JP2011256817A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 アクチュエータにより駆動される制御軸の回転位置に応じて作動角とバルブリフト量の双方が一義的かつ連続的に変化する可変動弁機構を用いつつ、機関運転条件に応じてバルブリフト量と作動角の双方を適切に設定可能とする。
【解決手段】 制御軸が所定方向へ回転するに従って、作動角とバルブリフト量の双方が減少するリフト作動角減少区間αdownと、作動角とバルブリフト量の双方が増加するリフト作動角増加区間αupと、が折り返し点α2を挟んでこの順に表れるように、制御軸の回転角度範囲αTを設定する。これによって、設定点α1とα3では、同じ作動角でありながらバルブリフト量が異なるものとなる。
【選択図】図4

Description

この発明は、内燃機関の機関弁(吸気弁もしくは排気弁)のバルブリフト量および作動角を連続的に変更することができる可変動弁装置に関する。
特許文献1に開示されているように、本出願人は、アクチュエータにより駆動される制御軸の回転角度に応じて、内燃機関の吸気弁のバルブリフト量と作動角の双方を同時にかつ連続的に拡大,縮小可能な可変動弁機構を提案している。また、特許文献2には、機関始動時(機関再始動時)に、可変動弁機構により吸気弁の作動角を拡大することで吸気弁閉時期を吸気下死点よりも大幅に遅角させて、いわゆるデコンプ作用により機関始動トルクを低減する技術が記載されている。このようなデコンプ作用を利用した吸気遅閉じタイプのリフト特性を用いる場合、基本的に、機関回転数・負荷の増加に応じて作動角を縮小することで、吸気弁閉時期を吸気下死点へ向けて進角させることとなる。
特開2002−61522号公報 特開2005−299594号公報
上記特許文献1のような可変動弁機構においては、制御軸の回転位置に応じて作動角とバルブリフト量の値が一義的に定まり、かつ、一般的には作動角が増加するとバルブリフト量も増加し、作動角が減少するとバルブリフト量も減少する関係となっている。すなわち、制御軸の回転に応じて、作動角とバルブリフト量の双方が同様に増加もしくは減少する関係となっている。従って、機関運転条件に応じて作動角とバルブリフト量のそれぞれを適切なものとすることができない場合がある。例えば上記特許文献2のような遅閉じタイプのものでは、機関始動時には作動角が大きいためにバルブリフト量も大きくなって始動時のフリクションが増加し、また、小作動角を使用する高回転・高負荷側ではバルブリフト量も小さくなって機関出力が低下する。
また、同じ作動角に対して要求されるバルブリフト量が異なる2つの機関運転条件が想定される場合に、双方の運転条件に対して適切な作動角とバルブリフト量とを与えることができない。例えば上記特許文献2のような遅閉じタイプのものでは、同程度の作動角が用いられる運転条件であっても、高回転高負荷側では大流速を利用した吸気充填効率向上のためにバルブリフト量の増加が求められる一方、機関始動時や低回転低負荷側ではフリクションの低減にためにバルブリフト量の低下が求められる。
そこで、本発明では、制御軸の回転位置に応じて作動角とバルブリフト量の双方が一義的かつ連続的に変化する可変動弁機構を用いつつ、機関運転条件に応じてバルブリフト量と作動角の双方を適切に設定可能なように、同じ作動角でありながらバルブリフト量が異なる少なくとも2つの制御軸の回転角度を含むように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されている。別言すると、上記制御軸が所定方向へ回転するに従って、作動角とバルブリフト量の双方が減少するリフト作動角減少区間と、作動角とバルブリフト量の双方が増加するリフト作動角増加区間と、が存在するように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されている。
この発明によれば、同じ作動角に対して要求されるバルブリフト量が異なる2つの機関運転条件が用いられる場合であっても、双方の運転条件に対して適切な作動角とバルブリフト量とを与えることが可能となり、幅広い運転領域にわたってリフト特性を適切に設定することができるようになる。
この発明の一例に係る可変動弁機構を示す構成図。 図1の可変動弁機構を示す斜視図。 (A)LO長さ及び(B)LO角の変化に対する作動角とバルブリフト量の変化を示す特性図。 本発明の第1実施例に係る制御軸の回転角度に対する作動角とバルブリフト量を示す特性図。 図4の各制御軸角度の設定点α1〜α4におけるバルブリフト特性を示す特性図。 図4の各制御軸角度の設定点α1〜α4における可変動弁機構のリンクレイアウトを示す特性図。 図4の始動時α4及び出力点α1の設定におけるリフト特性を示す説明図。 本発明の第2実施例に係る制御軸の回転角度に対する作動角とバルブリフト量を示す特性図。 図8の各制御軸角度の設定点β0〜β4におけるバルブリフト特性を示す特性図。 図8の各制御軸角度の設定点β0〜β4における可変動弁機構Aのリンクレイアウトを示す特性図。 本発明の第3実施例に係る駆動軸周りの構成を示す構成図。
以下、この発明の好ましい実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態における可変動弁機構を採用した内燃機関は、車両が自走するための駆動源として車両に搭載されているものとする。図1および図2は、本発明に係る可変動弁機構Aの一例を示している。この可変動弁機構Aは、特開2009−228663号公報に記載されているように公知であるので、ここでは簡単な説明にとどめる。なお、ここではリフト量を変化させることの説明は最大リフト量を変化させることの説明を指す。つまり、リフト量の可変制御とは最大リフト量を変化させる制御のことをいい、エンジンのクランクシャフトの回転に同期して開閉する際のリフト量の変化を指すものではない。
この機構Aは、駆動軸1と、機関弁としての吸気弁を開閉作動させる動弁カムとしての揺動カム6とを、制御軸2を含むリンク機構により連係した構造となっており、アクチュエータとしてのモータ27により駆動される制御軸2の回転角度に応じて、吸気弁のリフト量及び作動角が一義的かつ連続的に変化する。
駆動軸1は、機関本体としてのシリンダヘッドに回転自在に支持されている。駆動軸1はタイミングチェーンないしはタイミングベルトを介して機関のクランクシャフトによって駆動される。駆動軸の回転方向は、図1において時計回りである。駆動軸1には、駆動軸1の中心に対して偏心した円形の外周面を有する駆動偏心軸部13が設けられる。この駆動偏心軸部13は、駆動軸1の外周に、偏心した孔を有する円盤状の別部品が圧入等によって固定されることで構成されている。また、駆動軸1には、駆動偏心軸部13を固定した位置から軸方向にずれた位置に、気筒ごとに一対の揺動カム6が、駆動軸1に対して回転自在(揺動自在)に支持される。この一対の揺動カム6が駆動軸1の周りを所定の角度範囲で揺動(上下動)することによって、揺動カム6のカムノーズ6aの下方に位置する吸気弁が押圧され、吸気弁が下方にリフトする。なお、一対の揺動カム6は、駆動軸1の外周を覆う円筒部14を介して互いに一体化しており、同位相で揺動する。
制御軸2は、いわゆるクランク形状をなしており、カムブラケットに支持されるメインジャーナル2aと、メインジャーナル2aの中心から偏心した制御偏心軸部7とを備える。可変動弁用ロッカーアーム3は、制御偏心軸部7に揺動自在に支持されており、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心とを結んだ直線に対して同一側に突出する第1アーム8及び第2アーム9を備える。なお、第1アーム8より第2アーム9の方が突出量が大きい。また、可変動弁用ロッカーアーム3は分割された二つの部材からなり、制御偏心軸部7を挟んだ状態でボルト15により締結されている。第1リンク4は、一端が駆動偏心軸部13に回転可能に嵌合し、他端が第1アーム8の先端付近に連結ピン10を介して連結している。第2リンク5は、一端が第2アーム9の先端付近と連結ピン11を介して連結され、他端が揺動カム6のカムノーズ6aの端部付近と連結ピン12を介して連結されている。
連結ピン10は、ロッカーアーム3と第1リンク4との第1連結点をなし、連結ピン11は、ロッカーアーム3と第2リンク5との第2連結点をなす。第1連結点と第2連結点は、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心とを結ぶ直線に対して同じ側にある。そして、第2連結点(連結ピン12)は第1連結点(連結ピン10)よりも上記制御偏心軸部7の中心から遠い位置にある。また揺動カム6は、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心とを結ぶ直線に対して、第1連結点と第2連結点と同じ側にカムノーズ6aを有し、駆動軸は機関弁を開くときの揺動カムの回転方向と同じ向きに回転する。
上記のような構成の可変動弁機構Aでは、駆動軸1が機関のクランクシャフトの回転に同期して回転すると、駆動偏心軸部13の作用によって第1リンク4が上下運動し、これに伴って可変動弁用ロッカーアーム3が制御偏心軸部7の中心周りに揺動する。この可変動弁用ロッカーアーム3の揺動は、第2リンク5を介して揺動カム6へ伝達され、揺動カム6が揺動する。そして、揺動カム6のカム作用により吸気弁が開閉動作を行う。
そして、モータ27により制御軸2の回転位置を所定の回転角度範囲内で変更することによって、制御偏心軸部7の位置が変化して、吸気弁のバルブリフト量及び作動角の双方が連続的に変化する。このモータ27への電力供給は、コントロールユニット100からの制御信号に基づいて制御される。また、モータ27は、作動角を変更する際に制御軸2を目標角度に回転させるのみならず、運転中に制御軸2の角度が目標角度からずれないように保持する機能も有する。なお、駆動軸1の回転角を検出するセンサ及び制御軸2の回転角を検出するセンサを備え、これらのセンサの検出値はコントロールユニット100に読み込まれる。
ここで、制御軸2を所定方向に回転させると、制御偏心軸部7の位置が変化することによって、吸気弁の作動角とバルブリフト量とが変化するわけであるが、このように作動角とバルブリフト量の変化に影響を及ぼす制御偏心軸部7の位置の変化は、大きく分けて、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心との距離(以下、「L0長さ」という)の変化と、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心とを結んだ線の角度の変化、すなわち図1中において駆動軸1の中心を通る任意の基準線と、駆動軸1の中心と制御偏心軸部7の中心とを結ぶ直線とがなす角(以下、「L0角」という)の変化、言い換えると駆動軸1の中心に対する制御偏心軸部7の中心の移動方向(回転方向)と、に分けることができる。
例えば、図1において(L0角を変えずに)L0長さを長くすると、L0長さが短いときに比べて制御偏心軸部7の中心7aは、駆動軸1の中心1aから離れて上方に位置することになる。このとき、駆動軸1の中心1aの位置は一定であり、駆動偏心軸部13の中心13aの位置も同じ(駆動軸の回転角度を変えない前提)とする。また、制御偏心軸部7の中心7aと第1連結点10a間の長さと、第1連結点10aと駆動偏心軸部13の中心13a間の長さも一定だから、制御偏心軸部中心7aと第1連結点10aを結んだ線と、第1連結点10aと駆動偏心軸部中心13aを結んだ線のなす角は、L0長さを長くした場合に大きくなる。従って、L0長さを長くすると、制御偏心軸部中心7aと第1連結点10aを結んだ線は時計回りに回転したのと同様の傾きの変化が生じる。このとき、第1連結点10aよりも、制御偏心軸部中心7aから遠く離れた第2連結点11aは、てこの原理によって(第1連結点10aの位置が大きく変化しない中、制御偏心軸部中心7aが上方に移動することから)図内において下方へと移動することになる。これにより、第2リンク全体が下方に押し下げられ、第2リンク5と揺動カム6を連結する連結ピン12の中心12aが相対的に下方に押し下げられるので、初期揺動角が大きく(マイナス度合いが小さく)なり、図3(A)にも示すように、作動角とバルブリフト量の双方が大きくなる。反対にL0長さが短くなると、初期揺動角が小さく(マイナス度合いが大きく)なって作動角とバルブリフト量の双方が小さくなる。
一方、(L0長さが変化しない状態で)L0角が大きくなると、可変動弁用ロッカーアーム3、第1リンク4、第2リンク5、及び揺動カム6が、相対的な姿勢は変化しないまま揺動カム6の制御偏心軸部を中心として図1中で時計回り方向に回転することとなるので、初期揺動角が大きく(マイナス度合いが小さく)なって、図3(B)にも示すように、作動角とバルブリフト量の双方が大きくなる。L0角が小さくなると、これとは反対に初期揺動角が小さく(マイナス度合いが大きく)なって作動角とバルブリフト量の双方が小さくなる。なお、「相対的な姿勢」が変化するか否かは、制御偏心軸部7の中心7a、連結ピン10の中心10a、駆動軸1の中心1a及び駆動偏心軸部13の中心13aを結んで形成した四角形、あるいは、制御偏心軸部7の中心7a、連結ピン11の中心11a、連結ピン12の中心12a及び駆動軸1の中心1aを結んで形成した四角形の形状が変化するか否かで判断することができる(図1参照のこと)。
次に、図4〜図7を参照して、本発明の第1実施例について説明する。図4は、制御軸2の回転角度範囲αTにおける制御軸角度に対する作動角とバルブリフト量を示しており、図5は、図4の各制御軸角度の設定点α1〜α4におけるリフト特性を示しており、図6は、各設定点α1〜α4における可変動弁機構Aのリンクレイアウト(リンクジオメトリの設定に基づき各設定点で現れる各リンクの姿勢)を示している。図4の横軸の作動角(Event)は、クランク角の1/4、カム角の1/2の値に相当し、例えば横軸の数値を4倍した値はクランク角度で示した作動角(クランク角度を単位とした作動角)を示す。本実施例では、回転数の増加に伴って制御軸2を所定方向Y1(図6参照)に回転させることとし、矢印Y1’はその場合における、作動角とリフトの設定点が辿る軌跡(移動方向)を示している。なお、図6では、リンクレイアウトが図1に示すものと逆向きに描かれており、駆動軸の回転方向が図1とは逆に反時計回り方向となっている。
ここで、この第1実施例では、吸気弁の開閉時期を変化するバルブタイミング機構などが併用されていなくても、吸気弁に対して単一の可変動弁機構Aのみを用いて、図4〜図7に示すようなバルブリフト特性を実現できるものとなっている。
図4を参照して、制御軸2の回転角度範囲αTは、一端の始動用制御軸角度の設定点α4から他端の出力用制御軸角度α1までの範囲に設定されており、回転数の増加に応じて、制御軸を所定方向Y1(図6の反時計回り方向)に回動させることで、図6に示すように、制御偏心軸部の中心7aの位置が回転角度範囲αTに沿って図6の右側へ移動していくこととなる(図4の矢印Y1参照)。
図5及び図7に示すように、始動時並びにアイドル時に用いられる始動用制御軸角度の設定点α4では、作動角が最大となり、吸気弁の開時期IVOを排気上死点TDC近傍としつつ、吸気弁の閉時期IVCを吸気下死点BDCよりも大幅に遅角させており、上述した特開2005−299594号公報のものと同様、デコンプ作用を利用した吸気遅閉じタイプのリフト特性が用いられている。そして、基本的には機関回転数や負荷の増加に応じて作動角を縮小することで、吸気弁閉時期IVCを吸気下死点BDCに向けて進角させて、吸入空気量を増加させるようになっている。
ここで、始動点α4から折り返し点α2までのリフト作動角減少区間αdown(制御軸の設定点がα4からα2へ向かう場合にリフトあるいは作動角が減少する区間)では、制御軸が所定方向Y1へ回転するに従って、上記のL0長さはあまり変化しないのに対し、L0角が減少するために、バルブリフト量と作動角の双方が減少していく。一方、折り返し点α2から出力点α1までのリフト作動角増加区間αup(制御軸の設定点がα2からα1へ向かう場合にリフトあるいは作動角が増加する区間)においては、制御軸が所定方向Y1へ回転するに従って、LO角はわずかに減少していくものの、LO長さが大きく増加していくこととなり、このLO長さの増加の影響によって、バルブリフト量と作動角の双方が増加していく。
そして、このように折り返し点α2を境にリフト量と作動角の増減が反転する特性となるように可変動弁機構のリンクジオメトリを設定したことから、図4に示す設定点α1とα3のように、同じ作動角でありながら、バルブリフト量の異なる2つの設定点を設けることが可能となっている。例えば、制御軸角度αTの一端である高回転高出力用の出力点α1は、吸入空気量を最大限に確保するように、バルブリフト量が最大となっており、一方、この出力点α1と同様の作動角である設定点α3は、上記のリフト作動角減少区間αdownの途中に設けられるもので、上記の出力点α1よりも低回転側で用いられる設定であるために、バルブリフト量が出力点α1よりも低く抑制されている。従って、リフト作動角減少区間αdownにある設定点α3やα4のバルブリフト量は、リフト作動角増加区間αupにある設定点のバルブリフト量に比べ相対的に小さくなっているので、特に始動時の設定点α4において、デコンプ作用を実現するために比較的大きな作動角にしたとしても、バルブリフト量を小さく抑えることによってフリクションを抑制することができる。一方で、出力点α1では相対的にバルブリフト量が大きくなっているので、単位時間当たりの流量を高めて、吸気充填効率を高めることができる。
なお、これらα1,α3の2点は代表的な設定点を例示したに過ぎず、リフト作動角減少区間αdownとリフト作動角増加区間αupとで作動角がオーバーラップする部分では、同様にして、同じ作動角でありながらバルブリフト量の異なる2つの設定点を設けることが可能である。
また、この例ではL0長さが増加と減少の間で反転する折り返し点を含むように制御軸の回転角度範囲αTを設定しているが、L0角度が増加と減少の間で反転する折り返し点、つまり駆動軸の中心1aに対する制御偏心軸部の中心7aの移動方向が反転する折り返し点を含むように制御軸の回転角度範囲αTを設定してもよく、この場合でも同様に、折り返し点を挟んでリフト作動角減少区間αdownとリフト作動角増加区間αupとが存在するリフト特性とすることが可能である。
この第1実施例においては、リフト作動角減少区間αdownにおいては、主に回転数の増加に応じて作動角を減少させていくことで、吸気弁閉時期を下死点に向けて進角させることで吸入空気量を増加させていき、また、高回転域ではリフト作動角増加区間αupへと移行し、回転数の増加に応じてバルブリフト量と作動角を増加させていくことで、速い流速を利用して吸気充填効率を高めている。このように、幅広い運転領域で適切なバルブリフト特性を得ることができる上、特に本実施例にあっては、負荷や回転数の増加に応じて制御軸を一方の所定方向Y1に回動させることで、折り返し点α2を介してリフト作動角減少区間αdownからリフト作動角増加区間αupへとスムースに移行する形となっているために、負荷や回転数の変化に伴う制御軸の回転位置の変更もスムースで少ないものとなる。
次に、図8〜図10を参照して、本発明の第2実施例について説明する。図8は、制御軸2の回転角度に対する作動角とバルブリフト量を示しており、図9は、図8の各制御軸角度の設定点β0〜β4におけるリフト特性を示しており、図10は、各設定点β0〜β4における可変動弁機構Aのリンクレイアウトを示している。図8の横軸は作動角(Event)を示し、その数値はクランク角の1/4、カム角の1/2の値に相当する。矢印Y2’は回転数の増加に伴って制御軸2を所定方向Y2(図10参照)に回転させたときの、作動角とリフトの設定点が辿る軌跡(移動方向)を示している。なお、図10では、リンクレイアウトが図1に示すものと逆向きに描かれている。また、この第2実施例も、第1実施例と同様、吸気弁に対して単一の可変動弁機構Aのみを用いて、図8〜10に示すようなバルブリフト特性を実現するものである。
この第2実施例でも、低回転時に、吸気弁閉時期を吸気下死点から大幅に遅角させることで、デコンプ作用により機関始動トルクを低減させる。
図8を参照して、制御軸2の回転角度範囲βTは、一端の始動用制御軸角度の設定点β4から他端の出力用制御軸角度β0までの範囲に設定されており、回転数の増加に応じて、制御軸を所定方向Y2(図10の時計回り方向)に回動させることで、図10に示すように、制御偏心軸部の中心7aの位置が回転角度範囲βTに沿って図10の左側へ移動していくこととなる。ここで、始動点β4から折り返し点β3までのリフト作動角増加区間βupでは、制御軸が所定方向Y2へ回転するに従って、バルブリフト量と作動角の双方が増加していく。一方、折り返し点β3から制御軸の回転角度範囲の他端の設定点β0までのリフト作動角減少区間βdownにおいては、制御軸が所定方向Y2へ回転するに従って、バルブリフト量と作動角の双方が減少していく。設定点β4では、作動角が十分大きく吸気弁閉時期の大幅遅角によるデコンプ作用が得られる一方、同じ作動角の設定点β2に比べて相対的にバルブリフト量が小さくなっているのでフリクションが抑制される。設定点β4は、フリクションを低下させた状態でデコンプ作用を実現するため始動時だけ使用し、始動が完了した後は設定点β3からβ0までの範囲を使用する。回転数の増加に伴い、設定点はβ3からβ0へ向かって移動させ、さらに回転数が増加した場合に設定点β1へ戻すように制御軸を動かすこともできる。運転中に設定される設定点β2では、始動時に設定される設定点β4に比べて相対的にバルブリフト量が大きくなっているので、単位時間当たりの流量を高めて、吸気充填効率を高めることができる。尚、第2実施例の可変動弁機構に、クランクシャフトに対する駆動軸の位相を変更させる機構を組み合わせた場合、作動角が小さくかつバルブリフト量が大きい状態(設定点β0やβ1の作動角を30〜40度まで低減した状態)において、吸気弁開時期が上死点から大きく遅れるように吸気弁開閉時期を遅角させれば、筒内負圧を高めて筒内に流入する吸入空気に慣性を付与するとともに、慣性のついた吸入空気を大バルブリフトで筒内に取り込み、吸気充填効率を更に高めるといった使い方(慣性過給)ができる。
このように第2実施例においても、上記の第1実施例と同様、折り返し点β3を境にリフト量と作動角の増減が反転する特性となることから、図8に示す設定点β2とβ4のように、同じ作動角でありながら、バルブリフト量の異なる2つの設定点を設けることが可能となっている。例えば、同じ作動角を用いる2つの設定点β2,β4とを比較すると、始動用の設定点β4では、始動フリクションを抑制するようにバルブリフト量が最小となっており、かつ、上述したように吸気弁閉時期を吸気下死点よりも大幅に遅らせた設定となっている。これに対し、リフト作動角減少区間βdownに設けられた出力点β1近傍の設定点β2は、高負荷域で用いられる設定点であり、吸入空気量を確保するように設定点β1よりもバルブリフト量が大きくなっている。また、図9にも示すように、この設定点β2では、始動用の設定点β4に比して、作動角(開弁期間)は同等であるものの、吸気弁閉時期を吸気下死点に近づけて吸入空気量を確保するように、その作動角全体を始動用の設定点β4よりも進角させている。このような作動角全体の遅角・進角をも本実施例では上述した可変動弁機構A単体でのリンクレイアウトの設定などにより実現している。
図11は、本発明の第3実施例を示している。この第3実施例では、各気筒の一対の吸気弁のうち、一方の吸気弁にのみ上記の可変動弁機構Aが適用されており、可変動弁機構Aが適用される吸気弁は上記の揺動カム6により開閉駆動される一方、他方の吸気弁は、駆動軸1に固定されて、この駆動軸1とともに回転する固定カム16によって開閉駆動されるようになっている。このように、一方の吸気弁のみに対して可変動弁機構Aによりリフト・作動角を制御し、残りの吸気弁は駆動フリクションが少ない固定カム16により駆動することで、駆動フリクションの低減が可能となる。
また、固定カム16は、隣接する気筒の可変動弁機構Aの駆動偏心軸部13とジャーナル部17を介して一体的に形成されている。つまりジャーナル部17の両端に、隣接する気筒の固定カム16と駆動偏心軸部13とが一体的に形成されており、この部品が駆動軸1に固定されている。これによって、部品点数が削減され、組付作業性の向上やコスト削減を図ることができる。
次に、本発明の特徴的な構成及びその作用効果について、上記実施例を参照して説明する。但し、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では吸気弁側に本発明を適用しているが、同様に排気弁側に本発明を適用することも可能である。
(1)クランクシャフトにより回転駆動される駆動軸1と、機関弁(吸気弁もしくは排気弁)を開閉作動させる動弁カムとしての揺動カム6と、を制御軸2を含んだリンク機構により連係し、上記のモータ27や油圧アクチュエータなどのアクチュエータにより駆動される制御軸2の回転角度に応じて、機関弁のバルブリフト量と作動角の双方が連続的に変化する可変動弁機構Aを備える。そして、このように制御軸2の回転位置に応じて作動角とバルブリフト量とが一義的に定まる可変動弁機構Aでありながら、同じ作動角でバルブリフト量が異なる少なくとも2つの制御軸の回転角度を含むように、制御軸の回転角度範囲αT、βTが設定されている。例えば上記第1実施例では設定点α1とα3、第2実施例では設定点β2とβ4が、同じ作動角でバルブリフト量の異なるものとなっている。これによって、同じ作動角でありながらバルブリフト量の要求が異なる2つの運転状況に対して適切なリフト特性の設定が可能となり、幅広い運転領域で適切なリフト特性の設定を行うことができるようになる。
(2)また、第1実施例を参照して、同じ作動角となる制御軸の2つの回転角度α1,α3のうち、一方α3を機関回転数が低い低回転時に使用するとともに他方α1を機関回転数が高い高回転時に使用し、低回転時に使用する所定の低回転時制御軸角度の設定α3では、高回転時に使用する所定の高回転時制御軸角度の設定α1に比して、バルブリフト量を小さくしている。
(3)機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定α4,β4では、高負荷側で使用する所定の出力用制御軸角度の設定α1,β1に比して、作動角が大きくバルブリフト量が小さい設定となっている。これによって、例えば上記第1実施例のように吸気遅閉じタイプのリフト設定を用いる場合に、始動時の設定α4では、作動角を最大として、吸気弁閉時期を下死点よりも大幅に遅らせることで、所望のデコンプ作用を得つつ、バルブリフト量を小さいものとして始動フリクションの低減を図ることができるとともに、出力点α1においては、作動角を始動時設定α4よりも小さくして、吸気弁閉時期を下死点側へ進角させることで吸気充填効率を高めつつ、バルブリフト量を始動時設定α4よりも大きくして、吸入空気量を十分に確保することが可能となる。
なお、この第2実施例においては、図9に示すように、出力点の設定β1では始動時設定β4に比して作動角そのものは小さくなっているが、作動角の中心角を始動時設定β4よりも大幅に進角させて、作動角全体を進角側にシフトさせることで、吸気弁閉時期を吸気下死点側へ進角させているために、始動時設定β4に比して吸入空気量は大幅に増加するものとなっている。
(4)機関始動時に使用する始動用制御軸角度α4,β4が、制御軸2の回転角度範囲αT,βTの一端に設定されている。これによって、例えば第1実施例のように機関停止状態ではバルブスプリング反力等によって制御軸2の回転位置が回転角度範囲αTの一端に位置する始動用制御軸角度α4となるものであれば、機関始動時に制御軸を敢えて駆動することなく機関始動を開始することができる。特に、上述した可変動弁機構Aにおいては、偏心軸部や連結ピンなどの面接触部分が多いために、潤滑油膜の形成されていない停止状態で制御軸を駆動することが極めて困難であり、制御軸を駆動することなく始動可能であることが特に有効である。
(5)上述したように同じ作動角でありながらバルブリフト量の異なる2つの制御軸回転角度を得るための具体的な構成として、制御軸2が所定方向Y1,Y2へ回転するに従って、作動角とバルブリフト量の双方が減少するリフト作動角減少区間αdown,βdownと、作動角とバルブリフト量の双方が増加するリフト作動角増加区間αup,βupとが存在するように、制御軸の回転角度範囲αT,βTが設定されている。これによって、図4の設定点α1,α3や図8の設定点β2,β4のように、リフト作動角減少区間とリフト作動角増加区間とで作動角が重複する範囲内であれば、同じ作動角でありながらバルブリフト量の異なる2つの設定点を設けることが可能となる。
(6)第1実施例においては、可変動弁機構Aが吸気弁側に適用され、機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定α4では、吸気弁の閉時期が吸気下死点よりも大幅に遅角しており、いわゆるデコンプ作用を利用した吸気遅閉じのタイプのリフト特性を用いている。この場合、始動用制御軸角度α4から制御軸2が所定方向Y1に回転するにしたがって、リフト作動角減少区間αdownとリフト作動角増加区間αupがこの順に表れるように設定されている。
これによって、上述したようにリフト作動角減少区間αdownにおいては、主に負荷の増加に応じて作動角を減少させていくことで、吸気弁閉時期を下死点に近づけて、実質的な吸入空気量を増加させていき、また、高負荷域ではリフト作動角増加区間αupへと移行し、回転数の増加に応じてバルブリフト量と作動角を増加させていくことで、速い流速を利用した吸気充填効率の向上による出力向上を図ることができる。
(7)第2実施例においては、可変動弁機構Aが吸気弁側に適用され、機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定β4では、吸気弁の閉時期が吸気下死点よりも大幅に遅角した吸気遅閉じタイプのリフト特性を用いている。この場合、始動用制御軸角度β4から制御軸2が回転するに従って、リフト作動角増加区間βupとリフト作動角減少区間βdownとがこの順に表れるように設定されている。この場合、機関始動からアイドル運転へ移行するまではリフト作動角増加区間βupを使用し、アイドル運転の設定β3において、バルブリフト量と作動角とが最大となり、アイドル運転から機関回転数が上昇するに従って、図8の矢印Y2’に示すように、リフト作動角減少区間βdownに沿ってリフト・作動角を減少させていき、制御軸の回転角度範囲の端点である中回転用の設定点β0を超えて高回転域まで回転数が上昇すると、制御軸を所定方向Y2とは逆方向に回動させることで、リフト作動角減少区間βdownに沿ってリフト・作動角を上昇させていく。これにより幅広い運転領域にわたって適切なバルブリフト特性の設定を行うことができる。
上記の可変動弁機構Aは、制御軸2の回転に伴って、作動角やバルブリフト量が増減するのみならず、図5及び図9にも示すように、作動角の中心角が遅進するように設定されている。これによって、別途可変バルブタイミング機構などを用いることのない簡素な構成で、適切な吸気弁の開時期及び閉時期の設定が可能となる。例えば上記実施例では、始動時の設定α4,β4では、出力点の設定α1,β1に比して、作動角の中心角の位相を大幅に遅角させており、これによって、第1実施例では機関始動時には吸気弁閉時期を下死点よりも大幅に遅らせて所期のデコンプ作用を得つつ、出力点では吸気弁閉時期を下死点側へ進角させて吸入空気量を確保することができ、同様に、第2実施例では機関始動時には吸気弁閉時期を下死点よりも大幅に遅らせて吸入空気量を抑制しつつ、出力点では作動角を相対的に進角させて吸気弁閉時期を下死点側へ進角させて、吸入空気量を確保することができる。
(8)制御軸の角度変化に対して作動角とバルブリフト量の少なくとも一方の増加と減少とが反転する折り返し点の制御軸角度の設定α2,β3では、少なくとも内燃機関を搭載する車両が自走可能な所定の要求吸入空気量を確保し得る作動角及びバルブリフト量に設定されている。これによって、何らかの異常や故障により可変動弁機構Aが作動不能となるフェール時に、折り返し点α2,β3で制御軸2が留まるようなことがあっても、内燃機関が自走不能となることがない。特に、上記第1実施例においては、折り返し点α2でのバルブリフト量と作動角が最も小さくなっており、フェール時にはバルブスプリング反力などにより折り返し点α2で制御軸が留まる可能性が高いものの、この折り返し点α2における作動角が180度以上あることから、スロットルによる吸入空気量の調整によってある程度の出力が得られる運転を継続することが可能である。第2実施例においては、折り返し点β3が最大リフト・最大作動角の付近となっているために、フェール時に折り返し点β3で制御軸が留まるおそれはほとんどない。
(9)同様に、制御軸2の回転角度範囲αT,βTの両端における制御軸角度の設定α1,α4,β0,β4では、少なくとも内燃機関を搭載する車両が自走可能な所定の要求吸入空気量を確保し得る作動角及びバルブリフト量に設定されているために、フェール時に自走不能に陥ることがない。
(10)上述したようなリフト特性は、上記の可変動弁機構Aにより実現することが可能である。より具体的には、制御軸2を所定の回転方向に変化させたときに、駆動軸1の中心1aから制御偏心軸部の中心7aまでの距離であるL0長さが増加と減少とで反転する折り返し点と、駆動軸1の中心1aに対する制御偏心軸部の中心7aの移動方向が反転する折り返し点と、の少なくとも一方を含むように、制御軸2の回転角度範囲を設定することで、折り返し点を挟んでリフト作動角減少区間とリフト作動角減少区間とが存在するリフト特性を実現することができる。
1…駆動軸
2…制御軸
3…可変動弁用ロッカーアーム
4…第1リンク
5…第2リンク
6…揺動カム(動弁カム)
7…制御偏心軸部
8…第1アーム
9…第2アーム
13…駆動偏心軸部
27…モータ(アクチュエータ)

Claims (11)

  1. クランクシャフトにより回転駆動される駆動軸と、機関弁を開閉作動させる動弁カムと、を制御軸を含んだリンク機構により連係し、アクチュエータにより駆動される制御軸の回転角度に応じて、機関弁のバルブリフト量と作動角の双方が連続的に変化する可変動弁機構を備え、
    同じ作動角でありながらバルブリフト量が異なる少なくとも2つの制御軸の回転角度を含むように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 同じ作動角となる上記制御軸の2つの回転角度のうち、一方を機関回転数が低い低回転時に使用するとともに他方を機関回転数が高い高回転時に使用し、低回転時に使用する所定の低回転時制御軸角度の設定では、高回転時に使用する所定の高回転時制御軸角度の設定に比して、バルブリフト量が小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定では、高負荷側で使用する所定の出力用制御軸角度の設定に比して、作動角が大きくバルブリフト量が小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 機関始動時に使用する始動用制御軸角度が、上記制御軸の回転角度範囲の一端に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 上記制御軸が所定方向へ回転するに従って、作動角とバルブリフト量の双方が減少するリフト作動角減少区間と、作動角とバルブリフト量の双方が増加するリフト作動角増加区間と、が存在するように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 上記可変動弁機構が吸気弁側に適用され、
    機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定では、吸気弁の閉時期が吸気下死点よりも遅角しており、
    この始動用制御軸角度から制御軸が回転するにしたがって、上記リフト作動角減少区間と上記リフト作動角増加区間がこの順に表れるように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  7. 上記可変動弁機構が吸気弁側に適用され、
    機関始動時に使用する始動用制御軸角度の設定では、吸気弁の閉時期が吸気下死点よりも遅角しており、
    この始動用制御軸角度から制御軸が回転するに従って、上記リフト作動角増加区間と上記リフト作動角減少区間とがこの順に表れるように設定されていることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  8. 上記制御軸の角度変化に対して作動角とバルブリフト量の少なくとも一方の増加と減少とが反転する折り返し点の制御軸角度の設定では、少なくとも内燃機関を搭載した車両が自走可能な所定の要求吸入空気量を確保し得る作動角及びバルブリフト量に設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  9. 上記制御軸の回転角度範囲の両端における制御軸角度の設定では、少なくとも内燃機関を搭載した車両が自走可能な所定の要求吸入空気量を確保し得る作動角及びバルブリフト量に設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  10. 上記動弁カムが駆動軸に揺動自在に支持された揺動カムであり、
    上記可変動弁機構が、
    上記駆動軸に偏心して設けられた駆動偏心軸部と、
    上記制御軸に偏心して設けられた制御偏心軸部と、
    上記制御偏心軸部に揺動自在に支持されるロッカーアームと、
    上記ロッカーアームの第1アームと上記駆動偏心軸部とを連係する第1リンクと、
    上記ロッカーアームの第2アームと上記揺動カムとを連係する第2リンクと、を有し、
    上記制御軸を所定の回転方向に変化させたときに、上記駆動軸の中心から制御偏心軸部の中心までの距離が増加と減少とで反転する折り返し点を含むように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  11. クランクシャフトにより回転駆動される駆動軸と、機関弁を開閉作動させる動弁カムと、を制御軸を含んだリンク機構により連係し、アクチュエータにより駆動される制御軸の回転角度に応じて、機関弁のバルブリフト量と作動角の双方が連続的に変化する可変動弁機構を備え、
    上記制御軸が所定方向へ回転するに従って、作動角とバルブリフト量の双方が減少するリフト作動角減少区間と、作動角とバルブリフト量の双方が増加するリフト作動角増加区間と、が存在するように、上記制御軸の回転角度範囲が設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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