JP2011247829A - 水室内作業装置および水室内作業装置の設置方法 - Google Patents

水室内作業装置および水室内作業装置の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させること。
【解決手段】蒸気発生器の水室131の内部で所定の作業を行う水室内作業装置1であって、水室131内の管板137に設けられた伝熱管132に挿入係止される少なくとも2つの係止手段2と、各係止手段2間に架け渡される支持手段3と、架け渡された支持手段3に沿って移動可能に設けられる移動体4とを備える。このため、移動体4を安定して水室131内に支持し、かつ容易に移動させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、蒸気発生器の水室内で所定の作業を行う水室内作業装置、および当該水室内作業装置の設置方法に関する。
原子力プラントに設けられる蒸気発生器の水室内での作業は、作業員による作業量が低減されることが好ましい。よって、従来、水室内に水室内作業装置を導入し、水室内作業装置を遠隔操作することで水室内での作業を行う技術がある。
例えば、特許文献1には、蒸気発生器の多数の伝熱管の探傷検査を行う水室内作業装置(遠隔検査装置)が開示されている。この水室内作業装置は、クランプ軸を蒸気発生器に設けられる複数の伝熱管に挿入することで、歩行案内ロボット(以下、移動体という)を蒸気発生器の管板に釣り下がるように支持している。そして、移動体は、伝熱管に対してクランプ軸を差し替えることで管板に沿って移動する。
特開平10−227765号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水室内作業装置のように、移動体が管板に釣り下がる態様の水室内作業装置では、移動体が管板から落下しないように十分に設計が練られ、また、移動体が管板から落下しないように慎重に遠隔操作されている。この結果、移動体を安定して管板に沿わせるためには、移動体の設計が複雑になったり、また、移動体を慎重に遠隔操作するために作業時間が増大したりするおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させることのできる水室内作業装置および水室内作業装置の設置方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の水室内作業装置は、蒸気発生器の水室の内部で所定の作業を行う水室内作業装置であって、前記水室内の管板に設けられた伝熱管に挿入係止される少なくとも2つの係止手段と、前記各係止手段間に架け渡される支持手段と、架け渡された前記支持手段に沿って移動可能に設けられる移動体と、を備えたことを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、移動体は、各係止手段間に架け渡された支持手段に沿って移動する。このため、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させることができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記各係止手段間での前記支持手段の長さを可変する長さ調整手段をさらに備えたことを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、支持手段の長さを調整することにより、各係止手段を管板に固定する位置に制限されることなく支持手段を各係止手段間に架け渡して張設することができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記係止手段が、前記伝熱管に挿入されつつ径外方向に開閉されるクランプ機構を有することを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、クランプ機構により係止手段を伝熱管に対して容易に係止させ、また容易に係止を外すことができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記支持手段が、ワイヤーであることを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、ワイヤーは可撓性を有しているため、巻き回したりすることで取り扱いが容易であるため、本水室内作業装置の取り扱いを容易に行うことができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記移動体に設けられた作業装置から延在する作業チューブを、当該移動体の移動に伴って案内する案内手段をさらに備えたことを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、移動体の移動に伴って作業チューブに余分な弛みが発生したり、必要以上に張り詰めたりすることがなく、作業チューブに係る摩擦抵抗を低減しつつ作業チューブを案内することができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記移動体と前記係止手段との相互間の最短接近位置を検出する移動体位置検出手段をさらに備えたことを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、移動体が係止手段に衝突する事態を防ぐので、移動体の遠隔操作を容易に行うことができる。
また、本発明の水室内作業装置は、前記移動体が、所定の作業として前記蒸気発生器に設けられた伝熱管に対して当該伝熱管に形成された傷を探査する探傷検査手段を備えることを特徴とする。
この水室内作業装置によれば、伝熱管は、管板の下向きの面に開口しており、この伝熱管の傷を探査するには、下側からプローブを挿入する必要がある。しかも、水室は、その内壁面が1/4球形に形成されており、装置の固定が難しい。この点、本水室内作業装置は、水室内の管板に設けられた伝熱管に挿入係止される少なくとも2つの係止手段と、各係止手段間に架け渡される支持手段と、架け渡された支持手段に沿って移動可能に設けられる移動体とを備えることから、伝熱管の傷の探査に適している。この結果、伝熱管の傷の探査を行うに当たり、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させる顕著な効果を得ることができる。
上述の目的を達成するために、本発明の水室内作業装置の設置方法は、蒸気発生器の水室の内部で所定の作業を行う水室内作業装置を設置する水室内作業装置の設置方法であって、前記水室内の管板に設けられた伝熱管に少なくとも2つの係止手段を挿入係止し、前記各係止手段間に支持手段を架け渡す工程と、次に、架け渡された前記支持手段に移動体を取り付ける工程と、を含むことを特徴とする。
この水室内作業装置の設置方法によれば、移動体は、各係止手段間に架け渡された支持手段に沿って移動する。このため、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させることが可能である。すなわち、本水室内作業装置の設置方法によれば、従来のように移動体が管板に釣り下がる態様の水室内作業装置と比較して、移動体に移動および作業の全ての構成を設ける必要がなく、重量が分散されるので、設置作業を容易に行うことができる。
また、本発明の水室内作業装置の設置方法は、前記伝熱管に係止手段を挿入係止する以前に、前記支持手段の長さを予め調整する工程をさらに含むことを特徴とする。
この水室内作業装置の設置方法によれば、係止手段を水室内に取り付ける以前に、水室の外部で支持手段の長さを調整しておくことで、作業員が放射線に曝される時間を短縮することができ、安全な作業を提供することができる。
また、本発明の水室内作業装置の設置方法は、前記伝熱管に係止手段を挿入係止した以後に、前記支持手段の長さを調整する工程をさらに含むことを特徴とする。
この水室内作業装置の設置方法によれば、係止手段を管板に取り付ける場合に、支持手段を弛ませておき、係止手段を取り付けた後に各係止手段間の支持手段を張設することができるので、係止手段の取付作業を容易に行うことが可能になり、かつ支持手段を適宜張設することができる。
また、本発明の水室内作業装置の設置方法は、前記支持手段を水平方向に平行に架け渡し、前記各支持手段間に前記移動体を挿入した後に、当該移動体を水平方向に90度回転させて前記各支持手段間に前記移動体を掛けることを特徴とする。
水平方向に平行な支持手段に移動体を掛けることで安定して移動体を移動させることが可能であり、この水室内作業装置の設置方法によれば、水平方向に平行な支持手段に対して移動体を掛ける作業を容易に行うことができる。
また、本発明の水室内作業装置の設置方法は、前記支持手段を複数組み架け渡し、当該支持手段に対して選択的に前記移動体を取り付けることを特徴とする。
この水室内作業装置の設置方法によれば、支持手段に沿う移動体の移動範囲に位置する全ての伝熱管の検査が済んだ後、係止手段の位置を替えることなく、移動体を別の支持手段に掛けることで、伝熱管の検査を引き続き行うことができる。
また、本発明の水室内作業装置の設置方法は、前記水室内に予め撮像手段を配置し、当該撮像手段により前記水室内を撮像しつつ、前記係止手段、前記支持手段、および前記移動体を設置することを特徴とする。
この水室内作業装置の設置方法によれば、係止手段、支持手段、および移動体の設置状況を、水室の外部から確認できるので、作業員が放射線に曝される時間を短縮することができ、安全な作業を提供することができる。
本発明によれば、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させることができる。
図1は、一般的な原子力プラントの構成図である。 図2は、図1に示す原子力プラントにおける蒸気発生器の水室の構成図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置を示す斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置を示す側面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置を示す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、一般的な原子力プラントを示す。原子力プラント100は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)がある。この原子力プラント100は、構造物としての原子炉容器110、加圧器120、蒸気発生器130およびポンプ140が、一次冷却材管150により順次連結されて、一次冷却材の循環経路が構成されている。また、蒸気発生器130とタービン(図示省略)との間には、二次冷却材の循環経路が構成されている。
この原子力プラント100では、一次冷却材が原子炉容器110にて加熱されて高温・高圧となり、加圧器120にて加圧されて圧力を一定に維持されつつ、一次冷却材管150を介して蒸気発生器130に供給される。蒸気発生器130では、一次冷却材が入口側水室131に流入し、この入口側水室131からU字状で複数本の伝熱管132に供給される。そして、伝熱管132にて一次冷却材と二次冷却材との熱交換が行われることにより、二次冷却材が蒸発して蒸気となる。熱交換により蒸気となった二次冷却材は、タービンに供給される。タービンは、二次冷却材の蒸発により駆動される。そして、タービンの動力が発電機(図示省略)に伝達されて発電される。タービンの駆動に供された蒸気は、凝縮して水となり蒸気発生器130に供給される。一方、熱交換後の一次冷却材は、一次冷却材管150を介してポンプ140側に回収される。
図2および図3に示すように、蒸気発生器130は、入口側水室131に入口管台135が設けられている。入口管台135は、入口側の一次冷却材管150が溶接されて接続される。また、蒸気発生器130は、出口側水室133に出口管台136が設けられている。出口管台136は、出口側の一次冷却材管150が溶接されて接続される。入口側水室131と出口側水室133とは、天井部に管板137が設置されていると共に、仕切板134を介して仕切られている。管板137は、伝熱管132の下端部を支持し、かつ蒸気発生器130の上部と各水室131,133とを区画するものである。また、入口側水室131および出口側水室133は、作業員が水室131,133内に出入りするためのマンホール138が設けられている。なお、入口側水室131および出口側水室133は、1/4球形に形成されている。
以下、本実施の形態の水室内作業装置1について説明する。図4は、本実施の形態に係る水室内作業装置を示す斜視図であり、図5は、本実施の形態に係る水室内作業装置を示す側面図であり、図6は、本実施の形態に係る水室内作業装置を示す平面図である。
図4〜図6に示すように、水室内作業装置1は、上述した蒸気発生器130の水室131,133(図4では入口側水室131を示し、以下の説明では、水室として出口側水室133を含み入口側水室の符号131を用いる。)の内部で所定の作業を行うものである。所定の作業とは、本実施の形態では、例えば、伝熱管132の傷を探査する作業である渦流探傷検査(ECT:Eddy Current Testing)とする。この水室内作業装置1は、係止手段2と、支持手段3と、移動体4とを備えている。
係止手段2は、水室131内の管板137に設けられた伝熱管132に挿入係止されるもので、少なくとも2つを要する。この係止手段2は、伝熱管132に挿入される棒状体として構成され、伝熱管132への挿入状態が維持されるクランプ機構21を備えている。クランプ機構21は、図には明示しないが、例えば、伝熱管132に挿入されるロッドの周囲に爪部材が配置されたもので、アクチュエータ(水圧・空気圧・油圧・サーボモータなど)によって爪部材がロッドの径外方向に開いて伝熱管132の内面に当接し、ロッドを伝熱管132から抜けなくして係止手段2を管板137に固定する。一方、クランプ機構21は、アクチュエータによって爪部材が閉じて伝熱管132の内面から離隔し、ロッドを伝熱管132から抜けるようにして係止手段2を管板137から離脱可能とする。なお、クランプ機構21は、アクチュエータによって作動される構成に限らず、例えば、後述する取付治具10による回転操作により爪部材を伝熱管132の内面に対して近接・離隔させる構成であってもよい。なお、本実施の形態では、1つの係止手段2に対してクランプ機構21が複数(2つ)設けられて、連結部材22(図6参照)で連結されている。このようにクランプ機構21を複数設けることで、係止手段2を管板137に対してより確実に固定することが可能である。
支持手段3は、2つの係止手段2の間に架け渡され、移動体4を支持するものである。この支持手段3は、例えば、可撓性を有するワイヤーとして構成されており、長さ調整手段31により各係止手段2の間での長さを調整できるように設けられている。長さ調整手段31は、例えば、図5に示すように、モータ31aによりローラ31bを回転させて支持手段3を送ることで、各係止手段2の間での長さを変える構成がある。また、長さ調整手段31は、モータ31aを有さず、後述する取付治具10による回転操作によってローラ31bを回転させる構成であってもよい。なお、支持手段3は、ワイヤーに限らず、例えば棒状のものであってもよい。
また、支持手段3は、各係止手段2の間で水平方向に平行に配置されるように少なくとも2本設けられていることが好ましい。本実施の形態では、図6に示すように、各係止手段2において、2つのクランプ機構21が同じ間隔で配置されており、支持手段3は、この各係止手段2のクランプ機構21に端部が取り付けられ、それぞれの係止手段2のクランプ機構21の間に架け渡されることで、水平方向に平行に2本配置される。
移動体4は、各係止手段2の間に架け渡された支持手段3に沿って移動するものである。この移動体4は、支持手段3の上に乗る車輪41と、当該車輪41の回転軸42を回転可能に支持する車体43と、回転軸42を回転させる駆動モータ44とで構成されている。車輪41は回転軸42の両端にそれぞれ設けられている。回転軸42の両端に車輪41を設けた車軸ユニットは、少なくとも2つ設けられている(図4〜図6では2つ設けられた形態を示す)。また、駆動モータ44は、少なくとも1つの車軸ユニットに対し回転軸42を回転させるように設けられている。そして、車軸ユニットの各車輪41は、各係止手段2の間で水平方向に平行に配置されるように2本設けられた各支持手段3にそれぞれ乗る。このような移動体4は、駆動モータ44の駆動により回転軸42を介して車輪41が回転することで、支持手段3に沿って車体43が移動する。なお、移動体4は、支持手段3が2つを超える複数の場合、この支持手段3の数に応じて車輪41を備えていてもよい。なお、移動体4は、図には明示しないが、車輪41との間で支持手段3を挟む補助輪が設けられていてもよい。この補助輪は、支持手段3が1つの場合に設けることが好ましく、支持手段3に沿う車体43の移動を案内することが可能である。さらに、支持手段3が1つの場合、車体43を支持手段3に安定して設置するため、釣り合い錘としてのバランサを設けることが好ましい。また、移動体4は、駆動モータ44の駆動により移動する構成に限らず、例えば、ケーブルなどで水室131の外部から牽引することで、支持手段3に沿って移動する構成であってもよい。
また、移動体4は、所定の作業を行うための作業装置5が設けられている。作業装置5は、本実施の形態において、渦流探傷検査を行うプローブ(探傷検査手段)5とする。プローブ5は、伝熱管132に挿入されるもので、車体43に取り付けられたプローブ支持体51によって支持されている。本実施の形態では、プローブ5は、複数本(例えば4本)の伝熱管132に挿入されて各伝熱管132の検査を纏めて行えるように複数(4本)設けられている。プローブ5は、作業チューブ52に挿入され、この作業チューブ52内で摺動操作されることで伝熱管132に挿脱される。この作業チューブ52は、図4に示すように、マンホール138から水室131の外部に引き出される。
なお、プローブ5は、1つの係止手段2の各クランプ機構21の間に挿入できるように構成されていることが好ましい。このように構成することで、各クランプ機構21の間の伝熱管132の検査を行うことが可能になる。また、プローブ5は、移動体4の移動方向の端部に設けられているが、例えば、移動体4の移動方向の側部に設けられていてもよい。すなわち、プローブ5の移動体4への取付位置は、限定されるものではなく、係止手段2の構成に応じ、検査に適した位置に取り付ければよい。
なお、所定の作業を行うための作業装置は、上記プローブ5以外に、管板137の周縁などの水室313内の溶接部におけるクラックなどを検査する検査装置や、溶接部の補修のための切削装置や、切削後に溶接を行うための溶接装置などの作業装置であってもよい。
また、図4に示すように、水室内作業装置1は、マンホール138の縁部に、移動体4に設けられたプローブ5から延在する作業チューブ52を、移動体4の移動に伴って案内する案内手段6が設けられている。案内手段6は、マンホール138の縁部に取り付けられたプーリとして構成され、移動体4の移動に伴ってマンホール138から水室131内に押し引きされる作業チューブ52に余分な弛みが発生したり、必要以上に張り詰めたりすることがなく、作業チューブ52に係る摩擦抵抗を低減しつつ作業チューブ52を案内する。
また、図5に示すように、水室内作業装置1は、移動体4の移動方向の前端および後端に設けられたスイッチ71と、係止手段2に設けられて当該スイッチ71を作動させる作動部72とからなる移動体位置検出手段7が設けられている。この移動体位置検出手段7は、移動体4が移動することで、移動体4と係止手段2とが相互間の最短接近位置、すなわち移動体4が係止手段2に衝突せずに最も接近した位置を検出するものである。この移動体位置検出手段7は、例えば、スイッチ71および作動部72として、リミットスイッチおよびスイッチ作動突起や、投受光センサおよび遮光板がある。なお、移動体位置検出手段7は、移動方向の前端および後端に作動部72が設けられ、スイッチ71が係止手段2に設けられていてもよい。
上述したように、本実施の形態の水室内作業装置1は、蒸気発生器130の水室131の内部で所定の作業を行う水室内作業装置であって、水室131内の管板137に設けられた伝熱管132に挿入係止される少なくとも2つの係止手段2と、各係止手段2間に架け渡される支持手段3と、架け渡された支持手段3に沿って移動可能に設けられる移動体4とを備える。
この水室内作業装置1によれば、移動体4は、各係止手段2間に架け渡された支持手段3に沿って移動する。このため、移動体4を安定して水室131内に支持し、かつ容易に移動させることが可能である。すなわち、本実施の形態の水室内作業装置1は、従来のように移動体が管板に釣り下がる態様の水室内作業装置と比較して、移動体4を安定して水室131内に支持するための設計を簡素化でき、かつ移動体4を遠隔操作するための作業時間を短縮することが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、各係止手段2間での支持手段3の長さを可変する長さ調整手段31を備えている。
この水室内作業装置1によれば、支持手段3の長さを調整することにより、各係止手段2を管板137に固定する位置に制限されることなく支持手段3を各係止手段2間に架け渡して張設することが可能である。この結果、各係止手段2の管板137への固定を容易に行うことができ、かつ移動体4の移動を支持する支持手段3を各係止手段2間に容易に架け渡すことが可能になる。
なお、長さ調整手段31を備えることで、各係止手段2間に架け渡した支持手段3を張り、この張力により各係止手段2を伝熱管132に係止させることが可能である。すなわち、クランプ機構21を用いなくても係止手段2を伝熱管132に係止させることが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、係止手段2が、伝熱管132に挿入されつつ径外方向に開閉されるクランプ機構21を有している。
この水室内作業装置1によれば、クランプ機構21により係止手段2を伝熱管132に対して容易に係止させ、また容易に係止を外すことが可能である。この結果、水室131内に、本水室内作業装置1を容易に設置および撤去できるため、作業員による作業量を低減し、作業員が放射線に曝される時間を短縮することが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、支持手段3が、ワイヤーである。
この水室内作業装置1によれば、ワイヤーは可撓性を有しているため、巻き回したりすることで取り扱いが容易である。このため、本水室内作業装置1の取り扱いを容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、移動体4に設けられたプローブ(作業装置)5から延在する作業チューブ52を、当該移動体4の移動に伴って案内する案内手段6を備えている。
この水室内作業装置1によれば、移動体4の移動に伴って作業チューブ52に余分な弛みが発生したり、必要以上に張り詰めたりすることがなく、作業チューブ52に係る摩擦抵抗を低減しつつ作業チューブ52を案内することが可能である。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、移動体4と係止手段2との相互間の最短接近位置を検出する移動体位置検出手段7を備えている。
この水室内作業装置1によれば、移動体4が係止手段2に衝突する事態を防ぐので、移動体4の遠隔操作を容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1は、移動体4が、所定の作業として蒸気発生器130に設けられた伝熱管132に対して当該伝熱管132の傷を探査するプローブ(探傷検査手段)5を備える。
伝熱管132は、管板137の下向きの面に開口しており、この伝熱管132の傷を探査するには、下側からプローブ5を挿入する必要がある。しかも、水室131は、その内壁面が1/4球形に形成されており、装置の固定が難しい。この点、本水室内作業装置1は、水室131内の管板137に設けられた伝熱管132に挿入係止される少なくとも2つの係止手段2と、各係止手段2間に架け渡される支持手段3と、架け渡された支持手段3に沿って移動可能に設けられる移動体4とを備えることから、伝熱管132の傷の探査に適している。この結果、伝熱管132の傷の探査を行うに当たり、移動体4を安定して水室131内に支持し、かつ容易に移動させる顕著な効果を得ることが可能になる。
以下、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法について説明する。図7〜図14は、本発明の実施の形態に係る水室内作業装置の設置方法を示す工程図である。
先ず、水室内作業装置1の設置に当たり、図4に示すように、水室131内に撮像手段としてのカメラ8を配置する。カメラ8は、必要に応じて水室131内の撮像位置を変えたり、要所を拡大したりすることが可能に構成されていることが好ましい。カメラ8は、作業員がマンホール138から水室131内に進入して設置する。そして、カメラ8により水室131内を撮像し、水室131の外部から確認しつつ、後述のごとく係止手段2、支持手段3、および移動体4を設置する。
次に、図7に示すように、管板137に係止手段2を固定する。係止手段2の固定は、取付治具10により行われる。取付治具10は、棹10aの先端に保持部10bが設けられたもので、棹10aに対して保持部10bが揺動可能に設けてある。そして、係止手段2を保持部10bに保持した状態で、作業員がマンホール138の外側から棹10aを持ち、係止手段2を水室131内に挿入することで、係止手段2のクランプ機構21を伝熱管132に挿入係止する。クランプ機構21が、上述したようにアクチュエータにより作動される場合は、アクチュエータを作動させる。また、クランプ機構21が、取付治具10によって操作される場合は、取付治具10を回転操作する。
そして、少なくとも2つの係止手段2を管板137に固定することで、各係止手段2の間に支持手段3が架け渡される。なお、伝熱管132に係止手段2を挿入係止する以前に、各係止手段2間での支持手段3の長さを予め調整しておくことで、係止手段2を管板137に固定した時点で支持手段3を弛みなく張設することが可能である。また、伝熱管132に係止手段2を挿入係止する以後に、各係止手段2間での支持手段3の長さを調整してもよい。この場合、支持手段3の長さを調整する長さ調整手段31は、モータ31aにより支持手段3を送る構成であれば、モータ31aを駆動すればよく、取付治具10により支持手段3を送る構成であれば、取付治具10を回転操作すればよい。これにより、係止手段2を管板137に固定した後に、支持手段3を弛みなく張設することが可能である。この結果、2つの係止手段2の間には、水平方向に平行に支持手段3が架け渡される。
次に、架け渡された支持手段3に移動体4を取り付ける。この工程において、本実施の形態では、各係止手段2の間で水平方向に平行に支持手段3が架け渡されている。そして、図8および図9に示すように、取付治具10の保持部10bに移動体4を保持した状態で、各支持手段3間に移動体4を挿入した後、図10および図11に示すように、取付治具10により当該移動体4を水平方向に90度回転させて各支持手段3間に移動体4を掛ける。すなわち、図9に示すように、移動体4は、移動方向の長さLが、各支持手段3の間隔Wよりも小さく形成されており、各支持手段3間に挿入することが可能に構成されている。このため、各支持手段3間に移動体4を挿入し、当該移動体4を水平方向に90度回転させれば、各支持手段3に移動体4の車輪41を容易に掛けることが可能である。
このように、水室内作業装置1が、水室131内に設置される。そして、移動体4を支持手段3に沿って移動させ、伝熱管132の検査を行う。上述したように、プローブ5は、1つの係止手段2の各クランプ機構21の間に挿入できるように構成されている。この場合、図12に示すように、一方の係止手段2における各クランプ機構21の伝熱管132の検査を行った後、取付治具10によって図13に示すように移動体4を水平方向に180度回転させることで、移動体4の車体43が邪魔して検査できない他方の係止手段2側の伝熱管132や、他方の係止手段2における各クランプ機構21の伝熱管132の検査を行える。
また、支持手段3に沿う移動体4の移動範囲に位置する全ての伝熱管132の検査が済んだ場合、取付治具10によって移動体4を支持手段3から取り外し、取付治具10によって係止手段2の位置を付け替えて、再び取付治具10によって移動体4を支持手段3に掛けることで、他の位置の伝熱管132の検査を行う。
なお、図14に示すように、少なくとも2つの係止手段2およびこの係止手段2に架け渡される支持手段3を複数組み用意し、管板137に対して支持手段3を複数架け渡しておき、これらの支持手段3に対して選択的に移動体4を取り付けるようにしてもよい。すなわち、上述のように、支持手段3に沿う移動体4の移動範囲に位置する全ての伝熱管132の検査が済んだ場合、係止手段2の位置を替えることなく、取付治具10によって移動体4を別の支持手段3に掛けることで、伝熱管132の検査を引き続き行うことが可能である。また、全ての伝熱管132に対応して支持手段3を架け渡してもよいが、少なくとも2つの係止手段2およびこの係止手段2に架け渡される支持手段3を複数組み用意し、伝熱管132の検査を行いつつ、検査が済んだ位置の支持手段3を未検査の伝熱管132の位置に付け替えてもよい。
上述したように、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、蒸気発生器130の水室131の内部で所定の作業を行う水室内作業装置1を設置する水室内作業装置1の設置方法であって、水室131内の管板137に設けられた伝熱管132に少なくとも2つの係止手段2を挿入係止し、各係止手段2間に支持手段3を架け渡す工程と、次に、架け渡された支持手段3に移動体4を取り付ける工程とを含む。
この水室内作業装置1の設置方法によれば、移動体4は、各係止手段2間に架け渡された支持手段3に沿って移動する。このため、移動体4を安定して水室131内に支持し、かつ容易に移動させることが可能である。すなわち、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、従来のように移動体が管板に釣り下がる態様の水室内作業装置と比較して、移動体4を水室131内に支持するための設計を簡素化でき、かつ移動体4を遠隔操作するための作業時間を短縮することが可能になる。しかも、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法によれば、従来のように移動体が管板に釣り下がる態様の水室内作業装置と比較して、移動体4に移動および作業の全ての構成を設ける必要がなく、重量が分散されるので、設置作業を容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、伝熱管132に係止手段2を挿入係止する以前に、支持手段3の長さを予め調整する工程を含む。
この水室内作業装置1の設置方法によれば、係止手段2を水室131内に取り付ける以前に水室131の外部で支持手段3の長さを調整しておくことで、作業員が放射線に曝される時間を短縮することができ、安全な作業を提供することが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、伝熱管132に係止手段2を挿入係止した以後に、支持手段3の長さを調整する工程を含む。
この水室内作業装置1の設置方法によれば、係止手段2を管板137に取り付ける場合に、支持手段3を弛ませておき、係止手段2を取り付けた後に各係止手段2間の支持手段3を張設することができるので、係止手段2の取付作業を容易に行うことが可能になり、かつ支持手段3を適宜張設することが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、支持手段3を水平方向に平行に架け渡し、各支持手段3間に移動体4を挿入した後、当該移動体4を水平方向に90度回転させて各支持手段3間に移動体4を掛ける。
水平方向に平行な支持手段3に移動体4を掛けることで安定して移動体4を移動させることが可能であり、この水室内作業装置1の設置方法によれば、水平方向に平行な支持手段3に対して移動体4を掛ける作業を容易に行うことが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、支持手段3を複数組み架け渡し、当該支持手段3に対して選択的に移動体4を取り付ける。
この水室内作業装置1の設置方法によれば、支持手段3に沿う移動体4の移動範囲に位置する全ての伝熱管132の検査が済んだ後、係止手段2の位置を替えることなく、移動体4を別の支持手段3に掛けることで、伝熱管132の検査を引き続き行うことが可能になる。
また、本実施の形態の水室内作業装置1の設置方法は、水室131内に予めカメラ(撮像手段)8を配置し、当該カメラ8により水室131内を撮像しつつ、係止手段2、支持手段3、および移動体4を設置する。
この水室内作業装置1の設置方法によれば、係止手段2、支持手段3、および移動体4の設置状況を、水室131の外部から確認できるので、作業員が放射線に曝される時間を短縮することができ、安全な作業を提供することが可能になる。また、カメラ8による水室131内の撮像により、プローブ(作業装置)5を所定の伝熱管132に対応させるための移動体4の位置を適宜把握することが可能になる。なお、カメラ8は、移動体4に設けられていてもよい。
以上のように、本発明に係る水室内作業装置および水室内作業装置の設置方法は、移動体を安定して水室内に支持し、かつ容易に移動させることに適している。
1 水室内作業装置
2 係止手段
21 クランプ機構
22 連結部材
3 支持手段
31 長さ調整手段
31a モータ
31b ローラ
4 移動体
41 車輪
42 回転軸
43 車体
44 駆動モータ
5 プローブ(作業装置)
51 プローブ支持体
52 作業チューブ
6 案内手段
7 移動体位置検出手段
71 スイッチ
72 作動部
8 カメラ(撮像手段)
10 取付治具
10a 棹
10b 保持部
100 原子力プラント
110 原子炉容器
120 加圧器
130 蒸気発生器
131,133 水室
132 伝熱管
137 管板
138 マンホール

Claims (13)

  1. 蒸気発生器の水室の内部で所定の作業を行う水室内作業装置であって、
    前記水室内の管板に設けられた伝熱管に挿入係止される少なくとも2つの係止手段と、
    前記各係止手段間に架け渡される支持手段と、
    架け渡された前記支持手段に沿って移動可能に設けられる移動体と、
    を備えたことを特徴とする水室内作業装置。
  2. 前記各係止手段間での前記支持手段の長さを可変する長さ調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の水室内作業装置。
  3. 前記係止手段が、前記伝熱管に挿入されつつ径外方向に開閉されるクランプ機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の水室内作業装置。
  4. 前記支持手段が、ワイヤーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の水室内作業装置。
  5. 前記移動体に設けられた作業装置から延在する作業チューブを、当該移動体の移動に伴って案内する案内手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の水室内作業装置。
  6. 前記移動体と前記係止手段との相互間の最短接近位置を検出する移動体位置検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の水室内作業装置。
  7. 前記移動体が、所定の作業として前記蒸気発生器に設けられた伝熱管に対して当該伝熱管に形成された傷を探査する探傷検査手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の水室内作業装置。
  8. 蒸気発生器の水室の内部で所定の作業を行う水室内作業装置を設置する水室内作業装置の設置方法であって、
    前記水室内の管板に設けられた伝熱管に少なくとも2つの係止手段を挿入係止し、前記各係止手段間に支持手段を架け渡す工程と、
    次に、架け渡された前記支持手段に移動体を取り付ける工程と、
    を含むことを特徴とする水室内作業装置の設置方法。
  9. 前記伝熱管に係止手段を挿入係止する以前に、前記支持手段の長さを予め調整する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の水室内作業装置の設置方法。
  10. 前記伝熱管に係止手段を挿入係止した以後に、前記支持手段の長さを調整する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の水室内作業装置の設置方法。
  11. 前記支持手段を水平方向に平行に架け渡し、前記各支持手段間に前記移動体を挿入した後に、当該移動体を水平方向に90度回転させて前記各支持手段間に前記移動体を掛けることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の水室内作業装置の設置方法。
  12. 前記支持手段を複数組み架け渡し、当該支持手段に対して選択的に前記移動体を取り付けることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の水室内作業装置の設置方法。
  13. 前記水室内に予め撮像手段を配置し、当該撮像手段により前記水室内を撮像しつつ、前記係止手段、前記支持手段、および前記移動体を設置することを特徴とする請求項8〜12のいずれか一つに記載の水室内作業装置の設置方法。
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