JP2011529476A - 微生物学的に産生された環状オリゴペプチド類を処理する方法 - Google Patents

微生物学的に産生された環状オリゴペプチド類を処理する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類を処理する方法であって、a)微生物学的産生方法で発生する発酵ブロス全体を、エーテルを含み、水と非混和性の液体抽出剤を使用して抽出するステップであって、抽出剤の量が、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するのに十分な量であるステップを含む方法、およびシクロスポリンAおよびメチル−t−ブチルエーテルの新規な溶媒和物に関する。

Description

本発明は、微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類を処理する方法であって、a)微生物学的産生方法において蓄積する発酵ブロスまたはマッシュ全体を、水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤で抽出するステップを含み、ここで、抽出剤の量は、全発酵ブロスとともに2相系を形成するのに十分な量である方法、およびシクロスポリンAとメチル−t−ブチルエーテルとの新規な溶媒和物に関する。
環状オリゴペプチド類、特にウンデカペプチド類は、とりわけ微生物学的代謝産物として長い間知られている。ウンデカペプチド類の中でも、特にシクロスポリン類は、重要になってきている。
シクロスポリン類、特にシクロスポリンAは、貴重な医薬的活性物質であり、特に臓器移植において、免疫抑制剤として使用することができる。また、シクロスポリン類は、糖尿病および乾癬のような疾患、ならびに関節リウマチおよび慢性炎症のような数多くの自己免疫疾患の治療に適している。シクロスポリン類、特にシクロスポリンAは、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に対する抑制効果があるため、ウィルスによって引き起こされる疾患と闘うのにも適している。さらに、シクロスポリン類、特にシクロスポリンAは、癌細胞のビンクリスチンまたはダウノルビシンのような化学療法剤に対する感作に関して、薬理作用を持つことが示されている。また、シクロスポリン類、特にシクロスポリンAの神経保護特性および再生特性は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症およびパーキンソン病のような種々の神経学的な指標にも使用することができる。
先に記載したように、シクロスポリン類のような環状ウンデカペプチド類は、微生物学的方法により産生することができる。
特に、シクロスポリンAは、真菌種の菌株、即ちシリンドロカルポン・ルシダム・ブース(Cylindrocarpon lucidum Booth)、または真菌種の菌株、即ちトリポクラジウム・インフラタム・ガムズ(Tolypocladium inflatum Gams)を用いることによって産生することができる。トリポクラジウム真菌種のこの菌株は、元はトリコデルマ・ポリスポラム(Trichoderma polysporum)真菌種と言われ、米国農務省(Northern Research and Development Division),Peoria,IL,U.S.A.に、番号:NRRL8044の下に寄託された。真菌種の先の菌株、即ちシリンドロカルポン・ルシダム・ブースも、米国農務省(Northern Research and Development Division),Peoria,IL,U.S.A.に、番号:NRRL5760の下に寄託された。さらに、シクロスポリン類、特にシクロスポリンAの微生物学的産生のための菌株として、真菌種トリポクラジウム・ゲオデス(Tolypocladium geodes)、トリポクラジウム・シリンドロスポラム(Tolypocladium cylindrosporum)およびトリポクラジウムsp.LeA3(Tolypocladium sp.LeA3)の菌株があり、後者の菌株は、ブタペスト条約に従って、オランダにあるCentral Office for Mold Culturesの保管場所に、番号:CBS630.92の下に寄託された。
微生物学的方法によるシクロスポリン類の大量産生は、重要な意味がある。このため、微生物学的産生を改善するために、前記真菌種または新規な真菌種の効果のある菌株と発見および培養することによって種々の実験が行われている。先に記載した菌株は、これらの努力の例である。
しかし、シクロスポリン類の大量微生物学的産生に関連して重要なことは、効果的な発酵方法だけがあるということではなく、このようにして得た代謝産物の効果的な処理もあるということである。
例えば、DOS2455859およびDD−B−298276で公知の方法により、シクロスポリン類、特にシクロスポリンAを、発酵ブロス全体、即ち培養ブロスから単離するのに、濾過または遠心分離により培養ブロスから得た産生物を含むバイオマスを分離する、または発酵ブロス全体を、即ちバイオマスを分離することなく加工することが可能である。
最初のプロセス方法によれば、代謝産物を含む分離されたバイオマスを、メタノールまたはアセトンで好ましくは繰り返して抽出し、好ましくは、分離された抽出液を、例えば塩化エチレンまたはクロロホルムで、好ましくは数回抽出するために、水性残渣まで濃縮する。同様に、バイオマスから分離された培養濾液もこれに応じて抽出するのが好ましい。
バイオマスを分離しない第二のプロセス方法によれば、とりわけ、培養ブロス、即ち発酵ブロス全体を、先に記載した溶剤、即ち塩化エチレンまたはクロロホルムで抽出し、分離した有機相を、数回濃縮した後、さらなる処理のために、異なる溶出液を充填した異なる固定カラムを用いて、クロマトグラフィに供する。ここで考慮することは、溶出液としてメタノールを有する固定カラム材料としてSephadex LH−20、および溶出液としてトルエン/酢酸エチルを有するカラム材料として酸化アルミニウムである。
対応するクロマトグラフィによる処理も、先の処理方法で作ることができ、塩化エチレンまたはクロロホルム抽出液から集めた残渣を、カラム材料、即ちクロロホルム溶出液と組み合わせたシリカゲルと、Sephadex LH−20カラム材料とによって精製し、さらに所望の産生物、好ましくはシクロスポリンAに分離する。
DOS2455859 DD−B−298276
本発明の目的は、これらの既知の処理方法と比べて、微生物学的に産生された環状オリゴペプチド類、特にシクロスポリン類のようなウンデカペプチド類を、産生物の非常に良好な収率および純度で、技術的に有利で、環境に配慮し、効率的に処理する方法を提供することであった。本発明の目的は、特に、使用する有機溶剤の数を減らし、とりわけ環境的な点からより有用な処理方法を作るように、有機溶剤の循環使用を達成することであった。
この目的は、微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類を処理する方法であって、a)微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体を、水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤で抽出するステップを含み、ここで、抽出剤の量は、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するのに十分な量である、本発明による方法を提供することによって達成される。
結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物のX線粉末回析パターン。 結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物の赤外線スペクトル。
微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類であって、好ましくは5から15個のペプチド結合を持つオリゴペプチド類は、本発明の方法により処理することができる。本発明によれば、用語「オリゴペプチド」は、ある一定の数のペプチド結合を含む有機化合物を意味すると理解され、環構造を構成する2個のみの連続する窒素原子は、中間に存在する2個の炭素原子によって離されているのが好ましい。8から13個のアミノ酸の非極性環状オリゴペプチド類、より好ましくはウンデカペプチド類を、本発明の処理方法によって単離するのが好ましい。この方法は、微生物学的に産生された非極性ウンデカペプチド類、例えばシクロスポリン類、特にシクロスポリンAを処理するのに特によく適している。
本発明によれば、親油性化合物として、25℃の水への水溶性が<0.1g/Lである、環状オリゴペプチド類、特にシクロスポリン類のようなウンデカペプチド類は、非極性であると理解しなければならない。
先に記載したある一定の真菌種の菌株を使用する前記産生物の微生物学的産生は、当業者に周知である。DOS2455859では、3から4頁に真菌株NRRL5760およびNRRL8044の培養が開示されているばかりでなく、4から5頁および実施例1に、シクロスポリン類の産生のための発酵方法も開示されている。
この方法は、WO94/16091の3から5頁に開示されているトリポクラジウムsp.LeA3菌株の培養、およびWO94/16091の実施例1および2に従う、シクロスポリン類の産生のために、この真菌を使用する発酵方法にも適用される。さらに、微生物学的方法は、とりわけ、DD−B−298276、EP−A−0507968、US5156960に開示されている。
本発明によれば、目的産生物は、培養ブロス、即ち微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体から抽出することによって得ることができる。この目的のため、発酵ブロス全体を、水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤と混合する。ここで、抽出剤の量は、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するのに十分な量である。2つの共存する液相ともに、発酵プロセスからの固体粒子も先に記載した系に存在し、粒子は水相に含まれていることは、当業者には公知である。
本発明によれば、水と非混和性の液体抽出剤は、20℃の水で、少なくとも混和ギャップを有する抽出剤を意味すると理解される。前記ギャップで、液体抽出剤は、相分離が起こるように、少なくとも水に対し不完全な相溶性があり、または水に対し不完全な溶解性がある。
本発明により使用され、水と非混和性であるこれらのエーテル含有抽出剤は、20℃で測定した比重が、多くても0.9g/cm、好ましくは0.6から0.85g/cm、より好ましくは0.7から0.8g/cmである。
エーテル含有抽出剤は、実質的に1種以上のエーテル類からなるのが好ましく、より好ましくは、一般式:
−O−R
(式中、RおよびRは、独立して、直鎖または分岐状のC−Cアルキル残基を示し、RおよびR残基の少なくとも1つは、少なくとも3個のC原子、好ましくは少なくとも4個のC原子を有する。)で表され少なくとも1種のエーテルからなる。
抽出に使用することができる特に好ましいエーテル類は、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−t−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、エチル−t−ブチルエーテル、プロピル−t−ブチルエーテルおよびn−ブチル−t−ブチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種のエーテルが挙げられ、メチル−t−ブチルエーテルの使用が特に好ましい。
従って、本発明のさらなる主題は、微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体から、微生物学的に産生する非極性環状オリゴペプチド類、好ましくはウンデカペプチド類、より好ましくはシクロスポリン類、最も好ましくはシクロスポリンAを抽出する手段として、水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤、好ましくは20℃で測定した比重が多くとも0.9g/cmである水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤を使用することに関する。先に列挙したエーテル類を、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するように表示された量で本発明によるこの用途のために役立たせるのが好ましい。
特にシクロスポリン類、より好ましくはシクロスポリンAを単離、加工する場合、発酵ブロス全体を、pH7から9で、好ましくは7.5から8.5で抽出するのが好ましい。
相分離を速めるために、公知の水溶性湿潤剤、例えば、ポリアクリレート系湿潤剤を十分な量で発酵ブロス全体に加えることができる。
抽出は数回行うのが好ましい。より好ましくは、抽出ブロス全体をエーテル含有抽出剤で、2回抽出するのが好ましい。
発酵ブロス全体を、水と非混和性のエーテル含有抽出剤を用い、室温で、より好ましくは、20から30℃で抽出するのが好ましい。
発酵ブロス全体の抽出は通常の装置で行うことができ、抽出の間に集められた抽出液は、水相の分離の後、さらなる処理のために、バイオマスと混合する。
従って、方法ステップa)の次に、抽出液中に存在する残留含水率を、1重量%未満、好ましくは0.3重量%未満に低下させる他の方法ステップb)を行うことが好ましい。残留含水率を低下させる前に、抽出液を、水溶液、好ましくは水で洗浄し、場合により存在するバイオマス残渣を取除くのが好ましい。場合によりこの方法で精製された抽出液の残留含水率を低下させるために、共沸蒸留を行うことが可能である。これに関連して、残留含水率が、抽出液中で所望の程度まで低下させられるばかりでなく、微生物学的に産生された産生物、好ましくはシクロスポリン類、より好ましくはシクロスポリンAの濃度も増加する。好ましくは10から35重量%のシクロスポリン含有率は、この濃縮で調整される。
ステップb)における共沸蒸留の結果、抽出液中の残留含水率を、目的の低含水率に調整することが可能であるばかりでなく、抽出液濃度を後続の加工された産生物の再結晶に有益なものとすることも可能である。ここで、産生物は、好ましくはシクロスポリン−エーテル溶媒和物として結晶化される。残留含水率が1重量%未満、特に0.3重量%未満の場合、シクロスポリン類のシクロスポリン−エーテル溶媒和物としての結晶化、および特にシクロスポリンAのシクロスポリンA−エーテル溶媒和物としての結晶化が顕著に良好で、簡単に濾過することができる、実質上無色の白色シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶が得られることが見出されている。すでに極めて純度の高いシクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を簡単に行う濾過能力がさらに促進され、全処理方法にかかる時間を短くする。
これに対応して、本発明による、微生物学的に産生された産生物、好ましくはシクロスポリン類、より好ましくはシクロスポリンAを処理する方法は、さらに、ステップb)で濃縮され、残留含水率が大幅に低い抽出液を、エーテル溶媒和物産生物、好ましくはシクロスポリン−エーテル溶媒和物として結晶化させるために、−10℃から15℃の温度、好ましくは−5℃から10℃の温度に冷却する冷却ステップc)を含む。よく濾過することができる実質上無色の白色結晶は、濃縮抽出液を冷却することによってすでに得られているので、好ましくは、結晶が溶解しない有機溶剤を残留含水率が大幅に低い濃縮された抽出液へ添加しないことが、シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を結晶化するために必要である。必要に応じて、結晶、好ましくはシクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を、さらなる精製のために、結晶だけをゆっくり溶解する有機溶剤で洗浄してもよい。
必要に応じて、シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を、公知の適切なクロマトグラフィによる精製および結晶法、ならびに公知の溶剤によって、シクロスポリン類A−Zに分離することができる(この点に関して、WO97/46575、EP0725076、EP0888382も参照)。
これに対応して、本発明のさらなる主題は、シクロスポリン類、好ましくはシクロスポリンAの大量産生における結晶性シクロスポリン−エーテル溶媒和物の使用である。特に、本発明により得られた結晶性シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶は、この大量産生に適している。
驚くべきことに、本発明による、特に残留含水率を低下させるステップと組み合わせた、エーテル含有抽出剤を使用する発酵ブロス全体は、良好な濾過能と高い純度を有するシクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶の結晶化を可能にする。その結果、処理方法全体が著しく促進される。
本発明の特に好ましい実施形態は、微生物学的に産生された非極性シクロスポリン類、好ましくはシクロスポリンAを処理する方法であって、
a)シクロスポリン類の微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体を、水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤で抽出するステップであって、ここで抽出剤の量は、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するのに十分な量であるステップと、
b)抽出液中に溶解している残留含水率を、1重量%未満、好ましくは0.3重量%未満に低下させるステップであって、ステップa)で得られた抽出液を、この残留含水率を低下させる前に、必要に応じて、水溶液で洗浄することができるステップと、
c)シクロスポリン類をシクロスポリン−エーテル溶媒和物として結晶化させるステップであって、好ましくは、結晶化の前にステップb)で得られた抽出液のシクロスポリン含有率を、全抽出液に対して10から25重量%に濃縮し、および結晶のために、濃縮された抽出液を、−10℃から15℃、好ましくは−5℃から10℃に冷却するステップと、
を含む方法に関する。
同様に、個々の方法ステップでの前記本発明の反応条件は、微生物学的に産生されている非極性シクロスポリン類の、好ましい本発明による処理に適用され、特に、シクロスポリンAの処理および単離に適用される。また、これは、使用されるエーテル含有抽出剤、好ましくは、先に記載した一般式のエーテル類にも適用される。
これに対応して、容易に濾過することができる、実質上無色の白色シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶が、本発明による好ましい処理方法によって得ることができる。
また、これらの結晶は、特に、さらに公知の方法での結晶化および/または公知の適切な溶出液と組み合わせた公知のカラム材料を用いたクロマトグラフィを使用する処理によって、シクロスポリン類A−Zに分離することに適している。
他の方法では分離が困難なイソシクロスポリンAが、シクロスポリンA−エーテル溶媒和物結晶では、顕著に除去されることが観察された。
これに対応して、本発明のさらなる主題は、0.05重量%未満のイソシクロスポリンAを含み、好ましくは0.04から0.05重量%のイソシクロスポリンAを含むシクロスポリンAに関する。
また、本発明の処理方法により得ることができるシクロスポリンAは、比較的低い含有率のシクロスポリンHおよびシクロスポリンTによって区別される。
従って、本発明のさらなる主題は、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTの合計含有率が0.5重量%未満、好ましくは0.1から0.4重量%であるシクロスポリンAにも関する。
同様に、本発明のさらなる主題は、0.04から0.005重量%のイソシクロスポリンAを含むシクロスポリンAであって、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTを加えた総含有率が0.01から4重量%であるシクロスポリンAに関する。
少量の副生物を含むこのシクロスポリンAは、本発明による処理、および本発明によって得られたシクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物結晶のさらなる処理によって好ましく得ることができる。
従って、本発明の、好ましい非極性の微生物学的に産生されたシクロスポリン類の処理方法によって、シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を、90%を超える、好ましくは≧95%の高い純度および収率で得ることができるばかりでなく、少なくとも90%の結晶の結晶径が、>10μmであり、粒度分布の中央値が約60μmであるので、結晶管理容易性が非常に良好な結晶を得ることもできる。粒度分布を測定するために、1gのサンプル3個を、60mLの水に分散し、分散ユニットHydro2000Sを加えた後、2000rpmの攪拌速度でMalvern社の「Mastersizer 2000」測定装置を用いて測定した。装置の製造業者の「Fraunhofer」モデルを、評価のために使用した。先に記載した値は、このような測定3回の平均値である。
従って、本発明のさらなる主題は、結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物であって、結晶の少なくとも90%が、>10μmの結晶サイズを有し、好ましくは粒度分布の中央値が30μmと100μmとの間、好ましくは40μmと80μmとの間である溶媒和物である。
すでに指摘したように、本発明による方法は、特に、微生物学的に産生されたシクロスポリンAを、結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物として処理するのに適している。このような結晶は、X線粉末回析パターンによって明確に分析することが可能であった。
X線粉末回析パターン(XRPD)は、AXS Bruker D−8X線粉末回析計で、以下の記録パラメータを用い、周囲条件で得た。真空管の陽極:Cu;発生器電圧:40kV;発生器電流:40mA,初期角度:2°2−シータ;最終角度:40°2−シータ;増加:0.01°2−シータ;1増加当たりの時間:2秒。2−シータ値の代表的な精度は、±0.1°2−シータの範囲である。従って、5.0°2−シータで見られる回析ピーク(先端)は、殆どのX線回析計で、標準条件下、4.9°と5.1°2−シータの間に現れ得る。
従って、本発明のさらなる主題は、7.0°+/−0.1°、8.2°+/−0.1°、11.0°+/−0.1°および20.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端(ピーク)を含む、特に加えて7.3°+/−0.1°、11.8°+/−0.1°、13.3°+/−0.1°および16.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端を含むX線粉末回析パターンを有する、結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物である。
本発明は、以下の主題にも関する。
1.微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類を処理する方法であって、
a)微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体を、25℃で水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤を用いて抽出するステップを含み、抽出剤の量が、発酵ブロス全体とともに2相系を形成するのに十分な量である方法。
2.非極性環状オリゴペプチド類が、非極性ウンデカペプチド類である主題1に記載の方法。
3.非極性ウンデカペプチド類が、シクロスポリン類、好ましくはシクロスポリンAである主題2に記載の方法。
4.エーテル含有抽出剤が、実質的に1種以上のエーテル類からなる主題1から3のいずれかに記載の方法。
5.エーテル含有抽出剤が、実質的に1種以上のエーテル類からなり、
b)抽出液に溶解している残留含水率を1重量%未満、好ましくは0.3重量%未満に低下させるステップをさらに含む主題3または4に記載の方法。
6.ステップb)が共沸蒸留によって行われる主題5に記載の方法。
7.ステップa)で得られた抽出液を、ステップb)のさらなる処理の前に、水溶液で洗浄する主題5または6に記載の方法。
8.シクロスポリン含有抽出液を、総抽出液質量の10重量%から35重量%のシクロスポリン含有率に濃縮する主題5から7のいずれかに記載の方法。
9.使用されるエーテルが、少なくとも、一般式:
−O−R
(式中、RおよびRは、独立して、直鎖または分岐状C−Cアルキル残基を示し、残基RおよびRの少なくとも1つは、少なくとも3個のC原子、好ましくは少なくとも4個のC原子を含む。)のエーテルである主題1から8のいずれかに記載の方法。
10.使用されるエーテルは、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−t−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、エチル−t−ブチルエーテル、プロピル−t−ブチルエーテルおよびn−ブチル−t−ブチルエーテル.からなる群より選択される少なくとも1種のエーテルである主題9に記載の方法。
11.c)非極性環状オリゴペプチドをエーテル溶媒和物産生物として結晶化するステップをさらに含む主題5から10のいずれかに記載の方法。
12.c)シクロスポリン類をシクロスポリン−エーテル溶媒和物として結晶化するステップをさらに含む主題5から10のいずれかに記載の方法。
13.ステップc)に関し、濃縮された抽出液を−10℃から15℃の温度に冷却する主題11または12に記載の方法。
14.ステップc)で得たシクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶を、シクロスポリン−エーテル溶媒和物結晶だけをゆっくり溶解する有機溶剤で洗浄する主題12または13に記載の方法。
15.発酵ブロス全体を、エーテル含有抽出剤で数回、好ましくは2回抽出する主題1から14のいずれかに記載の方法。
16.抽出において、発酵ブロス全体のpHは、7から9、好ましくは7.5から8.5である主題1から15のいずれかに記載の方法。
17.抽出を、室温、好ましくは20から30℃で、エーテル含有抽出剤を用いて行うことを特徴とする主題1から16のいずれかに記載の方法。
18.シクロスポリン−エーテル溶媒和物を、各シクロスポリンA−Z中、再結晶および/またはクロマトグラフィを用いる処理によって分離することを特徴とする主題12から17のいずれかに記載の方法。
19.7.0°+/−0.1°、8.2°+/−0.1°、11.0°+/−0.1°および20.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端(ピーク)を含み、特に加えて7.3°+/−0.1°、11.8°+/−0.1°、13.3°+/−0.1°および16.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端を含むX線粉末回析パターンを有する、結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物。
20.結晶の少なくとも90%の結晶サイズが、10μmを超える(レーザ回析、Malvern Mastersizer2000によって測定)結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物。
21.0.05重量%未満のイソシクロスポリンAを含み、好ましくは0.04から0.005重量%のイソシクロスポリンAを含むシクロスポリンA。
22.シクロスポリンHとシクロスポリンTとの合計含有率が、0.5重量%未満、好ましくは0.1から0.4重量%であるシクロスポリンA。
23.0.04から0.005重量%のイソシクロスポリンAを含むシクロスポリンAであって、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTの追加総含有率が、0.1から0.4重量%であるシクロスポリンA。
24.結晶性シクロスポリン−エーテル溶媒和物のシクロスポリン類の大量産生のための使用。
25.副生物、即ちイソシクロスポリンA、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTを取除くための、主題24に記載の使用。
26.微生物学的産生において蓄積する非極性環状オリゴペプチド類、好ましくはシクロスポリン類、より好ましくはシクロスポリンAを、発酵ブロス全体から抽出するための、25℃で水と非混和性である液状エーテル含有抽出剤の使用。
実施例
以下の実施例で、本発明の特定の実施形態を詳細に記載するが、これらは本発明を限定するものではない。
発酵ブロスからのシクロスポリンAの抽出
例えばトリポクラジウム・インフラタム(Tolypocladium inflatum)の発酵によって得ることもできる、シクロスポリンAを含む発酵ブロス2000gを、2000mlのメチル−tert−ブチルエーテル(MTBE)で2回抽出した。各抽出は、4000ppmのクラリアント(Clariant)MD07/049ポリアクリレートの存在下で行った。エーテル相を分液漏斗で分離し、合わせた。シクロスポリンA含有エーテル相を、分液漏斗内で、pHが約7の水200mlで1回洗浄し、濾過後、エーテル相を、約53℃の温度で、シクロスポリン濃度が150g/kgとなるように、共沸蒸留により濃縮した。次いで温度を沸点直下の値に下げ、MTBEを新しいものと置き換えることにより、MTBEを蒸留ヘッドから放出させながら、この温度を2時間保った。その後、シクロスポリン濃度が300g/kgとなるように、溶液を常圧53℃で濃縮した。共沸蒸留前、約1.4重量%であった残留含水率は、0.1重量%未満となった。溶液を、120分で53℃から45℃に、さらに60分で40℃に、さらに60分で30℃に、およびさらに60分で0℃に、注意深く冷却した。白色結晶性シクロスポリンA−MTBE溶媒和物を、約82%の理論的総収率で得た。得られた結晶の赤外線スペクトルを図2に示し、得られた結晶の粉末X線回析パターン(XRPD)を図1に示す。干渉顕微鏡での分析で、平均粒度が約65μmの大きな複屈折結晶を持つ、高結晶性物質が示された。
発酵ブロスからのシクロスポリンAの大量抽出
510kgのシクロスポリンAを含有する発酵ブロスを、510Lのメチル−tert−ブチルエーテル(MTBE)で2回抽出した。各抽出で、2.6kgのクラリアントMD07/049ポリアクリレートを加えた。エーテル相を、300L分離機中、通り送りで分離し、合わせた。シクロスポリンA含有エーテル相を、pH約7の純水700Lで1回洗浄し、相を分離機で再び分離し、エーテル相を、シクロスポリン濃度が100g/kgとなるように、1000L薄層蒸発器中、約53℃の温度で共沸蒸留によって濃縮した。次いで温度を沸点直下の値に下げ、MTBEを新しいものと置き換えることにより、MTBEを蒸留ヘッドから放出させながら、この温度を2時間保った。その後、シクロスポリン濃度が300g/kgとなるように、溶液を常圧53℃で濃縮した。共沸蒸留前、約1.4重量%であった残留含水率は、0.1重量%未満となった。その後、溶液を、120分で53℃から45℃に、さらに60分で40℃に、さらに60分で30℃に、およびさらに60分で0℃に、注意深く冷却した。8.55kgの白色結晶性シクロスポリンA−MTBE溶媒和物を、約87%の理論的総収率で得た。イソシクロスポリンAの含有率は、0.008重量%であり、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTの合計含有率は0.28重量%であり、これらの混入物の含有率は、酢酸ブチルも用いる抽出と比べて、非常に大きく減少していた。

Claims (10)

  1. 微生物学的に産生された非極性環状オリゴペプチド類を処理する方法であって、
    a)微生物学的産生において蓄積する発酵ブロス全体を、25℃で水と非混和性の液状エーテル含有抽出剤で抽出するステップを含み、
    抽出剤の量は、発酵ブロス全体を使用する2相系を形成するのに十分な量である方法。
  2. 非極性環状オリゴペプチドが、シクロスポリンAである、請求項1に記載の方法。
  3. エーテル含有抽出剤は、実質的に、メチル−tert−ブチルエーテルからなり、
    b)抽出液に溶解している残留含水率を、1重量%未満、好ましくは0.3重量%未満、より好ましくは0.15重量%未満に低下させるステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップb)を共沸蒸留により行う、請求項3に記載の方法。
  5. 非極性環状オリゴペプチドがシクロスポリンAであり、
    c)シクロスポリンをシクロスポリンA−メチル−tert−ブチルエーテル溶媒和物として結晶化するステップをさらに含む、請求項3または4に記載の方法。
  6. 7.0°+/−0.1°、8.2°+/−0.1°、11.0°+/−0.1°および20.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端(ピーク)を含み、特に加えて7.3°+/−0.1°、11.8°+/−0.1°、13.3°+/−0.1°および16.5°+/−0.1°の2シータ角度での先端(ピーク)を含むX線粉末回析パターンを有する結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物。
  7. 結晶の少なくとも90%が、10μmを超える結晶サイズを有する結晶性シクロスポリンA−メチル−t−ブチルエーテル溶媒和物。
  8. 0.04から0.005重量%のイソシクロスポリンAを含有するシクロスポリンAであって、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTを追加した総含有率が、0.1から0.4重量%であるシクロスポリンA。
  9. シクロスポリン類の大量産生における、結晶性シクロスポリン−エーテル溶媒和物の使用。
  10. 副生物であるイソシクロスポリンA、シクロスポリンHおよびシクロスポリンTを取除く請求項9に記載の使用。
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