JP2011252516A - 免震構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部連結手段20により上部板18を上部構造体14の下部に回転可能に連結し、下部連結手段24により下部板22を下部構造体12の上部に回転可能連結する。よって、積層ゴム本体16に生じるねじれ変形を低減する又は無くすことができる。
【選択図】図1
Description
請求項3に記載の発明では、上部軸体及び下部軸体を円柱体とすることにより、簡単な形状の部材で、上部軸体及び下部軸体を構成することができる。
請求項4に記載の発明では、上部軸体及び下部軸体を球体とすることにより、上部構造体の下面や下部構造体の上面が斜めになった場合、上部板や下部板を滑らかに回転させることができ、積層ゴム本体に発生する局所曲げを低減する又は無くすことができる。
免震構造10は、積層ゴム本体としての高減衰積層ゴム16、円板状に形成された上部板としての鋼製の上部フランジ18、上部連結手段20、円板状に形成された下部板としての鋼製の下部フランジ22、及び下部連結手段24を有する。また、高減衰積層ゴム16、高減衰積層ゴム16の上面に固定された上部フランジ18、及び高減衰積層ゴム16の下面に固定された下部フランジ22によって、免震装置46が構成されている。
図3(b)〜(e)に示すように、高減衰ゴム層42B、42C、42D、42Eの順に相対移動角度θは徐々に大きくなり、高減衰ゴム層42Eを境にして高減衰ゴム層42E、42F、42G、42Hの順に相対移動角度θは徐々に小さくなっている。
また、上部軸体及び下部軸体を円柱体28、36とすることにより、簡単な形状の部材で上部軸体及び下部軸体を構成することができ、上板材26と上部フランジ18、及び下板材34と下部フランジ22との間でせん断力を確実に伝達することができる。
また、下部連結手段70が、基礎コンクリート12の上面に固定された鋼製の下板材72と、下板材72に形成され下部フランジ22が嵌合する第2凹部としての円板状の凹部74とを有している。
すなわち、滑り材80と滑り板82、及び滑り材86と滑り板88との滑り接触面の摩擦係数の設定により、所定値以下のねじりモーメントが高減衰積層ゴム16に生じる場合には、滑り材80、86を回転させずに、高減衰積層ゴム16の周方向に対しても減衰性能を発揮させて、免震装置110としてのトータルの減衰性能を有効に機能させる。
そして、所定値よりも大きいねじりモーメントが高減衰積層ゴム16に生じる場合には、滑り材80、86を回転させて、高減衰積層ゴム16を構成する高減衰ゴム層42A〜42Iの破断を防ぐことができる。
滑り接触面の摩擦係数の一例としては、例えば、滑り材80と滑り板82との滑り接触面の摩擦係数μを0.15とし、滑り材86と滑り板88との滑り接触面の摩擦係数μを0.15とする構成や、滑り材80と滑り板82との滑り接触面の摩擦係数μを0.15とし、滑り材86と滑り板88との滑り接触面の摩擦係数μを0.45とする構成が挙げられる。
なお、第1の実施形態では、上板材26の凹部30と、上部フランジ18の凹部32とに上部軸体としての円柱体28を嵌合させ、下板材34の凹部38と、下部フランジ22の凹部40とに下部軸体としての円柱体36を嵌合させた例を示したが、上部軸体は、上板材26及び上部フランジ18の一方から突出し、上板材26及び上部フランジ18の他方に嵌合していればよく、下部軸体は、下板材34及び下部フランジ22の一方から突出し、下板材34及び下部フランジ22の他方に嵌合していればよい。
さらに、図7(c)に示すように、円柱体28、36と凹部30、38との間や、円柱体28、36と凹部32、40との間にゴムやスポンジ等の緩衝材94を設けるようにしてもよい。上板材26の下面と上部フランジ18の上面、及び下部フランジ22の下面と下板材34の上面との間には隙間116を設ける。このようにすれば、地震等の際に、上部建物の基礎部14から円柱体28、36へ作用する衝撃力を和らげることができる。
また、第1の実施形態の免震構造10において、上部フランジ18の上面と上板材26の下面、及び下部フランジ22の下面と下板材34の上面とは、接触していてもよいし、離れていてもよい。すなわち、円柱体28、36のみによって、せん断力及び軸力を伝達するようにしてもよい。
このようにすれば、基礎部14の下面及び基礎コンクリート12の上面が斜めになった場合においても、上板材26及び下板材34に対して、上部フランジ18及び下部フランジ22を滑らかに回転させることができ、高減衰積層ゴム16に発生する局所曲げを低減する又は無くすことができる。
例えば、図9(a)の正面図に示すように、基礎梁102を支持する高減衰積層ゴム16を杭頭部104上に設置した杭頭免震の場合、図9(b)の正面図に示すように、地震により基礎梁102が水平移動すると高減衰積層ゴム16に局所曲げが生じることが考えられるが、図10(a)の正面図に示すように、免震構造100を介して杭頭部104上に基礎梁102を支持するようにすれば、高減衰積層ゴム16に生じる局所曲げを低減する又は無くすことができる。
例えば、積層ゴム本体を、鉛プラグ入り積層ゴムや天然ゴム系積層ゴムとしてもよい。高減衰積層ゴムや鉛プラグ入り積層ゴムのように高い減衰性能を有する積層ゴムは、水平二方向変形の際に大きくねじれることが考えられるので、本発明の適用が有効である。
12 基礎コンクリート(下部構造体)
14 基礎部(上部構造体)
16 高減衰積層ゴム(積層ゴム本体)
18 上部フランジ(上部板)
20、64、78、106 上部連結手段
22 下部フランジ(下部板)
24、70、84、108 下部連結手段
26、66 上板材
28 円柱体(上部軸体)
34、72 下板材
36 円柱体(下部軸体)
68 凹部(第1凹部)
74 凹部(第2凹部)
80 滑り材(上部板)
82 滑り板(上部滑り板)
86 滑り材(下部板)
88 滑り板(下部滑り板)
96 球体(上部軸体)
98 球体(下部軸体)
Claims (6)
- 下部構造体上に上部構造体を免震支持する免震構造において、
積層ゴム本体と、
前記積層ゴム本体の上部に固定された上部板と、
前記上部構造体の下部に前記上部板を回転可能且つせん断力の伝達可能に連結する上部連結手段と、
前記積層ゴム本体の下部に固定された下部板と、
前記下部構造体の上部に前記下部板を回転可能且つせん断力の伝達可能に連結する下部連結手段と、
を有する免震構造。 - 前記上部連結手段は、
前記上部構造体の下部に設けられた上板材と、
前記上板材及び前記上部板の一方から突出し、前記上板材及び前記上部板の他方に嵌合する上部軸体と、を有し、
前記下部連結手段は、
前記下部構造体の上部に設けられた下板材と、
前記下板材及び前記下部板の一方から突出し、前記下板材及び前記下部板の他方に嵌合する下部軸体と、を有する請求項1に記載の免震構造。 - 前記上部軸体及び前記下部軸体は、円柱体である請求項2に記載の免震構造。
- 前記上部軸体及び前記下部軸体は、球体である請求項2に記載の免震構造。
- 前記上部連結手段は、
前記上部構造体の下部に設けられた上板材と、
前記上板材に形成され前記上部板が嵌合する第1凹部と、を有し、
前記下部連結手段は、
前記下部構造体の上部に設けられた下板材と、
前記下板材に形成され前記下部板が嵌合する第2凹部と、を有する請求項1に記載の免震構造。 - 前記上部連結手段は、
前記上部構造体の下部に設けられ前記上部板と接触する上部滑り板を有し、
前記下部連結手段は、
前記下部構造体の上部に設けられ前記下部板と接触する下部滑り板を有する請求項1に記載の免震構造。
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