JP2012010114A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源ノイズの影響を受けにくい高精度な可変遅延回路を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】其々が直列に接続された差動型の複数の第1の遅延素子、複数の第1の遅延素子間に其々設けられた複数の第1の接点、及び第1の選択信号を受けて複数の第1の接点のうち選択された第1の接点に対応する第1の遅延信号を出力する第1の出力回路、を備えた第1の遅延部並びに、第1の遅延信号を受け、其々が直列に接続されたシングルエンド型の複数の第2の遅延素子、第2の遅延素子間に其々設けられた複数の第2の接点、及び第2の選択信号を受けて複数の第2の接点のうち選択された第2の接点に対応する第2の遅延信号を出力する第2の出力回路、を備えた第2の遅延部を含む遅延回路と、第1及び第2の選択信号を其々出力する制御回路と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関する。特に、DLL(Delay Locked Loop)等の可変遅延回路を備えた半導体装置に関する。
同期式DRAMなどのクロックに同期して動作する半導体装置では、外部から与えられるシステムクロックに同期して動作させるため、DLL回路等の可変遅延回路を用いて、内部回路の遅延時間を外部クロックに同期して正確に調整する必要がある。このために種々の遅延時間の調整方法が提案されている。
特に、特許文献1には、縦続接続する遅延素子の個数を切り換えることによる遅延時間の調整よりさらに精密に遅延時間の調整を行うために基準クロックの位相を可変的に遅延させた入力クロック信号DCTSを用いることにより直列接続する遅延素子の個数による位相遅延の増減よりも精密に位相遅延を増減させる可変遅延回路(遅延同期ループ)が記載されている。
特開2003−58275号公報
以下の分析は本発明により与えられる。近年、クロック信号の高周波数化に伴い、クロック信号の位相調整精度が高く要求されている。例えば、特許文献1の遅延ラインを用いて調整を行うことはレイアウト面積的に優れると考えられる。しかし、遅延ラインの遅延時間は電源ノイズ等により影響を受ける。すなわち、特許文献1に記載の位相が調整された入力クロック信号DCTSは遅延ラインに設けられた遅延素子1個分未満の精密な調整を可能とするが、特許文献1に記載の方法も結局遅延ラインを用いることを前提とした技術であるため遅延ラインにおいてノイズを多く受ければ、高速動作領域の遅延時間(遅延量)の精度を高くすることは望み難い。
一方、一般的に1つの製品において要求される動作周波数領域には幅があり、一例として、同期式DRAMなどでは、クロック信号の周期であるtCK=2.5ns〜8nsを満たすように構成されることが要求される。本願発明者は、この周波数領域において、2.5ns(相対的に高速動作領域)の時には極めて高い調整精度が要求されるが、8ns(相対的に低速動作領域)の時には前者よりは高い調整精度が要求されないことに着目した。本願発明は高速及び低速動作に対応して、其々必要とされる調整の精度及び消費電力の削減を実現するものである。
本発明の第1の側面による半導体装置は、其々が直列に接続された差動型の複数の第1の遅延素子、前記複数の第1の遅延素子間に其々設けられた複数の第1の接点、及び第1の選択信号を受けて前記複数の第1の接点のうち選択された第1の接点に対応する第1の遅延信号を出力する第1の出力回路、を備えた第1の遅延部並びに、前記第1の遅延信号を受け、其々が直列に接続されたシングルエンド型の複数の第2の遅延素子、前記第2の遅延素子間に其々設けられた複数の第2の接点、及び第2の選択信号を受けて前記複数の第2の接点のうち選択された第2の接点に対応する第2の遅延信号を出力する第2の出力回路、を備えた第2の遅延部を含む遅延回路と、前記第1及び第2の選択信号を其々出力する制御回路と、を備える。
本発明の第1の側面による半導体装置は、入力信号を遅延させて遅延信号として出力する遅延回路と、前記遅延回路の遅延時間を制御する制御回路と、を備え、前記遅延回路は、差動信号を入力し、差動信号を出力する第1の遅延素子が複数縦続接続された第1の遅延部と、シングルエンドの信号を入力し、シングルエンドの信号を出力する第2の遅延素子が複数縦続接続され、前記第1の遅延部と直列に接続された第2の遅延部と、を備え、前記制御回路は、前記第1の遅延部の遅延時間だけで所望の遅延時間が得られる場合には、前記第2の遅延部の各遅延素子をバイパスさせると共に、前記複数縦続接続された第1の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより遅延時間を制御し、前記第1の遅延部の遅延だけでは所望の遅延時間が得られない場合には、前記複数縦続接続された第2の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより第2の遅延部の遅延時間を制御し、前記第1の遅延部の遅延時間に前記第2の遅延部の遅延時間を加算させて全体の遅延時間を制御する。
本発明によれば、必要とする遅延時間が短い場合には、差動型の第1の遅延素子のみを用いて遅延時間を制御することができるので、ノイズに対して変動を受けにくい。また、必要とする遅延時間が長く、差動型の第1の遅延素子だけでは必要とする遅延時間が得られない場合には、差動型の第1の遅延素子の遅延時間にシングルエンドの第2の遅延素子により得られる遅延時間を加算して必要な遅延時間を得ることができるので、消費電力が大きくならずに高精度に調整可能な可変遅延回路を備える半導体装置が得られる。
本発明の実施例1による半導体装置全体のブロック図である。 実施例1におけるDLL回路のブロック図である。 実施例1に適用可能な(a)差動遅延素子の一例と、(b)シングルエンド遅延素子の一例を示す回路ブロック図である。 実施例1に適用可能な差動シングルエンド変換回路の一例を示す回路ブロック図である。 実施例1に適用可能な位相検知回路の一例を示す回路ブロック図である。 実施例1における(a)遅延信号のタイミングチャートと、(b)実施例1に適用可能な判定回路の一例を示す回路ブロック図と、(c)判定回路のタイミングチャートである。 実施例1による遅延量制御方法(第1の遅延素子と第2の遅延素子の遅延量がほぼ同一で微調整が不要の場合)を示すフローチャートである。 実施例2におけるDLL回路のブロック図である。 実施例2におけるインターポレータの(a)回路図と、(b)波形図である。 実施例3における(a)遅延信号のタイミングチャートと、(b)実施例3に適用可能な判定回路の一例を示す回路ブロック図と、(c)判定回路のタイミングチャートである。 実施例3による遅延量制御方法(第1の遅延素子より第2の遅延素子の遅延量が大きく、かつ、微調整が不要の場合)を示すフローチャートである。 実施例4による遅延量制御方法(第1の遅延素子と第2の遅延素子の遅延量がほぼ同一で微調整を行う場合)を示すフローチャートである。 実施例5による遅延量制御方法(第1の遅延素子より第2の遅延素子の遅延量が大きく、かつ、微調整を行う場合)を示すフローチャートである。 実施例6におけるDLL回路の制御回路要部の回路ブロック図である。 実施例7におけるDLL回路のブロック図である。
本発明の半導体装置は、其々が直列に接続された差動型の複数の第1の遅延素子を備えた第1の遅延部と、其々が直列に接続されたシングルエンド型の複数の第2の遅延素子を備えた第2の遅延部と、を含む遅延回路と、第1の遅延部と第2の遅延部を制御し、前記遅延回路の遅延量(遅延時間)を制御する制御回路と、を備えている。
上記構成により、差動型の遅延素子とシングルエンド型の遅延素子を適宜使い分けて用いることにより所望の遅延量を得ることができる。以下、本発明の実施形態について具体的な実施例に基づいて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1の半導体装置全体を示すブロック図である。図1の半導体装置1は同期式のメモリである。図1の半導体装置1の構成について説明する。アドレスバッファ3はアドレス入力端子A0〜AXに接続され、半導体装置1の外部から与えられたアドレスを取り込む。ロウアドレスバッファ4は、アドレスバッファに取り込まれたアドレスのうち、ロウアドレスをさらに取り込む。ロウデコーダ5は、ロウアドレスバッファ4に取り込まれたロウアドレスをデコードし、メモリセルアレイ6へ出力する。カラムアドレスバッファ7はアドレスバッファ3に取り込まれたアドレスのうちカラムアドレスを取り込んでラッチする。カラムデコーダ8はカラムアドレスバッファ7に取り込まれたカラムアドレスをデコードしメモリセルアレイ6へ出力する。メモリセルアレイ6はロウデコーダ5から出力されるロウアドレス、カラムデコーダ8から出力されるカラムアドレスに基づいてメモリセルアレイ6に含まれる複数のメモリセルからアクセスするメモリセルを選択して外部からアクセス可能にする。
コマンドバッファ9は、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ロウアドレスストローブ信号/RAS、ライトイネーブル信号/WE等の半導体装置1の動作を決定する信号(コマンド信号)を半導体装置1の外部から取り込む。なお、/CAS、/RAS、/WEなどの「/」はアクティブロウの信号であることを示す。以下、本明細書において同様である。コマンドデコーダ10は、コマンドバッファに取り込まれたコマンド信号をデコードする。コントロールロジック11は、コマンドデコーダ10でデコードしたコマンド信号に基づいて、ロウアドレスバッファ4、ロウデコーダ5、カラムアドレスバッファ7、カラムデコーダ8の動作を制御する。リードライトアンプ12は、動作がメモリセルアレイに対するリードアクセスである場合には、メモリセルアレイの指定されたアドレスから読み出したデータを増幅して出力バッファ13へ出力する。また、リードライトアンプ12は、動作がメモリセルアレイに対するライトアクセスである場合には、入力バッファ14から取り込んだライトデータを増幅してメモリセルアレイ6の指定したアドレスに書き込む。
入力バッファ15は、外部から与えられた非反転のクロック信号CKと反転のクロック信号/CKを入力し、非反転の内部クロック信号ICLKT、反転の内部クロック信号ICLKBとしてDLL回路2へ出力する。DLL回路2は非反転と反転の内部クロック信号ICLKT、ICLKBに基づいて位相が調整されたシングルレベルの遅延クロック信号DCLKを出力バッファ13へ出力する。出力バッファ13は、リードコマンド実行時には、リードライトアンプ12から取り込んだリードデータを遅延クロック信号DCLKに同期してデータ入出力端子DQ0〜DQnから出力する。また、入力バッファ14は、ライトコマンド実行時にデータ入出力端子DQ0〜DQnから取り込んだライトデータをリードライトアンプ12へ出力する。
リードコマンド実行時に、出力バッファ13からデータ入出力端子DQ0〜DQnを介して半導体装置1の外部に出力されるリードデータは、DLL回路2が出力する遅延クロック信号DCLKによって外部から与えられるクロック信号CK、/CKに正確に同期して必要なタイミングに位相が調整されて出力することができる。DLL回路2に特徴がある。なお、図1に示す半導体装置1は本発明が好適に適用可能な半導体装置の一例であり、本発明が適用できる半導体装置は、図1に記載の同期式メモリに限られるものではない。
図2は、図1におけるDLL回路2の内部構成を示すブロック図である。図2を用いて実施例1のDLL回路2の内部の構成を説明する。DLL回路2は大きく分けて、第1の
遅延部20と第2の遅延部30とを含む遅延回路と、遅延回路の遅延時間を制御する制御回路40を備えている。遅延回路は、差動クロック信号である非反転クロック信号ICLKTと反転クロック信号ICLKBとを入力し、必要な遅延を施してシングルエンドの遅延クロック信号DCLKを出力する。差動クロック信号ICLKT、ICLKBを入力して遅延クロック信号DCLKを出力するパスが遅延パスであり、この遅延量(遅延時間)を制御回路40が制御する。
第1の遅延部20は、複数の縦続接続された差動型の第1の遅延素子(差動遅延素子)21と、各第1の遅延素子21の入力端子と出力端子毎に設けられた複数の第1の接点nd1が並列に接続され、複数の第1の接点nd1のうち、選択された接点nd1の信号を選択して出力する第1セレクタ22と、第1セレクタ22が出力する差動信号SAOUTT、SAOUTBをシングルエンドの信号SAOUTに変換して出力する差動シングルエンド変換回路23を備えている。
第1の遅延部20の縦続接続された複数の第1の遅延素子21のうち、先頭の第1の遅延素子21には、非反転クロック信号ICLKTと反転クロック信号ICLKBが差動入力信号(差動クロック信号)として接続される。また、非反転クロック信号ICLKTと反転クロック信号ICLKBは、第1の接点nd1として第1セレクタ22にも接続されている。また、縦続接続された第1の遅延素子21のうち、先頭の遅延素子21を除く後段の遅延素子21には前段の差動出力信号が差動入力信号として接続されている。また、前段の差動出力信号はそれぞれ別の第1の接点nd1として第1セレクタ22にも接続されている。縦続接続された複数の第1の遅延素子のうち、最終段の遅延素子21は第1セレクタ22へのみ接続されている。また、各第1の遅延素子21には、制御回路40のDAコンバータ45からバイアス電圧VBIASが与えられ各第1の遅延素子21の遅延時間が微調整可能に構成されている。
第2の遅延部30は、複数の縦続接続されたシングルエンド型の第2の遅延素子(シングルエンド遅延素子)31と、各第2の遅延素子31の入力端子と出力端子毎に設けられた複数の第2の接点nd2が並列に接続され、複数の第2の接点nd2のうち、選択された接点nd2の信号を選択して遅延クロック信号DCLKとして出力する第2セレクタ32を備えている。
第2の遅延部30の縦続接続された複数の第2の遅延素子31のうち、先頭の第1の遅延素子31には、差動シングルエンド変換回路23の出力するシングルエンド信号SAOUTがシングルエンドの入力信号として接続される。また、シングルエンド信号SAOUTは、第2の接点nd2として第2セレクタ32にも接続されている。また、縦続接続された第2の遅延素子31のうち、先頭の遅延素子31を除く後段の遅延素子31には前段のシングルエンド出力信号がシングルエンド入力信号として接続されている。また、前段のシングルエンド出力信号はそれぞれ別の第2の接点nd2として第2セレクタ32にも接続されている。縦続接続された複数の第2の遅延素子31のうち、最終段の遅延素子31の出力信号は第2セレクタ32へのみ接続されている。なお、実施例1では、第2の遅延素子31の1個当たりの遅延時間は、第1の遅延素子21の1個当たりの遅延時間とおおよそ等しいことが好ましい。好ましい例を挙げれば、縦続接続された第1の遅延素子21の数は8個、第2の遅延素子31の数は24個、第1の遅延素子、第2の遅延素子の遅延量はそれぞれセンター値で0.2nsである。
制御回路40は、遅延クロックDCLKを遅延クロックDCLKの出力先である出力バッファ13での遅延に相当する分だけ遅延させる出力レプリカ回路46を介して帰還クロックRCLKとして位相検知回路41に入力される。すなわち、遅延クロックDCLKの位相を出力レプリカ回路46によってさらに遅延させ、帰還クロックRCLKとする。その帰還クロックRCLKの位相を内部クロック信号(ICLKTとICLKB)の位相と比較することにより、データ入出力端子DQ0〜DQnから出力されるリードデータ出力信号の位相を外部入力端子から与えられるクロック信号CK、/CKに正確に同期させることができる。
位相検知回路41は、非反転クロック信号ICLKTと反転クロック信号ICLKBからなる差動入力クロック信号の位相をシングルエンドの帰還クロック信号RCLKと比較してその結果を位相検知信号PDOUTとして出力する。判定回路42は、位相検知回路41が出力する位相検知信号PDOUTの出力レベルの変化を観測し、第1の遅延部20、第2の遅延部の遅延時間が所望の遅延時間に設定することができたか否かを判定する。第1カウンタ43、第2カウンタ44は、それぞれダウンカウンタにより構成され、このカウント値により第1セレクタ22、第2セレクタ32の選択の制御を行う。
第1カウンタ43は、内部に粗調整カウンタ43−1と微調整カウンタ43−2とを備えている。粗調整カウンタ43−1はその計数値を第1の遅延部粗調整信号CNT1Cとして出力し、第1セレクタ22の選択を制御する。粗調整カウンタ43−1の計数値であるCNT1Cは、縦続接続された複数の第1の遅延素子21のうち、第1セレクタによりバイパスする第1の遅延素子21の数を表している。すなわち、第1のセレクタが非反転クロック信号ICLKTと反転クロック信号ICLKBを選択するときは、第1の遅延素子21をすべてバイパスするので、粗調整カウンタ43−1の計数値は最大値(第1の遅延素子21の数と同一)となる。一方、第1セレクタが縦続接続された第1の遅延素子21のうち最終段の第1の遅延素子21の出力を選択するときは、バイパスする第1の遅延素子21の数は、0になるので、粗調整カウンタ43−1の計数値も0になる。実施例1では、第1カウンタ43の計数値は初期設定により最大値(縦続接続された第1の遅延素子の数と同一)に設定される。
また、微調整カウンタ43−2はその計数値を第1の遅延部微調整信号CNT1Fとして出力し、DAコンバータ45の出力電圧を制御する。DAコンバータ45は、デジタル値として与えられる第1の遅延部微調整信号CNT1Fをバイアス電圧VBIASに変換し、第1の遅延素子の遅延時間を微調整する。
第2カウンタ44は、その計数値を第2の遅延部調整信号CNT2として出力し、第2セレクタ32の選択を制御する。第2カウンタ44の計数値であるCNT2は、縦続接続された複数の第2の遅延素子31のうち、第2セレクタによりバイパスする第2の遅延素子31の数を表している。すなわち、第2のセレクタが第1の遅延部20が出力する第1の遅延クロック信号SAOUTを選択するときは、第2の遅延素子31をすべてバイパスすることになるので、第2カウンタ44の計数値は最大値(第2の遅延素子31の数と同一)となる。一方、第2セレクタ32が縦続接続された第2の遅延素子31のうち最終段の第2の遅延素子31の出力を選択するときは、バイパスする第2の遅延素子31の数は、0になるので、第2カウンタ44の計数値も0になる。第2カウンタ44の計数値は初期設定により最大値(縦続接続された第1の遅延素子の数と同一)に設定される。すなわち、第2セレクタは、第2の遅延素子31をすべてバイパスする状態に初期設定される。
次に、図3(a)と(b)にそれぞれ図2の第1の遅延部の第1の遅延素子21として適用可能な差動遅延素子と、第2の遅延部の第2の遅延素子31として適用可能なシングルエンド遅延素子の回路ブロック図を示す。図3(a)に記載の第1の遅延素子として適用可能な差動遅延素子21は、DAコンバータ45(図2参照)が出力するバイアス電圧VBIASがゲートに接続され、ソースが低電位側電源VSSに接続されたNチャンネルMOSトランジスタN3と、それぞれソースが共通にNチャンネルMOSトランジスタN3のドレインに接続され、ゲートが非反転クロック信号入力端子ICLKTに接続されたNチャンネルMOSトランジスタN1と、ゲートが反転クロック信号入力端子ICLKBに接続されたNチャンネルMOSトランジスタN2と、を備えた差動対と、を具備している。
さらに、差動遅延素子21は、ソースが高電位側電源VDDに接続され、ゲートがNチャンネルMOSトランジスタN2のドレインに接続されたPチャンネルMOSトランジスタP1と、ソースが高電位側電源VDDに接続され、ゲートがNチャンネルMOSトランジスタN1のドレインに接続されたPチャンネルMOSトランジスタP2と、を備えている。PチャンネルMOSトランジスタP1のドレインはNチャンネルMOSトランジスタN1のドレインと共通に接続され、反転出力信号ICLKB1として次段の差動遅延素子21の反転クロック信号入力端子に接続される。また、PチャンネルMOSトランジスタP2のドレインはNチャンネルMOSトランジスタN2のドレインと共通に接続され、非反転出力信号ICLKT1として次段の差動遅延素子21の非反転クロック信号入力端子に接続される。
図3(b)に記載の第2の遅延素子として適用可能なシングルエンド遅延素子31は、CMOSインバータが2段縦続接続され、シングルエンドの入力端子SAOUTから入力される信号を遅延させてシングルエンドの出力端子SAOUT1から出力する。なお、2段縦続接続されたCMOSインバータの中間の接続ノードには容量C1が接続され、遅延時間を稼いでいる。なお、図3(a)に示す差動遅延素子21、及び、図3(b)に示すシングルエンド遅延素子31は差動遅延素子、シングルエンド遅延素子のそれぞれ一例であり、差動遅延素子は、差動入力差動出力であって、シングルエンド遅延素子はシングルエンド入力、シングルエンド出力であれば、図3に例示した遅延素子以外の構成の遅延素子を用いてもよい。また、シングルエンド遅延素子は、入力の論理に対して反転出力の遅延素子、非反転出力の遅延素子のどちらの遅延素子を用いてもよいが、セレクタ回路によりバイパスしたときに論理が反転してしまわないようにするためには、シングルエンド遅延素子は、入力端子に入力される信号と同相の出力信号を出力端子から出力する非反転出力のシングルエンド遅延素子であることが好ましい。
図4に、図2の差動シングルエンド変換回路23として適用可能な差動シングルエンド変換回路23の一例を示す。図4に記載の差動シングルエンド変換回路23は、電源(ソース)が共通に低電位側電源VSSに接続され、差動である一対の第1の遅延クロック信号SAOUTTとSAOUTBがそれぞれ入力端子(ゲート)に接続された一対のトランジスタ(NチャンネルMOSトランジスタN21とN22)を備えている。
また、差動シングルエンド変換回路23は、一対のトランジスタ(NチャンネルMOSトランジスタN21とN22)のうち、一方のトランジスタであるNチャンネルMOSトランジスタN21の電流路(ソースドレイン間)に流れる電流に比例する電流を第3の接点nd3から低電位側電源VSSに流出させるカレントミラー回路(PチャンネルMOSトランジスタP21とP23、NチャンネルMOSトランジスタN23とN24)を備えている。さらに、差動シングルエンド変換回路23は、一対のトランジスタ(NチャンネルMOSトランジスタN21とN22)のうち、他方のトランジスタであるNチャンネルMOSトランジスタN22の電流路(ソースドレイン間)に流れる電流に比例する電流を高電位側電源VDDから第3の接点nd3へ流入させるカレントミラー回路(PチャンネルMOSトランジスタP22とP24)を備えている。
すなわち、第3の接点nd3の電位は、PチャンネルMOSトランジスタP24から流入する電流とNチャンネルMOSトランジスタN24から流出する電流の大きさにより決まる。さらに、PチャンネルMOSトランジスタP24に流れる電流はNチャンネルMOSトランジスタN22に流れる電流によって決まり、NチャンネルMOSトランジスタN24に流れる電流はNチャンネルMOSトランジスタN21に流れる電流により決まる。したがって、NチャンネルMOSトランジスタN21とNチャンネルMOSトランジスタN22に入力される差動信号の電位差を第3の接点nd3の電圧に変換することができる。この第3の接点nd3の電圧をインバータI21によりシングルエンドの第1の遅延信号に変換して出力する。
図5に図2の位相検知回路41として好適な位相検知回路の一例を示す。図5の位相検知回路41は、特に差動信号(例えばICLKT、ICLKB)をシングルエンドの信号(例えばRCLK)と位相を比較するのに適した位相検知回路である。位相検知回路41の電流源トランジスタとなるNチャンネルMOSトランジスタN33はソースが低電位側電源VSSに接続され、ゲートが帰還クロック信号RCLKをインバータI31とI32で波形整形した出力信号に接続されている。また、ソースが共通にNチャンネルMOSトランジスタN33のドレインに接続され、ゲートがそれぞれ一対の差動クロック信号(ICLKTとICLKB)に接続されたNチャンネルMOSトランジスタN31とN32からなる差動対を備えている。
また、NチャンネルMOSトランジスタN31とN32からなる差動対のドレインと高電位側電源VDDとの間には、それぞれ、PMOSトランジスタP34とNMOSトランジスタN34からなるインバータ回路と、PMOSトランジスタP35とNMOSトランジスタN35からなるインバータ回路とが接続されている。また、PMOSトランジスタP35とNMOSトランジスタN35からなるインバータ回路の出力端子が位相検知信号PDOUTとして出力される。この2つのインバータ回路は、互いに一方のインバータ回路の出力端子が他方のインバータ回路の入力端子に接続され、他方のインバータ回路の出力端子が一方のインバータ回路の入力端子に接続されたフリップフロップ回路になっている。
このフリップフロップ回路は、帰還クロック信号RCLKがハイレベルとなり電流源トランジスタNチャンネルトランジスタN33が導通したときの一対の差動信号(ICLKTとICLKB)の電圧レベルによって状態が設定される。すなわち、帰還クロック信号RCLKがハイレベルのときに非反転クロック信号ICLKTの電圧レベルが反転クロック信号ICLKBの電圧レベルより高いとハイレベルの位相検知信号PDOUTが出力される。逆に、帰還クロック信号RCLKがハイレベルのときに非反転クロック信号ICLKTの電圧レベルが反転クロック信号ICLKBの電圧レベルより低いとロウレベルの位相検知信号PDOUTが出力される。このようにしてシングルエンドの帰還クロック信号RCLKと差動クロック信号(ICLKTとICLKB)の位相を比較することができる。
図6(b)に判定回路42の構成の一例を示す。図6(b)の判定回路42は、データ入力端子が高電位側電源VDDに接続され、クロック入力端子が位相検知回路41の出力信号である位相検知信号PDOUTに接続され、リセット端子にリセット信号が接続され、判定信号OUTを出力するデータフリップフロップFF1により構成される。この判定回路42は、リセット信号により判定信号OUTをロウレベルに初期化する。リセット解除後に、位相検知信号PDOUTがハイレベルになると判定信号OUTをハイレベルにする。判定信号OUTがハイレベルになると第1カウンタ43の粗調整カウンタ43−1、第2カウンタ44はカウント動作を停止し、粗調整を終了させる。
次に、図2に示す実施例1のDLL回路2の動作について、図7のフローチャートと図6(a)の内部クロック信号ICLKT、遅延クロック信号DCLK、帰還クロック信号RCLKのタイミングチャート、図6(c)の位相検知信号PDOUTと判定回路の出力信号OUTのタイミングチャートを用いて説明する。実施例1では、図2において、第1の遅延部20の第1の遅延素子21の遅延時間と、第2の遅延部の第2の遅延素子31の遅延時間がほぼ等しい。図7のフローチャートにおいて、ステップS11では、リセット信号によりDLL回路2全体を初期化する。このとき、第1カウンタ43の粗調整カウンタ43−1のカウント値CNT1C及び第2カウンタ44のカウント値CNT2は最大値MAXに初期設定される。すなわち、第1セレクタ22及び第2セレクタ32は、第1の遅延素子21、第2の遅延素子31をすべてバイパスする状態に初期設定される。また、判定回路42の判定信号OUTはロウレベルに初期設定される。
この状態で初期設定が終了し、内部クロック信号(ICLKTとICLKB)が入力されると位相検知回路41は内部クロック信号(ICLKTとICLKB)と帰還クロック信号RCLKとの位相検知を開始する。なお、位相検知回路41は、図6(a)に示すように、内部クロック信号(ICLKTとICLKB)に対して一周期遅れた遅延クロック信号RCLKの位相を比較する。なお、図6(a)において、内部クロック信号のうち、非反転クロック信号ICLKTのみを図示し、反転クロック信号ICLKBの図示を省略しているが、反転クロック信号ICKLKBの位相は非反転クロック信号の位相と逆相で位相が揃っているとする。また、図6(a)において、帰還クロックRCLKの波形についてRCLK(T1)とRCLK(T2)と二つ図示しているが、RCLK(T1)は、内部クロックICLKTに対して帰還クロックRCLKの位相が進んでいる状態、RCLK(T2)は、内部クロックICLKTに対して帰還クロックRCLKの位相が遅れている状態を示している。
初期設定後には、第1の遅延素子21、第2の遅延素子31がすべてバイパスさせるように第1セレクタ22、第2セレクタ32が初期設定されるので、初期設定後の期待される動作としては、帰還クロック信号RCLKが内部クロック信号ICLKTより位相が進んでいる状態RCLK(T1)が期待される動作になる。その場合、位相検知回路41は位相検知信号RDOUTにロウレベルを出力することになる。すなわち、図7のフローチャートのステップS12でPDOUT=Lとなり、ステップS13へ進むはずである。
ステップS13では、初期設定でCNT1Cの値を最大値に初期設定しているので、CNT1C>0となるはずである。その場合はステップS14へ進み、第1カウンタの粗調整カウンタ43−1を一つカウントダウンし、バイパスする第1の遅延素子21の数を一つ減らす。すなわち、遅延パスに組み込む第1の遅延素子の数を一つ増加させるので、第1の遅延部の遅延時間を増加させることになる。なお、帰還クロックRCLKの位相が進んでいる場合に、第2の遅延素子より第1の遅延素子を優先して遅延パスに追加するのは、第1の遅延素子が差動遅延素子であり、シングルエンドの遅延素子である第2の遅延素子よりノイズによる影響を受けにくいためである。
次に、ステップS12に戻って再度位相検知回路41により内部クロック信号ICLKと帰還クロック信号RCLKとの位相を比較する。このステップS12からステップS13、ステップS14のループは、ステップS12で位相検知回路41が位相検知信号PDOUT=Hを検知するか、ステップS13でCNT1C=0となるまで繰り返す。ステップS13でCNT1C=0となるのは、第1の遅延部20の第1の遅延素子21がすべて遅延パスに組み込まれ、バイパスする第1の遅延素子21がなくなった場合である。その場合は、第1の遅延部の遅延時間をこれ以上増加させることができないので、第2の遅延部30の第2の遅延素子31を遅延パスに組み込む必要が生じる。
ステップS13でNoと判定されるとステップS15へ進む。最初にステップS13でNoと判定されてステップS15に進むとき、第2カウンタ44は初期設定値MAXのままなので、CNT2>0のはずである。したがって、ステップS16に進み第2カウンタ44の計数値CNT2を一つカウントダウンする。第2カウンタ44の計数値CNT2を一つカウントダウンすることは縦続接続された複数の第2の遅延素子31のうち、バイパスする第2の遅延素子31を一つ減らし、第2の遅延素子31を一つ遅延パスに組み込むことになる。したがって、それだけ帰還クロックRCLKの位相は遅れる。このステップS16に進む場合は、ステップS13でNoと判定された場合のみであり、第1の遅延素子21を全部遅延パスに組み込んでもまだ帰還クロックRCLKの位相が早すぎる場合に限られる。
ステップS16の後は、またステップS12へ戻り、PDOUT=Hになるまで、ステップS12、ステップS13、ステップS15、ステップS16のループを繰り返す。このループ処理の中で、ステップS15でNoと判断された場合は、第1の遅延素子21、第2の遅延素子31をすべて遅延パスに組み込んでもまだ帰還クロックRCLKの内部クロックICLKに対する位相が進みすぎているということであり、これ以上遅延パスの遅延時間を増加させる手段がないためステップS18のエラー処理に進み、処理を終了させる。たとえば、外部から入力されるクロック信号CK、/CKの周波数が規格範囲外の遅い周波数である場合にはそのようなエラーが発生する可能性がある。
一方、ステップS14で第1の遅延素子21、または、ステップS16で第2の遅延素子31を遅延パスに組み込むことにより、帰還クロックRCLKの位相が内部クロックICLKTより遅くなった場合には、図6(a)で帰還クロックRCLKの位相は、RCLK(T1)の状態からRCLK(T2)の状態に遷移することになる。すると位相検知回路41が出力する位相検知信号PDOUTはロウレベルからハイレベルに立ち上がる。すると図6(c)に示すように判定回路42は判定信号OUTをロウレベルからハイレベルに立ち上げる。判定信号OUTがハイレベルに立ち上がると第1カウンタの粗調整カウンタ43−1、第2カウンタ44はカウント動作を停止し、DLL回路2はロック状態になり、粗調整を完了させる。図7のフローチャートでは、ステップS12でPDOUT=Hと判定した場合は、ステップS17へ進み、粗調整を完了させる。
この後、さらに微調整が必要な場合は、位相検知回路41の出力する位相検知信号PDOUTの論理レベルによって第1カウンタ43の微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fをカウントアップまたはカウントダウンし、微調整カウンタ43−2の計数値CNT1FによってDAコンバータ45の出力する電圧VBIASを調整し、内部クロックICLKと帰還クロックの位相差がなくなるように微調整する。微調整カウンタ43−2の初期設定値は、微調整カウンタのカウンタ範囲内の中間値に設定することが好ましく、このとき、バイアス電圧VBIASは調整可能な電圧のセンター値に設定される。なお、バイアス電圧VBIASの微調整により調整可能な遅延量(遅延時間)は、第1の遅延素子21及び第2の遅延素子31の2個分の遅延時間を調整できる程度であることが望ましい。
以上説明したように実施例1によれば、外部から与えられるクロック信号CKの周期が規格上限に近いような速い周波数である場合には、差動遅延素子である第1の遅延素子21のみを用いて遅延時間を調整することが可能であり、シングルエンドの遅延素子31を遅延パスに用いなくとも遅延時間が調整できる。したがって、ノイズに強い差動遅延素子を用いて遅延量を調整しているのでノイズを受けても外部クロック信号CKに対する同期がずれずに正確に同期して信号を出力することができる。
一方、外部から与えられるクロック信号CKの周期が規格範囲内の比較的遅い周波数である場合には、差動遅延素子21に加えて、シングルエンドの遅延素子である第2の遅延素子31も用いて遅延時間の調整ができる。この場合は、シングルエンドの遅延素子31を用いるので、差動遅延素子21のみを用いる場合に比べるとノイズの影響は受けやすくなる。ただし、クロック信号CKの周期が比較的遅い周波数であるので、ノイズにより遅延クロックDCLKの位相に多少の乱れがあっても半導体装置1やシステム全体に与える影響は少ない。
また、一例を図3(b)に記載したCMOSインバータ等を用いたシングルエンドの遅延素子は、入力信号の立ち上がり、立下り時には電流が流れるものの入力信号が比較的低周波であり、ハイレベルまたはロウレベルを維持しているときには、電流が流れない。一方、図3(a)に記載したような差動遅延素子は、入力信号がないときにも常時電流が流れる。したがって、外部クロック信号CKの周波数が遅いときに、遅延パスの遅延素子をすべて差動遅延素子の数のみで調整しようとすると、遅延パスに用いる差動遅延素子の数が多くなり、遅延回路に流れる消費電流が増加する恐れがある。実施例1によれば、第1の遅延部の差動遅延素子21の数をクロック精度の確保のために必要な数に絞り、それ以上の遅延素子を第2の遅延部のシングルエンドの遅延素子を用いることにより、外部クロックの周波数が速いときには、ノイズに対して影響を受けずに高精度なクロックを出力し、外部クロックの周波数が比較的遅いときには、シングルエンドの遅延素子を用いることにより、消費電流の増加を抑制することができる。例えば、差動遅延素子を8個、シングルエンド遅延素子を24個用いて、いずれの遅延素子の1個当たりの遅延量をセンター値で0.2nSとすることができる。
図8は、実施例2の半導体装置におけるDLL回路2Aの内部構成を示すブロック図である。図8を用いて実施例2のDLL回路2Aの内部の構成を説明する。図8において実施例1のDLL回路2とほぼ同一である部分は同一の符号を付し、重複した説明は省略する。図8において、第1の遅延部20Aの第1の遅延素子21Aは、遅延時間微調整用のバイアス電圧VBIASがDAコンバータから与えられておらず、バイアス電圧が固定であることを除いて実施例1の第1の遅延素子21と同一である。したがって、第1の遅延素子21Aの内部構成についても、図3(a)の第1の遅延素子21とVBIASが固定電圧であることを除いて同一である。第1セレクタ22Aは、複数の縦続接続された第1の遅延素子21Aの中から連続する2個の遅延素子21Aの出力を選択して出力する。したがって、1つの第1の遅延素子21Aからは、非反転出力信号と反転出力信号の2つの信号が出力されるので、第1セレクタ22Aは合計4つの出力信号を出力することになる。インターポレータ24は、連続する2つの第1の遅延素子21Aから出力される差動遅延信号の加重平均を取って、位相を微調整した差動信号SAOUTT、SAOUTBを出力する。制御回路40AのDAコンバータ45Aはインターポレータ24を制御する電圧を出力する。以上述べた第1の遅延素子21A、第1セレクタ22A、インターポレータ24、DAコンバータ45Aの構成を除きその他の構成は、図2〜図7に示す実施例1のDLL回路2の構成、動作とほぼ同一である。
図9(a)は、実施例2におけるインターポレータ24の構成の一例を示す回路図である。図9(a)を用いて、インターポレータ24の内部の構成について説明する。インターポレータ24は、NチャンネルMOSトランジスタN41〜N43を具備する第1の差動回路とNチャンネルMOSトランジスタN44〜N46を具備する第2の差動回路とを備えている。
第1の差動回路は、ソースが低電位側電源VSSに接続されゲートに制御電圧信号a1が接続された電流源トランジスタN43と、ソースが共通に電流源トランジスタN43のドレインに接続され、ゲートがそれぞれ第1の非反転差動信号ICLKET、第1の反転差動信号ICLKEBに接続された差動対トランジスタN41とN42を備えている。同様に、第2の差動回路は、ソースが低電位側電源VSSに接続されゲートに制御電圧信号a1bが接続された電流源トランジスタN46と、ソースが共通に電流源トランジスタN46のドレインに接続され、ゲートがそれぞれ第2の非反転差動信号ICLKOT、第2の反転差動信号ICLKOBに接続された差動対トランジスタN44とN45を備えている。
第1の非反転差動信号ICLKETと第1の反転差動信号ICLKEB、第2の非反転差動信号ICLKOTと第2の反転差動信号ICLKOBは、それぞれ第1セレクタ22により選択された第1の遅延素子21Aの差動出力信号である。また、縦続接続された複数の第1の遅延素子21Aのうち、第2の非反転差動信号ICLKOTと第2の反転差動信号ICLKOBを出力する第1の遅延素子21Aは、第1の非反転差動信号ICLKETと第1の反転差動信号ICLKEBを出力する第1の遅延素子21Aの後段に接続された第1の遅延素子21Aである。
また、第1の差動回路の差動対トランジスタN41のドレインは、第2の差動回路の差動対トランジスタN44のドレインと共通に接続され、負荷抵抗R41を介して高電位側電源VDDに接続されると共に、インターポレータ24の非反転出力信号SAOUTTとして出力される。同様に、第1の差動回路の差動対トランジスタN42のドレインは、第2の差動回路の差動対トランジスタN45のドレインと共通に接続され、負荷抵抗R42を介して高電位側電源VDDに接続されると共に、インターポレータ24の反転出力信号SAOUTBとして出力される。また、第1の差動回路の電源トランジスタN43のゲートに接続される制御電圧信号a1と、第2の差動回路の電源トランジスタN46のゲートに接続される制御電圧信号a1bの電圧は、DAコンバータ45Aにより制御され、制御電圧信号a1の電圧を増加するときは、制御電圧信号a1bを減少させ、制御電圧信号a1の電圧を減少するときは、制御電圧信号a1bを増加するように制御される。
図9(b)は、インターポレータ24の入力信号と出力信号のタイミングチャートである。図9(b)において、第2の非反転差動信号ICLKOTと第2の反転差動信号ICLKOBは、第1の非反転差動信号ICLKETと第1の反転差動信号ICLKEBより差動遅延回路21A一段分位相が遅れている。インターポレータ24は、制御電圧信号a1とa1bの電圧を制御することにより、第1の差動信号(ICLKET及びICLKEB)と第2の差動信号(ICLKOT及びICLKOB)の中間の位相の差動信号(SAOUTT及びSAOUTB)を出力する。
第2の実施例の動作は、実施例1では、遅延時間の微調整がバイアス電圧VBIASを制御することにより行っていたのに対して実施例2では、インターポレータに与える制御電圧信号a1、a1bの電圧を制御することにより行われることが代わるだけであり、基本的な動作フローは実施例1と同一である。したがって実施例1と重複する説明は省略する。
実施例2によれば、実施例1の効果に加えて、インターポレータ24により遅延時間の微調整がより正確にできるという効果が得られる。特に実施例1では、遅延パスに含まれる第1の遅延素子の数によって微調整可能な遅延時間の範囲が変動するのに対して、実施例2では、常に第1の遅延素子21A一段分の遅延時間を微調整することができる。
次に実施例3のDLL回路を備えた半導体装置について説明する。実施例3のDLL回路の構成は、実施例1(図2)または実施例2(図8)の判定回路42が図10(b)の判定回路42Aに代わっている。また、実施例1または実施例2において、第1カウンタの粗調整カウンタ43−1はダウンカウンタであったが、実施例3の粗調整カウンタ43−1はアップダウンカウンタである。また、実施例1または実施例2では、第1の遅延素子21または21Aの1個当たりの遅延時間は第2の遅延素子31の1個当たりの遅延時間とほぼ等しかったが、実施例2では、第2の遅延素子31の1個当たりの遅延時間は第1の遅延素子21、21Aの1個当たりの遅延時間より大きくても構わない。ただし、第2の遅延素子1個当たりの遅延時間は、第1の遅延素子21全部の遅延時間の合計値より短い遅延時間であるとする。上記以外の構成については、図2に示す実施例1、または図8に示す実施例2のDLL回路と同一であるので重複する説明は省略する。
図10(b)に実施例2の判定回路42Aの構成の一例を示す。図10(b)の判定回路42Aは、図6(b)に示す実施例1の判定回路42のデータフリップフロップFF1の後段にさらに第2のデータフリップフロップFF2を備えている。第2のデータフリップフロップFF2は、データ入力端子がデータフリップフロップFF1のデータ出力端子に接続され、クロック入力端子が位相検知回路41の出力信号である位相検知信号PDOUTの反転信号に接続され、リセット端子がリセット信号に接続され、判定信号OUTを出力する。この判定回路42Aは、リセット信号により判定信号OUTをロウレベルに初期化する。リセット解除後に、位相検知信号PDOUTがハイレベルになり、その後にさらに位相検知信号PDOUTがロウレベルに立ち下がると判定信号OUTをハイレベルにする。判定信号OUTがハイレベルになると第1カウンタ43の粗調整カウンタ43−1及び第2カウンタ44はカウント動作を停止し、粗調整を終了させる。
次に、実施例3のDLL回路の動作について、図11のフローチャートと図10(a)の内部クロック信号ICLKT、遅延クロック信号DCLK、帰還クロック信号RCLKのタイミングチャート、図10(c)の位相検知信号PDOUTと判定回路42Aの出力信号OUTのタイミングチャートを用いて説明する。図11のフローチャートにおいて、初期設定S11とステップS12で位相検知信号PDOUTがロウレベルであるときの動作は図7を用いて説明した実施例1のステップS12〜ステップS16の動作と同一である。したがって、実施例1と重複する説明は省略する。実施例3では、第2の遅延素子31の遅延時間が第1の遅延素子21の遅延時間より大きくてもよいがステップS12〜ステップS16の処理手順は実施例1と変わらない。
ステップS14で第1の遅延素子21、または、ステップS16で第2の遅延素子31を遅延パスに組み込むことにより、帰還クロックRCLKの位相が内部クロックICLKTより遅くなった場合には、図10(a)で帰還クロックRCLKの位相は、RCLK(T1)の状態からRCLK(T2)の状態に遷移することになる。すると位相検知回路41が出力する位相検知信号PDOUTはロウレベルからハイレベルに立ち上がる。図11のフローチャートでは、ステップS12からステップS27に進む。ステップS27では、粗調整カウンタ43−1の計数値が最大値であるか否か判断する。通常は、ステップS27に進むまでに1回以上ステップS14を通っているはずであるので粗調整カウンタ43−1の計数値CNT1CはステップS11で設定した初期値より減少しているはずである。もし、粗調整カウンタ43−1の計数値CNT1Cが最大値のままで、すべての第1の遅延素子21がバイパスされている場合は、第1の遅延素子21をそれ以上バイパスさせて帰還クロックRCLKの位相を早める調整ができないので、ステップS18へ進み、エラー処理を行って処理を終了させる。たとえば、外部クロック信号CKとして入力されるクロックが製品規格の上限を超えるような速い周波数のクロック信号である場合には、このような状態になることが考えられる。
ステップS27で粗調整カウンタ43−1の計数値CNT1Cが最大値でなければ、ステップS28へ進む。ステップS28では、粗調整カウンタ43−1の計数値CNT1Cを一つ増加させ、バイパスする第1の遅延素子の数を増やすことにより、遅延パスに含まれる第1の遅延素子21の数を減らし、帰還クロックRCLKの位相を早めるように調整する。すなわち、図10(a)のタイミングチャートでステップS14、ステップS16では、遅延パスの遅延素子を増加させることにより帰還クロックRCLKの位相を早すぎる状態RCLK(T1)から遅い状態RCLK(T2)になるように帰還クロックの位相を遅らせていたが、ステップS28では、遅延パスに含まれる第1の遅延素子を減らすことにより帰還クロックRCLKの位相を遅い状態RCLK(T2)から早い状態RCLK(T3)になるように調整する。このステップS28の遅延時間の調整では、第1の遅延素子を減らすことにより遅延時間の調整を行っているので、遅延パスに第2の遅延素子が1つ以上含まれ、第2の遅延素子1個の遅延時間が第1の遅延素子1個の遅延時間より大きい場合には、第2の遅延素子1個の遅延時間より短い第1の遅延素子1個の遅延時間の精度で粗調整を行うことができる。
ステップS29では再度、位相検知回路41で、内部クロックICLKと帰還クロックRCLKとの位相を比較する。ステップS28で遅延パスに含まれる第1の遅延素子21の数を減らしたにもかかわらず、まだ、帰還クロックの位相が遅れており、位相検知信号PDOUTがハイレベルである場合は、ステップS27に戻る。このステップS27、S28、S29のループは、ステップS27で遅延パスに含まれる第1の遅延素子をすべて取り除いても帰還クロックの位相がまだ遅れており、第1の遅延素子を遅延パスから取り除くことによっては、帰還クロックの位相を早くすることができなくなるか、ステップS29において、帰還クロックの位相が内部クロックの位相より早くなったと判断するまで続けられる。
ステップS28で遅延パスに含まれる第1の遅延素子21を減らした結果、図10(a)のタイミングチャートにおいて、帰還クロック信号の位相が内部クロック信号ICLKTの位相より遅い状態RCLK(T2)から早い状態RCLK(T3)に遷移した場合は、位相検知回路41は位相検知信号PDOUTを再度ロウレベルに立ち下げる。すると、図10(c)にタイミングチャートを示すように、判定回路42Aは判定信号OUTをロウレベルからハイレベルに立ち上げ、粗調整カウンタ43−1、第2カウンタはカウント動作を停止し、DLL回路2はロック状態になり、粗調整を完了させる。また、図11のフローチャートでは、ステップS17へ進み、粗調整を完了させる。
この後、さらに微調整が必要な場合は、実施例1と同様に、第1カウンタ43の微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fをカウントアップまたはカウントダウンすることにより微調整を行うことが可能である。
実施例3では、実施例1の効果である外部クロックの周波数が速いときには、ノイズに対して影響を受けずに高精度なクロックを出力し、外部クロックの周波数が比較的遅いときには、シングルエンドの遅延素子を用いることにより、消費電流の増加を抑制することができるという効果がそのまま得られる。さらに、シングルエンド遅延素子(第2の遅延素子)1個当たりの遅延時間が差動遅延素子(第1の遅延素子)1個あたりの遅延時間より長い場合であっても、ステップS27、S28、S29によって差動遅延素子1個当たりの遅延時間の単位で遅延時間の粗調整ができる。したがって、外部クロックCKの周波数変動や差動遅延素子やシングルエンド遅延素子の遅延時間特性の変動を考えなければ、微調整は、差動遅延素子1個分の遅延時間の調整が出来れば充分であり、シングルエンド遅延素子1個当たりの遅延時間は、それより大きな時間であっても問題がない。すなわち、より周波数の広い範囲で同期することができるDLL回路を提供することが可能である。
実施例4の構成は、実施例3に対して粗調整カウンタ43−1がダウンカウンタの機能があれば充分であり、アップカウンタの機能が必要ないことと、第1の遅延素子21と第2の遅延素子31の1個当たりの遅延時間がほぼ等しいことを除いて実施例3の構成と同一である。また、微調整カウンタ43−2は少なくともアップカウンタの機能が必要である。それ以外の構成は、実施例3と同一であるので、重複する説明は省略する。
図12は実施例4の処理フローチャートである。ステップS41では、粗調整カウンタ43−1と第2カウンタの計数値を最大値に設定することに加えて、微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fを最小値0に設定する。微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fを最小値0に設定すると差動遅延素子である第1の遅延素子の遅延時間は微調整が可能な範囲の遅延時間の中で最大の遅延時間に設定される。また、微調整に実施例2のインターポレータを用いる場合でも、微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fを最小値0に設定すると遅延時間は微調整可能な範囲で最大の遅延時間に設定される。
図12において、ステップS12〜S16の処理は実施例1、実施例3と同一であるので、重複する説明は省略する。ステップS12で位相検知信号PDOUTがハイレベルになるとステップS47へ進む。ステップS47で微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが最大値に達しているか否かチェックする。微調整カウンタ43−2の初期設定値は0なのでステップS47に最初に進むときは、CNT1F=MAXではない。従って、ステップS48に進み微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが1つカウントアップされる。微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが上昇するとそれにつれて第1の遅延素子の遅延時間は減少する。したがって、図10(a)において、遅れていた帰還クロックRCLKの位相は、RCLK(T2)の状態からRCLK(T3)の状態へと微調整される。ステップS29では、RCLKの位相を微調整した結果、帰還クロックRCLKの位相が内部クロックICLKTより早くなった場合は、微調整を完了し、ステップS17に進み、DLL回路の状態をロックする。微調整が不十分な場合は、ステップS47に戻り、ステップS47、ステップS48、ステップS29のループを微調整が完了するまで繰り返す。ステップS47で微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが最大値に達したら、それ以上微調整によっては、遅延パスの遅延時間を短くすることができないので、ステップS18のエラー処理に移行し、処理を完了させる。
実施例4によれば、実施例1の効果である外部クロックの周波数が速いときには、ノイズに対して影響を受けずに高精度なクロックを出力し、外部クロックの周波数が比較的遅いときには、シングルエンドの遅延素子を用いることにより、消費電流の増加を抑制することができるという効果がそのまま得られる。さらに、微調整を行ってからロックすることができる。実施例4では、実施例1の遅延時間の微調整方法、実施例2のインターポレータ24を用いる遅延時間の微調整方法のどちらの微調整方法も用いることができる。
次に実施例5について説明する。実施例5のDLL回路の構成は実施例4のDLL回路の構成とほぼ同一である。ただし、実施例5の判定回路は図10(b)の判定回路42Aの後段にさらに図6(b)の判定回路42を接続した判定回路を用いる(図示省略)。この判定回路により、位相検知信号PDOUTが初期状態でロウレベルとなった後、ハイレベル、ロウレベル、ハイレベルと遷移し、2回目にハイレベルとなったときに、判定信号OUTをハイレベルに出力する。また、シングルエンドの遅延素子である第2の遅延素子31の遅延時間は、実施例3と同様に、差動遅延素子である第1の遅延素子21または21Aと同一である必要はなく、縦続接続された複数の第1の遅延素子21の遅延時間を合計した遅延時間より第2の遅延素子1個の遅延時間が短ければ、第2の遅延素子1個当たりの遅延時間が第1の遅延素子1個当たりの遅延時間より大きくて構わない。その他の構成は、実施例4のDLL回路の構成と同一である。
次に実施例5の動作について図13の処理フローチャートを用いて説明する。ステップS61の初期設定では、第1カウンタの初期設定が、実施例1〜4とは異なる。実施例5では、粗調整カウンタ43−1の計数値を0に初期設定する。すなわち、実施例1乃至4では、初期設定で、粗調整カウンタ43−1の計数値を最大値に設定し、すべての第1の遅延素子をバイパスするように初期設定していたのに対して、実施例5では、初期設定で第1の遅延素子21(または21A)をすべて遅延パスの中に組み込む。また、微調整カウンタ43−2の初期設定値は最大値に設定し、微調整可能な最も短い遅延時間に設定する。第2カウンタの計数値CNT2の初期設定は実施例1〜4と同一であり、最大値に設定し、初期状態では、すべての第2の遅延素子をバイパスする。
すなわち、実施例5では、初期状態で、第1の遅延素子21はすべて遅延パスに組み込まれ、第2の遅延素子31はすべてバイパスされる。また、第1の遅延素子21の遅延時間の微調整は最も遅延時間が短い状態に初期設定される。
ステップS61で初期設定した後、ステップS12では、帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相と比較される。帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より進んでいれば、ステップS15とステップS16へ進み、帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より遅くなるまで第2の遅延素子31が一つずつ遅延パスに追加される。ステップS15で追加する第2の遅延素子31がなくなった場合はそれ以上遅延パスの遅延量を大きくすることができないのでステップS18へ進み、エラー処理を行って処理を終了させる。外部クロックCKの周波数が規格より低い周波数の場合が該当する。
一方、ステップS12で帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTより遅いとステップS27へ進む。ステップS27では、粗調整カウンタ43−1の計数値が最大であるか否かチェックする。粗調整カウンタ43−1の計数値が最大である場合には、それ以上バイパスする第1の遅延素子21を増やすことができないので、ステップS18へ進み、エラー処理を行って処理を終了させる。粗調整カウンタ43−1の計数値が最大でない場合は、ステップS28へ進み粗調整カウンタ43−1の計数値を一つ増加させ、第1の遅延素子を一つバイパスさせることにより帰還クロック信号RCLKの位相が早くなるように調整する。ステップS29では、帰還クロック信号RCLKの位相が
内部クロック信号ICLKTの位相より進んでいるか否かをチェックする。帰還クロック信号RCLKの位相がまだ遅い場合は、ステップS27へ戻り、帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より早くなるまで、ステップS27、S28、S29のループを繰り返す。
ステップS29において、帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より進んでいる場合には、粗調整を終了させ、ステップS68へ進み、微調整に入る。ステップS68では、微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが0であるか否かをチェックする。微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが0であれば、微調整によっては、それ以上遅延時間を遅く調整することができないので、ステップS18へ進み、エラー処理を行って処理を終了させる。微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fが0でなければ、ステップS69へ進み、微調整カウンタ43−2の計数値CNT1Fを一つダウンカウントし、遅延時間を増加させる方向で微調整を行う。さらに、ステップS70へ進み帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より遅くなった場合には、微調整完了として判定信号OUTがハイレベルになり、第1、第2カウンタの計数を終了し、ステップS17へ進みDLL回路全体をロックさせる。帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相よりまだ早い場合は、ステップS68へ戻り、ステップS68、S69、S70のループ処理を帰還クロック信号RCLKの位相が内部クロック信号ICLKTの位相より遅くなるまで繰り返す。
実施例5によれば、実施例1〜4と同様に基準クロック(外部クロック)の周波数が高いときには、シングルエンドの遅延素子を用いずに差動遅延素子を用いて遅延パスを構成することができるのでノイズに対して影響を受けずに高精度なクロックを出力することができる。
また、実施例5によれば、基準クロック(外部クロック)の周波数が比較的低いときには、シングルエンドの遅延素子を用いることにより、消費電流の増加を抑制することができる。また、基準クロック(外部クロック)の周波数が比較的低いときは、最初に遅延時間の大きいシングルエンド遅延素子を用いて概略の遅延時間の調整を行い、次に遅延時間の短い精度のよい差動遅延素子を用いて遅延時間の中程度の精度の調整を行い、最後に差動遅延素子を用いて(またはインターポレータを用いて)遅延時間の微調整を行う。3段階に遅延時間の調整を行うことにより、広い周波数範囲で高精度な遅延時間の調整を行うことができる。
図14は、実施例6における制御回路(要部)の回路図である。図14に記載した要部以外の制御回路40Bの構成は、図2に記載した制御回路40と同一である。また、制御回路40B以外の第1の遅延部20、第2の制御部30の構成は、図2に記載した実施例1のDLL回路2の構成と同一である。
制御回路40Bは、第1カウンタ43(粗調整カウンタ43−1)の計数値が所定の値に達したか否かを判定するカウンタ判定回路47と、判定回路42Aの出力信号である判定信号OUT1を反転するインバータ回路I51と、カウンタ判定回路47の出力信号とインバータI51の出力信号が入力される論理AND回路A51と、論理AND回路A51の出力を反転して第1カウンタの計数を制御するインバータ回路I52を備えている。また、論理AND回路A51の出力信号は第2カウンタ44にも接続され第2カウンタの計数を制御する。
図14の制御回路40Bは、初期設定時に、/RESET信号がアクティブになると判定回路42Aの第1判定信号OUT1はロウレベルに初期設定され、第1カウンタ43(粗調整カウンタ43−1)の計数値は最大値に初期設定され、カウンタ判定回路47の出力信号はロウレベルに初期設定される。
まず、判定開始時において位相検知信号PDOUTのロウレベルに対応して判定回路42Aの第1判定信号OUT1がロウレベルとなる。また、カウンタ判定回路47の出力信号が初期設定によりロウレベルに設定されているので論理AND回路A51の出力信号はロウレベルであり、第1カウンタ43がアクティブ、第2カウンタがノンアクティブとなり、第1カウンタ43(粗調整カウンタ43−1)のカウントダウンが進み、第2カウンタ44は非活性とされる。ここで、判定回路42Aの第1判定信号OUT1は位相検知信号PDOUTのロウレベルに対応してロウレベルを出力し、位相検知信号PDOUTのハイレベルに対応してハイレベルとなる信号である。
カウンタ判定回路47は第1カウンタ43の全カウント値の中間の所定のカウント値をとった際にハイレベルを出力するように構成されており、第1カウンタ43のカウントダウンがその中間の所定のカウント値にまで達すると第1カウンタ43の計数は非活性化され、第2カウンタの計数が活性化される。
引続き位相検知信号PDOUTがロウレベルである場合には、第2カウンタ44のカウントダウンが進む。その後、位相検知信号PDOUTがハイレベル→ロウレベル→ハイレベルと変化し、判定回路42Aがロック状態を検知すると、第1判定信号OUT1がハイレベルとなる。すると、再度第1カウンタが活性化され、第2カウンタは非活性となる。その後は位相検知信号PDOUTの値に応じて第1カウンタ43のみが動作する。
実施例6によれば、実施例1の効果に加え、最初にシングルエンド遅延素子を使用する必要があるか、またシングルエンド遅延素子を使用する場合には、遅延パスに必要なシングルエンド遅延素子の数を最初に設定し、その後に遅延パスに必要な差動遅延素子の数を増減することにより遅延時間のより精密な調整を行うことができる。また、実施例6は、実施例2〜5のいずれの実施例とも組み合わせて実施することができるので、それぞれの実施例固有の効果と合わせた効果が得られる。
図15は、実施例7のDLL回路のブロック図である。図15に示す実施例7のDLL回路2Aは、図8に示す実施例2のDLL回路2Aの判定回路42、第1カウンタ43、第2カウンタ44が、マイクロコントローラ48とマイクロプログラム49に置き換わっている。この他の構成は、図8に示す実施例2のDLL回路2Aと構成は同一である。
図15のマイクロコントローラ48は、/RESET信号、位相検知回路41が出力する位相検知信号PDOUT、マイクロプログラム49から読み出したマイクロコードに従って、第1セレクタ22Aを制御する制御信号CNT1C、第2セレクタ32を制御する制御信号CNT2、DAコンバータ45Aを制御する制御信号CNT1Fを出力する。また、マイクロコントローラ48は、次に実行するマイクロプログラム49のアドレスを指定するアドレス信号をマイクロプログラム49に出力する。マイクロプログラム49は、ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAMなどの揮発性メモリに格納することができる。マイクロプログラム49がフラッシュメモリやRAMなどの書き換え可能なメモリに格納される場合は、CDROM、DVD、ハードディクス等のコンピュータプログラム記憶媒体を介して半導体装置の書き換え可能なメモリにインストールすることができる。
また、マイクロコントローラ48は、マイクロプログラム49に従って、図7、図11、図12、図13に記載した各処理を実行可能であるので、上記実施例1〜実施例6の制御をいずれも実行することができる。したがって、実施例1〜実施例6の制御回路を実施例7の制御回路40Cに置き換えることにより、実施例1〜実施例6のそれぞれの効果が得られる。さらにマイクロプログラム49を変更することにより、さらに複雑な制御を行うことも可能である。なお、上記マイクロプログラム49はコンピュータプログラムであり、マイクロコントローラ48はマイクロプログラム49をコンピュータプログラムとして実行することにより遅延回路の遅延量を制御するコンピュータとみることもできる。
なお、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限られず、様々に変更が可能まである。図2、図8、図15では、第1セレクタは縦続接続された第1の遅延素子の最後段、第2セレクタは縦続接続された第2の遅延素子の最後段、にそれぞれ設けているが、縦続接続された第1の遅延素子、第2の遅延素子1個毎にそれぞれその遅延素子を遅延パスに組み込むか否かの選択スイッチを遅延素子毎に設けてもよい。
また、好適な実施例として同期式メモリのDLL回路に用いる遅延回路について説明したが、本発明の半導体装置の遅延回路は、同期式メモリ以外のDLL回路や、狭義のDLL回路に限定されない可変遅延回路を備えた半導体装置に適用可能である。
以上説明したように本発明は様々な実施形態のバリエーションが可能であるが、その好ましいモード(形態)をいくつか列挙すると以下のとおりである。
(モード1)
其々が直列に接続された差動型の複数の第1の遅延素子、前記複数の第1の遅延素子間に其々設けられた複数の第1の接点、及び第1の選択信号を受けて前記複数の第1の接点のうち選択された第1の接点に対応する第1の遅延信号を出力する第1の出力回路、を備えた第1の遅延部並びに、
前記第1の遅延信号を受け、其々が直列に接続されたシングルエンド型の複数の第2の遅延素子、前記第2の遅延素子間に其々設けられた複数の第2の接点、及び第2の選択信号を受けて前記複数の第2の接点のうち選択された第2の接点に対応する第2の遅延信号を出力する第2の出力回路、を備えた第2の遅延部
を含む遅延回路と、
前記第1及び第2の選択信号を其々出力する制御回路と、
を備えたことを特徴とする半導体装置。
(モード2)
前記第1の遅延部は、差動クロック信号を入力し、遅延させて前記第1の遅延信号を生成し、
前記制御回路は、前記差動クロック信号と前記第2の遅延信号との位相差を検出する位相検知回路を備え、前記位相検知回路の検知結果に基づいて、前記第1及び第2の選択信号を其々出力することを特徴とするモード1記載の半導体装置。
(モード3)
前記制御回路は、前記位相検知回路の検知結果に基づいてカウントする第1カウンタと第2カウンタとを備え、
前記第1の出力回路は、前記第1カウンタの計数値によって前記複数の第1の接点のうち選択する接点を選択する第1セレクタを備え、
前記第2の出力回路は、前記第2カウンタの計数値によって前記複数の第2の接点のうち選択する接点を選択する第2セレクタを備える
ことを特徴とするモード2記載の半導体装置。
(モード4)
前記制御回路は、前記位相検知回路の検知結果の履歴に基づいて、前記第1カウンタ及び第2カウンタのカウント動作を終了させる判定回路をさらに備えることを特徴とするモード3記載の半導体装置。
(モード5)
前記差動クロック信号に同期して動作する同期回路をさらに備え、前記第2の遅延信号は前記同期回路に位相が調整されたクロック信号として供給されることを特徴とするモード2乃至4いずれか1に記載の半導体装置。
(モード6)
前記位相検知回路は、
前記第2の遅延信号をさらに遅延させたシングルエンドの第3の遅延信号により導通非導通が制御される電流源回路と、
前記電流源回路に共通に接続され、一対の入力端子に前記差動クロック信号の反転入力信号と非反転入力信号が接続された差動対と、
前記差動対の第1の出力端子と電源との間に接続された第1のインバータ回路と、
前記差動対の第2の出力端子と前記電源との間に接続された第2のインバータ回路であって、入力端子が前記第1のインバータ回路の出力端子に接続され、出力端子が前記第2のインバータ回路の入力端子に接続された第2のインバータ回路と、
を備え、前記第3の遅延信号と、前記差動クロック信号の位相差を前記第1のインバータ回路及び/又は第2のインバータ回路から出力することを特徴とするモード2乃至5いずれか1に記載の半導体装置。
(モード7)
其々前記複数の第1の遅延素子は、第1及び第2の差動信号を入力し、前記第1及び第2差動信号間の電位差を増幅して遅延された第1及び第2の差動信号として出力する差動入力差動出力型の遅延素子であり、
其々前記第2の遅延素子は、シングルエンドの信号を入力し、前記シングルエンドの信号の論理レベルを判定して遅延したシングルエンドの信号として出力するシングルエンド入力シングルエンド出力型の遅延素子であることを特徴とするモード1乃至6いずれか1に記載の半導体装置。
(モード8)
前記第1の遅延素子が、
電流源回路と、
ソースが前記電流源回路に、ゲートが非反転信号入力端子に、ドレインが反転信号出力端子に、接続された第1の差動トランジスタと、
ソースが前記第1の差動トランジスタのソースと共通に前記電流源回路に接続され、ゲートが反転信号入力端子に、ドレインが非反転信号出力端子に接続された第2の差動トランジスタと、
前記第1の差動トランジスタのドレインに接続された第1の負荷回路と、
前記第2の差動トランジスタのドレインに接続された第2の負荷回路と、
を備える差動型の遅延素子であり、
前記第2の遅延素子が、
ソースが第1の電源に接続された第1導電型トランジスタと、
ソースが第2の電源に、ゲートが前記第1導電型トランジスタのゲートと共通に入力端子に、ドレインが前記第1導電型トランジスタのドレインと共通に出力端子に接続され、前記第1導電型トランジスタとは逆導電型の第2導電型トランジスタと、
を備えるCMOSインバータ型の遅延素子であることを特徴とするモード1乃至7いずれか1に記載の半導体装置。
(モード9)
前記第1の出力回路が、
差動信号をシングルエンド信号に変換する差動シングルエンド変換回路をさらに備え、
前記差動シングルエンド変換回路は、
差動である一対の前記第1の遅延信号がそれぞれ入力端子に接続され、電源が共通に接続された一対のトラジスタと、
前記一対のトランジスタのうち一方のトランジスタの電流路に流れる電流に比例する電流を第3の接点から流出させる第1のカレントミラー回路と、
前記一対のトランジスタのうち他方のトランジスタの電流路に流れる電流に比例する電流を前記第3の接点から流入させる第2のカレントミラー回路と、
前記第3の接点の電圧に応じた信号をシングルエンドの前記第1の遅延信号として出力するシングルエンド信号出力回路と、
を具備することを特徴とするモード1乃至8いずれか1に記載の半導体装置。
(モード10)
前記第1の遅延部は遅延時間を微調整する微調整回路をさらに備えていることを特徴とするモード1乃至9いずれか1に記載の半導体装置。
(モード11)
前記複数の第1の遅延素子のうち、少なくとも一部の第1の遅延素子は、
電流源トランジスタのバイアス電圧を制御することにより遅延時間が微調整可能に構成されていることを特徴とするモード1乃至10いずれか1に記載の半導体装置。
(モード12)
前記第1の遅延部は、
第1の差動信号と、前記第1の差動信号より位相が遅れた第2の差動信号と、を入力し
前記第1の差動信号と第2の差動信号との加重平均を取って位相を微調整した差動信号を出力するインターポレータをさらに備えることを特徴とするモード1乃至10いずれか1に記載の半導体装置。
(モード13)
前記インターポレータは、
それぞれ電流の大きさが制御可能な電流源を有する第1、第2の差動回路を備え、
前記第1、第2の差動信号が前記第1、第2の差動回路にそれぞれ差動入力信号として接続され、
前記第1、第2の差動回路の非反転出力端子がそれぞれ前記インターポレータの非反転出力端子に接続され、
前記第1、第2の差動回路の反転出力端子がそれぞれ前記インターポレータの反転出力端子に接続されて、前記第1、第2の差動回路の電流源に流す電流の大きさによって前記位相が微調整可能に構成されていることを特徴とするモード12記載の半導体装置。
(モード14)
入力信号を遅延させて遅延信号として出力する遅延回路と、
前記遅延回路の遅延時間を制御する制御回路と、
を備え、
前記遅延回路は、
差動信号を入力し、差動信号を出力する第1の遅延素子が複数縦続接続された第1の遅延部と、
シングルエンドの信号を入力し、シングルエンドの信号を出力する第2の遅延素子が複数縦続接続され、前記第1の遅延部と直列に接続された第2の遅延部と、
を備え、
前記制御回路は、
前記第1の遅延部の遅延時間だけで所望の遅延時間が得られる場合には、前記第2の遅延部の各遅延素子をバイパスさせると共に、前記複数縦続接続された第1の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより遅延時間を制御し、
前記第1の遅延部の遅延だけでは所望の遅延時間が得られない場合には、前記複数縦続接続された第2の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより第2の遅延部の遅延時間を制御し、前記第1の遅延部の遅延時間に前記第2の遅延部の遅延時間を加算させて全体の遅延時間を制御することを特徴とする半導体装置。
(モード15)
前記複数縦続接続された第1の遅延素子のうち少なくとも一部の第1の遅延素子の遅延時間が微調整可能に構成され、前記制御回路は、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより粗調整した後に、前記微調整可能な第1の遅延素子の遅延時間を微調整することを特徴とするモード14記載の半導体装置。
(モード16)
前記入力信号が差動信号であり、前記遅延信号がシングルエンドの信号であって、前記第1の遅延部は差動出力信号をシングルエンドの信号に変換して前記第2の遅延部に出力する差動シングルエンド変換回路を備えていることを特徴とするモード14又は15記載の半導体装置。
(モード17)
前記半導体装置は、データ出力回路を備え、
前記第2の遅延信号が、前記データ出力回路から出力されるデータ出力信号を、前記第1の遅延部に差動信号として外部から与えられる非反転クロック信号と反転クロック信号とに、同期させる信号である
ことを特徴とするモード1乃至16いずれか1に記載の半導体装置。
(モード18)
前記半導体装置は、同期式半導体記憶装置を含み、前記データ出力信号が前記同期式半導体記憶装置から読み出されたデータ出力信号であることを特徴とするモード17記載の半導体装置。
(モード19)
差動型の複数の第1の遅延素子を備え、第1の選択信号に対応して遅延量が調整される第1の遅延部と、シングルエンド型の複数の第2の遅延素子を備え、第2の選択信号に対応して遅延量が調整される第2の遅延部と、を含む遅延回路の遅延量制御方法であって、
前記第1の選択信号を用いて前記第1の遅延部における遅延量を調整し、その間前記第2の遅延部における遅延量の調整を行わず、
前記第1の遅延部の調整後に、前記第2の選択信号を用いて前記第2の遅延部の調整を行うことを特徴とする遅延回路の遅延量制御方法。
(モード20)
調整しようとする前記遅延回路の遅延量が前記複数の第1の遅延素子を用いて得られる場合には、第2の遅延素子を用いずに遅延量を調整し、
前記調整しようとする遅延量が前記複数の第1の遅延素子だけでは不足する場合は、前記前記第2の遅延素子を用いて、前記第1の遅延部の遅延量に前記第2の遅延部の遅延量を加算して前記遅延回路の遅延量を調整することを特徴とするモード19記載の遅延量制御方法。
(モード21)
前記第2の遅延部の遅延量を最小の遅延量に初期設定し、
前記初期設定の後、前記第1の選択信号を用いて第1の制御部の遅延量を調整し、前記遅延回路の遅延量が所望の遅延量に調整できた場合には、第2の遅延部の遅延量を初期設定の状態から変更せずに調整を終了し、
前記第1の制御部の遅延量を最大に調整しても前記遅延回路の遅延量が所望の遅延量に満たなかった場合は前記第2の選択信号を用いて前記第2の遅延部の調整を行うことを特徴とするモード19又は20記載の遅延量制御方法。
(モード22)
前記遅延回路の遅延量が遅延パスの遅延量であり、
前記初期設定において、前記第1の遅延部の遅延量を最小の遅延量に初期設定し、
前記第1の制御部の遅延量の調整において、前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に達するまで、前記第1の選択信号を用いて前記第1の遅延素子を1個ずつ前記遅延パスに追加し、
前記複数の第1の遅延素子をすべて前記遅延パスに追加しても前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に満たなかった場合は、さらに、
前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に達するまで、前記第2の選択信号を用いて前記第2の遅延素子を1個ずつ前記遅延パスに追加すること
を特徴とするモード21記載の遅延量制御方法。
(モード23)
前記遅延回路の遅延量が遅延パスの遅延量であり、
前記初期設定において、前記第1の遅延部の遅延量を最小の遅延量に初期設定し、
前記第1の制御部の遅延量の調整において、前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に達するまで、前記第1の選択信号を用いて前記第1の遅延素子を1個ずつ前記遅延パスに追加し、
前記複数の第1の遅延素子のうち、半分の第1の遅延素子を前記遅延パスに追加しても前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に満たなかった場合は、
前記遅延パスの遅延量が所望の遅延量に達するまで、さらに、前記第2の選択信号を用いて前記第2の遅延素子を1個ずつ前記遅延パスに追加し、
さらに、前記第2の遅延素子の追加の後で、前記第1の制御信号を用い、前記遅延パスに含まれる第1の遅延素子の数を調整することを特徴とするモード21記載の遅延量制御方法。
(モード24)
モード19乃至モード23いずれか1に記載の遅延回路の遅延量制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
(モード25)
モード24記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1:半導体装置
2、2A、2C:DLL回路
3:アドレスバッファ
4:ロウアドレスバッファ
5:ロウデコーダ
6:メモリセルアレイ
7:カラムアドレスバッファ
8:カラムデコーダ
9:コマンドバッファ
10:コマンドデコーダ
11:コントロールロジック
12:リードライトアンプ
13:出力バッファ
14、15:入力バッファ
20、20A:第1の遅延部
21、21A:差動遅延素子(第1の遅延素子)
22、22A:第1セレクタ
23:(差動シングルエンド)変換回路
24:インターポレータ
30:第2の遅延部
31:シングルエンド遅延素子(第2の遅延素子)
32:第2セレクタ
40、40A、40B、40C:制御回路
41:位相検知回路
42、42A:判定回路
43:第1カウンタ
43−1:粗調整カウンタ
43−2:微調整カウンタ
44:第2カウンタ
45、45A:DAコンバータ
46:出力レプリカ回路
47:カウンタ判定回路
48:マイクロコントローラ
49:マイクロプログラム
A51:AND回路
C1:容量
I21、I31、I32、I51、I52:インバータ
N1、N2、N11、N12、N21〜N24、N31〜N35、N41〜N46:NチャンネルMOSトランジスタ
P1、P2、P11、P12、P21〜P24、P34、P35:PチャンネルMOSトランジスタ
R41、R42:抵抗
CNT1C:第1の遅延部粗調整信号(粗調整カウンタ43−1の計数値)
CNT1F:第1の遅延部微調整信号(微調整カウンタ43−2の計数値)
CNT2:第2の遅延部調整信号(第2カウンタ44の計数値)
DCLK:第2の遅延クロック信号(位相が調整されたクロック信号)
ICLKB:反転クロック信号
ICLKT:非反転クロック信号
ICLKTn、ICLKBn:内部クロック信号
nd1:第1の接点
nd2:第2の接点
nd3:第3の接点
PDOUT:位相検知信号
RCLK:帰還クロック信号(出力回路での遅延時間が加算されたクロック信号)
/RESET:反転リセット信号
SAOUT:第1の遅延クロック信号(シングルエンド)
SAOUTB:第1の遅延クロック信号(反転信号)
SAOUTT:第1の遅延クロック信号(非反転信号)
VDD:高電位側電源
VSS:低電位側電源

Claims (18)

  1. 其々が直列に接続された差動型の複数の第1の遅延素子、前記複数の第1の遅延素子間に其々設けられた複数の第1の接点、及び第1の選択信号を受けて前記複数の第1の接点のうち選択された第1の接点に対応する第1の遅延信号を出力する第1の出力回路、を備えた第1の遅延部並びに、
    前記第1の遅延信号を受け、其々が直列に接続されたシングルエンド型の複数の第2の遅延素子、前記第2の遅延素子間に其々設けられた複数の第2の接点、及び第2の選択信号を受けて前記複数の第2の接点のうち選択された第2の接点に対応する第2の遅延信号を出力する第2の出力回路、を備えた第2の遅延部
    を含む遅延回路と、
    前記第1及び第2の選択信号を其々出力する制御回路と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の遅延部は、差動クロック信号を入力し、遅延させて前記第1の遅延信号を生成し、
    前記制御回路は、前記差動クロック信号と前記第2の遅延信号との位相差を検出する位相検知回路を備え、前記位相検知回路の検知結果に基づいて、前記第1及び第2の選択信号を其々出力することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記制御回路は、前記位相検知回路の検知結果に基づいてカウントする第1カウンタと第2カウンタとを備え、
    前記第1の出力回路は、前記第1カウンタの計数値によって前記複数の第1の接点のうち選択する接点を選択する第1セレクタを備え、
    前記第2の出力回路は、前記第2カウンタの計数値によって前記複数の第2の接点のうち選択する接点を選択する第2セレクタを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記制御回路は、前記位相検知回路の検知結果の履歴に基づいて、前記第1カウンタ及び第2カウンタのカウント動作を終了させる判定回路をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記差動クロック信号に同期して動作する同期回路をさらに備え、前記第2の遅延信号は前記同期回路に位相が調整されたクロック信号として供給されることを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載の半導体装置。
  6. 前記位相検知回路は、
    前記第2の遅延信号をさらに遅延させたシングルエンドの第3の遅延信号により導通非導通が制御される電流源回路と、
    前記電流源回路に共通に接続され、一対の入力端子に前記差動クロック信号の反転入力信号と非反転入力信号が接続された差動対と、
    前記差動対の第1の出力端子と電源との間に接続された第1のインバータ回路と、
    前記差動対の第2の出力端子と前記電源との間に接続された第2のインバータ回路であって、入力端子が前記第1のインバータ回路の出力端子に接続され、出力端子が前記第2のインバータ回路の入力端子に接続された第2のインバータ回路と、
    を備え、前記第3の遅延信号と、前記差動クロック信号の位相差に基づく信号を前記第1のインバータ回路及び/又は第2のインバータ回路から出力することを特徴とする請求項2乃至5いずれか1項記載の半導体装置。
  7. 其々前記複数の第1の遅延素子は、一対の差動信号を入力し、前記一対の差動信号間の電位差を増幅して遅延された一対の差動信号として出力する差動入力差動出力型の遅延素子であり、
    其々前記第2の遅延素子は、シングルエンドの信号を入力し、前記シングルエンドの信号の論理レベルを判定して遅延したシングルエンドの信号として出力するシングルエンド入力シングルエンド出力型の遅延素子であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の半導体装置。
  8. 前記第1の遅延素子が、
    電流源回路と、
    ソースが前記電流源回路に、ゲートが非反転信号入力端子に、ドレインが反転信号出力端子に、接続された第1の差動トランジスタと、
    ソースが前記第1の差動トランジスタのソースと共通に前記電流源回路に接続され、ゲートが反転信号入力端子に、ドレインが非反転信号出力端子に接続された第2の差動トランジスタと、
    前記第1の差動トランジスタのドレインに接続された第1の負荷回路と、
    前記第2の差動トランジスタのドレインに接続された第2の負荷回路と、
    を備える差動型の遅延素子であり、
    前記第2の遅延素子が、
    ソースが第1の電源に接続された第1導電型トランジスタと、
    ソースが第2の電源に、ゲートが前記第1導電型トランジスタのゲートと共通に入力端子に、ドレインが前記第1導電型トランジスタのドレインと共通に出力端子に接続され、前記第1導電型トランジスタとは逆導電型の第2導電型トランジスタと、
    を備えるCMOSインバータ型の遅延素子を含む遅延素子であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の半導体装置。
  9. 前記第1の出力回路が、
    差動信号をシングルエンド信号に変換する差動シングルエンド変換回路をさらに備え、
    前記差動シングルエンド変換回路は、
    差動である一対の前記第1の遅延信号がそれぞれ入力端子に接続され、電源が共通に接続された一対のトラジスタと、
    前記一対のトランジスタのうち一方のトランジスタの電流路に流れる電流に比例する電流を第3の接点から流出させる第1のカレントミラー回路と、
    前記一対のトランジスタのうち他方のトランジスタの電流路に流れる電流に比例する電流を前記第3の接点から流入させる第2のカレントミラー回路と、
    前記第3の接点の電圧に応じた信号をシングルエンドの前記第1の遅延信号として出力するシングルエンド信号出力回路と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の半導体装置。
  10. 前記第1の遅延部は遅延時間を微調整する微調整回路をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の半導体装置。
  11. 前記複数の第1の遅延素子のうち、少なくとも一部の第1の遅延素子は、
    電流源トランジスタのバイアス電圧を制御することにより遅延時間が微調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の半導体装置。
  12. 前記第1の遅延部は、
    第1の差動信号と、前記第1の差動信号より位相が遅れた第2の差動信号と、を入力し
    前記第1の差動信号と第2の差動信号との加重平均を取って位相を微調整した差動信号を出力するインターポレータをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の半導体装置。
  13. 前記インターポレータは、
    それぞれ電流の大きさが制御可能な電流源を有する第1、第2の差動回路を備え、
    前記第1、第2の差動信号が前記第1、第2の差動回路にそれぞれ差動入力信号として接続され、
    前記第1、第2の差動回路の非反転出力端子がそれぞれ前記インターポレータの非反転出力端子に接続され、
    前記第1、第2の差動回路の反転出力端子がそれぞれ前記インターポレータの反転出力端子に接続されて、前記第1、第2の差動回路の電流源に流す電流の大きさによって前記位相が微調整可能に構成されていることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 入力信号を遅延させて遅延信号として出力する遅延回路と、
    前記遅延回路の遅延時間を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記遅延回路は、
    差動信号を入力し、差動信号を出力する第1の遅延素子が複数縦続接続された第1の遅延部と、
    シングルエンドの信号を入力し、シングルエンドの信号を出力する第2の遅延素子が複数縦続接続され、前記第1の遅延部と直列に接続された第2の遅延部と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の遅延部の遅延時間だけで所望の遅延時間が得られる場合には、前記第2の遅延部の各遅延素子をバイパスさせると共に、前記複数縦続接続された第1の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより遅延時間を制御し、
    前記第1の遅延部の遅延だけでは所望の遅延時間が得られない場合には、前記複数縦続接続された第2の遅延素子のうち、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより第2の遅延部の遅延時間を制御し、前記第1の遅延部の遅延時間に前記第2の遅延部の遅延時間を加算させて全体の遅延時間を制御することを特徴とする半導体装置。
  15. 前記複数縦続接続された第1の遅延素子のうち少なくとも一部の第1の遅延素子の遅延時間が微調整可能に構成され、前記制御回路は、バイパスさせる遅延素子の数を制御することにより粗調整した後に、前記微調整可能な第1の遅延素子の遅延時間を微調整することを特徴とする請求項14記載の半導体装置。
  16. 前記入力信号が差動信号であり、前記遅延信号がシングルエンドの信号であって、前記第1の遅延部は差動出力信号をシングルエンドの信号に変換して前記第2の遅延部に出力する差動シングルエンド変換回路を備えていることを特徴とする請求項14又は15記載の半導体装置。
  17. 前記半導体装置は、データ出力回路を備え、
    前記遅延回路の出力する遅延信号が、前記データ出力回路から出力されるデータ出力信号を、前記第1の遅延部に差動信号として外部から与えられる非反転クロック信号と反転クロック信号とに、同期させる信号である
    ことを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の半導体装置。
  18. 前記半導体装置は、同期式半導体記憶装置を含み、前記データ出力信号が前記同期式半導体記憶装置から読み出されたデータ出力信号であることを特徴とする請求項17記載の半導体装置。
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