JP2011253039A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像を記録材に出力可能な画像形成手段(10)を収納した装置本体(2)と、装置本体内を開放すべくこの装置本体に対して回動可能に支持されており、原稿を光学的に読み取り可能な画像読取手段(20)を収納した筐体(22)と、その一端(53)が筐体に対して回動する一方、その他端(55)が筐体の支持側(62)と筐体の開放側(60)との間を揺動し、画像形成手段の交換用部品(18)を掴める全開角度にて、筐体の開放姿勢を保持可能なリンク部材(52)とを具備し、筐体が全開角度に達しない場合には、リンク部材の他端が筐体の自重で開放側に向けて移動し、筐体は、交換用部品に触れられる一方、この交換用部品を掴めないアクセス不可角度まで閉じる。
【選択図】図9
Description
そして、電子写真プロセスを用いる画像形成装置では、その画像形成手段の感光体ドラムを予め帯電し、この感光体ドラムの表面に光を照射して静電潜像を形成する。次いで、現像されたトナー画像を記録材に転写及び定着する。
詳しくは、特許文献1では、筐体の裏面が装置本体の外装壁をなし、この筐体を装置本体に対して回動すると装置本体内にアクセスできる。一方、特許文献2では、筐体の裏面に排紙トレイを兼ねた外壁部材が設けられており、筐体の開放動作に伴って外壁部材が装置本体に対して開くと装置本体内にアクセスできる。
詳しくは、これら各技術ではユーザの作業性向上、換言すれば、ユーザが装置本体内に容易にアクセスできることを主眼としており、筐体の全開姿勢を維持している。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、装置本体内へのアクセスは全開姿勢のみで行う旨をユーザに了知させる画像形成装置を提供することである。
また、筐体が開いた姿勢は、リンク部材で保持される。リンク部材は、画像形成手段の交換用部品にアクセスできる角度、より詳しくは、ユーザの指が交換用部品に触れるのみでは足らず、このユーザの手が交換用部品を掴める程度にまで開放した全開角度にて、筐体の開放姿勢を保持できる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、装置本体は、リンク部材に係止して筐体を全開角度で保持する第1保持部と、リンク部材に係止して筐体をアクセス不可角度で保持する第2保持部とをさらに具備することを特徴とする。
しかし、アクセス不可角度は、部品側連結部と本体側連結部との係合が完了する角度よりも小さく設定されており、部品側連結部と本体側連結部とが既に完全に係合している角度である。したがって、万一、このアクセス不可角度にて何等かの手法によって交換用部品が掴まれたとしても、装置本体から引き出せないことから、装置本体は破損せずに確実に保護される。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、筐体の開放角度に対して外壁部材の開放角度を大きくすれば、筐体の開放角度が限られていても、外壁部材をより大きく開放でき、装置本体内へのアクセスが容易になる。
図1には、画像形成装置の一例であるデジタル複合機、いわゆる多機能周辺機器(Multiple Function Peripheral、以下、MFPと称する)1が右前上方から示されている。同図では、ユーザに相対するMFP1の正面と、このMFP1の右側面とが見えている。このMFP1は箱型の装置本体2を備え、この装置本体2の上側に用紙(記録材)が排出される。
また、本実施例の装置本体2は、図1で見て表面7の左右側及び奥側が上方に向けてそれぞれ突き出ており、この装置本体2の上方には光学式のスキャナ部(画像読取手段)20が設置される。
次に、図2はMFP1のコントローラ38を含めた概略構成図である。
このMFP1は、例えば、印刷機能(Copy機能)、送信機能(Send機能)及び保存機能(Box機能)を有する。
さらに、MFP1はメモリ30を備えている。このメモリ30はROMやRAM等を有しており、各種処理動作のプログラム等が格納されている。
また、プリントエンジン(画像形成手段)10は、原稿をスキャナ部20の画像読取位置に搬送する上記ADF、用紙を収納する給紙カセット4、各色に対応した静電潜像を形成するドラムユニット14、対応色のトナーコンテナ18のトナーを用いてトナー画像を現像する現像ユニット16、トナー画像を用紙に転写する中間転写ベルト12に接続され、HDD32に保存された印刷ジョブ等を外壁部材6の表面7に排出しており、Copy機能を有している。
再び図1に戻り、本実施例のケーシング22は、その長手方向がMFP1の正面の幅よりも大きな略直方体で形成され、その上面にはコンタクトガラス23が配置される。
また、ケーシング22の下面66において、外壁部材6の表面7に対峙した位置にはこの外壁部材6を連結する吊下機構が設けられる。具体的には、図1,3,4に示される如く、本実施例の吊下機構は、レール部材80、腕部42、及びリンクピン46からなり、まず、開放用レール80が下面66に形成されている。
筒状本体82のうち外側溝部83の奥端近傍には、筒状本体82の周壁を貫通した孔が穿設されており、後述する保持リンク(保持部材)52の回動部53を回動自在に支持する。
さらに、図1で見て操作パネル28の右側の前面60には、操作レバー61が配置される。この操作レバー61を手前側に引くと、フック部材61aと装置本体2との係合を解除することができる。
また、腕部42には、これら外側溝部83や内側溝部84に対応した位置に貫通孔が形成されており、この貫通孔を外側溝部83と内側溝部84との間に配置し、リンクピン46でケーシング22と外壁部材6とを連結すると、外壁部材6はケーシング22に吊り下げられる。
このように、ケーシング22と外壁部材6とは、その表面7が投影される下面66にて連結しているのに対し、ケーシング22と装置本体2とは、外壁部材6よりも外側で連結している。詳しくは、外壁部材6から見て開放用レール80よりもさらに外側には保持リンク52がそれぞれ設けられている(図3,4)。
ここで、保持用レール50には第1ストッパ(第1保持部)56が設けられている(図5)。この第1ストッパ56は、図3や図4の姿勢による保持リンク52のスライド部54に接する位置に設けられ、外壁部材6の全開位置を保持することができる。
なお、これらサービスユニット側と装置本体2側との係合については後述する。また、図1に示された外壁部材6の姿勢では、サービスユニット側と装置本体2側とは完全に係合しており、サービスユニットは装置本体2から取り外すことはできない。
詳しくは、図9,10に示される如く、保持用レール50には第2ストッパ(第2保持部)57も設けられている。この第2ストッパ57は、保持用レール50のうちMFP1の正面側に設けられ、外壁部材6のアクセス不可角度を保持することができる。
つまり、ユーザがケーシング22の前面60側を持ち上げたが、スライド部54が第1ストッパ56で係止される位置にまで到達しなかった場合には、このスライド部54が保持用レール50に沿ってMFP1の正面側に向けて移動し、ケーシング22は読取側支点68を中心にして図9の矢印方向に閉じはじめる。
そして、スライド部54が、この押し込まれた第2ストッパ57の位置からMFP1の正面側に向けてさらに移動すると、第2ストッパ57が当該ストッパ用バネ59の付勢力によって保持用レール50の上方に飛び出し、スライド部54を係止する。これにより、ケーシング22は図1の全閉姿勢(開放角度:0°)で保持される。
具体的には、上記トナーコンテナ18の例で云えば、図6に示されるように、トナーコンテナ18は略直方体形状の容器本体を有し、その長手方向がMFP1の正面側と背面側とを結ぶ方向に対して略直交方向に延びた姿勢で装置本体2内に装着される。なお、この図6では、ブラック用やイエロー用の各トナーコンテナ18が装着され、シアン用やマゼンタ用の各トナーコンテナ18は装着前の状態を示している。
この図6の手前側に見える駆動カップリング79は、装置本体2に設置された駆動カップリング(本体側連結部:図示しない)に係合可能であり、容器本体内のスクリュー部材(図示しない)を回転することができる。
より詳しくは、外壁部材6の全開姿勢において(図6)、トナーコンテナ18を逆L字状の案内溝29に沿って下方にそれぞれ押し入れる。各トナーコンテナ18が案内溝29内で止まる位置では、駆動カップリング79が装置本体2の上記駆動カップリングに、上記シャッターがシャッター用駆動カップリング70にそれぞれ対面する。
支持台74は、装置本体2に固定されており、その周壁74aの内側に突出本体部72を配置させる。
当該駆動カップリング79に係合する装置本体2の駆動カップリングは、シャッター用駆動カップリング70のうち、テーパ71cが装置本体2側になるように配置された回転部71で構成されており、テーパ71cは装置本体2に形成されたテーパを係合している。この駆動カップリング70の符号を用いて説明すれば、回転部71がテーパに沿って前進し、腕72a,72aが回転部71の他方の端面に当接して一緒に前進し、突出本体部72は駆動カップリング79に向けて次第に突出する。また、突出本体部72は駆動モータに接続されており、必要に応じて回転駆動される。
なお、これら駆動カップリング79と装置本体2の駆動カップリングとが係合すると、当該装置本体2の駆動カップリング及び駆動カップリング79からの動力でスクリュー部材が回転し、周辺のトナーが上記トナー補給口に向けて集められ、この補給口から対応の現像ユニット16に補給される。
また、ケーシング22及び外壁部材6が開いた姿勢は、保持リンク52で保持される。保持リンク52は、上記例で云えばトナーコンテナ18にアクセスできる外壁部材6と装置本体2との角度、より詳しくは、ユーザの指がトナーコンテナ18に触れるのみでは足らず、このユーザの手がトナーコンテナ18を掴める程度にまで開放した全開角度にて、外壁部材6の開放姿勢を保持できる。
また、第1ストッパ56によって、トナーコンテナ18を掴める全開角度の姿勢を確実に保持できる。また、外壁部材6がアクセス不可角度まで下降しても、第2ストッパ57によって、外壁部材6のやや開いた姿勢を確実に保持できる。換言すれば、外壁部材6の全閉姿勢には至らないことから、外壁部材6と装置本体2とによるユーザの手の挟み込みを確実に防止できる。
しかし、アクセス不可角度は、駆動カップリング79やシャッターと駆動カップリング70等との係合が完了する角度よりも小さく設定されており、駆動カップリング79やシャッターと駆動カップリング70等とが既に完全に係合している角度である。したがって、万一、このアクセス不可角度にて何等かの手法によってトナーコンテナ18が掴まれ、トナーコンテナ18に負荷が生じたとしても、装置本体2から引き出せないことから、装置本体2は破損せずに確実に保護される。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
また、上述したMFP1は画像形成装置の一例であり、本発明は、ケーシングの開放動作によって装置本体内が開かれる複写機、プリンタやファクシミリ等にも当然に適用可能である。
2 装置本体
6 外壁部材
10 プリントエンジン(画像形成手段)
12 中間転写ベルト(交換用部品)
14 ドラムユニット(交換用部品)
16 現像ユニット(交換用部品)
18 トナーコンテナ(交換用部品)
20 スキャナ部(画像読取手段)
22 ケーシング(筐体)
52 リンク部材(保持リンク)
53 回動部(一端)
55 丸細ピン(他端)
56 第1ストッパ(第1保持部)
57 第2ストッパ(第2保持部)
60 前面(筐体の開放側)
62 背面(筐体の支持側)
70 シャッター用カップリング(本体側連結部)
79 駆動カップリング(部品側連結部)
Claims (4)
- 画像を記録材に出力可能な画像形成手段を収納した装置本体と、
当該装置本体内を開放すべくこの装置本体に対して回動可能に支持されており、原稿を光学的に読み取り可能な画像読取手段を収納した筐体と、
その一端が前記筐体に対して回動する一方、その他端が前記筐体の支持側と前記筐体の開放側との間を揺動し、前記画像形成手段の交換用部品を掴める全開角度にて、前記筐体の開放姿勢を保持可能なリンク部材とを具備し、
前記筐体が前記全開角度に達しない場合には、前記リンク部材の他端が前記筐体の自重で前記開放側に向けて移動し、前記筐体は、前記交換用部品に触れられる一方、この交換用部品を掴めないアクセス不可角度まで閉じることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記装置本体は、前記リンク部材に係止して前記筐体を前記全開角度で保持する第1保持部と、前記リンク部材に係止して前記筐体を前記アクセス不可角度で保持する第2保持部とをさらに具備することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
前記交換用部品は、前記装置本体の本体側連結部に係合する部品側連結部を有し、前記本体側連結部は、前記筐体の閉動作に伴って前記交換用部品に向けて次第に突出して前記部品側連結部に係合可能に構成されており、
前記アクセス不可角度は、これら部品側連結部と本体側連結部との係合が完了する角度よりも小さい角度であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記筐体は、前記装置本体に対して回動可能に支持されるとともに、この筐体の開閉動作に連動可能に構成され、前記画像形成手段を外装する外壁部材を備え、
前記装置本体に対する前記外壁部材の開放角度が、前記装置本体に対する前記筐体の開放角度よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
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