JP2012001328A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録用紙がスイッチバックされる際に搬送路への逆送を防止する画像記録装置の提供。
【解決手段】搬送される記録用紙を検知する第1検出アーム49が逆送を防止する。記録用紙が搬送される搬送路に第1ガイド44が配置されている。第1検出アーム49は、第1ガイド44の案内支持面45から突出するように配置される。第1検出アーム49は、回動中心軸51に突設されている。回動中心軸51は、第1ガイド44に設けられた支持板53に支持されている。回動中心軸51に回動ホイール52が設けられている。回動ホイール52が第1ガイド44に当接することにより回動中心軸51の回動が規制される。第1検出アーム49は、案内支持面45上を逆向きに送られる記録用紙16が当接しても同向きに倒伏しないが、記録用紙16の搬送力を越える外力が作用したときは回動中心軸51のねじれにより倒伏する。
【選択図】図3

Description

この発明は、シートに画像を記録する画像記録装置に関し、より詳細には、シートの第1面(表面)及び第2面(裏面)の両面に画像を記録することが可能な画像記録装置に関するものである。
シート(典型的には記録用紙)の表裏両面に画像を記録することができる画像記録装置が知られている。たとえば、特許文献1は、この種の画像記録装置を開示している。同文献に開示された画像記録装置では、給紙トレイから引き出された記録用紙が搬送路に沿って搬送され、表面に画像が記録される。このように表面に画像が記録された記録用紙は、反転経路に送られて表裏反転された後、再び上記搬送路に戻されて裏面に画像が記録される。したがって、記録用紙の表裏両面に画像が記録される場合は、表面に画像が記録された記録用紙が確実に反転経路に送られる必要がある。
このような記録用紙の搬送が実現されるために、同文献に開示された画像記録装置は、搬送路と反転経路との境界にゲート手段を搭載している。このゲート手段により搬送路からスイッチバックされる記録用紙が反転経路へ案内されるようになっている。具体的には、上記ゲート手段は一対のアームを備えたフラップとして構成されており、各アームの境界部が所定の支持軸によって支持されている。このため、上記ゲート手段は、上記支持軸を中心に揺動自在であり、上記搬送路が閉鎖され且つ上記反転経路が解放される第1姿勢と、上記搬送路が解放され且つ上記反転経路が閉鎖される第2姿勢との間で姿勢変化する。したがって、表面に画像が形成された記録用紙は、第1姿勢にあるゲート手段によって搬送路に沿って案内される。その後、ゲート手段が第2姿勢に姿勢変化することによって、スイッチバックされた記録用紙が反転経路に送られることになる。
前述のように記録用紙が搬送路に沿って搬送された後にスイッチバックされて反転経路に送られるので、常時(記録用紙の搬送が行われていない待機状態)においては、上記ゲート手段が第1姿勢にあることが要請される。なぜなら、もしスイッチバックされた記録用紙が搬送路を逆送された場合は、画像記録部が回復し難い損傷を受けることも予想されるからである。かかる要請を受けて、上記ゲート手段は、第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化が可能であるが、第1姿勢にあるときに第2姿勢と反対側へは姿勢変化しないように構成され且つ常時第1姿勢側へ付勢されている。
特開2002−37500号公報
ところで、一般に画像記録装置の実際の使用上において、いわゆるジャム処理が行われるが、このジャム処理が容易に行われるために、搬送路や反転経路が解放される必要がある。このジャム処理は、解放された搬送路等にユーザーが手を挿入することにより行われるが、ユーザーや処理されるシートがゲート手段を第2姿勢とは反対側へ姿勢変化させようとする力を加えてしまうことがある。ところが、ゲート手段は、第1姿勢にあるときに第2姿勢とは反対側へ姿勢変化しないように構成されているから、ユーザーや処理されるシートによって、ゲート手段を第2姿勢とは反対側へ姿勢変化させようとする力が加わった場合に、ゲート手段が破損してしまう恐れがある。
本発明はかかる背景の下になされたものであって、その目的は、搬送路への逆送を防止し且つ逆送を防止する機構の破損を防止することができる簡単且つ安価な手段を備えた画像記録装置を提供することである。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、第1端を先頭として第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送されるシートの第1面に画像を記録し、上記第1端と反対側の第2端を先頭として第1パスから第2パスを経て再び第1パスへ戻された当該シートの第2面に画像を記録する記録部と、上記記録部よりも搬送方向第1向き下流側に設けられ、上記記録部によって画像が記録されたシートを搬送方向第1向きへ案内する第1ガイドと、上記第1パスから上記第2パスへ通ずる分岐口を形成するように上記第1ガイドよりも搬送方向第1向き下流側に配置され、正転又は逆転することによりシートを搬送方向第1向き又は搬送方向第2向きに搬送するスイッチバックローラと、上記第1ガイドに対して起伏動作可能に配置された第1検出アームを有し、当該第1検出アームが上記第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送されるシートにより搬送方向第1向き下流側に倒伏されることによって当該シートを検知するシート検知手段とを備える。上記第1ガイドに対して起立した第1検出アームは、上記スイッチバックローラが搬送方向第1向きから搬送方向第2向きへ搬送向きを切り換えることにより上記第1パスに進入したシートに当接して当該シートが搬送方向第1向き上流側へ移動することを規制し、当該搬送方向第1向き上流側に上記スイッチバックローラの逆転により搬送されるシートの搬送力よりも大きい外力が付加されたときは当該搬送方向第1向き上流側に倒伏するように構成されている。
この構成によれば、スイッチバックローラが正転することによりシートが第1端を先頭として第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送され、記録部によって第1面に画像が記録される。このシートの第2面にも画像が記録される場合は、スイッチバックローラが逆転し、当該シートが第2端を先頭として搬送方向第2向きに搬送され、第2パスに送られる。第2パスに送られたシートは、上記第2端を先頭として再び第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送され、記録部によって第2面に画像が記録される。
仮に、第1面に画像が記録されたシートが搬送方向第2向きに搬送される際に上記第2パスに送られるのではなく誤って上記第1パスに送られた場合であっても、このシートの第2端は第1検出アームに当接する。そして、シートは、第1検出アームによって搬送方向第1向き上流側へ移動することが規制される。したがって、当該シートが第1パスを逆行することが防止される。
ところで、たとえば第1パスや第2パスにおけるジャム処理が行われる場合は、一般にユーザーは、第1パス等に手を挿入してシートを除去する。このとき、ユーザーが意図せずに第1検出アームを把持するなどすることにより、第1検出アームに対して搬送方向第1向き上流側に大きな外力が付加されるおそれがある。しかし、第1検出アームは、所定以上の外力が搬送方向第1向き上流側に付加されたときに当該搬送方向第1向き上流側に倒伏するから、前述のように第1検出アームに外力が付加されると、当該第1検出アームは当該搬送方向第1向き上流側に倒伏する。したがって、第1検出アームを含むシート検知手段が損傷を受けることがない。
上記所定以上の外力とは、上記スイッチバックローラの逆転により搬送されるシートの搬送力よりも大きい外力を意味し、具体的には、スイッチバックローラにより搬送方向第2向きに送られたシートが第1検出アームを搬送方向第1向き上流側へ押圧する押圧力である。
(2) 上記シート検知手段は、上記第1ガイドに回動自在に支持され且つ上記搬送方向と交差する方向に延び、弾性的なねじり変形が可能な回動中心軸を備えており、当該回動中心軸から上記第1検出アームが突設されているのが好ましい。
この構成によれば、第1面に画像が記録されたシートが搬送方向第1向きに送られ、第1検出アームに当接すると、当該第1検出アームが当該シートに押されて上記回動中心軸が回転する。これにより、起立状態の第1検出アームは、円滑に倒伏することができる。また、この回動中心軸は弾性的にねじり変形が可能であるから、前述のように、第1検出アームに対して搬送方向第1向き上流側に大きな外力が付加された場合には、当該回動中心軸がねじれる。これにより、第1検出アームを含むシート検知手段が損傷を受けることが防止される。
(3) 上記第1検出アームが搬送方向第1向き上流側に倒伏される向きに上記回動中心軸を付勢する付勢手段が設けられていてもよい。また、上記回動中心軸の延出方向に関して上記第1検出アームとは異なる位置に配置され、上記回動中心軸と連動して回動し、上記第1ガイドに設けられた当接部と当接することによって当該回動中心軸の回動を規制し上記第1検出アームを起立状態に位置決めする被当接部とが備えられているのが好ましい。
この構成によれば、上記回動中心軸が回動付勢され、上記第1検出アームが常に起立姿勢となるように付勢される。しかも、上記回動中心軸に上記被当接部が設けられているから、上記第1検出アームは、搬送方向第1向き上流側へ倒伏することが規制された状態で起立姿勢に位置決めされる。したがって、仮に、スイッチバックローラによってシートが上記第1パスに誤って送られた場合でも、このシートの逆送は第1検出アームにより確実に阻止される。
(4) 上記回動中心軸は、樹脂から構成されるのが好ましい。
この構成によれば、回動中心軸はねじりトルクが作用されたときに大きく捻れるので、第1検出アームを含むシート検知手段の損傷が確実に防止される。
(5) 上記シート検出手段は、上記回動中心軸から突設され、上記第1検出アームが上記搬送方向第1向き下流側に倒伏されることによって又は上記第2パスに沿って搬送されるシートによって当該搬送向き下流側に倒伏される第2検出アームをさらに備えていてもよい。
この構成では、第2検出アームが上記回動中心軸に設けられているので、当該回動中心軸が回動することによって、第2検出アームは、回動中心軸を揺動基点として揺動し、第2パスに対して進退する。この第2検出アームは、常時において第2パスに突出した姿勢であり、当該姿勢から第2パスに沿ったシートの搬送向きと反対向きへ第2検出アームが倒伏することが規制されている。
シートが第2パスに沿って搬送されるときに、当該シートが第2検出アームに当接すると、当該第2検出アームが当該シートに押圧されて倒伏する。これにより、当該シートは、第2パスを経て第1パスへ送られる。
第2パスにおけるジャム処理が行われる場合は、一般にユーザーは、第2パスに手を挿入してシートを除去する。このとき、ユーザーが意図せずに第2検出アームを把持するなどすることにより、第2検出アームに対して上記第2パスに沿ったシートの搬送向きと反対向きへ大きな外力が付加されるおそれがある。しかし、第2検出アームに上記搬送力を超える外力が上記第2パスに沿ったシートの搬送向きと反対向きに付加された場合は、第2検出アームが当該向きに倒伏する。したがって、第2検出アームを含むシート検知手段が損傷を受けることがない。
(6) 上記第1ガイドは、上記シートを支持する案内支持面及び当該案内支持面に形成された凹部を有し、上記分岐口よりも搬送方向第1向き上流側に配置された支軸を中心に回動自在に設けられ、当該支軸から搬送方向第1向きへ延びるフラップが備えられていてもよい。このフラップは、上記支軸よりも搬送方向第1向き下流側に配置された補助ローラを有し、当該補助ローラが上記凹部に進入する第1姿勢と、搬送されるシートが上記凹部を覆うことによって上記補助ローラが上記凹部から退出する第2姿勢との間で姿勢変化するように構成されている。
この構成では、第1面に画像が記録されたシートは、案内支持面に支持された状態で搬送方向第1向きに送られ、上記フラップに到達する。このフラップに到達したシートは、上記案内支持面に設けられた凹部に嵌り込んでいる補助ローラを押し上げて当該凹部から退出させる。フラップがこのように第2姿勢に変化することにより、当該シートは、搬送方向第1向き下流側へさらに搬送される。このシートがフラップを通過すると、当該フラップは上記支軸を中心に回動し、上記補助ローラが再び上記凹部に進入した第1姿勢に復帰する。
補助ローラが上記凹部に進入すると、補助ローラによって第1パスが閉鎖されることになる。スイッチバックローラによって上記シートが誤って第1パスに送られたとしても、当該スイッチバックローラにより搬送されるシートは、補助ローラを押し上げることは困難である。したがって、上記シートの逆送は補助ローラによっても規制され、その結果、上記第1検出アームと補助ローラとが協働して、上記シートが第1パスを逆行することが確実に阻止される。
この発明によれば、シートの搬送路への逆送が防止されると共に、逆送防止による画像記録部の内部損傷も確実に防止される。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 図2は、複合機10の断面図である。 図3は、図2において、フラップ63が第2姿勢にあるときの要部拡大図である。 図4は、図2において、フラップ63が第1姿勢にあるときの要部拡大図である。 図5は、複合機10に設けられた第1ガイド44の斜視図である。 図6は、図5における要部拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の好ましい実施形態が説明される。
[複合機の概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。
同図が示すように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備えており、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。プリンタ部11が本発明に係る画像記録装置に相当する。なお、複合機10は、必ずしもスキャナ部12を有している必要はなく、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明に係る画像記録装置が実施されてもよい。したがって、スキャナ部12の詳細な構成の説明は省略される。
複合機10の下部にプリンタ部11が設けられている。プリンタ部11の正面側に開口13が形成されている。この開口13を通じて給紙カセット14及び給紙カセット15がプリンタ部11に装着される。給紙カセット14、15は、定形の矩形の記録用紙16(請求項に記載された「シート」に相当:図3参照)を保持することができる。この記録用紙16は、給紙カセット14又は給紙カセット15からプリンタ部11内へ選択的に供給される。プリンタ部11へ供給された記録用紙16は、記録部17(図2参照)によって画像が記録された後に給紙カセット15の上面18に排出される。したがって、給紙カセット15の上面18は、排紙トレイとして機能する。
複合機10の正面上部に操作パネル19が設けられている。操作パネル19は、各種情報を表示するディスプレイ及び情報の入力を受け付ける入力キーを備えている。複合機10は、操作パネル19から入力された指示情報又は外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどを通じて送信される指示情報に基づいて動作する。
[プリンタ部]
以下、図2〜図6が適宜参照されつつ、プリンタ部11の構成が説明される。
図2が示すように、給紙カセット14及び給紙カセット15は、給紙カセット15を上側として上下二段に配置されている。給紙カセット14、15は、いずれも画像記録が行われる記録用紙16を保持するものである。独立した2つの給紙カセット14、15が設けられることによって、それぞれにサイズや紙種が異なる記録用紙16が保持され得る。
給紙カセット14は箱状に形成されており、複合機10の背面上側(図2における左側)の一部が開口されている。記録用紙16は、給紙カセット14の内部に積層状態で載置される。給紙カセット14は、たとえばA3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙16を収容することができる。給紙カセット15も複合機10の背面上側の一部が開口された箱状のものであり、給紙カセット15の内部に各種サイズの記録用紙16が収容され得る。なお、給紙カセット15の上面18は、複合機10の正面側(図2における右側)に設けられている。
給紙カセット15の傾斜板20の上側に、湾曲した搬送路21が形成されている。プリンタ部11に給紙カセット15が装着されると、傾斜板20が搬送路21の下方に配置され且つ給紙カセット15の上側に給紙ローラ25、アーム26及び軸27が配置される。給紙ローラ25は、アーム26の先端側に回転可能に設けられている。アーム26は、軸27に回動可能に支持されており、軸27は、プリンタ部11の筐体72に支持されている。アーム26は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙カセット15側へ回動付勢されている。
給紙カセット14の傾斜板22の上側に湾曲した搬送路23が形成されている。プリンタ部11に給紙カセット14が装着されると、傾斜板22が搬送路23の下方に配置され且つ給紙カセット14の上側に給紙ローラ28、アーム29及び軸30が配置される。給紙ローラ28は、アーム29の先端側に回転可能に設けられている。アーム29は、軸30に回動可能に支持されており、軸30は、プリンタ部11の筐体72に支持されている。アーム29は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙カセット14側へ回動付勢されている。
[第1パス・第2パス]
図3は、図2における要部拡大図である。
搬送路23及び搬送路21に連続する搬送路31がプリンタ部11の内部に形成されている。なお、搬送路23、搬送路21及び搬送路31が請求項に記載された「第1パス」に相当する。搬送路31は、搬送路23又は搬送路21に沿って搬送された記録用紙16をさらに図3において右側へ搬送するための経路である。搬送路31は、搬送路23と搬送路21とが合流する位置から複合機10の正面側へ向けて給紙カセット15の上面18の上方まで延びている。搬送路23と搬送路21とが合流する位置から複合機10の正面側に向かう方向が「搬送方向第1向き」である。
搬送路31の下流側(後述されるスイッチバックローラ32の上流側)から分岐して第2パス33が形成されている。第2パス33は、同図が示すように第1パスの上流側(搬送路31の上流側)に連結されている。これにより、複合機10は、記録用紙16を表裏反転して表裏両面に画像を記録することができるようになっている。具体的には、第2パス33は、スイッチバックローラ32の上流位置に分岐口48を形成して、当該分岐口48と、搬送路31の上流側とを接続している。
給紙トレイ14、15から引き出された記録用紙16は、第1端(たとえば先端)を先頭として搬送路23(搬送路21)及び搬送路31に沿って搬送され、記録部17によって第1面(たとえば表面)に画像が記録される。裏面にも画像が記録される場合は、記録用紙16は、第2端(後端)を先頭として搬送路31から第2パス33へスイッチバックされ、再び搬送路31へ戻される。これにより、記録用紙16は表裏反転され、記録部17によって裏面に画像が記録される。
搬送路31の上流側にレジストセンサ34が配置されている。具体的には、後述される搬送ローラ35の搬送方向第1向き上流側にレジストセンサ34が設けられている。レジストセンサ30は、搬送路31を通過する記録用紙16の有無を検出する。レジストセンサ30からのオン/オフの信号変化によって、記録用紙16の先端又は後端がレジストセンサ30が設けられた位置に到達したか否かが判断される。
[プラテン・記録部]
図2及び図3が示すように、搬送路31にプラテン36が設けられている。プラテン36は、搬送路31に沿って搬送される記録用紙16を下から支持するものである。このプラテン36の上側に記録部17が配置されている。プラテン36の上面は、記録用紙16の反射率と異なる反射率となるように着色されている。通常、記録用紙16は白色であるので、プラテン36の上面は、典型的には黒に着色される。
記録部17は、搬送路31の上側に配置されたキャリッジ24と下側に配置されたプラテン36とを有する。キャリッジ24は、インクジェット記録ヘッド80を搭載している。このインクジェット記録ヘッド80は、プラテン36と対向配置されており、搬送方向第1向きと直交する方向(紙面に垂直な方向)にキャリッジ24が往復道されるときにプラテン36に向かって微小なインク滴が選択的に吐出される。吐出されたインク滴はプラテン36に支持された記録用紙16に着弾する。このように、記録用紙16の搬送と、キャリッジ24の往復動とが交互に繰り返されることにより、記録用紙16に所望の画像が記録される。
[搬送ローラ対]
搬送路31に沿ってプラテン36よりも搬送方向第1向き上流側に搬送ローラ対37が配置されている。搬送ローラ対37は、搬送ローラ35及びピンチローラ38を有する。搬送ローラ35は、搬送路31の上側に配置されており、LFモータから伝達される駆動力によって回転する。ピンチローラ38は、搬送路31を挟んで搬送ローラ35の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ35へ向けてバネによって付勢されている。搬送ローラ35及びピンチローラ38による記録用紙16の挟持力は、スイッチバックローラ35及び拍車41による挟持力よりも強い。なお、搬送ローラ35及びピンチローラ38による記録用紙16の挟持力は、後述される排紙ローラ39及び拍車40による挟持力よりも強く、排紙ローラ39及び拍車40による挟持力は、スイッチバックローラ35及び拍車41による挟持力よりも強い。
[排出ローラ対]
プラテン36よりも搬送方向第1向き下流側に排出ローラ対42が設けられている。排出ローラ対42は、排紙ローラ39及び拍車40からなる。排紙ローラ39は、上記LFモータから伝達される駆動力によって回転する。拍車40は、搬送路31を挟んで排紙ローラ39の上側に回転自在に配置されており、排紙ローラ39へ向けてバネによって付勢されている。排紙ローラ39及び拍車40は、画像記録後の記録用紙16を挟み込むものなので、その挟持力が、搬送ローラ35及びピンチローラ38による記録用紙16の挟持力より弱くなるように設定されている。
[スイッチバックローラ対]
排出ローラ対42よりも搬送方向第1向き下流側にスイッチバックローラ対43が設けられている。スイッチバックローラ対43は、スイッチバックローラ32及び拍車41からなる。スイッチバックローラ32は、上記LFモータから伝達される駆動力によって回転する。拍車41は、搬送路31を挟んでスイッチバックローラ32の上側に回転自在に配置されており、スイッチバックローラ32へ向けてバネによって付勢されている。スイッチバックローラ32は、正転及び逆転することができる。スイッチバックローラ32が正転することにより記録用紙16が搬送方向第1向きに搬送されて給紙トレイ15の上面18に排出される。スイッチバックローラ32が逆転することによって記録用紙16は、搬送方向第1向きと反対向きの搬送方向第2向きに搬送される。すなわち、記録用紙16がスイッチバックされる。スイッチバックローラ32及び拍車41の挟持力は、記録用紙16を排出又はスイッチバックするために十分な力であれば良いので、上記搬送ローラ対37や排出ローラ対42の挟持力よりも小さく設定されている。
[第1ガイド・シート検知機構]
排出ローラ対42とスイッチバックローラ対43との間に第1ガイド44が配置されている。第1ガイド44は、搬送方向に沿って略水平に延びている。第1ガイド44は案内支持面45を備えており、この案内支持面45が搬送路31の一部を区画している。記録用紙16は、案内支持面45に支持されつつ下流側へ案内される。また、第1ガイド44に凹部46が設けられている。この凹部46は、案内支持面45に開口した溝であって、搬送方向に延びている。この溝の機能については後述される。
図5は、第1ガイド44の斜視図である。図6は、図5における要部拡大図である。
第1ガイド44にシート検知機構47(請求項に記載された「シート検知手段」に相当)が備えられている。このシート検知機構47は、搬送路31又は第2パス33(図3参照)を通過する記録用紙16の有無を検出する。シート検知機構47は、回動中心軸51、第1検出アーム49、第2検出アーム50、光学センサ(不図示:たとえばフォトインタラプタ)及び回動ホイール52(請求項に記載された「被当接部」「付勢手段」に相当)を備えている。記録用紙16が搬送路31に沿って搬送され、また、第2パス33に沿って搬送されると(図3参照)、第1検出アーム49及び第2検出アーム50が当該搬送向きに倒伏する。光学センサ56は、これを検知してオン/オフの信号を出力する。これにより、記録用紙16の先端又は後端が、第1検出アーム49又は第2検出アーム50が設けられた位置に到達したか否かが判断される。
図5が示すように、回動中心軸51は、樹脂からなる棒状の部材である。回動中心軸51は中実丸棒であっても中空丸棒であってもよい。この回動中心軸51は、記録用紙16の搬送方向と交差する方向に、軸方向の中央付近から一端側まで(図5における右側)延びている。本実施形態では、回動中心軸51の断面形状は(+)形状である。この回動中心軸51は、ガイド部材44に支持されている。同図が示すように、ガイド部材44の内壁に一対の支持板53が突設されている。この支持板53は、ガイド部材44と一体的に形成されている。回動中心軸51の両端部は、支持板53に回動自在に支持されている。
回動中心軸51の一端側に第1検出アーム49が突設されている。第1検出アーム49は、回動中心軸51の外周面に突設され、径方向に延びている。これにより、第1検出アーム49は、第1ガイド44を上方に貫通し、案内支持面45の中央に起立状態で露出する。また、第2検出アーム50も回動中心軸51の外周面に突設されている。第2検出アーム50は、第1検出アーム49と略対向するように配置され、回動中心軸51の径方向に延びている。したがって、第2検出アーム50は、第1ガイド44の下面54を下方に貫通し、当該下面54の中央から下向きに突出する。なお、第1ガイド44の案内支持面45及び下面54にスリット55が設けられている。このスリット55に第1検出アーム49及び第2検出アーム50が挿通しており、回動中心軸51が回動することによって第1検出アーム49及び第2検出アーム50がスリット55に沿って倒伏することができる。
図5及び図6が示すように、第1ガイド44の下部であって幅方向の一端側(図5における右側)に切欠部57が設けられている。この切欠部57は第1ガイド44の下面54に設けられ、第2パス33の下流側端縁62から当該第2パス33の上流側へ切り込まれている。切欠部57を区画する壁面は、当該切欠部57を矩形状に形成している。切欠部57の幅方向48の寸法は、回動ホイールの52の幅方向48の寸法よりも大きく設定されており、回動ホイール52は、切欠部57に進退自在となっている。回動ホイール52に外力が付加されない状態で、回動ホイール52は切欠部57に進入して、切欠部57を区画する内奥壁59(請求項に記載された「当接部」に相当)に当接する。すなわち、内奥壁59が常に回動ホイール52に当接し、回動ホイール52の進入を規制する。
回動ホイール52は、回動中心軸51の他端部に設けられている。すなわち、回動ホイール52は、回動中心軸51の軸方向(延出方向)に対して第1検出アーム49及び第2検出アーム50と異なる位置に配置されている。当該異なる位置とは、回動中心軸51が一定のモーメント(ねじりモーメント)を付加されたときに所定のねじり量となるように、回動ホイール52が第1検出アーム49及び第2検出アーム50から隔てて配置される位置である。当該異なる位置は、回動中心軸51のねじり剛性によって求められる。回動ホイール52は、回動中心軸51と一体的に形成されてもよいし、既知の固定手段により回動中心軸51に固定されてもよい。本実施形態では、回動ホイール52は略扇状の板部材からなり、回動中心軸51の径方向に突出している。この回動ホイール52が回動中心軸51の径方向に突出しているから、回動中心軸51は、回動ホイール52の自重によるモーメントを受ける。このモーメントの向きは、図6における矢印61の向きである。
したがって、図3において、回転中心軸51は常時反時計まわりに回動付勢され、第1検出アーム49は案内支持面45から常時起立状態となるように(すなわち、搬送方向第1向き上流側に回動するように)、また、第2検出アーム50はガイド部材44の下面54から下方へ常時突出するように(すなわち、第2パス33の搬送向き上流側に回動するように)付勢される。ただし、図6が示すように、回動ホイール52は上記内奥壁59に当接するから、回動中心軸51は反時計回り(矢印61の向き)に回動されつつも、内奥壁59によって回動が規制される。つまり、第1検出アーム49は、図3が示す姿勢から搬送路31の搬送方向第1向き上流側へ倒伏することが規制され、第2検出アーム50は、図3が示す姿勢から第2パス33の搬送向き上流側へ倒伏することが規制されている。なお、本実施形態では、図3の状態において、第1検出アーム49は搬送路31に対して直交するように起立しており、第2検出アーム50は、第2パスに対して直交している。これにより、記録用紙16が第1搬送路31及び第2パス33を搬送される際の付加が小さくなり、且つ記録用紙16の第1搬送路31又は第2パス33の通過が確実に検出される。
図3が示すように、搬送路31に沿って記録用紙16が搬送方向第1向きへ搬送されたときは、第1ガイド44の案内支持面45を通過すると、記録用紙16が第1検出アーム49を押圧し、回動中心軸51が同図において時計回りのモーメント(図6において矢印60の向き)を受けて回転する。これにより、回動ホイール52は、図6において切欠部57から退出し、第1検出アーム49は搬送方向第1向き下流側へ倒伏する。第1検出アーム49が倒伏するから、記録用紙16は円滑に搬送路31に沿って送られる。また、記録用紙16がスイッチバックされ、第2パス33に沿って搬送されたときは、第2検出アーム50を押圧し、回動中心軸51が図3において時計回りのモーメント(図6において矢印60の向き)を受けて回転する。これにより、回動ホイール52は、図6において切欠部57から退出し、第2検出アーム50は第2パス33の搬送向き下流側へ倒伏する。第2検出アーム50が倒伏するから、記録用紙16は円滑に第2パス33に沿って送られ、再び搬送路21に進入する。
また、上記光学センサ56が第2ガイド44の内側に配置されており、フォトインタラプタが第2ガイド44に固定される。フォトインタラプタは、回動中心軸51の回動に連動して回動する回動ホイール52によって横切られる位置に配置されている。回動ホイール52がフォトインタラプタを横切ることにより、光学センサ56がON又はOFFされるように構成されている。
図3が示す状態において回動中心軸51が反時計回り(図6において矢印61の向き)のモーメントを受けたとしても、回動ホイール52が第1ガイド44の内奥壁59に当接しているから、原則として第1検出アーム49及び第2検出アーム50の姿勢が変化することはない。しかし、回動中心軸51のねじり剛性が所要の値に設定されていることから、回動中心軸51に曲げモーメントが作用したときは、回動中心軸51が捻れ、第1検出アーム49及び第2検出アーム50が倒伏し得る。
本実施形態では、スイッチバックローラ32の搬送力を超える力が第1検出アーム49又は第2検出アーム50に作用したときは、第1検出アーム49及び第2検出アーム50が倒伏するように回動中心軸51のねじり剛性が設定されている。上記「搬送力」とは、スイッチバックローラ32の逆転により記録用紙16が搬送方向第2向きに送られ、当該記録用紙16が第1検出アーム49を搬送方向第1向き上流側へ押圧するときの押圧力である。この押圧力は、記録用紙16に対するスイッチバックローラ32の垂直抗力(スイッチバックローラ32と記録用紙16との接触圧力に基づく)及び両者間に生じる静摩擦係数等により決定されるものである。たとえば、上記押圧力は、停止したスイッチバックローラ32が記録用紙16を挟持した状態で、当該記録用紙16が搬送方向第2向きに引き抜かれるために必要な引張力の値を用いる。そして、この引張力は、記録用紙16を固定したスイッチバックローラ32が回転しないように固定された状態で、たとえばフォースゲージにより簡単に測定される。このように回動中心軸51のねじり剛性が設定されていることによる作用効果については後述される。
[フラップ]
図2及び図3が示すように、第1パス22に沿って排出ローラ対42とスイッチバックローラ対43との間にフラップ63が設けられている。このフラップ63は、支軸64に回動可能に支持されている。この支軸64は、上記分岐口48よりも排出ローラ対42側(搬送方向第1向き上流側)に配置されている。フラップ63は、フレーム65と、このフレーム65に設けられた第1補助ローラ66及び第2補助ローラ67とを備えている。フレーム65の基端部が支軸64に支持されており、フレーム65は、搬送路31に沿って搬送方向第1向きに延びている。第1補助ローラ66は、フレーム65の略中央部に回動自在に配置され、支軸64よりも搬送方向第1向き下流側に配置されている。また、第2補助ローラ67は、フレーム65の先端部に回動自在に配置されている。
図4が示すように、この第1補助ローラ66は、フレーム65が支軸66の回りに回動したときに第1ガイド44に設けられた凹部46に嵌り込むことができる。すなわち、フラップ63は、図3において支軸64を中心に時計回りに回動し、第1補助ローラ66が凹部46に進入することができる。このときのフラップ63の姿勢が第1姿勢と定義される。また、フラップ63は、図3が示すように、支軸64を中心に反時計回りに回動し、第1補助ローラ66が凹部46から退出することができる。このときのフラップ63の姿勢が第2姿勢と定義される。
常時において、フラップ63は自重により第1姿勢となる。記録用紙16が搬送路31に沿って案内支持面45上を搬送されるとき、記録用紙16、第1補助ローラ66を押し上げる。これにより、フラップ63は第2姿勢へと変化し、フラップ63が搬送路31に対して平行になったときに記録用紙16がさらに搬送方向第1向き下流側に送られる。記録用紙16の搬送が進むと、当該記録用紙16はスイッチバックローラ対43に挟持され、さらに搬送方向第1向きへ送られる。記録用紙16が第1補助ローラ66を通過すると、第1補助ローラ66は凹部46に嵌り込むのでフラップ63は第1姿勢へと変化する。第1補助ローラ66が凹部46に嵌り込むことによる作用効果については後述される。
フラップ63が第2姿勢になると第2補助ローラ67が記録用紙16の第2端側を下方へ押圧する。これにより、記録用紙16の第2端は、第2パス33の方向に矯正される。もし、両面記録がなされない場合は、スイッチバックローラ32は正転を続けて記録用紙16が排出される。記録用紙16の裏面にも画像記録が成される場合は、記録用紙16の第2端が第2補助ローラ66及び第2補助ローラ67の間である停止位置90に到達したときにスイッチバックローラ32の逆転が開始され、記録用紙16は、第2端を先頭として確実に第2パス33へ送られる。停止位置90は、第2補助ローラ67よりも搬送方向第1向き上流側であって、第2補助ローラ67の近傍の位置である。
[第2ガイド]
第2パス33に沿って第2ガイド68が配置されている。本実施形態では、第2パス33は、図3が示すように、上記分岐口48から斜め下方に延びている。第2ガイド68は、平板状に形成されている。第2ガイド68の基端に軸受け部69が設けられており、この軸受け部69がスイッチバックローラ対43と係合している。具体的には、軸受け部69は、スイッチバックローラ32の駆動軸70に係合しており、当該駆動軸70に回動自在に支持されている。この第2ガイド68は、図3において紙面に垂直な方向に延びており、第2パス33に沿って搬送される記録用紙16を確実に支持する。また、第2ガイド68は、同図が示すように、スイッチバックローラ32が配置された位置から第2パス33の下流側へ延びており、第2ガイド68の上面71は、第2パス33を区画する壁面の一部を形成している。
第2ガイド68は、駆動軸70に懸架された状態である。第2ガイド68は、自重により垂下することができる。したがって、第2ガイド68は、図3において駆動軸70を中心に反時計回りに回転することにより、第2パス33を解放することができる。なお、第2ガイド68は、さらに反時計回りに回転することによって、第2パス33を大きく解放することができる。また、第2ガイド68は、垂下した状態から時計回りに回動することによって第2パス33を閉じて当該第2パス33を区画する壁面の一部を構成する。本実施形態では、第2ガイド68の回動は、給紙カセット15の挿抜により行われる。すなわち、給紙カセット15がプリンタ部11に挿入されることにより、給紙カセット15が第2ガイド68を押圧し、第2パス33が時計回りに回動する。この状態から給紙カセット15が引き抜かれると、第2ガイド68が自重により回動し、第2パス33が解放される。
本実施形態では、第2ガイド68は自重により支軸53を中心に回動するが、第2ガイド68は、駆動軸70を中心に反時計回りに回動するように付勢されていてもよい。この付勢手段の具体的構造はさまざまであるが、典型的には、ねじりコイルバネが回動軸70と第2ガイド68との間に介在される。また、本実施形態では、スイッチバックローラ32の駆動軸70が第2ガイド68を支持する支軸を兼ねているが、駆動軸70とは別に第2ガイド68を支持する支軸が設けられていてもよい。
[記録用紙の搬送]
給紙カセット14、15から送り出された記録用紙16は、搬送方向第1向きに送られるときに記録部17によって表面に画像が記録される。搬送方向第1向きに送られた記録用紙16は、スイッチバックローラ32が逆転することにより第2パス33へ送られ、再び搬送路31に戻されて裏面に画像が記録される。記録用紙16がスイッチバックされるとき、仮に、第2パス33ではなく誤って搬送路31に逆送された場合であっても、この記録用紙16の第2端は、案内支持面45に起立した第1検出アーム49に当接する。記録用紙16が誤って搬送路31に逆送される場合とは、記録用紙16の第2端が第1補助ローラ66よりも搬送方向第1向き上流側にある場合に、スイッチバックローラ32の逆転が開始された場合である。この場合に、スイッチバックローラ32が記録用紙16をさらに搬送路31へ送ったとしても、第1検出アーム49を支持する回動中心軸51(図5、図6参照)が前述のねじり剛性を備えているから、第1検出アーム49は、記録用紙16によって倒伏されることがない。したがって、記録用紙16が第1検出アーム49を越えて逆送されることはなく、複合機10の内部損傷が防止される。
複合機10では、搬送路31を含む第1パスや第2パス33においてジャム処理が行われることがある。その場合、一般にユーザーは、搬送路31や第2パス33等に手を挿入して記録用紙16を除去する。このとき、ユーザーが意図せずに第2アーム50を把持してしまうことも予想され、そのような場合には、第2検出アーム50に対して搬送向き上流側に大きな外力が付加されるおそれがある。また、第2パス33においてジャムした記録用紙16が、ユーザーによって第2パス33における搬送向き上流側に引っ張られた場合に、当該記録用紙16が第2検出アーム50に接触し、第2検出アーム50に対して搬送向き上流側に大きな外力が付加されるおそれがある。ところが、第2検出アーム50は、前述の搬送力を越える大きな外力が付加されたときは、回動中心軸51が捻れることにより第1ガイド44に対して倒伏する。したがって、第2検出アーム50が損傷を受けることがない。また、第2ガイド68よりも搬送方向第2向き下流側のガイド部材であって、第2検出アーム50と対向するガイド部材は、その搬送方向第2向き上流側に向けて第2パス33から離れる向きに傾斜している。これにおり、シートのジャム処理を行う際に、第2検出アーム50の捻れ量を少なくすることができる。
特に、回動中心軸51が樹脂から構成されているので、この回動中心軸51のねじり剛性の設計が容易である。したがって、回動中心軸51は、ねじりモーメントが加わったときに大きく捻れるように調整され得るので、第1検出アーム49、第2検出アーム50の損傷が確実に防止される。
本実施形態では、図5及び図6が示すように回動中心軸51が回動付勢されていると共に、回動中心軸51に設けられた回動ホイール52が第1ガイド44の内奥壁59に当接するので、第1検出アーム49、第2検出アーム50が常に起立姿勢となり、且つ当該姿勢に位置決めされている。したがって、仮に、スイッチバックローラ32によって記録用紙16が誤って搬送路31に逆送された場合でも、この記録用紙16の逆送は第1検出アーム49により確実に阻止される。
加えて、図3が示すように、本実施形態ではフラップ63が設けられている。記録用紙16がフラップ63の第2補助ローラ67を通過したとき、前述のようにフラップ63が第1姿勢となり、第1補助ローラ66が第1ガイド44の凹部46に嵌り込む。これにより、第1補助ローラ66によって搬送路31が閉鎖されることになる。したがって、記録用紙16が誤って搬送路31に逆送されたとしても、第1検出アーム49に到達する前に第1補助ローラ66に当接する。そして、スイッチバックローラ32により搬送される記録用紙16は、第1補助ローラ66を押し上げることは不可能である。なぜなら、前述のように、スイッチバックローラ対43による搬送力は小さいからである。したがって、記録用紙16の逆送は第1補助ローラ66によっても規制され、記録用紙16の逆送が確実に阻止される。
本実施形態では、フラップ63が設けられているが、フラップ63が設けられていなくてもよい。この場合には、搬送路31を含む第1パスや第2パス33においてジャム処理が行われるときに、一般にユーザーは、搬送路31や第2パス33等に手を挿入して記録用紙16を除去する。このとき、ユーザーが意図せずに第1アーム49もしくは第2アーム50を把持してしまうことも予想され、そのような場合には、第1検出アーム49に対して搬送方向第1向き上流側に、また、第2検出アーム50に対して搬送向き上流側に大きな外力が付加されるおそれがある。第1検出アーム49もしくは第2検出アーム50は、前述の搬送力を超える大きな外力が付加されたときは、回動中心軸51が捻れることにより第1ガイド44に対して倒伏する。したがって、第1検出アーム49及び第2検出アーム50が損傷を受けることがない。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
16・・・記録用紙
17・・・記録部
31・・・搬送路
32・・・スイッチバックローラ
33・・・第2パス
43・・・スイッチバックローラ対
44・・・第1ガイド
45・・・案内支持面
46・・・凹部
47・・・シート検知機構
48・・・分岐口
49・・・第1検出アーム
50・・・第2検出アーム
51・・・回動中心軸
52・・・回動ホイール
54・・・下面
55・・・スリット
56・・・光学センサ
57・・・切欠部
59・・・内奥壁
63・・・フラップ
64・・・支軸
66・・・第1補助ローラ
68・・・第2ガイド
69・・・軸受け部




Claims (6)

  1. 第1端を先頭として第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送されるシートの第1面に画像を記録し、上記第1端と反対側の第2端を先頭として第1パスから第2パスを経て再び第1パスへ戻された当該シートの第2面に画像を記録する記録部と、
    上記記録部よりも搬送方向第1向き下流側に設けられ、上記記録部によって画像が記録されたシートを搬送方向第1向きへ案内する第1ガイドと、
    上記第1パスから上記第2パスへ通ずる分岐口を形成するように上記第1ガイドよりも搬送方向第1向き下流側に配置され、正転又は逆転することによりシートを搬送方向第1向き又は搬送方向第2向きに搬送するスイッチバックローラと、
    上記第1ガイドに対して起伏動作可能に配置された第1検出アームを有し、当該第1検出アームが上記第1パスに沿って搬送方向第1向きに搬送されるシートにより搬送方向第1向き下流側に倒伏されることによって当該シートを検知するシート検知手段とを備え、
    上記第1ガイドに対して起立した第1検出アームは、上記スイッチバックローラが搬送方向第1向きから搬送方向第2向きへ搬送向きを切り換えることにより上記第1パスに進入したシートに当接して当該シートが搬送方向第1向き上流側へ移動することを規制し、当該搬送方向第1向き上流側に上記スイッチバックローラの逆転により搬送されるシートの搬送力よりも大きい外力が付加されたときは当該搬送方向第1向き上流側に倒伏するように構成されている画像記録装置。
  2. 上記シート検知手段は、
    上記第1ガイドに回動自在に支持され且つ上記搬送方向と交差する方向に延び、弾性的なねじり変形が可能な回動中心軸を備え、
    当該回動中心軸から上記第1検出アームが突設されている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1検出アームが搬送方向第1向き上流側に倒伏される向きに上記回動中心軸を付勢する付勢手段と、
    上記回動中心軸の延出方向に関して上記第1検出アームとは異なる位置に配置され、上記回動中心軸と連動して回動し、上記第1ガイドに設けられた当接部と当接することによって当該回動中心軸の回動を規制し上記第1検出アームを起立状態に位置決めする被当接部とをさらに備える請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記回動中心軸は樹脂からなる請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 上記シート検出手段は、
    上記回動中心軸から突設され、上記第1検出アームが上記搬送方向第1向き下流側に倒伏されることによって又は上記第2パスに沿って搬送されるシートによって当該搬送向き下流側に倒伏される第2検出アームをさらに備えている請求項2から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記第1ガイドは、上記シートを支持する案内支持面及び当該案内支持面に形成された凹部を有し、
    上記分岐口よりも搬送方向第1向き上流側に配置された支軸を中心に回動自在に設けられ、当該支軸から搬送方向第1向きへ延びるフラップが備えられ、
    当該フラップは、上記支軸よりも搬送方向第1向き下流側に配置された補助ローラを有し、当該補助ローラが上記凹部に進入する第1姿勢と、搬送されるシートが上記凹部を覆うことによって上記補助ローラが上記凹部から退出する第2姿勢との間で姿勢変化する請求項5に記載の画像記録装置。
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