JP6202745B2 - 肥料散布機 - Google Patents

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本発明は、化成肥料、有機肥料等の被散布物を貯留するホッパを備え、このホッパから落下させた被散布物を散布する肥料散布装置(ブロードキャスタ)に関するもので、肥料を散布するときの散布量精度を向上させる改良に関するものである。
特許文献1に記載の「肥料散布機」は、「調整部は、ホッパと散布部との間に設けられ」、「底板とシャッタ板と切換板とを互いに摺動自在に重合させて構成される。底板には、その中心点を中心とする円周方向に並ぶ第1落下孔が複数形成される。第1落下孔同士の間には、第1落下孔より大きい第1閉止領域が設けられる。シャッタ板は、アジテータシャフトの軸回り方向に回動し、第1落下孔の開口面積を全部開放と閉止との間で変化させる。切換板は、アジテータシャフトの軸回り方向に回動し、第1落下孔の開口面積を全部開放と一部開放との間で変化させる」。すなわち、調整部は、底板とシャッタ板と切換板との3枚の板からなる。
特許文献2に記載の「散布装置」は、「肥料落下口及び/又は肥料調整口の1個以上は、シャッタ部の径方向に沿う幅がシャッタ部の回動方向に沿って段階的に大きくなるように変化する形状に形成されており、肥料落下口又は肥料調整口の一方を前記シャッタ部の回動方向に沿って等角度で配し、他方を肥料落下口に対する肥料調整口の連通が1個又は複数個ずつ順に行われる角度で配している肥料散布機。」、「シャッタ部の径方向に沿う幅がシャッタ部の回動方向に沿って段階的に大きくなるように変化する形状に形成された肥料落下口及び/又は肥料調整口が、第1開口部と、前記シャッタ部の径方向に沿う幅が第1開口部よりも大幅な第2開口部と、を連設してなる肥料散布機。」からなる。
特開2012−110243号公報 特開2010−183870号公報
特許文献1記載の「肥料散布装置」は、トラクタから降りて操作する必要があり、少量散布と通常散布の切換を運転席から行えないため、作業が効率よく行えない。また、底板とシャッタ板と切換板との3枚の板が必要とされる課題を有している。
特許文献2記載の「肥料散布機」では、肥料落下口及び肥料調整口を重複させ、散布穴はまず、1箇所開口して、次に2箇所開口し、次に3箇所開口と穴を開けて使用する。少量散布のときは穴の径を小さくして散布していた。
すなわち、従来は、少量散布のときは、穴を小さく絞って使用していた。しかし、少量散布時の落下口の開度面積が小さいため肥料の流下(落下)量精度が安定しづらく、粉状肥料等流動性が悪い肥料の少量散布が行いにくい問題点を有した。
例えば、元肥は大量に散布するが、追肥は少量散布する。追肥の散布では植物が育った間を走行して行うが、植物がある程度育った中で散布するので、あまり圃場を高速で走行できないため少量ずつ散布することになるが、追肥の散布量の精度が作物の生育に大きく影響を与えるため、精度よく散布する必要がある。
散布用の穴を小さくすると、砂状、粉状、粒状等肥料によっては、散布精度が安定しにくい問題点を有する。そして、穴自体は大きい方が流下量は安定する。
本発明の目的は、
従来機より少量散布を可能にし、少量散布時の肥料の供給精度(散布精度)を向上させる課題を解決する。
前記課題を解決するために請求項1の発明は、被散布物を貯留するホッパと、ホッパから落下した被散布物を散布する散布部と、ホッパと散布部との間に設けられ、被散布物の落下量を調整する調整部とを備え、調整部は、複数の肥料落下口が設けられたホッパ底板と、ホッパ底板に重ねて設置されるとともに、複数の開口調整孔が設けられたシャッタ板と、ホッパ底板又はシャッタ板を、相対的に一定方向及び他方向に移動させるシャッタ作動部とを有したトラクタに装着して使用される肥料散布機において、前記シャッタ板に設けられた複数の開口調整孔は、一つの少量散布用開口調整孔と複数の通常散布用開口調整孔とを有し、トラクタの運転席より操作可能なシャッタ作動部の操作レバーのみを操作することにより、ホッパ底板又はシャッタ板を、相対的に一定方向及び他方向に移動させ、操作レバーを最大散布側に移動させると、ホッパ底板の一つの肥料落下口のみに前記少量散布用開口調整孔が重合して開口度合いを調整し、前記一つの肥料落下口が完全に前記少量散布用開口調整孔と重合して開口した後に、連続して他の複数の肥料落下口が前記シャッタ板の通常散布用調整孔と重合を開始して開口度合いを調整し、前記他の複数の肥料落下口が前記通常散布用開口調整孔と重合を開始して開口度合いを調整するときは、最初に重合した肥料落下口が前記少量散布用開口調整孔と重合を続け開口を継続していることを特徴とした肥料散布機による。
本発明によれば、従来機より少量散布を可能にし、少量散布時の肥料の供給精度(散布精度)を向上させる。更に、少量散布と通常散布の切換を必要とせず作業効率がよい肥料散布機が提供できる。
本発明の肥料散布機の左側面図である。 本発明の肥料散布機の一部断面した左側面図である。 本発明の調整部のホッパ底板とシャッタ板の分解斜視図である。 本発明の実施例のホッパ底板の平面図であって、ホッパ底板の肥料落下口がシャッタ板によって閉じられている状態をあらわす図である。 本発明の実施例のホッパ底板の平面図であって、ホッパ底板の肥料落下口の一つが、シャッタ板の開口調整孔と一部重合した状態をあらわす図である。 本発明の実施例のホッパ底板の平面図であって、ホッパ底板の肥料落下口の一つが、シャッタ板の開口調整孔により完全に開放した状態をあらわす図である。 本発明の実施例のホッパ底板の平面図であって、ホッパ底板の肥料落下口の一つが、シャッタ板の開口調整孔により完全に開放した状態であり、さらに他の肥料落下口と他の開口調整孔が一部重合した状態をあらわす図である。 本発明の実施例のホッパ底板の平面図であって、ホッパ底板の肥料落下口のすべてが、シャッタ板の開口調整孔に重合して完全に開放した状態をあらわす図である。 本発明の実施例のシャッタ開度目盛板の正面図である。
実施の一形態を、図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本発明の肥料散布機の左側面図である。肥料散布機101は、上方中央部に被散布物を貯留するホッパ102を備え、ホッパ102の底部開口106から落下させた被散布物をその下方部に位置させた散布部103により飛散散布させる。ホッパ102底部開口106と散布部103との間には調整部104が設けられ、散布部103に落下する被散布物の落下量を調節する構造となっている。これらはトラクタ(図示せず)に装着するための装着部を前方部に設けたフレーム107により保持されていて、ホッパ102は左右側方に設けたホッパ固定ハンドル102aによって取付けられ、ホッパ固定ハンドル102aを外すとホッパ102のみ取り外しできる。装着部は、トラクタの装着用三点リンク(図示せず)に装着するため、トラクタロワリンク(図示せず)と連結する下方部左右に水平方向に突設するロワリンクピン107aと中央部上方に設けたトラクタトップリンク(図示せず)と連結するための左右水平方向のトップリンク孔107aを備えている。
図2は、肥料散布機101の一部断面した左側面図である。ホッパ102は、下方が窄まった漏斗形状をなし、その上面は開口している。ホッパ102内には、被散布物としての肥料105等が貯留される。ホッパ102の底部には、調整部104が設けられ、調整部104は複数の肥料落下口を設けたホッパ底板201と、ホッパ底板201下方面に当接するとともにホッパ102中心部を中心として水平周方向に摺動回動するシャッタ板202が設けられている。シャッタ板202は摺動回動することでホッパ底板201の肥料落下口210と重合して開口度合いを変化させ被散布物の落下量を調整する開口調整孔213を有し、開口調整孔213はホッパ底板201の複数の肥料落下口210のうち一部の肥料落下口210のみに重合して開口度合いを調整する少量散布状態から、すべての肥料落下口と重合して開口度合いを調整する通常散布状態とに調整可能で、フレーム107前方部に設けられトラクタ運転席より操作できるシャッタ作動部108の操作レバー109の操作により調整可能に設けられている。
散布部103は、入力軸(図示せず)、フライホイール(図示せず)に接続されるヨークアーム152、フォークアーム153、サブホッパ154及び散布筒155を備える。散布部103は、散布筒155の先端を水平方向に揺動し、ホッパ102の底部開口106からサブホッパ154内に落下した肥料105を散布筒155の先端の散布孔155aから散布する。
入力軸は、肥料散布機101のフレーム107前方下方位置の前方側(図1、図2における右側)に突出する。入力軸には、ユニバーサルジョイント(図示せず)を介して、トラクタ(図示せず)に設けられたPTO軸(図示せず)が連結される。入力軸より入力されたトラクタからの回転動力は、カップリング(図示せず)を介して、フライホイールを回転させる。入力軸及びフライホイールの周りは、入力軸カバー158に覆われる。
中心軸156は入力軸と直行して垂直上方向に延び、中心軸156の軸回りに水平揺動回動する。中心軸156上方部はアジテータシャフト157となっていて、その中間にヨークアーム152が固着連結配置される。ヨークアーム152は中心軸156と直行する水平方向軸部を備え、左右端部をフォークアーム153後端部と回動自在に連結されている。アジテータシャフト157の上端は、ホッパ102の内部に入り込んでいる。アジテータシャフト157の上端の外周からは、アジテータ159が、放射状に延びている。
フォークアーム153の一端は、ヨークアーム152から前方側のフライホイール側に延びていて、フォークアーム153の軸線は、フライホイールの回転中心からその外周側にオフセットされている。フォークアーム153の軸線は、入力軸の軸線とヨークアーム152の中心線との交点を通る。フォークアーム153の前方側の端部は、フライホイールに連結連動されている。フォークアーム153の後方側の端部は、水平方向に二又に分かれていて、ヨークアーム152を挟むようにヨークアーム152の左右両端部のそれぞれに取付けられ、ヨークアーム152の軸回りに回動自在となっている。
ヨークアーム152の上方かつホッパ102の下方には、サブホッパ154が配置される。サブホッパ154は、ホッパ102の底部開口106からサブホッパ154内に落下した肥料105を受け止める。前述のアジテータシャフト157は、サブホッパ154の内部を通過するように上下方向に延びている。サブホッパ154の外壁面からは、散布筒155が、後方側に略水平に延びている。散布筒155の先端には、サブホッパ154内の肥料105が通過する散布孔155aが形成されている。サブホッパ154、散布筒155及びアジテータシャフト157は、ヨークアーム152と一緒に、中心軸156の軸回りに水平回動する。
入力軸に回転動力が入力されてフライホイールが回転すると、フォークアーム153の前方側の端部は入力軸の軸回りに回転する。回転に伴ってフォークアーム153が揺れ、フォークアーム153の後方側の端部がヨークアーム152を動かし、中心軸156の軸回り方向に往復揺動させる。ヨークアーム152が揺動すると、サブホッパ154や散布筒155も揺れ、サブホッパ154内の肥料が散布筒155の先端から散布される。また、ヨークアーム152が揺動すると、アジテータシャフト157も揺れ、アジテータ159が中心軸156の軸回り方向に往復揺動し、ホッパ102内の肥料105が掻き落とされる。散布部103としては、上述のように散布筒155を振る方式のものの他、縦軸を中心に回転する羽根車の遠心力で肥料105を散布する遠心式のものを採用することもできる。
調整部104は、ホッパ102の底部開口106と散布部103との間に配置される。調整部104は、ホッパ底板201と、シャッタ部としてのシャッタ板202とが上から並ぶよう重合され、これらが互いに摺動自在となって構成されている。調整部104は、底部開口106の実質的な開口面積を拡大縮小してホッパ102からサブホッパ154への肥料105の落下量を調整し、散布筒155の散布孔155aからの肥料105が散布される。
調整部104を構成するホッパ底板201は、図3に図示されるように、ホッパ底皿204の底部であって、円板状をなしている。ホッパ底皿204は、ホッパ底板201の他に、壁部205と鍔部206とを有する。壁部205は、ホッパ底板201の外周から上方に延びている。鍔部206は、壁部205の上縁から水平方向に延びている。また、ホッパ底皿204の壁部205の内側面とホッパ102の底部開口106の端部との間には、隙間を埋めるための可撓性材で形成されたシール材207が、ホッパ102に保持されて設けてあり、ホッパ102端部が壁部205の内側面に挿入されている。
図3に図示されるように、ホッパ底板201と中心軸156との交点を中心点208とする。この中心点208は、ホッパ底板201のなす円形形状のホッパ底板201上の所定点である中心点である。ホッパ底板201には、中心点208の周りに、アジテータシャフト157を通過させるための中心孔209が設けられる。ホッパ底板201には、3個の肥料落下口210が設けられる。これら3個の肥料落下口210は、いずれも同形からなり、中心点208から最も遠くホッパ底板201の外周に沿うように弧状をなす第1辺210aと、第1辺210aに向かい合う中心点208側に直線状に設けられる第3辺210cと、第1辺210aの一方の端点と第3辺210cの一方の端点とを直線状に結ぶ第2辺210bと、第2辺210bに向かい合いこの第2辺210bよりも長くこの第2辺210bから離れる方向に凸状である第4辺210dとに囲まれる四辺形状で、各角部はR状の面取りがされて開口している。三つの肥料落下口210は、中心点208を中心とする円周方向R1、R2に等間隔に並ぶ。この実施の形態では、肥料落下口210は、それぞれ120度間隔で設けられる。
ホッパ底板201において円周方向R1、R2に、肥料落下口210同士の間には、ホッパ底板閉止領域211が形成される。ホッパ底板閉止領域211は、肥料落下口210に隣接している。ホッパ底板閉止領域211は、肥料落下口210より大きく、中心点208を中心にホッパ底板閉止領域211を回動した場合にシャッタ板202に設けられた開口調整孔213を覆い隠すことができる形状、広さを有する。即ち、ホッパ底板201には、中心点208を中心とする周回り方向に、肥料落下口210とこの肥料落下口210より大きく肥料落下口210に隣り合うホッパ底板閉止領域211とからなる組が、複数並べて形成されている。
次いで、シャッタ板202について説明する。シャッタ板202は、ホッパ底板201に重ねて設置されるとともに、複数の開口調整孔213を設けられ、シャッタ板202は、ホッパ底板201に当接するとともに所定点を中心として水平方向に摺動回動する。シャッタ板202は、摺動回動することでホッパ底板201の肥料落下口210と開口調整孔213が重合して開口度合いを調整する。即ち、シャッタ板202は、円板状をなしている。シャッタ板202には、アジテータシャフト157を通過させるための中心孔212が設けられる。この中心孔212は、ホッパ底板201の中心孔209よりも内径が大きい。
また、中心孔212の外周の一部は、ブッシュ228の立設部228dに嵌合する形状に外側に拡大されている。シャッタ板202は、中心孔212にアジテータシャフト157を通過させて、このアジテータシャフト157の軸回り方向に回動できる。更に、ホッパ底板201の肥料落下口210の開口面積を全部開放(3個の肥料落下口210のいずれも完全に開放した状態)と閉止(3個の肥料落下口210のいずれも完全に閉止した状態)の間で変化させる。
シャッタ板202には、ホッパ底板201の肥料落下口210と同形状の開口調整孔213Aが2個とこれと異なる形状の開口調整孔213Bが1個設けられる。開口調整孔213Aは120度間隔で設けられ、他方の開口調整孔213A、213A間の240度間に開口調整孔213Bが位置する。開口調整孔213A、213A、開口調整孔213Bは、ホッパ底板201に形成される肥料落下口210に回動すると重合する半径方向位置に設けられる。開口調整孔213Bは、中心孔212から最も遠くシャッタ板202の外周に沿うように弧状をなす第1辺203aと、第1辺203aに向かい合う中心孔212側に直線状に設けられる第3辺203cと、第1辺203aの一方の端点と第3辺203cの一方の端点とを直線状に結ぶ第2辺203bと、第2辺203bに向かい合いこの第2辺203bよりも長くこの第2辺203bから離れる方向に凸状である第4辺203dとに囲まれる四辺形状で、第3辺203cは中間部が中心孔212側にやや突設してV字状となって開口している。開口部は、ホッパ底板201の肥料落下口210を完全に内包できる大きさとなっている。シャッタ板202において円周方向R1、R2に見て開口調整孔213同士の間には、シャッタ板閉止領域214が形成される。
シャッタ板202の外周からは、筒部215が下方に延びている。筒部215の外側面からは、水平板状のプレート216が筒部215の外側に向けてシャッタ板202と平行に延びている。プレート216には、ロッド取付孔216bが設けられていて、後述するシャッタロッド110が連結される。
ホッパ底板201とシャッタ板202とが上から並ぶよう重合されるとき、ホッパ底板201の中心孔209とシャッタ板202の中心孔212とは、位置が合わせられ、下方からブッシュ228が嵌め込まれる。このブッシュ228は、図2に図示されるボルトナット229によってホッパ底板201に取付けられ、シャッタ板202の脱落を防ぐとともに、回動自在に保持する。ブッシュ228は、第1筒部228aと第2筒部228bとベース部228cと立設部228dとを有する。第1筒部228aは、アジテータシャフト157を滑らかに動くよう内在させるとともに、外周をホッパ底板201の中心孔209に嵌合される筒状をなす。
第2筒部228bは、第1筒部228aの外周に設けられ、第1筒部228aよりも短い筒状をなす。第1筒部228aの外周は、ホッパ底板201の中心孔209とに嵌合される。ベース部228cは、第1筒部228aの下端面と第2筒部228bの下端面とを揃えて第2筒部228bの断面よりも広く広がるリング状をなす。立設部228dは、ベース部228cにおける第2筒部228bの外側から第2筒部228bを挟んで相対する二箇所から、第1筒部228aや第2筒部228bの存在する方向に第2筒部228bよりも短く立ち上がっている。
ホッパ底板201にブッシュ228を取り付ける際、第1筒部228aの外周面は中心孔209に嵌合し、第2筒部228bの上面はホッパ底板201の下面で中心孔209の周囲部分にボルトナット229によって固定される。このとき、第2筒部228bの外周面は、シャッタ板202の中心孔212の内縁に摺動自在に接する。また、立設部228dの上面は、シャッタ板202の下面で中心孔212の周囲部分を摺動自在に支持する。このようにしてホッパ底板201にブッシュ228を取り付けた後、サブホッパ154内で上方に突出するアジテータシャフト157がブッシュ228の第1筒部228aに挿通され、シャッタ板202の筒部215はサブホッパ154に入り込む。この後、シール材207はホッパ102に嵌めこまれ、ホッパ102とホッパ底板201との隙間を埋める。また、ホッパ底板201から上方に突出したアジテータシャフト157の上端部分には、アジテータ159が取付けられる。
シャッタ作動部108は、フレーム107前方部に位置していて、フレーム107に設けた進行方向と直行する水平方向のレバー回動支点109aを中心に前後に回動する操作レバー109と、操作レバー109の下方回動端とシャッタ板202の前記ロッド取付孔216bとを連結するシャッタロッド110と、操作レバー109の回動量に比例したシャッタ板202のシャッタ開度目盛171を設け操作レバー109をガイドするシャッタ開度目盛板170を備える。
操作レバー109は、側面視くの字状で中間屈折頂部近傍が前記レバー回動支点109aに嵌合されて前後に回動し、上方端部に作業者が操作する握り部を備え、下方回動端部にシャッタロッド110が回動自在に連結されている。操作レバー109の上端部が肥料散布機101の前方側に引き下げられると、シャッタロッド110が散布機101の後方側に押され、シャッタ板202の筒部215がアジテータシャフト157を中心にR1方向に回動する。これに伴い、シャッタ板202もアジテータシャフト157を中心に回動する。レバー回動支点109aより上方の上方握り部下方には、前記シャッタ開度目盛板170がフレーム107に固着されて設けてあり、作業者はシャッタ開度目盛板170に設けたシャッタ開度目盛171の操作レバー109の回動位置でシャッタ板202の回動位置が確認できる。
図9に図示されるのは、シャッタ開度目盛盤170の正面図である。171は、シャッタ開度目盛である。109は、操作レバーであり、操作レバー109の位置によってシャッタ開度をあらわす。173はストッパノブである。ストッパノブ173は、操作レバー109の移動を阻止するストッパプレート172を固定するもので、希望するシャッタ開度目盛位置にストッパプレート172を移動して固定し、肥料散布時に操作レバー109を当接させて希望するシャッタ開度とする。
シャッタ作動部108は、この実施例では手動からなるが、手動によらず電動モータ等により作動させる構成としてもよい。電動作動の駆動によって動かす技術は既知のものであり、その説明を省略する。
図4乃至図8において、ホッパ底板201の肥料落下口210とシャッタ板202の開口調整孔213の散布時の詳細を説明する。図4はホッパ底板201の平面図であって、ホッパ底板201の肥料落下口210がシャッタ板202によって閉じられている状態を示す図である。図5は、ホッパ底板201の肥料落下口210の一つが、シャッタ板202の少量散布用開口調整孔213Bと一部重合して開口した状態を示す図で、斜線部が開口部である。図6は、ホッパ底板201の肥料落下口210の一つが、シャッタ板202の少量散布用開口調整孔213Bにより完全に開放した状態を示す図である。図7は、ホッパ底板201の肥料落下口210の一つが、シャッタ板202の少量散布用開口調整孔213Bにより完全に開放した状態であるとともに、さらに他の肥料落下口210と他の通常散布用開口調整孔213A、213Aが一部重合した状態を示す図である。図8は、ホッパ底板201の肥料落下口210のすべてが、シャッタ板202の開口調整孔213に重合して完全に開放した状態を示す図である。
操作レバー109の上端部が肥料散布機101の前方側に引き下げられていくと、操作レバー109の下端回動端部が後方に回動し、連結されているシャッタロッド110が散布機101の後方側に押され、シャッタ板202がアジテータシャフト157を中心にR1方向に回動していく。回動していくと、ホッパ底板201の肥料落下口210の一つの第4辺210dと、シャッタ板202の少量散布用開口調整孔213Bの第2辺203dと第3辺203cの交点角部との交差が開始されて開口が始まる(図5)。さらに回動が進行し、肥料落下口210の一つのみが完全に開放される(図6)。この間、他の肥料落下口210はシャッタ板閉止領域214により閉止状態となっている。肥料落下口210の一つのみが開口量を調整している間が、本例における少量散布状態である。
肥料落下口210の一つのみが完全に開放された後、さらに回動していくと、シャッタ板閉止領域214にあった他の肥料落下口210の第4辺210d、210dとシャッタ板202の開口調整孔213の第2辺203b、203bと第3辺203c、203cの交点角部との交差が開始されて開口が始まる(図7)。他の肥料落下口210の開口が開始後も当初解放された肥料落下口210は、シャッタ板202の少量散布用開口調整孔213Bと重合を続け開口を継続する。図8が回動が進行して3個の肥料落下口210が完全に開放した最大散布量状態を示したものである。
図4乃至図8において説明したように、本実施の形態では、少量散布領域を一つの肥料落下口210のみの開口量で調整し、通常散布領域では3個の肥料落下口210の開口量で調整するとともに、少量散布領域から通常散布領域へは一本の操作レバー109によって調整ができる。複数の肥料落下口210を少量ずつ開放して開度を調整する場合に比べ、少量散布領域での落下精度が細かく制御できる。
101 肥料散布機
102 ホッパ
102a ホッパ固定ハンドル
103 散布部
104 調整部
105 肥料(被散布物)
106 底部開口
107 フレーム
107a ロワリンクピン
107b トップリンク孔
108 シャッタ作動部
109 操作レバー
109a レバー回動支点
110 シャッタロッド
152 ヨークアーム
153 フォークアーム
154 サブホッパ
155 散布筒
155a 散布孔
156 中心軸
157 アジテータシャフト
158 入力軸カバー
159 アジテータ
170 シャッタ開度目盛板
171 シャッタ開度目盛
172 ストッパプレート
173 ストッパノブ
201 ホッパ底板
202 シャッタ板
203a 第1辺
203b 第2辺
203c 第3辺
203d 第4辺
204 ホッパ底皿
205 壁部
206 鍔部
207 シール材
208 中心点
209 中心孔(ホッパ底板)
210 肥料落下口
210a 第1辺
210b 第2辺
210c 第3辺
210d 第4辺
211 ホッパ底板閉止領域
212 中心孔(シャッタ板)
213 開口調整孔
213A 通常散布用開口調整孔
213B 少量散布用開口調整孔
214 シャッタ板閉止領域
215 筒部
216 プレート
216b ロッド取付孔
228 ブッシュ
228a 第1筒部
228b 第2筒部
228c ベース部
229 ボルトナット

Claims (1)

  1. 被散布物を貯留するホッパと、ホッパから落下した被散布物を散布する散布部と、ホッパと散布部との間に設けられ、被散布物の落下量を調整する調整部とを備え、調整部は、複数の肥料落下口が設けられたホッパ底板と、ホッパ底板に重ねて設置されるとともに、複数の開口調整孔が設けられたシャッタ板と、ホッパ底板又はシャッタ板を、相対的に一定方向及び他方向に移動させるシャッタ作動部とを有したトラクタに装着して使用される肥料散布機において、
    前記シャッタ板に設けられた複数の開口調整孔は、一つの少量散布用開口調整孔と複数の通常散布用開口調整孔とを有し、トラクタの運転席より操作可能なシャッタ作動部の操作レバーのみを操作することにより、ホッパ底板又はシャッタ板を、相対的に一定方向及び他方向に移動させ、操作レバーを最大散布側に移動させると、ホッパ底板の一つの肥料落下口のみに前記少量散布用開口調整孔が重合して開口度合いを調整し、前記一つの肥料落下口が完全に前記少量散布用開口調整孔と重合して開口した後に、連続して他の複数の肥料落下口が前記シャッタ板の通常散布用調整孔と重合を開始して開口度合いを調整し、前記他の複数の肥料落下口が前記通常散布用開口調整孔と重合を開始して開口度合いを調整するときは、最初に重合した肥料落下口が前記少量散布用開口調整孔と重合を続け開口を継続している
    ことを特徴とした肥料散布機。
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