JP2013185995A - 表面性状測定機、その制御装置およびその調整方法 - Google Patents

表面性状測定機、その制御装置およびその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各表示レンジの全体で誤差を解消できる表面性状測定機、その制御装置およびその調整方法を提供する。
【解決手段】表示レンジRiの何れかを基準レンジRrとして選定し、各々に対して校正用測定値SAiを設定する手順P21、基準レンジに対応するレンジアンプに校正用測定値SAiを順次入力して基準表示値rDATAiを取得する手順P22、表示レンジの各々に対応するレンジアンプにそれぞれ校正用測定値SAiを入力してAD変換値ADiおよび表示値DATAiを取得する手順P23、ゲイン誤差率ki=rDATAi/DATAi、表示分解能DIVi=DATAi/ADi、補正表示分解能cDIVi=DIVi*kiを計算する手順P24、補正表示値cDATAi=ADi*cDIViを表示する手順P31を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は表面性状測定機、その制御装置およびその調整方法に関し、特に複数の表示レンジを有する表面性状測定機およびその調整方法に関する。
従来、ワークの表面をスタイラスで走査し、その表面性状(表面粗さ、うねり、輪郭形状など)を測定する表面性状測定機が知られている。
表面性状測定機においては、スタイラスを一定方向(X軸方向)に移動させ、ワーク表面の凹凸によってスタイラスの上下方向(Z軸方向)に変位させ、検出信号の増幅ないしA/D変換等を行い、移動距離の関数として表示装置に表示している。
また、表面性状測定機の類である真円度測定機では、回転体状のワークの外周表面にスタイラスを定点接触させ、ワークを回転させることで、ワークの一周分の輪郭形状を検出している。
表面性状測定機に用いられる変位センサは、一般に高感度であるが検出ストローク(測定可能範囲)は大きくない。また、検出分解能は、A/D変換器の性能や増幅器のノイズレベルに起因して制約があるため、無制限に大きくすることができない。
そこで、増幅器の増幅率を複数段階に切り替えられるようにし、高分解能で短ストロークのレンジから、低分解能だが長ストロークのレンジまでを適宜選択して表示することがなされている。
図7において、表面性状測定機90は、制御装置91の制御により駆動装置92がアーム93をX軸方向へ移動させると、スタイラス94がワーク95の表面の凹凸に応じてZ軸方向に変位し、この変位は変位センサ96で検出されて制御装置91に送られる。
制御装置91では、変位センサ96からの検出信号をレンジアンプ97で増幅し、走査位置に応じた変位量のグラフとして表示装置98に表示する。
例えば、レンジアンプ97が1倍レンジの状態では、表示98Aのように凹凸が明瞭でない場合でも、10倍レンジとすることで、表示98Bのように凹凸を明瞭に識別することができる。
前述のような複数の表示レンジを有する表面性状測定機として、特許文献1および特許文献2が知られている。
特許文献1では、複数の表示レンジでの表示を、測定データに応じて自動的に切り替えられるようにすることで、測定操作の適正化および効率化を図っている。
特許文献2では、複数の表示レンジでの表示にあたり、測定データに対するレンジ毎のオフセット量を自動的に調整できるようにすることで、測定操作の適正化および効率化を図っている。
特開2000−310529号公報 特開平5−34145号公報
ところで、表面性状測定機において、複数の表示レンジを切り替えて表示を行う場合、各表示レンジの処理系の特性等により、表示に誤差が生じることがある。
すなわち、表面性状測定機の各表示レンジでは、一つの測定値をレンジ毎のゲインで表示値に換算する。しかし、各レンジの増幅器に誤差があると、同じ測定値でも表示レンジ毎に異なる表示値になる可能性がある。例えば、10μmレンジで0.60μm表示だが、1μmレンジでは0.61μmと表示される等である。
このようなレンジ間誤差に対しては、ユーザが表示レンジ毎に機器の調整を行うことで、誤差の解消が図られている。
一方、特許文献1のような自動的な表示レンジの切り替えを行う場合、切り替えの都度ユーザが調整を行うのでは自動化の効果が削がれる。そこで、特許文献2のような誤差の調整までを自動化できる技術が重要な意味をもつ。
ここで、特許文献2が解消しようとするレンジ間誤差は主にレンジ毎のオフセット量の誤差である。オフセット誤差はレンジ間誤差の代表的なものであるが、オフセット誤差の解消だけではレンジ間誤差の解消としては十分でないことが明らかとなっている。
図8において、横軸の測定値に対して、縦軸の表示値が表示されるとすると、各々の関係は基本的に右上がりの比例関係となる。従来の表示レンジ切り替えでは、測定値が小さい場合には増幅率の高い表示レンジR1を利用し、測定値が大きくなるにつれて表示レンジR2,R3を切り替えて表示することが行われる。
各表示レンジR1〜R3にはレンジ間誤差が生じる。前述したように、レンジ間誤差の代表的なものとしてオフセット誤差があり、図8のグラフにおいては各表示レンジの間に段差状に現れる。このオフセット誤差は、グラフの平行移動に相当するものであるが、実際のレンジ間誤差は、グラフの傾きとしても現れている。
従って、前述したオフセット誤差の解消だけでは、レンジ間誤差の部分的な解消にとどまってしまい、各表示レンジの全体で誤差を解消できる技術の開発が望まれていた。
本発明は、各表示レンジの全体で誤差を解消できる表面性状測定機、その制御装置およびその調整方法を提供することを主な目的とする。
本発明は、レンジ間誤差の代表的なものであるオフセット誤差に加えて、別の代表的なレンジ間誤差であるゲイン誤差を補正することにより、各表示レンジの全体で誤差の解消を図るものである。
すなわち、前述した図8において、各表示レンジでのグラフの傾きとして現れるのは各表示レンジでの増幅ゲインの変動であり、このゲイン誤差を補正することで各表示レンジの全体で誤差を解消しようとするのが本発明である。このために、本発明は、以下に示す構成を備える。
本発明の表面性状測定機は、ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有する表面性状測定機であって、
前記ディジタル回路は、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させるものであり、
前記補正表示分解能は、
前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定し、
前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得し、
前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得し、
前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録したものである、ことを特徴とする。
本発明の表面性状測定機の制御装置は、ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、を備えた表面性状測定機に設置され、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する表面性状測定機の制御装置であって、
前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有し、
前記ディジタル回路は、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させるものであり、
前記補正表示分解能は、
前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定し、
前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得し、
前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得し、
前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録したものである、ことを特徴とする。
本発明の表面性状測定機の調整方法は、ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有する表面性状測定機を調整する表面性状測定機の調整方法であって、
前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定する手順、
前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得する手順、
前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得する手順、
前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録しておく手順、
前記ディジタル回路では、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた前記補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させる手順、を含むことを特徴とする。
このような本発明では、制御装置による表示装置に対する測定結果の表示の際に、複数の表示レンジによる表示が行えるとともに、各表示レンジでの表示を行うレンジアンプのゲイン誤差の補正(ゲイン誤差補正)を行うことができ、各表示レンジで表示される測定結果を正確にすることができる。
すなわち、複数の表示レンジのうち、何れかを基準レンジとし、この基準レンジと他の表示レンジとのゲイン誤差率を計算し、このゲイン誤差率に基づいて各表示レンジの表示分解能を調整することで、基準レンジを基準にした各表示レンジのゲイン調整を行うことができる。
このようなゲイン誤差補正の結果、何れの表示レンジにおいても、基準レンジを基準にした補正表示分解能で表示が行われ、基準レンジに対するレンジ誤差を解消することができ、各表示レンジの全体で誤差を解消することができる。
本発明において、表示レンジの各々に対応するレンジアンプについてAD変換値および表示値を取得する手順と、表示レンジの各々について補正表示分解能を記録する手順とは、各表示レンジ毎に各手順を順次行ってもよく、あるいは全ての表示レンジについてAD変換値および表示値の取得を行った後、全ての表示レンジについての補正表示分解能の記録をまとめて行ってもよい。
本発明において、基準レンジに対応するレンジアンプで基準表示値を取得する手順は、前述した表示レンジの各々に対応するレンジアンプについてAD変換値および表示値を取得する手順に先立って行ってもよいが、その後に行ってもよく、あるいは並行して行ってもよく、要するに表示レンジの各々について補正表示分解能を記録する手順で必要とされるデータが揃うように順序が考慮されていればよい。
本発明の表面性状測定機において、前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定され、前記オフセット量は、前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整した際の前記レベルシフト量とされていることが望ましい。
本発明の表面性状測定機の制御装置において、前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定され、前記オフセット量は、前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整した際の前記レベルシフト量とされていることが望ましい。
本発明の表面性状測定機の調整方法において、前記表面性状測定機は、前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定されたものであり、
前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態とし、この状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整し、この際の前記レベルシフト量を前記オフセット量とする手順を含むことが望ましい。
このような本発明では、レンジアンプ回路からAD変換器に至る回路のオフセット調整を行うことができ、とくに表示レンジ毎つまりレンジアンプ毎のオフセット量を設定することで、表示レンジを切り替えた際にこれに対応するオフセット量を設定することができる。
本発明において、所定の基準電圧としては例えば0ボルトを利用することができ、機器のグランドに接地することで簡単に基準電圧を得ることができる。この場合、AD変換値の所定値も0とすること、つまりAD変換値が0となるようにレベルシフト量を調整すればよい。
これらのオフセット調整は、前述した本発明のゲイン誤差補正の前に行われることが望ましい。ただし、オフセット調整前述したゲイン誤差補正の後であってもよく、あるいは並行して行ってもよい。
本発明に係る表面性状測定機の一実施形態を示すブロック図。 前記実施形態での調整手順を示すフロー図。 前記実施形態での調整内容を示すグラフ。 前記実施形態での調整内容を示すグラフ。 前記実施形態での調整内容を示すグラフ。 前記実施形態での調整結果を示すグラフ。 従来の表面性状測定機の概略構成を示す模式図。 従来の表面性状測定機における測定結果を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態の表面性状測定機10は、前述した従来の表面性状測定機90(図7参照)と同様な機器構成を備えている。
すなわち、図7で説明した通り、表面性状測定機90は、駆動装置92がアーム93をX軸方向へ移動させ、スタイラス94がワーク95の表面の凹凸に応じてZ軸方向に変位し、この変位が変位センサ96で検出されて制御装置91に送られ、制御装置91では変位センサ96からの検出信号をレンジアンプ97で増幅し、走査位置に応じた変位量のグラフとして表示装置98に表示していた。本実施形態の表面性状測定機10においても、上述した機器構成は同様である。従って、図1および以下の説明においては、図7と同様の構成については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1において、本実施形態の表面性状測定機10は、本発明に基づく制御装置11を有し、制御装置11には前述した駆動装置92、変位センサ96、表示装置98が接続されているとともに、動作指示や設定等の操作を行うための操作装置12、情報を記憶する大容量の外部記憶装置13が接続されている。
制御装置11は、アナログ回路部20およびディジタル回路部30を有する。これらのアナログ回路部20およびディジタル回路部30の間には、アナログ回路部20から出力されたアナログ信号をディジタル変換してディジタル回路部30に渡すAD変換器41と、ディジタル回路部30から出力されたディジタル信号をアナログ変換してアナログ回路部20へ送るDA変換器42とが設置されている。
アナログ回路部20は、変位センサ96からの検出信号SSに増幅等の処理を行って測定値SAとして出力するセンサ回路21と、測定値SAに対して所定のレベルシフト量LSでレベルシフト(オフセット調整あるいはバイアス調整)を行うレベルシフト回路22と、レベルシフトされた測定値SAを異なる増幅率で増幅する複数のレンジアンプ231〜233を含むレンジアンプ回路23とを備えている。さらに、アナログ回路部20は、ディジタル回路部30からの動作指令に基づいて駆動装置92を制御する駆動制御回路24を備えている。
レンジアンプ回路23は、複数nの表示レンジRi(i=1〜n)での表示を行うために、n個のレンジアンプを有するものとされる。本実施形態ではn=3とされ、表示レンジR1〜R3に対応するために、計3台のレンジアンプ231〜233が設置されている。各表示レンジRi(i=1〜n)に対応するレンジアンプは増幅率βiとされる。本実施形態では、表示レンジR1〜R3に対応するレンジアンプ231〜233の増幅率は、それぞれβ1〜β3となる。
なお、各表示レンジRiのレンジアンプからの出力を増幅済測定値AAiとすると、各レンジアンプRiの増幅率βi=増幅済測定値AA/(測定値SA+レベルシフト量LS)となる。増幅済測定値AAiは、AD変換器41でディジタル変換されてAD変換値ADiとしてディジタル回路部30に渡される。本実施形態では、各表示レンジR1〜R3の増幅済測定値AA1〜AA3が、AD変換値AD1〜AD3としてディジタル回路部30に渡される。
ディジタル回路部30は、マイクロプロセッサ等を用いたCPU31を有し、CPU31は入出力インターフェース(I/O)32を介して表示装置98、操作装置12および外部記憶装置13と接続されている。
CPU31には、フラッシュROM等の不揮発性メモリ33が接続され、処理に用いるデータを適宜保管することができる。
CPU31は、図示省略したプログラムエリアに記録された動作プログラムにより動作し、以下のような動作を行う。
動作プログラムに基づいて動作指令を出力し、この指令をDA変換器42を介して駆動制御回路24へ送り、駆動装置92に指定した測定動作を実行させる。これにより、ワーク95の表面性状が変位センサ96で検出され、検出信号SSとしてセンサ回路21に送られる。
アナログ回路部20のレンジアンプ回路23からAD変換器41を経て渡されるAD変換値ADiに対して所定の処理を行い、測定結果のグラフ(X軸移動位置とZ軸変位とのグラフ)を何れかの表示レンジRiで表示装置98に表示する。
ここで、表示装置98の表示画面に表示されたグラフにおいて、AD変換値ADiに対する測定結果として画面上の長さが表示値DATAであったとすると、表示装置98における表示レンジRiでの表示分解能DIViとして、表示値DATA=ADi*DIViの関係がある。
このような本実施形態の表面性状測定機においては、前述した通り、各表示レンジRiのレンジアンプの増幅率βiなどの誤差がAD変換値ADiに影響を及ぼし、結果として表示装置98に表示される表示値DATAにもこのレンジ間誤差が反映されてしまう。
このようなレンジ間誤差を解消するべく、測定動作に先立って本発明に基づく調整手順を実行する。
図2において、本発明に基づく調整手順は、オフセット調整の段階P1と、ゲイン誤差補正の段階P2と、試験表示の段階P3とを含む。
なお、オフセット調整の段階P1は、本発明として必須ではないが、調整結果を良好にするために実行することが望ましい。ゲイン誤差補正の段階P2は、本発明に基づく必須手順である。試験表示の段階P3は結果確認のための任意の手順であり、適宜省略してもよい。
なお、図2では、表示レンジ数nとして一般化しているが、前述した通り、本実施形態では図1の構成に適用するためn=3つまり表示レンジ数i=1〜3である。
オフセット調整の段階P1では、手順P11〜P12を実行する。
手順P11では、各表示レンジRi(i=1〜n)において、それぞれレベルシフト回路22に校正用測定値SAiとして基準電圧0Vを入力し、AD変換値ADi=0となるレベルシフト量LSを調整する。
手順P12では、各表示レンジRiで、調整したレベルシフト量LSをオフセット量ADofsiとして記録する。
具体的には、先ず、表示レンジR1のレンジアンプ231を選択し、レベルシフト回路22に校正用測定値SA1として基準電圧0Vを入力し、AD変換値AD1=0となるレベルシフト量LSを調整する。調整ができたら、このレベルシフト量LSを表示レンジR1のオフセット量ADofs1として記録する。
次に、表示レンジR2のレンジアンプ232を選択し、同様にしてレベルシフト量LSをオフセット量ADofs2として記録し、表示レンジR3についてもオフセット量ADofs3を記録する。
例えば、図3において、レンジ入力(レベルシフト回路22に校正用測定値SA1)に対して、各表示レンジR1〜R3のレンジ出力(レンジアンプ231〜233の出力である増幅済測定値AA1〜AA3)はそれぞれ右上がりの直線となる。各表示レンジR1〜R3でレンジ入力が0のとき、表示レンジR1のレンジ出力は0であるが、表示レンジR2,R3のレンジ出力が0ではない。これらの表示レンジR2,R3については、レベルシフト量LSを加算することで、レンジ出力を0とすることができ、このようなレベルシフト量LSをオフセット量ADofs2,ADofs3として記録する。
こうして得られたオフセット量ADofsi(i=1〜3)は、それぞれ入力が同じ時に出力が揃うようにするためのオフセット量であり、このオフセット量で実際の測定値SAiに対するレベルシフトすることで各表示レンジ1〜3の間でのオフセット誤差の補正を行うことができる。
ゲイン調整の段階P2では、手順P21〜P24を実行する。
手順P21では、表示レンジRi(i=1〜n)に対して、これらのうち何れかを基準レンジRrとして選択する。そして、各表示レンジRi(i=1〜n)について校正用測定値SAiを設定する。この際、校正用測定値SAiとしては、各表示レンジRiおよび基準レンジRrのうち増幅率が大きい方のレンジ最大値に近い値とすることが望ましい。
例えば、図4において、表示レンジR2を基準レンジとして選択し、基準レンジである表示レンジR2に対して表示レンジR1の校正用測定値SA1を設定する場合、校正用測定値SA1をレンジ入力(レベルシフト回路22の入力)とすると、表示レンジR1のレンジ出力、つまりレンジアンプ231の出力である増幅済測定値AA1のAD変換値AD1であり、表示レンジR2のレンジ出力、つまりレンジアンプ232の出力である増幅済測定値AA2のAD変換値AD2である。この場合、表示レンジR1のグラフの傾き(増幅率β1)は表示レンジR2のグラフの傾き(増幅率β2)よりも大きいので、表示レンジR1でレンジ最大値に近いAD変換値AD1を与える校正用測定値SA1を選択すればよい。
一方、図5において、基準レンジである表示レンジR2に対して表示レンジR3の校正用測定値SA3を設定する場合、同様にして表示レンジR2のレンジ出力、つまりレンジアンプ232の出力である増幅済測定値AA2のAD変換値AD2であり、表示レンジR3のレンジ出力、つまりレンジアンプ233の出力である増幅済測定値AA3のAD変換値AD3である。この場合、表示レンジR2のグラフの傾き(増幅率β2)は表示レンジR3のグラフの傾き(増幅率β3)よりも大きいので、表示レンジR2でレンジ最大値に近いAD変換値AD2を与える校正用測定値SA3を選択すればよい。
手順P22では、基準レンジRrを選択つまり基準レンジRrに対応するレンジアンプを選択し、この状態でレベルシフト回路22に校正用測定値SAi(i=1〜n)を順次入力し、表示装置98に表示されたグラフの表示画像上の長さから基準表示値rDATAi(i=1〜n)を取得する。
得られた基準表示値rDATAi(i=1〜n)は、基準レンジRrに対応するレンジアンプ(共通の基準レンジアンプ)に各校正用測定値SAi(i=1〜n)を入力して得られるものであり、各校正用測定値SAi(i=1〜n)に対する基準レンジRrの特性を反映したものとなる。
手順P23では、各表示レンジRi(i=1〜n)において、それぞれレベルシフト回路22に校正用測定値SAiを入力し、この校正用測定値SAiに対して出力されるAD変換値ADiを取得するとともに、表示装置98に表示されたグラフの表示画像上の長さから表示値DATAiを取得する。
得られたAD変換値ADiおよび表示値DATAiは、各校正用測定値SAiに対して各表示レンジRi(i=1〜n)に対応するレンジアンプの特性を反映したものとなる。
手順P24では、各表示レンジRi(i=1〜n)について、それぞれ以下の値を計算する。
ゲイン誤差率kiは、ki=rDATAi/DATAiで与えられ、同じ校正用測定値SAiに対して基準レンジRrのレンジアンプで増幅した際の基準表示値rDATAiと、各表示レンジRiのレンジアンプで増幅した際の表示値DATAiとの比率であり、前述した増幅率βiを含む各表示レンジRiのレンジ間誤差の影響を一括して基準レンジRrに対する比率として計測することができる。
表示分解能DIViは、表示装置98に表示される表示レンジRiでの表示分解能であり、DIVi=DATAi/(ADi−ADosfi)で計算される。この際、表示値DATAiは、各表示レンジRiにおけるレンジ間誤差を含んだままのものであり、表示分解能DIViもレンジ間誤差を含んだ状態にある。
補正表示分解能cDIViは、cDIVi=DIVi*kiで与えられる。前述の通り、表示分解能DIViはレンジ間誤差を含んだ状態であるが、各表示レンジRiのレンジ間誤差の影響を一括して基準レンジRrに対する比率として計測したゲイン誤差率kiで補正することにより、補正表示分解能cDIViはレンジ間誤差を解消したものとすることができる。
試験表示の段階P3では、手順P31のように、各表示レンジRi(i=1〜n)において、実際の測定値SAを入力し、補正表示値cDATAi=(ADi−ADofsi)*cDIViを表示する。
本実施形態によれば、補正表示分解能cDIViを用いて、AD変換値ADiおよびオフセット量ADofsiから演算を行って表示装置98に表示させることで、レンジ間誤差を含まない補正表示値cDATAi=(ADi−ADofsi)*cDIViを得ることができ、この補正表示値cDATAiを用いて表示を行うことで、表示装置98における各表示レンジRi(i=1〜n)間のレンジ間誤差を解消することができる。
前述したゲイン調整の段階P2(手順P21〜P24)について、3つの表示レンジR1〜R3を有する本実施形態における具体例で説明する。
先ず、手順P21に基づき、表示レンジR1〜R3のうち中間の表示レンジR2を基準レンジとして選択する。そして、前述した図4および図5の具体例の通り、基準レンジ以外の表示レンジR1,R3について校正用測定値SA1,SA3を設定する。
次に、手順P22に基づき、基準レンジである表示レンジR2を選択した状態で、校正用測定値SA1を入力して基準表示値rDATA1を計測し、校正用測定値SA3を入力して基準表示値rDATA3を計測する。
続いて、手順P23に基づき、基準レンジ以外の表示レンジである表示レンジR1を選択した状態で、校正用測定値SA1を入力してAD変換値AD1および表示値DATA1を計測し、同じく表示レンジR3を選択した状態で、校正用測定値SA3を入力してAD変換値AD3および表示値DATA3を計測する。
さらに、手順P24に基づき、基準レンジ以外の表示レンジR1,R3についてゲイン誤差率k1,k3、表示分解能DIV1,DIV3、補正表示分解能cDIV1,cDIV3を計算する。
k1=rDATA1/DATA1
k3=rDATA3/DATA3
DIV1=DATA1/(AD1−ADosf1)
DIV3=DATA3/(AD3−ADosf3)
cDIV1=DIV1*k1
cDIV3=DIV3*k3
なお、基準レンジである表示レンジR2においては、自らが基準であるため、ゲイン誤差率k2=rDATA2/DATA2=1であり、補正表示分解能cDIV2=DIV2*1=DATA2/(AD2−ADosf2)である。
これらの計算の後、補正表示値cDATAiを用いて表示を行うことにより、表示レンジ1〜3でのレンジ間誤差を解消することができる。
cDATA1=(AD1−ADofs1)*cDIV1
cDATA2=(AD2−ADofs2)*cDIV2
cDATA3=(AD3−ADofs3)*cDIV3
このような補正表示値cDATAiを用いた表示を行うことで、傾きについては補正表示分解能cDIViによりゲイン誤差が解消され、オフセット誤差についてはADofsiによる補正が行われる。
これらにより、本実施形態の表面性状測定機10によれば、図6に示すような、各表示レンジR1〜R3の間で不連続のない滑らかなグラフを得ることができ、表示レンジR1〜R3の切り替えに伴うレンジ間誤差を解消することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での変形等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、表示レンジR1〜R3の3つとし、中間の表示レンジR2を基準レンジRrとしたが、例えば表示レンジR1を基準レンジとし、他の表示レンジR2,R3に対するゲイン誤差率k2,k3を計算するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、表示レンジRiは3つとしたが、4つ以上であってもよい。
前記実施形態では、オフセット誤差についても補正するため、オフセット調整手順の段階P1でオフセット量ADofsiを計算し、ゲイン誤差補正手順の段階P2ではオフセット量ADofsiを考慮して分解能DIVi=DATAi/(ADi−ADosfi)を計算し、補正表示値cDATAi=(ADi−ADofsi)*cDIViを表示に用いたが、オフセット誤差に関する計算は省略してもよい。この場合、ゲイン誤差補正手順の段階P2では分解能DIVi=DATAi/ADiを計算し、補正表示値cDATAi=ADi*cDIViを表示すればよい。
表面性状測定機10におけるその他の構成、例えばアナログ回路部20の構成、ディジタル回路部30の構成、制御装置11に接続される駆動装置92、変位センサ96、表示装置98等も適宜変更してよい。
10…表面性状測定機
11…制御装置
12…操作装置
13…外部記憶装置
20…アナログ回路部
21…センサ回路
22…レベルシフト回路
23…レンジアンプ回路
231〜233…レンジアンプ
24…駆動制御回路
30…ディジタル回路部
31…CPU
33…不揮発性メモリ
41…AD変換器
42…DA変換器
92…駆動装置
95…ワーク
96…変位センサ
98…表示装置
AAi,AA1〜AA3…増幅済測定値
ADi,AD1〜AD3…AD変換値
ADofsi,ADofs1〜ADofs3…オフセット量
cDATAi,cDATA1〜cDATA3…補正表示値
cDIVi,cDIV1〜cDIV3…補正表示分解能
DATAi,DATA1〜DATA3…表示値
DIVi,DIV1〜DIV3…表示分解能
ki,k1〜k3…ゲイン誤差率
LS…レベルシフト量
n…表示レンジ数
P1…オフセット調整手順の段階
P2…ゲイン誤差補正手順の段階
P3…試験表示の段階
Ri,R1〜R3…表示レンジ
rDATAi,rDATA1〜rDATA3…基準表示値
Rr…基準レンジ
SA…測定値
SAi,SA1〜SA3…校正用測定値
SS…検出信号
βi,β1〜β3…増幅率

Claims (6)

  1. ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有する表面性状測定機であって、
    前記ディジタル回路は、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させるものであり、
    前記補正表示分解能は、
    前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定し、
    前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得し、
    前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得し、
    前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録したものである、ことを特徴とする表面性状測定機。
  2. ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、を備えた表面性状測定機に設置され、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する表面性状測定機の制御装置であって、
    前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有し、
    前記ディジタル回路は、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させるものであり、
    前記補正表示分解能は、
    前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定し、
    前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得し、
    前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得し、
    前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録したものである、ことを特徴とする表面性状測定機の制御装置。
  3. ワーク表面の変位を検出する変位センサと、測定結果を表示する表示装置と、前記変位センサからの検出信号を処理して測定結果を前記表示装置に表示する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記変位センサからの検出信号を処理して測定値として出力するセンサ回路と、異なる増幅率で前記測定値を増幅する複数のレンジアンプを含むレンジアンプ回路と、前記レンジアンプ回路で増幅されたアナログ信号をディジタル変換するAD変換器と、前記AD変換器で変換されたAD変換値を処理して前記レンジアンプに応じた複数の表示レンジで前記表示装置に表示するディジタル回路と、を有する表面性状測定機を調整する表面性状測定機の調整方法であって、
    前記表示レンジの何れかを基準レンジとして選定し、前記表示レンジの各々に対して校正用測定値を設定する手順、
    前記基準レンジに対応する前記レンジアンプに、前記測定値に代えて前記校正用測定値を順次入力し、前記表示装置に表示される表示値を基準表示値として取得する手順、
    前記表示レンジの各々に対応する前記レンジアンプに、それぞれ前記測定値に代えて前記表示レンジの各々に対応する前記校正用測定値を入力し、前記表示レンジの各々における前記AD変換値および前記表示装置に表示される表示値を取得する手順、
    前記表示レンジの各々について、前記基準表示値を前記表示値で除してゲイン誤差率を計算し、前記表示値を前記AD変換値で除して表示分解能を計算し、前記表示分解能と前記ゲイン誤差率との積を補正表示分解能として記録しておく手順、
    前記ディジタル回路では、前記AD変換器で変換されたAD変換値と前記表示レンジに応じた前記補正表示分解能の積を補正表示値として前記表示装置に表示させる手順、を含むことを特徴とする表面性状測定機の調整方法。
  4. 請求項1に記載した表面性状測定機において、
    前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定され、前記オフセット量は、前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整した際の前記レベルシフト量とされていることを特徴とする表面性状測定機。
  5. 請求項2に記載した表面性状測定機の制御装置において、
    前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定され、前記オフセット量は、前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整した際の前記レベルシフト量とされていることを特徴とする表面性状測定機の制御装置。
  6. 請求項3に記載した表面性状測定機の調整方法において、
    前記表面性状測定機は、前記センサ回路と前記レンジアンプ回路との間に、前記センサ回路からの前記測定値にレベルシフト量を加算するレベルシフト回路を有し、前記レベルシフト量は前記ディジタル回路からの前記表示レンジ毎のオフセット量で指定されたものであり、
    前記表示レンジの各々で、前記センサ回路から出力される前記測定値を所定の基準電圧である状態とし、この状態で前記AD変換値が所定値となるように前記レベルシフト量を調整し、この際の前記レベルシフト量を前記オフセット量とする手順を含むことを特徴とする表面性状測定機の調整方法。
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