JP2011254885A - ステッチライン位置決め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組合せる2部材にまたがるステッチラインが互いの境界部にて連続して見えるように、境界部におけるステッチラインの位置を適切に、且つより容易に位置決めすることが可能なステッチライン位置決め構造を提供する。
【解決手段】少なくとも一方の組合せ部材10のカバー10Cにおけるステッチライン11LSのいずれかの位置には、第1係合片10LPが縫い付けてあり、一方の組合せ部材のパッド10Bにおける境界部の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材20のステッチライン21LSに対応する位置には、第1係合片10LPと係合する第1被係合部14Lが設けられている。そして第1係合片を第1被係合部に係合させて、一方の組合せ部材の境界部において、他方の組合せ部材20のステッチライン21LSの位置に対する一方の組合せ部材10のステッチライン11LSを位置決めする。
【選択図】図4

Description

本発明は、パッドと当該パッドを覆うカバーとで構成された組合せ部材を2つ用いて組合せ、それぞれのカバーに施されているステッチラインが、2つの組合せ部材の境界部において、2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるようにステッチラインを位置決めするステッチライン位置決め構造に関する。
従来、例えば乗物用シートは、乗員が腰を下ろすシートクッション部、当該乗員が背中を凭せ掛けるシートバック部、当該乗員が頭を凭せ掛けるヘッドレスト部を主体として、これらを組合せて構成されている。また、シートクッション部、シートバック部、ヘッドレスト部のそれぞれは、パッドにシートカバーが被せられて表装されている。そして、それぞれのシートカバーは、シートクッション部のパッド、シートバック部のパッド、ヘッドレスト部のパッド、のそれぞれを覆うように複数の表皮ピースが縫合されて袋状に立体的に形成されている。
このようなシートカバーでは、例えば図5(A)及び(B)に示すように、ミシンの縫い目による線状模様であるステッチラインZD1、ZD2が、表皮ピースZ1、Z2の継ぎ目ZT1に沿って形成されている場合がある。例えば、いわゆるダブルステッチラインでは、2本針のミシンにて、表皮ピースZ1、Z2の継ぎ目ZT1を挟んで並行する一対のステッチラインZD1、ZD2が形成されている。当該ダブルステッチラインは、2本針のミシンで縫うだけで容易に装飾を施すことが可能であり、高級感を醸し出すことができるので、皮製のシートカバー等、広く活用されている。
しかし、ダブルステッチラインを含むステッチラインは、シートカバー表面にて比較的目立つ装飾であるため、ステッチラインの位置が車両用シートにおける所望する位置となるように位置決めする必要がある。
例えば特許文献1に記載されている従来技術では、図5(A)及び(B)に示すように、まず表皮ピースZ1、Z2のそれぞれの縁部を縫合糸110にて縫合して表皮ピースZ1、Z2の縁部を折り返している。そして、表皮ピースZ1、Z2の継ぎ目ZT1に沿って折り重ね部と樹脂薄板120とをダブルステッチラインZD1、ZD2にて同時に縫い付けてシートカバーを形成している。樹脂薄板120は車両用シートへのステッチラインを位置決めするための部材であり、突起状の位置決めリブ121が形成されている。そして、車両用シートのシート部材Z3に形成された凹部130の位置決め溝131に、樹脂薄板120に形成されている位置決めリブ121が一致するように、シートカバーを車両用シートに被せることで、ステッチラインの位置を車両用シートにおける所望する位置とすることができる、表皮被着部品構造が開示されている。
特開2008−136762号公報
特許文献1に記載された従来技術には、例えば図1及び図2に示すように、ヘッドレスト部10に被せられているヘッドレストカバー10Cに施されたステッチライン11FS、11LSと、シートバック部20に被せられているシートバックカバー20Cに施されたステッチライン21FS、21LSとが、互いの境界部KL(図1(B)参照)にて、ヘッドレスト部10からシートバック部20にまたがって連続して見えるようにステッチラインを位置決めすることについては記載が見受けられない。また図5に示す特許文献1に記載された従来のステッチラインの位置決め構造では、樹脂薄板120は、シート部材Z3の表面において、表皮ピースZ1、Z2の継ぎ目ZT1に直交する方向の位置を位置決めできるが、この一方向の位置決めのみを行っており、継ぎ目ZT1に沿う方向の位置決めをすることはできない。また、継ぎ目ZT1の長さの樹脂薄板120を縫い付けており、縫製工数が比較的大きい。また、樹脂薄板120上に位置する表皮ピースZ1、Z2の折り重ね部が、ユーザから見える位置に存在するため、ふくらみによる異物感をユーザに与えてしまう。また、ステッチラインの位置が2次元平面上にある場合は樹脂薄板120を縫い付けることが比較的容易であるが、例えば図1のヘッドレスト部10のステッチライン11FSのように3次元状の曲面にステッチラインが施されている場合、樹脂薄板120を縫い付けることは非常に困難である。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、組合せる2部材にまたがるステッチラインが互いの境界部にて連続して見えるように、境界部におけるステッチラインの位置を適切に、且つより容易に位置決めすることが可能なステッチライン位置決め構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るステッチライン位置決め構造は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、パッドと当該パッドを覆うカバーとで構成された組合せ部材を2つ用いて組合せ、それぞれのカバーに施されているステッチラインが、前記組合せ部材を組合せることで2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、2つの組合せ部材の境界部におけるステッチラインを位置決めするステッチライン位置決め構造である。
当該ステッチライン位置決め構造では、少なくとも一方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第1係合片が縫い付けられており、当該一方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第1係合片と係合する第1被係合部が設けられている。
そして、前記第1係合片を前記第1被係合部に係合させて、前記一方の組合せ部材の前記境界部において、他方の組合せ部材のステッチラインの位置に対する一方の組合せ部材のステッチラインを位置決めする。
この第1の発明によれば、2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、ステッチラインを適切に位置決めすることができる。
また、2つのそれぞれの組合せ部材の境界部における少なくとも一方の組合せ部材のステッチラインの位置を、ステッチラインの方向に平行な方向と、ステッチラインの方向に直交する方向と、の両方向において位置決めすることができるとともに、第1係合片を一方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置に縫い付け、第1被係合部を一方の組合せ部材のパッドにおける適切な位置に設け、第1被係合部に第1係合片を係合するだけでよいので、より容易に位置決めすることができる。
次に、本発明の第2の発明は、パッドと当該パッドを覆うカバーとで構成された組合せ部材を2つ用いて組合せ、それぞれのカバーに施されているステッチラインが、前記組合せ部材を組合せることで2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、2つの組合せ部材の境界部におけるステッチラインを位置決めするステッチライン位置決め構造である。
当該ステッチライン位置決め構造では、一方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第1係合片が縫い付けられており、当該一方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第1係合片と係合する第1被係合部が設けられている。
また、他方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第2係合片が縫い付けられており、当該他方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する一方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第2係合片と係合する第2被係合部が設けられている。
そして、前記第1係合片を前記第1被係合部に係合させ、前記第2係合片を前記第2被係合部に係合させて、前記一方の組合せ部材の前記境界部及び前記他方の組合せ部材の前記境界部において、他方の組合せ部材のステッチラインと一方の組合せ部材のステッチラインを位置決めする。
この第2の発明によれば、2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、ステッチラインを適切に位置決めすることができる。
また、一方の組合せ部材のステッチラインの位置と、他方の組合せ部材のステッチラインの位置と、の双方の組合せ部材のステッチラインを位置決めできるので、より高精度に位置決めすることができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るステッチライン位置決め構造であって、前記第1被係合部、または前記第1被係合部と前記第2被係合部は、樹脂または金属にて前記パッドとは別体の部材として形成されており、一方の組合せ部材のパッドにおける対応する位置、または一方の組合せ部材のパッドと他方の組合せ部材のパッドにおける対応するそれぞれの位置、に設けられている。
この第3の発明によれば、第1被係合部、第2被係合部を、適切に形成することが可能であり、剛性の確保が容易であるとともに配置位置の自由度も大きく、便利である。
本発明のステッチライン位置決め構造を適用した乗物用シート1の一実施の形態を説明する図である。 ヘッドレストパッド10B及びヘッドレストカバー10C、シートバックパッド20B及びシートバックカバー20Cの例を説明する図である。 ヘッドレストカバー10Cの表皮ピース11F、11LSとの継ぎ目12Bに並行して施したステッチライン11FS、11LSの端部に第1係合片10LPを縫い付けた状態を説明する図である。 ヘッドレスト部10(及びシートバック部20)のステッチライン11LS(及びステッチライン21LS)の位置を第1係合片10LPと第1被係合部14L(及び第2係合片20LPと第2被係合部24L)にて位置決めした状態を説明する図である。 ステッチライン位置決め構造の従来の例を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1(A)及び(B)は、本発明のステッチライン位置決め構造を適用した乗物用シート1の一実施の形態を示している。なお、本発明のステッチライン位置決め構造は、乗物用シートに限定されず、組合せて使用する種々の組合せ部材に適用することができる。
なおステッチラインは、装飾のために敢えて表面に露出させて線形状を描いた縫い目である。
●[乗物用シート1の構造の例(図1)]
図1(A)の例に示す乗物用シート1は、乗員が腰を下ろすシートクッション部30、当該乗員が背中を凭せ掛けるシートバック部20、当該乗員が頭を凭せ掛けるヘッドレスト部10を主体として、これらを組合せて構成され、自動車等の乗物に装備されている。そして乗物用シート1における乗員が通常の着座状態で接触する面は、外形形状が発泡ウレタン等のパッド部材(図示省略)にて形成され、当該パッド部材の外形形状に沿うカバーにて、シートクッション部30、シートバック部20、ヘッドレスト部10のそれぞれが表装されている。
図1(A)に示す例では、シートクッション部30はステッチライン31FS、31LS等が施されたシートクッションカバーにて表装されており、シートバック部20はステッチライン21FS、21LS等が施されたシートバックカバー20Cにて表装(図2参照)されており、ヘッドレスト部10はステッチライン11FS、11LS等が施されたヘッドレストカバー10Cにて表装(図2参照)されている例を示している。
以下、図1(A)に示す乗物用シート1のヘッドレスト部10とシートバック部20を、組合せて使用する2つの組合せ部材の例として、本発明のステッチライン位置決め構造について説明する。なお図2に示すように、ヘッドレスト部10はヘッドレストパッド10Bと、ヘッドレストパッド10Bを覆うヘッドレストカバー10Cにて構成されており、シートバック部20はシートバックパッド20Bと、シートバックパッド20Bを覆うシートバックカバー20Cにて構成されている。
図1(A)及び(B)の例に示す乗物用シート1では、ヘッドレスト部10を表装するヘッドレストカバー10C(図2参照)に施されたステッチライン11FS、11LSと、シートバック部20を表装するシートバックカバー20C(図2参照)に施されたステッチライン21FS、21LSとが境界部KL(図1(B)参照)にて、ヘッドレスト部10とシートバック部20にまたがって連続して見えるように、ステッチライン11FS、11LS、21FS、21LSの位置を記載している。
なお、境界部KLにおいてステッチライン11FS及び11LSと、ステッチライン21FS及び21LSとの位置が大きくずれて連続しているように見えない場合、装飾としてはあまり好ましいものではない。
ステッチライン11FS、11LS、21FS、21LSは、図1及び図2に示しているように、複雑な3次元曲面上に施されており、図5(A)及び(B)に示すように樹脂薄板120をステッチラインに沿って縫い付ける従来の方法では、非常に困難であるとともに、樹脂薄板120が変形や破損する可能性がある。また、図1(A)の例に示すような比較的距離の長いステッチライン11FS、21FSに樹脂薄板120を縫い付けたとしても、このカバーをヘッドレストパッド10B(図2参照)やシートバックパッド20B(図2参照)に被せることは非常に困難である。
以下に説明する本発明のステッチライン位置決め構造では、複雑な3次元形状に施されたステッチラインや、比較的距離が長いステッチラインであっても、組合せて使用する2つの組合せ部材の境界部においてステッチラインを適切に位置決めすることができる。
●[ステッチラインの位置決め構造(図2、図3)]
本発明のステッチライン位置決め構造は、図2の例に示すように、ステッチラインが施されたヘッドレストカバー10C、シートバックカバー20Cにおけるステッチラインが施されているいずれかの位置に縫い付けられる係合片10LP、10RP、20LP、20RPと、ヘッドレストパッド10B及びシートバックパッド20Bにおける各係合片に対応するそれぞれの位置に設けられる被係合部14L、14R、24L、24Rにて構成されている。
なお、図3(A)〜(C)は、ヘッドレストカバー10Cにおける表皮ピース11F、11Lとの継ぎ目12Bに縫い付ける係合片10LP(第1係合片に相当)を例としている。
次に図3(A)〜(C)を用いて係合片10LPについて説明する。
図3(A)に示す例では、係合片10LPは、表皮ピース11Fと表皮ピース11Lの継ぎ目12Bの端部(ヘッドレストカバー10Cに施されているステッチライン11FS、11LSの端部)に、縫合糸16にて縫い付けられている。この例では、表皮ピース11Fの縁部と表皮ピース11Lの縁部とが縫合糸15にて縫い付けられ、表皮ピース11Fと表皮ピース11Lとの継ぎ目12Bに沿って並行したステッチライン11FS、11LSが施されている例を示している。
なお、係合片10LPは、ステッチラインの端部に限定されず、ステッチラインのいずれかの位置であって係合先の被係合部14Lに対応する位置に縫い付けられていれば良い。例えば図3に示すようにステッチラインの端部に縫い付けられていても良いし、図2におけるヘッドレストカバー10Cの表皮ピース11Tと11Lの継ぎ目12C(図1(B)参照)におけるステッチライン11LSの位置(縫い代部分)に縫い付けられていても良い。
係合片10LPは、例えば先端部PSが楔状に形成された樹脂成形品(例えば射出成形品)であり、例えば図3に示すようにヘッドレストカバー10Cに施されているステッチライン11FS、11LSの端部に、縫合糸16にて縫い付けることは非常に容易である。
そして図3(B)及び(C)に示すように、表皮ピース11F、11Lに、補助ピース11LHを縫合糸17にて縫い付ける。この状態のヘッドレストカバー10Cの全体の概略形状は、図2に示すとおりである。
なお、ヘッドレストカバー10Cにおける他の個所(補助ピース11RHの個所等)や、シートバックカバー20Cにおける個所(補助ピース21LH、21RHの個所等)も同様に係合片及び補助ピースが縫い付けられる。
次に図2を用いて、係合片(係合片10LP等)の係合先である被係合部(14L、14R、24L、24R)について説明する。
一方の組合せ部材を覆うカバー(この場合、ヘッドレストパッド10Bを覆うヘッドレストカバー10C)に縫い付けられた係合片10LP、10RP(第1係合片に相当)のそれぞれに対する被係合部14L、14R(第1被係合部に相当)は、一方の組合せ部材における他方の組合せ部材(この場合、シートバック部20)との境界部(図1における境界部KL、KR)の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置に設けられている。なお、2つの組合せ部材を組合せた際に隠れる位置に被係合部14L、14Rの挿入口を設けると、ユーザに異物感を与えることが無いので、より好ましい。
また、他方の組合せ部材を覆うカバー(この場合、シートバックパッド20Bを覆うシートバックカバー20C)に縫い付けられた係合片20LP、20RP(第2係合片に相当し、図4参照)のそれぞれに対応する被係合部24L、24R(第2被係合部に相当)は、他方の組合せ部材における一方の組合せ部材(この場合、ヘッドレスト部10)との境界部(図1における境界部KL、KR)の近傍の位置であって、対応する一方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置に設けられている。なお、2つの組合せ部材を組合せた際に隠れる位置に被係合部24L、24Rの挿入口を設けると、ユーザに異物感を与えることが無いので、より好ましい。
なお図2に示す例では、被係合部14L、14R、24L、24Rのそれぞれは、樹脂(例えば射出成形品)または金属等にてパッドとは別体の部材として形成されて、係合片の先端部が挿入可能であるとともに挿入された先端部の抜けを防止する構造の挿入口が形成された部材であり、ヘッドレストパッド10B、シートバックパッド20Bにおける対応する位置に埋め込まれている。
なお、被係合部は、ヘッドレストパッド10B、シートバックパッド20Bにおける対応する位置に固定されていればよく、埋め込まれているだけであっても良いし、シートのフレームに強固に固定されていても良い。また被係合部は、有形の部品(パッドとは別体の部材)として構成されていなくても、ヘッドレストパッド10Bやシートバックパッド20Bにおける対応する位置のパッド部材(発泡ウレタン等)の硬度を周囲のパッド部材の硬度よりも高い硬度にて形成し、高い硬度にした部分のパッドに挿入口を形成してパッドと一体的に構成しても良く、係合された係合片を抜けないように保持できるものであれば良い。
●[係合片(10LP、20LP)を被係合部(14L、24L)に係合した状態(図4)]
次に図4を用いて、ヘッドレストカバー10Cに縫い付けた係合片10LPと、シートバックカバー20Cに縫い付けた係合片20LPのそれぞれを、ヘッドレストパッド10Bに設けた被係合部14Lと、シートバックパッド20Bに設けた被係合部24Lのそれぞれに係合した状態について説明する。
ヘッドレストカバー10Cのステッチライン11LSの端部に縫い付けられた係合片10LPは、ヘッドレストパッド10Bに設けられた被係合部14Lに係合され、ヘッドレストカバー10Cに張りを持たせるとともに、ステッチライン11LSにおける端部の位置(境界部KLの近傍の位置)を、被係合部14Lの位置に位置決めする。この場合、ステッチライン11LSの端部の位置は、ステッチライン11LSに直交する方向、及びステッチライン11LSに沿う方向のどちらにもずれないように位置決めされる。
また、シートバックカバー20Cのステッチライン21LSの端部に縫い付けられた係合片20LPは、シートバックパッド20Bに設けられた被係合部24Lに係合され、シートバックカバー20Cに張りを持たせるとともに、ステッチライン21LSにおける端部の位置(境界部KLの近傍の位置)を、被係合部24Lの位置に位置決めする。この場合、ステッチライン21LSの端部の位置は、ステッチライン21LSに直交する方向、及びステッチライン21LSに沿う方向のどちらにもずれないように位置決めされる。
これにより、ステッチライン11LSとステッチライン21LSとが、2つの組合せ部材(この場合、ヘッドレスト部10とシートバック部20)にまたがって連続して見えるように、ステッチラインが位置決めされる。
以上、本実施の形態にて説明したステッチライン位置決め構造では、2つの組合せ部材の境界部において、ステッチラインに直交する方向、及びステッチラインに沿う方向のどちらの方向にも位置決めされるので、より適切に位置決めすることができる。
また、小さな係合片を縫い付ける、及び小さな被係合部を設けるだけでよく、より少ない工数でステッチラインを位置決めすることができる。
また、3次元曲面に形成されたステッチラインに対しても、組合せ部材の境界部における位置決めを、より容易に位置決めすることができる。
また、2つの組合せ部材を組合せた際に隠れる位置に被係合部の挿入口を設けることで、ユーザに異物感を与えるふくらみ等を作ることがなくなるので、より好ましい。
なお、以上の説明では、2つの組合せ部材(ヘッドレスト部10とシートバック部20)のそれぞれに係合片と被係合部を設けた例を説明したが、少なくとも一方に係合片と被係合部を設けるようにしてもよい。
本発明のステッチライン位置決め構造は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本実施の形態にて説明したステッチライン位置決め構造は、乗物用シートのヘッドレストとシートバックに限定されるものではなく、組合せて使用する2つの組合せ部材のそれぞれにステッチラインが施されているものであれば、どのようなものにも適用することができる。
また、係合片の先端形状、及び係合片が挿入される被係合部の空間の形状は、本実施の形態にて説明した楔状の矢尻形状に限定されるものではなく、半球状や球状等、嵌め込み易く且つ抜けにくい種々の形状にすることができる。
1 乗物用シート
10 ヘッドレスト部
10B ヘッドレストパッド
10C ヘッドレストカバー
10LP、10RP 係合片(第1係合片)
11F、11L、11T 表皮ピース
11FS、11LS ステッチライン
12B、22B 継ぎ目
14L、14R 被係合部(第1被係合部)
20 シートバック部
20B シートバックパッド
20C シートバックカバー
21F、21L 表皮ピース
21FS、21LS ステッチライン
20LP、20RP 係合片(第2係合片)
24L、24R 被係合部(第2被係合部)
30 シートクッション部
31FS、31LS ステッチライン
KL、KR 境界部

Claims (3)

  1. パッドと当該パッドを覆うカバーとで構成された組合せ部材を2つ用いて組合せ、それぞれのカバーに施されているステッチラインが、前記組合せ部材を組合せることで2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、2つの組合せ部材の境界部におけるステッチラインを位置決めするステッチライン位置決め構造において、
    少なくとも一方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第1係合片が縫い付けられており、当該一方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第1係合片と係合する第1被係合部が設けられており、
    前記第1係合片を前記第1被係合部に係合させて、前記一方の組合せ部材の前記境界部において、他方の組合せ部材のステッチラインの位置に対する一方の組合せ部材のステッチラインを位置決めする、
    ステッチライン位置決め構造。
  2. パッドと当該パッドを覆うカバーとで構成された組合せ部材を2つ用いて組合せ、それぞれのカバーに施されているステッチラインが、前記組合せ部材を組合せることで2つの組合せ部材にまたがって連続して見えるように、2つの組合せ部材の境界部におけるステッチラインを位置決めするステッチライン位置決め構造において、
    一方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第1係合片が縫い付けられており、当該一方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する他方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第1係合片と係合する第1被係合部が設けられており、
    他方の組合せ部材のカバーにおけるステッチラインのいずれかの位置には、第2係合片が縫い付けられており、当該他方の組合せ部材のパッドにおける前記境界部の近傍の位置であって、対応する一方の組合せ部材のステッチラインに対応する位置には、前記第2係合片と係合する第2被係合部が設けられており、
    前記第1係合片を前記第1被係合部に係合させ、前記第2係合片を前記第2被係合部に係合させて、前記一方の組合せ部材の前記境界部及び前記他方の組合せ部材の前記境界部において、他方の組合せ部材のステッチラインと一方の組合せ部材のステッチラインを位置決めする、
    ステッチライン位置決め構造。
  3. 請求項1または2に記載のステッチライン位置決め構造であって、
    前記第1被係合部、または前記第1被係合部と前記第2被係合部は、樹脂または金属にて前記パッドとは別体の部材として形成されており、一方の組合せ部材のパッドにおける対応する位置、または一方の組合せ部材のパッドと他方の組合せ部材のパッドにおける対応するそれぞれの位置、に設けられている、
    ステッチライン位置決め構造。

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