JP2011257468A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の現像ローラを有する現像装置におけるスリーブメモリの発生を、トナーへのストレスを大きくすることなく抑制すること。
【解決手段】上流側現像ローラから下流側現像ローラに受け渡される現像剤のトナーの体積平均粒径を、上流側現像ローラにより、上流側現像ローラと感光体との対向位置に搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径より大きくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、潜像を担持する感光体に現像剤を付着させて可視像となす現像装置に関する。
感光体に担持された潜像を現像する現像器において、マグネットローラを内包した現像スリーブにて構成される現像ローラにより、トナーとキャリアからなる2成分現像剤(以下現像剤と記す)を感光体との対向部に搬送し、トナーを感光体の潜像に付着させて可視像となす現像器が知られている。そして、高速度で高画質の画像を得るために、複数の現像ローラにて現像剤を搬送し、潜像を現像する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
複数の現像ローラによる現像は、先ず、攪拌された現像剤を担持、搬送する現像ローラ(以下、後述する現像剤が搬送される方向に沿って、上流側現像ローラ、と記す)の現像スリーブ(以下、上流側現像スリーブ、と記す)と感光体との対向位置である現像領域にて感光体の潜像にトナーを付着させて現像した後、現像領域を通過して上流側現像スリーブに残った現像剤を隣接配置された現像ローラ(現像剤が搬送される方向に沿って、下流側現像ローラ、と記す)の現像スリーブ(以下、下流側現像スリーブ、と記す)に受け渡す。下流側現像ローラは受け取った現像剤を下流側現像スリーブと感光体との対向位置である現像領域に搬送し、感光体の潜像にトナーを付着させて現像する。
複数の現像ローラによる現像は1本の現像ローラで現像するよりも高い現像効率を得ることができるとともに、攪拌された現像剤を担持、搬送する上流側現像ローラによる現像で現像効率を高め、下流側現像ローラによる現像で、上流側現像ローラによる現像を補うことができ、高速、かつ高画質を実現できる。
特開平11−219022号公報
2成分現像剤を使用する現像器では、画像にスリーブメモリと呼ばれる濃度ムラが発生することがある。
2成分現像剤による現像は、現像領域において現像スリーブに担持したトナーを感光体の表面に移行し、感光体の潜像を現像しトナー像となす。そして、現像領域を通過した現像スリーブの表面には、後続する潜像の現像のためのトナーが担持される。
スリーブメモリは、現像領域において、現像スリーブの表面にトナーが押しつけられ、現像スリーブの表面に付着することに起因する不具合現象である。トナーの現像スリーブへの付着は、現像領域において感光体の潜像の非画像部に対向した現像スリーブの表面部分にはトナーが押しつけられるので、トナー付着が発生しやすい。一方、例えば潜像の画像部に対向した現像スリーブの表面部分にはトナーは押しつけられないので、トナーが付着されにくい。
現像領域を通過した現像スリーブは、後続する潜像の現像のためのトナーを担持するが、トナーが付着した現像スリーブの表面部分は、トナーが付着していない部分よりも担持されたトナー層の高さが高くなる。また、感光体の画像部と現像スリーブ表面との電位差は、トナーが付着した部分のほうが付着していない部分より大きくなる。したがって、同一濃度となるべき潜像を現像したとき、トナーが付着した部分にて現像された画像濃度は付着しない部分にて現像された画像濃度よりも高くなる。
したがって、現像スリーブにおける、現像領域において潜像における非画像部に対向した部分にトナーが付着された状態で後続の潜像を現像したときの画像の濃度が、画像部に対向した部分(トナーが付着されにくい)にて現像された画像の濃度より高くなるような現象が発生することがある。スリーブメモリは、このような現象をいう。
現像スリーブに付着したトナーは、搬送する現像剤の層の厚さ、すなわち層厚を規制する層厚規制部材や、現像スリーブ表面を摺擦するスクレーパなどにより除去でき、除去することによりスリーブメモリの発生は抑制される。しかし、層厚の規制や摺擦されることによりトナーはストレスを受ける。ストレスは、トナーの帯電性の低下や流動性の低下をもたらし、現像効率を低下させる原因となる。
特許文献1に開示されている現像器は、上流側現像ローラに相当する第1の現像ローラと下流側現像ローラに相当する第2の現像ローラとを有している。そして、第1の現像ローラが搬送する現像剤の層圧を規制するブレードと、第2の現像ローラから現像剤を掻き落とすスクレーパを有しており、スリーブメモリの発生が抑制される。しかし、層厚規制部材及びスクレーパによりトナーがストレスを受けることは避けられない。
複数の現像ローラを備え、上流側現像ローラから下流側現像ローラへ現像剤を受け渡す現像器では、上流側現像ローラ、すなわち、攪拌された現像剤をその表面に担持し搬送する現像ローラは、上流側現像スリーブに担持したトナーの層圧が層厚規制部材により規制されることにより付着したトナーは脱落されるので、スリーブメモリの発生は抑制されるが、トナーがストレスを受けることは避けられない。したがって、トナーへ加わるストレスを増大させないためには、例えば、下流側現像ローラの周囲に層圧規制部材やスクレーパを配さない構成とすることが望ましいが、このような構成にすると、スリーブメモリが発生しやすくなる。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、複数の現像ローラを有する現像装置におけるスリーブメモリの発生を、トナーへのストレスを大きくすることなく抑制することを課題とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。
1.トナーとキャリアとからなる現像剤を混合、攪拌する現像剤攪拌部材と、
前記現像剤攪拌部材にて混合、攪拌された現像剤を担持して潜像を担持する感光体との対向位置に搬送し、DCバイアスとACバイアスとからなるバイアス電圧の下で現像剤中のトナーを前記感光体が担持する潜像に付着させて現像する上流側現像ローラと、
前記上流側現像ローラから受け渡された現像剤を担持して前記感光体との対向位置に搬送し、DCバイアスとACバイアスとからなるバイアス電圧の下で現像剤中のトナーを前記感光体が担持する潜像に付着させて現像する下流側現像ローラと、
を有する現像装置において、
前記上流側現像ローラから前記下流側現像ローラに受け渡される現像剤のトナーの体積平均粒径は、前記上流側現像ローラにより前記上流側現像ローラと前記感光体との対向位置に搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径より大きいことを特徴とする現像装置。
2.前記上流側現像ローラに印加するDCバイアスと前記感光体の潜像の画像部電位との電位差をΔV、前記上流側現像ローラに印加するACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値をVAC、としたとき、VAC/ΔV≧0.7であることを特徴とする前記1に記載の現像装置。
3.前記上流側現像ローラはマグネットロール及び前記マグネットロールを内包する現像スリーブを有し、
前記現像剤攪拌部材にて混合、攪拌される現像剤におけるトナーの体積平均粒径をDT0、キャリアの体積平均粒径をDとしたとき、
前記現像スリーブの表面の十点平均粗さRzの範囲はRz≧D/8であり、表面の凹凸の平均山間隔Smの範囲は2DT0≦Sm<2Dであることを特徴とする前記2に記載の現像装置。
4.前記1〜3のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
スリーブメモリの発生をトナーへのストレスを大きくすることなく抑制できる複数の現像ローラを有する現像装置を提供できる。
本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置の構成図である。 本発明の実施の一例である現像装置4及びその周辺を説明する図である。 感光体ドラム1の表面電位と、第1現像ローラ471に印加される現像バイアスを説明する図である。 スリーブメモリ発生の有無を判断するための画像パターンの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
図1は、本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置の構成図である。
画像形成装置GSは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、4組の画像形成手段部を有する。
原稿台上に載置された原稿は画像読取装置SCの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれ、光電変換された画像情報信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像形成手段部の光書込部に入力される。
画像形成手段部はイエロー(Y)色の画像を形成する画像形成手段部10Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成手段部10M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成手段部10C、黒(K)色の画像を形成する画像形成手段部10Kであり、それぞれ共通する符号10の後に形成する色をあらわす符号Y、M、C、Kを付して表記する。
画像形成手段部10Yは、像担持体である感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナ5Yを有して構成される。
同様に、画像形成手段部10Mは、像担持体である感光体ドラム1Mの周囲に配置された帯電部2M、光書込部3M、現像装置4M及びドラムクリーナ5Mを、画像形成手段部10Cは、像担持体である感光体ドラム1Cの周囲に配置された帯電部2C、光書込部3C、現像装置4C及びドラムクリーナ5Cを、画像形成手段部10Kは、像担持体である感光体ドラム1Kの周囲に配置された帯電部2K、光書込部3K、現像装置4K及びドラムクリーナ5Kを有して構成される。
画像形成手段部10Y、10M、10C、10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、帯電部2Y、2M、2C、2K、光書込部3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K及びドラムクリーナ5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ共通する内容の構成である。以下、特に区別が必要な場合を除き符号Y、M、C、Kを付さずに表記することにする。
画像形成手段部10は、光書込部3にて画像情報信号を像担持体1に書き込み、感光体ドラム1に画像情報信号に基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置4により潜像にトナーを付着されて現像され、感光体ドラム1に可視画像であるトナー像が形成される。
画像形成手段部10Y、10M、10C、10Kのそれぞれ像担持体1Y、1M、1C、1Kに、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、黒(K)色、の画像が形成される。
中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、走行可能に支持されている。
画像形成手段部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、走行する中間転写ベルト6上に一次転写部7Y、7M、7C、7Kにより逐次転写されてカラー画像が形成される。
給紙カセット20内に収容された記録用紙Sは、給紙手段(第1給紙部)21により給紙され、レジストローラ(第2給紙部)22を経て、二次転写部7Aに搬送され、記録用紙S上にカラー画像が転写される。カラー画像が転写された記録用紙Sは、定着装置30において記録用紙Sが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録用紙S上のトナー像が定着され、装置外に排出される。
一方、二次転写部7Aにより記録用紙Sにカラー画像を転写した後、記録用紙Sを分離した中間転写ベルト6は、転写ベルトクリーナ8により残留トナーが除去される。
画像形成装置GSの本体上部に設置された操作表示部11から画像形成を行うに際しての記録用紙Sのサイズ、枚数等を設定できる。
また、画像形成装置GSの本体上部近傍には、画像形成処理を実行させる主電源をオン、オフさせる主電源スイッチ12が配置されている。画像形成装置GSの本体内には、定着装置30の動作を制御する制御手段部14、及び制御手段部14を動作させるプログラム等を収納する記憶手段部15が配置されている。
なお、画像形成装置GSの説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
以下、画像形成手段部10における感光体ドラム1及び現像装置4について説明する。
図2は本発明の実施の一例である現像装置4及びその周辺を説明する図である。感光体ドラム1は図中反時計方向に回転駆動されており、この感光体ドラム1に対向して現像装置4の第1現像ローラ471と第2現像ローラ472が設けられる。感光体ドラム1及び第1現像ローラ471、第2現像ローラ472は図示矢印方向に回転し、第1現像ローラ471は上流側現像ローラとして、第2現像ローラ472は下流側現像ローラとして機能する。
第1現像ローラ471と第2現像ローラ472はトナーとキャリアからなる現像剤を担持搬送し、この現像剤中のトナーを感光体ドラム1上の潜像に付着させて可視像であるトナー像となす。
第1現像ローラ471は第1現像スリーブ471Sと第1マグネットロール471Mとを有する。第1マグネットロール471Mは第1現像スリーブ471Sに内包される。
第2現像ローラ472は第2現像スリーブ472Sと第2マグネットロール472Mとを有する。第2マグネットロール472Mは第2現像スリーブ472Sに内包される。
第1現像スリーブ471S、第2現像スリーブ472Sは、例えばステンレス材を用いた非磁性の円筒状の部材であり、それぞれの外周面は粗面化加工されている。外周面の粗面化については後述する。
第1現像スリーブ471S、第2現像スリーブ472Sは、感光体ドラム1の周面に対し、所定の間隙を保って、非図示の回転駆動手段により感光体ドラム1の回転方向(図2に示す反時計方向回転)に対し、互いに対向する位置において同方向に回転(図2に示す時計方向回転)するように構成される。
第1マグネットロール471M、第2マグネットロール472Mは、それぞれ第1現像スリーブ471S、第2現像スリーブ472Sの内側に、第1現像スリーブ471S、第2現像スリーブ472Sと同心に固定されている。第1マグネットロール471M、第2マグネットロール472Mには、複数個の磁極が交互に配されており、非磁性の第1現像スリーブ471S、第2現像スリーブ472Sの周面に磁力を作用させる。
第1現像ローラ471、472の右方に3本のスクリューローラがそれぞれの軸が逆三角形の頂点にほぼ位置するように配置されている。
図中、451は攪拌スクリューローラ、452は供給スクリューローラ、463は回収スクリューローラである。供給スクリューローラ452は時計方向に、回収スクリューローラ463と攪拌スクリューローラ451は反時計方向に図示しない駆動手段で回転駆動され、内部の現像剤を供給スクリューローラ452と回収スクリューローラ463とは、図中奥側から手前側に、攪拌スクリューローラ451は手前側から奥側に搬送する。なお、各スクリューローラの軸に示す●印と×印は、現像剤の搬送方向を示す矢印の先端(●)と後端(×)とで示すものである。
各スクリューローラの間は図中ハッチングで示す仕切り壁41で仕切られており、この仕切り壁とスクリューローラにより現像剤の搬送路を構成する。
供給スクリューローラ452と攪拌スクリューローラ451の搬送路は、その始端側と終端側に設けられる開口41h1、41h2(図2中、ドットハッチングで示す)により連通しており、供給スクリューローラ452と攪拌スクリューローラ451が互いに逆方向に現像剤を移送する。攪拌スクリューローラ451により搬送される過程で現像剤中のトナーとキャリアは充分に混合攪拌される。攪拌スクリューローラ451は、現像剤攪拌部材として機能する。
また、回収スクリューローラ463と攪拌スクリューローラ451とは、開口41h3(図2中、ドットハッチングで示す)にて連通しており、回収スクリューローラ463により搬送される現像剤は攪拌スクリューローラ451に引き渡される。
回収スクリューローラ463と攪拌スクリューローラ451の間の仕切り壁41は、図示奥側の仕切り壁41aが高く、手前側の仕切り壁41bが低く構成されている。図2において手前側の仕切り壁41bが低いので、回収スクリューローラ463で移送される現像剤の一部は、仕切り壁41bを乗り越えて攪拌スクリューローラ451側に移動し、攪拌される現像剤に加えられる。
一方、回収スクリューローラ463で移送される現像剤の残りは、終端側に移送され、開口41h3から攪拌スクリューローラ451に引き渡されるが、現像剤量が多い場合は、回収スクリューローラ463の終端に設けられた排出口(非図示)から排出される。
なお、現像によりトナーが消費されることにより現像装置4内を循環する現像剤のトナー濃度が低下する。本実施の形態の現像装置4はトリクル現像方式であり、トナー濃度が低下するとトナーとキャリアを混合した現像剤が非図示の現像剤補給口から補給される。図2に示すように、攪拌スクリューローラ451の終端近くにトナー濃度センサ43が設けられており、このトナー濃度センサ43の検出信号により現像剤補給量が決定され、現像剤が補給される。
補給された現像剤は、循環される現像剤とともに、現像剤攪拌部材として機能する攪拌スクリューローラ451により混合、攪拌され、供給スクリューローラ452により第1現像ローラ471に供給される。また、現像剤量が多くなったときは、回収スクリューローラ463の終端に設けられた排出口(非図示)から過剰な現像剤が排出され、現像装置4内を循環する現像剤の量が適切な範囲に保たれる。
次に、本発明の現像装置の動作及び現像剤の流れを説明する。
回転駆動される攪拌スクリューローラ451は、現像剤を混合攪拌する。また、回転駆動される供給スクリューローラ452は、現像剤を搬送し、攪拌スクリューローラ451の間の仕切り壁に設けられた開口41h1から攪拌スクリューローラ451側に押し上げる。攪拌スクリューローラ451は、供給スクリューローラ452によって押し上げられた現像剤を移送しながら混合攪拌する。そして、攪拌スクリューローラ451の終端側の開口41h2から再び供給スクリューローラ452に現像剤を搬送する。
攪拌スクリューローラ451により、現像剤は攪拌されることにより、トナーは摩擦帯電され、キャリアの外面に静電的に付着した状態となる。
キャリアの外面にトナーが付着された現像剤は供給スクリューローラ452と第1現像ローラ471との間の空間部から、第1現像ローラ471における第1マグネットロール471Mの作用によりに第1現像スリーブ471Sの周面に付着する。層厚規制部材48は第1現像スリーブ471Sの周面に付着した現像剤の層の厚さを所定量に規制して、第1現像スリーブ471Sの現像剤搬送量を規制する。例えば、本実施の形態における現像剤搬送量は、220g/mである。
現像剤は第1現像スリーブ471Sの回転に伴い、第1現像ローラ471と感光体ドラム1との対向位置である第1現像領域Aに搬送される。
第1現像領域Aにおいては第1現像スリーブ471Sに担持され、搬送される現像剤中のトナーがキャリアから離れて感光体ドラム1の潜像に付着して現像がなされる。
感光体ドラム1は、その表面を帯電部2により均一に帯電されたのち、光書込部3により画像情報に基づく出力光LBを照射(書き込み)されると、照射された部位の帯電電位が帯電部2により帯電された部位の耐電電位に対して変化する。
帯電部2により帯電された部位の帯電電位をVD0としたとき、感光体ドラム1に光書込部3から出力光LBを照射されると、照射された部位の帯電電位は変化する。照射された部位の帯電電位をVDPとする。帯電電位がVDPである部位は出力光を照射された部分、すなわち画像部であり、帯電電位がVD0である部位は出力光を照射されない部分、すなわち非画像部である。感光体ドラム1に形成される潜像は帯電電位がVDPである画像部と帯電電位がVD0である非画像部とからなる。
現像装置4は、感光体ドラム1に形成された潜像の画像部にトナーを付着させることにより潜像を可視像化、すなわち現像を行う。
第1現像ローラ471には、第1バイアス電源471Eにより現像バイアスが印加される。第1バイアス電源471Eは直流電源である第1直流電源471EDと交流電源である第1交流電源471EAとから成り、第1直流電源471EによるDCバイアスに、第1交流電源471AによるACバイアスを重畳した現像バイアスが第1現像ローラ471に印加される。
回転する第1現像スリーブ471Sに担持された現像剤が感光体ドラム1と対向する第1現像領域Aに到達すると、第1現像ローラ471に印加された現像バイアスの作用により、搬送されてきた現像剤のうちのトナー(マイナス帯電されている)がキャリアから離れて感光体ドラム1の潜像の画像部に移行、付着する。このとき、キャリアは、第1マグネットロール471Mの磁力により第1現像スリーブ471Sに吸引されており、感光体ドラム1には移行しない。
第1現像スリーブ471Sから感光体ドラム1に形成された潜像の画像部にトナーが移行、付着することにより感光体ドラム1に形成されている潜像が可視画像であるトナー像となる。
第1現像領域Aにて感光体ドラム1に移行せず第1現像スリーブ471Sの周面に残存したトナーと、感光体ドラム1に移行しないキャリアとは、第1現像スリーブ471Sの回転により、第1現像領域Aを通過する。そして、第1現像ローラ471と第2現像ローラ472との対向部に至ると、第1マグネットロール471Mおよび第2マグネットロール472Mの磁極の相互作用により、第1現像スリーブ471Sから第2現像スリーブ472Sに受け渡される。
第2現像スリーブ472Sに受け渡された現像剤は、第2現像スリーブ472Sの回転に伴い、第2現像ローラ472と感光体ドラム1との対向位置である第2現像領域Bに搬送される。
第2現像ローラ472には、第2バイアス電源472Eにより現像バイアスが印加される。第2バイアス電源472Eは直流電源である第2直流電源472EDと交流電源である第2交流電源472EAとから成り、第2直流電源472EDによるDCバイアスに第2交流電源472EAによるACバイアスを重畳した現像バイアスが第2現像ローラ472に印加される。
第2現像領域Bにおいては第2現像ローラ472に印加された現像バイアスの作用により、搬送されてきた現像剤のうちのトナー(マイナス帯電されている)がキャリアから離れて感光体ドラム1の潜像の画像部に移行、付着する。このとき、キャリアは、第2マグネットロール472Mの磁力により第2現像スリーブ472Sに吸引されており、感光体ドラム1には移行しない。
第2現像ローラ472から感光体ドラム1に形成された潜像の画像部にトナーが移行、付着することにより感光体ドラム1に形成されている潜像が可視画像であるトナー像となる。
第2現像領域Bを通過した後に第2現像スリーブ472Sに残存する現像剤は、第2マグネットロール472Mの磁極の作用により、第2現像スリーブ472Sから離脱、落下する。第2現像スリーブ472Sから離脱した現像剤は、回収スクリューローラ463にて移送され、回収スクリューローラ463の終端側で開口41h3から攪拌スクリューローラ451に搬送される。
そして、攪拌スクリューローラ451により、現像に供されなかった現像剤とともに混合攪拌される。
このように、現像剤は、現像剤撹拌部材として機能する攪拌スクリューローラ451より混合、攪拌されながら、その一部が、供給スクリューローラ452から第1現像ローラ471に供給されて第1現像領域Aにて現像に供され、さらに第1現像ローラ471から、第2現像ローラ472に受け渡されて第2現像領域Bにて現像に供される。そして、第2現像領域Bにおける現像後、第2現像ローラ472に残った現像剤は、回収スクリューローラ463により、再び攪拌スクリューローラ451に戻され、攪拌スクリューローラ451により攪拌され、第1現像スリーブ471Sに担持されて循環使用される。
スリーブメモリは、トナーが付着されたままの現像スリーブに、新たな現像剤が担持されることにより発生する現象である。
現像領域を通過した後にトナーが付着した状態の現像スリーブが新たな現像剤を担持すると、トナーが付着した現像スリーブの表面部分は、トナーが付着していない部分よりも担持されたトナー層の高さが高くなる。また、現像領域に搬送されたとき、トナーが付着した部分における感光体ドラムの画像部との電位差は、トナーが付着していない部分の電位差より大きくなるので、同一濃度となるべき潜像を現像したとき、トナーが付着した部分にて現像された画像濃度は付着しない部分にて現像された画像濃度よりも高くなる。この現象がスリーブメモリであり、画質を低下させる。
第1現像スリーブ471Sに担持された現像剤は、層厚規制部材48により第1現像スリーブ471Sの周面に付着する層の厚さを規制される。
そして、層厚規制部材48により担持する現像剤の層厚を規制される過程で、第1現像スリーブ471Sの周面にトナーが付着している場合でも、付着したトナーは第1現像スリーブ471Sより除去される。したがって、第1現像スリーブ471Sにトナーが付着することに起因するスリーブメモリは発生しにくい。この、層厚規制部材48の作用はトナーにストレスを与える要因となるが、適切な現像を行う上で第1現像スリーブ471Sに担持された現像剤の層厚を規制することは必須であり、層厚規制部材48の配置は必須である。
なお、現像装置4においては、層厚規制部材48以外にトナーにストレスを与える部材は配されていない。したがって、トナーの受けるストレスは小さく、トナーがストレスを受けることによる帯電性の低下や流動性の低下が抑制され、高い現像効率にての現像を行うことができる。しかし、その一方で第2現像スリーブ472Sにトナーが付着してスリーブメモリが発生する危険を内在している。
本発明の実施の形態である現像装置4は、第1現像ローラ471に印加する現像バイアスと、第1現像スリーブ471Sの表面構成(表面の粗さ)を適切な範囲に設定することにより、第2現像ローラ472におけるスリーブメモリの発生を抑制している。
一般に、現像剤中のトナーは体積平均粒径を中心とした粒径ばらつきを有する。そして、粒径の小さいトナーは粒径の大きいトナーより現像スリーブに付着しやすいことが知られている。
トナーはキャリアに付着された状態で現像スリーブに担持され、現像領域に搬送されるが、粒径の大きいトナーはキャリアから離れやすく現像されやすい。そして、キャリアから離れ、感光体ドラムの潜像に付着したときも、感光体ドラムから離れやすい。
一方、粒径の小さいトナーはキャリアから離れにくく、キャリアから離れ、感光体ドラムの潜像に付着したときは、感光体ドラムから離れにくい。すなわち、粒径の小さいトナーは現像されにくいが、現像され感光体ドラムに付着したときは感光体ドラムから離れにくい。
そこで、現像装置4は、現像剤攪拌部材である撹拌スクリューローラ451により攪拌され、第1現像スリーブ471Sに担持される現像剤、すなわち第1現像ローラ471に担持される現像剤のトナーの体積平均粒径に対し、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される現像剤のトナーの体積平均粒径が大きくなるように構成されている。第1現像ローラ471に担持され第1現像領域Aに搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径に対し、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される現像剤のトナーの体積平均粒径が大きいということは、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に受け渡す現像剤に含まれる小さい粒径のトナーの比率が低いことを意味し、第2現像ローラ472におけるスリーブメモリの発生が抑制される。
現像装置4は、第1現像ローラ471に印加する現像バイアスの条件を適切に設定することにより、第1現像領域にて粒径の小さいトナーを第1現像スリーブ471Sから感光体ドラムに移行させ、第1現像領域Aを通過後、すなわち第1現像領域Aにおける現像終了後の第1現像スリーブ471Sに残存する現像剤中の粒径の小さいトナーの比率を低めるとともに、第1現像スリーブ471Sの表面構成(表面の粗さ)を適切に設定することにより第1現像スリーブ471Sに付着した粒径の小さいトナーを離脱しにくくして、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に受け渡される現像剤中の粒径の小さいトナーの比率を低めている。第2現像ローラ472に受け渡される現像剤中の粒径の小さいトナーの比率を低めることにより、第2現像ローラ472におけるスリーブメモリの発生を抑制できる。
次に、現像装置4を特徴づける第1現像ローラ471に印加する現像バイアスについて説明する。
前述のように、感光体ドラム1に潜像が形成される。感光体ドラム1の表面の電位は、出力光を照射されない部分である非画像部の電位に対して、出力光を照射された部分である画像部の電位は低くなるように構成されている。
そして、第1現像ローラ471には、第1バイアス電源471Eにおける第1直流電源471EによるDCバイアスに第1交流電源471AによるACバイアスを重畳した現像バイアスが印加される。
図3は、感光体ドラム1の表面電位と、第1現像ローラ471に印加される現像バイアスを説明する図である。
図示されるVD0は、光書込部3による書き込みがなされない感光体ドラム1の部位、すなわち非画像部の帯電電位であり、VDPは光書込部3による書き込みがなされた感光体ドラム1の部位、すなわち画像部の帯電電位である。
第1現像ローラ471には、DCバイアスとACバイアスとが重畳された現像バイアスが印加される。
図示されるVDCはDCバイアスの電圧であり、VACはACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値である。ACバイアスは休止時間を持たない矩形波形をなし、また、1サイクルにおける第1現像ローラ471からトナーを感光体ドラムに移動させる方向の電界が印加される位相の割合(デューティ比)は50%である。
現像装置4は、第1現像ローラ471に印加するDCバイアスの電圧値VDCと感光体ドラム1における潜像の画像部の帯電電位VDPとの電位差をΔV、ACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値をVAC、としたとき、VAC/ΔV≧0.7としている。
このようにVAC/ΔVを構成することにより、第1現像スリーブ471Sが担持する現像剤が第1現像領域Aにて感光体ドラム1の非画像部に対向したとき、粒径の小さい、キャリアから離れにくいトナーをキャリアから離脱させて画像部へ付着させることができ、第1現像スリーブ471Sが担持する現像剤から粒径の小さいトナーを減少させる。また、感光体ドラム1の非画像部に対向したとき、第1現像領域Aにおける感光体ドラム1と第1現像スリーブ471Sとの間の空間を浮遊する粒径の小さいトナーは第1現像スリーブ471Sに押しつけられ、第1現像スリーブ471Sの表面に付着させる。第1現像スリーブ471Sの表面に付着した粒径の小さいトナーは、第1現像スリーブ471Sから第2現像スリーブ472Sに現像剤が受け渡されるとき第1現像スリーブ471Sの表面に残り、第2現像スリーブ472Sには移行されない。
したがって、現像剤攪拌部材である撹拌スクリューローラ451により攪拌され、第1現像スリーブ471Sに担持される粒径の小さいトナーを含む現像剤のトナーの体積平均粒径に対し、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される粒径の小さいトナーの比率が低い現像剤のトナーの体積平均粒径は大きくなる。このように、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に受け渡す現像剤は、含まれる粒径の小さいトナーの比率が低く、第2現像ローラ472におけるスリーブメモリの発生が抑制される。
次に、本発明の現像装置4を特徴づける第1現像スリーブ471Sの表面構成、特に表面の粗さについて説明する。
先に述べたように、本発明の現像装置4では、第1現像スリーブ471S、及び第2現像スリーブ472Sの材質としてSUSを使用し、それぞれの表面を、砥粒としてアルミナ粒子や球形のガラスビーズ粒子を用いて粗面化、すなわち凸凹をつけることにより現像剤の搬送力を強めている。
現像装置4においては、第1現像スリーブ471Sの表面の粗さを、十点平均粗さRz(JIS B0601)と、凸凹の平均山間隔Sm(JIS B0601)とにより規定している。ここで、十点平均粗さRzは、現像スリーブ表面の凸凹の山と谷の高低差を表し、平均山間隔Smは、現像スリーブ表面の隣り合う山と山の平均間隔を表す。
現像装置4においては、現像剤攪拌部材である撹拌スクリューローラ451にて混合、攪拌され、第1現像ローラ471に供給される現像剤のトナーの体積平均粒径をDT0、キャリアの体積平均粒径をDとしたとき、
第1現像スリーブ471Sの表面の十点平均粗さRzの範囲を、
Rz≧D/8
第1現像スリーブ471Sの表面の凹凸の平均山間隔Smの範囲を
2DT0≦Sm<2D
としている。
なお、表面粗さの測定には、接触式表面粗さ計、(株)小坂研究所製:サーフコーダーSE−3300(商品名)、を用いている。
このような表面構成とすることにより、第1現像領域Aにて第1現像スリーブ471Sに押しつけられた粒径の小さいトナーを第1現像スリーブ471Sの表面に捕獲するとともに捕獲したトナーを電界条件だけでは第1現像スリーブ471Sから離脱させないとともに、第1現像スリーブ471Sの表面の凹部に捕獲したトナーが容易にキャリアで掻き取られてしまい第2現像スリーブ472Sに引き渡されることが防止される。
したがって、第1現像ローラ471に担持される粒径の小さいトナーを含む現像剤のトナーの体積平均粒径に対し、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される粒径の小さいトナーの比率が低い現像剤のトナーの体積平均粒径を大きくでき、第2現像ローラ472に起因するスリーブメモリの発生を抑制できる。なお、第1現像スリーブ471Sに付着したトナーは、通常、層厚規制部材48により除去されるので、第1現像ローラ471に起因するスリーブメモリの発生はない。また、付着したトナーが層厚規制部材48により除去されなかった場合、第1現像ローラ471起因のスリーブメモリが一時的に発生することがあるが、第2現像ローラ472の現像により修復されるので画像品質への影響はない。
本発明は、上流側現像ローラ(現像装置4においては第1現像ローラ471)に担持され、第1現像領域Aに搬送される現像剤中のトナーの平均粒形をDT0、第1現像領域Aにて現像され、感光体ドラムに付着したトナーの平均粒形をDT1、第1現像領域Aを通過した上流側現像ローラから下流側現像ローラ(現像装置4においては第2現像ローラ472)に受け渡される現像剤中のトナーの体積平均粒径をDT2としたとき、DT2>DT0、すなわちDT2をDT0より大きくすることにより、スリーブメモリの発生を抑制する。そして、第1現像ローラ471に印加するDCバイアスの電圧値VDCと感光体ドラム1における潜像の画像部の帯電電位VDPとの電位差をΔV、ACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値をVAC、としたとき、VAC/ΔV≧0.7とすることによりDT2>DT0とすることができスリーブメモリの発生を抑制することができる。
第1現像ローラ471に印加するバイアス条件の範囲をVAC/ΔV≧0.7とすることがスリーブメモリの抑制に有効であることの確認を行った結果を以下に示す。
確認は、現像装置4Y、4M、4C、4Kを搭載した画像形成装置GSにおける現像装置4Y、4M、4C、4Kの設定条件の一部を変更した実施例1〜5及び比較例1、2を作成して行った。
実施例1〜5及び比較例1、2における設定条件を以下に示す。
プロセススピード:750mm/s
現像方式:2成分現像方式(トナーとキャリアからなる現像剤を使用)
現像ローラ数:2本(上流側現像ローラ及び下流側現像ローラ各1本)
・上下流ローラとも感光体の回転方向に対し逆方向に回転
・現像領域通過後の上流側現像スリーブに担持搬送された現像剤を下流側現像スリーブへ受け渡す
上流側現像スリーブ
・外径:25mm
・十点平均粗さRz:10μm
・面の凹凸の平均山間隔Sm:実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれに設定
・感光体との距離:280±30μm
・現像剤搬送量:220±30g/m
・上流側現像スリーブに対向して現像剤規制部材が配設されている
・現像θ:1.0 ※現像θ=(現像スリーブ線速)/(感光体線速)
・現像バイアス
DCバイアス
電圧VDC:ΔV=|VDC−VDP|を実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれで変化させて設定 なお、VDPは感光体の画像部の電位
ACバイアス
周波数:9kHz
デューティ比:50%
ピーク・トゥ・ピーク電圧VAC:実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれで変化させて設定
・下流側現像スリーブ
外径:25mm
感光体との距離:230±30μm
現像剤搬送量:180±25g/m
現像θ:1.2 ※現像θ=(現像スリーブ線速)/(感光体線速)
十点平均粗さRz:10μm
Sm:実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれで変化させて設定
現像バイアス
DCバイアス
電圧VDC:ΔV=|VDC−VDP|を実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれで変化させて設定 なお、VDPは感光体の画像部の電位
・ACバイアス
周波数:9kHz
デューティ比:50%
ピーク・トゥ・ピーク電圧VAC:実施例1〜5と比較例1、2のそれぞれで変化させて設定
現像剤
・キャリア体積平均粒径D:33μm
・トナー濃度:9質量%
・トナー体積平均粒径DT0:6.5μm
以上が実施例1〜5及び比較例1、2における現像装置4Y、4M、4C、4Kの設定条件である。
実施例1〜5及び比較例1、2のそれぞれで変化させている設定条件を以下に示す。
・上流側現像スリーブの面の凹凸の平均山間隔Sm
実施例1 35μm
実施例2 75μm
実施例3 35μm
実施例4 35μm
実施例5 75μm
比較例1 75μm
比較例2 75μm
・上流側ローラのΔV
(ΔV=|VDC−VDP| VDPは感光体の画像部の電位)
実施例1 380V
実施例2 350V
実施例3 350V
実施例4 350V
実施例5 380V
比較例1 420V
比較例2 420V
・上流側ローラのACバイアスのピーク・トゥ・ピーク電圧VAC
実施例1 300V
実施例2 800V
実施例3 800V
実施例4 800V
実施例5 280V
比較例1 200V
比較例2 280V
・下流側現像スリーブの面の凹凸の平均山間隔Sm
実施例1 75μm
実施例2 35μm
実施例3 75μm
実施例4 75μm
実施例5 75μm
比較例1 75μm
比較例2 75μm
・下流側ローラのΔV
(ΔV=|VDC−VDP| VDPは感光体の画像部の電位)
実施例1 380V
実施例2 350V
実施例3 350V
実施例4 350V
実施例5 380V
比較例1 420V
比較例2 420V
・下流側ローラのACバイアスのピーク・トゥ・ピーク電圧VAC
実施例1 300V
実施例2 300V
実施例3 500V
実施例4 300V
実施例5 280V
比較例1 280V
比較例2 280V
実施例1〜5及び比較例1、2のそれぞれで変化させている設定値は以上である。
実施例1〜5及び比較例1、2にて変化させている設定値を表1に示す。
Figure 2011257468
前述のように、現像装置4においては、上流側現像ローラである第1現像ローラ471に担持され、第1現像領域Aに搬送される現像剤中のトナーの平均粒形をDT0、第1現像領域Aを通過した上流側現像ローラから下流側現像ローラである第2現像ローラ472に受け渡される現像剤中のトナーの体積平均粒径をDT2としたとき、DT2>DT0、すなわちDT2をDT0より大きくすることにより、ΔE≦0.6、すなわちスリーブメモリの発生を抑制する。そして、第1現像ローラ471に印加するDCバイアスの電圧値VDCと感光体ドラム1における潜像の画像部の帯電電位VDPとの電位差をΔV、ACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値をVAC、としたとき、VAC/ΔV≧0.7とすることによりDT2>DT0、を実現し、スリーブメモリの発生を抑制できる。
実施例1〜5及び比較例1、2におけるそれぞれのVAC/ΔVの値と、VAC/ΔV≧0.7であるか否かの評価結果を表2に示す。
Figure 2011257468
表2に示すように、実施例1〜5はVAC/ΔV≧0.7を満足しており、比較例1、2はVAC/ΔV≧0.7を満足していない。
このような実施例1〜5及び比較例1、2について、スリーブメモリの発生の有無を確認した。
確認は実施例1〜5及び比較例1、2を使用して画像形成を実施したときの、以下の2つについて実施した。なお、確認は、スリーブメモリの発生の有無が顕著に判明できるK色(黒色)の画像を形成する画像形成手段部10Kを使用して行った。
確認の1つは、現像動作中に、第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される現像剤のトナーの体積平均粒径(DT2)と、第1現像ローラ471により第1現像領域に搬送される現像剤のトナー、すなわち現像剤攪拌部材である撹拌スクリューローラ451により攪拌され、第1現像ローラ471に供給される現像剤のトナーの体積平均粒径(DT0:6.5μm)との比較である。
先ず、光書込部3(具体的には光書込部3K)により感光体ドラム1(具体的には感光体ドラム1K)の全面に書き込みを行い、感光体ドラム1(具体的には感光体ドラム1K)の全面の電位をVDP、すなわち画像部となし、現像装置4(具体的には現像装置4K)にて現像をおこなう。そして、現像領域である感光体ドラム1(具体的には感光体ドラム1K)との対向位置を通過し、第2現像ローラ472との対向位置に向かう第1現像スリーブ471Sの表面から現像剤を採取して、採取した現像剤に含まれるトナーの体積平均粒径(DT2)を測定し、使用した現像剤のトナーの体積平均粒径(DT0)と比較した。
なお、トナーの体積平均粒径(DT0、DT2)の測定はベックマン・コールター株式会社製のコールターカウンターMultisizer3(商品名)を使用した。
もう1つの確認は、記録紙に出力した画像に、スリーブメモリが発生しているか否かの確認である。スリーブメモリが発生しているときは、出力された画像の濃度が上昇する。したがって同一濃度となるべき画像を出力したときの濃度の差異の有無によりスリーブメモリの発生の有無を評価できる。以下に記す確認においては、出力された同一濃度となるように設定された画像(出力画像)のL表色系における指数(L、a、b)を計測し、その計測結果からスリーブメモリ発生の有無を判断する。
なお、L表色系とは、物体の色を表すのに用いられる表色系であり、1976年に国際照明委員会(CIE)で規格化され、日本でもJIS(Z8729)に採用されている。L表色系では、明度をL、色相と彩度を示す色度をa、bで表わすものである。
具体的には、予め定めたパターンのトナー像を形成して記録紙に出力させ、出力した画像のL表色系における指数(L、a、b)を計測し、その計測結果からスリーブメモリ発生の有無を判断する。
図4は、スリーブメモリ発生の有無を判断するための画像パターンの一例を示す図である。図示する画像パターンは破線で示されるA4サイズ用紙に出力されることを前提としている。図中、矢印は画像の進行方向、PBはベタで出力される部位、PHはハーフトーンで出力される部位である。
ベタ部PBは、画像の進行方向に平行な2辺と、画像の進行方向に直交する2辺からなる長方形をなして形成される。図中zはベタ部PBにおける画像の進行方向の長さであり、上流側現像スリーブの外周の1周分の長さとする。現像装置4における第1現像スリーブ471Sの外径は25mmであり、その外周1周分の長さは78.5mmであるので、z=78.5mmに設定される。
ハーフトーン部PHは、ベタ部PBの画像の進行方向後方に、画像の進行方向に平行な2辺と、画像の進行方向に直交する2辺からなる長方形をなして形成される。そして画像の進行方向の後方に直交する方向の中央部分をベタ部PBの端部に一致させて配置される。図中PHはハーフトーン部PHにおけるベタ部PBに後続する部位、PHはハーフトーン部PHにおける非画像部(図示ベタ部PBの左方の部位)に後続する部位を表す。
画像パターンは、先ず感光体ドラム1に潜像として形成される。
ベタ部PBに対応する部位は当該範囲における感光体ドラム1の電位をVDP、すなわち100%画像部となした部位であり、ハーフトーン部PHに対応する部位は当該範囲の40%をVDP、すなわち40%画像部となした部位であり、それ以外の部位は感光体ドラム1の電位をVD0、すなわち非画像部となした部位であり、光書込部3の書き込みにより潜像として形成される。この画像パターンが形成された感光体ドラム1を現像装置4により現像してトナー像となし、トナー像を記録紙に転写、定着を経て出力する。
そして、出力された記録紙に形成された画像パターンにおけるL表色系における指数(L、a、b)を計測し、その計測結果からスリーブメモリが発生しているか否かを確認する。
前述のようにスリーブメモリは、現像領域において潜像における非画像部(トナーが付着されやすい)に対向した部分にトナーが付着された状態で後続の潜像を現像したときの画像の濃度が、画像部(トナーが付着されにくい)に対向した部分にて現像された画像の濃度より高くなるような現象をいう。したがって、画像パターンを出力した記録紙において、ハーフトーン部PHにおけるベタ部PBに後続する部位PHの濃度と、ハーフトーン部PHにおける非画像部に後続する部位PHの濃度とを測定し、両者間に所定の範囲を超える濃度差が確認されたとき、スリーブメモリが発生したと判断する。なお、図4に示すX1は、ハーフトーン部PHにおける非画像部に後続する部位PHの濃度測定範囲であり、X2はハーフトーン部PHにおけるベタ部PBに後続する部位PHの濃度測定範囲である。
そして、記録紙に出力した画像パターンにおける濃度測定範囲X1及びX2それぞれのL表色系における指数E(L、a、b)を測定する。なお、指数E(L、a、b)の測定は、GretagMachbeth社製の分光光度計/分光放射輝度計Spectrolino(商品名)を使用した。
そして、得られた濃度測定範囲X1の指数E1(L1、a1、b1)、濃度測定範囲X2の指数E2(L2、a2、b2)とから、色差ΔEを求める。
ここで、色差ΔEは、領域Aにおける計測値E1(L1、a1、b1)と領域Bにおける計測値E2(L2、a2、b2)とから、
ΔL=L1−L2、Δa=a1−a2、Δb=b1−b2、としたとき
ΔE=(ΔL+Δa+Δb1/2
により算出される。
そして、算出された色差ΔEが、閾値0.6を超える範囲である(ΔE>0.6)とき、スリーブメモリの発生が認められる、閾値0.6を超えない範囲である(ΔE≦0.6)とき、スリーブメモリの発生が認められない、と判断する。ここで、閾値0.6は、別途、実験等により求められた画像品質の良否の境界値であり、スリーブメモリの発生の有無を判断する閾値としている。そして、ΔE>0.6のとき不良(×)、0.5<ΔE≦0.6のとき良(○)、ΔE≦0.5のとき特に良(◎)、と判定した。
確認結果を表3に示す。
Figure 2011257468
表3に示すように、VAC/ΔV≧0.7を満足している実施例1〜5は、いずれもDT2>DT0を満足するとともに、ΔE≦0.6を満足している。すなわち、第1現像領域Aを通過した第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に受け渡される現像剤中のトナーの体積平均粒径DT2は、第1現像ローラ471により第1現像領域Aに搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径DT0よりも大きくなっているとともに、スリーブメモリの発生は認められない。一方、VAC/ΔV≧0.7を満足していない比較例1、2は、いずれもDT0<DT2を満足していないとともに、ΔE>0.6となっている。すなわち、上流側現像スリーブから下流側現像スリーブに受け渡される現像剤中のトナーの体積平均粒径DT2は、第1現像領域Aに搬送される現像剤中のトナーの平均粒形DT0よりも大きくなっておらず、スリーブメモリの発生が認められる。
表4は実施例1〜5及び比較例1、2に、体積平均粒径が7.5μm、8.5μmの現像剤を使用したときの第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に引き渡される現像剤のトナーの体積平均粒径(DT2)と、第1現像ローラ471により第1現像領域に搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径(DT0)との測定結果と、スリーブメモリの発生の有無の確認結果を示す表である。
Figure 2011257468
表4に示すように、トナーの体積平均粒径DT0が異なる現像剤を使用した場合でも、VAC/ΔV≧0.7を満足している実施例1〜5は、いずれもDT2>DT0を満足するとともに、スリーブメモリの発生は認められない。一方、VAC/ΔV≧0.7を満足していない比較例1、2は、いずれもDT0<DT2を満足していないとともにスリーブメモリの発生が認められる。
このように、VAC/ΔV≧0.7を満足することにより、DT2>DT0を満足、すなわち、上流側現像ローラから前記下流側現像ローラに受け渡される現像剤のトナーの体積平均粒径DT2を、上流側現像ローラが担持する、現像剤攪拌部材である撹拌スクリューローラ451にて混合、攪拌された現像剤のトナーの体積平均粒径DT0より大きくすることができること、VAC/ΔV≧0.7を満足することにより、スリーブメモリの発生を抑制できることが立証された。
次に、使用される現像剤におけるトナーの体積平均粒径をDT0、キャリアの体積平均粒径をDとしたとき、上流側現像スリーブの表面の十点平均粗さRzの範囲を、Rz≧D/8、表面の凹凸の平均山間隔Smの範囲を、2DT0≦Sm<2Dとすることが、スリーブメモリの抑制に好ましいことの確認結果を示す。
確認は、現像装置4Y、4M、4C、4Kを搭載した画像形成装置GSにおける現像装置4Y、4M、4C、4Kの設定条件の一部を変更した実施例11〜15、比較例11〜17を作成して行った。
実施例11〜15及び比較例11〜17における現像装置4Y、4M、4C、4Kの設定条件を以下に示す。
プロセススピード:750mm/s
現像方式:2成分現像方式(トナーとキャリアからなる現像剤を使用)
現像ローラ数:2本(上流側現像ローラ及び下流側現像ローラ各1本)
・上下流ローラとも感光体の回転方向に対し逆方向に回転
・現像領域通過後の上流側現像スリーブに担持搬送された現像剤を下流側現像スリーブへ受け渡す
上流側現像スリーブ
・外径:25mm
・十点平均粗さRz:実施例11〜15と比較例11〜17のそれぞれに設定
・面の凹凸の平均山間隔Sm:実施例11〜15と比較例11〜17のそれぞれに設定
・感光体との距離:280±30μm
・現像剤搬送量:220±30g/m
・上流側現像スリーブに対向して現像剤規制部材が配設されている
・現像θ:1.0 ※現像θ=(現像スリーブ線速)/(感光体線速)
・現像バイアス
DCバイアス
電圧VDC:ΔV=|VDC−VDP|が380Vになるように設定
なお、VDPは感光体の画像部の電位
ACバイアス
周波数:9kHz
デューティ比:50%
ピーク・トゥ・ピーク電圧VAC:266Vに設定
・下流側現像スリーブ
外径:25mm
感光体との距離:230±30μm
現像剤搬送量:180±25g/m
現像θ:1.2 ※現像θ=(現像スリーブ線速)/(感光体線速)
十点平均粗さRz:10μm
Sm:75μm
現像バイアス
DCバイアス
電圧VDC:ΔV=|VDC−VDP|が380Vになるように設定
なお、VDPは感光体の画像部の電位
・ACバイアス
周波数:9kHz
デューティ比:50%
ピーク・トゥ・ピーク電圧VAC:266Vに設定
現像剤
・キャリア体積平均粒径D:実施例11〜15及び比較例11〜17のそれぞれで設定
・トナー濃度:9質量%
・トナー体積平均粒径DT0:実施例11〜15及び比較例11〜17のそれぞれで設定
以上が実施例11〜15及び比較例11〜17における現像装置4Y、4M、4C、4Kの設定条件である。
実施例11〜15及び比較例11〜17のそれぞれで変化させている設定条件を以下に示す。
・上流側現像スリーブの十点平均粗さRz及び面の凹凸の平均山間隔Sm
実施例11 Rz=10μm、Sm=20μm
実施例12 Rz=10μm、Sm=35μm
実施例13 Rz=10μm、Sm=35μm
実施例14 Rz=10μm、Sm=65μm
実施例15 Rz=10μm、Sm=18μm
比較例11 Rz=10μm、Sm=50μm
比較例12 Rz=10μm、Sm=66μm
比較例13 Rz=10μm、Sm=75μm
比較例14 Rz=10μm、Sm=14μm
比較例15 Rz=10μm、Sm=15μm
比較例16 Rz=4μm、Sm=35μm
比較例17 Rz=4μm、Sm=66μm
・現像剤のキャリアの体積平均粒径D及びトナーの体積平均粒径DT0
実施例11 D=25μm、DT0=5.5μm
実施例12 D=30μm、DT0=6.0μm
実施例13 D=33μm、DT0=6.5μm
実施例14 D=33μm、DT0=7.5μm
実施例15 D=40μm、DT0=8.0μm
比較例11 D=25μm、DT0=5.5μm
比較例12 D=30μm、DT0=6.0μm
比較例13 D=33μm、DT0=6.5μm
比較例14 D=33μm、DT0=7.5μm
比較例15 D=40μm、DT0=8.0μm
比較例16 D=33μm、DT0=6.5μm
比較例17 D=40μm、DT0=8.0μm
実施例11〜15及び比較例11〜17にてそれぞれで変化させている設定値は以上である。
実施例11〜15及び比較例11〜17におけるそれぞれのVAC/ΔVの値と、VAC/ΔV≧0.7であるか否かの評価結果及び、実施例11〜15及び比較例11〜17にてそれぞれで変化させている設定値を表5に示す。
Figure 2011257468
表5に示すように、実施例11〜15及び比較例11〜17それぞれがVAC/ΔV≧0.7を満足している。
また、実施例11〜15及び比較例11〜17それぞれの上流側現像スリーブの十点平均粗さRzの範囲がRz≧D/8であるか否か、凹凸の平均山間隔Smの範囲が2DT0≦Sm<2Dあるか否かの確認結果を表6に示す。
Figure 2011257468
表6に示すように、実施例11〜15はRz≧D/8及び2DT0≦Sm<2Dを満足している。一方、比較例11〜15はRz≧D/8を満足しているが2DT0≦Sm<2Dを満足しておらず、比較例16、17は2DT0≦Sm<2Dを満足しているがRz≧D/8を満足していない。
このような実施例11〜15及び比較例11〜17を使用して画像形成を実施したときのスリーブメモリの発生の有無を確認した。なお、確認は、図4に示す画像パターンをスリーブメモリの発生の有無が顕著に判明できるK色(黒色)にて記録紙に出力して、記録紙に出力した画像パターンにおける濃度測定範囲X1及びX2それぞれのL表色系における指数E1(L1、a1、b1)及び指数E2(L2、a2、b2)を測定する。そして指数E1(L1、a1、b1)と指数E2(L2、a2、b2)とから算出した色差ΔE値によりスリーブメモリの発生の有無を確認した。算出された色差ΔEが、閾値0.6を超える範囲である(ΔE>0.6)ときスリーブメモリの発生が認められると判断されるので不良(×)、閾値0.6を超えない範囲である(ΔE≦0.6)とき、スリーブメモリの発生が認められない、と判断し、0.5<ΔE≦0.6のとき良(○)、ΔE≦0.5のとき特に良(◎)、と判定した。
確認結果を表7に示す。
Figure 2011257468
実施例11〜15及び比較例11〜17はいずれもVAC/ΔV≧0.7を満足しておるので、それぞれにスリーブメモリの発生はない。
しかし、スリーブメモリの発生がないなかで、画像品質に差が生じている。
Rz≧D/8を満足しているが2DT0≦Sm<2Dを満足していない比較例11〜15、及び2DT0≦Sm<2Dを満足しているがRz≧D/8を満足していない比較例16、17の判定が良(○)であるのに対し、Rz≧D/8及び2DT0≦Sm<2Dを満足している実施例11〜15は特に良(◎)と判定される。
このようにRz≧D/8及び2DT0≦Sm<2Dを満足するRz及びSmを上流側現像スリーブに付与することにより、スリーブメモリの抑制効果を高めることができる。
以上のとおり本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限られることなく、種々の変形は可能である。
1 感光体ドラム
2 帯電部
3 光書込部
4 現像装置
43 トナー濃度センサ
451 攪拌スクリューローラ
452 供給スクリューローラ
463 回収スクリューローラ
471 第1現像ローラ
471M 第1マグネットロール
471S 第1現像スリーブ
471E 第1バイアス電源
471EA 第1交流電源
471ED 第1直流電源
472 第2現像ローラ
472M 第2マグネットロール
472S 第2現像スリーブ
472E 第2バイアス電源
472EA 第2交流電源
472ED 第2直流電源
48 層厚規制部材
5 ドラムクリーナ
6 中間転写ベルト
7(7Y、7M、7C、7K) 一次転写部
7A 二次転写部
8 転写ベルトクリーナ
10 画像形成手段部
11 操作表示部
12 主電源スイッチ
14 制御手段部
15 記憶手段部
20 給紙カセット
30 定着装置
GS 画像形成装置
SC 画像読取装置
S 記録用紙
キャリア体積平均粒径
T0 第1現像ローラ471により第1現像領域に搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径
T2 第1現像ローラ471から第2現像ローラ472に受け渡される現像剤のトナーの体積平均粒径
Sm 平均山間隔
Rz 十点平均粗さ

Claims (4)

  1. トナーとキャリアとからなる現像剤を混合、攪拌する現像剤攪拌部材と、
    前記現像剤攪拌部材にて混合、攪拌された現像剤を担持して潜像を担持する感光体との対向位置に搬送し、DCバイアスとACバイアスとからなるバイアス電圧の下で現像剤中のトナーを前記感光体が担持する潜像に付着させて現像する上流側現像ローラと、
    前記上流側現像ローラから受け渡された現像剤を担持して前記感光体との対向位置に搬送し、DCバイアスとACバイアスとからなるバイアス電圧の下で現像剤中のトナーを前記感光体が担持する潜像に付着させて現像する下流側現像ローラと、
    を有する現像装置において、
    前記上流側現像ローラから前記下流側現像ローラに受け渡される現像剤のトナーの体積平均粒径は、前記上流側現像ローラにより前記上流側現像ローラと前記感光体との対向位置に搬送される現像剤のトナーの体積平均粒径より大きいことを特徴とする現像装置。
  2. 前記上流側現像ローラに印加するDCバイアスと前記感光体の潜像の画像部電位との電位差をΔV、前記上流側現像ローラに印加するACバイアスのピーク・トゥ・ピーク値をVAC、としたとき、VAC/ΔV≧0.7であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記上流側現像ローラはマグネットロール及び前記マグネットロールを内包する現像スリーブを有し、
    前記現像剤攪拌部材にて混合、攪拌される現像剤におけるトナーの体積平均粒径をDT0、キャリアの体積平均粒径をDとしたとき、
    前記現像スリーブの表面の十点平均粗さRzの範囲はRz≧D/8であり、表面の凹凸の平均山間隔Smの範囲は2DT0≦Sm<2Dであることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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