JP2011528451A - 瞳孔力学により疑似調節度合を高めた焦点深度拡張(edof)レンズ - Google Patents

瞳孔力学により疑似調節度合を高めた焦点深度拡張(edof)レンズ Download PDF

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Abstract

1つの特徴において、本発明は、光軸の周りに前面と後面を配置するオプティックを備えた眼科用レンズ(例えば、IOL)を提供する。その面の少なくとも一方(例えば、前面)は、基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わせによって特徴付けられたプロファイルを有する。補助プロファイルは、内方領域と、外方領域と、これら内・外方領域間の移行領域とを備えることができ、移行領域を横切る光路差(即ち、移行領域の半径方向内・外方境界間の光路差)は、設計波長(例えば、約550nmの波長)の非整数分数(例えば、1/2)に相当する。
【選択図】図1A

Description

関連出願
本発明は、これと同時に出願された「Accommodative IOL with Toric Optic And Extended Depth Of Focus(円環状オプティックと拡張された焦点深度を持った調節IOL)」という表題の米国特許出願に関するものである。この出願はここでは参照によって組み込まれる。
本発明は、一般に眼科用レンズに関し、特に少なくとも1つのレンズ面に設けられた移行領域を横切る位相シフトの変化を調整することにより向上した視力を提供する眼内レンズ(IOL)に関する。
眼内レンズ(IOL)は、生来の水晶体と交換するような白内障手術においてごく普通に患者の眼の中に移植される。 生来の水晶体の屈折力は、眼からの距離が異なるような目標物を見るための調整を成すべく、毛様筋の影響を受けて変化し得るものである。しかしながら、多くのIOLは何ら調節機能を持たない単焦点屈折力を供給するものである。(例えば、回折構造の採用により)近距離の屈折力と同様に遠距離の屈折力を提供すことで疑似的調整を果たす多焦点IOLもまた、既に知られている。
しかしながら、依然として広範囲の瞳孔サイズに亘りシャープな光学画像を提供しつつ疑似調整屈折力を提供できるような改良されたIOLの必要性がある。一般に、IOLやレンズを設計する際には、光学的性能は、所謂“モデルアイ”を用いた測定や、予測レートレーシングのような計算によって決定できる。通常、そのような測定と計算は、色収差を最小にするために、選択された狭い可視スペクトル領域からの光に基づいて実行される。この狭い領域は“設計波長”として知られている。
1つの特徴において、本発明は、光軸の周りに配置された前面と後面を有するオプティック(光学部品;optic)を備えた眼科用レンズ(例えば、IOL)を提供する。その面の少なくとも一方(例えば、前面)は、基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わせによって特徴付けられたプロファイルを有する。前記補助プロファイルは、少なくとも2つの領域(例えば、内方領域と外方領域)と、これら領域間にある1つ又はそれ以上の移行領域とを備えることができ、移行領域を横切る光路差(即ち、移行領域の半径方向内・外方境界間の光路差)は、設計波長(例えば、約550nmの波長)の非整数分数(例えば、1/2)に相当する。
補助プロファイルの移行領域は、半径方向内方境界から半径方向外方境界まで延びることができる。多くの実施形態において、移行領域の半径方向内方境界は内方領域の半径方向外方境界に対応し、移行領域の半径方向外方境界は補助プロファイルの外方領域の半径方向内方境界に対応している。多くの実施形態において、移行領域は、光軸からの半径方向距離を増加させる関数として、内方領域の前記外方境界に対する光路差において単調な変化を与えるように構成することができる。単調な変化は、場合によっては変化なしの領域(平坦領域)が組み入れられた、半径方向距離の関数としての連続した増加、又は減少によって特徴付けることができる。一例として、その単調な変化は、1つ又はそれ以上の平坦域で分割された一連の直線的変化によって特徴付けられる場合もある。
いくつかの実施形態では、基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わせとして形成される面のプロファイル(Zsag)は以下の関係式:
Figure 2011528451
によって定義することができ、ここでZsagは、光軸からの半径方向距離の関数としての光軸に対する面のサグ量を示し、さらに
Figure 2011528451
ここで、rはレンズの光軸からの半径方向距離、cは面の基本曲率、kは円錐定数、aは2次変形定数、aは4次変形定数、aは6次変形定数を夫々示し、さらに
Figure 2011528451
ここで、rは移行領域の半径方向内方境界、rは移行領域の半径方向外方境界を示し、さらに、Δは以下の式によって定義され:
Figure 2011528451
ここで、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティック周囲の媒質の屈折率、λは設計波長(例えば、550nm)、αは非整数分数(例えば、1/2)を夫々示している。
幾つかの他の実施形態では、補助プロファイルを有するレンズ面のプロファイル(Zsag)は以下の関係式:
Figure 2011528451
によって定義することができ、ここでZsagは、光軸からの半径方向距離の関数としての光軸に対する面のサグ量を示し、さらに
Figure 2011528451
ここで、rは光軸からの半径方向距離、cは面の基本曲率、kは円錐定数、aは2次変形定数、aは4次変形定数、aは6次変形定数を夫々示し、さらに
Figure 2011528451
ここで、rはレンズの光軸からの半径方向距離、r1aは補助プロファイルの移行領域の第1の略直線状部分の内方半径、r1bは第1の直線状部分の外方半径、r2aは補助プロファイルの移行領域の第2の略直線状部分の内方半径、r2bは第2の直線状部分の外方半径を夫々示し、
さらに、ΔとΔは以下の式によって定義でき:
Figure 2011528451
Figure 2011528451
ここで、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティック周囲の媒質の屈折率、λは設計波長、αは非整数分数、αは非整数分数を夫々示すことになる。
一例として、上式において基本曲率cは、約0.0152mm−1から約0.0659mm−1までの範囲内、円錐定数kは約−1162から約−19までの範囲内、パラメータaは−0.00032mm−1から約0.00mm−1までの範囲内、パラメータaは約0.0mm−3から約−0.000053(−5.3×10−5)mm−3までの範囲内、パラメータaは約0.0mm−5から約0.000153(1.53×10−4)mm−5までの範囲内に夫々、含まれるようにしてもよい。
別の特徴として、前面と後面を光軸の周りに配置したオプティックを有する眼科用レンズ(例えば、IOL)が開示される。それらの面の少なくとも一方は、少なくとも1つの屈折性内方領域と、少なくとも1つの屈折性外方領域と、内方領域の半径方向外方境界から外方領域の半径方向内方境界に延びる屈折性移行領域とを有する。移行領域は、設計波長(例えば、550nm)でそこに入射する放射線の位相が、前記半径方向内方境界から前記半径方向外方境界にかけて単調に変化し、これら境界間に、設計波長の非整数分数によって特徴付けられた位相シフトを生じるようになっている。場合によっては、その非整数分数は1より小さいことも、或いは1より大きいこともあり得る。
いくつかの実施形態では、前面及び後面はレンズに対し、例えば約−15ジオプターから約+50ジオプターまでの範囲内にあるような公称屈折力を課す基本プロファイルを示す。
関連した特徴として、移行領域を有する面は、約1mmから約5mmまでの範囲内にある半径方向直径を有し、その移行領域は、約0mmから約1mmまでの範囲内にある半径方向幅を有する環状領域の形態をとることもできる。
別の特徴では、上記眼科用レンズにおいてオプティックは、約1.5mmから約6mmまでの範囲内の開口サイズに対しては、オプティック焦点面に対して非対称なスルーフォーカス変調伝達関数を示す。
別の特徴として、それぞれが基本面プロファイルを有するような前面と後面を光軸の周りに配置したオプティックを備えた眼科用レンズ(例えば、IOL)が開示される。ここでは、内・外面領域との間に移行領域を生成するべく、ある面変化パターンが前記面の少なくとも一方の基本面プロファイルに重ね合わされる。その移行領域により、オプティックは、約1.5mmから約6mmまでの直径を有する開口を通ってオプティックに入射する光(例えば、設計波長(例:550nm)を持つ光)に対しては、非対称のスルーフォーカス変調伝達関数を示すことになる。
いくつかの実施形態において、上記レンズは、約1.5mmから約6mmまでの直径を有する開口を通って入射する設計波長の光に対しては、約0.25ジオプターから約1.75ジオプターまでの範囲の被写界深度を示すことができる。
いくつかの実施形態において、上記レンズは、より大きい開口に対しては非対称なスルーフォーカス変調伝達関数を示す一方で、約2mm以下の直径の開口を通ってオプティックに入射する設計波長の光に対しては、実質上対称となるスルーフォーカス変調伝達関数を示すことができる。場合によっては、オプティックは、約1.5mmから約6mmまでの直径を有する開口を通って入射する設計波長の光に対しては、約0.25ジオプターから約1.75ジオプターまでの範囲の被写界深度を示す。
別の特徴として、本発明は、前面と後面を有するオプティックを有する眼科用レンズ(例えば、IOL)であって、夫々の面は、互いに協働して、オプティックが公称屈折力を与える、基本プロファイルを有するような眼科用レンズを提供する。それら面の少なくとも一方は、その公称面プロファイルに補助面プロファイルを加えることで定義されるプロファイルを有し、ここで補助プロファイルは、中央領域と外方領域と前記内・外方領域間に延びる移行領域とによって特徴付けられる。補助プロファイルは、選択された範囲内のサイズを持つ開口を通ってオプティックに入射する設計波長の光に対しては、オプティックの有効屈折力と公称屈折力との間に、例えば約0.25Dから約1.75Dまでの範囲内にあるずれを生じるようになっている。その有効屈折力は、前記設計波長と前記開口においてオプティックのスルーフォーカス変調伝達関数のピークによって特徴付けることができる。
関連する特徴として、上記レンズにおいて、補助プロファイルはオプティックの被写界深度を高めるようになっている。
別の特徴として、前面と後面を光軸の周りに配置したオプティックを備えた眼科用レンズ(例えば、IOL)が開示される。それら面の少なくとも一方は、少なくとも屈折性内方領域と少なくとも屈折性外方領域を有し、その面のプロファイルは、単調に変化する位相シフトを、内方領域の外方境界から外方領域の内方境界にかけて入射放射線(例えば、設計波長の入射放射線)に課し、この2つの境界間に設計波長(例えば、550nm)の非整数分数である位相シフトを与えるように構成されている。場合によっては、その面のプロファイルは、位相シフトが約0.75mmから約2.5mmまでの範囲内の半径方向距離に亘って生じるように構成されている。さらに場合によっては、その位相シフトが、約0.25Dから約1.75Dまでの範囲内の値で、オプティックによる焦点深度の延長をもたらすことができる。
関連する特徴として、内方領域の外方境界における、面のプロファイルの半径方向導関数は不連続性を示す。
本発明は、続く詳細な説明と以下に簡単に記述した添付図面を参照することで、更に理解することができる。
本発明の実施形態による眼内レンズの概要断面図である。 図1Aに示した眼内レンズの前面の概要的平面図である。 本発明の教示によりその面に設けられた移行領域を介し、本発明の実施形態の1つの実施によるレンズ面に入射する波面に誘起された位相前進を概略的に示す図である。 本発明の教示によりその面に設けられた移行領域を介し、本発明の実施形態の別の実施によるレンズ面に入射する波面に誘起された位相遅延を概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるレンズの少なくとも表面のプロファイルが基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わせで特徴付けられることができることを概略的に示した図である。 異なる瞳孔サイズに対する、本発明の実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図である。 異なる瞳孔サイズに対する、本発明の実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図である。 異なる瞳孔サイズに対する、本発明の実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の幾つかの実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提供する図であって、夫々のレンズは基本プロファイルと補助プロファイルによって特徴付けられる面を有し、この内、補助プロファイルが他のレンズの各光路差とは異なる、内外領域間光路差(OPD)を生む移行領域を形成するような図である。 本発明の別の実施形態による眼内レンズの概略的断面図である。 前面のプロファイルを、基本プロファイルと、2段の移行領域を含む補助プロファイルを重ね合わせたものとして特徴付けることができることを示す図である。 2段の移行領域を有する、本発明の実施形態による仮想レンズの算出スルーフォーカスMTFプロットを提示する図である。
本発明は一般に、眼科用レンズ(例えば、IOL)及びそのようなレンズを使用した視力矯正方法に関するものである。以下の実施形態では、眼内レンズ(IOL)に関連した本発明の様々な面の際立つ特徴について説明する。本発明の教示は又、コンタクトレンズなどの他の眼科用レンズに適用することができる。用語“眼内レンズ”とその略語である“IOL”は、眼の中に本来あるレンズと取り替えるか、或いはその本来のレンズを除去するか否かに係わらず視力を増補するかのいずれかのために、眼の内部に移植されるレンズを説明するために、ここでは互換性を持って使用される。角膜内レンズ及び有水晶体眼内レンズは、本来あるレンズの除去なしで眼の中に移植されることができるレンズの例である。多くの実施形態では、レンズは、中間の瞳孔径を以て対象物を見るための疑似調整と同様に小・大瞳孔径に対してもシャープな画像を提供するように、レンズのオプティックの内・外方部分間の光路差を選択的に与える、制御された表面変調パターンを備えることができる。
図1A及び図1Bは、光軸OA周りに配置される前面14と後面16を有するオプティック12を備えた、本発明の実施形態による眼内レンズ(IOL)10を概略的に示している。図1Bに示すように、前面14は、内方屈折領域18、輪状の外方屈折領域20及び内、外方屈折領域間に延びる環状の移行領域22を備えている。対照的に、後面16は円滑な凸面の形態をとる。幾つかの実施形態では、オプティック12は約1mmから約5mmの範囲の直径Dを有することが可能であるが、他の直径でも可能である。
模範的なIOL10は又、眼内位置決めを容易にすることができる1つ、又はそれ以上の固定部材1、2(例:ハプティック)を備える。
この実施形態では、前面と後面の夫々は凸状の基本プロファイルを備えているが、他の実施形態では、凹状や平坦な基本プロファイルを採用することも可能である。後面のプロファイルが基本プロファイルによってのみ形成される一方、前面のプロファイルは、以下に更に説明するように、前述した内、外方、移行領域を生むべく、その基本プロファイルに補助プロファイルを加えることによって形成される。オプティックを形成する材料の屈折率と組み合わせた2つの面の基本プロファイルは、オプティックに公称屈折力を与えることができる。公称屈折力は、前・後面では同じ基本プロファイルを持つが、上述した前面の補助プロファイルは持たない、オプティック12と同じ材料から成る想定オプティックの単焦点屈折力として定義することができる。オプティックの公称屈折力は又、前面の中央領域の直径より少ない直径を持つ小開口に対するオプティック12の単焦点屈折力として見なすことができる。
(オプティックの実際の屈折力が、例えば設計波長(例:550nm)においてオプティックのために算出又は測定されたスルーフォーカス変調伝達関数のピークの軸方向位置に対応する焦点距離によって特徴付けられるように)オプティックの実際の屈折力は、以下さらに説明することになるが、特に中距離での開口(瞳孔)サイズのためのレンズの公称屈折力から派生することになるよう、前面の補助プロファイルによってこの公称屈折力を調整することが可能である。多くの実施形態では、屈折力におけるこのシフトは、中間瞳孔サイズに対する近見視力を改善するべく設計される。場合によってはオプティックの公称屈折力は約−15D〜約+50Dの範囲内にあり、好ましくは約6D〜34Dの範囲内にある。更に場合によっては、前面の補助プロファイルによって引き起こされるオプティックの公称屈折力のシフトは、約0.25D〜約2.5Dの範囲内に含まれることが可能である。
引き続き図1Aと図1Bを参照するに、移行領域域22は半径方向内方境界(IB)(この場合、内方屈折領域18の半径方向外方境界に相当)から半径方向外方境界(OB)(この場合、外方屈折領域の半径方向内方境界に相当)へと半径方向に延びる環状領域の形態である。場合によっては、1つ又は双方の境界は前面プロファイルにおいて不連続箇所(例えば、ステップ)を含んでもよいが、多くの実施形態では前面プロファイルは境界において連続している。しかしながら、プロファイルの半径方向派生物(すなわち、光軸からの半径方向距離の関数としてのサーフェスサグの変化率)が各境界において不連続性を示してもよい。場合によっては、移行領域の環状幅は約0.75mm〜約2.5mmの範囲内にあってもよい。また場合によっては、前面の半径に対する移行領域の環状幅の割合は約0〜約0.2の範囲内に含まれてもよい。
多くの実施形態では、前表面14の移行領域22は、その上に入射する放射位相がその内方境界(IB)から外方境界(OB)にかけて単調に変化するように形成してもよい。すなわち、外方領域と内方領域との間のノンゼロ位相差は、移行領域を横切る光軸から半径方向距離を増加させる関数として位相を漸進的に増加するか、或いは漸進的に減少させることにより達成されることになるであろう。実施形態によっては、移行領域は、位相の漸進的増加部分又は減少部分間に点在する平坦部分であって、そこでは位相が実質上一定のままとなる平坦部分を含んでもよい。
多くの実施形態では、一方が移行領域の外方境界に入射し、他方が移行領域の内方境界に入射するような2つの平行な光線の間の位相シフトが、設計波長(例えば、550nmの設計波長)の非整数の有理分数になるように、移行領域が構成される。一例として、そのような位相シフトは、以下の関係に従って定義することができる:
Figure 2011528451
Figure 2011528451
ここで、Aは整数、Bは非整数の有利分数、λは設計波長(例:550nm)である。
一例として移行領域を横切る全位相シフト量は、λが設計波長(例えば550nm)である場合、λ/2、λ/3等としてもよい。多くの実施形態では、位相シフトは、1つの波長に対応した周期性をもった状態で、入射放射線の波長の周期関数でもよい。
多くの実施形態では、移行領域は、その公称パワーに対するレンズの有効合焦力をシフトさせる可能性のある入射放射線に対応してオプティックから出てくる波面(即ち、オプティック後面から出てくる波面)に歪曲収差を生じる可能性がある。さらに、波面の歪曲収差は、以下に説明するように移行領域を包含する開口直径、特に中間径の開口に対するオプティックの焦点深度を高める可能性がある。例えば、移行領域は、オプティックの外方部分から出る波面と内方部分から出る波面との間の位相シフトを生じる可能性がある。そのような位相シフトは、オプティックの外方部分から出る放射線を、オプティックの内方部分から出る放射線が合焦することになる位置において、オプティックの内方部分から出る放射線と干渉させる場合があり、例えば、ピークMTFで参照された非対称のMTF(変調伝達関数)プロファイルによって特徴付けられたように焦点深度を高めることになる。“焦点深度”と“被写界深度”という用語は、互換的に使用してもよく、許容できるイメージを解像することができるオブジェクト/イメージ空間における距離を指すものとして、当業者には公知でかつ容易に理解できるものである。更なる説明が必要な場合、焦点深度は、3mmの開口+緑色光(例えば、MTFが約50lp/mmの空間周波数でMTFが少なくとも約15%のコントラストレベルを示すような約550nmの波長の光)で測定されるレンズのスルーフォーカス変調伝達関数(MTF)のピークに対するピンボケの量を引用してもよい。これに関しては他の定義もまた適用されることがあり、例えば、開口サイズやイメージを形成する光の色コンテント、更にレンズそれ自体のベースパワーを含むような多くの要因によって被写界深度が影響され得ることを明記すべきである。
更なる例として、図2Aは、表面の内方部分と外方部分との間に移行領域を持つような本発明の実施形態によるIOLの前面に発生する波面の断片、その表面に入射する波面の断片、及び実際の波面のRMS(二乗平均平方根)誤差を最小にする基準球状波面(点線で表示)を概略的に示している。移行領域は、網膜面の前(移行領域のない場合、IOLの公称焦点面の前)の焦点面における波面の収束につながる波面の位相前進(移行領域のない推定類似面に対応する波面に対しての)をもたらす。図2Bは、移行領域があることで、網膜面を超えた(移行領域がない場合、IOLの公称焦点面を超えた)焦点面における波面の収束につながる入射波面の位相後退をもたらすような別の場合を概略的に示している。
一例として、この実施例では、前面及び/又は後面の基本プロファイルは以下の関係式で定義することができる:
Figure 2011528451
ここで、cはプロファイルの曲率、kは円錐定数を示し、更にf(r,r,r,…)は、基本プロファイルへの高次の寄与を含む関数を示している。一例として、関数は以下の関係式で表すことができる。
Figure 2011528451
ここで、aは2次変形定数、aは4次変形定数、aは6次変形定数である。更なる高次項も含んでもよい。
一例として、いくつかの実施形態では、パラメータcは約0.0152mm−1
〜約0.0659mm−1の範囲内、 パラメータkは約−1162〜約−19の範囲内、aは−0.00032mm−1〜約0.00mm−1の範囲内、aは0.0mm−3〜約−0.000053(−5.3×10−5)mm−3の範囲内、aは0.0mm−5〜約0.000153(1.53×10−4)mm−5の範囲内となり得る。
例えば、円錐定数kによって特徴付けられるように、前方及び/又は後方基本プロファイルにおいてある程度の非球面性を使用すると、より大きい開口サイズに対し球面収差効果を改善することができる。より大きい開口サイズによってはそのような非球面性は幾分移行領域の光学的効果を打ち消すことができ、結果としてよりシャープなMTFをもたらすことになる。幾つかの他の実施形態では、非点収差を改善するため、1つの面又は両面の基本プロファイルを円環状としてもよい(すなわち、表面に沿う2つの直交した方向の曲率半径が異なるような状態)。
上述したように、この模範的実施形態では、前面14のプロファイルを、例えば上記式(1)によって定義されたプロファイルからなる基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わることで定義するようにしてもよい。この実施例では、補助プロファイルは以下の関係式によって定義することができる:
Figure 2011528451
ここで、rは移行領域の半径方向内方境界、rは移行領域の半径方向外方境界であり、
Δは以下の関係式によって定義される:
Figure 2011528451
ここで、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティックを取り囲む媒質の屈折率、λは設計波長、αは非整数分数(例えば、1/2)である。
言い換えれば、この実施形態では、前面(Zsag)のプロファイルは、以下に定義しつつ図3に概略的に示すように、基本プロファイル(Zbase )と補助プロファイル(Zaux )の重ね合わせによって定義される:
Figure 2011528451
この実施形態では、上記式(4)、(5)で定義された補助プロファイルは、移行領域を横切る略直線状の位相シフトで特徴付けられている。より詳しくは、補助プロファイルは、内・外方境界の光路差が設計波長の非整数分数に対応する状態で、移行領域の内方境界から外方境界かけて直線的を増加する位相シフトを提供する。
多くの実施形態では、例えば前記レンズ10のように本発明の教示に沿ったレンズは、レンズの中央部分の直径内に含まれる小瞳孔径(例えば、2mmの瞳孔径)に対する位相シフトによって発生する光学的効果なしに単焦点レンズとして効果的に機能することで、良好な遠方視力性能を提供することができる。中間の瞳孔径(例えば、約2mm〜約4mmの範囲内の瞳孔径(例えば、約3mm瞳孔径))に対しては、位相シフトによる光学的効果(例えば、レンズから出射する波面の変化)は、機能的近・中間視力の向上をもたらすことができる。 大きい瞳孔径(例えば、約4mm〜約5mmの範囲の瞳孔径)の場合には、位相シフトが、入射光にさらされる前面部分の遥かに小さな部分を占めるしかないため、レンズは再び良好な遠方視力性能を提供することができる。
例として、図4A乃至図4Cは、異なる瞳孔サイズに対する、本発明の実施形態による仮想レンズの光学的性能を示している。想定されたレンズは上式(6)で定義された前面と円滑な凸状基本プロファイル(上式(2)によって定義されたもの)で特徴付けられた後面を有する。更に想定レンズは、直径約2.2mmの内方境界と直径約2.6の外方境界との間で延びる移行領域を備え、6mmの直径を有する。また、前面と後面の基本曲率は、オプティックが21Dの公称屈折力を提供するように選択される。更に、レンズを取り囲む媒質は約1.336の屈折率にもつものと仮定される。以下の表1A乃至1Cは、前後面のパラメータのみならずレンズ・オプティックの様々なパラメータを一覧化したものである。
Figure 2011528451
Figure 2011528451
Figure 2011528451
より詳しくは、図4A乃至図4Cの各々において、次の変調周波数:25lp/mm、50lp/mm、75lp/mm、及び100lp/mmに対応するスルーフォーカス変調伝達(MTF)プロットが提供される。瞳孔径約2mmのための図4Aに示すMTFは、約0.7Dの焦点深度を以て、焦点面に対し左右対称であるような、例えばアウトドア活動用として良好な光学的性能を提供する。3mmの瞳孔径の場合、図4Bに示す各MTFは、そのピークが負のピンボケ方向にシフトすることで、レンズの焦点面に対し(即ち、ピンボケ・ゼロに対し)非対称である。そのようなシフトは、ある程度の偽適応が提供でき、(例えば、読書のための)近視力を容易にする。さらに、これらのMTFは、瞳孔径2mm用として演算されたMTFで示されたものよりも広い幅を持つため、中間視力としては良好な性能を示す。より大きい4mm瞳孔径(図4C)の場合、MTFの非対称性と幅が、3mm径用として計算されたものよりも小さい。これは言い換えれば、例えば夜間運転時などの低い光条件下において良好な遠方視力性能を持つことを示している。
位相シフトの光学的効果は、例えばその半径方向広さや、位相シフトを入射光に与える割合など、その領域に関連する様々なパラメータを変えることで調整することができる。一例として、上式(3)によって定義される移行領域はΔ/(r−r)で定義された傾斜を示し、それは特に中間瞳孔サイズのためその表面にそのような移行領域を有するオプティックの性能を調整するべく変えることができる。
実例として、図5A乃至5Fは、式(2)で定義された基本プロファイルと、式(4)、(5)で定義された補助プロファイルとを重ね合わせたものとして図3に示された表面プロファイルの前面を有する仮定レンズに対し、50lp/mmの変調周波数、瞳孔サイズ3mmにおいて算出されたスルーフォーカス変調伝達関数(MTF)を示している。オプティックは屈折率1.554の材料から形成されているものと仮定された。さらに、前面の基本曲率と後面の基本曲率は、オプティックが約21Dの公称屈折力を持つようなものに選択された。
移行領域の光学的効果をより容易に理解できるための引用例として、図5Aは、消失Δzを持つオプティック、即ち本発明の教示による位相シフトを欠くオプティックのMTFを示している。円滑な前・後面を有する、そのような従来のオプティックは、オプティック焦点面に対称なMTF曲線を示し、約0.4Dの焦点深度を持つ。その一方、図5Bは本発明の実施形態によるオプティックのMTFを示すものであり、ここではその前面が約0.01mmの半径方向幅と、Δ=1ミクロンによって特徴付けられた移行領域を備えている。図5Bに示されるMTF線は、約1Dの大きな焦点深度を示し、そのオプティックがより高い被写界深度を提供することを表している。さらに、それはオプティック焦点面に対し非対称である。実際、このMTF線のピークはその焦点面よりもオプティックに接近している。これにより有効屈折力が増加し、近見読書が容易になる。
移行領域がΔZ=1.5ミクロン(図5C)となるほど急勾配(その半径方向幅は0.01mmのまま固定)になると、MTFはさらに広がり(オプティックの被写界深度が大きくなり)、そのピークはオプティック焦点面に比較してオプティックから更に離れたところにシフトする。図5Dに示すように、ΔZ=2.5ミクロンで特徴づけられた移行領域を有するオプティックのMTFは、図5Aに示したΔZ=0のオプティックのそれと同一である。
実際、そのMTFパターンはあらゆる設計波長に対して繰り返される。一例として、設計波長が550nm、オプティックがアクリソフ材(2−アクリル酸フェニルエチルと2−メタクリル酸フェニルエチルの共架橋共重合体)からなるような実施形態においては、ΔZ=2.5ミクロンとなる。例えば、ΔZ=3.5ミクロンに対応した図5Eに示すMTF曲線は、ΔZ=1.5に対応した図5Bに示すものと一致し、ΔZ=4ミクロンに対応した図5Fに示すMTF曲線は、ΔZ=1.5ミクロンに対応した図5Cに示すMTF曲線と一致することになる。上式(3)で定義されたZauxに対し、ΔZに対応する光路差(OPD)は以下の式によって定義される:
Figure 2011528451
ただし、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティック周囲の材料の屈折率である。この結果、n=1.552、n=1.336、2.5ミクロンのΔZの場合、約550nmの設計波長に対しては1λに対応するOPDが達成される。言い換えれば、図5A乃至5Fに示した模範的MTFプロットは1λOPDに対応するΔZ変分について繰り返される。
本発明の教示に沿った移行領域は様々な方法で具現化でき、式(4)で定義される上記模範的領域に限定されるものではない。さらに、場合によっては、移行領域は円滑に変化する面部分を有し、また他の場合では、お互いが1つ以上のステップで分離される複数の面区分から移行領域を形成することも可能である。
図6は、前面28と後面30を持つオプティック26を備えた、本発明の別実施形態によるIOL24を概略的に示している。前述の実施形態と同様に、前面プロファイルは、基本プロファイルと補助プロファイルを重ね合わせたものとして特徴付けることができるが、この補助プロファイルは先の実施形態に関連して上述した補助プロファイルと異なっている。
図7に概略的に示したように、上記IOL24の前面28のプロファイル(Zsag)は、基本プロファイル(Zbase)と補助プロファイル(Zaux)を重ね合わせることで形成される。より詳しく言えば、この実施例において、前面28のプロファイルは、以下に再び表したような前記式(6)で定義することができ:
Figure 2011528451
ここで基本プロファイルZbaseは、上式(2)によって定義することができる。しかしながら、補助プロファイル(Zaux)は以下の式によって定義することができ:
Figure 2011528451
ここで、rはレンズの光軸からの半径方向距離を示し、パラメータr1a、r1b、r2a及びパラメータr2bは図7に示され、以下のように定義され:
1a:補助プロファイルの移行領域の第1の略直線状部分の内方半径、
1b:第1の直線状部分の外方半径、
2a:補助プロファイルの移行領域の第2の略直線状部分の内方半径、そして
2b:第2の直線状部分の外方半径、さらに、ΔとΔは上式(8)によって定義できる。
引き続き図7を参照するに、この実施形態では補助プロファイルZaux は、平坦な中央領域32及び外方領域34と、中央領域と外方領域をつなぐ2段の移行領域36とを備えている。詳しく言えば、移行領域36は直線的に変化する部分36aを備え、その部分は中央部分32の半径方向外方境界から平坦領域36b(半径方向位置r1aからもう1つの半径方向位置r1bまで延びる)まで延びている。また、平坦領域36bは半径方向位置r1bから径方向位置r2aまで延び、ここでもう1つの直線的変化部分36cと接続し、同変化部分は半径方向位置r2bにある外方部分34へと半径方向外方に延びる。移行領域の直線的変化部分36a、36cは、同じような傾斜度だったり或いは異なる傾斜度をもつものでもよい。多くの実施例では、2つの移行領域を横切る全位相シフト量は、設計波長(例えば、550nm)の非整数分数である。
後面30のプロファイルは、曲率半径cを含み、種々のパラメータを適当に選択したZbaseのための上式(2)によって定義できる。後面の曲率と共に前面の基本プロファイルの曲率半径は、レンズ形成材料の屈折率と同様にレンズに対し公称の屈折力を提供するものであり、例えばその屈折力は約−15D〜約+50Dの範囲や約6D〜約34Dの範囲、或いは約16D〜約25Dの範囲に含まれる。
模範的なIOL24の場合、多くの利点を提供できる。例えば、それは機能的な近・中間視力の増進に寄与する2段移行領域の光学的効果と共に、小さな瞳孔サイズでの遠方視力をシャープなものにすることができる。さらに、多くの実施例では、IOLは大きな瞳孔サイズに対し良好な遠方視力性能を提供する。一例として、図8は、本発明の実施形態による仮想オプティックであって、そのプロファイルが上式(2)によって定義される前面を有し、その前面の補助プロファイルは上式(8)によって定義され、更に円滑な凸状後面を有するような上記仮想オプティックに対し計算された、異なる瞳孔サイズに対するMTFプロットを示している。そのMTFプロットは設計波長550nmの単色入射放射線に対して計算されている。以下の表2A乃至2Cには、オプティックの前・後面のパラメータが与えられている。
Figure 2011528451
Figure 2011528451
Figure 2011528451
そのMTFプロットは、前面の中心部の直径に等しい約2mmの瞳孔径の場合、オプティックは単焦点の屈折力を与え、(半値幅として定義される)約0.5Dの比較的短い焦点深度を提示することを示している。換言すれば、それは良好な遠方視力性能を提供することになる。瞳孔サイズが約3mmへと増加するのに従って、移行領域の光学的効果はスルーフォーカスMTFにおいて明確になる。特に、3mmのMTFは2mm MTFよりも著しく幅が大きく、被写界深度が増大することを示している。
さらに図8を参照するに、瞳孔径がさらに約4mmにまで増加すると、入射光線は中心・移行領域だけでなく前面の外方領域の一部にまで当たることになる。
本発明のIOLを製造するにあたっては様々な技術や材料を使用することが可能である。 例えば、本発明のIOLのオプティックは様々な生体適合性ポリマー材から作ることができる。以下のものに限定されるわけではないが、適当な生体適合性材料としては、軟質アクリルポリマー、ヒドロゲル、ポリメタクリル酸メチル、ポリスルホン、ポリスチレン、セルロース、アセテート・ブチレート、その他の生体適合材がある。一例として、一実施形態では、オプティックは“アクリソフ”として一般的に知られている軟質アクリルポリマー(2−アクリル酸フェニルエチルと2−メタクリル酸フェニルエチルからなる架橋共重合体)から形成される。IOLの固定部材(ハプティック)もまた、例えば上述した材料のように適当な生体適合材料から形成することができる。場合によっては、IOLのオプティックと固定部材を一体ユニットとして形成することも、またそれらを別々に形成し、技術的に公知の技術を用いてこれらを結合するようにしても良い。
IOLを製造するにあたっては、例えば一体成形など、技術的に公知である様々な製造技術を使うことが可能である。場合によっては、2007年12月21日出願の“Lens Surface With Combined Diffractive, Toric and Aspheric Components(複合回折円環非球面要素付きレンズ面)”という表題の係属特許出願第11/963,098号に開示された製造技術を用い、IOLの前・後面に所望のプロファイルを付けるようにしても良い。
当業者であるならば、本発明の範囲から逸脱することなく上述した実施形態に対し様々な変形が可能であることが理解されよう。

Claims (33)

  1. 光軸の周りに配置された前面と後面を有するオプティックを有し、前記面の少なくとも一方が、基本プロファイルと補助プロファイルの重ね合わせによって特徴付けられたプロファイルを有し、前記補助プロファイルは、少なくとも第1の領域と、少なくとも第2の領域と、これら領域間の移行領域とを有する、眼科用レンズであって、
    前記移行領域を横切る光路差は、設計波長の非整数分数に相当することを特徴とする眼科用レンズ。
  2. 前記移行領域は、内方領域の半径方向外方境界から外方領域の半径方向内方境界まで延びることを特徴とする請求項1に記載の眼科用レンズ。
  3. 前記移行領域は、光軸からの半径方向距離を増加させる関数として、内方領域の前記外方境界に対する光路差において単調な変化を与えるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の眼科用レンズ。
  4. 前記単調な変化は、直線的な変化によって特徴付けられていることを特徴とする請求項3に記載の眼科用レンズ。
  5. 前記単調な変化は、1つ又はそれ以上の平坦域で分割された一連の直線的変化によって特徴付けられていることを特徴とする請求項3に記載の眼科用レンズ。
  6. 前記補助プロファイルを有する面のプロファイル(Zsag)は以下の関係式:
    Figure 2011528451
    によって定義され、ここでZsagは、光軸からの半径方向距離の関数としての光軸に対する面のサグ量を示し、さらに
    Figure 2011528451
    ここで、rはレンズの光軸からの半径方向距離、cは面の基本曲率、kは円錐定数、aは2次変形定数、aは4次変形定数、aは6次変形定数を夫々示し、さらに
    Figure 2011528451
    ここで、rは移行領域の半径方向内方境界、rは移行領域の半径方向外方境界を示し、さらに、Δは以下の式によって定義され:
    Figure 2011528451
    ここで、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティック周囲の媒質の屈折率、λは設計波長、αは非整数分数を夫々示すことを特徴とする請求項1に記載の眼科用レンズ。
  7. 前記基本曲率cは、約0.0152mm−1から約0.0659mm−1までの範囲にあることを特徴とする請求項6に記載の眼科用レンズ。
  8. 前記円錐定数kは約−1162から約−19までの範囲内にあり、前記パラメータaは−0.00032mm−1から約0.00mm−1までの範囲内にあり、前記パラメータaは約0.0mm−3から約−0.000053mm−3までの範囲内にあり、前記パラメータaは約0.0mm−5から約0.000153mm−5までの範囲内にあることを特徴とする請求項6に記載の眼科用レンズ。
  9. 前記補助プロファイルを有する面のプロファイル(Zsag)は以下の関係式:
    Figure 2011528451
    によって定義され、ここでZsagは、光軸からの半径方向距離の関数としての光軸に対する面のサグ量を示し、さらに
    Figure 2011528451
    ここで、rは光軸からの半径方向距離、cは面の基本曲率、kは円錐定数、aは2次変形定数、aは4次変形定数、aは6次変形定数を夫々示し、さらに
    Figure 2011528451
    ここで、rはレンズの光軸からの半径方向距離、r1aは補助プロファイルの移行領域の第1の略直線状部分の内方半径、r1bは第1の直線状部分の外方半径、r2aは補助プロファイルの移行領域の第2の略直線状部分の内方半径、r2bは第2の直線状部分の外方半径を夫々示し、
    さらに、ΔとΔは以下の式によって定義でき:
    Figure 2011528451
    Figure 2011528451
    ここで、nはオプティック形成材料の屈折率、nはオプティック周囲の媒質の屈折率、λは設計波長、αは非整数分数、αは非整数分数を夫々示すことを特徴とする請求項1に記載の眼科用レンズ。
  10. 前記眼科用レンズはIOLを有することを特徴とする請求項1に記載の眼科用レンズ。
  11. 光軸の周りに配置された前面と後面を有するオプティックを有し、前記面の少なくとも一方は、少なくとも1つの屈折性内方領域と、少なくとも1つの屈折性外方領域と、前記内方・外方領域間に配置されかつ半径方向内方境界から半径方向外方境界に延びる屈折性移行領域とを有する、眼科用レンズであって、
    前記移行領域は、ここに入射する放射線の位相が、前記内方境界から前記外方境界にかけて単調に変化し、前記外方・内方境界間に、設計波長の非整数分数によって特徴付けられた位相シフトを生じるようになっていることを特徴とする眼科用レンズ。
  12. 前記非整数分数は1より小さいことを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  13. 前記非整数分数は1より大きいことを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  14. 前記移行領域は環状の領域を有することを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  15. 前記少なくとも1つの面は、約1mmから約5mmまでの範囲内にある半径方向直径を有することを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  16. 前記環状領域は、約0mmから約1mmまでの範囲内にある半径方向幅を有することを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  17. 前記設計波長は約550nmであることを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  18. 前記オプティックは、約1.5mmから約6mmまでの範囲内の開口サイズに対しては、前記オプティックの焦点面に対して非対称なスルーフォーカス変調伝達関数を示すことを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  19. 前記前面及び後面の夫々は、前記レンズに対し公称の単焦点屈折力を課すようになっている基本プロファイルを示すことを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  20. 前記屈折力は約−15ジオプターから約+50ジオプターまでの範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の眼科用レンズ。
  21. 光軸の周りに配置された前面と後面を有するオプティックであって前記面の夫々が基本面プロファイルを有するような前記オプティックと、内面領域と外面領域との間に延びる移行面領域を生成するべく、前記面の少なくとも一方の基本面プロファイルに重ね合わされる面変化パターンと、を有する眼科用レンズであって、
    前記移行領域により、前記オプティックは、設計波長に対して約1.5mmから約6mmまでの直径を有する開口を通って前記オプティックに入射する光に対しては、非対称のスルーフォーカス変調伝達関数を示すことを特徴とする眼科用レンズ。
  22. 前記オプティックは、約1.5mmから約6mmまでの直径を有する開口を通って入射する設計波長の光に対しては、約0.25ジオプターから約1.75ジオプターまでの範囲の被写界深度を示すことを特徴とする請求項21に記載の眼科用レンズ。
  23. 前記オプティックは、約2mm以下の直径の開口を通って前記オプティックに入射する設計波長の光に対しては、実質上対称となるスルーフォーカス変調伝達関数を示すことを特徴とする請求項21に記載の眼科用レンズ。
  24. 前面と後面を有するオプティックを有すると共に、夫々の面は前記オプティックに対し公称屈折力を共同して課すような基本プロファイルを有し、前記面の少なくとも一方は、その公称面プロファイルに補助面プロファイルを加えることで定義されるプロファイルを有し、前記補助プロファイルは、中央領域と外方領域と前記内・外方領域間に延びる移行領域とによって特徴付けられるような、眼科用レンズであって、
    前記補助プロファイルは、選択された範囲内のサイズを持つ開口を通って前記オプティックに入射する設計波長の光に対しては、前記オプティックの有効屈折力と前記公称屈折力との間にずれを生じるようになっていることを特徴とする眼科用レンズ。
  25. 前記有効屈折力は、前記設計波長と前記開口サイズにおける前記オプティックのスルーフォーカス変調伝達関数のピークによって特徴付けられることを特徴とする請求項24に記載の眼科用レンズ。
  26. 前記補助プロファイルは、前記設計波長と前記開口サイズに対する前記オプティックの被写界深度を高めるようになっていることを特徴とする請求項25に記載の眼科用レンズ。
  27. 前記被写界深度は、前記スルーフォーカス変調伝達関数の15%コントラストレベルにおいて全幅値として特徴付けられることを特徴とする請求項26に記載の眼科用レンズ。
  28. 前記オプティックの、その公称屈折力に対する有効屈折力の前記ずれは、約0.25Dから約1.75Dの範囲内に含まれることを特徴とする請求項27に記載の眼科用レンズ。
  29. 光軸の周りに配置された前面と後面を有するオプティックを有し、前記面の少なくとも一方が、少なくとも内方屈折領域と少なくとも外方屈折領域を有する、眼科用レンズであって、
    前記少なくとも一方の面のプロファイルは、単調に変化する位相シフトを、内方領域の外方境界から外方領域の内方境界にかけて入射放射線に課することで、この2つの境界間に設計波長の非整数分数である位相シフトを与えるように構成されていることを特徴とする眼科用レンズ。
  30. 前記設計波長は約550nmであることを特徴とする請求項29に記載の眼科用レンズ。
  31. 前記内方領域の前記外方境界における、前記少なくとも一方の面のプロファイルの半径方向導関数は不連続性を示すことを特徴とする請求項29に記載の眼科用レンズ。
  32. 前記少なくとも一方の面のプロファイルは、前記位相シフトが約0.75mmから約2.5mmまでの範囲内の半径方向距離に亘って生じるように構成されていることを特徴とする請求項29に記載の眼科用レンズ。
  33. 前記少なくとも一方の面のプロファイルは、前記位相シフトが、約0.25Dから約1.75Dまでの範囲内の値によって、前記オプティックによる焦点深度の延長をもたらすように構成されていることを特徴とする請求項29に記載の眼科用レンズ。
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