JP2011514903A - イソソルビド誘導体、ならびに香味修飾剤、食味物質、および香味強化剤としてのその使用 - Google Patents

イソソルビド誘導体、ならびに香味修飾剤、食味物質、および香味強化剤としてのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、下に示す式を有するイソソルビド誘導体およびそのある亜属または種を、食品、飲料、および他の食用組成物中の香味または食味修飾剤、特に味わい(「うま味」)食味修飾剤、味わい香味剤および味わい香味強化剤として提供する。本発明は、イソソルビド誘導体ならびに食品、飲料、および他の食用または非食用組成物のための、香味または食味修飾剤、たとえば香味料または香味剤および香味または食味強化剤、さらに詳細には味わい(savory)(「うま味」)食味修飾剤、味わい香味剤および味わい香味強化剤としてのその使用に関する。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2008年3月3日に出願された米国仮特許出願第61/033,140号(発明の名称:ISOSORBIDE DERIVATIVES AND THEIR USE AS FLAVOR MODIFIERS, TASTANTS, AND TASTE ENHANCERS)および、2008年12月19日に出願された米国仮特許出願第61/139,421号(発明の名称:ISOSORBIDE DERIVATIVES AND THEIR USE AS FLAVOR MODIFIERS, TASTANTS, AND TASTE ENHANCERS)に対する優先権を主張し、これらの内容は、すべての目的のためにその全体を参考として援用される。
発明の背景
本発明は、イソソルビド誘導体ならびに食品、飲料、および他の食用または非食用組成物のための、香味または食味修飾剤、たとえば香味料または香味剤および香味または食味強化剤、さらに詳細には味わい(savory)(「うま味」)食味修飾剤、味わい香味剤および味わい香味強化剤としてのその使用に関する。
発明の背景
数世紀にわたって、各種の天然および非天然組成物および/または化合物は食品、飲料および/または食用組成物に、その食味を改善するために添加されてきた。わずか数種類の基本的な「食味」(甘味、酸味、苦味、塩味、および「うま味」/味わい)があることが長く知られているが、食味認識の生物学的および生化学的基礎は十分に理解されておらず、大半の食味改善剤または食味修飾剤は、主に単純な試行錯誤プロセスによって見出されてきた。
5つの公知の基本的食味の1つは、グルタミン酸モノナトリウム(「MSG」)の「味わい」すなわち「うま味」香味であり、これは多くの食品および飲料組成物にその「味わい」香味を望ましく改善するために現在一般に添加されている。MSGは一部の人々で有害反応を生じることが公知であるが、MSGの人工代用物の特定にはほとんど進歩が見られていない。2、3の天然発生型物質が味わい香味剤としてMSGの有効性を上昇または増強することが可能であるため、所与の香味用途に必要なMSGがより少なくなることが公知である。たとえば天然発生型ヌクレオチド化合物のイノシンモノリン酸(IMP)またはグアノシンモノリン酸(GMP)は、MSGの味わい食味に対する相乗および/または乗数効果を有することが公知である。それにもかかわらず、IMPおよびGMPは、合成するにしても、天然源から単離して精製するにしても、困難かつ高価であり、それゆえ食品組成物における多くの商業的要求への実用化は限定されている。たとえばIMPまたはGPM添加剤に対する要求を代替するための、MSG自体の香味を提供および/もしくは代替する、または存在する任意のMSGの有効性を倍増させる、より安価な化合物は、非常に貴重となるだろう。コストおよび考えられる健康上のリスクを最小限に抑えるために、この化合物を低濃度で使用できる場合、このことは特に当てはまる。
近年、バイオテクノロジーにおける、特に食味認識の基礎的な生物学的および生化学的現象の理解における実質的な進歩が遂げられた。たとえば、食味認識に関与する味覚受容体が哺乳動物で最近同定された。特に、食味認識に関与すると考えられるGタンパク質共役受容体の2つの異なるファミリ、T2RおよびT1Rが同定された。(たとえばNelsonら、Cell(2001)106(3):381−390;Adlerら、Cell(2000)100(6):693−702;Chandrashekarら、Cell(2000)100:703−711;Matsunamiら、Nature(2000)404:601−604;Liら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(2002)99:4962−4966;Montmayeurら、Nature Neuroscience(2001)4(S):492−498:米国特許第6,462,148号;およびPCT国際公開第WO 02/06254号、同第WO 00/63166号技術、同第WO 02/064631号、および同第WO 03/001876号、ならびに米国特許出願US 2003−0232407 A1を参照)。上で引用した論文、特許出願および発行された特許の開示全体は、a)T2RおよびT1R哺乳動物味覚受容体タンパク質の独自性および構造の開示;b)株化細胞でこれらの受容体を人工的に発現させる方法;c)潜在的な「味わい」香味剤としての化合物をスクリーニングするために、得られた株化細胞を使用すること;ならびにd)標的化合物の存在下での蛍光イメージングによる、T1R1/T1R3またはT1R2/T1R3受容体活性を測定するアッセイおよび/または高スループットスクリーンを含むすべての目的のために、参照により本明細書に組み入れられる。
T2Rファミリは苦味認識に関与する25を超える遺伝子を含むのに対して、T1Rファミリは、3つのメンバーT1R1、T1R2およびT1R3のみを含む。(Liら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(2002)99:4962−4966を参照)。最近、あるT1Rメンバーが好適な哺乳動物株化細胞中で同時発現されたときに、集合して機能的味覚受容体を形成することが、WO 02/064631および/またはWO 03/001876に開示された。特に、好適な宿主細胞でのT1R1およびT1R3の同時発現によって、グルタミン酸モノナトリウムを含む味わい味覚刺激に応答する、機能的T1R1/T1R3味わい(「うま味」)味覚受容体が生じることが見出された。(Liら(同上))。
最近、ある化合物のうま味および/もしくは甘味物質としての使用、ならびに/またはMSGの「うま味」食味、および/もしくは多様な天然および人工甘味料の甘味の相乗強化剤を開示する、ある米国および国際特許出願が本出願人らの数名によって出願された。たとえば2003年8月6日に出願された米国特許仮出願第60/494,071号、2004年3月9日に出願された米国特許仮出願第60/552,064号、2004年8月6日に出願され、2005年4月21日に特許文献1として公開された米国特許出願番号10/913,303;ならびに2004年8月6日に出願され、2005年5月12日に特許文献2として公開されたPCT特許出願番号PCT/US04/25419、および2005年2月17日に公開された特許文献3を参照。上で引用した特許出願の開示全体は、潜在的な「味わい」または甘味香味剤もしくは強化剤として作用することができる化合物の独自性および構造のその開示を含むすべての目的のために、この参照により本明細書に組み入れられる。それにもかかわらず、新たな改良食味増強化合物への要求が引き続きある。
米国特許出願公開第2005−0084506号明細書 国際公開第2005/041684号 国際公開第2005/015158号
一態様において、本発明は、構造式(I)を有する化合物
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;ならびに
以下の条件を有する:(a)Aがトリアゾールまたはテトラゾールであるとき;ここで−X−Zは、−O−アルキル、−O−アシル、またはスルホンアミドでない;(b)Aがテトラゾールであり、Zがシクロへキシルであるとき;ここでXは、−NH−C(O)−、−NH−C(O)−NH−でない;および(c)Aが共有結合であるとき、ここでYは水素ではない。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを含む組成物を提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
別の態様において、本発明は、組成物の味わい食味を調節する方法であって、組成物を少なくとも1つの式(I)の化合物:
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグと化合させることを含む方法を提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
図1は、70秒間の評価期間、n=33(パネリスト17名×1回×第1日およびパネリスト16名×1回×第2日)での2回の、パネル平均うま味強度評価を示すグラフである。 図2は、試料3個に対する70秒間の、平均うま味強度評価を示すグラフである。
発明の詳細な説明
本発明は、本発明の各種の実施形態の以下の詳細な説明および本明細書に含まれる実施例を、ならびに化学図および表ならびにその上記および以下の説明を参照することによって、より容易に理解することができる。本化合物、組成物、および/または方法を開示および説明する前に、請求項によって特に別途指摘しない限り、本発明は具体的な食品もしくは食品調製方法、具体的な食用担体もしくは調合物、または本発明の化合物を経口投与を目的とする食用製品または組成物に調合する特定の方式に限定されないことが理解されるべきであるのは、関連分野の当業者がこのようなことがもちろん変わり得ることを十分に認識しているためである。本明細書で使用する用語が特定の実施形態を説明する目的のみのためであり、制限するものではないことも理解されるべきである。
定義
「食用的に許容される担体または賦形剤」は、本発明の化合物の生物学的有効性が最大化されるように、本発明の化合物を分散/希釈形で投与するために、本発明の化合物の所望の分散投薬形を調製するために使用される固体または液体媒体および/または組成物である。食用的に許容される担体は多くの一般的な食品構成要素、たとえば中性、酸性または塩基性pHの水、果汁または野菜汁、酢、マリネ、ビール、ワイン、牛乳またはコンデンスミルクなどの天然水/脂肪乳濁物、食用油およびショートニング、脂肪酸およびそのアルキルエステル、プロピレングリコールの低分子量オリゴマー、脂肪酸のグリセリルエステル、およびこのような疎水性物質の水性媒体による分散物または乳濁物、塩化ナトリウムなどの塩、小麦粉、エタノールなどの溶媒、野菜粉末もしくは小麦粉などの固体可食希釈剤、または他の液体ビヒクル;分散助剤または懸濁助剤;界面活性剤;等張剤;増粘剤または乳化剤、保存料;固体結合剤;滑沢剤などを含む。
「香味」は本明細書では、甘み、酸味、塩味、苦味、うま味、およびその他を含む、対象の食味および/または匂いの認識を指す。対象はヒトまたは動物であり得る。
「香味剤」は本明細書では、動物またはヒトにおいて香味または食味を誘起する化合物またはその生物学的に許容される塩を指す。
「香味修飾剤」は本明細書では、動物またはヒトにおいて天然または合成香味剤の食味および/または匂いを調節(強化または増強、ならびに誘起を含む)する化合物またはその生物学的に許容される塩を指す。
「香味強化剤」は本明細書では、天然または合成香味剤の食味または匂いを強化および/または倍増する化合物もしくはその生物学的に許容される塩、または香味強化剤を含む食用組成物を指す。
「味わい(savory)風味」は本明細書では、動物またはヒトにおいて通例MSG(グルタミン酸モノナトリウム)によって誘起される味わいのある「うま味」食味を指す。
「味わい香味剤」、「味わい化合物」または「味わい受容体活性化化合物」は本明細書では、対象において検知可能な味わい風味を誘発する化合物またはその生物学的に許容される塩、すなわちMSG(グルタミン酸モノナトリウム)またはT1R1/T1R3受容体をインビトロで活性化する化合物を指す。対象はヒトまたは動物であり得る。本発明の化合物は、味わい香味剤/化合物である。
「味わい香味修飾剤」は本明細書では、動物またはヒトにおいて天然または合成味わい香味剤、たとえばグルタミン酸モノナトリウム(MSG)の味わい食味を調節(強化または増強、誘起、および遮断を含む)する化合物またはその生物学的に許容される塩を指す。
「味わい香味強化剤」は本明細書では、動物またはヒトにおいて天然または合成味わい香味剤、たとえばグルタミン酸モノナトリウム(MSG)の味わい食味を強化または増強する化合物またはその生物学的に許容される塩を指す。
「うま味受容体活性化化合物」は本明細書では、うま味受容体を活性化する化合物、たとえばT1R1/T1R3受容体を活性化する化合物を指す。
「うま味受容体調節化合物」は本明細書では、うま味受容体を調節(活性化、強化または遮断)する化合物を指す。
「うま味受容体強化化合物」は本明細書では、天然または合成うま味受容体活性化化合物、たとえばグルタミン酸モノナトリウム(MSG)の効果を強化または増強する化合物を指す。
「味わい香味調節量」は本明細書では、ヒト対象によって十分に認識される、食用または医用製品または組成物、またはその前駆体において味わい食味を変化させる(上昇または低下のどちらか)のに十分である、式(I)の化合物の量を指す。本発明の多くの実施形態において、大半のヒト対象が複素環式化合物を含む食用組成物の味わい食味の調節を認識するためには、少なくとも約0.001ppmの複素環式化合物が存在する必要があるだろう。所望の程度の味わい香味調節を経済的に提供するために通例利用されるであろう広範な濃度範囲は約0.001ppm〜100ppmであり、または狭い範囲は約0.1ppm〜約10ppmであり得る。味わい香味調節量の代わりの範囲は、約0.01ppm〜約30ppm、約0.05ppm〜約15ppm、約0.1ppm〜約5ppm、または約0.1ppm〜約3ppmであり得る。
「味わい香味強化量」は本明細書では、動物またはヒトに認識されるような、食用または医用製品または組成物における天然または合成香味剤、たとえばグルタミン酸モノナトリウム(MSG)の食味を強化するのに十分である化合物の量を指す。味わい香味強化量の広範な範囲は、約0.001ppm〜100ppmであり、または狭い範囲は約0.1ppm〜約10ppmであり得る。味わい香味強化量の代わりの範囲は、約0.01ppm〜約30ppm、約0.05ppm〜約15ppm、約0.1ppm〜約5ppm、または約0.1ppm〜約3ppmであり得る。
「うま味受容体調節量」は本明細書では、うま味食味受容体タンパク質を調節(活性化、強化または遮断)するのに十分である化合物の量を指す。本発明の多くの実施形態において、うま味受容体調節量は、少なくとも約1pM、または少なくとも約1nM、または少なくとも約10nM、または少なくとも約100nM(すなわち約0.1μM)である。「T1R1/T1R3受容体調節または活性化量」は、T1R1/T1R3受容体を調節または活性化するのに十分である化合物の量である。これらの量は好ましくは、うま味受容体調節量と同じである。
「うま味受容体」は、味わい化合物によって調節することができる味覚受容体である。好ましくは、うま味受容体はGタンパク質共役受容体であり、さらに好ましくは、うま味受容体はT1R1/T1R3受容体である。
本発明の化合物は、うま味受容体を調節して、好ましくはT1R1/T1R3受容体のアゴニストである。本受容体のアゴニストは、Gタンパク質シグナル伝達カスケードを活性化する効果を有する。多くの場合で、化合物の受容体に対するアゴニストの効果によっても、食味試験で味わい香味の認識が生じる。したがって、このような本発明の化合物は、一部のたとえば食用製品では耐容性が良好でないMSGの代用物または強化剤として作用することが好ましい。
さらに、本アゴニストの効果は、本発明の化合物がMSGなどの別の味わい香味剤と組合されたときに発生する、相乗的な味わい食味効果にも関与している。ヌクレオチド、IMPまたはGMPは、MSGの味わい香味を強化するためにMSGに慣習的に添加されるので、同じ味わい香味を供給するためには、MSG単独と比較して、比較的少ないMSGが必要とされる。したがって、本発明の化合物をMSGなどの別の味わい香味剤と組合せることによって好都合なことに、香味強化剤としてIMPなどの高価なヌクレオチドを添加する必要が排除され、さらに味わい化合物またはMSG単独と比較して同じ味わい香味を提供するために必要なMSGなどの味わい化合物の量が同時に低減される、またはなくなることが望ましい。
「相乗効果」は、個々の化合物それぞれに関連する食味効果または風味関連効果の総和と比較された、味わい化合物または受容体活性化化合物の組合せの強化された味わい風味に関連する。味わい強化化合物の場合、MSGの有効性に対する相乗効果は、2.0以上の、または好ましくは5.0以上の、または10.0以上の、または15.0以上のEC50比(本明細書の以下で定義する)を有する式(I)の化合物について指摘され得る。
本明細書に記載する化合物が1個以上のキラル中心を含むとき、このようなキラル中心の空間的配置は独立して、RもしくはS立体配置、または2つの混合物であり得る。キラル中心はさらに、RもしくはSまたはR、Sまたはd、D、l、Lもしくはd、l、D、Lと指定することができる。対応して、本発明の化合物は、その化合物が光学活性形で存在できる場合、エナンチオマーのラセミ混合物の形で、または実質的に単離および精製形の別個のエナンチオマーのどちらかの形で、または任意の相対的な割合のエナンチオマーを含む混合物として存在することができる。本明細書の請求項でそのように指摘される場合、健康上または効率上のどちらかの理由で、開示された潜在的に光学活性の複素環式化合物の単一のエナンチオマーが所望ならば、好ましくはそのエナンチオマーは、少なくとも約80%の、または少なくとも約90%の、または少なくとも約95%の、または少なくとも約98%の、または少なくとも約99%の、または少なくとも約99.5%のエナンチオマー過剰で存在する。
本明細書で使用するように、「炭化水素残基」または「炭化水素ラジカル」は、炭素原子および水素原子のみを含有するより大型の化学化合物内の化学下位基またはラジカルを指す。炭化水素残基は、脂肪族または芳香族、直鎖、環式、分枝、飽和または不飽和であり得る。多くの実施形態において、炭化水素残基は、次元サイズおよび分子量が限定されており、1〜18個の炭素原子、1〜16個の炭素原子、1〜12個の炭素原子、1〜10個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を含み得る。
炭化水素残基は、「置換された」と説明されるとき、1個以上の独立して選択されたヘテロ原子、たとえばO、S、N、P、もしくはハロゲン(フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素)、または置換残基の炭素原子および水素原子に加えてヘテロ原子を含有する1個以上の置換基(OH、NH、NO、SOHなど)を含有するか、またはそれにより置換されている。置換炭化水素残基は、カルボニル、アミノ、ヒドロキシル基なども含有し得るか、または炭化水素残基の「主鎖」に挿入されたヘテロ原子も含有し得る。
本明細書で使用するように、「無機」基または残基は、炭素を含まないが、H、O、N、S、1個以上のハロゲンから成る群より独立して選択される1個以上の原子を好ましくは含む周期律表からの他のヘテロ原子、またはアルカリ金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンを含有する1〜16個の原子を有する、本明細書で開示または請求される有機分子上の中性、カチオン性、またはアニオン性ラジカル置換基を指す。無機ラジカルの例は、これに限定されるわけではないが、H、Na+、Ca++およびK+、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を含むハロゲン、OH、SH、SOH、SO 、POH、PO 、NO、NOまたはNHなどを含む。
本明細書で使用するように、「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、それぞれ飽和である、少なくとも1個の2重結合を有し不飽和である、および少なくとも1個の3重結合を有し不飽和である、直鎖および分枝鎖および環式1価置換基を含む。
「アルキル」は、直鎖または分枝炭素鎖を有する非環式炭化水素化合物の構造から水素を除去し、水素原子を別の原子または有機もしくは無機置換基で置換することによって、アルカンから概念的に形成することができる炭化水素基を指す。本発明のいくつかの実施形態において、アルキル基は「C1−C6アルキル」、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、アミル、tert−アミル、ヘキシルなどである。本発明の多くの実施形態は、これに限定されるわけではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル基を含む「C1−C4アルキル」基(代わりに「低級アルキル」基と呼ばれる)を含む。本発明の好ましいアルキル基のいくつかは、3個以上の炭素原子、好ましくは3〜16個の炭素原子、4〜14個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有する。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素間2重結合を含むアルキル基または残基に構造的に類似している。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、4−ヘプテニル、5−ヘプテニル、6−ヘプテニルはもちろんのこと、直鎖または分枝鎖のジエンおよびトリエンによっても例示される「C2−C7アルケニル」である。他の実施形態において、アルケニルは2〜4個の炭素原子に限定される。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素間3重結合を含むアルキル基またはラジカルに類似している。好ましいアルキニル基は、「C2−C7アルキニル」、たとえばエテニル、プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、2−ヘプチニル、3−ヘプチニル、4−ヘプチニル、5−ヘプチニルはもちろんのこと、「エン−イン」を含む直鎖および分枝鎖のジ−およびトリ−インもである。
「置換アルキル」、「置換アルケニル」、「置換アルキニル」、および「置換アルキレン」という用語は、本明細書に記載するようなアルキル、アルケニル、またはアルキニル基もしくはラジカルを指し、ここで1個以上の水素原子は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、SH、C1−C7アルコキシ、またはアルコキシ−アルキル、オキソ、C3−C7シクロアルキル、ナフチル、アミノ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、グアニジノ、複素環、置換複素環、イミダゾリル、インドリル、ピロリジニル、C1−C7アシル、C1−C7アシルオキシ、ニトロ、カルボキシ、カルバモイル、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド、シアノ、メチルスルホニルアミノ、チオール、C1−C4アルキルチオまたはC1−C4アルキルスルホニル基を含むことができる、1個以上の、好ましくは1または2個の独立して選択される有機または無機置換基またはラジカルによって概念的に置換されている。置換アルキル基は、同じ置換基によってまたは異なる置換基によって1回以上、好ましくは1回または2回置換され得る。本発明の多くの実施形態において、実質的なアルキルの置換基の好ましい群は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基を含む。上の置換基のリストを含む本発明の多くの実施形態において、置換基のなおさらに好ましい基は、ヒドロキシ、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、およびトリフルオロメトキシ基を含む。
上の置換アルキル基の例は、2−オキソ−プロパ−1−イル、3−オキソ−ブタ−1−イル、シアノメチル、ニトロメチル、クロロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、テトラヒドロピラニルオキシメチル、トリチルオキシメチル、プロピオニルオキシメチル、アミノメチル、カルボキシメチル、アリルオキシカルボニルメチル、アリルオキシカルボニルアミノメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、t−ブトキシメチル、アセトキシメチル、クロロメチル、トリフルオロメチル、6−ヒドロキシヘキシル、2,4−ジクロロ(n−ブチル)、2−アミノプロピル、1−クロロエチル、2−クロロエチル、1−ブロモエチル、2−クロロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1−ヨードエチル、2−ヨードエチル、1−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、1−ブロモプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、1−フルオロプロピル、2−フルオロプロピル、3−フルオロプロピル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、N−ベンゾイル−2−アミノエチル、N−アセチル−2−アミノエチル、N−ベンゾイル−1−アミノエチル、N−アセチル−1−アミノエチルなどを含む。
置換アルケニル基の例は、スチレニル、3−クロロ−プロペン−1−イル、3−クロロ−ブテン−1−イル、3−メトキシ−プロペン−2−イル、3−フェニル−ブテン−2−イル、1−シアノ−ブテン−3−イルなどを含む。幾何異性は重要ではなく、所与の置換2重結合についての幾何異性体をすべて含むことができる。
置換アルキニル基の例は、フェニルアセチレン−1−イル、1−フェニル−2−プロピン−1−イルなどを含む。
「ヘテロアルキル」は、炭素原子の1個以上(および場合により任意の結合した水素原子)がそれぞれ相互から独立して、同じまたは異なるヘテロ原子またはヘテロ原子基によって置換されているアルキル基を指す。炭素原子を置換できる代表的なヘテロ原子またはヘテロ原子基は、これに限定されるわけではないが、O、S、N、Si、−NH−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NH−、−S(O)NH−などおよびその組合せを含む。ヘテロ原子またはヘテロ原子基は、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基の任意の内部位置に配置され得る。これらの基に含まれることが可能な代表的なヘテロ原子基は、これに限定されるわけではないが、−O−、−S−、−O−O−、−S−S−、−O−S−、−NR−、=N−N=、−N=N−、−N=N−NR−、−PR−、−P(O)−、−POR−、−O−P(O)−、−SO−、−SO−、−SnR−などを含み、ここでRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたは置換ヘテロアリールアルキルである。
「ハロアルキル」は、対応するアルキル基の1個以上の水素がハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素)によって置換されている、置換アルキル基または残基である。好ましいハロアルキルは、1〜4個の炭素原子を有することができる。好ましいハロアルキル基の例は、トリフルオロメチル基およびペンタフルオロエチル基を含む。
ハロアルコキシ基は、アルコキシ基のR基からの1個以上の水素がハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素)であるアルコキシ基または残基である。好ましいハロアルコキシ基は、1〜4個の炭素原子を有することができる。好ましいハロアルコキシの例は、トリフルオロメトキシ基およびペンタフルオロメトキシ基を含む。
「オキソ」という用語は、炭素原子に2重結合した酸素原子によって置換された2個のさらなる炭素原子に結合され、それによりケトンラジカルまたは残基を形成する炭素原子を示す。
「アルコキシ」または「アルコキシル」は、−ORラジカルまたは基を指し、ここでRはアルキルラジカルである。いくつかの実施形態において、アルコキシ基はC1−C8であることが可能であり、他の実施形態において、C1−C4アルコキシ基であることが可能であり、ここでRは低級アルキル、たとえばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基および同様のアルコキシ基である。「置換アルコキシ」という用語は、R基が置換アルキル基または残基であることを意味する。置換アルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、およびアルコキシアルキル、たとえばメトキシメチル、メトキシエチル、ポリオキソエチレン、ポリオキソプロピレン、および同様の基を含む。
「アルキルアミン」は、−NHRまたは−NRを指し、ここで各Rは独立してアルキルラジカルである。いくつかの実施形態において、アルキルアミン基はC1−C8であることが可能であり、他の実施形態において、C1−C4アルキルアミン基であることが可能であり、ここでRは低級アルキル基、たとえばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、N,N−メチルエチルアミン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジイソプロピルアミンおよび同様のアルキルアミン基である。
「アルコキシアルキル」は、−R−O−R’基またはラジカルを指し、ここでRおよびR’はアルキル基である。いくつかの実施形態において、アルコキシアルキル基はC1−C8であることが可能であり、他の実施形態において、C1−C4であることが可能である。多くの実施形態において、RおよびR’は低級アルキル基、たとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシおよび同様のアルコキシ基である。アルコキシアルキル基の例は、メトキシメチル、エトキシエチル、メトキシプロピル、およびメトキシブチルならびに同様の基を含む。
「アシルオキシ」は、RCO−エステル基を指し、ここでRは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、または置換ヘテロアリールまたはラジカルであり、ここでRラジカルは、1〜7個のまたは1〜4個の炭素原子を含む。多くの実施形態において、Rはアルキルラジカルであり、このようなアシルオキシラジカルは、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ピバロイルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、ヘプタノイルオキシなどによって例証される。他の実施形態において、R基はC1−C4アルキルである。
本明細書で使用するように、「アシル」は、カルボニル基を介してさらなる有機残基に結合してケトンラジカルまたは基を形成する、アルキル、アルケニル、アルキニルおよび関連するヘテロ形の定義を含む。好ましいアシル基は、「C1−C7アシル」、たとえばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチニル、ペンタノイル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、ベンゾイルなどである。さらに好ましいアシル基は、アセチルおよびベンゾイルである。
「置換アシル」という用語は、R基が1個以上の、好ましくは1または2個のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、アルキル、シクロアルキル、ナフチル、アミノ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、グアニジノ、複素環式環、置換複素環式環、イミダゾイル、インドリル、ピロリジニル、C1−C7アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C7アシル、C1−C7アシルオキシ、ニトロ、C1−C6アルキルエステル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド、シアノ、メチルスルホニルアミノ、チオール、C1−C4アルキルチオまたはC1−C4アルキルスルホニル基によって置換されたアシル基を示す。置換アシル基は、同じ置換基によってまたは異なる置換基によって1回以上、好ましくは1回または2回置換され得る。
C1−C7置換アシル基の例は、4−フェニルブチロイル、3−フェニルブチロイル、3−フェニルプロパノイル、2−シクロヘキサニルアセチル、シクロヘキサンカルボニル、2−フラノイルおよび3−ジメチルアミノベンゾイルを含む。
「カルボシクリル」は本明細書で使用するように、いくつかのまたは全部の炭素原子が1個以上の環構造中に結合された飽和、不飽和、または部分飽和炭化水素ラジカルを示す。カルボシクリルは、シクロアルキル、シクロアルキレン、シクロアルケニル、シクロアルケニレンなど、たとえばシクロヘキシルメチレンを含む。
シクロアルキル残基または基は、1個以上の水素原子が有機または無機置換基によって置換された環式単環式または2環式炭化水素化合物に構造的に関連している。本発明のシクロアルキルは、少なくとも3個から12個まで、またはさらに好ましくは3〜8個の環炭素原子、またはさらに好ましくは4〜6個の環炭素原子を含む。このようなシクロアルキル残基の例は、シクロプロピル環、シクロブチル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環、シクロヘプチル環、シクロオクチル環、および飽和2環式または縮合多環式シクロアルカン、たとえばデカリン基、多環式ノルボルニル基またはアダマンチル基などを含む。
好ましいシクロアルキル基は、「C3−C7シクロアルキル」、たとえばシクロプロピル環、シクロブチル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環またはシクロヘプチル環を含む。同様に、「C5−C7シクロアルキル」という用語は、シクロペンチル環、シクロヘキシル環またはシクロヘプチル環を含む。
「置換シクロアルキル」は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホキシド、C1−C4アルキルスルホニル、C1−C4置換アルキルチオ、C1−C4置換アルキルスルホキシド、C1−C4置換アルキルスルホニル、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C6置換アルキル、C1−C4アルコキシ−アルキル、オキソ(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、フェニル、置換フェニル、フェニルチオ、フェニルスルホキシド、フェニルスルホニル、アミノから独立して選択される1〜4個の、好ましくは1または2個の置換基によって置換された、上で定義したようなシクロアルキル環を示す。置換シクロアルキル基の多くの実施形態において、置換シクロアルキル基は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基を有するであろう。
「シクロアルキレン」という用語は、シクロアルキルラジカルが2個の別個のさらなる基を共に連結する2つの位置で結合される、上で定義したようなシクロアルキルを意味する。同様に、「置換シクロアルキレン」という用語は、シクロアルキルラジカルが2個の別個のさらなる基を共に連結する2つの位置で結合され、少なくとも1個のさらなる置換基をさらに保持する、シクロアルキレンを意味する。
「シクロアルケニル」という用語は好ましくは1、2、もしくは3−シクロペンテニル環、1、2、3もしくは4−シクロヘキセニル環または1、2、3、4または5−シクロヘプテニル環を示すが、「置換シクロアルケニル」という用語は、置換基によって、好ましくはC1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C7アルコキシ、アルコキシ−アルキル、トリフルオロメチル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、オキソ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、フェニル、置換フェニル、アミノ、または保護アミノによって置換された上のシクロアルケニル環を示す。
「シクロアルケニレン」という用語は、シクロアルケニルラジカルが2個の別個のさらなる基を共に連結する2つの位置で結合される、上で定義したようなシクロアルケニル環である。同様に、「置換シクロアルケニレン」という用語は、好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホキシド、C1−C4アルキルスルホニル、C1−C4置換アルキルチオ、C1−C4置換アルキルスルホキシド、C1−C4置換アルキルスルホニル、C1−C6アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C6置換アルキル、C1−C7アルコキシ−アルキル、オキソ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニル、置換フェニル、フェニルチオ、フェニルスルホキシド、フェニルスルホニル、アミノ、または置換アミノ基によってさらに置換されたシクロアルケニレンを意味する。
「ヘテロシクリル」または「複素環式環」という用語は、環内に挿入された1〜5個の環ヘテロ原子、たとえば酸素、硫黄および/または窒素も含む環に結合された1個以上の炭素原子を有する、場合により置換された3〜8員環を示す。複素環式環は、飽和、不飽和または部分不飽和であることが可能であるが、好ましくは飽和である。好ましい不飽和複素環式環は、フラニル環、チオフラニル環、ピロリル環、ピリジル環、ピリミジル環、ピラジニル環、ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、キノリニル環、および同様の芳香族複素環を含む。好ましい飽和複素環式環は、ピペリジル環、アジリジニル環、ピペラジニル環、テトラヒドロフラノ環、ピロリル環、およびテトラヒドロチオフェニル環を含む。
「置換複素環」または「置換複素環式環」という用語は、上述の複素環式環が、たとえば1個以上の、好ましくは1もしくは2個の、同じもしくは異なる置換基によって置換されることを意味し、この置換基が好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、シアノ、ニトロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4置換アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C4アシル、C1−C4アシルオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アルコキシ−アルキルアミノ、1置換)アミノ、(2置換)アミノカルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド、トリフルオロメチル、N−((C1−C6アルキル)スルホニル)アミノ、N−(フェニルスルホニル)アミノ基であり、または縮合環、たとえばベンゾ環によって置換できる。置換複素環式基の多くの実施形態において、置換シクロアルキル基は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基を有するであろう。
「アリール」基は、少なくとも1個の6員芳香族「ベンゼン」環を含む、単環式、結合2環式または縮合2環式ラジカルまたは基を指す。アリール基は、好ましくは6〜12環炭素原子を含み、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、およびテトラヒドロナフチル基によって例示される。アリール基は、各種の有機および/または無機置換基によって場合により置換することが可能であり、ここで置換アリール基はそのすべての置換基と組合されて、全部で6〜18個の、または好ましくは6〜16個の炭素原子を含む。好ましい任意の置換基は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基を含む。
「ヘテロアリール」という用語は、5員または6員共役芳香環系を好ましくは含有する複素環式アリール誘導体を意味し、この芳香環系は不飽和共役複素環式環に挿入された、酸素、硫黄および/または窒素から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する。ヘテロアリール基は、単環式芳香族複素部分、結合2環式芳香族複素部分または縮合2環式芳香族複素部分を含む。ヘテロアリールの例は、フェニル環、ピリジル環、またはピロリル環および同様の不飽和共役芳香族複素に直接結合された、ピリジニル、ピリミジニル、およびピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、フラニル、チオフラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、フタルイミド、チアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、またはフランもしくはチオフランを含む。環系での電子分布に関して芳香族性の特徴を有するいずれの単環式、結合2環式、または縮合2環式ヘテロアリール環系も本定義に含まれる。通例、芳香族複素環系は、3〜12個の環炭素原子ならびに酸素原子、窒素原子、および硫黄原子から独立して選択される1〜5個の環ヘテロ原子を含有する。
「置換ヘテロアリール」という用語は、上述のヘテロアリールがたとえば1個以上の、好ましくは1もしくは2個の、同じもしくは異なる置換基によって置換されることを意味し、この置換基好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C7置換アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C7置換アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C7アシル、C1−C7置換アシル、C1−C7アシルオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド、トリフルオロメチル、N−((C1−C6アルキル)スルホニル)アミノまたはN−(フェニルスルホニル)アミノ基であることができる。置換ヘテロアリール基の多くの実施形態において、置換シクロアルキル基は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基を有するであろう。
同様に、「アリールアルキル」および「ヘテロアリールアルキル」は、通例は1〜6個の炭素の置換または非置換、飽和または不飽和炭素鎖を含む炭素鎖を介して別の残基に結合されている芳香族系および芳香族複素系を指す。これらの炭素鎖はカルボニル基も含むことができ、それゆえ炭素鎖がアシル部分として置換基を提供できるようになる。好ましくは、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルは、アリール基、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールによって任意の位置で置換されたアルキル基である。好ましい基は、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニル−プロピル、4−フェニル−n−ブチル、3−フェニル−n−アミル、3−フェニル−2−ブチル、2−ピリジニルメチル、2−(2−ピリジニル)エチルなども含む。
「置換アリールアルキル」という用語は、好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、アミン、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、グアニジノ、複素環式環、置換複素環式環、C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C7置換アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C7アシル、C1−C7置換アシル、C1−C7アシルオキシ、ニトロ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)−カルボキサミド、N,N−(C1−C6ジアルキル)カルボキサミド、シアノ、N−(C1−C6アルキルスルホニル)アミノ、チオール、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホニル基から選択される1個以上の、好ましくは1または2個の基によってアルキル部分で置換されたアリールアルキル基を指し;ならびに/または得られるビフェニル基について、フェニル基は、好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C7置換アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C7アシル、C1−C7置換アシル、C1−C7アシルオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド、トリフルオロメチル、N−((C1−C6アルキル)スルホニル)アミノ、N−(フェニルスルホニル)アミノ、環式C2−C7アルキレンまたは置換もしくは非置換フェニル基から選択される1個以上、好ましくは1または2個の置換基によって置換され得る。置換アルキルまたはフェニルは、同じであるまたは異なることが可能である、1個以上の、好ましくは1または2個の置換基によって置換され得る。
「置換アリールアルキル」という用語の例は、2−フェニル−1−クロロエチル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、4−(2,6−ジヒドロキシフェニル)−n−ヘキシル、2−(5−シアノ−3−メトキシフェニル)−n−ペンチル、3−(2,6−ジメチルフェニル)プロピル、4−クロロ−3−アミノベンジル、6−(4−メトキシフェニル)−3−カルボキシ−n−ヘキシル、5−(4−アミノメチルフェニル)−3−(アミノエチル)−n−ペンチル、5−フェニル−3−オキソ−n−ペンタ−1−イルなどの基を含む。
「アリールアルキレン」は、上で定義したようにアリールアルキルを規定し、ここでアリールアルキルラジカルは2個の別個のさらなる基を共に連結する2つの位置で結合される。定義は、式:−フェニル−アルキル−およびアルキル−フェニル−アルキル−の基を含む。フェニル環上の置換基は、1,2、1,3または1,4であることが可能である。「置換アリールアルキレン」という用語は、フェニル環またはアルキル基にて好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホキシド、C1−C4アルキルスルホニル、C1−C4置換アルキルチオ、C1−C4置換アルキルスルホキシド、C1−C4置換アルキルスルホニル、C1−C6アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C6置換アルキル、C1−C7アルコキシ−アルキル、オキソ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニル、置換フェニル、フェニルチオ、フェニルスルホキシド、フェニルスルホニル、アミノ、または保護アミノ基によってさらに置換された、上で定義するようなアリールアルキレン基である。
「置換フェニル」という用語は、好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、保護ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C7アルコキシ、C1−C7置換アルコキシ、アルコキシ−アルキル、C1−C7アシル、C1−C7置換アシル、C1−C7アシルオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノ、(1置換)アミノ、(2置換)アミノ、カルボキサミド、N−(C1−C6アルキル)カルボキサミド基、N,N−ジ(C1−C6アルキル)カルボキサミド基、トリフルオロメチル、N−((C1−C6アルキル)スルホニル)アミノ、N−(フェニルスルホニル)アミノまたはフェニルから成る群より選択される1個以上の、好ましくは1または2個の部分によって置換されたフェニル基を規定し、ここでフェニルは、たとえばビフェニルが生じるように、置換または非置換である。置換フェニル基の多くの実施形態において、置換シクロアルキル基は、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基を有するであろう。
「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード原子またはイオンを指す。好ましいハロゲンは、クロロおよびフルオロである。ハロゲン原子を置換基として有する本発明の化合物の多くは関連するうま味味覚受容体に結合するのに非常に有効であるが、このようなハロゲン化有機化合物は、いくつかの場合で、動物にインビボで投与するときに望ましくない毒性特性を有する可能性がある。したがって、式(I)の化合物の各種の実施形態において、ハロゲン原子(フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨード原子を含む)が考えられる置換基として挙げられる場合、本明細書で明示的に検討される置換基の代わりの好ましい基は、ハロゲン基を含まないであろう。
「(1置換)アミノ」という用語は、R基がフェニル、C6−C10置換フェニル、C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C7アシル、C1−C7置換アシル、C2−C7アルケニル、C2−C7置換アルケニル、C2−C7アルキニル、C2−C7置換アルキニル、C7−C12フェニルアルキル、C7−C12置換フェニルアルキルおよび複素環式環から成る基から選択される、アミノ(NHR)基を指す。(1置換)アミノは、「保護(1置換)アミノ」という用語に含まれるようなアミノ保護基をさらに有することができる。
「(2置換)アミノ」という用語は、フェニル、C6−C10置換フェニル、C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C7アシル、C2−C7アルケニル、C2−C7アルキニル、C7−C12フェニルアルキル、およびC7−C12置換フェニルアルキルから成る群より独立して選択される2個の置換基を有するアミノ基(NR)を指す。2個の置換基は、同じでもまたは異なっていてもよい。
「アルキルチオ」という用語は、−SR基を指し、ここでRは場合により置換されたC1−C7またはC1−C4有機基、好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール、または複素環式、たとえばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、t−ブチルチオおよび同様の基である。
「アルキルスルホキシド」という用語は、Rが場合により置換されたC1−C7またはC1−C4有機基、好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール、または複素環式基である−−SOR基、たとえばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、t−ブチルチオおよび同様の基、たとえばメチルスルホキシド、エチルスルホキシド、n−プロピルスルホキシド、イソプロピルスルホキシド、n−ブチルスルホキシド、sec−ブチルスルホキシドなどを示す。
「アルキルスルホニル」という用語は、Rが場合により置換されたC1−C7またはC1−C4有機基である−S(O)R基を示し、たとえばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニルなどを含む。
「フェニルチオ」、「フェニルスルホキシド」、および「フェニルスルホニル」という用語は、R基がフェニル基であるスルホキシド(S(O)−R)、またはスルホン(−SOR)を規定する。「置換フェニルチオ」、「置換フェニルスルホキシド」、および「置換フェニルスルホニル」という用語は、これらの基のフェニルが「置換フェニル」に関して上述のように置換することができることを意味する。
「アルコキシカルボニル」という用語は、Rが好ましくはアルキル基、好ましくはC1−C4アルキル基である、カルボニル基に結合した「アルコキシ」基(すなわちカルボン酸エステル、−C(O)−ORを意味する。「置換アルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基に結合した置換アルコキシを示し、アルコキシは置換アルキルに関して上述のように置換され得る。
「フェニレン」という用語は、フェニルラジカルが2個の別個のさらなる基を連結する2つの位置で結合されるフェニル基を意味する。「フェニレン」の例は、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、および1,4−フェニレンを含む。
「置換アルキレン」という用語は、アルキルラジカルが2個の別個のさらなる基を共に連結する2つの位置で結合され、さらなる置換基をさらに保持するアルキル基を意味する。「置換アルキレン」の例は、アミノメチレン、1−(アミノ)−1,2−エチル、2−(アミノ)−1,2−エチル、1−(アセトアミド)−1,2−エチル、2−(アセトアミド)−1,2−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−エチル、1−(アミノ)−1,3−プロピルを含む。
本発明の化合物の1つ以上は、塩として存在し得る。「塩」という用語は、カルボキシラートアニオンおよびアミン窒素によって生成するこのような塩を含み、後述する有機および無機アニオンおよびカチオンによって生成された塩を含む。さらにこの用語は、塩基性基(たとえば窒素含有複素環またはアミノ基)および有機酸または無機酸による標準酸−塩基反応によって生成する塩を含む。このような酸は、塩酸、フッ化水素酸、トリフルオロ酢酸、硫酸、リン酸、酢酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、パルミチン酸、コール酸、パモ酸、粘液酸、D−グルタミン酸、D−ショウノウ酸、グルタル酸、フタル酸、酒石酸、ラウリン酸、ステアリン酸、サリチル酸(salicyclic)、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ソルビン酸、ピクリン酸、安息香酸、桂皮酸および同様の酸を含む。
「有機または無機カチオン」という用語は、カルボキシラート塩のカルボキシラートアニオンに対する正荷電対イオンを指す。無機正荷電対イオンは、これに限定されるわけではないが、アルカリ金属およびアルカリ土類金属(たとえばリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)ならびに他の2価および3価金属カチオン、たとえばバリウム、アルミニウムなど、ならびにアンモニウム(NHカチオンを含む。有機カチオンは、1級アミン、2級アミン、または3級アミン、たとえばトリメチルアミン、シクロヘキシルアミンの酸処理またはアルキル化に由来するアンモニウムカチオン;および有機カチオン、たとえばジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、フェニルエチルベンジルアンモニウム、ジベンジルエチレンジアンモニウム、および同様のカチオンを含む。たとえば参照により本明細書に組み入れられている、“Pharmaceutical Salts,”Bergeら、J.Pharm.Sci.(1977)66:1−19を参照。上の用語に含まれる他のカチオンは、プロカイン、キニンおよびN−メチルグルコサミンのプロトン化形、ならびに塩基性アミノ酸、たとえばグリシン、オルニチン、ヒスチジン、フェニルグリシン、リジンおよびアルギニンのプロトン化形を含む。さらに、カルボン酸およびアミノ基によって形成された本化合物の任意の両性イオン形は、この用語によって言及される。たとえば、カルボキシラートアニオンに対するカチオンは、RまたはRが(4級アンモニウム)メチル基によって置換されるときに存在するであろう。カルボキシラートアニオンに対する好ましいカチオンは、ナトリウムカチオンである。
本発明の化合物は、溶媒和物および水和物としても存在することができる。それゆえ、これらの化合物は、たとえば水和の水、または母液溶媒の分子の1つ、多数、またはその任意の部分によって結晶化され得る。このような化合物の溶媒和物および水和物は、本発明の範囲に含まれる。
「アミノ酸」という用語は、20種類の天然発生型アミノ酸のいずれかまたは天然型アミノ酸のいずれか1つのD形も含む。さらに、「アミノ酸」という用語は天然発生型アミノ酸の機能的同等物である、D−アミノ酸以外の他の非天然発生型アミノ酸も含む。このような非天然発生型アミノ酸はたとえば、ノルロイシン(「Nle」)、ノルバリン(「Nva」)、L−またはD−ナフタラニン、オルニチン(「Orn」)、ホモアルギニン(homoArg)ならびにどちらも参照により本明細書に組み入れられている、M.Bodanzsky,“Principles of Peptide Synthesis,”1st and 2nd revised ed.,Springer−Verlag,New York,N.Y.,1984 and 1993,およびStewart and Young,“Solid Phase Peptide Synthesis,”2nd ed.,Pierce Chemical Co.,Rockford,Ill.,1984に記載されているものなどの、ペプチド分野で周知であるその他を含む。アミノ酸およびアミノ酸類似体は、商業的に購入できるか(Sigma Chemical Co.;Advanced Chemtech)、または当分野で公知の方法を使用して合成することができる。
明細書および後ろの請求項で使用するように、化学種の残基またはラジカルは、構造断片または部分がその化学種から実際に得られるか否かには無関係に、特定の反応スキームにおける化学種の得られた生成物または後の調合または化学生成物である、構造断片、または部分を指す。それゆえポリエステル中のエチレングリコール残基は、エチレングリコールがポリエステルを調製するために使用されるか否かには無関係に、ポリエステル中の1個以上の−OCHCHO−反復単位を指す。
「有機残基」または「有機ラジカル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子を含む残基またはラジカルを含有する炭素を定義する。有機残基は、1個以上のヘテロ原子を含有できるか、または酸素、窒素、硫黄、リンなどを含むヘテロ原子を介して別の分子に結合することができる。有機残基の例は、これに限定されるわけではないが、アルキルまたは置換アルキル、アルコキシルまたは置換アルコキシル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシアルキル、シクロアルキルまたは置換シクロアルキル、シクロアルケニルまたは置換シクロアルケニル、複素環および置換複素環、アリールおよび置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリール、1または2置換アミノ、アミド基、CN、COH、CHO、COR’、COR’、SR’(式中、R’はアルキルである)などを含む。有機基または残基の種の例は、これに限定されるわけではないが、NH、NHCH、N(CH、COCH、SEt、SCH、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメトキシ、フェニル、フェノキシル、およびピリジル基または残基などを含む。有機残基は、1〜18個の炭素原子、1〜15個の炭素原子、1〜12個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を含むことができる。
本明細書で提供されるような化合物の「有効量」という用語は、所望の機能、たとえばタンパク質機能の所望の調節、または特定の種類の食味認識の誘起を提供する化合物の十分な量を意味する。下で指摘されるように、正確な必要量は、種、年齢、対象の全身状態、食用組成物の具体的な独自性および調合などによって、対象ごとに異なるであろう。それゆえ正確な「有効量」を規定することは不可能である。しかし、適切な有効量は、通例の実験のみを使用して当業者が決定することができる。
「治療的有効量」という用語は、疾患を処置するために患者に投与されるときに、その疾患に対するこのような処置を行うのに十分である、本明細書で提供するような化合物の量を意味する。「治療的有効量」は、化合物、疾患およびその重症度、ならびに処置される患者の年齢、体重などによって変わるであろう。本化合物が製薬組成物に含まれるとき、この化合物は治療的有効量で存在する、または代わりに治療的有効量で存在しないことが可能である。言い換えれば、本化合物が製薬組成物に含まれるとき、この化合物は活性成分または不活性成分のどちらかであることが可能である。
「ビヒクル」は、化合物が共に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤または担体を指す。
明細書および添付請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形の対象を含むことに注意する必要がある。それゆえたとえば、「an aromatic compound(1つの芳香族化合物)」への言及は、芳香族化合物の混合物を含む。さらに「本発明の化合物」、「本化合物」、または「本発明の化合物」は、ラセミ混合物、ジアステレオマー、エナンチオマー、互変異性体、またはその他の任意の異性体もしくは類似体(たとえばN−オキシド)はもちろんのこと、その塩、溶媒和物(たとえば水和物)、エステル、および/またはプロドラッグを含む、一般式(I)および/またはその任意の亜属に含まれる任意の化合物を指す。
範囲は本明細書では、「約」1つの特定の値から、および/または「約」別の特定の値までとして表されることが多い。このような範囲が表されるとき、別の実施形態は一方の特定の値からおよび/または他方の特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「約(about)」の使用によって近似値として表されるとき、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されるであろう。各範囲の終点が他方の終点に関連してはもちろんこと、他方の終点とは独立しても重要であることがさらに理解されるであろう。
「場合による」または「場合により」は、次に説明される事象または状況が起こり得るまたは起こり得ないことと、説明が前記事象または状況が起きる例および起きない例を含むこととを意味する。たとえば「場合により置換された低級アルキル」という句は、その低級アルキル基が置換され得るまたは置換され得ないことと、説明が非置換低級アルキルおよび置換のある低級アルキルの両方を含むこととを意味する。
本発明の化合物
一態様において、本発明は、構造式(I)を有する化合物
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;ならびに
以下の条件を有する:(a)Aがトリアゾールまたはテトラゾールであるとき;ここで−X−Zは、−O−アルキル、−O−アシル、またはスルホンアミドでない;(b)Aがテトラゾールであり、Zがシクロへキシルであるとき;ここでXは、−NH−C(O)−、−NH−C(O)−NH−でない;および(c)Aが共有結合であるとき、ここでYは水素ではない。
式(I)の化合物の一実施形態において、Yは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。式(I)の化合物の別の実施形態において、Yは、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、Aは単環式5または6員ヘテロアリールである。式(I)の化合物の別の実施形態において、Aは
Figure 2011514903
から成る群より選択される構造式を有し、
式中、
Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルから成る群より選択され;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリルであり;および
およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、Aは単環式5員ヘテロアリールであり;Yは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−NR−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)(R)−であり;Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;ならびにR、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は構造式(Ia)
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、もしくはN−オキシドを有し、式中
は、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−C(=NR)−、−C(S)−N(R)−、−C(S)−、−NR−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、または−S(O)−N(R)−であり;
Yは、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
Zは、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;および
Rは、水素、アルキル、または置換アルキルである。
式(Ia)の化合物の一実施形態において、Zは、アルキル、または置換アルキルである。
式(Ia)の化合物の一実施形態において、Zは、アリール、または置換アリールである。
式(Ia)の化合物の一実施形態において、Zは、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールである。
式(Ia)の化合物の一実施形態において、Zは、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである。
別の実施形態において、本発明は、
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
から成る群より選択される構造式を有する化合物
;またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステルおよび/もしくはプロドラッグを提供する。
好ましくは、本発明は、
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
から成る群より選択される構造式を有する化合物、またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステルおよび/もしくはプロドラッグを提供する。
式(I)の化合物の一実施形態において、Aは共有結合であり;Yは、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−N(R)C(S)N(R)−R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)−C(=NR)−N(R)R、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;ならびにR、R、RおよびRはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、Aは共有結合であり;Yは、−N(R)C(O)R、−NR、−N(R)S(O)、−N(R)−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(=NR)OR、−N(R)−C(=NR)−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、または−N(R)−C(O)−C(O)−NRであり;Xは、−−N(R)C(O)−、−N(R)−、−N(R)S(O)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−N(R)C(=NR)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)C(S)−、−N(R)C(S)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(=NR)O−,−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、または−N(R)C(O)N(R)−であり;R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;およびZは、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである。代わりに、Yは、−N(R)C(O)R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(S)NR、−N(R)C(O)NR、−N(R)C(=NR)−NR、または−N(R)S(O)−Rであり;およびXは、−N(R)C(O)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)C(S)N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、または−N(R)S(O)−である。また別の実施形態において、Zは、カルボシクリルまたは置換カルボシクリルである;代わりに、Zは、アルキルまたは置換アルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は構造式(Ib)、
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを有し、式中、Mは、OまたはSであり;ならびにWおよびZはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、アルキルアミン、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである。代わりに、WおよびZはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキルアミン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルから選択される。別の代案において、Zは、カルボシクリルまたは置換カルボシクリルである。一実施形態において、MはSである;代わりの実施形態において、MはOである。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、構造式(Ib’)の化合物、
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを有し、式中、Y’は、−C(O)R、−C(=N−OR)R、−C(S)R、−C(S)NR、−C(O)NR、−C(=NR)−NR、または−S(O)−Rである。式(Ib)の一実施形態において、Y’は、−C(O)R、−C(S)R、−C(S)NR、または−C(O)NRである。いくつかの詳細な実施形態において、Y’は
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
Figure 2011514903
である。上に挙げたY’基のそれぞれは、式(Ib’)のイソソルビド2環式環の窒素原子に、Y’のカルボニル基の炭素原子を介して結合することが理解されるはずである。
別の態様において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグを含む組成物を提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;ならびに
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
別の態様において、本発明は、式Ia、Ib、またはIb’の化合物を含む組成物を提供する。
一実施形態において、組成物は、摂取可能な組成物を含む。本明細書で使用するように、「摂取可能な」および「食用」という用語は、互換的に使用され、口によって取り込むことができる組成物を示す。このような摂取可能な組成物は、消化、医療処置、咀嚼、洗浄などの任意の目的のために取り込まれ得る。別の実施形態において、組成物は食品または飲料を含む。一実施形態において、本発明は、式Iの化合物、その塩、溶媒和物、および/またはエステルを含む飲料品を提供する。別の実施形態において、本発明は、式Iの化合物、その塩、溶媒和物、および/またはエステルを含む食品を提供する。
一実施形態において、組成物は製薬組成物であり、式Iの化合物は不活性成分である。別の実施形態において、組成物は製薬組成物であり、式Iの化合物は活性成分である。また別の実施形態において、組成物は製薬組成物であり、製薬的に許容されるビヒクルをさらに含む。代わりに、本明細書で開示する製薬組成物のいずれも、式Ia、IbもしくはIb’の化合物、またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステルおよび/もしくはプロドラッグを含む。
一態様において、本発明は、組成物の味わい食味を調節する方法であって、組成物を式(I)の少なくとも1つの化合物:
Figure 2011514903
またはその塩、溶媒和物、N−オキシド、エステル、および/もしくはプロドラッグと化合させることを含む方法を提供し、式中:
Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;ならびに
、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである。
別の態様において、本発明は、組成物の味わい食味を調節する方法であって、組成物を式(Ia)、(Ib)または(Ib’)の少なくとも1つの化合物と化合させることを含む方法を提供する。
組成物を調製するための式(I)の化合物の使用
式(I)の化合物およびその各種の化合物亜属および種は、上に記載したように、食用製品のための味わい香味化合物または香味修飾剤であることを意図とする。本明細書の教示および実施例から明らかであるように、多くの式(I)の化合物は、少なくとも約100μM以下の濃度にて、hT1R1/hT1R3「味わい」受容体のアゴニストである。したがって、式(I)の化合物の多くは、MSGの存在または非存在とは無関係に著しい味わい食味を有し、独立した味わい香味剤または食味強化剤としての有用性を有することができる。
それにもかかわらず、高濃度レベルでの式(I)の化合物の投与のコストおよび望ましくない健康上の副作用の両方を最小限に抑えるために、このような人工香味剤をできるだけ少量使用することが好ましい。したがって、式(I)の最良および最も有効な化合物を同定するために、式(I)の化合物を、より低い濃度レベルで味覚受容体アゴニストとしてのその有効性を試験することが望ましい。参照により本明細書にここで組み入れられているWO 03/001876、および特許出願US 2003/0232407 A1に開示されたように、ならびに以下に記載するように、hT1R1/hT1R3「味わい」受容体に対する化合物のアゴニスト活性を測定するための実験室的手順が今や存在する。このような測定方法は通例、「EC50」、すなわち化合物が関連受容体の50%の活性化を引き起こす濃度を測定する。
好ましくは、味わい食味修飾剤である式(I)の化合物は、約10μM未満のhT1R1/hT1R3受容体に対するEC50を有する。さらに好ましくは、このような化合物は、約5μM、3μM、2μM、1μM、または0.5μM未満のhT1R1/hT1R3受容体に対するEC50を有する。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、hT1R1/hT1R3受容体に対するグルタミン酸モノナトリウムのアゴニスト活性の味わい食味調節剤または強化剤である。以下に、いわゆるEC50比のための、すなわちMSGを含有する水に式(I)の化合物を溶解させて、利用可能なhT1R1/hT1R3受容体の50%を活性化するのに必要なMSGの量を化合物が減少させる程度を測定するためのアッセイ手順を記載する。好ましくは、式(I)の化合物は、約1μMの化合物を含む水溶液に溶解されたときに、HEK293−Gα15株化細胞中で発現されたhT1R1/hT1R3受容体に対するグルタミン酸モノナトリウムの観察されるEC50を少なくとも50%低下させるであろう、すなわち化合物は、少なくとも2.0の、または好ましくは3.0、5.0、または7.0のEC50比を有するであろう。
上に明記したアッセイは、味わい食味修飾剤または強化剤特定について式(I)の化合物のうちで最も強力なものを同定するのに有用であり、このようなアッセイの結果は、動物およびヒトにおける実際の味わい食味認識と十分に相関することが考えられるが、最終的にアッセイの結果は、ヒト食味試験によって、少なくとも式(I)の化合物の最も強力なものについて確認することができる。このようなヒト食味試験実験は、対照水溶液と比較して水溶液中の候補化合物を味見することによって、または代わりに実際の食品組成物中の本発明の化合物を味見することによって、十分に定量および制御することができる。
したがって、味わい食味修飾剤または食味剤のより強力なものを同定するために、式(I)の任意の特定の化合物またはその亜属の1つの味わい食味修飾量を含む水溶液は、少なくとも8名のヒト食味試験者のパネルの過半数によって判定されるような味わい食味を有するべきである。
対応して、味わい食味強化剤のより強力なものを同定するために、味わい香味修飾量の式(I)の化合物および12mMグルタミン酸モノナトリウムを含む水溶液には、少なくとも8名のヒト食味試験者のパネルの過半数によって決定されるように、12mMグルタミン酸モノナトリウムを含む対照水溶液と比較して、味わい食味の増強があるであろう。好ましくは、味わい食味強化剤のより強力なものを同定するために、味わい香味修飾量(好ましくは約30、10、5、または2ppm)の式(I)の化合物および12mMグルタミン酸モノナトリウムを含む水溶液には、少なくとも8名のヒト食味試験者のパネルの過半数によって決定されるように、12mMグルタミン酸モノナトリウムおよび100μMイノシンモノリン酸を含む対照水溶液と比較して、味わい食味の増強があるであろう。
食用組成物を調製するための式(I)の化合物の使用
本明細書の式Iの化合物ならびにその各種の亜属および種化合物、ならびにその食用的に許容される塩、および組成物から調製された香味料、香味修飾剤、香味剤、香味強化剤、味わい(「うま味」)香味剤および/または香味強化剤は、味わい化合物、特にMSG、IMP、またはGMPが慣習的に利用される食品、飲料および他の食用組成物に用途を有する。これらの組成物は、ヒトおよび動物の消費のための組成物を含む。これは農業用動物、ペットおよび動物園の動物による消費のための食品および飲料(液体)を含む。
本明細書で使用するように、「摂取可能な組成物」および「食用組成物」という用語は互換的に使用され、口によって取り込むことができる任意の組成物を指す。摂取可能なおよび食用組成物は、消化、咀嚼、洗浄などの任意の目的のために口によって取り込まれ得る。摂取可能な組成物は、「食品/飲料」および「非食用製品」の両方を含む。たとえば摂取可能な組成物は、食品/飲料組成物または製品および医用組成物または製品を含む。「食品」は本明細書では、固体、半固体、または液体(たとえば飲料)を含む、ヒトまたは動物による消費を意図する任意の可食製品を意味する。「食品」という用語および「食品および飲料」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
食用組成物(すなわち可食食品もしくは飲料、またはその前駆体もしくは香味修飾剤)を調製および販売する分野の当業者は、食用組成物の多種多様のクラス、サブクラスおよび種を十分に認識しており、これらの食用組成物に言及するために当分野の周知のおよび認識された用語を利用して、同時に各種のこれらの食用組成物の調製および販売を試みている。当分野の用語のこのようなリストが下に列挙され、以下のリストの食用組成物の味わい香味を修飾または強化するために、式(I)の化合物の各種の亜属および種を、単独でまたはそのすべての合理的な組合せもしくは混合物のどちらかで使用できることが本明細書で特に検討される:1つ以上の菓子、チョコレート菓子、タブレット、カウントライン(countlines)、袋入りセルフライン(selflines)/ソフトライン(softlines)、箱入り詰合せ、一般的な箱入り詰合せ、ツイスト包装ミニチュア、季節限定チョコレート、玩具付きチョコレート、アルフォーレス、他のチョコレート菓子、ミント、一般的なミント、強力ミント、飴玉、トローチ、ガム、ゼリーおよびチュウ(chews)、タフィー、キャラメルおよびヌガー、薬用菓子、棒付きキャンディ、リコリス、他の砂糖菓子、ガム、チューインガム、砂糖添加ガム(sugarised gum)、シュガーレスガム、機能性ガム、フーセンガム、パン、包装済み/工場生産パン、未包装/職人製造パン、ペストリー、ケーキ、包装済み/工場生産ケーキ、未包装/職人製造ケーキ、クッキー、チョコレートコートビスケット、サンドイッチビスケット、充填ビスケット、塩味ビスケットおよびクラッカー、パン代用品、朝食用シリアル、インスタントシリアル、ファミリー朝食用シリアル、フレーク、ミューズリー、他のインスタントシリアル、子供朝食用シリアル、ホットシリアル、アイスクリーム、即時消費用アイスクリーム、1人前乳製品アイスクリーム、1人前氷菓、マルチパック乳製品アイスクリーム、マルチパック氷菓、持帰り用アイスクリーム、持帰り用乳製品アイスクリーム、アイスクリームデザート、バルクアイスクリーム、持帰り用氷菓、フローズンヨーグルト、職人製造アイスクリーム、乳製品、牛乳、生乳/低温殺菌乳、全脂生乳/低温殺菌乳、半脂生乳/低温殺菌乳、ロングライフ/超高温熱処理乳、全脂(fill fat)ロングライフ/超高温熱処理乳、半脂ロングライフ/超高温熱処理乳、無脂肪ロングライフ/超高温熱処理乳、ヤギ乳、コンデンス/エバミルク、プレーンコンデンス/エバミルク、香味付け、機能性(finctional)および他のコンデンスミルク、香味付け乳飲料、乳製品のみの香味付け乳飲料、果汁を含む香味付け乳飲料、豆乳、乳酸飲料、発酵乳飲料、コーヒーミルク、粉乳、香味付け粉乳飲料、クリーム、チーズ、プロセスチーズ、スプレッド型プロセスチーズ、非スプレッド型プロセスチーズ、非プロセスチーズ、スプレッド型非プロセスチーズ、ハードチーズ、包装済みハードチーズ、未包装ハードチーズ、ヨーグルト、プレーン/ナチュラルヨーグルト、香味付けヨーグルト、フルーツ入りヨーグルト、プロバイオティクスヨーグルト、ドリンクヨーグルト、通常のドリンクヨーグルト、プロバイオティクス・ドリンク・ヨーグルト、冷蔵および常温保存デザート、乳製品ベースデザート、豆乳ベースデザート、冷蔵スナック、フロマージュフレおよびクワルク、プレーンフロマージュフレおよびクワルク、香味付けフロマージュフレおよびクワルク、塩味フロマージュフレおよびクワルク、甘味および塩味スナック、フルーツスナック、チップス/クリスプ、押出しスナック、トルティーヤ/コーンチップス、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、他の甘味および塩味スナック、スナックバー、グラノラバー、朝食用バー、エネルギーバー、フルーツバー、他のスナックバー、食事代替製品、ダイエット用製品、回復期飲料、調理済み食、缶入り調理済み食、冷凍調理済み食、乾燥調理済み食、冷蔵調理済み食、ディナーミックス、冷凍ピザ、冷蔵ピザ、スープ、缶詰スープ、脱水スープ、インスタントスープ、冷蔵スープ、超高温熱処理スープ、冷凍スープ、パスタ、缶詰パスタ、乾燥パスタ、冷蔵/生パスタ、ヌードル、プレーンヌードル、インスタントヌードル、カップ/ボール・インスタント・ヌードル、パウチ・インスタント・ヌードル、冷蔵ヌードル、スナックヌードル、缶詰食品、缶詰肉および肉製品、缶詰魚/シーフード、缶詰野菜、缶詰トマト、缶詰豆、缶詰フルーツ、缶詰調理済み食、缶詰スープ、缶詰パスタ、缶詰食品、缶詰加工済み赤身肉、冷凍加工鶏肉、冷凍加工魚/シーフード、冷凍加工野菜、冷凍肉代用物、冷凍ポテト、オーブン焼成ポテトチップ、他のオーブン焼成ベークドポテト製品、オーブン不使用冷凍ポテト、冷凍ベーカリー製品、冷凍デザート、冷凍調理済み食、冷凍ピザ、冷凍スープ、冷凍ヌードル、他の冷凍食品、乾燥食品、デザートミックス、乾燥調理済み食、脱水スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーンヌードル、インスタントヌードル、カップ/ボール・インスタント・ヌードル、パウチ・インスタント・ヌードル、冷蔵食品、冷蔵加工肉、冷蔵魚/シーフード製品、冷蔵加工魚、冷蔵衣付き魚(chilled coated fish)、冷蔵燻製魚、冷蔵ランチキット、冷蔵調理済み食、冷蔵ピザ、冷蔵スープ、冷蔵/生パスタ、冷蔵ヌードル、油脂、オリーブ油、植物および種油、料理用脂、バター、マーガリン、スプレッド型油脂、機能性スプレッド型油脂、ソース、ドレッシングおよび香辛料、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ストックキューブ、グレービー顆粒、液体ストックおよび出汁、ハーブおよびスパイス、シーズニングおよびシーズニングブレンド、発酵ソース、大豆ベースソース、パスタソース、湿式ソース、乾燥ソース/パウダーミックス、ケチャップ、マヨネーズ、通常のマヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、通常のサラダドレッシング、低脂肪サラダドレッシング、ビネグレット、ディップ、酢漬け製品、他のソース、ドレッシングおよび香辛料、ベビーフード、調乳、普通の調乳、フォローアップ調乳(follow−on milk formula)、幼児用調乳、低アレルギー性調乳、調理済みベビーフード、乾燥べビフード、他のベビーフード、スプレッド、ジャムおよびプレザーブ、ハチミツ、チョコスプレッド、ナッツベーススプレッド、および酵母ベーススプレッド。
好ましくは、式(I)の化合物を使用して、食用組成物の以下の亜属の1つ以上の味わい香味を修飾または強化することができる:菓子、ベーカリー製品、アイスクリーム、乳製品、味わいスナック、スナックバー、食事代替製品、調理済み食、スープ、パスタ、ヌードル、缶詰食品、冷凍食品、乾燥食品、冷蔵食品、油脂、ベビーフード、もしくはスプレッド、またはその混合物。
一般に、所望の香味または食味特徴、たとえば「味わい」食味特徴を有する組成物を産生するために、上述した式(I)の範囲内の少なくとも1つの化合物またはその各種の亜属の十分量を含有する摂取可能な組成物が産生されるであろう。
通例、1つ以上の式(I)の化合物の少なくとも味わい香味調節量が食用製品に添加されるため、味わい香味修飾食用製品は、一般にヒトもしくは動物によって判定されるように、または調合物試験の場合には、本明細書の別の箇所に記載した手順によって少なくとも8名のヒト食味試験者のパネルの過半数によって判定されるように、式(I)の化合物を用いずに調製した食用製品と比較して、向上した味わい食味を有する。
食用製品または組成物の香味を調節または改善するために必要な味わい香味剤の濃度はもちろん、摂取可能な組成物の具体的な種類、すでに存在する味わい化合物およびその濃度、すでに存在するMSGの濃度、および特定の化合物のこのような味わい化合物に対する強化効果を含む多くの変数に応じて変化するであろう。記載したように、式(I)の化合物の重要な用途は、他の天然または合成味わい食味物質、特にMSGの味わい食味または他の食味特性を調節(誘起、強化または抑制)するためである。式(I)の化合物の広い濃度範囲、すなわち約0.001ppm〜100ppm、またはより狭い代わりの範囲、約0.1ppm〜約10ppm、約0.01ppm〜約30ppm、約0.05ppm〜約15ppm、約0.1ppm〜約5ppm、もしくは約0.1ppm〜約3ppmを利用して、このような味わい食味の強化を提供することができる。
食品の多様なクラス、サブクラスおよび種が公知である。食品および飲料製品または調合物の例は、これに限定されるわけではないが、食用製品用の甘味コーティング、フロスティング、もしくはグレーズまたはスープカテゴリ、乾燥加工食品カテゴリ、飲料カテゴリ、調理済み食カテゴリ、缶詰または保存食品カテゴリ、冷凍加工食品カテゴリ、冷蔵加工食品カテゴリ、スナック食品カテゴリ、焼成食品カテゴリ、菓子カテゴリ、乳製品カテゴリ、アイスクリームカテゴリ、食事代替品カテゴリ、パスタおよびヌードルカテゴリ、ソース、ドレッシング、香辛料カテゴリ、ベビーフードカテゴリ、ならびに/またはスプレッドカテゴリに含まれる任意の実体を含む。
一般に、スープカテゴリは、缶詰/保存、脱水、インスタント、冷蔵、超高温熱処理および冷凍スープを指す。この定義の目的で、スープは、液体中で加熱調理された肉、鶏肉、魚、野菜、穀物、果実および他の構成要素から調製され、これらの構成要素の一部または全部の目に見える断片を含み得る食品を意味する。スープは、透明(ブロスとして)または濃厚(チャウダとして)で、滑らか、ピューレ状であるかまたは塊を含み、調理済みであり、半濃縮または濃縮されていることがあり、食事の最初の料理としてもしくは主要な料理として、または食間スナックとして(飲料のように少しずつ飲む)、熱いまたは冷たい状態で提供され得る。スープは、他の食事構成要素を調製するための成分として使用されることがあり、ブロス(コンソメ)からソース(クリームまたはチーズベースのスープ)にまで及び得る。
「脱水および調理食品カテゴリ」は通常:(i)最終製品として、または製品、ソースおよびレシピミックス中の構成要素として別個に販売されている、圧縮キューブ、タブレットまたは粉末または顆粒形の、濃縮ブイヨン、圧縮キューブ状のブイヨンおよびブイヨン様製品(技術とは無関係)を含む、粉末、顆粒、ペースト、濃縮液体製品などの調理補助製品;(ii)脱水スープミックス、脱水インスタントスープ、脱水下ごしらえ済みスープを含む脱水およびフリーズドライスープ、調理済み料理の脱水または常温調製物、パスタ、ポテトおよび米料理を含む料理および1人前前菜などの、食事ソリューション製品;ならびに(iii)脱水、液体、または冷凍にかかわらず、最終製品として、または製品中の構成要素として販売される、香辛料、マリネ、サラダドレッシング、サラダトッピング、ディップ、パン粉付け、衣用ミックス、常温保存スプレッド、バーベキューソース、液状レシピミックス、濃縮物、サラダ用レシピミックスを含むソースまたはソースミックス:などの食事添加製品を意味する。
飲料カテゴリは通常、これに限定されるわけではないが、炭酸および非炭酸飲料、アルコールおよび非アルコール飲料、そのまま飲める飲料、ソーダなどの飲料を調製するための液体濃縮調合物、および乾燥粉末飲料前駆ミックスを含む、飲料、飲料ミックスおよび濃縮物を意味する。飲料カテゴリは、アルコールドリンク、ソフトドリンク、スポーツドリンク、等張性飲料、およびホットドリンクも含む。アルコールドリンクは、これに限定されるわけではないが、ビール、シードル/ペリー、FAB、ワイン、およびスピリッツを含む。ソフトドリンクは、これに限定されるわけではないが、炭酸飲料、たとえばコーラおよび非コーラ炭酸飲料;果汁、たとえばジュース、ネクター、ジュースドリンクおよび果実香味付けドリンク;発泡水、湧水および精製/食卓用水を含むボトル入り水;炭酸添加または炭酸無添加であることが可能であり、スポーツドリンク、エネルギードリンクまたはエリキシルドリンクを含む、機能性ドリンク;濃縮物、たとえばすぐに飲める方式の液体および粉末濃縮物を含む。ホットドリンクは、これに限定されるわけではないが、コーヒー、たとえばフレッシュ、インスタント、および混合コーヒー;茶、紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶、および香味付け茶;ならびに牛乳または水と混合した香味、麦芽または植物ベースの粉末、顆粒、ブロックまたはタブレットを含む他のホットドリンクを含む。
スナック食品カテゴリは一般に、これに限定されるわけではないが、甘味および味わいスナックおよびスナックバーを含む、軽い正式でない食事であり得る任意の食品を指す。スナック食品の例は、これに限定されるわけではないが、フルーツスナック、チップス/クリスプ、押出しスナック、トルティーヤ/コーンチップ、ポップコーン、プレッツェル、ナッツならびに他の甘味および味わいスナックを含む。スナックバーの例は、これに限定されるわけではないが、グラノラ/ミューズリーバー、朝食用バー、エネルギーバー、フルーツバーおよび他のスナックバーを含む。
焼成食品カテゴリは一般に、その調製プロセスが熱または過度の日光への暴露を含む、任意の可食製品を指す。焼成食品の例は、これに限定されるわけではないが、パン、小型パン、クッキー、マフィン、シリアル、トースターペストリー、ペストリー、ワッフル、トルティーヤ、ビスケット、パイ、ベーグル、タルト、キッシュ、ケーキ、任意の焼成製品、およびその任意の組合せを含む。
アイスクリームカテゴリは一般に、クリームおよび砂糖および香味料を含有する冷凍デザートを指す。アイスクリームの例は、これに限定されるわけではないが、即時消費用アイスクリーム;持帰り用アイスクリーム;フローズンヨーグルトおよび職人製造アイスクリーム;ダイズ、オーツ、マメ(たとえばアズキおよびリョクトウ)、および米をベースとするアイスクリームを含む。
菓子カテゴリは一般に、食味が甘い可食製品を含む。菓子の例は、これに限定されるわけではないが、キャンディ、ゼラチン、チョコレート菓子、砂糖菓子、ガムなどおよび任意の組合せ製品を含む。
食事代用品カテゴリは一般に、特に健康やフィットネスに懸念を有する人々のための、通常の食事を置き換えることを意図した任意の食品を指す。食事代用品の例は、これに限定されるわけではないが、ダイエット用製品および回復期用製品を含む。
調理済み食は一般に、大規模な準備または加工なしで食事として供給できる任意の食品を指す。調理済み食は、製造者によって調理「技能」が製品に付加されており、高度の即時性、完全性および利便性をもたらす製品を含む。調理済み食の例は、これに限定されるわけではないが、缶詰/保存、冷凍、乾燥、冷蔵調理済み食;ディナーミックス;冷凍ピザ;冷蔵ピザ;および調理済みサラダを含む。
パスタおよびヌードルカテゴリは、これに限定されるわけではないが、缶詰、乾燥および冷蔵/生パスタ;ならびにプレーン、インスタント、冷蔵、冷凍およびスナックヌードルを含む、任意のパスタおよび/またはヌードルを含む。
缶詰/保存食品カテゴリは、これに限定されるわけではないが、缶詰/保存肉および肉製品、魚/シーフード、野菜、トマト、マメ、果実、調理済み食、スープ、パスタ、および他の缶詰/保存食品を含む。
冷凍加工食品カテゴリは、これに限定されるわけではないが、冷凍加工赤身肉、加工鶏肉、加工魚/シーフード、加工野菜、肉代用品、加工ポテト、ベーカリー製品、デザート、調理済み食、ピザ、スープ、ヌードル、および他の冷凍食品を含む。
乾燥加工食品カテゴリは、これに限定されるわけではないが、米、デザートミックス、乾燥調理済み食、脱水スープ、インスタントスープ、乾燥パスタ、プレーンヌードル、およびインスタントヌードルを含む。
冷蔵加工食品カテゴリは、これに限定されるわけではないが、冷蔵加工肉、加工魚/シーフード製品、ランチキット、新鮮なカットフルーツ、調理済み食、ピザ、調理済みサラダ、スープ、生パスタおよびヌードルを含む。
ソース、ドレッシングおよび香辛料カテゴリは、これに限定されるわけではないが、トマトペーストおよびピューレ、ブイヨン/ストックキューブ、ハーブおよびスパイス、グルタミン酸モノナトリウム(MSG)、テーブルソース、ダイズベースのソース、パスタソース、湿式/クッキングソース、乾燥ソース/粉末ミックス、ケチャップ、マヨネーズ、マスタード、サラダドレッシング、ビネグレット、ディップ、酢漬け製品、および他のソース、ドレッシングおよび香辛料を含む。
ベビーフードカテゴリは、これに限定されるわけではないが、牛乳またはダイズベース調乳;ならびに調理済み、乾燥および他のベビーフードを含む。
スプレッドカテゴリは、これに限定されるわけではないが、ジャムおよびプレザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツ・ベース・スプレッド、および酵母ベーススプレッドを含む。
乳製品カテゴリは一般に、哺乳動物乳から産生された可食製品を指す。乳製品の例は、これに限定されるわけではないが、飲用乳製品、チーズ、ヨーグルトおよび乳酸飲料ならびに他の乳製品を含む。
本発明により、「非可食製品」は、サプリメント、栄養補助食品、機能性食品製品(たとえば、栄養素を共有する基本的な栄養機能を超える健康促進および/または疾患予防特性を有するという、任意の生または加工食品)、医薬品およびオーバー・ザ・カウンター製品、口腔ケア製品、たとえば歯磨剤およびマウスウォッシュ、化粧品、たとえば甘味付けリップバームならびにスクラロースおよび他の甘味料を使用する他のパーソナルケア製品を含む。
「可食成分」という用語は本明細書では、食品または食品製品の任意の可食成分または成分の混合物、たとえばヒトまたは動物食品のレシピに通例見出されるであろう可食成分を意味する。可食成分は、天然および合成食品成分を含む。
概して、オーバー・ザ・カウンター(OTC)製品および口腔ケア製品は一般に、処方箋なしでおよび/または医療専門家に受診せずに販売され得る、家庭用および/または個人用製品を指す。OTC製品の例は、これに限定されるわけではないが、ビタミンおよびダイエット用サプリメント;局所鎮痛薬および/または麻酔薬;咳、風邪およびアレルギー治療薬;抗ヒスタミン薬および/またはアレルギー治療薬;ならびにその組合せを含む。ビタミンおよびダイエット用サプリメントは、これに限定されるわけではないが、ビタミン、ダイエット用サプリメント、トニック/ボトル入り栄養ドリンク、小児専用ビタミン、ダイエット用サプリメント、栄養に関連するまたは栄養を供給するその他の製品、およびその組合せを含む。局所鎮痛薬および/または麻酔薬は、表面または深在性の痛みおよび疼痛、たとえば筋肉痛を軽減するために使用する任意の局所クリーム/軟膏/ゲル;歯生期用ゲル(teething gel);鎮痛成分を含むパッチ;およびその組合せを含む。咳、風邪およびアレルギー治療薬は、これに限定されるわけではないが、鬱血除去薬、咳治療薬、咽頭薬、薬用菓子、抗ヒスタミン薬ならびに小児専用咳、風邪およびアレルギー治療薬;ならびに組合せ製品を含む。抗ヒスタミン薬および/またはアレルギー治療薬は、これに限定されるわけではないが、花粉症、鼻アレルギー、昆虫刺咬症のための任意の全身処置を含む。口腔ケア製品の例は、これに限定されるわけではないが、口腔洗浄ストリップ、歯磨剤、歯ブラシ、マウスウォッシュ/デンタルリンス、義歯ケア、家庭用マウスフレッシュナー、歯美白剤およびデンタルフロスを含む。
本発明の一実施形態において、本化合物、すなわち任意の亜属およびその具体的な実施形態を含む式(I)の化合物は、高タンパク質組成物を作製するために調合することができる。「高タンパク質組成物」とは、タンパク質またはアミノ酸のパーセンテージが天然食品または飲料よりも高い組成物を意味する。高タンパク質組成物の例は、これに限定されるわけではないが、タンパク質シェイク、タンパク質粉末、タンパク質強化ドリンク、および他の高タンパク質ダイエット食品を含む。高タンパク質組成物に好適なタンパク質の例は、これに限定されるわけではないが、野菜またはグルテンベースタンパク質、たとえばコムギ、ダイズ、コメ、およびトウモロコシ;乳製品ベースタンパク質、たとえば乳清、牛乳、およびカゼイン;動物ベースタンパク質、たとえば鶏肉、牛肉、およびゼラチン;ならびにタンパク質加水分解物を含む。
別の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物および担体を含む香味組成物を提供する。「担体」という用語は、それを用いて本発明の化合物が調合される希釈剤、アジュバント、賦形剤またはビヒクルを指す。通例、香味組成物は、口から直接取り込まれた組成物中の香味よりも強いまたはより濃縮された香味を有する。このような香味組成物は、香味源として、または別の組成物の香味を向上させるために、別の組成物に添加することができる。すなわち香味組成物は、別の組成物中でシーズニング成分として使用することができる。香味組成物中の本化合物の濃度は通例、調理済み組成物中の濃度よりも高い。香味組成物は、液体、半液体、ゲル、泡、半固体、または固体であることが可能である。固体形は、タブレット、粉末、顆粒、キューブ、カプセルなどであり得る。詳細な一実施形態において、香味組成物はMSGまたは他のうま味物質も含有する。
本発明による化合物が包含され得る食品および飲料の他の例は、一例として、炭酸および非炭酸飲料、たとえばソーダ、果汁または野菜汁、アルコールおよび非アルコール飲料、菓子製品、たとえばケーキ、クッキー、パイ、キャンディ、チューインガム、ゼラチン、アイスクリーム、シャーベット、プリン、ジャム、ゼリー、サラダドレッシング、および他の香辛料、シリアル、および他の朝食用食品、缶詰果実およびフルーツソースなどを含んでいた。
さらに、主題化合物は、食品および飲料に添加される香味調製物で使用することができる。好ましい例において、組成物は、別の香味または食味修飾剤、たとえば味わい食味物質を含むであろう。
したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、a)少なくとも1つの食用製品、またはその前駆体を提供することと、b)修飾食用製品を生成するために、食用製品、またはその前駆体を少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその亜属のいずれか、またはその食用に許容される塩の少なくとも味わい香味調節量と組合せることとを含む、食用製品の味わい食味を調節する方法に関する。
本発明は、特にこのような組成物がMSGを含み、化合物が組成物中にまた存在するMSGの味わい食味強化剤として利用される場合に、このようなプロセス、および当業者に周知の食用製品を産生するための同様のプロセスによって産生された修飾食用製品にも関する。
式(I)の化合物およびその各種の亜属は、世界中の料理人、または食用もしくは医用製品の生産者に公知の無数の方法のいずれかで、食用もしくは医用製品もしくはその前駆体と組合せること、または食用もしくは医用製品もしくはその前駆体に利用することができる。たとえば、式(I)の化合物は、多くの公知の食用に許容される液体、固体、または他の担体の1つ、たとえば中性、酸性、または塩基性pHの水、果汁または野菜汁、酢、マリネ、ビール、ワイン、天然水/脂肪乳剤、たとえば牛乳またはコンデンスミルク、可食油およびショートニング、脂肪酸、プロピレングリコールのある低分子量オリゴマー、脂肪酸のグリセリルエステル、および水性媒体中のこのような疎水性物質の分散剤また乳剤、塩化ナトリウムなどの塩、野菜粉末、エタノールなどの溶媒、野菜粉末または小麦粉などの固体可食希釈剤などに溶解または分散させて、次に食用もしくは医用製品の前駆体と組合せるか、または食用もしくは医用製品に直接利用することができる。
式(I)の化合物を作製する手順例
スキーム1:(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フランの調製。
Figure 2011514903
スキーム1に示すように、(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジオール(I)は、ビストシレート(II)またはビストリフレート(III)の形成を介して、ビスアジド(IV)に変換することができる。アジ化ナトリウムによる置換によって、所望の空間的配置を有するビスアジド(IV)が得られる。
スキーム2:(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フランのアミド置換最終化合物への変換。
Figure 2011514903
ビスアジド(IV)は、硫酸銅(II)およびアスコルビン酸ナトリウムの存在下で在来の「クリック」化学を使用して、1置換トリアゾール(V)に変換することができる。触媒水素添加と、続いてのアミドカップリングによって、所望の生成物(VII)が得られる(Noren−Muller,A.;Reis−Correa,I.Jr.;Prinz,H.;Rosenbaum,C.;Saxena,K.;Schwalbe,H.J.;Vestweber,D.;Cagna,G.;Schunk,S.;Schwarz,O.;Schiewe,H.;Waldmann,H.Proc.Nat.Acad.Sci.2006,103,10606−10611)。
スキーム3:合成トリアゾール類似体の代わりの方法
Figure 2011514903
Iのアルコールの1つの脱保護によって、モノ−t−ブチルジメチルシリル保護VIIIが生じる。トリフレートの形成と、続いてのNaNによる置換によって、中間体IXが生じて、これに水素添加して遊離アミンを生じさせることができる。アミド形成、および続いてのトリフレート中間体を介したアジドの形成によって、多様な置換トリアゾールVIIを作製するためのきっかけが得られる(Vogler,M.;Koert,U.;Dorsch,D.;Gleitz,J.;Raddatz,P.Synlett 2003,1683−1687)。
スキーム4:尿素、チオ尿素およびスルホンアミド含有化合物の調製。
Figure 2011514903
アミンVIから、イソシアナートとの反応によって尿素類似体XIIIを調製することができ、同様にイソチオシアナートとの反応によってチオ尿素XIVを調製し得る。、アミンVIとR置換スルホニルクロライドとの反応によってスルホンアミド類似体XVを調製する。
スキーム5:オキサルアミドおよびカルバメート類似体の合成。
Figure 2011514903
EtNの存在下でアミンVIを2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルと反応させ、オキソ酢酸エチルXVIを得ることができ、次にこれと1級または2級アミンとの反応を続けて所望のオキサルアミドXVIIを得ることができる。さらに、EtNおよびCHClの存在下でのR1置換クロロホルメートとの反応によって、アミンVIをカルバメートに変換して、所望のカルバメートXVIIIを得ることができる。
スキーム6:1および2置換アミン類似体の調製。
Figure 2011514903
異なって置換されたジアミン類似体XXの調製は、NaCNBHの存在下でのアミンVIとアルデヒドとの反応によって合成することができる。次に第2のアミン置換は、NaHなどの塩基の存在下でのアルキルハライドとの反応によって実施できる。N,N−2置換類似体は、NaHの存在下でのアミンVIとハライド2当量との反応によって実施され、N,N−2置換アミンXXIを得ることができる。
スキーム7:モノ−アミドアミン構成単位の調製。
Figure 2011514903
モノ−アミドアミン構成単位XXIVの調製は、トリフェニルホスフィンおよびHClによるモノ−アジド還元(Lee,J.W.;Jun,S.I.;Kim,K.Tetrahedron Lett.2001,42,2709−2711)と、続いてのHOBtおよびEDCIの存在下でのカルボン酸とのアミドカップリングによって実施することができる。得られたアジドXXIIIの水素添加によって、アミンXXIVが得られる。
スキーム8.ビスアミドおよびスルホンアミド含有誘導体の合成
Figure 2011514903
HOBtおよびEDCIの存在下でのアミンXXIVとカルボン酸との反応によって、非対称ビスアミドXXVが得られる。さらに、アミンXXIVと塩化スルホニルおよびピリジンとの反応によって、スルホンアミド含有化合物XXVIの形成が起こる。
スキーム9.尿素およびチオ尿素イソソルビド類似体の合成。
Figure 2011514903
アミンXXIVのイソシアナートまたはイソチオシアナートのどちらかとの反応によって、対応する尿素(XXV)およびチオ尿素(XXVI)誘導体が得られる。
スキーム10.カルバメートおよびオキサルアミド類似体の調製。
Figure 2011514903
オキサルアミド含有イソソルビド誘導体XXVIIは、トリエチルアミンの存在下でのアミンXXIVと2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルとの反応と、続いてのエステル官能基のアミン置換基による置換によって得ることができる。さらに、アミンXXVIIを選択されたクロロホルメートと反応させて、カルバメートXXIXを得ることができる。
スキーム11.置換アミノイソソルビド誘導体の合成。
Figure 2011514903
シアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下での、選択したアルデヒドのアミンXXIVによる還元的アミノ化によって、1置換アミンXXXを得ることができる。1置換アミンと当量のR2Xおよび塩基とのさらなる反応によって、異なって置換されたアミンXXXIが得られるであろう。さらに、N,N−2置換類似体は、NaHの存在下でのアミンXXIVとハライド2当量との反応によって合成され、N,N−2置換誘導体XXIIを得ることができる。
スキーム12.対称および非対称置換イソソルビド誘導体を得る代わりの方法。
Figure 2011514903
アジド基を使用しないイソソルビド類似体の合成のさらなる方法は、ジオールIのメシラート保護によって実施することができる。ビスメシラートのベンジルアミンによる置換と、続いての触媒水素化分解によって、ジアミンXXXVが得られる。代わりに、ジオールIのフタルイミド、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシラートとの光延反応によって、ビスフタルイミド誘導体XXXVIが得られる。フタルイミド保護基のヒドラジンによる除去によって、ジアミンXXXVが得られる。
スキーム13.アミドおよびスルホンアミドを形成するためのジアミンの反応。
Figure 2011514903
ジアミンXXXVがHOBtおよびEDCIの存在下でカルボン酸と反応すると、ビスアミドXXXVIIおよびモノアミドXXIVの両方を得ることができる。モノアミドは、スキーム8〜11で議論した化学反応を使用してさらに産生することができる。
スキーム14.尿素およびチオ尿素を形成するためのジアミンの反応。
Figure 2011514903
対称置換尿素XLは、トリエチルアミンの存在下でジアミンXXXVとイソシアナートとの反応によって得ることができる。さらに、モノ尿素はこの方法で合成され得る。同様に、対称2置換および1置換チオ尿素XLIIおよびXLIIIはそれぞれ、ジアミンXXXVとイソチオシアナートとの反応によって合成することができる。次に1置換尿素およびチオ尿素は、スキーム8〜11に記載した化学反応を使用するアミンの官能基化(fonctionalization)によって産生することができる。
スキーム15.1および2置換オキサルアミドおよびカルバメートの合成。
Figure 2011514903
ジアミンXXXVと2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルとの反応によって、対称2置換エステルXLIVはもちろんのこと、モノエステルXLVも得ることができる。XLIVおよびXLVの両方のさらなる反応によって、オキサルアミドXLVIおよびXLVIIの形成が生じる。さらに、トリエチルアミンの存在下でのジアミンXXXVとクロロホルメートとの反応によって、対称2置換カルバメートXLVIIIおよびモノカルバメートXLIXを得ることができる。
スキーム16.対称および非対称アミンイソソルビド誘導体の合成。
Figure 2011514903
選択したアルデヒドのジアミンXXXVとの還元的アミノ化によって、2置換および1置換アミンXLXおよびXLXIの両方を得ることができる。NaHの存在下での構造XLXとハライドとのさらなる反応によって、対称的な、異なって置換されたアミノ化合物XLXIIIが得られるであろう。非対称アミンXLXIは次に、アルデヒドによって処理して異なって置換されたジアミンXLXIIが得られるか、またはNaHの存在下でハライドと反応させて置換アミンXLXIVが得られるかのどちらかである。さらに、異なって置換されたジアミンXLXIIをNaHの存在下でハライドと反応させて、置換アミンXLXVを得ることができる。同等の置換を有するジアミンを得るために、アミンXXXVをNaHの存在下でハライドと反応させて、化合物XLXVIを得ることができる。
本発明の化合物の生物活性の測定
インビトロhT1R1/hT1R3活性化アッセイ:
誘導プロモータの下でGα15およびhT1R1/hT1R3を安定して発現する(WO 03/001876 A2を参照)HEK293株化細胞誘導体(たとえばChandrashekarら、Cell(2000)100:703−711を参照)を使用して、うま味食味特性を備えた化合物を同定した。
本発明の化合物は、hT1R1/hT1R3−HEK293−Gα15株化細胞に対するその活性に基づいて最初に選択された。活性は、FLIPR機器(蛍光強度プレートリーダ、Molecular Devices,Sunnyvale,CA)での自動蛍光イメージングアッセイを使用して、決定した(FLIPRアッセイと呼ばれる)。1つのクローン(クローンI−17と呼ばれる)からの細胞を、GlutaMAX(Invitrogen,Carlsbad,CA)、10%透析ウシ胎児血清(Invitrogen,Carlsbad,CA)、100単位/mlペニシリンG、100μg/mlストレプトマイシン(Invitrogen,Carlsbad,CA)および60pMミフェプリストンを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を含有する培地において、384ウェルプレート(1ウェル当り約48,000個の細胞)内に播種して、(hT1R1/hT1R3の発現を誘導した(WO 03/001876 A2を参照)。I−17細胞を37℃にて48時間培養した。次にI−17細胞に、リン酸緩衝食塩水(D−PBS)(Invitrogen,Carlsbad,CA)中4μMのカルシウム染料Fluo−3AM(Molecular Probes,Eugene,OR)を室温にて1.5時間にわたって添加した。D−PBS25μlとの交換の後、FLIPR機器内で室温にて、所望の最終レベルの2倍に対応する濃度で各種の刺激を補完したD−PBS25μlの添加によって、刺激を実施した。受容体活性は、刺激前に測定した基底蛍光強度への正規化の後、最大蛍光増加(480nm励起および535nm発光を使用)を決定することによって定量した。
用量応答分析のために、刺激は1.5nM〜30μMに及ぶ10の異なる濃度で2回与えた。活性は、最大受容体応答を誘発する濃度である、60mMグルタミン酸モノナトリウムによって得た応答に対して正規化した。EC50(受容体の50%活性化を引き起こす化合物の濃度)は、Hillの傾き、下漸近線および上漸近線の変化が許容された非線形回帰アルゴリズムを使用して決定した。GraphPad PRISM(San Diego,California)などの市販の非線形回帰解析用ソフトウェアを使用して用量応答データを解析したときに、同一の結果が得られた。本明細書のすべての実施例に挙げたすべての化合物を試験すると、それぞれ30μM以下のEC50を有していた。
異なる刺激に対する細胞応答に関するhT1R1/hT1R3の依存性を決定するために、選択した化合物に、ミフェプリストンを用いた受容体発現で誘導されなかったI−17細胞(非誘導I−17細胞と呼ばれる)に対する同様の分析を受けさせた。非誘導I−17細胞は、FLIPRアッセイでグルタミン酸モノナトリウムまたは他のうま味食味物質に対していかなる機能的応答も示さなかった。化合物は、非誘導うま味細胞に10μM、すなわち用量応答分析で使用した最大刺激の3倍にて与えられた。本文書で扱う化合物は、FLIPRアッセイで非誘導うま味細胞を使用するときに、いかなる機能的応答も示さない。
時間強度試験プロトコル
概要:パネリストは、時間に対するうま味強度に関して各種の溶液を評価する。
一般的手順:パネリストに与えられる試料は、各種濃度のMSGおよび目的の化合物を含む。試料は、化合物を溶液への溶解を補助するために0.1%エタノールを含有し得る。試料は3桁のブラインドコードを付けて(blind coded)、20ml量で供給した。試料は、無作為、カウンターバランス順でパネリストに与えられた。すべてのデータはCompusense fiveソフトウェアプログラムを使用して収集した。うま味強度は0〜100のスケールで評価する(0=うま味強度なし;100=強いうま味強度)。パネリストは試料を一口飲み、うま味強度の評価を開始する。パネリストは、自分が認識したうま味強度に対応して水平スケール上でマウスを移動させる。パネリストは、70秒間にわたって強度の評価を続け、次に試料を喀出する。ソフトウェアプログラムは、試料評価の間の各1秒の期間について、各パネリストの強度スコアを記録する。
各試料を味見した後、パネリストは水を一口飲んで、数秒間口をすすぎ、喀出する。パネリストはこれを数回反復し得る。パネリストは、次の試料を味見するまで30分間待機する。
データ解析:各試料の時間−強度曲線を作成して、試験の各種パラメータを統計的に比較する。
試料のグラフ表示を作成するために:70秒間の各評価に、パネリストの個々のスコアを平均して、グラフ表示する。たとえば、時間=0における各パネリストの強度スコアを平均およびプロットする。時間−強度曲線を作成するために、70秒それぞれについて同じ計算を行う。
時間対最大強度パラメータを評価するために:各パネリストについて時間−強度曲線を作成する。各パネリストのグラフは、最大うま味強度の各点を示し、最大強度に対する特定の時間を記録する。各パネリストの特定時間スコアを平均する。次に、ANOVAを使用して各種の試料の平均スコアを比較して、TukeyのHonestly Significant Difference検定をアルファ=0.05で使用して複数の比較を実施する。
(実施例1)MSGとの比較:
図1は、3つの試料の70秒期間にわたる平均うま味強度評価のグラフ表示を示す:
すべての試料は、pH7.1の低ナトリウム緩衝液(LSB)で作製した。
試料1:12mMグルタミン酸モノナトリウム(MSG)
試料2:16mMグルタミン酸モノナトリウム(MSG)
試料3:15ppm(41.62μM) N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例1)
試料3は急速にうま味強度が向上して、14.9秒の最大強度までの平均時間を有する(表1を参照)。試料3は57の平均うま味強度に達し(表2を参照)、次に時間に対してうま味強度が徐々に低下した。
試料2は、試料3よりも2秒長い、17秒の最大強度までの平均時間を有する(表1を参照)。試料2は、試料3よりもやや低い、53.8の平均最大うま味強度を有する(表2を参照)。
表1および2は、最大強度までの平均時間および平均最大強度についてTukeyのHSD検定を使用して計算した、複数の比較を示す。試料2および試料3は最大強度までの平均時間(表1)および平均最大強度(表2)の両方で、有意差がなかった(p>0.1)。試料3は、試料1よりも著しく強い味わいがあると評価された(表2)(p<0.05)。
Figure 2011514903
Figure 2011514903
(実施例29)MSGとの比較:
図2は、3つの試料の70秒期間にわたる平均うま味強度評価のグラフ表示を示す:
すべての試料は、pH7.1の低ナトリウム緩衝液(LSB)で作製した。
試料4:12mMグルタミン酸モノナトリウム(MSG)
試料5:16mMグルタミン酸モノナトリウム(MSG)
試料6:2.5ppm(6.86μM) N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−シクロヘキシルブタアミド)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例29)
試料6は急速にうま味強度が向上して、18.3秒の最大強度までの平均時間を有する(表3を参照)。試料6は57.9の平均うま味強度に達し(表4を参照)、次に時間に対してうま味強度が徐々に低下した。
試料5は、試料6よりも2秒短い、16.3秒の最大強度までの平均時間を有する(表3を参照)。試料5は、試料6よりもやや高い、62.9の平均最大うま味強度を有する(表4を参照)。
表3および4は、最大強度までの平均時間および平均最大強度についてTukeyのHSD検定を使用して計算した、複数の比較を示す。試料4、試料5および試料6は、最大強度までの平均時間で有意差がなかった(表3)。試料4および試料5は有意差のある平均最大強度を示したが(表4)、試料6は試料4または試料5のどちらとも有意差がなかった(表4)(p>0.1)。
Figure 2011514903
Figure 2011514903
以下の実施例は、本発明の多様な例示的実施形態を例証するために与えられており、いかなる方式でも制限することを意図していない。
(実施例1)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)(1.46g、5.0mmol)、シクロプロパンカルボン酸(418uL、5.0mmol)、EDCI(960mg、5.0mmol)およびHOBt(676mg、5.0mmol)の、CHCl:DMF(50mL)の4:1混合物の溶液を室温にて一晩撹拌した。完了時に反応混合物を濾過して、濾液をCHClで希釈して、0.5N HCl、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させて、濾過および濃縮して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(880mg、53%)をオフホワイト色固体として得て、これをCHCl/ヘキサンから再結晶させた。1H NMR (DMSO−d6, 400 MHz): 0.64 (m, 4H), 0.90 (m, 2H), 1.13 (m, 3H), 1.52 (m, 2H), 1.63 (m, 4H), 2.47 (m, 2H), 3.71 (dd, 1H, J = 9.2 Hz, 2.4 Hz), 3.95 (dd, 1H, J = 9.6 Hz, 4.8 Hz), 4.02 (dd, 1H, J = 10.0, 2.8 Hz), 4.16 (m, 2H), 4.59 (d, 1H, J = 3.6 Hz), 4.81 (d, 1H, J = 4.0 Hz), 5.16 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.39 (d, 1H, J = 7.2 Hz). MS 361 (MH)。
(実施例1a)(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール2−アミノ−6−プロポキシベンゾニトリル(実施例1b)(5.26g、16.52mmol)のMeOH(45mL)の溶液に、触媒量の10% Pd/Cを添加した。反応混合物をParr振とう器で40psiにて一晩水素添加した。完了時に反応物をセライトで濾過して、濃縮し、(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(4.35g、定量的)をオフホワイト色固体として得た。1H NMR (DMSO−d6, 400 MHz) 0.94 (m, 2H), 1.18 (m, 3H), 1.65 (m, 7H), 2.49 (s, 2H), 3.58 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 9.9, 2.4 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 9.9, 5.2 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 4.2 Hz, 1H ), 5.11 (m, 1H), 7.88 (s, 1H). MS 293 (MH)。
(実施例1b)1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール2:
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(実施例1c)(7.9g、28.04mmol)、プロパ−2−インイルシクロヘキサン(4.05mL、28.04mmol)、CuSO(179mg、1.12mmol)およびアスコルビン酸ナトリウム(1.11g、5.61mmol)をHO:t−ブタノールの5:1混合物(240mL)に溶解させて、室温にて一晩撹拌した。沈殿生成物を濾過で収集して、MeOH中に溶解した。不溶性不純物を濾過によって除去して、濾液を真空中で濃縮し、1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(5.26g、53%)を白色固体として得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz): 0.90 (m, 2H), 1.14 (m, 3H), 1.61 (m, 6H), 2.46 (s, 2H), 3.90 (dd, J = 10.4, 1.5 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 10.4, 4.1 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 10.4, 3.1 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 10.2, 5.6 Hz, 1H), 4.32 (m, 1H), 4.75 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 4.4 Hz, 1H ), 5.17 (m, 1H), 7.88 (s, 1H). MS 319 (MH)。
(実施例1c)(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン
(3R,3aS,6R,6aS)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(トリフルオロ−メタンスルホナート)(実施例1d)(7.86g、19.16mmol)のDMF(200mL)の溶液に、NaN(3.86g、59.39mmol)を添加した。反応混合物を120℃まで2時間加熱して、室温まで冷却し、真空中で濃縮した。残渣をCHClで希釈して、固体塩を濾過によって除去した。濾液をHOおよび塩水で洗浄して、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮し、(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(2.5g、67%)を明褐色油として得た。H NMR (CDCl 400 MHz): 3.90 (dd, J = 10.4, 4.2 Hz, 2H), 3.95 (dd, J = 10.3, 1.5 Hz, 2H), 4.08 (m, 2H), 4.63 (s, 2H)。
(実施例1d)(3R,3aS,6R,6aS)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(トリフルオロメタンスルホナート)
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジオール(3.0g、20mmol)およびピリジン(3.9mL、48mmol)のCHCl(100 mL)の溶液に、0℃で、無水トリフルオロメタンスルホン酸(7.9mL、48mmol)を滴下した。添加完了後、反応物を室温までゆっくり加温して、N中で一晩撹拌した。完了時に反応混合物をCHClで希釈して、1N HCl、水、飽和NaHCO、水および塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させて、濾過および濃縮して、(3R,3aS,6R,6aS)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(トリフルオロメタンスルホナート)(7.86g、96%)を褐色ゲルとして得た。H NMR (CDCl 400 MHz): 4.17 (d, J = 5.0 Hz, 4H), 4.78 (m, 2H), 5.23 (m, 2H), 4.63 (s, 2H)。
(実施例2)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および安息香酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミドを得た。MS 397 (MH)。
(実施例3)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−シクロペンチルアセトアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および2−シクロペンチル酢酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−シクロペンチルアセトアミドを得た。MS 403 (MH)。
(実施例4)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)プロピオンアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびプロピオン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)プロピオンアミドを得た。MS 349 (MH)。
(実施例5)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ピコリンアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびピコリン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ピコリンアミドを得た。MS 398 (MH)。
(実施例6)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ニコチンアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびニコチン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ニコチンアミドを得た。MS 398 (MH)。
(実施例7)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)フラン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびフラン−2−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)フラン−2−カルボキサミドを得た。MS 387 (MH)。
(実施例8)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)フラン−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびフラン−3−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)フラン−2−カルボキサミドを得た。MS 387 (MH)。
(実施例9)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびチオフェン−2−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)チオフェン−2−カルボキサミドを得た。MS 403 (MH)。
(実施例10)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびチオフェン−3−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)チオフェン−2−カルボキサミドを得た。MS 403 (MH)。
(実施例11)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチルベンズアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3−メチル安息香酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチルベンズアミドを得た。MS 411 (MH)。
(実施例12)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−ヒドロキシベンズアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3−ヒドロキシ安息香酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−ヒドロキシベンズアミドを得た。MS 413 (MH)。
(実施例13)3−シアノ−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3−シアノ安息香酸から実施例1と同様に調製して、3−シアノ−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミドを得た。MS 422 (MH)。
(実施例14)メチル3−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イルカルバモイル)ベンゾアート
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3−(メトキシカルボニル)安息香酸から実施例1と同様に調製して、メチル3−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イルカルバモイル)ベンゾアートを得た。MS 455 (MH)。
(実施例15)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチルフラン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3−メチルフラン−2−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチルフラン−2−カルボキサミドを得た。MS 401 (MH)。
(実施例16)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)イソキサゾール−5−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)およびイソキサゾール−5−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)イソキサゾール−5−カルボキサミドを得た。MS 388 (MH)。
(実施例17)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1H−イミダゾール−5−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキサミドを得た。MS 387 (MH)。
(実施例18)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−1,2,3−イミダゾール−5−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキサミドを得た。MS 388 (MH)。
(実施例19)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを得た。MS 415 (MH)。
(実施例20)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドを得た。MS 400 (MH)。
(実施例21)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1H−ピラゾール−3−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドを得た。MS 387 (MH)。
(実施例22)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1H−ピラゾール−4−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドを得た。MS 387 (MH)。
(実施例23)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドを得た。MS 401 (MH)。
(実施例24)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例1a)および1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドを得た。MS 415 (MH)。
(実施例25)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例25a)およびシクロプロパンカルボン酸から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS 321 (MH)。
(実施例25a)(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール(実施例25b)から実施例1aと同様に調製して、(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミンを得た。MS 253 (MH)。
(実施例25b)1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(実施例1c)から実施例1bと同様に調製して、1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−イソブチル−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。
(実施例26)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例26a)およびシクロプロパンカルボン酸(cyclopropanecarboxylic)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS 347 (MH)。
(実施例26a)(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(実施例26b)から実施例1aと同様に調製して、(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミンを得た。MS 253 (MH)。
(実施例26b)1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(実施例1c)から実施例1bと同様に調製して、1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(シクロペンチルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。
(実施例27)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例27a)およびシクロプロパンカルボン酸(cyclopropanecarboxylic)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS 341 (MH)。
(実施例27a)(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール(実施例27b)から実施例1aと同様に調製して、(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミンを得た。MS 273 (MH)。
(実施例27b)1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(実施例1c)から実施例1bと同様に調製して、1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。
(実施例28)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−(シクロヘキシルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例28a)およびシクロプロパンカルボン酸(cyclopropanecarboxylic)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを得た。MS 355 (MH)。
(実施例28a)(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール(実施例28b)から実施例1aと同様に調製して、(3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミンを得た。MS 287 (MH)。
(実施例28b)1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(実施例1c)から実施例1bと同様に調製して、1−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。
(実施例29)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−シクロヘキシルブタンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
4−シクロヘキシルブタン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(4−シクロヘキシルブタンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−シクロプロパンカルボキサミド(100mg、58.2%)を白色粉末として得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz): 0.66 (m, 4H), 0.83 (m, 2H), 1.15 (m, 6H), 1.49 (m, 2H), 1.58 (m, 2H), 1.66 (m, 1H), 2.04 (t, 2H, J = 7.2 Hz), 3.62 (ddd, 2H, J = 15.2, 9.2, 2.0 Hz), 3.84 (dd, 2H, J = 9.2, 4.8 Hz), 4.11 (m, 2H), 4.38 (m, 2H), 8.07 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 8.37 (d, 1H, J = 7.2 Hz). M+H = 365, m.p = 181.5 − 182.5 ℃。
(実施例29a)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド
N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例29b)から実施例1aと同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.06g、定量的)を純生成物として得た。M+H = 213。
(実施例29b)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロ−プロパンカルボキサミド
シクロプロパンカルボン酸および(3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(実施例29c)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.29g、69%)を得た。M+H = 239。
(実施例29c)(3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン
(3S,3aR,6S,6aR)−3,6−ジアジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン(7.84g、40mmol)(実施例1c)のEtOAc/EtO(1:1)50mLの溶液および5% HCl水溶液40mLに、0℃のPhP(10.5g、40mmol)を少量に分けて1時間にわたって添加した。次に混合物を室温にて一晩撹拌した。有機層を捨て、水層を塩化メチレンで2回洗浄した。次に、1N NaOH溶液を使用して水層をpH9まで慎重に塩基性化した。次に溶液を塩化メチレンで3回抽出して、NaCOで乾燥させた。塩化メチレンを蒸発させて、(3S,3aR,6S,6aR)−6−アジドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−アミン(4.1g、60.2%)を黄色がかった液体として得た。M+H = 171。
(実施例30)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−フェノキシベンズアミド
Figure 2011514903
3−フェノキシ安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−フェノキシベンズアミド(11mg、54.5%)を得た。M+H = 409。
(実施例31)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(10mg、54.1%)を得た。M+H = 371。
(実施例32)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(チオフェン−2−イルメチル)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド(2.8mg、27%)を得た。M+H = 413。
(実施例33)5−tert−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−メチルフラン−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
5−tert−ブチル−2−メチルフラン−3−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、5−tert−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−メチルフラン−3−カルボキサミド(3.6mg、38.8%)を得た。M+H = 377。
(実施例34)4−tert−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 2011514903
4−tert−ブチルシクロヘキサンカルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、4−tert−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロヘキサンカルボキサミド(3.4mg、36.3%)を得た。M+H = 379。
(実施例35)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(5−(4−フルオロフェニル)ペンタンアミド)ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
5−(4−フルオロフェニル)ペンタン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(5−(4−フルオロフェニル)ペンタンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−シクロプロパンカルボキサミド(3.7mg、38%)を得た。M+H = 391。
(実施例36)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニル)シクロペンタンカルボキサミド
Figure 2011514903
1−(4−メトキシフェニル)シクロペンタンカルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニル)シクロペンタンカルボキサミド(3.7mg、36%)を得た。M+H = 415。
(実施例37)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(2−(2−(トリメチルシリル)エチルチオ)アセトアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
2−(2−(トリメチルシリル)エチルチオ)酢酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(2−(2−(トリメチルシリル)エチルチオ)アセトアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.3mg、34.4%)を得た。M+H = 387。
(実施例38)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェニルチアゾール−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
4−フェニルチアゾール−2−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェニルチアゾール−2−カルボキサミド(4.0mg、40%)を得た。M+H = 400。
(実施例39)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Figure 2011514903
1H−ピロール−3−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド(3.0mg、39.5%)を得た。M+H = 306。
(実施例40)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(2−(4−メチルシクロヘキシル)アセトアミド)ヘキサヒドロ−フロ−[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
2−(4−メチルシクロヘキシル)酢酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(2−(4−メチルシクロヘキシルアセトアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−シクロプロパンカルボキサミド(3.5mg、40%)を得た。M+H = 351。
(実施例41)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3−シクロペンチルプロパンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
3−シクロペンチルプロパン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3−シクロペンチルプロパンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(4.3mg、51.2%)を得た。M+H = 337。
(実施例42)(1S,4S)−4−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロヘキサンカルボキサミド
Figure 2011514903
(1s,4r)−4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、(1s,4S)−4−ブチル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロヘキサンカルボキサミド(3.8mg、40%)を得た。M+H = 379。
(実施例43)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(m−トリルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(m−トリルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(m−トリルオキシ)ベンズアミド(11mg、74.1%)を得た。M+H = 423。
(実施例44)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−フェノキシベンズアミド
Figure 2011514903
2−フェノキシ安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−フェノキシベンズアミド(10.7mg、75.5%)を得た。M+H = 409。
(実施例45)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(フェニルアミノ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(フェニルアミノ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(フェニルアミノ)ベンズアミド(10.1mg、70.9%)を得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz): 0.66 (m, 4H), 1.57 (m, 1H), 3.66 (m, 1H,), 3.77 (dd, 2H, J = 9.6, 2.8 Hz), 3.88 (dd, 2H, J = 9.6, 4.8 Hz), 3.95 (dd, 2H, J = 9.6, 5.6 Hz), 4.14 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.45 (d, 1H, J = 3.6 Hz),4.58 (d, 1H, J = 4.0 Hz), 6.84 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 7.14 (m, 2H), 7.26−7.36 (m, 4H), 7.68 (dd, 2H, J = 8.0, 5.2 Hz), 8.37 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 8.67 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 9.46 (s, 1H).M+H = 408。
(実施例46)2−ベンジル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−ベンジル安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、2−ベンジル−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド(7mg、68.8%)を得た。M+H = 407。
(実施例47)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(4−メトキシフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(4−メトキシフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(4−メトキシフェノキシ)ベンズアミド(11.6mg、75.7%)を得た。H NMR (DMSO−d, 400 MHz): 0.65 (m, 4H), 1.56 (m, 1H), 3.64 (m, 1H,), 3.74 (s, 1H), 3.87 (m, 2H), 4.10 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 4.36 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 4.0 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 4.0 Hz),6.80 (dd, 2H, J = 8.0, 0.8 Hz), 6.93−7.03 (m, 4H), 7.15 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.57 (dd, 2H, J = 7.6, 1.6 Hz), 8.35 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 8.46 (d, 1H, J = 6.8 Hz).M+H = 439。
(実施例48)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(o−トリルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(o−トリルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(o−トリルオキシ)ベンズアミド(8.8mg、83.2%)を得た。M+H = 423。
(実施例49)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミド(10.6mg、69.3%)を得た。M+H = 439。
(実施例50)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(3−フルオロフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(3−フルオロフェノキシ)ベンズアミド(8.9mg、60%)を得た。M+H = 427。
(実施例51)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
2−(4−フルオロフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンズアミド(8mg、75.6%)を得た。M+H = 427。
(実施例52)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2,3,4,5,6−ペンタメチルベンズアミド
Figure 2011514903
2,3,4,5,6−ペンタメチル安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−2,3,4,5,6−ペンタメチルベンズアミド(9.6mg、70.9%)を得た。M+H = 387。
(実施例53)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェノキシベンズアミド
Figure 2011514903
4−フェノキシ安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−フェノキシベンズアミド(8.1mg、56.6%)を得た。M+H = 409。
(実施例54)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ペンチルベンズアミド
Figure 2011514903
4−ペンチル安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ペンチルベンズアミド(4.3mg、44.6%)を得た。M+H = 387。
(実施例55)3−クロロ−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−クロロ安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、3−クロロ−N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ベンズアミド(4.0mg、45.3%)を得た。M+H = 351。
(実施例56)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
4−(トリフルオロメトキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド(4.0mg、40%)を得た。M+H = 401。
(実施例57)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ピコリンアミド
Figure 2011514903
5−ブチルピコリン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)ピコリンアミド(4.5mg、47.8%)を得た。M+H = 374。
(実施例58)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3,7−ジメチルオクタ−6−エンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
3,7−ジメチルオクタ−6−エン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3,7−ジメチルオクタ−6−エンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(3.6mg、39%)を得た。M+H = 365。
(実施例59)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−ウンデカ−10−インアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
ウンデカ−10−イン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−ウンデカ−10−インアミドヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(2.4mg、25.9%)を得た。M+H = 377。
(実施例60)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ペンチルシクロヘキサンカルボキサミド
Figure 2011514903
4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−4−ペンチルシクロヘキサンカルボキサミド(3.3mg、33.7%)を得た。M+H = 393。
(実施例61)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(5−シクロヘキシルペンタアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
5−シクロヘキシルペンタン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(5−シクロヘキシルペンタアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(5.0mg、53.2%)を得た。M+H = 379。
(実施例62)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3−フェニルプロピオールアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
3−フェニルプロピオール酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(3−フェニルプロピオールアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(6.8mg、81%)を得た。M+H = 341。
(実施例63)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチル−1H−インデン−2−カルボキサミド
Figure 2011514903
3−メチル−1H−インデン−2−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−メチル−1H−インデン−2−カルボキサミド(4.7mg、51.5%)を得た。M+H = 369。
(実施例64)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2011514903
5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(4.4mg、44.4%)を得た。M+H = 397。
(実施例65)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−((E)−4−フェニルブタ−3−エンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 2011514903
(E)−4−フェニルブタ−3−エン酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−((E)−4−フェニルブタ−3−エンアミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド(4.0mg、44.5%)を得た。M+H = 357。
(実施例66)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(o−トリルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(o−トリルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(o−トリルオキシ)ベンズアミド(7.0mg、47.1%)を得た。M+H = 423。
(実施例67)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(m−トリルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(m−トリルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(m−トリルオキシ)ベンズアミド(6.6mg、44.4%)を得た。M+H = 423。
(実施例68)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(p−トリルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(p−トリルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(p−トリルオキシ)ベンズアミド(5.8mg、39.0%)を得た。M+H = 423。
(実施例69)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(2−メトキシフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(2−メトキシフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(2−メトキシフェノキシ)ベンズアミド(6.0mg、39.4%)を得た。M+H = 439。
(実施例70)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミド(6.1mg、40.0%)を得た。M+H = 439。
(実施例71)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(4−メトキシフェノキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)ベンズアミド(6.8mg、44.6%)を得た。M+H = 439。
(実施例72)N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イルオキシ)ベンズアミド
Figure 2011514903
3−(ピリジン−3−イルオキシ)安息香酸およびN−((3S,3aR,6S,6aR)−6−アミノヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)(実施例29a)から実施例1と同様に調製して、N−((3S,3aR,6S,6aR)−6−(シクロプロパンカルボキサミド)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イルオキシ)ベンズアミド(6.8mg、47.3%)を得た。M+H = 410。

Claims (16)

  1. 構造式(I)を有する化合物
    Figure 2011514903
    またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド(式中:
    Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
    Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
    Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
    Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
    、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;ならびに
    以下の条件を有する:
    (a)Aがトリアゾールまたはテトラゾールであるとき;ここで−X−Zは、−O−アルキル、−O−アシル、またはスルホンアミドでない;
    (b)Aがテトラゾールであり、Zがシクロへキシルであるとき;ここでXは、−NH−C(O)−、−NH−C(O)−NH−でない;および
    (c)Aが共有結合であるとき、ここでYは水素ではない)。
  2. Yがアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Aが単環式5または6員ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  4. Aが単環式5員ヘテロアリールであり;
    Yが、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;
    Xが−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−NR−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)(R)−であり;
    Zが、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルであり;ならびに
    、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである、請求項1に記載の化合物。
  5. 構造式(Ia)を有する請求項1の化合物:
    Figure 2011514903
    またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド(式中:
    は、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−C(=NR)−、−C(S)−N(R)−、−C(S)−、−NR−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、または−S(O)−N(R)−であり;
    Yは、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;
    Zは、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;および
    Rは、水素、アルキル、または置換アルキルである)。
  6. Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    Figure 2011514903
    から成る群より選択される構造式を有する、請求項1の化合物、またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド。
  7. Aが共有結合であり;
    Yが、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−N(R)C(S)N(R)−R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)−C(=NR)−N(R)R、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;および
    、R、R、およびRがそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  8. Yが、−N(R)C(O)R、−NR、−N(R)S(O)、−N(R)−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(=NR)OR、−N(R)−C(=NR)−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、または−N(R)−C(O)−C(O)−NRであり;
    Xは、−N(R)C(O)−、−N(R)−、−N(R)S(O)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−N(R)C(=NR)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)C(S)−、−N(R)C(S)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、または−N(R)C(O)N(R)−であり;および
    、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;ならびに
    Zが、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである、請求項7に記載の化合物。
  9. Zがカルボシクリルまたは置換カルボシクリルである、請求項8に記載の化合物。
  10. Zがアルキルまたは置換アルキルである、請求項8に記載の化合物。
  11. 式(Ib)の化合物:
    Figure 2011514903
    またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド(式中:
    Mは、OまたはSであり;ならびに
    WおよびZはそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、アルキルアミン、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルである)。
  12. WおよびZがそれぞれ独立して、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキルアミン、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルから選択される、請求項11に記載の化合物。
  13. 構造式(I)を有する化合物
    Figure 2011514903
    またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド(式中:
    Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
    Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
    Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
    Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;ならびに
    、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである)を含む組成物。
  14. 摂取可能な組成物を含む、請求項13に記載の組成物。
  15. 食品または飲料を含む、請求項13に記載の組成物。
  16. 組成物を式(I)の少なくとも1つの化合物:
    Figure 2011514903
    またはその塩、溶媒和物、エステル、もしくはN−オキシド(式中:
    Aは、アリール、ヘテロアリール、または共有結合であり;
    Yは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、アシル、ハロ、−CN、−NO、−OR、−S(O)R、−S(O)、−OC(O)R、−N(R)C(O)R、−NR、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−COR、−N(R)S(O)、−SR、−C(R)、−C(S)−R、−C(=NR)−R、−N(R)−C(=N−OR)R、−N(R)C(S)NR、−C(=N−OR)R、−C(=NR)−NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)C(S)R、−N(R)−C(O)−C(O)R、−C(S)−NR、−N(R)C(=NR)OR、−C(=NR)O−NR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)NR、−N(R)−C(O)−C(O)−NR、−C(O)−C(O)−NR、−P(O)(OR)(OR)、−P(O)(OR)(R)、または−P(O)Rであり;
    Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−N(R)−、−OC(O)−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)−C(=N−OR)−、−C(=N−OR)−、−C(=NR)−NR−、−N(R)C(S)N(R)−R、−N(R)C(O)N(R)−R、−N(R)C(=NR)−、−N(R)C(S)−、−N(R)−C(O)−C(O)−、−C(S)−N(R)−、−N(R)S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)C(=NR)O−、−C(=NR)O−N(R)−、−N(R)−C(=NR)−N(R)−、−N(R)N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)−C(O)−C(O)−NR−、−C(O)−C(O)−NR−、−P(O)(OR)−、または−P(O)R−であり;
    Zは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、カルボシクリル、または置換カルボシクリルであり;ならびに
    、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロアリールアルキル、または置換ヘテロアリールアルキルである)を組合せることを含む、組成物の味わい食味を調節する方法。
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