JP2011507854A - Pi3キナーゼの阻害薬 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ホスホイノシチド3−キナーゼを阻害する式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩;その化合物を用いる癌などの疾患または状態の治療方法;ならびにその化合物を含む医薬組成物に関するものである。

Description

本発明は、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)を阻害する化合物;その化合物を用いる癌などの疾患または状態の治療方法;ならびにその化合物を含む医薬組成物に関する。
PI3キナーゼは、増殖、生存、炭水化物代謝および運動性などの多くの細胞プロセスの調節において重要な役割を果たすことが認められている脂質キナーゼのファミリーである。PI3Kは、細胞内シグナル伝達で重要な役割を有すると考えられている。特には、PI3Kは、癌において重要な役割を有するシグナルを発生させ、運ぶ。PI3Kは、遍在的に発現され、高い割合の細胞表面受容体、特にはチロシンキナーゼに関連する受容体によって活性化され、各種の細胞機能および事象に影響を与える。細胞の健康上、何らかのPI3K活性が必須である可能性があるが、PI3K類は多様な酵素群であり、それについては機能的特殊化を示す証拠が増えている。これは、癌を治療するのに用いることができるアイソフォーム選択的阻害薬の可能性を開くものである。
PI3Kの主要な酵素活性は、イノシトール頭部基の3位にあるイノシトール脂質(ホスホイノシチド)のリン酸化である。PI3キナーゼは、イノシトール脂質のイノシトール環の3′−OH位へのリン酸の付加を触媒して、ホスファチジルイノシトール・1リン酸、ホスファチジルイノシトール・2リン酸およびホスファチジルイノシトール・3リン酸を発生させる。
合計で8種類の哺乳動物PI3Kがあり、それらは配列の相同性、イン・ビトロの基質選択ならびに活性化および調節の方法に基づいて3つの主要な分類に分けられている。第1の分類の酵素(クラスI)は、広い基質特異性を有し、ホスファチジルイノシトール(PtdIns)、PtdIns(4)PおよびPtdIns(4,5)Pをリン酸化する。分類IのPI3キナーゼ類には、哺乳動物p110α、p110β、p110δおよびp110γなどがある。PI3−キナーゼファミリーの異なる構成員は異なる脂質産生物を生じる。今日までに、イン・ビボで4種類の3−リン酸化イノシトール脂質が確認されている。これらの脂質は、適切な脂質認識モジュールを含み、エフェクターとして作用するか、PI3Kシグナルを前に伝える作用をするタンパク質によって結合されている。最も一般的な形態のPI3Kは、現在p110αと称される110kDaの触媒サブユニットおよび85kDaの調節/アダプターサブユニット、p85αからなるPI3Kαヘテロダイマー複合体である。
二重特異性脂質およびタンパク質キナーゼであるホスファチジルイノシトール3−キナーゼ−α(PI3Kα)は、85kDaの調節サブユニットおよび110kDaの触媒サブユニットで構成されている。そのタンパク質は、ATPを用いてPtdIns、PtdIns(4)PおよびPtdIns(4,5)Pをリン酸化する触媒サブユニットを含む。腫瘍抑制因子であるPTENは、PI3キナーゼクラスIの主要産生物であるホスファチジルイノシトール(3,4,5)−トリホスフェート(PIP3)の脱リン酸化を行うことができる。次に、PIP3が、タンパク質キナーゼB(AKT1、PKB)の細胞膜への転位に必要とされ、そこでそれは上流キナーゼによってリン酸化および活性化される。PTENの細胞死に対する効果には、PI3Kα/AKT1経路が介在する。
PI3Kαは、細胞骨格再構築、アポトーシス、小胞輸送ならびに増殖および分化プロセスの制御において示唆されている。p110α遺伝子(PIK3CA)のコピー数および発現の増加は、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、胃癌、肝臓癌、肺癌、甲状腺癌、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)および神経膠芽腫などの多くの癌に関連している。生理プロセスおよび疾患状態におけるPI3Kαの重要な役割を考慮すると、このタンパク質キナーゼの阻害薬が望まれる。本発明は、PI3Kαが介在する疾患および状態を治療する上で有用なPI3K阻害薬、特にはPI3Kα阻害薬を提供する。
本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を提供する。
Figure 2011507854
式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRであり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
であり;
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、−SR、−OR−S(=O)、−NR[S(=O)]、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、A、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
およびAはそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCRであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A、A、AおよびAはCRであり;AはNであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCRであり;AはCであり;Qは−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A、A、AおよびAはCRであり;AはNであり;AはCであり;Qは−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NRC(=O)Rである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHであり;AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはNであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XはNであり;X、XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XおよびXはNであり;XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;XはNであり;X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(−O)CHであり;Rは−S(=O)または−NR[S(=O)]である。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)または−NR[S(=O)]である。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AはNであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;XはNであり;X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)または−NR[S(=O)]である。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AはNであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)または−NR[S(=O)]である。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XはCRである。
本発明は、下記化合物:
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−CN,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド、またはこれらの製薬上許容される塩を提供する。
本発明は、
A)下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩
Figure 2011507854
[式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRであり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
であり;
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、−SR、−OR−S(=O)、−NR[S(=O)]、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、A、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
およびAはそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。];および
B)製薬上許容される賦形剤
を含む医薬組成物をも提供する。
本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して治療上有効量の下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性(lyelogeous)白血病、慢性骨髄性白血病または甲状腺癌の治療方法をも提供する。
Figure 2011507854
式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRであり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
であり;
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、−SR、−OR−S(=O)、−NR[S(=O)]、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、A、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
およびAはそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。
前記方法の1実施形態において、式Iの化合物は、
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド、またはこれらの製薬上許容される塩である。
前記方法の別の実施形態では、抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される別の医薬活性化合物を患者に対して投与する。
別の医薬活性化合物を用いる前記方法の別の実施形態において、前記別の医薬活性化合物は抗悪性腫瘍薬であり、その抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される。
代替の実施形態において、本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を提供する。
Figure 2011507854
式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR、−S(=O)、−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
は、CR、NまたはNRであり;
およびAはそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A、AおよびAはCRであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A、A、AおよびAはCRであり;AはNであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCRであり;AはCであり;Qは−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A、A、AおよびAはCRであり;AはNであり;AはCであり;Qは−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NRC(=O)Rである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHであり;AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CHであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはNであり;AはCである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XはNであり;X、XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XおよびXはNであり;XおよびXはCRであり;XはCRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;XはNであり;X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)、−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AおよびAはNであり;A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)、−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AはNであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;XはN;X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)または−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、AはNであり;A、A、AおよびAはCHであり;AはCであり;Lは、
Figure 2011507854
であり;X、X、XおよびXはCHであり;XはCRであり;Qは−NHC(=O)CHであり;Rは−S(=O)、−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、
Figure 2011507854
であり;XはCRである。
本発明は、下記化合物:
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたはこれらの製薬上許容される塩を提供する。
本発明はさらに、
B)下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩:
Figure 2011507854
[式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
は、CR、NまたはNRであり;
およびAはそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。];および
B)製薬上許容される賦形剤
を含む医薬組成物をも提供する。
本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して治療上有効量の下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病または甲状腺癌の治療方法をも提供する。
Figure 2011507854
式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR、−S(=O)、−NR[S(=O)]または−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
は、CR、NまたはNRであり;
およびAはそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。
前記方法の1実施形態において、式Iの化合物は、
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたはこれらの製薬上許容される塩である。
前記方法の別の実施形態では、抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される別の医薬活性化合物を患者に対して投与する。
前記方法のさらに別の実施形態において、前記別の医薬活性化合物は抗悪性腫瘍薬であり、その抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の実施形態では、A、AおよびAはCRであり;AおよびAはCであり;AはNRである。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NRC(=O)Rである。
本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩に関するものである。
Figure 2011507854
式中、
Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、
Figure 2011507854
、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−NRS(=O)NR(NRがある場合、その中のRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、C−C複素環アルキル環を形成していることができる。)、
Figure 2011507854
であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
は、CR、NまたはNRであり;
およびAはそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。
「アルキル」という用語は、直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキル基の代表例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチルおよびヘキシルなどがある。代表的なアルキル基は、一般的にはC−Cアルキルと表される1から8個の炭素原子を有するアルキル基である。
「アルコキシ」という用語は、酸素原子に結合したアルキル基を意味する。アルコキシ基の代表例には、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、プロポキシおよびイソブトキシなどがある。一般的なアルコキシ基は、C−Cアルコキシである。
「ハロゲン」という用語は塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を意味する。
「アルケニル」という用語は、1以上の炭素−炭素二重結合を有する分岐もしくは直鎖の炭化水素を意味する。アルケニル基の代表例には、エテニル、プロペニル、アリル、ブテニルおよび4−メチルブテニルなどがある。一般的なアルケニル基はC−Cアルケニルである。
「アルキニル」という用語は、1以上の炭素−炭素三重結合を有する分岐もしくは直鎖の炭化水素を意味する。アルキニル基の代表例には、エチニル、プロピニル(プロパルギル)およびブチニルなどがある。一般的なアルキニル基はC−Cアルキニルである。
「シクロアルキル」という用語は、環状の非芳香族炭化水素を意味する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルなどがある。シクロアルキル基は、1以上の二重結合を含むことができる。二重結合を含むシクロアルキル基の例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルおよびシクロブタジエニルなどがある。一般的なシクロアルキル基はC−Cシクロアルキル基である。
「パーフルオロアルキル」という用語は、全ての水素原子がフッ素原子によって置き換わっているアルキル基を意味する。一般的なパーフルオロアルキル基は、C−Cパーフルオロアルキルである。一般的なパーフルオロアルキル基の1例は−CFである。
「アシル」という用語は、ヒドロキシ基(−OH)の脱離によって有機酸から誘導される基を意味する。例えば、アシル基CHC(=O)−は、CHC(=O)OHからのヒドロキシ基の脱離によって形成される。
「アリール」という用語は、環状の芳香族炭化水素を意味する。アリール基の例には、フェニルおよびナフチルなどがある。一般的なアリール基は、6から13員環である。
本明細書で使用される場合の「ヘテロ原子」という用語は、酸素、窒素または硫黄原子を意味する。
「ヘテロアリール」という用語は、アリール基の1以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換わっている環状の芳香族炭化水素を意味する。ヘテロアリール基が複数のヘテロ原子を含む場合、それらのヘテロ原子は同一でも異なっていても良い。ヘテロアリール基の例には、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、チエニル、フリル、ピラジニル、ピロリル、インドリル、トリアゾリル、ピリダジニル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、ナフチリジニル、キノキザリニル、イソチアゾリルおよびベンゾ[b]チエニルなどがある。一般的なヘテロアリール基は、1から4個のヘテロ原子を含む5から13員の環である。1から3個のヘテロ原子を含む5員および6員環であるヘテロアリール基が特に一般的である。
「複素環アルキル」という用語は、1以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換わっているシクロアルキル基を意味する。複素環アルキル基が複数のヘテロ原子を含む場合、それらのヘテロ原子は同一でも異なっていても良い。複素環アルキル基の例には、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルおよびピロリジニルなどがある。複素環アルキル基が1以上の二重結合を有することも可能であるが、それは芳香族ではない。二重結合を含む複素環アルキル基の例には、ジヒドロフランなどがある。一般的な複素環アルキル基は、1から4個のヘテロ原子を含む3から10員環である。1から3個のヘテロ原子を含む5員および6員環である複素環アルキル基が特に一般的である。
さらに留意すべき点として、環状基、すなわちアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよび複素環アルキルは複数の環を含むことができる。例えば、ナフチル基は縮合二環式環系である。さらに、本発明が、スピロ配置を有する架橋原子または環基を有する環基を含むことも意図されるものである。
1個もしくは2個のヘテロ原子を有していても良い5から6員芳香族環の代表例は、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルである。
1から3個のヘテロ原子を有していても良い部分飽和、完全飽和または部分不飽和の5から8員環の代表例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびフェニルである。5員環のさらなる例には、フリル、チエニル、ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、2H−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2−ジチオリル、1,3−ジチオリル、3H−1,2−オキサチオリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、3H−1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル、1,3,4−ジオキサゾリル、5H−1,2,5−オキサチアゾリルおよび1,3−オキサチオリルがある。
6員環のさらなる例には、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピリジニル、ピペリジニル、1,2−ジオキシニル、1,3−ジオキシニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、4H−1,2−オキサジニル、2H−1,3−オキサジニル、6H−1,3−オキサジニル、6H−1,2−オキサジニル、1,4−オキサジニル、2H−1,2−オキサジニル、4H−1,4−オキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,4−オキサジニル、o−イソオキサジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,6−(3オキサチアジニルおよび1,4,2−オキサジアジニルがある。
7員環のさらなる例には、アゼピニル、オキセピニル、チエピニルおよび1,2,4−トリアゼピニルがある。
8員環のさらなる例には、シクロオクチル、シクロオクテニルおよびシクロオクタジエニルがある。
1から4個のヘテロ原子を有していても良い2個の縮合した部分飽和、完全飽和または完全不飽和の5員および/または6員環からなる二環式環の例には、インドリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、シクロペンタ(b)ピリジニル、ピラノ(3,4−b)ピロリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾ(c)チエニル、1H−インダゾリル、インドキサジニル、ベンゾオキサゾリル、アントラニリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキザリニル、1,8−ナフチリジニル、プテリジニル、インデニル、イソインデニル、ナフチル、テトラリニル、デカリニル、2H−1−ベンゾピラニル、ピリド(3,4−b)ピリジニル、ピリド(3,2−b)ピリジニル、ピリド(4,3−b)−ピリジニル、2H−1,3−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジニル、1H−2,3−ベンゾオキサジニル、4H−3,1−ベンゾオキサジニル、2H−1,2−ベンゾオキサジニルおよび4H−1,4−ベンゾオキサジニルがある。
環状基は、複数の方法で別の基に結合させることができる。特定の結合配置が指定されていない場合、全ての可能な配置が意図されるものである。例えば、「ピリジル」という用語は、2−、3−または4−ピリジルを含み、「チエニル」という用語は2−または3−チエニルを含む。
「置換されている」という用語は、分子または基上の水素原子がハロゲン、C−Cアルキル、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、−NR、ニトロ、シアノ、ハロまたはパーハロC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−SR、−SO、−C(=O)OR、−C(=O)R(各Rは独立に水素、C−Cアルキルまたは複素環アルキルである。)から選択される基または原子で置き換わっていることを意味する。留意すべき点として、置換基が−NRである場合、それらのR基が窒素原子と一体となって環を形成していても良い。さらにそれらの置換基も、置換されていても良い。例えば、C−Cアルキル基は、ヒドロキシル基またはアミンで置換されていても良い。同様に、アルコキシ基はハロゲンで置換されていても良い。置換されていても良い基または分子は、同一であっても異なっていても良い1以上の置換基を有することができる。
水素原子に置き換わる基または原子も置換基と称される。特定の分子または基は、置き換えることが可能な水素原子の数に応じて、1以上の置換基を有することができる。
「−」という記号は共有結合を表し、ある基の別の基への結合個所を示すために基中で用いることもできる。この希望を分子中のメチル基を表すのに用いることも有機化学において一般的である。
「治療上有効量」という用語は、特定の疾患もしくは状態の1以上の症状を改善、軽減もしくは消滅させるか、特定の疾患もしくは状態の1以上の症状の発症を予防または遅延させる化合物の量を意味する。
「患者」という用語は、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジおよびヒトなどの動物を意味する。特定の患者は哺乳動物である。患者という用語は雄および雌を含む。
「製薬上許容される」という用語は、式Iの化合物、式Iの化合物の塩、式Iの化合物を含む製剤または特定の賦形剤などの言及された物質が、患者への投与に好適であることを意味する。
「処置」、「治療する」または「治療」などの用語は、防止的(例:予防的)および対症的処置を含む。
「賦形剤」という用語は、代表的には製剤および/または患者への投与用に含まれる、活性医薬成分(API)以外の製薬上許容される添加剤、担体、希釈剤、補助剤その他の成分を意味する。
本発明の化合物は、治療上有効量で患者に投与される。その化合物は、単独でまたは製薬上許容される組成物もしくは製剤の一部として投与することができる。さらに、その化合物または組成物は、例えばボラス注射によって1回で、例えば一連の錠剤によって複数回投与することができるか、例えば経皮送達の使用など、ある期間をかけて実質的に均一に送達させることができる。その化合物の用量が時間経過に伴って変わり得ることも留意すべきである。
さらに、本発明の化合物は、単独で、本発明の他の化合物との併用で、または他の医薬活性化合物との併用で投与することができる。他の医薬活性化合物は、本発明の化合物と同じ疾患もしくは状態または異なる疾患もしくは状態の治療を意図したものとすることができる。患者が複数の医薬活性化合物の投与を受ける予定であったり、現在受けている場合、その化合物は同時または順次に投与することができる。例えば、錠剤の場合、活性化合物は、1個の錠剤または別個の複数錠剤に含有させることができ、それら錠剤は同時にまたはいずれかの順序で順次に投与することができる。さらに、理解すべき点として、組成物は各種形態のものであることができる。例えば、1以上の化合物を錠剤によって送達させ、別のものは注射によって、またはシロップとして経口的に投与することができる。あらゆる組み合わせ、送達方法および投与順が想到される。
本発明の1態様は別個の投与可能な医薬活性薬剤の併用による疾患/状態の治療を想到するものであることから、本発明はさらに、キットの形態で別個の医薬組成物を組み合わせることに関するものでもある。そのキットは、本発明の化合物、および第2の医薬化合物という二つの別個の医薬組成物を含む。そのキットは、分割された瓶または分割されたホイルパケットなどの別個の組成物を入れるための容器を有する。容器の別の例には、注射器、箱および袋などがある。代表的にはそのキットには、別個の成分の使用についての説明書が添付されている。そのキット形態は、前記別個の成分を好ましくは異なる製剤で投与し(例えば、経口および非経口)異なる投与間隔で投与する場合、または組み合わせ剤の個々の成分の力価測定が処方する医師や獣医によって望まれる場合に特に有利である。
そのようなキットの例には、いわゆるブリスタパックがある。ブリスタパックは包装業界で公知であり、医薬単位製剤(錠剤、カプセルなど)の包装において広く使用されつつある。ブリスタパックは、好ましくは透明プラスチック材料のホイルで覆われた比較的堅い材料のシートからなる。包装プロセス中、プラスチックホイルには凹部が形成される。その凹部は、充填される錠剤またはカプセルの大きさおよび形状を有する。次に、錠剤またはカプセルを凹部に入れ、比較的堅い材料のシートを、凹部が形成された方向とは反対のホイル面でプラスチックホイルに対して密閉する。結果的に、錠剤またはカプセルは、プラスチックホイルとシートの間の凹部で密閉される。好ましくはシートの強度は、凹部に手で圧を加えることで、凹部の場所でシートに開口部が形成されることで、錠剤またはカプセルをブリスタパックから取り出すことができる程度のものである。次に、錠剤またはカプセルを前記開口部から取り出すことができる。
キットに記憶補助を設けることが望ましい場合があり、それは例えば記載されている錠剤またはカプセルを服用すべき服用計画の日数に数字が一致するように錠剤またはカプセルの隣に施した番号の形態でのものがある。そのような記憶補助の別の例は、カード上に印刷されたカレンダーであり、例えば「第1週、月曜、火曜・・・など、第2週月曜、火曜・・・」などがある。記憶補助の他の変形形態については容易に理解されよう。「1日用量」は、所定の日に服用すべき単一の錠剤もしくはカプセルまたはいくつかの丸剤もしくはカプセルであることができる。さらに、本発明の化合物の1日用量は1個の錠剤もしくはカプセルからなることができ、一方で、第2の化合物の1日用量はいくつかの錠剤もしくはカプセルであることができ、その逆もあり得る。記憶補助は、これを反映し、活性薬剤の正しい投与を助けるものでなければならない。
本発明の別の具体的な実施形態では、所期の使用の順序で1日用量を1回で分配するよう設計されたディスペンサーが提供される。好ましくはディスペンサーには記憶補助を取り付けることで、投与計画をさらに遵守しやすくする。そのような記憶補助に1例は、分配を行った1日用量の数を示すカウンター機である。そのような記憶補助の別の例は、液晶読み出しと組み合わせた電池式マイクロチップメモリー、または、例えば最後の1日用量を服用した日付を読み上げたり、ないしは次の用量を服用すべき時を知らせる聴覚的な合図シグナルである。
本発明の化合物および他の医薬活性薬剤は所望に応じて、患者に対して、経口投与、直腸投与、非経口投与(例えば、静脈投与、筋肉投与または皮下投与)、大槽内投与、膣投与、腹腔内投与、膀胱内投与、局所投与(例えば、粉剤、軟膏または滴剤)することができるか、口腔内噴霧もしくは経鼻噴霧として投与することができる。医薬活性薬剤を投与する上で当業者が使用する全ての方法が想到される。
非経口注射に好適な組成物は、生理的に許容される無菌の水系もしくは非水系の液剤、分散液、懸濁液または乳濁液、ならびに無菌の注射用の液剤もしくは分散液を再生するための無菌粉剤を含むことができる。好適な水系もしくは非水系の担体、希釈剤、溶媒もしくは媒体の例には、水、エタノール、多価アルコール類(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなど)、それらの好適な混合物、植物油(オリーブ油など)およびオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルなどがある。例えばレシチンなどのコーティングを用いることで、分散液の場合には必要な粒径を維持することで、そして界面活性剤を使用することで、適切な流動性を維持することができる。
これらの組成物は、保存剤、湿展剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含むこともできる。例えばパラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などの各種抗菌薬および抗真菌薬を加えることで、微生物汚染を防止することができる。例えば、糖類、塩化ナトリウムなどの等張剤を含有させることが望ましい場合もある。例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収をチエンさせる薬剤を用いることで、注射用医薬組成物の長期吸収を起こすことができる。
経口投与用の固体製剤には、カプセル、錠剤、粉剤および粒剤などがある。そのような固体製剤では、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの少なくとも一つの不活性な通常の賦形剤(または担体)または(a)例えばデンプン類、乳糖、ショ糖、マニトールおよびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤;(b)例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖およびアカシアなどの結合剤;(c)例えばグリセリンなどの保湿剤;(d)例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種の複合体ケイ酸塩類および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(a)例えばパラフィンなどの溶解遅延剤;(f)例えば4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;(g)例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセリンなどの湿展剤;(h)例えばカオリンおよびベントナイトなどの吸着剤;および(i)例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウムまたはこれらの混合物などの潤滑剤と、活性化合物を混合する。カプセルおよび錠剤の場合、製剤は緩衝剤を含むこともできる。
ラクトースもしくは乳糖などの賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコール類などを用いる軟および硬充填ゼラチンカプセル中の充填物として、同様の種類の固体組成物を用いることもできる。
錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および粒剤などの固体製剤を、当業界で公知の腸溶コーティングおよび他のものなどのコーティングおよびシェルを用いて製造することができる。それらは乳白剤を含んでいても良く、遅延的に腸管のある部分で活性化合物または複数の活性化合物を放出するような組成物の形態であることもできる。使用可能な包埋組成物の例には、ポリマー物質およびロウ類がある。適切な場合、1以上の上記賦形剤とともに、活性化合物をマイクロカプセルの形態とすることもできる。
経口投与用の液体製剤には、製薬上許容される乳濁液、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤などがある。活性化合物に加えて、液体製剤は、水その他の溶媒、可溶化剤および例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル類(特には、綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール類およびソルビタンの脂肪酸エステル類またはこれら物質の混合物などの乳化剤などの当業界で一般的に使用される不活性希釈剤を含むことができる。
不活性希釈剤以外に、当該組成物は、湿展剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含むこともできる。懸濁液は、活性化合物に加えて、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール類、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル類、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカントまたはこれら物質の混合物などの懸濁剤を含むことができる。
直腸投与用の組成物は、好ましい坐剤であり、それは通常の室温では固体であるが体温で液体であることから、直腸や膣腔で融解して、活性組成物を放出する好適な非刺激性賦形剤またはカカオバター、ポリエチレングリコールもしくは坐剤ロウなどの担体と本発明の化合物を混合することで製造することができる。
本発明の化合物の局所投与用の製剤には、軟膏、粉剤、噴霧剤および吸入剤などがある。活性化合物または適合(fit)化合物を、無菌条件下にて生理的に許容される担体ならびに必要とされ得る保存剤、緩衝剤もしくは推進剤と混合する。眼科製剤、眼軟膏、粉剤および液剤も、本発明の範囲に含まれることが想到される。
本発明の化合物は、患者に対して、約0.1から約3000mg/日の範囲の用量レベルで投与することができる。体重が約70kgである正常な成人の場合、約0.01から約100mg/kgの範囲の用量が通常は十分である。使用可能な具体的な用量および用量範囲は、患者の要求、治療対象の状態もしくは疾患の重度および投与される化合物の薬理活性などの多くの要素によって決まる。特定の患者についての用量範囲および至適用量の決定は、当業界の通常の技術の範囲内である。
本発明の化合物は、製薬上許容される塩、エステル、アミドまたはプロドラッグとして投与することができる。「塩」という用語は、本発明の化合物の無機塩および有機塩を指す。その塩は、化合物の最終的な単離および精製時にイン・サイツで製造することができるか、遊離の塩基もしくは酸の形での精製された化合物を好適な有機もしくは無機の塩基もしくは酸と別個に反応させ、そうして形成された塩を単離することによって製造することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩およびラウリル硫酸塩などがある。その塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属に基づくカチオンならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなど(これらに限定されるものではない)の無毒性のアンモニウム、4級アンモニウムおよびアミンカチオンを含み得る。例えば、バージらの報告(S.M.Berge,et al.,″Pharmaceutical Salts,″ J. Pharm.Sci.,66:1−19(1977))を参照する。
本発明の化合物の製薬上許容されるエステルの例には、C−Cアルキルエステルなどがある。許容されるエステルには、C−Cシクロアルキルエステル、ならびにベンジルなどのアリールアルキルエステルなどもある。C−Cアルキルエステルが一般的に用いられる。本発明の化合物のエステルは、当業界で公知である方法に従って製造することができる。
本発明の化合物の製薬上許容されるアミドの例には、アンモニア、1級C−Cアルキルアミンおよび2級C−Cジアルキルアミンから誘導されるアミドなどがある。2級アミンの場合、そのアミンは、少なくとも1個の窒素原子を含む5員もしくは6員の複素環アルキル基の形態であっても良い。アンモニア、C−C1級アルキルアミンおよびC−Cジアルキル2級アミンから誘導されるアミドが一般的に使用される。本発明の化合物のアミドは、当業者に公知の方法に従って製造することができる。
「プロドラッグ」という用語は、イン・ビボで変換されて本発明の化合物を生じる化合物を意味する。その変換は、血液中の加水分解などを介した各種機序によって起こり得る。プロドラッグ使用についての議論は、ヒグチらの著作(T.Higuchi and W.Stella、″Pro−drugs as Novel Delivery Systems,″Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series)およびロッシュの編著(Bioreversible Carriers in Drug Design,ed.,Edward B.Roche、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987)にある。
説明のため、本発明の化合物がカルボン酸官能基を含む場合、プロドラッグは、(C−Cアルキル、(C−Cl)アルカノイルオキシメチル、4から9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C−C)アルキル、N,N−ジ(C−C)アルキルカルバモイル−(C−C)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2−3)アルキルなどの基による酸(add)基の水素原子の置き換えによって形成されるエステルを含むことができる。
同様に、本発明の化合物がアルコール官能基を有する場合、プロドラッグは、(C−C)アルカノイルオキシメチル、1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、(C−C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C−C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C−C)アルカノイル、α−アミノ(C−C)アルカノイル、アリールアシルおよびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(各α−アミノアシル基は独立に、天然L−アミノ酸、−P(O)(OH)、−P(O)(O(C−C)アルキル)またはグリコシル(炭化水素のヘミアセタール型のヒドロキシル基の脱離から生じる基)から選択される。)などの基でアルコール基の水素原子を置き換えることによって形成することができる。
本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含む可能性があることから、異なる立体異性体型で存在する可能性がある。前記化合物の全ての立体異性体型およびラセミ混合物を含むそれらの混合物が本発明の一部を形成することが想到される。さらに、本発明は、全ての幾何異性体および位置異性体を想到するものである。例えば、化合物が二重結合を含む場合、シス型およびトランス型(それぞれ、SおよびEと称される)の両方ならびに混合物が想到される。
ジアステレオマー混合物などの立体異性体の混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などの公知の方法によって、物理化学的相違に基づいて、それらの個々の立体化学成分に分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例:アルコール)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを相当する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することで分離することもできる。さらに、一部の化合物は、アトロプ異性体である可能性がある(例えば、置換されたビアリール類)。
本発明の化合物は、溶媒和していない形態ならびに水、エタノールなどの製薬上許容される溶媒と溶媒和した形態で存在し得る。本発明は、溶媒和型と非溶媒和型の両方を想到し、包含するものである。
本発明の化合物が異なる互変異型で存在することも可能である。本発明の化合物の全ての互変異体が想到される。例えば、イミダゾール部分のすべての互変異型が本発明に含まれる。さらに、例えば、当該化合物の全てのケト−エノール型またはイミン−エナミン型が本発明に含まれる。
当業者には、本明細書に含まれる化合物の名称および構造が、化合物の特定の互変異型に基づいたものである場合があることは明らかであろう。1種類のみの特定の互変異体についての名称または構造を用いる場合があるが、別段の断りがない限り、全ての互変異体が本発明によって包含されるものである。
本発明は、合成化学者に公知の技術などの実験室的技術を用いてイン・ビトロで合成される化合物または代謝、発酵、消化などによるイン・ビボ技術を用いて合成される化合物を包含するものでもある。本発明の化合物が、イン・ビトロ技術とイン・ビボ技術の組み合わせを用いて合成可能であることも想到される。
本発明はさらに、本明細書で挙げられる化合物と同一であるが、1以上の原子が、通常天然で認められる原子質量もしくは質量数と異なる原子質量もしくは質量数を有する原子によって置き換わっている同位体標識化合物をも含む。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えばH、H、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどがある。
上記同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物は、本発明の範囲に含まれる。本発明のある種の同位体標識化合物、例えばHおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれている化合物は、医薬および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわちHおよび炭素−14、すなわち14Cの同位体が、製造および検出が容易であることから特に好ましい。さらに、重水素、すなわちHなどの相対的に重い同位体による置換によって、より大きい代謝安定性、例えばイン・ビボ半減期の増加または用量要件の低減から生じるある種の治療上の利点が得られる可能性があることから、それは状況によっては好ましい場合がある。本発明の同位体標識化合物は、同位体標識されていない試薬に代えて、容易に入手可能な同位体標識された試薬を用いることで製造することができる。
本発明の化合物は、結晶状態および非晶質状態などの各種固体状態で存在し得る。本発明の化合物の多形とも称される異なる結晶状態ならびに非晶質状態は、本発明の一部であることが想到される。
本発明の化合物の合成において、ある種の脱離基を用いることが望ましい場合がある。「脱離基」(「LG」)という用語は、求核剤によって置き換わり得る基を指す。そのような脱離基は当業界では公知である。脱離基の例には、ハライド類(例:I、Br、F、Cl)、スルホン酸エステル類(例:メシレート、トシレート)、スルフィド類(例:SCH)、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどがあるが、これらに限定されるものではない。求核剤の例には、アミン類、チオール類、アルコール類、グリニャル試薬、アニオン系化学種(例:アルコキシド類、アミド類、カルバニオン類)などがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、メラノーマ、癌腫および他の癌などのPI3Kが介在する疾患および障害の治療において有用である。本発明の1実施形態では、処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、患者におけるPI3K酵素の調節方法が提供される。本発明はまた、癌などのPI3Kが介在する疾患の治療のための医薬品の製造における式Iの化合物の使用に関するものでもある。
「処置を必要とする患者」という用語は、PI3Kが介在する疾患もしくは状態を有しているか、それを有するリスクのある患者を意味する。
「癌」という用語は、制御されない細胞増殖を特徴とする哺乳動物での生理的状態を意味する。癌の一般的な分類には、癌腫、リンパ腫、肉腫および芽細胞腫などがある。
本発明の化合物を用いて癌を治療することができる。その癌治療方法は、処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する。
本発明の化合物で処理することが可能な癌には、膀胱癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(小細胞肺癌および非小細胞肺癌)、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌および皮膚癌(扁平上皮細胞癌など)などの癌腫;リンパ系の造血系腫瘍(白血病、急性リンパ球性白血病、慢性骨髄性(lyelogenous)白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫など);骨髄細胞系列の造血系腫瘍(急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病など);間葉起源の腫瘍(線維肉腫および横紋筋肉腫ならびに軟組織および骨などの他の肉腫など);中枢および末梢神経系の腫瘍(星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン細胞腫など);および他の腫瘍(メラノーマ、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞腺癌およびカポジ肉腫など)などがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の化合物によって治療可能な他の癌には、子宮体癌、頭部および頸部癌、膠芽細胞腫、悪性腹水および造血系癌などがある。
本発明の化合物は、甲状腺過形成(特に、グレーブス病)および嚢腫(多嚢胞性卵巣症候群(スタイン・レーベンタール症候群)に特徴的な卵巣支質の血管過剰増生など)などの過剰増殖性障害を治療するのにも用いることができる。
式Iの化合物は、1以上の別の医薬活性化合物/薬剤との併用で投与することもできる。特定の実施形態では、その別の医薬活性薬剤は、癌を治療するのに用いることができる薬剤である。例えば、別の医薬活性薬剤は、抗悪性腫瘍薬、血管新生阻害剤、化学療法薬およびペプチド系癌治療薬から選択することができる。さらに別の実施形態では、前記抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、ホルモン薬、免疫薬、インターフェロン型薬剤、キナーゼ阻害薬、その他薬剤およびそれらの組み合わせから選択される。留意すべき点として、前記別の医薬活性化合物/薬剤は、従来の小有機化学物資であってもよく、またはタンパク質、抗体、ペプチド抗体(peptibodies)、DNA、RNAなどの巨大分子またはそのような巨大分子の断片であることができる。
癌の治療に用いることができ、1以上の本発明の化合物と併用可能な具体的な医薬活性薬剤の例には、メトトレキセート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシ尿素;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリタキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブライン(cladibrine);シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イホスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン(mitosmycin);ミトキサン(mitoxane);ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ(desatinib);デクスラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィチニブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イクサベピロン;ラパチニブ;レナリドマイド;アミノレブリン酸;テモゾロマイド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタト(vorinostat);カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントおよびネララビン(nelarabine)またはこれらの製薬上許容される塩などがある。
癌の治療に用いることができ、1以上の本発明の化合物と併用可能な別の医薬活性剤には、エポエチンアルファ;ダーベポエチン・アルファ;パニツムマブ;ペグフィルグラスチム;パリフェルミン;フィルグラスチム;デノスマブ;アンセスチム;AMG102;AMG386;AMG479;AMG655;AMG745;AMG951;およびAMG706またはこれらの製薬上許容される塩などがある。
本発明の化合物は、吐き気を治療する医薬活性剤と併用することもできる。吐き気を治療するのに用いることができる薬剤の例には、ドロナビノール;グラニセトロン;メトクロプラミド;オンダンセトロン;およびプロクロルペラジンまたはこれらの製薬上許容される塩などがある。
さらに、本発明の化合物は、アセマンナン(acemannan)、アクラルビシン、アルデスロイキン(aldesleukin)、アリトレチノイン(alitretinoin)、アミホスチン、アムルビシン(amrubicin)、アムサクリン、アナグレリド(anagrelide)、アルグラビン(Arglabin)、三酸化ヒ素、BAM002(Novelos)、ビカルタミド(bicalutamide)、ブロクスウリジン、セルモロイキン(celmoleukin)、セトロレリックス(cetrorelix)、クラドリビン(cladribine)、クロトリマゾール、DA3030(Dong−A)、ダクリズマブ(daclizumab)、デニロイキン・ジフチトックス(denileukin diftitox)、デスロレリン(deslorelin)、ジラゼプ、ドコサノール(docosanol)、ドキセルカルシフェロール(doxercalciferol)、ドキシフルリジン、ブロモクリプチン、シタラビン、HITジクロフェナク、インターフェロン−α、トレチノイン、エデルフォシン(edelfosine)、エドレコロマブ(edrecolomab)、エフロルニチン(eflornithine)、エミテフル(emitefur)、エピルビシン、エポエチン(epoetin)−β、リン酸エトポシド、エキシスリンド(exisulind)、ファドロゾール(fadrozole)、フィナステリド、リン酸フルダラビン(fludarabine)、フォルメスタン(formestane)、フォテムスチン(fotemustine)、硝酸ガリウム、ゲムツズマブ・ゾガミシン(gemtuzumab zogamicin)、ギメラシル(gimeracil)/オテラシル(oteracil)/テガフル組み合わせ剤、グリコピン(glycopine)、ゴセレリン(goserelin)、ヘプタプラチン(heptaplatin)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎児α−フェト蛋白、イバンドロン酸(ibandronic acid)、インターフェロン−α、天然インターフェロン−α、インターフェロン−α2、インターフェロン−α2a、インターフェロン−α2b、インターフェロン−αN1、インターフェロン−αn3、インターフェロン−αcon1、天然インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−β1a、インターフェロン−β1b、インターフェロン−γ、天然インターフェロン−γ1a、インターフェロン−γ1b、インターロイキン−1β、イオベングアン(iobenguane)、イルソグラジン(irsogladine)、ランレオチド(lanreotide)、LC9018(ヤクルト)、レフルノミド(leflunomide)、レノグラスチム(lenograstim)、硫酸レンチナン、レトロゾール(letrozole)、白血球α−インターフェロン、ロイプロレリン(leuprorelin)、レバミソール(levamisole)+フルオロウラシル、リアゾロール(liarozole)、ロバプラチン(lobaplatin)、ロニダミン、ロバスタチン(lovastatin)、マソプロコール(masoprocol)、メラルソプロール、メトクロプラミド、ミフェプリストン(mifepristone)、ミルテフォシン(miltefosine)、ミリモスチム(mirimostim)、不適正二本鎖RNA、ミトグアゾン(mitoguazone)、ミトラクトール(mitolactol)、ミトキサントロン、モルグラモスチム(molgramostim)、ナファレリン(nafarelin)、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトグラスチム(nartograstim)、ネダプラチン(nedaplatin)、ニルタミド(nilutamide)、ノスカピン、新規な赤血球生成刺激蛋白、NSC631570オクトレオチド(octreotide)、オプレルベキン(oprelvekin)、オサテロン(osaterone)、パクリタキセル、パミドロン酸、pegインターフェロンα−2b、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ピシバニール、ピラルビシン(pirarubicin)、ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体、ポリエチレングリコールインターフェロンα−2a、ポルフィマー(porfimer)ナトリウム、ラルチトレキセド(raltitrexed)、ラスブリカーゼ(rasburicase)、エチドロン酸レニウムRe186、RIIレチナミド、ロムルチド(romurtide)、サマリウム(153Sm)レキシドナム(lexidronam)、サルグラモスチム(sargramostim)、シゾフィラン(sizofiran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ソネルミン(sonermin)、塩化ストロンチウム−89、スラミン、タソネルミン(tasonermin)、タザロテン(tazarotene)、テガフール、テモポルフィン(temoporfin)、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、チマルファシン(thymalfasin)、チロトロピンα、トレミフェン(toremifene)、トシツモマブ(tositumomab)−ヨウ素131、トレオスルファン(treosulfan)、トレチノイン、トリロスタン、トリメトレキセート、トリプトレリン(triptorelin)、天然腫瘍壊死因子α、ウベニメクス、膀胱癌ワクチン、丸山ワクチン、メラノーマ溶解物ワクチン、バルルビシン(valrubicin)、ベルテポルフィン(verteporfin)、ビルリジン(virulizin)、ジノスタチン・スチマラマー(stimalamer);アバレリックス(abarelix);AE941(Aeterna)、アンバムスチン(ambamustine)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、bcl−2(Genta)、APC8015(Dendreon)、デキサミノグルテチミド(dexaminoglutethimide)、ジアジコン、EL532(Elan)、EM800(Endorecherche)、エニウラシル(eniluracil)、エタニダゾール(etanidazole)、フェンレチニド(fenretinide)、フィルグラスチム(filgrastim)SD01(Amgen)、ガロシタビン(galocitabine)、ガストリン17免疫原、HLA−B7遺伝子療法(Vical)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒスタミン・2塩酸塩、イブリツモマブ・チウキセタン(ibritumomab tiuxetan)、イロマスタット(ilomastat)、IM862(Cytran)、インターロイキン−2、イプロキシフェン(iproxifene)、LDI200(Milkhaus)、レリジスチム(leridistim)、リンツズマブ(lintuzumab)、CA125モノクローナル抗体(MAb)(Biomira)、癌MAb(Japan Pharmaceutical Development)、HER−2およびFcMAb(Medarex)、イディオタイプ105AD7MAb(CRC Technology)、イディオタイプCEAMAb(Trilex)、LYM−1ヨウ素131MAb(Techniclone)、多形上皮ムチン−イットリウム90MAb(Antisoma)、マリマスタット(marimastat)、メノガリル、ミツモマブ(mitumomab)、モテキサフィン(motexafin)ガドリニウム、MX6(Galderma)、ノラトレキセド(nolatrexed)、P30タンパク質、ペグビソマント(pegvisomant)、ポルフィロマイシン、プリノマスタット(prinomastat)、RL0903(Shire)、ルビテカン(rubitecan)、サトラプラチン(satraplatin)、フェニル酢酸ナトリウム、スパルホシン酸(sparfosic acid)、SRL172(SR Pharma)、SU5416(SUGEN)、TA077(Tanabe)、テトラチオモリブデン酸塩、タリブラスチン(thaliblastine)、トロンボポイエチン、エチルエチオプルプリン(etiopurpurin)スズ、チラパザミン(tirapazamine)、癌ワクチン(Biomira)、メラノーマワクチン(ニューヨーク大学)、メラノーマワクチン(Sloan Kettering Institute)、メラノーマ腫瘍崩壊ワクチン(ニューヨーク医科大学)、ウィルスメラノーマ細胞溶解物ワクチン(Royal Newcastle Hospital)またはバルスポダル(valspodar)などの癌を治療するのに使用可能な他薬剤と併用することができる。留意すべき点として、上記で挙げた薬剤は、適切な場合は製薬上許容される塩として投与することもできる。
本発明の化合物は、放射線療法、ホルモン療法、手術および免疫療法と併用することもでき、これらの療法は当業者には公知である。
本発明の化合物を、本明細書で言及した疾患もしくは状態の治療用の医薬品製造で用いることができる。
本明細書で言及した全ての特許および他の刊行物は、参照によって本明細書に組み込まれる。
特許請求の範囲を含む本願は、「...および...から選択される」および「...または...である」などの言語を用いる化学種および群の列記を含む(場合により、マーカッシュ群とも称される)。本願においてこの言語を用いる場合、それは、その群を全体として、それの単一の構成員またはそれの下位群として含むものである。この言語の使用は簡潔さを目的としたものであり、いかなる形でも単独の構成員または下位群の削除を制限するものではない。
実施例
以下に提供される実施例は、本発明の具体的な実施形態を示すものである。これらの実施例は代表的なものであって、いかなる形でも特許請求の範囲を限定するものではない。
分析方法
別段の断りがない限り、HPLC分析は、流量約1.50mL/分にて30℃で動作するアギレント・テクノロジーズ(Agilent Technologies)のゾルバックス(Zorbax)SB−C(5μ)逆相カラム(4.6×150mm)を用いるアギレント1100型システムで行った(Agilent Technologies,Santa Clara,CA)。移動相は、5%から100%ACNの11分間の勾配とする溶媒A(HO/0.1%TFA)および溶媒B(ACN/0.1%TFA)を用いた。その勾配の次に、5%ACNに2分間戻し、約2.5分間の再平衡(フラッシュ)とした。留意すべき点として、本明細書で使用されるパーセント(%)はいずれも、総体積に関しての体積基準である。あるいは、さらにアジレント1100型システムを用いて、同一溶媒系を用いるシナジー(Synergy)MAX−RP、5m、50×2.0mmカラム(流量0.8mL/分および最初の2分間は10%から100%Bの勾配、次に1.8分間の100%B、次に0.2分間かけて10%Bに戻す。)を用いることができる。
LC−MS方法
サンプルを、30℃でのアギレント・テクノロジーズのXDB−C(3.5μ)逆相カラム(4.6×75mm)を用いるアギレント1100型LC−MSDシステムで流した。流量は一定とし、約0.75mL/分から約1.0mL/分の範囲とした。
移動相には、10%から90%溶媒Bの勾配を9分間かけて行う溶媒A(HO/0.1%HOAc)および溶媒B(ACN/0.1%HOAc)の混合物を用いた。その勾配の後には、0.5分間かけて10%溶媒Bに戻し、2.5分間の10%溶媒Bによるカラムの再平衡化(フラッシュ)を行った。
分取HPLC方法
指定されている場合、下記の2種類のカラムおよび方法のうちの一つを利用するギルソン(Gilson)ワークステーション(Gilson,Middleton,WI)を用いる逆相HPLCによって、対象化合物を精製した。(A)50mL/分で50×100mmカラム(ウォーターズ(Waters)、エクステラ(Exterra)、C18、5μ)(Waters,Milford,MA)を使用。使用した移動相は、溶媒A(HO/濃NHOHによってpHを約10に調節した10mM炭酸アンモニウム)および溶媒B(85:15ACN/水、濃NHOHでpHを約10に調節した10mM炭酸アンモニウム)の混合物とした。実施した各精製では、40%から100%溶媒Bの10分間の勾配とそれに続く5分間の100%溶媒B流を用いた。その勾配後に、2分間かけて40%溶媒Bに戻した。(B)20mL/分で20×50mmカラムを使用。使用した移動相は、溶媒A(HO/0.1%TFA)および溶媒B(ACN/0.1%TFA)の混合物であり、10分間で5%から100%の溶媒Bとした。その勾配後に、2分間かけて5%ACNに戻した。
プロトンNMRスペクトラム
別段の断りがない限り、H NMRスペクトラムはいずれも、バリアン(Varian)(Varian,Palo Alto,CA)シリーズ・マーキュリー(Mercury)300MHz装置もしくはブルカー(Bruker)(Bruker,Bilerica,MA)シリーズ400MHz装置で得た。そのように特性決定したら、全ての観察されたプロトンを、指定の適切な溶媒中でのテトラメチルシラン(TMS)その他の内部基準からの低磁場側の百万分率(ppm)値として報告する。
質量スペクトラム(MS)
別段の断りがない限り、原料、中間体および/または例示化合物についての全ての質量スペクトラムデータは、(M+H)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)として報告している。報告している分子イオンは、電気スプレイ検出法によって得たものである。当業者には明らかなように、臭素などの同位体原子を有する化合物は、検出される放射性同位体パターンに従って報告している。
下記の略称を用いる。
ACN:アセトニトリル
TFA:トリフルオロ酢酸
TFAA:無水トリフルオロ酢酸
Ts:トシル
DTT:ジチオスレイトール
ATP:アデノシン5′−トリホスフェート
PIP2:ホスファチジルイノシトール・ビホスフェート
FBS:ウシ胎仔血清
AcO:無水酢酸
DMAP:ジメチルアミノピリジン
rtまたはRT:室温
LCMSまたはLC−MS:液体クロマトグラフィー質量分析
NMR:核磁気共鳴
aq:水系
Pyまたはpyr:ピリジン
TsCl:パラ−トルエンスルホニルクロライド
MS:質量スペクトラム
ESI:エレクトロスプレーイオン化
m/z:電荷で割った質量
TS:トルエンスルホニル
iPrNEt:N−エチルジイソプロピルアミン
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
TMS:テトラメチルシラン
iPrOH:イソプロピルアルコール
PG:保護基
DCM:ジクロロメタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
EtO:ジエチルエーテル
EtOAc:酢酸エチル
MeOH:メチルアルコール
EtOH:エチルアルコール
MeCN:アセトニトリル
MeI:ヨードメタン
NMP:1−メチル−2−ピロリジノン
DCM:ジクロロメタン
TFA:トリフルオロ酢酸
Sat.:飽和
h:時間
min:分
mL:ミリリットル
g:グラム
mg:ミリグラム
HOAc:酢酸
conc:濃
DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
TEA:トリエチルアミン
ee:エナンチオマー過剰
DMEジメチルエーテル
MPLC:中圧液体クロマトグラフィー。
一般合成図式
Figure 2011507854
概して本発明の化合物は、上記の図式Aに従って製造することができる。例えば、式aまたはeの化合物を、スズキカップリング法を用いて適切な基b、c、gまたはfとカップリングさせて、化合物dおよびhを形成することができる。スズキカップリングおよびそれの変法は、当業者には公知である。留意すべき点として、図式Aで用いられている可変要素は、本明細書で定義の通りである。
イミダゾピリダジン類−合成例
Figure 2011507854
(実施例1)
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボニルクロライド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボン酸(2.0g、10mmol、Maybridge,Cornwall,UK)およびCHCl(40mL)を加えた。その混合物に、オキサリルクロライド(20mL、40mmol、2MのCHCl中溶液)およびDMF(8.0μL、0.10mmol)を加えた。混合物を25℃で1.5時間攪拌した。トルエン(10mL)を加え、混合物を濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階2.アジド(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)メタノン
Figure 2011507854
段階1からの6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボニルクロライド(2.2g、10mmol)のアセトン(40mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(0.43g、6.6mmol、HO 1.5mL中の溶液)を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌し、NaHCO水溶液に注ぎ入れた。固体沈澱を注意深い濾過によって回収した。フィルターケーキは乾燥させなかった(溶媒を含まない)。フィルターケーキをベンゼンで洗浄し(50mLで2回)、次に150mL丸底フラスコに移し入れた。残留水を共沸除去するため、その固体をベンゼン(75mL)に懸濁させ、濃縮して体積を1/3とした。次に再度、取得物をベンゼン(75mL)に懸濁させ、濃縮してほぼ乾固させて標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階3.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、段階2からのアジド(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)メタノン(2.3g、10mmol)およびDMF(40mL)を加えた。溶液を加熱して100℃とし、HO(1.8mL、100mmol)を加えた。混合物を45分間攪拌し、次に放冷して室温とした。混合物を水(150mL)に注ぎ入れ、次に減圧下に濃縮した。固体残留物を1:2MeOH/CHCl(900mL)に溶かし、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から5%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄色−緑色固体として得た(0.71g、収率42%)。MS(ESI陽イオン)m/z:169(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm7.69(d、J=9.2Hz、1H)、7.37(s、1H)、7.05(d、J=9.2Hz、1H)、5.74(広いs、2H)。
段階4.N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、段階3からの6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン(0.67g、4.0mmol)、CHCl(60mL)、無水酢酸(0.45mL、4.8mmol)、ピリジン(0.49mL、6.0mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(4.9mg、0.040mmol)を加えた。混合物を25℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、次にNaHCO水溶液で希釈し、25%iPrOH/CHClで抽出した(100mLで3回)。合わせた抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から4%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄色固体として得た(0.62g、74%)。MS(ESI陽イオン)m/z:211(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.10(s、3H)、7.33(d、J=9.4Hz、1H)、8.06(d、J=9.4Hz、1H)、8.26(s、1H)、10.95(s、1H)。
別法として、(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを下記の方法に従って製造することができる。
Figure 2011507854
段階A.6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミン
Figure 2011507854
3,6−ジクロロピリダジン(85g、0.57mol、Aldrich,St.Louis,MO)をエタノール性アンモニア750mLに取り、密閉容器中125℃で8時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルから再結晶して標題化合物を得た(56g、75%)。H NMR(DMSO−d、300MHz):δ6.65(s、1H)、6.88(d、1H)、7.35(d、2H)。
段階B.N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミン(7g、54mmol)をピリジン(54mL)に取り、TsCl(11.34g、59mmol)を加えた。溶液を80から90℃で24時間加熱した。溶液を濃縮し、残留物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)による精製によって、標題化合物を得た(4g、26%)。H NMR(DMSO−d、300MHz):δ2.4(s、3H)、7.4(d、3H)、7.54(d、1H)、7.8(m、3H)、12.5(br、1H)。
段階C.2−(3−クロロ−6−(トシルイミノ)ピリダジン−1(6H)−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.4mL、81mmol)を、アルゴン下でN−(6−クロロピリダジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(21g、74mmol)の脱水DMF(100mL)中懸濁液に加えた。得られた溶液に、2−ヨードアセトアミド(15g、81mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を加え、混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、沈澱固体を濾去して、標題化合物を得た(17g、68%)。H NMR(DMSO−d、300MHz):δ2.4(s、3H)、4.8(s、2H)、7.3(d、2H)、7.6−7.8(m、4H)、7.95(d、1H)。
段階D.N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 2011507854
2−(3−クロロ−6−(トシルイミノ)ピリダジン−1(6H)−イル)アセトアミド(80mg、0.23mmol)の脱水DCM(5mL)中溶液に、TFAA(0.8mL)を加え、溶液を3時間還流させた。溶液を濃縮し、残留物を酢酸エチルに取り、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して標題化合物を得た(60mg、61%)。H NMR(CDCl、300MHz):δ7.18(d、1H)、7.8(d、1H)、8.5(s、1H)、10.4(br、1H)。
段階E.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン
Figure 2011507854
N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(80mg、0.30mmol)のTHF:メタノール:水(それぞれ1mL)混合物中溶液に、無水炭酸カリウム(400mg、3mmol)を加えた。反応混合物を8時間還流した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。相を分離し、有機層をブラインで洗浄し(5mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、標題化合物を得た(45mg、90%)。H NMR(DMSO−d、300MHz):δ5.65(s、2H)、7.02(d、1H)、7.7(d、1H)。
段階F.N−(6−クロロ−イミダゾ[1、2−b]ピリダジン−2−イル)−アセトアミド
Figure 2011507854
6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン(18g、106.5mmol)のDCM(180mL)中溶液に、トリエチルアミン(10.8g、106.5mmol)、DMAP(1.32g、1.06mmol)および無水酢酸(6g、106.5mmol)をその順にて室温で加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌し、沈澱を濾過し、メタノール50mLで洗浄して、標題化合物を得た(15g、66%)。H NMR(DMSO−d、300MHz):δ7.3(d、1H)、8.02(d、1H)、8.25(s、1H)。LCMS(M+1)211(99%)。
段階5.N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、段階4からのN−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.060g、0.28mmol)、4−メチル−N−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド(0.19g、0.51mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、DMF(3.0mL)および炭酸ナトリウム水溶液(0.85mL、1.7mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(20mg、0.028mmol、Strem Chemical,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を100℃で2時間攪拌し、次に放冷して室温とした。混合物を水(75mL)に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(75mLで3回)。合わせた抽出液を水(50mLで2回)およびブライン(50mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から5%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:422(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.92(s、1H)、10.44(s、1H)、8.26(s、1H)、8.05(d、J=9.6Hz、1H)、7.77(t、J=1.8Hz、1H)、7.67−7.71(m、3H)、7.61(d、J=9.6Hz、1H)、7.40(t、J=7.9Hz、1H)、7.35(d、J=8.0Hz、2H)、7.19(dd、J=8.0Hz、1.4Hz、1H)、2.32(s、3H)、2.11(s、3H)。
(実施例2)
N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
丸底フラスコに、N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1段階5から)(0.027g、0.064mmol)、炭酸カリウム(0.013g、0.096mmol)、DMF(1.0mL)およびヨードメタン(0.0044mL、0.071mmol)を加えた。混合物を25℃で14時間攪拌し、次に水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた抽出液を水(50mL)で2回およびブライン(50mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から3%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を明黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:436(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.92(s、1H)、8.27(s、1H)、8.07(d、J=9.6Hz、1H)、7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.75(t、J=1.9Hz、1H)、7.70(d、J=9.6Hz、1H)、7.52(t、J=7.9Hz、1H)、7.39−7.47(m、4H)、7.23(dd、J=8.0Hz、1.4Hz、1H)、3.20(s、3H)、2.41(s、3H)、2.12(s、3H)。
(実施例3)
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1段階4)(0.040g、0.19mmol)を2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.054g、0.38mmol、Synthonix,Wake Forest,NC)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:272(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δpp、11.00(s、1H)、8.43(d、J=5.3Hz、1H)、8.18(d、J=10.0Hz、1H)、8.05(t、J=1.6Hz、0.5H)、8.04(t、J=1.6Hz、0.5H)、7.96(d、J=9.4Hz、1H)、7.86(s、1H)、2.13(s、3H)。
(実施例4)
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例3)(0.034g、0.13mmol)、DMF(2.0mL)、2−フルオロチオフェノール(0.045mL、0.42mmol、Aldrich,St.Louis,MO)および水素化ナトリウム(17mg、0.45mmol、60%鉱油中分散品、Aldrich,St.Louis,MO)を加えた。混合物を110℃で42時間攪拌した。混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた抽出液を水(30mLで2回)およびブライン(30mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から3.5%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製を行い、次に分取HPLC(フェノメネクス・シナージ(Phenomenex Synergi)4μMAX−RP150×21.2mm、15分間かけて2%から100%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によるさらなる精製およびMeOH(2MのNH中溶液)/CHClを用いるSCXカートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)による単離物の溶離による遊離塩基への変換によって、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:380(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.99(s、1H)、8.53(d、J=5.0Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.13(d、J=9.5Hz、1H)、7.82−7.84(m、3H)、7.71(t、J=7.3Hz、1H)、7.62(q、J=6.7Hz、1H)、7.43(t、J=8.8Hz、1H)、7.35(t、J=7.5Hz、1H)、2.11(s、3H)。
(実施例5)
N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.071g、0.34mmol)を3−アミノベンゼンボロン酸(0.094g、0.60mmol、Alfa Aesar,Avocado Organics,Ward Hill,MA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:268(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.87(s、1H)、8.24(s、1H)、8.00(d、J=9.4Hz、1H)、7.62(d、J=9.4Hz、1H)、7.25(t、J=1.9Hz、1H)、7.12−7.19(m、2H)、6.69−6.71(m、1H)、5.30(s、2H)、2.11(s、3H)。
(実施例6)
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例5)(0.032g、0.12mmol)、DMF(2.0mL)、ピリジン(0.015mL、0.180mmol)およびイソキノリン−5−スルホニルクロライド塩酸塩(0.0395g、0.150mmol、Toronto Research Chemicals,Ottawa,Ontario)を加えた。混合物を25℃で5時間攪拌し、次に減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP150×21.2mm、15分間かけて2%から100%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によって精製して、標題化合物を明黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:459(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm11.03(s、1H)、10.91(s、1H)、9.50(s、1H)、8.75(d、J=6.5Hz、1H)、8.58(d、J=6.0Hz、1H)、8.53(d、J=7.0Hz、1H)、8.45(d、J=8.0Hz、1H)、8.25(s、1H)、8.02(d、J=9.5Hz、1H)、7.84(t、J=7.8Hz、1H)、7.71(s、1H)、7.62(d、J=7.5Hz、1H)、7.56(d、J=9.5Hz、1H)、7.34(t、J=7.8Hz、1H)、7.16(d、J=8.0Hz、1H)、2.11(s、3H)。
(実施例7)
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
化合物N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例6)についての手順に従って、N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例5)(0.032g、0.12mmol)を1−ナフタレンスルホニルクロライド(0.034g、0.15mmol、Aldrich,St.Louis,MO)と反応させて、標題化合物を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:458(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.92(s、1H)、10.91(s、1H)、8.77(d、J=8.6Hz、1H)、8.30(d、J=7.4Hz、1H)、8.21−8.24(m、2H)、8.07(d、J=8.0Hz、1H)、8.02(d、J=9.4Hz、1H)、7.74−7.78(m、1H)、7.62−7.70(m、3H)、7.58(d、J=7.8Hz、1H)、7.53(d、J=9.4Hz、1H)、7.32(t、J=7.9Hz、1H)、7.16(dd、J=8.0Hz、1.6Hz、1H)、2.11(s、3H)。
(実施例8)
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)を5−(メチルチオ)ピリジン−3−イルボロン酸(0.11g、0.64mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)と反応させて、標題化合物を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:300(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.94(s、1H)、9.00(d、J=2.0Hz、1H)、8.60(d、J=2.2Hz、1H)、8.34(s、1H)、8.27(t、J=2.2Hz、1H)、8.12(d、J=9.4Hz、1H)、7.90(d、J=9.4Hz、1H)、2.64(s、3H)、2.12(s、3H)。
(実施例9)
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)を3−(メチルチオ)フェニルボロン酸(0.11g、0.64mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)と反応させえ、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:299(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.91(s、1H)、8.30(s、1H)、8.06(d、J=9.6Hz、1H)、7.90(s、1H)、7.80−7.82(m、2H)、7.49(t、J=7.8Hz、1H)、7.40−7.42(m、1H)、2.57(s、3H)、2.11(s、3H)。
(実施例10)
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.084g、0.40mmol)を5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イルボロン酸(0.14g、0.72mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:332(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.97(s、1H)、9.56(d、J=2.2Hz、1H)、9.19(d、J=2.2Hz、1H)、8.89(t、J=2.2Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.19(d、J=9.4Hz、1H)、8.00(d、J=9.4Hz、1H)、3.31(s、3H)、2.12(s、3H)。
(実施例11)
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
丸底フラスコに、5−ブロモピリジン−3−アミン(0.80g、4.6mmol、Matrix Scientific,Columbia,SC)、エタノール(15mL)および4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(2.2g、12mmol、フルカ(Fluka)(Sigma−Aldrich)Buchs,Switzerland)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をCHClおよび飽和NaHCOで希釈し、次に溶液をCHClで抽出した(25mLで3回)。合わせた抽出液をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から30%EtOAc/CHCl)による精製によって、N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドをオフホワイト結晶固体として得た(0.35g、収率23%)。MS(ESI陽イオン)m/z:333(M+1)。H NMR(400MHz、MeOH−d)δppm8.35(s、1H)、8.22(s、1H)、7.83−7.89(m、2H)、7.76−7.81(m、1H)、7.25−7.32(m、2H)。
25mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.15g、0.45mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.17g、0.68mmol)、酢酸カリウム(0.18g、1.8mmol)および1,4−ジオキサン(4.0mL)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。この混合物に、ジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.033g、0.045mmol、Strem Chemicals,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を90℃で19時間攪拌し、次に放冷して室温とした。その溶液に、DMF(4.0mL)、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)およびNaCO水溶液(0.89mL、1.8mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.025g、0.036mmol、Strem Chemical,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を90℃で2時間攪拌し、次に放冷して室温とした。溶液を水(100mL)に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHClで抽出し(75mLで3回)、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2%から8%MeOH(2MのNH)/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:427(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ10.95(s、1H)、10.84(s、1H)、8.92(d、J=1.8Hz、1H)、8.41(d、J=2.5Hz、1H)、8.31(s、1H)、8.09−8.13(m、2H)、7.88−7.91(m、2H)、7.76(d、J=9.4Hz、1H)、7.42(d、J=8.8Hz、2H)、2.12(s、3H)。
(実施例12)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、を加え3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(0.50g、2.4mmol、Asymchem,Morrisville,NC)、ピリジン(10mL、120mmol)および4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(2.0g、10mmol、Fluka,Buchs,Switzerland)。混合物を25℃で攪拌した。18時間後、混合物を減圧下に濃縮した。その残留物に、メタノール(10mL)、1,4−ジオキサン(10mL)および炭酸カリウム(3.4g、25mmol)を加えた。混合物を60℃で攪拌した。16時間後、混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、pHを1N HClによって約7に調節した。溶液をEtOAcで抽出し(75mLで3回)、合わせた抽出液を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、次に脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2.0%から30%EtOAc/ヘキサン)による精製によって、標題化合物を白色固体として得た(0.53g、収率58%)。MS(ESI陽イオン)m/z:367(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−4)δppm10.63(brs、1H)、8.42(d、J=2.3Hz、1H)、7.94(d、J=2.3Hz、1H)、7.77−7.84(m、2H)、7.40−7.47(m、2H)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
25mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.15g、0.41mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.16g、0.62mmol)、酢酸カリウム(0.16g、1.6mmol)および1,4−ジオキサン(4.0mL)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その溶液に、ジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.030g、0.041mmol)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを再度充填し戻し、次に90℃で6時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、DMF(4.0mL、52mmol)、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.055g、0.26mmol)および2.0M炭酸ナトリウム水溶液(0.78mL、1.6mmol)で処理した。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その溶液に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.018g、0.026mmol)を加え、次に溶液を注意深く排気し、Nを再度充填し戻した。混合物を90℃で16時間攪拌し、NaCl水溶液(100mL)に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHClで抽出した(75mLで3回)。合わせた抽出液を脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮してDMFを除去した。溶液をMeOH/CHClに取り、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から5.0%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:461(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm10.96(s、1H)、10.57(s、1H)、8.92(d、J=2.2Hz、1H)、8.31−8.36(m、2H)、8.13(d、J=9.4Hz、1H)、7.80−7.88(m、3H)、7.39−7.48(m、2H)、2.13(s、3H)。
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド製造の別途手順を下記に示す。
250mL丸底フラスコに、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(2.50g、11.9mmol)、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(5.39g、13.1mmol)(実施例48の段階2から)、DMSO(50.0mL、705mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(26.7mL、53.4mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.667g、0.950mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を90℃で攪拌した。混合物を放冷して室温とし、次にpH4.8緩衝液(300mL、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液、Teknova,Hollister,MA)および水(300mL)の溶液に投入し。沈澱が生成し、溶液を終夜静置し、次に濾過した。フィルターケーキをpH4.8緩衝液(Teknova、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液)、次に純水で洗浄し、次にフィルターに空気を通すことで乾燥させた。褐色固体7.05gを単離した。その固体をDMF(125mL)に溶かし、シリアボンド(Siliabond)−TAAcONa(11.0g、使用したPd触媒のmmol量に対して5当量、負荷量=0.43mmol/g、シリサイクル(Silicycle)ブランドのパラジウム捕捉剤、Silicycle,Quebec City,Quebec,Canada)で処理した。混合物を50℃で19時間加熱した。溶液をセライト(登録商標)(珪藻土)で濾過し、ジエチルアミンで希釈し、0.45μmポリ(テトラフルオロエチレン)シリンジフィルターで濾過し、分取HPLC(キラルパック(Chiralpak)ASH(21×250mm、5μm)カラム、25%B、0.5分間保持、4%B/分で45%Bまで上昇、次に50%B/分で60%Bまで上昇;2分間保持、1.1分間再平衡化。総流量は50mL/分であり、出口圧は10MPa(100バール)であり、カラム温度は35℃であった。A=超臨界CO、B=0.2%ジエチルアミン含有メタノール)によって精製した。生成した取得物の一部(1.195g)を水(100mL)に溶かし、次にAcOH(0.51mL)で処理した。沈澱が生成した。これを15分間攪拌し、次に2時間放置した。次に、溶液を濾過し、フィルターケーキを水で洗浄し(15mLで3回)、次にフリット漏斗に空気を流すことで乾燥させ、次に取得物を真空乾燥して(約33.3Pa(250mtor)、45℃、16時間)、明褐色固体0.962gを得た。
イミダゾピリジン類−合成例
Figure 2011507854
(実施例13)
N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモピリジン−2(1H)−イリデン)−4−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
5−ブロモピリジン−2−アミン(10.4g、60mmol、Aldrich,St.Louis,MO)のピリジン(50mL)中溶液に、p−トルエンスルホニルクロライド(13g、66mmol)を加えた。混合物を加熱して85℃として12時間経過させた。溶媒を減圧下に除去し、残留物を水1リットルに取り、1.5時間撹拌した。固体を濾過によって回収し、EtOAcから再結晶して、N−(5−ブロモピリジン−2(1H)−イリデン)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(11.3g、収率57%)を白色粉末として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm11.23(s、1H)、8.27(d、J=2.5Hz、1H)、7.89(dd、J=8.8Hz、2.4Hz、1H)、7.79(d、J=8.2Hz、2H)、7.37(d、J=8.2Hz、2H)、7.03(d、J=8.8Hz、1H)、2.35(s、3H)。
段階2.2−(5−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−1(2H)−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(5−ブロモピリジン−2(1H)−イリデン)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(段階1)(11.3g、34.5mmol)のDMF(70mL)中懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(N−エチルジイソプロピルアミン)(6.62mL、38.0mmol)および2−ヨードアセトアミド(7.03g、38.0mmol)を加えた。混合物を室温で15時間攪拌した。混合物を水750mLに注ぎ入れた。混合物を90分間攪拌し、固体沈澱を濾過によって回収した。フィルターケーキを水、次にエーテルで洗浄し、70℃で1時間真空乾燥して、2−(5−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−1(2H)−イル)アセトアミド(13.0g、収率98.0%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm8.37(d、J=2.2Hz、1H)、7,88(dd、J=9.7Hz、2.5Hz、1H)、7.79(s、1H)、7.65(d、J=8.2Hz、2H)、7.39(s、1H)、7.29(t、J=9.3Hz、3H)、4.79(s、2H)、2.34(s、3H)。
段階3.N−(6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
2−(5−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−1(2H)−イル)アセトアミド(段階2)(13.0g、34mmol)およびAcO(30mL、318mmol)の混合物を加熱して135℃として2.5時間経過させ、冷却して室温とした。冷却した混合物をヘキサン−エーテル(10:1、100mL)で希釈し、撹拌し、傾斜法で分離した。残留物をエーテルでさらに洗浄し、傾斜法で分離し、次にNaOH(1N、30mL)で処理し、固体沈澱を濾過によって回収し、フィルターケーキをアセトン−HO(1:3)、EtOAc−ヘキサン(1:1)およびヘキサン−CHCl(5:1)で洗浄して、標題生成物(2.7g、収率32%)を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:254(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.74(s、1H)、8.87(d、J=1.17Hz、1H)、8.10(s、1H)、7.40(d、J=9.59Hz、1H)、7.30(d、J=9.39Hz、1H)、2.07(s、3H)。
段階4.N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(段階3)(510mg、2.0mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(560mg、2.2mmol)、酢酸カリウム(591mg、6.0mmol)、Pd(dppf)Cl(88.0mg、0.1mmol)のジオキサン/DMF(4mL/1mL)中混合物を窒素で5分間パージした。混合物を加熱して105℃として3時間経過させ、冷却して室温とした。反応混合物をHO(15mL)で反応停止し、固体沈澱を濾過によって回収して、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドを黄褐色固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階5.N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(段階4)(640mg、2.1mmol)、2,4−ジクロロピリミジン(550mg、3.2mmol)、炭酸ナトリウム(676mg、6.4mmol)、Pd(PPh(123mg、0.1mmol)のジオキサン/HO(10mL/3mL)中混合物を窒素下に100℃で14時間加熱し、冷却して室温とした。固体沈澱を濾過によって回収し、フィルターケーキをHO、EtOAc、DCMおよびアセトンで洗浄して、N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(370mg、収率61%)を緑色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:288(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.82(s、1H),9.53(s、1H)、8.83(d、J=5.12Hz、1H)、8.32(s、0.5H)、8.24(s、1H)、8.10(d、J=5.12Hz、1H)、7.96(d、J=9.50Hz、1H)、7.57(d、J=9.65Hz、1H)、2.09(s、3H)。
段階6.N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
4−メトキシベンゼン−1−スルホニルクロライド(2.4g、12mmol)のCHCl(20mL)中溶液にEtOH中のメタンアミン(5mL、40mmol)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。得られた固体をHO(5mL)、エーテルで洗浄し、風乾して、4−メトキシ−N−メチルベンゼンスルホンアミド(1.12g、収率48%)を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:202(M+1)。
4−メトキシ−N−メチルベンゼンスルホンアミド(210mg、1.04mmol)およびNaH(55.0mg、1.4mmol)のDMSO(1.5mL)中混合物を、窒素下に70℃で10分間攪拌した。この懸濁液に、N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)インドリジン−2−イル)アセトアミド(段階3)(200mg、0.7mmol)を加え、得られた橙赤色混合物を120℃で3時間加熱し、冷却して室温とした。混合物をHO(10mL)で処理し、懸濁液を室温で1時間攪拌した。その固体沈澱を濾過によって回収し、フィルターケーキを熱ヘキサン−CHCl、ヘキサン−アセトンおよびヘキサン−MeOHで洗浄して、N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドを暗褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:453(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.32(s、1H)、8.82(s、1H)、8.53(s、1H)、8.14(s、1H)、7.98(d、J=7.04Hz、2H)、7.71(d、J=7.43Hz、1H)、7.46(d、J=9.98Hz、1H)、7.32(s、1H)、6.97(d、J=5.87Hz、2H)、3.86(s、3H)、3.76(s、3H)、2.22(s、3H)。
(実施例14)
N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
Pd(dppf)Cl*DCM(0.187g、0.256mmol)、酢酸カリウム(1.60g、16.3mmol)、4,4,5、5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(Aldrich,St.Louis,MO)(1.40g、5.51mmol)、N−(6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(段階3)(1.30g、5.12mmol)のジオキサン(6mL)およびDMF(3mL)中混合物を窒素で5分間パージし、次に加熱して105℃として5時間経過させた。混合物を次の段階に直接用いた。
段階2
N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(段階A)(1.54g、5.1mmol)の反応混合物に、水(4mL)、炭酸ナトリウム(1.6g、15mmol)、Pd(PPh(0.30g、0.26mmol)および5−ブロモピリジン−3−アミン(1.3g、7.7mmol)を加え、加熱して105℃として終夜経過させた。HO(10mL)を加え、反応混合物を冷却して室温とし、濾過した。残留物をEtOAc(15mLで2回)、DCM−EtOAc(20%)、MeOH/DCM(5%);DMF/EtOAc(5%)および最後にDCMで洗浄して、黄色固体を得た(690mg)。LCMS:C1413Oの計算値:267.1;実測値:268.1(M+1)。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.08(s、3H)5.45(s、2H)7.14(s、1H)7.47(d、J=13.50Hz、2H)7.86−8.21(m、3H)8.86(s、1H)10.71(s、1H)。
(実施例15)
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例14)(0.10g、0.37mmol)、ピリジン(4.0mL)、4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(0.44g、2.2mmol)およびDMAP(0.5mg、0.0037mmol)を加えた。混合物を25℃で20分間攪拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHClで抽出した(50mLで3回)。合わせた抽出液を脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(3.0%から9.0%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:426(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm10.70−10.79(m、2H)、8.92(s、1H)、8.61(d、J=2.0Hz、1H)、8.25(d、J=2.3Hz、1H)、8.16(s、1H)、7.87−7.92(m、2H)、7.77(t、J=2.1Hz、1H)、7.53(d、J=9.4Hz、1H)、7.39−7.46(m、3H)、2.09(s、3H)。
(実施例16)
N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例14)(0.10g、0.37mmol)、ピリジン(4.0mL)およびシクロプロパンスルホニルクロライド(0.23mL、2.3mmol)を加えた。混合物を25℃で4時間攪拌し、次に濃縮した。残留物をMeOHおよびDMSOで希釈し、濾過し、分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP150×21.2mm、15分かけて2%から100%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によって精製して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:372(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm10.90(s、1H)、10.22(s、1H)、9.05(s、1H)、8.68(d、J=2.0Hz、1H)、8.47(d、J=2.3Hz、1H)、8.18(s、1H)、7.91(t、J=2.2Hz、1H)、7.61−7.67(m、2H)、2.80−2.87(m、1H)、2.11(s、3H)、0.96−1.04(m、4H)。
(実施例17)
N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
化合物N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例16)について記載の手順に従って、N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例14)(0.10g、0.37mmol)をメタンスルホニルクロライド(0.17mL、2.2mmol)と反応させて、標題化合物を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:346(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm10.98(s、1H)、10.27(s、1H)、9.08(s、1H)、8.69(d、J=1.6Hz、1H)、8.47(d、J=2.2Hz、1H)、8.17(s、1H)、7.90(t、J=2.1Hz、1H)、7.64−7.74(m、2H)、3.17(s、3H)、2.12(s、3H)。
(実施例18)
N−(6−(5−(3,3−ジメチルブチルアミノ)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−アミノピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例14)(70mg、262μmol)および3,3−ジメチルブタナール(160mg、1597μmol)のEtOH(1.5mL)−CHCl(2mL)中混合物に、HOAc(1滴)の存在下にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(220mg、1038μmol)を加えた。12時間後、混合物をNaHCO水溶液とCHClとの間で分配した。有機層をNaSOで脱水し、濃縮した。残留物を(2N NH/MeOH)/DCM(0%から5%)を用いるシリカで精製して、白色粉末を得た。LCMS:C2025Oの計算値:351.2;実測値352.2(M+1)。
H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm1.01(s、9H)1.54−1.62(m、2H)2.24(s、3H)3.15−3.25(m、2H)3.73(t、J=5.28Hz、1H)7.40(dd、J=9.29、1.66Hz、1H)7.51(d、J=9.19Hz、1H)8.04(d、J=2.54Hz、1H)8.11−8.16(m、2H)8.27(d、J=0.78Hz、1H)9.18(s、1H)。
(実施例19)
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド
Figure 2011507854
25mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(1.50g、7.23mmol、Asymchem,Morrisville,NC)、ピリジン(20.0mL、248mmol)およびメタンスルホニルクロライド(2.8mL、36mmol)を加えた。混合物を25℃で48時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をメタノール(30mL)、1,4−ジオキサン(30mL)および炭酸カリウム(10g、72mmol)で処理し、60℃で5時間撹拌した。混合物を水(300mL)に注ぎ入れ、濃HClを用いてpH5の酸性とした。その溶液に、pH4.8緩衝液(100mL、Teknova、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液)を加え、溶液をEtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた抽出液を水(100mLで1回)、ブライン(100mL)で洗浄し、次に脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5%から60%EtOAc/ヘキサン)による精製によって半固体を得て、それを10%EtOAc/ヘキサンで洗浄して、標題化合物を黄褐色固体として得た(1.68g、81%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:285(M(79Br)+1)、287(M(81Br)+1)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
25mL丸底フラスコに、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.750g、3.56mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.18g、4.63mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、DMSO(30.0mL、423mmol)および酢酸カリウム(1.40g、14.2mmol)を加えた。その混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、ジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.291g、0.356mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻し、次に90℃で2時間攪拌した。反応液を放冷して室温とし、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(1.00g、3.50mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(5.25mL、10.5mmol、2M)で処理した。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.246g、0.350mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻し、90℃で1時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をDMSO 10mLおよびMeOH 20mLに取った。溶液を濾過した。フィルターケーキを単離し、水(50mL)に懸濁させ、pH4.8緩衝液(25mL、Teknova、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液)で処理した。溶液を30分間放置し、次に濾過した。フィルターケーキを水で洗浄し、次に真空乾燥して、標題化合物を黄褐色固体として得た(0.415g、31%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:381(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.12(s、3H)、3.17(s、3H)、7.85(d、J=9.4Hz、1H)、8.14(d、J=9.4Hz、1H)、8.34(s、1H)、8.43(s、1H)、8.89(s、1H)、9.92(s、1H)、10.95(s、1H)。
(実施例20)
N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.5−ブロモ−2,3−ジメトキシピリジン
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、2,3−ジメトキシピリジン(2mL、15mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、CHCl(30mL)および臭素(0.7mL、14mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO(30mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(50%CHCl/ヘキサン)による精製によって、標題化合物を得た(1.98g、60%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:218(M(79Br)+1)。
段階2.N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例19)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.132g、0.627mmol)をビス(ピナコラト)ジボロン(0.207g、0.815mmol)、DMSO(6.00mL、84.5mmol)および酢酸カリウム(0.246g、2.51mmol)およびジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.050g、0.062mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)と6時間反応させた。これを次に、5−ブロモ−2,3−ジメトキシピリジン(0.136g、0.624mmol)、炭酸ナトリウム水溶液(0.312mL、0.624mmol、2M)およびトランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.0438g、0.0624mmol、Strem)で処理した。分取HPLC(フェノメネクス・ジェミニ5ミクロン(Phenomenex,Torrance,CA)、C18、100×30mm、20mL/分で20分間かけて5%から65%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)、次に3分間にわたり100%CHCN(0.1%TFA))による精製、次に精製した取得物を1000mgSCX(カチオン交換樹脂、Radleys Discovery Technology,Essex,UK)カートリッジへの負荷およびMeOH(2M NH)/CHClによる溶離による変換を行って、濃縮後に、標題化合物(0.0318g、16%)を黄色固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:314(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.11(s、3H)、3.92(s、3H)、3.95(s、3H)、7.83(d、J=9.6Hz、1H)、7.87(d、J=2.0Hz、1H)、8.05(d、J=9.6Hz、1H)、8.29(s、1H)、8.41(d、J=2.0Hz、1H)、10.89(s、1H)。
(実施例21)
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例19)(0.404g、1.06mmol)、クロロホルム(20mL)およびN−ヨードコハク酸イミド(0.48g、2.1mmol)を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌し、次にCHCl(200mL)および水(200mL)に注ぎ入れた。溶液は沈澱を含んでいた。これを濾過し、フィルターケーキを水で洗浄し、次に真空乾燥した。固体をMeOH/CHClに取り、セライト(登録商標)(珪藻土)上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2.0%から10%MeOH/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄色固体として得た(0.199g、37%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:506.4(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.07(s、3H)、3.20(s、3H)、7.96(d、J=9.6Hz、1H)、8.20(d、J=9.4Hz、1H)、8.55(d、J=2.2Hz、1H)、8.98(d、J=2.2Hz、1H)、9.98(s、1H)、10.13(s、1H)。
(実施例22)
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例21)(0.0820g、0.162mmol)、DMSO(2.50mL、35.2mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.0272g、0.194mmol、Aldrich,St.Louis,MO)および炭酸ナトリウム(0.405mL、0.809mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.011g、0.0162mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を90℃で40分間攪拌し、放冷して室温とし、次に分取HPLC(フェノメネクス・ジェミニ5ミクロン(Phenomenex,Torrance,CA)、C18、100×30mm、20mL/分で20分間かけて5%から75%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)、次に3分間にわたって100%CHCN(0.1%TFA))によって直接精製し、予想される生成物を含む分画を濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た(0.059g、62%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:475(M−TFA+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.04(s、3H)、3.20(s、3H)、7.25−7.28(m、1H)、7.53−7.60(m、1H)、7.70−7.75(m、1H)、7.77−7.81(m、1H)、8.02(d、J=9.6Hz、1H)、8.32(d、J=9.6Hz、1H)、8.52(d、J=2.2Hz、1H)、8.95(d、J=2.2Hz、1H)、9.92(s、1H)、10.24(s、1H)。
(実施例23)
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド
Figure 2011507854
4mLバイアルに、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例22)(0.025g、0.042mmol)、メタノール(2.5mL)および水酸化ナトリウム(0.250mL、2.5mmol、10M)を加えた。混合物を60℃で15時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物をpH4.8緩衝液(Teknova、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液)で中和した。溶液を部分的に濃縮してMeOHを除去した。溶液を濾過し、フィルターケーキを水で洗浄し(2回)、次に真空乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た(0.016g、86%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:433(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.68(s、3H)、5.90(s、2H)、7.08−7.13(m、1H)、7.51−7.58(m、2H)、7.76−7.81(m、1H)、7.84(d、J=9.2Hz、1H)、8.00(d、J=8.0Hz、1H)、8.06(s、1H)、8.15(d、J=2.2Hz、1H)、11.93(brs、1H)。
(実施例24)
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例22)について記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.0650g、0.128mmol)(実施例21)を90℃で3時間にわたって4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルボロン酸(0.0390g、0.154mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.058g、64%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:588(M−TFA+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.03(s、3H)、3.20(s、3H)、3.32(s、2H)、3.51−3.58(m、2H)、3.67(brs、4H)、7.45(t、J=9.1Hz、1H)、7.80(d、J=4.9Hz、1H)、7.99(d、J=9.6Hz、1H)、8.04−8.09(m、1H)、8.31(d、J=9.4Hz、1H)、8.48(d、J=2.3Hz、1H)、8.93(d、J=2.2Hz、1H)、9.93(s、1H)、10.28(brs、1H)。
(実施例25)
5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸(TFA塩)
Figure 2011507854
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(実施例23)について記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例24)(0.016g、0.023mmol)を水酸化ナトリウム(0.100mL、1.0mmol、10M)で処理し、分取HPLC(フェノメネクス・ジェミニ5μ(Phenomenex,Torrance,CA)、C18、100×30mm、20mL/分で20分間かけて5%から85%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)、次に100%CHCN(0.1%TFA)で3分間)によって精製し、生成物と考えられる物質を含む分画を濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た(3.6mg、27%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:477(M−TFA+1)。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm3.19(s、3H)、6.00(brs、2H)、7.40−7.45(m、1H)、7.77(d、J=9.2Hz、1H)、7.91(d、J=9.2Hz、1H)、8.23−8.28(m、1H)、8.45(d、J=2.0Hz、1H)、8.47−8.50(m、1H)、8.93(d、J=2.0Hz、1H)、9.85(s、1H)、13.28(brs、1H)。
(実施例26)
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例22)について記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.250g、0.493mmol)(実施例21)を、90℃で6時間にわたりピリジン−4−ボロン酸(0.0606g、0.493mmol、Boron Molecular)およびジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.040g、0.049mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.080g、28%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:458(M−TFA+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.12(s、3H)、3.24(s、3H)、8.17(d、J=9.6Hz、1H)、8.27(d、J=6.1Hz、2H)、8.42(d、J=9.4Hz、1H)、8.61(d、J=2.0Hz、1H)、8.79(d、J=6.1Hz、2H)、9.01(d、J=2.0Hz、1H)、9.98(brs、1H)、10.76(s、1H)。
(実施例27)
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド
Figure 2011507854
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(実施例23)について記載の手順に従って、50℃で28時間にわたりN−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)(実施例26)(0.040g、0.070mmol)を水酸化ナトリウム(0.200mL、2.0mmol、10M)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.0210g、72%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:416(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm3.20(s、3H)、6.26(s、2H)、7.88(d、J=9.2Hz、1H)、7.95(d、J=9.2Hz、1H)、8.08(d、J=6.1Hz、2H)、8.57(d、J=2.2Hz、1H)、8.63(d、J=6.1Hz、2H)、8.89(brs、1H)、9.94(brs、1H)。
(実施例28)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
500mL丸底フラスコに、2−アミノ−5−ブロモピリジン(15.0g、86.7mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、ピリジン(150mL、1858mmol)および最後にパラ−トルエンスルホニルクロライド(24.8g、130mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を室温で加えた。混合物を90℃で攪拌した。24時間後、混合物を放冷して室温とし、次に水(600mL)に注ぎ入れた。沈澱が生成し、混合物を15分間攪拌し、次に濾過した。フィルターケーキを水およびヘキサンで洗浄し、次に真空乾燥して、標題化合物をオフホワイト固体として得て(27.8g、98%)、それをそれ以上精製せずに用いた。
段階2.2−(5−ブロモ−2−(トシルイミノ)ピリジン−1(2H)−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモピリジン−2−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(10.0g、31mmol)、DMF(60mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.4mL、37mmol)および2−ブロモアセトアミド(5.1g、37mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を加えた。混合物を25℃で1日間攪拌した。混合物を水(600mL)に注ぎ入れ、溶液を1時間攪拌した。溶液を濾過し、フィルターケーキを水で洗浄し、次に真空乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(10.2g、87%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:384(M(79Br)+1)。
段階3.N−(6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 2011507854
還流冷却管を取り付けた250mL丸底フラスコに、2−(5−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−1(2H)−イル)アセトアミド(10.0g、26.0mmol)、1,2−ジクロロエタン(150mL)および最後にトリフルオロ無水酢酸(18.4mL、130mmol)を加えた。混合物を60℃で2時間攪拌した。溶液を放冷して室温とし、濃縮した。得られた固体をDCM(300mL)に取り、10%NaHCOで洗浄した(100mLで2回)。水系洗浄液をDCMで抽出し(100mLで2回)、最初のDCM溶液と合わせた。合わせた溶液をブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、濃縮して、標題化合物を黄褐色固体として得て、それをそれ以上精製せずに用いた(7.72g、96%)。
段階4.6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−アミン
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、N−(6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.50g、11mmol)、THF(15mL)、メタノール(15mL)、水(15mL)および炭酸カリウム(16g、114mmol)を加えた。混合物を60℃で16時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、CHClで抽出した(75mLで4回)。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から5.0%MeOH/CHCl)による精製によって、標題化合物を得た(1.01g、42%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:212(M(79Br)+1)。
段階5.N−(6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−アミン(0.771g、3.6mmol)、DCM(30mL)、ピリジン(0.44mL、5.5mmol)、無水酢酸(0.41mL、4.4mmol)およびDMAP(0.0022g、0.018mmol)を加えた。混合物を35℃で3時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物を濃縮し、次に水(100mL)に取り、25%iPrOH/CHClで抽出した(75mLで3回)。合わせた抽出液をブライン(75mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮した。残留物をMeOH(2MのNH中溶液)/CHClに溶かし、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーMeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を橙赤色固体として得た(0.452g、49%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:254(M(79Br)+1)。
段階6.N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.14g、0.35mmol)(実施例48段階2)、N−(6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド(0.080g、0.31mmol)、DMSO(3.0mL)および炭酸ナトリウム水溶液(0.94mL、1.9mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.022g、0.031mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を95℃で1時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物をpH5緩衝液(25mL、pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム(Teknova,Hollister,MA))および水(25mL)の溶液に投入した。溶液を濾過し、フィルターケーキを水(2回)、CHCl(2回)で洗浄し、次に真空乾燥して、標題化合物を黄褐色固体として得た(0.102g、70%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:460(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.08(s、3H)、7.16−7.23(m、3H)、7.48(d、J=9.2Hz、1H)、7.65(d、J=2.3Hz、1H)、7.73(d、J=2.2Hz、1H)、7.78−7.82(m、2H)、8.14(s、1H)、8.72(s、1H)、10.69(s、1H)、11.95(brs、1H)。
(実施例29)
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
10mL丸底フラスコに、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.150g、0.363mmol)(実施例48段階2)、6−ブロモH−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−アミン(0.0700g、0.330mmol)(実施例28段階4)、DMSO(3.00mL)および炭酸ナトリウム(0.990mL、1.98mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.0232g、0.0330mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を95℃で3時間攪拌した。冷却して室温とした後、混合物をpH4.8緩衝液(pHを4.8に調節した3M酢酸ナトリウム溶液、Teknova,Hollister,MA)に注ぎ入れ、水で希釈した。溶液を濾過し、フィルターケーキを水と次に50%CHCl/ヘキサンで洗浄した。水系洗浄液を25%iPrOH/CHClで抽出し、抽出液をフィルターケーキと合わせた。合わせた取得物を濃縮して全ての溶媒を除去し、残留物をMeOH/CHClに取り、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2.0%から9.0%MeOH/CHCl)による精製によって、標題化合物を黄色固体として得た(0.0307g、22%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:418(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm7.08(s、1H)、7.34(brs、3H)、7.38−7.44(m、3H)、7.60(brs、2H)、7.78−7.84(m、3H)、7.97(d、J=2.2Hz、1H)、8.49(d、J=2.0Hz、1H)、8.77(s、1H)。
(実施例30)
N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(6−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、6−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(2.00g、9.43mmol、Carbocore,The Woodlands,TX)、DCM(100mL)、ピリジン(1.0mL、12.3mmol)および無水酢酸(0.979mL、10.4mmol)を加えた。混合物を25℃で18時間攪拌した。溶液を濃縮し、次に均一になるまで10%MeOH(2MのNH中溶液)/CHClで希釈し、次に溶液をシリカ上に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から5.0%MeOH(2MのNH中溶液)/CHC1)による精製によって、標題化合物を白色固体として得た(0.676g、28%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:254(M(79Br)+1)。
段階2.N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
25mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.150g、0.410mmol)(実施例48段階1)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.156g、0.615mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、酢酸カリウム(0.161g、1.64mmol)および1,4−ジオキサン(4.0mL)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その溶液に、ジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.030g、0.041mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを再度充填し戻した。混合物を90℃で6時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、それにDMF(4.0mL)、N−(5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド(0.080g、0.31mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(0.79mL、1.6mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.022g、0.031mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を90℃で16時間攪拌し、次に冷却して室温とした後、NaCl水溶液(100mL)に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHClで抽出した(75mLで3回)。合わせた抽出液を脱水し(NaSO)、濃縮した。次に、取得物をMeOH/CHClに取り、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から5.0%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を白色固体として得た(0.0217g、15%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:460(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.18(s、3H)、7.37(brs、1H)、7.44(t、J=8.8Hz、2H)、7.56(brs、1H)、7.70(brs、1H)、7.83(dd、J=8.8、5.3Hz、2H)、7.91(s、1H)、8.56(brs、1H)、10.44(brs、1H)、11.62(brs、1H)、12.16(brs、1H)。
(実施例31および実施例32)
N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(ギ酸塩)およびN−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.6−ブロモ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン
Figure 2011507854
2本の10から20mLマイクロ波バイアルに、5−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(3.00g、14.1mmol、Carbocore,The Woodlands,TX)、N,N−ジメチルアセトアミド(20mL)、2−フルオロピリジン(1.46mL、17.0mmol、Aldrich,St.Louis,MO)および炭酸セシウム(7.84g、24.1mmol)を加えた(各バイアルに材料の1/2、すなわち各バイアルに臭化物1.5g)。マイクロ波装置で、混合物を150℃で140分間加熱した。冷却して室温とした後、合わせた反応混合物を水(400mL)に注ぎ入れ、次にEtOAc/ヘキサン(80:20)で抽出した(150mLで3回)。合わせた抽出液を水(100mLで3回)およびブライン(100mL)で洗浄し、次に脱水し(NaSO)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から3.8%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物を得た(1.06g、26%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:289(M(79Br)+1)。
段階2.N−(6−ブロモ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、6−ブロモ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(1.00g、3.46mmol)、ジクロロメタン(35mL)、ピリジン(0.419mL、5.19mmol)、無水酢酸(0.343mL、3.63mmol)およびDMAP(0.0042g、0.035mmol)を加えた。混合物を25℃で2.5日間攪拌した。混合物を濃縮し、MeOH/CHClに取り、次にシリカ上に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から4.0%MeOH(2MのNH中溶液)/CHCl)による精製によって、標題化合物をピンク固体として得た(0.673g、58%)。MS(ESI、陽イオン)m/z:331(M(79Br)+1)。
段階3.N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(ギ酸塩)およびN−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
5mLバイアルに、N−(6−ブロモ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド(0.10g、0.30mmol)、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.15g、0.36mmol)(実施例48段階2)、DMF(2.0mL)および炭酸カリウム水溶液(0.76mL、1.5mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.021g、0.030mmol)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、Nを充填し戻した。混合物を100℃で18時間加熱した。冷却して室温とした後、混合物を水に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHClで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、次に脱水し(NaSO)、濃縮した。残留物をMeOH/CHClに取り、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%から7.0%MeOH/CHCl)による精製と、次に分取−HPLC(フェノメネクス・ルナ(Luna)C8 100×21.2mm、5μ)(Phenomenex,Torrance,CA)20mL/分で、15分間かけて2%から100%CHCN(0.1%ギ酸)/HO(0.1%ギ酸)、次に100%CHCN(0.1%ギ酸)で5分間)によるさらなる精製を行い、生成物と思われる物質を含む分画を濃縮した。
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−2−イル)−3H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(ギ酸塩)(0.0218g、14%)(実施例31)MS(ESI、陽イオン)m/z:495(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm7.08(s、2H)、7.33−7.41(m、4H)、7.49−7.55(m、2H)、7.77−7.86(m、4H)、8.10−8.15(m、2H)、8.51(s、1H)、8.68(d、J=4.7、Hz、1H)、10.52(brs、1H)、12.72(brs、1H)。
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド(0.0103g、6.4%)(実施例32)。MS(ESI、陽イオン)m/z:537(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.03(s、3H)、7.38(t、J=8.8Hz、2H)、7.51−7.58(m、2H)、7.69−7.75(m、2H)、7.75−7.82(m、3H)、7.88(d、J=1.6Hz、1H)、8.11(td、J=7.8、1.7Hz、1H)、8.53(s、1H)、8.67(d、J=3.3Hz、1H)、10.46(brs、1H)、10.85(brs、1H)。
(実施例33)
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
丸底フラスコに、3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(1.5g、7mmol、Asymchem Laboratories,Inc.Morrisville,NC)およびピリジン(20mL)を入れた。この溶液に、3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロライド(2mL、8mmol、Sigma−Aldrich Corporation,St.Louis,MO)を滴下し、溶液を25℃で18時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をHOに懸濁させた。白色固体を濾過によって回収し、次にメタノール(50mL)に懸濁させた。この懸濁液に、炭酸カリウム(1.9g、14mmol)を加え、混合物を25℃で20時間攪拌した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から50%EtOAc/ヘキサン)による精製によって、標題化合物(1.4g、収率47%)を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:415(M+1)。
段階2.N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
250mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(1.4g、3.4mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.0g、4.1mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(0.17g、0.24mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)、酢酸カリウム(0.94g、6.8mmol)およびジオキサン(20mL)を加えた。反応混合物を撹拌し、100℃で3時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、HOおよびブラインによって洗浄し、MgSOで脱水し、高真空下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ESI陽イオン)m/z:379(M+1)。
段階3.N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
ガラス製マイクロ波反応容器に、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(1.1g、2.4mmol)、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.25g、1.2mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(87mg、0.012mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)、炭酸ナトリウム(0.25g、2.4mmol)およびジオキサン−HO(5mL、4:1)を入れた。溶液にArを1分間吹き込んだ。反応混合物を密閉し、100℃で2時間加熱し、次に減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5%から20%MeOH/CHCl)による精製と、次に分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP150×21.2mm、12分間かけての30%から80%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によるさらなる精製によって、標題化合物(0.18g、収率30%)を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:524(M+1)。H NMR(400MHz、MeOH−d):δppm2.22(s、3H)、6.88(t、J=73.07Hz、1H)、7.43(dd、J=8.12、1.86Hz、1H)、7.54−7.62(m、2H)、7.63−7.68(m、1H)、7.74(d、J=9.59Hz、1H)、7.98(d、J=9.59Hz、1H)、8.44(s、1H)、8.57(d、J=2.15Hz、1H)、8.82(d、J=2.35Hz、1H)。
(実施例34)
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(2g、10mmol、Asymchem Laboratories,Morrisville,NC)、4,4,5、5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2g、10mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、酢酸カリウム(0.9g、10mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(7g、10mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)およびジオキサン(20mL)を加えた。混合物をArによって1分間脱気し、N保護下に90℃で4時間撹拌した。得られた黒色懸濁液をセライト層で濾過し、フィルターケーキをMeOH−DCM(50%)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をエーテルで処理し、再度濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(20%から50%(10%MeOH/CHCl)−ヘキサン)による精製と、次にメタノール−ヘキサンからの再結晶によって、2−クロロ−5−(4,4,5−トリメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミンを白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:173および208(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm1.29(s、12H)、5.58(s、2H)、7.40(d、J=1.76Hz、1H)、7.76(d、J=1.76Hz、1H)。
段階2.N−(6−(5−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
ガラスマイクロ波反応容器に、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.05g、0.2mmol、Aurigene,Bangalore,India)、段階1からの2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(0.07g、0.3mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(0.01g、0.02mmol)、炭酸ナトリウム(0.05g、0.5mmol)およびジオキサン−HO(4:1、2mL)を入れた。Arを1分間吹き込んだ。反応混合物を密閉し、100℃で2時間加熱してから、冷却して室温とした。混合物をセライト(登録商標)(珪藻土)層で濾過し、フィルターケーキをMeOH−DCM(50%)で洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から50%MeOH/CHCl)による精製によって、N−(6−(5−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.03g、収率42%)を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:303(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.11(s、3H)、5.84(s、2H)、7.72(d、J=9.39Hz、1H),7.77(d、J=2.15Hz、1H)、8.08(d、J=9.39Hz、1H)、8.23(d、J=2.15Hz、1H)、8.28(s、1H)、10.93(s、1H)。
段階3.N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、を加え段階2からのN−(6−(5−アミノ−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(30mg、99μmol)、2−クロロ−6−メチルベンゼンスルホニルクロライド(149μL、661μmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)およびピリジン(5mL)。反応混合物を25℃で15時間攪拌し、高真空下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5%から20%MeOH/CHCl)による精製によって、N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(20mg、収率41%)をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:491(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.13(s、3H)、2.59(s、3H)、7.37(d、J=7.03Hz、1H)、7.50(q、J=7.53Hz、2H)、7.83(d、J=9.54Hz、1H)、8.13(d、J=9.03Hz、1H)、8.31(s、1H)、8.38(s、1H)、8.91(s、1H)、10.71(s、1H)、10.99(s、1H)。
(実施例35)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
150mL丸底フラスコに、を加え3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(1g、5mmol、Asymchem Laboratories,Morrisville,NC)およびピリジン(10mL)。この溶液に、4−アセチルベンゼンスルホニルクロライド(2g、10mmol、Sigma−Aldrich Corporation,St.Louis,MO)を加え、混合物を25℃で15時間、100℃でさらに2時間攪拌した。混合物を高真空下に濃縮した。得られた褐色油状物をメタノール(200mL)−HO(5mL)に懸濁させた。この懸濁液に、KCO(2g、14.4mmol)を加え、混合物を25℃で15時間攪拌した。メタノールを減圧下に除去し、残留物をHOで処理した。濾過によって、4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(0.5g)を褐色固体として得た。濾液をMeOH−DCM(10%)によって抽出して、追加の4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド1.1gを白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:391(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.57(s、3H)、7.51−7.56(m、2H)、7.81(d、./=8.41Hz、2H)、7.98(d、J=8.41Hz、2H)。
段階2.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、段階1からの4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(250mg、642μmol)およびTHF(10mL)を加えた。この溶液に、N保護下にメチルマグネシウムブロマイド(3.0N、4mL、12mmol)を加えた。懸濁液を25℃で3時間攪拌した。混合物を飽和NHCl水溶液によって反応停止した。水系部分を10%メタノール−DCMによって抽出し(3回)、合わせた有機層をMgSOで脱水し、減圧下に濃縮して標題生成物を黄色油状物として得て(250mg)、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ESI陽イオン)m/z:407(M+1)。
段階3.N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
ガラス製マイクロ波反応容器に、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.6g、3mmol、Aurigene,Bangalore,India)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.7g、3mmol)、酢酸カリウム(0.6g、6mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(0.1g、0.2mmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)およびジオキサン(5mL)を入れた。混合物を密閉し、100℃で3時間加熱した。冷却して室温とした後、懸濁液をセライト(登録商標)(珪藻土)ケーキによって濾過し、フィルターケーキをMeOH−DCM(50%)で洗浄し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた黒色油状物をエーテルで処理して懸濁液を得た。濾過によって、標題生成物(1.1g)を褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:221(M+1)。
段階4.N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
ガラス製マイクロ波反応容器に、段階2からのN−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(250mg、616μmol)、段階3からのN−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(223mg、739μmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロライド(32mg、43μmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)、炭酸ナトリウム(131mg、1.2mmol)およびジオキサン(3mL)の混合物を入れた。Arを1分間吹き込み、容器を密閉し、90℃で12時間加熱した。冷却して室温とした後、黒色懸濁液をセライト(登録商標)(珪藻土)層によって濾過し、フィルターケーキをMeOH−DCM(50%)によって洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から20%MeOH/CHCl)による精製と、次に分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP 150×21.2mm、10分間かけて40%から90%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によるさらなる精製によって、N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(20mg、収率65%)を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:501(M+1)。H NMR(400MHz、MeOH−d):δppm1.51(s、6H)、2.22(s、3H)、7.66(d、J=8.53Hz、2H)、7.71(d、J=9.54Hz、1H)、7.78(d、J=9.03Hz、2H)、7.98(d、J=9.54Hz、1H)、8.43(s、1H)、8.56(d、J=2.01Hz、1H)、8.78(d、J=2.51Hz、1H)。
(実施例36)
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(150mg、実施例12)およびメタノール(10mL)−NaOH(10N、5mL)を入れた。混合物を2時間還流した。溶液を冷却して0℃とした後、pH=7となるまで10N HClを加えた。粗生成物を減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から50%MeOH/CHCl)による精製、次に分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP 150×21.2mm、15分間かけて40%から90%CHCN/HO、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によるさらなる精製によって、N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(20mg、収率5.0%)を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:419(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm7.28(t、J=8.80Hz、1H)、7.22−7.31(m、1H)、7.49(s、1H)、7.55(d、J=9.19Hz、1H)、7.70−7.77(m、1H)、7.82−7.90(m、2H)、8.52(d、J=2.15Hz、1H)、8.72(d、J=2.15Hz、1H)。
(実施例37)(異性体の混合物)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1:4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(1.535g、7.399mmol、Asymchem Laboratories,Morrisville,North Carolina)をピリジン(20mL)に溶かし、4−アセチルベンゼンスルホニルクロライド(2.436g、11.14mmol)を加えた。反応フラスコに還流冷却管を取り付け、予熱医した油浴(110℃から115℃)に入れ、窒素下に2時間撹拌した。反応液を冷却して室温とし、濃縮し、水(40mL)およびDCM(50mL)の二相溶液に注ぎ入れた。層を分離し、水相をDCMで抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲルフィルター層(DCMから20:1DCM/MeOH)で精製して、4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミドを得た。MS(ESI陽イオン)m/z:389(M+1、79Br)、391(M+1、81Br)。C1310BrClNSの計算値:388(79Br)、390(81Br)。
段階2:N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−(1−(メチルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
4−アセチル−N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(540.2mg、1.386mmol)をEtOH(5.0mL)に懸濁させ、チタン(IV)イソプロポキシド(0.82mL、2.8mmol)およびメチルアミン(4.2mL、8.4mmol、2.0MのTHF中溶液)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。次に、水素化ホウ素ナトリウム(95.7mg、2.53mmol)を加え、反応液を室温で30分間攪拌し、次に水(10mL)および約7Nのアンモニア/MeOH(2.9mL)を、注射器によって同時に加えて沈澱を生じさせた。反応液を室温で攪拌し、45分後、反応内容物を濾過した。固体をEtOAcおよびMeOHで洗浄し、濾液を濃縮し、20:1DCM/MeOHから3:1DCM/2N[アンモニア/MeOH]を用いるシリカゲルを用いて精製して、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−(1−(メチルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミドを得た(488mg、収率87%)。MS(ESI陽イオン)m/z:404(M+1、79Br)、406(M+1、81Br)。C1415BrClNSの計算値:403(79Br)、405(81Br)。
段階3:N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(750.9mg、3.565mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(985mg、3.88mmol)、酢酸カリウム(798mg、8.13mmol)およびPd(dppf)Cl*DCM錯体(357mg、0.437mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)に懸濁させ、フラスコに還流冷却管を取り付け、予熱した油浴(100℃)に入れ、窒素下に80分間撹拌した。反応液を冷却して室温とし、セライト層(珪藻土)で濾過し、その層を1:1DCM/MeOHで洗浄した。濾液を濃縮し、EtOで処理し、濾過した。固体をEtOで洗浄し、回収し、高真空下に乾燥して、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを得た。MS(ESI陽イオン)m/z:221(M+1)。CBN(M−C10)の計算値:220。
段階4:N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−(1−(メチルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミド(488mg、1.21mmol)、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(590.6mg、1.955mmol)、炭酸カリウム(600mg、4.34mmol)およびPd(dppf)Cl*DCM錯体(117.5mg、0.1439mmol)をDME(8.0mL)および水(2.0mL)に懸濁させた。反応フラスコに還流冷却管を取り付け、予熱した油浴(100℃)に入れ、窒素下に75分間撹拌した。次に、反応液を冷却して室温とし、追加のN−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(213mg、0.705mmol)を加え、100℃で撹拌を続けた。さらに1時間後、反応液を冷却して室温とし、DCMおよびMeOHで希釈し、セライト(登録商標)(珪藻土)層で濾過した。濾液を濃縮し、フィルター上のシリカゲルを用いて精製した(DCMから50:1から20:1から5:1から3:1DCM/[2Nアンモニア/MeOH])。生成物を含む分画を回収し、濃縮し、MeOHで処理し、濾過した。その固体をMeOH、EtO、DCM、MeOHおよびEtOで洗浄した。次に、固体を回収し、高真空下に乾燥して、N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(253mg、収率42%)を褐色非晶質固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:500(M+1)。C2222ClNSの計算値:499。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.93(s、1H)、8.25(s、1H)、8.12−8.06(m、2H)、8.03(d、J=9.54Hz、1H)、7.85(d、J=8.53Hz、2H)、7.56−7.47(m、4H)、4.32−4.20(m、1H)、2.40(s、3H)、2.11(s、3H)、1.48(d、J=6.53Hz、3H)。
この取得物約200mgを、下記の条件を用いるキラルカラムで精製して、個々のエナンチオマーを得た。すなわち、サンプルをDMSO 12mLおよびジエチルアミン12滴に溶かした(約15.2cm(6インチ)の長さのパスツール・ピペット)。サンプルをADH(21×250mm、5μm)カラム上に注入し、50mL/分(合計)の流量で、0.2%EtNH含有超臨界COおよびエタノール(200プルーフ)(30%で2分間、次に0.5分以内に45%まで上昇、ピークが溶出されるまで保持、30%まで再平衡化)で溶離を行った。出口圧力は10MPa(100バール)、0.3mL/注入であった。
eeを測定するため、ADH(4.6×250mm、5μm)×2カラムおよび流量3mL/分(合計、0.2%EtNH含有50%エタノール、室温、出口圧15MPa(150バール))で分析SFCを用いた。濃縮した小分けサンプルを分析した。
これら2種類のエナンチオマーの絶対立体化学は決定しなかった。
(実施例38または実施例39:(分離された異性体))
エナンチオマー1:MS(ESI陽イオン)m/z:500(M+1)。C2222ClNSの計算値:499。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.91(s、1H)、8.24(s、1H)、8.09−8.05(m、2H)、8.02(d、J=9.54Hz、1H)、7.84(d、J=8.03Hz、2H)、7.52(d、J=9.54Hz、1H)、7.48(d、J=8.03Hz、2H)、4.25−4.17(m、1H)、2.37(s、3H)、2.11(s、3H)、1.45(d、J=6.53Hz、3H)。
このエナンチオマーのeeは>99.9%であった。
(実施例38または実施例39:(分離された異性体))
エナンチオマー2:MS(ESI陽イオン)m/z:500(M+1)。C2222ClNSの計算値:499。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.91(s、1H)、8.24(s、1H)、8.09−8.06(m、2H)、8.02(d、J=9.39Hz、1H)、7.84(d、J=8.22Hz、2H)、7.53(d、J=9.59Hz、1H)、7.48(d、J=8.22Hz、2H)、4.25−4.17(m、1H)、2.37(s、3H)、2.11(s、3H)、1.45(d、J=6.65Hz、3H)。
このエナンチオマーのeeは95.4%であった。
(実施例40)
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
丸底フラスコに、THF(10mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(0.2g、1.0mmol、Asymchem Laboratories,Morrisville,NC)を加えた。この溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1MのTHF中溶液、3mL、3mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を加え、混合物を5分間攪拌した。次に、2−クロロ−4−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロライド(0.7g、3mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を混合物に加え、懸濁液を25℃で15時間攪拌した。混合物をHOで希釈した。水層をDCMで抽出することで(3回)、有機層を回収した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から30%EtOAc/CHCl)による精製によって、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.190g、収率49%)を黄褐色油状物として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:401(M+1)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例35)について記載の手順に従って、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(200mg、662μmol)(実施例35段階3)をN−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(265mg、662μmol)と反応させて、標題化合物を灰色固体として得た(50mg、収率25%)。MS(ESI陽イオン)m/z:495(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.12(s、3H)、7.33−7.43(m、1H)、7.77(dd、J=8.61、2.15Hz、1H)、7.83(d、J=9.39Hz、1H)、7.99(dd、J=8.80、6.06Hz、1H)、7.99(dd、J=8.80、6.06Hz、1H)、8.12(d、J=9.39Hz、1H)、8.33(d、J=8.41Hz、2H)、8.91(s、1H)、10.82−10.92(brs、1H)、10.96(s、1H)。
(実施例41)
N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)モルホリン−4−スルホンアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(0.863g、4.2mmol)およびピリジン(5mL)を入れた。この溶液に、DMAP(0.13g、1.0mmol)およびモルホリン(0.36mL、4.2mmol)を加えた。混合物をドライアイス/アセトン浴で冷却して−40℃とした。次に、塩化スルフリル(0.36mL、4.6mmol)を、撹拌しながら混合物に滴下した。添加後、氷浴を外し、混合物を不活性雰囲気下で25℃にて15時間撹拌した。混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、DCMによって抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から50%EtOAc/DCM)による精製によって、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)モルホリン−4−スルホンアミド(0.55g、収率37%)を黄褐色結晶固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:358(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm3.07−3.12(m、4H)、3.58−3.62(m、4H)、8.07(d、J=2.15Hz、1H)、8.42(d、J=2.35Hz、1H)、10.19(s、1H)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例35)について記載の手順に従って、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(122mg、404μmol)(実施例35段階3)を段階1からのN−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)モルホリン−4−スルホンアミド(120mg、336μmol)と反応させて、標題化合物を明緑色固体(40mg、収率26%)として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:452(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.12(s、3H)、3.12−3.18(m、4H)、3.60−3.68(m、4H)、7.86(d、J=9.39Hz、1H)、8.14(d、J=9.39Hz、1H)、8.33(s、1H)、8.54(d、J=2.15Hz、1H)、8.90(s、1H)、10.14(s、1H)、10.97(s、1H)。
(実施例42)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
150mL丸底フラスコに、3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(1g、5mmol、Asymchem Laboratories,Morrisville,NC)およびピリジン(20mL)を加えた。この溶液に、p−トルエンスルホニルクロライド(2g、10mmol)および触媒量のDMAPを混合し、混合物を25℃で48時間攪拌した。懸濁液を減圧下に濃縮し、残留物を水で処理し、濾過によって白色固体2.5gを得た。得られた固体をメタノール(50mL)に懸濁させ、KCO(2.5g、18mmol)を混合した。反応混合物を25℃で48時間攪拌し、減圧下に濃縮した。留物をEtOAcで希釈し、水およびブラインによって洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮して、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(1.5g、収率86%)をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:363(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.38(s、3H)、7.39(d、J=8.53Hz、2H)、7.64(d、J=8.03Hz、2H)、7.89(d、J=2.01Hz、1H)、10.52(s、1H)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
化合物N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例35)について記載の手順に従って、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(126mg、415μmol、実施例35段階3)を段階1からのN−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(120mg、332μmol)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た(30mg、収率20%)。MS(ESI陽イオン)m/z:457(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm2.13(s、3H)、2.39(s、3H)、7.40(d、J=8.02Hz、2H)、7.68(d、J=8.22Hz、2H)、7.82(d、J=9.39Hz、1H、8.13(d、J=9.59Hz、1H)、8.30(d、J=2.15Hz、1H)、8.32(s、1H)、8.90(d、J=2.35Hz、1H)、10.44(s、1H)、10.98(s、1H)。
(実施例43)
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
10mL反応バイアルに、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.108g、0.51mmol)、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(0.112g、0.61mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、ジクロロメタンと錯体とした[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(31mg、0.038mmol)、炭酸カリウム(0.213g、1.54mmol)、DME(3mL)および水(1mL)を加えた。バイアルを密閉し、窒素で数分間パージした。混合物を100℃で1時間攪拌し、次に放冷して室温とした。有機相を取り、溶媒を減圧下に除去した。シリカゲルクロマトグラフィー(4%から6%MeOH/CHCl)による精製によって、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:313(M+1)。H NMR(400MHz、DMSO−d):δppm10.86(s、1H)、8.26(s、1H)、8.00(d、J=9.6Hz、1H)、7.78(d、J=9.6Hz、1H)、7.66−7.57(m、2H)、7.11(d、J=9.0Hz、1H)、3.88(s、3H)、3.84(s、3H)、2.11(s、3H)。
(実施例44)
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(1.197g、5.77mmol、Asymchem,Morrisville,NC))のTHF(20mL)中溶液に−78℃で、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドのTHF中溶液(1.0M、11.5mL、11.5mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を加えた。溶液を−78℃に5分間維持し、次に3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロライド(1.40g、5.77mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を1回で固体として加えた。溶液を昇温させて室温とし、1時間維持した。溶液を飽和NHCl水溶液(100mL)に注ぎ入れ、得られた混合物をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を脱水し(NaSO)、濃縮してMPLCによる精製(CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標),Teledyne Isco,Lincoln,NE)に供した。残留物を最小量のCHClに取り、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に吸収させ、98:2ヘキサン:EtOAcから100%EtOAcの勾配を用いるRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(Teledyne Isco,Lincoln,NE)(120g)に通して、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(2.235g、収率93.6%)を無色油状物として得た。LCMS(ESI陽イオン)m/z:414.9(M+1);H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm6.54(t、J=72.38Hz、1H);7.33−7.42(m、2H);7.51(t、J=8.07Hz、1H);7.58(t、J=I.91Hz、1H);7.61−7.68(m、1H);8.13(d、J=2.25Hz、1H);8.19(d、J=2.25Hz、1H)。
段階2.N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(2.235g、5.40mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.65g、6.48mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、酢酸カリウム(1.35mL、21.6mmol、Aldrich,St.Louis,MO)およびジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(0.228g、0.411mmol、Strem Chemical,Inc.,Newburyport,MA)を入れた。バイアルをセプタムキャップで密閉し、1,4−ジオキサン(20mL、0.3M)を加えた。得られた混合物にNを10分間吹き込み、90℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に直接吸収させて、MPLC(CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標),Teledyne Isco,Lincoln,NE)による精製に供した。残留物を、95:5ヘキサン:EtOAcから100%EtOAcの勾配を用いるRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(120g)(Teledyne Isco,Lincoln,NE)に通して、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(2.127g、収率85.4%)を褐色油状物として得た。LCMS(ギ酸調節剤、ESI陽イオン化)m/z:379.2(M+1、LCMSでボロン酸エステルが加水分解によって相当する酸となる。);H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm1.35(s、12H);6.50(t、J=72.63Hz、1H);7.12(s、1H);7.30−7.37(m、1H);7.44−7.51(m、1H);7.55(t、J=1.86Hz、1H);7.58−7.64(m、1H);8.29(d、J=1.66Hz、1H);8.44(d、J=1.76Hz、1H)。
段階3.N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(765.9mg、1663μmol)、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(291.8mg、1385μmol、実施例1段階4)、ジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(53.76mg、96.98μmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)および炭酸ナトリウム(293.7mg、2771μmol)を入れた。バイアルをセプタムキャップで密閉し、ジオキサン(2mL、1M)および水(1mL、2M)を注射器によって加えた。混合物にNを10分間吹き込み、次に90℃で18時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、濃縮してMPLC(CombiFlash Companion,Teledyne Isco,Lincoln,NE)による精製に供した。粗残留物を最小量のCHCl/MeOHに取り、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(80g)(Teledyne Isco,Lincoln,NE)に通して、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(584.0mg、収率82.83%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:509.1(M+1)。
段階4.N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(315.0mg、619.0μmol)のCHCl(20mL)中溶液に、n−ヨードコハク酸イミド(195.0mg、866.6μmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)を1回で固体として加えた。溶液は暗褐色となり、室温で1時間維持した。溶液を濃縮して、MPLC(CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標),Teledyne Isco,Lincoln,NE)による精製に供した。粗残留物を最小量のCHCl/MeOHに取り、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(Teledyne Isco,Lincoln,NE)(80g)に通して、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(370.0mg、収率94.16%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:635(M+1)。
段階5.N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(129.0mg、203μmol)、4−ピリジルボロン酸(30.0mg、244μmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、炭酸ナトリウム(86.2mg、813μmol)およびジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(11.3mg、20.3μmol、Strem Chemical Inc.,Newburyport,MA)を入れた。バイアルをセプタムキャップで密閉し、陽圧N気流下に1,4−ジオキサン(2mL)を加え、次に水(0.2mL)を加えた。混合物にNを10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に直接吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(80g)(Teledyne Isco,Lincoln,NE)に通して、標題化合物、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(67.0mg、収率56.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン)m/z:586(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm2.21(s、3H);6.61−6.97(m、1H);7.33−7.40(m、1H);7.48(t、J=8.07Hz、1H);7.56(s、1H);7.95(d、J=9.49Hz、1H);8.06(d、J=4.99Hz、2H);8.17(d、J=9.49Hz、1H);8.67−8.74(m、2H);8.80(d、J=1.96Hz、2H)。
(実施例45)
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(53mg、90μmol)およびMeOH(1.5mL)次に水酸化ナトリウム水溶液(6N、226μL、1357μmol)を入れた。バイアルを密閉し、50℃で18時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、次に濃縮した。得られた黄色固体を飽和NaHCO水溶液(1mL)、次に水(2mL)で洗浄した。固体を水/IPA(2mL)でスラリーとし、減圧濾過によって回収して、N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド−2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(21mg、収率43%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン)m/z:544.2;H NMR(400MHz、MeOH)δppm6.69(t、J=73.70Hz、1H);7.13(dd、J=7.97、2.20Hz、1H);7.33(t、J=7.97Hz、1H);7.59−7.69(m、2H);7.71−7.83(m、2H);8.15−8.23(m、2H);8.25(d、J=2.25Hz、1H);8.49(d、J=2.25Hz、1H);8.66(dd、J=4.79、1.57Hz、2H)。
(実施例46)
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
実施例44(段階5)に記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(114.0mg、180μmol)を2−メチルピリジン−4−イルボロン酸(30mg、216μmol)と合わせて標題化合物であるN−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン)m/z:600.0(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm2.21(s、3H)、2.67(s、3H)、6.80(t、J=73.11Hz、1H)、7.35(dd、J=8.22、1.96Hz、1H)、7.47(t、J=8.07Hz、1H)、7.54(s、1H)、7.57−7.64(m、1H)、7.80−7.85(m、1H)、7.86−7.96(m、2H)、8.14(d、J=9.49Hz、1H)、8.57(d、J=5.38Hz、1H)、8.74(dd、J=22.45、2.20Hz、2H)。
(実施例47)
N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
実施例45に記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例46)を、標題化合物であるN−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(32mg、70%収率)に変換し、それを分取HPLC(Gilson GX−281、Middletown,WI:15分間かけて5%から90%(0.1%TFA/CHCN)/HO(フェノメネクス、ゾルバックス(Zorbax)00F−4435−UO 150×30mm、5μ)による精製後にトリフルオロ酢酸塩として得た。LCMS(ESI陽イオン)m/z:558.0(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm2.83(s、3H);6.82(t、J=73.02Hz、1H);7.40(d、J=8.12Hz、1H);7.52−7.57(m、2H);7.59−7.67(m、1H);7.89−8.04(m、2H);8.42(s、1H);8.49(d、J=6.75Hz、1H);8.64(dd、J=6.75、1.76Hz、1H);8.80(dd、J=10.12、2.20Hz、2H)。
(実施例48)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1:N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
前述した手順(実施例44段階1)に従って、3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(770.0mg、3.7mmol)を4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(0.76g、3.9mmol、Oakwood Products、West Columbia,SC)と反応させて、CHCl/EtOAcからの再結晶後にN−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(1.018g、収率75%)を得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:366(M+1);H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm7.24(t、J=9.00Hz、2H);7.53(d、J=2.25Hz、1H);7.58(d、J=2.25Hz、1H);7.74(dd、J=8.95、5.43Hz、2H)。
段階2:N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
前述した手順(実施例44段階2)に従って、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドをN−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドに変換した。
段階3:N−(6−クロロ−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(320.4mg、1521μmol)のCHCl(20mL)中溶液に、n−ヨードコハク酸イミド(167.4μL、1673μmol)を1回で固体として加えた。溶液を室温で20分間維持し、水に注ぎ入れた。得られた混合物をCHClで抽出した(50mLで1回)。層を分離し、有機層を飽和Na水溶液(20mLで1回)およびブライン(10mLで1回)で洗浄した。有機層を脱水し(NaSO)、濃縮して、MPLC(CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標),Teledyne Isco,Lincoln,NE)による精製に供した。残留物を最小量のCHCl/MeOHに取り、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(80g)(Teledyne Isco,Lincoln,NE)に通して、N−(6−クロロ−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(427.0mg、収率83.41%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:337.2(M+1)。
段階4:N−(6−クロロ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(6−クロロ−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(74.0mg、220μmol)、4−ピリジルボロン酸(32.4mg、264μmol)、炭酸ナトリウム(93.2mg、880μmol)およびジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(122mg、220μmol)を入れた。バイアルをセプタムキャップで密閉し、陽圧N気流下に1,4−ジオキサン(2mL)を加え、次に水(1mL)を加えた。混合物にNを10分間吹き込み、80℃で18時間加熱した。溶液を濃縮し、残留物を最小量のMeOH/DMSOに取り、分取HPLC(Gilson GX−281、Middletown,WI:15分間かけて5%から90%(0.1%TFA/CHCN)/HO、フェノメネクス、ゾルバックス(Zorbax)00F−4435−UO150×30mm、5μ)によって精製して、N−(6−クロロ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(47.0mg、収率74.3%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:288.3(M+1)。
段階5.N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(81mg、196μmol)、N−(6−クロロ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド・TFA塩(47.0mg、163μmol)、炭酸ナトリウム(69mg、653μmol)およびジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(9.1mg、16μmol)を入れた。バイアルをセプタムキャップで密閉し、1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.2mL)を陽圧N気流下に加えた。混合物にNを10分間吹き込み、90℃で18時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、濃縮して、MPLC(CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標),Teledyne Isco,Lincoln,NE)による精製に供した。残留物を最小量のCHCl/MeOHに取り、シリカ25gを負荷したカートリッジ上に吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(80g)(Teledyne Isco,Lincoln,NE)に通して、標題化合物であるN−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(23mg、収率26%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:538.0(M+1);H NMR(400MHz、MeOH−d)δppm2.27(s、3H)7.95−8.07(m、2H)8.21(dd、J=61.57、9.54Hz、2H)8.63−8.71(m、3H)8.76−8.81(m、2H)8.82−8.86(m、2H)8.87−8.92(m、2H)。
N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドを原料として、実施例44について記載の図式により、上記の化合物N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドも製造することができると考えられる。
(実施例49)
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(27.0mg、42.5μmol)、3−ピリジルボロン酸(6.27mg、51.0μmol)およびジクロロ1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(2.36mg、4.25μmol)を入れた。バイアルを密閉し、陽圧N気流下に1,4−ジオキサン(1mL)を加えた。次に、炭酸ナトリウムの水溶液(1.9M、89.5μL、170μmol)を注射器によって加えた。得られた溶液にNを10分間吹き込み、90℃で18時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、シリカ5gを負荷したカートリッジ上に直接吸収させ、1%MeOH/CHClから10%MeOH/CHClの勾配を用いてRedi−Sep(登録商標)プレパックシリカゲルカラム(Teledyne Isco,Lincoln,NE)(12g)に通して、標題化合物N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:586(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm2.18(s、3H);6.81(t、J=73.11Hz、1H);7.32−7.40(m、1H);7.48(t、J=8.02Hz、1H);7.53−7.57(m、1H);7.58−7.63(m、1H);7.67(dd、J=7.87、5.04Hz、1H);7.90(d、J=9.49Hz、1H);8.15(d、J=9.49Hz、1H);8.47(d、J=8.02Hz、1H);8.60(d、J=3.52Hz、1H);8.64(d、J=2.25Hz、1H);8.77(d、J=2.25Hz、1H);8.97(s、1H)。
(実施例50)
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
実施例45に記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを標題化合物N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(17.0mg、収率60.7%)に変換し、分取HPLC(ギルソン(Gilson)GX−281、Middletown,WI:15分間かけて5%から90%(0.1%TFA/CHCN、フェノメネクス、ゾルバクス00F−4435−UO 150×30mm、5μ)/HO)による精製後にそれをトリフルオロ酢酸塩として単離した。LCMS(ESI陽イオン)m/z:544.2(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm6.82(t、J=73.07Hz、1H);7.35−7.45(m、1H);7.48−7.57(m、2H);7.58−7.66(m、1H);7.90−7.95(m、1H);7.96−8.03(m、1H);8.14−8.22(m、1H);8.67−8.72(m、1H);8.75(d、J=2.25Hz、1H);8.82(d、J=2.25Hz、1H);9.19−9.28(m、1H);9.45−9.51(m、1H)。
(実施例51)
N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
段階1:4−(2−アセトアミド−6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2011507854
実施例49に記載の手順に従って、N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(370.0mg、583μmol)を4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(216mg、699μmol、Carbocore,The Woodlands,TX)と合わせて、4−(2−アセトアミド−6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(104mg、収率25.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:691(M+1)。
段階2:N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3、6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(TFA塩)
Figure 2011507854
密閉可能なバイアルに、4−(2−アセトアミド−6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(104.0mg、151μmol)および無希釈のトリフルオロ酢酸(1.16mL、15.1mmol)を入れた。溶液を室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮してN−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを得て、それは次の使用には十分な純度であった。粗残留物にメタノール(2.0mL)を加え、次に水酸化ナトリウム水溶液(6N、502μL、3014μmol)を加えた。溶液を50℃で18時間加熱した。溶液を濃縮し、最小量のMeOH/DMSOに取り、分取HPLC(ギルソンGX−218、Middletown,WI:15分かけて5%から90%(0.1%TFA/CHCN)/HO、フェノメネクス、ゾルバックス00F−4435−UO 150×30mm、5μ)によって精製して、標題化合物N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(8.6mg、収率8.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン化)m/z:548.1(M+1);H NMR(400MHz、MeOH)δppm3.12−3.23(m、2H);3.59(t、J=5.97Hz、2H);3.97−4.08(m、2H);6.35−6.48(m、1H);6.84(t、J=73.02Hz、1H);7.40−7.46(m、1H);7.49−7.66(m、3H);7.87−7.94(m、1H);7.97−8.04(m、1H);8.79(dd、J=15.55、2.25Hz、2H)。
(実施例52)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.3,6−ジクロロピリダジン−4−アミン
Figure 2011507854
ガラスマイクロ波反応容器に3,4,6−トリクロロピリダジン(732mg、3991μmol)、アンモニア、(2.0Mのメタノール中溶液、3991μL、7982μmol)を入れた。スミス・シンセサイザー(登録商標)マイクロ波リアクター(Personal Chemistry,Inc.,Upssala,Sweden)中、反応混合物を100℃で10分間撹拌加熱した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(80%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、6−ジクロロピリダジン−4−アミンを得た(226mg、収率35%)。MS(ESI陽イオン)m/z:164(M+1)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm6.83(s、1H)7.15(s、2H)。
段階2.N−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、3,6−ジクロロピリダジン−4−アミン(148mg、902μmol)、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(365μL、1805μmol)およびTHF(3mL)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した。4−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロライド(263mg、1354μmol)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機抽出液を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5%MeOH/EtOAc)によって精製して、N−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドを得た(252mg、収率86.7%)。MS(ESI陽イオン)m/z:323(M+1)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm6.95(s、1H)7.23−7.35(m、2H)7.74−7.84(m、2H)。
段階3:N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
50mL丸底フラスコに、N−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(100mg、331μmol)、N−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(107mg、331μmol)、炭酸セシウム(216mg、662μmol)、ジオキサン(3mL)、水(0.5mL)を加えた。反応混合物を90℃で2時間攪拌した。混合物を冷却して室温とした。反応混合物を飽和NHCl(2mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた有機抽出液を飽和NaCl(2mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(15%MeOH/CHCl)によって精製して、N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを得た(21mg、収率14%)。MS(ESI陽イオン)m/z:461(M+1)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm2.13(s、3H)7.36(t、J=8.70Hz、3H)7.53(d、J=8.18Hz、1H)7.82−8.00(m、J=6.14Hz、2H)8.05(d、J=9.35Hz、1H)8.29(s、1H)。
(実施例53)
N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
合成については、実施例13段階5を参照する。
(実施例54)
N−(6−(6−クロロ−5−(N,N−ジメチルスルファモイルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)N,N−ジメチルアミノ−1−スルホンアミド
Figure 2011507854
撹拌バーを入れた100mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(0.940g、4.5mmol)およびピリジン(9.2mL、113mmol)を加えた。次に、混合物にDMAP(0.17g、1.4mmol)およびジメチルスルファモイルクロライド(2.4mL、23mmol)を加えた。フラスコを、予熱した(100℃)浴に入れ、不活性雰囲気下に終夜撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングしたところ、所望の生成物が示された。混合物を加熱浴から取り出し、放冷して室温とした。混合物を500mL丸底フラスコに注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL)で希釈した。混合物を20分間撹拌した。このプロセスを繰り返して、所望の生成物の回収を最適化した。有機層を丸底フラスコに注ぎ入れ、減圧下に濃縮した。粗取得物を、30分かけての0%から10%EtOAc/DCMの勾配でのシリカゲルクロマトグラフィー(330gカラム)によって精製した。所望の取得物を含む全ての分画および混合した分画を合わせ、減圧下に濃縮した。粗取得物をエタノールから再結晶した。これによって、N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)N,N−ジメチルアミノ−1−スルホンアミド(0.450g、収率32%)を黄褐色結晶固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:315(MH)。CBrClNSの精密質量計算値:314.5。H NMR(400MHz、DMSO−d):2.75(s、6H)、8.05(d、J=2.01Hz、1H)、8.41(d、J=2.01Hz、1H)、9.99(s、1H)。
段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(N,N−ジメチルスルファモイルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
100mL丸底フラスコに、DMSO(1mL)中の段階1からの生成物(0.339g、1.078mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(0.383g、1.509mmol)を加えた。次に、不活性雰囲気下で撹拌しながら、酢酸カリウム(0.370g、3.8mmol)を混合物に加えた。混合物を注意深く排気し、窒素ガスを充填し戻した。次に、PdCl(dppf)−CHCl付加物(0.088g、0.108mmol)を混合物に加えた。フラスコに還流冷却管を取り付け、予熱した(90℃)浴に入れ、30分間撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングしたところ、ほぼ所望のボロン酸エステル(LC/MSでボロン酸として、m/z=280)が示された。次に、混合物に2M炭酸ナトリウム(0.5mL)を加え、1分間撹拌した。次に、混合物にN−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.227g、1.078mmol、実施例1段階4)およびPdCl(dppf)−CHCl付加物(0.088g、0.108mmol)を加え、不活性雰囲気下に90℃で1.5時間撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングしたところ、ほぼ所望の生成物(m/z=410)が示された。加熱浴を外し、反応混合物を放冷して室温とした。混合物を5:1DCM/メタノール(30mL)で希釈し、10分間撹拌し、次に混合物を微細フリット漏斗で濾過した。濾液を回収し、減圧下に濃縮した。残留物をDCMおよびジエチルエーテルで磨砕して明褐色沈澱を得て、それを濾過によって回収した。固体を熱エタノールから再結晶して、N−(6−(6−クロロ−5−(N,N−ジメチルスルファモイルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.165g、0.403mmol、収率37.4%)を褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:410(MH)。C1516ClNSの精密質量計算値:409.8。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.61(s、6H)2.12(s、3H)7.57(s、1H)8.05(s、3H)8.27(s、1H)10.99(s、1H)。
本発明の化合物は、下記に示した合成に類似の方法で製造することもできる。
Figure 2011507854
下記の化合物またはそれらの製薬上許容される塩も、上記の合成図式および実施例に類似の方法で製造することができる。
Figure 2011507854
N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b)]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)/−/−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素
Figure 2011507854
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−6]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素
Figure 2011507854
1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素
Figure 2011507854
1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素
Figure 2011507854
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2011507854
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;および
Figure 2011507854
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド。
下記のアッセイを用いて、PI3キナーゼ阻害薬としての個々の化合物の活性の程度を求めることができる。
PI3K類の組換え体発現
polyHisタグでN末端標識したPI3kα、βおよびδの全長p110サブユニットを、sf9昆虫細胞にバキュロウィルス発現ベクターを有するp85と共発現させることができる。p110/p85ヘテロ二量体を、順次Ni−NTA、Q−HP、Superdex−100クロマトグラフィーによって精製することができる。精製したα、βおよびδアイソザイムを、20mM Tris、pH8、0.2M NaCl、50%グリセリン、5mM DTT、2mMコール酸Na中にて−20℃で保存することができる。polyHisタグでN末端標識した切断PDKγ、残基114から1102を、Hi5昆虫細胞においてバキュロウィルスとともに発現することができる。そのγアイソザイムを順次のNi−NTA、Superdex−200、Q−HPクロマトグラフィーによって精製することができる。そのγアイソザイムを、NaHPO、pH8、0.2M NaCl、1%エチレングリコール、2mMβ−メルカプトエタノール中にて−80℃で冷凍保存することができる。
Figure 2011507854
イン・ビトロPI3キナーゼ酵素アッセイ(PI3K ATP損失)
白色のポリプロピレンプレートで、上記最終濃度の成分を含む25μLで、PI3K酵素アッセイ(α、β、δおよびγ)を行うことができる。ホスファチジルイノシトールホスホアクセプター(phosphoacceptor)、PtdIns(4,5)P(例:P4508)は、エシュロン・バイオサイエンシーズ(Echelon Biosciences,Salt Lake City,UT)から得ることができる。αおよびγアイソザイムのATPase活性は、この条件下ではPtdIns(4,5)Pによってあまり刺激されず、それをこれらアイソザイムのアッセイから除外することができる。被験化合物をDMSOに溶かし、3倍連続希釈で希釈することができる。試験ウェル当たりに化合物のDMSO中溶液(1μL)を加え、酵素を含む場合と含まない場合の化合物を含まない反応液と比較した阻害を求めることができる。室温でのアッセイインキュベーション後、反応を停止することができ、製造者の説明書に従って等容量の市販のATP生物発光キット(Perkin Elmer EasyLite,Perkin Elmer,Waltham,MA)を加えることで残留ATPを測定し、AnalystGT照度計を用いて検出することができる。
PI3K酵素アッセイで調べた化合物についての活性データを、欄の見出しPI3KαATP損失下で表Iに示してある。
細胞に基づくホスホ−AKTセリン473アッセイ(HCT116細胞)
このアッセイは、MSDに基づくサンドイッチイムノアッセイ(Meso Scale Detection,Meso Scale Discovery(MSD),Gaithersburg,MD)を用いて、化合物がAktでのセリン472のリン酸化を阻害する能力を求めるものである。HCT116ヒト結腸癌細胞系を、10%FBS(GIBCO,Carlsbadk,CA)および1倍ペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミン(GIBCO,Carlsbadk,CA)を含むマッコイ(McCoy′s)5A増殖培地(GIBCO,Carlsbadk,CA)で増殖させることができる。アッセイに先だって、トリプシンを用いて培養フラスコから細胞を分離し、完全培地に再懸濁させて、細胞1.6×10個/mLの最終濃度とすることができる。HCT116細胞懸濁液の小分けサンプル(100μL)ずつを、96ウェル組織培養プレートの各ウェルに接種して、最終密度細胞16000個/ウェルを得ることができる。次に、細胞を37℃で終夜インキュベートすることができる。
翌日、細胞を連続希釈試験化合物で処理し、37℃で2時間インキュベートすることができる。HCT116細胞上の培地を、0.1%BSA(ICN Biomedicals,Inc.,Costa Mesa,CA)を補給したマッコイ培地189μLに置き換えることができる。化合物は、DMSO中の10mMまたは0.5mM原液として調製し、10点用量−応答曲線で連続3倍希釈して、所望の最終試験濃度の200倍の最終濃度とすることができる。連続希釈化合物の小分けサンプル(1μL)を、HCT116細胞の入った96ウェル組織培養プレートに移し入れることができる。最小応答対照として、各プレートには、この試験濃度でAktリン酸化を完全に阻害することがすでに明らかになっている強力なPI3K阻害薬の2.5μMの最終濃度を有するウェルを含ませることができる。最大応答対照として、ウェルには化合物に代えて0.5%DMSOを含ませることができる。プレートを700rpmで2分間混合して、試験化合物の均一分布を確保し、37℃で2時間インキュベートすることができる。次に、37℃で15分間にわたり、最終濃度100ng/mLのインシュリン様増殖因子1(Sigma,St.Louis,MO)で細胞を刺激することができる。次に、培地を除去し、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害薬のカクテルを含む細胞溶解緩衝液(MSD)80μLで細胞を4℃にて1時間処理することができる。
細胞溶解物25μLをAktに対して特異的な捕捉抗体でプレコートしたプレブロックMSDアッセイプレートに移すことができ、プレートを室温で2時間インキュベートすることができる。細胞溶解物を除去することができ、プレートをTris洗浄緩衝液(500mM Tris、pH7.5、1.5M NaCl、0.2%Tween−20)200μL/ウェルで4回洗浄することができる。次に、細胞を、検出抗体である電気化学発光化合物(Meso Scale Discovery,SULPHO−TAG(商標名)標識、MSD,Gaithersburg,MD)で標識した抗ホスホAkt(Ser473)を含む25μL溶液とともに室温で1時間インキュベートすることができる。検出抗体を除去することができ、プレートをTris洗浄緩衝液200μL/ウェルで4回洗浄することができる。希釈MSD読取緩衝液150μLの小分けサンプルを各ウェルに加えることができ、電気化学発光シグナルを、MSD SECTOR(商標名)プレート読取装置(Meso Scale Discovery,Gaithersburg,MD)を用いて測定することができる。この装置は、発光強度を測定することで、各ウェルでのリン酸化Aktの量的尺度を求めるものである。各化合物で得られた用量−応答データを解析することができ、Ser473でのAktリン酸化のIC50阻害を計算することができる。
PI3K細胞に基づくAktアッセイで調べた化合物についての活性データを、欄の見出しHCT116細胞下で表Iに示してある。
pAktアルファスクリーン(AlphaScreen)(U87細胞)
pAktアルファスクリーン(登録商標)アッセイ(Perkin Elmer,Waltham,MA)は、リン特異抗体の動員によるセリン473でのAktのリン酸化があるか否かを決定するものである。このアッセイは、U87MG細胞を用いて実施した。U87成長培地は、10%FBS(Gibco)、1×非必須アミノ酸(Gibco)および1×ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン(Gibco)を補充したMEM(Gibco,Carlsbad,CA)からなる。0.05%トリプシン(Gibco)を用いて細胞を週1回維持し、150mmTC処理培養皿(Corning,Corning,NY)で再度培養した。
アッセイの初日、接着細胞をトリプシン処理し、遊離した細胞に培地を加え、細胞を混合して均質混合物とした。均質混合物0.5mLを、ベックマン・コールター(Beckman Coulter)Vi−CELL(商標名)XR(Fullerton,CA)でカウントした。50フレームの細胞をカウントし、生存細胞数を求めた。次に、細胞を細胞0.25×10個/mLに希釈し、200rcfで5分間遠心した。培地を除去し、細胞を新鮮な培地で再生させて、平板培養に供した。最終細胞密度5000個/ウェルで、低容量384ウェル白色組織培養プレート(Corning)でのパーキン・エルマー(登録商標)FlexDrop PLUSにて、20μL/ウェルで細胞を平板培養した。プレートを37℃、5%COで終夜インキュベートした。
第2日に、化合物プレートを準備し、細胞を化合物で処理し、pAkt反応混合物を細胞溶解物に加えた。最初に5mMで化合物1μL/ウェルを含む384ウェルの化合物プレートを準備し、列を横切って1:2希釈を行って、22ウェルの連続希釈となるようにした。パーキン・エルマー(登録商標)FlexDrop PLUSを用いて列1から22で、化合物プレートに成長培地39μLを加えて、DMSO濃度2.5%とした。細胞プレートおよび希釈化合物プレートをVELOCITY11(商標名)VPREP(商標名)384STに乗せ、そこで化合物プレートを混合し、連続希釈化合物または対照5μLを細胞プレートに加えた。化合物の最終濃度は25μMであり、0.5%DMSOで11.9pMまで連続希釈した。次に、細胞プレートを、化合物とともに37℃、5%COで2時間インキュベートした。2時間後、細胞プレート中の培地を、BioTek(登録商標)ELx405HTプレート洗浄装置(Winooski,VT)を用いて吸引し、接着U87細胞を乱すことなく、大半の培地および化合物を除去した。下記のアッセイ試薬は、SureFire(登録商標)Akt(Ser473)リン酸化50Kポイントキット(TGR BioSciences,Adelaide,Austalia)およびIgG検出キット(PerkinElmer,Waltham,MA)の構成要素である。パーキン・エルマー(登録商標)FlexDrop PLUSを用いて、各ウェルに1×溶解緩衝液5μLを加えた。次に、振盪器にて室温で10分間、プレートをインキュベートした。p−Akt(Ser473)反応緩衝液、希釈緩衝液、活性化緩衝液、アクセプタービーズおよびドナービーズをそれぞれ40:20:10:1:1の比で含むアルファ・スクリーン(登録商標)反応液を微光条件(柔らかい光または緑色光)下に調製した。パーキン・エルマー(登録商標)FlexDrop PLUSを用いて、アルファ・スクリーン(登録商標)反応液を細胞溶解物に6μL/ウェルで加えた。プレートを湿環境に置いて周辺効果を低減し、暗所にて空気流に制限を加えて室温で終夜インキュベートした。
実験最終日に、標準的なアルファ・スクリーン(登録商標)読み出しを用いるパーキン・エルマー(登録商標)EnVision(商標名)2103Multilable読取装置で、プレートを読み取った。POCを計算し、データを解析して、セリン473でのpAktについてIC50IPを報告する。
PI3K細胞に基づくAktアッセイで調べた化合物についての活性データを、欄の見出しU87細胞下に表1に示している。
本発明の化合物は、mTORも阻害し得るものである。下記のアッセイを用いて、化合物mTORを阻害するか否かを確認することができる。従って、本発明の1態様は、PI3KおよびmTORを阻害する化合物に関するものである。本発明はさらに、本明細書に開示の癌などの疾患および状態の治療におけるそのような化合物の使用をも想到するものである。
イン・ビトロmTORアッセイ
インビトロゲン(Invitrogen,Carlsbad,CA)ラパマイシンの哺乳動物標的(mTOR)ランタスクリーン(Lanthascreen)アッセイを用いて、イン・ビトロ設定でmTORキナーゼ活性を定量することができる。活性mTORは、残基トレオニン46上の真核生物翻訳開始因子4E結合タンパク質1(4E−BP1)をリン酸化する。このリン酸化事象は、リン特異的テルビウム(Tb)標識Abを用い、そのTb標識をGFPタグ4E−BP1の近位とし、4E−BP1リン酸化レベルをmTORキナーゼ活性に相関させる時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)を可能とすることで検出可能である。酵素反応緩衝液は50mM HEPES(pH7.5)、0.01%ポリソルベート(Polysorbate)20、1mM EGTAおよび10mM MnClを含む脱イオン水で調製することができる。
調べる化合物の希釈液は、96ウェルポリプロピレンプレート(Fisher Scientific,Waltham,MA)で調製することができる。1列が、酵素反応緩衝液および20%ジメチルスルホキシド(DMSO)で1:3希釈した化合物の用量10点を表す。全ての化合物についての最高濃度が36μMである。ウェル6および12は、化合物なし対照(DMSOのみ)および高化合物対照として使うことができる。
mTOR基質溶液は、1600nM緑色蛍光タンパク質タグ真核生物翻訳開始因子4E結合タンパク質1(GFP−4E−BP1)(Invitrogen,Carlsbad,CA)および28μMアデノシン・3リン酸(ATP)(Calbiochem,Gibbstown,NJ)を含む酵素反応緩衝液で調製することができる。mTOR酵素(Invitrogen,Carlsbad,CA)は、酵素反応緩衝液で希釈して、作業濃度100ng/mLとすることができる。
その酵素アッセイは、384ウェル低用量アッセイプレート(Corning,Corning,NY)で行うことができる。GFP−4E−BP1およびATPを含む基質溶液2.5μLを、アッセイプレートの適切なウェルに加え、次に化合物希釈液2.5μLを加えることができる。適切に希釈されたmTOR酵素5μLを加えることができ、反応を室温で1時間進行させる。酵素アッセイでの最終試薬濃度は、50ng/mL mTOR、400nM GFP−4E−BP1および7μM ATPである。
酵素アッセイは、20mM EDTA 10μLおよび4nM Tb標識抗ホスホ4E−BP1[T46]抗体(Invitrogen, Carlsbad,CA)を加えることで終了させることができる。次に、アッセイプレートを室温で1時間インキュベートし、結果をテカン・サファイア(Tecan Safire)IIプレート読取装置(Tecan,Mannedorf,Switzerland)で読み取ることができる。
Figure 2011507854
Figure 2011507854

Claims (28)

  1. 下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
    Figure 2011507854
    [式中、
    Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRであり;
    各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
    Lは、
    Figure 2011507854
    であり;
    、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
    、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
    各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR−S(=O)、−NR[S(=O)]、−NRS(=O)NR
    Figure 2011507854
    であり;
    各nは独立に2から5であり;
    各mは独立に0から6であり;
    、A、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
    およびAはそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNであり;
    各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
  2. 下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
    Figure 2011507854
    [式中、
    Qは、−NR、−NRC(=O)R、−S(=O)NR、−S(=O)、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRであり、NRがある場合、それのRはそれらが結合している窒素原子と一体となってC−C複素環アルキル環を形成していても良く;
    各Rは独立に、水素、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
    Lは、
    Figure 2011507854
    であり;
    、X、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CRまたはNであり、ただしX、X、X、XおよびXのうちの3個以下がNであり、X、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
    、X、XおよびXはそれぞれ独立に、CR、CR、N、OまたはSであり、ただしX、X、XおよびXのうちの3個以下がN、OまたはSであり、X、X、XおよびXのうちの1個がCRであり;
    各Rは独立に、ハロゲン、−SR、−OR−S(=O)、−NR[S(=O)]、−NRS(=O)NR(NRがある場合、それのRはそれらが結合している窒素原子と一体となってC−C複素環アルキル環を形成していても良い。)、
    Figure 2011507854
    であり;
    各nは独立に2から5であり;
    各mは独立に0から6であり;
    、AおよびAはそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
    は、CR、NまたはNRであり;
    およびAはそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの3個以下がNまたはNRであり;
    各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C−Cアルキル、置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されているC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されているC−Cアルキニル、−OC−Cアルキル、−O(置換されているC−Cアルキル);C−Cシクロアルキル、置換されているC−Cシクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
  3. およびAがNであり;A、AおよびAがCRであり;AがCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  4. 、A、AおよびAがCRであり;AがNであり;AがCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  5. およびAがNであり;A、AおよびAがCRであり;AがCであり;Qが−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  6. 、A、AおよびAがCRであり;AがNであり;AがCであり;Qが−NR、−NRC(=O)R、−NR[S(=O)]、−C(=O)NR、−C(=O)R、−C(=O)OR、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)ORまたは−NRS(=O)NRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  7. Qが−NRC(=O)Rである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  8. Qが−NHC(=O)CHである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  9. Qが−NHC(=O)CHであり;AおよびAがNであり;A、AおよびAがCHであり;AがCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  10. Qが−NHC(=O)CHであり;A、A、AおよびAがCHであり;AがNであり;AがCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  11. Lが、
    Figure 2011507854
    であり;XがNであり;X、XおよびXがCRであり;XがCRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  12. Lが、
    Figure 2011507854
    であり;X、X、XおよびXがCRであり;XがCRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  13. Lが、
    Figure 2011507854
    であり;X、X、XおよびXがCHであり;XがCRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  14. Lが、
    Figure 2011507854
    であり;XおよびXがNであり;XおよびXがCRであり;XがCRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  15. およびAがNであり;A、AおよびAがCHであり;AがCであり;Lが、
    Figure 2011507854
    であり;XがNであり;X、XおよびXがCHであり;XがCRであり;Qが−NHC(=O)CHであり;Rが−S(=O)または−NR[S(=O)]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  16. およびAがNであり;A、AおよびAがCHであり;AがCであり;Lが、
    Figure 2011507854
    であり;X、X、XおよびXがCHであり;XがCRであり;Qが−NHC(=O)CHであり;Rが−S(=O)または−NR[S(=O)]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  17. がNであり;A、A、AおよびAがCHであり;AがCであり;Lが、
    Figure 2011507854
    であり;XがNであり;X、XおよびXがCHであり;XがCRであり;Qが−NHC(=O)CHであり;Rが−S(=O)または−NR[S(=O)]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  18. がNであり;A、A、AおよびAがCHであり;AがCであり;Lが、
    Figure 2011507854
    であり;X、X、XおよびXがCHであり;XがCRであり;Qが−NHC(=O)CHであり;Rが−S(=O)または−NR[S(=O)]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  19. Lが、
    Figure 2011507854
    であり;XがCRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  20. 、AおよびAがCRであり;AおよびAがCであり;AがNRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  21. Qが−NRC(=O)Rである請求項20に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  22. 下記化合物:
    N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;もしくは
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
  23. 下記化合物:
    N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
    N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
    1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
    1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
    N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
  24. 下記化合物:
    N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;
    N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
    N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);
    N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
    N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
    N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
  25. 請求項1、2、22、23または24に記載の化合物;および
    B)製薬上許容される賦形剤
    を含む医薬組成物。
  26. 処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の請求項1、2、22、23または24に記載の化合物を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性(lyelogenous)白血病または甲状腺癌の治療方法。
  27. 別の医薬活性化合物を患者に投与し、その化合物が抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される請求項26に記載の方法。
  28. 前記別の医薬活性化合物が抗悪性腫瘍薬であり、該抗悪性腫瘍薬が抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される請求項27に記載の方法。
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