JP2006264931A - 紙搬送装置及びそれを備えたプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 逆方向への用紙の搬送ができ、かつ信頼性の高い紙検出センサを有する紙搬送装置及びそれを備えたプリンタを提供する。
【解決手段】 紙検出センサ73は、一部が直線状搬送経路B上に配置された揺動可能なレバー75と、正方向へ搬送される用紙Pが当接して揺動されるレバー75の動きを検出する光学センサ77と、レバー75の一部に当接して、このレバー75を、正方向へ搬送される用紙Pによる揺動方向にのみ揺動可能に保持して待機位置に位置決めする可動度当て部材82とを有する。可動度当て部材82は、紙送りローラの回動軸81に取り付けられ、正転する回動軸81に連動して所定位置まで回動することにより、レバー75を待機位置に位置決めする位置に配置され、逆転する回動軸81に連動して所定位置まで回動することにより、レバー75から離間し、このレバー75の揺動の規制を解除する位置に配置される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、用紙に文字又は画像を記録するプリンタ等に適用される紙搬送装置及びそれを備えたプリンタに関する。
一般に、プリンタは、用紙カセット内の用紙を一枚ずつ給紙して印刷ヘッドによる印刷処理部へ搬送し、その後、印刷ヘッドによって用紙に文字又は画像を記録して排紙する構造を備えている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この種のプリンタには、印刷ヘッドへ給紙される用紙の検出のために、用紙の検出センサを備えている。
図8に示すように、この紙検出センサ101は、ホルダ102に揺動可能に支持されたレバー103を備えている。このレバー103は、その下端部103aが、用紙Pの搬送経路104上に配置されており、紙送りローラ105側へ向かって搬送経路104上を搬送される用紙Pに押されることにより、支持点106を中心として時計回りへ回動される。そして、このレバー103が時計回りへ回動されることにより、ホルダ102に取り付けられた光学センサ107の発光・受光素子からなる検出部107aがレバー103の上端部103bの動きを検出し、その検出結果から用紙Pの検出を行うようになっている。
このレバー103は、支持点106に設けられたまきバネ108によって半時計回りに付勢され、ホルダ102に形成された度当て部102aに当接することにより、半時計回りへの移動が規制されている。そして、レバー103は、この状態にて、その下端部103aが用紙Pの搬送経路104上に配置された待機状態に位置決めされる。
特許第3520469号公報
ところで、近年のプリンタ等に設けられる搬送装置としては、用紙Pをバックフィードさせたりあるいは排紙側から手差しなどにより給紙を行う要求があるが、上記検出センサ101は、位置決めのために、ホルダ102の度当て部102aによってレバー103の半時計回りへの移動を規制する構造とされているので、上記のような用紙Pのバックフィードや排紙側からの手差しによる給紙などの要求に対応できなかった。
ここで、ホルダ102の度当て部102aによる回動の規制をなくせば、バックフィードや手差しによる給紙などの要求に対応することができるが、度当て部102aを設けずにレバー103をバランス良く定位置に位置決めするのは極めて困難である。つまり、装置の設置場所が傾いていたり、装置が振動した場合に、レバー103がふらつき、安定して用紙Pの検出を行うことができないという問題があった。
また、レバー103を用いないで光学的に用紙Pを直接検出する反射型センサのような非接触のセンサを用いる方法もあるが、既に印刷が施された裏紙や予め所定箇所に印刷を施したプレプリントなどの用紙Pに付着したインク、印刷ヘッドから吐出されるインクのミストあるいは用紙Pに付着している紙粉によって汚れてしまい、誤検出などの不具合を生じてしまうため、信頼性に欠ける。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、逆方向への用紙の搬送ができ、かつ信頼性の高い紙検出センサを有する紙搬送装置及びそれを備えたプリンタを提供することを目的としている。
本発明の上記目的は、正逆回転される紙送りローラによって搬送経路に沿って用紙を正逆方向へ搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される用紙を検出する紙検出センサとを備えた紙搬送装置であって、前記紙検出センサは、一部が搬送経路上に配置された揺動可能なレバーと、正方向へ搬送される用紙が当接して揺動される前記レバーの動きを検出するセンサ部と、前記レバーの一部に当接して、このレバーを、正方向へ搬送される用紙による揺動方向にのみ揺動可能に保持して待機位置に位置決めする可動度当て部材とを有し、前記可動度当て部材は、前記紙送りローラの回動軸に取り付けられ、正逆回転される前記回動軸に連動して同一回転方向へ所定位置まで回動可能とされ、正転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、前記レバーを待機位置に位置決めする位置に配置され、逆転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、前記レバーから離間し、このレバーの揺動の規制を解除する位置に配置されることを特徴とする紙搬送装置により達成される。
上記構成の紙搬送装置によれば、正逆回転する紙送りローラの回動軸に連動して同一方向へ所定位置まで回動する可動度当て部材を設け、この可動度当て部材が、正転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、レバーを待機位置に位置決めする位置に配置され、逆転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、レバーから離間し、このレバーの揺動の規制を解除する位置に配置されるので、正方向へ搬送される用紙をレバーの揺動によって確実に検出することができ、しかも、逆方向への用紙の搬送を可能とすることができる。つまり、用紙を後退させたり排紙側から用紙を手差しにて供給する構造のプリンタに用いて好適なものとすることができる。
なお、上記構成の紙搬送装置において、前記レバーを互いに対向する回転方向へ付勢して前記待機位置に配置させる一対の付勢部材を備えることが望ましい。
この構成によれば、逆転する回動軸に連動して可動度当て部材が所定位置まで回動してレバーから離間することにより、可動度当て部材によるレバーの保持が解除されても、一対の付勢部材による付勢力の釣り合いにより、レバーを待機位置に配置させることができる。
また、本発明の上記目的は、搬送される用紙へ印刷処理部にて印刷を施すプリンタであって、前記印刷処理部へ用紙を搬送する搬送装置として、上記紙搬送装置を備えたことを特徴とするプリンタにより達成される。
上記構成のプリンタによれば、紙送りローラが逆転することにより紙検出センサのレバーの回動を規制して待機位置に保持する可動度当て部材がレバーから離間するので、このレバーによって邪魔されることなく用紙を後退させたり排紙側から用紙を手差しにて供給することができる。
本発明の紙搬送装置によれば、正方向へ搬送される用紙を、紙検出センサがレバーの揺動によって確実に検出することができ、しかも、レバーによって邪魔させることなく、逆方向への用紙の搬送を可能とすることができる。つまり、用紙を後退させたり排紙側から用紙を手差しにて供給する構造のプリンタに用いて好適なものとすることができる。
以下、本発明に係る紙搬送装置及びプリンタの実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るプリンタの一実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示したプリンタに組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図であり、図3は図2に示した印刷処理部周辺の拡大図である。
本実施の形態のプリンタ1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、上部ケース2と下部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、被搬送物である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7や操作部8が設けられている。
装置ケース4内には、図2に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へ繋がる直線状搬送経路Bを形成する紙搬送装置11を備えており、用紙カセット5と円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路Bと排紙トレイ6とによって、用紙カセット5から繰り出された用紙Pを処理した後に前面の排紙トレイ6に戻すU字状搬送経路が形成されている。
紙搬送装置11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、図3に示すように、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷処理部43のプラテン面51上に送る第1搬送手段40と、この第1搬送手段40によりプラテン面51上に送られる用紙Pに波打ち形状のくせ付けを施すコックリング付与機構53と、印刷処理部43を通過した用紙Pをその下流の排紙トレイ6に挟持して搬送する複数のローラ54を有する第2搬送手段55と、第2搬送手段55の上流側端に連続的に形成された誘い込み部材57とから構成されている。
ASF部の用紙繰り出し機構22は、図2に示したように、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、当該プリンタ1の休止時には図2に実線で示すようにフレーム25が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図2に二点鎖線で示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷処理部43によって印刷が開始される時には、図2に実線で示したように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送経路Aは、図2に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に設けられたアシストローラ33とが設けられている。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成された円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部がプリンタ前面側に向けられてU字状搬送経路を構成する直線状搬送経路Bに送り出される。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35を備えている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動されるようになっている。この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえて、用紙Pを直線状搬送経路Bに沿ってプリンタ1の前方側に案内する。
PF部の第1搬送手段40は、図2に示したように、紙送りローラ対41,42a及び紙送り補助ローラ42bにより構成されている。紙送りローラ対41,42aは、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、円弧状搬送経路Aから略直線状の経路(直線状搬送経路B)に送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷処理部43の下に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより、用紙Pを印刷処理部43に対して位置決めすることが可能である。
第1搬送手段40において、紙送りローラ41は制御部(図示省略)により回転駆動される駆動ローラである。また、紙送りローラ42a及び紙送り補助ローラ42bは、回転自在に支持された従動ローラで、下流側に位置する紙送り補助ローラ42bは送り出す用紙Pをプラテン面51側に押さえるように配置されている。
印刷処理部43は、印刷ヘッド44が搭載されたキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向へ移動可能に支持されている。
この印刷ヘッド44は、図2に示すように、用紙Pに向かってインク滴を吐出させる吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、プリンタ1の前方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ47が設けられている。このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ45の移動により用紙Pの幅を検出する。
次に、紙搬送装置に設けられた紙検出センサについて説明する。
図4は、紙検出センサ部分の構造を説明する縦断面図である。
図に示すように、第1搬送手段40の上流側には、上部用紙案内71及び下部用紙案内72によって、用紙Pの進入経路が形成されており、この進入経路の上方に、紙検出センサ73が設けられている。
この紙検出センサ73は、上部用紙案内71上に設置されたホルダ74に支持されたレバー75を備えており、このレバー75は、ホルダ74との支持点76を中心として揺動可能とされている。
このレバー75は、その下端部75aが、用紙Pの直線状搬送経路B上に配置されている。また、このレバー75は、その上端側が上方へ延在されており、その上端部75aが、ホルダ74に固定された光学センサ77の側方に配置されている。この光学センサ77は、発光・受光素子からなる検出部77aを有しており、この検出部77aが、レバー75の上端部75aを検出するようになっている。
また、このレバー75の支持点76には、二つのまきバネ78、79が設けられている。そして、レバー75は、まきバネ78によって時計回りに付勢され、まきバネ79によって半時計回りに付勢される。
第1搬送手段40を構成する紙送りローラ41の駆動軸81には、可動度当て部材82が取り付けられている。この可動度当て部材82は、取付孔83aを有する取付部83を備えており、この取付孔83aに駆動軸81が挿通されている。
また、この可動度当て部材82は、取付部83の下方側から上流側へ向かって延在するアーム部84を有しており、このアーム部84の先端には、上方へ延在する度当てアーム85が設けられている。
この度当てアーム85は、その上端部に、上流側へ向かって斜め上方へ屈曲された度当て部85aを有している。そして、この可動度当て部材82には、その度当て部85aに、レバー75の下端部75aが当接されている。
また、可動度当て部材82は、その取付部83の上部に、上流側へ向かって斜め上方へ延在する回動規制片86を有している。
次に、上記の紙検出センサ73を備えたプリンタ1による印刷動作について説明する。
まず、用紙Pをフロントフィードさせる場合について説明する。
プリンタ1に印刷が指令されると、紙搬送装置11の用紙繰り出し機構22のピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙が、傾斜した摩擦パッド23に当接し、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ円弧状搬送経路Aに沿って搬送される。
このとき、第1搬送手段40の紙送りローラ41が半時計回りへ正転する。これにより、紙送りローラ41の駆動軸81が挿通された可動度当て部材82には、その取付部83の取付孔83aの内周面と駆動軸81の外周面との摩擦力によって駆動軸81と同一の半時計回りへ向かう回転力が付与される。
これにより、この可動度当て部材82は、半時計回りへ回動し、その回動規制片86が上部用紙案内71に当接し、この可動度当て部材82の半時計回りへの回動が規制される。
そして、この可動度当て部材82の度当て部85aに、レバー75の下端部75aが当接し、このレバー75が待機位置に位置決めされた状態に保持される。
この状態にて、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bに沿って搬送される用紙Pがレバー75の下端部75aに当接すると、図5に示すように、レバー75の下端部75aが用紙Pによって搬送方向へ押され、支持点76を中心として時計回りへ回動する。
これにより、レバー75の上端部75bが、光学センサ77の検出部77aから外れた位置に移動し、検出センサ77から検出信号が図示しない印刷制御部へ出力され、用紙Pの検出が行われる。
その後、用紙Pは、第1搬送手段40の紙送りローラ41,42aに挟持されて印刷位置へ搬送され、印刷処理部43による印刷が施されて排紙トレイ6側へ搬送される。
そして、この用紙Pの搬送方向後端が、レバー75の下端部75aの下方位置を通過すると、用紙Pによるレバー75の回動が解除され、レバー75は、まきバネ79の付勢力により、半時計回りへ回動される。
これにより、レバー75は、その下端部75aが再び可動度当て部材82の度当て部85aに当接した待機位置に戻される。そして、レバー75の上端部75bが光学センサ77の検出部77aによって検出され、印刷制御部は、光学センサ77からの検出信号に基づいて、用紙Pが直線状搬送経路B上にないと判定する。
次に、用紙Pをバックフィードさせる場合について説明する。
一旦排紙トレイ6側へ搬送した用紙Pを戻したり、あるいは排紙トレイ6側から用紙Pを送り込むバックフィードを行うために紙搬送装置11が逆転駆動されると、第1搬送手段40の紙送りローラ41が時計回りへ逆転する。これにより、紙送りローラ41の駆動軸81が挿通された可動度当て部材82には、その取付部83の取付孔83aの内周面と駆動軸81の外周面との摩擦力によって駆動軸81と同一の時計回りへ向かう回転力が付与される。
これにより、図6に示すように、この可動度当て部材82は、時計回りへ回動し、その回動規制片86が下部用紙案内72に当接し、この可動度当て部材82の時計回りへの回動が規制される。
このように、可動度当て部材82が時計回りへ回動することにより、この可動度当て部材82の度当て部85aが、レバー75の下端部75aから離間する。ここで、レバー75は、まきバネ78,79の付勢力が作用しているので、これら付勢力が釣り合った待機位置に配置された状態に維持される。
この状態にて、直線状搬送経路Bに沿ってバックフィードされる用紙Pがレバー75の下端部75aに当接すると、図7に示すように、レバー75の下端部75aがバックフィードされる用紙Pによって搬送方向へ押され、支持点76を中心として半時計回りへ回動する。
これにより、直線状搬送経路Bに沿ってバックフィードされる用紙Pがレバー75に引っかかることなく、円滑に後方へ搬送される。
その後、用紙Pの搬送方向後端が、レバー75の下端部75aの下方位置を通過すると、用紙Pによるレバー75の回動が解除され、レバー75は、まきバネ78の付勢力により、時計回りへ回動される。
次いで、用紙Pを排紙トレイ6側へ向かって搬送すべく、紙搬送装置11が正転すると、回動規制片86が上部用紙案内71に当接するまで可動度当て部材82が駆動軸81と同一の半時計回りへ回動される。これにより、可動度当て部材82の度当て部85aに、レバー75の下端部75aが当接し、このレバー75が待機位置に位置決めされた状態に保持される。
このように、上記実施形態によれば、正逆回転する紙送りローラ41の回動軸81に連動して同一方向へ所定位置まで回動する可動度当て部材82を設け、この可動度当て部材82が、正転する回動軸81に連動して所定位置まで回動することにより、レバー75を待機位置に位置決めする位置に配置され、逆転する回動軸81に連動して所定位置まで回動することにより、レバー75から離間し、このレバー75の揺動の規制を解除する位置に配置されるので、正方向へ搬送される用紙Pをレバー75の揺動によって確実に検出することができ、しかも、逆方向への用紙Pの搬送を可能とすることができる。つまり、用紙Pを後退させたり排紙側から用紙Pを手差しにて供給する構造のプリンタ1に用いて好適なものとすることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの外観斜視図である。 図1に示したプリンタに組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図である。 図2に示した印刷処理部周辺の拡大図である。 図1に示したプリンタに組み込まれた紙検出センサの構成を示す縦断面図である。 紙検出センサの動きを説明する紙検出センサの縦断面図である。 紙検出センサの動きを説明する紙検出センサの縦断面図である。 紙検出センサの動きを説明する紙検出センサの縦断面図である。 従来の紙検出センサを示す縦断面図である。
符号の説明
1 プリンタ
11 紙搬送装置
40 第1搬送手段(搬送手段)
41 紙送りローラ
43 印刷処理部
55 第2搬送手段(搬送手段)
73 紙検出センサ
75 レバー
77 光学センサ(センサ部)
78、79 まきバネ(付勢部材)
81 回動軸
82 可動度当て部材
A U字状搬送経路(搬送経路)
B 直線状搬送経路(搬送経路)
P 用紙

Claims (3)

  1. 正逆回転される紙送りローラによって搬送経路に沿って用紙を正逆方向へ搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される用紙を検出する紙検出センサとを備えた紙搬送装置であって、
    前記紙検出センサは、一部が搬送経路上に配置された揺動可能なレバーと、正方向へ搬送される用紙が当接して揺動される前記レバーの動きを検出するセンサ部と、前記レバーの一部に当接して、このレバーを、正方向へ搬送される用紙による揺動方向にのみ揺動可能に保持して待機位置に位置決めする可動度当て部材とを有し、
    前記可動度当て部材は、前記紙送りローラの回動軸に取り付けられ、正逆回転される前記回動軸に連動して同一回転方向へ所定位置まで回動可能とされ、正転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、前記レバーを待機位置に位置決めする位置に配置され、逆転する回動軸に連動して所定位置まで回動することにより、前記レバーから離間し、このレバーの揺動の規制を解除する位置に配置されることを特徴とする紙搬送装置。
  2. 前記レバーを互いに対向する回転方向へ付勢して前記待機位置に配置させる一対の付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙搬送装置。
  3. 搬送される用紙へ印刷処理部にて印刷を施すプリンタであって、
    前記印刷処理部へ用紙を搬送する搬送装置として、請求項1または請求項2に記載の紙搬送装置を備えたことを特徴とするプリンタ。
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