JP2012002047A - 壁面のはつり工法と壁面のはつり装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】はつりを行う壁面に長いレール軌道を形成し、ウォータージェット噴射装置をレールに沿って走行させ、前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部を、前記所定軌間のレールの間に跨る一対のビームに沿って往復動させ、且つ、該可動ノズル部の前記ビームに沿う往動又は復動の切り替わり時に前記ウォータージェット噴射装置を前記レールに沿って所定ピッチ分走行させる。
【選択図】図8
Description
また、引用文献4のように軌道を足場に敷設して台車を走行させる場合、そうした足場を敷設できる現場でなくてはならず、かつ、軌道である以上、足場に精度が要求されると共に移動範囲(橋の幅方向)の足場を組むとなると、大掛かりなものとなり、解体にも時間を要することになる。そして、軌道と直交する方向(橋の長手方向)にノズルを移動させるに、この方向にノズルを移動させるスライダー機構が必要とされるものである。
はつりを行う壁面に対して直接に、一対のI型鋼レールを所定の間隔を隔てて並行にアンカーボルトによって敷設すると共にその長手方向に複数本を相互に連結して長い軌道を形成し、
前記一対のI型鋼レールのフランジを挟持する転動輪と、該フランジ面に接当する走行用油圧駆動輪と、該走行用油圧駆動輪を駆動する第1油圧モーターとを備えたウォータージェット噴射装置を前記一対のI型鋼レールに沿って走行させ、
前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部は、往復動用油圧駆動輪と該往復動用油圧駆動輪を駆動する第2油圧モーターとを備え、前記一対のI型鋼レールの間に延びる一対のビームに沿って往復動させ、
前記一対のI型鋼レールは、はつり作業終了部分については連結解除して撤去し、また、はつり所要方向に移動させて順次連結敷設し、ウォータージェット噴射装置を所要の長さに渡って連続して稼動させることではつり面を拡張して行く、
という手段を講じたものである。
はつりを行う壁面に対して直接に、一対のI型鋼レールを所定の間隔を隔てて並行にアンカーボルトによって敷設すると共にその長手方向に複数本を相互に連結して長い軌道を構成し、
前記ウォータージェット噴射装置は、前記一対のI型鋼レールのフランジを挟持する転動輪と、該フランジに接当する走行用油圧駆動輪と、該走行用油圧駆動輪を駆動する第1油圧モーターとを備え、前記一対のI型鋼レールに沿って走行可能に構成され、
前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部は、往復動用油圧駆動輪と該往復動用油圧駆動輪を駆動する第2油圧モーターとを備え、前記一対のI型鋼レールの間に延びる一対のビームに沿って往復動可能に構成され、且つ、
前記一対のI型鋼レールは、相互の連結及び連結解除が自在に構成され、既設のI型鋼レールの連結解除移動と再連結によって軌道の延長を行うことではつり面を拡張できるように構成されている、
という手段を講じたものである。
本発明に関するその他の具体的な効果については、以下の実施例の説明から明らかとなろう。
先ず、前記ウォータージェット噴射装置が、前記一対のI型鋼レールのフランジを挟持する転動輪と、該フランジに接当する走行用油圧駆動輪と、該走行用油圧駆動輪を駆動する第1油圧モーターとを備えていて前記一対のI型鋼レールに沿って走行され、前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部が、往復動用油圧駆動輪と該往復動用油圧駆動輪を駆動する第2油圧モーターとを備え、前記ビームに沿って往復動されるのが好ましい。
即ち、前記壁面が橋梁の床版の下向面であって、前記ウォータージェット噴射装置に超高圧水ホースで接続された高圧ポンプとその動力源、前記往復動用油圧駆動輪に駆動油圧ホースで接続された油圧ポンプとその動力源が台船に設けられているのが好ましい。
図1は、橋梁の床版の裏面(水面側)のはつりを行うときの、水面から見た正面図であり、図2は、レール軌道2を敷設した壁面1の背面図(水面側から見た底面図)であり、図3は、図2における“A”の部分を拡大し、且つ、正面から見た図である。
また、この実施例のように、前記壁面1が橋梁の床版の下向面である場合に、前記ウォータージェット噴射装置7に対する高圧水及び油圧を、その橋梁下方の河川の台船15から、供給するようにしている。
ここでは、橋梁の床の裏面である、はつりを行う壁面1に対して直接に、所定軌間(約2.6m)のレール軌道2の長手方向に沿って、所定の間隔(約2m)を隔ててアンカーボルト3を用いてブラケット4(H型鋼で100mmX200mm))を敷設し、複数本(橋の幅による)の一対のI型鋼レール5を、所定の軌間を形成するようにボルト6によって前記ブラケット4にボルト連結で固定して長いレール軌道2が構成されている。
そして、前記ブラケット4の固定は、図3に拡大して示すように、アンカーボルト3により固定される一対の押さえ金具3Aによって、前記ブラケット4のH型の一方の辺(壁面1に接当している)を押さえるようにして行われる。
図5及び図6において、壁面1は、はつりが行われた厚みを含め、所定の厚みで描かれているが、これは、橋梁の床版の厚みを示すものではなく、最外側面のコンクリート層の厚みの一部を示すものであり、図4において、実線で示す境界線21で囲まれた範囲は、はつりが行われた面を示す。
従って、超高圧水ホース19及び駆動油圧ホース20の長さが足りない場合には、台船15を適宜移動させれば、ウォータージェット噴射装置7を、はつり面の位置に容易に対応させることができる。
2:軌道
3:アンカーボルト
5:I型鋼レール
5A:I型鋼レールのフランジ
8:可動ノズル部
7:ウォータージェット噴射装置
9:ビーム
10:転動輪
11:走行用油圧駆動輪
12:第1油圧モーター
13:第2油圧モーター
16:往復動用油圧駆動輪
Claims (8)
- 可動ノズル部から超高圧水を噴射するウォータージェット噴射装置を用いた壁面のはつり工法であって、
はつりを行う壁面に対して直接に、所定軌間のレール軌道の長手方向に沿って、所定の間隔を隔ててアンカーボルトを用いてブラケットを敷設し、
複数本の一対のI型鋼レールを、所定の軌間を形成するようにボルトによって前記ブラケットにボルト連結で固定して長いレール軌道を形成し、
前記ウォータージェット噴射装置を、油圧を用いて前記一対のI型鋼レールに沿って走行させ、
前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部を、油圧を用いて前記所定軌間のI型鋼レールの間に跨る一対のビームに沿って往復動させ、且つ、
該可動ノズル部の前記ビームに沿う往動又は復動の切り替わり時に前記ウォータージェット噴射装置を前記I型鋼レールに沿って所定ピッチ分走行させることを繰り返す、
ことを特徴とする壁面のはつり工法。 - 前記ウォータージェット噴射装置が、前記一対のI型鋼レールのフランジを挟持する転動輪と、該フランジに接当する走行用油圧駆動輪と、該走行用油圧駆動輪を駆動する第1油圧モーターとを備えていて前記一対のI型鋼レールに沿って走行され、
前記ウォータージェット噴射装置の可動ノズル部が、往復動用油圧駆動輪と該往復動用油圧駆動輪を駆動する第2油圧モーターとを備え、前記ビームに沿って往復動される、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁面のはつり工法。 - 前記ブラケット及び一対のI型鋼レールは、はつり作業終了部分については連結解除して撤去し、また、はつり所要方向に移動させて順次敷設し、ウォータージェット噴射装置を所要の長さに渡って連続して稼動させることで、レール軌道の長手方向におけるはつり面の拡張を行う、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁面のはつり工法。 - 前記一対のI型鋼レールは、その長手方向に直交する方向で、任意乃至所定の間隔でもって順次並行に新規敷設又は既設レールの移設によってレール軌道に直交する方向のはつり面の拡張を行うべく、当初のはつり面に、次のレーン用としてのI型鋼レールの敷設又は移設を行うための前記ブラケット敷設用の非はつり部を、I型鋼レールの長手方向に於いて、且つその長手方向に沿って所定間隔で残すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の壁面のはつり工法。
- 前記ブラケットがH型鋼であり、各ブラケットの位置において前記I型鋼レールの相互の中継固定がなされて長いレール軌道を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の壁面のはつり工法。
- 前記壁面が橋梁の床版の下向面であって、前記ウォータージェット噴射装置に対する高圧水及び油圧を、その橋梁下方の河川の台船から供給することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の壁面のはつり工法。
- 可動ノズル部から超高圧水を噴射するウォータージェット噴射装置を用いた壁面のはつり装置であって、
はつりを行う壁面に対して直接に、所定軌間のレール軌道の長手方向に沿って、所定の間隔を隔ててアンカーボルトを用いてブラケットを敷設し、複数本の一対のI型鋼レールを、所定の軌間を形成するようにボルトによって前記ブラケットにボルト連結で固定して長いレール軌道が構成され、
前記ウォータージェット噴射装置が、前記一対のI型鋼レールのフランジを挟持する転動輪と、該フランジに接当する走行用油圧駆動輪と、該走行用油圧駆動輪を駆動する第1油圧モーターとを備え、油圧を用いて前記一対のI型鋼レールに沿って走行できるように構成され、
前記ウォータージェット噴射装置は、更に可動ノズル部を備え、該可動ノズル部が、往復動用油圧駆動輪と該往復動用油圧駆動輪を駆動する第2油圧モーターとを備え、油圧を用いて前記所定軌間のI型鋼レールの間に跨る一対のビームに沿って往復動されるように構成され、
且つ、該可動ノズル部の前記ビームに沿う往動又は復動の切り替わり時に前記ウォータージェット噴射装置を前記I型鋼レールに沿って所定ピッチ分走行させることを繰り返す制御手段が設けられている、
ことを特徴とする壁面のはつり装置。 - 前記壁面が橋梁の床版の下向面であって、前記ウォータージェット噴射装置に超高圧水ホースで接続された高圧ポンプとその動力源、前記往復動用油圧駆動輪に駆動油圧ホースで接続された油圧ポンプとその動力源が台船に設けられている、
ことを特徴とする請求項7に記載の壁面のはつり装置。
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