JP2011254630A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性に優れる電気接続箱を提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品を実装した回路基板20と、前記回路基板20を収容する収容体31と、前記収容体31の周壁41に形成されたフランジ42と、前記収容体31のフランジ42に外周縁部を重ね合わせることにより前記収容体31の開口面を閉止する閉止体51と、前記閉止体51に形成され相手側コネクタを下方から嵌合させるフード部115〜165を有するコネクタ部110〜160とを具備し、所定の取付箇所に対して前記回路基板20を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱10であって、前記閉止体51の上部には、前記収容体31のフランジよりも上側に突出した第一止水壁61Aが、前記外周縁部を上方に延長して形成されている。
【選択図】図14

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は回路基板と、回路基板を収容する裏面側カバーと、裏面側カバー体を閉止する表面側カバー体と、表面側カバー体に一体的に設けられたコネクタブロックから構成されている。コネクタブロックは相手側コネクタを嵌合させるフード部を下に向けている。このような構成としておけば、電気接続箱のカバーを伝う水滴を、フード部の下縁で切ることが出来る。そのため、フード部に水滴が入り難くなり、防水性を高めることが可能となる。
特開2009−291042号公報
しかしながら、フード部の下縁で水滴を切れない場合には、フード部に水滴が入り込む可能性があるので、防水性を高めるには、コネクタが形成された側のカバーに水滴が伝わらないにすることが好ましく、更なる改良の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みて創作されたものであって、防水性に優れる電気接続箱を提供することを目的とするものである。
本発明は、電子部品を実装した回路基板と、前記回路基板を収容する収容体と、前記収容体の周壁に形成されたフランジと、前記収容体のフランジに外周縁部を重ね合わせることにより前記収容体の開口面を閉止する閉止体と、前記閉止体に形成され相手側コネクタを下方から嵌合させるフード部を有するコネクタ部とを具備し、所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱であって、前記閉止体の上部には、前記収容体のフランジよりも上側に突出した第一止水壁が、前記外周縁部を上方に延長して形成されているところに特徴を有する。このようにしておけば、収容体側から閉止体側に向かう水滴は第一止水壁で堰き止められる。そのため、閉止体に形成されたコネクタ側に水滴が行かないので、防水性が高まる。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
・前記閉止体の前記第一止水壁は前記閉止体の全幅に亘って切れ目なく連続して形成されている。このようにすれば、水滴が第一止水壁を回り込むようにして閉止体側に伝うことがない。そのため、防水性が一層高まる。
・前記コネクタ部は前記フード部を前記閉止体の幅方向に横並び状に複数個形成したコネクタブロックであり、前記コネクタブロックの上面壁の前縁には、上方に突出する第二止水壁が前記コネクタブロックの全幅に渡って形成されている。このようにすれば、水滴が1段目の第一止水壁を乗り超えたとしても、それを2段目の第二止水壁で堰止めることが可能となる。
・前記コネクタブロックの前面壁に水滴を幅方向の両側に排水する排水溝を形成する。このようにすれば、水滴が2段目の第2止水壁を乗り超えてコネクタブロックの前面壁側に伝っていったとしても、その水滴は排水溝を通じて幅方向の両側に排水される。そのため、防水性が一層高まる。
本発明によれば、防水性に優れる電気接続箱を提供出来る。
本発明の一実施形態に適用された電気接続箱の分解斜視図 電気接続箱の斜視図(正面を上に向けて寝かせた状態を示す) 電気接続箱の斜視図(立てた状態を示す) 電気接続箱を正面側から見た図 電気接続箱を下側から見た図 電気接続箱を背面側から見た図 図4中のA−A線断面図 図4中のC−C線断面図 図8を拡大した図 電気接続箱を上側から見た図 図10のC−C線断面図 電気接続箱を左方向から見た図 電気接続箱を収容ケースに収めた状態を示す斜視図 防水効果を説明する図
1.電気接続箱の全体構造
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図14を参照して説明する。図1は電気接続箱の分解斜視図、図2、図3は電気接続箱の斜視図である。
図1に示すように、電気接続箱10は回路基板20と、回路ケーシング30と、から構成されている。回路基板20はプリント配線技術により図示しない導電路を形成してなる長方形型のプリント基板上に、半導体リレーなどの電子部品Zを実装したものである。尚、この回路基板20は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露などにより、回路基板20に水滴が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。
回路ケーシング30は、上記回路基板20を内部に収容させるものであり、収容体31と閉止体51とから構成されている。収容体31は、合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、板状の底板32と、この底板32の周縁に沿って立設される周壁41とから構成され、全体としては底の浅い箱型(トレイ型)をしている。収容体31の底板32は、回路基板20より一回り大きな形状になっている。この底板32は下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。
周壁41は底板32の全周に亘って形成され、壁先端にはフランジ42を設けている。フランジ42は、外向きに張り出しており、周壁41の全周に亘って形成されている。また、フランジ42上には突条部43が一体的に形成されている。突条部43は、周壁41の全周に亘って切れ目なく連続して形成されており環状をなす。上記周壁41は回路基板外周の四方を覆う側壁として機能する。
閉止体51は合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、収容体31の開口面を閉止可能な5角形状の板状をしている。この閉止体51の内、収容体31の底板32に相対する内面側には、ねじ孔を形成してなる支持ボス59が幅方向の両側に2箇所設けられており、そこに、回路基板20を螺子止めできるようになっている。
そして、閉止体51は収容体31より一回り大きな形状となっており、収容体31に組み付けると、閉止体51の外周縁部61が収容体31の突条部43の先端に重なって、収容体31の開口面を閉止する構成となっている。尚、閉止体51の内面には位置決め壁56が形成してある。この位置決め壁56は、閉止体を収容体31に対して面方向に位置規制するものであり、収容体31に形成された突条部43の内側に位置する構成となっている。
そして、閉止体51は、収容体31に形成された突条部43に振動溶着されており、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは密閉された構造となっている。このものでは、接合縁となる突条部43を、収容体31の全周に亘って切れ目なく形成してあることから、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは、全周に亘って完全に密閉された構造となっている。尚、突条部43の先端は、振動溶接時に溶け易いようにテーパ状に形成されている。
また、上記閉止体51の表面上部には全幅に亘る横長形状のコネクタブロック100が一体的に形成されている。コネクタブロック100は、フード部115〜165を幅方向に6つ並んで設けており(図5参照)、6つのコネクタ部110〜160を構成している。これら各6つのコネクタ部110〜160のフード部115〜165は、いずれも、相手側コネクタ300を嵌合させる嵌合口を、図1の手前側(電気接続箱10を車両へ搭載した際の下側)に設けており、相手側コネクタ300が下側から嵌合されるようになっている。
また、上記コネクタブロック100には、各フード部115〜165に対応させてバスバーBがインサート成形してある。各バスバーBはいずれも金属板をL字型に屈曲させたものであり、図7、図8にて示すように、一端を対応する各フード部115〜165内に突出させている。また、各バスバーBの他端側はいずれも、回路基板20側に引き出されており、回路基板20のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
また、図5に示すように、閉止体51には、幅方向の右側に位置する3つのフード部125〜145に対応して膨出部54が形成され、左端に位置するフード部115に対応して膨出部55が形成されている。膨出部54、55は、閉止体51の面を表側(前側)に台状に膨出させたものである。この膨出部54、55は、回路基板20に実装した部品などを逃がす役目を果たしている。
膨出部54はフード部125〜145の全横幅と同幅となっており、側面壁54aはコネクタブロック100の右側の側面壁104に連続している。また、膨出部55はフード部115の横幅と同幅となっており、側面壁55aはコネクタブロック100の左側の側面壁105に連続している。係る膨出部54、55は、図1、図2に示すように、各フード部125〜145、115の下縁を超えて下方に延びており、閉止体51の下端寄りの位置に達している。
また、上記コネクタブロック100の幅方向の両側に位置する側面壁104、105には、ロック部106とガイド部107がそれぞれ形成されている。ロック部106は、後述する収容ケース200に設けられたロック受け部(図略)に係止して、電気接続箱10を収容部210にロックする機能を果たすものである。
また、ガイド部107は、図5に示すようにロック部106の両側にあって、下向きに直線的に延びる一対の挿通溝107a、107bを設けてなる。これら両挿通溝107a、107bは、収容ケース200の収容部210に形成されたガイド片(図略)を下から受け入れる構成となっており、ガイド片と共に収容部210に対する電気接続箱10の差し込み操作を案内する機能を担っている。
また、図6にて示されるように、収容体31の底板32の外面側には、案内斜面34と低面部35が形成されている。案内斜面34は、底板32の外周縁32aに沿って間欠的に形成されている。案内斜面34は、電気接続箱を振動溶着装置のアタッチメント(装着器具、不図示)にセットするための誘いである。また、底板32の外周縁32aには、次に説明する通気孔37の形成位置を除く全周に、ゆるやかなテ―パPが形成されている。
低面部35は、底板32の外面下部の中央に形成してある。低面部35は、図6に示すように底板32の一般面Gより一段低くなっている。そして、低面部35は図6に示すように、下部がながらかに形成するV字形状をした5角形をしており、V字の頂点の位置には、収容体31の底板32を貫通して通気孔37が形成されている。通気孔37を形成することで、電気接続箱10を換気できる。そのため、結露が起き難くなり、電気接続箱10内における水滴の発生を防止できる。
また、通気孔37は排出孔としての機能を担っており、収容体内部に水滴が入りこんだときには、それを排出させるようになっている。すなわち、収容体31の下部形状は幅方向の両側から中央に向かって傾斜するなだらかなV字形状をしており、収容体内部の水滴はV字の頂点に向かって伝ってくる。そして、通気孔37はV字の頂点に形成されていることから、それら水滴を通気孔37を通じて収容体31の外側に排出することが出来る。
2.防水構造の説明
(1)止水壁の構成
本電気接続箱10は、コネクタブロック100に対する防水性を高めるために、2つの止水壁61A、171を備えている。順に説明してゆくと、図8、図9にて示すように、閉止体51の上部側の外周縁部61Aは、収容体31のフランジ42の上端面Pを超えて上方に延長されている。この閉止体51の外周縁部61Aは第一止水壁61Aであり、閉止体51の幅方向の全長に渡って切れ目なく連続して形成されている。係る第一止水壁61Aは収容体31から閉止体51側に水滴が伝うのを規制する機能を果している。
また、第一止水壁61Aの上端部には収容体31側に向かって突出する突条63が形成されている。突条63は、第一止水壁61Aの全長に亘って連続して形成されている。この突条63を設けることで、水滴が第一止水壁61Aを乗り超え難くなる。
また、第一止水壁61Aは収容体31のフランジ42と共に、突条部43を底面とするU字断面をした排水路80を形成している。そのため、第一止水壁61Aにて堰止められた水滴は、この排水路80通って電気接続箱10の側方へと排水されることになる。尚、既に説明したように、突条部43は収容体31の全周に渡って形成されていることから、排水路80は、第一止水壁61Aが設けられた電気接続箱10の上部だけでなく、電気接続箱10の左右両側部、下部を含む全周に形成されることとなる。
尚、この実施形態では、閉止体51の外周縁部61を収容体31のフランジ42の外形形状より一回り大きく形成してあり、上部側の外周縁部61A以外の外周縁部61B、61Cもフランジ42から外側に張り出している。
次に、第二止水壁171について説明する。第二止水壁171はコネクタブロック100の上面壁101の前縁に形成されている。第二止水壁171はコネクタブロック100の上面壁101から上方に立ちあがっており、コネクタブロック100の全幅にわたって切れ目なく連続して形成されている。この第二止水壁171は、第一止水壁61Aを乗り超えた水滴をコネクタブロック100の上面壁101上にて堰止めて、水滴がコネクタブロック100の前面壁103側に伝って行かないように規制する機能を果たす。
また、コネクタブロック100の前面壁103には、排水溝173が形成されている。この排水溝173は、図3、図4に示すように、前面壁103の中央上部を頂点とする逆V字型(中央上部を頂点とし、幅方向の両側に向かって下降傾斜する形状)をしており、排水溝173の排水端(下端)はコネクタブロック100の側面壁104、105にそれぞれ達している。この排水溝173は、第二止水壁171を乗り越えてコネクタブロック100の前面壁103に達した水滴を、コネクタブロック100の左右両側に流して側面壁104、105から排水させる機能を果たすものである。尚、この排水溝173は溝の断面形状が鋭角状(いわゆる逆テ―パ)になっていて排水溝173を流れる水滴が溝からこぼれないようになっている。
(2)検査端子、排水斜面の構成
また、図10、図11に示すように、コネクタブロック100の上面壁101であって幅方向の中央部には、すり鉢状に窪んだ凹部181が形成されており、そこを上下に貫通して検査端子183が取り付けられている。検査端子183は、回路基板20の導通検査を行う端子であり、コネクタブロック100にインサート成形されている。
また、コネクタブロック100の上面壁101のうち凹部181の周囲には第一排水斜面190が形成されている。第一排水斜面190は、第一止水壁61Aを乗り越えた水滴が、検査端子183が設けられた凹部181側に伝わらないようにするためのものある。この実施例では、第一排水斜面190は高低差の異なる3つの斜面190a、190b、190cから構成されており、第一排水斜面190に落ち込んだ水滴は、高い側の斜面から低い側の斜面に流れ落ちて最終的には、コネクタブロック100の側面壁104側に排水される構成となっている。
また、コネクタブロック100の上面壁101には、前記した第一排水斜面190と並んで第二排水斜面195が形成されている。第二排水斜面195は、図10、図11に示すように、凹部181を始端としてコネクタブロック100の幅方向の端(図10、図11では右端)に向かって下降傾斜しつつ延びている。そして、第二排水斜面195はコネクタブロック100の側面壁(幅方向右側の側面壁104)に達しており、仮に凹部181内に水滴が入り込んだとしても、その水滴を側面壁104へ排水させるようになっている。
(3)外囲壁の構成
また、図6、図7に示すように、低面部35上には通気孔37を取り囲むようにして、一般面Gと同じ高さの外囲壁39が形成されている。外囲壁39は弧状をしており、通気孔37の上側を囲みつつ下方に延びている。この外囲壁39を設けることで、収容体31の外面を伝う水滴Wを、通気孔37の両側に振り分けることが可能となり、水滴が通気孔37側に伝ってゆくのを防止できる。また、この実施形態では、外囲壁39を二重に形成してあり、水滴Wが一段目の外囲壁39aを乗り越えても、その水滴Wを2段目の外囲壁39bによって通気孔37の両側に振り分けることが出来るようになっている。
3.組付手順の説明
電気接続箱10を構成する各部材20、31、51の構成は以上であり、次に電気接続箱10の組み立て手順について説明を行う。組み付けを行うには、まず、閉止体51に対して回路基板20を固定する必要がある。これを行うには、図1にて示すように、電子部品Zを実装した表面21を閉止体51側に向けると共に、基板上の各挿通孔25を閉止体51に設けられる支持ボス59に位置を合わせ、その状態で、回路基板20を支持ボス59に対してねじ締めしてやればよく、これにより、回路基板20は閉止体51に対して支持ボス59の高さ分浮いた状態で固定される。この状態では、閉止体51に一体的に形成された各コネクタ部110〜160の各バスバーBが、回路基板20上のスルーホールSHに挿通された状態となる。
その後、挿通されたバスバーBを、回路基板20のスルーホールSHにはんだ付けする作業を行い、各バスバーBを回路基板20の導電路(不図示)に電気接続する。あとは、閉止体51を収容体31に対して上から被せ付ける。これにより、閉止体51の裏面に装着された回路基板20は、収容体31の内部に収まり、また、収容体31は閉止体51によって開口を閉じられた状態になる。
その後、電気接続箱10は、アタッチメント(装着器具、不図示)に対して水平にセットされた後、振動溶着装置(不略)の工具ホーンによって外周部を加圧され、更に水平方向に振動が加えられる。これにより、収容体31の突条部43の先端部が振動による摩擦熱により溶け、閉止体51の裏面に接合される。これにて、収容体31と閉止体51の合わせ面Fが全周に亘って接合され、電気接続箱10の組み付けは完了する。
そして、電気接続箱10は、図13に示すように、車両エンジンルームに設置された概ね箱型の収容ケース200に形成された収容部210に対して、内部に収容された回路基板20を上下方向に向けて縦向き(図3の向き)に組み付けられる。電気接続箱10を収容部210に差し込んでゆくと、やがて電気接続箱10は収容部210に収まるロック位置に至る。ロック位置では、コネクタブロック100の両側面壁104、105に形成されたロック部106が収容部210に形成されたロック受け部(図略)にそれぞれ係止する。これにより、電気接続箱10は、収容ケース200の収容部210に対して固定される。そして、電気接続箱10の収容ケース200への取り付けと同時、或いはそれと前後して、各コネクタ部110〜160のフード部115〜165に対して下から、電源、電装品等に連なる各相手側コネクタが装着されると、電源から供給される電力を電気接続箱10を通じて各電装品に分配、供給することが可能となり、またこれら電力供給の切り替え等を電気接続箱10にて制御できる。
尚、収容ケース200は、蓋となるカバー(図略)を備えており、これを組み付けることで、収容ケース200は開口である上面を閉止する構成となっている。そして、カバー側には防水用のパッキンが取り付けられており、収容ケース200との間をシールして収容ケース200の内側に水滴が入りこまないようになっている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。例えば、防水用のパッキンが劣化した状態で、車両のエンジンルームを洗車すると、開口を通じて収容ケース200に水滴が侵入する恐れがある。こうした水滴Wは、図14に示すように収容部210の内壁面215から電気接続箱10の収容体31の上部を伝い、図中の(a)矢印にて示すように閉止体51側に向う。仮に、そうした水滴Wが、コネクタブロック100の上面壁101を超えて前面壁103に達すると、水滴は前面壁103を下へと伝ってゆき、やがて、前面壁103の下縁に達する。
前面壁103の下縁に水滴Wが達すると、その水滴Wが各コネクタ部110〜160のフード部115〜165に回り込む恐れがある(図中の(R)矢印参照)。一方、フード部115〜165内には相手側コネクタ300が嵌合しているので、端子の短絡等を起こさないようにするには、コネクタブロック100に対する防水性を高めて、フード部115〜165に対する水滴Wの侵入を防止することが好ましい。
本電気接続箱10によれば、閉止体51の上端に第一止水壁61Aを設けている。そのため、収容部210の内壁面215から侵入した後、電気接続箱10の収容体31の上部を伝って閉止体51側に向う水滴Wを、第一止水壁61Aにて堰止めることが出来る。このように、コネクタブロック100に伝わる前の段階で、水滴Wを堰止めてしまえば、フード部115〜165に水滴Wが回り込む心配がなく、コネクタブロック100に対する防水性が高まる。
また、第一止水壁61Aは排水路80の一部を構成しているから、堰止めた水滴Wをスムーズに排水できる。具体的に説明すると、第一止水壁61Aにて堰き止められた水滴Wは、収容体31と閉止体51との境界に形成されたU字型の排水路80を通って、電気接続箱10の両サイドに流れてゆく。そして、電気接続箱10の側面に達すると、今度は、電気接続箱10の側面に形成された排水路80を図12にて(b)矢印に示すように下に伝ってゆく。そして、最終的には、電気接続箱10の下端に達し、そこで切られる。
また、第一止水壁61Aは、閉止体51の外周縁部61を延長したものである。そのため、第一止水壁61Aを設けるスペースを、わざわざ専用に設ける必要がなく、閉止体51の形状をシンプルに出来るというメリットがある。
次に、収容部210の内壁面215から電気接続箱10の収容体31に多量の水滴Wが侵入して、第一止水壁61Aを乗り越ええた場合、その水滴は、図14の(c)矢印にて示すように、コネクタブロック100の上面壁101を伝って、前方(図14では右側)に広がってゆく。
本電気接続箱10によれば、コネクタブロック100の上面壁101の前縁に第二止水壁171を設けている。そのため、上面壁101上を前方に向かって広がる水滴Wを第二止水壁171にて堰止めることが可能であり、水滴Wがコネクタブロック100の前面壁103側に伝ってゆくのを阻止できる。従って、第一止水壁61Aで水滴Wを堰き止め切れない場合であっても、そうした水滴Wがコネクタブロックの前面壁103に伝うことを阻止することが可能となり、コネクタブロック100に対する防水性が一層高まる。
尚、第二止水壁171にて堰き止められた水滴Wは、コネクタブロック100の上面壁101を側方へと広がり、やがて、上面壁101の側端に達する。その後、水滴は図12にて(d)矢印に示すように、コネクタブロック100の側面壁105を下方へと伝う。そして、最終的には、膨出部55、54の側面を伝って、電気接続箱10の下端に達し、そこで切られる。
また、万が一、水滴Wの一部が第二止水壁171を乗り越えた場合、その水滴Wはコネクタブロック100の前面壁103に達し、前面壁103上を下方へ伝ってゆく。しかし、その水滴Wは、排水溝173を通ってコネクタブロック100の側面壁104、105側に流れてゆく。従って、第二止水壁171で水滴Wを堰き止められない場合であっても、そうした水滴Wがコネクタブロックの前面壁103を下縁側に向って伝うことを阻止できる。
尚、排水溝173を通ってコネクタブロック100の側面壁104、105側に排水される水滴は、その後、図12の(e)矢印に示すように、側面壁104、105を下方へと伝って、電気接続箱10の下端に達しそこで切られる。
本電気接続箱10によれば、収容ケース200の内壁面215から電気接続箱10のコネクタブロック100の前面壁103側に水滴Wを伝ってゆくのを、第一止水壁61A、第二止水壁171、排水溝173によって三重に阻止している。そのため、そうした水滴が、コネクタブロック100のフード部115〜165に達することがなく、高い防水性能を発揮することが可能である。
しかも、第一止水壁61Aは閉止体51の全幅に渡って切れ目なく連続して形成され、第二止水壁171はコネクタブロック100の全幅に渡って切れ目なく連続して形成してある。そのため、水滴Wがこれら止水壁61、171を回り込んでコネクタブロック100の前面壁103側に伝ってゆくことがなく、この点も、防水性能を高める上で効果的である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、6つのコネクタ部110〜160をコネクタブロック100として集約させたものを例示したが、これら各コネクタ部110〜160を回路ケーシング30に対して分離して設けておくことも無論可能である。
(2)上記実施形態では、排水溝173として、逆V字型の形状を例示したが、排水溝173の形状は逆V字型に限定されるものではなく、例えば、円弧形状にすることも可能である。
10…電気接続箱
20…回路基板
30…回路ケーシング
31…収容体
32…底壁
41…周壁
42…フランジ
51…閉止体
61A…第一止水壁(外周縁部)
80…排水路
100…コネクタブロック
101…上面壁
103…前面壁
104、105…側面壁
110〜160…コネクタ部
115〜165…フード部
171…第二止水壁
173…排水溝

Claims (4)

  1. 電子部品を実装した回路基板と、
    前記回路基板を収容する収容体と、
    前記収容体の周壁に形成されたフランジと、
    前記収容体のフランジに外周縁部を重ね合わせることにより前記収容体の開口面を閉止する閉止体と、
    前記閉止体に形成され相手側コネクタを下方から嵌合させるフード部を有するコネクタ部とを具備し、所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱であって、
    前記閉止体の上部には、前記収容体のフランジよりも上側に突出した第一止水壁が、前記外周縁部を上方に延長して形成されていることを特徴する電気接続箱。
  2. 前記閉止体の前記第一止水壁は、前記閉止体の全幅に亘って切れ目なく連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記コネクタ部は前記フード部を前記閉止体の幅方向に横並び状に複数個形成したコネクタブロックであり、
    前記コネクタブロックの上面壁の前縁には、上方に突出する第二止水壁が前記コネクタブロックの全幅に渡って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記コネクタブロックの前面壁に、水滴を幅方向の両側に排水させる排水溝を形成したことを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
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