JP2012014990A - セラミックヒューズおよびセラミックヒューズパッケージ - Google Patents

セラミックヒューズおよびセラミックヒューズパッケージ Download PDF

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Abstract

【課題】 作動特性を良好にすることが可能なセラミックヒューズを提供することを目的とする。
【解決手段】 セラミックヒューズ1であって、セラミック基板2と、セラミック基板2に設けられた温度ヒューズエレメント3と、セラミック基板2の平面透視して温度ヒューズエレメント3と重なる領域に温度ヒューズエレメント3と間をあけて設けられた、単位長さ当たりの抵抗値が両端部F2に比べて中央部F1で大きい発熱抵抗体5とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温度ヒューズエレメントが実装されるセラミックヒューズパッケージ、および外部からの信号に基づいて発熱抵抗体を高温にし、発熱抵抗体の温度に起因して温度ヒューズエレメントを溶断するセラミックヒューズに関する。
近年、セラミックヒューズおよびセラミックヒューズパッケージの作動特性を向上させる開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。そして、セラミックヒューズの開発において、温度ヒューズエレメントの作動特性を良好にする技術が求められている。
特開平11−96871号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作動特性を良好にすることが可能なセラミックヒューズおよびセラミックヒューズパッケージを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るセラミックヒューズは、セラミック基板と、該セラミック基板に設けられた温度ヒューズエレメントと、前記セラミック基板の平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に前記温度ヒューズエレメントと間をあけて設けられた、単位長さ当たりの抵抗値が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体とを備えている。
本発明の他の実施形態に係るセラミックヒューズは、セラミック基板と、該セラミック基板に設けられた温度ヒューズエレメントと、前記セラミック基板の平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に前記温度ヒューズエレメントと間をあけて設けられた、抵抗温度係数が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体とを備えている。
本発明の実施形態に係るセラミックヒューズパッケージは、温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有するセラミック基板と、該セラミック基板の平面透視して前記実装面と重なる領域に前記実装面と間をあけて設けられた、単位長さ当たりの抵抗値が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体とを備えている。
本発明によれば、作動特性を良好にすることが可能なセラミックヒューズおよびセラミックヒューズパッケージを提供することができる。
本実施形態に係るセラミックヒューズの概観を示す斜視図である。 図1のX−X’に沿ったセラミックヒューズの断面図である。 図1のY−Y’に沿ったセラミックヒューズの断面図である。 本実施形態に係るセラミックヒューズの発熱抵抗体を示すセラミック基板の上層の透過斜視図である。 一変形例に係るセラミックヒューズの発熱抵抗体を示すセラミック基板の上層の透過斜視図である。 一変形例に係るセラミックヒューズの発熱抵抗体を示すセラミック基板の上層の透過斜視図である。 一変形例に係るセラミックヒューズの発熱抵抗体を示すセラミック基板の上層の透過斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるセラミックヒューズの実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
<セラミックヒューズの概略構成>
図1は、本実施形態に係るセラミックヒューズの概観斜視図であって、温度ヒューズエレメントを被覆するフラックスを透過したものである。また、図2は、図1のX−X’に沿ったセラミックヒューズの断面図である。図3は、図1のY−Y’に沿ったセラミックヒューズの断面図である。図4は、セラミックヒューズの発熱抵抗体を示すセラミック基板の透過斜視図である。
本実施形態のセラミックヒューズは、回路保護素子として用いるものであって、特定の回路に異常検出器とともに組み込むものである。そして、回路の異常発生時に、異常検出器が回路の異常を検出し発熱抵抗体を通電する。その結果、セラミックヒューズは、発熱抵抗体が高温となり、その温度によって温度ヒューズエレメントを溶断することで、回路の動作を緊急停止させるものである。
本実施形態に係るセラミックヒューズ1は、セラミックヒューズパッケージ2と、セラミックヒューズパッケージ2に実装される温度ヒューズエレメント3とを備えている。
また、本実施形態に係るセラミックヒューズパッケージ2は、温度ヒューズエレメント3が実装される実装面Rを有するセラミック基板4と、セラミック基板4に設けられ、平面透視して実装面Rと重なる領域であって実装面Rと間をあけて設けられるとともに、中央部F1が両端部F2に比べて単位長さ当たりの抵抗値が大きい発熱抵抗体5とを備えている。
セラミック基板4は、絶縁性の基板であって、例えば、アルミナ、ムライトまたは窒化アルミ等のセラミック材料、あるいはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、セラミック基板4の厚みは、例えば、0.05mm以上2mm以下に設定されている。また、セラミック基板4の熱伝導率は、例えば、14W/m・K以上200W/m・K以下に設定されている。なお、セラミック基板4は、2枚のセラミック板を積層したものであって、上層に位置するセラミック板と下層に位置するセラミック板からなる。
セラミック基板4の上面には、温度ヒューズエレメント3を実装したときに、温度ヒューズエレメント4と電気的に接続される電極層6が形成されている。また、電極層6の一部は、セラミック基板4の上面からセラミック基板4の側面を介してセラミック基板4の内部に形成された発熱抵抗体5と接続されている。本実施形態では、電極層6は、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、電極層6が電気的にオープンになるように形成されている。なお、電極層6は、温度ヒューズエレメント3と電気的に接続されるものであって、任意のパターンに形成されている。電極層6の幅は、例えば0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、電極層6の幅とは、電極層6に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
電極層6は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀、金またはアルミ
ニウム等の金属材料、あるいはそれらの合金、あるいはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料、あるいはそれらの材料の複合層からなる。
セラミック基板4の下面には、セラミック基板4を支持する一対の支持体7が設けられている。支持体7は、抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に設けるときに、土台となるものである。そして、支持体7が外部の回路との接合用土台となることで、外部の回路から伝わる熱を支持体7上に設けられるセラミック基板4に伝わりにくくすることができ、外部の温度影響によるセラミックヒューズ1の誤作動を抑制するとともに、セラミックヒューズ1の発熱抵抗体5が発熱した際の熱が外部の回路に伝わりにくくすることにより、セラミックヒューズ1の温度上昇特性を向上させることができる。
支持体7は、例えば、アルミナまたはムライト等のセラミック材料、あるいはガラスセラミック材料、あるいはプラスチックから成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、支持体7の厚みは、例えば、0.05mm以上2mm以下に設定されている。また、支持体7の熱伝導率は、例えば、14W/m・K以上200W/m・K以下に設定されている。
また、支持体7は、支持体7の厚みに相当する切り欠き部を設けることで、支持体7内の伝熱経路の領域を小さくすることができ、支持体7内の熱伝導を低下させることができる。また、支持体7は、セラミック基板4の熱伝導率よりも小さい熱伝導率の材料、あるいはセラミック基板4と同一材料の閉気孔含有材料を使用することで、支持体7の熱伝導率を低下させることができ、外部の回路から支持体7を介して伝わる熱をセラミック基板4に伝わりにくくすることができ、発熱抵抗体5が発する熱はセラミック基板4を介して温度ヒューズエレメント3に伝わりやすくすることができる。
支持体7の下面には、導電層8が形成されている。導電層8は、支持体7の下面から支持体7の側面を介してセラミック基板4の内部に形成された発熱抵抗体5と接続されている。セラミックヒューズ1とともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出により、導電層8を介して発熱抵抗体5に通電し発熱抵抗体5の温度を上昇させる。さらに、発熱抵抗体5の温度に起因して、温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。なお、導電層8の幅は、例えば、0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、導電層8の幅とは、導電層8に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
導電層8は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀、金またはアルミニウム等の金属材料、あるいはそれらの合金、あるいは複数の材料を混合した複合系材料、あるいはそれらの材料の複合層からなる。
セラミック基板4の上面には、温度ヒューズエレメント3が実装される。温度ヒューズエレメント3は、特定の温度以上になると溶断するものである。温度ヒューズエレメント3は、例えば、インジウム、ビスマスまたは錫等の導電材料、あるいはこれらの混合材料からなる。また、温度ヒューズエレメント3の溶断する融点は、例えば、80℃以上180℃以下に設定されている。
温度ヒューズエレメント3は、平面透視したときに発熱抵抗体5と重なる領域に設けられ、矩形状に形成される。また、温度ヒューズエレメント3は、平面透視したときに発熱抵抗体5が存在する領域から食み出さないように設けられると、発熱抵抗体5の温度を効率良く温度ヒューズエレメント3に伝えることができる。なお、温度ヒューズエレメント3の厚みは、例えば、0.1mm以上3.0mm以下であって、平面視したときの一辺の縦または横の長さが、例えば、0.1mm以上10.0mm以下に設定されている。
セラミック基板4上には、図2に示すように、温度ヒューズエレメント3と重なる領域の一部に潤滑層9が形成されている。潤滑層9は、セラミック基板4の温度ヒューズエレメント3が実装される実装面R上に形成されている。潤滑層9は、温度ヒューズエレメント3の溶融体との濡れ性がセラミック基板4の上面に形成された温度ヒューズエレメント実装面Rの濡れ性よりも小さい濡れ性の材料であって、例えば、ガラスまたはテフロン(登録商標)等の材料から成る。
実装面Rは、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が濡れやすくするためのものであって、潤滑層9上に溶断した温度ヒューズエレメント3の一部が付着しにくくするものである。実装面Rは、実装面R上に溶断した温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が濡れ、溶融体の表面張力作用により潤滑層9上の温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体を吸収する作用により、潤滑層9上に温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が残存付着しにくくなり、温度ヒューズエレメント3の直下に位置する一対の電極層6間を電気的にオープンにすることができる。
セラミック基板4の上面と温度ヒューズエレメント3との間には、平面透視して発熱抵抗体5と重なる領域に空隙ASが形成されている。空隙ASは、セラミック基板4を側面視したときに貫通孔となる。
温度ヒューズエレメント3は溶断すると、その一部が潤滑層9および電極層6上に濡れ広がる。また、温度ヒューズエレメント3の溶断した一部は、空隙AS内に落ち込むことになる。そして、温度ヒューズエレメント3が断線して、外部回路を緊急停止させることができる。
セラミック基板4の下面には、図2または図4に示すように、発熱抵抗体5が形成されている。発熱抵抗体5は、温度ヒューズエレメント3に発熱した温度を伝えて、温度ヒューズエレメント3を溶断するものである。発熱抵抗体5は、平面透視して温度ヒューズエレメント3と重なる領域であって、温度ヒューズエレメント3とセラミック基板4を介して設けられている。
発熱抵抗体5には、セラミックヒューズとともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出によって、導電層8を介して発熱抵抗体5に通電する。そして、発熱抵抗体5の電気抵抗が大きいために、発熱抵抗体5の温度が上昇する。さらに、その温度が、セラミック基板4を介して温度ヒューズエレメント3に伝わり、温度ヒューズエレメント3が所定温度以上になると温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。
発熱抵抗体5は、一端が電極層6と接続され、他端が導電層8と接続される。発熱抵抗体5は、所要の発熱量を確保するための抵抗値を有しており、その抵抗値確保方法の例示として、そのパターン形状は基板4の内部にて何度も折れ曲がって形成されている。そして、発熱抵抗体5の中央部F1が発熱抵抗体5の両端部F2の幅に比べて小さくすることで、発熱抵抗体5の中央部F1が発熱抵抗体5の両端部F2に比べて単位長さ当たりの抵抗値が大きくすることができる。その結果、発熱抵抗体5の中央部F1の電気抵抗を大きくすることができ、発熱抵抗体5の中央部F1にて発生するジュール熱をその両端部F2にて発生するジュール熱に比べて大きくすることができる。なお、発熱抵抗体5の中央部F1の幅は、例えば0.05mm以上0.3mm以下であって、発熱抵抗体5の両端部F2の幅は、例えば0.1mm以上1.5mm以下に設定されている。ここで、発熱抵抗体の中央部F1の幅とは、発熱抵抗体5の中央部F1に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。または、発熱抵抗体5の両端部F2の幅とは、発熱抵抗体5の両端部F2に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
また、発熱抵抗体5は、発熱抵抗体5の中央部F1の断面積が、発熱抵抗体5の両端部F2の断面積に比べて小さくなっている。発熱抵抗体5の中央部F1の断面積を発熱抵抗体5の両端部F2の断面積よりも小さくすることで、発熱抵抗体5の中央部F1での発熱量を発熱抵抗体5の両端部F2の発熱量よりも大きくすることができ、発熱抵抗体5の中央部F1の温度を効果的に上昇させることが可能となる。なお、発熱抵抗体5の中央部F1の断面積は、例えば0.00035mm以上0.0005mm以下であって、発熱抵抗体5の両端部F2の断面積は、例えば0.001mm以上0.0225mm以下に設定されている。
また、発熱抵抗体5は、発熱抵抗体5の中央部F1を構成する材料の抵抗温度係数が、発熱抵抗体5の両端部F2を構成する材料の抵抗温度係数よりも大きくなっている。発熱抵抗体5の中央部F1を構成する材料の抵抗温度係数を、発熱抵抗体5の両端部F2を構成する材料の抵抗温度係数よりも大きくすることで、発熱抵抗体5の中央部F1および発熱抵抗体5の両端部F2に電流が流れると、発熱抵抗体5の中央部F1が発熱抵抗体5の両端部F2よりも温度上昇する。なお、発熱抵抗体5の中央部F1は、例えば、タングステンまたはモリブデン等を含むメタライズ材料から成り、発熱抵抗体5の両端部F2は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはレニウム等を含むメタライズ材料から成る。また、発熱抵抗体5の中央部F1の抵抗温度係数は、例えば4000ppm以上であって、発熱抵抗体5の両端部F2の抵抗温度係数は、例えば3000ppm以下に設定されている。
また、発熱抵抗体5の抵抗温度係数は、正特性抵抗温度係数である。発熱抵抗体5の中央部F1および発熱抵抗体5の両端部F2は電流が流れて、発熱すると、発熱量に依存して温度が上昇し、抵抗値が大きくなる。このときに発熱抵抗体5の中央部F1と両端部F2の温度上昇は両部の放熱影響を受け、発熱抵抗体5の中央部F1の温度上昇が大きくなり、その結果として、中央部F1の抵抗値の上昇幅は両端部F2の上昇幅より大きくなる。そして、中央部F1への印加される分圧が両端部F2への印加される分圧より大きくなり、中央部F1の発熱量が増加することによって、発熱抵抗体5の中央部F1が効果的に温度上昇する。その結果、発熱抵抗体5の中央部F1を短時間で高温にすることができ、発熱抵抗体5で発生した熱に起因して温度ヒューズエレメント3を素早く溶断することができる。
温度ヒューズエレメント3は、フラックス10で被覆されている。フラックス10は、熱伝導性の優れた材料であって、例えば、松脂をテレピン油に溶かしてペースト状にしたもの、あるいは塩化亜鉛等の材料から成る。フラックス10は、温度ヒューズエレメント3に発熱抵抗体5の温度を伝えやすくするものである。そして、発熱抵抗体5の温度と温度ヒューズエレメント3の温度差を小さくすることができる。
上述したように、本実施形態は、外部回路に組み込んだセラミックヒューズ1は、発熱抵抗体5に電流が流れると素早く温度が上昇し、その熱によって温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。本実施形態によれば、外部回路の異常を検出すると、すぐに発熱抵抗体5の温度を効果的に上昇させて、発熱抵抗体5を早く溶断することができ、作動特性の向上に寄与することが可能なセラミックヒューズ、ならびにセラミックヒューズパッケージを提供することができる。
また、本実施形態は、外部回路から伝わる熱が、支持体7を介してセラミック基板4に伝わるため、温度ヒューズエレメント3が外部回路の熱に起因して、溶断するのを抑制することができる。ひいては、本実施形態に係るセラミックヒューズ1は、環境温度の影響を受けにくくすることができ、発熱抵抗体5の温度に起因した温度によって、温度ヒュー
ズエレメント3を溶断することができる。その結果、作動特性の向上に寄与することが可能なセラミックヒューズ、ならびにセラミックヒューズパケージを提供することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。本実施形態では、抵抗温度ヒューズ型のセラミックヒューズを一例に説明したが、電流ヒューズ型のセラミックヒューズに用いてもよい。例えば、電流が流れて溶断する発熱抵抗のパターニングに、本発明を適用してもよい。発熱抵抗の中央部の単位長さ当たりの抵抗値が、発熱抵抗の両端部の単位長さ当たりの抵抗値よりも大きく形成する。そうすることで、作動特性に優れた電流ヒューズ型のセラミックヒューズを提供することができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例に係るセラミックヒューズ1のうち、本実施形態に係るセラミックヒューズ1と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<変形例>
図5は、一変形例に係るセラミックヒューズ1の概観を示す斜視図であって、セラミックヒューズ1の発熱抵抗体5を示すセラミック基板4の透過斜視図である。
上述した実施形態では、発熱抵抗体5の中央部F1の幅が、発熱抵抗体5の両端部F2の幅よりも狭く形成したが、これに限られない。発熱抵抗体5の中央部F1が両端部F2に比べて単位長さ当たりの抵抗値が大きくなれば、発熱抵抗体5の中央部F1の幅が発熱抵抗体5の両端部F2の幅よりも狭くなくてもよく、例えば、発熱抵抗体5の中央部F1の幅と発熱抵抗体5の両端部F2の幅が同じ幅となってもよい。
発熱抵抗体5の中央部F1は、単位長さ当たりの抵抗値が大きくなるように、発熱抵抗体5の中央部F1を構成する材料の抵抗温度係数が、発熱抵抗体5の両端部F2を構成する材料の抵抗温度係数よりも大きくなる材料を選択して用いる。その結果、発熱抵抗体5に通電され、発熱抵抗体5の温度上昇が始まると、抵抗温度係数の大きな発熱抵抗体5の中央部F1の単位長さ当たりの抵抗値を、発熱抵抗体5の両端部F2の単位長さ当たりの抵抗値よりも大きくすることができる。
図6または図7は、一変形例に係るセラミックヒューズ1の概観を示す斜視図であって、セラミックヒューズ1の発熱抵抗体5を示すセラミック基板4の透過斜視図である。
上述した実施形態では、発熱抵抗体5の中央部F1の幅を一定に形成したが、これに限られない。発熱抵抗体5の中央部F1が両端部F2に比べて単位長さ当たりの抵抗値が大きくなれば、例えば、発熱抵抗体5の中央部F1の幅を発熱抵抗体5の中央部F1の中心に向かって漸次幅が狭くなるように設定してもよい。
また、図7に示すように、発熱抵抗体5の中央部F1の幅を発熱抵抗体5の中央部F1の中心に向かって漸次幅が狭くなるように設定する。さらに、発熱抵抗体5の中央部F1の中心が、その周囲の発熱抵抗体5を構成する材料に比べて、抵抗温度係数が大きくなる材料を選択して用いる。その結果、発熱抵抗体5の中央部F1の単位長さ当たりの抵抗値を、発熱抵抗体5の両端部F2の単位長さ当たりの抵抗値よりも大きくすることができ、さらに、発熱抵抗体5の中央部F1の温度上昇を効果的に向上させることができる。その結果、発熱抵抗体5の中央部F1と重なる領域に設けられた温度ヒューズエレメント3は、発熱抵抗体5の温度上昇にともない素早く溶断することができる。
<セラミックヒューズの製造方法>
ここで、図1に示すセラミックヒューズ1、ならびにセラミックヒューズパッケージ2の製造方法について説明する。
先ず、セラミック基板4を構成する2枚のセラミック板を準備する。セラミック基板4を構成する2枚のセラミック板は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤および溶剤等を添加混合して、混合物を得る。そして、その混合物を用いてグリーンシートを成型する。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。
そして、グリーンシートの状態のセラミック基板4の上側に位置するセラミック板の上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って電極層6を形成する。また、同様にして、セラミック基板4の下側に位置するセラミック板の上面に対して、発熱抵抗体5を形成し、さらにセラミック基板4の側面に金属ペースト塗る。その後、2枚のセラミック板を積層して、発熱抵抗体5と電極層6を電気的に接続したセラミック基板4を作製する。なお、発熱抵抗体5と電極層6との電気的接続は、セラミック板に導体ペーストを充填したビア導体を形成して、ビア導体とを発熱抵抗体5と電気的に接続させてもよい。
次に、一対の支持体7を準備する。セラミック基板4と同様に、支持体7用のグリーンシートを成形する。そして、支持体7の下面、側面側上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って導電層8を形成する。
次に、準備した焼結前のセラミック基板4及び支持体7を接続させた状態で、約1600度の温度で焼成する。そして、セラミック基板4及び支持体7を一体焼結する。一体焼結後の部材の、温度ヒューズエレメント搭載部および支持体の表面に所要のめっきを行う。ここでは、セラミックヒューズについての個片製品の製法を述べたが、多数個取のシート形状による製造が量産性、コスト面からは好ましい。このようにして、セラミックヒューズパッケージ2を作製することができる。
次に、セラミック基板4上の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装する。そして、温度ヒューズエレメント3と電極層6とを電気的に接続する。さらに、セラミック基板4上に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス10を形成する。その結果、セラミックヒューズ1を作製することができる。
なお、多数個取の製法としては、多数個取のシート形状にて作成したセラミックヒューズパッケージ2の個々の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装した後に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス10を形成する。そして、多数個取シートを個片に分割すれば、多数のセラミックヒューズ1を一度に作製することができる。
1 セラミックヒューズ
2 セラミックヒューズパッケージ
3 温度ヒューズエレメント
4 セラミック基板
5 発熱抵抗体
6 電極層
7 支持体
8 導電層
9 潤滑層
10 フラックス

Claims (6)

  1. セラミック基板と、
    該セラミック基板に設けられた温度ヒューズエレメントと、
    前記セラミック基板の平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に前記温度ヒューズエレメントと間をあけて設けられた、単位長さ当たりの抵抗値が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体と
    を備えたセラミックヒューズ。
  2. 請求項1に記載のセラミックヒューズであって、
    前記発熱抵抗体は、中央部の断面積が両端部の断面積に比べて小さいことを特徴とするセラミックヒューズ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセラミックヒューズであって、
    前記発熱抵抗体は、中央部を構成する材料の抵抗温度係数が両端部を構成する材料の抵抗温度係数よりも大きいことを特徴とするセラミックヒューズ。
  4. 請求項3に記載のセラミックヒューズであって、
    前記発熱抵抗体は、抵抗温度係数が正特性抵抗温度係数であることを特徴とするセラミックヒューズ。
  5. セラミック基板と、
    該セラミック基板に設けられた温度ヒューズエレメントと、
    前記セラミック基板の平面透視して前記温度ヒューズエレメントと重なる領域に前記温度ヒューズエレメントと間をあけて設けられた、抵抗温度係数が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体と
    を備えたセラミックヒューズ。
  6. 温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有するセラミック基板と、
    該セラミック基板の平面透視して前記実装面と重なる領域に前記実装面と間をあけて設けられた、単位長さ当たりの抵抗値が両端部に比べて中央部で大きい発熱抵抗体と
    を備えたセラミックヒューズパッケージ。
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