向かって面取りを施した回転電機の電機子。
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