JP2012010607A - 堆肥散布機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本堆肥散布機1の散布口4には、該散布口4の幅方向略中央部位に配置され、開閉自在な開口部を有する中央ブラケット11と、散布口4における中央ブラケット11から両側の開口範囲4a、4aを開閉自在とする一対の散布制御板20、20とが着脱自在に取り付けられているので、堆肥50の散布方向を自在に制御することができる。
【選択図】図6
Description
しかしながら、従来の堆肥散布機では、全面散布以外で、散布する区域(方向)を限定することができず、不都合を生じることがある。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記一対の散布制御板は、前記中央ブラケットの幅方向両端を支点に回動自在に設けられることを特徴とするものである。
請求項1及び2の発明では、第1に、中央ブラケットの開口部を閉鎖して、一対の散布制御板により散布口における中央ブラケットから両側またはいずれか一側の開口範囲を開放すると、堆肥が散布口からその幅方向左右の両方またはいずれか一方に所定幅で散布される。また、第2に、中央ブラケットの開口部を開放して、一対の散布制御板により散布口における中央ブラケットから両側の開口範囲を閉鎖すると、堆肥が散布口からその幅方向中央に所定幅で散布される。
請求項3の発明では、散布口における中央ブラケットから両側の開口範囲から飛散した堆肥は、各飛散規制板に干渉するために、散布口の両端部から幅方向外側への散布が規制される。
請求項4の発明では、各ガイド板の開き幅を調整することにより、散布幅を自在に調整することが可能になる。
請求項5の発明では、散布幅を精度良く設定することができる。
本発明の実施の形態に係る堆肥散布機1は、図1〜図3に示すように、堆肥50が収容される荷台2を駆動車両3に搭載して構成される。荷台2の前面の全範囲が開口され、正面視略矩形状の散布口4として形成される。また、荷台2の前端の底部には散布ビータ用テーブル5が配設されており、該散布ビータ用テーブル5上に堆肥50を散布口4から外部に散布する散布ビータ6、6が、堆肥散布機1の進行方向と直交する方向に間隔を置いて2台配置される。なお、進行方向右側の散布ビータ6は時計周り方向に回転して、進行方向左側の散布ビータ6は反時計周り方向に回転する。すなわち、各散布ビータ6は対向回転するように設けられている。また、荷台2の底面には、収容される堆肥50を前端に位置する各散布ビータ6、6へ移送するコンベア7が進行方向に沿って配置される。
すなわち、図3〜図6に示すように、荷台2の前方の散布口4には、その幅方向略中央部位に幅方向に所定幅で延びる中央ブラケット11が着脱自在に取り付けられる。
該中央ブラケット11は、図4A及び図4Bから解るように、幅方向中央が後方に屈曲される平面視く字状の本体部12と、該本体部12の上下にそれぞれ前方に突設される取付用フランジ13a、13bと、本体部12の正面視略中央には設けられた正面視略矩形状の開口部15とから構成される。上方の取付用フランジ13aには、前方側に部材を取り付けるための孔11b、11cが幅方向両側にそれぞれ設けられており、後方側は折れ曲がって立ち上がる取付壁11eが設けられ、該取付壁11eに孔11aが設けられている。一方、下方の取付用フランジ13bは、本体部12の下縁に沿って吊下げ状態で取り付けられており、部材を取り付けるための孔11b、11cが幅方向両側にそれぞれ設けられている。
当然ながら、各操作レバー25、25の回動角度を適宜調整することにより、各散布制御板20、20の回動角度(開度)を調整することもできる。また、左右の操作レバー25、25の回動角度を相違させて、左右の散布制御板20、20の回動角度(開度)を相違させることもできる。さらに、一方の散布制御板20により散布口4における中央ブラケット11から一側の開口範囲4aだけを閉鎖し、他方の散布制御板20により散布口4における中央ブラケット11から他側の開口範囲4aだけを開放することもできる。
まず、第1の散布方向の制御方法を図5及び図6に基いて説明する。
開口部15にカバー16を取り付けた中央ブラケット11が、散布口4の幅方向中央部位に配置され荷台2に固定される。続いて、散布口4から幅方向両側で荷台2の両側壁の前面には、各飛散規制板21、21が立てた状態で荷台2から前方に向かって突出するようにそれぞれ固定される。続いて、中央ブラケット11の取付用フランジ13a、13bに設けた孔11b、11bに、各散布制御板20、20に一体的に連結された支柱17a、17aが嵌合され、各散布制御板20、20が中央ブラケット11の幅方向両端(孔11b、11b)を支点に回動自在に支持される。なお、各散布制御板20の支柱17aの下端に設けたアーム23には、上述したように、ワイヤ24を介して開閉操作のための操作レバー25が連結される。
図5及び図6に示す取付状態から各飛散規制板21、21を取り外すか、または、図7の矢印Eのように、各飛散規制板21、21を、固定ボルト21b、21bを中心に回動させて上方に移動させる。
そして、各散布ビータ6、6を駆動させると、堆肥50が散布口4における中央ブラケット11の両側の開口範囲4a、4aから外部にそれぞれ飛散して、荷台2(散布口4)の両側壁から幅方向外側へも飛散するようになる。その結果、散布幅が荷台2(散布口4)の両側壁から幅方向外側へ拡大され、図5及び図6に示す第1の散布方向の制御方法における散布幅よりも広範囲な散布幅が得られる。
図7及び図8に示す取付状態から各散布制御板20、20のうち一つだけを閉方向に回動させて、散布口4における中央ブラケット11から一側の開口範囲4aだけを全開放した状態とする。
そして、各散布ビータ6、6を駆動させると、堆肥50が散布口4における中央ブラケット11の一側の開口範囲4aから外部に飛散して、荷台2の一側壁から幅方向外側へも飛散するようになる。その結果、堆肥50は、散布口4から幅方向左右のいずれか一方に散布され、その散布幅は図7及び図8に示す第2の散布方向の制御方法と略同じで荷台2の一側壁から幅方向外側へ拡大される。
図5及び図6に示す取付状態から各散布制御板20、20のうち一つだけを閉方向に回動させて、散布口4における中央ブラケット11から一側の開口範囲4aだけを全開放した状態とする。
そして、各散布ビータ6、6を駆動させると、堆肥50が散布口4における中央ブラケット11の一側の開口範囲4aから外部に飛散するが、その堆肥50は一方の飛散規制板21に干渉して、それ以上荷台2の一側壁から幅方向外側へ飛散することはない。その結果、堆肥50は、散布口4から荷台2の幅方向内側の範囲に、幅方向左右のいずれか一方に所定幅(図5及び図6に示す第1の散布方向の制御方法と同じ散布幅)散布される。
まず、図7及び図8に示す取付状態から中央ブラケット11のカバー16を取り外して開口部15を露出させる。続いて、作業者が各操作レバー25を共に閉方向へ回動させることで、各散布制御板20、20により散布口4における中央ブラケット11から両側の開口範囲4a、4aを全て閉鎖した状態とする。
なお、本実施の形態では、各ガイド板28、28、調整板29及び包囲部材31を採用しているので、散布幅を自在に調整できると共に散布幅を精度良くすることが可能になる。しかしながら、散布幅を調整する必要がない場合には、必ずしも各ガイド板28、28、調整板29及び包囲部材31を採用する必要はない。
これにより、本発明の実施の形態に係る堆肥散布機1では、全面散布以外に、散布方向(散布区域)を作業者の意図に従って自在に制御することができるので、基肥の散布に限らず、追肥の散布にも使用することができ、非常に有効である。
Claims (5)
- 堆肥を散布ビータの回転により、荷台に設けた散布口から散布する堆肥散布機であって、
前記堆肥散布機の散布口に、該散布口の幅方向略中央部位に配置され、開閉自在な開口部を有する中央ブラケットと、
前記散布口における前記中央ブラケットから両側の開口範囲を開閉自在とする一対の散布制御板と、
を着脱自在に取り付けたことを特徴とする堆肥散布機。 - 前記一対の散布制御板は、前記中央ブラケットの幅方向両端を支点に回動自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の堆肥散布機。
- 前記散布口から幅方向両側に、前記堆肥散布機の進行方向と同一方向に突出して、前記散布口の幅方向両端から外側への堆肥の飛散を規制する飛散規制板を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の堆肥散布機。
- 前記中央ブラケットの開口部から幅方向両側に、ガイド板を支柱を中心に回動自在にそれぞれ設け、該各ガイド板に、該各ガイド板の開き幅を調整する調整板を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の堆肥散布機。
- 前記各ガイド板に、前記開口部を囲むような包囲部材を取り付けることを特徴とする請求項4に記載の堆肥散布機。
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