JP2011530056A - クラッチ - Google Patents
クラッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011530056A JP2011530056A JP2011521996A JP2011521996A JP2011530056A JP 2011530056 A JP2011530056 A JP 2011530056A JP 2011521996 A JP2011521996 A JP 2011521996A JP 2011521996 A JP2011521996 A JP 2011521996A JP 2011530056 A JP2011530056 A JP 2011530056A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner race
- transmission
- transmission piece
- race
- outer race
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/061—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by movement having an axial component
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/08—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action
- F16D41/084—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action the intermediate coupling members wedging by pivoting or rocking
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
本発明はクラッチに関し、より詳しくは、内部レースと外部レースとの間に伝動片を設置し、内部レースと伝動片のうちのいずれか1つには内部レースの回動力が伝動片の特定の地点に作用するように回動力作用手段を備えて内部レースの回動力が作用する特定の地点の位置によって動力を連結または遮断するようにすることで、構造を単純化して、故障が少なく、製造コストが安い、また、寿命が長く、小型で、かつ大きい動力を伝達することができ、制動装置にも使用可能なクラッチに関する。ここに、本発明は、外部レース20と、上記外部レース20の内部に回転可能に設置される内部レース10と、上記外部レース20と内部レース10との間に設置されて外部レース20の内部で内部レース10と一緒に回転すると共に、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結または遮断する伝動片30と、上記内部レース10の回動力が上記伝動片30の特定の地点に作用するように、内部レース10と伝動片30のうちの少なくともいずれか1つに備えられる回動力作用手段50と、を含み、上記内部レース10の回動力が作用する特定の地点の位置によって動力を連結または遮断するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図3
【選択図】 図3
Description
本発明はクラッチに関し、より詳しくは、内部レースと外部レースとの間に伝動片を設置し、内部レースと伝動片のうちのいずれか1つには、内部レースの回動力が伝動片の特定の地点に作用するように回動力作用手段を備えて、内部レースの回動力が作用する特定の地点の位置に従って動力を連結または遮断するようにすることで、構造を単純化して、故障が少なく、製造コストが安い、また、寿命が長く、小型で、かつ大きい動力を伝達することができ、制動装置にも使用可能なクラッチに関する。
一般に、クラッチは駆動軸から被動軸へ機械的接触により動力を伝達したり遮断する機能をするものであって、一方向クラッチと両方向クラッチとがある。
一方向クラッチは、片方向には動力を伝達し、逆方向には空転させて動力を遮断することができる。代表的な一方向クラッチには、スプリングに押さえられた円筒形ローラーが備えられたローラータイプと、外部レースと内部レースとの間にスプレーグが備えられたスプレーグタイプとがあるが、その構造が複雑で、摩耗により寿命が短く、かつ製作コストが高い。
そして、両方向クラッチは、両方向に動力を伝達し、遮断するようになる。代表的な両方向クラッチには、摩擦クラッチ、円錐クラッチなどがあるが、大きい動力を伝達するには、構造が大きくなるとか、摩擦面の摩擦力を高めるために側圧を加えなければならないという短所がある。
前述した問題点を解決するための本発明の目的は、内部レースと外部レースとの間に伝動片を設置し、内部レースと伝動片のうちのいずれか1つには、内部レースの回動力が伝動片の特定の地点に作用するように回動力作用手段を備えて、内部レースの回動力が作用する特定の地点の位置に従って動力を連結または遮断するようにすることで、構造を単純化して、故障が少なく、製造コストが安い、また、寿命が長く、小型で、かつ大きい動力を伝達することができ、制動装置にも使用可能なクラッチを提供することにある。
前述した目的を達成するための本発明は、外部レースと、上記外部レースの内部に回転可能に設置される内部レースと、上記外部レースと内部レースとの間に設置されて外部レースの内部で内部レースと一緒に回転すると共に、内部レースと外部レースとの間の動力を連結または遮断する伝動片と、上記内部レースの回動力が上記伝動片の特定の地点に作用するように内部レースと伝動片のうちの少なくともいずれか1つに備えられる回動力作用手段を含み、上記内部レースの回動力が作用する特定の地点の位置に従って動力を連結または遮断するようにしたことを特徴とする。
本発明は、内部レースと外部レースとの間に伝動片を設置し、内部レースと伝動片のうちのいずれか1つには、内部レースの回動力が伝動片の特定の地点に作用するように回動力作用手段を備えて、内部レースの回動力が作用する伝動片の特定の地点位置に従って動力を連結し、遮断するようにすることで、構造が単純化されて、故障が少なく、製造コストが安い、かつ、寿命が長く、小型で、かつ大きい動力を伝達することができる。
また、可変伝動支持手段を押し込む圧力を大きくして、伝動片の外周面と外部レースの内周面との接触に強い圧力を作用させれば、外部レースの内周面と伝動片の高い摩擦力によりブレーキ(制動装置)の役割をするので、制動装置にも使用可能である。
以下、本発明を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は本発明によるクラッチの作動原理を説明するための概念図であり、図3乃至図26は本発明によるクラッチの多様な実施形態を示す図であり、そのうち、図4は図3のA−A線の断面図であり、図9はB−B線の断面図であり、図13は図12のC−C線の断面図であり、図24は図23のD−D線の断面図であり、図27は外部レースと伝動片との接触面の形状を概略的に示す図である。
まず、本発明の基本原理を理解するために、図1を参照して説明する。
図1に示すように、中空の円筒形態のリング20の内部に半円板形態の伝動片30を円滑に回動できるように設置する。この際、リング20と伝動片30との間の間隔は伝動片30がスライディング回動可能な範囲内で適切に設定する。図面では、伝動片30の外径がリング20の内径と殆ど等しく設定した。
そして、上記リング20を動かないように固定させた後、上記伝動片30のa地点に荷重を加えながらb地点まで移動させても伝動片30は回動しない。しかしながら、荷重がb地点を超える瞬間、伝動片30は反時計方向に回動する。
即ち、本発明は物体と物体との間の摩擦力を利用したものであって、荷重がa地点からb地点の間に作用する場合には、リング20と伝動片30との間の摩擦力が上記伝動片30に作用する荷重より大きいので、伝動片30は回動しなくなる原理を用いたものである。
この際、上記伝動片30の回動中心であるa地点からb地点またはb’地点までの距離はリング20の内径が大きいほど大きくなり、リング20と伝動片30との間の潤滑程度、摩擦面の材質、形状などによって決まる。
以下、前述した原理に基づいて本発明によるクラッチ1の多様な実施形態を説明する。
まず、図3及び図4を参照してクラッチ1の基本構造を説明すれば、図3及び図4は一方向クラッチ1であって、外部レース20、内部レース10、伝動片30、及び回動力作用手段50を含んで構成される。
ここで、前述した図1において、リング20は上記外部レース20に該当し、図1において、伝動片30は上記伝動片30に該当し、図1において、荷重の作用は上記内部レース10の回動力に該当し、図1の荷重作用点(a地点〜b地点)は上記回動力作用手段50に該当する。
上記外部レース20は中空の円筒形態で形成される。
上記内部レース10は、上記外部レース20の内部に回転可能に結合されると共に、外部レース20の内周面と対向する外周面には回転方向に一定の深さの伝動片挿入溝11が形成される。
この際、上記の内部レース10は、上記外部レース20の内部を貫通して回転可能に結合することもでき、または、内部レース10の一端部のみ外部レース20の内部に回転可能に結合することもできる。
ここで、上記伝動片挿入溝11は、上記外部レース20の内側に位置するように設置されることが好ましい。
一方、上記の内部レース10及び外部レース20には、それぞれクラッチ作用を必要とする多様な外部装置が連結され、このような外部装置は公知のものであるので、図面では省略した。
そして、上記伝動片30は、上記伝動片挿入溝11に挿設されて外部レース20の内部で内部レース10と一緒に回転すると共に、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結または遮断する。
この際、上記伝動片挿入溝11は半円形態に形成され、上記伝動片挿入溝11に挿入される伝動片30は半円板で形成される。勿論、上記伝動片挿入溝11及び伝動片30は正確に半円でなくても、半円に近い形態でありさえであればよい。
また、上記回動力作用手段50は、上記の内部レース10の回動力が上記伝動片30の特定の地点に作用するように、内部レース10と伝動片30のうちの少なくともいずれか1つに備えられる。
上記回動力作用手段50は、上記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうち、少なくともいずれか1つに伝動支持段31を突出形成してなり、上記伝動支持段31は他の1つに密着される。
図3及び図4では、上記伝動支持段31を伝動片30側に形成したし、この際、上記伝動支持段31が形成される位置は、図1において、荷重作用点bとb’との間に位置しなければならない。
前述したクラッチ1は、上記内部レース10の回動力が作用する特定の地点の位置に従って、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結または遮断する。
即ち、上記内部レース10の回動力が作用する特定の地点が任意の設定位置(b地点)から伝動片30の回転中心(a地点)の間に位置する場合、伝動片30と外部レース20との間の摩擦力が内部レース10の回動力より大きくなりながら、伝動片30が回動しなくなって、内部レース10と外部レース20との間の動力が連結され、上記内部レース10の回動力が作用する特定の地点が任意の設定位置(b地点)から伝動片30の外周面の間に位置する場合、伝動片30と外部レース20との間の摩擦力が内部レース10の回動力より小さくなりながら、伝動方30が回動するようになって、内部レース10と外部レース20との間の動力連結が遮断される。
図4を参照して作用を具体的に説明すれば、上記内部レース10を時計方向に回動させれば、伝動片30の伝動支持段31に内部レース10の回動力が作用するが、上記伝動支持段31が図1のb地点またはb’地点の以内に形成されているので、このような伝動支持段31を備えた伝動片30を回動させることができなくなって、即ち、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結するようになって、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達される。
続いて、上記内部レース10を反時計方向に回動させると、伝動片30の伝動支持段31と内部レース10との接触が絶えながら、内部レース10の一端部が伝動片30の一端部に接触する。即ち、内部レース10の回動力が作用する伝動片30側の地点が図1のb地点またはb’地点より外側方向に位置するので、伝動片30が内部レース10と一緒に外部レース20の内部で空転するようになって、即ち内部レース10と外部レース20との間の動力連結が遮断されて、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達できなくなる。
このように、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結するためには、図1のb地点とb’地点の間で内部レース10の回動力が作用しなければならず、内部レース10と外部レース20との間の動力を遮断するためには、b地点とb’地点の外側方向(伝動片30の外周面側方向)で内部レース10の回動力が作用しなければならない。
このように、図3及び図4のクラッチは一方向クラッチであって、構造が簡単で、故障が少なく、かつ小型でも大きい動力を伝達することができる。
そして、図5の実施形態は一方向クラッチであって、図3及び図4の構造を一部変形したものである。即ち、内部レース10の中央に半円形態の強度補強部13を突出形成し、伝動片30の中央には上記強度補強部13を収容する収容溝36を形成したものである。
また、回動力作用手段50には、伝動片30に伝動支持段31を形成したものの他にも、上記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに斜面部33を形成して他の1つに密着されるようにした。
図面では、上記斜面部33を伝動片30の伝動支持段31の反対側に形成したし、この際、上記斜面部33は上記内部レース10の一端部に接触するように一定角度に傾斜して形成される。
図5のクラッチは、図3及び図4のクラッチと同一な作用をするようになり、即ち、内部レース10が時計方向に回転して内部レース10の回動力が伝動片30の伝動支持段31に作用する場合には、伝動片30を回動させることができないので、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達され、内部レース10が反時計方向に回転して内部レース10の回動力が傾斜面部33の端部に作用する場合には、伝動片30が内部レース10と一緒に外部レース20の内部で空転するようになるので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
そして、図6の実施形態は一方向クラッチであって、図3及び図4の伝動片30の外周面の一定の区間に外部レース20の内周面と接触しないように一定の形態の肉抜き部34を形成したものである。
即ち、内部レース10の回動力が伝動片30の伝動支持段31に作用して外部レース20を回動させるようになるが、この際、伝動支持段31に作用する内部レース10の回動力による接触圧力は伝動支持段31が内部レース10の中心から遠く位置するほど小さくなる。
言い換えると、内部レース10の中心と近くに伝動片30の伝動支持段31が構成されるほど、内部レース10の回動力による接触圧力はより大きくなるので、機械的な無理があることがあり、したがって、図2のように荷重作用点がc地点またはc’地点まで拡大されるように半円板形態である伝動片30の下段部の円弧部分を肉抜きして、外部レース20の内周面と接触しないように構成すればよい。
このように、肉抜き部34が形成された伝動片30は、内部レース10の回動力が伝動支持段31に作用する場合、伝動片30が外部レース20の内周面にくさび作用によりぎゅっと挟まるようになって、外部レース20と伝動片30との間の摩擦力を高めるので、荷重作用点を図2のc地点またはc’地点まで拡大することができる。この際、内部レース10の回動力が伝動片30のc地点とc’地点との間に作用する場合には、伝動片30が回動しないようになって、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達される。
このような上記肉抜き部34の形態は、多様な形態に形成できる。
一方、上記半円板形態である伝動片30において、肉抜き部34の形成範囲(サイズ)は、図2の伝動片30において、a地点に荷重を作用させれば、伝動片30がリング20(外部レース)の内周面にくさび作用によりぎゅっと挟まることができるが、この際、伝動片30をリング20(外部レース)から離脱させるにあたって、力を加えず、自然に離脱させることができ、かつ荷重作用点c地点またはc’地点の範囲が最大になるように肉抜き部34の形成範囲(サイズ)を設定すればよい。
仮に、上記伝動片30がリング20(外部レース)の内周面に強いくさび作用により挟まるようになって、リング20(外部レース)から伝動片30を離脱させるために、一定の力が加えなければならないと、クラッチとしての円滑な作動が不可能になる。
上記図6のクラッチの作用は、図3及び図4のクラッチと同一であるので、説明は省略する。
そして、図7の実施形態は一方向クラッチであって、図3及び図4のクラッチ構造において、内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面に伝動片30を外部レース20側に弾力的に密着させる弾性部材40をさらに設置したものである。
この際、上記弾性部材40はコイルスプリングだけでなく、その他の多様な弾性部材を使用することができる。
また、上記弾性部材40は、伝動支持段31の反対側に設置されるが、このために上記内部レース10と伝動片30の一端部には弾性部材40の端部が一部挿入されるように弾性部材挿入溝12、32がそれぞれ形成される。
ここで、上記弾性部材40は、図1のb地点またはb’地点より伝動片30の外周面の方に設置されなければならない。
これによって、上記伝動片30は弾性部材40により常に外部レース20の内周面に密着した状態を維持する。
したがって、内部レース10を時計方向に回動させると、伝動片30の伝動支持段31に内部レース10の回動力が作用するが、上記伝動支持段31が図1のb地点またはb’地点の以内に形成されているので、伝動片30を回動させることができなくなって、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達される。
続いて、上記内部レース10を反時計方向に回動させると、内部レース10の一端部が弾性部材40を通じて伝動片30の一端部を弾力的に押すことができる。即ち、内部レース10の回動力が作用する伝動片30側の地点が図1のb地点またはb’地点より外側方向に位置するので、伝動片30が内部レース10と一緒に外部レース20の内部で空転するので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
一方、上記弾性部材40は、内部レース10の一端部から伝動片30の一端部を弾力的に広げるので、常に伝動片30の伝動支持段31が内部レース10に密着すると共に、伝動片30の外周面も外部レース20の内周面に密着することによって、クラッチ作動時に遊隙が発生せず、円滑に回動するようになる。
そして、図8及び図9の実施形態は両方向クラッチであって、両方向に動力を伝達し、遮断する。
また、図8及び図9のクラッチにおいて、回動力作用手段50は、上記内部レース10に軸方向に挿入溝15を形成し、上記挿入溝15には可変伝動支持手段51を挿設してなされる。
上記挿入溝15は、伝動片挿入溝11の一側に形成されて伝動片挿入溝11と連通される。したがって、挿入溝15に可変伝動支持手段51を挿入する場合、可変伝動支持手段51が伝動片30に密着される。
また、上記挿入溝15及び可変伝動支持手段51は、四角形態の断面を有するように形成され、かつ挿入溝15と可変伝動支持手段51との相互対向する一側面にはそれぞれ傾斜面15a、51aが形成されている。
したがって、上記挿入溝15に可変伝動支持手段51を挿入すると、傾斜面15a、51aにより可変伝動支持手段51が伝動片30側に移動しながら、伝動片30を押して外部レース20の内周面に密着させる。
そして、上記内部レース10と伝動片30との回転方向に相互対向する面には、伝動片30を外部レース20から離隔させて内部レース10側に引き付ける弾性部材40が設置される。
上記弾性部材40は、内部レース10及び伝動片30の両端部にそれぞれ設置されて、伝動片30が常に内部レース10側に密着するように引き付ける。
即ち、上記可変伝動支持手段51が挿入溝15から抜けている場合には、上記伝動片30が弾性部材40により内部レース10側に密着しながら外部レース20と離隔するので、内部レース10及び伝動片30は外部レース20の内部で空転する。
続いて、図8及び図9の両方向クラッチの作用を説明する。
まず、上記可変伝動支持手段51を軸方向に押すと(図面の左側方向に押すと)、挿入溝15の傾斜面15aに沿って可変伝動支持手段51が下降しながら伝動片30と密着し、引続き可変伝動支持手段51をさらに押すと、弾性部材40により内部レース10に密着した伝動片30は内部レース10と離隔しながら伝動片30の外周面が外部レース20の内周面に密着する。この際、上記内部レース10を回動させると、どの方向にも回動しない。即ち、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができる。
これは、伝動片30と当接している可変伝動支持手段51の接触面が、図1での荷重作用点であるb地点とb’地点との間の距離と等しいか小さく構成されているためである。
即ち、伝動片30と接触される可変伝動支持手段51の左、右の両端部は、図3及び図4の伝動片30に形成された伝動支持段31のような役割をするものであって、可変伝動支持手段51を内部レース10と伝動片30の間に備えて可変伝動支持手段51を移動させて伝動片30を外部レース20の内周面に密着させるか、または離隔させるかによって両方向の動力を伝達し、遮断する。
そして、上記可変伝動支持手段51を引いて抜けば(図面の右方に抜けば)、伝動片30の外周面と外部レース20の内周面との接触は絶え、続いて、可変伝動支持手段51をさらに引けば、伝動片30は弾性部材40により内部レース10に密着する。
この際、上記内部レース10を回動させると、内部レース10及び伝動片30は外部レース20の内部で空転するようになって、結局、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達できないようになる。
このように、本発明の両方向クラッチは、構造が簡単で、動力の伝達及び遮断が容易になされる。
一方、上記可変伝動支持手段51を軸方向にスライディング作動させるための装置は、図面に図示しておらず、このような装置は公知の多様な装置を使用すればよい。
そして、図10の実施形態は、内部レース10と伝動片30との間に2つの可変伝動支持手段51を互いに対称するように構成したクラッチであって、一方向クラッチと両方向クラッチ両方とも使用可能である。
ここで、上記図10の可変伝動支持手段51及び挿入溝15の構造は、前述した図8及び9の可変伝動支持手段51及び挿入溝15の構造と同一であるので、構造に対する詳細な説明は省略し、単に図8及び図9とは異なり、可変伝動支持手段51の2つを対称するように構成したものである。この際、2つの可変伝動支持手段51は、図1のb地点とb’地点との間に位置する。
併せて、下記の実施形態でも可変伝動支持手段51及び挿入溝15が構成されるが、これに対する詳細な説明は省略する。
また、上記内部レース10と伝動片30との対向する面の両端部には弾性部材40が設置されて、伝動片30を常に外部レース20側に押すようになり、これは前述した図7の弾性部材40と同一な役割をする。
したがって、2つの可変伝動支持手段51を図8のように押し込むと、伝動片30は2つの可変伝動支持手段51が伝動支持段31の機能をするので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達できるようになり、反対に、2つの可変伝動支持手段51を抜くと、可変伝動支持手段51が伝動支持段31の機能を喪失するので、図7のような作動原理により内部レース10及び伝動片30は、外部レース20の内で空転するようになって、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
この際、図8及び図9のように、両方向の伝動支持段31の役割をする可変伝動支持手段51とは異なり、図10の2つの可変伝動支持手段51は、それぞれ一方向のみの伝動支持段31の役割をすることもできる。
即ち、2つの可変伝動支持手段51を全て押し込むと、両方向に動力を伝達するようになるが、2つのうちの1つの可変伝動支持手段51のみ押し込むと、一方向のみに動力を伝達することができる。
このように、上記可変伝動支持手段51を相互対称するように2つを構成することによって、2つの可変伝動支持手段51を同時に作動させて両方向クラッチとして使用するか、または1つの可変伝動支持手段51のみを作動させて一方向クラッチとしても使用しながら伝動方向を選択的に設定することができる。
そして、図11の実施形態は、図10のクラッチから弾性部材40を除去したものであり、併せて、伝動片30の外周面に肉抜き部34を形成して、伝動片30の外周面の一部が外部レース20の内周面と接触しないようにしたものである。
そして、図12及び図13の実施形態による両方向クラッチを説明すれば、前述した内部レース10は、1つの伝動片30が挿入されるように伝動片挿入溝11を半円形態に形成したが、図12及び図13では一対(2つ)の伝動片30を対称に挿入するために伝動片挿入溝11aを上記内部レース10の外周面に沿って環状に形成したものである。
これによって、上記環状の伝動片挿入溝11aが形成された部位の内部レース10の中心部には外部レース20の内径より小さい軸が構成され、上記軸を中心に一対の伝動片30が対称に設置されて、外部レース20の内部で回動することができる。
このように、上記環状の伝動片挿入溝11aに相互分離された一対の伝動片30が挿設されるが、この際、上記一対の伝動片30は1つの環状形態(リング形態)をなす。
併せて、上記内部レース10の伝動片挿入溝11aの内側には上記一対の伝動片30の間に延びて内部レース10の回動力を一対の伝動片30に伝達する回動支持段16が形成される。
また、上記一対の伝動片30の相互対向する面には一対の伝動片30を外部レース20から離隔して内部レース10側に引き付ける弾性部材40が設置される。
そして、図12及び図13において、回動力作用手段50は、上記回動支持段16と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに伝動支持段31を突出形成して、他の1つに密着するようにしたものである。
図面では、上記回動支持段16と対向する一対の伝動片30側にそれぞれ伝動支持段31を形成したが、その反対のものも可能である。この際、上記一対の伝動片30側にそれぞれ形成された伝動支持段31は、図1のb地点とb’地点との間に位置する。
ここで、上記伝動片30の伝動支持段31と内部レース10の回動支持段16の役割を詳述する。内部レース10の回動力を受ける伝動片30側の接触点が伝動支持段31となり、その伝動片30と接触する内部レース10側の接触点は回動支持段16となるものであって、互いに相対的な概念として伝動支持段31と回動支持段16は用語的に異なるだけであり、機能的には同一である。
また、上記内部レース10には上記一対の伝動片30の相互対向する面の間を軸方向に貫通するように挿入溝15が形成され、上記挿入溝15には可変伝動支持手段51が挿設されて上記一対の伝動片30を外部レース20側に広げる。
この際、上記図8及び図9では、1つの伝動片30のみ外部レース20側に密着すればいいので、可変伝動支持手段51の一側面のみ傾斜面51aで形成したが、図12及び図13では2つの伝動片30を同時に外部レース20側に広げなければならないので、可変伝動支持手段51の両側面に全て傾斜面51aが形成される。勿論、上記可変伝動支持手段51の両側傾斜面51aと対応する挿入溝15の両側面にも傾斜面15aが形成される。
一方、本発明では上記伝動片30を外部レース20側に密着させるために、可変伝動支持手段51に傾斜面51aを形成した構成に対してのみ説明したが、このような構成の他にも、上記一対の伝動片30を広げて外部レース20側に密着させるための多様な構造や装置を使用することもできる。即ち、上記一対の伝動片30を広げるために、一対の伝動片30の間に油圧ジャッキ(図示せず)やカム(図示せず)などを設置することができ、その他にも一対の伝動片30を広げるための公知の多様な方法を使用することができる。
そして、上記可変伝動支持手段51は、後述する場合に表れるように、クラッチで構成される位置によって、伝動支持段31、回動支持段16、単純に伝動片30を広げる役割など、その役割が多様である。図12及び図13では、可変伝動支持手段51が一対の伝動片30を広げて外部レース20の内周面に密着させたり密着解除させる役割のみ行う。
したがって、上記可変伝動支持手段51を挿入溝15に押し込むと、一対の伝動片30が広がりながら外部レース20の内周面に密着するようになり、この際、上記内部レース10をどの方向に回動させても内部レース10の回動支持段16が図1のb地点とb’地点との間に位置した2つの伝動片30の伝動支持段31に接触するようになるので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができる。
また、上記可変伝動支持手段51を抜くと、弾性部材41が上記外部レース20の密着していた一対の伝動片30を内部レース10側に引き付けて外部レース20から離隔させるので、内部レース10及び一対の伝動片30は外部レース20の内部で空転するようになって、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
一方、図13では一対の伝動片30が相互分割されているが、一対の伝動片30の対向する一端部を一体で連結して“C”字形態に形成することができる。この場合には、上記回動支持段16の反対側の一対の伝動片30の一端部を一体で連結することが好ましい。
そして、図14の実施形態は一方向クラッチであって、図12及び図13では内部レース10に1つの回動支持段16のみ形成したものであるが、図14では内部レース10の伝動片挿入溝11aの内側に180度方向に一対の回動支持段16を形成したものである。
この際、上記一対の伝動片30には対角線方向にそれぞれ上記回動支持段16に接触する伝動支持段31が形成される。上記伝動支持段31は、図1のb地点とb’地点との間に位置する。
また、上記回動支持段16と伝動片30の回転方向に相互対向する面には、伝動片30を外部レース20側に弾力的に密着させる弾性部材40が設置される。上記弾性部材40は伝動支持段31の反対側に設置される。
これによって、上記一対の伝動片30はそれぞれの弾性部材40により常に外部レース20の内周面に密着した状態となる。
したがって、内部レース10を反時計方向に回動させると、内部レース10の2つの回動支持段16がそれぞれ一対の伝動片30に形成された伝動支持段31に同時に接触するので、内部レース10のより大きい回動力を外部レース20に伝達することができる。
また、内部レース10を時計方向に回動させると、内部レース10の2つの回動支持段16が弾性部材40を通じて一対の伝動片30の一端部をそれぞれ弾力的に押すようになって、一対の伝動片30が外部レース20の内部で空転ので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
そして、図15の実施形態は両方向クラッチであって、図12及び図13と類似な構造からなっている。
上記クラッチは、内部レース10の伝動片挿入溝11aに対称するように挿入された一対の伝動片30の対向する面には2つの伝動支持段31が相互接触するように形成され、上記伝動支持段31の反対側には内部レース10の回動支持段16が位置している。
この際、回動力作用手段50には上記内部レース10の回動支持段16の一側部位に軸方向に挿入溝(図示せず)を形成し、上記挿入溝には可変伝動支持手段51を挿設して1つの伝動片30に密着するようにし、また上記回動支持段16の他側面には伝動支持段31を形成して他の1つの伝動片30に密着するようにする。
併せて、一対の伝動片30の間に設置された弾性部材40は、一対の伝動片30を常に内部レース10側に引き付けている。
そして、上記クラッチ構造において、内部レース10の回動支持段16と伝動片30との回動接触圧を減らすために、上記可変伝動支持手段51を外部レース20の内周面に近く設置すれば、図12及び図13のクラッチより大きい動力を伝達することができる。これは、内部レース10の回動力作用点の位置が異なるためである。
図15によるクラッチの作用は、図12及び図13と類似している。即ち、上記可変伝動支持手段51を押し込むと、可変伝動支持手段51と密着する1つの伝動片30が上昇しながら反時計方向に回動されると共に、上記1つの伝動片30の伝動支持段31と当接している更に他の伝動片30を外部レース20の内周面に密着させる。
続いて、上記内部レース10を反時計方向に回動させれば、内部レース10の回動支持段16は可変伝動支持手段51を押し、続いて1つの伝動片30を回動させようとするが、当接している更に他の伝動片30の伝動支持段31(図1のb地点とb’地点との間に位置する)により内部レース10は空転せず、回動力を外部レース20に伝達することができる。
そして、上記可変伝動支持手段51を抜くと、弾性部材41により一対の伝動片30が内部レース10側に密着されながら外部レース20の内周面から離隔するので、内部レース10及び伝動片30が空転するようになって、内部レース10の回動力が外部レース20に伝えられない。
そして、図16の実施形態は両方向クラッチであって、基本原理は図15と同一であるが、可変伝動支持手段51が図11のように伝動支持段31の役割もするよう構成したものである。
図17の実施形態は、可変伝動支持手段51を一対の伝動片30の間に構成したものであって、図16及び図17の作動原理は図15と同一であるので、詳細な説明は省略する。
次に、図面に図示してはいないが、図15及び図17において、一対の伝動片30に形成された伝動支持段31の位置と、回動支持段16に備えられた可変伝動支持手段51(または、伝動支持段31)と伝動片30とが接触される位置を図1のb地点またはb’地点より外側方向(外部レース20の内周面方向)に構成した場合の作動原理について説明する。
図15や図17の可変伝動支持手段51を押し込んで一対の伝動片30が外部レース20の内周面に密着するようにした後に内部レース10を回動させれば、内部レース10及び伝動片30が外部レース20の内部で空転する。これは、一対の伝動片30の伝動支持段31の位置が全て図1のb地点またはb’地点より外側方向に位置しているためである。
即ち、図1において、荷重作用点がb地点またはb’地点より外側方向の位置に作用するようになれば、伝動片30が回動(空転)する原理と同一である。
しかしながら、図15及び図17において、可変伝動支持手段51を押し込む圧力を大きくして伝動片30の外周面と外部レース20の内周面との接触に強い圧力を作用させれば、外部レース20の内周面と伝動片30との接触は高い摩擦力によりブレーキ(制動装置)の役割をするので、内部レース10の動力を外部レース20に伝達することができる。
このような方式は、一対の伝動片30の伝動支持段31が構成される位置を、図1のb地点またはb’地点の位置より外側方向に位置させれば、即ち、荷重が作用する場合、伝動片30が回動するようになる最小位置に伝動支持段31を構成するようになれば、図15または図17の可変伝動支持手段51の作動において小さい力の作用でも動力を連結または遮断してくれる両方向クラッチや制動装置として使用することができる。
一方、図18の実施形態は、図12及び図13のクラッチより大きい動力が伝達できるように回動支持段16を両側に構成した両方向クラッチであり、図19及び図20の実施形態は、図18のクラッチと基本構造及び作動原理は類似しているが、2つの可変伝動支持手段51が位置している方式を多様に適用した形態を一例として図示したものである。
そして、一対の伝動片30を外部レース20の内周面に密着させるか、同時に一定の圧力を加えることができる更に他の方法としてテコを利用する方法があるが、図21の実施形態はテコの原理を用いた両方向クラッチである。
上記クラッチの回動力作用手段50は、伝動片挿入溝11aの部位の内部レース10の外周面に一定の深さが形成される支持溝17と、一端部が上記支持溝17に挿入され、他端部は上記一対の伝動片30の相互対向する一端部の間に挿設されるテコ60と、上記支持溝17とテコ60との相互対向する面のうち、少なくともいずれか1つに形成される伝動支持段31と、上記一対の伝動片30とテコ60との相互対向する面のうち、少なくともいずれか1つに形成されるテコ伝動支持段35a、35b、35cとからなる。
図面では、上記テコ60の一端部の上、下側面と対向する内部レース10の支持溝17側にそれぞれ内部レース10の回動力をテコ60に作用させる伝動支持段31を形成し、また上記テコ60の他端部の上、下側面と対向する一対の伝動片30側にはそれぞれテコ60が接触するテコ伝動支持段35a、35b、35cを形成した。この際、一対の伝動片30側に形成されるテコ伝動支持段35a、35b、35cは一側伝動片30に1つのテコ伝動支持段35bを形成し、他側伝動片30に2つのテコ伝動支持段35a、35cを形成したし、各伝動片30に形成されたテコ伝動支持段35a、35b、35cは相互交互に形成した。
そして、上記一対の伝動片30と上記内部レース10との間には一対の伝動片30を外部レース20から離隔させて内部レース10側に引き付ける弾性部材41が設置され、上記一対の伝動片30の相互対向する他端部の間の内部レース10には挿入溝(図示せず)が軸方向に形成され、上記挿入溝には上記一対の伝動片30を外部レース20側に広げるように可変伝動支持手段51が挿設される。
ここで、上記可変伝動支持手段51の構造は、図12及び図13の可変伝動支持手段51の構造と同一である。
このように、上記クラッチは、一対の伝動片30の間の一端部には可変伝動支持手段51が設置され、反対側にはテコ60が設置された状態で、上記弾性部材41により一対の伝動片30が内部レース10に引き付けられて密着した状態にあるようになる。
上記クラッチの作用を説明すれば、上記可変伝動支持手段51を図12及び図13の可変伝動支持手段51のような方法により押し込むと、一対の伝動片30は可変伝動支持手段51により外部レース20の内周面に密着され、次に内部レース10を時計方向に回動させると、支持溝17の上方の伝動支持段31がテコ60に回動力を作用させ、この回動力は下方の伝動片30のテコ伝動支持段35aを支え点にして、上方の伝動片30のテコ伝動支持段35bにテコ作用となり、一対の伝動片30を広げながら外部レース20に圧着させるので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができる。
次に、上記内部レース10を反時計方向に回動させると、支持溝17の下方の伝動支持段31がテコ60に回動力を作用させ、この回動力は上方の伝動片30のテコ伝動支持段35bを支え点にして下方の伝動片30のテコ伝動支持段35cにテコ作用となり、一対の伝動片30を広げながら外部レース20に圧着させるので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができ、したがって、両方向クラッチとして使用することができる。
続いて、図21の内部レース10から可変伝動支持手段51を抜くと、外部レース20の内周面に密着していた一対の伝動片30が内部レース10側に密着しながら外部レース20の内部で空転するので、内部レース10の回動力を外部レース20に伝達することができない。
この際、内部レース10の支持溝17に挿入されたテコ60が揺動できる幅は、支持溝17の入口側の幅により決まるので、テコ60が揺動する幅を限定することもできる。
このように、図21のクラッチは可変伝動支持手段51を外部レース20の内周面に近く位置させてもクラッチが作動され、これは、内部レース10の回動力をテコ60のテコ作用を用いて一対の伝動片30を広げながら外部レース20に圧着させるので、外部レース20及び一対の伝動片30は力強いブレーキ(制動装置)の役割をすることができる。
一方、図22の実施形態は、図21のテコ60を用いた両方向クラッチを一方向クラッチに変更した一例を示すものであって、作動原理は図21の両方向クラッチと類似しているので、詳細な説明は省略する。即ち、内部レース10を反時計方向に回動させると、空転するようになって回動力が伝達されず、内部レース10を時計方向に回動させる時のみに内部レース10の回動力が外部レース20に伝達される。
そして、図10、図11、図12、図13、図15、及び図16乃至図21の全ての可変伝動支持手段51は、図8及び図9の可変伝動支持手段51のように、伝動片30を外部レース20の内周面に接触させるか、同時に加圧する機能をする。但し、図12及び図13、図16乃至図18、及び図21の可変伝動支持手段51は、内部レース10に直接接触されて回動力が作用せず、独立的に一対の伝動片30の間のみで機能する。
そして、図23及び図24の実施形態は一方向クラッチであって、前述した実施形態と異なる部分に対してのみ説明すると、前述した実施形態は内部レース10に伝動片挿入溝11、11aを形成して、上記伝動片挿入溝11、11aに伝動片30を挿入して設置したが、図23及び図24の実施形態では、内部レース10に形成された伝動片挿入溝11、11aを省略したものである。
この際、上記伝動片30は、上記外部レース20と内部レース10との間に設置される。即ち、1つの伝動片30が内部レース10の外周面の一部を覆いかぶせる形態で構成される。
また、上記内部レース10の外周面の両側には互いに長さの異なる回動支持段16がそれぞれ形成され、上記それぞれの回動支持段16と対向する上記伝動片30側には伝動支持段31が形成される。
したがって、上記内部レース10を時計方向に回動させると、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達され、内部レース10を反時計方向に回動させると、伝動片30が空転するようになって、回動力が伝達されない。
このように、上記伝動片30を設置するために、上記内部レース10に伝動片挿入溝11、11aを形成することもでき、または省略することもできる。
そして、図25の原理は図1と同一な原理であり、即ち、伝動片30に作用する荷重がb地点またはb’地点の外側に超えると、伝動片30が回動しながら動力が遮断されるが、この際、b地点またはb’地点の外側に作用する荷重の方向がa′またはa″の矢印方向に作用しても動力が遮断される。
図26は、図25の原理を方向にしたクラッチの実施形態であって、図示したように、内部レース10の外周面の一側に回動支持段16が形成され、回動支持段16と対向する伝動片30側には伝動支持段31が形成される。
また、上記伝動片30の一端部には上記回動支持段16の端部を覆いかぶせるように形成されて、回動支持段16が係止されるようにする係止部37が形成される。
この際、上記係止部37と回動支持段16との間には弾性部材40であるスプリングが設置される。
したがって、上記内部レース10を時計方向に回動させると、図25のa′の矢印方向に回動力が作用しながら伝動片30が空転するようになって、外部レース20に回動力が伝達されず、内部レース10を反時計方向に回動させると、内部レース10の回動力が外部レース20に伝達される。
一方、図27は上記外部レース20と伝動片30との間に摩擦力が増大できるように多様な形態の摩擦力増大手段を形成した場合を概略的に示すものであって、即ち、相互接触する伝動片30の外周面と外部レース20の内周面を三角形、台形型、鋸歯型、半円型など、多様な形態に形成させることで、伝動片30と外部レース20との摩擦力をより大きくすることができる。
このように伝動片30と外部レース20との摩擦力を大きくするほど、クラッチのサイズが小型化できるので、製作コストを減らすことができる。
また、摩擦力増大手段の他の実施形態に、上記伝動片30の外周面と外部レース20の内周面に摩擦力の大きい部材を接着させて構成することもできる。
Claims (21)
- 外部レース20と、
前記外部レース20の内部に回転可能に設置される内部レース10と、
前記外部レース20と内部レース10との間に設置されて外部レース20の内部で内部レース10と一緒に回転すると共に、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結または遮断する伝動片30と、
前記内部レース10の回動力が前記伝動片30の特定の地点に作用するように、内部レース10と伝動片30のうちの少なくともいずれか1つに備えられる回動力作用手段50と、を含み、
前記内部レース10の回動力が作用する特定の地点の位置によって動力を連結または遮断するようにしたことを特徴とする、クラッチ。 - 前記伝動片30は、
前記内部レース10の回動力が作用する特定の地点が任意の設定位置から伝動片30の回転中心の間に位置する場合、伝動片30と外部レース20との間の摩擦力が内部レース10の回動力より大きくなりながら、内部レース10と外部レース20との間の動力を連結し、
前記内部レース10の回動力が作用する特定の地点が任意の設定位置から伝動片30の外周面の間に位置する場合、伝動片30と外部レース20との間の摩擦力が内部レース10の回動力より小さくなりながら、内部レース10と外部レース20との間の動力を遮断することを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。 - 前記外部レース20の内周面と対向する内部レース10の外周面には前記伝動片30が挿入されるように回転方向に一定の深さの伝動片挿入溝が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記伝動片挿入溝11は半円形態に形成され、
前記伝動片挿入溝11に挿入される伝動片30は半円板で形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のクラッチ。 - 前記外部レース20の内周面と接触する伝動片30の外周面には一定の区間が外部レース20の内周面と接触しないように一定の形態の肉抜き部34が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記回動力作用手段50は、前記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに、伝動支持段31を突出形成して他の1つに密着するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面には、伝動片30を外部レース20側に弾力的に密着させる弾性部材40が設置されたことを特徴とする、請求項6に記載のクラッチ。
- 前記回動力作用手段50は、前記内部レース10に軸方向に挿入溝15を形成し、前記挿入溝15には可変伝動支持手段51を挿設して前記伝動片30に密着するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記挿入溝15と可変伝動支持手段51との相互対向する一側面は、それぞれ傾斜面15a、51aで形成されたことを特徴とする、請求項8に記載のクラッチ。
- 前記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面には、伝動片30を外部レース20から離隔させて内部レース10側に引き付ける弾性部材40が設置されたことを特徴とする、請求項8に記載のクラッチ。
- 前記回動力作用手段50は、前記内部レース10と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに、傾斜面部33を形成して他の1つに密着するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
- 前記伝動片挿入溝11aは前記内部レース10の外周面に沿って環状に形成され、
前記伝動片挿入溝11aに挿入される伝動片30は相互分離された一対が環状形態をなすように形成され、
前記内部レース10の伝動片挿入溝11aの内側には前記一対の伝動片30の間に延びて内部レース10の回動力を一対の伝動片30に伝達する回動支持段16が形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のクラッチ。 - 前記回動力作用手段50は、前記回動支持段16と伝動片30の回転方向に相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに、伝動支持段31を突出形成して他の1つに密着するようにしたことを特徴とする、請求項12に記載のクラッチ。
- 前記回動力作用手段50は、前記内部レース10の回動支持段16の部位に軸方向に挿入溝15を形成し、前記挿入溝15には可変伝動支持手段51を挿設して前記伝動片30に密着するようにしたことを特徴とする、請求項12に記載のクラッチ。
- 前記回動支持段16と伝動片30の回転方向に相互対向する面には伝動片30を外部レース20側に弾力的に密着させる弾性部材40が設置されたことを特徴とする、請求項13に記載のクラッチ。
- 前記内部レース10には前記一対の伝動片30の相互対向する面の間を軸方向に貫通するように挿入溝15が形成され、前記挿入溝15には可変伝動支持手段51が挿設されて前記一対の伝動片30を外部レース20側に広げるようにしたことを特徴とする、請求項13に記載のクラッチ。
- 前記一対の伝動片30の相互対向する面には一対の伝動片30を外部レース20から離隔させて内部レース10側に引き付ける弾性部材41が設置されたことを特徴とする、請求項13または請求項14に記載のクラッチ。
- 前記回動支持段16は、内部レース10の伝動片挿入溝11aの内側に180度方向に一対が形成されたことを特徴とする、請求項12乃至請求項16のうち、いずれか1つに記載のクラッチ。
- 前記回動力作用手段50は、前記伝動片挿入溝11aの部位の内部レース10の外周面に一定の深さ形成される支持溝17と、一端部が前記支持溝17に挿入され、他端部は前記一対の伝動片30の相互対向する一端部の間に挿設されるテコ60と、前記支持溝17とテコ60との相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに形成される伝動支持段31と、前記一対の伝動片30とテコ60との相互対向する面のうちの少なくともいずれか1つに形成されるテコ伝動支持段35a、35b、35cとからなることを特徴とする、請求項12に記載のクラッチ。
- 前記一対の伝動片30と前記内部レース10との間には一対の伝動片30を外部レース20から離隔させて内部レース10側に引き付ける弾性部材41が設置され、前記一対の伝動片30の相互対向する他端部の間の内部レース10には挿入溝15が軸方向に形成され、前記挿入溝15には可変伝動支持手段51を挿設して前記一対の伝動片30を外部レース20側に広げるようにしたことを特徴とする、請求項19に記載のクラッチ。
- 前記外部レース20と伝動片30との間には摩擦力が増大できるように摩擦力増大手段が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ。
Applications Claiming Priority (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR10-2008-0075936 | 2008-08-04 | ||
KR20080075936 | 2008-08-04 | ||
KR10-2009-0008243 | 2009-02-03 | ||
KR20090008243 | 2009-02-03 | ||
KR10-2009-0034746 | 2009-04-21 | ||
KR1020090034746A KR20100015275A (ko) | 2008-08-04 | 2009-04-21 | 클러치 |
KR20090048365 | 2009-06-02 | ||
KR10-2009-0048365 | 2009-06-02 | ||
PCT/KR2009/004159 WO2010016671A2 (ko) | 2008-08-04 | 2009-07-27 | 클러치 |
KR10-2009-0068271 | 2009-07-27 | ||
KR1020090068271A KR101127027B1 (ko) | 2008-08-04 | 2009-07-27 | 클러치 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011530056A true JP2011530056A (ja) | 2011-12-15 |
Family
ID=42088425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011521996A Pending JP2011530056A (ja) | 2008-08-04 | 2009-07-27 | クラッチ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011530056A (ja) |
KR (1) | KR101127027B1 (ja) |
CN (1) | CN102119284A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027488A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 日本精工株式会社 | 一方向クラッチ |
WO2021172558A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本精工株式会社 | 逆入力遮断クラッチ |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63133646U (ja) * | 1987-02-23 | 1988-09-01 | ||
JPS63133653U (ja) * | 1987-02-23 | 1988-09-01 | ||
JP4321981B2 (ja) * | 2001-07-31 | 2009-08-26 | Ntn株式会社 | 一方向クラッチ |
JP2006266477A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Ntn Corp | 一方向クラッチ |
JP2006266478A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Ntn Corp | 一方向クラッチユニット |
JP2008138727A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Ntn Corp | 一方向クラッチ |
JP2008164103A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Ntn Corp | 逆入力遮断クラッチ |
-
2009
- 2009-07-27 KR KR1020090068271A patent/KR101127027B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2009-07-27 CN CN2009801310642A patent/CN102119284A/zh active Pending
- 2009-07-27 JP JP2011521996A patent/JP2011530056A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027488A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 日本精工株式会社 | 一方向クラッチ |
WO2021172558A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 日本精工株式会社 | 逆入力遮断クラッチ |
JPWO2021172558A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | ||
JP7060169B2 (ja) | 2020-02-27 | 2022-04-26 | 日本精工株式会社 | 逆入力遮断クラッチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102119284A (zh) | 2011-07-06 |
KR101127027B1 (ko) | 2012-03-26 |
KR20100015283A (ko) | 2010-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10066679B2 (en) | Selectable one-way clutch apparatus | |
CA1048428A (en) | Centrifugal clutch | |
KR101105601B1 (ko) | 와전류 구동부를 갖는 2단 속도 회전 제어 장치 | |
JP2007315602A (ja) | 電磁操作式ユニット、特にクラッチ/ブレーキ又はロッキング装置 | |
US11781606B2 (en) | Rotary shaft assembly | |
US6250445B1 (en) | Ball ramp inertia brake oil blocking ring | |
EP3369958B1 (en) | Attracting arrangement for a rotation transmission device | |
JP2011530056A (ja) | クラッチ | |
EP2705269A1 (en) | Pulley unit for bi-directional torque transfer | |
JP7149827B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2005325908A (ja) | 回転伝達装置 | |
JP2004225844A (ja) | 回転伝達装置 | |
KR20100015275A (ko) | 클러치 | |
KR101598364B1 (ko) | 용적형 클러치, 용적형 클러치와 용적형 제동장치를 포함하는 동력전달 시스템 및 용적형 클러치를 이용한 변속장치 | |
JP3194017U (ja) | ワンウェイクラッチ | |
KR20100032505A (ko) | 양방향 클러치 | |
US20220163073A1 (en) | Rotating e-clutch assembly providing four operating modes | |
KR20100067948A (ko) | 역회전 방지기능을 갖춘 변속장치 | |
KR20110094577A (ko) | 클러치 | |
KR100476225B1 (ko) | 자동 변속기의 원웨이 클러치 페일 방지장치 | |
KR20050005131A (ko) | 쐐기형 클러치 | |
JPS62246634A (ja) | 動力伝達装置 | |
TW202020333A (zh) | 一種軸承離合器 | |
KR20110106770A (ko) | 클러치 | |
JP2012122563A (ja) | 係合装置 |