JP2011506791A - 多成分繊維 - Google Patents

多成分繊維 Download PDF

Info

Publication number
JP2011506791A
JP2011506791A JP2010538143A JP2010538143A JP2011506791A JP 2011506791 A JP2011506791 A JP 2011506791A JP 2010538143 A JP2010538143 A JP 2010538143A JP 2010538143 A JP2010538143 A JP 2010538143A JP 2011506791 A JP2011506791 A JP 2011506791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
multicomponent fiber
poly
fibers
crosslinked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010538143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5336510B2 (ja
JP2011506791A5 (ja
Inventor
ジー. カールソン,ジェイムズ
アール. ベリガン,マイケル
ディー. クランダル,マイケル
エー. カドマ,イグナティウス
ケー. ウ,ヨン
ジェイ. ジリグ,ダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2011506791A publication Critical patent/JP2011506791A/ja
Publication of JP2011506791A5 publication Critical patent/JP2011506791A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5336510B2 publication Critical patent/JP5336510B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F8/00Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof
    • D01F8/04Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K8/00Compositions for drilling of boreholes or wells; Compositions for treating boreholes or wells, e.g. for completion or for remedial operations
    • C09K8/60Compositions for stimulating production by acting on the underground formation
    • C09K8/80Compositions for reinforcing fractures, e.g. compositions of proppants used to keep the fractures open
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F8/00Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof
    • D01F8/04Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers
    • D01F8/12Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers with at least one polyamide as constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2208/00Aspects relating to compositions of drilling or well treatment fluids
    • C09K2208/08Fiber-containing well treatment fluids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/298Physical dimension

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

150℃までの軟化温度を有する少なくとも1種のポリマーと、少なくとも130℃の融点を有する別のポリマーとを含む多成分繊維。繊維は少なくとも110℃まで非融合性である。繊維は、例えば、坑井及び貯蔵器内の逆流制御に有用である。

Description

種々の多成分繊維が知られている。これらの繊維のいくつかの有用な特性としては、例えば、低融点又は低軟化点の鞘がより高融点の芯を被覆する繊維結合が挙げられる。鞘は、融解したとき又は軟化したとき、芯のための結合剤として機能する。
別の態様では、油田及びガス田の作業者はプロパントの逆流を制御する必要がある。樹脂でコーティングされた(例えば、コーティングは、エポキシ及びフェノールのような熱硬化性樹脂、並びにアクリル樹脂のような熱可塑性エラストマーであってもよい)プロパントの使用を含む、いくつかの異なるアプローチを用いて、この問題が解決されている。コーティングされたプロパントは、油井の穴内で互いに接着して、油井の穴内で一体化プロパントブロックを形成すると予測される。
比較的短い繊維(例えば、米国特許第5,330,005号(Cardら)、同第5,501,275号(Cardら)、及び同第6,172,011号(Cardら)を参照)が、逆流制御のために適用されている。このアプローチの不利点は、その逆流制御における効率である。プロパント上の樹脂コーティングされた層に短繊維を含める、アスペクト比及び粒径分布を含むプロパントの形状を修正する等の他のアプローチも提唱されている。
逆流制御のための更なる選択肢が必要である。
1つの態様では、本開示は、少なくとも第1及び第2のポリマーを含む多成分繊維であって、前記第1のポリマーが150℃まで(いくつかの実施形態では、140℃まで、130℃、125℃、120℃、110℃、100℃、90℃、又は更には80℃まで)の軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも130℃(いくつかの実施形態では、少なくとも140℃、150℃、160℃、170℃、175℃、180℃、190℃、200℃、210℃、220℃、225℃、230℃、240℃、又は更には少なくとも250℃)の融点を有し、前記第1のポリマーの軟化点と前記第2のポリマーの融点との差が少なくとも10℃(いくつかの実施形態では、少なくとも15℃、20℃、25℃、50℃、75℃、100℃、125℃、150℃、又は更には少なくとも175℃)であり、前記繊維が、それぞれ炭化水素及び加水分解安定性試験により測定したとき、炭化水素耐性及び加水分解耐性の両方を呈し、前記第1のポリマーが1Hzで、少なくとも−60℃(いくつかの実施形態では、少なくとも−50℃まで、−40℃、−30℃、−25℃、−20℃、−10℃、0℃、10℃、20℃、25℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、75℃、又は更には80℃まで)において、3×10N/m未満の弾性率を有し、前記繊維が、少なくとも110℃まで(いくつかの実施形態では、125℃まで、150℃、又は更には160℃まで)非融合性である繊維について記載する。
非融合性繊維は当該技術分野において既知である。「非融合性」多成分繊維は、多成分構造を著しく損なうことなく、自己接合(autogenously bond)できる(すなわち、繊維間に圧力を加えることなく接合する)繊維である。第1のポリマーと第2のポリマーとの間の空間的関係は、非融合性多成分繊維で保持される。典型的には、多成分繊維は、第1のポリマーが繊維接合点で集結され、第2のポリマーが他の場所で露出されるにつれて多成分構造が失われる自己接合の間に、第1のポリマーの非常に大量の流動を受ける。第2のポリマーが典型的には非粘着性であるため、これは繊維の粘着性網状構造を維持する上で望ましくない。非融合性繊維では、熱が第1ポリマーの流動をほとんど又は全く引き起こさないため、繊維の粘着性は多成分繊維の大部分に沿って保持される。繊維の非融合性性質を試験するために、特殊な試験が用いられる(実施例の部分の「非融合性繊維試験」を参照)。
所望により、繊維は20mmまで(いくつかの実施形態では、15mmまで又は10mmまで、いくつかの実施形態では、2〜20ミリメートル、又は2〜10ミリメートルの範囲)の平均長を有する。所望により、繊維は100マイクロメートルまで(いくつかの実施形態では、90まで、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、又は更には10マイクロメートルまで)の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、第1のポリマーは、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン(すなわち、水の存在下でイソシアネート基が架橋する)、エポキシ、架橋アクリレート、架橋シリコーン、又は熱可塑性ポリウレタンのうちの少なくとも1種であり、第2のポリマーは、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリオキシメチレン、又はポリスルホンのうちの少なくとも1種である。いくつかの実施形態では、第2のポリマーは、第1のポリマーの弾性率より高い(いくつかの実施形態では、少なくとも10倍、25、50、75、100、500、1000、5000、又は更には少なくとも10,000倍高い)弾性率を有する。
本開示はまた、少なくとも第1及び第2のポリマーを含む多成分繊維であって、前記第1のポリマーが150℃まで(いくつかの実施形態では、140℃まで、130℃、120℃、110℃、100℃、90℃、又は更には80℃まで)の軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも130℃(いくつかの実施形態では、少なくとも140℃、150℃、160℃、170℃、175℃、180℃、190℃、200℃、210℃、220℃、225℃、230℃、240℃、又は更には少なくとも250℃)の融点を有し、前記第1のポリマーの軟化点と前記第2のポリマーの融点との差が少なくとも10℃(いくつかの実施形態では、少なくとも15℃、20℃、25℃、50℃、75℃、100℃、125℃、150℃、又は更には少なくとも175℃)であり、前記第1のポリマーが、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン、エポキシ、架橋アクリレート、架橋シリコーン、又は熱可塑性ポリウレタンのうちの少なくとも1種であり、前記第2のポリマーが、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリオキシメチレン、又はポリスルホンのうちの少なくとも1種であり、前記第1又は第2のポリマーの少なくとも一方が、1Hzで、少なくとも−60℃(いくつかの実施形態では、少なくとも−50℃まで、−40℃、−30℃、−25℃、−20℃、−10℃、0℃、10℃、20℃、25℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、75℃、又は更には80℃まで)において、3×10N/m未満の弾性率を有し、前記繊維が2〜10ミリメートルの範囲の長さ、及び100マイクロメートルまで(いくつかの実施形態では、90まで、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、又は更には10マイクロメートルまで)の平均直径を有し、前記繊維が少なくとも110℃まで(いくつかの実施形態では、少なくとも125℃まで、150℃、又は更には少なくとも160℃まで)非融合性である繊維について記載する。いくつかの実施形態では、第2のポリマーは、第1のポリマーの弾性率より高い(いくつかの実施形態では、少なくとも10倍、25、50、75、100、500、1000、5000、又は更には少なくとも10,000倍の)弾性率を有する。いくつかの実施形態では、第1又は第2のポリマーのうちの少なくとも一方が架橋されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する多成分繊維は、それぞれ独立して150℃まで(いくつかの実施形態では、140℃まで、130℃、125℃、120℃、110℃、100℃、90℃、又は更には80℃まで)の軟化温度及び/又は少なくとも150℃(いくつかの実施形態では、少なくとも160℃、170℃、175℃、180℃、190℃、200℃、210℃、220℃、225℃、230℃、240℃、又は更には少なくとも250℃)の融点を有する、少なくとも1種の追加(例えば、第3、第4、第5等)のポリマーを更に含む。いくつかの実施形態では、各追加のポリマー(例えば、第3、第4、第5等)は独立して、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン、エポキシ、架橋アクリレート、架橋シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、又はポリオキシメチレン、ポリスルホンのうちの少なくとも1種である。
本明細書に記載する多成分繊維は、例えば、油及びガス坑井及び貯蔵器における逆流制御に有用である。繊維は、坑井内における注入及び配置中プロパントの分布を維持するため、並びに破面におけるプロパント分布をより均一にするために有用である。繊維はまた、チャネリングを防ぐための砂床又は他の水濾過用充填床にも有用である。
本発明の特徴及び利点をより完全に理解するために、ここで添付図面とともに本発明の発明を実施するための形態を参照する。
本明細書に記載する4種の代表的な多成分繊維の概略断面図。 本明細書に記載する4種の代表的な多成分繊維の概略断面図。 本明細書に記載する4種の代表的な多成分繊維の概略断面図。 本明細書に記載する4種の代表的な多成分繊維の概略断面図。 特定のエチレン−メタクリル酸アイオノマーの弾性率対温度のプロット。 特定のエチレン−メタクリル酸アイオノマーの弾性率対温度のプロット。 特定のエチレン−メタクリル酸アイオノマーの弾性率対温度のプロット。 特定のエチレン−メタクリル酸アイオノマーの弾性率対温度のプロット。
代表的な多成分繊維の構成を図1A〜1Dに例示する。図1Aを参照すると、パイウェッジ型(pie-wedge)繊維10は、円形断面12、並びに第1のポリマー14a及び14b、第2のポリマー16a及び16b、並びに第3のポリマー18a及び第4のポリマー18bを有する。図1Bでは、多成分繊維20は、円形断面22、並びに第1のポリマー鞘24、及び第2のポリマー芯26を有する。図1Cは、第1のポリマー鞘34及び複数の第2のポリマー芯36を備える芯−鞘構造を有する多成分繊維30を示す。図1Dは、少なくとも本明細書に記載する第1及び第2のポリマーを交互に含む、5つの層状領域44a、46b、44c、46d、44eを備える円形断面42を有する多成分繊維40を示す。
典型的には、特定の用途のために一緒に用いられる繊維の寸法、及び繊維を構成している成分は、一般にほぼ同じであるが、組成及び/又は寸法の著しく異なる繊維の使用が有用である場合もある。いくつかの用途では、1つの態様で1つの群がある利点をもたらし、別の態様で他の群がある利点をもたらす、2つ以上の異なる繊維群(例えば、少なくとも1種の異なるポリマー、1種以上の追加ポリマー、異なる平均長、又はそうでなければ識別可能な構成)を使用することが望ましい場合がある。
多成分繊維は、一般に、多成分(例えば二成分)紡糸のように当該技術分野において既知の技術を用いて作製できる(例えば、米国特許第4,406,850号(Hills)、同第5,458,472号(Hagen)、同第5,411,693号(Wust)、同第5,618,479号(Lijten)、及び同第5,989,004号(Cook)を参照)。
繊維を作製するために好適なポリマー材料は、当該技術分野において既知である。150℃までの軟化温度を有する代表的な第1のポリマーとしては、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)(例えば、Solvay Engineered Polymers GmbH(Heidelberg,Germany)から商品名「SOLEF TA1006」として入手可能)、環状オレフィン(例えば、Ticona North Americaから商品名「TOPAS 6017」として入手可能)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/フッ化ビニリデン(THV)コポリマー(例えば、Dyneon(Oakdale,MN)から商品名「THV−220A」として入手可能なもの)、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン(例えば、Tivoli(Hamburg,Germany)から商品名「TIVOMELT 9617/11」、「TIVOMELT 9628」、及び「TIVOMELT 9635/12」として入手可能;Henkel Consumer Adhesives,Inc.(Avon,OH)から商品名「PURMELT QR116」及び「PURMELT QR3310−21」として入手可能;並びに3M Company(St.Paul,MN)から商品名「JET WELD TS−230」として入手可能)、エポキシ(硬化性エポキシ樹脂は、例えば、3M Companyから商品名「SCOTCHCAST 5555」及び「SCOTCHCAST 5400」として入手可能)、架橋アクリレート(例えば米国特許第6,875,506号(Husemannら)に報告されている熱架橋されたアクリル系ホットメルト)、及び架橋シリコーン(例えば、Master Bond,Inc.(Hackensack,NJ)から商品名「MASTERSIL 800」として入手可能)、又は熱可塑性ポリウレタンのうちの少なくとも1種が挙げられる。このようなポリマーは、当該技術分野において既知の技術により作製することができる、及び/又は市販されている。更に、例えば、部分的に中和されたエチレンメタクリル酸コポリマーは、例えば、E.I.duPont de Nemours & Company(Wilmington,DE)から商品名「SURLYN 8660」、「SURLYN 1702」、「SURLYN 1857」、及び「SURLYN 9520」として市販されている。ポリエチレンは、例えば、Dow Chemical Company(Midland,MI)から商品名「DOWLEX 2517」として市販されている。低密度ポリエチレンは、例えば、ExxonMobil(Irving,TX)から商品名「LD 200.48」として市販されている。少なくとも130℃の融点を有する代表的な第2のポリマーとしては、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリオキシメチレン、又はポリスルホンのうちの少なくとも1種が挙げられる。このようなポリマーは、当該技術分野において既知の技術により作製することができる、及び/又は市販されている。例えば、ナイロンは、BASF,North America(Florham Park,NJ)から商品名「ULTRAMID B27 E01」として市販されている。ポリ(フェニレンスルフィド)は、例えば、Ticona Engineering Polymers(Florence,KY)から商品名「FORTRON 203」として市販されている。ポリオキシメチレンは、例えば、Ticona Engineering Polymersから商品名「CELCON」(例えば、等級FG40U01)として市販されている。
複数の鞘を有する芯−鞘構成は、本開示の範囲内である。追加ポリマーを含む、繊維の各成分は、望ましい性能特徴を提供するよう選択することができる。例えば、鞘ポリマーが低すぎる温度で流動する場合、より高い流動温度を有する第2のポリマーを添加することにより、流動温度を上昇させることができる。種々の構成は、意図する用途に応じて特定の利点を有する。更に、例えば、芯−鞘型、及び海島型構成(例えば図1Cを参照)は、表面の100%が1種の材料であるが、一方セグメント化パイウェッジ型(例えば図1Aを参照)及び層状(例えば図1Dを参照)構成は、表面の100%未満が1種の材料である。
所望により、本明細書に記載する多成分繊維は、更に他の成分(例えば、添加剤及び/又はコーティング剤)を含んで、ハンドリング、加工性、安定性、及び分散性のような望ましい特性を付与することができる。代表的な添加剤及びコーティング材料としては、酸化防止剤、着色剤、充填剤、並びにワックス、界面活性剤、ポリマー分散剤、及びタルクのようなハンドリングを改善するために表面に適用される材料が挙げられる。
界面活性剤を用いて、ポリマーの分散性を改善することができる。有用な界面活性剤(乳化剤としても知られている)としては、アニオン性、カチオン性、又は非イオン性界面活性剤が挙げられ、アルキルアリールエーテル硫酸ナトリウム(例えば、Rohm and Haas(Philadelphia,PA)から入手可能な商品名「TRITON X200」として知られているもののようなノニルフェノールエトキシレート)のようなアルキルアリールエーテルサルフェート及びスルホネート、アルキルアリールポリエーテルサルフェート及びスルホネート(例えば、アルキルアリールポリ(エチレンオキシド)サルフェート及びスルホネート、好ましくは約4個までのエチレンオキシ繰り返し単位を有するもの)、並びにラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、及びヘキサデシル硫酸ナトリウムのようなアルキルサルフェート及びスルホネート、アルキルエーテルサルフェート及びスルホネート(例えば、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム)、並びにアルキルポリエーテルサルフェート及びスルホネート(例えば、アルキルポリ(エチレンオキシド)サルフェート及びスルホネート、好ましくは約4個までのエチレンオキシ単位を有するもの)のようなアニオン性界面活性剤が挙げられる。アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、及びアルキルアリールエーテルサルフェートもまた好適である。更なるアニオン性界面活性剤としては、アルキルアリールサルフェート及びスルホネート(例えば、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、アルキルサルフェートのナトリウム及びアンモニウム塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリル硫酸アンモニウム);非イオン性界面活性剤(例えば、エトキシル化オレオイルアルコール及びポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル);並びにカチオン性界面活性剤(例えば、アルキル鎖が10〜18個の炭素原子を含有するアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリドの混合物)を挙げることができる。両性界面活性剤もまた有用であり、スルホベタイン、N−アルキルアミノプロピオン酸、及びN−アルキルベタインが挙げられる。
またポリマー分散剤を用いて、例えば、選択された媒質中、及び適用条件(例えば、pH及び温度)における、繊維の分散を促進することができる。代表的なポリマー安定剤としては、平均分子量が5000を超えるポリアクリル酸の塩(例えば、アンモニウム、ナトリウム、リチウム、及びカリウム塩)、カルボキシ変性ポリアクリルアミド(例えば、Cytec Industries(West paterson,NJ)から商品名「CYANAMER A−370」として入手可能)、アクリル酸及びジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、ポリマー第四級アミン(例えば、四級化ポリビニルピロリドンコポリマー(例えば、ISP Corp.(Wayne,NJ)から商品名「GAFQUAT 755」として入手可能)及び四級化アミン置換セルロース誘導体(例えば、Dow Chemical Company(Midland,MI)から商品名「JR−400」として入手可能)、セルロース誘導体、カルボキシ変性セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム(例えば、Hercules(Wilmington,DE)から商品名「NATROSOL CMC Type 7L」として入手可能)、並びにポリビニルアルコールが挙げられる。
酸化防止剤の例としては、ヒンダードフェノール(例えば、Ciba Specialty Chemical(Basel,Switzerland)から商品名「IRGANOX」として入手可能)が挙げられる。着色剤の例としては、顔料及び染料が挙げられる。充填剤の例としては、カーボンブラック、粘土、及びシリカが挙げられる。表面処理の例としては、タルク、エルカ酸アミド(erucamide)、及びガムが挙げられる。
本明細書に記載する多成分繊維は、例えば、坑井及び貯蔵器における逆流制御に有用である。繊維はまた、坑井内における注入及び配置中プロパントの分布を維持するため、並びに破面におけるプロパント分布をより均一にするために有用であり、有利である。
本開示はまた、地下層を流体組成物と接触させる方法であって、流体組成物を坑井に注入することを含み、坑井が地下層を横断し、流体組成物が担体流体及び本明細書に記載する多成分繊維を含む方法について記載する。代表的な担体流体は当該技術分野において周知であり、水性及び/又は油性担体流体が挙げられる。別の実施形態では、多成分繊維は、乾燥繊維として坑井に供給されてもよい。
以下の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を例示するために提供され、特許請求の範囲の範囲を限定することを意図するものではない。特に指定がない限り、百分率は全て重量に基づく。
加水分解安定性試験
0.5グラムの繊維を、10グラムの脱イオン水を収容している12mLのバイアル瓶に入れた。バイアル瓶を窒素パージし、ゴム隔膜で密閉し、145℃で4時間オートクレーブした。繊維を、100倍の倍率で光学顕微鏡検査に供した。それらは、繊維の少なくとも50体積パーセント、又は繊維を含む第1若しくは第2ポリマーのなかの1種の少なくとも50体積パーセントが溶解及び/又は崩壊した場合、試験に不合格であると見なした。
炭化水素安定性試験
0.5グラムの繊維を25mLのケロシン(試薬等級、沸点175〜320℃、Sigma−Aldrich(Milwaukee,WI)から入手)中に入れ、窒素下にて145℃で4時間加熱した。24時間後、ケロシンを冷却し、100倍の倍率で光学顕微鏡を用いて材料を検査した。それらは、繊維の少なくとも50体積パーセント、又は繊維を含む第1若しくは第2ポリマーのなかの1種の少なくとも50体積パーセントが溶解及び/又は崩壊した場合、試験に不合格であると見なした。
軟化温度試験
第1のポリマーの軟化点を決定するためのデータを図2A〜図2Dに示す。このデータは、応力制御レオメータ(TA Instruments(New Castle,DE)により製造されたモデルAR2000)を用いて得た。試験手順では、ポリマーの樹脂粒子を、レオメータの2つの20mmの平行なプレート間に置き、ギャップが2mmになるまで押圧して、確実にプレート全体を被覆した。次いで、1%のひずみにおける1Hzの正弦波周波数を、80〜200℃の温度範囲にわたって適用した。溶融した樹脂の正弦波ひずみに対する抵抗力は、弾性率に比例しており、これを変換器により記録しグラフ形式で示した。レオメータのソフトウェアを用いて、弾性率を数学的に2つの部分に分けた:一方の部分は適用されたひずみと同位相内にあり(弾性率−固体のような挙動)(E.I.duPont de Nemours & Company(Wilmington,DE)から商品名「SURLYN 9520」、「SURLYN 8660」、「SURLYN 1857」、及び「SURLYN 1702」として入手したエチレン−メタクリル酸アイオノマーそれぞれについて、それぞれ線1、4、7、及び10を参照)、別の部分は適用されたひずみと位相を異にした(粘性率−液体のような挙動)(エチレン−メタクリル酸アイオノマー「SURLYN 9520」、「SURLYN 8660」、「SURLYN 1857」、及び「SURLYN 1702」について、それぞれ線2、5、8、及び11を参照)。樹脂が主に液体のように挙動し始めた温度を超える温度を表すとき(点3、6、9、及び12を参照)、2つの係数が同一である温度(クロスオーバー温度)を軟化点として定義した。選択したエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 9520」、「SURLYN 8660」、「SURLYN 1857」、及び「SURLYN 1702」)の軟化点は、それぞれ116℃、96℃、121℃、及び92℃と決定された。
(実施例1〜5)
実施例1〜4の繊維用の芯材料は、ナイロン6(BASF North America(Florham Park,NJ)から商品名「ULTRAMID B27 B01」として入手した)であった。実施例5の芯材料は、ナイロン(E.I.duPont de Nemours & Company)から商品名「ZYTEL RESIN 101NC010」として入手した)であった。全ての鞘材料は、80重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(E.I.duPont de Nemours & Companyから商品名「SURLYN 1702」を入手した)及び20重量%のナイロン6(「ULTRAMID B27 B01」)のブレンドであった。
実施例1の鞘は、94重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 8660」)及び6重量%のポリエチレン(Dow Chemical Company(Midland,MI)から商品名「DOWLEX 2503」として入手した(今では入手できないが、類似の材料が商品名「2517」として入手可能である)の混合物であった。
実施例2の鞘は、94重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 9520」)及び6重量%のポリエチレン(「DOWLEX 2503」)の混合物であった。
実施例3の鞘は、94重量%の酸アイオノマー(「SURLYN 8660」)及び6重量%のパラフィンワックス(Sigma−Aldrich(St.Louis,MO)から入手し、「76241 Flukaパラフィンワックス、プルーム、ペレット、白」と記載されている)の混合物であった。
実施例4の鞘は、100%酸アイオノマー(「SURLYN 8660」)であった。
実施例5の鞘は、酸アイオノマー(「SURLYN 1702」)であった。
実施例1〜5の鞘−芯二成分繊維を、(a)ダイを以下の表1に列挙した温度に加熱し、(b)押出ダイが8個の穴を2列配置した16個のオリフィスを有し、ここで四角のピッチを有する穴間の距離は12.7mm(0.50インチ)であり、ダイが152.4mm(6.0インチ)の横方向の長さを有し、(c)穴の直径が1.02mm(0.040インチ)であり、長さの直径に対する比が4.0であり、(d)2つの流れの相対押出速度(グラム/穴/分)が表1に報告され、(e)繊維が表1に報告された距離下方に運ばれて、25℃に保持された水浴で急冷され、ここで繊維は最低0.3秒水に浸漬された後、圧縮空気により乾燥され、芯に巻き付けられ、(f)紡糸速度はプルロールにより表1に報告された速度に調節されたことを除き、米国特許第4,406,850号(Hills)の実施例1に記載のように作製した。次いで、繊維をある長さに刻んで、繊維の種々の特性について試験した。
Figure 2011506791
実施例1〜5の繊維のそれぞれのサンプルを約6cmの長さに刻み、それぞれを用いて炭化水素安定性試験及び加水分解安定性試験を試験した。全てが両方の試験に合格した。
非融合性繊維試験
繊維を6mmの長さに切断して分離し、かみあい繊維(interlocking fiber)の平坦なタフトに成形した。更に、切断し分離した繊維の一部で直径を測定した。20個の繊維の直径を測定し、中央値を記録した。
繊維のタフトを、選択した試験温度で5分間従来のベント型対流式オーブン内で加熱した。20個の個々の分離した繊維を選択し、繊維断面の直径を測定し、中央値を記録した。加熱後繊維直径の変化が20%未満である場合、その繊維を「非融合性」と指定した。 実施例5では、150℃の試験温度で非融合性繊維試験を用いて評価した。試験を受けた後の繊維直径の変化は10%未満であった。
比較例
co−PET/PETポリエステル結合繊維(KoSa,Salisbury,NC)から商品名「KOSA T−255」として入手した;芯50重量%及び鞘50重量%の3デニールの鞘−芯結合剤繊維)を、120℃の試験温度で非融合性繊維試験を用いて評価した。繊維の直径は、加熱前の20マイクロメートルから、加熱の結果14マイクロメートルに変化した。
(実施例6〜9)
実施例6〜9の鞘−芯二成分繊維を、(a)ダイを以下の表2に列挙した温度に加熱し、(b)押出ダイが、各列が36個のオリフィスを有する18列のオリフィスを有し、合計648個のオリフィスになり、ダイは264.2mm(10.4インチ)の横方向の長さを有し、(c)穴の直径は1.02mm(0.040インチ)であり、長さの直径に対する比は6.0であり、(d)ポリマーの流速が1.0グラム/穴/分であり、(e)繊維が約64センチメートル下方に延在するダイのいずれかの側において、1.42標準立方メートル/分(100キロパスカルの圧力及び0℃)で放出される15℃の空気により急冷され、(f)紡糸速度を以下の表2に報告されたフィラメントの平均直径を生じさせるよう調節し、(g)ポリマー流量を、鞘及び芯の両方が50%の質量流量で繊維を生じさせるよう調節したことを除き、米国特許第4,406,850号(Hills)の実施例1に記載のように作製した。
Figure 2011506791
実施例6〜9の繊維のそれぞれのサンプルを約6cmの長さに刻み、それぞれを用いて炭化水素安定性試験及び加水分解安定性試験を試験した。全てが両方の試験に合格した。
更に、実施例6では、芯はポリプロピレンスルフィド(PPS)樹脂(Ticona North America(Florence,KY)から商品名「FORTRON 0309C」として入手した)から作製し、鞘は、エチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 1702」)から作製した。実施例7では、芯はナイロン6(「ULTRAMID B27 E01」)から作製し、鞘は80重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 1702」)及び20重量%のナイロン6(「ULTRAMID B27 E01」)のブレンドから作製した。実施例8では、芯はナイロン6(「ULTRAMID B27 E01」)から作製し、鞘材料は90重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 1702」)及び10重量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)樹脂(Solvay Engineered Polymers GmbH(Heidelberg,Germany)から商品名「SOLEF TA1006」として入手した)のブレンドであった。実施例9では、芯はナイロン6(「ULTRAMID B27 E01」)から作製し、鞘材料は90重量%のエチレン−メタクリル酸アイオノマー(「SURLYN 1702」)及び10重量%の環状オレフィン樹脂(Ticona North Americaから商品名「TOPAS 6017」として入手した)のブレンドから作製した。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない本発明の様々な変更や改変は、当業者には明らかとなるであろう。本発明は、本明細書で述べる例示的な実施形態及び実施例によって不当に限定されるものではないこと、また、こうした実施例及び実施形態は、本明細書において以下に記述する特許請求の範囲によってのみ限定されると意図する本発明の範囲に関する例示のためにのみ提示されることを理解すべきである。

Claims (16)

  1. 少なくとも第1及び第2のポリマーを含む多成分繊維であって、前記第1のポリマーが150℃までの軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも130℃の融点を有し、前記第1のポリマーの軟化点と前記第2のポリマーの融点との差が少なくとも10℃であり、前記繊維が、それぞれ炭化水素及び加水分解安定性試験により測定した際に炭化水素耐性及び加水分解耐性の両方を呈し、前記第1のポリマーが1Hzで、最低−60℃において、3×10N/m未満の弾性率を有し、前記繊維が少なくとも110℃まで非融合性である、多成分繊維。
  2. 前記繊維が、20mmまでの長さ及び100マイクロメートルまでの平均直径を有する、請求項1に記載の多成分繊維。
  3. 前記繊維が、2〜100ミリメートルの範囲の長さ及び100マイクロメートルまでの平均直径を有する、請求項1に記載の多成分繊維。
  4. 前記第1のポリマーが125℃までの軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも175℃の融点を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の多成分繊維。
  5. 前記第1のポリマーが1Hzで、最低−25℃において、3×10N/m未満の弾性率を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の多成分繊維。
  6. 前記第2のポリマーが前記第1のポリマーの弾性率より高い弾性率を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の多成分繊維。
  7. 前記第1のポリマー又は第2のポリマーの少なくとも一方が架橋されている、請求項1〜6のいずれかに記載の多成分繊維。
  8. 前記第1のポリマーが架橋されている、請求項1〜7のいずれかに記載の多成分繊維。
  9. 150℃までの軟化温度を有する第3のポリマーを更に含む、請求項1〜8のいずれかに記載の多成分繊維。
  10. 前記第1のポリマーが、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/フッ化ビニリデンコポリマー、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン、エポキシ、架橋アクリレート、架橋シリコーン、又は熱可塑性ポリウレタンのうちの少なくとも1種であり、前記第2のポリマーが、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、又はポリスルホンのうちの少なくとも1種である、請求項1〜9のいずれかに記載の多成分繊維。
  11. 少なくとも第1のポリマー及び第2のポリマーを含む多成分繊維であって、前記第1のポリマーが150℃までの軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも130℃の融点を有し、前記第1のポリマーがエチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸アイオノマー、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレン、水分硬化ポリウレタン、エポキシ、架橋アクリレート、架橋シリコーン、又は熱可塑性ポリウレタンのうちの少なくとも1種であり、前記第2のポリマーが、ナイロン、ポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリ(フェニレンスルフィド)、又はポリスルホンのうちの少なくとも1種であり、前記第1のポリマー又は第2のポリマーの少なくとも一方が1Hzで、最低−60℃において、3×10N/m未満の弾性率を有し、前記繊維が、2〜10ミリメートル範囲の平均長、及び100マイクロメートルまでの平均直径を有し、前記繊維が少なくとも110℃まで非融合性である、多成分繊維。
  12. 前記第1のポリマーが125℃までの軟化温度を有し、前記第2のポリマーが少なくとも175℃の融点を有する、請求項11に記載の多成分繊維。
  13. 前記第1のポリマーが1Hzで、最低−50℃において、3×10N/m未満の弾性率を有する、請求項11又は12のいずれかに記載の多成分繊維。
  14. 前記第1のポリマー又は第2のポリマーの少なくとも一方が架橋されている、請求項11〜13のいずれかに記載の多成分繊維。
  15. 前記第1のポリマーが架橋されている、請求項11〜14のいずれかに記載の多成分繊維。
  16. 150℃までの軟化温度を有する第3のポリマーを更に含む、請求項11〜15のいずれかに記載の多成分繊維。
JP2010538143A 2007-12-14 2008-12-11 多成分繊維 Expired - Fee Related JP5336510B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1400407P 2007-12-14 2007-12-14
US61/014,004 2007-12-14
PCT/US2008/086313 WO2009079310A1 (en) 2007-12-14 2008-12-11 Multi-component fibers

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011506791A true JP2011506791A (ja) 2011-03-03
JP2011506791A5 JP2011506791A5 (ja) 2012-01-26
JP5336510B2 JP5336510B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=40795865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010538143A Expired - Fee Related JP5336510B2 (ja) 2007-12-14 2008-12-11 多成分繊維

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20100272994A1 (ja)
EP (1) EP2231907B1 (ja)
JP (1) JP5336510B2 (ja)
KR (1) KR101577473B1 (ja)
CN (1) CN101903577B (ja)
BR (1) BRPI0819924B1 (ja)
CA (1) CA2709182C (ja)
EA (1) EA024997B1 (ja)
WO (1) WO2009079310A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014042222A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 株式会社クレハ 水崩壊性複合繊維およびその製造方法
JP2021510775A (ja) * 2017-10-31 2021-04-30 パフォーマンス マテリアルズ エヌエー インコーポレイテッド 二成分スパンボンド不織布およびそれから製造された不織複合材料

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2708804C (en) * 2007-12-14 2016-01-12 3M Innovative Properties Company Fiber aggregate
CA2708166A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Schlumberger Canada Limited Fracturing fluid compositions comprising solid epoxy particles and methods of use
WO2010075248A1 (en) 2008-12-23 2010-07-01 3M Innovative Properties Company Curable fiber and compositions comprising the same; method of trating a subterranean formation
WO2010075256A1 (en) 2008-12-23 2010-07-01 3M Innovative Properties Company Particles comprising blocked isocyanate resin and method of modifying a wellbore using the same
JP2014525952A (ja) * 2011-07-07 2014-10-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多成分繊維及び粒子を含む物品、並びにその作製方法及び使用方法
PL2729634T3 (pl) 2011-07-07 2019-02-28 3M Innovative Properties Company Wyrób zawierający wieloskładnikowe włókna i puste w środku ceramiczne mikrokulki oraz sposoby ich wytwarzania i stosowania
DE102012103301A1 (de) * 2012-04-17 2013-10-17 Elringklinger Ag Mittels Schmelzspinnverfahren hergestellte Faser
US20130284518A1 (en) * 2012-04-27 2013-10-31 3M Innovative Properties Company Method of using multi-component fibers as lost-circulation material
US20160264839A1 (en) * 2013-10-22 2016-09-15 3M Innovative Properties Company Well cement composition including multi-component fibers and method of cementing using the same
AU2014391162B2 (en) 2014-04-15 2019-05-02 Schlumberger, Technology B.V. Treatment fluid
WO2016072877A1 (en) * 2014-11-06 2016-05-12 Schlumberger Canada Limited Fractures treatment
WO2018026294A1 (ru) * 2016-08-01 2018-02-08 Шлюмберже Канада Лимитед Жидкость для обработки пласта
US10829595B2 (en) * 2018-02-06 2020-11-10 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Polyphenylene sulfide polymers having improved melt-stability

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4813730B1 (ja) * 1969-07-14 1973-04-28
JPH111824A (ja) * 1997-06-05 1999-01-06 Kuraray Co Ltd 蓄光繊維
JPH11505892A (ja) * 1995-05-25 1999-05-25 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 非延伸、強靭、耐久的溶融接着可能なマクロデニール熱可塑性プラスチック多成分フィラメント
JPH11222756A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Teijin Ltd 繊維構造体
JP2005504183A (ja) * 2001-09-28 2005-02-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 伸縮性不織ウェブおよびそのための方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712371B2 (ja) * 1986-12-10 1995-02-15 花王株式会社 吸収性物品
US5318552A (en) * 1986-12-10 1994-06-07 Kao Corporation Absorbent article having an improved non-woven fabric layer
JPH01156573A (ja) * 1987-12-10 1989-06-20 Kuraray Co Ltd 風合の優れた布帛
CA2119316C (en) 1993-04-05 2006-01-03 Roger J. Card Control of particulate flowback in subterranean wells
US5330005A (en) 1993-04-05 1994-07-19 Dowell Schlumberger Incorporated Control of particulate flowback in subterranean wells
US5798305A (en) 1994-07-04 1998-08-25 Chisso Corporation Hot-melt-adhesive conjugate fibers and a non-woven fabric using the fibers
US5662978A (en) * 1995-09-01 1997-09-02 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Protective cover fabric including nonwovens
JP3351266B2 (ja) * 1996-04-17 2002-11-25 チッソ株式会社 低温接着性繊維及びこれを用いた不織布
US6777082B2 (en) * 1999-07-28 2004-08-17 The Dow Chemical Company Hydrogenated block copolymers having elasticity and articles made therefrom
US6638605B1 (en) * 1999-11-16 2003-10-28 Allegiance Corporation Intermittently bonded nonwoven disposable surgical laminates
US6391443B1 (en) * 2000-05-29 2002-05-21 Chisso Corporation Polyethylene composite fiber and a non-woven fabric using the same
ATE348585T1 (de) * 2002-04-24 2007-01-15 Procter & Gamble Saugfähiger artikel mit einer einheitlichen, absorbierenden struktur
US7049254B2 (en) * 2002-11-13 2006-05-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Multiple component meltblown webs
EP1577426B1 (en) * 2002-12-24 2016-06-01 Kao Corporation Heat fusible conjugate fiber
ATE510056T1 (de) * 2003-01-08 2011-06-15 Teijin Fibers Ltd Vlies aus polyesterverbundfaser
US20080022940A1 (en) * 2003-07-11 2008-01-31 Bradley Kirsch Composite Absorbent Particles with Superabsorbent Material
JP4648725B2 (ja) 2005-02-24 2011-03-09 シンワ株式会社 エアーフィルター材用補強材
JP4948127B2 (ja) * 2005-12-07 2012-06-06 花王株式会社 熱伸長性繊維

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4813730B1 (ja) * 1969-07-14 1973-04-28
JPH11505892A (ja) * 1995-05-25 1999-05-25 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 非延伸、強靭、耐久的溶融接着可能なマクロデニール熱可塑性プラスチック多成分フィラメント
JPH111824A (ja) * 1997-06-05 1999-01-06 Kuraray Co Ltd 蓄光繊維
JPH11222756A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Teijin Ltd 繊維構造体
JP2005504183A (ja) * 2001-09-28 2005-02-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 伸縮性不織ウェブおよびそのための方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014042222A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 株式会社クレハ 水崩壊性複合繊維およびその製造方法
JPWO2014042222A1 (ja) * 2012-09-14 2016-08-18 株式会社クレハ 水崩壊性複合繊維およびその製造方法
JP2021510775A (ja) * 2017-10-31 2021-04-30 パフォーマンス マテリアルズ エヌエー インコーポレイテッド 二成分スパンボンド不織布およびそれから製造された不織複合材料
JP7133013B2 (ja) 2017-10-31 2022-09-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 二成分スパンボンド不織布およびそれから製造された不織複合材料

Also Published As

Publication number Publication date
EA201000811A1 (ru) 2010-12-30
WO2009079310A1 (en) 2009-06-25
US20100272994A1 (en) 2010-10-28
BRPI0819924B1 (pt) 2019-01-08
CN101903577A (zh) 2010-12-01
KR101577473B1 (ko) 2015-12-14
CA2709182C (en) 2016-01-26
KR20100108376A (ko) 2010-10-06
CA2709182A1 (en) 2009-06-25
JP5336510B2 (ja) 2013-11-06
EP2231907A4 (en) 2011-02-23
EP2231907A1 (en) 2010-09-29
BRPI0819924A2 (pt) 2015-05-19
EA024997B1 (ru) 2016-11-30
EP2231907B1 (en) 2016-04-13
CN101903577B (zh) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336510B2 (ja) 多成分繊維
CA2708804A1 (en) Fiber aggregate
US9556541B2 (en) Curable fiber
JP5518268B2 (ja) 引き裂き性を有する熱収縮チューブ
JP6425541B2 (ja) 多成分繊維及び中空のセラミック微小球を含む物品、並びにその製造方法及び使用方法
JP4616934B1 (ja) 炭素繊維製造用アクリル繊維油剤、炭素繊維製造用アクリル繊維および炭素繊維の製造方法
WO2009028564A1 (ja) 緩衝材用基材及びその用途
KR20140045523A (ko) 다성분 섬유 및 입자를 포함하는 물품 및 그의 제조 및 사용 방법
US20230416996A1 (en) Artificial turf fiber with a non-circular cladding
KR102289067B1 (ko) 폴리에스테르 바인더 섬유
US20220161477A1 (en) Artificial turf and production method
US11905666B2 (en) Production of an artificial turf fiber with a non-circular cladding
US20180044230A1 (en) Preparation For Fiberglass Air Filtration Media
DE602004004362D1 (de) Herstellung eines vlieses aus glasfasern und zellstofffasern in einem kationischen medium
KR102614027B1 (ko) 배수유도기능을 구비한 배관트랩 및 이를 이용한 배수유도 방수공법
JP3672053B2 (ja) 繊維集合体およびその製造方法
JP7523732B2 (ja) 細胞採取具
TWI354719B (en) Verfahren und vorrichtung zur herstellung spleissf
JP2009287415A (ja) 自動車燃料フィルター材
JP2021054943A (ja) 糸状粘着体
Xiao Investigation of Fiber Splitting in Side-by-Side Bicomponent Meltblown Nonwoven Webs by Additive Applications
JPH01192856A (ja) 耐熱性不織布
JP2001038161A (ja) 中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法
EP2030749A3 (de) Verfahren zur Herstellung von Spinn- und Stapelfasern aus Verbundfolienstücken

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees