JP2011228199A - 回路基板及び電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に、溶解により断線させるヒューズエレメントを備えた回路基板において、ヒューズエレメントが十分に断線しない可能性がある。
【解決手段】上面に凸部を有する基体と、平面視した場合に凸部を挟むように上面に配設された一対の電極と、基体の上面に配設されたヒューズエレメントと、を備えた回路基板とする。ヒューズエレメントは、凸部上に位置する第1の部位と第1の部位を挟むように位置する2つの第2の部位とを有し、2つの第2の部位が一対の電極にそれぞれ電気的に接続される。第1の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、2つの第2の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒューズエレメントを備えた回路基板及びこれを用いた電子装置に関するものである。ヒューズエレメントを備えた回路基板は産業用電子機器及び民生用電気製品に代表される多種多様な電子機器に用いることができる。
ヒューズエレメントを備えた回路基板としては、例えば、特許文献1に記載された保護素子が知られている。特許文献1に記載された保護素子は、基板上の電極に架かるように接続され、基板との間に部分的に隙間が設けられたヒューズエレメントを備えている。この保護素子では、ヒューズエレメントと電気的に接続された回路に過度の電流が流れた場合、ヒューズエレメントが溶融して基板との間に隙間が設けられた箇所で断線する。これにより、回路に継続的に過度の電流が流れることを防いでいる。
特開2009−135114号公報
しかしながら、特許文献1に記載された保護素子のように従来の回路基板では、図11に示すように、ヒューズエレメント109が溶融した場合であっても、基板105及び電極107の表面に沿うような形状に変形するのみであって、ヒューズエレメント109が断線しない可能性がある。
本発明は、従来技術に鑑みてなされたものであり、ヒューズエレメントによる断線を安定して行うことができる回路基板及び電子装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に基づく回路基板は、上面に凸部を有する基体と、平面視した場合に前記凸部を挟むように前記上面に配設された一対の電極と、前記凸部上に位置する第1の部位と該第1の部位を挟むように位置する2つの第2の部位とを有し、前記2つの第2の部位が前記一対の電極にそれぞれ電気的に接続されたヒューズエレメントと、を備えている。そして、前記第1の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、前記2つの第2の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さい。
上記の態様に基づく回路基板は、ヒューズエレメントによる断線を安定して行うことができる。具体的には、基板が上面に凸部を有していることから、ヒューズエレメントが溶融して第1の部位が凸部と接触した場合において、凸部の頂部から基端部に向かって溶融したヒューズが流れる。さらに、第1の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、2つの第2の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さい。そのため、第2の部位よりも第1の部位が断線し易いので、頂部上において安定して第1の部位を断線させることができる。
第1の実施形態にかかる回路基板を示す斜視図である。 図1に示す回路基板の平面図である。 図1及び2に示す回路基板のA−A断面図である。 図3に示す回路基板の第1の変形例を示す断面図である。 図3に示す回路基板の第2の変形例を示す断面図である。 第2の実施形態にかかる回路基板を示す斜視図である。 図6に示す回路基板の平面図である。 図6及び7に示す回路基板のA−A断面図である。 第3の実施形態にかかる回路基板であって、基体の上面に垂直、且つ、ヒューズエレメントにおける電流の流れる方向に平行な断面の断面図である。 図6に示す回路基板を備えた電子装置の断面図である。 (a)は、従来の回路基板であって、ヒューズエレメントが溶融する前の状態を示す断面図である。また、(b)は、ヒューズエレメントが溶融した後の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態にかかる回路基板及び電子装置について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る回路基板は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1〜3に示すように、第1の実施形態にかかる回路基板1は、上面に凸部3を有する基体5と、平面視した場合に凸部3を挟むように基体5の上面に配設された一対の電極7と、基体5の上面に配設されたヒューズエレメント9と、を備えている。ヒューズエレメント9は、凸部3上に位置する第1の部位9aと、第1の部位9aを挟むように位置する2つの第2の部位9bと、を有する。ヒューズエレメント9の2つの第2の部位9bが一対の電極7にそれぞれ電気的に接続される。基体5が上面に凸部3を有していることから、ヒューズエレメント9が溶融して第1の部位9aが凸部3と接触した場合において、凸部3の頂部3aから基端部3bに向かって溶融したヒューズエレメント9が流れる。
また、第1の部位9aにおける電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、2つの第2の部位9bにおける電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さい。そのため、第2の部位9bよりも第1の部位9aが断線し易いので、頂部3a上において安定して第1の部位9aを断線させることができる。
主面上に電極7が配設されることから、基体5としては、少なくとも電極7が配設される部分には高い絶縁性を有していることが求められる。本実施形態にかかる基体5は、複数の絶縁性基板を積層することにより作製される。絶縁性基板としては、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体及び窒化珪素質焼結体のようなセラミック材料、又はガラスセラミック材料を用いることができる。
なお、基体5としては、複数の絶縁性基板が積層された構成に限られるものではない。一つの絶縁性基板により基体5が構成されていてもよい。また、基体5として、少なくとも電極7が配設される部分に高い絶縁性を有していることが求められることから、例えば、金属基板上に絶縁性基板を積層した構成としてもよい。特に、基体5に対して高い放熱性が求められる場合、基体5が上記の構成であることが好ましい。金属部材は高い放熱性を有している。金属基板上に絶縁性基板を積層した構成とすることで、基体5の放熱性を高めることができる。
本実施形態の基体5は、上面に凸部3を有している。基体5が上面に凸部3を有していることから、上述の通り、凸部3の頂部3aから基端部3bに向かって溶融したヒューズを流れさせることができる。なお、本実施形態にかかる矩形状の凸部3のように、凸部3が基体5の上面に対して平行な上面を備えている場合は、この上面全体を凸部3の頂部3aとする。
凸部3の形状としては、本実施形態における矩形状のほか、例えば、多角錐形状、円柱形状または半球形状であってもよい。特に、図4に示すように、基体5の上面に対して垂直であるとともにヒューズエレメント9の電流の流れる方向に対して平行な凸部3の断面において、凸部3の頂部3aが尖った形状であることが好ましい。これにより、凸部3の頂部3aにおいてヒューズエレメント9を断線させ易くなるからである。
図3に示すように、基体5の上面に対して垂直であるとともにヒューズエレメント9の電流の流れる方向に対して平行な凸部3の断面において、凸部3の側面と基体5の上面の為す角Xが、鋭角又は垂直であることが好ましい。これにより、より確実にヒューズエレメント9を断線させることができる。角Xが、鈍角である場合、ヒューズエレメント9が溶融した際に、この溶融したヒューズエレメント9が凸部3の側面に沿って流れ易くなる。そのため、凸部3の側面上に延設されて、ヒューズエレメント9が断線しない可能性がある。しかしながら、角Xが鋭角又は垂直であることにより、ヒューズエレメント9が溶融した際に、この溶融したヒューズエレメント9が凸部3の側面に沿って流れにくくなる。
平面視した場合におけるヒューズエレメント9の電流の流れる方向に対して垂直な方向にかかる凸部3及びヒューズエレメント9の幅に関して、凸部3の幅L1が第1の部位9aの幅L2よりも大きいことが好ましい。これにより、より確実にヒューズエレメント9を断線させることができる。
第1の部位9aの幅L2が凸部3の幅L1よりも大きい場合、溶融したヒューズエレメント9がヒューズエレメント9の電流の流れる方向に対して垂直な方向の側面から流れる可能性がある。そのため、溶融したヒューズエレメント9が凸部3を迂回するように形成され、ヒューズエレメント9の断線が不十分となる可能性がある。
しかしながら、上記のように凸部3の幅L1が第1の部位9aの幅L2よりも大きい場合には、溶融したヒューズエレメント9がヒューズエレメント9の電流の流れる方向に対して垂直な方向の側面から流れる可能性を低減することができる。そのため、より確実にヒューズエレメント9を断線させることができる。
本実施形態の回路基板1は、基体5を平面視した場合に凸部3を挟むように基体5の上面に配設され、ヒューズエレメント9に電気的に接続された一対の電極7を備えている。これらの電極7を介してヒューズエレメント9に電流が流れる。電極7としては、導電性の良好な部材を用いることが好ましい。具体的には、タングステン、モリブデン、ニッケル、銅、銀及び金のような金属材料を電極7として用いることができる。上記の金属材料を単一で用いてもよく、また、合金として用いてもよい。
また、電極7が、ヒューズエレメント9を構成する成分の少なくとも一部を含有していることが好ましい。これにより、電極7とヒューズエレメント9との接合性を高めることができる。また、電極7とヒューズエレメント9との接合性が高められることから、電極7とヒューズエレメント9との界面における抵抗値の上昇を抑制することができる。
本実施形態の回路基板1は、基体5の表面上及び基体5内部に回路11を有している。回路11は電極7と電気的に接続されている。回路11に過度の電流が流れた場合、電極7を介して回路11と電気的に接続されたヒューズエレメント9が、溶融して第1の部位9aにおいて断線する。ヒューズエレメント9が断線することにより、回路11に過度の電流が流れることが抑制される。そのため、回路11を保護することができる。
本実施形態の回路11は上述の通り、基体5の表面上及び基体5の内部に配設されているが、特にこれに限られるものではない。基体5の表面上のみに配設される構成又は基体5内部のみに配設される構成であってもよい。
回路11としては、導電性の良好な部材を用いることが好ましい。特に、電極7と同じ部材を用いることがより好ましい。電極7と回路11との境界部分の抵抗値が高くなることが抑制され、この境界部分で発熱することが抑制されるからである。また、電極7と回路11とが別体形成されてもよいが、本実施形態のように電極7及び回路11が一体形成されていてもよい。
本実施形態の回路基板1は、第1の部位9a及び第1の部位9aを挟むように位置する2つの第2の部位9bを有するヒューズエレメント9を備えている。ヒューズエレメント9は、特定の温度以上になると溶断するものである。第1の部位9aは凸部3上に位置している。また、第2の部位9bの一部が電極7上に配設されて、電極7と電気的に接続されている。第1の部位9aが凸部3上に位置していれば良いことから、本実施形態のヒューズエレメント9のように、第2の部位9bが厳密に凸部3を挟むように位置している必要はなく、第2の部位9bの一部が凸部3上に位置していてもよい。
本実施形態のヒューズエレメント9は、第1の部位9aにおける電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、2つの第2の部位9bにおける電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さい。そのため、第1の部位9aの単位長さ当たりの抵抗値が第2の部位9bの単位長さ当たりの抵抗値よりも大きくなる。具体的には、本実施形態のヒューズエレメント9では、平面視した場合において、第1の部位9aの幅L3が第2の部位9bの幅L2よりも小さい。
なお、本実施形態のヒューズエレメント9では、第1の部位9aの幅L3を第2の部位9bの幅L2よりも小さくすることにより、第1の部位9aの上記断面積を第2の部位9bの上記断面積よりも小さくしているが、これに限られるものではない。例えば、第1の部位9aの厚みを第2の部位9bの厚みよりも小さくすることにより、第1の部位9aの上記断面積を第2の部位9bの上記断面積よりも小さくしてもよい。
第2の部位9bは、少なくとも一部が第1の部位9aの下面よりも低い位置に存在していることが好ましい。このような場合には、溶融した第1の部位9aが、第2の部位9bに向かって流れ易くなる。そのため、頂部3a上において、より確実に第1の部位9aを断線させることができる。
頂部3a上において、さらに確実に第1の部位9aを断線させるため、図3に示すように、第2の部位9bにおける上面の少なくとも一部が、第1の部位9aにおける下面の少なくとも一部よりも低い位置に存在していることがより好ましい。溶融した第1の部位9aが、第2の部位9bに向かってより流れ易くなるからである。
ヒューズエレメント9としては、例えば、インジウム、ビスマス及び錫のような金属材料を用いることができる。なお、上記の金属材料を単一で用いてもよく、また、合金として用いてもよい。例えば、上記の材料を用いることにより、ヒューズエレメント9の溶断
する融点を80℃以上180℃以下に設定することができる。
本実施形態の回路基板1は、基体5を平面透視した場合に、第1の部位9aと重なる領域に配設された発熱体13を更に備えている。発熱体13としては、例えば、タングステン及びモリブデンのような金属部材を用いることができる。発熱体13としては、例えば、厚みが0.1〜0.5mmであって、平面視した場合の一辺の長さが0.1〜5mmである矩形状のものを用いることができる。
本実施形態にかかる発熱体13は基体5の内部であって凸部3の下方に埋設されている。発熱体13は、ヒューズエレメント9に熱を伝達することにより、ヒューズエレメント9を溶断するものである。発熱体13は、凸部3を介してヒューズエレメント9と離隔している。
本実施形態にかかる発熱体13は回路11と電気的に接続されており、回路11よりも抵抗値が高い。そのため、回路11に過度の電流が流れる状況のような事態が生じた場合、回路11を通じて通電された発熱体13が発熱する。発熱体13で生じた熱がヒューズエレメント9に伝わり、ヒューズエレメント9の温度が上昇する。ヒューズエレメント9が所定の温度以上となると、ヒューズエレメント9が溶融して断線する。そのため、回路11に継続的に過度の電流が流れることを抑制することができる。
本実施形態にかかる発熱体13は電極7と直列に接続されている。ヒューズエレメント9が溶融して断線した場合、発熱体13への通電が停止する。そのため、発熱体13において必要以上に熱が発生することを抑制することができる。これにより、回路基板1が高温になることを抑制できるので、安定して使用することができる。
基体5とヒューズエレメント9の溶融物との濡れ性が、電極7とヒューズエレメント9の溶融物との濡れ性よりも小さいことが好ましい。第1の部位9aにおいてヒューズエレメント9をより確実に断線させることができるからである。
第1の部位9aが溶融した場合において、凸部3とヒューズエレメント9の溶融物との濡れ性が相対的に小さいことにより、溶融したヒューズエレメント9が電極7に向かって流れ易くなる。言い換えれば、凸部3の頂部3aから基端部3bに向かってヒューズエレメント9が流れ易くなるので、第1の部位9aにおいてヒューズエレメント9をより確実に断線させることができる。
図5に示すように、基体5を平面透視した場合に、基体5が、上面と反対側に位置する下面であって凸部3と重なる領域に凹部15を有していることが好ましい。このような凹部15を有していることにより、発熱体13で生じた熱が下面側へ発散することを抑制することができる。そのため、この熱を上面側へ効率良く伝達することができるので、より確実にヒューズエレメント9を溶断することができる。
また、発熱体13で生じた熱を基体5の上面側へと、より効率良く伝達するためには、基体5を平面透視した場合に、凹部15が第1の部位9a及び発熱体13とも重なる領域に形成されていることが好ましい。
図5に示すように、ヒューズエレメント9を被覆する被覆部材17を備えていてもよい。このような被覆部材17を備えていることにより、回路11部品を長期間使用した場合においてもヒューズエレメント9が劣化することを抑制することができる。被覆部材17としては、熱伝導性の良好な部材を用いることが好ましい。熱伝導性の良好な部材を用いることにより、発熱体13で生じた熱をヒューズエレメント9に伝え易くすることができ
る。そのため、発熱体13とヒューズエレメント9との間の温度差を小さくすることができる。被覆部材17として、例えば、松脂をテレピン油に溶かしてペースト状にしたもの、又は、塩化亜鉛を用いることができる。
被覆部材17としては、基体5よりもヤング率が低いことが好ましい。溶融するによってヒューズエレメント9は膨張する。被覆部材17によりヒューズエレメント9が被覆されている場合、上記したヒューズエレメント9の膨張によって基体5に応力が加わる。しかしながら、被覆部材17のヤング率が基体5のヤング率よりも小さい場合、被覆部材17が相対的に変形し易くなる。そのため、基体5に加わる応力を緩和させることが可能となる。
ヤング率の測定方法としては、例えば、ナノインデンテーション法を用いることができる。測定装置としては、例えば、ナノインスツルメント社製の「ナノインデンターII」を用いることができる。基体5及び被覆部材17に対して、上記の測定装置を用いてヤング率を測定すればよい。
次に、第2の実施形態にかかる回路基板1について図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態にかかる各構成において、第1の実施形態と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図6〜8に示すように、第2の実施形態にかかる回路基板1は、第1の実施形態にかかる回路基板1における凸部3を第1の凸部3とした場合に、基体5が、第1の凸部3に加えて、第1の凸部3を囲むように位置する第2の凸部19を上面に有している。このように、第1の実施形態と比較して第2の凸部19を有していることから、溶融したヒューズエレメント9が想定外の場所に流れることを抑制することができる。溶融したヒューズエレメント9の流れる場所を第2の凸部19で囲まれた領域内に留め易いので、例えば、基体5の上面に回路11の一部が形成されている場合に、この回路11における電気的な短絡が生じる可能性を抑制できる。
本実施形態においては、第2の凸部19が基体5の周縁部分に形成されているが、これに限られるものではない。第2の凸部19は、平面視した場合に、第1の凸部3を囲むように位置していればよい。
図8に示すように、ヒューズエレメント9の上面が、第2の凸部19の頂部よりも低い位置にあることが好ましい。これにより、溶融したヒューズエレメント9が第2の凸部19を超えて外方に流れ出る可能性を小さくできるからである。
次に、第3の実施形態にかかる回路基板1について図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態にかかる各構成において、第1の実施形態と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第3の実施形態にかかる回路基板1では、第2の実施形態にかかる回路基板1と比較して第2の凸部19が下記の構成を有している。具体的には、電極7が、基体5の上面に加えて、第2の凸部19の内周面にも形成されている。このように、第2の凸部19における内周面にも電極7が形成されていることにより、ヒューズエレメント9を溶断させることが更に容易となる。溶融したヒューズエレメント9は、ヒューズエレメント9との濡れ性が比較的高い電極7に向かって流れ易い。上記のように電極7が形成されている場合には、第1の凸部3から第2の凸部19に向かってヒューズエレメント9が流れ易くなる。そのため、第1の部位9aにおいてヒューズエレメント9が溶断し易くなる。
本実施形態における第2の凸部19は、基体5の上面に対して垂直な断面において、基端部分における厚みD1が先端部分における厚みD2より大きく、内周面が傾斜面である構成を有している。第2の凸部19が上記の構成であることにより、第2の凸部19の内周面に形成された電極7に向かって、溶融したヒューズエレメント9がより一層流れ易くなる。結果として、第1の部位9aにおいてヒューズエレメント9がさらに溶断し易くなる。
次に、上記実施形態にかかる回路基板の製造方法について説明する。
先ず、基体5を構成する第1基板5a、第2基板5b及び第3基板5cを準備する。基体5を構成する各基板が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤、および溶剤等を添加混合して得た混合物よりグリーンシートを成型する。
また、タングステン又はモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤又は溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、グリーンシートの状態の第1基板5aの上面に対して、金属ペーストを塗って回路11の一部をパターニングする。
そして、第1基板5aと同様に、第2基板5bとなるグリーンシートを成形する。また、第2基板5bの上面及び下面のそれぞれに、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って回路11の一部を形成する。
このとき、グリーンシートの状態の第1基板5a及び第2の基板に貫通孔を形成することにより、第1の実施形態における第2の変形例に示す凹部15を形成することができる。なお、第2の変形例に示す凹部15を形成するためには、第1基板5a及び第2の基板に形成される貫通孔は、基体5を平面透視した場合に凸部3と重なる領域に形成される必要がある。
そして、第1基板5a及び第2基板5bと同様に、第3基板5cとなるグリーンシートを成形する。また、第3基板5cの上面及び下面のそれぞれに、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って回路11の一部及び発熱体13を形成する。
次に、グリーンシートの状態の第3基板5cの上面に凸部3を形成する。凸部3としては、第3基板5cと同様のグリーンシートを用いることにより形成できる。グリーンシートの状態の第3基板5cの上面に、グリーンシートの状態の凸部3を配設する。なお、第2の実施形態にかかる回路基板1に示すように、第1の凸部3及び第2の凸部19を有する場合には、グリーンシートの状態の第3基板5cの上面に、グリーンシートの状態の第1の凸部3及びグリーンシートの状態の第2の凸部19を配設すればよい。
次に、第1基板5a〜第3基板5c及び凸部3を積層し、約1600度の温度で一体焼成する。さらに、一体後の基体5における回路11及び電極7の表面に所要のめっきを行う。ここでは、回路11部品についての個片製品の製法を述べたが、多数個取のシート形状による製造が量産性、コスト面からは好ましい。
次に、電極7及び凸部3の所定箇所にヒューズエレメント9を実装する。まず、電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が相対的に小さい第1の部位9aと、電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が相対的に大きい第2の部位9bと、を有するヒューズエレメント9を準備する。そして、第1の部位9aが凸部3上に位置するようにして、
第2の部位9bと電極7とを電気的に接続する。このようにして、上記実施形態にかかる回路基板1を作製することができる。
次に、一実施形態にかかる電子装置について説明する。
図10に示すように、本実施形態の電子装置21は、上記の実施形態に代表される回路基板1と、回路基板1上に配設された電子部品23と、電子部品23を封止する封止部材25と、を備えている。上記の実施形態に代表される回路基板1を備えていることから、回路11に過度の電流が流れた場合においても、ヒューズエレメント9において安定して断線させることができるので、電子部品23が損傷する可能性を小さくできる。
なお、本実施形態の電子装置21は、上記第2の実施形態として示した回路基板1を用いているが、これに限られるものではない。例えば、第1の実施形態、又は第3の実施形態として示した回路基板1を用いてもよい。
本実施形態にかかる電子部品23は回路基板1の上面に配設されている。電子部品23は回路11及び電極7と電気的に接続され、この電極7を介してヒューズエレメント9と直列回路により電気的に接続されている。電子部品23が上記の通りヒューズエレメント9に対して電気的に接続されていることから、ヒューズエレメント9の断線によって電子部品23に過度の電流が流れることを抑制することができる。電子部品23としては、例えば、コンデンサ、半導体素子及び集積回路11を用いることができる。
封止部材25としては、例えば、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂のような樹脂、松脂をテレピン油に溶かしてペースト状にしたもの、又は、塩化亜鉛を用いることができる。これらの部材により電子部品23を被覆することで電子部品23を封止することができる。また、上記に代表される部材を用いて封止部材25により電子部品23を被覆してもよいが、例えば、絶縁性の枠体及び蓋体を用いて電子部品23を封止してもよい。
以上、本発明の各実施形態にかかる回路基板1及び電子装置21について説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や実施の形態の組み合わせを施すことは何等差し支えない。
1・・・回路基板
3・・・凸部(第1の凸部)
3a・・・頂部
3b・・・基端部
5,105・・・基体
5a・・・第1基板
5b・・・第2基板
5c・・・第3基板
7,107・・・電極
9,109・・・ヒューズエレメント
9a・・・第1の部位
9b・・・第2の部位
11・・・回路
13・・・発熱体
15・・・凹部
17・・・被覆部材
19・・・第2の凸部
21・・・電子装置
23・・・電子部品
25・・・封止部材

Claims (10)

  1. 上面に凸部を有する基体と、
    平面視した場合に前記凸部を挟むように前記上面に配設された一対の電極と、
    前記凸部上に位置する第1の部位と該第1の部位を挟むように位置する2つの第2の部位とを有し、前記一対の第2の部位が前記一対の電極にそれぞれ電気的に接続され、前記第1の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積が、前記2つの第2の部位における電流の流れる方向に対して垂直な断面の断面積よりも小さいヒューズエレメントと、を備えた回路基板。
  2. 前記第2の部位は、少なくとも一部が前記第1の部位の下面よりも低い位置に存在していることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記基体の内部であって、前記基体を平面透視した場合に、前記第1の部位と重なる領域に配設された発熱体を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  4. 前記発熱体が、前記電極と直列に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の回路基板。
  5. 前記基体を平面透視した場合に、前記基体が、前記上面と反対側に位置する下面であって前記凸部と重なる領域に凹部を有することを特徴とする請求項3に記載の回路基板。
  6. 前記基体と前記ヒューズエレメントの溶融物との濡れ性が、前記電極と前記ヒューズエレメントの溶融物との濡れ性よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  7. 前記凸部を第1の凸部とした場合に、前記基体が、前記第1の凸部を囲むように位置する第2の凸部を上面に有することを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  8. 前記第2の凸部は、前記基体の上面に対して垂直な断面において、基端部分における厚みが先端部分における厚みより大きく、内周面が傾斜面であることを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
  9. 前記ヒューズエレメントを被覆し、前記基体よりもヤング率が低い被覆部材を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の回路基板と、前記回路基板上に配設された電子部品と、前記電子部品を封止する封止部材と、を備えた電子装置。
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