JP2001038161A - 中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法 - Google Patents
中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法Info
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- JP2001038161A JP2001038161A JP11219911A JP21991199A JP2001038161A JP 2001038161 A JP2001038161 A JP 2001038161A JP 11219911 A JP11219911 A JP 11219911A JP 21991199 A JP21991199 A JP 21991199A JP 2001038161 A JP2001038161 A JP 2001038161A
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- permeable membrane
- type selectively
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化
する際に発生する中空糸内部への樹脂詰りのない中空糸
型選択透過性膜エレメントを提供する。 【解決手段】 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中
空糸型選択透過性膜を捲きつけた中空糸集束体から成る
中空糸型選択透過性膜エレメントにおいて、中空糸開口
部を高分子樹脂にて目止め封止処理した後、高分子樹脂
ブロック化部を切削して創った開口面の開口率が80%
以上であることを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレ
メント。
する際に発生する中空糸内部への樹脂詰りのない中空糸
型選択透過性膜エレメントを提供する。 【解決手段】 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中
空糸型選択透過性膜を捲きつけた中空糸集束体から成る
中空糸型選択透過性膜エレメントにおいて、中空糸開口
部を高分子樹脂にて目止め封止処理した後、高分子樹脂
ブロック化部を切削して創った開口面の開口率が80%
以上であることを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレ
メント。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用途及び飲料
用途における水処理に適応する中空糸型選択透過性膜エ
レメント及びその製造方法に関する。
用途における水処理に適応する中空糸型選択透過性膜エ
レメント及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸型選択透過性膜はセルロース系等
の天然高分子素材からなるものと、ポリアミドやポリス
チレン等の合成高分子素材からなるものに大きく分けら
れ、使用範囲から限外濾過膜や精密濾過膜やナノフィル
トレーション膜、逆浸透膜まで幅広く使用されている。
の天然高分子素材からなるものと、ポリアミドやポリス
チレン等の合成高分子素材からなるものに大きく分けら
れ、使用範囲から限外濾過膜や精密濾過膜やナノフィル
トレーション膜、逆浸透膜まで幅広く使用されている。
【0003】中空糸形状は積層型平膜やスパイラル形状
の平膜に比べて中空繊維にて分離膜を構成しているの
で、平膜には欠かすことのできないスペーサーや支持体
等は全く不用であり自己保持性に優れている。更に中空
糸形状であるため供給液と透過液との区分性・シール性
に優れている。
の平膜に比べて中空繊維にて分離膜を構成しているの
で、平膜には欠かすことのできないスペーサーや支持体
等は全く不用であり自己保持性に優れている。更に中空
糸形状であるため供給液と透過液との区分性・シール性
に優れている。
【0004】中空糸型選択透過性膜エレメント製造にお
いて、限外濾過膜や精密濾過膜などでは中空糸素材によ
る帯電現象により中空糸束がばらけてしまい作業性がよ
くなかった。その問題を解決する方法として中空糸束を
樹脂にて封止し糸端部のばらけ性を抑える方法が編み出
された。
いて、限外濾過膜や精密濾過膜などでは中空糸素材によ
る帯電現象により中空糸束がばらけてしまい作業性がよ
くなかった。その問題を解決する方法として中空糸束を
樹脂にて封止し糸端部のばらけ性を抑える方法が編み出
された。
【0005】このような分離膜エレメントを製造する際
に中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化する必要
がある。逆浸透膜のように中空糸内径が小さい場合に
は、中空糸を絶乾させた状態で室温において流動可能な
高分子樹脂を含浸させると、中空糸内部に浸透し毛細管
現象による樹脂詰りを引き起こし、樹脂ブロック部を切
削し開口面を創った際に中空糸内部に樹脂詰りが発生し
てしまう。この樹脂詰りが発生すると中空糸が目詰まり
を起こし性能を発現しない。
に中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化する必要
がある。逆浸透膜のように中空糸内径が小さい場合に
は、中空糸を絶乾させた状態で室温において流動可能な
高分子樹脂を含浸させると、中空糸内部に浸透し毛細管
現象による樹脂詰りを引き起こし、樹脂ブロック部を切
削し開口面を創った際に中空糸内部に樹脂詰りが発生し
てしまう。この樹脂詰りが発生すると中空糸が目詰まり
を起こし性能を発現しない。
【0006】先行技術である特開平10−128078
記載の内容は中空糸の帯電作用による中空糸密着による
中空糸間隙への樹脂含浸不良を防止し、ばらけ性を抑え
て作業効率を高めるものであった。しかしながら、この
特開平10−128078では中空糸内部への樹脂詰り
を抑えることはできていない。
記載の内容は中空糸の帯電作用による中空糸密着による
中空糸間隙への樹脂含浸不良を防止し、ばらけ性を抑え
て作業効率を高めるものであった。しかしながら、この
特開平10−128078では中空糸内部への樹脂詰り
を抑えることはできていない。
【0007】更に特開平9−10559においては中空
糸内部への毛管上昇を50mm以下とする方法が記載さ
れているが、ここでの毛管上昇とは中空糸膜と中空糸膜
との間隙に上昇することを意味しており、本発明で検討
している中空糸内部への樹脂詰りとは異なっている。
糸内部への毛管上昇を50mm以下とする方法が記載さ
れているが、ここでの毛管上昇とは中空糸膜と中空糸膜
との間隙に上昇することを意味しており、本発明で検討
している中空糸内部への樹脂詰りとは異なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック
化する際に発生する中空糸内部への樹脂詰りを無くすこ
とである。
する課題は、中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック
化する際に発生する中空糸内部への樹脂詰りを無くすこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以下のものであ
る。 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中空糸型選択
透過性膜を捲きつけた中空糸集束体から成る中空糸型選
択透過性膜エレメントにおいて、中空糸開口部を高分子
樹脂にて目止め封止処理した後、高分子樹脂ブロック化
部を切削して創った開口面の開口率が80%以上である
ことを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレメント。 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメント。 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメント。 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中空糸型選択
透過性膜を捲きつけた中空糸集束体の端部を高分子樹脂
ブロック化する際、中空糸開口部を40P 以上1000
0P 以下の粘度を有する高分子樹脂にて目止め封止後、
中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化することを
特徴とする中空糸型選択透過性膜エレメントの製造方
法。 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメントの製造
方法。 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメントの製造
方法。
る。 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中空糸型選択
透過性膜を捲きつけた中空糸集束体から成る中空糸型選
択透過性膜エレメントにおいて、中空糸開口部を高分子
樹脂にて目止め封止処理した後、高分子樹脂ブロック化
部を切削して創った開口面の開口率が80%以上である
ことを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレメント。 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメント。 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメント。 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中空糸型選択
透過性膜を捲きつけた中空糸集束体の端部を高分子樹脂
ブロック化する際、中空糸開口部を40P 以上1000
0P 以下の粘度を有する高分子樹脂にて目止め封止後、
中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化することを
特徴とする中空糸型選択透過性膜エレメントの製造方
法。 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメントの製造
方法。 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高分子からな
る上記記載の中空糸型選択透過性膜エレメントの製造
方法。
【0010】
【作用】中空糸開口面に高分子樹脂を塗布しないで中空
糸内部への樹脂詰りが抑えられないか検討した。樹脂粘
度を上げて中空糸内部への浸透を抑えることを実施した
が、中空糸と中空糸の間隙に樹脂が均一に含浸せず正常
な高分子樹脂ブロックが形成できなかった。また中空糸
の乾燥を抑えて中空糸内面を濡れ面にすることによって
樹脂詰りを防止させたが乾燥不充分のため中空糸と中空
糸の間隙への樹脂含浸不良や接着硬化不良を引き起こし
た。結果、中空糸内部への樹脂詰りを抑えるために中空
糸開口面への高分子樹脂塗布を実施した。
糸内部への樹脂詰りが抑えられないか検討した。樹脂粘
度を上げて中空糸内部への浸透を抑えることを実施した
が、中空糸と中空糸の間隙に樹脂が均一に含浸せず正常
な高分子樹脂ブロックが形成できなかった。また中空糸
の乾燥を抑えて中空糸内面を濡れ面にすることによって
樹脂詰りを防止させたが乾燥不充分のため中空糸と中空
糸の間隙への樹脂含浸不良や接着硬化不良を引き起こし
た。結果、中空糸内部への樹脂詰りを抑えるために中空
糸開口面への高分子樹脂塗布を実施した。
【0011】中空糸開口部を目止め封止する高分子樹脂
はエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアラミド樹脂
等があり、特にこれらに限定するものではない。
はエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアラミド樹脂
等があり、特にこれらに限定するものではない。
【0012】目止め効果を確認する指標として開口率を
定義している。本発明での開口率とは、目止め封止処置
を施し高分子樹脂ブロック化を完了させた後にブロック
部を切削し開口面を創り、その時の単位面積当りの充填
本数に対する単位面積当りの開口本数の比として表して
いる。
定義している。本発明での開口率とは、目止め封止処置
を施し高分子樹脂ブロック化を完了させた後にブロック
部を切削し開口面を創り、その時の単位面積当りの充填
本数に対する単位面積当りの開口本数の比として表して
いる。
【0013】中空糸開口部の目止め封止を行う高分子樹
脂の粘度が低すぎると中空糸内部に浸透し目詰まりを発
生させてしまう。特に40P未満の粘度の高分子樹脂を
使用すると開口率は80%を下回る。
脂の粘度が低すぎると中空糸内部に浸透し目詰まりを発
生させてしまう。特に40P未満の粘度の高分子樹脂を
使用すると開口率は80%を下回る。
【0014】逆に目止め封止を行う高分子樹脂の粘度が
高すぎると中空糸開口面を均一に含浸できず塗布斑を発
生させる。そのため高分子樹脂ブロック化する際に中空
糸内部への樹脂詰りが発生する。特に10000P以上
になると塗布斑が顕著に発生し、開口率は80%を下回
ってしまう。
高すぎると中空糸開口面を均一に含浸できず塗布斑を発
生させる。そのため高分子樹脂ブロック化する際に中空
糸内部への樹脂詰りが発生する。特に10000P以上
になると塗布斑が顕著に発生し、開口率は80%を下回
ってしまう。
【0015】これより本発明で使用する中空糸開口面の
目止め封止用高分子樹脂は塗布直前に40P以上100
00P以下の粘度を有する高分子樹脂にて実施する。
目止め封止用高分子樹脂は塗布直前に40P以上100
00P以下の粘度を有する高分子樹脂にて実施する。
【0016】開口率を85%以上にすると本発明の塗布
直前の高分子樹脂粘度は、好ましくは100P以上70
00P以下となる。
直前の高分子樹脂粘度は、好ましくは100P以上70
00P以下となる。
【0017】また開口率を90%以上にまで高めると本
発明の塗布直前の高分子樹脂粘度は、さらに好ましくは
200P以上5000P以下となる。
発明の塗布直前の高分子樹脂粘度は、さらに好ましくは
200P以上5000P以下となる。
【0018】本発明の中空糸開口面の目止め封止高分子
樹脂の塗布方法は、はけによる直接塗布や、樹脂溜まり
へのポッティング処理による塗布等があり、特にこれら
の方法に限定するものではない。また、目止め用高分子
樹脂の中空糸開口面への接触時間に関しても特に限定し
ない。
樹脂の塗布方法は、はけによる直接塗布や、樹脂溜まり
へのポッティング処理による塗布等があり、特にこれら
の方法に限定するものではない。また、目止め用高分子
樹脂の中空糸開口面への接触時間に関しても特に限定し
ない。
【0019】高分子樹脂塗布後5時間以上24時間以内
は、塗布面を上向きにとし倒立放置させ中空糸開口面の
高分子樹脂を硬化させる。
は、塗布面を上向きにとし倒立放置させ中空糸開口面の
高分子樹脂を硬化させる。
【0020】高分子樹脂目止め封止処理後、高分子樹脂
ポッティングによる高分子樹脂ブロック化を行い硬化し
た樹脂ブロック部を切削することで開口面を創り中空糸
型選択透過性膜エレメントを完成させる。この高分子樹
脂ブロック化処理に使用する樹脂はエポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアラミド樹脂等があるが特にこれら
に限定するものではない。
ポッティングによる高分子樹脂ブロック化を行い硬化し
た樹脂ブロック部を切削することで開口面を創り中空糸
型選択透過性膜エレメントを完成させる。この高分子樹
脂ブロック化処理に使用する樹脂はエポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアラミド樹脂等があるが特にこれら
に限定するものではない。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。実施例及び比較例
の結果は表1に示す。
はこれらに限定されるものではない。実施例及び比較例
の結果は表1に示す。
【0022】(実施例1)外径150〜200μmの中
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し20分静置反応させ樹脂粘度が110Pにさせ
る。このときの高分子樹脂粘度はリオン社製ビスコテス
ター(VT−04)を使用して測定した。以後、実施例
及び比較例には同粘度測定機を使用して高分子樹脂粘度
を測定した。
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し20分静置反応させ樹脂粘度が110Pにさせ
る。このときの高分子樹脂粘度はリオン社製ビスコテス
ター(VT−04)を使用して測定した。以後、実施例
及び比較例には同粘度測定機を使用して高分子樹脂粘度
を測定した。
【0023】中空糸集束体端部の開口面を下に向け、調
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果中空糸内への樹脂浸透は無く、開口面表面を斑無くコ
ートできていることを確認した。
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果中空糸内への樹脂浸透は無く、開口面表面を斑無くコ
ートできていることを確認した。
【0024】また高分子樹脂ブロック化させた後にブロ
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、86%開口していることを確認した。
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、86%開口していることを確認した。
【0025】(実施例2)外径100〜150μmの中
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し120分静置反応させ樹脂粘度が9000Pに
させる。
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し120分静置反応させ樹脂粘度が9000Pに
させる。
【0026】中空糸集束体端部の開口面を下に向け、調
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、実施例1と同様に中空糸内への樹脂浸透は無く、開
口面表面を斑無くコートできていることを確認した。
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、実施例1と同様に中空糸内への樹脂浸透は無く、開
口面表面を斑無くコートできていることを確認した。
【0027】また高分子樹脂ブロック化させた後にブロ
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、81%開口していることを確認した。
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、81%開口していることを確認した。
【0028】(実施例3)外径100〜150μmの中
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し95分静置反応させ樹脂粘度が4000Pにさ
せる。
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し95分静置反応させ樹脂粘度が4000Pにさ
せる。
【0029】中空糸集束体端部の開口面を下に向け、調
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、実施例1及び2と同様に中空糸内への樹脂浸透は無
く、開口面表面を斑無くコートできていることを確認し
た。
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、実施例1及び2と同様に中空糸内への樹脂浸透は無
く、開口面表面を斑無くコートできていることを確認し
た。
【0030】また高分子樹脂ブロック化させた後にブロ
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、92%開口していることを確認した。
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、92%開口していることを確認した。
【0031】(比較例1)外径100〜150μmの中
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し150分静置反応させると樹脂粘度が4400
0Pにさせる。
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、エポキシ樹脂を室温(22〜25℃)にて攪
拌調合し150分静置反応させると樹脂粘度が4400
0Pにさせる。
【0032】中空糸集束体端部の開口面を下に向け、調
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、開口面表面に浸漬斑が発生した。
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、開口面表面に浸漬斑が発生した。
【0033】また高分子樹脂ブロック化させた後にブロ
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、63%しか開口していないことを確認した。
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、63%しか開口していないことを確認した。
【0034】(比較例2)外径150〜200μmの中
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、実施例での配合比を変更したエポキシ樹脂を
室温(22〜25℃)にて攪拌調合し5分静置反応させ
ると樹脂粘度が30Pにさせる。
空糸にて作成した中空糸集束体端部の開口面を十分絶乾
させた後、実施例での配合比を変更したエポキシ樹脂を
室温(22〜25℃)にて攪拌調合し5分静置反応させ
ると樹脂粘度が30Pにさせる。
【0035】中空糸集束体端部の開口面を下に向け、調
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、中空糸内深部への樹脂浸透が確認され中空糸開口部
封止不良が発生した。
整済みエポキシ樹脂に10秒浸漬させたのち取り上げ
る。液きりが完了した時点で開口面を上に向け18時間
静置した。18時間後、開口面の顕微鏡観察を行った結
果、中空糸内深部への樹脂浸透が確認され中空糸開口部
封止不良が発生した。
【0036】また高分子樹脂ブロック化させた後にブロ
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、74%しか開口していないことを確認した。
ック部を切削して開口面を創った。その開口率を測定し
た結果、74%しか開口していないことを確認した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロッ
ク化する前に中空糸開口部を40P 以上10000P 以
下の粘度を有する高分子樹脂にて目止め封止を行うこと
により、高分子樹脂ブロック化時の中空糸内部への樹脂
詰りを阻止することができた。
ク化する前に中空糸開口部を40P 以上10000P 以
下の粘度を有する高分子樹脂にて目止め封止を行うこと
により、高分子樹脂ブロック化時の中空糸内部への樹脂
詰りを阻止することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 HA08 HA95 JA13Z JB06 JB08 MA01 MA23 MB02 MC16 MC54 PA01 PB04 PB05 PC51
Claims (6)
- 【請求項1】 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中
空糸型選択透過性膜を捲きつけた中空糸集束体から成る
中空糸型選択透過性膜エレメントにおいて、中空糸開口
部を高分子樹脂にて目止め封止処理した後、高分子樹脂
ブロック化部を切削して創った開口面の開口率が80%
以上であることを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレ
メント。 - 【請求項2】 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高
分子からなる請求項1記載の中空糸型選択透過性膜エレ
メント。 - 【請求項3】 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高
分子からなる請求項1記載の中空糸型選択透過性膜エレ
メント。 - 【請求項4】 側面に複数の噴出孔を有する中空管に中
空糸型選択透過性膜を捲きつけた中空糸集束体の端部を
高分子樹脂ブロック化する際、中空糸開口部を40P 以
上10000P 以下の粘度を有する高分子樹脂にて目止
め封止後、中空糸集束体の端部を高分子樹脂ブロック化
することを特徴とする中空糸型選択透過性膜エレメント
の製造方法。 - 【請求項5】 中空糸型選択透過性膜がセルロース系高
分子からなる請求項4記載の中空糸型選択透過性膜エレ
メントの製造方法。 - 【請求項6】 中空糸型選択透過性膜がポリアミド系高
分子からなる請求項4記載の中空糸型選択透過性膜エレ
メントの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11219911A JP2001038161A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11219911A JP2001038161A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001038161A true JP2001038161A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16742961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11219911A Withdrawn JP2001038161A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 中空糸型選択透過性膜エレメント及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001038161A (ja) |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP11219911A patent/JP2001038161A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A761 | Written withdrawal of application |
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