JP2006264930A - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、良好な処理を行うことが可能な情報処理装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る情報処理装置の制御方法は、円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路BからなるU字状搬送経路に沿って用紙Pを搬送して印刷部43へ導き、印刷部43で用紙Pに対する印刷を行う情報処理装置の制御方法であって、用紙Pが厚紙である場合には、用紙Pの後端が円弧状搬送経路Aを通過した後に、用紙Pを後退させてU字状搬送経路とは別の直線状搬送経路Cへ導くスイッチバック動作を行わせ、その後、印刷部43で用紙Pに対する印刷を行わせる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って、用紙等の被搬送物を搬送して処理部へ導き、処理部で被搬送物に対する処理を行う情報処理装置及びその制御方法に関するものである。
上記情報処理装置の一例として、パソコン等に接続されるプリンタ(印刷装置)が挙げられる。
プリンタでは、外観を提供する装置ケース内に、被搬送物である用紙を貯留部から一枚ずつ繰り出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構や、搬送経路の途中に設けられて搬送されてくる用紙に文字や図形等の画像を記録する記録部(処理部)や、必要に応じて記録部に所定の移動動作を付与する記録部操作機構等の各種の動作機器が組み込まれている。
また、プリンタには、装置のコンパクト化や省スペース化のために、用紙の給紙部や印刷処理した用紙の排出部をいずれも装置の前面側に配置定したフロント給・排紙タイプのものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなフロント給・排紙タイプのプリンタでは、通常、給紙用に用紙を収容した用紙カセットを装置前面の下部に配置し、印刷処理後の用紙を排出する排紙トレイを用紙カセットの上方に配置した構成で、用紙カセットと排紙トレイとの間を結ぶU字状搬送経路が装置ケース内に構築されるとともに、U字状搬送経路を構成する直線状搬送経路の途中に記録部が配置される。
そして、U字状搬送経路は、例えば、用紙を収容した用紙カセットを開始位置として、中間ローラと略円弧状に湾曲したガイド部とによって形成される円弧状搬送部と、円弧状搬送部の出口端から所定距離離れた位置に配置された紙送りローラ対と、紙送りローラ対の下流側に配置された記録部を経て装置前面の排紙トレイに導くガイドローラとにより構成される。
また、円弧状搬送部と紙送りローラ対の間における直線状搬送経路において、紙ジャムの発生原因となる被搬送物の先端部の反り返りやスキューの発生を抑えるために、円弧状搬送部の出口端から紙送りローラ対側に突出して紙送りローラ対に向けて送られる被搬送物を上方側から自重により押さえてガイドする補助ガイド部材を備えた情報処理装置もある。
特許第3520469号公報
ところで、U字状搬送経路を有するプリンタ等の情報処理装置にあっては、被搬送物を処理部に対して頭出しする場合や、紙送りローラ対により被搬送物のスキュー補正を行う場合には、被搬送物を一旦後退させる動作が行われるが、その際、被搬送物の大きさによっては、被搬送物の後端がU字状搬送経路を構成する部材に当接して正確に頭出しやスキュー補正を行えないことがある。また、被搬送物のこしの強さにより円弧状搬送経路内で被搬送物のふくらみが発生して、被搬送物を搬送するためのローラへの負荷が増大し、ローラの摩耗が進行し易くなって搬送精度の低下が早期化してしまったり、それに伴う処理部の処理精度(例えば、印刷品質)が低下してしまったりすることがある。
また、前述した補助ガイド部材を備えている場合には、被搬送物が補助ガイド部材によりガイドされている時には補助ガイド部材が被搬送物の上面に接触しているため、被搬送物により上方に持ち上がっているが、被搬送物の後端が補助ガイド部材との接触から外れた時には、補助ガイド部材はその自重によって下方へ変位する。そのとき、補助ガイド部材の先端が被搬送物を弾き、その際の振動が被搬送物の全体に伝達されてしまうため、被搬送物に対して印刷等を行っていた処理部の処理が乱れてしまうことがある。
また、前述したこれらの問題は、特に、被搬送物が普通紙と比較してこしが強いハガキなどの厚紙である場合に発生し易いが、様々な種類の被搬送物に対して良好な処理を行えるように適応することが要求される。
本発明の目的は、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、良好な処理を行うことが可能な情報処理装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明に係る情報処理装置の制御方法は、円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して送りローラ対により処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置の制御方法であって、前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に前記送りローラ対により前記被搬送物を後退させて前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を、前記被搬送物の種類に応じて選択的に行うことを特徴としている。
また、上記目的を達成することのできる本発明に係る情報処理装置は、円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して送りローラ対により処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置であって、前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に前記送りローラ対により前記被搬送物を後退させる前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路を備えるとともに、前記被搬送物を前記後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を、前記被搬送物の種類に応じて選択的に行う制御系を備えていることを特徴としている。
このような構成の情報処理装置及び情報処理装置の制御方法によれば、普通紙と異なり円弧状搬送経路に後退させると不具合が生じるような種類の被搬送物を搬送する場合には、被搬送物の後端が円弧状搬送経路を通過した後に被搬送物を後退させて後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を行わせるシーケンスが選択されて実施されるため、一旦被搬送物が直線状に配置され、処理部に対して被搬送物を搬送する経路が直線状となる。したがって、その後、頭出しやスキュー補正を行うために被搬送物を前後させても、被搬送物の後端が他の部材に当接して発生する不具合や、被搬送物のふくらみによる不具合を起こすことがない。
このように、被搬送物の種類に応じて不具合を生じさせない適切な搬送経路へ被搬送物を導いて、処理部に対する頭出し動作等を安定して行うことができるため、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、被搬送物に対する良好な処理を行うことができる。
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法において、前記スイッチバック動作は、前記被搬送物が厚紙である場合に行うことが好ましい。
被搬送物がハガキや写真用紙などの厚紙である場合にスイッチバック動作を行わせることで、不具合の発生を効果的に防止できる。
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法において、前記スイッチバック動作を行わない場合には、前記送りローラ対より上流側で前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器により前記被搬送物の先端位置を検出した後、その先端位置を基準に前記被搬送物を進退させて前記送りローラ対による前記被搬送物の挟持と離脱を行うことにより、前記被搬送物の姿勢を修正するスキュー補正動作を、前記処理部が行う処理モードの種類に応じて選択的に行うことが好ましい。
このような構成の情報処理装置の制御方法によれば、円弧状搬送経路に後退させても不具合が生じにくい普通紙などの被搬送物を搬送する場合であって処理モードの種類が例えば高精度処理であるような場合には、被搬送物検出器により被搬送物の先端位置を検出した後に、送りローラ対によって被搬送物の先端を挟持及び離脱(食いつき吐き出し)することにより、被搬送物の先端を揃えるスキュー補正動作を行って、処理部での処理精度を向上させることができる。
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法において、前記スイッチバック動作後に、前記送りローラ対より下流側で前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器による検出位置よりも前記被搬送物の先端を所定距離だけ一旦後退させる誤差修正動作を行い、その後、前記被搬送物を前進させて前記処理部に対する位置決めを行うことが好ましい。
このような構成の情報処理装置の制御方法によれば、スイッチバック動作後に誤差修正動作を行わせて処理部に対する位置決めを行わせるため、処理部に対する位置決めを正確に行うことができる。なお、誤差修正動作を複数回行わせることにより、さらに高精度に位置決めを行うことができる。
また、本発明に係る情報処理装置において、前記送りローラ対より上流側に、前記被搬送物の進退移動を阻害せず前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器が設けられていることが好ましい。
このような構成の情報処理装置によれば、円弧状搬送経路に後退させても不具合が生じにくい普通紙などの被搬送物を搬送する場合であって処理信号の種類が例えば高精度処理であるような場合には、被搬送物検出器を使用して検出した被搬送物の先端位置を基準に被搬送物を進退させ被搬送物の先端を揃えるスキュー補正動作を行って、処理部での処理精度を向上させることができる。また、被搬送物検出器が被搬送物の進退移動を阻害しないため、円弧状搬送経路に後退させると不具合が生じるような種類の被搬送物を搬送する場合には上記のスイッチバック動作を問題なく行うことができる。
また、本発明に係る情報処理装置において、前記処理部は、前記被搬送物の搬送方向と直交する被搬送物幅方向に往復移動して前記被搬送物に対する処理を行うキャリッジを備えており、当該キャリッジには、前記被搬送物の有無を検出可能な非接触式の被搬送物検出器が設けられていることが好ましい。
このような構成の情報処理装置によれば、如何なる種類の被搬送物を搬送する場合であっても、処理信号等の要求に応じて、処理部に近い位置で被搬送物の幅端位置や先端位置を検出し、頭出し位置精度や印刷開始位置(ファーストドット位置)精度を向上させることができる。
本発明の情報処理装置及びその制御方法によれば、円弧状搬送経路に後退させると不具合が生じるような種類の被搬送物を搬送する場合には、スイッチバック動作を行って良好な処理を行うことを可能としている。そのため、処理部に対する頭出し動作等を安定して行うことができ、被搬送物の厚さや大きさに拘わらず、被搬送物に対する良好な処理を行うことができる。
以下、本発明に係る情報処理装置及びその制御方法の実施形態の一例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、情報処理装置として用紙(被搬送物)に印刷を行うプリンタを例示している。
図1は本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用されるプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図であり、図2は図1に示したプリンタにおける用紙の搬送経路を示す側断面図であり、図3は図1に示したプリンタの給紙時の状態を示す側断面図であり、図4は図1に示したプリンタの用紙搬送時の補助ガイド部材によるガイド状態を示す側断面図であり、図5は、プリンタの制御系を示すブロック図である。
本実施形態のプリンタ1は、フロント給・排紙タイプの業務用プリンタであり、図1に示すように、上部ケース2と下部ケース3とから構成される装置ケース4の前面中央に、被搬送物である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に装着されている。また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7や、操作部8が設けられている。
装置ケース4内には、図2〜図4に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へつながる第1直線状搬送経路Bを形成する搬送機構11を備えており、搬送機構11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパーフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状の搬送経路に沿って搬送する円弧状搬送部を構成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷位置(処理位置)に搬送する紙送りローラ対41,42により構成されている。
ASF部とPF部は複数の歯車により動力的連結がなされており、一つの搬送モータ(図示省略)により駆動可能である。
また、装置ケース4内には、紙送りローラ対41,42の下流側の直線状搬送部において用紙P上に文字や図形等の画像を印刷する印刷部43と、印刷部43によって印刷が済んだ用紙Pを装置前面の排紙トレイ6に排出する複数のガイドローラ48等が組み込まれている。
また、このプリンタ1には、その後面側から用紙Pが挿入可能とされており、この後面側から挿入された用紙Pは、第1直線状搬送経路Bに直線的につながる第2直線状搬送経路C内を搬送されて排紙トレイ6へ導かれる。なお、この第2直線状搬送経路Cは、本実施形態において、U字状搬送経路を構成する円弧状搬送経路A及び第1直線状搬送経路Bとは別の後退用直線状搬送経路としても用いられるものである。
装置ケース4内の用紙カセット5、円弧状搬送部を構成する中間ローラ31及びガイド部34、紙送りローラ対41,42、ガイドローラ48、及び排紙トレイ6は、前面下部の用紙カセット5から一枚ずつ装置後部に繰り出された用紙Pを、円弧状搬送経路Aによって装置前面側に方向転換する略U字状の搬送経路を形成している。
用紙繰り出し機構22は、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の揺動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、当該プリンタ1の休止時には図2に示すようにフレーム34が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図3に示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷部43によって印刷が開始される時には、図4に示すように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送部は、図2〜図4に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に設けられたアシストローラ33を有している。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成される円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部が前面側へ向けられてU字状搬送経路を構成する第1直線状搬送経路Bへ送り出される。
円弧状搬送経路Aの出口端には、用紙Pの後端が円弧状搬送経路Aを通過したことを検出するPEセンサ(被搬送物検出器)62が設けられている。
PEセンサ62は、搬送経路に向かって照射した光が用紙Pによって反射されるか否かにより用紙Pの有無を検出するもので、用紙Pの先端位置が検出可能である。このPEセンサ62は、非接触式であるため用紙Pの進退移動を阻害することがない。
紙送りローラ対41,42は、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、図4に示すように、円弧状搬送経路Aから略直線状の経路(第1直線状搬送経路B)で送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷部43の下に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより用紙Pを印刷部43に対して位置決めすることが可能である。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35を備えている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動されるようになっている。そして、図4に示すように、この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから第1直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえ、用紙Pを第1直線状搬送経路Bに沿ってプリンタ1の前方側へ案内する。
処理部としての印刷部43は、印刷ヘッド44を有するキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向へ移動可能に支持されている。
この印刷ヘッド44は、用紙Pへ向かってインクを吐出させる吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、プリンタ1の前方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ(非接触式の被搬送物検出器)47が設けられている。このPWセンサ47は、搬送経路に向かって照射した光が用紙Pによって反射されるか否かにより用紙Pの有無を検出するもので、用紙Pの先端位置が検出可能であるとともにキャリッジ45の移動により用紙Pの幅端位置を検出可能である。
また、第1直線状搬送経路Bには、印刷部43の下流側に、用紙Pを挟持して排紙トレイ6へ案内する複数のガイドローラ48が設けられている。
次に、上記プリンタ1の制御系について説明する。
図5に示すように、本実施形態のプリンタ1は、搬送機構11、PEセンサ62、PWセンサ47、データ送受信端子110、操作部111及び表示部112が接続された制御基板100を備えている。
制御基板100は、プリンタ1の各制御機構部分を統括的に制御する制御部または制御手段である。この制御基板100には、用紙搬送制御部101と、印刷制御部102と、コマンド解析部104と、主制御部105と、受信バッファ106と、通信制御部107と、ステータス送信部108とがバス109を介して互いに通信可能に接続されている。
この制御基板100は、ROMから読み出されたフォームウェアを起動することにより制御され、ホストコンピュータ200からの各種コマンドに応じて、各種動作を実行する。
用紙搬送制御部101は、ホストコンピュータ200から送信されるコマンドに応じて、搬送機構11を駆動制御するための制御信号を生成する。搬送機構11は、この制御信号に応じて駆動され、ピックアップローラ21、中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33及び紙送りローラ41を回転駆動して用紙Pの搬送を行う。
印刷制御部102は、印刷ヘッド44を介した印刷を制御する制御部である。印刷制御部102は、外部から送られた印刷指示及び画像データに基づき、キャリッジ45に設けられた印刷ヘッド44の吐出ノズル46からのインクの吐出制御、キャリッジ45自身の摺動動作制御等を行う。
コマンド解析部104は、外部に設置されたホストコンピュータ200から送られてくる各種制御コマンドの内容を解析する解析部である。コマンド制御部104による解析結果は、その解析結果に応じて用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の各種制御部に送られる。これにより、各制御部は、受け取った制御コマンドに応じた制御を行う。
主制御部105は、制御基板100に設けられた用紙搬送制御部101、印刷制御部102、コマンド解析部104、受信バッファ106、通信制御部107、ステータス送信部108間の信号の受け渡しや統括制御等を行う。
受信バッファ106は、ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドや印刷すべき画像データ等が一時的に保存されるデータ保存領域である。
通信制御部107は、データ送受信用端子110を介して、ホストコンピュータ200との通信を行うための制御部である。ホストコンピュータ200から送られてくる各種コマンドやデータは、この通信制御部107を介して、受信バッファ106に一時保存され、各種制御部及び解析部によって利用される。
ステータス送信部108は、プリンタ1の状態を示すステータス信号を生成し、通信制御部107、データ送受信端子110を介して、ホストコンピュータ200にステータス信号を送信する。ホストコンピュータ200は、このステータス信号を受信することにより、プリンタ1の状態を把握することができる。
また、ステータス送信部108により生成したステータス信号を基に、表示部112を介して表示を行ったり、ステータス情報を用紙出力したりするように構成しても良い。
PEセンサ62は、紙送りローラ対41,42の上流側の検出位置における用紙Pの有無を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。このPEセンサ62から送信される検出信号は、バス109を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
PWセンサ47は、吐出ノズル46近傍の検出位置における用紙Pの有無及び用紙Pの幅を検出し、検出信号を制御基板100に出力する。このPWセンサ47から送信される検出信号は、バス109を介して主制御部105に送られる。主制御部105は、この検出信号に応じて、用紙搬送制御部101、印刷制御部102等の制御を行う。
次に、上記プリンタ1による用紙Pへの印刷動作を、図6〜図10を参照して説明する。
図6は、プリンタの印刷動作の流れを示すフローチャート図、図7は、用紙の頭出し動作を示すフローチャート図、図8は、スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図、図9は、それぞれプリンタの動作を示す概略構成図、図10は、用紙のスイッチバック動作を説明するフローチャート図である。
(印刷動作)
まず、印刷動作について、図6のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200から印刷信号として印刷開始コマンドを受信すると、用紙搬送制御部101は、搬送機構11に駆動信号を出力する(ステップS1)。これにより、搬送機構11のASF部及びPF部の各ローラを駆動させる搬送モータが駆動し、ASF部及びPF部による用紙Pの給紙が行われる(ステップS2、S3)。
次いで、PEセンサ62による用紙Pの検出が行われ(ステップS4)、用紙Pの検出がない場合は、搬送機構11による給紙動作が再度行われる。また、PEセンサ62により用紙Pの先端位置が検出され、その後は搬送モータの回転量に追従して用紙Pの先端位置を認識することが可能となる。
用紙Pが検出された場合には、さらに用紙Pが搬送されて紙送りローラ対41,42に用紙Pの先端を挟持(食いつき)させる。
PEセンサ62により用紙Pが検出された後、スキュー補正を行うか否かのスキュー補正判定が行われる(ステップS5)。ホストコンピュータ200からの印刷信号(処理信号)をコマンド解析部104により解析し、高精度印刷のコマンド(高精細印刷モードのコマンド)、及び用紙が普通紙である情報が含まれている場合には、用紙搬送制御部101にスキュー補正動作を実施するコマンドを送る(ステップS6へ進む)。一方、ホストコンピュータ200からの信号(処理信号)をコマンド解析部104により解析し、用紙が厚紙である情報、または普通紙であっても印刷速度優先のコマンド(高速印刷モードのコマンド)が含まれている場合には、スキュー補正動作を実施せずに(ステップS7)、後述するPW検出判定(ステップS8)が行われる。
なお、厚紙である用紙Pとは、例えば、ハガキや写真用紙等が含まれ、ホストコンピュータ200から送られてくる用紙Pに関するデータによって厚紙として認識すべきか否かが判別できる。もしくは、搬送経路の途中に用紙Pの厚さを測定可能な厚さセンサを設けておき、それにより用紙Pの厚さを測定して、測定値が所定の閾値より大きい場合に厚紙として認識させることも可能である。この厚紙か否かの判別結果は、後述するスイッチバック判別(ステップS24)においても用いられる。
スキュー補正動作(ステップS6)では、用紙搬送制御部101は搬送モータの駆動を制御して、紙送りローラ41及び中間ローラ31を逆回転させて用紙Pを紙送りローラ対41,42から一旦後方へ離脱(吐き出し)させる。続いて、紙送りローラ41及び中間ローラ31を正回転させて用紙Pの先端を紙送りローラ対41,42の間に当接させることで、用紙Pの先端を紙送りローラ対41,42の軸方向に沿って揃えて、再度紙送りローラ対41,42に用紙Pを挟持(食いつき)させる。これにより、用紙Pの幅方向の姿勢が修正され、スキューが補正される。
なお、用紙Pの進退移動の際、用紙Pの先端の挟持及び離脱するタイミングは、紙送りローラ対41,42に対する用紙Pの先端位置を、PEセンサ62によって検出した用紙Pの先端位置を基準として搬送モータの回転量に応じて認識することで、判別する。
次いで、紙送りローラ対41,42により搬送される用紙Pに対して、PWセンサ47による検出が行われ(ステップS8)、用紙Pの検出がない場合は、搬送機構11による給紙動作が再度行われる。
その後、PWセンサ47による用紙Pの頭出し動作が行われ(ステップS9)、印刷ヘッド44に対する用紙Pの位置決めがされる。
頭出し動作が完了(ステップS10)し、印刷ヘッド44に対する用紙Pの位置決めが完了すると、印刷制御部102から印刷開始コマンドに基づく指令が出力され、キャリッジ45が用紙Pの幅方向へ移動(ステップS11)しながら印刷ヘッド44の吐出ノズル46からインクを吐出させ、用紙Pへの印刷が行われる(ステップS12)。
(PW検出を使用した頭出し動作)
次に、上記のPW検出による頭出し動作(ステップS9)について、図7のフローチャートに沿って説明する。
ホストコンピュータ200からの印刷コマンドに基づいて、用紙カセット4からU字状搬送経路Aへ送り込むフロント給紙による用紙Pへの印刷であるか、あるいはプリンタ1の後方側から第2直線状搬送経路Cへ送り込むリア給紙による用紙Pへの印刷であるかが判別される(ステップS21)。
ここで、リア給紙による印刷である場合は(ステップS23)、PWセンサ47によって用紙Pの幅端位置及び先端位置が検出され、これに基づき用紙Pの先端部が頭出しされるとともに、用紙Pの幅方向の印刷開始位置(ファーストドット位置)が認識され、印刷ヘッド44に対して位置決めされる(ステップS28)。もしくは、通常PW検出頭出しであるステップS28の代わりに、PWセンサ47によって用紙Pの先端位置が検出され、これに基づき用紙Pの先端部が頭出しされ、印刷ヘッド44に対して位置決めされる(ステップS29)ようにしてもよい。
用紙カセット4からの給紙であるフロント給紙による印刷である場合は(ステップS22)、スイッチバック動作を行うか否かの判別が行われる(ステップS24)。
ここで、フロント給紙された用紙Pが厚紙でなく、普通紙である場合は(ステップS26)、前述したステップS28またはステップS29により頭出しされ、印刷ヘッド44に対して位置決めされる。
フロント給紙された用紙Pが普通紙に比べて厚みが厚く、こしの強い厚紙である場合は(ステップS25)、スイッチバック動作を伴うPW検出頭出し動作が行われる(ステップS27)。
(スイッチバックPW検出頭出し動作)
次に、上記のスイッチバック動作を伴うPW検出頭出し動作(ステップS27)について、図8及び図9を参照しつつ図10のフローチャートに沿って説明する。
印刷動作が開始されると、厚紙からなる用紙Pが搬送機構11のASF部を構成するピックアップローラ21によって送り出される(図8(a)参照)。
この送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32との間及び中間ローラ31とアシストローラ33との間に挟持されて円弧状搬送経路Aに沿って搬送される(図8(b)参照)。
さらに、この用紙Pは、補助ガイド部材35によって印刷部43へ向かって案内され、搬送機構11のPF部を構成する紙送りローラ対41,42の間に挟持される(図8(c)参照)。
その後、用紙Pは、その後端が補助ガイド部材35を通り過ぎるまで、紙送りローラ対41,42によってプリンタ1の前方側へ向かって送り出される(ステップS31)。これにより、用紙Pを押さえていた補助ガイド部材35が、用紙Pの後端から外れ、自重により下方側へ回動する(図8(d)参照)。このとき、図9に示すように、用紙Pは、その先端位置が吐出ノズル46よりもプリンタ1の前方位置イに配置される。
ここで、PWセンサ47よる検出が行われ(ステップS32)、用紙Pが検出されない場合は、紙送りローラ対41,42による用紙Pの保持が解除されたために頭出しができないと判断され、第1直線状搬送経路Bから排紙トレイ6へ用紙Pを排紙させる。
PWセンサ47により用紙Pが検出されたら、PF部の紙送りローラ41を逆転させ、用紙Pを後退させる(ステップS33)。このように用紙Pを後退させると、この用紙Pは、自重により下方へ回動された補助ガイド部材35の上方側へ導かれ、第2直線状搬送経路Cに配置される(図8(e)参照)。
ここで、用紙Pの後退動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS34)、後退動作させた後も用紙Pが検出されている場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
上記のスイッチバック動作を行った後は、以下の頭出し動作を行う。
PF部の紙送りローラ41を逆転させ、図9に示すように、用紙Pの先端が、PWセンサ47の検出位置から所定寸法Xだけプリンタ1の後方の位置ロに配置されるまで、用紙Pを後退させる(ステップS35)。
次に、PF部の紙送りローラ41を正転させて用紙Pを前進させ(ステップS36)、図9に示すように、用紙Pの先端を位置ロから前方側へ所定寸法Yだけ前進させた位置ハに配置させる(図8(f)参照)。
ここで、用紙Pの前進動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS37)、前進動作させても用紙Pが検出されない場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
再び、PF部の紙送りローラ41を逆転させて用紙Pを後退させ(ステップS38)、図9に示すように、用紙Pの先端を、PWセンサ47の検出位置から所定寸法Zだけプリンタ1の後方の位置ニに配置させる(図8(g)参照)。
ここで、用紙Pの後退動作にてPWセンサ47による検出が行われ(ステップS39)、後退動作させた後も用紙Pが検出されている場合は、用紙Pがジャム障害を起こして紙詰まり状態となっていると判断され、表示部112へエラーのメッセージを表示させる。
その後、PF部の紙送りローラ41を正転させて用紙Pを前進させ、図9に示すように、吐出ノズル46に対して用紙Pを位置合わせし(ステップS40)、給紙を完了させて停止させる(ステップS41、図8(h)参照)。
なお、フロント給紙された用紙Pが厚紙であって、さらにその用紙幅が明確でない場合には、上記スイッチバック動作(ステップS27)を行った後、上記の通常PW検出頭出し(ステップS28)を行うと良い。
なお、上記実施形態では、用紙Pを一旦後退させて停止位置を修正する誤差修正動作を2回行って頭出しをしたが、この誤差修正動作の回数は2回に限定されず、例えば、1回でも良く、また、さらに精度良く頭出しを行わせるために、3回以上行っても良い。
また、上記実施形態では、吐出ノズル46に対してプリンタ1の前方側(搬送経路の下流側)にPWセンサ47を配設したものを例にとって説明したが、吐出ノズル46に対してプリンタ1の後方側(搬送経路の上流側)にPWセンサ47を配設しても良い。この場合、図11に示すように、スイッチバック動作及び2回の誤差修正動作が上記実施形態と同様に行われるが、吐出ノズル46に対して用紙Pを位置合わせする際の用紙Pを前進させる距離が長くなる。
また、上記実施形態では、円弧状搬送経路Aの出口端に非接触式のPEセンサ62を設けたが、用紙Pの進退移動を阻害しない構成の検出器であれば、接触式のものであっても良い。PEセンサ62として用紙Pの進退移動を阻害しないものを使用することによって、上記のフロント給紙(用紙カセット4からの給紙)やリア給紙の際には排紙部となる排紙トレイ6の上部から、通常の搬送方向とは逆に用紙Pを給紙して、一旦第2直線状搬送経路Cへ用紙Pを導いた後、リア給紙の際と同様のシーケンスによって頭出し動作及び印刷動作を行うことが可能となる。
以上説明したように、上記実施形態のプリンタの制御方法によれば、用紙Pが厚紙である場合には、用紙Pの後端が円弧状搬送経路Aを通過した後に用紙Pを後退させて第2直線状搬送経路Cへ導くスイッチバック動作を行わせるため、用紙Pを第1,第2直線状搬送経路B,Cに沿って送り出して印刷部43にて印刷させることができる。その際、用紙Pが一旦直線状に配置され、印刷部43に対して用紙Pを搬送する経路が直線状となる。したがって、その後、頭出しやスキュー補正を行うために用紙Pを前後させても、用紙Pの後端が他の部材に当接することがなく、また、用紙Pのふくらみによる中間ローラ31、リタードローラ32、アシストローラ33等の各種ローラへの負荷を極力小さくして摩耗を抑え、印刷品質を高めることができる。
また、用紙Pの後端が補助ガイド部材35との接触から外れ、補助ガイド部材35が下方に変位した後、スイッチバック動作を行わせてから印刷部43で用紙Pに対する印刷を行わせるため、補助ガイド部材35が用紙Pを弾くことがなく、印刷を乱すことがない。
このように、用紙Pの種類に応じて不具合を生じさせないようにスイッチバック動作を行って、印刷部43に対する頭出し動作等を安定して行うことができる。そして、PWセンサ47によって用紙Pの幅端位置も検出できるため、用紙Pの厚さや大きさに拘わらず、用紙Pに対する良好な印刷を行うことができる。
また、用紙Pが厚紙ではない場合であって、高精細印刷モード等の高品位印刷が要求される場合には、PEセンサ62により用紙Pの先端位置を検出した後に、紙送りローラ対41,42によって用紙Pの先端を挟持及び離脱することにより、用紙Pの先端を揃えるスキュー補正動作を行って、印刷部43での印刷精度を向上させることができる。
なお、本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用される情報処理装置は、上記の実施形態として説明したプリンタに限らない。例えば、コピー機、ファックス、紙幣両替機、発券機など、上記実施形態と同様な略U字状の搬送経路、または上記の円弧状搬送部が複数設けられ複雑な搬送経路が被搬送物の搬送路として装置ケース内に備えられた各種機器に応用することができる。
本発明に係る情報処理装置の制御方法に使用されるプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図である。 図1に示したプリンタにおける用紙の搬送経路を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの給紙時の状態を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの用紙搬送時の補助ガイド部材によるガイド状態を示す側断面図である。 図1に示したプリンタの制御系を説明するブロック図である。 図1に示したプリンタの印刷動作の流れを示すフローチャート図である。 用紙の頭出しの動作を示すフローチャート図である。 スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図である。 それぞれプリンタの動作を示す概略構成図である。 用紙のスイッチバックの動作を示すフローチャート図である。 スイッチバック動作時における用紙の動きを示す図である。
符号の説明
1:プリンタ(情報処理装置)、2:上部ケース、3:下部ケース、4:装置ケース、5:用紙カセット、6:排紙トレイ、11:搬送機構、21:ピックアップローラ、22:用紙繰り出し機構、31:中間ローラ、32:リタードローラ、33:アシストローラ、34:ガイド部、35:補助ガイド部材、41,42:紙送りローラ対、43:印刷部(処理部)、44:印刷ヘッド、47:PWセンサ(非接触式の被搬送物検出器)48:ガイドローラ、62:PEセンサ(被搬送物検出器)、A:円弧状搬送経路(U字状搬送経路)、B:第1直線状搬送経路(U字状搬送経路)、C:第2直線状搬送経路(後退用直線状搬送経路)、P:用紙(被搬送物)

Claims (7)

  1. 円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して送りローラ対により処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置の制御方法であって、
    前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に前記送りローラ対により前記被搬送物を後退させて前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を、前記被搬送物の種類に応じて選択的に行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記スイッチバック動作は、前記被搬送物が厚紙である場合に行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記スイッチバック動作を行わない場合には、前記送りローラ対より上流側で前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器により前記被搬送物の先端位置を検出した後、その先端位置を基準に前記被搬送物を進退させて前記送りローラ対による前記被搬送物の挟持と離脱を行うことにより、前記被搬送物の姿勢を修正するスキュー補正動作を、前記処理部が行う処理モードの種類に応じて選択的に行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  4. 請求項1または2に記載の情報処理装置の制御方法であって、
    前記スイッチバック動作後に、前記送りローラ対より下流側で前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器による検出位置よりも前記被搬送物の先端を所定距離だけ一旦後退させる誤差修正動作を行い、その後、前記被搬送物を前進させて前記処理部に対する位置決めを行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  5. 円弧状搬送経路と直線状搬送経路からなるU字状搬送経路に沿って被搬送物を搬送して送りローラ対により処理部へ導き、前記処理部で前記被搬送物に対する処理を行う情報処理装置であって、
    前記被搬送物の後端が前記円弧状搬送経路を通過した後に前記送りローラ対により前記被搬送物を後退させる前記U字状搬送経路とは別の後退用直線状搬送経路を備えるとともに、前記被搬送物を前記後退用直線状搬送経路へ導くスイッチバック動作を、前記被搬送物の種類に応じて選択的に行う制御系を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置であって、
    前記送りローラ対より上流側に、前記被搬送物の進退移動を阻害せず前記被搬送物の有無を検出可能な被搬送物検出器が設けられていることを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項5または6に記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、前記被搬送物の搬送方向と直交する被搬送物幅方向に往復移動して前記被搬送物に対する処理を行うキャリッジを備えており、当該キャリッジには、前記被搬送物の有無を検出可能な非接触式の被搬送物検出器が設けられていることを特徴とする情報処理装置。
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