JP2011256796A - Pm量検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、内燃機関の排気中のPM量をより高精度で検出することを目的とする。
【解決手段】排気通路を流れる排気の一部がその内部に取り込まれるセンサケース内にPMセンサが設置されている。そして、排気通路を流れる排気の熱及びケース用ヒータによってセンサケースの壁面の一部を加熱することでセンサケース内に温度差を生じさせ、該温度差によって生じる熱泳動効果によってセンサケース内の排気中のPMをPMセンサに誘導する。このときに、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりもケース用ヒータの出力を高くする。
【選択図】図5
【解決手段】排気通路を流れる排気の一部がその内部に取り込まれるセンサケース内にPMセンサが設置されている。そして、排気通路を流れる排気の熱及びケース用ヒータによってセンサケースの壁面の一部を加熱することでセンサケース内に温度差を生じさせ、該温度差によって生じる熱泳動効果によってセンサケース内の排気中のPMをPMセンサに誘導する。このときに、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりもケース用ヒータの出力を高くする。
【選択図】図5
Description
本発明は、内燃機関の排気中の粒子状物質(Particulate Matter:以下、PMと称する)の量を検出するPM量検出システムに関する。
内燃機関の排気中のPM量をPMセンサによって検出する技術が知られている。特許文献1には、少なくとも二つの電極を備えたPMセンサ(微粒子センサ)が開示されている。このPMセンサは、電極間の交流インピーダンス等の電気的特性の計測データからPMセンサにおける微粒子堆積量を検知する。また、特許文献1には、ガス流路に垂直な断面の一部またはガス流路とは異なる第2の流路上でPMを捕集する微粒子捕集手段にPMセンサを設置する技術が記載されている。
特許文献2には、ヒータ、温度センサ、及び酸化触媒等から構成されるPMセンサが開示されている。このPMセンサは、ヒータを作動させることで、酸化触媒に堆積しているPMを燃焼させ、このときの温度センサの出力に基づいてPMの堆積量を推定する。
内燃機関の排気中のPM量を検出するために、センサ自身に堆積したPM量に対応する信号を出力するPMセンサを用いる場合がある。このようなPMセンサは一般に排気通路内に設置される。排気通路内に設置されたPMセンサには排気中のPMが付着する。そして、PMセンサにおいて、付着したPMが徐々に堆積する。このPM堆積量の増加に応じてPMセンサの出力値が変化する。
PMセンサには、PMセンサに衝突したPMが該PMセンサに付着し堆積する。しかしながら、排気中には、PMセンサに衝突しないPM、或いは、PMセンサに衝突しても該PMセンサに付着しないPMが存在する。また、排気の流速が上昇するとPMの流量も増加する。PMの流量が増加すると、PMセンサに付着するPM量自体は増加するが、PMセンサにおけるPM捕集率(即ち、PMの流量に対するPMセンサに付着するPM量の比率)が低下する傾向がある。これらのことに起因して、PMセンサにおけるPM捕集率が不安定なものとなると、PMセンサの出力値に基づいて排気中のPM量を正確に検出することが困難となる虞がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、内燃機関の排気中のPM量をより高精度で検出することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明では、排気通路を流れる排気の一部がその内部に取り込まれるセンサケース内にPMセンサが設置されている。センサケース内では、排気の流速が低減されると共に、排気通路を流れる排気によって壁面の一部が加熱されることで温度差が生じる。これによっ
て生じる熱泳動効果によってセンサケース内の排気中のPMがPMセンサに誘導される。さらに、センサケースの壁面の一部を加熱するケース用ヒータが設けられており、排気通路を流れる排気の温度に基づいて該ケース用ヒータの出力が制御される。
て生じる熱泳動効果によってセンサケース内の排気中のPMがPMセンサに誘導される。さらに、センサケースの壁面の一部を加熱するケース用ヒータが設けられており、排気通路を流れる排気の温度に基づいて該ケース用ヒータの出力が制御される。
より詳しくは、本発明に係るPM量検出システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の粒子状物質量を検出するPM量検出システムであって、
自身に堆積した粒子状物質量に対応する信号を出力するPMセンサと、
前記PMセンサが内部に設置され且つ排気通路を流れる排気の一部が取り込まれるセンサケースであって、その内部における排気の流速が粒子状物質の熱泳動が可能な程度に低減され、且つ、その内部において、粒子状物質が熱泳動によって前記PMセンサに誘導されるような温度差が、排気通路を流れる排気によって壁面の少なくとも一部が加熱されることで生じる構成を有するセンサケースと、
前記センサケースの壁面における、排気通路を流れる排気によって加熱される部分の少なくとも一部をさらに加熱するケース用ヒータと、
前記PMセンサに排気中の粒子状物質を捕集させる時において、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりも前記ケース用ヒータの出力を高くするケース用ヒータ制御手段と、
を備えている。
内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の粒子状物質量を検出するPM量検出システムであって、
自身に堆積した粒子状物質量に対応する信号を出力するPMセンサと、
前記PMセンサが内部に設置され且つ排気通路を流れる排気の一部が取り込まれるセンサケースであって、その内部における排気の流速が粒子状物質の熱泳動が可能な程度に低減され、且つ、その内部において、粒子状物質が熱泳動によって前記PMセンサに誘導されるような温度差が、排気通路を流れる排気によって壁面の少なくとも一部が加熱されることで生じる構成を有するセンサケースと、
前記センサケースの壁面における、排気通路を流れる排気によって加熱される部分の少なくとも一部をさらに加熱するケース用ヒータと、
前記PMセンサに排気中の粒子状物質を捕集させる時において、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりも前記ケース用ヒータの出力を高くするケース用ヒータ制御手段と、
を備えている。
本発明では、センサケース内における排気の流速が低減される。また、排気通路を流れる排気によってセンサケースの壁面が加熱されることで、該壁面付近の温度がPMセンサの温度よりも高くなる。その結果、熱泳動効果によってセンサケース内の排気に含まれるPMがPMセンサに誘導される。
さらに、本発明に係るPM量検出システムでは、PMセンサに排気中の粒子状物質を捕集させる時において、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりもケース用ヒータの出力を高くする。これにより、排気通路を流れる排気の温度が低下しても、センサケース内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することができる。
従って、本発明によれば、排気通路内における排気の流速及び温度に関わらず、PMセンサにおけるPM捕集率を安定して高く維持することができる。その結果、PMセンサの出力値に基づいて排気中のPM量をより高精度で検出することが可能となる。また、センサケースの壁面をケース用ヒータによって過剰に加熱することも抑制することもできる。
本発明において、排気通路を流れる排気の温度が所定温度以上のときは、ケース用ヒータ制御手段がケース用ヒータの作動を停止してもよい。ここで、所定温度は、センサケースにおける排気通路内に位置する部分の壁面を排気通路を流れる排気の熱のみによって加熱することで、センサケース内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することが可能な排気の温度の閾値であってもよい。これによれば、ケース用ヒータによる過剰な加熱を抑制することができる。
本発明に係るPM量検出システムは、センサ用ヒータをさらに備えてもよい。センサ用ヒータは、PMセンサに堆積したPMを除去する時にPMセンサを加熱する。この場合、センサ用ヒータを作動させる時は、ケース用ヒータ制御手段が、ケース用ヒータの作動を停止させてもよい。これによれば、不要なケース用ヒータの作動を抑制することができる。
本発明に係るPM量検出システムにおいては、センサケースが、その一部が排気通路内
に位置し、他の一部が排気通路の外部に位置するように設置されていてもよい。この場合、PMセンサは、センサケース内における排気通路の外部に位置する部分、又はセンサケース内における排気通路内に位置する部分であって排気通路の壁面の位置付近に設置される。このような構成によれば、センサケースの排気通路内に位置する部分の壁面が、排気通路を流れる排気によって加熱される。その結果、センサケースの内部において、PMが熱泳動によってPMセンサに誘導されるような温度差が生じる。このような構成の場合、ケース用ヒータは、センサケースにおける排気通路内に位置する部分の壁面を加熱する。
に位置し、他の一部が排気通路の外部に位置するように設置されていてもよい。この場合、PMセンサは、センサケース内における排気通路の外部に位置する部分、又はセンサケース内における排気通路内に位置する部分であって排気通路の壁面の位置付近に設置される。このような構成によれば、センサケースの排気通路内に位置する部分の壁面が、排気通路を流れる排気によって加熱される。その結果、センサケースの内部において、PMが熱泳動によってPMセンサに誘導されるような温度差が生じる。このような構成の場合、ケース用ヒータは、センサケースにおける排気通路内に位置する部分の壁面を加熱する。
上記構成の場合、センサケースにおける排気通路内に位置する部分の一方向にのみ排気の出入口が形成されてもよい。これによれば、該排気の出入口を通じてセンサケース内に排気通路の排気が取り込まれるが、該センサケース内における排気の流速は低減される。その結果、センサケース内の排気に含まれるPMが熱泳動することが可能となる。
本発明に係るPM量検出システムにおいては、センサケースが、排気通路の外部に排気通路に接するように設置されてもよい。この場合、センサケースと排気通路とが接している部分の壁面に排気の出入口が形成される。このような構成では、センサケースにおける排気通路に接している壁面が、排気通路を流れる排気によって加熱される。その結果、センサケースの内部において、上記と同様の温度差が生じる。また、上記と同様、センサケース内における排気の流速が低減される。このような構成では、ケース用ヒータは、センサケースにおける排気通路と接している壁面を加熱する。
上記構成の場合、排気の出入口に、排気の流通を阻害する阻害部を設けてもよい。これによれば、センサケース内における排気の流速をより低減させることができる。
本発明に係るPM量検出システムにおいては、センサケースが、排気通路の内部に設置されてもよい。この場合、センサケースにおける、排気通路を流れる排気の流れに沿って上流側の壁面に排気の入口が形成され、下流側の壁面に排気の出口が形成される。そして、排気の出口の流路面積を排気の入口よりも小さくする。このような構成では、排気通路を流れる排気による加熱量は、センサケースの下流側の壁面に比べて上流側の壁面の方が大きい。従って、センサケースの内部において、上記と同様の温度差が生じる。また、上記と同様、センサケース内における排気の流速が低減される。このような構成では、ケース用ヒータは、センサケースにおける、排気通路を流れる排気の流れに沿って上流側の壁面を加熱する。
上記構成の場合、センサケースの排気の入口への排気の流入を阻害するを設けてもよい。これによれば、センサケース内における排気の流速をより低減させることができる。
本発明によれば、PMセンサによって内燃機関の排気中のPM量をより高精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
本発明の実施例1について図1〜5に基づいて説明する。ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンの排気に含まれるPM量を検出するために本発明を適用した場合について説明する。尚、本発明に係る内燃機関はディーセルエンジンに限られるものではなく、例えばガソリンエンジンでもよい。
本発明の実施例1について図1〜5に基づいて説明する。ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンの排気に含まれるPM量を検出するために本発明を適用した場合について説明する。尚、本発明に係る内燃機関はディーセルエンジンに限られるものではなく、例えばガソリンエンジンでもよい。
[内燃機関の吸排気系の概略構成]
図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。内燃機関1には吸気通路12及び排気通路2が接続されている。吸気通路12には、内燃機関1の吸入空気量を検出するエアフローメータ13が設けられている。
図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。内燃機関1には吸気通路12及び排気通路2が接続されている。吸気通路12には、内燃機関1の吸入空気量を検出するエアフローメータ13が設けられている。
排気通路2には、排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタ(以下、DPFと称する)3が設けられている。排気通路2におけるDPF3より上流側には酸化触媒4が設けられている。排気通路2におけるDPF3よりも下流側の排気通路2には、該排気通路2を流れる排気の温度を検出する排気温度センサ5及び排気中のPM量を検出するためのPM量検出装置6が設けられている。PM量検出装置6はPMセンサ7、センサケース8、センサ用ヒータ9、及びケース用ヒータ11を備えている。PM量検出装置6の詳細については後述する。
内燃機関1には電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。該ECU10は内燃機関1の運転状態等を制御するユニットである。ECU10には、エアフローメータ13、排気温度センサ5、PMセンサ7、及び冷却水温センサ14が電気的に接続されている。冷却水温センサ14は、内燃機関1の冷却水の温度を検出する。また、ECU10には、これらの他、クランクポジションセンサ及びアクセル開度センサ(図示略)等の各種
センサが電気的に接続されている。
センサが電気的に接続されている。
本実施例においては、所定の条件が成立したときに、DPF3に堆積したPMを酸化させて除去するフィルタ再生処理が行なわれる。フィルタ再生処理においては、堆積したPMを酸化させることが可能な目標温度までDPF3を昇温させる。DPF3を昇温させる方法としては、内燃機関1において副燃料噴射を行なうことで酸化触媒4に燃料を供給し、酸化触媒4における燃料の酸化によって生じる酸化熱を用いてDPF3に流入する排気を昇温させる方法等がある。フィルタ再生処理の実行時においては、DPF3の温度が排気温度センサ5の検出値に基づいて推定される。
また、DPF3においては、熱劣化や経時劣化により破損又は溶損等の異常が生じる場合がある。DPF3においてこのような異常が生じると、DPF3に捕集されずに、その下流側に流出するPMの量が増加する。そこで、本実施例では、PM量検出装置6によって検出される排気中のPM量に基づいてDPF3の異常検出を実施する。そのため、DPF3の異常を正確に検出するためには、PM量検出装置6によって排気中のPM量を高精度で検出する必要がある。
[PM量検出装置の概略構成]
図2は、PMセンサ7の概略構成を示す図である。図2に示すように、PMセンサ7は一対の電極7a,7bを備えている。図3は、PMセンサ7におけるPM堆積量、PMセンサ7の電極7a,7b間の電気抵抗及びPMセンサ7の出力値の関係を示すグラフである。図3において、横軸はPMセンサ7におけるPM堆積量を表しており、下段縦軸はPMセンサ7の電極7a,7b間の電気抵抗を表しており、上段縦軸はPMセンサ7の出力値を表している。
図2は、PMセンサ7の概略構成を示す図である。図2に示すように、PMセンサ7は一対の電極7a,7bを備えている。図3は、PMセンサ7におけるPM堆積量、PMセンサ7の電極7a,7b間の電気抵抗及びPMセンサ7の出力値の関係を示すグラフである。図3において、横軸はPMセンサ7におけるPM堆積量を表しており、下段縦軸はPMセンサ7の電極7a,7b間の電気抵抗を表しており、上段縦軸はPMセンサ7の出力値を表している。
PMセンサ7には排気中のPMが付着し、電極7a,7b間に該PMが堆積する。図3に示すように、PMセンサ7におけるPM堆積量が増加するにつれて、電極7a,7b間の電気抵抗が低下する。そして、電極7a,7b間の電気抵抗が低下するにつれて、PMセンサ7の出力値が増加する。そのため、該PMセンサ7の出力値は、PM流量の積算値に対応した値となる。また、該PMセンサ7の出力値を微分することでPM流量を算出することもできる。
PMセンサ7にはセンサ用ヒータ9が設けられている。PMセンサ7にPMが過剰に堆積すると、その出力値に基づいて排気中のPM量を正確に検出することが困難となる。そこで、PMセンサ7におけるPM堆積量がある程度の量に達すると、センサ用ヒータ9によってPMセンサ7を加熱することで、該PMセンサ7に堆積したPMを酸化させて除去する。センサ用ヒータ9は、電気ヒータであって、ECU10に電気的に接続されており、ECU10によってその作動が制御される。また、センサ用ヒータ9には、バッテリ(図示略)から電力が供給される。
尚、本実施例に係るPMセンサ7は、上記のような構成に限られるものではない。PMセンサ7としては、センサ自身に堆積したPM量に対応する信号を出力するものであれば、公知のどのようなPMセンサを用いてもよい。例えば、PMセンサを電気ヒータによって加熱することで該PMセンサに堆積したPMを燃焼させて除去した時におけるPMセンサの温度上昇量に基づいて、該PMセンサ自身に堆積したPM量を推定するものであってもよい。
本実施例においては、上記のようなPMセンサ7がセンサケース8内に設置されている。ここで、センサケース8は、図1に示すように、その一部が排気通路2内に位置し、他の一部が排気通路2の外部に位置するように設置されている。そして、センサケース8に
おける排気通路2内に位置する部分の下流側端部に排気の出入口8aが形成されている。排気通路2を流れる排気の一部が該出入口8aからセンサケース8内に流入する。また、一旦センサケース8内に流入した排気が該出入口8aから排気通路2内に流出する(図1において、矢印は排気の流れを表している)。本実施例に係るセンサケース8の排気の入口及び出口は該出入口8aのみである。尚、排気通路2内を流れる排気は脈動しているため、排気の出入口8aがセンサケース8の下流側端部形成されていても、排気は排気通路2とセンサケース8との間を出入りすることができる。
おける排気通路2内に位置する部分の下流側端部に排気の出入口8aが形成されている。排気通路2を流れる排気の一部が該出入口8aからセンサケース8内に流入する。また、一旦センサケース8内に流入した排気が該出入口8aから排気通路2内に流出する(図1において、矢印は排気の流れを表している)。本実施例に係るセンサケース8の排気の入口及び出口は該出入口8aのみである。尚、排気通路2内を流れる排気は脈動しているため、排気の出入口8aがセンサケース8の下流側端部形成されていても、排気は排気通路2とセンサケース8との間を出入りすることができる。
図1に示すように、PMセンサ7は、センサケース8内における排気通路2の外部に位置する部分(即ち、図1における、センサケース8内の破線より上の部分)に配置されている。また、センサケース8内においては、PMセンサ7が、その軸方向が排気通路2の軸方向と略平行となるような状態(即ち、図1における横方向に倒れた状態)で設置されている。
さらに、センサケース8内には、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の内壁面を加熱するケース用ヒータ11が設けられている。センサケース8内においては、PMセンサ7とケース用ヒータ11との軸方向が互いに略平行となるような状態で両者が設置されている。ケース用ヒータ11は、電気ヒータであって、ECU10に電気的に接続されており、ECU10によってその作動が制御される。また、ケース用ヒータ11には、バッテリ(図示略)から電力が供給される。
[PMの熱泳動]
本実施例に係るPM量検出装置6では、センサケース8において排気の出入口8aはその下流側端部にのみ形成されている。これによれば、センサケース8内における排気の流速を排気通路2内における排気の流速に比べて非常に小さくすることができる。また、排気通路2内における排気の流速が上昇した場合であっても、センサケース8内における排気の流速の上昇を抑えることができる。つまり、このようなセンサケース8の構成によれば、センサケース8内における排気の流速を、後述するPMの熱泳動が可能な程度に低下させることができる。
本実施例に係るPM量検出装置6では、センサケース8において排気の出入口8aはその下流側端部にのみ形成されている。これによれば、センサケース8内における排気の流速を排気通路2内における排気の流速に比べて非常に小さくすることができる。また、排気通路2内における排気の流速が上昇した場合であっても、センサケース8内における排気の流速の上昇を抑えることができる。つまり、このようなセンサケース8の構成によれば、センサケース8内における排気の流速を、後述するPMの熱泳動が可能な程度に低下させることができる。
また、センサケース8において排気の出入口を一方向にのみ形成することで、PMセンサ7に衝突することなく単にセンサケース8内を通過するのみとなるPMの流れを抑制することができる。また、該出入口をセンサケース8の下流側端部に形成することで、センサケース8内に存在するPMが排気通路2内における排気の主流の圧力の影響を受け難くなる。そのため、後述するPMの熱泳動がより容易となる。
本実施例に係るPM量検出装置6においては、上述したように、PMセンサ7がセンサケース8内における排気通路2の外部に位置するように設置されている。センサケース8の排気通路2の外部に位置する部分は外気によって冷却される。そのため、PMセンサ7をこのような位置に配置することで、PMセンサ7の温度上昇が抑制される。一方、センサケース8の排気通路2内に位置する部分は、その外壁面が排気通路2を流れる排気によって加熱され、その内壁面がケース用ヒータ11によって加熱される。
これらによって、PMセンサ7の温度が、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度よりも低くなる。センサケース8内の排気の流速が十分に低下した状態で、このような温度差が生じると、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の内壁面とPMセンサ7との間に存在する排気中のPMが熱泳動によってPMセンサ7に誘導される。
尚、センサケース8内において、PMセンサ7は、必ずしも排気通路2の外部に位置する必要はない。センサケース8内における排気通路2内に位置する部分であっても、排気
通路2の壁面の位置に近い位置にPMセンサ7を設置すれば、PMセンサ7の温度上昇を抑制することができる。
通路2の壁面の位置に近い位置にPMセンサ7を設置すれば、PMセンサ7の温度上昇を抑制することができる。
また、センサケース8においては、排気通路2の内部に位置する部分の側壁面(以下、内部側壁面と称する)と排気通路2の外部に位置する部分の側壁面(以下、外部側壁面と称する)との間にも温度差が生じる。つまり、内部側壁面の温度よりも外部側壁面の温度の方が低くなる。センサケース8内の排気の流速が十分に低下した状態で、このような温度差が生じると、熱泳動によって内部側壁面側から外部側壁面側に向かうPMの移動も生じる。このとき、PMセンサ7は、その軸が両壁面に沿うように設置されている(即ち、内部側壁面と外部側壁面とがPMセンサ7を挟んで対向している)ため、該PMの移動経路上に位置することになる。従って、このように移動するPMもPMセンサ7に誘導されることになる。
本実施例に係るPM量検出装置6によれば、上記のようにセンサケース8内において温度差を生じさせることで、熱泳動効果によってセンサケース8内の排気に含まれるPMをPMセンサ7に誘導することができる。それによって、PMセンサ7へのPMの付着を促進させることができる。つまり、PMセンサ7におけるPM捕集率を向上させることができる。
[ヒータ制御]
ここで、本実施例に係るケース用ヒータの制御について図4及び5に基づいて説明する。上述したように、センサケース8の排気通路2内に位置する部分は、その外壁面が排気通路2を流れる排気(以下、通路内排気と称する)によって加熱され、その内壁面がケース用ヒータ11によって加熱される。
ここで、本実施例に係るケース用ヒータの制御について図4及び5に基づいて説明する。上述したように、センサケース8の排気通路2内に位置する部分は、その外壁面が排気通路2を流れる排気(以下、通路内排気と称する)によって加熱され、その内壁面がケース用ヒータ11によって加熱される。
このとき、通路内排気の温度が変化すれば、その外壁面への加熱量も変化する。つまり、通路内排気の温度が低下すれば、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の外壁面への排気による加熱量は小さくなる。この場合、ケース用ヒータ11の出力を一定とすると、センサケース8の排気通路2内に位置する部分と、PMセンサ7又はセンサケース8の排気通路2の外部に位置する部分との間の温度差が減少する。該温度差が減少すると、センサケース8内におけるPMの熱泳動効果が小さくなる。その結果、PMセンサ7におけるPM捕集率が低下する虞がある。
また、通路内排気の温度が上昇すれば、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の外壁面への排気による加熱量は大きくなる。この場合、ケース用ヒータ11の出力を一定とすると、センサケース8の排気通路2内に位置する部分を過剰に加熱する虞がある。
そこで、本実施例においては、通路内排気の温度に基づいてケース用ヒータ11に供給する電力量を調整し、その出力を制御する。図4は、本実施例に係る、通路内排気の温度Tgとケース用ヒータ11への供給電力量khとの関係を示す図である。図4において、縦軸はケース用ヒータ11への供給電力量khを表しており、横軸は通路内排気の温度Tgを表している。
本実施例では、図4に示すように、通路内排気の温度Tgが低いほどケース用ヒータ11への供給電力量khを大きくする。即ち、通路内排気の温度Tgが低いほどケース用ヒータ11の出力を高くする。換言すれば、通路内排気の温度Tgが高いほどケース用ヒータ11への供給電力量khを小さくする。即ち、通路内排気の温度Tgが高いほどケース用ヒータ11の出力を低くする。そして、通路内排気の温度Tgが所定温度Tg0以上のときは、ケース用ヒータ11への供給電力量khを零にし、ケース用ヒータ11の作動を停止させる。
ここで、所定温度Tg0は、センサケース8における排気通路2内に位置する部分の壁面を排気通路2を流れる排気の熱のみによって加熱することで、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することが可能な排気の温度の閾値である。このような所定温度Tg0は、実験等に基づいて予め求めることができる。
上記制御によれば、通路内排気の温度が低下した場合であっても、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することができる。従って、通路内排気の流速及び温度に関わらず、PMセンサ7におけるPM捕集率を安定して高く維持することができる。その結果、PMセンサ7の出力値に基づいて排気中のPM量をより高精度で検出することが可能となる。また、通路内排気の温度が上昇した場合であっても、センサケース8における排気通路2内に位置する部分をケース用ヒータ11によって過剰に加熱することも抑制することもできる。
[ヒータ制御フロー]
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。
本フローでは、先ずステップS101において、PMセンサ7に排気中のPMを捕集させる条件であるPM捕集条件が成立しているか否かが判別される。ここで、PM捕集条件とは、排気中のPM量の検出を実行する条件、即ちDPF3に異常が生じたか否かの判別を実行する条件である。
ステップS101においてPM捕集条件が成立していると判定された場合、排気温度センサ5によって検出された通路内排気の温度Tgが読み込まれる。次に、ステップS103において、通路内排気の温度Tgが所定温度Tg0より低いか否かが判別される。
ステップS103において否定判定された場合、即ち、通路内排気の温度Tgが所定温度Tg0以上の場合、次にステップS106において、ケース用ヒータ11への電力供給がカットされ、ケース用ヒータ11の作動が停止される。一方、ステップS103において肯定判定された場合、次にステップS104の処理が実行される。
ステップS104においては、通路内排気の温度Tgに基づいてケース用ヒータ11への目標供給電力量khtが算出される。ECU10には、図4に示すような、通路内排気の温度Tgとケース用ヒータ11への供給電力量khとの関係がマップとして予め記憶されている。ステップS104においては、該マップに通路内排気の温度Tgを代入することで、ケース用ヒータ11への目標供給電力量khtが算出される。
次に、ステップS105において、ケース用ヒータ11の出力制御が実行される。つまり、ケース用ヒータ11への供給電力量が、ステップS104で算出された目標供給電力量khtに調整される。
尚、本実施例においては、上記フローにおけるステップS104〜S106を実行するECU10が、本発明に係るケース用ヒータ制御手段に相当する。
本実施例においては、エアフローメータ13によって検出される内燃機関1の吸入空気量に基づいて通路内排気の温度を推定してもよい。そして、その推定値に基づいて、ケース用ヒータ11への目標供給電力量khtを算出してもよい。
[変形例]
本実施例の変形例に係るPM量検出装置の概略構成について図6〜10に基づいて説明する。尚、図6〜10において、矢印は通路内排気の流れを表している。
本実施例の変形例に係るPM量検出装置の概略構成について図6〜10に基づいて説明する。尚、図6〜10において、矢印は通路内排気の流れを表している。
図6〜8に示す変形例においては、センサケース8が排気通路2の外部に設けられている。そして、センサケース8の排気通路2側の壁面が排気通路2と接している。該排気通路2と接している壁面に排気の出入口8bが形成されている。さらに、該壁面をケース用ヒータ11によって加熱することが可能となっている。
図6〜8に示すような構成においては、センサケース8における排気の出入口8bが、通路内排気の流れ方向と略直交する方向に形成されている。そのため、センサケース8内における排気の流れは、通路内排気の流れの影響を受け難い。そのため、このような構成によっても、センサケース8内における排気の流速をPMの熱泳動が可能な程度に低下させることができる。
また、センサケース8の排気通路2側の壁面が通路内排気によって加熱される。その結果、該壁面の温度が、PMセンサ7の温度及びセンサケース8の排気通路2側とは反対側の壁面の温度よりも高くなる。
従って、これらの変形例のような構成においても、センサケース8内の排気中のPMがPMセンサ7に誘導される熱泳動効果が生じる。そして、ケース用ヒータ11の出力を上記と同様に制御することで、通路内排気の温度が低下した場合であっても、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することができる。また、通路内排気の温度が上昇した場合であっても、センサケース8における排気通路2側の壁面をケース用ヒータ11によって過剰に加熱することも抑制することもできる。
さらに、図7及び8に示す変形例においては、センサケース8の排気の出入口8bに、排気の流通を阻害する阻害部8cが形成されている。これによれば、センサケース8内における排気の流速をより低下させることができる。
図9及び10に示す変形例においては、センサケース8が排気通路2内に設けられている。センサケース8における、通路内排気の流れに沿って上流側の壁面に排気の入口8dが形成され、下流側の壁面に排気の出口8eが形成されているる。尚、上述したように、通路内排気は脈動しているため、センサケース8内から排気の入口8dを通って排気が流出したり、排気の出口8eを通ってセンサケース8内に排気が流入したりする場合もある。しかしながら、通路内排気は基本的には上流側から下流側に流れるため、センサケース8内の排気は、主に排気の入口8dから流入し、排気の出口8eから流出する。
また、センサケース8において、排気の出口8eの直径(流路面積)が排気の入口8dの直径よりも小さくなっている。また、センサケース8における排気の入口8dと排気の出口8eとの配置が上下方向にずれている。そして、センサケース8内において、PMセンサ7は、その軸方向が排気通路2の軸方向と略直交するような状態で設置されている。また、センサケース8内における上流側壁面の近傍には、ケースヒータ11がPMセンサ7と互いに略平行となるような状態で設置されている。これにより、センサケース8の上流側の壁面を、ケース用ヒータ11によって加熱することが可能となっている。
図9及び10に示すような構成においても、センサケース8における排気の入口8dと出口8eとが上記のように形成されることで、センサケース8内における排気の流れが、通路内排気の流れの影響を受け難い。そのため、このような構成によっても、センサケース8内における排気の流速をPMの熱泳動が可能な程度に低下させることができる。
また、図9及び10に示すような構成では、センサケース8の壁面の全周が通路内排気によって加熱される。しかしながら、その上流側の壁面の加熱量は下流側の壁面の加熱量に比べて大きい。従って、センサケース8の上流側の壁面の温度が、PMセンサ7の温度及びセンサケース8の下流側の壁面の温度よりも高くなる。
従って、これらの変形例のような構成においても、センサケース8内の排気中のPMがPMセンサ7に誘導される熱泳動効果が生じる。そして、ケース用ヒータ11の出力を上記と同様に制御することで、通路内排気の温度が低下した場合であっても、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための十分な温度差を確保することができる。また、通路内排気の温度が上昇した場合であっても、センサケース8における排気通路2側の壁面をケース用ヒータ11によって過剰に加熱することも抑制することもできる。
さらに、図10に示す変形例においては、センサケース8の排気の入口8dへの排気の流入を阻害する阻害部材15が、センサケース8の上流側に設けられている。これによれば、センサケース8内における排気の流速をより低下させることができる。
<実施例2>
本発明の実施例2について図11〜13に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
本発明の実施例2について図11〜13に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
[ヒータ供給電力量の補正]
内燃機関1の始動直後は、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低いため、該部分と、PMセンサ7又はセンサケース8の排気通路2の外部に位置する部分との間の温度差が小さい。そこで、本実施例においては、内燃機関1の始動直後にPMセンサ7にPMを捕集させる場合、内燃機関1の始動完了後の通常運転時に比べてケース用ヒータ11の出力が大きくなるように、ケース用ヒータ11への供給電力量の目標値を補正する。
内燃機関1の始動直後は、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低いため、該部分と、PMセンサ7又はセンサケース8の排気通路2の外部に位置する部分との間の温度差が小さい。そこで、本実施例においては、内燃機関1の始動直後にPMセンサ7にPMを捕集させる場合、内燃機関1の始動完了後の通常運転時に比べてケース用ヒータ11の出力が大きくなるように、ケース用ヒータ11への供給電力量の目標値を補正する。
本実施例において、始動直後のケース用ヒータ11の目標供給電力量(始動時目標供給電力量と称する)KHstは下記式(1)によって算出される。
KHst=kht+khstart・・・式(1)
ここで、khtは、通常運転時における、通路内排気の温度に対応したケース用ヒータ11への目標供給電力量(以下、通常目標供給電力量と称する)である。また、khstartは、本実施例に係る、通常目標供給電力量を加算補正するための補正値(以下、加算供給電力量と称する)である。
KHst=kht+khstart・・・式(1)
ここで、khtは、通常運転時における、通路内排気の温度に対応したケース用ヒータ11への目標供給電力量(以下、通常目標供給電力量と称する)である。また、khstartは、本実施例に係る、通常目標供給電力量を加算補正するための補正値(以下、加算供給電力量と称する)である。
通常目標供給電力量khtは、実施例1と同様、図4のような通路内排気の温度Tgとケース用ヒータ11への供給電力量htとの関係を示すマップに基づいて算出される。また、加算供給電力量khstartは、下記式(2)によって算出される。
khstart=khstartb×kstart・・・式(2)
ここで、khstartbは、加算供給電力量の基準値である基準加算供給電力量であり、kstartは、基準加算供給電力量を補正するための始動後補正係数である。
khstart=khstartb×kstart・・・式(2)
ここで、khstartbは、加算供給電力量の基準値である基準加算供給電力量であり、kstartは、基準加算供給電力量を補正するための始動後補正係数である。
基準加算供給電力量khstartbは、内燃機関1が始動した時点の冷却水温(以下、始動時冷却水温と称する)に基づいて算出される。図11は、基準加算供給電力量khstartbと始動時冷却水温Twsとの関係を示すマップである。図11に示すように、始動時冷却水温Twsが所定水温Tws0以下のときは、始動時冷却水温Twsが低いほど基準加算供給電力量khstartbが大きくなっている。これは、始動時冷却水温Twsが低いほど、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低いためであ
る。そして、始動時冷却水温Twsが所定水温Tws0より高くなると、基準加算供給電力量khstartbは一定値となる。
る。そして、始動時冷却水温Twsが所定水温Tws0より高くなると、基準加算供給電力量khstartbは一定値となる。
始動後補正係数kstartは、内燃機関1が始動した時点からの経過時間(以下、始動後経過時間と称する)に基づいて算出される。図12は、始動後補正係数kstartと始動後経過時間Δtsとの関係を示すマップである。図12に示すように、始動後経過時間Δtsが所定始動後時間Δts0に達するまでは、始動後補正係数kstartは、1.0以上の値で、始動後経過時間Δtsが長いほどその値が小さくなっている。これは、始動後経過時間Δtsが長いほど、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が上昇するためである。そして、始動後経過時間Δtsが所定始動後時間Δta0より長くとなると、始動後補正係数kstartは1.0で一定となる。
上記のように始動時目標供給電力量KHstを算出することで、始動時冷却水温が低いほどその値は大きくなり、機関始動後に時間が経過するにつれてその値が徐々に小さくなる。そして、内燃機関1の始動直後においては、ケース用ヒータ11への供給電力量を始動時目標供給電力量KHstに調整することで、内燃機関1の始動直後に、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度を可及的に速やかに上昇させることができる。つまり、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための温度差を可及的に速やかに生じさせることができる。
従って、本実施例によれば、内燃機関1の始動直後におけるPMセンサ7のPM捕集率をより向上させることができる。その結果、内燃機関1の始動直後における排気中のPM量の検出精度を向上させることができる。また、内燃機関1の始動直後にセンサケース8における排気通路2内に位置する部分をケース用ヒータ11によって過剰に加熱することも抑制することもできる。
[ヒータ制御フロー]
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。尚、本フローにおいて、図5に示すフローと同様の処理を行うステップについては同様の参照番号を付し、その説明を省略する。
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。尚、本フローにおいて、図5に示すフローと同様の処理を行うステップについては同様の参照番号を付し、その説明を省略する。
本フローにおいては、ステップS104の処理が実行された後、次にステップS205において、内燃機関1の始動直後の時期であるか否かが判別される。即ち、ステップS205においては、始動後経過時間Δtsが供給電力量補正実行時間Δtco1以下であるか否かが判別される。ここで、供給電力量補正実行時間Δtco1は、上述したようなケース用ヒータ11への供給電力量の加算補正が必要と判断できる閾値として、実験等に基づき予め設定されている。
ステップS205において否定判定された場合、次にステップS105において、ケース用ヒータ11の出力制御が実行される。この場合、ステップS105では、実施例1と同様、ケース用ヒータ11への供給電力量が、ステップS104で算出された目標供給電力量khtに調整される。
一方、ステップS205において肯定判定された場合、次にステップS206において、加算供給電力量khstartが上記式(2)によって算出される。本実施例においては、図11のような基準加算供給電力量khstartbと始動時冷却水温Twsとの関係を示すマップ、及び、図12のような始動後補正係数kstartと始動後経過時間Δtsとの関係を示すマップがECU10に予め記憶されている。これらのマップに基づいて、基準加算供給電力量khstartb及び始動後補正係数kstartが算出される
。そして、これらの値に基づいて加算供給電力量khstartが算出される。
。そして、これらの値に基づいて加算供給電力量khstartが算出される。
次に、ステップS207において、始動時目標供給電力量KHstが上記式(1)によって算出される。つまり、ステップS104で算出された目標供給電力量kht及びステップS207で算出された加算供給電力量khstartに基づいて始動時目標供給電力量KHstが算出される。
次に、ステップS205において、ケース用ヒータ11の出力制御が実行される。この場合、ケース用ヒータ11への供給電力量が、ステップS207で算出された始動時目標供給電力量KHstに調整される。
<実施例3>
本発明の実施例3について図14〜16に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
本発明の実施例3について図14〜16に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
[ヒータ供給電力量の補正]
本実施例においては、内燃機関1の減速運転時に燃料噴射を停止させる所謂フューエルカット制御(以下、F/C制御と称する)が実行される。F/C制御が実行されると、内燃機関1から排気(既燃ガス)が排出されないため、排気通路2内の温度が低下する。そのため、F/C制御終了条件が成立し、F/C制御から復帰した直後は、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低くく、該部分と、PMセンサ7又はセンサケース8の排気通路2の外部に位置する部分との間の温度差が小さい。そこで、本実施例においてはF/C制御復帰直後にPMセンサ7にPMを捕集させる場合、内燃機関1の通常運転時に比べてケース用ヒータ11の出力が大きくなるように、ケース用ヒータ11への供給電力量の目標値を補正する。
本実施例においては、内燃機関1の減速運転時に燃料噴射を停止させる所謂フューエルカット制御(以下、F/C制御と称する)が実行される。F/C制御が実行されると、内燃機関1から排気(既燃ガス)が排出されないため、排気通路2内の温度が低下する。そのため、F/C制御終了条件が成立し、F/C制御から復帰した直後は、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低くく、該部分と、PMセンサ7又はセンサケース8の排気通路2の外部に位置する部分との間の温度差が小さい。そこで、本実施例においてはF/C制御復帰直後にPMセンサ7にPMを捕集させる場合、内燃機関1の通常運転時に比べてケース用ヒータ11の出力が大きくなるように、ケース用ヒータ11への供給電力量の目標値を補正する。
本実施例において、F/C制御復帰直後のケース用ヒータ11の目標供給電力量(F/C後目標供給電力量と称する)KHfctは下記式(3)によって算出される。
KHfct=kht+khfc・・・式(3)
ここで、khtは、上記式(1)と同様、通常目標供給電力量である。また、khfcは、本実施例に係る加算供給電力量である。
KHfct=kht+khfc・・・式(3)
ここで、khtは、上記式(1)と同様、通常目標供給電力量である。また、khfcは、本実施例に係る加算供給電力量である。
通常目標供給電力量khtは、実施例1と同様、図4のような通路内排気の温度Tgとケース用ヒータ11への供給電力量htとの関係を示すマップに基づいて算出される。また、加算供給電力量khfcは、下記式(4)によって算出される。
khfc=khfcb×kfc・・・式(4)
ここで、khfcbは、加算供給電力量の基準値である基準加算供給電力量であり、kfcは、基準加算供給電力量を補正するためのF/C後補正係数である。
khfc=khfcb×kfc・・・式(4)
ここで、khfcbは、加算供給電力量の基準値である基準加算供給電力量であり、kfcは、基準加算供給電力量を補正するためのF/C後補正係数である。
基準加算供給電力量khfcbは、F/C制御が実行されていた時間(以下、F/C時間と称する)の長さに基づいて算出される。図14は、基準加算供給電力量khfcbとF/C時間Δtfcとの関係を示すマップである。図14に示すように、F/C時間Δtfcが所定F/C時間Δtfc0以下のときは、F/C時間Δfcが長いほど基準加算供給電力量khfcbが大きくなっている。これは、F/C時間Δfcが長いほど、F/C制御復帰時におけるセンサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が低下しているためである。そして、F/C時間Δfcが所定F/C時間Δtfc0より長くなると、基準加算供給電力量khfcbは一定値となる。
F/C後補正係数kfcは、F/C制御から復帰した時点からの経過時間(以下、F/C後経過時間と称する)に基づいて算出される。図15は、F/C後補正係数kfcとF
/C後経過時間Δtfcaとの関係を示すマップである。図15に示すように、F/C後経過時間Δtfcaが所定F/C後経過時間Δtfca0に達するまでは、F/C後補正係数kfcは、1.0以上の値で、F/C後経過時間Δtfcaが長いほどその値が小さくなっている。これは、F/C後経過時間Δtfcaが長いほど、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が上昇するためである。そして、F/C後経過時間Δtfcaが所定F/C後経過時間Δtfca0より長くとなると、F/C後補正係数kfcは1.0で一定となる。
/C後経過時間Δtfcaとの関係を示すマップである。図15に示すように、F/C後経過時間Δtfcaが所定F/C後経過時間Δtfca0に達するまでは、F/C後補正係数kfcは、1.0以上の値で、F/C後経過時間Δtfcaが長いほどその値が小さくなっている。これは、F/C後経過時間Δtfcaが長いほど、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度が上昇するためである。そして、F/C後経過時間Δtfcaが所定F/C後経過時間Δtfca0より長くとなると、F/C後補正係数kfcは1.0で一定となる。
上記のようにF/C後目標供給電力量KHfctを算出することで、F/C時間が長いほどその値は大きくなり、F/C制御復帰後に時間が経過するにつれてその値が徐々に小さくなる。そして、F/C制御からの復帰直後においては、ケース用ヒータ11への供給電力量をF/C後目標供給電力量KHfctに調整することで、F/C制御からの復帰直後に、センサケース8の排気通路2内に位置する部分の温度を可及的に速やかに上昇させることができる。つまり、センサケース8内においてPMの熱泳動を促進するための温度差を可及的に速やかに生じさせることができる。
従って、本実施例によれば、F/C制御からの復帰直後におけるPMセンサ7のPM捕集率をより向上させることができる。その結果、F/C制御からの復帰直後における排気中のPM量の検出精度を向上させることができる。また、F/C制御からの復帰直後にセンサケース8における排気通路2内に位置する部分をケース用ヒータ11によって過剰に加熱することも抑制することもできる。
[ヒータ制御フロー]
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。尚、本フローにおいて、図5に示すフローと同様の処理を行うステップについては同様の参照番号を付し、その説明を省略する。
以下、本実施例に係るケース用ヒータの制御フローについて、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。尚、本フローにおいて、図5に示すフローと同様の処理を行うステップについては同様の参照番号を付し、その説明を省略する。
本フローにおいては、ステップS104の処理が実行された後、次にステップS305において、F/C制御からの復帰直後の時期であるか否かが判別される。即ち、ステップS205においては、F/C制御が実行され、且つその実行が終了した後であって、F/C後経過時間Δtfcaが供給電力量補正実行時間Δtco2以下であるか否かが判別される。ここで、供給電力量補正実行時間Δtco2は、上述したようなケース用ヒータ11への供給電力量の加算補正が必要と判断できる閾値として、実験等に基づき予め設定されている。
ステップS305において否定判定された場合、次にステップS105において、ケース用ヒータ11の出力制御が実行される。この場合、ステップS105では、実施例1と同様、ケース用ヒータ11への供給電力量が、ステップS104で算出された目標供給電力量khtに調整される。
一方、ステップS305において肯定判定された場合、次にステップS306において、加算供給電力量khfcが上記式(4)によって算出される。本実施例においては、図14のような基準加算供給電力量khfcbとF/C時間Δtfcとの関係を示すマップ、及び、図15のようなF/C後補正係数kfcとF/C後経過時間Δtfcaとの関係を示すマップがECU10に予め記憶されている。これらのマップに基づいて、基準加算供給電力量khfcb及びF/C後補正係数kfcが算出される。そして、これらの値に基づいて加算供給電力量khfcが算出される。
次に、ステップS307において、F/C後目標供給電力量KHfctが上記式(3)
によって算出される。つまり、ステップS104で算出された目標供給電力量kht及びステップS307で算出された加算供給電力量khfcに基づいてF/C後目標供給電力量KHfctが算出される。
によって算出される。つまり、ステップS104で算出された目標供給電力量kht及びステップS307で算出された加算供給電力量khfcに基づいてF/C後目標供給電力量KHfctが算出される。
次に、ステップS205において、ケース用ヒータ11の出力制御が実行される。この場合、ケース用ヒータ11への供給電力量が、ステップS307で算出されたF/C後目標供給電力量KHfctに調整される。
<実施例4>
本発明の実施例4について図17に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
本発明の実施例4について図17に基づいて説明する。ここでは、実施例1と異なる点についてのみ説明する。
[ケース用ヒータ及びセンサ用ヒータの制御]
上述したように、PM量検出装置6においては、PMセンサ7におけるPM堆積量がある程度の量に達すると、センサ用ヒータ9によってPMセンサ7を加熱することで、該PMセンサ7に堆積したPMを酸化させて除去する。ここで、PMセンサ7に堆積したPMを除去する時には、センサケース8内の排気に含まれるPMをPMセンサ7に誘導する必要はない。
上述したように、PM量検出装置6においては、PMセンサ7におけるPM堆積量がある程度の量に達すると、センサ用ヒータ9によってPMセンサ7を加熱することで、該PMセンサ7に堆積したPMを酸化させて除去する。ここで、PMセンサ7に堆積したPMを除去する時には、センサケース8内の排気に含まれるPMをPMセンサ7に誘導する必要はない。
そこで、本実施例においては、センサ用ヒータ9によるPMセンサ7の加熱を実行する時にはケース用ヒータ11の作動を停止させる。これによれば、不要なケース用ヒータ11の作動を抑制することができる。
尚、本実施例においても、ケース用ヒータ11を作動させる際には、実施例1又は2に係るケース用ヒータの制御が実行される。
[ヒータ制御のフロー]
以下、本実施例に係るケース用ヒータ及びセンサ用ヒータの制御フローについて、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。
以下、本実施例に係るケース用ヒータ及びセンサ用ヒータの制御フローについて、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU10に予め記憶されており、ECU10によって所定の間隔で繰り返し実行される。
本フローでは、先ずステップS401において、PMセンサ7に排気中のPMを捕集させる条件であるPM捕集条件が成立しているか否かが判別される。ここでのPM捕集条件は、図5に示すフローのステップS101におけるPM捕集条件と同様である。
ステップS401において、肯定判定された場合、次にステップ402の処理が実行され、否定判定された場合、次にステップS404の処理が実行される。ステップS402においては、ケース用ヒータ11が作動(ON)される。次に、ステップS403において、センサ用ヒータ9の作動が停止(OFF)される。
一方、ステップ404においては、PMセンサ7に堆積したPMの除去を実行するPM除去条件が成立したか否かが判別される。ここで、PM除去条件としては、PMセンサ7の出力値又は前回のPM除去実行後からの経過時間が所定の閾値に達することを例示することができる。また、PMセンサ7が、堆積したPMを燃焼させて除去した時におけるPMセンサの温度上昇量に基づいて、該PMセンサ自身に堆積したPM量を推定するものである場合は、PM堆積量の推定を実行する条件が成立したときに、該PM除去条件がしたこととなる。
ステップS404において、肯定判定された場合、次にステップ405の処理が実行され、否定判定された場合、次にステップS407の処理が実行される。ステップS405
においては、ケース用ヒータ11の作動が停止(OFF)される。次に、ステップS406において、センサ用ヒータ9が作動される(ON)される。
においては、ケース用ヒータ11の作動が停止(OFF)される。次に、ステップS406において、センサ用ヒータ9が作動される(ON)される。
一方、ステップS407においては、ケース用ヒータ11の作動が停止(OFF)される。次に、ステップS408において、センサ用ヒータ9の作動が停止(OFF)される。
上記各実施例は可能な限り組み合わせることができる。
1・・・内燃機関
2・・・排気通路
3・・・パティキュレートフィルタ
4・・・酸化触媒
5・・・排気温度センサ
6・・・PM量検出装置
7・・・PMセンサ
7a,7b・・電極
8・・・センサケース
9・・・センサ用ヒータ
10・・ECU
11・・ケース用ヒータ
2・・・排気通路
3・・・パティキュレートフィルタ
4・・・酸化触媒
5・・・排気温度センサ
6・・・PM量検出装置
7・・・PMセンサ
7a,7b・・電極
8・・・センサケース
9・・・センサ用ヒータ
10・・ECU
11・・ケース用ヒータ
Claims (9)
- 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の粒子状物質量を検出するPM量検出システムであって、
自身に堆積した粒子状物質量に対応する信号を出力するPMセンサと、
前記PMセンサが内部に設置され且つ排気通路を流れる排気の一部が取り込まれるセンサケースであって、その内部における排気の流速が粒子状物質の熱泳動が可能な程度に低減され、且つ、その内部において、粒子状物質が熱泳動によって前記PMセンサに誘導されるような温度差が、排気通路を流れる排気によって壁面の少なくとも一部が加熱されることで生じる構成を有するセンサケースと、
前記センサケースの壁面における、排気通路を流れる排気によって加熱される部分の少なくとも一部をさらに加熱するケース用ヒータと、
前記PMセンサに排気中の粒子状物質を捕集させる時において、排気通路を流れる排気の温度が低いときは、該排気の温度が高いときよりも前記ケース用ヒータの出力を高くするケース用ヒータ制御手段と、
を備えるPM量検出システム。 - 前記ケース用ヒータ制御手段が、排気通路を流れる排気の温度が所定温度以上のときは、前記ケース用ヒータの作動を停止させる請求項1に記載のPM量検出システム。
- 前記PMセンサに堆積したPMを除去する時に前記PMセンサを加熱するセンサ用ヒータをさらに備え、
前記センサ用ヒータを作動させる時は、前記ケース用ヒータ制御手段が、前記ケース用ヒータの作動を停止させる請求項1又は2に記載のPM量検出システム。 - 前記センサケースが、その一部が排気通路内に位置し、他の一部が排気通路の外部に位置するように設置されており、
前記PMセンサが、前記センサケース内における排気通路の外部に位置する部分、又は前記センサケース内における排気通路内に位置する部分であって排気通路の壁面の位置付近に設置されており、
前記ケース用ヒータが、前記センサケースにおける排気通路内に位置する部分の壁面を加熱する請求項1から3のいずれか一項に記載のPM量検出システム。 - 前記センサケースの排気通路内に位置する部分における一方向にのみ排気の出入口が形成されている請求項4に記載のPM量検出システム。
- 前記センサケースが、排気通路の外部に排気通路に接するように設置されており、
前記センサケースと排気通路とが接している部分の壁面に排気の出入口が形成されており、
前記ケース用ヒータが、前記センサケースにおける排気通路と接している壁面を加熱する請求項5に記載のPM量検出システム。 - 前記排気の出入口に設けられ、排気の流通を阻害する阻害部をさらに備える請求項6に記載のPM量検出システム。
- 前記センサケースが、排気通路の内部に設置されており、
前記センサケースにおける、排気通路を流れる排気の流れに沿って上流側の壁面に排気の入口が形成されており、下流側の壁面に排気の出口が形成されており、且つ、該排気の出口が前記排気の入口よりも流路面積が小さくなっており、
前記ケース用ヒータが、前記センサケースにおける、排気通路を流れる排気の流れに沿
って上流側の壁面を加熱する請求項1から3のいずれか一項に記載のPM量検出システム。 - 前記センサケースの前記排気の入口への排気の流入を阻害する阻害部をさらに備える請求項8に記載のPM量検出システム。
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