JP2011526941A - 耐衝撃性、難燃性、熱可塑性成形組成物 - Google Patents

耐衝撃性、難燃性、熱可塑性成形組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011526941A
JP2011526941A JP2011516304A JP2011516304A JP2011526941A JP 2011526941 A JP2011526941 A JP 2011526941A JP 2011516304 A JP2011516304 A JP 2011516304A JP 2011516304 A JP2011516304 A JP 2011516304A JP 2011526941 A JP2011526941 A JP 2011526941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
composition according
rubber
acrylate
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011516304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011526941A5 (ja
Inventor
マリナ・ログノバ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Covestro LLC
Original Assignee
Bayer MaterialScience LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer MaterialScience LLC filed Critical Bayer MaterialScience LLC
Publication of JP2011526941A publication Critical patent/JP2011526941A/ja
Publication of JP2011526941A5 publication Critical patent/JP2011526941A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/521Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4
    • C08K5/523Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4 with hydroxyaryl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L27/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/12Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/04Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

難燃性および衝撃力に特徴を有する熱可塑性成形組成物を提供する。組成物は(A)線状芳香族(コ)ポリカーボネート、(B)(i)ゴム含有相互侵入および非分離性シリコーンおよびポリ(メタ)アクリルアクリレート成分および(ii)シリコーンゴムから成る群から選択される架橋成分を含有する粒子状の基剤および少なくとも1つのビニルモノマーの重合生成物を含有するグラフト層を有するグラフト(コ)ポリマー、(C)亜リン酸含有難燃化合物、(D)フッ素化ポリオレフィンを含有する。この組成物はポリアルキレンテレフタレートもホウ素化合物も含まない。

Description

本発明は熱可塑性成形組成物、特に芳香族ポリカーボネート樹脂を含有する衝撃変性された、難燃性熱可塑性成形組成物に関する。
ポリカーボネートの衝撃変性された混合物は知られている。難燃剤がリン化合物、特にオリゴマー状有機リン酸またはホスホン酸エステルである難燃ポリカーボネート組成物も知られている。グラフトベースがシリコーン−アクリレートコンポジットを包含するグループから選択されるゴムを包含するポリカーボネートおよびグラフト(コ)ポリマーを含有する衝撃変性熱可塑性成形組成物が米国特許7,067,567号に記載されている。このグラフト(コ)コポリマーはメチルメタクリレート−グラフト化シリコーン−ブチルアクリレートコンポジットゴムが例示できる。
シリコーン−ブチルアクリレートコンポジットゴムに基づくグラフトポリマーおよびポリカーボネートを含有する耐衝撃性組成物は米国特許4,888,388に記載されている。ハロゲン化芳香族ポリカーボネート樹脂、芳香族ポリエステル樹脂およびグラフトゴムポリマーコンポジットを含有する難燃性、耐薬品性および熱安定性組成物はJP04,345,657に記載されている。グラフトゴムはポリ−オルガノシロキサンゴムおよびポリ(メタ)アクリレートゴムから成るゴム粒子にビニルモノマーをグラフト化されることによって得られ、それらがからみあって互いに分離できないと述べられている。JP8259791には、リン酸エステル化合物および特定のコンポジット−ゴムベースのグラフトコポリマーと共にポリカーボネート樹脂を含有し、優れた耐衝撃性と難燃性を有する難燃性樹脂組成物が開示されている。コンポジット−ゴム−ベースグラフトコポリマーはポリオルガノシロキサン成分30〜99%およびポリアルキル(メタクリレート)ゴム成分70〜1%を含有するコンポジットゴムに対して少なくも1つのビニルモノマー(たとえば、ブチルメタクリレート)をグラフトすることによって得られる。JP7316409には、ポリカーボネート、リン酸エステルおよび特定のコンポジットゴムに基づく特定のグラフトコポリマーを含有する優れた耐衝撃性と難燃性を有する組成物が記載されている。グラフトコポリマーはポリオルガノシロキサン成分およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分が共に絡み合って分離できないコンポジットゴムに1以上のビニルモノマーをグラフト重合することによって得られる。
米国特許6,423,766には、ポリカーボネート樹脂、コンポジットゴム状グラフトコポリマー、ハロゲンフリーリン酸エステルおよびポリテトラフルオロエチレンを含有する難燃性ポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。この組成物は優れた機械特性、成形性、流れ性、および難燃性を示すと述べられている。グラフトゴムはポリオルガノシロキサンゴム成分およびポリアルキルアクリレートゴム成分に基づいており、2つの成分は互いに相互に絡み合って分離されない。グラフトゴムは1以上のビニルモノマーでグラフト化される。
同時に継続している2007年3月2日に特許出願されて出願番号11/713352および2008年2月6日に出願された特許出願番号12/012947の2つの同時継続の出願は共に本願の出願人に譲渡されており、かつ関連する成分が記載されている。
米国特許7,067,567 米国特許4,888,388 JP04,345,657 JP8,259,791 JP7,316,409 米国特許6,423,766
ポリアルキレンテレフタレートとホウ素化合物を含まずに、難燃性と衝撃強度に特徴のある熱可塑性成形組成物が開示される。この組成物は線状芳香族(コ)ポリカーボネート(A)、グラフト相が重合されたビニルモノマーを含み、基剤が(i)シリコーン(メタ)アクリレートゴムおよび(ii)ポリシリコーンゴムから成る群からなる選択される粒子状架橋メンバーを有するグラフト(コ)ポリマー(B)、リン含有難燃成分(C)およびフッ素化ポリオレフィン(D)を含有する。この組成物から成形で得られた二重壁物品は非常に高い難燃性を有する。この組成物はさらにポリアルキレンテレフタレートおよびホウ素化合物を含まないと言うことが特徴である。
優れた難燃性および衝撃力を特徴とする本発明の組成物は(A)好ましくは重量平均分子量少なくとも25,000g/mol、より好ましくは少なくとも26,000g/molを有する線状芳香族(コ)ポリカーボネート50〜90重量%(pbw)、好ましくは65〜90pbw、最も好ましくは70〜85pbw、
(B)グラフト相が重合ビニルモノマーを含有し、基材が(i)シリコーン(メタ)アクリレートゴムおよび(ii)ポリシリコーンゴムからなる群から選択された粒状形態の架橋メンバーを含有するグラフト(コ)ポリマー1〜15pbw、好ましくは3〜12pbw、より好ましくは5〜8pbw、
(C)リン含有化合物、好ましくは有機リン酸またはリン酸エステル2〜20pbw、好ましくは5〜15pbw、特に好ましくは7〜15pbw、最も好ましくは10〜13pbw、
(D)フッ素化ポリオレフィン0.1〜2pbw、好ましくは0.2〜1pbw、より好ましくは0.2〜0.5pbw
を含有する。この組成物は、ポリアルキレンテレフタレートもホウ素化合物も共に含まない。
本明細書中にすべての数字はすべてのサブレンジをその中に含むものと理解する。
成分A
好適な線状芳香族(コ)ポリカーボネート(線状芳香族ポリエステルカーボネートを含む)は公知である。そのような(コ)ポリカーボネートは公知の方法で製造され(たとえば、Schnellによる「ポリカーボネートの化学および物理」、インターサイエンス・パブリシャーズ、1964年)かつ市販されている、たとえばバイエル・マテリアルサイエンスのMakrolonポリカーボネートである。
芳香族ポリカーボネートは公知の溶融方法または界面方法によって調製され得る。
芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステルカーボネートの調製に好適な芳香族ジヒドロキシ化合物は式(I)
Figure 2011526941
(式中、Aは単結合、C−C−アルキレン、C−C−アルキリデン、C−C−シクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO−、C−C12−アルキレン(これらは他の芳香族基(必要に応じて他のヘテロ原子を含む)と縮合していてもよい。)、または式(II)または(III))
Figure 2011526941
で表わされる基を表わし、置換基Bは互いに独立してC−C12−アルキル、好ましくはメチルを示し、Xは互いに独立して0、1または2を示し、pは1または0を示し、RおよびRはXとは独立して選択され、互いに独立して水素またはC−C−アルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルであり、Xは炭素を表わし、mは4〜7、好ましくは4または5の整数を示す。ただし、少なくとも1つの原子X上において、RおよびRは両方アルキル基である。)を有する。
好ましい芳香族ジヒドロキシ化合物は、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシジフェノール、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C−C−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C−C−シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス−(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホンおよびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼンである。好ましい芳香族ヒドロキシ化合物は4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビスフェノールA、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−スルホンが挙げられる。特定の参考としては2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)が挙げられる。これらの化合物は単独でまたは所望の混合物の形態で用いてもよい。
熱可塑性芳香族ポリカーボネートに調製に好適な連鎖停止剤はフェノール、p−クロロフェノール、p−t−ブチルフェノール、並びに長鎖アルキルフェノール、たとえば4−(1,3−テトラメチルブチル)−フェノールまたはアルキル置換基に炭素数8〜20を有するモノアルキルフェノール類またはジアルキルフェノール類、例えば3,5−ジ−t−ブチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノールおよび2−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールおよび4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールが挙げられる。使用される連鎖停止剤の量は使用される芳香族ジヒドロキシ化合物の総モル量に対して一般に0.5〜10%である。好適な線状(コ)コポリカーボネートはトリエステルカーボネート、たとえば米国特許4,334,053、6,566,428およびCA1173998に記載されているもの(これらすべては本明細書中に導入する)が含まれる。芳香族ポリエステルカーボネートの調製のための芳香族ジカルボン酸ジハライドはイソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル4,4’−ジカルボン酸およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸のジ酸クロライドが含まれる。特に好ましいのはイソフタル酸よびテレフタル酸のジ酸ジクロライドの1:20〜20:1の割合の混合物である。
熱可塑性芳香族ポリエステルカーボネート中のカーボネート構造の含有量はエステル基およびカーボネート基の合計に基づいて100モル%以下、特に80モル%以下、特に好ましくは50モル%以下である。芳香族ポリエステルカーボネート中に含まれるエステルおよびカーボネートはともにブロックまたはガンダムに分散された方法でポリ縮合生成物中に存在してもよい。
熱可塑性線状芳香族ポリ(エステル)カーボネートは好ましくは重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定)少なくとも25000、より好ましくは少なくとも26000を有する。熱可塑性芳香族ポリ(エステル)カーボネートは単独または混合で用いてもよい。
成分B
成分Bはグラフトポリマーであって、グラフト相(B.1)がビニルモノマーの重合生成物5〜95重量%、好ましくは10〜90重量%であり、それはシリコーンゴム(B.2.1)およびシリコーン−アクリレートゴム(B.2.2)からなる群から選択されるメンバー95〜5重量%、好ましくは90〜10重量%であるグラフトベース(基剤)(B.2)上にグラフトしたものである(%はBの重量に基づく)。
グラフトポリマーはラジカル重合、たとえば乳化重合、懸濁重合、溶液重合および溶融重合、好ましくはエマルション重合およびバルク重合で得られる。
B.1を調製するための好適なモノマーはビニルモノマー、たとえばビニル芳香族および/または環置換ビニル芳香族(たとえば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン)、(C−C)−アルキルメタクリレート(たとえば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、アリルメタクリレート)、(C−C)−アルキルアクリレート(たとえば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート)、有機酸(たとえば、アクリル酸、メタクリル酸)、および/またはビニルシアニド(たとえば、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)、および/または不飽和カルボン酸の誘導体(たとえば、無水物およびイミド)(たとえば、メタクリル酸無水物およびN−ビニルマレイミド)が挙げられる。これらのビニルモノマーは単独または少なくとも2つのそのようなモノマーの混合物として用いてもよい。
B.1を調製するための好ましいモノマーはスチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートおよびアクリロニトリルからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである。メチルメタクリレートがB.1を調製する最も好ましいモノマーである。
グラフトベースB.2のガラス転移温度は10℃以下、好ましくは0℃以下、特に好ましくは−20℃以下である。グラフトベースB.2は平均粒径(d50値)0.05〜10μm、好ましくは0.06〜5μm、特に好ましくは0.08〜1μmを有する。
平均粒径d50は少なくとも粒子の50重量%がそれぞれその直径の上下に存在することであり、超遠心測定によって決定される(W、Scholan、H.Lange、Kolloid−Z.und Z.Polymere250(1972)、172−796)。
B.2.1はグラフト活性点を有する少なくとも1つのシリコーンラバーであり、その製造方法はUS2,891,920、US3,294,725、US4,806,593、US4,877,831、EP430,134およびUS4,888,388(すべてここに導入する)に記載されている。
B.2.1によりシリコーンゴムは好ましくはエマルション重合により製造され、シロキサンモノマーユニット、架橋または分岐剤(IV)および要すればグラフト化剤(V)を用いる。少なくとも3つの環状部分、好ましくは3〜6の環状部分を有するジメチルシロキサンまたは環状オルガノシロキサンが用いられ、好ましくはシロキサンモノマー構造ユニットとして用いられ、好ましくはヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサンが挙げられる。
オルガノシロキサンモノマーは単独またはそのようなモノマーの2種以上の混合物として用いてもよい。好ましくはシリコーンゴムはシリコーンゴム成分の総重量に基づいて50重量%以下、特に好ましくは60重量%以下の有機シロキサンを有する。
好ましくは架橋または分岐剤(IV)によって官能性3または4、特に好ましくは4を有するシランベース架橋剤を好ましくは使用する。好ましくはトリメトキシメチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシランおよびテトラブトキシシランである。架橋剤は単独またはそれらの架橋剤の2種以上の混合物として用いてもよい。特に好ましくはテトラエトキシシランである。
架橋剤はシリコーンゴム成分の総重量に基づいて0.1〜40重量%の量で用いられる。架橋剤の量はトルエンで測定したシリコーンゴムの膨潤度が3〜30、好ましくは3〜25、特に好ましくは3〜15になるように選択される。膨潤度は乾燥状態でのシリコーンゴムの量に対して、25℃でトリエンで飽和したときのシリコーンゴムに吸収されたトリエンの量の重量として提示される。膨潤度のEP249964に記載されている。もし膨潤度が3より小さければ、すなわち架橋剤の含有量が異常に高いときには、シリコーンゴムは適当なゴム状の弾性を示さない。膨潤度が30より大きいならば、シリコーンゴムはマトリックスポリマー中にドメイン構造を形成せず、衝撃力を向上しない。従って効果がポリジメチルシロキサンの単純の添加と同量となる。
テトラ官能架橋剤は膨潤度が上記記載する制限内に制御することが出来るので、三官能架橋剤より好ましい。
グラフト剤(V)として好適なものは以下の式:
Figure 2011526941
(式中、RはC−C−アルキル、好ましくはメチル、エチルまたはプロピル、またはフェニルを示し、Rは水素またはメチルを示し、nは0、1または2を示し、pは1〜6の数字を示す。)
で表わされる構造の化合物である。アクリロイルオキシシランおよびメタクリロイルオキシシランが上記構造(V−1)を形成するために特に好ましく、高いグラフト効果を有する。結果として、グラフト鎖の効果的な形成が可能であり、得られた樹脂組成物の衝撃力がよくなる。
好ましくはβ−メタクリロイルオキシ−エチルジメトキシエチルシラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルメトキシジメチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルジメトキシメチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピル−トリメトキシ−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルエトキシジエチル−シラン、γ−メタクリロイルオキシ−プロピルジエトキシメチル−シラン、δ−メタクリロイルオキシ−ブチルジエトキシメチル−シランまたはこれらの混合物が挙げられる。
グラフト化剤はシリコーンゴムの総重量に基づいて20%以下の量で使用される。
シリコーンゴムは米国特許2,891,920および米国特許3,294,725に記載されたようなエマルション重合で製造してもよい(これらの文献をここに導入)。この場合シリコーンゴムは水性ラテックスの形で得られる。このため、オルガノシロキサン、架橋剤および要すれば分岐剤を含有する混合物を混合し、剪断し水と共にホモゲナイザーによってスルホン酸に基づく乳化剤、たとえばアルキルベンゼンスルホン酸またはアルキルスルホン酸の存在下に剪断し、これにより混合物が重合してシリコーンゴムラテックスになる。特に好ましくは、乳化剤だけではなく、重合開始剤としても作用するアルキルベンゼンスルホン酸である。この場合、スルホン酸とアルキルベンゼンスルホン酸の金属塩またはアルキルスルホン酸の金属塩とを組み合わせることが、ポリマーが後のグラフト重合中にこの方法によって安定化するので好ましい。
重合後、反応を反応混合物にアルカリ水溶液、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは炭酸ナトリウムの水溶液を添加することによって中和することで終了する。
本発明によれば、グラフトベースB・2としてはシリコーン−アルキレートゴム(B.2.2)である。これらはシリコーンゴム成分10〜90重量%およびポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分90〜10重量%を含有するグラフト活性部位を有するコンポジットゴムであり、これらの2つの成分は互いにコンポジットゴム中に介入し、互いに実質的に分離されない。
コンポジットゴム中のシリコーンゴム成分の割合が余りに高いならば、最終の樹脂組成物が表面特性および着色性が悪くなり、コンポジットゴム中のポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分の割合が多すぎると、組成物の衝撃力が逆に悪くなる。
シリコーン−アクリレートゴムは公知であり、米国特許5,807,914およびEP430,134および米国特許4,888,388(これらはここにすべて導入)に記載されている。
B.2.2によるシリコーン−アクリレートゴムのシリコーン−ゴム成分はB.2.1にすべて記載されたものである。
B.2.2によりシリコーン−アクリレートゴムの好適なポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分はアルキルメタクリレートおよび/またはアルキルアクリレート、架橋剤および分岐剤から形成され得る。好ましいアルキルメタクリレートおよび/またはアルキルアクリレートはC〜Cアルキルエステル、たとえばメチル、エチル、n−ブチル、t−ブチル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ラウリルおよび2−エチルヘキシルエステル:ハロゲンアルキルエステル、好ましくはハロゲンC−C−アルキルエステル、たとえばクロロエチルアクリレートまたはこれらのモノマーの混合物であってよい。特に好ましくはn−ブチルアクリレートである。
1つの重合性二重結合を有するモノマーはシリコーン−アクリレートゴムのポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分用の架橋剤として用いてもよい。架橋モノマーの好ましい例は炭素数3〜8を有する不飽和モノカルボン酸のエステルおよび炭素数3〜12を有する不飽和1価アルコールまたは2〜4個のOH基および2〜20の炭素数を有する不飽和ポリオールのエステル、たとえばエチレングリコールジメチルアクリレート、プロピレングルコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメチルアクリレートおよび1,4−ブチレングリコールジメタクリレートである。架橋剤は単独または2つ以上の混合物であってよい。
好ましい分岐剤はアリルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートまたはこれらの混合物である。アリルメタクリレートは架橋剤としても使用される。分岐剤は単独または2種以上の混合物として用いてもよい。
架橋剤および分岐剤の量はシリコーン−アクリレートゴムのポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分の総重量に基づいて0.1〜20重量%である。
シリコーン−アクリレートゴムはB.2.1によるシリコーンゴムを水性ラテックスの形で形成する方法で製造される。このラテックスはアルキルメタクリレートおよび/またはアルキルアクリレート、架橋剤および分岐剤を含んでいて、重合が行われる。好ましくは過酸化物開始剤、アゾ開始剤またはレドックス開始剤によって開始されるラジカル開始エマルション重合である。レドックス開始剤システムの使用が好ましく、特に硫酸鉄、メチレンジアミンテトラアセテートジナトリウム、ブロンガライトおよびヒドロパーオキサイドの組み合わせによって製造されるスルホキシレート開始剤システムが好ましい。
シリコーンゴムの合成に用いられる分岐剤はシリコーンゴム成分に共有結合されているポリアルキル−(メタ)アクリレート−ゴム成分になる。重合の過程で、2つのゴム成分が互い絡み合い、コンポジットゴムを形成し、重合後2つの成分が分離しない。
シリコーン(−アクリレート)グラフトゴムBの製造のために、モノマーB.1はゴムベースB.2にグラフトされる。これに関して、重合方法はEP249,964、EP430,134および米国特許4,888,388に記載された重合方法が用いられ得る。
たとえばグラフト重合が以下の重合方法に従って行われる。単一ステージまたは複数ステージのラジカル開始エマルジョン重合の場合、所望のビニルモノマーB.1が水性ラテックスの形で存在するグラフトベースにグラフトする。グラフト効率は可能な限り高く、少なくとも10%である。グラフト効率は使用されるグラフト化剤に基づいて依存する。重合後シリコーン−(アクリレート)グラフトゴムを形成した後、水性ラテックスは金属塩、たとえば塩化カルシウムまたは硫酸マグネシウムが予め溶解された温水に移行される。方法においてシリコーン(−アクリレート)グラフトゴムが凝集し実質的に分離される。成分Bとして好適なグラフトゴムは三菱レーヨン株式会社からたとえばメタブレン(Metablem)SX005として市販されている。
好ましい態様ではグラフト(ポリマー)はコアシル構造を有する。その態様では成分的にB.1に対応し、コアはB.2に組成的に対応している。
成分C
本発明において好適なリン含有化合物は構造的に式(IV):
Figure 2011526941
(式中、R、R2、RおよびRは互いに独立して、各々C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキル、C−C20−アリールまたはC−C12−アラルキル(これらは必要に応じてアルキル、好ましくはC−C−アルキルで置換されてもよい)を表わし、nは互いに独立して0または1、好ましくは1を示し、qは0.5〜30、好ましくは0.8〜15、特に好ましくは1〜5、さらに好ましくは1〜2を示し、およびXは炭素数6〜30を有するモノ−またはポリ−核芳香族基、または炭素数2〜30を有する脂肪族基(これらはOH置換されてもよく、8個までのエーテル基を有してもよい)であり、脂肪族基は線状または分岐鎖を有してもよい。)を有するオリゴマー状有機リン酸またはリン酸エステルを包含する。
好ましくは、R、R、RおよびRは互いに独立してC−C−アルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニル−C−C−アルキルを示す。R、R、RまたはRが芳香族である場合には、それは好ましくはアルキル基、たとえばC−C−アルキルで置換されてもよい。特に好ましくはアリール基であり、クレジル、フェニル、キシレニル、プロピルフェニルまたはブチルフェニルである。
好ましい態様ではXは炭素数6〜30を有するモノ−またはポリー核芳香族基を表わす。それは好ましくは芳香族ジヒドロキシ化合物(式(I))から誘導される。Xは特に好ましくは以下の基:
Figure 2011526941
から成る群から選択される少なくとも1つのメンバーを表わす。
特に、Xはレゾシノール、ヒドロキノン、ビスフェノールAまたはジフェニルフェノールから誘導され、特に好ましくはビスフェノールAから誘導される。
さらに好ましいリン含有化合物は式(IVa):
Figure 2011526941
(式中、R、R、RおよびR、mおよびqは前記式(IV)で示した通りであり、mは互いに独立して、0、1、2、3または4を示し、RおよびRは互いに独立して、C−C4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを示し、かつYはC−C−アルキリデン、C−C−アルキレン、C−C12−シクロアルキル、C−C12−シクロアルキリデン、−O−、−S−、−SO−または−CO−、好ましくはイソプロピリデンまたはエチレンを表わす。)
で表わせられる化合物である。
特に好ましくは
Figure 2011526941
(式中、qは1〜2を示す。)
で表わされるものである。
リン化合物は公知(たとえば、米国特許5,204,394および5,672,645、両方ともここにすべて導入する)であり、公知の方法(たとえば、ウルマンの化学技術百科事典(Enzyklopaedie der technischen Chemie)、第13冊、第301頁以降、1979年:Houbbn−Weyl、有機化学の方法(Methoden der organischen Chemie)、第12/1冊、第43頁;Beilstein、第6冊、第177頁)の方法で形成されてもよい。リン含有化合物は本発明の組成物中に組成物の重量に基づいて2〜20%、好ましくは5〜15%、特に好ましくは7〜15%、最も好ましくは5〜13%の量で存在する。
成分D
フッ素化ポリオレフィンは公知であり、米国特許5,672,645(この記載をすべてここに導入する)に記載されている。それらはたとえば市販されていて、デュポンからテフロン,RTM30Nの商標で市販されている。フッ素化ポリオレフィンは純粋またはフッ素化ポリオレフィンとグラフトポリマー(成分B)のエマルションまたは好ましくはスチレン−アクリロニトリルに基づく共重合体のエマルションの凝集混合物であってもよく、フッ素化ポリオレフィンはエマルションとしてグラフトポリマーのエマルション、共重合体のエマルションと共に混合されてもよく、混合物は凝集されている。
フッ素化ポリオレフィンは粉体としてグラフトポリマーまたは共重合体の粉体または粒子と混合してもよく、混合物は一般のユニット、たとえばインターナルニーダー、押出機および二軸押出機中で溶融物中に配合される。フッ素化ポリオレフィンはマスターバッチの形で使用してもよく、それは少なくとも1つのモノエチレン性不飽和モノマー(フッ素化ポリオレフィンの水性分散体の存在中)のエマルション重合によって調製される。好ましいモノマー成分はスチレン、アクリロニトリルまたはそれらの混合物である。ポリマーは酸沈殿およびその後の乾燥後の自由流動粉体として用いる。
凝集体、プレコンパウンドまたはマスターバッチは一般にフッ素化ポリオレフィンの固形分含有量5〜95重量%、好ましくは7〜60重量%を有する。
成分(D)は本発明の組成物中に組成物の総重量に基づいて0.1〜2%、好ましくは0.2〜1%、より好ましくは0.2〜0.5%の量で含有してもよい。
他の成分
本発明の組成物は50ppw、好ましくは10〜30ppwの量でスチレン共重合体、好ましくはスチレン−アクリロニトリル(SAN)を含んでもよい。本発明の組成物はさらに効果的な量の熱可塑性ポリカーボネート成形組成物の中にそれらの機能を有する添加剤を含んでもよい。これらには1種以上の潤滑剤、離型剤、たとえばペンタエリスリトールテトラステアレート、核剤、帯電防止剤、熱安定剤、光安定剤、加水分解安定剤、充填剤および補強剤、着色剤または顔料、さらに別の難燃剤、他のタレ防止剤および難燃助剤が含まれる。
本発明の組成物は一般の装置を用いて一般の方法で製造される。本発明の組成物は熱可塑性加工によるいかなる成形、たとえば射出成形、押出しおよびブロー成形を用いて製造され得る。以下の実施例は本発明を説明的に記載する。
実施例の組成物を調製において、成分および添加剤は二軸押出器をZSK30で温度プロファイル200〜300℃で溶融配合した。得られたペレットは強制空気コンベンションオーブン中で90℃で4〜6時間乾燥した。部品を240℃以上の温度で、成形体温度約75℃で射出成形した。
各々を以下の実施例調製を含む:
ポリカーボネート80.7重量%(pbw):溶融流れ速度約4g/10分(300℃、1.2kg)ASTM D1238を有するビスフェノールAベースの直鎖ホモポリカーボネート(マクロロン(Makrolon)3108、バイエル・マテリアルサイエンスLLCの製造物)
リン化合物(以下P化合物という。)12.5pbw:式:
Figure 2011526941
を含有する化合物。
実施例の組成物はPTFE(フッ素化ポリオレフィン)50pbwを含む自由流れ粉体中でのSANカプセル化PTFEの形で導入されたフッ素化ポリオレフィン(PTFE)0.4phrを含む。
実施例の組成物は各々さらに、少量の熱安定剤、潤滑剤および酸化水酸化アルミニウム(これらは本発明において特に作用しない)の残量(100重量%にする量)を含む。
組成物の溶融流れ速度はASTM D−1238を用いて240℃で5kgの荷重で測定した。
ノッチ衝撃強度(Ni)は室温(約23℃)で1/8”の厚さの試料を用いてASTM D−256で測定した。欠陥モードは観察、目視で測定し、Dは可塑性(ductile)欠陥を意味する。
機器衝撃力は室温で試料1/8”を用いてASTM D3763に従って測定した。
火炎速度は1.5mm厚さおよび0.75mm厚さの試料上でUL−94に従って測定した。UL945Vプロトコールに従う火炎速度も6”×6”×2.3mm厚さを測定するプラーク状で行った。
本発明の組成物は本発明によるグラフト化とグラフト共重合体と本発明の範囲以内のグラフト共重合体とを比較する。本発明において、グラフト共重合体はシリコーン(Si−ブチルアクリレート(BA)コンポジットゴムのコアに対してメチルメタクリレート(MMA)シェルをSi/BA/MMAの重量比80/10/10の割合でグラフト化した。比較例のグラフトポリマーは粒子状の、架橋ポリブタジエンエマルジョン重合ゴム60重量部上にグラフト相としてスチレン−アクリロニトリル共重合体(S/AN重量比73/27)の40重量部のものである。グラフト共重合体は各組成物中に5pbwの量で存在する。
Figure 2011526941
a)Dは可塑性欠陥を示す。
本発明を表わす実施例1は優れた難燃性と衝撃性能の組合わせを有する。例2(比較例)はUL5Vテストによる薄壁(2.3mm)を有する成形物品が悪い燃焼率を示す。
本発明は例示の目的を持って上記に詳細に記載したが、これらの詳細はその目的のためにだけ使用され、当業者が発明の精神および範囲から逸脱しない限り当業者による変更が成されるものと理解し、発明を減縮するものではない。

Claims (20)

  1. (A)線状芳香族(コ)ポリカーボネート50〜95%、
    (B)少なくとも1つのビニルモノマーの重合生成物および(i)内部侵入および分離されないシリコーン成分およびポリ(メタ)アクリレート成分を含有するゴムおよび(ii)シリコーンゴムから成る群から選択される粒子形態の架橋メンバーを含有する基剤を含むグラフト層を有するグラフト(コ)ポリマー1〜15%、
    (C)式(IV)
    Figure 2011526941
    (式中、R、R、RおよびRは各々独立して、C−C−アルキル、またはC−C−シクロアルキル、C−C20−アリールまたはC−C12−アラルキルを示し、nは互いに独立して0または1であり、qは0.5〜30を示し、Xは炭素数6〜30のモノ−またはポリ−核芳香族基または炭素数2〜30を有する線状または分岐鎖脂肪族基である。)
    で表わされるリン含難燃化合物2〜20%および
    (D)フッ素化ポリオレフィン0.1〜10%を含有し、前記は%すべて(A)、(B)、(C)および(D)の総重量に対するものであり、組成物はポリアルキレンテレフタレートまたはホウ素化合物をどちらも含まない熱可塑性成形組成物。
  2. 前記成分(A)が60〜90%の量で存在し、成分(B)が3〜12%の量で存在し、成分(C)が5〜15%の量で存在し、かつ成分(D)が0.2〜1%の量で存在する請求項1記載の組成物。
  3. 前記成分(A)がビスフェノールAに基づくホモポリカーボネートである請求項1記載の組成物。
  4. 前記メンバーが内部侵入および分離できないシリコーン成分およびポリ(メタ)アクリレート成分を含有するゴムである請求項に記載の組成物。
  5. 前記シリコーン成分、ポリ(メタ)アクリレート成分およびグラフト相が重量比で70〜90/5〜15/5〜15である請求項4記載の組成物。
  6. 前記粒子がメデァン粒径0.05〜5μを有する請求項1記載の組成物。
  7. 前記成分(C)が
    Figure 2011526941
    (式中、qは1〜2を示す。)
    で表わされる請求項1記載の組成物。
  8. さらにスチレン系共重合体、潤滑剤、離型剤、核形成剤、静電制御剤、熱安定剤、加水分解安定剤、光安定剤、着色剤、顔料、充填剤、補強剤、成分(C)以外の防炎剤および防炎相剰剤から成る群から選択される少なくとも1つのメンバーを含有する請求項1記載の組成物。
  9. リン含有難燃化合物が式
    Figure 2011526941
    (式中、qが1〜2である。)
    で表わされる請求項8記載の組成物。
  10. 前記ビニルモノマーがスチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートおよびアクリロニトリルから成る群から選択される請求項1記載の熱可塑性成形組成物。
  11. (A)線状芳香族(コ)ポリカーボネート50〜95%、
    (B)コアーシェル構造を有するグラフト(コ)ポリマーであって、シェルが重合アルキル(メタ)アクリレートを含有し、コアが(i)内部浸入および分離されないシリコーン成分およびポリ(メタ)アクリレート成分を含有するゴムおよび(ii)ポリシロキサンゴムから成る群から選択される粒子形態の架橋部分を含有するもの1〜15%、
    (C)式(IV)
    Figure 2011526941
    (式中、R、R、RおよびRは各々独立して、C−C−アルキル、またはC−C−シクロアルキル、C−C20−アリールまたはC−C12−アラルキルを示し、nは互いに独立して0または1であり、qは0.5〜30を示し、Xは炭素数6〜30のモノ−またはポリ−核芳香族基または炭素数2〜30を有する線状または分岐鎖脂肪族基である。)
    で表わされるリン含有難燃化合物2〜20%および
    (D)フッ素化ポリオレフィン0.1〜10%を含有し、前記は%すべて(A)、(B)、(C)および(D)の総重量に対するものであり、組成物はポリアルキレンテレフタレートまたはホウ素化合物をどちらも含まない熱可塑性成形組成物。
  12. 前記成分(A)が60〜90%の量で存在し、成分(B)が3〜12%の量で存在し、成分(C)が5〜15%の量で存在し、かつ成分(D)が0.2〜1%の量で存在する請求項11記載の組成物。
  13. 前記成分(A)がビスフェノールAに基づくホモポリカーボネートである請求項11記載の組成物。
  14. 前記メンバーが内部侵入および分離できないポリオルガノシロキサン成分およびポリ(メタ)アクリレート成分を含有するゴムである請求項12に記載の組成物。
  15. 前記ポリオルガノシロキサン成分、ポリ(メタ)アクリレート成分およびシェルが重量比で70〜90/5〜15/5〜15である請求項14記載の組成物。
  16. 前記重量比が75〜85/7〜12/7〜12である請求項15記載の組成物。
  17. 前記重量比が8/10/10である請求項16記載の組成物。
  18. 前記粒子がメデァン粒径0.05〜5μを有する請求項11記載の組成物。
  19. 前記成分(C)が
    Figure 2011526941
    (式中、qは1〜2を示す。)
    で表わされる請求項11記載の組成物。
  20. さらにスチレン系共重合体、潤滑剤、離型剤、核形成剤、静電制御剤、熱安定剤、加水分解安定剤、光安定剤、着色剤、顔料、充填剤、補強剤、成分(C)以外の防炎剤および防炎相剰剤から成る群から選択される少なくとも1つのメンバーを含有する請求項11記載の組成物。
JP2011516304A 2008-06-30 2009-06-25 耐衝撃性、難燃性、熱可塑性成形組成物 Pending JP2011526941A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/215,790 US20090326111A1 (en) 2008-06-30 2008-06-30 Impact resistant, flame retardant thermoplastic molding composition
US12/215,790 2008-06-30
PCT/US2009/003777 WO2010008484A2 (en) 2008-06-30 2009-06-25 Impact resistant, flame retardant thermoplastic molding composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011526941A true JP2011526941A (ja) 2011-10-20
JP2011526941A5 JP2011526941A5 (ja) 2012-08-02

Family

ID=41448237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011516304A Pending JP2011526941A (ja) 2008-06-30 2009-06-25 耐衝撃性、難燃性、熱可塑性成形組成物

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20090326111A1 (ja)
EP (1) EP2294136A4 (ja)
JP (1) JP2011526941A (ja)
KR (1) KR20110028467A (ja)
CN (1) CN102083910A (ja)
BR (1) BRPI0913907A2 (ja)
CA (1) CA2725824A1 (ja)
MX (1) MX2010014545A (ja)
TW (1) TW201012872A (ja)
WO (1) WO2010008484A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7386159B2 (ja) 2017-12-29 2023-11-24 ロッテ ケミカル コーポレイション 熱可塑性樹脂組成物およびこれから形成された成形品

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10017640B2 (en) 2013-03-08 2018-07-10 Covestro Llc Halogen free flame retarded polycarbonate
KR101620665B1 (ko) 2013-04-26 2016-05-23 제일모직주식회사 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품
KR102346197B1 (ko) * 2015-01-29 2021-12-30 가부시키가이샤 아데카 난연성 에폭시 수지 조성물, 그것을 사용하여 이루어지는 프리프레그 및 적층판
EP3387068B1 (en) 2015-12-09 2020-10-28 Covestro LLC Thermoplastic compositions having low gloss and high impact strength
CN108047468B (zh) * 2018-02-09 2020-12-08 中国科学院长春应用化学研究所 一种冲击硬化材料及其制备方法
WO2020058116A1 (en) * 2018-09-19 2020-03-26 Sabic Global Technologies B.V. Flame retardant polypropylene composition
NO346554B1 (en) 2019-08-09 2022-10-03 Klingelberg Products As Flame retardant, method for its manufacture and article comprising such flame retardant

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07316409A (ja) * 1994-05-27 1995-12-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JPH08259791A (ja) * 1995-01-23 1996-10-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JPH1121441A (ja) * 1997-05-06 1999-01-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び該組成物を成形してなるハウジング及びバッテリーパック
JP2001055499A (ja) * 1999-08-17 2001-02-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2004511564A (ja) * 2000-10-16 2004-04-15 バイエル アクチェンゲゼルシャフト リン酸エステルの製法
JP2005534757A (ja) * 2002-07-29 2005-11-17 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 防炎ポリカーボネート成形組成物

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4888388A (en) * 1987-09-21 1989-12-19 Mitsubishi Rayon Company Limited Polycarbonate resin composition
TWI234574B (en) * 1997-05-06 2005-06-21 Idemitsu Kosan Co Battery pack obtained from a flame-retardant polycarbonate resin composition
DE19914139A1 (de) * 1999-03-27 2000-09-28 Bayer Ag Flammwidrige, schlagzähmodifizierte Polycarbonat-Formmassen
JP2002069282A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物
DE10128174A1 (de) * 2001-06-11 2002-12-12 Bayer Ag Schlagzähmodifizierte Polymer-Zusammensetzung
KR100462531B1 (ko) * 2002-07-08 2004-12-17 제일모직주식회사 난연성 열가소성 수지 조성물
JP4681871B2 (ja) * 2004-12-22 2011-05-11 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 携帯電話筐体用難燃性樹脂組成物及びそれを用いた携帯電話用筐体
DE102006012988A1 (de) * 2006-03-22 2007-09-27 Bayer Materialscience Ag Flammgeschützte schlagzähmodifizierte Polycarbonat-Zusammensetzungen
JP4964020B2 (ja) * 2007-05-14 2012-06-27 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 薄肉成形用難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び薄肉成形品
JP5175493B2 (ja) * 2007-06-28 2013-04-03 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、これを用いた成形品および成形品の製造方法
US7799848B2 (en) * 2007-11-30 2010-09-21 Bayer Materialscience Llc Impact resistant, flame retardant thermoplastic molding composition

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07316409A (ja) * 1994-05-27 1995-12-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JPH08259791A (ja) * 1995-01-23 1996-10-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JPH1121441A (ja) * 1997-05-06 1999-01-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び該組成物を成形してなるハウジング及びバッテリーパック
JP2001055499A (ja) * 1999-08-17 2001-02-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2004511564A (ja) * 2000-10-16 2004-04-15 バイエル アクチェンゲゼルシャフト リン酸エステルの製法
JP2005534757A (ja) * 2002-07-29 2005-11-17 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 防炎ポリカーボネート成形組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7386159B2 (ja) 2017-12-29 2023-11-24 ロッテ ケミカル コーポレイション 熱可塑性樹脂組成物およびこれから形成された成形品

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0913907A2 (pt) 2015-10-13
WO2010008484A3 (en) 2010-04-22
WO2010008484A2 (en) 2010-01-21
CN102083910A (zh) 2011-06-01
CA2725824A1 (en) 2010-01-21
TW201012872A (en) 2010-04-01
EP2294136A2 (en) 2011-03-16
EP2294136A4 (en) 2013-01-23
MX2010014545A (es) 2011-02-15
KR20110028467A (ko) 2011-03-18
US20090326111A1 (en) 2009-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101726455B1 (ko) 방염 충격 강도 개질된 폴리카르보네이트 조성물
KR101719827B1 (ko) 방염 충격 강도 개질된 폴리카르보네이트 조성물
JP4272153B2 (ja) 防炎ポリカーボネート成形組成物
KR101516437B1 (ko) 내충격성 난연성 열가소성 성형 조성물
JP5431353B2 (ja) 耐衝撃性難燃性熱可塑性成形組成物
TWI638852B (zh) 阻燃性聚碳酸酯模塑組成物vi
KR101443940B1 (ko) 난연성의 열가소성 성형 조성물
JP2011526941A (ja) 耐衝撃性、難燃性、熱可塑性成形組成物
JP2011046956A (ja) 難燃性ポリカーボネートブレンド
US8779050B2 (en) Impact modified polycarbonate compositions
US7977415B2 (en) Impact resistant, flame retardant thermoplastic molding composition
KR20110103399A (ko) 충격 강도 개질된 폴리카르보네이트 조성물
US20090163629A1 (en) Flameproofed impact-modified polycarbonate composition

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120618

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130517

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130820

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219