JP2007218048A - コンクリート橋桁狭隘部のはつり装置及び同はつり装置の使用方法並びにコンクリート橋桁狭隘部の補修方法。 - Google Patents

コンクリート橋桁狭隘部のはつり装置及び同はつり装置の使用方法並びにコンクリート橋桁狭隘部の補修方法。 Download PDF

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留繁 疋田
Makoto Narui
信 成井
Shitoki Kanefuji
しと記 金藤
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Abstract

【課題】 コンクリート橋桁の端面同士が対向して形成される狭隘部の劣化部をはつるはつり装置及び補修方法を提供する。
【解決手段】 コンクリート橋桁端面75同士が対向する狭隘部73に挿入可能に形成され高圧水が供給される管体9の一端に装着されたノズル7と、ノズルを下端にして垂下させ管体を回転可能に支持する管体支持具11と、管体を回転駆動させる駆動手段27と、管体支持具を支持する支持架台13と、支持架台が水平方向に走行可能に載置された基台15と、支持架台を走行させる走行駆動手段19とを備えてなるはつり装置1をフォークリフト29の爪31の上に載置し、狭隘部にノズルを位置させ、ノズルから高圧水を噴射させながら回転させ、狭隘部に沿ってノズルを水平方向に移動させ、次いで深さ方向に移動させる操作を繰り返して、狭隘部の劣化コンクリートをはつる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリートで形成された橋桁の狭隘部をはつるためのはつり装置及びはつり装置の使用方法並びにコンクリート橋桁狭隘部の補修方法に関する。
コンクリート橋梁を構成する橋桁は、通常、橋梁の長手方向に間隔を置いて配置された橋脚の上に掛け渡して設けられる。通常、橋脚上で隣り合う橋桁は、橋桁の伸び等を吸収するため端面同士を対向させかつ間隔をあけて設置されることから、橋脚の上部に橋桁の端面が対向する狭隘部が形成される。このような狭隘部のコンクリート面は、泥などの物質が詰まったり、雨水が流れ込むことで常に湿潤状態になる。これにより、コンクリート面が劣化したり、劣化が促進され、コンクリート橋梁の強度が低下させるおそれがある。
そこで、狭隘部の劣化したコンクリート面を取り除いて補修するため、例えば、削岩機やブレーカー等によってはつることが考えられる。しかし、削岩機やブレーカー等の先端のノミが狭隘部の内深部まで届かないため、狭隘部の周辺を広範囲にわたってはつる必要があるという問題がある。さらに、削岩機やブレーカー等によって狭隘部をはつると、橋桁の他の箇所に余計なひび割れを発生させるおそれがある。
また、特許文献1には、高圧水を供給する管体の一端にノズルを装着し、このノズルに孔軸が管体の管軸に対して角度を有する噴射孔を形成し、その管体を支持する管体支持具を直交3軸方向に移動可能に支持した劣化コンクリート層のはつり装置が記載されている。これによれば、例えば、橋脚上の橋桁の下面に対向させてノズルを位置させ、高圧水を噴射しながらコンクリート面に沿ってノズルを水平方向に移動させることにより、橋桁の他の箇所に余計なひび割れを発生させることなく、コンクリート面の劣化部をはつることができる。
特開2002−167976公報
しかし、特許文献1には、コンクリート橋梁の橋桁端面に形成される狭隘部の劣化コンクリート層をはつるはつり装置については考慮されていない。
本発明は、コンクリート橋桁の端面同士が対向して形成される狭隘部の橋桁端面の劣化コンクリートをはつるコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置及びそのはつり装置の使用方法並びに補修方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置は、コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部に挿入可能に形成され一端に高圧水が供給される管体と、前記管体の他端に装着され前記管体の管軸に対して孔軸が角度を有して形成された高圧水が噴射される噴射孔を有するノズルと、前記ノズルを下に垂下させて前記管体を回転可能に支持する管体支持具と、前記管体支持具を直交3軸方向に移動可能に支持する移動支持手段と、前記管体を回転駆動させる駆動手段とを備えてなることを特徴とする。
すなわち、管体支持具に垂下させた管体を下降させてコンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部に挿入し、下端に装着されたノズルから高圧水を噴射することによって、狭隘部の橋桁端面の劣化コンクリート層をはつることができる。また、移動支持手段によりノズルを直交3軸方向、つまり、水平面上の狭隘部の延在方向に対して平行なX軸方向と、水平面上でX軸に直交するY軸方向と、狭隘部の深さ方向であるZ軸方向とに移動させることにより、橋桁端面の全面の劣化コンクリート層をはつることができる。また、高圧水を噴射しているノズルを回転させることにより、狭隘部を形成する対向する2つの橋桁端面の劣化コンクリート層を同時にはつることが可能となり、劣化コンクリート層をはつる作業時間を短縮することができる。さらに、噴射孔を管軸に対して2又に形成すれば、一層、劣化コンクリートをはつる作業の効率を向上できる。また、ノズルが狭隘部内で触れ回るのを低減することができる。
また、本発明の他のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置は、管体を直交3軸方向に移動可能に支持する移動支持手段に代えて、管体支持具を支持する支持架台と、支持架台が水平方向に走行可能に載置された基台と、支持架台の走行を案内するガイド部材と、支持架台を走行させる走行駆動手段とを備えてコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置を構成することができる。このはつり装置の場合、基台をフォークリフトの爪の上に載置し、水平方向(X軸方向)以外の直交2軸方向(Y、Z軸方向)は、フォークリフトにより管体を移動させるようにする。すなわち、フォークリフトを走行させてノズルを狭隘部の上部に位置させるとともにガイド部材を狭隘部に対して平行(X軸方向)に設置し、フォークリフトの爪を下降させることによりノズルを狭隘部の橋桁端面に位置させる。次に、ノズルから高圧水を噴射させながら回転させ、ガイド部材によりノズルを狭隘部の橋桁端面に沿って水平方向(X軸方向)に移動させ、水平方向(X軸方向)のはつりが終わったら、はつった分だけフォークリフトの爪を下降させ、ノズルを狭隘部に沿って深さ方向(Z軸方向)に移動させる。そして、再び狭隘部に沿って水平方向(X軸方向)にノズルを移動させて狭隘部の橋桁端面をはつる。この操作を繰り返し行うことで橋桁端面の全面の劣化コンクリートをはつることができる。
また、本発明のコンクリート橋桁狭隘部の補修方法は、本発明のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置を用いて、コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部の端面のコンクリートをはつり、はつり面に対向させて対向表面に突起が形成された樹脂シートを保持し、前記はつり面と前記樹脂シートの間にコンクリートを注入してコンクリート橋桁狭隘部を補修することを特徴とする。
すなわち、樹脂シートをコンクリート埋設型枠として用いるとともに、樹脂シートの突起をコンクリートに埋め込ませて固定することにより、樹脂シートを橋桁端面とすることができる。これにより、型枠としての樹脂シートを取り除く必要がないから、補修作業の時間を短縮することができる。さらに、橋桁端面が樹脂シートによって形成されるため、水や泥等によってコンクリートが劣化されることを低減することができる。また、突起を有する樹脂シートにより橋桁端面のコンクリート面の強度を上げることができる。さらに、突起は、円柱の上部に円柱の径よりも大きな径の円板を設けることで、橋桁端面のコンクリート面と樹脂シートとの十分な付着が得られる。
本発明は、コンクリート橋桁の端面同士が対向して形成される狭隘部の橋桁端面の劣化コンクリートをはつるコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置及びはつり装置の使用方法並びに補修方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1に示すように、紙面に垂直に向かう方向、つまり、水平面上の狭隘部の延在方向と平行な方向をX軸方向、水平面上でX軸に直交する方向をY軸方向、狭隘部の深さ方向をZ軸方向とする。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置1の側面図を示す。図示のように、本実施形態のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置1は、高圧水が供給される管体を構成するランス9と、ランス9の先端に装着されたノズル7と、ノズル7を下に垂下させてランス9を回転可能に支持する管体支持具であるギヤボックス11と、ギヤボックス11を支持する支持架台13と、支持架台13をX軸方向に走行可能に載置する基台であるベースプレート15と、支持架台13の走行を案内するガイド部材であるガイドレール17と、支持架台13を走行させる走行駆動手段である送りネジ棒19とを備えて構成される。
ノズル7は、図3に示すように、ランス9の管軸63に対して対称に2又に形成され、管軸63に対して孔軸61が角度θを有した噴射孔5を備えている。また、ランス9から供給される高圧水をウォータージェット3として形成し、噴射孔5から噴射するように形成されている。
ランス9は、円筒管を用いて形成され、スリーブ59によって、適宜長さの円筒管をつなぐことで、狭隘部75の深さに応じて長さに変えることができるようになっている。また、ランス9には、スイベルジョイント41を介して高圧水が供給されるようになっている。スイベルジョイント41は、固定される外筒と、この外筒に回転自由に装着された内筒とを有し、内筒にカップリング51を介してランス9が連結され、外筒に高圧水供給ホース55が連結されるようになっている。そして、スイベルジョイント41は、金具45を介して外筒を支持架台13に固定して設けられている。
ギヤボックス11は、金具43を介して外筒を支持架台13に固定して設けられ、図1、2に示すように、上下に一対の軸受57を有し、これらの軸受57を貫いてランス9が垂直に回転可能に支持されている。ランス9は、図示していないが、ギヤを介してオイルモーター27に連結され、オイルモーター27によって管軸63の周りに回転されるようになっている。
支持架台13は、水平に設けられた水平プレート35と、水平プレート35の一端に起立して垂直に支持される垂直プレート37と、水平プレートの一端に対向する端部と垂直プレートの上端に渡して設けられる補強部材39とで形成されている。また、水平プレート35の下面には、送りネジ棒19と噛み合わされ支持架台13を走行させる送りネジナット49と、ガイドレール17に沿って支持架台13を移動させるスライダー47とが設けられている。
ベースプレート15には、図2に示すように、側面の長端部に沿ってガイドレール17が対向して設けられている。また、ガイドレール17の間に送りネジ棒19が位置され、送りネジ棒19の両端部を回転自由に支持する送りネジ棒支持台21が設けられている。さらに、送りネジ棒19の片端部には、送りネジ棒19を回転させる歯車23と、歯車23を回転駆動させる歯車駆動装置25が設けられている。この歯車駆動装置25により、送りネジ棒19を回転させ、送りネジ棒19に噛み合わされた送りネジナット49を移動させることにより、支持架台13をガイドレール17に沿ってX軸方向に走行させることができる。また、ベースプレート15の下面には、フォークリフト29の爪31を差込み固定する差込固定部33が設けられている。
次に、本実施形態のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置1の使用方法について説明する。図1に示すように、コンクリート橋梁は、橋脚65の上に設けられた支承67の上に橋桁69がある程度移動可能に設置されている。同一の橋脚65に隣り合って設置される2つの橋桁69の端面間には、橋桁69の伸びを吸収するための遊間部と呼ばれる隙間が形成されている。つまり、対向する2つの橋桁端面75によって狭隘部73が形成されている。また、狭隘部73の上部には、図示していないが、狭隘部73を塞ぐための伸縮装置が設置されている。また、橋桁69の上面には、アスファルトなどによって路面71が形成されている。
ここで、狭隘部73の劣化したコンクリート面をはつるために、まず、狭隘部71の上部に設置された図示していない伸縮装置を取り外す。次に、コンクリート橋桁狭隘部のはつり装置1のベースプレート15をフォークリフト29の爪31の上に載置し、フォークリフト29を路面71上でX軸及びY軸方向に走行操作して、コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部73の位置にノズル7を位置させる。次いで、フォークリフト29の爪31を下げることによってノズル7をZ軸方向に移動させて狭隘部75に挿入する。ノズル7からウォータージェット3を噴射してコンクリート橋桁の端面のコンクリート層をはつる。そして、送りネジ棒19を回転させてコンクリート橋桁の端面に沿ってノズル7をX軸方向に移動させてはつり部を移動させる。次いで、Z軸方向に移動させてコンクリート橋桁の端面のコンクリート層をはつる操作を繰り返す。
このように、本実施形態のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置1を使用して、ノズル7をX、Y、Z軸方向に移動して、コンクリート橋桁の狭隘部73の劣化コンクリートをはつることができる。
また、ウォータージェット3を噴射させながらノズル7を回転させて狭隘部73に挿入することにより、狭隘部73の対向する2つの橋桁端面75を同時にはつることができる。これにより、劣化コンクリートをはつる作業時間を短縮することができる。さらに、噴射孔5を管軸63に対して2又に形成しているため、一層、劣化コンクリートをはつる作業の効率を向上させることができる。
また、2又の噴射孔5の一方を塞ぎノズル7を回転させて対向する2つの橋桁端面75をはつってもよい。これにより、ランス9に供給される高圧水の圧力を変えることなく、ノズル7を2又に分けたときよりもの高い圧力の高圧水をウォータージェット3としてノズル7から噴射することができる。
また、ウォータージェット3は、水圧70Mpa〜250Mpaで推量30L/毎分〜180L/毎分の範囲でノズル7から噴射される。
また、ランス9の管軸63に対して噴射孔5の孔軸61の角度θを大きくするとはつり幅64を大きくすることができる。例えば、管軸63に対して各孔軸61の角度2θを15°にすると、幅6cm程度はつりができる。
また、噴射孔5は、ヒネリ又はネジリを加えることがで、効率良くコンクリートをはつることができる。
(実施形態2)
次に、図4に、本発明の実施形態2のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置79の構成を示す。同図は、図1と同様、はつり装置79の側面図である。本実施形態が実施形態1と相違する点は、フォークリフト29の昇降機能に代えて、昇降装置81を設けたことにある。そこで、実施形態1で既に説明した構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図示のように、本実施形態の昇降装置81は、水平に設けられた基盤83と、基盤83上に垂直に設けられた対向する2つの昇降レール85と、各昇降レール85の上端部に渡して設けられる図示していない補強部材と、昇降レール85の上端と基盤83の端部を渡して設けられる補強部材87とを備えている。また、2つの昇降レール85に沿って昇降される昇降台89が設けられている。昇降台89は、図示していない昇降駆動手段によって昇降可能になっている。昇降駆動手段は、例えば、昇降台89をチェーン等の索条により吊り下げ、索条をモータ等により巻き取り及び巻き出しすることによって、昇降台89を昇降させるようになっている。昇降台89に、実施形態1のはつり装置1を搭載して、本実施形態のはつり装置79が形成される。
このように構成されることから、はつり装置79をクレーンなどの重機を用いて吊り上げて、コンクリート橋桁の狭隘部73の近傍に運び、はつり装置79の支持架台13の水平走行方向をX軸方向に合わせて、かつ、ノズル7を狭隘部73に挿入可能な位置に設置する。そして、昇降装置81の昇降台89を降下させてノズル7を狭隘部73の上端部に移動し、ノズル7からウォータージェット3を噴射する。このウォータージェット3の水圧によって狭隘部73のコンクリート橋桁の端面のコンクリート層がはつられる。次いで、支持架台13をガイドレール17に沿ってX軸方向に移動させて、ノズル7を狭隘部73に沿ってX軸方向に移動させて、支持架台13の走行範囲に対応する狭隘部73のコンクリート層をはつる。次いで、昇降台89を降下させてノズル7をZ軸方向に移動させ、同様の操作を繰り返す。
支持架台13の走行範囲に対応する狭隘部73のコンクリート層の全面のはつりが終了したら、昇降台89を上昇させてノズル7を狭隘部73から抜き出し、はつり装置79をクレーンなどの重機を用いて吊り上げて、はつり対象の狭隘部73に位置をずらして、同様の操作を繰り返す。
上述したように、本実施形態のはつり装置79によれば、実施形態1と同様の効果が得られる。特に、支持架台13を昇降させる昇降装置81を設けたことから、はつり装置79が設置された位置に対応する狭隘部73のコンクリートの劣化部を自動的にはつることができる。
本実施形態2では、はつり対象の狭隘部73の位置を変更するたびに、クレーンなどによりはつり装置79を吊り下げて移動するようにしたが、狭隘部73のX軸及びY軸方向にはつり装置79を移動させる移動手段を設けることができる。この移動手段としては、例えば、昇降装置81の基盤83の下面に車輪を設けて構成することができる。このように構成することにより、支持架台13と昇降装置81と基盤83の下面に設けた車輪とによって、管体支持具であるギヤボックス11をX、Y、Z軸方向に移動可能に支持する移動支持手段を構成することができる。
この場合、基盤83の少なくとも3箇所にジャッキ式の脚を設けることが望ましい。これによれば、ジャッキ式の脚を退避させて車輪を路面71に接触させることにより移動可能にできる。一方、ジャッキ式の脚を進出させて車輪を路面71から浮かせることにより、はつり装置79を路面71に固定させ、安定したはつり作業を行うことができる。また、ジャッキ式の脚の高さを調節することにより、基盤83の傾きを調整して、狭隘部73の橋桁端面75に対してランス9を平行に挿入することができる。ジャッキ式の脚としては、基盤83にねじ込んで設けられるねじ込み式のジャッキを適用できる。
(実施形態3)
次に、図5及び図6を用いて、本発明のコンクリート橋桁狭隘部を補修する補修方法の一実施形態について説明する。本実施形態は、本発明のはつり装置を用いてコンクリート橋桁狭隘部の劣化コンクリートをはつって除去した後のコンクリート橋桁の端部にコンクリート層を形成する補修方法である。
図5に示すように、実施形態1又は2のはつり装置1、79を用いて、狭隘部73の端面のコンクリートのはつり面97に間隔をおいて対向させて樹脂シート93を保持する。樹脂シート93は、図6に示すように、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐食性に優れた熱可塑性の樹脂のシート92材の一方の面に突出させて、複数の突起91を間隔をあけて適宜配置して形成されている。突起91は、円柱状の脚部91aの先端に脚部91aの径より大きな径の円板状の頭部91bを有して形成されている。
このように形成される樹脂シート93を、図5に示すように、スペーサ99の両面にそれぞれシート材92側の面を両面接着テープなどにより貼り付けて型枠を形成する。そして、樹脂シート93の突起91側の面をはつり面97に対向させて樹脂シート93を狭隘部73内に挿入して固定する。次に、樹脂シート93とはつり面97との間に形成された空間101の底面と両側の側面を当て板95により塞ぎ、空間101にコンクリートを打ち込む。空間101に打ち込んだコンクリートが固まったら、当て板95とスペーサ99を取り外す。これにより、コンクリート橋桁狭隘部の劣化コンクリートを除去したはつり面97に、樹脂シート93を表面とする補修コンクリート層が形成される。
すなわち、本実施形態の補修方法によれば、樹脂シート93をコンクリート型枠として用いるとともに、樹脂シート93の突起91をコンクリートに埋め込ませて固定することにより、樹脂シート93を橋桁端面75とすることができる。これにより、型枠を構成する樹脂シート93を取り除く必要がないから、補修作業の時間を短縮することができる。
また、一対の樹脂シート93の間にスペーサ99を設置することで、橋桁69の伸びを吸収するための遊間部を端面間に形成することができる。さらに、橋桁端面75が樹脂シート93によって形成されるため、水や泥等によって補修コンクリート層が劣化されるのを低減できる。また、突起91により補修コンクリート層の強度を高めることができ、かつ、補修コンクリート層と樹脂シート93との結合を強固にできる。
なお、空間101に打ち込む補修コンクリートは、短期間に高い強度が得られる早強コンクリートを使用することが望ましい。これにより、短期間に高い強度の補修コンクリート層を形成することができる。
本実施形態では、樹脂シート93をはつり面97に対向させて保持する方法として、スペーサ99の両面にそれぞれ樹脂シート93を貼り付けた型枠を用いる例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、はつり面97にモルタルを塗布し、そのモルタルが固まらないうちに樹脂シート93の突起91を差し込んで固定することにより、補修コンクリート層を形成することができる。又は、樹脂シート93の突起91を有する面に軽量モルタルを貼り付けて、はつり面97に貼り付けて補修コンクリート層を形成することができる。また、樹脂シート93の突起91を有する面に軽量モルタルを貼り付けたものを、図5のような型枠として用い、空間101にコンクリートを打設して補修コンクリート層を形成することができる。
本願発明の実施形態1のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置の側面図である。 実施形態1のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置の平面図である。 実施形態1のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置のノズルの断面図である。 実施形態2のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置の側面図である。 実施形態3のコンクリート橋桁狭隘部の補修方法の橋桁端面の側面図である。 実施形態3のコンクリート橋桁狭隘部の補修に使用する樹脂シートの斜視図である。
符号の説明
1 はつり装置
3 ウォータージェット
5 噴射孔
7 ノズル
9 ランス
11 ギヤボックス
13 支持架台
15 ベースプレート
17 ガイドレール
19 送りネジ棒
21 送りネジ棒支持台
23 歯車
25 歯車駆動装置
27 オイルモーター
29 フォークリフト
31 爪
33 差込固定部
35 水平プレート
37 垂直プレート
39 補強部材
41 スイベルジョイント
43、45 金具
47 スライダー
49 送りネジナット
51 カップリング
53 高圧水供給ノズル
55 高圧水供給ホース
57 軸受
59 スリーブ
61 孔軸
63 管軸
64 はつり幅
65 橋脚
67 支承
69 橋桁
71 路面
73 狭隘部
75 橋桁端面
97 はつり面
θ 角度

Claims (7)

  1. コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部に挿入可能に形成され一端に高圧水が供給される管体と、前記管体の他端に装着され前記管体の管軸に対して孔軸が角度を有して形成された高圧水が噴射される噴射孔を有するノズルと、前記ノズルを下に垂下させて前記管体を回転可能に支持する管体支持具と、前記管体支持具を直交3軸方向に移動可能に支持する移動支持手段と、前記管体を回転駆動させる駆動手段とを備えてなるコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置。
  2. コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部に挿入可能に形成され一端に高圧水が供給される管体と、前記管体の他端に装着され前記管体の管軸に対して孔軸が角度を有して形成された高圧水が噴射される噴射孔を有するノズルと、前記ノズルを下に垂下させて前記管体を回転可能に前記管体を支持する管体支持具と、前記管体支持具を支持する支持架台と、前記支持架台が水平方向に走行可能に載置された基台と、前記支持架台の走行を案内するガイド部材と、前記支持架台を走行させる走行駆動手段と、前記管体を回転駆動させる駆動手段とを備えてなるコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置。
  3. 請求項2に記載のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置の前記基台をフォークリフトの爪の上に載置し、前記フォークリフトを操作して前記コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部に前記ノズルを位置させ、前記ノズルから高圧水を噴射し、前記コンクリート橋桁の端面に沿って前記ノズルを水平方向に移動させ前記コンクリート橋桁の端面のコンクリートをはつり、次いで深さ方向に移動させ前記コンクリート橋桁の端面のコンクリートをはつる操作を繰り返すことを特徴とするコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置の使用方法。
  4. 請求項1又は2に記載のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置において、前記噴射孔は、前記管体の管軸に対称に2又に形成されてなることを特徴とするコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置。
  5. 請求項1又は2に記載のコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置において、前記噴射孔は、2又に分かれヒネリ又はネジリを加えて形成されてなることを特徴とするコンクリート橋桁狭隘部のはつり装置。
  6. 請求項1、2、4又は5に記載のはつり装置を用いて、前記コンクリート橋桁の端面同士が対向する狭隘部の端面のコンクリートをはつり、はつり面に対向させて対向表面に突起が形成された樹脂シートを埋設型枠として使用し、前記はつり面と前記樹脂シートの間にコンクリートを注入してコンクリート橋桁狭隘部を補修する補修方法。
  7. 請求項6に記載の補修方法において、前記突起は、円柱の上部に前記円柱の径よりも大きな径の円板を有してなることを特徴とするコンクリート橋桁狭隘部を補修する補修方法。
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JP2006042956A Pending JP2007218048A (ja) 2006-02-20 2006-02-20 コンクリート橋桁狭隘部のはつり装置及び同はつり装置の使用方法並びにコンクリート橋桁狭隘部の補修方法。

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010285769A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Pacific Consultants Co Ltd 狭隘部のコンクリート面はつり装置
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