JP2011257108A - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】霜取運転時の四方弁の最低作動差圧を確保して、四方弁を確実に作動させることができ、かつ、四方弁の切り替え時における冷媒流動音を大幅に抑制することができる冷凍空調装置を提供する。
【解決手段】冷凍空調装置100は、暖房運転中に霜取開始条件を満たしたとき、四方弁2の高圧圧力と低圧圧力との差圧が、四方弁2の最低作動圧力差に関連して予め設定されている所定値A以下になると、四方弁2を介して冷媒の流路を切り替えて圧縮機1からの吐出冷媒を熱源側熱交換器3に流し、熱源側熱交換器3に付着した霜を融かす霜取運転を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、霜取運転を行なうことのできる冷凍空調装置に関するものである。
従来から、圧縮機、放熱器、膨張弁及び蒸発器を配管接続した冷凍サイクルを備え、霜取運転を行なうことのできる冷凍空調装置が存在している。霜取運転は、たとえば暖房運転や加温運転時において蒸発器に付着した霜を溶解し、蒸発器の熱交換効率を低減させないようにするために実行される。そして、このような霜取運転の効率を向上させるようにした冷凍空調装置が種々提案されている。
そのようなものとして、「圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、膨張弁と、室内熱交換器とを有し冷媒回路中に循環させるように構成し、前記室内熱交換器を検出する室内熱交温度検出手段と、前記室外熱交換器に配置した室外送風機を有し、暖房運転中に前記室内熱交温度検出手段が予め設定された過負荷保護動作開始温度まで上昇すると前記室外送風機の運転を停止し、過負荷保護動作解除温度まで降下すると前記室外送風機の運転を再開する過負荷保護装置を備えてなる空気調和機において、前記過負荷保護動作中に前記室外送風機の停止時間を積算する過負荷保護動作積算手段を設け、前記過負荷保護動作積算手段が積算した過負荷保護動作積算時間が予め設定された積算時間に達したら除霜する際の前記四方弁切換え前に所定の時間前記膨張弁の全開と前記室外送風機を停止した後に霜取運転に移行することを特徴とした空気調和機」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、負荷側の室内機が複数で、各室内機の個別運転が可能なビル用マルチに代表されるものであり、霜取運転時に、接続されている室内機Bの全数に対する絞り装置を全開とし、霜取中における四方弁の高低圧差圧を小さくしてから四方弁を切り替えて、四方弁の切り替え時に発生する冷媒流動音を低減させることを目的としている。
特開2006−226568号公報(実施の形態2、3)
特許文献1に記載の冷凍空調装置は、まず、全室内機の絞り装置を全開とするため(特許文献1の図11及び図12参照)、四方弁の高低圧差圧が制御できず、切り替え時の冷媒流動音は低減する反面、過剰に均圧してしまうことで四方弁を作動させるための最低作動差圧を下回り、四方弁の動作不良に起因する著しい暖房能力低下の可能性がある。つまり、四方弁が動作不良を起こすと、冷媒流路が切り替わらないため、霜取運転の冷凍サイクルにならなかったり、霜取運転の冷凍サイクルから抜けられなかったりすることになり、結果的に暖房能力の低下を招いてしまうことになる。
また、特許文献1に記載の冷凍空調装置は、高低圧差圧がわからず、十分に均圧できていない状態で四方弁を切り替えるため、四方弁の切り替え時の冷媒流動音も十分に低減できていない可能性がある。さらに、全室内機の絞り装置を全開とするため、霜取運転前に暖房運転中であった室内機も霜取中は冷房サイクルと同じ状態となるため、凝縮器として機能していた熱交換器が冷却され、霜取運転終了後の暖房運転再開時に過剰な凝縮器となってしまい、暖房立ち上がりが悪く、温風が出始める時間が長引いてしまうことになりかねない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、霜取運転時の四方弁の最低作動差圧を確保して、四方弁を確実に作動させることができ、かつ、四方弁の切り替え時における冷媒流動音を大幅に抑制することができる冷凍空調装置を提供することを第1の目的とする。また、第1の目的に加えて、さらに必要以上に凝縮器が冷却されることを抑制して、暖房の立ち上がりを迅速にできる冷凍空調装置を提供することを第2の目的とする。
本発明に係る冷凍空調装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り替える四方弁、及び、冷媒と熱媒体との間で熱交換する熱源側熱交換器が少なくとも搭載されている熱源機と、冷媒を減圧する絞り装置、及び、冷媒と熱媒体との間で熱交換する利用側熱交換器が少なくとも搭載されている複数台の利用側機と、を備えた冷凍空調装置において、暖房運転中に霜取開始条件を満たしたとき、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧が、前記四方弁の最低作動圧力差に関連して予め設定されている所定値A以下になると、前記四方弁を介して冷媒の流路を切り替えて前記圧縮機からの吐出冷媒を前記熱源側熱交換器に流し、前記熱源側熱交換器に付着した霜を融かす霜取運転を実行するものである。
本発明に係る冷凍空調装置によれば、四方弁の動作不良をなくすことができ、霜取り不十分や冷媒の流れとして暖房サイクルへ復帰できないなどの著しい暖房能力の低下を抑制することが可能になる。また、本発明に係る冷凍空調装置によれば、四方弁の必要最低作動圧以上を確保しつつ十分に均圧してから四方弁を切り替えることが可能なため、四方弁の切り替え時における冷媒流動音も最大限に抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成を概略化して示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部(第1制御部)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部(第2制御部)の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部(第2制御部)の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部(第2制御部)の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部(第2制御部)の構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の冷媒回路構成を概略化して示す回路構成図である。図2は、冷凍空調装置100に搭載されている制御部201の構成を示すブロック図である。図3は、冷凍空調装置100が実行する霜取運転時における制御動作を示すタイミングチャートである。図4は、冷凍空調装置100が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5は、冷凍空調装置100が実行する霜取運転時における制御処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。
図1〜図5に基づいて、冷凍空調装置100の構成及び動作について説明する。実施の形態1に係る冷凍空調装置100は、冷凍サイクルを有しており、たとえば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、ショーケース、ヒートポンプ給湯機等のヒートポンプ装置として利用されるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
図1に示すように、冷凍空調装置100は、熱源機(室外機)Aと、複数台の室内機(利用側機)Bと、で構成されている。熱源機Aと室内機Bとは、冷媒配管(ガス配管及び液配管)10で接続されて連絡するようになっている。なお、図1では、熱源機Aが1台である場合を例に示しているが、設置台数を特に限定するものではなく、2台以上であってもよい。また、室内機Bが2台である場合を例に示しているが、設置台数を特に限定するものではなく、3台以上であってもよい。
熱源機Aは、室内機Bに温熱又は冷熱を提供する機能を有している。この熱源機Aには、圧縮機1と、冷媒流路を切り替える流路切替装置としての四方弁2と、熱源側熱交換器3と、が配管接続されて搭載されている。また、熱源機Aには、高圧圧力検知手段11と、低圧圧力検知手段12と、制御部(第1制御部)201と、が搭載されている。なお、実施の形態1では、熱源側熱交換器3に空気を供給する熱源側送風機4が熱源機A内における熱源側熱交換器3の近傍に設けられている状態を例に示している。
圧縮機1は、冷媒を圧縮して高温・高圧の冷媒とするものである。四方弁2は、冷凍空調装置100の運転(冷房(冷却)運転、暖房(加熱)運転、霜取運転)に応じて制御され、冷媒の流れを切り替えるものである。熱源側熱交換器3は、冷凍サイクルを循環する冷媒と空気や水等の熱媒体(図1では、熱源側送風機4により空気が供給されている)との間で熱交換するものである。熱源側送風機4は、熱源側熱交換器3に空気を供給するものである。
高圧圧力検知手段(第1圧力センサー)11は、圧縮機1の吐出側と四方弁2との間に設けられ、四方弁2の高圧側の冷媒圧力を検知するものである。低圧圧力検知手段(第2圧力センサー)12は、圧縮機1の吸入側と四方弁2との間に設けられ、四方弁2の低圧側の冷媒圧力を検知するものである。制御部201は、高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて差圧を算出し、その差圧により四方弁2を介して冷媒流路を切り替えるものである。
なお、実施の形態1では、四方弁2の高圧側の冷媒圧力と低圧側の冷媒圧力との差圧を、高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12で検知した圧力情報を基に算出しているが、その他の手段として冷媒温度からの飽和圧力等で差圧を算出するように代替してもよい。
室内機Bは、熱源機Aから供給される温熱又は冷熱により対象物(室内や倉庫等における空気や貯湯タンクに貯める水等)を暖房(加熱)又は冷房(冷却)するものである。この室内機Bには、絞り装置102と、利用側熱交換器103と、が配管接続されて搭載されている。また、室内機Bには、制御部(第2制御部)202が搭載されている。なお、実施の形態1では、利用側熱交換器103に空気を供給する利用側送風機101が室内機B内における利用側熱交換器103の近傍に設けられている状態を例に示している。また、実施の形態1では、2台の室内機Bが熱源機Aに対して並列に接続されている状態を例に示しており、一方の室内機Bには「a」を、他方の室内機Bには「b」をそれぞれ付して図示している。
絞り装置102(絞り装置102a、絞り装置102b)は、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成されている。利用側熱交換器103(利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103b)は、冷凍サイクルを循環する冷媒と空気や水等の熱媒体(図1では、利用側送風機101により空気が供給されている)との間で熱交換するものである。利用側送風機101(利用側送風機101a、利用側送風機101b)は、利用側熱交換器103に空気を供給するものである。制御部202は、高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて、絞り装置102の開度を制御するものである。
制御部202と制御部201とで、冷凍空調装置100の制御装置を構成している。この制御装置は、冷凍空調装置100の全体を統括制御できるようなマイクロコンピュータ等で構成し、四方弁2の切り替え制御、絞り装置102の開度制御の他、圧縮機1の駆動周波数制御や熱源側送風機4の回転数制御、利用側送風機101の回転数制御等も制御可能にしておくとよい。なお、実施の形態1では、制御部201と制御部202とを分けて図示しているが、1つの制御装置でそれぞれの機能を分担するようにしてもよい。また、制御部201と制御部202とを分けて搭載する場合には、有線又は無線で連絡可能に構成するとよい。
制御部201及び制御部202について説明する。制御部201は、四方弁切り替え制御部として機能し、図2に示すように、四方弁切り替え判定手段301と、均圧判定手段302と、を具備している。四方弁切り替え判定手段301は、四方弁2の必要最低作動差圧以上に予め設定された所定の作動差圧値以上での四方弁2の切り替え可否を判定する機能を有している。均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12とによって検知された四方弁2の高圧側の冷媒圧力と低圧側の冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する機能を有している。
また、制御部202は、絞り装置開度制御部として機能し、予め設定された霜取運転時の初期開度から差圧を見ながら必要に応じて徐々に最大開度まで絞り装置102の開度を大きく(アップ)することができるようになっている。
ここで、図1に基づいて冷凍空調装置100の動作を冷媒の流れとともに説明する。図1では、実線矢印が冷房(冷却)運転時における冷媒の流れを、破線矢印が暖房(加熱)運転時における冷媒の流れを、それぞれ示している。また、霜取運転時における冷媒の流れは、冷房運転時における冷媒の流れ(実線矢印)と同様になる。
まず、冷凍空調装置100が実行する冷房運転時における冷媒の流れを説明する。圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を介して熱源側熱交換器3に流入し、熱源側送風機4から供給される室外空気との熱交換により放熱することで高圧液冷媒となり、熱源側熱交換器3から流出する。熱源側熱交換器3から流出した高圧液冷媒は、熱源機Aから流出して室内機Bに流入する。室内機Bに流入した高圧液冷媒は、絞り装置102a、絞り装置102bのそれぞれに流入し、減圧されて低圧二相冷媒となる。
絞り装置102a、絞り装置102bから流出した低圧二相冷媒は、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bのそれぞれに流入し、利用側送風機101a、利用側送風機101bから供給される室内空気との熱交換により蒸発することで低圧ガス冷媒となり、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出する。利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出した低圧ガス冷媒は、室内機Bから流出して熱源機Aへと流入する。熱源機Aに流入した低圧ガス冷媒は、四方弁2を介して最終的に圧縮機1へ戻る。
次に、冷凍空調装置100が実行する暖房運転時における冷媒の流れを説明する。圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を介して利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bのそれぞれに流入し、利用側送風機101a、利用側送風機101bから供給される室内空気との熱交換により放熱することで高圧液冷媒となり、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出する。利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出した高圧液冷媒は、絞り装置102a、絞り装置102bに流入し、減圧されて低圧二相状態となる。
絞り装置102a、絞り装置102bから流出した低圧二相冷媒は、室内機Bから流出して熱源機Aに流入する。熱源機Aに流入した低圧二相冷媒は、熱源側熱交換器3に流入する。熱源側熱交換器3に流入した低圧二相冷媒は、熱源側送風機4から供給される室外空気との熱交換により蒸発することで低圧ガス冷媒となり、熱源側熱交換器3から流出する。熱源側熱交換器3から流出した低圧ガス冷媒は、四方弁2を介して最終的に圧縮機1へ戻る。
次に、冷凍空調装置100が実行する霜取運転時における冷媒の流れを説明する。冷媒の流れとしては、冷房運転時における冷媒の流れと同じであるが、霜取運転時には熱源側送風機4及び利用側送風機101a、利用側送風機101bが停止されている。つまり、熱源側熱交換器3、利用側熱交換器103a、及び、利用側熱交換器103bには、空気が供給されず、冷媒と空気との間での熱交換を抑制するようになっている。
圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を介して熱源側熱交換器3に流入し、熱源側熱交換器3に着いた低温の霜と熱交換することにより放熱することで高圧液冷媒となり、熱源側熱交換器3から流出する。熱源側熱交換器3から流出した高圧液冷媒は、熱源機Aから流出して室内機Bに流入する。室内機Bに流入した高圧液冷媒は、絞り装置102a、絞り装置102bのそれぞれに流入し、減圧されて低圧二相冷媒となる。
絞り装置102a、絞り装置102bから流出した低圧二相冷媒は、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bのそれぞれに流入し、暖房運転時の余熱と室内空気との熱交換により一部蒸発しながら低圧のガスと液が混在した二相冷媒となり、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出する。このとき、利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bは、冷却されることになる。利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bから流出した低圧二相冷媒は、室内機Bから流出して熱源機Aへと流入する。熱源機Aに流入した低圧二相冷媒は、四方弁2を介して最終的に圧縮機1へ戻る。
ここで、図3に基づいて、暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける各アクチュエーターの制御動作について説明する。冷凍空調装置100は、暖房運転中において、予め設定された霜取開始条件を満足した場合、四方弁2を切り替える準備動作として、まず以下のような制御を実行する。圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させ、同時に絞り装置102a、絞り装置102bの開度をアップ(通常開度よりも大きな開度、たとえば全開)させる。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減させる。これは、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減させるためである。
その後、四方弁2を切り替え、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を実行する。そして、霜取運転中において、予め設定された霜取終了条件を満足した場合、四方弁2を再度切り替える準備動作として、まず以下のような制御を実行する。圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。それから、四方弁2を切り替え、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度)に戻し、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了する。
次に、図4に基づいて、暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの一例について説明する。
暖房運転中に予め設定された霜取開始条件を満足した場合(ステップS101)、制御部201は、四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させる(ステップS102)。同時に、制御部202は、絞り装置102a、絞り装置102bの開度をアップ(通常開度よりも大きな開度に)させる(ステップS103)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS104)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差に関連して、その最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS104;No)、所定値A以下になるまで待機する。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS104;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS105)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS101)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS102)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS104)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS104;No)、所定値A以下になるまで待機する。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS104;Yes)、四方弁2を切り替える(ステップS105)。
そして、制御部202は、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS107)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
次に、図5に基づいて、暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの別の一例について説明する。図4との違いは、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合であっても(ステップS104;No)、予め設定された所定時間Tを超過したとき(ステップS108;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えることができるようにしたことである。
この時間Tは、絞り装置102a、絞り装置102bの開度アップ動作が完了した時点からタイマーカウントアップし、四方弁2の切り替え動作が完了した時点でタイマーリセットされるようにしておくとよい。すなわち、図5における制御処理の特徴は、所定時間Tを設けて、差圧が所定値A以下を満足しなくても四方弁2を切り替えることができるようにしたことである。ただし、この時間Tのカウントアップとタイマーリセットのタイミングは任意に設定可能にしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る冷凍空調装置100によれば、差圧が所定値A以下になった場合に四方弁2を切り替えるようにしたことで、四方弁2の最低作動差圧以上で確実に四方弁2を切り替えることができるので、四方弁2の動作不良をなくすことが可能になる。したがって、冷凍空調装置100は、霜取り不十分や冷媒の流れとして暖房サイクルへ復帰できないなどの著しい暖房能力の低下を抑制することが可能になる。また、冷凍空調装置100は、四方弁2の必要最低作動圧以上を確保しつつ十分に均圧してから四方弁2を切り替えることが可能なため、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音も最大限に抑制することができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部202aの構成を示すブロック図である。図7は、実施の形態2に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6及び図7に基づいて、実施の形態2に係る冷凍空調装置の構成及び動作について説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1では、四方弁2の必要最低作動圧以上を確保しながら四方弁2の作動不良をなくしつつ、十分に均圧してから四方弁2を切り替えることで、暖房能力の低下の抑制及び四方弁2の切り替え時における冷媒流動音の低減を図るようにしたものであるが、実施の形態2では、霜取運転中における絞り装置102a、絞り装置102bの開度を必要最小限として、霜取運転中における利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bの冷却を抑制し、暖房運転復帰後の立ち上がりをより改善するようにしたものである。
すなわち、実施の形態2に係る冷凍空調装置は、冷媒回路構成と制御方法においては、実施の形態1に係る冷凍空調装置100と同様であるが、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御する制御部202aに、各絞り装置102の開度を検知する絞り装置開度検知手段312と、霜取運転中に各絞り装置102の開度を制御できる絞り装置開度制御手段313と、を備えるようにした点で実施の形態1に係る冷凍空調装置100と相違している。なお、実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷房運転、暖房運転、霜取運転中におけるそれぞれの冷媒の流れについては、実施の形態1に係る冷凍空調装置100と同様である。
図6に基づいて、制御部202aについて詳しく説明する。
制御部202aは、実施の形態1で説明した制御部202と同様に、制御部201における高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて、絞り装置102の開度を制御するものである。絞り装置開度検知手段312は、絞り装置102a、絞り装置102bの開度がどの値になっているかを熱源機Aから検知する機能を有している。絞り装置開度制御手段313は、霜取運転中に熱源機Aの状態から絞り装置102a、絞り装置102bの開度を実際に制御する機能を有している。
なお、以下の説明でも同様であるが、熱源機Aから検知する機能とは、熱源機Aと室内機Bとが通信できる手段(有線、無線いずれでも可)を有し、熱源機Aから室内機Bの情報(たとえば、後述する室内機Bの絞り装置102の開度、ΔT0、サーモON/OFF等の運転情報、絞り装置102の開度優先フラグ等)をモニタし、室内機Bがそのモニタ要求に答えて、熱源機Aがその情報を知ることができることを意味している。
つまり、制御部202aは、絞り装置開度検知手段312によって検知した絞り装置102a、絞り装置102bの開度から、絞り装置開度制御手段313が霜取運転中に熱源機Aの状態から絞り装置102a、絞り装置102bの開度を実際に制御するようになっている。
次に、図7に基づいて、実施の形態2に係る冷凍空調装置が実行する暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの一例について説明する。実施の形態1で示した図4及び図5との相違点は、霜取り開始、終了時の絞り装置102a、絞り装置102bの開度をまず予め設定された任意の初期開度L0に設定することと、その後四方弁2の高圧圧力と低圧圧力との差圧に応じて、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて霜取運転中でも任意に絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御できるようにしたことである。
暖房運転中に予め設定された霜取開始条件を満足した場合(ステップS201)、制御部201は、四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させる(ステップS202)。同時に、制御部202aは、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を任意に予め設定されている初期開度L0とする(ステップS203)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS204)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS204;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS205)。
制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS204;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を予め規定されている開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS206)。そして、制御部201では、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS204)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS204;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS205)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS204;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS207)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS207;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS201)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS202)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS204)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS204;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS205)、霜取終了動作を実行する(ステップS208)。
一方、制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS204;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS206)。そして、制御部201では、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS204)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS204;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS205)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS204;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS207)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS207;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS209)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
以上のように、実施の形態2に係る冷凍空調装置によれば、四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を検知しながら、その差圧が所定値A以下となるように絞り装置102の開度を必要最小限に抑制することができるため、霜取運転中における利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bへの冷媒流量を低減することができることになる。したがって、実施の形態2に係る冷凍空調装置は、霜取運転中における利用側熱交換器103a、利用側熱交換器103bの冷却を抑制することができ、霜取運転後の暖房運転の立ち上がりを更に向上することが可能になる。なお、実施の形態2に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作のタイミングは実施の形態1で説明した図3と同様である。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部202bの構成を示すブロック図である。図9は、実施の形態3に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10は、実施の形態3に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作を示すタイミングチャートである。図8〜図10に基づいて、実施の形態3に係る冷凍空調装置の構成及び動作について説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1では、四方弁2の必要最低作動圧以上を確保しながら四方弁2の作動不良をなくしつつ、十分に均圧してから四方弁2を切り替えることで、暖房能力の低下の抑制及び四方弁2の切り替え時における冷媒流動音の低減を図るようにしたものであり、実施の形態2では、実施の形態1の特徴事項に加え、霜取運転中における絞り装置102開度自体を必要最小限にすることで、霜取運転中における利用側熱交換器103の冷却を抑制し、暖房運転復帰後の立ち上がりを改善するようにしたものである。これに対し、実施の形態3では、霜取運転中における利用側熱交換器103の冷却をさらに最小限に抑制し、暖房運転復帰後の立ち上がりを更に向上させるようにしたものである。
すなわち、実施の形態3に係る冷凍空調装置は、冷媒回路構成と制御方法においては、実施の形態2に係る冷凍空調装置と同様であるが、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御する制御部202bに、絞り装置開度検知手段312と、絞り装置開度制御手段313と、に加え、各室内機Bの室温T1と室温設定温度T0の差温ΔT0を検知できる室温差温検知手段314を備えた点で実施の形態2に係る冷凍空調装置と相違している。なお、実施の形態3に係る冷凍空調装置の冷房運転、暖房運転、霜取運転中におけるそれぞれの冷媒の流れについては、実施の形態1に係る冷凍空調装置100と同様である。
図8に基づいて、制御部202bについて詳しく説明する。
制御部202bは、実施の形態1で説明した制御部202と同様に、制御部201における高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて、絞り装置102の開度を制御するものである。室温差温検知手段314は、それぞれの室内機Bの室温T1と利用側(室内機B側)から設定された室温設定温度T0との差温ΔT0を熱源機Aから検知できる機能を有している。なお、各室内機Bに温度検知手段を設けて、室温T1を検知するとよい。
次に、図9に基づいて、実施の形態3に係る冷凍空調装置が実行する暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの一例について説明する。実施の形態2で示した図7との相違点は、霜取り開始、終了時の絞り装置102a、絞り装置102bの開度をまず予め設定された任意の初期開度L0に設定する前に、各室内機Bの室温T1と利用側から設定された室温設定温度T0との差温ΔT0を熱源機Aから検知し、その後四方弁2の高圧圧力と低圧圧力との差圧に応じて、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて霜取運転中でも任意に絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御できるようにした点である。
暖房運転中に予め設定された霜取開始条件を満足した場合(ステップS301)、制御部201は、四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させる(ステップS302)。同時に、制御部202bは、室内機Bのそれぞれにおいて、室温差温検知手段314を用いて室温T1と室温設定温度T0との差温ΔT0を検知し、ΔT0が予め設定された所定値Xより小さい(ΔT0<X)、つまりあまり暖房負荷が高くない室内機Bが存在するかどうかを判定する(ステップS303)。
ΔT0<Xの室内機Bが存在する場合(ステップS303;Yes)、制御部202bは、ΔT0<Xの室内機B(対象室内機B)の絞り装置102(絞り装置102a、あるいは、絞り装置102b)の開度を任意に予め設定された初期開度L0(図10参照)とし、ΔT0<X以外の室内機B(非対象室内機B)の絞り装置102の開度を全閉(図10参照)として冷媒を流さないようにする(ステップS304)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS306)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS306;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS307)。
制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS306;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、ΔT0<Xの室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS308)。そして、制御部201では、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS306)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS306;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS307)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS306;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的にΔT0<Xの室内機Bの絞り装置102の開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS309)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS309;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS301)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS302)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS306)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS306;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS307)、霜取終了動作を実行する(ステップS310)。
一方、制御部202bは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS306;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、ΔT0<Xの室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS308)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS306)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS306;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS307)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS306;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的にΔT0<Xの室内機Bの絞り装置102の開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS309)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS309;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS311)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
ところで、ΔT0<Xの室内機Bが存在しない場合(ステップS303;No)、制御部202bは、全室内機Bにおける絞り装置102の開度を任意に予め設定された初期開度L0とする(ステップS305)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS306)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS306;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS307)。
制御部202bは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS306;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS308)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS306)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS306;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS307)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS306;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS309)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS309;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS301)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS302)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS306)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS306;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS307)、霜取終了動作を実行する(ステップS310)。
一方、制御部202bは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS306;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS308)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS306)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS306;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS307)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS306;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS309)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS309;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS311)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
以上のように、実施の形態3に係る冷凍空調装置によれば、四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を検知しながら、その差圧が所定値A以下となるように、暖房負荷の少ない室内機Bの絞り装置102の開度を必要最小限に抑制し、霜取運転中における負荷の高い(ΔT0>X)室内機Bの利用側熱交換器103への冷媒流量を低減することができることになる。したがって、実施の形態3に係る冷凍空調装置は、霜取運転中における負荷の高い利用側熱交換器103の冷却を抑制することができ、霜取運転後の暖房運転の立ち上がりを更に向上することが可能になる。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部202cの構成を示すブロック図である。図12は、実施の形態4に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11及び図12に基づいて、実施の形態4に係る冷凍空調装置の構成及び動作について説明する。なお、実施の形態4では実施の形態1〜実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態3では、霜取運転中における絞り装置102の開度自体を利用側熱交換器103の冷却をさらに最小限に抑制し、暖房運転復帰後の立ち上がりを更に向上させるようにしたものであるが、実施の形態4では、霜取運転中における利用側熱交換器103の冷却を更に最小限に抑制して暖房運転復帰後の立ち上がりをより向上させるようにしたものである。
すなわち、実施の形態4に係る冷凍空調装置は、冷媒回路構成と制御方法においては、実施の形態2に係る冷凍空調装置と同様であるが、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御する制御部202cに、絞り装置開度検知手段312と、絞り装置開度制御手段313と、に加え、室内機Bの運転状態を検知する室内機運転検知手段311を備えた点で実施の形態2に係る冷凍空調装置と相違している。なお、実施の形態4に係る冷凍空調装置の冷房運転、暖房運転、霜取運転中におけるそれぞれの冷媒の流れについては、実施の形態1に係る冷凍空調装置100と同様である。
図11に基づいて、制御部202cについて詳しく説明する。
制御部202cは、実施の形態1で説明した制御部202と同様に、制御部201における高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて、絞り装置102の開度を制御するものである。各室内機Bには、運転モードとして通常、「冷房」、「暖房」、「送風」、「停止」等を備えているのが一般的であるが、それに加え室温T1と利用側から設定された室温設定温度T0との差温ΔT0に応じて、「サーモON」、「サーモOFF」等の運転状態を有している。たとえば、ΔT0>0の場合には「サーモON」、ΔT0≦0の場合には「サーモOFF」となるように設定されていることが多い。このような室内機Bの運転状態を、室内機運転検知手段311は、熱源機Aから室内機B毎に個別に検知できる機能を有している。
次に、図12に基づいて、実施の形態4に係る冷凍空調装置が実行する暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの一例について説明する。実施の形態3で示した図9との相違点は、霜取り開始、終了時の絞り装置102a、絞り装置102bの開度をまず予め設定された任意の初期開度L0に設定する前に、運転モードを熱源機Aから室内機B毎に個別に検知し、その後四方弁2の高圧圧力と低圧圧力との差圧に応じて、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて霜取り運転中でも任意に絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御できるようにした点である。
暖房運転中に予め設定された霜取開始条件を満足した場合(ステップS401)、制御部201は、四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させる(ステップS402)。同時に、制御部202cは、室内機Bのそれぞれにおいて、室内機運転検知手段311を用いて運転モードを検知し、[暖房運転かつサーモON]以外、すなわちあまり暖房負荷が高くない室内機Bが存在するかどうか判定する(ステップS403)。
[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bが存在する場合(ステップS403;Yes)、制御部202cは、[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bの絞り装置102(絞り装置102a、あるいは、絞り装置102b)の開度を任意に予め設定された初期開度L0とし、[暖房運転かつサーモON]の室内機Bの絞り装置102の開度を全閉として冷媒を流さないようにする(ステップS404)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS406)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS406;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS407)。
制御部202cは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS406;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bの絞り装置102を任意の開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS408)。そして、制御部201では、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS406)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS406;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS407)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS406;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS409)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS409;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS401)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS402)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS406)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS406;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS407)、霜取終了動作を実行する(ステップS410)。
一方、制御部202cは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS406;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS408)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS406)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS406;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS407)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS406;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS409)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS409;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS411)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
ところで、[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bが存在しない場合(ステップS403;No)、制御部202cは、全室内機Bにおける絞り装置102の開度を任意に予め設定された初期開度L0とする(ステップS405)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS406)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS406;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS407)。
制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS406;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS408)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS406)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS406;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS407)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS406;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS409)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS409;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS401)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS402)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS406)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS406;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS407)、霜取終了動作を実行する(ステップS410)。
一方、制御部202cは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS406;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS408)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS406)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS406;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS407)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS406;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS409)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS409;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS411)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
以上のように、実施の形態4に係る冷凍空調装置によれば、四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を検知しながら、その差圧が所定値A以下となるように、暖房負荷の少ない、すなわち[暖房運転かつサーモON]以外の室内機Bの絞り装置102の開度を必要最小限に抑制し、霜取運転中における負荷の高い(暖房運転かつサーモON)室内機Bの利用側熱交換器103への冷媒流量を低減することができることになる。したがって、実施の形態4に係る冷凍空調装置は、霜取運転中における負荷の高い利用側熱交換器103の冷却を抑制することができ、霜取運転後の暖房運転の立ち上がりを更に向上することが可能になる。なお、実施の形態4に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作のタイミングは実施の形態3で説明した図10と同様である。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5に係る冷凍空調装置に搭載されている制御部202dの構成を示すブロック図である。図14は、実施の形態5に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13及び図14に基づいて、実施の形態5に係る冷凍空調装置の構成及び動作について説明する。なお、実施の形態5では実施の形態1〜実施の形態4との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態4と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態4では、霜取運転中における利用側熱交換器103の冷却を更に最小限に抑制して暖房運転復帰後の立ち上がりをより向上させるようにしたものであるが、実施の形態5では、霜取運転中における利用側熱交換器103の冷却を更に効率的に最小限に抑制し、暖房運転復帰後の立ち上がりを向上させるようにしたものである。
すなわち、実施の形態5に係る冷凍空調装置は、冷媒回路構成と制御方法においては、実施の形態2に係る冷凍空調装置と同様であるが、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御する制御部202dに、絞り装置開度検知手段312と、絞り装置開度制御手段313と、に加え、各室内機Bの絞り装置102の開度を優先的に制御できる絞り装置開度優先判定手段315を備えた点で実施の形態2に係る冷凍空調装置と相違している。なお、実施の形態4に係る冷凍空調装置の冷房運転、暖房運転、霜取運転中におけるそれぞれの冷媒の流れについては、実施の形態1に係る冷凍空調装置100と同様である。
図13に基づいて、制御部202dについて詳しく説明する。
制御部202dは、実施の形態1で説明した制御部202と同様に、制御部201における高圧圧力検知手段11及び低圧圧力検知手段12から送られる圧力情報に基づいて、絞り装置102の開度を制御するものである。絞り装置開度優先判定手段315は、複数の室内機Bの内、特定の室内機Bのみの制御基板上のディップスイッチ操作等の任意の設定方法で予め優先フラグを立てておき、その優先フラグを熱源機Aから検知できる機能を有している。
次に、図14に基づいて、実施の形態5に係る冷凍空調装置が実行する暖房運転から霜取運転への切り替え、霜取運転から暖房運転への切り替えにおける制御処理の流れの一例について説明する。実施の形態4で示した図12との相違点は、霜取り開始、終了時の絞り装置102a、絞り装置102bの開度をまず予め設定された任意の初期開度L0に設定する前に、優先フラグの有無を熱源機Aから室内機B毎に個別に検知し、その後四方弁2の高圧圧力と低圧圧力との差圧に応じて、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて霜取り運転中でも任意に絞り装置102a、絞り装置102bの開度を制御できるようにした点である。
暖房運転中に予め設定された霜取開始条件を満足した場合(ステップS501)、制御部201は、四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで低下させる(ステップS502)。同時に、制御部202dは、室内機Bのそれぞれにおいて、絞り装置開度優先判定手段315を用いて優先フラグ有無を検知し、優先フラグ有の室内機Bが存在するかどうか判定する(ステップS503)。
優先フラグ有の室内機Bが存在する場合(ステップS503;Yes)、制御部202dは、優先フラグ有以外の室内機Bの絞り装置102(絞り装置102a、あるいは、絞り装置102b)の開度を任意に予め設定された初期開度L0とし、優先フラグ有の室内機Bの絞り装置102の開度を全閉として冷媒を流さないようにする(ステップS504)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS506)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS506;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS507)。
制御部202dは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS506;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、優先フラグ有以外の室内機Bの絞り装置102を任意の開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS508)。そして、制御部201では、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS506)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS506;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS507)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS506;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS509)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS509;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS501)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS502)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS506)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS506;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS507)、霜取終了動作を実行する(ステップS510)。
一方、制御部202dは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS506;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、優先フラグ有以外の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS508)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS506)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS506;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS507)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS506;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS509)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS509;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS511)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
ところで、優先フラグ有の室内機Bが存在しない場合(ステップS503;No)、制御部202dは、全室内機Bにおける絞り装置102の開度を任意に予め設定された初期開度L0とする(ステップS505)。
このとき、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS506)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になるまで任意の所定時間だけ判定待機し、その値が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS506;Yes)、四方弁2を切り替えて霜取運転を実行する(ステップS507)。
制御部202dは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS506;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS508)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS506)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS506;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS507)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS506;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS509)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS509;Yes)。
霜取運転中に予め設定された霜取終了条件を満足した場合(ステップS501)、制御部201は、再度四方弁2を切り替える準備動作として、圧縮機1の運転容量を予め設定された容量まで再度低下させる(ステップS502)。こうすることで、高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を低減でき、四方弁2の切り替え時における冷媒流動音を低減できる。
このとき、霜取開始と同じように、均圧判定手段302は、高圧圧力検知手段11と低圧圧力検知手段12によって四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧が十分に均圧できたかどうかを判定する(ステップS506)。制御部201は、均圧判定手段302によって算出した差圧が所定値A以下になったと判定された場合(ステップS506;Yes)、四方弁2を切り替えて(ステップS507)、霜取終了動作を実行する(ステップS510)。
一方、制御部202dは、制御部201における均圧判定手段302によって算出した差圧が四方弁2の最低作動圧力差より少し大きい値に予め設定された所定値A以下になっていないと判定された場合(ステップS506;No)、絞り装置開度検知手段312と絞り装置開度制御手段313にて、任意の室内機Bの絞り装置102の開度を開度変化幅ΔLだけ開度アップする(ステップS508)。そして、制御部201は、均圧判定手段302が四方弁2の切り替え可否判定を再度行なう(ステップS506)。差圧が所定値A以下となった場合(ステップS506;Yes)、制御部201は、四方弁2を切り替えて霜取運転動作を実行し(ステップS507)、差圧が所定値A以上の場合(ステップS506;No)、再度上記動作を繰り返す。
ただし、最終的に室内機Bの絞り装置102a、絞り装置102bの開度が予め設定された最大開度Lmaxとなった場合には(ステップS509)、差圧が所定値A以上であっても四方弁2を切り替えて霜取運転動作へと移行する(ステップS509;Yes)。そして、四方弁2を切り替えた後、絞り装置102a、絞り装置102bの開度を元の開度(通常開度、つまり暖房運転時に設定されていた任意の開度)に戻す(ステップS511)。それから、制御部201は、圧縮機1の運転容量を予め設定された運転容量にまで増加させて霜取運転を終了し、暖房運転を再開する。
以上のように、実施の形態5に係る冷凍空調装置によれば、四方弁2の高圧側冷媒圧力と低圧側冷媒圧力との差圧を検知しながら、その差圧が所定値A以下となるように、優先フラグ有以外の室内機Bの絞り装置102の開度を必要最小限に抑制し、霜取運転中における優先フラグ有の室内機Bの利用側熱交換器103への冷媒流量を低減することができることになる。したがって、実施の形態5に係る冷凍空調装置は、霜取運転中における負荷の高い利用側熱交換器103の冷却を抑制することができ、霜取運転後の暖房運転の立ち上がりを更に効率的に向上することが可能になる。なお、実施の形態5に係る冷凍空調装置が実行する霜取運転時における制御動作のタイミングは実施の形態3で説明した図10と同様である。
なお、実施の形態1〜実施の形態5に係る冷凍空調装置に使用する冷媒の種類を特に限定するものではなく、たとえば二酸化炭素(CO2 )や炭化水素、ヘリウムなどの自然冷媒、HFC410AやHFC407C、HFC404Aなどの塩素を含まない代替冷媒、若しくは既存の製品に使用されているR22やR134aなどのフロン系冷媒のいずれを使用してもよい。
また、本発明の特徴事項を実施の形態1〜実施の形態5に分けて説明したが、これらの特徴事項を冷凍空調装置の用途や目的に応じて適宜組み合わせるようにしてもよい。
1 圧縮機、2 四方弁、3 熱源側熱交換器、4 熱源側送風機、11 高圧圧力検知手段、12 低圧圧力検知手段、100 冷凍空調装置、101 利用側送風機、101a 利用側送風機、101b 利用側送風機、102 絞り装置、102a 絞り装置、102b 絞り装置、103 利用側熱交換器、103a 利用側熱交換器、103b 利用側熱交換器、201 制御部、202 制御部、202a 制御部、202b 制御部、202c 制御部、202d 制御部、301 四方弁切り替え判定手段、302 均圧判定手段、311 室内機運転検知手段、312 絞り装置開度検知手段、313 絞り装置開度制御手段、314 室温差温検知手段、315 絞り装置開度優先判定手段、A 熱源機、B 室内機。

Claims (13)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り替える四方弁、及び、冷媒と熱媒体との間で熱交換する熱源側熱交換器が少なくとも搭載されている熱源機と、
    冷媒を減圧する絞り装置、及び、冷媒と熱媒体との間で熱交換する利用側熱交換器が少なくとも搭載されている複数台の利用側機と、を備えた冷凍空調装置において、
    暖房運転中に霜取開始条件を満たしたとき、
    前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧が、前記四方弁の最低作動圧力差に関連して予め設定されている所定値A以下になると、前記四方弁を介して冷媒の流路を切り替えて前記圧縮機からの吐出冷媒を前記熱源側熱交換器に流し、前記熱源側熱交換器に付着した霜を融かす霜取運転を実行する
    ことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記圧縮機の吐出側における冷媒の圧力を検知する高圧圧力検知手段と、
    前記圧縮機の吸入側における冷媒の圧力を検知する低圧圧力検知手段と、
    前記高圧圧力検知手段及び前記低圧圧力検知手段からの圧力情報に基づいて、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を算出し、この差圧を前記所定値Aと比較することで、前記四方弁を介して冷媒の流路を切り替える制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧が前記所定値A以下になっていないとき、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧が前記所定値A以下になるまで前記絞り装置の開度を予め規定されている変化幅で大きくしていく
    ことを特徴とする請求項2に記載の冷凍空調装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記利用側機のそれぞれの室温T1と設定された室温設定温度T0との差温ΔT0を予め設定されている所定値Xと比較してから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍空調装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記ΔT0<Xの利用側機があるとき、その利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度とし、ΔT0<X以外の利用側機に搭載されている絞り装置の開度を全閉としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍空調装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記ΔT0<Xの利用側機がないとき、全ての利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍空調装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記利用側機のそれぞれの室温T1と設定された室温設定温度T0との差温ΔT0に応じて前記利用側機のそれぞれの運転モードを検知してから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍空調装置。
  8. 前記制御装置は、
    サーモON以外の利用側機があるとき、その利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度とし、ΔT0>0の利用側機に搭載されている絞り装置の開度を全閉としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項7に記載の冷凍空調装置。
  9. 前記制御装置は、
    サーモON以外の利用側機がないとき、全ての利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項7に記載の冷凍空調装置。
  10. 前記制御装置は、
    前記利用側機に優先フラグが立てられているかどうかを検知してから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍空調装置。
  11. 前記制御装置は、
    優先フラグが立てられている利用側機があるとき、優先フラグが立てられていない利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度とし、優先フラグが立てられている利用側機に搭載されている絞り装置の開度を全閉としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項10に記載の冷凍空調装置。
  12. 前記制御装置は、
    優先フラグが立てられている利用側機がないとき、全ての利用側機に搭載されている絞り装置の開度を任意に予め設定された初期開度としてから、前記四方弁の高圧圧力と低圧圧力との差圧を前記所定値Aと比較する
    ことを特徴とする請求項10に記載の冷凍空調装置。
  13. 前記制御装置は、
    霜取運転を実行する前に前記圧縮機の運転容量を予め設定された容量まで低下させてから、前記四方弁を介して冷媒の流路を切り替える
    ことを特徴とする請求項2〜12のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
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