JP2012003904A - バッテリー端子直付け用ヒューズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ直付け用ヒューズユニットに対して、小電流用の溶断部を容易に備えることができ、汎用性に優れた、新規な構造のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを提供すること。
【解決手段】バッテリー端子22に接続される入力側端子部24と、外部電線が接続される出力側端子部26と、入出力側端子部24,26間を接続する溶断部28とが一体形成された導通用金具12において、上流側ヒューズ接続端子30を一体形成し、更に、導通用金具12とは別体形成された下流側ヒューズ接続端子48を設けて、上流側ヒューズ接続端子30と前記下流側ヒューズ接続端子48が協働してヒューズ装着部55を構成するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に搭載されたバッテリーに設けられた電源用端子に対して装着される、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットに関する。
従来から、自動車のバッテリーの電源用端子(以下、バッテリー端子と言う)には、バッテリー端子直付け用のヒューズユニットを介して出力側電線が接続されており、当該出力側電線に接続されたリレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱を介して、各種負荷に電力が供給されるようになっている。そして、バッテリーから過電流が流れた際には、ヒューズユニットの溶断部が溶断することにより、出力側電線への過電流の流入が阻止されて、下流側に接続された各種負荷が保護されるようになっている。例えば、特開2000−331591号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。
ところで、特許文献1に記載の如き従来構造のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットにおいては、バッテリーの電源用端子に取り付けられる入力側端子部と、出力側電線に取り付けられる出力側端子部と、それらの間を連結する溶断部とからなる導通用金具を、金属平板をプレス打ち抜き加工することで一体的に形成している。そして、出力側端子部に接続される出力側電線の容量に応じて、溶断部の幅寸法を決定して、所定の過電流が流れた際に溶断部が溶断するようにされている。
ところが、大電流が流れる導通用金具は、ある程度の板厚を有する金属平板から構成する必要があることから、溶断部を狭幅に打ち抜くには限界があった。従って、例えば、20A以下の比較的小電流用の出力側接続部を導通用金具に設けることは、溶断部の幅が狭すぎて打ち抜きできず、結局、小電流用の出力側端子部を導通用金具に設けることは困難であった。
近年では、バッテリーに電圧センサーを搭載する等、バッテリー付近に小電流の電気機器を設ける要求が高まってきている。しかしながら、従来構造のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットには、小電流用の出力側端子部を設けることができないことから、下流側の電気接続箱から小電流用の電線をバッテリー側に引き回してバッテリー付近の小電流電気機器に接続させる必要があり、部品点数や製造コストの増加に加えて、組み付け作業の煩雑さも問題となっていた。
加えて、金属平板をプレス打ち抜き加工することで、入出力側端子部と溶断部を一体的に設けていることから、出力側端子部に接続できる出力側電線等は溶断部により定められる許容電流量によって一律に決定され、汎用性に乏しかった。
特開2000−331591号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、バッテリ直付け用ヒューズユニットに対して、小電流用の溶断部を容易に備えることができ、汎用性に優れた、新規な構造のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを提供することにある。
本発明の第一の態様は、自動車のバッテリー端子に対して装着されるバッテリー端子直付け用ヒューズユニットであって、前記バッテリー端子に接続される入力側端子部と、外部電線が接続される出力側端子部と、該入出力側端子部間を接続する溶断部とが一体形成された導通用金具と、該導通用金具に一体形成された上流側ヒューズ接続端子と、前記導通用金具とは別体形成された下流側ヒューズ接続端子とを備えており、前記上流側ヒューズ接続端子と前記下流側ヒューズ接続端子が協働してヒューズ装着部を構成していることを特徴とする。
本態様によれば、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットにヒューズ装着部を設けたことにより、任意の定格電流値を有する別体のヒューズを取り付けることが可能となる。従って、ヒューズ装着部に対して、例えば20A以下等の小電流用のヒューズを装着することで、下流側ヒューズ接続端子に対して小電流用の電線を取り付けることが可能となる。
従って、バッテリー付近において電圧センサ等の小電流の電気機器を設ける場合においても、例えば下流側の電気接続箱等を中継させることなく、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットから直接に小電流の電気機器の電源を直接取ることができる。これにより、従来下流側の電気接続箱からバッテリー側に引き回していた電線等が不要となり、部品点数や製造コストの削減が可能となると共に、組付け作業の簡略化も達成できる。
また、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットに対して別体のヒューズを装着するようにしたことから、ヒューズの交換のみによって、下流側ヒューズ接続端子から取り出し可能な電流の許容量を容易に変更することができる。即ち、バッテリの周辺に装着される各種の電気機器の要求に応じて、バッテリー端子直付け用ヒューズユニット自体の構造を何等変更することなく、下流側ヒューズ接続端子から取り出し可能な許容電流量を容易に変更することができる。その結果、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットの汎用性を大きく向上させることができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットにおいて、前記導通用金具と前記下流側ヒューズ接続端子を部分的に覆蓋して収容する矩形状の合成樹脂製のケースを備えており、該ケースの一方の対角部において前記入力側端子部と前記出力側端子部が外部に露呈されている一方、前記ケースの他方の対角部において前記溶断部と前記ヒューズ装着部が外部に露呈されているものである。
本態様によれば、導通用金具に対して設けられた矩形状のケースの四隅に効率よく各端子部と溶断部を配設することができる。これにより、比較的スペースが限られたバッテリー端子周りにおいて、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットの大型化を防ぎつつ別体のヒューズ装着部を設けることができる。
本発明に従うバッテリー端子直付け用ヒューズユニットによれば、ヒューズ装着部を設けて別体のヒューズを装着できるようになっていることから、装着されるヒューズの定格に応じた任意の大きさの電流をバッテリー端子直付け用ヒューズユニットから直接に取り出すことが可能となる。それ故、バッテリー周りの小電流の電気機器への直接の電源供給が可能となると共に、バッテリー端子直付け用ヒューズユニットの汎用性を大きく向上させることができる。
本発明の一実施形態としてのバッテリー端子直付け用ヒューズユニットがバッテリーに装着された状態を示す斜視図。 図1に示されたバッテリー端子直付け用ヒューズユニットの分解斜視図。 図1に示されたバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを構成する導通用金具及び下流側ヒューズ接続端子を示す斜視図。 図3の平面図。 図1に示されたバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを構成するユニット本体を示す平面図。 図5のA矢視図。 図5のB矢視図。 図1に示されたバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを構成するヒューズハウジングを示す平面図。 図8のC矢視図。 図8のD矢視図。 図1に示されたバッテリー端子直付け用ヒューズユニットを示す平面図。 図11のE矢視図。 図11のF矢視図。 図11におけるXIV−XIV断面図。 図11におけるXV−XV断面図。 図11におけるXVI−XVI断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2に、本発明の一実施形態としてのバッテリー端子直付け用のヒューズユニット10の斜視図と、その組付け状態を説明する分解斜視図を示す。ヒューズユニット10は、導通用金具12と、この導通用金具12を表裏から覆蓋するケース14とを備えている。これら導通用金具12とケース14を含んで構成されるユニット本体16の上面においては、別体形成されたヒューズハウジング18がケース14に対して嵌合装着されている。このようなヒューズユニット10は、図1に仮想線で示される自動車のバッテリー20の上面に載置されて、バッテリー端子22に対して接続されるようになっている。なお、以下の説明において、便宜上特に断りの無い限り、図1及び図2における上下方向を上下方向と言うこととする。
図3及び図4に、導通用金具12を示す。導通用金具12は、略平板形状を有しており、金属製の平板をプレス打ち抜き加工した後、一部を屈曲させることにより製造されている。また、導通用金具12は、バッテリー20からの大容量の電流を導通できるように、充分な厚さ寸法を有している。そして、この導通用金具12は、入力側端子部24と、出力側端子部26と、これら入力側端子部24と出力側端子部26とを相互に接続する溶断部28とを備えて一体形成されている。また、導通用金具12には、上流側ヒューズ接続端子30が一体形成されている。ヒューズユニット10の装着状態においては、導通用金具12の平面が水平方向に広がるように配置される。
より詳細には、導通用金具12は、図4における平面視において略正方形に広がる形状とされている。そして、この正方形の一つの角部(図4における左下の角部)において入力側端子部24が形成されている一方、その対角となる角部(図4における右上の角部)においては、出力側端子部26が形成されている。また、これら入力側端子部24と出力側端子部26は、図4における右下角部に設けられた溶断部28により相互に接続されている。
導通用金具12の入力側端子部24は、図4の平面視において略正方形に広がる平板部により構成されている。入力側端子部24の中央部には円形のバッテリー端子挿通孔32が貫通形成されており、ここにバッテリー端子22が挿入されて接続されるようになっている。また、入力側端子部24の外周縁部には、図4における左側の縁部の2箇所及び上側の縁部の1箇所において、下方に屈曲してそれぞれ同一の長さで延び出す屈曲部34が形成されている。このような屈曲部34が形成されることにより、導通用金具12の曲げ強度が向上されている。また、屈曲部34が形成されていることにより導通用金具12の切断部分が下方に向けられることから、組付け作業者等が導通用金具12を把持する際に金属板の端面のバリ等によって手に怪我を負うおそれが低減されている。
一方、出力側端子部26は、入力側端子部24と同様に、平面視において略正方形に広がる平板部により構成されている。また、出力側端子部26の中央部には円形のスタッドボルト挿通孔36が貫通形成されており、図1,2に示すスタッドボルト38が挿入されて、図示しない外部電線端末が接続されるようになっている。なお、スタッドボルト38の出力側端子部26からの突出部には図示しないねじ山が形成されている。さらに、出力側端子部26の外周縁部には、出力側端子部26の図4における左右の縁部の全長において、入力側端子部24の屈曲部34と同一の長さ寸法で下方に延びだす屈曲部34が形成されている。なお、出力側端子部26の図4における左下の角部は、平面視において円弧状に切り欠かれた形状とされており、入力側端子部24との相互の干渉が回避されている。
そして、これら入力側端子部24と出力側端子部26は、溶断部28により相互に接続されている。即ち、溶断部28は、図4における導通用金具12の右下角部に配設されており、図4における左側と上側に配された入力側端子部24と出力側端子部26とに向かってそれぞれ充分に小さな幅寸法で延びる略L字形状とされている。そして、溶断部28は、狭幅の両側端部においてそれぞれ入力側端子部24と出力側端子部26に連接されている。また、溶断部28には図示しない低融点金属塊が取り付けられている。
これにより、導通用金具12の入力側端子部24と出力側端子部26との間に過大な電流が流れると、低融点金属塊が溶けると共に当該低融点金属塊と溶断部28とが抵抗値の大きな合金層を形成することで発熱が生じ、溶断部28が溶断するようになっている。この溶断部28の幅寸法は、許容電流量に応じて、公知のバッテリー端子直付け用ヒューズユニットと同様に適宜設定されるようになっている。
さらに、導通用金具12には、入力側端子部24の図4における上側の端部において、上流側ヒューズ接続端子30が一体的に設けられている。上流側ヒューズ接続端子30は、入力側端子部24から一定の幅寸法で帯状に延び出す構造とされており、入力側端子部24から所定の長さだけ図4中の上方向に伸び出した後、図4における紙面垂直方向(図3における上方向)に向けて屈曲して延び出している。なお、このような上流側ヒューズ接続端子30は、導通用金具12がプレス加工により打ち抜き成形された後、別途、板厚方向に屈曲加工されて形成される。
上流側ヒューズ接続端子30は、その突出先端部分が、二股の音叉形状とされた所謂音叉端子によって構成されている。上流側ヒューズ接続端子30の幅方向の中央部分には、先端側から屈曲部に達しない深さまで切欠が設けられている。そして、この切欠によりタブ端子挿入部44が形成されている一方、タブ端子挿入部44を挟んだ両側の先端部分が、一対の圧接部46とされている。そして、後述するように、タブ端子挿入部44内に図示しない別体のヒューズが挿入されると、一対の圧接部46がヒューズの一対のタブ端子とそれぞれ接触して相互に導通するようになっている。
このような導通用金具12の上流側ヒューズ接続端子30と対向する位置において、導通用金具12とは別体とされた下流側ヒューズ接続端子48が設けられている。下流側ヒューズ接続端子48は、上流側ヒューズ接続端子30と同一の幅を有する平板帯状の金属板とされており、導通用金具12と同じく、金属製の平板をプレス加工することにより製造されている。
また、下流側ヒューズ接続端子48は、その一方の面が、導通用金具12の上流側ヒューズ接続端子30の外側の面と対向するように配設されている。下流側ヒューズ接続端子48の先端部分は、上流側ヒューズ接続端子30の先端部分と同様の音叉形状とされており、タブ端子挿入部44と、その両側の一対の圧接部46とを備えている。なお、下流側ヒューズ接続端子48の長さ方向中間部分には、下流側ヒューズ接続端子48の幅方向に突出する位置決め突起が、左右2箇所づつ合計4箇所に形成されている。
これら導通用金具12と下流側ヒューズ接続端子48は、何れもケース14に部分的に覆われて収容保持されている。そして、これら導通用金具12と下流側ヒューズ接続端子48とケース14により構成されるユニット本体16を、図5〜7に示す。
ユニット本体16を構成するケース14は、導通用金具12を上下側(表裏側)から覆蓋する略矩形ブロック形状とされている。そして、導通用金具12とケース14を含んで構成されるユニット本体16は、図5に示される平面視において、全体が略正方形とされている。また、ケース14は合成樹脂製であり、導通用金具12と下流側ヒューズ接続端子48とをインサート品として一体的にモールド成形することで製造されている。なお、本実施形態では、ケース14の成形に際して、下流側ヒューズ接続端子48が導通用金具12と共にインサート品とされるようになっているが、ケース14の成形時には導通用金具12のみをインサート品としておき、下流側ヒューズ接続端子48はケース14の成形後に別途組付け固定されるようにしても良い。また、ケース14のインサート成形に際しては、予め出力側端子部26のスタッドボルト挿通孔36にスタッドボルト38が挿入される。
このようにして、導通用金具12と下流側ヒューズ接続端子48と、それらを覆蓋するケース14からなる一体成形品であるユニット本体16においては、図5に示されるように、ケース14の左下側、右下側、右上側で、それぞれ入力側端子部24、溶断部28、出力側端子部26が外部に露呈されている。また、ケース14の左上側には、ヒューズハウジング装着凹部50が設けられており、このヒューズハウジング装着凹部50の底壁から、上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48の先端部が上方(図6の上方)に向かって突設されて外部に露呈されている。これにより、一対の上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48が協働してなるヒューズ装着部55が形成されている。
ケース14において、入力側端子部24の周囲には、入力側端子部24の図5における下端部分を除いて、上側周壁部52および下側周壁部53が上下に向かって突設されている。そして、下側周壁部53に囲繞された領域において、バッテリー端子22を支持する図示しない支持金具が収容配置されるようになっている。また、上側周壁部52に囲繞された領域には、バッテリー端子22に螺着される図示しないナットが収容配置されるようになっている。
一方、ケース14において、出力側端子部26の周囲には、出力側端子部26の図5における左端側に開口する外部電線収容壁部54が上方(図6の上方)に向かって突設されている。この外部電線収容壁部54は、図示しない外部電線端末に取り付けられた圧着端子を収容可能な形状で出力側端子部26の周囲を囲繞している。すなわち、スタッドボルト38の周囲を略円弧状に囲繞する円弧部54aと、該円弧部54aの両端部から開口側に向かってストレートに延びるストレート部54bを含んで構成されている。そして、円弧部54aの内側には、図示しない圧着端子のボルト固定部が収容される一方、ストレート部54bの内側には、圧着端子のボルト固定部から延出する平板状の延出部が収容されるようになっている。
外部電線収容壁部54は、ストレート部54bの開口側端部において、ケース14の下方側に向かって突設された縦壁部56に連接されている。そして、図示しない圧着端子の端部に取り付けられた外部電線が、この縦壁部56に沿って、ケース14の下方側へ導出されるようになっている。なお、縦壁部56は、図示しない外部電線を支持する強度を確保する目的から、幅方向に離隔した複数箇所において、直角三角形状のリブ部57を介してケース14の底壁に連接されて補強されている。
さらに、ケース14には、溶断部28が露呈されている図5の右下側において、略一定の矩形断面でケース14を上下に貫通する溶断部収容孔58が設けられている。そして、溶断部収容孔58の深さ方向略中央部分に溶断部28が配設されており、ケース14の上面および下面における溶断部収容孔58の開口部から溶断部28が外部に露呈されている。さらに、ケース14の上下面における溶断部収容孔58の開口部に対して、合成樹脂製の透明な保護カバー60が組み付けられている。
この保護カバー60は、一定幅寸法で延びる帯状部材がコの字状に屈曲した形状を有している。そして、このような保護カバー60がケース14の溶断部収容孔58に対してケース14の側壁部(図5中下側の側壁部)から嵌め込まれることにより、溶断部収容孔58の上下の開口部が保護カバー60により覆われている。これにより、溶断部収容孔58の内部に配設された溶断部28が、保護カバー60を介して外部から視認可能とされている。また、この保護カバー60により、溶断部28に対する外部部品等の接触が防止されていると共に、溶断部28の溶断時における破断片等の外部への飛散が防止されている。なお、保護カバー60には、その延出端部に係合突起61が一体形成されており、溶断部収容孔58の開口周縁部に設けられた係合凹部59に係合して、保護カバー60がケース14に対して離脱可能に固定されている。
ヒューズハウジング装着凹部50は、上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48の周囲において矩形に広がる凹所とされている。このヒューズハウジング装着凹部50は、ケース14の直交する二つの側壁66a,66bによって形成された角部の内周側において、ケース14の表面(図2において上側の面)に開口形成されている。これにより、ヒューズハウジング装着凹部50の一方の直交側壁が二つの側壁66a,66bによって構成されている。また、ヒューズハウジング装着凹部50の他方の直交側壁は、ヒューズハウジング装着凹部50の底壁から上方に向かって突出形成された直交壁部67a,67bによって構成されている。そして、直交壁部67aは対向する側壁66aと平行に延出している一方、直交壁部67bは対向する側壁66bと平行に延出している。
さらに、ヒューズハウジング装着凹部50の底壁には、側壁66aと側壁66bが交わる隅部、側壁66bと直交壁部67aが交わる隅部、直交壁部67aと直交壁部67bが交わる隅部のそれぞれにおいて、底壁を上下に貫通して延びる位置決め脚部収容孔62a,62b,62cが形成されている。そして、これらの位置決め脚部収容孔62a,62b,62cに対して、ヒューズハウジング18に形成された後述する位置決め脚部90a,90b,90cがそれぞれ収容されるようになっている。なお、位置決め脚部収容孔62a,62b,62cは、収容される各位置決め脚部90a,90b,90cに対応した一定のL字断面形状で貫通形成されている。
また、ヒューズハウジング装着凹部50の底壁の外周縁部には、側壁66a、側壁66b,直交壁部67aのそれぞれの内側に位置して、底壁を上下に貫通して延びる係合ランス収容孔64a,64b,64cが形成されている。そして、これらの係合ランス収容孔64a,64b,64cに対して、ヒューズハウジング18に形成された後述する第一〜第三の係合用ランス91,92,93がそれぞれ収容されるようになっている。なお、係合ランス収容孔64a,64b,64cは、各係合用ランス91,92,93を収容し得る一定の断面形状で貫通形成されている。
そして、側壁66a、側壁66b,直交壁部67aの突出端面(図2中上側)には、それらの内側に設けられた係合ランス収容孔64a,64b,64cに対応した位置において、突出端面に開口する係合用切欠68a,68b,68cがそれぞれ設けられている。係合用切欠68a,68b,68cはそれぞれ係合ランス収容孔64a,64b,64cと同じ幅寸法を有している。なお、直交壁部67aの長さ方向両側端部(図5中上下側端部)には、位置決め凹部70が突出端面に開口して形成されており、ヒューズハウジング18に設けられた後述する位置決め突部98が嵌合されるようになっている。
一方、ケース14における、ヒューズハウジング装着凹部50の形成位置の裏面側、即ち、図6,7におけるヒューズハウジング装着凹部50の下方側においては、コネクタ接続部72が形成されている。このコネクタ接続部72は、ケース14の下側面から筒状に延び出して突出形成されており、その内部には下流側ヒューズ接続端子48の下端部がケース14から突出して露呈されている。また、図7に示されるように、コネクタ接続部72の外周壁面には、図示しないコネクタの係止突起を係止するための矩形の係合窓部74が外周側に開口して貫通形成されている。
この係合窓部74の形成位置は、側壁66bの突出端部に形成された係合用切欠68bと上下方向(図7の上下方向)で対応しており、係合窓部74のケース14の上面側の開口端部は、側壁66bの内側に設けられた係合ランス収容孔64bに開口して連接されている。これにより、係合窓部74の上側の開口端部により係合ランス収容孔64bに開口する係合部75bが構成されている。一方、図6に示されるように、側壁66aには、係合用切欠68aの下方に位置して、側壁66aの下端部を凹状に切り欠いて形成された係合部75aが設けられている。この係合部75aは、側壁66aの内側に設けられた係合ランス収容孔64aに開口して連接されている。なお、ケース14の側面には、図示しないバッテリー端子カバーを固定するためのカバー係止用突起77が複数設けられている。
次に、ヒューズ装着部55に装着されるヒューズハウジング18を図8〜10に示す。ヒューズハウジング18は、ケース14とは別体の部材であり、合成樹脂製とされている。図9に示されるように、ヒューズハウジング18は、全体として、上側に突出形成されたヒューズ保持部78と、その下側に設けられた取付脚部80とにより構成されている。
ヒューズハウジング18のヒューズ保持部78は、上方に開口して延びる矩形筒状構造されており、従来公知のブレード型ヒューズの装着部と同様の構造を有している。具体的には、ヒューズ保持部78の内部には、図示しないヒューズを収容可能な収容凹所82が形成されている。収容凹所82は断面形状が長方形状とされており、短辺側の内側壁部には、図示しないヒューズのタブ端子を収容保持するタブ収容溝84が凹溝状に形成されている。一方、収容凹所82の底部には、上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48が貫通するヒューズ接続端子挿通孔86が一対形成されている。これにより、ヒューズハウジング18のユニット本体16への装着状態においては、収容凹所82の内部に、上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48が収容凹所82の底面から突出して収容凹所82の内部に収容されるようになっている。さらに、ヒューズユニット10の使用時においては、上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48からなるヒューズ装着部55に対して図示しないヒューズが装着されて、収容凹所82の内部に収容されて保持されるようになっている。
一方、ヒューズハウジング18の取付脚部80は、ヒューズ保持部78よりも一回り大きな矩形状で鍔状に広がる平板部88と、該平板部88の外周縁部から下方に突出する、薄肉の矩形筒部89を備えている。そして、矩形筒部89は、ヒューズハウジング装着凹部50の側壁66a,66bおよび直交壁部67a,67bの内側にそれぞれ嵌め入れられる側面89a,89b,89c,89bから構成されている。
そして、図8〜図10に示されるように、矩形筒部89において、側面89aと側面89bが交わる角部、側面89bと側面89cが交わる角部、および側面89cと側面89dが交わる角部から、それぞれ略L字断面で下方に向かってストレートに延出する位置決め脚部90a,90b,90cが突出形成されている。
また、矩形筒部89の側面89a,89b,89cにおいて、略同一の幅寸法で下方に延出する第一,第二,第三の係合用ランス91,92,93がそれぞれ突出して形成されている。すなわち、第一〜第三の係合用ランス91,92,93はそれぞれ基端部において側面89a,89b,89cに連接されて片持ち状態で支持されており、略同一の突出長さをもって下方に向かって突出形成されている。これにより、これら第一〜第三の係合用ランス91,92,93の突出先端側は、矩形筒部89の内方(内周側)への弾性変形が可能とされている。
また、矩形筒部89の側面89cには、その長さ方向両端部(図8中上下側端部)において、外方に突出する位置決め突部98,98が、それぞれ一体形成されている。この位置決め突部98,98は、ケース14におけるヒューズハウジング装着凹部50の直交壁部67aに設けられた位置決め凹部70,70に嵌合可能な外形形状を備えている。即ち、ヒューズハウジング18の特定の側面89cに形成された位置決め突部98,98と、ケース14の位置決め凹部70,70とが相互に嵌合するようになっていることにより、ヒューズハウジング18の組付け時にヒューズハウジング18が反転して誤った方向で組みつけられることが防止されている。
このようなヒューズハウジング18は、図2に示されるように、ユニット本体16の上側からケース14のヒューズハウジング装着凹部50対して装着されることにより、ヒューズユニット10が構成される。ユニット本体16にヒューズハウジング18が取り付けられた状態のヒューズユニット10を、図11〜16に示す。このようにヒューズハウジング18がユニット本体16に対して組みつけられることにより、ユニット本体16に設けられた上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48が、何れもヒューズハウジング18の収容凹所82内部に収容されて、ヒューズハウジング18内部にヒューズ装着部55が構成されるようになっている。
また、このようなヒューズハウジング18の組み付けに際しては、ヒューズハウジング18の取付脚部80が、ケース14に設けられたヒューズハウジング装着凹部50の内部に収容されることとなる。そこにおいて、ヒューズハウジング18の3つの位置決め脚部90a,90b,90cは、ヒューズハウジング装着凹部50に形成された位置決め脚部収容孔62a,62b,62cに対してそれぞれ収容される。また、ヒューズハウジング18の3つの第一〜第三の係合用ランス91,92,93が、ヒューズハウジング装着凹部50に形成された3つの係合ランス収容孔64a,64b,64cに対してそれぞれ収容される。
なお、ヒューズハウジング18の装着に際しては、第一〜第三の係合用ランス91,92,93がケース14に対して係合することにより、ケース14からのヒューズハウジング18の抜け出しが防止されるようになっている。第一〜第三の係合用ランス91,92,93はそれぞれ同一の構造とされていることから、以下に、第二の係合ランス92を例にとって、図14を参照しつつ、ヒューズハウジング18の係合機構を説明する。
すなわち、ヒューズハウジング18の装着における初期段階では、位置決め脚部90a,90b及び第二の係合用ランス92の先端がヒューズハウジング装着凹部50の開口端部、即ち、側壁66bの内側に挿入された状態となる。このとき、第二の係合用ランス92の先端において外周側に突出する係合突起94は、先ず、側壁66bに設けられた係合用切欠68bに挿し入れられて位置決めされることとなる。その後、ヒューズハウジング18が下方に押圧されて挿入されていくに従って、第二の係合用ランス92に設けられた係合突起94の傾斜面95が係合用切欠68bの底面に当接し、次いで、傾斜面95に案内されるようにして第二の係合用ランス92が内側に向かって撓み変形する。ヒューズハウジング18が下方にさらに押し下げられると、係合突起94が係合窓部74に達することにより、図14に示されるように、第二の係合用ランス92の内方への撓み変形が解除されると共に、係合突起94の係合平面96が、係合窓部74のケース14の上面側の開口端部を利用して形成された係合部75bと相互に係合する。
その他の第一及び第三の係合用ランス91,93の係合状態を示す断面図を、図15及び16に示す。これらの第一及び第三の係合用ランス91,93の挿入係止に際しても、ヒューズハウジング装着凹部50の壁面に形成された係合用切欠68a,68cの内部に係合突起94の突出部分が挿し入れられた後に、第一及び第三の係合用ランス91,93の内方への撓み変形が生じるようになっている。また、第一及び第三の係合用ランス91,93が更に押し下げられて係合突起94が係合部75a,75cに達すると、第一及び第三の係合用ランス91,93が弾性的に復元されて、係合突起94が各係合部75a,75cに嵌合する。このような、第一〜第三の係合用ランス91,92,93の各係合突起94の係合によって、ヒューズハウジング18がヒューズハウジング装着凹部50へ離脱可能に係合される。
そして、ヒューズハウジング18においては、各位置決め脚部90a,90b,90c等がヒューズハウジング装着凹部50の底面に開口形成された位置決め脚部収容孔62a,62b,62cに収容された状態となってヒューズハウジング18が正しく位置決めされている。このように、ヒューズハウジング18が位置決めされて第一〜第三の係合用ランス91,92,93の撓み変形が行われることにより、挿入時における位置ずれにより可撓性の第一〜第三の係合用ランス91,92,93が破損することが回避されて、組み付けの作業性が向上されている。
また、第二の係合用ランス92の係合においては、側壁66bに形成されたコネクタ係止用の係合窓部74の上側端面が、係合突起94と係合する係合部75bとしても利用されており、部品点数の削減や省スペース化が図られている。さらに、ヒューズハウジング18の取付脚部80は、矩形筒部89を備えており、取付脚部80がヒューズハウジング装着凹部50に挿入される際において、第一及び第二の係合用ランス91,92が形成された矩形筒部89の一方の直交壁面を構成する側面89a,89bが、ヒューズハウジング装着凹部50の一方の直交側壁を構成する側壁66a,66bに対向して重ね合わされるようになっている。また、矩形筒部89の他方の直交壁面を構成する側面89c,89dは、それぞれヒューズハウジング装着凹部50の他方の直交側壁を構成する直交壁部67a,67bに対向して重ね合わされるようになっている。これにより、ヒューズハウジング18の取付脚部80やヒューズハウジング装着凹部50の各側壁66a,66bおよび直交壁部67a,67bの強度が相互に補強されるようになっている。さらに、一方の直交壁面である側面89a,89bに設けられた第一及び第二の係合用ランス91,92の各係合部75a,75bへの係止反力を、他方の直交壁面である側面89c,89dのヒューズハウジング装着凹部50の直交壁部67a,67bへの当接力で受け持つことができる。それ故、ヒューズハウジング18が、ヒューズハウジング装着凹部50への装着状態に安定して保持される。加えて、ヒューズハウジング18に設けられた位置決め突部98,98がヒューズハウジング装着凹部50に設けられた位置決め凹部70,70に嵌め合わされることにより、一層安定してヒューズハウジング18がヒューズハウジング装着凹部50に位置決め保持される。
このようにしてヒューズハウジング18がユニット本体16に対して組みつけられることにより、ヒューズユニット10が構成されている。即ち、ヒューズユニット10の図11における左上角部には、ヒューズハウジング18が装着されており、このヒューズハウジング18の内部に上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48が対向して収容配置されることにより、ヒューズ装着部55が構成されている。
このような構造とされたヒューズユニット10は、図1に示されるように、自動車のバッテリー20の上面に載置されて用いられる。即ち、自動車のバッテリー端子22が入力側端子部24のバッテリー端子挿通孔32に挿入されて、バッテリー端子22にナットが締結されることにより、入力側端子部24に固定される。これにより、入力側端子部24に対してバッテリー20からの電力が供給される。一方、出力側端子部26に設けられたスタッドボルト38に対しては、図示しない外部電線端末に取り付けられた圧着端子が装着されて、スタッドボルト38に螺合されるナットにより固定される。これにより、バッテリー20から入力側端子部24に供給された電力が、ヒューズユニット10の溶断部28を介して、外部電線へと出力される。外部電線には、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が接続され、これらの電気接続箱を介して、自動車の各種の負荷に電力が供給されるようになっている。そして、何らかの原因でバッテリー20から過大な電流が流れると、ヒューズユニット10の溶断部28が溶断することにより、出力側電線への過電流の流入が阻止されて、下流側に接続された各種負荷が保護されるようになっている。
一方、ヒューズユニット10に設けられたヒューズ装着部55に対しては、任意の定格電流値を有する図示しない公知のブレード型のヒューズが装着される。ヒューズは、よく知られているように、一対のタブ端子と、このタブ端子間に設けられた溶断部を備えている。一方、ヒューズ装着部55は、それぞれ一対の圧接部46を備えた音叉状端子とされた上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48から構成されている。よって、各圧接部46にヒューズのタブ端子をそれぞれ挿入してヒューズを装着することにより、上流側ヒューズ接続端子30と下流側ヒューズ接続端子48とがヒューズの溶断部を介して相互に導通されることとなる。このように、ヒューズユニット10においては、ヒューズ装着部55において別体のヒューズが装着されるようになっていることから、任意の定格電流値のヒューズを取り付けることが可能となっている。これにより、バッテリー20からの電力が、装着されたヒューズの溶断部を介して、下流側ヒューズ接続端子48へと送られることとなる。
そして、このようなヒューズ装着部55の下方に設けられたコネクタ接続部72には、図示しない比較的小電流用の外部電線端末に設けられたコネクタが接続される。この小電流用の外部電線は、バッテリー20の周囲に設けられた電圧センサ等の電気機器に接続されており、バッテリー20からの電力が、ヒューズ装着部55に装着された別体のヒューズを介して、小電流の電気機器へと供給されることとなる。そして、バッテリー20から過大な電流が流れた際には、別体ヒューズの溶断部が溶断することにより、過電流の流入が阻止されて、コネクタに接続された電気機器等が保護されるようになっている。
このように、本実施形態のヒューズユニット10においては、一対の上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48により構成されたヒューズ装着部55が設けられていることにより、別体のヒューズが装着可能とされている。従って、ヒューズユニット10に対して任意の定格電流値の別体ヒューズを取り付けて、この別体ヒューズを介してヒューズユニット10から直接に小電流の電気機器の電源をとることができる。従って、例えば定格電流値が20A以下の別体ヒューズを装着して、小電流の電気機器をバッテリー直付けのヒューズユニット10に直接に接続することもできる。
すなわち、ヒューズユニット10においては、従来導通用金具12に一体的に打ち抜き加工することが難しかった小電流用の溶断部を、ヒューズ装着部55を設けてそこに別体のヒューズを取り付けることで、バッテリー直付けのヒューズユニット10に設けることを初めて実現し得たものである。これにより、導通用金具12の打ち抜き加工時の打ち抜き幅の限界に制限されることなく、ヒューズユニット10において任意の小容量の溶断部を設けることができるのである。
また、別体ヒューズの溶断部を介して、小容量の電流を要する電気機器をバッテリー直付けのヒューズユニット10に直接に接続することができる。それ故、従来の如くバッテリー20周りに設置された小電流の電気機器に対して下流に設けられた電気接続箱等から小電流用の電線をバッテリー20の周辺へと引き回す必要がなくなり、部品点数の削減や、製造工程の簡略化、省スペース化が可能となる。
また、ヒューズユニット10とは別体ヒューズを取付可能としたことにより、様々な定格電流値の別体ヒューズを任意にヒューズユニット10に取り付けることが可能となる。これにより、接続する電気機器の許容電流量に応じて、ヒューズ装着部55に装着するヒューズを交換するだけで種々の電気機器をヒューズユニット10に直接接続することが可能となり、ヒューズユニット10の汎用性が大きく向上されている。
加えて、過大電流によりヒューズの溶断部の溶断が生じた場合においても、導通用金具12やヒューズユニット10全体の交換を行うことなく、別体とされたヒューズの交換のみで対応することが可能となる。従って、修理に要する手間やコストを大幅に削減することができる。
また、ヒューズユニット10は、配設スペースが限られたバッテリー20周りに装着されるものであるが、ヒューズ装着部55を特定の態様で配設したことにより、ヒューズユニット10の大型化が回避されている。即ち、ヒューズユニット10においては、図11に示されるように、平面視において正方形とされた四つの角部において、それぞれ、入力側端子部24と、出力側端子部26と、溶断部28と、ヒューズ装着部55とが配置されている。そこにおいて、ケース14の一方の対角部において、導通用金具12の入力側端子部24と出力側端子部26がそれぞれ大きな露呈面積でもって外部に露呈されて配設されている一方、これらの入力側端子部24及び出力側端子部26が配設されていない他方の対角部をなす角部において、溶断部28と、上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48が協働してなるヒューズ装着部55がケース14から露呈されて配設されている。これにより、全体がコンパクトな正方形状とされたヒューズユニット10において、ヒューズ装着部55を効率的に設けることが可能とされている。
また、ヒューズユニット10においては、溶断部28をケース14の角部に配設すると共に、溶断部の形状をL字形に形成している。これにより、従来の略I字状に長方形に延びる溶断部を設けた場合に比して、角部の形状を有効利用しつつ、溶断部28をコンパクトに効率良く配設し得て、ヒューズユニット10の更なる小型化が達成されている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態ではヒューズ装着部55を構成する上流側及び下流側ヒューズ接続端子30,48は、何れも音叉状の端子とされていたが、これらをタブ状の端子とすることも可能である。
また、ヒューズ装着部55の形成位置や形成個数は、接続する電気機器の個数等に応じて適宜に変更可能であり、複数のヒューズ装着部55を設けても良い。
10:ヒューズユニット、12:導通用金具、14:ケース、22:バッテリー端子、24:入力側端子部、26:出力側端子部、28:溶断部、30:上流側ヒューズ接続端子、48:下流側ヒューズ接続端子、55:ヒューズ装着部

Claims (2)

  1. 自動車のバッテリー端子に対して装着されるバッテリー端子直付け用ヒューズユニットであって、
    前記バッテリー端子に接続される入力側端子部と、外部電線が接続される出力側端子部と、該入出力側端子部間を接続する溶断部とが一体形成された導通用金具と、
    該導通用金具に一体形成された上流側ヒューズ接続端子と、
    前記導通用金具とは別体形成された下流側ヒューズ接続端子とを備えており、
    前記上流側ヒューズ接続端子と前記下流側ヒューズ接続端子が協働してヒューズ装着部を構成している
    ことを特徴とするバッテリー端子直付け用ヒューズユニット。
  2. 前記導通用金具と前記下流側ヒューズ接続端子を部分的に覆蓋して収容する矩形状の合成樹脂製のケースを備えており、該ケースの一方の対角部において前記入力側端子部と前記出力側端子部が外部に露呈されている一方、前記ケースの他方の対角部において前記溶断部と前記ヒューズ装着部が外部に露呈されている請求項1に記載のバッテリー端子直付け用ヒューズユニット。
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