JP2012001150A - 車外音再生装置、車外音再生システム、および、車外音再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】盗難防止装置の状態異常の場合に警告音の出力が可能な車外音再生装置を提供する。
【解決手段】車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を車外音再生装置が検知した場合に、盗難防止装置に替わり車外音再生装置から警告音を出力させる。これにより、盗難防止装置に異常があって警告音を出力できない場合に車外音再生装置からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。具体的には盗難防止装置が車両から取り外された場合や、取り外されていなくとも盗難防止装置が警告音を出力できない異常を検知して、車外音再生装置から警告音を出力できる。
【選択図】図1
【解決手段】車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を車外音再生装置が検知した場合に、盗難防止装置に替わり車外音再生装置から警告音を出力させる。これにより、盗難防止装置に異常があって警告音を出力できない場合に車外音再生装置からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。具体的には盗難防止装置が車両から取り外された場合や、取り外されていなくとも盗難防止装置が警告音を出力できない異常を検知して、車外音再生装置から警告音を出力できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車外音再生装置からの音響情報の出力に関する。
近年、車両のエンジンの振動音およびロードノイズなどの車両走行音は低騒音となっている。特に電気自動車やハイブリッド車などの車両が走行する際には車両走行音は車外の人が車両の接近に気づかないほどに低騒音となっており、車両と人との接触事故が発生する場合がある。そのため、車両の走行時には擬似的な車両走行音を出力し、車両の接近を車両外部へ通知するという技術がある。なお、本発明と関連する技術を説明する資料としては特許文献1がある。
このような車外音再生装置は、車両の状態がACCオン後に稼動状態となり、車両がACCオフの状態となるまで稼動を継続する。そして、稼動している間に擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する条件を満たした場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する。このようにACCオフ後は、車外音再生装置は稼動を停止する。
また、車両がACCオフの状態で車両の盗難防止検知が作動している場合に、車両のドアを開けたり、車体を振動させたり、車室内に侵入した場合などの車両に対する盗難行為がなされた場合に車両外部へ警告音を出力する盗難防止装置がある。なお、本発明と関連する技術を説明する資料としては特許文献2がある。
しかしながら、このような盗難防止装置は、車両に対する盗難行為がなされた場合に、車両に備えられたスピーカを介して車両外部へ警告音を出力するが、車両への盗難行為に伴って盗難防止装置に異常が発生した場合は、盗難防止装置からの警告音は発せられず、そのまま車両が盗まれるという問題があった。本発明は、盗難防止装置に異常が発生した場合に、車両走行音再生装置が警告音を出力できる技術を提供する。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置であって、前記車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を検知する検知手段と、前記盗難防止装置の異常を検知した場合に、警告音の出力を行う警告音出力手段と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の車外音再生装置において、前記検知手段は、前記盗難防止装置との接続状態を監視する監視手段を含み、前記監視手段は、前記盗難防止装置との接続が解除された場合に、前記異常を検知する。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の車外音再生装置において、前記検知手段は、前記車両の盗難を検知した前記盗難防止装置が前記警告音の出力を行えない状態の場合に出力する特定信号を受信する受信手段を含み、前記受信手段は、前記特定信号を受信した場合に、前記異常を検知する。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の車外音再生装置において、前記受信手段による前記特定信号の受信に応答して、前記警告音出力手段をスタンバイ状態から起動する起動手段、をさらに備える。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の車外音再生装置と、前記車両の盗難を検知した場合に、警告音を出力する前記盗難防止装置と、を備える。
さらに、請求項6の発明は、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生方法であって、前記車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を検知する工程と、前記盗難防止装置の異常を検知した場合に、警告音の出力を行う工程と、を備える。
請求項1ないし請求項6の発明によれば、盗難防止装置の異常を検知した場合に警告音の出力を行うことで、盗難防止装置に異常がある場合でも車外音再生装置からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
また、特に請求項2の発明によれば、監視手段は、前記盗難防止装置との接続が解除された場合に異常を検知することで、盗難防止装置が取り外された場合でも車外音再生装置からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
また、特に請求項3の発明によれば、受信手段は盗難防止装置からの特定要求信号を受信した場合に、異常を検知することで、盗難防止装置と車外音再生装置とが接続している状態で盗難防止装置の異常を検知し、盗難防止装置の替わりに警告音を出力する。これにより車両の盗難を防止できる。
さらに、特に請求項4の発明によれば、盗難防止装置の特定信号に応答してスタンバイ状態から起動し、警告音を出力することで、車両の盗難を防止できるとともに、車外音再生装置の省電力化が図れる。
以下では、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
<1.全体構成>
<1−1.車外音再生システム>
図1は、車外音再生システム1のブロック図である。車外音再生システム1は車両に備えられ、その備えられた車両の盗難を検知した場合に、警告音を出力する盗難防止装置11と、所定の車両状態となった場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置21とから構成されている。なお、所定の車両状態とは、例えば車両の走行速度が20km/h以下となった場合や、車両に備えられたレーダ装置やカメラなどが車両周辺に人を検知した場合などをいう。
<第1の実施の形態>
<1.全体構成>
<1−1.車外音再生システム>
図1は、車外音再生システム1のブロック図である。車外音再生システム1は車両に備えられ、その備えられた車両の盗難を検知した場合に、警告音を出力する盗難防止装置11と、所定の車両状態となった場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置21とから構成されている。なお、所定の車両状態とは、例えば車両の走行速度が20km/h以下となった場合や、車両に備えられたレーダ装置やカメラなどが車両周辺に人を検知した場合などをいう。
また、盗難防止装置11と車外音再生装置21とは接続ライン301で接続されている。この接続ライン301は、後述する車外音再生装置21が盗難防止装置11の接続状態の監視を行ったり、盗難防止装置11から車外音再生装置21へ警告音再生要求信号(以下、「要求信号」ともいう。)を出力する際に用いられる。
<1−2.盗難防止装置>
盗難防止装置11は、盗難防止装置11の各部の制御を行うとともに車両の盗難を検知した場合に警告音の出力制御を行う盗難防止制御部101と、盗難防止装置11のアンプ103を介してスピーカ104から出力される警告音112の情報(以下「警告音112」ともいう。)を記録する盗難防止メモリ102と、警告音112を所定の増幅率で増幅するアンプ103と、警告音112を車両外部へ出力するスピーカ104とを備えている。
<1−2.盗難防止装置>
盗難防止装置11は、盗難防止装置11の各部の制御を行うとともに車両の盗難を検知した場合に警告音の出力制御を行う盗難防止制御部101と、盗難防止装置11のアンプ103を介してスピーカ104から出力される警告音112の情報(以下「警告音112」ともいう。)を記録する盗難防止メモリ102と、警告音112を所定の増幅率で増幅するアンプ103と、警告音112を車両外部へ出力するスピーカ104とを備えている。
盗難防止制御部101は車両の盗難を検知した場合に、盗難防止メモリ102から警告音112を読み出し、アンプ103を介してスピーカ104から車両外部へ出力する制御を行う。
また、盗難防止制御部101は、検知部110が振動センサであれば車両の振動を検知した場合に検知部110が出力する信号を検知する。そして、検知部110からの信号を検知した盗難防止制御部101は、盗難防止装置11に備えられたスピーカ104と盗難防止制御部101とを接続している接続線が短絡または開放している場合に、抵抗の実負荷の変動を検知して車外音制御部201へ警告音再生要求信号を出力する。
盗難防止制御部101からの要求信号の出力を受けた車外音再生装置21は車外音制御部201でこの信号を受信し、車外音メモリ202に記録している警告音の情報222(以下「警告音222」ともいう。)を車外音メモリ202から読み出して、アンプ203を介してスピーカ204から車両外部へ警告音を出力する。
盗難防止メモリ102は、スピーカ104から車両外部へ出力される警告音の情報である警告音112などの車両外部へ出力する音響情報を記録している。また、その他に盗難防止装置11が車両外部に音響情報を出力するための制御プログラムなどが記録されている。
警告音112は、盗難防止装置11により車両の盗難が検知された場合に車両外部へ出力する警告音の音響情報であり、車両の盗難の検知に伴い盗難防止制御部101により盗難防止メモリ102から読み出される。
アンプ103は盗難防止制御部101により読み出された警告音112の信号レベルを所定の増幅率に基づいて増幅する。
スピーカ104はアンプ103により増幅された警告音112を車両外部へ出力する。
検知部110は、車両の振動やドアの開閉などを検知するセンサであり、例えば、車両の振動を検知した場合に、盗難防止制御部101へ検知信号を送信する。
なお、ここで説明する盗難防止装置11は、車両のACCスイッチ403がオフ状態となり、車室内から正規のユーザが車外へ出た後に、無線通信介してリモコンによるキーロックを検出した後に盗難検知を開始するものである。また、これ以外にも車両のドアが開いたことを検知した場合や、車両の振動を検知した場合に警告音を出力するようにしてもよい。このようにユーザの操作に応答して盗難検知を開始し、車両の盗難行為を検知する装置であれば、本発明の盗難防止装置として適用が可能である。
<1−3.車外音再生装置>
車外音再生装置21は、車外音再生装置21の各部の制御を行うとともに車両が所定の車両状態となった場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力したり、盗難防止装置11の異常を検知した場合に警告音の車両外部への出力制御を行う車外音制御部201と、車両外部へ出力される擬似的な車両走行音の情報212(以下、「車両走行音212」ともいう。)、および、盗難防止装置の異常を検知した場合に車両外部へ出力される警告音222を記録する車外音メモリ202と、車両走行音212および警告音222の音響情報の信号レベルを所定の増幅率で増幅するアンプ203と、車両走行音212および警告音222を車両外部へ出力するスピーカ204とを備えている。
<1−3.車外音再生装置>
車外音再生装置21は、車外音再生装置21の各部の制御を行うとともに車両が所定の車両状態となった場合に、擬似的な車両走行音を車両外部へ出力したり、盗難防止装置11の異常を検知した場合に警告音の車両外部への出力制御を行う車外音制御部201と、車両外部へ出力される擬似的な車両走行音の情報212(以下、「車両走行音212」ともいう。)、および、盗難防止装置の異常を検知した場合に車両外部へ出力される警告音222を記録する車外音メモリ202と、車両走行音212および警告音222の音響情報の信号レベルを所定の増幅率で増幅するアンプ203と、車両走行音212および警告音222を車両外部へ出力するスピーカ204とを備えている。
車外音制御部201は、車両が所定の車両状態となった場合に、車外音メモリ202から車両走行音212を読み出し、アンプ203を介してスピーカ204から車両外部へ出力する制御を行う。また、車外音制御部201は、盗難防止装置11と接続されている接続ライン301により車外音再生装置21と盗難防止装置11との接続状態の監視を行う。監視を行う具体的な構成は後述する。
車外音再生装置21と盗難防止装置11との接続が解除された場合には、車外音制御部201は異常を検知して、車外音メモリ202から警告音222を読み出し、アンプ203を介してスピーカ204から警告音を出力する。これにより、車両から盗難防止装置11が取り外された場合でも車外音再生装置21からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
また、車外音制御部201は、車両の盗難を検知した盗難防止装置11が警告音の出力を行えない状態の場合に出力する要求信号を受信した場合に異常を検知して、車外音メモリ202から警告音222を読み出す。そして、アンプ203を介してスピーカ204から警告音を出力する。これにより、盗難防止装置11と車外音再生装置21とが接続している状態でも、盗難防止装置に代わり警告音を出力することができ、車両の盗難を防止できる。なお、車外音制御部201が盗難防止装置の異常を検知する具体的な構成については後述する。
このように、車外音再生装置21が盗難防止装置11の異常を検知した場合に、車外音再生装置が警告音の出力を行うことで、盗難防止装置11に異常がある場合に車外音再生装置21からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
車外音メモリ202は、スピーカ204から車両外部へ出力される車両走行音212および警告音222などの音響情報が記録されている。また、その他に車外音再生装置21が車両外部に音響情報を出力するための制御プログラムなどが記録されている。
車両走行音212は、車両が所定の車両状態の場合に車両外部へ出力する擬似的な車両の走行音の音響情報であり、車外音制御部201により車外音メモリ202から読み出される。
また、警告音222は、接続ライン301を介した盗難防止装置11と車外音再生装置21との接続が解除された場合や、車外音制御部201が盗難防止装置11からの要求信号を受信したなどの車外音制御部201が盗難防止装置の異常を検知した場合に、車両外部へ出力する警告音の音響情報であり、車外音制御部201により車外音メモリ202から読み出される。なお、この警告音222は盗難防止メモリ102に記録されている警告音112と同一の音響情報であってもよいし、異なる音響情報であってもよい。
アンプ203は車外音制御部201により読み出された警告音222の音響情報の信号レベルを所定の増幅率に基づいて増幅する。
スピーカ204はアンプ203により増幅された警告音222を車両外部へ出力する。
<1−4.その他の構成>
車外音再生システム1が設けられる車両は、車両制御部401と、バッテリ402と、ACCスイッチ403とを備えている。
<1−4.その他の構成>
車外音再生システム1が設けられる車両は、車両制御部401と、バッテリ402と、ACCスイッチ403とを備えている。
車両制御部401は車両に備えられた各種センサからの信号を受信し、受信した信号に基づいて車両制御を行う。たとえば、車両制御部401は車速センサからの車速情報を車外音制御部201へ出力したり、ACCスイッチ403のオン/オフの信号を盗難防止装置11および車外音再生装置21へ出力する。
バッテリ402は常時電力を盗難防止装置11および車外音再生装置21に供給する。また、バッテリ402はACCスイッチ403がオンとなるとバッテリ402から車両制御部401へ電力を供給する。
ACCスイッチ403は、ユーザが操作可能なスイッチであり、ACCスイッチ403がオンの場合は車両制御部401への電力供給を行い、オフの場合は車両制御部401への電力供給を遮断する。
<2.接続構成>
図2は、盗難防止装置11と車外音再生装置21との第1の接続構成を示した図である。盗難防止装置11は車両の盗難を検知した場合に、盗難防止制御部101により盗難防止メモリ102から警告音112の情報を読み出して、アンプ103を介してスピーカ104から車両外部へ警告音を出力する。
<2.接続構成>
図2は、盗難防止装置11と車外音再生装置21との第1の接続構成を示した図である。盗難防止装置11は車両の盗難を検知した場合に、盗難防止制御部101により盗難防止メモリ102から警告音112の情報を読み出して、アンプ103を介してスピーカ104から車両外部へ警告音を出力する。
また、車外音再生装置21は、車外音制御部201により車外音メモリ202から警告音222の情報を読み出して、アンプ203を介してスピーカ204から車両外部へ警告音を出力する。車外音再生装置21から警告音を出力する条件は、盗難防止装置11と車外音再生装置21とを接続している接続ライン301aの接続が解除された場合に、車外音制御部201が異常を検知することである。
図2に示すように、接続ライン301aの盗難防止装置11側の端部は接地されており、車外音再生装置21側の端部は車外音制御部201に接続されている。また、接続ライン301aは、車外音再生装置21内において抵抗231を介して定常電源(+B)に接続されている。そして、車外音再生装置21に供給されている定常電源の電流が抵抗231および接続ライン301aを介して、盗難防止装置11側に流れる場合は、盗難防止装置11と車外音再生装置21とが接続ライン301aを介して接続されており、車外音制御部201が検知する信号レベルは所定の閾値よりも低い信号レベルであるLowレベルとなる。
そして、接続ライン301aの接続が解除された場合は、プルアップ抵抗である抵抗231を介して定常電源の電流は車外音制御部201へ流れることから、この電流値が所定の閾値を超えることで、車外音制御部201が検知する信号レベルはLowレベルから所定の閾値よりも高い信号レベルであるHighレベルとなる。これにより、盗難防止装置11が取り外された場合でも車外音再生装置からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
図3は、盗難防止装置11と車外音再生装置21との第2の接続構成を示した図である。図2で示した構成と異なる点は、接続ライン301aの車外音再生装置21側に設けた抵抗231の代わりに抵抗232を設けて接地している点である。つまり、図2に示したプルアップ抵抗である抵抗231の代わりにプルダウン抵抗である抵抗232を設けた点である。
また、接続ライン301aの盗難防止装置11側の端部は盗難防止制御部101に接続されている。接続ライン301aには、盗難防止制御部101から一定の電圧が印加される。
接続ライン301aが接続されている場合には、盗難防止制御部101からの信号を受信する車外音制御部201は所定の閾値を超える信号を受信していることからHighレベルを検知している。そして、接続ライン301aの接続が解除された場合には、車外音制御部201は所定の閾値よりも低いLowレベルの信号を検知することとなり、これにより、盗難防止装置11が取り外された場合でも車外音再生装置21からの警告音の出力が可能となり、車両の盗難を防止できる。
なお、図3における盗難防止装置11、および、車外音再生装置21による警告音をする構成は図2と同じ構成である。
図4は、盗難防止装置11と車外音再生装置21との第3の接続構成を示した図である。図2で示した構成と異なる点は、盗難防止装置11と車外音再生装置21とを接続している接続ライン301aに加えて、接続ライン301bが盗難防止制御部101と車外音制御部201とを接続している点である。この接続ライン301には、装置間で信号を送受信するための通信ラインとなる。また、盗難防止装置11から接続ライン301bを介して車外音再生装置21へ出力される要求信号を受信する受信部211が車外音制御部201の内部に新たに設けられた点が図2の構成と異なる点である。なお、この受信部211は車外音制御部201の外部に設けられてもよい。
盗難防止制御部101からの要求信号を接続ライン301bを介して受信部211が受信することにより、車外音制御部201は車外音メモリ202から警告音222を読み出してアンプ203を介してスピーカ204から警告音を出力する。これにより、盗難防止装置11と車外音再生装置21とが接続している状態でも盗難防止装置11に替わり車外音再生装置21が警告音を出力でき、車両の盗難を防止できる。なお、その他の構成は図2で説明した構成と同じである。
<3.処理>
<3−1.盗難防止制御部の処理>
図5は、盗難防止制御部101の処理フローチャートである。盗難防止制御部101は、車両制御部401からのACCオフ信号を受信して(ステップS101がYes)、車両から降車したユーザからの無線通信を介したリモコンによるドアロックがなされた後に、車両の盗難の検知を開始して(ステップS102)、ステップS103の処理へ進む。なお、ACCオフ信号を受信していない場合(ステップS101がNo)は処理を終了する。
<3.処理>
<3−1.盗難防止制御部の処理>
図5は、盗難防止制御部101の処理フローチャートである。盗難防止制御部101は、車両制御部401からのACCオフ信号を受信して(ステップS101がYes)、車両から降車したユーザからの無線通信を介したリモコンによるドアロックがなされた後に、車両の盗難の検知を開始して(ステップS102)、ステップS103の処理へ進む。なお、ACCオフ信号を受信していない場合(ステップS101がNo)は処理を終了する。
ステップS103に戻って、車室内に人が侵入するなどの車両盗難を検知した場合(ステップS103がYes)は、盗難防止装置11の状態が異常か否かを検知する(ステップS104)。そして、盗難防止装置11の検知部110の信号により盗難防止制御部101が車両盗難を検知しているにもかかわらず盗難防止制御部101が警告音を出力できないような状態異常を検知した場合(ステップS104がYes)、警告音再生要求信号を車外音再生装置21に出力して(ステップS105)、処理を終了する。警告音再生要求信号を受信した車外音再生装置21は、車外音制御部201により警告音を出力する。
なお、ステップS103において、車両盗難を検知していない場合(ステップS103がNo)は、検知動作を継続する(ステップS106)。そして、ユーザの無線通信を介したリモコンからの検知終了信号を受信した場合(ステップS107がYes)は、処理を終了する。検知終了信号を受信していない場合(ステップS107がNo)は、ステップS103に戻って車両盗難検知の動作を継続する。
また、ステップS104において、状態異常が検知されていない場合(ステップS104がNo)は、盗難防止制御部101は盗難防止メモリ102から警告音112を読みだして、スピーカ104から警告音を出力する(ステップS108)。そして、警告音出力の終了設定がなされている場合(ステップS109がYes)は、処理を終了する。ここで、警告音の終了設定とは、予めユーザによって設定された警告音の出力終了時間である。また、ユーザによる無線通信を介したリモコン操作による警告音再生終了指示信号の受信によって警告音を終了するようにしてもよい。
ステップS109において、警告音終了設定がなされていなかったり、ユーザからの警告音再生終了指示信号を受信していない場合(ステップS109がNo)は、ステップS108に戻って、警告音の出力を継続して行う。
図6は、第1の実施の形態の車外音制御部201の処理フローチャートである。車外音制御部201は、ユーザの操作に伴うACCオフ信号を車両制御部401から受信した場合(ステップS201がYes)は、車外音再生装置21は稼働状態からスタンバイ状態となり(ステップS202)、次のステップS203の処理に進む。なお、ステップS201において、車外音制御部201がACCオフ信号を受信していない場合(ステップS201がNo)は、所定の車両状態(例えば、車速が20km/h以下)という条件を満たしていれば(ステップS211がYes)、車外走行音を出力する処理を行う(ステップS212)。なお、所定の車両状態でない場合(ステップS211がNo)は、処理を終了する。
ステップS203に戻って、車外音制御部201は所定周期(例えば1分から5分ごとの周期)を経過したか否かを判定し(ステップS203)、所定周期が経過した場合(ステップS203がYes)は、車外音再生装置21をスタンバイ状態からパワーオン状態として(ステップS204)、次のステップS205へ進む。なお、所定周期が経過していない場合(ステップS203がNo)は、ステップS202に戻って所定周期が経過するまでスタンバイ状態を継続する。
ステップS205に戻って、接続ライン301aを介した盗難防止装置11との接続が解除されている場合(ステップS205がYes)、車外音制御部201は車外音メモリ202から警告音222を読みだして、スピーカ204から警告音を出力する(ステップS207)。
なお、盗難防止装置11の接続が解除されていない場合(ステップS205がNo)は、盗難防止制御部101からの警告音再生要求信号を受信しているか否かを判定する(ステップS206)。警告音再生要求信号を受信している場合(ステップS206がYes)、車外音制御部201は車外音メモリ202から警告音222を読みだして、スピーカ204から警告音を出力する(ステップS207)。
なお、警告音再生要求信号を受信していない場合(ステップS206がNo)、車外音制御部201は、ACCオン信号を受信したか否かを判定する(ステップS208)。ACCオン信号を受信している場合(ステップS208がYes)は、所定の車両状態(例えば車速が20km/h以下)という条件を満たしていれば、車外走行音を出力する処理を行う(ステップS209)。なお、ACCオン信号を受信していない場合(ステップS208がNo)は、ステップS202に戻って、再びスタンバイ状態となり所定周期が経過するまでスタンバイ状態を継続する。
ステップS207に戻って、警告音出力後は、警告音出力の終了設定がなされている場合(ステップS210がYes)は、処理を終了し、警告音出力の終了設定がなされていない場合(ステップS210がNo)は、ステップS207に戻って警告音の出力を継続して行う。
図7は、盗難防止制御部101の処理の変形例のフローチャートである。図7の処理が図5の処理と異なる点は、図5のステップS105の処理が図7ではステップS105aの処理となった点である。その他の処理は図5の処理と同じ処理である。
詳細には、図5では、ステップS104で盗難防止装置11が車両盗難を検知しているにもかかわらず警告音を出力できないような状態異常を検知した場合(ステップS104がYes)、警告音再生要求信号を車外音再生装置21に出力する(ステップS105)。
これに対して図7では状態異常を検知した場合(ステップS104がYes)は、盗難防止装置11が警告音を出力できない状態異常にあることを盗難防止メモリ102に記録しておく。このように状態異常データを記録しておくことで、車外音再生装置21から盗難防止装置11への状態確認信号が送信された場合に、盗難防止メモリ102に記録された状態異常データを車外音再生装置21へ出力でき、車外音再生装置21に対して確実に盗難防止装置11の状態異常を通知でき、車外音再生装置21からの警告音の出力が行える。
図8は、車外音制御部201の処理の変形例のフローチャートである。図8の処理が図6の処理と異なる点は、図6のステップS206の処理が図8ではステップS206aの処理となった点である。その他の処理は図6の処理と同じ処理である。
詳細には、図6では盗難防止装置11から出力される警告音再生要求信号を受信したか否かを車外音制御部201が判定していた(ステップS206)。つまり、図6の処理では盗難防止装置11側から車外音再生装置21側へ要求信号の出力が行われ、車外音制御部201は盗難防止装置11からの要求信号を受信して初めて警告音を出力していた。
これに対して、図8では車外音制御部201は、盗難防止装置11へ状態確認信号を送信し、盗難防止装置11からの状態異常信号を受信した場合(ステップS206aがYes)に、警告音を出力する(ステップS207)。つまり、図8の処理では車外音再生装置21側から盗難防止装置11側へ信号の出力がなされ、車外音制御部201は盗難防止装置の状態異常信号を受信して警告音を出力する。
このように状態異常データを、車外音再生装置21から盗難防止装置11へ確認することで、盗難防止メモリ102に記録された状態異常データを車外音再生装置21で受信でき、確実に盗難防止装置11の状態異常を検知できる。そして、状態異常を検知することで車外音再生装置21から警告音を出力できる。
<第2の実施の形態>
図9は第2の実施形態の盗難防止装置と車外音再生装置との接続構成を示した図である。図9の構成と第3の接続構成である図4の構成との違いは、図4で示した接続ライン301aおよびプルアップ抵抗の抵抗231が図9では設けられておらず、図4の受信部211が図9では受信部211aに替わった点である。図9において、その他の構成は図4の構成と同じ構成である。図9の車外音再生装置21は、接続ライン301bを介した盗難防止装置11からの警告音再生要求信号を受信するまでは、受信部211aのみがパワーオン状態で稼動しており、その他の車外音再生装置21の構成はスタンバイ状態となっている。
<第2の実施の形態>
図9は第2の実施形態の盗難防止装置と車外音再生装置との接続構成を示した図である。図9の構成と第3の接続構成である図4の構成との違いは、図4で示した接続ライン301aおよびプルアップ抵抗の抵抗231が図9では設けられておらず、図4の受信部211が図9では受信部211aに替わった点である。図9において、その他の構成は図4の構成と同じ構成である。図9の車外音再生装置21は、接続ライン301bを介した盗難防止装置11からの警告音再生要求信号を受信するまでは、受信部211aのみがパワーオン状態で稼動しており、その他の車外音再生装置21の構成はスタンバイ状態となっている。
そして、盗難防止装置11の盗難防止制御部101からの警告音再生要求信号が接続ライン301bを介して車外音再生装置21へ出力されて、パワーオン状態の受信部211aが受信すると、これに応答して車外音制御部201がパワーオン状態となり、車外音再生装置21が起動する。そして、車外音制御部は盗難防止装置11から受信した要求信号に伴い車外音メモリ202から警告音222を読出し、アンプ203を介してスピーカ204から警告音を車両外部へ出力する。これにより、車外音再生装置21は盗難防止装置11からの要求信号を受信するまでは受信部211aを以外の各部をスタンバイ状態とすることができ、省電力化が図れる。
図10は、第2の実施の形態の車外音制御部201の処理フローチャートである。車外音制御部201は、ユーザの操作に伴うACCオフ信号を車両制御部401から受信した場合(ステップS201がYes)は、車外音再生装置21の受信部211以外の各部は稼働状態からスタンバイ状態となり(ステップS202)、受信部211のみがパワーオン状態となる。次のステップS301の処理に進む。なお、ステップS201において、車外音制御部201がACCオフ信号を受信していない場合(ステップS201がNo)は、所定の車両状態(例えば、車速が20km/h以下)という条件を満たしていれば(ステップS211がYes)、車外走行音を出力する処理を行う(ステップS212)。なお、所定の車両状態でない場合(ステップS211がNo)は、処理を終了する。
ステップS203に戻って、車外音制御部201の受信部211が盗難防止装置11からの警告音再生要求信号を受信した場合(ステップS301がYes)は、車外音再生装置21をスタンバイ状態からパワーオン状態として(ステップS204)、次のステップS207へ進む。なお、要求信号を受信していない場合(ステップS301がNo)は、ステップS202に戻って所定周期が経過するまでスタンバイ状態を継続する。
ステップS207に戻って、車外音制御部201は車外音メモリ202から警告音222を読みだして、スピーカ204を介して警告音を出力する(ステップS207)。
警告音出力後は、警告音出力の終了設定がなされている場合(ステップS210がYes)は、処理を終了し、警告音出力の終了設定がなされていない場合(ステップS210がNo)は、ステップS207に戻って警告音の出力を継続して行う。
1・・・・・車外音再生システム
11・・・・盗難防止装置
21・・・・車外音再生装置
101・・・盗難防止制御部
102・・・盗難防止メモリ
112・・・警告音
103・・・アンプ
104・・・スピーカ
201・・・車外音制御部
202・・・車外音メモリ
212・・・車両走行音
222・・・警告音
203・・・アンプ
204・・・スピーカ
11・・・・盗難防止装置
21・・・・車外音再生装置
101・・・盗難防止制御部
102・・・盗難防止メモリ
112・・・警告音
103・・・アンプ
104・・・スピーカ
201・・・車外音制御部
202・・・車外音メモリ
212・・・車両走行音
222・・・警告音
203・・・アンプ
204・・・スピーカ
Claims (6)
- 擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生装置であって、
前記車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を検知する検知手段と、
前記盗難防止装置の異常を検知した場合に、警告音の出力を行う警告音出力手段と、
を備えることを特徴とする車外音再生装置。 - 請求項1に記載の車外音再生装置において、
前記検知手段は、前記盗難防止装置との接続状態を監視する監視手段を含み、
前記監視手段は、前記盗難防止装置との接続が解除された場合に、前記異常を検知することを特徴とする車外音再生装置。 - 請求項1に記載の車外音再生装置において、
前記検知手段は、前記車両の盗難を検知した前記盗難防止装置が前記警告音の出力を行えない状態の場合に出力する特定信号を受信する受信手段を含み、
前記受信手段は、前記特定信号を受信した場合に、前記異常を検知することを特徴とする車外音再生装置。 - 請求項3に記載の車外音再生装置において、
前記受信手段による前記特定信号の受信に応答して、前記警告音出力手段をスタンバイ状態から起動する起動手段、
をさらに備えることを特徴とする車外音再生装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の車外音再生装置と、
前記車両の盗難を検知した場合に、警告音を出力する前記盗難防止装置と、
を備えることを特徴とする車外音再生システム。 - 擬似的な車両走行音を車両外部へ出力する車外音再生方法であって、
前記車両の盗難を検知した場合に警告音を出力する盗難防止装置の異常を検知する工程と、
前記盗難防止装置の異常を検知した場合に、警告音の出力を行う工程と、
を備えることを特徴とする車外音再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010139351A JP2012001150A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | 車外音再生装置、車外音再生システム、および、車外音再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010139351A JP2012001150A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | 車外音再生装置、車外音再生システム、および、車外音再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012001150A true JP2012001150A (ja) | 2012-01-05 |
Family
ID=45533621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010139351A Withdrawn JP2012001150A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | 車外音再生装置、車外音再生システム、および、車外音再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012001150A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014151741A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用警報装置 |
CN113467366A (zh) * | 2020-03-30 | 2021-10-01 | 兄弟工业株式会社 | 机床和判定方法 |
-
2010
- 2010-06-18 JP JP2010139351A patent/JP2012001150A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014151741A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用警報装置 |
CN113467366A (zh) * | 2020-03-30 | 2021-10-01 | 兄弟工业株式会社 | 机床和判定方法 |
JP2021162925A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | ブラザー工業株式会社 | 工作機械及び判定方法 |
JP7314852B2 (ja) | 2020-03-30 | 2023-07-26 | ブラザー工業株式会社 | 工作機械及び判定方法 |
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