JP2011523201A - 電子装置 - Google Patents

電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011523201A
JP2011523201A JP2011505391A JP2011505391A JP2011523201A JP 2011523201 A JP2011523201 A JP 2011523201A JP 2011505391 A JP2011505391 A JP 2011505391A JP 2011505391 A JP2011505391 A JP 2011505391A JP 2011523201 A JP2011523201 A JP 2011523201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
depositing
intermediate layer
gate electrode
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011505391A
Other languages
English (en)
Inventor
デイヴィッド クリストフ ミューラー、
パウエル ミシュケヴィッチ、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2011523201A publication Critical patent/JP2011523201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/151Copolymers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/468Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the gate dielectrics
    • H10K10/474Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the gate dielectrics the gate dielectric comprising a multilayered structure
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/80Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/468Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the gate dielectrics
    • H10K10/471Insulated gate field-effect transistors [IGFETs] characterised by the gate dielectrics the gate dielectric comprising only organic materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

【課題】電子装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ゲート絶縁体(4)およびゲート電極(5)の間に中間層(7)を含む有機電子(OE:organic electronic)装置、特に、トランジスタと、該装置を調製する新規な方法と、該中間層において使用するための誘電体材料とに関する。
【選択図】図7および図8

Description

本発明は、ゲート絶縁体およびゲート電極の間に中間層を含む有機電子(OE:organic electronic)装置、特に、トランジスタと、該装置を調製する新規な方法と、該中間層において使用するための誘電体材料とに関する。
有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)は、ディスプレイ装置および論理能力のある回路において使用される。従来のOFETは、典型的には、ソース、ドレインおよびゲート電極、有機半導体(OSC:organic semiconductor)材料を含む半導体層、および、OSC層およびゲート電極の間に誘電体材料を含むゲート絶縁体層を含む。
図1に、基板(1)と、ソースおよびドレイン電極(2)と、OSC層(3)と、誘電体を含むゲート絶縁体層(4)と、ゲート電極(5)と、OFETの最上部に提供される更なる層または装置よりゲート電極を守るための第2の絶縁体または保護層(6)とを含む先行技術による従来のトップゲートOFET装置を示す。
図2に、基板(1)と、ソースおよびドレイン電極(2)と、OSC層(3)と、誘電体を含むゲート絶縁体層(4)と、ゲート電極(5)と、OFETの最上部に提供される更なる層または装置よりソースおよびドレイン電極を守るための第2の絶縁体または保護層(6)とを含む先行技術による従来のボトムゲートOFET装置を示す。
国際特許出願公開第03/052841号パンフレット(特許文献1)には、ゲート絶縁体層が、3.0未満の低誘電率ε(比誘電率または誘電定数としても知られる)を有する誘電体材料(「低k材料」)を含むOFETが開示されている。そのような低k材料を使用することで、特に、溶液法によって調製される装置において、誘電体/OSC接触面における電荷捕獲が低減され、改良されたトランジスタ性能を与えることが報告されている。更に、国際特許出願公開第03/052841号パンフレット(特許文献1)には、Cytop(商標)(旭硝子製)またはTeflon AF(商標)(デュポン製)などの商業的に入手可能なフルオロポリマーが低k材料として特に適切であると報告されている。
例えば、国際特許出願公開第2005/055248号パンフレット(特許文献2)において開示される通り、ペンタセン、テトラセンまたはアントラセン、または、それらのヘテロ環式誘導体などの可溶性置換オリゴアセンよりOSC材料が選択されている溶液法によるOFET装置に対し、ゲート絶縁体としてフルオロポリマーの使用が有利である。これらのOSC材料は、殆どの一般的な有機溶媒に可溶である。従って、トップゲート装置を調製する場合、OSC層(3)の最上部にゲート絶縁体(4)用の配合物を堆積する際にOSC材料の溶解を避けるため、ゲート絶縁体配合物用の溶媒を注意深く選択しなければならない。同様に、ボトムゲート装置を調製する場合、ゲート絶縁体(4)の最上部にOSC層(3)用の配合物を堆積する際に、ゲート絶縁体材料の溶解を避けなければならない。上述のOSC材料用に使用される典型的な溶媒とはオルソゴナルなペルフッ素化された溶媒にフルオロポリマーは可溶であるため、これらの装置におけるゲート絶縁体材料として、特に、フルオロポリマーが適切である。
しかしながら、上述のフルオロポリマーは、特に、OFET装置の量産に関して特定の欠点を有する。主な欠点はフルオロポリマーが加工性に劣り、構造的完全性が限定されていることに基づく。よって、フルオロポリマーは、しばしば、基板(1)およびOSC層(3)に十分接着しない。また、しばしば、接着が不良(剥離する)および濡れが不良のため、ゲート絶縁体(4)の最上部にゲート電極(5)または保護層(6)などの更なるコーティングを加工および接着することが困難である。加えて、例えば、Cytop(商標)シリーズからのものなどの多くのフルオロポリマーは低いガラス温度T(100〜130℃程度)を有し、このため、特定の加工工程の際に問題が生じることがある。例えば、誘電体層の最上部に金属化ゲート電極層を、例えば、スパッタリングによって塗工する場合、誘電体層をTまで加熱すると、内蔵応力のために、ポリマーの亀裂が生じることがある。フィルムに残留応力がない場合ですら、Tより高く加熱すると、膨脹差、よって、ポリマーのしわが発生することがある。一方、より高いTのフルオロポリマー、Teflon AF(商標)シリーズからのもの(例えば、Tが240℃であるTeflon AF 2400)などは、ポリマーのしわおよび亀裂を克服できるが、しばしば、大型基板を十分に被覆せず、追加の層に対する接着が不良である。
国際特許出願公開第03/052841号パンフレット 国際特許出願公開第2005/055248号パンフレット
従って、電子装置、特に、トップゲートOFETを調製するためで、先行技術の材料および方法の欠点を有しておらず、電子装置の時間的、コスト的および材料的に効率のよい大規模生産を行える改良された材料および方法を提供することが本発明の目的である。特に、溶液加工技術によって電子装置を製造する場合、誘電体層の接着および構造的完全性を改良することが望まれる。本発明のもう一つの目的は、そのような材料および方法より得られる改良された電子装置、特に、OFETを提供することである。本発明の他の目的は、以下の詳細な記載より当業者には直ちに明らかである。
本発明において特許請求される通りの方法、材料および装置を提供することにより、これらの目的を達成できることを見出した。特に、本発明の発明者らは、ゲート絶縁体層およびゲート電極および/またはゲート電極保護層の間に中間層を塗工し、ただし、フッ素化ビニリデンまたはフッ素化ビニルなどの極性繰り返し単位と、ペルフルオロアルキレン単位などの非極性繰り返し単位とを含むコポリマーを前記中間層が含むことにより、上述の欠点の少なくとも幾つかを克服することが可能であることを見出した。そのような中間層を使用することで、引き続く製造加工工程において更なる装置層を塗工する際に、ゲート絶縁体層の接着、濡れ性および構造的完全性が改良される。
<発明の概要>
本発明は、電子装置であって、
有機半導体(OSC:organic semiconductor)層(3)と、
ゲート電極(5)と、
誘電体材料を含み、該OSC層(3)および該ゲート電極(5)の間に位置するゲート絶縁体層(4)と、
任意の構成要素として、該ゲート電極(5)および該ゲート絶縁体層(4)を覆う追加の絶縁体層(6)とを含み、
ただし、該装置は、更に、該ゲート絶縁体層(4)および該ゲート電極(5)の間、または、該ゲート電極(5)および該追加の絶縁体層(6)の間において、少なくとも1つの中間層(7)を含み、
該中間層(7)は、少なくとも1個の極性繰り返し単位と、少なくとも1個の非極性繰り返し単位とを含むコポリマーを含み、好ましくは本質的に成り、非常に好ましくは排他的になり、ただし、「極性単位」は、それのホモポリマーが30mN/m以上の表面エネルギーを有する繰り返し単位を意味し、「非極性単位」は、それのホモポリマーが25mN/m以下の表面エネルギーを有する繰り返し単位を意味することを特徴とする電子装置に関する。
本発明は、更に、上および下で記載される通りの電子装置の調製方法であって、
b)OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程と、および
c1)該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
d1)該中間層(7)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
e1)任意工程として、該ゲート電極(5)および該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程と、
または、工程c1)〜e1)に代えて、
c2)該第1の誘電体層(4)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
d2)該ゲート電極(5)および該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
e2)該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程とを含む方法に関する。
本発明は、更に、上および下で記載される通りの方法によって得られる電子装置に関する。
好ましくは、電子装置は、有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)または薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)、好ましくは、トップゲートトランジスタ、集積回路(IC:integrated circuit)または無線識別(RFID:Radio Frequency Identification)タグである。
先行技術によるトップゲートOFET装置を示す。 先行技術によるボトムゲートOFET装置を示す。 本発明の第1の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を示す。 本発明の第2の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を示す。 本発明の第1の実施形態によるOFETを調製する方法を図解する。 本発明の第2の実施形態によるOFETを調製する方法を図解する。 本発明の第3の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を示す。 本発明の第4の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を示す。 例1によって調製されたトップゲートOFETのトランジスタ特性を示す。 例1によって調製されたトップゲートOFETのトランジスタ特性を示す。 例1によって調製されたトップゲートOFETのトランジスタ特性を示す。
用語「ポリマー」は、一般に、高い相対分子量の分子を意味し、その構造は、低い相対分子量の分子より実際または概念的に誘導される単位の多数の繰返しを本質的に含む(PAC、1996年、68巻、2291頁)。用語「オリゴマー」は、一般に、中程度の相対分子量の分子を意味し、その構造は、より低い相対分子量の分子より実際または概念的に誘導される僅かに数個の単位を本質的に含む(PAC、1996年、68巻、2291頁)。本発明による好ましい意味において、「ポリマー」は、10より多い、非常に好ましくは20より多い繰り返し単位を有し、好ましくは3,000より高い、非常に好ましくは5,000より高い分子量Mを有する重合体化合物を意味し、「オリゴマー」は、1より多く20以下、好ましくは10以下の繰り返し単位で、好ましくは3,000未満、非常に好ましくは2,000未満の分子量Mを有するオリゴメリック化合物を意味する。
他に明言しない限り、オリゴマーおよびポリマーの分子量は重量平均分子量Mを意味し、それは、適切な溶媒においてポリスチレン標準に対するGPCによって決定される。
用語「繰り返し単位」および「単量体単位」は構成繰り返し単位(CRU)を意味し、それは、それの繰り返しが規則的な巨大分子、規則的なオリゴマー分子、規則的なブロックまたは規則鎖を構成する最小構成単位である(PAC、1996年、68巻、2291頁)。コポリマーは、2種類以上の異なる繰り返し単位を含んでもよい。
本発明による好ましい電子装置、好ましくはトップゲートOFETは、以下の構成要素を含む:
−任意の構成要素として、基板(1)、
−ソースおよびドレイン電極(2)、
−OSC層(3)、
−ゲート電極(5)、
−誘電体材料を含み、該OSC層(3)および該ゲート電極(5)の間に位置するゲート絶縁体層(4)、
−任意の構成要素として、該ゲート電極(5)の最上部上の第2の絶縁体層(6)、
−上および下に記載される通りで、該ゲート絶縁体(4)および該ゲート電極(5)の間、または、該ゲート電極および該第2の絶縁体層(6)の間に位置している中間層(7)。
図3に、基板(1)と、ソースおよびドレイン電極(2)と、OSC層(3)と、誘電体材料を含むゲート絶縁体層(4)と、ゲート電極(5)と、OFETの最上部に提供される更なる層または装置より該ゲート電極を守るための第2の絶縁体または保護層(6)と、上および下で記載される通りのコポリマーを含み、該ゲート絶縁体(4)および該ゲート電極(5)の間に位置する中間層(7)とを含む、本発明の第1の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を例示的に図解する。
第1の好ましい実施形態の前記装置を調製する好ましい方法が図5に示されており、以下を含む:
a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程、
a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程、
b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程、
c1)該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程、
d1)該中間層(7)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程、
e1)任意工程として、該ゲート電極(5)および該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程。
図4に、基板(1)と、ソースおよびドレイン電極(2)と、OSC層(3)と、誘電体材料を含むゲート絶縁体層(4)と、ゲート電極(5)と、OFETの最上部に提供される更なる層または装置より該ゲート電極を守るための第2の絶縁体または保護層(6)と、ならびに、該ゲート電極(5)および該第2の絶縁体層(6)の間に位置し、上および下で記載される通りのコポリマーを含む中間層(7)とを含む、本発明の第2の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置を例示的に図解する。
第2の好ましい実施形態の前記装置を調製する好ましい方法が図6に示されており、以下を含む:
a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程、
a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程、
b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程、
c2)該第1の誘電体層(4)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程、
d2)該ゲート電極(5)および該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程、
e2)該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程。
好ましくは、上および下に記載される通りの方法における層の堆積は、溶液法、即ち、配合物、好ましくは、OSCまたは誘電体材料および1種類以上の有機溶媒を含む溶液を、先に堆積された層の上に塗工し、続いて、溶媒(1種類または複数種類)を蒸発させることにより行う。好ましい堆積技術としては、限定することなく、浸漬コーティング、スピンコーティング、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレードコーティング、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、噴霧コーティング、はけ塗りコーティングまたはパッド印刷が挙げられる。好ましい溶液堆積技術は、スピンコーティング、フレキソ印刷およびインクジェット印刷である。
好ましくは、中間層(7)を溶液法で堆積し、非常に好ましくは、上および下で記載される通りのコポリマーおよび1種類以上の有機溶媒を含む配合物を使用する。好ましい配合物は、有機ケトンより選択される1種類以上の溶媒、好ましくは、MEK、MAK(2−ヘプタノン)またはシクロヘキサノン、最も好ましくは、MAKを含む。配合物におけるコポリマーの濃度は、好ましくは、0.1〜5重量%である。特に、高沸点の有機ケトン溶媒が、インクジェットおよびフレキソ印刷用の溶液における使用に好都合である。
中間層(7)は、中間層の最上部にコートされる更なる層に対して十分な濡れ性および接着を提供する程度に厚くなるように、および、中間層が装置性能に悪影響を及ぼさない程度に薄くなるよう選択されなければならない。好ましくは、中間層(7)の厚みは1〜1000nm、非常に好ましくは1〜100nm、最も好ましくは5〜50nmである。
好ましい実施形態において、ゲート絶縁体層(4)は、国際特許出願公開第03/052841号パンフレットで開示される通り、誘電定数(誘電率)εが3.0以下(「低k誘電体」)である誘電材料(「ゲート誘電体」)から成り、εは、非常に好ましくは1.1〜3.0、最も好ましくは2.0〜3.0、特には2.5〜3.0または2.0〜2.6である。OSCと直接接触するゲート絶縁体層用の低kゲート誘電体材料は、好ましくは、有機フルオロポリマーである。適切な低kゲート誘電体材料としては、例えば、商業的に入手可能なCytop(商標)シリーズ(旭硝子)、Teflon AF(商標)シリーズ(デュポン)またはHyflon AD(商標)シリーズ(ソルベー製)からのものなどの高可溶性ペルフルオロポリマーが挙げられる。Cytopポリマーは、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Perfluoropolymers obtained by cyclopolymerisation」章、N.Sugiyama著、541ff頁に記載されている。Teflon AFは、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Teflon AF amorphous fluoropolymers」章、P.R.Resnick著、397ff頁に記載されている。Hyflon ADは、「High Performance Perfluoropolymer Films and Membranes」、V.Arcellaら、Ann.N.Y.Acad.Sci.984巻、226〜244頁(2003年)に記載されている。
中間層(7)は、好ましくは、ゲート誘電体よりも高い誘電率を有する誘電体材料を含み、非常に好ましくは排他的に成る。中間層材料は、好ましくは2.0〜40、非常に好ましくは2.5〜20の誘電率を有する。
中間層材料は、上および下で記載される通りの1種類以上のコポリマーを含む。コポリマーは、コポリマーに直接接触する層、特に、ゲート絶縁体層(4)および任意成分である第2の誘電体層(6)上で良好な接着を提供するために選択される。特に、中間層(7)がゲート誘電体フルオロポリマー上で良好な接着を示し、同時に、十分に高い表面エネルギー、好ましくは20mN/mより高い、非常に好ましくは25mN/mより高い、最も好ましくは30mN/m以上を有するように、コポリマーを選択しなければならない。
本発明の発明者は、中間層(7)において使用されるコポリマーが、上および下で定義される通りの1個以上の「極性」繰り返し単位および1個以上の「非極性」繰り返し単位を含む場合に、これらの要求を満たすことができることを見出した。
よって、本発明による装置における中間層は、少なくとも1個の極性繰り返し単位および少なくとも1個の非極性繰り返し単位を含むコポリマーを含み、好ましくは本質的に成り、非常に好ましくは排他的に成る。好ましくは、コポリマーは、そのような非極性および極性単位から成る群より選択される繰り返し単位から本質的に成り、非常に好ましくは、排他的に成る。コポリマーは、好ましくは、1〜5個、非常に好ましくは、1個、2個または3個のそのよう極性単位と、1〜5個、非常に好ましくは、1個、2個または3個のそのよう非極性単位とを含む。
本発明の目的のために、「極性単位」は、それのホモポリマーが30mN/m(ダイン/m)以上、好ましくは30〜50mN/mの表面エネルギーを有するモノメリックまたは繰り返し単位を意味し、「非極性単位」は、それのホモポリマーが25mN/m(ダイン/cm)以下、好ましくは10〜25mN/m、より好ましくは10〜15mN/mの表面エネルギーを示すモノメリックまたは繰り返し単位を意味する。この関連において使用される用語「ホモポリマー」は、1つの型のモノメリックまたは繰り返し単位から排他的に成り、3,000より高い分子量Mを有するポリマーを意味する。
「Polymer Handbook」(4版、J.Brandrup、E.H.Immergut、E.A.Grulke編、「Surface and Interfacial Tensions of Polymers,Oligomers,Plasticizers,and Organic Pigments」章、Souheng Wu著、VI/521〜22頁)によれば、通常、表面張力は、分子量の増加に伴い増加する。分子量Mが約2000〜3000よりも大きくなると、表面張力は、無限大分子量における値である1mN/m(ダイン/cm)内に達する。従って、分子量の影響は、通常、3,000よりも大きい分子量Mを有するポリマーに対しては無視できるが、オリゴマーに対しては無視できない。しかしながら、幾つかの例外が観測されており、末端基効果として説明されている。
中間層における使用に適するモノマーおよびコポリマーは、文献に記載されている。例えば、ポリ(フッ素化ビニル)(PVF)およびポリ(フッ素化ビニリデン)(PVDF)などの部分的にフッ素化された材料は、PTFEよりも高い表面エネルギーを有する。また、下の表1に示す通り、それらは、例えば、ポリエチレンまたはPTFEと比較して、表面エネルギーに対して比較的高い極性の寄与も有する。従って、それらの対応するモノマーが本発明による「極性単位」として適している。
Figure 2011523201
表1の値は、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、(1997年)、「Adhesion Properties of Fluoropolymers」章、D.M.BrewisおよびI Mathieson著、165ff頁;およびD.OwensおよびR.Wendt、Journal of Applied Polymer Science、13巻、1741〜1747頁(1969年)で開示されている。
好ましくは、極性モノメリックまたは繰り返し単位は、部分的にフッ素化された(即ち、フッ素化されているがペルフッ素化はされていない)炭化水素単位、非常に好ましくは、2〜8個、最も好ましくは2個または3個のC原子を有する部分的にフッ素化されたアルキレンより選択され、ただし、1個以上のC原子がフッ素化されていなくてもよく、および/または、ただし、F原子の数は、1個、2個、3個または4個、好ましくは、1個または2個であり、例えば、1,1−ジフルオロエチレン(フッ素化ビニリデン、VDF)または1−フルオロエチレン(フッ素化ビニル、VF)などである。
非極性モノメリックまたは繰り返し単位は、好ましくは、ペルフッ素化された炭化水素基、好ましくは、直鎖、分岐または環式のアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン(ただし、1個以上のF原子はClまたはBrで置き換えられていてもよく)、非常に好ましくは、2〜8個のC原子、最も好ましくは、2個、3個または4個のC原子を有するペルフルオロ−またはペルフルオロ/クロロアルキレン単位より選択され、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)またはクロロトリフルオロエチレン(CTFE)などである。また、これらの好ましい単位において、1個または2個のF原子がHで置き換えられていることも可能である。
極性および非極性繰り返し単位の全比率は、結果として生じるコポリマーが、20mN/mより大きい、好ましくは25mN/mより大きい、非常に好ましくは30mN/m以上の表面エネルギー(「極性」単位によって生じる)、および、ゲート誘電体フルオロポリマー上での良好な接着(ペルフッ素化または非極性単位のフルオロポリマーとの相互作用によって生じる)を有するように選択しなければならない。好ましくは、コポリマーにおける全ての極性単位の総量は、50モル%より高くなければならない。
一般に、中間層コポリマーのモノメリック単位は、以下の基準および機能性に従って選択されなければならない。
極性単位(VDFまたはVFなど)のモノマーは、非極性ペルフッ素化単位(例えば、TFE、HFP、CTFEなど)のモノマーとランダムまたは交互共重合が行えるもので、十分な溶解性(例えば、MEK、MAK、シクロヘキサノンなどの低分子量ケトンなどの極性溶媒)を生じ、ゲート誘電体フルオロポリマーよりも高い表面エネルギー(20mN/mより大きい、好ましくは25mN/mより大きい、非常に好ましくは30mN/m以上)を生じるものでなければならない。表面エネルギーの極性成分は結合極性成分にとって有益である。極性単位が表面に存在するように、極性単位はポリマーの骨格中に直接組み込まれており、好ましくはランダムに分布していなければならない。極性単位がVDFの場合、コポリマーにおけるVDFの比率は、好ましくは、50モル%より高い。
VDFまたはVFの代わりに、非極性フッ素化コモノマーと共重合でき、例えば、柔軟すぎる結合により熱力学的理由からポリマーの表面から内側へ失われるために表面における極性単位の喪失に至らない構造であれば、他の極性モノマーも使用できる。適切なモノマーの例は、例えば、Bruno Ameduri & Bernard Boutevin、Well−Architectured Fluoropolymers:Synthesis、Properties and Applications、ISBN 0080443885、2章において見出すことができる。
非極性ペルフッ素化単位(例えば、TFEまたはHFP)のモノマーは、極性単位(例えば、VDFまたはVFなど)のモノマーとランダムまたは交互共重合が行えるもので、使用条件下においてコポリマーの結晶化を防ぐために(特に、HFPなどの、より長いペルフルオロアルキレンの場合)、十分な溶解性を生じなければならない。接着を提供するためにゲート誘電体フルオロポリマーに対する接合部分に非極性単位が存在するが、濃縮および表面に完全に移動しないように、非極性単位はポリマーの骨格中に直接組み込まれており、好ましくはランダムに分布していなければならない。
TFEまたはHFPの代わりに、極性コモノマーと共重合でき、フッ素化誘電体上での良好な接着のために極性および接着特性が最適化され、例えば、柔軟すぎる結合により、よって熱力学的理由から表面へ移動するために表面における濃縮、よって表面エネルギーの低下に至らない構造であれば、他の非極性モノマーも使用できる。
コポリマー内でのブロックまたは相分離において非極性または極性基の濃縮を避けるために、極性および非極性単位はポリマー骨格の近傍でなければならない。また、表面エネルギーを低下させる、中間層の空気表面における非極性側鎖の濃縮は避けなければならない。代わりに、または加えて、コポリマーにおける非極性単位の比率は、相分離を避けるのに十分低く維持しなければならない。一方、ゲート誘電体フルオロポリマーへの良好な接着を確かなものとするために、非極性側鎖は十分に長くなければならず、および/または、コポリマーにおける非極性側鎖の比率は十分に高くなければならない。例えば、ポリマー骨格においてはCF−CF基から、および側鎖においてはCF基から成る非極性単位HFPは、これらの要求間の良好なバランスを維持するのに適している。
交互、ランダムまたは統計的コポリマーが、ブロックコポリマーよりも好ましい。よって、非極性および極性構成成分をランダムまたは交互に(分布させて)共重合できることが重要である。表面におけるペルフッ素化鎖セグメントの濃縮に至り、よって低い表面エネルギーへ至る可能性のある相分離効果を防ぐために、著しいブロック重合は避けなければならない。
TFE、HFPまたはCTFEなどの幾つかの非極性フッ素化モノマーと共にVDFおよび/またはVFなどの部分的にフッ素化された単位のコポリマーは文献に報告されており、それらはランダムコポリマーが既知であり、更に商業的に入手可能である。HFPは非常に低い反応性を有し、通常、2価基を形成せず、ホモポリマー化されず、および、TFEおよびVDFは殆ど同様の反応性値を有するため、典型的には、統計的コポリマーが形成される。これは、例えば、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Fluorocarbon Elastomers」章、V.Arcellaら著、71ff頁および「Thermoplastic copolymers of vinyldene fluoride」章、C.Tournut著、577ff頁;L.Logothetis、Chemistry of fluorocarbon elastomers、Progress in Polymer Science、1989年、14巻、251〜296頁;G.BrinatiおよびV.Arcella、Kautschuk+Gummi−Kunstoffe、1992年、45巻、470ff頁に記載されている。
側鎖においてペルフッ素化された部分構造を備えるフッ素化炭素モノマー(例えば、フッ素化されたポリアクリレートおよびポリウレタンなど)は、フッ素化された側鎖のモノマーの比率が比較的低い場合においてすら、非常に低い表面エネルギーの表面を生成する傾向がある。これは、フッ素化された基を空気接合部分に存在させるのに十分な移動度を有する骨格により増大され、ポリマーおよび空気の間の界面自由エネルギーが低下するため、熱力学的に好ましい。そのようなポリマーは、例えば、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Fluorocarbon Elastomers」章、V.Arcellaら著、71ff頁に記載されている。従って、そのようなモノマー単位のみから成るポリマーは、本発明の目的には適さない。対照的に、本発明のポリマーにおいて、非極性単位のペルフッ素化された炭化水素基はポリマー骨格の一部分を形成する。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、コポリマーは、更に、1個以上の架橋性基、即ち、架橋反応を行える基(「架橋単位」)を含む1種類以上の単位を含む。適切で好ましい架橋性基としては、例えば、ヒロドキシ、アミン、イソシアネート、エポキシおよび臭素基が挙げられる。
このタイプの適切なモノマーおよびコポリマーは文献に記載されている。例えば、VDFおよび/またはVFおよび/またはTFEおよび/またはHFEおよびその他を、ビニルまたはアリルエーテルおよびビニルグリシジルエーテル(エポキシ基)またはモノマーを含有する種々のアルコール(例えば、FC=CF−CHOH)またはモノマーを含有する臭素(例えば、FC=CF−CHBr)などのモノマーを備える適切な官能性基と共重合させることが広範囲にわたって文献、例えば、Bruno Ameduri&Bernard Boutevin、Well−Architectured Fluoropolymers:Synthesis,Properties and Applications、ISBN0080443885、2章およびそこで引用されている文献、またはPolymeric materials encyclopedia、J.C.Salamone編集長、ISBN0−8493−2470−X、「fluoropolymer coatings」章、2498〜2507頁およびそこで引用されている文献に記載されている。
エポキシ基を含有するポリマーは、例えば、アミン、メラミン、アルコールまたはイソシアネートなどより選択される架橋剤で適切に熱的に架橋される。アルコール基を含有するポリマーは、例えば、イソシアネートおよびエポキシ基より選択される架橋剤で適切に熱的に架橋される。臭素基を含有するポリマーは、例えば、レジカル的機構を介して、好ましくはラジカル開始剤の存在下において適切に架橋される。
イソシアネート硬化樹脂の例は、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、6章:「Fluorinated Polyurethanes」R.F.Brady著、127ff頁に記載されている。特開平07−018214号公報には、40:10:40:10 TFE:HFE:VDF:4−ヒドロキシエチル−アリルエーテルコポリマーのイソシアネート硬化が記載されている。C.Tournutは、「Modern Fluoroplastics」John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Thermoplastic copolymers of vinylidene fluoride」章、C.Tournut著、577ff頁において、硬化性基を含有するVDFコポリマーを記載している。
例えば、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Fluorocarbon Elastomers」章、V.Arcellaら著、71ff頁;および「Polymeric materials encyclopedia」/J.C.Salamone編集長、ISBN0−8493−2470−X、「Fluoropolymer coatings」章、2498〜2507頁およびそこで引用される文献に記載される通り、VDF単位を含むコポリマーは、アミンおよび過酸化物で適切に架橋される。
非常に好ましくは、架橋単位は、好ましくは2〜8個、最も好ましくは2個、3個または4個のC原子を有し、部分的にフッ素化またはペルフッ素化された炭化水素基であり、ただし、1個以上のH原子またはF原子は、架橋基、好ましくは、ポリマー骨格の一部またはポリマー骨格に結合しているもう一つの反応性基とポリマー類似反応において反応できる基、非常に好ましくは、ヒドロキシ、アミン、イソシアネート、エポキシまたは臭素基で置き換えられている。
最も好ましくは、コポリマーは、1個以上の1,1−ジフルオロエチレン(VDF)および/または1−フルオロエチレン(VF)繰り返し単位と、直鎖、分岐または環状、非常に好ましくは直鎖または分岐のフッ素化炭化水素基より選択される少なくとも1個、好ましくは、1個、2個または3個の更なる繰り返し単位とを含む。好ましくは、更なる繰り返し単位は、好ましくは2〜8個、最も好ましくは、2個、3個または4個のC原子を有する部分的にフッ素化またはペルフッ素化された直鎖または分岐のアルキルまたはアルコキシ基より選択される。好ましいフルオロアルキル繰り返し単位は、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)およびクロロトリフルオロエチレン(CTFE)である。コポリマーは、フッ素化ビニリデン(CH=CF)および/またはフッ素化ビニル(CH=CHF)モノマーと、例えば、テトラフルオロエチレン(CF=CF)またはヘキサフルオロプロピレン(CF=CF−CF)などの、エチレン性不飽和を含有するフッ素化またはペルフッ素化されたモノマーとから導かれる。
特に好ましくは、コポリマーは、VDF、HFPおよびTFEの、好ましくは式1の3元ポリマー、または、VDFおよびHFPの、好ましくは式2のコポリマーである。
Figure 2011523201
式中、nは1より大きい整数であり、0<x<1、0<y<1、0<z<1、0<a<1、0<b<1、x+y+z=1、a+b=1、好ましくは、0.5≦x<1および0.5≦a<1である。
式1のポリマーは、例えば、Dyneon(商標)THV 220AなどのDyneon(商標)THVシリーズ(ドイツ国、ブルクキルヒェン市、ダイニオン社製)において商業的に入手可能である。また、これらのポリマーは、「Modern Fluoroplastics」John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、13章:「THV Fluoroplastic」D.E.Hullら著、257ff頁にも記載されている。例えば、Dyneon(商標)THV 220Aは、4を超える誘電率を有する。
式2のポリマーは、例えば、Kynar(商標)シリーズ(フランス国コロンブ市アルケマ製)、例えば、Kynar 2801(88%VdF:12%HFP)において、または、ソルベーフルオロポリマー社製またはシグマ−アルドリッチ(製品番号427160)を介してSOLEF(商標)シリーズ(VDF/HFPまたはVF/HFPのコポリマー)において、異なるグレードおよび比率で商業的に入手可能である。また、これらのポリマーは、「Modern Fluoroplastics」、John Scheris編、John Wiley&Sons社、1997年、「Thermoplastic copolymers of vinylidene fluoride」章、C.Tournut著、577ff頁にも記載されている。
本発明の好ましい実施形態において、中間層の構造的完全性および耐久性を改良するために、電子装置は、更に、中間層(7)の最上部に追加の安定化層(8)を含む。これは、フルオロコポリマーのT以上に中間層を加熱する場合、例えば、中間層の最上部にゲート電極を提供する場合に生じることのある亀裂またはしわの問題の低減を助ける。安定化層(8)は、好ましくは、硬化性(即ち、重合性または架橋性)または硬化された(即ち、重合されたまたは架橋された)材料、好ましくは、有機材料を含む。
安定化層(8)に適切で好ましい材料は、例えば、米国特許第5,861,235号明細書に記載される通りのポリシルセスキオキサンなどの、例えば、シラノール官能性ポリマーなどのガラス樹脂である。特に、HardSil(商標)AMなどのHardSil(商標)シリーズ(米国ペンシルベニア州モリスビル市ゲレスト社製)の材料、アルコール混合物中19〜21%のポリシルセスキオキサン樹脂の配合物、AS4000 Hardcoat(商標)、AS4700 Hardcoat(商標)またはSHC(商標)5020などのAS Hardcoat(商標)またはSHC(商標)シリーズ(米国コネティカット州ウィルトン市モメンティブパフォーマンスマテリアルズ社製)の材料、または、GR650F(商標)などの材料(米国オハイオ州ペリーズバーグ市テクネグラス社製)などの商業的に入手可能なポリシルセスキオキサンまたはそれらの前駆体が適切で好ましい。
好ましくは、安定化層(8)の硬化性または硬化された材料は、好ましくは、中間層(7)の材料用に使用される溶媒にオルソゴナルな溶媒、例えば、ブタノールまたはイソプロパノールなどのアルコールである溶媒中に溶解される。次いで、上および下で記載する通り装置上に溶液を堆積し、任意工程として硬化して、安定化層(8)を形成する。
硬化性材料を使用する場合、堆積し、任意工程として、例えば、熱または照射に曝露することで溶媒を除去後に、好ましくは熱硬化によって、非常に好ましくは120℃未満の熱硬化によって、または、光硬化によって、非常に好ましくはUV光硬化によって、硬化性材料を硬化できる。光開始剤、または、例えば、米国特許第5,861,235号明細書に記載される通りのUV系生成剤などの開始剤を、硬化性材料または配合物に添加することによって、硬化を開始または助けてもよい。適切な光開始剤は、当業者に既知であり文献に記載されている。好ましくは、イオン性不純物が形成され、それらが装置性能に悪影響を及ぼす可能性のあるOSC/ゲート誘電体接合部分に拡散するのを避けるために、非イオン性重合または硬化用の方法および材料を使用する。
第3の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置が図7に例示的に図解されており、図3に記載される通りのアセンブリーにおける構成要素(1)〜(7)を含み、中間層(7)の最上部に硬化された安定化層(8)を追加的に含む。
前記装置を調製する好ましい方法は、以下を含む:
a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程、
a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程、
b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程、
c1)該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程、
c2)該中間層(7)の最上部に硬化性または硬化された材料の層(8)を堆積し、任意工程として、該材料を硬化する工程、
d1)該硬化層(8)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程、
e1)任意工程として、該ゲート電極(5)および該硬化層(8)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程。
第4の好ましい実施形態によるトップゲートOFET装置が図8に例示的に図解されており、図5に記載される通りのアセンブリーにおける構成要素(1)〜(7)を含み、中間層(7)の最上部に硬化された安定化層(8)を追加的に含む。
前記装置を調製する好ましい方法は、以下を含む:
a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程、
a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程、
b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程、
c2)該第1の誘電体層(4)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程、
d2)該ゲート電極(5)および該第1の誘電体層(4)上に、上および下で記載される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程、
d3)該中間層(7)の最上部に硬化性または硬化された材料の層(8)を堆積し、任意工程として、該材料を硬化する工程、
e2)該硬化層(8)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程。
また、中間層(7)の最上部上の分離している安定化層(8)に代えるか加えて、中間層(7)材料の成分、好ましくは、例えば、有機ポリシロキサンまたはそれの前駆体などの有機材料として硬化性または硬化された材料を使用することも可能である。硬化性材料は、例えば、硬化すると架橋されたポリマーを与える2個以上の重合性基を有するモノメリックまたはオリゴメリック化合物、または、例えば、上記の通りの熱硬化性シルセスキオキサン前駆体である。コート可能または印刷可能な中間層配合物を提供するために、硬化性材料は、好ましくは、中間層コポリマーと共に適切な溶媒中に溶解され、装置上に堆積され、任意工程として上および下で記載される通り硬化され、中間層(7)を形成する。
基板、ゲート絶縁体、電極およびOSC層などの電子装置の他の構成要素または機能層は標準的な材料より選択でき、標準的な方法によって製造および装置に塗工できる。これらの構成要素および層にとって適切な材料および製造方法は当業者に既知であり、文献に記載されている。
堆積方法としては、液体コーティングおよび蒸着または真空堆積が挙げられる。好ましい堆積技術としては、限定することなく、浸漬コーティング、スピンコーティング、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレードコーティング、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、噴霧コーティング、はけ塗りコーティングまたはパッド印刷が挙げられる。インクジェット印刷が、高解像度の層および装置を製造できるため、特に好ましい。
一般に、本発明による電子装置における機能層の厚みは1nm(単層の場合)から10μm、好ましくは、1nm〜1μm、より好ましくは、1nm〜500nmである。
種々の基板を有機電子装置の製造のために使用でき、例えば、ガラスまたはプラスチックであり、プラスチック材料が好ましく、例として、アルキド樹脂、アリルエステル類、ベンゾシクロブテン、ブタジエン−スチレン、セルロース、セルロースアセテート、エポキシド、エポキシポリマー類、エチレン−クロロトリフルオロエチレン、エチレン−テトラ−フルオロエチレン、ガラス繊維強化プラスチック、フルオロカーボンポリマー、ヘキサフルオロプロピレンビニリデンフルオリドコポリマー、高密度ポリエチレン、パリレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアラミド、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリケトン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、シリコーン類が挙げられる。好ましい基板材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドおよびポリエチレンナフタレートである。基板は、上の材料でコートされた任意のプラスチック材料、金属またはガラスでもよい。基板は、好ましくは、良好なパターン鮮明度を保証するために均質でなければならない。また、押出、延伸、ラビングまたは光化学的技術によって基板を均一に事前に配向してもよく、キャリアの移動度を高めるための、有機半導体の配向を誘発する。
電極は、噴霧、浸漬、ウェブまたはスピンコーティングなどの液体コーティング、または真空堆積または蒸着法で堆積できる。適切な電極材料および堆積方法は、当業者に既知である。適切な電極材料としては、限定することなく、無機または有機材料、またはその2種類の複合体が挙げられる。適切な導電体または電極材料の例としては、ポリアニリン、ポリピロール、PEDOTまたはドープされた共役ポリマー、更に、グラファイトまたはAu、Ag、Cu、Al、Niまたはそれらの混合物などの金属の粒子の分散物またはペースト、ならびに、例えば、Cu、Cr、Pt/Pdなどのスパッタコートまたは蒸着金属、および、例えば、ITOなどの半導体が挙げられる。また、有機金属前駆体も液相より堆積して使用できる。
OSC材料およびOSC層を塗工する方法は、当業者に既知で文献に記載されている標準的な材料および方法より選択できる。
OFET層がOSCであるOFET装置の場合、OSCはn型またはp型OSCのいずれでもよく、それは真空堆積または蒸着によって堆積でき、または、好ましくは、溶液より堆積できる。好ましいOSCは、10−5cm−1−1を超えるFET移動度を有する。
OSCは、例えば、OFETにおけるアクティブチャネル材料または有機整流ダイオードの層要素として使用される。周辺の環境で加工できる液体コーティングによって堆積されるOSCが好ましい。OSCは、好ましくは、任意の液体コーティング技術により、噴霧、浸漬、ウェブ、スピンコートまたは堆積される。また、インクジェット堆積も適切である。OSCを真空堆積または蒸着することもできる。
また、半導体チャネルは、同じ型の半導体の2種類以上の複合体でもよい。更に、層をドープする効果のために、例えば、p型チャネル材料をn型材料と混合してもよい。また、多層の半導体層も使用できる。例えば、絶縁体との接合部分の近傍において半導体は真性でよく、真性層に隣接して高度にドープされた領域を追加的にコートすることもできる。
OSC材料は、少なくとも3個の芳香族環を含有する任意の共役芳香族分子でよい。OSCは、好ましくは、5員、6員または7員の芳香族環を含有し、より好ましくは、5員または6員の芳香族環を含有する。材料はモノマー、オリゴマーまたはポリマーでよく、混合物、分散物および配合物を含む。
それぞれの芳香族環は、Se、Te、P、Si、B、As、N、OまたはSより、好ましくは、N、OまたはSより選ばれる1個以上のヘテロ原子を含有してもよい。
芳香族環は、アルキル、アルコキシ、ポリアルコキシ、チオアルキル、アシル、アリールまたは置換アリール基、ハロゲン、特にフッ素、シアノ、ニトロまたは−N(R)(R)で表される置換されていてもよい2級または3級アルキルアミンまたはアリールアミンで置換されていてもよく、ただし、RおよびRは、それぞれ独立に、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、アルコキシまたはポリアルコキシ基である。RおよびRがアルキルまたはアリールの場合、これらはフッ素化されていてもよい。
環は縮合されていてもよく、または−C(T)=C(T)−、−C≡C−、−N(R’)−、−N=N−、(R’)=N−、−N=C(R’)−などの共役結合基で結合されていてもよい。TおよびTは、それぞれ独立に、H、Cl、F、−C≡Nまたは低級アルキル基、特にC1〜4アルキル基を表し;R’はH、置換されていてもよいアルキルまたは置換されていてもよいアリールを表す。R’がアルキルまたはアリールの場合、これらはフッ素化されていてもよい。
本発明において使用できる他のOSC材料としては、ポリアセン、ポリフェニレン、ポリ(フェニレンビニレン)、ポリフルオレンなどの共役炭化水素ポリマー(これらの共役炭化水素ポリマーのオリゴマーを含む);テトラセン、クリセン、ペンタセン、ピレン、ペリレン、コロネン、またはこれらの可溶性置換誘導体などの縮合芳香族炭化水素;p−クオターフェニル(p−4P)、p−クインクエフェニル(p−5P)、p−セクシフェニル(p−6P)、またはこれらの可溶性置換誘導体などのパラ置換フェニレンオリゴマー;ポリ(3−置換チオフェン)、ポリ(3,4−二置換チオフェン)、ポリベンゾチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換ピロール)、ポリ(3−置換ピロール)、ポリ(3,4−二置換ピロール)、ポリフラン、ポリピリジン、ポリ−1,3,4−オキサジアゾール、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換アニリン)、ポリ(2−置換アニリン)、ポリ(3−置換アニリン)、ポリ(2,3−二置換アニリン)、ポリアズレン、ポリピレンなどの共役へテロ環式ポリマー;ピラゾリン化合物;ポリセレノフェン;ポリベンゾフラン;ポリインドール;ポリピリダジン;ベンジジン化合物;スチルベン化合物;トリアジン;置換されたメタロ−または金属を含まない−ポルフィン、フタロシアニン、フルオロフタロシアニン、ナフタロシアニンまたはフルオロナフタロシアニン;C60およびC70フラーレン;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール−1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸ジイミドおよびフッ素化誘導体;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド;バソフェナントロリン;ジフェノキノン;1,3,4−オキサジアゾール;11,11,12,12−テトラシアノナフト−2,6−キノジメタン;α,α’−ビス(ジチエノ[3,2−b2’,3’−d]チオフェン);2,8−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリールアントラジチオフェン;2’,2’−ビベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェンを含む群より選択される化合物、オリゴマーおよび化合物の誘導体が挙げられる。好ましい化合物は、上のリストからのもの、およびそれらの可溶性の誘導体である。
特に好ましいOSC材料は、ペンタセン、テトラセンまたはアントラセンなどの置換オリゴアセン、または、それのヘテロ環式誘導体、特に、例えば、米国特許第6,690,029号明細書または国際特許出願公開第2005/055248号パンフレットに開示される通りのビス(トリアルキルシリルエチニル)オリゴアセンまたはビス(トリアルキルシリルエチニル)ヘテロアセンである。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、例えば、国際特許出願公開第2005/055248号パンフレットに記載される通り、粘弾性特性を調節するために、OSC層が1種類以上の有機バインダーを含む。
文意が他に明瞭に示唆しない限り、本明細書において使用される場合、ここで用語の複数形は単数形を含むものとして構成され、逆もそうである。
本明細書の記載および特許請求の範囲を通して、用語「含む」および「含有する」およびその用語の変形、たとえば、「含んでいる」および「含む」は、「限定はされることなく含む」ことを意味し、他の成分を除外することを意図するもの(除外するもの)ではない。
本発明の先述の実施形態の変形も、本発明の範囲内に収まるままで行うことができることが分かるであろう。本明細書で開示されるそれぞれの態様は、他に明言しない限り、同一、同等または同様な目的として働く代わりの態様によって置き換えることができる。よって、他に明言しない限り、開示されるそれぞれの態様は、包括的な一連の同等または同様な態様の単なる1つの例である。
本明細書で開示される全ての態様は、そのような態様および/または工程の少なくとも幾つかが互いに排他的な組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わせてもよい。特に、本発明の好ましい態様は、本発明の全ての態様で適用でき、任意の組み合わせで使用できる。同様に、必須ではない組み合わせにおいて記載される態様を、(組み合わせることなく)別々に使用してもよい。
上に記載される態様、特に好ましい実施形態の多くは、それら自体で発明性があり、本発明の実施形態の単なる一部分ではないことが分かるであろう。本願で特許請求される任意の発明に追加するか代わりに、これらの態様に対しても独立した特許保護を考えることができる。
ここで、以下の例を参照して、本発明を更に詳細に記載するが、それは単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
他に明言しない限り、上および下において全てのパーセンテージは重量パーセントであり、温度は摂氏度で与えられ、表面エネルギー、接触角および誘電定数の値は20℃に関する。
他に明言しない限り、本出願において引用される表面エネルギーの値は、D.K.Owens、R.C.Wendt、「Estimation of the surface free energy of polymers」、Journal of Applied Polymer Science、13巻、1741〜1747頁、1969年;または「Surface and Interfacial Tension:Measurement,Theory,and Applications(Surfactant Science Series 119巻)」Stanley Hartland編、Taylor & Francis社;2004年(ISBN:0−8247−5034−9)、7章、375頁:「Contact Angle and Surface Tension Measurement」Kenji Katoh著)に記載される方法によるポリマーの接触角の測定より計算されるものに関する。
<例1>
表2に示される通りのポリマーの接触角を測定し、それらの表面エネルギーγを上記の通り計算する。値は、文献において報告されているデータと合致している。誘電定数に対する値は、文献より取る。
Figure 2011523201
コポリマーA(VDF/HFP/TFE)およびコポリマーB(VDF/HFP)の両者が25mN/mを超える高い表面エネルギーを示す。加えて、それらは、それぞれ、上で与えられる定義に従って、極性単位(VDF)および非極性単位(ポリマーAの場合、TFEおよびHFP;ポリマーBの場合、TFE)を含む。よって、ポリマーAまたはBのいずれかから成る層は、本発明による中間層を表す。それとは対照的に、ポリマーC(PVDF)も高い表面エネルギーを示すが、極性単位(VDF)のみを含有する。よって、ポリマーCから成る層は、本発明による中間層を表さない。
およそ100nm厚のフィルムを、それぞれ、ポリマーA、ポリマーBおよびポリマーCの2%MAK(2−ヘプタノン)溶液より、スピンコーティングにより、ガラス上およびフルオロポリマーCytop(商標)809(非極性単位から成り低い表面エネルギーを有する(表2参照))の約1μm厚の層(ガラス基板上にコートされている)上にコートする。
本発明によるポリマーAまたはBの溶液は非極性のCytop層の最上部を良好にコートするが、一方で、ポリマーCはCytop層へ接着せず、連続するフィルムは堆積されないことが見出される。二重層の接触角測定を行い、ポリマーAおよびBの場合は表2で述べられるのと同じ値の結果となるが、ポリマーCの場合はCytopに対する初期値の結果となる。
これは、本発明によるコポリマーAおよびBは、Cytopなどのフルオロポリマー誘電体の表面エネルギーを増加させる中間層の調製に適しており、そのため、フルオロポリマー誘電体の最上部に調製される更なる層へのフルオロポリマー誘電体の接着が改良されることを示す。それとは対照的に、ポリマーCなどの極性単位のみより成るホモポリマーは、中間層の調製には適していない。
<例2>
Cytop(商標)809の1μm層およびコポリマーAまたはBの0.1μm中間層を含む本発明によるトップゲートOFET装置を、それぞれ、下記の通り調製し、Cytop層のみを含むが中間層を含まない参照サンプルと比較する。装置性能を下記の通りテストする。
結果を図9(参照装置)、図10(コポリマーAの中間層のある装置)および図11(コポリマーBの中間層のある装置)に示す。本発明による中間層を含む装置は、中間層のない参照装置に匹敵する良好な性能(電荷キャリア移動度およびオン/オフ比)を示すことが見て取れる。
これは、コポリマーAまたはBの中間層が誘電体層の表面エネルギーを増加させるが、装置性能に悪影響を及ぼさないことを示す。
<装置調製の詳細な手順>
トップゲートOFETを以下の通り調製する。コーニング1737ガラスの基板を3%デコン90中において30分間70℃で超音波処理し、水で2回洗浄し、メタノール中で超音波処理し、次いで、スピンコーター上でスピンオフして乾燥させる。30nm厚の金製ソースおよびドレイン電極を基板上に蒸着し、L=50μmおよびW=1000μmのチャネルを形成する。基板を、表面処理配合物Lisicon(商標)M001(ドイツ国ダルムスタット市メルク社より入手可能)で1分間処理し、イソプロピルアルコールで洗浄し、スピンコーター上でスピンオフして乾燥する。上の処理後、OSC配合物Lisicon(商標)S1283(ドイツ国ダルムスタット市メルク社より入手可能)を基板上にスピンし、次いで、ホットプレート上において100℃で1分間アニールする。Cytop809の誘電体層(FC−43中9%、旭社)を冷却された基板上にスピン(500rpm10秒間および2000rpm20秒間)し、ホットプレート上において2分間100℃で加熱する。コポリマーAまたはBの溶液より中間層を、それぞれ、メチルエチルケトン中20mg/ml溶液より冷却された基板上にスピンする。次いで、30nm金製層を、ゲート電極として中間層上に蒸着する。電気的特性解析のために、サンプルをプローブステーション内に置き、Suess PH100プローブヘッドを介してAgilent 4155C半導体解析装置に接続する。線形および飽和移動度を、以下の式を使用し、それぞれ、VD=−5VおよびVD=−60Vにおいて計算する。
Figure 2011523201
式中、LおよびWはチャネルの長さおよび幅であり、Coxは誘電体静電容量(F/cm2)、IDはドレイン電流、sqrtIDはIDの絶対値の平方根、VGはゲート電圧、VDはドレイン電圧である。

Claims (16)

  1. 電子装置であって、
    有機半導体(OSC:organic semiconductor)層(3)と、
    ゲート電極(5)と、
    誘電体材料を含み、該OSC層(3)および該ゲート電極(5)の間に位置するゲート絶縁体層(4)と、
    任意の構成要素として、該ゲート電極(5)および該ゲート絶縁体層(4)を覆う追加の絶縁体層(6)とを含み、
    ただし、該装置は、更に、該ゲート絶縁体層(4)および該ゲート電極(5)の間、または、該ゲート電極(5)および該追加の絶縁体層(6)の間において、少なくとも1つの中間層(7)を含み、
    該中間層(7)は、少なくとも1個の極性繰り返し単位と、少なくとも1個の非極性繰り返し単位とを含むコポリマーを含み、ただし、極性単位は、それのホモポリマーが30mN/m以上の表面エネルギーを有する繰り返し単位を意味し、非極性単位は、それのホモポリマーが25mN/m以下の表面エネルギーを有する繰り返し単位を意味することを特徴とする電子装置。
  2. −任意の構成要素として、基板(1)と、
    −ソースおよびドレイン電極(2)と、
    −OSC層(3)と、
    −ゲート電極(5)と、
    −誘電体材料を含み、該OSC層(3)および該ゲート電極(5)の間に位置するゲート絶縁体層(4)と、
    −任意の構成要素として、該ゲート電極(5)の最上部上の第2の絶縁体層(6)と、
    −請求項1において定義される通りのコポリマーを含み、該ゲート絶縁体(4)および該ゲート電極(5)の間、または、該ゲート電極および該第2の絶縁体層(6)の間に位置している中間層(7)と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 該中間層(7)が、表面エネルギーが25mN/mより大きいコポリマーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 該中間層(7)が、2.0〜40の誘電率を有する材料より成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 該中間層(7)が、該ゲート絶縁体層(4)の材料よりも高い誘電率を有する材料より成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子装置。
  6. 該ゲート絶縁体層(4)が、1.1〜3.0の誘電率を有する材料より成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子装置。
  7. 該中間層(7)の厚みが5〜50nmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子装置。
  8. 該中間層(7)が、1,1−ジフルオロエチレンおよび/または1−フルオロエチレン繰り返し単位と、2〜8個のC原子を有しペルフッ素化されたアルキレンより選択される1種類以上の繰り返し単位とを含むコポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子装置。
  9. 該中間層(7)が、式1または2のコポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子装置。
    Figure 2011523201
    (式中、nは1より大きい整数であり、0<x<1、0<y<1、0<z<1、0<a<1、0<b<1、x+y+z=1、a+b=1。)
  10. 該中間層(7)の該コポリマーが、1個以上の架橋性基を含む単位を1個以上含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子装置。
  11. 該中間層(7)が、硬化性または硬化された有機材料を追加的に含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子装置。
  12. 該中間層(7)の最上部上に硬化された材料の安定化層(8)を追加的に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子装置。
  13. トップゲート有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の電子装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の電子装置を調製する方法であって、
    b)OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程と、および
    c1)該第1の誘電体層(4)上に、請求項1〜12のいずれか一項で定義される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
    d1)該中間層(7)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
    e1)任意工程として、該ゲート電極(5)および該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程と、
    または、工程c1)〜e1)に代えて、
    c2)該第1の誘電体層(4)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
    d2)該ゲート電極(5)および該第1の誘電体層(4)上に、請求項1〜8のいずれか一項で定義される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
    e2)該中間層(7)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程と
    を含む方法。
  15. a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程と、
    a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程と、
    b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程と、
    c1)該第1の誘電体層(4)上に、請求項1〜12のいずれか一項で定義される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
    c2)該中間層(7)の最上部に硬化性または硬化された材料の層(8)を堆積し、任意工程として、該材料を硬化する工程と、
    d1)該中間層(7)または該硬化層(8)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
    e1)任意工程として、該ゲート電極(5)および該中間層(7)または該硬化層(8)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程と
    を含む請求項13に記載の方法。
  16. a1)基板(1)上にソースおよびドレイン電極(2)を堆積する工程と、
    a2)該基板(1)および該ソースおよびドレイン電極(2)上にOSC材料の層(3)を堆積する工程と、
    b)該OSC層(3)上に、誘電体材料の第1の層(4)を堆積する工程と、
    c2)該第1の誘電体層(4)の少なくとも一部の上に、ゲート電極(5)を堆積する工程と、
    d2)該ゲート電極(5)および該第1の誘電体層(4)上に、請求項1〜12のいずれか一項で定義される通りの少なくとも1つの中間層(7)を堆積する工程と、
    d3)該中間層(7)の最上部に硬化性または硬化された材料の層(8)を堆積し、任意工程として、該材料を硬化する工程と、
    e2)該中間層(7)または該硬化層(8)上に、誘電体材料の第2の層(6)を堆積する工程と
    を含む請求項13に記載の方法。
JP2011505391A 2008-04-24 2009-03-26 電子装置 Pending JP2011523201A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08007889.2 2008-04-24
EP08007889 2008-04-24
PCT/EP2009/002232 WO2009129912A1 (en) 2008-04-24 2009-03-26 Electronic device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011523201A true JP2011523201A (ja) 2011-08-04

Family

ID=41216449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011505391A Pending JP2011523201A (ja) 2008-04-24 2009-03-26 電子装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US8426848B2 (ja)
EP (1) EP2269244B1 (ja)
JP (1) JP2011523201A (ja)
KR (1) KR101581065B1 (ja)
CN (1) CN102017210B (ja)
DE (1) DE112009000831T5 (ja)
GB (1) GB2471405B (ja)
TW (1) TWI493764B (ja)
WO (1) WO2009129912A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023361A (ja) * 2010-06-17 2012-02-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 光エネルギー架橋性有機薄膜トランジスタ絶縁層材料、オーバーコート絶縁層及び有機薄膜トランジスタ
JP2013171868A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機薄膜トランジスタ絶縁層材料
WO2019065056A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 住友化学株式会社 有機薄膜トランジスタ
WO2019065055A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 住友化学株式会社 有機薄膜トランジスタ

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI443829B (zh) 2010-04-16 2014-07-01 Ind Tech Res Inst 電晶體及其製造方法
WO2012002246A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機光電変換素子およびそれを用いた太陽電池
EP2625730A1 (en) * 2010-10-07 2013-08-14 Georgia Tech Research Corporation Field-effect transistor and manufacturing process thereof
FR2980040B1 (fr) * 2011-09-14 2016-02-05 Commissariat Energie Atomique Transistor organique a effet de champ
WO2014008971A1 (en) 2012-07-13 2014-01-16 Merck Patent Gmbh Organic electronic device comprising an organic semiconductor formulation
WO2014023392A1 (en) 2012-08-09 2014-02-13 dedeMERCK PATENT GMBH Organic semiconducting formulation
US20150060768A1 (en) * 2013-08-13 2015-03-05 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Method to improve performance characteristics of transistors comprising graphene and other two-dimensional materials
JP6180975B2 (ja) 2014-03-19 2017-08-16 株式会社東芝 電子デバイス及びその製造方法
US9954191B2 (en) 2014-04-16 2018-04-24 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Polar elastomers for high performance electronic and optoelectronic devices
CN105845721B (zh) * 2016-05-20 2019-02-22 京东方科技集团股份有限公司 一种顶栅结构及其制备方法、薄膜晶体管、阵列基板以及显示设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513788A (ja) * 2001-12-19 2005-05-12 アベシア・リミテッド 有機誘電体を有する有機電界効果トランジスタ
JP2007258282A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Seiko Epson Corp 半導体装置、半導体装置の製造方法および記憶装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5630941A (en) 1992-12-23 1997-05-20 Burger; Wolfgang Permanent hydrophilic modification of fluoropolymers
JPH0718214A (ja) 1993-06-30 1995-01-20 Japan Synthetic Rubber Co Ltd フッ化ビニリデン系塗料組成物
US5861235A (en) 1996-06-26 1999-01-19 Dow Corning Asia, Ltd. Ultraviolet-curable composition and method for patterning the cured product therefrom
CA2394881A1 (en) * 1999-12-21 2001-06-28 Plastic Logic Limited Solution processed devices
GB2393578B (en) * 2001-07-09 2005-10-26 Plastic Logic Ltd Lamellar polymer architecture
US6690029B1 (en) 2001-08-24 2004-02-10 University Of Kentucky Research Foundation Substituted pentacenes and electronic devices made with substituted pentacenes
GB0130321D0 (en) * 2001-12-19 2002-02-06 Avecia Ltd Electronic devices
JP4646804B2 (ja) * 2003-03-28 2011-03-09 株式会社ピーアイ技術研究所 架橋ポリイミド、それを含む組成物及びその製造方法
ATE475971T1 (de) 2003-11-28 2010-08-15 Merck Patent Gmbh Organische halbleiterschicht-formulierungen mit polyacenen und organischen binderpolymeren
US20070190871A1 (en) 2004-05-07 2007-08-16 Malay Patel Sealing material
JP5109223B2 (ja) * 2004-08-04 2012-12-26 ソニー株式会社 電界効果型トランジスタ
US7323514B2 (en) * 2004-12-30 2008-01-29 3M Innovative Properties Company Low refractive index fluoropolymer coating compositions for use in antireflective polymer films
US20060214154A1 (en) 2005-03-24 2006-09-28 Eastman Kodak Company Polymeric gate dielectrics for organic thin film transistors and methods of making the same
US20070023141A1 (en) 2005-07-29 2007-02-01 Tyco Electronics Corporation Hot melt adhesive for PTFE
US7569415B2 (en) * 2005-09-30 2009-08-04 Alcatel-Lucent Usa Inc. Liquid phase fabrication of active devices including organic semiconductors
WO2007125671A1 (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha 電界効果トランジスタ
EP1936712A1 (en) * 2006-12-23 2008-06-25 ETH Zürich Organic field-effect transistors with polymeric gate dielectric and method for making same
KR101475097B1 (ko) 2007-04-25 2014-12-23 메르크 파텐트 게엠베하 전자 디바이스의 제조 방법

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513788A (ja) * 2001-12-19 2005-05-12 アベシア・リミテッド 有機誘電体を有する有機電界効果トランジスタ
JP2007258282A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Seiko Epson Corp 半導体装置、半導体装置の製造方法および記憶装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7013003188; Barbara Stadlover et al.: '"High-mobility pentacene organic field-effect transistors with a high-dielectric-constant fluorinat' Applied Physics Letters Vol.86, 20050610, P.242902, American Institute of Physics *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023361A (ja) * 2010-06-17 2012-02-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 光エネルギー架橋性有機薄膜トランジスタ絶縁層材料、オーバーコート絶縁層及び有機薄膜トランジスタ
JP2013171868A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機薄膜トランジスタ絶縁層材料
WO2019065056A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 住友化学株式会社 有機薄膜トランジスタ
WO2019065055A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 住友化学株式会社 有機薄膜トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20110037064A1 (en) 2011-02-17
GB2471405B (en) 2012-06-06
GB2471405A (en) 2010-12-29
TW201001778A (en) 2010-01-01
KR101581065B1 (ko) 2015-12-29
GB201015094D0 (en) 2010-10-27
TWI493764B (zh) 2015-07-21
CN102017210B (zh) 2013-05-29
US8426848B2 (en) 2013-04-23
WO2009129912A1 (en) 2009-10-29
KR20110008267A (ko) 2011-01-26
CN102017210A (zh) 2011-04-13
EP2269244B1 (en) 2015-05-27
EP2269244A1 (en) 2011-01-05
DE112009000831T5 (de) 2011-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011523201A (ja) 電子装置
JP5727294B2 (ja) 有機誘電体を有する有機電界効果トランジスタ
JP5657379B2 (ja) 電子装置の製造方法
CN108886096B (zh) 含有双吖丙啶的有机电子组合物和其器件
TWI326926B (en) Improvements in and relating to organic semiconducting materials
KR101615398B1 (ko) 절연막 형성용 잉크 조성물, 상기 잉크 조성물로 형성된 절연막
TW201114084A (en) Solution processable passivation layers for organic electronic devices
US9112153B2 (en) Surface modification
US8623745B2 (en) Composition for forming gate insulating film for thin-film transistor
WO2009113549A1 (ja) 画像形成用下層膜組成物
EP2636056A1 (en) Polyimides as dielectric
JP2009071281A (ja) フッ素重合体上の接着層
US8821962B2 (en) Method of forming dielectric layer with a dielectric composition
US20100133518A1 (en) Gate insulating film forming agent for thin-film transistor
JP4572515B2 (ja) 電界効果トランジスタ
JP2012509986A (ja) 有機電子装置の調製方法
TW200815543A (en) Coating liquid for gate insulating film, gate insulating film and organic transistor
US9525135B2 (en) Thixotropic composition
CN114450812A (zh) 通过调节机械性能对电介质的应力响应和粘附行为的改变

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131125

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304