JP2012003927A - 電池接続アセンブリ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】正極及び負極の電極端子12A,12Bを有する単電池を複数個並べた単電池群における隣り合う電極端子12A,12B間を接続する金属製の接続部材13及び電圧検知端子15を仕切り壁24の内側に収容する単位ユニット21を複数個連結して構成された電池接続アセンブリ20であって、仕切り壁24には、電圧検知端子15を挿通可能な端子挿通孔26が貫通形成されている。
【選択図】図7
Description
そこで、複数の接続部材を樹脂内に一体成形した電池接続プレートを形成し、この電池接続プレートを横並びに配置された単電池に取り付けることで、一度に複数の接続部材を取り付けることが考えられる。
そこで、本願発明者らは、複数の接続部材を一体成形した電池接続プレートではなく、接続部材の数に応じた樹脂製のユニットを設け、これらユニット同士を連結することで、複数の単電池に取り付けることが可能な電池接続アセンブリを検討するに至った。
そこで、本願発明者らは、電圧検知線の端末に取り付けられた電圧検知用の端子を接続部材に重ね合わせて電線接続アセンブリと一体的に複数の単電池に取付可能とした構成についても考えるに至った。
この電圧検知用の端子の組み付けは、装置により自動化できることが望ましいが、新たに端子の組み付け装置を作製することはコストがかかる。そこで、例えば、端子金具をコネクタへ組み付ける際に自動車向けに汎用されているような既存の端子金具の組み付け装置を利用できることがコストの面から望ましい。
手段1の構成によれば、電圧検知用の端子の取り付けに際して、端子挿通孔を挿通させて電圧検知用の端子を組み付けることが可能になり、例えば、コネクタへの端子金具の組み付けに使用される組み付け装置を使用して電圧検知用の端子を各単位ユニットに組み付けることが可能になる。よって、低コストで電圧検知用の端子の組み付けを自動化することが可能になる。
手段2の構成のようにすれば、簡易な構成で電圧検知用の端子の抜け止めを図ることができる。
手段3の構成によれば、溝部を使用して電圧検知線を配索することができる。
手段4の構成によれば、接続部の構成を利用して電圧検知用の端子の位置決めを図ることができる。
手段5の構成によれば、電圧検知用の端子の組み付け後の電圧検知線の溝部への挿通を容易にすることができる
以下、本発明の実施形態1を図1〜図18を参照しつつ説明する。
本実施形態の電池接続アセンブリ20は、図1に示すように、正極及び負極の電極端子12A,12Bを有する単電池10を複数個並べた単電池群を有する電池モジュールMにおける複数の単電池10間を接続するものである。この電池接続アセンブリ20が取り付けられた電池モジュールMは、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両の駆動源として使用される。以下では、左右方向(幅方向)については図1を基準とし、図1の上方を前方、下方を後方とし、図1の紙面手前側を上方、紙面奥方を下方として説明する。
単電池10は、内部に図示しない発電要素が収容された本体部11と、本体部11の端面から垂直に突出するボルト状の電極端子12A,12B(正極を12A,負極を12Bとして図示)とを有する。
また、各単電池10の極性(正負)の向きは、互いに隣り合う単電池10が逆向きになるように配置されており、これにより、互いに異極の電極端子12A,12Bが隣り合うように構成されている。これら複数の単電池10は図示しない保持板によって固定されている。
各単位ユニット21は、共に合成樹脂製で同一形状であって、図2に示すように、接続部材13を収容する収容部22と、電圧検知用電線Wが配索される溝部30と、収容部22と溝部30とを接続する接続部35と、を備えており、隣り合う2個(又は所定個数)の単電池10に対して1個の単位ユニット21が複数の単電池10の上面に載置される。
接続部材13は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)等の金属からなり、概ね長方形状をなし、電極端子12A,12Bが挿通される通し孔14,14を有する。
電圧検知端子15は、単電池10の電圧を検知するためのものであって、図15に示すように、平板状の平板部16Aと、平板部16Aの後方に連なり電圧検知線Wが圧着される圧着部16Bとからなる。
平板部16Aは、矩形状であって、中心部に電極端子12Aを挿通可能な円形の通し孔17が形成されており、通し孔17よりも後方には、左右一対の弾性係止片18,18が形成されている。
一対の弾性係止片18,18の後方であって、圧着部16Bの手前には、図15に示すように、係止孔19(請求項の「係止凹部」の一例)が形成されている。
係止孔19は、左右方向に長い長方形状であって、平板部16Aを貫通している。
圧着部16Bは、電圧検知用電線Wの芯線部分を圧着するワイヤバレル部と、電圧検知用電線Wを絶縁被覆の上からかしめて保持するインシュレーションバレル部とを有する。
電圧検知用電線Wは、芯線(導体)が絶縁層で覆われた被覆電線であり、その端末では、絶縁層が剥ぎ取られて芯線が露出している。
底面部23は、電極端子12A,12Bが挿通される開口部が底面部23のほぼ全体に形成されており、底面部23の幅方向の中間部には、前後の仕切り壁24を連結する支持部23Aが形成されている。
端子挿通孔26は、左右方向に長い長方形状の孔であって、対向壁25Bを前後に貫通している。
前方側の対向壁25Aには、図12に示すように、対向壁25Aを貫通する貫通孔29が形成されている。
貫通孔29は、矩形状の抜き孔であって、電圧検知端子15の平板部16Aの位置に設けられており、対向壁25Aの下端部を外方側から切欠くことにより内部の空間と連通させた形状となっている。
溝壁部32,32の先端(後端)には、電圧検知線Wを溝部30内に保持するための一対の保持爪32A,32Bが内方側に突出形成されている。また、上方側の溝壁部32には、図9に示すように、切欠き部32Cが設けられている。
架設部37の下面には、図7に示すように、係止凸部38が下方に突出している。
係止凸部38は、その前端が段差状に下方に切り立つ第1段差部38Aを有するとともに、そこから後方に向けて傾斜状に突出寸法が小さくなり、後端部において段差状に切り立つ第2段差部38Bを有する。
また、収容部22と溝部30との間には、図10に示すように、接続部35に沿うように補強部39が架け渡されている。
連結係合部41は、接続部35の外方側の面から棒状(円柱状)に突出する棒状突部41Aと、棒状突部41Aの先端部にて周方向に張り出す円板状の張出部41Bとからなる。
なお、本実施形態では、電池モジュールMは単電池10を直列に接続してなるものであるため、図示はしないが、電池モジュールMの下面側にも隣り合う異極の電極端子12A,12Bを接続するように電池接続アセンブリ20が取り付けられている。
まず、図15に示すように、全ての単位ユニット21について収容部22に接続部材13を収容し、電圧検知用電線Wの端末部を圧着した電圧検知端子15を挿入孔31A及び端子挿通孔26を通す。
そして、各電圧検知用電線Wを溝部30に通すとともに、電池ECU側へ向けて他の溝部30(電圧検知溝)に通す(図18)。
次に、電池接続アセンブリ20に収容された接続部材13の全ての通し孔14,14及び電圧検知端子15の通し孔17を、並んで配置された複数の単電池10(単電池10群)の全ての電極端子12A,12Bに一体的に挿通させる。
そして、通し孔14(17)から突き出た電極端子12A,12Bに、ソケットレンチを使用してナットを電極端子12A,12Bに螺合させて締付けていく。全てを締付けると、電池モジュールMが完成する(図1)。
(1)単位ユニット21の仕切り壁24には、電圧検知端子15(電圧検知用の端子)を挿通可能な端子挿通孔26が貫通形成されているため、電圧検知端子15の取り付けに際して、電圧検知端子15を仕切り壁24の上方からではなく、仕切り壁24の側方から端子挿通孔26を挿通させて組み付けることが可能になり、例えば、コネクタへの端子金具の組み付けに使用される組み付け装置を使用して電圧検知端子15を各単位ユニット21に組み付けることが可能になる。よって、低コストで電圧検知端子15の組み付けを自動化することが可能になる。
(3)単位ユニット21は、仕切り壁24の内側に接続部材13を収容する収容部22と、収容部22に沿って設けられ電圧検知線Wが挿通される溝部30と、収容部22と溝部30とを接続する接続部35とを備えているため、溝部30を使用して電圧検知線Wを配索することができる。
(5)溝部30は、電圧検知線Wを側方から挿通するものであって、溝部30のうち仕切り壁24と対向する底板31(底部)には、電圧検知端子15の挿入孔31Aが端子挿通孔26に連通するように設けられているため、電圧検知端子15の組み付け後の電圧検知線Wの溝部30への挿通を容易にすることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、接続部材13は、異極の電極端子12A,12Bを接続(単電池10を直列接続)するものとしたが、これに限られず、同極の電極端子12A,12Bを接続(単電池10を並列接続)するものでもよい。例えば、上記実施形態の電池モジュールMに更に別の単電池10を並列接続し、この並列接続における同極の電極端子12A,12Bを複数の接続部材13(電池接続アセンブリ20)で接続するようにしたものでもよい。
(3)上記実施形態では、係止孔19として貫通孔を設けたが、これに限らず、係止凸部38が係止可能な凹部(係止凹部)を設けるものであってもよい。
12A…正極端子(電極端子)
12B…負極端子(電極端子)
13…接続部材
14,17…通し孔
15…電圧検知端子(電圧検知用の端子)
16A…平板部
18…弾性係止片
19…係止孔(係止凹部)
20…電池接続アセンブリ
21…単位ユニット
22…収容部
24…仕切り壁
25A,25B…対向壁
26…端子挿通孔
28…側壁部
30…溝部
31…底板(底部)
31A…挿入孔
35…接続部
37…架設部
38…係止凸部
41…連結係合部
42…連結被係合部
M…電位モジュール
W…電圧検知用電線
Claims (5)
- 正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数個並べた単電池群における隣り合う電極端子間を接続する金属製の接続部材及び電圧検知用の端子を仕切り壁の内側に収容する単位ユニットを複数個連結して構成された電池接続アセンブリであって、
前記仕切り壁には、前記電圧検知用の端子を挿通可能な端子挿通孔が貫通形成されていることを特徴とする電池接続アセンブリ。 - 前記電圧検知用の端子には、当該電圧検知用の端子を前記仕切り壁の内壁に係止する弾性係止片が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電池接続アセンブリ。
- 前記単位ユニットは、前記仕切り壁の内側に前記接続部材を収容する収容部と、前記収容部に沿って設けられ電圧検知線が挿通される溝部と、前記収容部と前記溝部とを接続する接続部とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電池接続アセンブリ。
- 前記電圧検知用の端子には係止凹部が形成されており、前記接続部には、前記係止凹部に係止する係止凸部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の電池接続アセンブリ。
- 前記溝部は、電圧検知線を側方から挿通するものであって、
前記溝部のうち前記仕切り壁と対向する底部には、電圧検知用の端子の挿入孔が前記端子挿通孔に連通するように設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電池接続アセンブリ。
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