JP2011248654A - 情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記憶部にデータを書き込むとともに、記憶部からデータを読み出して処理する情報処理方法。記憶部にデータを書き込む際、異なる3以上の記憶領域に同じデータを書き込み、記憶部からデータを読み出す際、各記憶領域からデータをそれぞれ読み出し、これらのデータを比較して一致するデータを高信頼性データ(確定データ)として出力する。
【選択図】図4
Description
このようなシステムでは、各測定器固有のID番号を各測定器に設けられたメモリに記憶しておき、各測定器において取得した測定データをID番号とともにデータ処理装置に送信し、データ処理装置において、各測定器からの測定データおよびID番号を収集し、各測定器からの測定データをID番号で管理するように構成されている。
このような不具合が発生すると、測定器の場合、測定データの集中管理が不可能になるうえ、品質トラブルの原因となるため、不具合を解消するための対策が望まれていた。
記憶手段からデータを読み出す際、各記憶領域からデータをそれぞれ読み出し、これらのデータを比較する。一致するデータがあれば、そのデータを高信頼性データとして出力する。
従って、記憶手段の異なる3以上の記憶領域に同じデータを書き込むとともに、各記憶領域からデータをそれぞれ読み出し、これらのデータが一致するか否かを比較し、一致するデータを高信頼性データとして出力するようにしたので、記憶手段に書き込まれたデータの一部が損傷しても、信頼性の高いデータを得ることができる。
記憶手段からデータを読み出す際、各記憶領域からデータとチェックコードとの対をそれぞれ読み出し、この読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定する。正常と判定された対が2対以上のときに、これらのデータを比較し、一致するデータがあれば、そのデータを高信頼性データとして出力する。
従って、記憶手段から読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定した上で、正常と判定された対が2対以上のときに、これらのデータを比較し、一致するデータがあれば、そのデータを高信頼性データとして出力するようにしたので、より信頼性の高いデータを得ることができる。
このような構成によれば、正常と判定された対が1対の場合でも、データが損傷している可能性が低いとみなすことができるので、正常と判定された対のデータを高信頼性データとして出力しても、信頼性を損なうことが少ない。
このような構成によれば、記憶手段から読み出したデータの正常/異常を判定した際、異常と判定された対がある場合、つまり、損傷したデータがある場合、損傷したデータ(およびチェックコード)が書き込まれた記憶領域に、正常と判定されたデータとチェックコードを書き込むようにしたので、損傷したデータを修復することができる。従って、常に信頼性が高いデータを得る状態を保つことができる。
<測定器の構成(図1参照)>
本実施形態の測定器は、図1に示すように、被測定物の寸法などを測定する測定部1と、測定結果等を表示する表示部2と、記憶手段を構成する記憶部3と、制御手段を構成する制御部4とを備える。
記憶部3は、不揮発性メモリ、ここでは、EEPROMによって構成されている。EEPROMには、測定器の電源オフ時にも保存しておかなければならないデータ、例えば、可動部材の変位位置に応じて設定された補正データなどが書き込まれる。
ここで、制御部4は、記憶部3にデータを書き込む際、図2に示すフローチャート(書込処理)に従って処理を行うとともに、記憶部3からデータを読み出す際、図4に示すフローチャート(読出処理)に従って処理を行う。以下、こられの書込処理および読出処理を説明する。
まず、データ(書込データ)から該データが正常か否かを判定するためのチェックコードを生成(計算)したのち(ST1)、「データ」と「チェックコード」とを対にして、記憶部3のメモリアドレスの離れた異なる3つの記憶領域1,2,3に書き込む(ST2〜ST4)。
すると、図3に示すように、記憶部3のメモリアドレスの異なる3つの記憶領域1,2,3に同じ「データ」と「チェックコード」との対が書き込まれる。
なお、「チェックコード」の導出アルゴリズムについては、特に限定されない。例えば、チェックサムやCRC(Cyclic Redundancy Check)コードなどを利用できる。また、3つの記憶領域1,2,3は、メモリアドレスができるだけ離れた領域が好ましい。
まず、同じデータを書き込んだ3つの記憶領域1,2,3から「データ」と「チェックコード」との対をそれぞれ読み出す(ST11)。
続いて、読み出した記憶領域1,2,3の「データ」を判定処理、つまり、各「データ」の正常/異常を判定し、その判定結果1,2,3を得る(ST12)。これには、各対の「データ」から「チェックコード」を再計算し、この再計算した「チェックコード」が読み出した「チェックコード」に一致するか否かで各対の正常/異常の判定結果1,2,3を取得する。
(i)判定結果1,2,3の3つ全てが正常であると判定された場合、各対の「データ」、つまり、記憶領域1,2,3に記憶された各「データ」を比較し(ST17,ST18)、全ての「データ」が一致した場合、および、2つの「データ」一致した場合に、「データ」決定処理、つまり、一致した「データ」を確定データ(高信頼性データ)として出力する(ST20)。
全ての「データ」が一致しない場合および2つの「データ」が一致しない場合は、「読み出しエラー」を出力する(ST16)。
2つの「データ」が一致しない場合は、「読み出しエラー」を出力する(ST16)。
判定結果1,2,3の3つ全てが異常であると判定された場合は、「読み出しエラー」を出力する(ST16)。
例えば、図5に示すように、記憶領域1に書き込まれた「データ」と「チェックコード」との対が異常(破損)と判定され、記憶領域2,3に書き込まれた「データ」と「チェックコード」との対が正常と判定された場合は、図6に示すように、記憶領域1に、正常と判定された記憶領域2,3に書き込まれた「データ」と「チェックコード」との対が再書込される(ST22)。
上述した実施形態によれば、記憶部3に「データ」を書き込む際、データが正常か否かを判定するための「チェックコード」を生成し、この「チェックコード」と「データ」とを対にして、異なる3つの記憶領域1,2,3に書き込み、記憶部3からデータを読み出す際、各記憶領域1,2,3から「データ」と「チェックコード」との対をそれぞれ読み出し、この読み出した「データ」と「チェックコード」との対からデータの正常/異常を判定し、正常と判定された対が2対以上のときに、これらの「データ」を比較し、一致する「データ」があれば、その「データ」を確定データ(高信頼性データ)として出力するようにしたので、記憶部3に書き込まれたデータの一部が損傷しても、信頼性の高いデータを得ることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
例えば、図7に示すように、記憶部3から読み出した「データ」と「チェックコード」との対からデータの正常/異常を判定した際、正常と判定された対が2対以上のとき(ST13,14)、データを比較する処理に代えて、「チェックコード」を比較し(ST17,18,19)、一致する「チェックコード」と対の「データ」を確定データ(高信頼性データ)として出力(ST20)するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、記憶部3に補正データを書き込むようにしたが、これに限られない。例えば、測定器固有のID番号などでもよい。
また、上記実施形態では、測定器の例について説明したが、測定器に限られない。例えば、加工機械や事務機器など、記憶手段を備える機器一般に利用できる。
2…表示部、
3…記憶部、
4…制御部。
Claims (5)
- 記憶手段にデータを書き込むとともに、前記記憶手段からデータを読み出して処理する情報処理方法において、
前記記憶手段にデータを書き込む際、異なる3以上の記憶領域に同じデータを書き込み、
前記記憶手段からデータを読み出す際、前記各記憶領域からデータをそれぞれ読み出し、これらのデータを比較し一致するデータを高信頼性データとして出力する、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 記憶手段にデータを書き込むとともに、前記記憶手段からデータを読み出して処理する情報処理方法において、
前記記憶手段にデータを書き込む際、前記データから該データが正常か否かを判定するためのチェックコードを生成し、このチェックコードとデータとを対にして、異なる3以上の記憶領域に書き込み、
前記記憶手段からデータを読み出す際、前記各記憶領域からデータとチェックコードとの対をそれぞれ読み出し、この読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定し、正常と判定された対が2対以上のときに、これらのデータを比較し、一致するデータを高信頼性データとして出力する、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 記憶手段にデータを書き込むとともに、前記記憶手段からデータを読み出して処理する情報処理方法において、
前記記憶手段にデータを書き込む際、前記データから該データが正常か否かを判定するためのチェックコードを生成し、このチェックコードとデータとを対にして、異なる3以上の記憶領域に書き込み、
前記記憶手段からデータを読み出す際、前記各記憶領域からデータとチェックコードとの対をそれぞれ読み出し、この読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定し、正常と判定された対が2対以上のときに、これらのチェックコードを比較し、一致するチェックコードと対のデータを高信頼性データとして出力する、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項2または請求項3に記載の情報処理方法において、
前記記憶手段から読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定した際、正常と判定された対が1対のとき、正常と判定された対のデータを高信頼性データとして出力する、ことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の情報処理方法において、
前記記憶手段から読み出したデータとチェックコードとの対からデータの正常/異常を判定した際、異常と判定された対がある場合、その異常と判定された対が書き込まれた記憶領域に、正常と判定されたデータとチェックコードとの対を書き込む、ことを特徴とする情報処理方法。
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