JP6156156B2 - 配線モジュール - Google Patents
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Description
したがって、本発明によれば、コネクタを蓄電素子群に接続する作業を円滑におこなうことができるので、配線モジュールの取り付け作業の作業性を向上させることができる。
保持部には前記コネクタを受け入れて保持する凹部が形成されていてもよい。
このような構成とするとコネクタを凹部内に挿入することでコネクタを保持することができるので、簡易な方法によりコネクタを保持させることができる。
このような構成とすると、コネクタが蓄電素子と接続されていない状態のときには嵌合姿勢と相違する姿勢をとっているので、コネクタと蓄電素子とが接続状態か否かの判断を容易に行うことができる。
このような構成とすると、保持部の被係止部がコネクタの係止部に係止されるので、蓄電素子と接続する前のコネクタが絶縁プロテクタから抜け止めされる。
本発明の実施形態1を図1ないし図10によって説明する。本実施形態の配線モジュール20,30を備える蓄電モジュールM1は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両を駆動するための電源として使用される。
本実施形態の蓄電モジュールM1は、図1に示すように、蓄電素子11を複数並べてなる蓄電素子群10を有する。蓄電素子11の内部には蓄電要素(図示せず)が収容されている。
蓄電素子群10の電極端子面14(正面)および背面15にはそれぞれ配線モジュール20,30が取り付けられている(図1および図2参照)。蓄電素子11の正面側に取り付けられた配線モジュールを正面側配線モジュール20とし、蓄電素子群10の背面側に取り付けられた配線モジュールを背面側配線モジュール30とする。両者を区別しないときは配線モジュール20,30とする。
各配線モジュール20,30の絶縁プロテクタ21,31に保持されるコネクタ36は、蓄電素子11と電気的に接続され蓄電素子11の状態(電圧や温度)を検出するためのものであり、詳細は図示しないが、公知の構成のハウジングと端子と端子に接続される電線とを備える。
正面側配線モジュール20は、図5に示すように、隣り合う蓄電素子11,11の正極の電極端子12および負極の電極端子12に接続される金属製の複数の接続部材29と、絶縁材料からなる絶縁プロテクタ21と、絶縁プロテクタ21に保持されるコネクタ36と、を備える。
背面側配線モジュール30は、図6に示すように、絶縁材料からなる絶縁プロテクタ31と、絶縁プロテクタ31に保持されるコネクタ36と、を備える。
背面側配線モジュール30の絶縁プロテクタ31にも、コネクタ36を保持するコネクタ保持部32(保持部の一例)が設けられている。
2つの配線モジュール20,30に設けられているコネクタ保持部22,32について説明する。各コネクタ保持部22,32は、コネクタ36を、蓄電素子11との接続位置(蓄電素子11のコネクタ部13の位置)からずれた位置で保持する。
本実施形態の配線モジュール20,30の組み立て方法について説明する。
正面側配線モジュール20を組み立てる際には、接続部材29を絶縁プロテクタ21,31の接続部材保持部26内に収容したのち、コネクタ36を絶縁プロテクタ21,31のコネクタ保持部22,32に保持させる。
絶縁プロテクタ21,31のコネクタ保持部22,32内にコネクタ36を差し込むと、凹部23を構成する側壁部24,24の傾斜面25にコネクタ36が案内されながらコネクタ36が凹部23内に進入する。側壁部24,24がコネクタ36の溝部内に嵌りこむとコネクタ36がコネクタ保持部22,32により保持された状態に至る(図10参照)。接続部材29を収容し、各コネクタ36を絶縁プロテクタ21,31のコネクタ保持部22,32に保持させると、図5に示すような正面側配線モジュール20が得られる。各コネクタ36を絶縁プロテクタ21,31のコネクタ保持部22,32に保持させると、図6に示すような背面側配線モジュール30が得られる。
あらかじめ複数の蓄電素子11を、隣り合う電極端子12,12が異なる極性となるようにならべておく。コネクタ36をコネクタ保持部22,32に保持させるとともに接続部材29を収容した正面側配線モジュール20、および、コネクタ36をコネクタ保持部22,32に保持させた背面側配線モジュール30を、蓄電素子群10の電極端子面14(正面)と背面15とにそれぞれかぶせつける。
本実施形態では、蓄電素子11と接続する前の段階ではコネクタ36が絶縁プロテクタ21,31のコネクタ保持部22,32に保持されているので、配線モジュール20,30と蓄電素子群10との間にコネクタ36が挟まれるなどの問題は生じない。また、本実施形態では、コネクタ36をコネクタ保持部22,32における保持状態を解除してから蓄電素子11と接続するので、コネクタ部13(相手方のコネクタ)との位置ずれにより接続できなくなるという事態を防止することができる。
次に、本発明の実施形態2を図11〜図12によって説明する。
本実施形態では、絶縁プロテクタ41のコネクタ保持部42の形状およびコネクタ46の形状が実施形態1と相違する。以下の説明において実施形態1と同様の構成については同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
絶縁プロテクタ41のコネクタ保持部42内にコネクタ46を差し込むと、凹部43を構成する側壁部44の係止片45とコネクタ46の側壁47とが当接して、係止片45が外側方向に撓み変形する。
コネクタ保持部42には、コネクタ46を係止する係止片45(係止部)が設けられている一方、コネクタ46にはコネクタ保持部42の係止片45に係止される係止凹部48(被係止部)が設けられているから、コネクタ保持部42の係止片45がコネクタ46の係止凹部48に係止されるので、蓄電素子11と接続する前のコネクタ46が絶縁プロテクタ41から抜け止めされる。
次に、本発明の実施形態3を図13〜図14によって説明する。
本実施形態では、絶縁プロテクタ51のコネクタ保持部52の形状およびコネクタ56の形状が実施形態1と相違する。以下の説明において実施形態1と同様の構成については同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
絶縁プロテクタ51のコネクタ保持部52内にコネクタ56を差し込むと、凹部53内においてコネクタ56がコネクタ56の嵌合方向と交差する方向に配されて保持される(図14を参照)。
本実施形態において、凹部53は、コネクタ56をコネクタ56の嵌合方向と交差する方向に差し込んだ状態で保持可能な形状である。したがって、本実施形態によれば、コネクタ56が蓄電素子11と接続されていない状態のときには嵌合姿勢と相違する姿勢をとっているので、コネクタ56と蓄電素子11とが接続状態か否かの判断を容易に行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、背面側配線モジュール20,30と正面側配線モジュール20,30の双方を備える蓄電モジュールM1を示したが、いずれか一方のみを備える構成であってもよい。
11…蓄電素子
12…電極端子
13…コネクタ部
14…電極端子面(正面)
15…背面
20…(正面側)配線モジュール
21,31,41,51…絶縁プロテクタ
22,32,42,52…コネクタ保持部
23,33,43,53…凹部
24,34,44…側壁部
25…傾斜面
30…(背面側)配線モジュール
36,46,56…コネクタ
37,47…側壁
38…溝部
39A…溝部形成領域
39B…上方の領域
40,50…配線モジュール
45…係止片(係止部)
45A…係止爪
48…係止凹部(被係止部)
M1…蓄電モジュール
Claims (4)
- 正極及び負極の電極端子を有する蓄電素子を複数個並べてなる蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、
前記蓄電素子に嵌合されて電気的に接続され、前記蓄電素子の状態を検出するコネクタと、前記コネクタを前記蓄電素子との嵌合位置から前記コネクタが前記蓄電素子に嵌合する嵌合方向とは交差する方向にずれた位置で保持する保持部を有し、絶縁材料からなる絶縁プロテクタと、を備える配線モジュール。 - 前記保持部には前記コネクタを受け入れて保持する凹部が形成されている請求項1に記載の配線モジュール。
- 前記凹部は、前記コネクタを前記コネクタの嵌合方向と交差する方向に差し込んだ状態で保持可能な形状である請求項2に記載の配線モジュール。
- 前記保持部には、前記コネクタを係止する係止部が設けられている一方、前記コネクタには前記保持部の係止部に係止される被係止部が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。
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