JP2006117333A - 情報処理装置の制御方法 - Google Patents

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JP2006117333A JP2004303854A JP2004303854A JP2006117333A JP 2006117333 A JP2006117333 A JP 2006117333A JP 2004303854 A JP2004303854 A JP 2004303854A JP 2004303854 A JP2004303854 A JP 2004303854A JP 2006117333 A JP2006117333 A JP 2006117333A
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Abstract

【課題】 被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、良好な処理を行うことが可能な情報処理装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る情報処理装置の制御方法は、円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路BからなるU字状搬送経路に沿って用紙Pを搬送して印刷部43へ導き、印刷部43で用紙Pに対する印刷を行う情報処理装置の制御方法であって、用紙Pの後端が円弧状搬送経路Aを通過した後に、用紙Pを後退させてU字状搬送経路とは別の直線状搬送経路Cへ導くスイッチバック動作を行わせ、その後、印刷部43で用紙Pに対する印刷を行わせる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って、例えば用紙等の被搬送物を搬送して処理部へ導き、処理部で被搬送物に対する処理を行う情報処理装置の制御方法に関するものである。
上記情報処理装置の一例として、パソコン等に接続されるプリンタ(印刷装置)が挙げられる。
プリンタでは、外観を提供する装置ケース内に、被搬送物である用紙を貯留部から一枚ずつ繰り出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構や、搬送経路の途中に装備されて搬送されてくる用紙に文字や図形等の画像を記録する記録部(処理部)や、必要に応じて記録部に所定の移動動作を付与する記録部操作機構等の各種の動作機器が組み込まれている。
また、プリンタには、装置のコンパクト化や省スペース化のために、用紙の給紙部や印刷処理した用紙の排出部をいずれも装置の前面側に配置定したフロント給・排紙タイプのものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなフロント給・排紙タイプのプリンタでは、通常、給紙用に用紙を収容した用紙カセットを装置前面の下部に配置し、印刷処理後の用紙を排出する排紙トレイを用紙カセットの上方に配置した構成で、用紙カセットと排紙トレイとの間を結ぶU字状搬送経路が装置ケース内に構築されるとともに、U字状搬送経路を構成する直線状搬送経路の途中に記録部が配置される。
そして、U字状搬送経路は、例えば、用紙を収容した用紙カセットを開始位置として、中間ローラと略円弧状に湾曲したガイド部とによって形成される円弧状搬送部と、円弧状搬送部の出口端から所定距離離れた位置に配置された紙送りローラ対と、紙送りローラ対の下流側に配置された記録部を経て装置前面の排紙トレイに導くガイドローラとにより構成される。
また、円弧状搬送部と紙送りローラ対の間における直線状搬送経路において、紙ジャムの発生原因となる被搬送物の先端部の反り返りやスキューの発生を抑えるために、円弧状搬送部の出口端から紙送りローラ対側に突出して紙送りローラ対に向けて送られる被搬送物を上方側から自重により押さえてガイドする補助ガイド部材を備えた情報処理装置もある。
特許第3520469号公報
ところで、U字状搬送経路を有するプリンタ等の情報処理装置にあっては、被搬送物を処理部に対して頭出しする場合や、紙送りローラ対により被搬送物のスキュー取りを行う場合には、被搬送物を一旦後退させる動作が行われるが、その際、被搬送物の大きさによっては、被搬送物の後端がU字状搬送経路を構成する部材に当接して正確に頭出しやスキュー取りを行えないことがある。また、被搬送物のこしの強さにより円弧状搬送経路内で被搬送物のふくらみが発生して、被搬送物を搬送するためのローラへの負荷が増大し、ローラの摩耗が進行し易くなって搬送精度の低下が早期化してしまったり、それに伴う処理部の処理精度(例えば、印刷品質)が低下してしまったりすることがある。
また、前述した補助ガイド部材を備えている場合には、被搬送物が補助ガイド部材によりガイドされている時には補助ガイド部材が被搬送物の上面に接触しているため、被搬送物により上方に持ち上がっているが、被搬送物の後端が補助ガイド部材との接触から外れた時には、補助ガイド部材はその自重によって下方へ変位する。そのとき、補助ガイド部材の先端が被搬送物を弾き、その際の振動が被搬送物の全体に伝達されてしまうため、被搬送物に対して印刷等を行っていた処理部の処理が乱れてしまうことがある。
また、前述したこれらの問題は、特に、被搬送物が普通紙と比較してこしが強いハガキなどの厚紙である場合に発生し易い。
本発明の目的は、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、良好な処理を行うことが可能な情報処理装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明に係る情報処理装置の制御方法は、円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置の制御方法であって、前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に、前記被搬送物を後退させて前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を行わせ、その後、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行わせることを特徴としている。
このような構成の情報処理装置の制御方法によれば、被搬送物の後端が円弧状搬送経路を通過した後に、被搬送物を後退させて後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を行わせるため、一旦被搬送物が直線状に配置され、処理部に対して被搬送物を搬送する経路が直線状となる。したがって、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、頭出しやスキュー取りを行うために被搬送物を前後させても、被搬送物の後端が他の部材に当接して発生する不具合や、被搬送物のふくらみによる不具合を起こすことがない。また、被搬送物がハガキなどの厚さのある場合でも、同様に不具合の発生を防止できる。
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法において、前記情報処理装置は前記円弧状搬送経路から前記直線状搬送経路へ搬送される前記被搬送物を自重により押さえてガイドする補助ガイド部材を備え、前記被搬送物の後端が前記補助ガイド部材による前記被搬送物のガイド位置を通過した後に、前記補助ガイド部材の上側を前記後退用直線状搬送経路として前記スイッチバック動作を行わせることが好ましい。
このような構成の情報処理装置の制御方法は、被搬送物の後端が補助ガイド部材との接触から外れ、補助ガイド部材が下方に変位した後、スイッチバック動作を行わせてから処理部で被搬送物に対する処理を行わせるため、処理部による被搬送物への処理時には被搬送物が補助ガイド部材の上側を通り、補助ガイド部材が被搬送物を弾くことがなく、印刷等の処理を乱すことがない。
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法において、前記スイッチバック動作後に、前記被搬送物の先端を検出可能な被搬送物検出器による検出位置よりも前記被搬送物の先端を所定距離だけ一旦後退させる誤差修正動作を行わせ、その後、前記被搬送物を前進させて前記処理部に対する位置決めを行わせることが好ましい。その際、前記誤差修正動作を複数回行わせることがより好ましい。
このような構成の情報処理装置の制御方法は、スイッチバック動作後に誤差修正動作を行わせて処理部に対する位置決めを行わせるため、処理部に対する位置決めを正確に行うことができる。
本発明の情報処理装置の制御方法によれば、被搬送物の後端が円弧状搬送経路を通過した後に、被搬送物を後退させて後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を行わせるため、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、頭出しやスキュー取りを行うために被搬送物を前後させても、不具合を起こさず良好な処理を行うことが可能である。
以下、本発明に係る情報処理装置の制御方法の実施形態の一例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、情報処理装置として用紙(被搬送物)に印刷を行うプリンタを例示している。
図1は本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用されるプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図であり、図2は図1に示したプリンタにおける用紙の搬送経路を示す側断面図であり、図3は図1に示したプリンタの給紙時の状態を示す側断面図であり、図4は図1に示したプリンタの用紙搬送時の補助ガイド部材によるガイド状態を示す側断面図であり、図5は、プリンタの制御系を示すブロック図である。
本実施形態のプリンタ1は、フロント給・排紙タイプの業務用プリンタであり、図1に示すように、下部ケース2と上部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、被搬送物である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に装着されている。また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が装備されている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7や、操作部8が設けられている。
装置ケース4内には、図2〜図4に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へつながる第1直線状搬送経路Bを形成する搬送機構11を備えており、搬送機構11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパーフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を構成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷位置(処理位置)に搬送する紙送りローラ対41,42により構成されている。
また、装置ケース4内には、紙送りローラ対41,42の下流側の直線状搬送部において用紙P上に文字や図形等の画像を印刷する印刷部43と、印刷部43によって印刷が済んだ用紙Pを装置前面の排紙トレイ6に排出する複数のガイドローラ48等が組み込まれている。
また、このプリンタ1には、その後面側から用紙Pが挿入可能とされており、この後面側から挿入された用紙Pは、第1直線状搬送経路Bに直線的につながる第2直線状搬送経路C内を搬送されて排紙トレイ6へ導かれる。なお、この第2直線状搬送経路Cは、本実施形態において、U字状搬送経路を構成する円弧状搬送経路A及び第1直線状搬送経路Bとは別の後退用直線状搬送経路としても用いられるものである。
装置ケース4内の用紙カセット5、円弧状搬送部を構成する中間ローラ31及びガイド部34、紙送りローラ対41,42、ガイドローラ48、及び排紙トレイ6は、前面下部の用紙カセット5から一枚ずつ装置後部に繰り出された用紙Pを、円弧状搬送経路Aによって装置前面側に方向転換する略U字状の搬送経路を形成している。
用紙繰り出し機構22は、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、当該プリンタ1の休止時には図2に示すようにフレーム34が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図3に示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷部43によって印刷が開始される時には、図4に示すように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送部は、図2〜図4に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に設けられたアシストローラ33を有している。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成される円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部が前面側へ向けられてU字状搬送経路を構成する第1直線状搬送経路Bへ送り出される。
紙送りローラ対41,42は、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、図4に示すように、円弧状搬送経路Aから略直線状の経路(第1直線状搬送経路B)で送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷部43の下に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより用紙Pを印刷部43に対して位置決めすることが可能である。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35を備えている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動されるようになっている。そして、図4に示すように、この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから第1直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえ、用紙Pを第1直線状搬送経路Bに沿ってプリンタ1の前方側へ案内する。
処理部としての印刷部43は、印刷ヘッド44を有するキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向へ移動可能に支持されている。
この印刷ヘッド44は、用紙Pへ向かってインクを吐出させる吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、プリンタ1の前方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ47が設けられている。このPWセンサ47は、用紙Pへ向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ45の移動により用紙Pの幅を検出する。
また、第1直線状搬送経路Bには、印刷部43の下流側に、用紙Pを挟持して排紙トレイ6へ案内する複数のガイドローラ48が設けられている。
次に、上記プリンタ1の制御系について説明する。
図5に示すように、本実施形態のプリンタ1は、搬送機構11、PWセンサ47、データ送受信端子110、操作部111及び表示部112が接続された制御基板100を備えている。
制御基板100は、プリンタ1の各制御機構部分を統括的に制御する制御部または制御手段である。この制御基板100には、用紙搬送制御部101と、印刷制御部102と、コマンド解析部104と、主制御部105と、受信バッファ106と、通信制御部107と、ステータス送信部108とがバス109を介して互いに通信可能に接続されている。
この制御基板100は、ROMから読み出されたフォームウェアを起動することにより制御され、ホストコンピュータ200からの各種コマンドに応じて、各種動作を実行する。
用紙搬送制御部101は、ホストコンピュータ200から送信されるコマンドに応じて、搬送機構11を駆動制御するための制御信号を生成する。搬送機構11は、この制御信号に応じて駆動され、ピックアップローラ21、中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33及び紙送りローラ41を回転駆動して用紙Pの搬送を行う。
印刷制御部102は、印刷ヘッド44を介した印刷を制御する制御部である。印刷制御部102は、外部から送られた印刷指示及び画像データに基づき、キャリッジ45に設けられた印刷ヘッド44の吐出ノズル46からのインクの吐出制御、キャリッジ45自身の摺動動作制御等を行う。
コマンド解析部104は、外部に設置されたホストコンピュータ200から送られてくる各種制御コマンドの内容を解析する解析部である。コマンド制御部104による解析結果は、その解析結果に応じて用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の各種制御部に送られる。これにより、各制御部は、受け取った制御コマンドに応じた制御を行う。
主制御部105は、制御基板100に設けられた用紙搬送制御部101、印刷制御部102、コマンド解析部104、受信バッファ106、通信制御部107、ステータス送信部108間の信号の受け渡しや統括制御等を行う。
受信バッファ106は、ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドや印刷すべき画像データ等が一時的に保存されるデータ保存領域である。
通信制御部107は、データ送受信用端子110を介して、ホストコンピュータ200との通信を行うための制御部である。ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドやデータは、この通信制御部107を介して、受信バッファ106に一時保存され、各種制御部及び解析部によって利用される。
ステータス送信部108は、プリンタ1の状態を示すステータス信号を生成し、通信制御部107、データ送受信端子110を介して、ホストコンピュータ200にステータス信号を送信する。ホストコンピュータ200は、このステータス信号を受信することにより、プリンタ1の状態を把握することができる。
また、ステータス送信部108により生成したステータス信号を基に、表示部112を介して表示を行ったり、ステータス情報を用紙出力したりするように構成しても良い。
PWセンサ47は、前述のように検出位置における用紙Pの有無及び用紙Pの幅を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。このPWセンサ47から送信される検出信号は、バス119を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
次に、上記プリンタ1による用紙Pへの印刷動作を、図6〜図10を参照して説明する。
図6は、プリンタの印刷動作の流れを示すフローチャート図、図7は、用紙の頭出し動作を示すフローチャート図、図8は、スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図、図9は、それぞれプリンタの動作を示す概略構成図、図10は、用紙のスイッチバック動作を説明するフローチャート図である。
(印刷動作)
まず、印刷動作について、図6のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200から印字信号として印刷開始コマンドを受信すると、用紙搬送制御部101は、搬送機構11に駆動信号を出力する(ステップS1)。これにより、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させるASFモータ及びPFモータが駆動し、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる(ステップS2、S3)。
次いで、PWセンサ47による用紙Pの検出が行われ(ステップS4)、用紙Pの検出がない場合は、搬送機構11による給紙動作が再度行われる。
PWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ(ステップS5)、印刷ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了し、印刷ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると(ステップS6)、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向へ移動しながら印刷ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印字が行われる(ステップS8)。
(PW検出を使用した頭出し動作)
次に、上記のPW検出による頭出し動作(ステップS5)について、図7のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200からの印刷コマンドに基づいて、用紙カセット4からU字状搬送経路Aへ送り込むフロント給紙による用紙Pへの印刷であるか、あるいはプリンタ1の後方側から第2直線状搬送経路Cへ送り込むリア給紙による用紙Pへの印刷であるかが判別される(ステップS11)。
ここで、リア給紙による印刷である場合は(ステップS12)、PWセンサ47によって用紙Pの先端部が頭出しされ、印刷ヘッド44に対して位置決めされる(ステップS13)。
フロント給紙による印刷である場合は(ステップS14)、スイッチバック動作を行うか否かの判別が行われる(ステップS15)。
ここで、フロント給紙された用紙Pが厚紙でなく、普通紙である場合は(ステップS16)、PWセンサによる用紙Pの先端部が頭出しされ、印刷ヘッド44に対して位置決めされる(ステップS13)。
フロント給紙された用紙Pが普通紙に比べて厚みが厚く、こしの強い厚紙である場合は(ステップS17)、スイッチバック動作を伴うPW検出頭出し動作が行われる(ステップS18)。
(スイッチバックPW検出頭出し動作)
次に、上記のスイッチバック動作を伴うPW検出頭出し動作(ステップS18)について、図8及び図9を参照しつつ図10のフローチャートに沿って説明する。
印刷動作が開始されると、厚紙からなる用紙Pが搬送機構11のASF部を構成するピックアップローラ21によって送り出される(図8(a)参照)。
この送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32との間及び中間ローラ31とアシストローラ33との間に挟持されて円弧状搬送経路Aに沿って搬送される(図8(b)参照)。
さらに、この用紙Pは、補助ガイド部材35によって印刷部43へ向かって案内され、搬送機構11のPF部を構成する紙送りローラ対41,42の間に挟持される(図8(c)参照)。
その後、用紙Pは、その後端が補助ガイド部材35を通り過ぎるまで、紙送りローラ対41,42によってプリンタ1の前方側へ向かって送り出される(ステップS21)。これにより、用紙Pを押さえていた補助ガイド部材35が、用紙Pの後端から外れ、自重により下方側へ回動する(図8(d)参照)。このとき、図9に示すように、用紙Pは、その先端位置が吐出ノズル46よりもプリンタ1の前方位置イに配置される。
ここで、PWセンサ47よる検出が行われ(ステップS22)、用紙Pが検出されない場合は、紙送りローラ対41,42とによる用紙Pの保持が解除されたために頭出しができないと判断され、第1直線状搬送経路Bから排紙トレイ6へ用紙Pを排紙させる。
PWセンサ47により用紙Pが検出されたら、PF部の紙送りローラ41を逆転させ、用紙Pを後退させる(ステップS23)。このように用紙Pを後退させると、この用紙Pは、自重により下方へ回動された補助ガイド部材35の上方側へ導かれ、第2直線状搬送経路Cに配置される(図8(e)参照)。
ここで、用紙Pの後退動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS24)、後退動作させた後も用紙Pが検出されている場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
上記のスイッチバック動作を行った後は、以下の頭出し動作を行う。
PF部の紙送りローラ41を逆転させ、図9に示すように、用紙Pの先端が、PWセンサ47の検出位置から所定寸法Xだけプリンタ1の後方の位置ロに配置されるまで、用紙Pを後退させる(ステップS25)。
次に、PF部の紙送りローラ41を正転させて用紙Pを前進させ(ステップS26)、図9に示すように、用紙Pの先端を位置ロから前方側へ所定寸法Yだけ前進させた位置ハに配置させる(図8(f)参照)。
ここで、用紙Pの前進動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS27)、前進動作させても用紙Pが検出されない場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
再び、PF部の紙送りローラ41を逆転させて用紙Pを後退させ(ステップS28)、図9に示すように、用紙Pの先端を、PWセンサ47の検出位置から所定寸法Zだけプリンタ1の後方の位置ニに配置させる(図8(g)参照)。
ここで、用紙Pの後退動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS29)、後退動作させた後も用紙Pが検出されている場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
その後、PF部の紙送りローラ41を正転させて用紙Pを前進させ、図9に示すように、吐出ノズル46に対して用紙Pを位置合わせし(ステップS30)、給紙を完了させて停止させる(ステップS31、図8(h)参照)。
以上説明したように、上記実施形態のプリンタの制御方法によれば、用紙Pの後端が円弧状搬送経路Aを通過した後に、用紙Pを後退させて第2直線状搬送経路Cへ導くスイッチバック動作を行わせるため、用紙Pを第1,第2直線状搬送経路B,Cに沿って送り出して印刷部43にて印刷させることができる。その際、用紙Pが一旦直線状に配置され、印刷部43に対して用紙Pを搬送する経路が直線状となる。したがって、用紙Pがハガキのような厚紙であるような場合でも、頭出しやスキュー取りを行うために用紙Pを前後させても、用紙Pの後端が他の部材に当接することがなく、また、用紙Pのふくらみによる中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33等の各種ローラへの負荷を極力小さくして摩耗を抑え、印刷品質を高めることができる。
また、用紙Pの後端が補助ガイド部材35との接触から外れ、補助ガイド部材35が下方に変位した後、スイッチバック動作を行わせてから印刷部43で用紙Pに対する印刷を行わせるため、補助ガイド部材35が用紙Pを弾くことがなく、印刷を乱すことがない。
しかも、用紙Pを検出するセンサとして設けた一つのPWセンサ47によって用紙Pの位置検出を行い、搬送機構11の制御を行うので、搬送機構11を制御するために用紙Pを検出する他のセンサを設ける必要がなく、プリンタを構成するためのコストダウンを図ることができる。
なお、上記実施形態では、用紙Pを一旦後退させて停止位置を修正する誤差修正動作を2回行って頭出しをしたが、この誤差修正動作の回数は2回に限定されず、例えば、1回でも良く、また、さらに精度良く頭出しを行わせるために、3回以上行っても良い。
また、上記実施形態では、吐出ノズル46に対してプリンタ1の前方側にPWセンサ47を配設したものを例にとって説明したが、吐出ノズル46に対してプリンタ1の後方側にPWセンサ47を配設しても良い。この場合、図11に示すように、スイッチバック動作及び2回の誤差修正動作が上記実施形態と同様に行われるが、吐出ノズル46に対して用紙Pを位置合わせする際の用紙Pを前進させる距離が長くなる。
なお、本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用される情報処理装置は、上記の実施形態として説明したプリンタに限らない。例えば、コピー機、ファックス、紙幣両替機、発券機など、上記実施形態と同様な略U字状の搬送経路、又は上記の円弧状搬送部が複数装備される複雑な搬送経路が被搬送物の搬送路として装置ケース内に装備される各種機器に応用することができる。
本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用されるプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図である。 図1に示したプリンタにおける用紙の搬送経路を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの給紙時の状態を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの用紙搬送時の補助ガイド部材によるガイド状態を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの制御系を説明するブロック図である。 図1に示したプリンタの印刷動作の流れを示すフローチャート図である。 用紙の頭出しの動作を示すフローチャート図である。 スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図である。 それぞれプリンタの動作を示す概略構成図である。 用紙のスイッチバックの動作を示すフローチャート図である。 スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図である。
符号の説明
1:プリンタ(情報処理装置)、2:下部ケース、3:上部ケース、4:装置ケース、5:用紙カセット、6:排紙トレイ、11:搬送機構、21:ピックアップローラ、22:用紙繰り出し機構、31:中間ローラ、32:リタードローラ、33:アシストローラ、34:ガイド部、35:補助ガイド部材、41,42:紙送りローラ対、43:印刷部(処理部)、44:印刷ヘッド、47:PWセンサ(被搬送物検出器)48:ガイドローラ、A:円弧状搬送経路(U字状搬送経路)、B:第1直線状搬送経路(U字状搬送経路)、C:第2直線状搬送経路(後退用直線状搬送経路)、P:用紙(被搬送物)

Claims (4)

  1. 円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置の制御方法であって、
    前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に、前記被搬送物を後退させて前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を行わせ、
    その後、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行わせることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置は前記円弧状搬送経路から前記直線状搬送経路へ搬送される前記被搬送物を自重により押さえてガイドする補助ガイド部材を備え、
    前記被搬送物の後端が前記補助ガイド部材による前記被搬送物のガイド位置を通過した後に、前記補助ガイド部材の上側を前記後退用直線状搬送経路として前記スイッチバック動作を行わせることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記スイッチバック動作後に、前記被搬送物の先端を検出可能な被搬送物検出器による検出位置よりも前記被搬送物の先端を所定距離だけ一旦後退させる誤差修正動作を行わせ、その後、前記被搬送物を前進させて前記処理部に対する位置決めを行わせることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記誤差修正動作を複数回行わせることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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JP2013075764A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Brother Industries Ltd 画像記録装置
JP2015180525A (ja) * 2014-03-03 2015-10-15 セイコーエプソン株式会社 プリンター

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