従来より、テレビ電話機能を備えた携帯電話について、様々な提案がなされている。これらの提案は、主に2つの使用方法を前提している。すなわち、携帯電話のマイクとスピーカをユーザーの口元と耳元に近接させた状態で使用する方法と、携帯電話のマイクとスピーカをユーザーの口元と耳元から離した状態で使用する方法と、の2つである。
(1)第1の方法、すなわち、携帯電話のマイクとスピーカをそれぞれユーザーの口元と耳元に近接させた状態で使用する方法を前提とする場合は、通話の相手方の映像を表示する表示部とユーザーの画像を撮像する撮像部(例えばビデオカメラ部)とをユーザーの顔から離れた位置に配置する必要がある。
そのための工夫として、例えば、特許文献1(特開2000−78549)は、「表示部と撮像部とを備えた部分を携帯電話本体から分離させて、可動ロッドにより、携帯電話本体のスピーカ部分と水平方向に対向する位置に配置させること」を提案している(特許文献1の図3を引用した図4(a)を参照)。また、特許文献2(特開平8−65647)は、「カメラと表示部を備えた操作パネルを、支持用のロッドにより、携帯電話本体から離れた位置であってユーザーの口の下方に位置に配置させること」を提案している(特許文献2の図31を引用した図4(b)参照)。また、特許文献3(特開2003−209603)は、「通話時に、撮像素子を含む表示モジュールを、携帯電話本体から分離し、ユーザーが携帯電話本体を持っている手ではない方の片手で持つようにすること」を提案している(特許文献3の図の図9を引用した図4(c)参照)。また、特許文献4(特開2003−32344)は、「カメラ及び表示モジュールを、携帯電話本体から分離して机の上に置いて使用すること」を提案している(特許文献4の図2及び図4を引用した図4(d)参照)
また、この(1)の方法による場合の工夫として、前述のような携帯電話本体から表示部とカメラ部を分離する構成ではない別の構成も提案されている。例えば、特許文献5,6,7,8(特開2002−27050、特開2001−203997、特開平9−327007、特開2000−50223)は、「当初から携帯電話とは別個に腕などに装着するカメラ付き表示モジュールを備えるようにして、このカメラ付き表示モジュールと携帯電話とを無線で電気的に接続すること」を提案している(特許文献5の図2−3を引用した図5(a)、特許文献6の図1Aを引用した図5(b)、特許文献7の図1Aを引用した図5(c)、特許文献8の図1Aを引用した図5(d)参照)。
しかしながら、上記の特許文献1,2の提案する方法は、いずれも、携帯電話本体とロッドで接続された「カメラ付き表示部」を、ユーザーの口の下方の位置か又はこれと水平方向に対向する位置に配置するものであるので、前記表示部に付けられたカメラでユーザーの顔を撮像するとき、ユーザーの鼻(鼻の穴)がその下方から大きくアップされた状態で撮像されてしまう、という問題がある。また、上記の特許文献3−8の提案する方法は、いずれも、上記の問題に加えて、携帯電話本体とは別個の「カメラ付き表示モジュール」(携帯電話本体に収容され且つ携帯電話本体から分離可能なカメラ付きモジュール、又は、携帯電話とは当初から別体に構成されているカメラ付き表示モジュール)を、ユーザーが携帯電話本体を持っている手とは別の手で持つか机の上に配置しなくてはならないという煩雑さがあり、使い勝手が悪いという問題がある。
(2)次に、第2の方法、すなわち、携帯電話のマイクとスピーカをそれぞれユーザーの口元と耳元から離した状態で使用する方法は、イヤホンを使用すること(イヤホンの代わりに、非線形パラメトリック作用を利用して、指向性が高い超音波でユーザーの耳元にスポット的に相手方からの音声を届ける方法を使用してもよい)、又はスピーカからの音量を周囲にも聞こえる程度の音量に上げるハンズフリー機能を使用すること、を前提としている。イヤホンを使用する場合はイヤホン装着の煩わしさがあること、ハンズフリー機能を使用する場合は秘密の会話に適さないことなどの欠点はあるが、手軽にテレビ電話を楽しむには適している。
ただ、この方法では、ユーザーは一般に携帯電話を自分の顔の下方の位置に持って会話するため、携帯電話に搭載されたカメラで自分の顔を撮像するとき、自分の顔が下方から撮影されて、自分の鼻の穴が大きく写された画像が撮像されてしまう(特に、若い女性などにとっては、自分の顔が下方から鼻の穴が大きく写された画像として撮影されることを嫌がる傾向が強い)という問題がある。
また、特許文献9(特開2003−18272)は、このような問題を解決するため、撮像部のみを携帯電話からロッド状の支持部により突出させて、ユーザーが自分の顔の下方に携帯電話を持っている場合でも、撮像部だけは自分の顔の正面又はその上方に配置させるようにすることを提案している。しかしながら、この特許文献9の提案内容では、確かに、撮像部を携帯電話から上方に突出させることにより、ユーザーの顔はその正面又は上方から撮像することができるが、通話の相手方の画像を表示している表示部を含む携帯電話はユーザーの顔の下方に配置されているので、ユーザーの目線が撮像部の光軸と離れてしまい、ユーザーのカメラ目線の画像を撮像することができないという問題がある。
本発明は、上記(1)か(2)かの問題(スピーカ及びマイクをそれぞれユーザーの耳元及び口元に近接させるかどうかの問題)では、ハンズフリー機能やイヤホンなどを使用することによりスピーカ及びマイクをそれぞれユーザーの耳元及び口元に近接させることをしないでテレビ電話を行う場合を前提として、且つ、操作部を備えた操作部側本体と表示部と撮像部を備えた表示部側本体とを折り畳み可能にした折畳式の携帯電話端末であることを前提として、ユーザーの顔をその下方から鼻の穴が大きく撮像された画像を撮像することを防止しながら、ユーザーのカメラ目線の自然な映像を撮像することができる、折畳式携帯電話端末を提供することを目的とする。
前述のように、本発明は、上記(1)か(2)かの問題では上記(2)の場合(ハンズフリー機能やイヤホンなどを使用することによりスピーカ及びマイクをそれぞれユーザーの耳元及び口元に近接させることをしないでテレビ電話を行う場合)を前提としており、上記(1)の場合、すなわち、スピーカ及びマイクをそれぞれユーザーの耳元及び口元に近接させてテレビ電話を利用する場合は、前提としていない。
本発明の折畳式携帯電話端末は、操作部を備えた操作部側本体と、表示部と撮像部を備えた表示部側本体と、前記操作部側本体と表示部側本体とを、それらがユーザー側に開かれた状態にも互いに折り畳まれた状態にもできるように接続するための接続部と、前記表示部側本体を、前記操作部側本体に対して、前記操作部側本体に近接する第1の位置から前記操作部側本体から所定距離だけユーザーから見て上方向に離れた第2の位置へ移動させ且つその第2の位置に支持するための支持部であって、前記操作部側本体と前記表示部側本体とを連結する部材により形成された支持部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明において、前記支持部は、前記表示部側本体の表示部の表示面の平面方向が、重力方向とほぼ平行となるように、又は前記操作部側本体の平面の方向と重力方向との間の方向となるように、その途中部分(より望ましくは、支持部の表示部側本体に近い部分)が折れ曲がるように形成されていることが望ましい。
また、本発明において、前記支持部は、前記操作部側本体、前記接続部又は前記接続部の上方の支持台の背面又は側面、及び、前記表示部側本体の背面又は側面に、取り付けられていることが望ましい。
また、本発明において、前記表示部側本体には、テレビ電話のために使用できるマイクが備えられていることが望ましい。
本発明では、従来の折畳式携帯電話端末の「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」を、「操作部を備えた操作部側本体」に対して所定距離だけユーザーから見て上方に離れた位置で支持できるようにしているので、ユーザーは、本発明の折畳式携帯電話端末のテレビ電話機能を使用するとき、前記「操作部を備えた操作部側本体」を一方の手で自分の顔の下方の位置(持ちやすい位置)に保持しているときでも、前記「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」は自分の顔の上方に位置に配置させることができる。この場合、前記撮像部は、ユーザーの上方からユーザーの顔を撮像するが、テレビ電話を行っているときのユーザーは表示部を眺めているので、このときに撮像されるユーザーの顔画像は撮像部の方を見ているものとなる。よって、ユーザーは、自分の顔がその下方から鼻の穴が大きく撮像された画像として撮像されてしまうことを防止しながら、自分のカメラ目線の自然な映像を撮像して、相手方に送信することが可能になる。
すなわち、一般に、ユーザーが携帯電話を片手で持つ場合においては、携帯電話を自分の顔より上方の位置に保持しておくのは余計な力を必要とし疲れるので、ユーザーとしては、片手で持つ携帯電話は自分の顔より下方の位置に保持しておくのが通常である。したがって、前記「操作部を備えた操作部側本体」をユーザーが把持するときは、ユーザーは、それを自分の顔の下方の位置に保持するのが通常である。この場合、従来の折畳式携帯電話端末(操作部と撮像部とが一つの携帯電話端末に備えられている)では、撮像部も自分の顔の下方に位置するので、ユーザーを下方から写す画像すなわちユーザーの鼻の穴が大きく写された画像が撮像されてしまう。これに対して、本発明では、前記「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」は自分の顔の上方に位置に配置される(前記「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」を他方の手などで支持したり机の上に置いたりする必要はない)。よって、ユーザーは、自分の顔がその下方から鼻の穴が大きく撮像された画像として撮像されてしまうことを防止しながら、自分のカメラ目線の自然な映像を撮像して、相手方に送信することが可能になる。
また、特に、本発明の構成は、従来の折畳式携帯電話端末、すなわち、「操作部を備えた操作部側本体」と「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」とを接続部により折り畳み可能に接続した折畳式携帯電話端末の構造を基本的前提として、「表示部及び撮像部を備えた表示部側本体」を「操作部を備えた操作部側本体」に対して所定の距離だけユーザーから見て上方に移動させるようにしただけである。したがって、本発明の製品化は、従来の折畳式携帯電話端末の基本構造をそのまま活かしながら、少しの改良だけで、すなわち、前記操作部側本体と前記表示部側本体とを前記所定距離だけ離した状態で連結するための支持部を備えるだけで実現可能である。よって、本発明では、製品化のための製造コストを極めて少ないものに抑えることができる。
また、本発明において、前記支持部の途中部分が折れ曲がるようにして、前記表示部側本体の表示部の表示面が、重力方向(ユーザーから見て上下方向)とほぼ平行となるように又は重力方向と前記操作部側本体の平面の方向との間の方向を向くようにしたので、ユーザーが前記表示部側本体を操作部側本体から離れた位置で支持しているとき、表示部側本体の表示面(通話の相手方の画像が表示されている)がユーザーから見やすい角度に配置されるようになる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
図1Aは本発明の実施例1を示す図である。図1Aにおいて、1は把持側筐体、2は表示側筐体、3は把持側筐体1と表示側筐体2とを折り畳み可能に接続するためのヒンジ部、4は前記ヒンジ部3に連結された支持台であって前記表示側筐体2を支持するための支持台、である。
前記把持側筐体1には、英数字や記号を入力するためのテンキーなどのキーボード及びジョイスティックなどのポインティングデバイスなどを備えた操作部1a、マイク1bなどが備えられている。また、前記表示側筐体2には、LCD(液晶表示装置)などの表示部2a、カメラ2b、スピーカ2c、テレビ電話専用マイク2dなどが備えられている。
本実施例1では、図1A(b)に示すように、前記支持台4と表示側筐体2とが互いに分離可能に構成されており、且つ、前記分離されたとき前記支持台4と表示側筐体2との間が支持棒5により機構的に連結されるようになっている。なお、図1A(c)は図1A(b)の側面図である。
また、本実施例1では、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、前記支持棒5の内部に挿通された配線により電気的に接続されている。なお、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とを、前記配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい。
図1A(b)(c)において、前記支持棒5は伸縮可能なロッドにより構成されている。前記支持棒5は、通常は(テレビ電話機能を使用しないとき)、表示側筐体2の空洞部6(図1A(c)参照)の中に収容されている。前記支持棒5は、テレビ電話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作を行うことにより、図1A(b)(c)のように伸ばされて、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方向に離れた位置に配置させる。前記支持棒5は例えば金属製又はプラスチック製である程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図1A(b)(c)のように伸ばされたときの支持棒5の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではない。
なお、本実施例1においては、図1A(b)(c)の状態でユーザーがテレビ電話機能を使用するときは、ユーザーの音声入力を、把持側筐体1のマイク1bではなく、表示側筐体2のテレビ電話専用マイク2dを使用して行うようにしている。すなわち、本実施例1では、ユーザーが支持棒5を引き伸ばして表示側筐体2を把持側筐体1から離したときは、そのこと(すなわち、ユーザーがテレビ電話機能を使用することを選択したこと)を所定のセンサ(図示せず。例えば、表示側筐体2と把持側筐体1との対向部分に備えられたバネ製スイッチにより構成され、表示側筐体2と把持側筐体1とが互いに近接しているときは電流の流れをOFF又はONにさせ、互いに離れたときは電流の流れをON又はOFFさせるようなスイッチにより構成されるセンサなど。)で検知して、このセンサからの信号に基づいて、表示側筐体2に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せず)が、前記テレビ電話専用マイク2dの作動を開始させると共に、把持側筐体1のマイク1bの作動をストップさせるようにしている。これにより、ユーザーは、「マイク、スピーカ、及び表示画面というテレビ電話のために使用する部分の全て」を自分の顔の前に配置された表示側筐体2に持たせることができるので、テレビ電話をより快適に行えるようになる。
また、図1A(d)は前記把持側筐体1と表示側筐体2及び支持台4とをヒンジ部3により折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
次に、図1B(a)を参照して本発明の実施例2を説明する。図1B(a)において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図1B(a)において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例2では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するための支持棒5の途中部分(表示側筐体2に近い部分)に、折り曲げ固定部5aを備えている点で、実施例1と異なっている。前記折り曲げ固定部5aは、前記支持棒5の途中部分を所定の角度に折り曲げて固定するためのもので、例えば、従来より公知のヒンジ部とロック機構などで構成されている。
前記折り曲げ固定部5aは、前記支持棒5の途中部分を所定の角度で折り曲げ固定して、表示側筐体2の表示部2a(図1参照)の表示面がユーザーから見やすい方向を向くようにするためのものである。すなわち、本実施例2では、この折り曲げ固定部5aにより支持棒5の途中部分が折り曲げ固定されることにより、前記表示側筐体2の表示面が、重力方向(ユーザーから見て上下の方向)と平行な方向か、又は、把持側筐体1の平面の方向(図1B(a)の破線Aを参照)と重力方向との間の中間の方向に、配置される。
よって、本実施例2によれば、把持側筐体1から支持棒5を介して上方に離れた位置に配置された表示側筐体2の表示面を、ユーザーにとって見やすい角度に配置することができる。また、表示側筐体2に備えられた撮像部2bによる撮像に際しても、ユーザーの顔面を正面の角度から撮像できる(すなわち、撮像部2bの撮像方向(撮像部2bの対物レンズの光軸方向)が、ユーザーの顔面の正面に対してほぼ垂直となる)。よって、前記撮像部2bにより、ユーザーの顔の正面から見た映像を取得できるようなる。
次に、図1B(b)は、本実施例2を使用してテレビ電話をする場合(図1B(a)参照)と比較するために、本実施例2のような支持台4及び支持棒5を備えていない従来の折畳式携帯電話端末を使用してテレビ電話をする場合を示している。
図1B(b)において、1’はマイク及びキーボード部やジョイスティックなどの操作部を備えた把持側筐体、2’は表示部、スピーカ及びカメラ2’を備えた表示側筐体、3’は前記把持側筐体1’と表示側筐体2’とを折り畳み可能に接続するヒンジ部である。
ユーザーが図1B(b)に示す折畳式携帯電話端末を使用して、且つ、ハンズフリー機能又はイヤホンなどを使用して前記スピーカ及びマイクを自分の耳元及び口元から離した状態で(前記スピーカ及びマイクを自分の耳元及び口元に近接させない状態で)テレビ電話を行う場合は、ユーザーは、図1B(b)の把持側筐体1’を片方の手で自分の顔の下方に保持するのが通常である(把持側筐体1’を自分の顔の上方に保持するのは余計な力が必要になり疲れるため)。以上より、この場合のユーザーの顔と前記表示側筐体2’との位置関係は、図1B(b)に示すようになる。この場合、表示側筐体2’のカメラ2b’は、図1B(b)の破線の矢印B’に示すように、ユーザーの鼻Cをその下方から、すなわちユーザーの鼻Cの穴を大きく写すような方向から、撮像することになる。よって、この場合は、カメラ2b’により撮像され通話の相手方に送信されるユーザーの顔の画像は、「ユーザーの鼻Cの穴が大きく目立つ不格好なもの」となってしまう。
これに対して、本実施例2を使用して、且つ、ハンズフリー機能又はイヤホンなどを使用して前記スピーカ及びマイクを自分の耳元及び口元から離した状態で(前記スピーカ及びマイクを自分の耳元及び口元に近接させない状態で)テレビ電話を行う場合は、ユーザーは、図1B(a)の把持側筐体1を片方の手で自分の顔の下方に保持するのが通常である(把持側筐体1を自分の顔の上方に保持するのは余計な力が必要になり疲れるため)。そして、この場合、ユーザーは、支持棒5を引き伸ばすことにより、表示側筐体2を把持側筐体1からその上方に離れた位置に配置させる。また、更に、ユーザーは、支持棒5の途中部分(より望ましくは、支持棒5の表示側筐体2に近い部分)を折り曲げ固定部5aで図1B(a)に示すように折り曲げ固定することにより、表示側筐体2の表示面をユーザーにとって見やすい角度(例えば重力方向に近い角度)に配置させる。以上より、この場合のユーザーの顔と前記表示側筐体2との位置関係は、図1B(a)に示すようになる。この場合、カメラ2bは、図1B(a)の破線の矢印Bで示すように、ユーザーの鼻Cをその上方から、すなわちユーザーの鼻Cの穴を写さないような方向から、撮像することになる。よって、この場合は、カメラ2bにより撮像され通話の相手方に送信されるユーザーの顔の画像は、「ユーザーの鼻Cの穴をその上方から撮像した(鼻Cの穴が撮像されていない)格好の良いもの」となる。
次に、図2を参照して本発明の実施例3を説明する。図2において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図2において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例3では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するために、実施例1の支持棒5に替えて、支持用細板11を採用している。
前記支持用細板11は、前記支持台4の側面と前記表示側筐体2の側面とに取り付けられている。前記支持用細板11は、3つの細板11a,11b,11cから成っている。前記細板11aの図示下端部12aは支持台4の側面に固定されている。また、前記細板11cの上端部12bは表示側筐体2の側面に固定されている。また、前記細板11aの図2(c)における図示上端部と前記細板11bの図2(c)における図示下端部とはヒンジ部12cにより回動自在に接続されている。また、前記細板11bの図2(c)における図示上端部と前記細板11cの図2(c)における図示下端部とはヒンジ部12dにより回動自在に接続されている。
本実施例3では、前記支持台4と表示側筐体2とは、前記支持用細板11により機構的に連結されている。また、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続されている。
前記支持用細板11は、通常は(テレビ電話機能を使用しない場合は)、図2(a)に示すように、表示側筐体2と支持台4の側面と対向する位置(接触又は近接する位置)に、各細板11a−11cが互いに折り曲げられ重ね合わせられた状態で配置されている。前記支持用細板11は、テレビ電話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作などを行うことにより、図2(b)の状態から更に図2(c)の状態に移行して、前記各細板11a,11b,11cが順次直線状に並んだ状態となり、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方に離れた位置に配置させる。前記支持用細板11は例えば金属製又はプラスチック製である程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図2(c)のように伸ばされたときの支持用細板11の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではなく、これ以上でもこれ以下でもよい。
次に、図3を参照して本発明の実施例4を説明する。図3において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図3において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例4では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するために、実施例1の支持棒5に替えて、支持用細板21を採用している。
前記支持用細板21は、前記支持台4の背面(図1Aの示す面の反対側の面)と前記表示側筐体2の背面(図1Aの示す面の反対側の面)に取り付けられている。前記支持用細板21は、3つの細板21a,21b,21cから成っている。前記細板21aの図示下端部22aは支持台4の背面に固定されている。また、前記細板21cの上端部22bは表示側筐体2の背面に固定されている。また、前記細板21aの図3(c)における図示上端部と前記細板21bの図3(c)における図示下端部とはヒンジ部22cにより回動自在に接続されている。また、前記細板21bの図3(c)における図示上端部と前記細板21cの図3(c)における図示下端部とはヒンジ部22dにより回動自在に接続されている。
本実施例4では、前記支持台4と表示側筐体2とは、前記支持用細板11により機構的に連結されている。また、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続されている。
前記支持用細板21は、通常は(テレビ電話機能を使用しない場合は)、図3(a)に示すように、表示側筐体2と支持台4の背面と接触又は近接する位置(対向する位置)に、各細板21a−21cが互いに折り曲げられ重ね合わせられた状態で配置されている。前記支持用細板21は、テレビ電話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作などを行うことにより、図3(a)の状態から図3(b)の状態へ更に図3(c)の状態へ移行して、前記各細板21a,21b,21cが順次直線状に並んだ状態となり、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方に離れた位置に配置させる。前記支持用細板21はある程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図3(c)のように伸ばされたときの支持用細板21の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではなく、これ以上でもこれ以下でもよい。
なお、前記の各実施例1,2,3では、ユーザーが手動で表示側筐体2を把持側筐体1に対して上方に引き上げることにより、把持側筐体1より上方の位置に移動させるようにしているが、本発明では、ユーザーが例えば所定のスイッチを操作することなどにより自動的に(例えばモータ駆動により)表示側筐体2が把持側筐体1から分離してその上方の所定位置に移動するように構成してもよい。
また、前記の各実施例1,2,3では、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)との間に支持台4を介在させているが、本発明はこれに限られるものではなく、前記支持台4を省略して、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)とを直接に連結させるようにしてもよい。また、本発明では、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)とを一体的に形成するようにしてもよい。また、この場合、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)は、ヒンジ部3と表示用筐体2の側面又は背面に取り付けようにしてもよい。また、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)は、把持用筐体1と表示用筐体2の側面又は背面に取り付けて、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)にヒンジ部としての機能及び構成をも持たせるようにしてもよい。
なお、前記各実施例(図2,図3に示す実施例)の中では、「前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とを、前記配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい」と述べたが、さらに、前記把持用筐体1の操作部(キーボードなど)の内部回路と表示側筐体2の表示部(ディスプレイ)の内部回路とを、配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい。
従来より、テレビ通話機能を備えた携帯端末について、様々な提案がなされている。これらの提案は、主に2つの使用方法を前提している。すなわち、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をユーザーの口元と耳元に近接させた状態で使用する方法と、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をユーザーの口元と耳元から離した状態で使用する方法と、の2つである。
(1)第1の方法、すなわち、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をそれぞれユーザーの口元と耳元に近接させた状態で使用する方法を前提とする場合は、通話の相手方の映像を表示する表示部とユーザーの画像を撮像する撮像部(例えばビデオカメラ部)とをユーザーの顔から離れた位置に配置する必要がある。
そのための工夫として、例えば、特許文献1(特開2000−78549)は、「表示部および撮像部を備えた部分を携帯端末本体から分離させて、可動ロッドにより、携帯端末本体のスピーカ部分から水平方向に延びる位置に配置させること」を提案している(特許文献1の図3を引用した図4(a)を参照)。また、特許文献2(特開平8−65647)は、「カメラおよび表示部を備えた操作パネルを、支持用のロッドにより、携帯端末本体から離れた位置であってユーザーの口の下方の位置に配置させること」を提案している(特許文献2の図31を引用した図4(b)参照)。また、特許文献3(特開2003−209603)は、「通話時に、撮像素子を含む表示モジュールを、携帯端末本体から分離し、ユーザーが携帯端末本体を持っている手ではない方の片手で持つようにすること」を提案している(特許文献3の図の図9を引用した図4(c)参照)。また、特許文献4(特開2003−32344)は、「カメラおよび表示モジュールを、携帯端末本体から分離して机の上に置いて使用すること」を提案している(特許文献4の図2及び図4を引用した図4(d)参照)
また、この(1)の方法による場合の工夫として、前述のような携帯端末本体から表示部およびカメラ部を分離する構成ではない別の構成も提案されている。例えば、特許文献5,6,7,8(特開2002−27050、特開2001−203997、特開平9−327007、特開2000−50223)は、「当初から携帯端末とは別個の腕などに装着するカメラ付き表示モジュールを備えるようにして、このカメラ付き表示モジュールと携帯端末とを無線で電気的に接続すること」を提案している(特許文献5の図2−3を引用した図5(a)、特許文献6の図1Aを引用した図5(b)、特許文献7の図1Aを引用した図5(c)、特許文献8の図1Aを引用した図5(d)参照)。
しかしながら、上記の特許文献1,2の提案する方法は、いずれも、携帯端末本体とロッドで接続された「カメラ付き表示部」を、ユーザーの口の下方の位置か又はこれと水平方向に対向する位置に配置するものであるので、前記表示部に付けられたカメラでユーザーの顔を撮像するとき、ユーザーの鼻(特に鼻の穴)がその下方から大きくクローズアップされた状態で撮像されてしまう、という問題がある。また、上記の特許文献3−8の提案する方法は、いずれも、上記の問題に加えて、携帯端末本体とは別個の「カメラ付き表示モジュール」(携帯端末本体に収容され且つ携帯端末本体から分離可能なカメラ付きモジュール、又は、携帯端末とは当初から別体に構成されているカメラ付き表示モジュール)を、ユーザーが携帯端末本体を持っている手とは別の手で持つか机の上に配置しなくてはならないという煩雑さがあり、使い勝手が悪いという問題がある。
(2)次に、第2の方法、すなわち、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をそれぞれユーザーの口元と耳元から離した状態で使用する方法は、従来は、イヤホンを使用すること(イヤホンの代わりに、非線形パラメトリック作用を利用して、指向性が高い超音波でユーザーの耳元にスポット的に相手方からの音声を届ける方法を使用してもよい)、又はスピーカからの音量を周囲にも聞こえる程度の音量に上げるハンズフリー機能を使用すること、などを前提としている。イヤホンを使用する場合はイヤホン装着の煩わしさがあること、ハンズフリー機能を使用する場合は秘密の会話に適さないことなどの欠点はあるが、手軽にテレビ通話を楽しむには適している。
ただ、この方法では、一般に、ユーザーは自分の片手で携帯端末を持ち、それを自分の顔の下方の位置に持って会話するため、携帯端末に搭載されたカメラで自分の顔を撮像するとき、自分の顔が下方から撮影されて、自分の鼻の穴が大きく写された画像が撮像されてしまう(特に、若い女性などにとっては、自分の顔が下方から鼻の穴が大きく写された画像として撮影されることを嫌がる傾向が強い)という問題がある。
また、特許文献9(特開2003−18272)は、このような問題を解決するため、撮像部のみを携帯端末からロッド状の支持部により突出させて、ユーザーが自分の顔の下方に携帯端末を持っている場合でも、撮像部だけは自分の顔の正面の近く又はその上方に配置させるようにすることを提案している。しかしながら、この特許文献9の提案内容では、確かに、撮像部を携帯端末から上方に突出させることにより、ユーザーの顔をその正面の近く又は上方から撮像する(つまり、撮像部を携帯端末から突出させない場合と比較して、ユーザーの顔をその鼻の穴がより目立たない角度から撮像する)ことができるが、通話の相手方の画像を表示している表示部を含む携帯端末はユーザーの顔の下方に配置されているので、ユーザーの目線(通常は表示部に向けられている)が撮像部の光軸と離れてしまい、ユーザーのカメラ目線の自然な画像を撮像することができないという問題がある。
本発明は、上記(1)か(2)かの問題(「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をそれぞれユーザーの口元及び耳元に近接させるかどうかという問題)では、イヤホンやハンズフリー機能などを使用することにより「『携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ』をそれぞれユーザーの口元及び耳元に近接させることをしないでテレビ通話を行う場合」を前提として、且つ、少なくとも操作部を備えた操作部側筐体と、少なくとも表示部および撮像部を備えた表示部側筐体とを互いに接続するタイプの携帯端末であることを前提として、「従来技術と比較して、ユーザーの鼻の穴がより目立たない且つユーザーの目線が自然に撮像部の方を向いている、自然な表情のユーザーの顔を含む画像」を相手方に送信しながら、会話することができる、テレビ通話機能付き携帯端末を提供することを目的とする。
前述のように、本発明は、上記(1)か(2)かの問題では上記(2)の場合(イヤホンやハンズフリー機能などを使用することにより、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をそれぞれユーザーの口元及び耳元に近接させることをしないでテレビ通話を行う場合)を前提としており、上記(1)の場合、すなわち、「携帯端末筐体に、取り外しできないように固定されたマイク及びスピーカ」をそれぞれユーザーの口元及び耳元に近接させてテレビ通話を利用する場合は、前提としていない。
本発明によるテレビ通話機能付き携帯端末は、操作側筐体であって、少なくとも、その上端部よりも下方の位置に操作部が備えられている操作側筐体と、表示側筐体であって、少なくとも、その上端部またはその近傍部分に撮像部が備えられ、前記撮像部よりも下方の位置に表示部が備えられている表示側筐体と、前記表示側筐体が「前記操作側筐体の上端部に近接又は当接する第1位置」に位置するように、前記表示側筐体と前記操作側筐体とを分離可能に接続する接続部と、前記表示側筐体を、前記第1位置から「前記表示側筐体が前記操作側筐体から分離されて、前記表示側筐体が前記操作側筐体から所定距離だけユーザーから見て上方向に離れる第2位置であって、少なくとも前記表示側筐体が前記第1位置に在る場合と比較して前記撮像部がユーザーの顔をその鼻の穴がより目立たない角度から撮像可能な第2位置」に移動可能とし、且つ、ユーザーが前記操作側筐体を片手で保持するだけで前記表示側筐体が前記第2位置に保持されるように、前記表示側筐体を前記操作側筐体に対して支持する支持部であって、前記表示側筐体を前記操作側筐体に対して「ユーザーから見て上方向に移動可能」に連結する略棒状の部材を含む支持部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明は、操作側筐体であって、その上端部またはその近傍部分よりも下方の位置に操作部が備えられている操作側筐体と、表示側筐体であって、その上端部またはその近傍部分に撮像部が備えられ、前記撮像部よりも下方の位置に表示部が備えられている表示側筐体と、前記表示側筐体が「前記表示側筐体の下端部が前記操作側筐体の上端部に近接又は当接しており、前記撮像部が『少なくとも前記表示側筐体のユーザーから見て上下方向の長さと略同一かそれ以上の長さ』だけ前記操作部のユーザーから見て上方の、第1位置」に位置するように、且つ、前記撮像部と前記表示部と前記操作部とが共にユーザー側に対向可能なように、前記表示側筐体を前記操作側筐体に対して接続する接続部と、前記第1位置にある前記表示側筐体を、前記第1位置から「前記表示側筐体の下端部が前記操作側筐体の上端部から所定距離だけユーザーから見て上方向に離れており、前記撮像部が『少なくとも前記表示側筐体のユーザーから見て上下方向の長さと略同一かそれ以上の長さ(前記表示側筐体が前記第1位置に在るときの前記撮像部と前記操作部との間の距離)に、さらに所定距離を付加した長さ』だけ前記操作部のユーザーから見て上方の位置に位置している、第2位置」に移動可能とし、且つ、ユーザーが前記操作側筐体を片手で保持するだけで前記表示側筐体を前記第2位置に保持する支持部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明は、操作側筐体であって、その上端部またはその近傍部分よりも下方の位置に操作部が備えられている操作側筐体と、表示側筐体であって、その上端部またはその近傍部分に撮像部が備えられ、前記撮像部よりも下方の位置に表示部が備えられている表示側筐体と、前記表示側筐体が「前記表示側筐体の下端部が前記操作側筐体の上端部に近接又は当接しており、前記撮像部が『前記表示側筐体のユーザーから見て上下方向の長さと略同一かそれ以上の長さ』だけ前記操作部のユーザーから見て上方の位置に位置している、第1の状態」となるように、前記表示側筐体を前記操作側筐体に対して接続する接続部と、前記第1の状態にある前記表示側筐体を、前記第1の状態から「前記表示側筐体の下端部が前記操作側筐体の上端部から所定距離だけユーザーから見て上方向に離れており、前記撮像部が『少なくとも前記表示側筐体のユーザーから見て上下方向の長さと略同一かそれ以上の長さ(前記表示側筐体が前記第1位置に在るときの前記撮像部と前記操作部との間の距離)に、さらに所定距離を付加した長さ』だけ前記操作部のユーザーから見て上方の位置に位置している、第2の状態」に移行可能とし、且つ、ユーザーが前記操作側筐体を片手で保持するだけで前記表示側筐体を前記第2の状態に保持する支持部と、を備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明の一実施形態においては、前記支持部は、前記表示側筐体の表示部の表示面の平面方向が、重力方向とほぼ平行となるように、又は前記操作側筐体の平面の方向と重力方向との間の方向となるように、前記表示側筐体を支持するものであってもよい。
本発明によれば、遠隔の相手方と会話をする場合において自分の顔を含む画像を遠隔の相手方に送信するときに、例えば片手で操作部を保持するだけで自分の顔を撮像して相手方に送信することができ、且つ、「従来技術と比較して、ユーザーの鼻の穴がより目立たない且つユーザーの目線が自然に撮像部の方を向いている、自然な表情のユーザーの顔を含む画像」を相手方に送信しながら、会話することができるようになる。
特に、図1A,1B,2,3などに示す本発明の実施形態において、テレビ通話機能付き携帯端末の「表示部及び撮像部を備えた表示側筐体」を、「操作部を備えた操作側筐体の上端部(もしくは接続部)」に対して所定距離だけユーザーから見て上方に離れた位置で支持可能としたときは、ユーザーがテレビ通話機能付き携帯端末を使用して、遠隔の相手方と、自らの顔を含む画像を送信し且つ会話をするとき、例えば、前記「操作部を備えた操作側筐体」を一方の手で自分の顔の下方の位置(持ちやすい位置)に保持しながら、前記「表示側筐体に備えられた撮像部」を自分の顔の略正面側もしくはその近傍又はその上方に配置させることが容易にできるようになる。この場合、前記撮像部は、ユーザーの顔の略正面側もしくはその近傍又はその上方からユーザーの顔を撮像することになるが、遠隔の相手方との会話(テレビ通話など)を行っているときのユーザーは前記撮像部の近傍の表示部を眺めているので、このときに撮像されるユーザーの顔の画像は、その目線が撮像部の方を向いている自然な画像となる。よって、ユーザーは、遠隔の相手方と会話をする場合において自分の顔を含む画像を遠隔の相手方に送信するときに、片手で操作部を保持するだけで自分の顔を撮像して相手方に送信することができ、且つ、その顔の下方からその鼻の穴が大きく目立つように撮像された自分の顔を含む画像が会話の相手方に送信されることを防止しながら、自分の鼻の穴が大きく目立つように撮像されておらず且つ自分の目線が撮像部の方を向いている自然な表情の顔を含む画像を会話の相手方に送信することができる。
すなわち、図1A,1B,2,3に示す本発明の実施形態で説明したように、一般に、ユーザーが携帯電話を片手で持つ場合においては、携帯電話を自分の顔の略正面もしくはその上方の位置に保持しておくのは余計な力を必要とし腕が疲れるので、ユーザーとしては、片手で持つ携帯電話は自分の顔より下方の位置に保持しておくのが通常である。したがって、前記「操作部を備えた操作側筐体」をユーザーが片手で保持するときは、ユーザーは、それを自分の顔の下方の位置に保持するのが通常である。そして、この場合において、操作部と撮像部とが互いに近接している場合(通常の場合)は、撮像部も自分の顔の下方に位置することになるので、その状態のままでは(すなわち、このような従来の技術のままでは)ユーザーの顔をその下方から写した画像すなわちユーザーの鼻の穴が大きく目立つように写し出された画像が撮像されてそれが会話の相手方に送信されてしまうことになるが、図1A,1B,2,3に示す本発明の実施形態は、そのような事態を防止できるようにしたものである。
つまり、図1A,1B,2,3に示す本発明の実施形態においては、テレビ通話機能付き携帯端末の「表示部及び撮像部を備えた表示側筐体」を、「操作部を備えた操作側筐体の上端部(もしくは、表示側筐体と操作側筐体との接続部)」に対して所定距離だけユーザーから見て上方に離れた位置で支持することができるようにして、前記「表示側筐体に備えられた撮像部」を、自分の顔の略正面側もしくはその近傍又はその上方に容易に配置できるようにしている(この場合、ユーザーは、前記操作側筐体を片手で持つだけでよく、前記「表示部及び撮像部を備えた表示側筐体」を他方の手などで支持したり机の上に置いたりする必要はない)。よって、ユーザーは、遠隔の相手方と会話をする場合において自分の顔を含む画像を遠隔の相手方に送信するときに、片手で操作部を保持するだけで自分の顔を撮像して相手方に送信することができ、且つ、その顔の下方からその鼻の穴が大きく目立つように撮像された自分の顔を含む画像が会話の相手方に送信されることを防止しながら、従来技術と比較して自分の鼻の穴がより目立たないように撮像されており且つ自分の目線が撮像部の方を向いている自然な表情の顔を含む画像を会話の相手方に送信することができる。
また、図1A,1B,2,3に示す本発明の実施形態において、前記支持部により、前記表示側筐体を、例えば前記支持部(図1A,1B,2,3に示す略棒状の部材)の途中部分を折れ曲げた状態とすることにより、その表示部の表示面が、重力方向(ユーザーから見て上下方向)とほぼ平行となるように、又は重力方向と前記操作側筐体の平面の方向との間の方向を向くように、支持するようにしたときは、ユーザーが前記表示側筐体を前記操作側筐体から離れた位置で支持している場合において、前記表示側筐体の表示面(通話の相手方の画像が表示されている)を、ユーザーが見やすい角度に配置できるようになる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
図1Aは本発明の実施例1を示す図である。図1Aにおいて、1は把持側筐体、2は表示側筐体、3は把持側筐体1と表示側筐体2とを折り畳み可能に接続するためのヒンジ部、4は前記ヒンジ部3に連結された支持台であって前記表示側筐体2を支持するための支持台、である。
前記把持側筐体1には、英数字や記号を入力するためのテンキーなどのキーボード及びジョイスティックなどのポインティングデバイスなどを備えた操作部1a、マイク1bなどが備えられている。また、前記表示側筐体2には、LCD(液晶表示装置)などの表示部2a、カメラ2b、スピーカ2c、テレビ通話専用マイク2dなどが備えられている。
本実施例1では、図1A(b)に示すように、前記支持台4と表示側筐体2とが互いに分離可能に構成されており、且つ、前記分離されたとき前記支持台4と表示側筐体2との間が支持棒5により機構的に連結されるようになっている。なお、図1A(c)は図1A(b)の側面図である。
また、本実施例1では、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、前記支持棒5の内部に挿通された配線により電気的に接続されている。なお、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とを、前記配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい。
図1A(b)(c)において、前記支持棒5は伸縮可能なロッドにより構成されている。前記支持棒5は、通常は(テレビ通話機能を使用しないとき)、表示側筐体2の空洞部6(図1A(c)参照)の中に収容されている。前記支持棒5は、テレビ通話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作を行うことにより、図1A(b)(c)のように伸ばされて、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方向に離れた位置に配置させる。前記支持棒5は例えば金属製又はプラスチック製である程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図1A(b)(c)のように伸ばされたときの支持棒5の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではない。
なお、本実施例1においては、図1A(b)(c)の状態でユーザーがテレビ通話機能を使用するときは、ユーザーの音声入力を、把持側筐体1のマイク1bではなく、表示側筐体2のテレビ通話専用マイク2dを使用して行うようにしている。すなわち、本実施例1では、ユーザーが支持棒5を引き伸ばして表示側筐体2を把持側筐体1から離したときは、そのこと(すなわち、ユーザーがテレビ通話機能を使用することを選択したこと)を所定のセンサ(図示せず。例えば、表示側筐体2と把持側筐体1との対向部分に備えられたバネ製スイッチにより構成され、表示側筐体2と把持側筐体1とが互いに近接しているときは電流の流れをOFF又はONにさせ、互いに離れたときは電流の流れをON又はOFFさせるようなスイッチにより構成されるセンサなど。)で検知して、このセンサからの信号に基づいて、表示側筐体2に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せず)が、前記テレビ通話専用マイク2dの作動を開始させると共に、把持側筐体1のマイク1bの作動をストップさせるようにしている。これにより、ユーザーは、「マイク、スピーカ、及び表示画面というテレビ通話のために使用する部分の全て」を自分の顔の前に配置された表示側筐体2に持たせることができるので、テレビ通話をより快適に行えるようになる。
また、図1A(d)は前記把持側筐体1と表示側筐体2及び支持台4とをヒンジ部3により折り畳んだときの状態を示す斜視図である。
次に、図1B(a)を参照して本発明の実施例2を説明する。図1B(a)において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図1B(a)において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例2では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するための支持棒5の途中部分(表示側筐体2に近い部分)に、折り曲げ固定部5aを備えている点で、実施例1と異なっている。前記折り曲げ固定部5aは、前記支持棒5の途中部分を所定の角度に折り曲げて固定するためのもので、例えば、従来より公知のヒンジ部とロック機構などで構成されている。
前記折り曲げ固定部5aは、前記支持棒5の途中部分を所定の角度で折り曲げ固定して、表示側筐体2の表示部2a(図1参照)の表示面がユーザーから見やすい方向を向くようにするためのものである。すなわち、本実施例2では、この折り曲げ固定部5aにより支持棒5の途中部分が折り曲げ固定されることにより、前記表示側筐体2の表示面が、重力方向(ユーザーから見て上下の方向)と平行な方向か、又は、把持側筐体1の平面の方向(図1B(a)の破線Aを参照)と重力方向との間の中間の方向に、配置される。
よって、本実施例2によれば、把持側筐体1から支持棒5を介して上方に離れた位置に配置された表示側筐体2の表示面を、ユーザーにとって見やすい角度に配置することができる。また、表示側筐体2に備えられた撮像部2bによる撮像に際しても、ユーザーの顔面を正面の角度から撮像できる(すなわち、撮像部2bの撮像方向(撮像部2bの対物レンズの光軸方向)が、ユーザーの顔面の正面に対してほぼ垂直となる)。よって、前記撮像部2bにより、ユーザーの顔の正面から見た映像を取得できるようなる。
次に、図1B(b)は、本実施例2を使用してテレビ通話をする場合(図1B(a)参照)と比較するために、本実施例2のような支持台4及び支持棒5を備えていない従来のテレビ通話機能付き携帯端末を使用してテレビ通話をする場合を示している。
図1B(b)において、1’はマイク及びキーボード部やジョイスティックなどの操作部を備えた把持側筐体、2’は表示部、スピーカ及びカメラ2’を備えた表示側筐体、3’は前記把持側筐体1’と表示側筐体2’とを折り畳み可能に接続するヒンジ部である。
ユーザーが図1B(b)に示すテレビ通話機能付き携帯端末を使用して、且つ、ハンズフリー機能又はイヤホンなどを使用して前記マイク及びスピーカを自分の口元及び耳元から離した状態で(前記マイク及びスピーカを自分の口元及び耳元に近接させない状態で)テレビ通話を行う場合は、ユーザーは、図1B(b)の把持側筐体1’を片方の手で自分の顔の下方に保持するのが通常である(把持側筐体1’を自分の顔の上方に保持するのは余計な力が必要になり疲れるため)。以上より、この場合のユーザーの顔と前記表示側筐体2’との位置関係は、図1B(b)に示すようになる。この場合、表示側筐体2’のカメラ2b’は、図1B(b)の破線の矢印B’に示すように、ユーザーの鼻Cをその下方から、すなわちユーザーの鼻Cの穴を大きく写すような方向から、撮像することになる。よって、この場合は、カメラ2b’により撮像され通話の相手方に送信されるユーザーの顔の画像は、「ユーザーの鼻Cの穴が大きく目立つ不格好なもの」となってしまう。
これに対して、本実施例2を使用して、且つ、ハンズフリー機能又はイヤホンなどを使用して前記マイク及びスピーカを自分の口元及び耳元から離した状態で(前記マイク及びスピーカを自分の口元及び耳元に近接させない状態で)テレビ通話を行う場合は、ユーザーは、図1B(a)の把持側筐体1を片方の手で自分の顔の下方に保持するのが通常である(把持側筐体1を自分の顔の上方に保持するのは余計な力が必要になり疲れるため)。そして、この場合、ユーザーは、支持棒5を引き伸ばすことにより、表示側筐体2を把持側筐体1からその上方に離れた位置に配置させる。また、更に、ユーザーは、支持棒5の途中部分(より望ましくは、支持棒5の表示側筐体2に近い部分)を折り曲げ固定部5aで図1B(a)に示すように折り曲げ固定することにより、表示側筐体2の表示面をユーザーにとって見やすい角度(例えば重力方向に近い角度)に配置させる。以上より、この場合のユーザーの顔と前記表示側筐体2との位置関係は、図1B(a)に示すようになる。この場合、カメラ2bは、図1B(a)の破線の矢印Bで示すように、ユーザーの鼻Cをその上方から、すなわちユーザーの鼻Cの穴を写さないような方向から、撮像することになる。よって、この場合は、カメラ2bにより撮像され通話の相手方に送信されるユーザーの顔の画像は、「ユーザーの鼻Cの穴をその上方から撮像した(鼻Cの穴が撮像されていない)格好の良いもの」となる。
次に、図2を参照して本発明の実施例3を説明する。図2において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図2において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例3では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するために、実施例1の支持棒5に替えて、支持用細板11を採用している。
前記支持用細板11は、前記支持台4の側面と前記表示側筐体2の側面とに取り付けられている。前記支持用細板11は、3つの細板11a,11b,11cから成っている。前記細板11aの図示下端部12aは支持台4の側面に固定されている。また、前記細板11cの上端部12bは表示側筐体2の側面に固定されている。また、前記細板11aの図2(c)における図示上端部と前記細板11bの図2(c)における図示下端部とはヒンジ部12cにより回動自在に接続されている。また、前記細板11bの図2(c)における図示上端部と前記細板11cの図2(c)における図示下端部とはヒンジ部12dにより回動自在に接続されている。
本実施例3では、前記支持台4と表示側筐体2とは、前記支持用細板11により機構的に連結されている。また、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続されている。
前記支持用細板11は、通常は(テレビ通話機能を使用しない場合は)、図2(a)に示すように、表示側筐体2と支持台4の側面と対向する位置(接触又は近接する位置)に、各細板11a−11cが互いに折り曲げられ重ね合わせられた状態で配置されている。前記支持用細板11は、テレビ通話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作などを行うことにより、図2(b)の状態から更に図2(c)の状態に移行して、前記各細板11a,11b,11cが順次直線状に並んだ状態となり、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方に離れた位置に配置させる。前記支持用細板11は例えば金属製又はプラスチック製である程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図2(c)のように伸ばされたときの支持用細板11の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではなく、これ以上でもこれ以下でもよい。
次に、図3を参照して本発明の実施例4を説明する。図3において、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図3において、把持側筐体1、表示側筐体2、ヒンジ部3、及び支持台4の構成は、実施例1で説明したものとほぼ同一である。
本実施例4では、前記支持台4と表示側筐体2とを連結するために、実施例1の支持棒5に替えて、支持用細板21を採用している。
前記支持用細板21は、前記支持台4の背面(図1Aの示す面の反対側の面)と前記表示側筐体2の背面(図1Aの示す面の反対側の面)に取り付けられている。前記支持用細板21は、3つの細板21a,21b,21cから成っている。前記細板21aの図示下端部22aは支持台4の背面に固定されている。また、前記細板21cの上端部22bは表示側筐体2の背面に固定されている。また、前記細板21aの図3(c)における図示上端部と前記細板21bの図3(c)における図示下端部とはヒンジ部22cにより回動自在に接続されている。また、前記細板21bの図3(c)における図示上端部と前記細板21cの図3(c)における図示下端部とはヒンジ部22dにより回動自在に接続されている。
本実施例4では、前記支持台4と表示側筐体2とは、前記支持用細板11により機構的に連結されている。また、前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とは、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続されている。
前記支持用細板21は、通常は(テレビ通話機能を使用しない場合は)、図3(a)に示すように、表示側筐体2と支持台4の背面と接触又は近接する位置(対向する位置)に、各細板21a−21cが互いに折り曲げられ重ね合わせられた状態で配置されている。前記支持用細板21は、テレビ通話機能を使用するときユーザーが一方の手で把持側筐体1を持ちながら他方の手で表示側筐体2を上方に引っ張り上げる動作などを行うことにより、図3(a)の状態から図3(b)の状態へ更に図3(c)の状態へ移行して、前記各細板21a,21b,21cが順次直線状に並んだ状態となり、表示側筐体2を把持側筐体1に対して所定の距離だけユーザーから見て上方に離れた位置に配置させる。前記支持用細板21はある程度の剛性を有しているので、表示側筐体2は把持側筐体1より上方の所定の位置の空間に安定的に支持される。なお、図3(c)のように伸ばされたときの支持用細板21の長さは、約10−30cm程度が望ましいが、これに限られるものではなく、これ以上でもこれ以下でもよい。
なお、前記の各実施例1,2,3では、ユーザーが手動で表示側筐体2を把持側筐体1に対して上方に引き上げることにより、把持側筐体1より上方の位置に移動させるようにしているが、本発明では、ユーザーが例えば所定のスイッチを操作することなどにより自動的に(例えばモータ駆動により)表示側筐体2が把持側筐体1から分離してその上方の所定位置に移動するように構成してもよい。
また、前記の各実施例1,2,3では、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)との間に支持台4を介在させているが、本発明はこれに限られるものではなく、前記支持台4を省略して、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)とを直接に連結させるようにしてもよい。また、本発明では、ヒンジ部3と支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)とを一体的に形成するようにしてもよい。また、この場合、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)は、ヒンジ部3と表示用筐体2の側面又は背面に取り付けようにしてもよい。また、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)は、把持用筐体1と表示用筐体2の側面又は背面に取り付けて、支持部(支持棒5、支持用細板11,21など)にヒンジ部としての機能及び構成をも持たせるようにしてもよい。
なお、前記各実施例(図2,図3に示す実施例)の中では、「前記支持台4の内部回路と表示側筐体2の内部回路とを、前記配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい」と述べたが、さらに、前記把持用筐体1の操作部(キーボードなど)の内部回路と表示側筐体2の表示部(ディスプレイ)の内部回路とを、配線によらずに、ブルートゥースなどの無線通信手段により電気的に接続するようにしてもよい。