JP5489750B2 - 抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズ - Google Patents

抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズ Download PDF

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本発明は、温度ヒューズエレメントが実装される抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに、外部からの信号に基づいて発熱抵抗体を高温にし、発熱抵抗体の温度に起因して温度ヒューズエレメントを溶断する抵抗温度ヒューズに関する。
近年、抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズの作動特性を向上させる開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−96871号公報
抵抗温度ヒューズの開発において、発熱抵抗体の温度を効率的に温度ヒューズエレメントに伝える作動特性の向上が求められている。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作動特性の向上に寄与することが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の実施の態様に係る抵抗温度ヒューズは、第1基板と、前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の熱伝導率よりも熱伝導率の大きな第2基板と、前記第1基板と前記第2基板の間に設けられる発熱抵抗体と、前記第2基板上に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられる温度ヒューズエレメントと、前記第1基板又は前記第2基板内に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられるとともに、前記発熱抵抗体の下面を露出する空隙と、を備えたことを特徴とする。
本発明の実施の態様に係る抵抗温度ヒューズパッケージは、第1基板と、前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の熱伝導率よりも熱伝導率が大きく、温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板の間に設けられ、平面透視して前記実装面と重なる領域に設けられる発熱抵抗体と、前記第1基板又は前記第2基板内に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられるとともに、前記発熱抵抗体の下面を露出する空隙と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、作動特性の向上に寄与することが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することができる。
本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの概観を示す斜視図である。 図1のX−X’に沿った抵抗温度ヒューズの断面図である。 図1のY−Y’に沿った抵抗温度ヒューズの断面図である。 本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの発熱抵抗体を示す基板の透過斜視図である。 本実施形態に係る抵抗温度ヒューズと接続部材とを接合した状態を示す斜視図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズと接続部材とを接合した状態を示す斜視図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズの断面図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズの断面図である。 一変形例に係る抵抗温度ヒューズの断面図である。 図9に示す抵抗温度ヒューズの発熱抵抗体を示す基板の透過斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる抵抗温度ヒューズ、並びに抵抗温度ヒューズパッケージの実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
<抵抗温度ヒューズの概略構成>
図1は、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズの概観斜視図であって、温度ヒューズエレメントを被覆するフラックスを透過したものである。また、図2は、図1のX−X’に沿った抵抗温度ヒューズの断面図である。図3は、図1のY−Y’に沿った抵抗温度ヒューズの断面図である。図4は、抵抗温度ヒューズの発熱抵抗体を示す基板の透過斜視図である。
本実施形態の抵抗温度ヒューズは、回路保護素子として用いるものであって、特定の回路に異常検出器とともに組み込むものである。そして、回路の異常発生時に、異常検出器が回路の異常を検出し発熱抵抗体を通電する。その結果、抵抗温度ヒューズは、発熱抵抗体が高温となり、その温度によって温度ヒューズエレメントを溶断することで、回路の動作を緊急停止させるものである。
本実施形態に係る抵抗温度ヒューズ1は、抵抗温度ヒューズパッケージ2と、抵抗温度ヒューズパッケージ2に実装される温度ヒューズエレメント3とを備えている。また、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズパッケージ2は、第1基板4と、第1基板4上に設けられ、第1基板4の熱伝導率よりも熱伝導率が大きく、温度ヒューズエレメント3が実装される実装面Rを有する第2基板5と、第1基板4と第2基板5の間に設けられ、平面透視して実装面Rと重なる領域に設けられる発熱抵抗体6と、を備えている。
第1基板4は、絶縁性の基板であって、例えば、アルミナ、ムライト又は窒化アルミ等のセラミック材料、或いはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。または、これらの材料中に、閉気孔を多数有することにより熱伝導度を低下させたものであってもよい。なお、第1基板4の厚みは、例えば、0.05mm以上2mm以下に設定されている。また、第1基板4の熱伝導率は、例えば、8W/m・K以上200W/m・K以下に設定されている。さらに、第1基板4の熱伝導率は、第2基板の熱伝導率よりも小さく設定されている。
第2基板5は、第2基板5は、絶縁性の基板であって、例えば、アルミナ、ムライト又は窒化アルミ等のセラミック材料、或いはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、第2基板5の厚みは、例えば、0.02mm以上2mm以下に設定されている。また、第2基板5の熱伝導率は、例えば、12W/m・K以上210W/m・K以下に設定されている。さらに、第2基板5の熱伝導率は、第1基板4の熱伝導率よりも大きく設定されている。
第2基板5の上面には、温度ヒューズエレメント3を実装したときに、温度ヒューズエレメントと電気的に接続される電極層7が形成されている。また、電極層7の一部は、第2基板5の上面から第2基板5の側面を介して第2基板5の下面にわたって形成されている。本実施形態では、電極層7は、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、電極層7が電気的にオープンになるように形成されている。なお、電極層7は、温度ヒューズエレメント3と電気的に接続されるものであって、任意のパターンに形成されている。電極層7の幅は、例えば、0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、電極層7の幅とは、電極層7に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
電極層7は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀、金又はアルミニウム等の金属材料、或いはそれらの合金、或いはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料、或いはそれらの材料の複合層からなる。
第1基板4の下面には、平面透視して発熱抵抗体6を間に挟むように一対の支持体8が設けられている。
支持体8は、抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に設けるときに、土台となるものである。そして、支持体8が外部の回路との接合用土台となることで、外部の回路から伝わる熱を支持体8上に設けられる第1基板4に伝わりにくくすることができ、外部の温度影響による抵抗温度ヒューズ1の誤作動を抑制するとともに、抵抗温度ヒューズ1の発熱抵抗体6か発熱した際の熱が外部の回路に伝わりにくくすることにより、抵抗温度ヒューズ1の温度上昇特性を向上させることができる。
支持体8は、例えば、アルミナ又はムライト等のセラミック材料、或いはガラスセラミック材料、或いはプラスチックから成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、支持体8の厚みは、例えば、0.05mm以上2mm以下に設定されている。また、支持体8の熱伝導率は、例えば、8W/m・K以上210W/m・K以下に設定されている。
また、支持体8は、支持体8の長手方向に支持体8の高さに相当する切り欠き部を設ける手段により支持体8の熱伝達断面積を小さくすることによる熱抵抗を増大させたり、支持体8に第1基板4又は第2基板5の熱伝導率よりも小さい熱伝導率の材料を選択したりすることにより、外部の回路から支持体8に伝わる熱の容量を小さくすることができ、外部の回路から伝わる熱を第1基板4に伝わりにくくすることができる。そして、発熱抵抗体6が発する熱は、第2基板5を介して温度ヒューズエレメント3に伝わりやすくすることができる。
支持体8の下面には、導電層9が形成されている。導電層9は、支持体8の下面から支持体8及び第1基板4の側面を介して第1基板4の上面にわたって形成される。抵抗温度ヒューズ1とともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出により、導電層9を介して、発熱抵抗体6に通電し、発熱抵抗体6の温度を上昇させる。さらに、発熱抵抗体6の温度に起因して、温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。なお、導電層9の幅は、例えば、0.05mm以上10mm以下に設定されている。ここで、導電層9の幅とは、導電層9に流れる電流方向と直交する方向の幅をいう。
導電層9は、例えば、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀、金又はアルミニウム等の金属材料、或いはそれらの合金、複数の材料を混合した複合系材料、或いはそれらの材料の複合層からなる。
第2基板5の上面には、温度ヒューズエレメント3が実装される。温度ヒューズエレメント3は、特定の温度以上になると溶断するものである。温度ヒューズエレメント3は、例えば、インジウム、ビスマス又は錫等の導電材料、或いはこれらの混合材料からなる。また、温度ヒューズエレメント3の溶断する融点は、例えば、80℃以上180℃以下に設定されている。
温度ヒューズエレメント3は、平面透視したときに発熱抵抗体6と重なる領域に設けられ、矩形状に形成される。また、温度ヒューズエレメント3は、平面透視したときに発熱抵抗体6が存在する領域から食み出さないように設けられると、発熱抵抗体6の温度を効率良く温度ヒューズエレメント3に伝えることができる。なお、温度ヒューズエレメント3の厚みは、例えば、0.1mm以上3.0mm以下であって、平面視したときの一辺の長さが、例えば、0.1mm以上10.0mm以下に設定されている。
第2基板5上には、図2に示すように、温度ヒューズエレメント3と重なる領域の一部に被覆層10が形成されている。被覆層10は、第2基板5の温度ヒューズエレメント3が実装される実装面R上に形成されている。被覆層10は、温度ヒューズエレメント3の溶融体との濡れ性が第2基板5の上面に形成された温度ヒューズエレメント実装面Rの濡れ性よりも小さい濡れ性の材料であって、例えば、ガラス又はポリテトラフルオロエチレン等の材料から成る。
実装面Rは、温度ヒューズエレメント3が溶断したときに、温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が濡れやすくするためのものであって、被覆層10上に溶断した温度ヒューズエレメント3の一部が付着しにくくするものである。実装面Rは、実装面R上に溶断した温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が濡れ、溶融体の表面張力作用により被覆層10上の温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体を吸収する作用により、被覆層10上に温度ヒューズエレメント3を構成する材料の溶融体が残存付着しにくくなり、温度ヒューズエレメント3の直下に位置する一対の電極層7間を電気的にオープンにすることができる。
第1基板4と第2基板5の間には、図1又は図2に示すように、発熱抵抗体6が形成されている。発熱抵抗体6は、温度ヒューズエレメント3に発熱した温度を伝えて、温度ヒューズエレメント3を溶断するものである。発熱抵抗体6は、第2基板5上に設けられ、平面透視して実装面Rと重なる領域に設けられている。
発熱抵抗体6は、一端が電極層7と接続され、他端が導電層9と接続される。発熱抵抗体6は、所要の発熱量を確保するための抵抗値を有しており、例えば、そのパターン形状は第1基板4の上面にて何度も折れ曲がって形成されている。そして、発熱抵抗体6の幅は、電極層7及び導電層9の幅よりも小さく設定されている。発熱抵抗体6の幅を電極層7及び導電層9の幅よりも小さくすることで、発熱抵抗体6の電気抵抗を大きくし、発熱抵抗体6部分にて発生するジュール熱の制御を容易にすることができる。
発熱抵抗体6には、抵抗温度ヒューズとともに回路に組込まれた異常検出器による回路の異常検出によって、導電層9を介して発熱抵抗体6に通電する。そして、発熱抵抗体6の電気抵抗が大きいために、発熱抵抗体6の温度が上昇する。さらに、その温度が、基板4を介して温度ヒューズエレメント3に伝わり、温度ヒューズエレメント3が所定温度以上になると溶断する。なお、発熱抵抗体6は、例えば、タングステン又はプラチナ等の材料から成る。
温度ヒューズエレメント3は、フラックス11で被覆されている。フラックス11は、熱伝導性の優れた材料であって、例えば、松脂をテレピン油に溶かしてペースト状にしたもの、或いは塩化亜鉛等の材料から成る。フラックス11は、温度ヒューズエレメント3に発熱抵抗体6の温度を伝えやすくするものである。そして、発熱抵抗体6の温度と温度ヒューズエレメント3の温度差を小さくすることができる。
図5は、抵抗温度ヒューズ1と接続部材12とを接続した状態を示す概観斜視図である。
図5に示すように、抵抗温度ヒューズ1の支持体8の下面には、接続部材12が形成されている。接続部材12は、抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に実装するときに、外部の回路と電気的に接続するものである。抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に実装するときに、仮に、接続部材12がなく抵抗温度ヒューズ1の基体5を半田等の接着材を介して外部の回路と接続しようとすると、接着材の溶融温度によっては、抵抗温度ヒューズ1の温度ヒューズエレメント3が溶断する虞がある。このようなケースにおいては、抵抗温度ヒューズ1に接続部材12を設け、接続部材12の下面を介して外部の回路と接続することにより、抵抗温度ヒューズの実装作業を容易にするとともに、実装後の抵抗温度ヒューズの作動信頼性を向上させ得る。
接続部材12には、図5に示すように、貫通孔Hが形成されている。貫通孔Hは、接続部材12の下面の高さ位置よりも高い箇所であって、抵抗温度ヒューズ1と接続部材12との間に設けられている。接続部材12の下面を半田等の接着材を介して外部の回路と接続するときに、接続部材12の下面の電気伝導性接合材の接合時の熱が抵抗温度ヒューズ1に伝わろうとする。接続部材12と抵抗温度ヒューズ1との間に貫通孔Hが形成されていることにより、接続部材12の下面から抵抗温度ヒューズ1に向かって伝わる熱の熱伝導断面積を小さくすることができ、抵抗温度ヒューズ1に熱を伝わりにくくすることができる。
上述したように、本実施形態によれば、外部回路に組み込んだ抵抗温度ヒューズ1は、外部回路から伝わる熱は、第1基板4に伝わりにくくすることができ、外部回路の熱を発熱抵抗体6に伝えにくくすることができる。そして、発熱抵抗体6の温度が、外部回路から伝わる熱の影響を低減することができる。また、外部回路の熱の影響を受けにくい発熱抵抗体6の温度は、第2基板5を介して温度ヒューズエレメント3に伝えられるため、作動特性の精度を向上させることができる。その結果、作動特性の向上に寄与することが可能な抵抗温度ヒューズパッケージ、並びに抵抗温度ヒューズを提供することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例に係る抵抗温度ヒューズ1のうち、本実施形態に係る抵抗温度ヒューズ1と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<変形例>
図6は、一変形例に係る抵抗温度ヒューズ1と接続部材12とを接合した状態を示す斜視図であって、接続部材12を平板としたものである。
上述した実施形態では、図5に示すように、接続部材12を第2基板5の下方に向かって延在したが、これに限られない。例えば、図6に示すように、接続部材12を第1基板4に沿って平面方向に沿って延在させてもよい。接続部材12の厚みを小さくすることで、抵抗温度ヒューズ1を外部の回路に組み込む自由度を向上させることができる。
図7は、一変形例に係る抵抗温度ヒューズ1の断面図である。なお、かかる断面箇所は、図1のX−X’に沿った断面箇所に対応する。
上述した実施形態では、第1基板4及び第2基板5内は、空隙SPが設けられていなかったが、図7に示すように、空隙SPが設けられていてもよい。空隙SPは、平面透視して発熱抵抗体6と重なる領域に設けられるとともに、発熱抵抗体6の下面を露出する領域に形成されている。
空隙SPは、平面透視して発熱抵抗体6の配置エリア(配置エリアとは発熱抵抗体への導体配線部を除く発熱抵抗体パターン最外辺の4辺により形成される面をいう)が内部に含まれる大きさに設定されている。また、空隙SPの厚み方向の長さは、例えば0.0mm以上2.0mm以下に設定されている。空隙SPを平面視したとき、各コーナーは、曲線になっており、各コーナーに応力が集中するのを低減することができる。なお、空隙SP内は、減圧・真空雰囲気に設定されていることが好ましい。
空隙SPが、発熱抵抗体6の下方に位置することで、発熱抵抗体6が発熱した時に空隙SPが断熱層として機能し、発熱抵抗体6近傍の温度上昇特性が向上し、発熱抵抗体6の直上に位置する抵抗温度ヒューズ1の温度上昇が早くなる。そして、温度ヒューズエレメント3の溶断温度に到達する時間が短くなり、抵抗温度ヒューズによる回路遮断の即断性が向上する。また、抵抗温度ヒューズを外部の回路に組み込んだ状態で、外部の回路から抵抗温度ヒューズ1に伝わろうとする熱が、断熱層として作用する空隙SPが設けられていることで、発熱抵抗体6に伝わりにくくなり、発熱抵抗体6は、外部温度の影響を受けにくく、温度コントロールがしやすくなる。その結果、発熱抵抗体6の温度に起因して、温度ヒューズエレメント3を溶断することができる。
また、空隙SPは、図7に示すように、第1基板4内に設ける構造であったが、図8に示すように、第2基板5内に空隙SPが設けられてもよい。
また、空隙SP内に、空隙SPの天井面S1と空隙SPの底面S2との間に支柱13が設けられてもよい。支柱13は、空隙SP内にて天井面S1を支持することで、天井面S1が撓むのを抑制することができる。
支柱13は、平面視して発熱抵抗体6のパターンと直接重ならない箇所に設けられており、外部から支柱13を介して発熱抵抗体6に熱が伝わるのを抑制することができる。支柱13は、第1基板4又は第2基板5と一体ものであっても、別体ものであってもよい。
<抵抗温度ヒューズの製造方法>
ここで、図1に示す抵抗温度ヒューズ1、並びに抵抗温度ヒューズパッケージ2の製造方法について説明する。
先ず、第1基板4及び第2基板5を準備する。第1基板4又は第2基板5が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤、および溶剤等を添加混合して得た混合物よりグリーンシートを成型する。
また、タングステン又はモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤又は溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。
そして、グリーンシートの状態の第2基板5の上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って電極層7を形成する。また、同様にして、第1基板4の上面に対して、発熱抵抗体6を形成する。
次に、一対の支持体8を準備する。第1基板4又は第2基板5と同様に、グリーンシートを成形する。そして、支持体8の下面、側面側上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って導電層9を形成する。
次に、準備した焼結前の第1基板4、第2基板5及び支持体8を接続させた状態で、約1600度の温度で焼成する。そして、第1基板4、第2基板5及び支持体8を一体焼結する。一体焼結後の部材の、温度ヒューズエレメント搭載部、回路基板実装部及び支持体の表面に所要のめっきを行う。ここでは、抵抗温度ヒューズについての個片製品の製法を述べたが、多数個取のシート形状による製造が量産性、コスト面からは好ましい。このようにして、抵抗温度ヒューズパッケージ2を作製することができる。
次に、第2基板5上の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装する。そして、温度ヒューズエレメント3と電極層7とを電気的に接続する。また、第2基板5上に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス11を形成する。その結果、抵抗温度ヒューズ1を作製することができる。
尚、多数個取のシート形状にて作成した抵抗温度ヒューズパッケージ2の個々の抵抗温度ヒューズに相当する部位の所定箇所に温度ヒューズエレメント3を実装した後に、温度ヒューズエレメント3を被覆するようにフラックス11を形成し、その後に多数個取シートを個片に分割することが量産性、コスト面からは好ましい。
1 抵抗温度ヒューズ
2 抵抗温度ヒューズパッケージ
3 温度ヒューズエレメント
4 第1基板
5 第2基板
6 発熱抵抗体
7 電極層
8 支持体
9 導電層
10 被覆層
11 フラックス
12 接続部材
13 支柱
R 実装面
H 貫通孔
SP 空隙
S1 天井面
S2 底面

Claims (6)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の熱伝導率よりも熱伝導率の大きな第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板の間に設けられる発熱抵抗体と、
    前記第2基板上に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられる温度ヒューズエレメントと、
    前記第1基板又は前記第2基板内に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられるとともに、前記発熱抵抗体の下面を露出する空隙と、を備えたことを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  2. 請求項に記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記空隙内に、前記空隙の天井面と前記空隙の底面との間に支柱が設けられることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  3. 請求項1又は2に記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記第1基板の下面には、平面透視して前記発熱抵抗体を間に挟むように一対の支持体が設けられることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記温度ヒューズエレメントと前記第2基板の前記温度ヒューズエレメントが実装される実装面との間には、溶融した前記温度ヒューズエレメントとの濡れ性が前記実装面の濡れ性よりも小さい被覆層が形成されていることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の抵抗温度ヒューズであって、
    前記温度ヒューズエレメントは、フラックスで被覆されていることを特徴とする抵抗温度ヒューズ。
  6. 第1基板と、
    前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の熱伝導率よりも熱伝導率が大きく、温度ヒューズエレメントが実装される実装面を有する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板の間に設けられ、平面透視して前記実装面と重なる領域に設けられる発熱抵抗体と、
    前記第1基板又は前記第2基板内に設けられ、平面透視して前記発熱抵抗体と重なる領域に設けられるとともに、前記発熱抵抗体の下面を露出する空隙と、を備えたことを特徴とする抵抗温度ヒューズパッケージ。
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