JP2012003838A - 背面電子衝撃加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱と冷却を繰り返した時のフィラメント支柱17を固定しているナット20、20の緩みを防止し、これにより長期にわたって安定してフィラメント9を定位置に保持する。
【解決手段】背面電子衝撃加熱装置は、フィラメント9で発生した熱電子を加速してこれを加熱容器1の天板となる加熱プレート2にその背面から衝突させて加熱プレート2を発熱させるものである。この背面電子衝撃加熱装置のフィラメント9は、ホルダ12に立設されたフィラメント支柱17に支持されていると共に、ホルダ12の長穴取付孔21とフィラメント支柱17との間に、同フィラメント支柱17の回転を阻止する回り止め用の回止チップ19が挿入されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸発皿から金属微粒子を蒸発させる加熱装置に関し、特に加速した電子を加熱プレートにその背後から衝突させて加熱プレートを発熱させる形式の背面電子衝撃加熱装置であって、フィラメントの支柱の固定部分の改良に関する。
加熱プレート上に蒸発皿を載せ、この蒸発皿を2000℃程度に加熱することによって、この蒸発皿に少しずつ垂らした金属微粉を速やかに蒸発させることができる加熱手段として、加速した電子を加熱プレートの背後に衝突させて加熱プレートを発熱させる形式の背面電子衝撃加熱装置が使用されている。この背面電子衝撃加熱装置では、フィラメントに通電することにより発生した熱電子を高電圧で加速し、この熱電子を加熱プレートの背後に衝突させて、加熱プレートを発熱させる。そしてこの加熱プレートの上に載せた蒸発皿を加熱し、蒸発皿に少しずつ垂らした金属微粉を速やかに蒸発させる。
図5は、背面電子衝撃加熱装置の従来例を示す図である。同図に示す通り、ステンレス鋼等の金属からなるテーブル36の周辺部分に真空チャンバ34の周辺部分が載せられ、気密に固定されている。テーブル36の中には、冷却液通路37が形成され、この冷却液通路37に水等の冷却液を通すことにより、テーブル36が冷却される。
このテーブル36の上には、前記真空チャンバ34の中に加熱容器31が設置されている。この加熱容器31は、下面が開いた容器状のものであって、耐食性に優れたPBN(パイロリティック・ボロン・ナイトライド)等からできた蒸発皿49を載せる天板が平坦な加熱プレート32となったものである。より具体的には、加熱容器31は、加熱プレート32が天板となってその上面側が閉じられ、加熱プレート32の周囲の下方には、下面側が開口した円筒形状の周壁43が設けられている。加熱容器31の周壁43の下端部はフランジ状になっており、このフランジ部分が真空シール材38を挟んでテーブル36の上面に当てられると共に、フランジ部分の上に当てられた環状の導電性座金46を介して押え金具45により固定される。これにより、加熱容器31とテーブル36は電気的に導通した状態で前記真空シール材38により気密にシールされる。テーブル36は接地され、従って加熱容器31も接地される。
このような加熱容器31の材質としては、黒鉛等の導電体が使用される。これに対し、加熱容器31がアルミナや窒化珪素のようなセラミックで絶縁体からなる場合は、その加熱プレート32の内面や周壁43とその下部フランジの内外の全面をメタライズして導体膜を形成し、この導体膜を前記導電性座金46、押え金具45及びテーブル36を介して接地する。
さらに、この加熱容器31の内部には、テーブル36から支柱44が立設され、この支柱44の上端側に絶縁材で出来た平板状のホルダ42が支持されている。さらにこのホルダ42からフィラメント支柱47が立設され、このフィラメント支柱47にフィラメント支持金具48が取り付けられ、そのフィラメント支持金具48の先端の輪にフィラメント39が取り付けられている。このフィラメント39は、加熱容器31の中でその加熱プレート32の背後に設けられている。このフィラメント39には、フィラメント加熱電源40が接続されている。さらに、このフィラメント39と加熱プレート32との間には、加熱容器31、導電性座金46、押え金具45及びテーブル36を介して電子加速電源41により加速電圧が印加される。前述したように、加熱プレート32を有する加熱容器31は接地されているので、フィラメント39に対して正電位に保持される。
前記フィラメント支柱47の中間部には、フィラメント39の下方に位置するようにリフレクタ33が取り付けられている。このリフレクタ33は、フィラメント支柱47を介してフィラメント39に導通しており、同フィラメント39と同電位のマイナス電位とされる。
このような背面電子衝撃加熱装置では、フィラメント39と加熱プレート32との間に電子加速電源41により一定の高電圧の加速電圧を印加すると共に、フィラメント加熱電源40によりフィラメント39に通電すると、フィラメント39から熱電子があらゆる方向に放出される。ここで、下に向かった熱電子もマイナス電位のリフレクタ33によって反射されるので、結果的にフィラメント39から上下方向に放出された殆どの熱電子は前記加速電圧により加速されて加熱プレート32の下面に衝突する。この電子衝撃により加熱プレート32が加熱される。加熱プレート32に生じる熱は、フィラメント39の下方に設けられたリフレクタ33により反射され、出来る限り熱が不要な個所に拡散しないようになっている。加熱プレート32に衝突した電子は、加熱容器31の周壁43から導電性座金46、押え金具45、テーブル36を介してアースに流れる。
加熱容器31の加熱プレート32には、フィラメント39から放出した熱電子を高速で衝突させて加熱することから、その温度は2000℃程度に達する。そのため、加熱プレート32の背後にあるフィラメント39も同程度の高温に達する。このフィラメント39を支持するフィラメント支柱47も相当の高温に晒されることから、フィラメント支柱47は、タンタルやモリブデン等の耐熱性高融点材料が使用される。
従来において、フィラメント支柱47は、その下端側にネジを切り、そのネジの部分にねじ込んだ一対のナット35、35を用いて絶縁材で出来た平板状のホルダ42に立設し、固定している。すなわち、フィラメント支柱47の下端側のネジ部分を絶縁材で出来た平板状のホルダ42に穿孔した長穴取付孔に差し込み、そのネジの部分にねじ込んだ一対のナット35、35でホルダ42を両側から挟み込んでフィラメント支柱47をホルダ42から立設している。このフィラメント支柱47は、フィラメント支持金具48とフィラメント39と共にリフレクタ33も保持している。
このような背面電子衝撃加熱装置において、加熱プレート32を、温度2000℃程度まで加熱し、それを冷却して常温まで戻すという加熱と冷却を繰り返すと、フィラメント支持金具48の先端の輪に取り付けられた高温のフィラメント39が円周方向の伸びによって、フィラメント支持金具48の先端の輪と接触して、フィラメント支柱47が回転し、これを固定しているボルト35、35が次第に緩んでしまう。その結果、フィラメント39を定位置に保持出来ず、その位置がずれてしまう。
背面電子衝撃加熱装置のフィラメント39の加熱プレート32に対する位置関係は、加熱プレート32の温度やその分布或いは耐電圧に影響を与えるので、フィラメント39は常に所要の位置を保ち、フィラメント支持金具48の先端の輪の中でその位置が熱膨張により若干の移動がある程度に支持されていることが必要とされる。
しかしながら、耐熱性を要するフィラメント支柱47は、タンタルやモリブデン等の耐熱性高融点材料の難加工材が使用されるため、回り止めキー等の加工が難しい。さらに絶縁材で出来た平板状のホルダ42も難加工材で強度の弱いセラミックス材あるため、回り止めキー等の加工も難しく、ナットを大きな力で締めることが出来ない。そのため、従来では冷却した時の点検、補修時に頻繁にナットの締め直しを行う必要があった。
特開2009−194066号公報 特開2007−280905号公報 特開2005−056963号公報 特開2007−84849号公報
本発明では、前記従来の背面電子衝撃加熱装置における課題に鑑み、加熱と冷却を繰り返した時のフィラメント支柱を固定しているナットの緩みを防止し、これにより長期にわたって安定してフィラメントを定位置に保持することが出来る背面電子衝撃加熱装置を提供することを目的とする。
本発明では、前記の目的を達成するため、難加工材からなるホルダ12に簡単な長穴加工で長穴取付孔21を作り、さらに難加工材からなるフィラメント支柱17も簡単な機械的面取り加工を施し、その間に、同フィラメント支柱17の回転を阻止する回り止め用の回止チップ19を挿入した。
すなわち、本発明による背面電子衝撃加熱装置は、フィラメント9で発生した熱電子を加速してこれを加熱容器1の天板となる加熱プレート2にその背面から衝突させて加熱プレート2を発熱させるものである。この背面電子衝撃加熱装置のフィラメント9は、ホルダ12に立設されたフィラメント支柱17に取り付けられたフィラメント支持金具22の先端の輪で支持されていると共に、ホルダ12に簡単な機械加工で作られた長穴取付孔21とフィラメント支柱17との間に、同フィラメント支柱17の回転を阻止する回り止め用の回止チップ19が挿入されている。
フィラメント支柱17は、ホルダ12の長穴取付孔21に挿入される部分がネジとなっており、このフィラメント支柱17のネジ部分にねじ込んだナット20によりフィラメント支柱17がホルダ12に固定されている。回止チップ19は、ホルダ12を挟むように設けられた一対のナット20、20の間に挟まれた状態でホルダ12の長穴取付孔21に挿入される。フィラメント支柱17は、ナット20、20をねじ込むためネジ切ったネジ部分が一部平坦面18となっており、この平坦面18とホルダ12の長穴取付孔21の周壁面との間に回り止め用の回止チップ19が挿入されている。
このような背面電子衝撃加熱装置では、ホルダ12に簡単な機械加工作られ長穴取付孔21とフィラメント支柱17との間に、同フィラメント支柱17の回転を阻止する回り止め用の回止チップ19が挿入されていることにより、加熱と冷却を繰り返し、フィラメント支柱17に回転力が生じても、同フィラメント支柱17が回転するのが阻止される。従って、このフィラメント支柱17を固定しているナット20、20の緩みが防止される。
以上説明した通り、本発明による背面電子衝撃加熱装置では、加熱と冷却を繰り返しても、フィラメント支柱17を固定しているナット20、20の緩みが無いため、長期にわたってフィラメント支柱17が緩まず、フィラメント9を安定して定位置に保持することが出来る。これにより、加熱プレート2の温度やその分布の変動を来さず、安定して加熱をすることが出来る背面電子衝撃加熱装置を得ることが出来る。
本発明では、ホルダ12に簡単な機械的加工で長穴加工された長穴取付孔21とフィラメント支柱17との間に、回り止め用の回止チップ19を挿入し、ホルダ12に対してフィラメント支柱17を回り止めすることにより、前記の目的を達成した。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例をあげて詳細に説明する。
図1は、本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施形態を示す図であり、図2はそのA部拡大図である。
ステンレス鋼等の金属からなるテーブル6の上に真空チャンバ4が載せて固定されている。テーブル6の中には、冷却液通路7が形成され、この冷却液通路7に水等の冷却液を通すことにより、テーブル6が冷却される。
このテーブル6の上には、前記真空チャンバ4の中に加熱容器1が設置されている。この加熱容器1は、下面が開いた容器状のものであって、耐食性の優れたPBN等で出来た蒸発皿23を載せる天板が平坦な加熱プレート2となったものである。より具体的には、加熱容器1は、加熱プレート2が天板となってその上面側が閉じられ、加熱プレート2の周囲の下方には、下面側が開口した円筒形状の周壁13が設けられている。加熱容器1の周壁13の下端部はフランジ状になっている。
テーブル6の加熱容器1のフランジ部分を載せる部分には、テーブル6の中心軸の周りに同心円状に溝が設けられ、この溝に真空シール材8とスプリングコンタクト5とが嵌め込まれている。図1の例では、テーブル6の外周側の溝に真空シール材8が嵌め込まれ、内周側の溝にスプリングコンタクト5とが嵌め込まれているが、スプリングコンタクト5を真空シール材8の外側にしてもよい。これら溝に嵌め込まれた真空シール材8とスプリングコンタクト5の上に、前記加熱容器1の周壁13の下端部のフランジ部分が載せられ、さらにこのフランジ部分がその上に当てられた環状の導電性座金16を介して冷却液通路17を有する押え金具15により固定される。この状態で加熱容器1とテーブル6とは電気的に導通すると共に、前記真空シール材8により気密にシールされる。テーブル6は接地され、従って加熱容器1も接地される。
このような加熱容器1の材質としては、黒鉛等の導電体が使用される。これに対し、加熱容器1がアルミナや窒化珪素のようなセラミックで絶縁体からなる場合は、その加熱プレート2の内面や周壁13の内外面の全面をモリブデン等によるメタライズして導体膜を形成し、この導体膜を前記導電性座金16、冷却液通路17を有する押え金具15及びテーブル6を介して接地する。
さらに、この加熱容器1の内部には、テーブル6から支柱14が立設され、この支柱14の上端側に絶縁材で出来た平板状のホルダ12が支持されている。さらにこのホルダ12からフィラメント支柱17が立設され、このフィラメント支柱17に取り付けられたフィラメント支持金具22の先端の輪にフィラメント9が取り付けられている。このフィラメント9は、加熱容器1の中でその加熱プレート2の背後に設けられている。またこのフィラメント9には、フィラメント加熱電源10が接続されている。さらに、このフィラメント9と加熱プレート2との間には、加熱容器1、導電性座金16、押え金具15及びテーブル6を介して電子加速電源11により加速電圧が印加される。なお加熱プレート2を有する加熱容器1は接地され、フィラメント9に対して正電位に保持される。
前記フィラメント支柱17の中間部には、フィラメント9の下方に位置するようにリフレクタ3が取り付けられている。このリフレクタ3は、フィラメント支柱17を介してフィラメント支持金具22とフィラメント9に導通しており、同フィラメント9と同電位のマイナス電位とされる。
このような背面電子衝撃加熱装置では、フィラメント9と加熱プレート2との間に電子加速電源11により一定の高電圧の加速電圧を印加すると共に、フィラメント加熱電源10によりフィラメント9に通電すると、フィラメント9から熱電子があらゆる方向に放出される。この熱電子のうち下に向かった熱電子はマイナス電位になったリフレクタ3によって反射され、上に向かった熱電子と共に前記加速電圧により加速されて加熱プレート2の下面に衝突する。このため、電子衝撃により加熱プレート2が加熱される。加熱プレート2に生じる熱は、フィラメント9の下方に設けられたリフレクタ3により反射され、出来る限り熱が不要な個所に拡散しないようになっている。加熱プレート2に衝突した電子は、加熱容器1の周壁13から導電性座金16、押え金具15、テーブル6を介してアースに流れる。
加熱プレート2が予め定められた温度に達すると、フィラメント加熱電源10からフィラメント9に通電する電力が下げられ、加熱プレート2の温度が定められた温度に維持される。そして、予め定められた時間が経過すると、フィラメント9への通電が停止され、加熱プレート2の加熱を停止する。その後、加熱容器1の殆どの熱は、冷却液通路17を有する押え金具16とテーブル6の冷却液通路7に通している冷却液によりテーブル6や加熱容器1が冷却され、加熱プレート2が降温される。
図2は、図1のA部を示しており、それはフィラメント支柱17を平板状のホルダ12の長穴取付孔21に取り付けた状態の図である。図3は、その部分のフィラメント支柱17を平板状のホルダ12の長穴取付孔21に取り付ける前の状態の分解斜視図である。
ホルダ12に取り付けるフィラメント支柱17の下端側の部分は、ネジが切られている。このフィラメント支柱17のネジが切られた部分の一部が縦長に削り取られ、平坦面18となっている。この平坦面18の形状、寸法に合わせて、その平坦面18の縦横寸法よりやや小さな平坦面を持った回止チップ19が添えられる。この回止チップ19は、半円柱形のいわゆる蒲鉾形をしており、その平坦面と反対側の面は縦長の部分円筒面である。フィラメント支柱17の平坦面18に回止チップ19を添えた時のフィラメント支柱17と回止チップ19とを含む幅寸法は、ホルダ12の長穴取付孔21より僅かに小さいが、その差は出来るだけ小さくする。
図3に示したように、フィラメント支柱17のネジ部分に一方のナット20をねじ込んでおき、このナット20をフィラメント支柱17の平坦面18より上の部分に位置させておく。この状態でフィラメント支柱17の平坦面18に回止チップ19を添え、この部分をホルダ12の長穴取付孔21に差し込む。その後、フィラメント支柱17の下端にもう一方のナット20をねじ込み、こられ上下のナット20、20でホルダ12を上下から挟み、ナット20、20を締め付ける。これにより、フィラメント支柱17がホルダ12から立設された状態で固定される。この状態では、図2に示すように、フィラメント支柱17の平坦面18に添えた回止チップ19がホルダ12の長穴取付孔21の中にあり、回止チップ19の部分円筒面が長穴取付孔21の周壁面に当たるようにする。長穴取付孔21の中にある回止チップ19は、上下のナット20、20の間の位置にある。これにより、フィラメント支柱17がホルダ12に対して回転しないようになる。
図4は、フィラメント支柱17を平板状のホルダ12の長穴取付孔21に取り付ける前の状態の他の実施例を示す分解斜視図である。この実施例では、回止チップ19が半円柱状の、いわゆる蒲鉾形ではなく、立方体形をしている。そして、この回止チップ19と共にフィラメント支柱17のネジ部分が嵌め込まれるホルダ12の長穴取付孔21では、立方体形の回止チップ19との嵌合により、フィラメント支柱17の回り止めがより確実となる。
本発明による電子衝撃加熱装置は、熱電子を発生させるフィラメントを加熱プレートの背面に対向して支持し、発生した熱電子を加速して加熱プレートに衝突させて加熱プレートを発熱させるものであり、例えば蒸発皿に供給される金属微粉の蒸発用加熱装置として利用される。
本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施例を示す概略縦断面図である。 図1のA部を示す要部拡大断面図である。 本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施例において使用されるフィラメント支柱とそれを取り付けるホルダの長穴取付孔の部分を示す斜視図である。 本発明による背面電子衝撃加熱装置の他の実施例において使用されるフィラメント支柱とそれを取り付けるホルダの長穴取付孔の部分を示す斜視図である。 背面電子衝撃加熱装置の従来例を示す概略縦断面図である。
1 加熱容器
2 加熱プレート
9 フィラメント
12 ホルダ
17 フィラメント支柱
18 フィラメント支柱の平坦面
19 回止チップ
20 ナット
21 ホルダの長穴取付孔

Claims (4)

  1. フィラメント(9)で発生した熱電子を加速してこれを加熱容器(1)の天板となる加熱プレート(2)にその背面から衝突させて加熱プレート(2)を発熱させる背面電子衝撃加熱装置であって、フィラメント(9)がホルダ(12)に立設されたフィラメント支柱(17)に支持されていると共に、ホルダ(12)の長穴取付孔(21)とフィラメント支柱(17)との間に、同フィラメント支柱(17)の回転を阻止する回り止め用の回止チップ(19)が挿入されていることを特徴とする背面電子衝撃加熱装置。
  2. フィラメント支柱(17)は、ホルダ(12)の長穴取付孔(21)に挿入される部分がネジとなっていて、このフィラメント支柱(17)のネジ部分にねじ込んだナット(20)によりフィラメント支柱(17)がホルダ(12)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の背面電子衝撃加熱装置。
  3. 回止チップ(19)は、ホルダ(12)を挟むように設けられた一対のナット(20)、(20)の間に挟まれた状態でホルダ(12)の長穴取付孔(21)に挿入されることを特徴とする請求項2に記載の背面電子衝撃加熱装置。
  4. フィラメント支柱(17)は、ナット(20)、(20)をねじ込むためネジ切った部分が一部平坦面(18)となっており、この平坦面(18)とホルダ(12)の長穴取付孔(21)の周壁面との間に回り止め用の回止チップ(19)が挿入されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の背面電子衝撃加熱装置。
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