JP2011247703A - 表示装置 - Google Patents

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Kazuo Arai
和夫 荒井
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Abstract

【課題】 表示部の照明範囲を拡大できる表示装置を提供すること。
【解決手段】 装置1は、光源33と、供給される光により発光表示する表示部2(文字盤2a)と、光源33から入射された光を導いて表示部2(文字盤2a)に供給する透光性材料からなる導光体30と、光を反射可能な表面310が導光体30に対向して配置されたハウジング部材(支持部31)と、を備え、導光体30に対向するハウジング部材の表面310に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段(孔状の開口部312)を設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、表示装置に関するものであり、車両等に用いて好適である。
従来、光源と、供給される光により発光表示する表示部と、光源から入射された光を導いて表示部に供給する透光性材料からなる導光体と、を備えた表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。この装置において、導光体の背面側にハウジング部材を設け、導光体に対向して配置されたこのハウジング部材の表面が光を反射可能とすれば、導光体の背面からハウジング部材側に漏れ出た光を反射して表示部へ供給することができる。これにより、光源からの光の利用効率を高めるとともに、表示部の照明範囲の拡大にも寄与することができる。
特開2004−184335号公報
しかし、特許文献1に記載の装置は、表示部の照明ムラが生じ易い部位において、導光体に対向するハウジング部材の表面に入射された光の反射を制御しないため、表示部の照明範囲を十分に拡大することができなかった。本発明の目的とするところは、表示部の照明範囲をより拡大できる表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、導光体に対向するハウジング部材の表面に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段を設けた。
よって、表示部の照明範囲を拡大し、表示部の設計自由度を向上できる。
表示装置(バックライト部)の平面図である。 実施例1の表示装置のA−A断面を示す。 光源の近傍における実施例1の表示装置のA−A断面を示す。 光源の近傍における比較例1の表示装置のA−A断面を示す。 光源の近傍における比較例2の表示装置のA−A断面を示す。 実施例1、比較例1、及び比較例2の導光体の輝度分布を示す。 実施例2の表示装置のA−A断面を示す。 比較例3の表示装置のA−A断面を示す。 比較例4の表示装置のA−A断面を示す。 実施例2、比較例3、及び比較例4の導光体の輝度分布を示す。
以下、本発明の表示装置を実現する形態を、図面に基づき実施例を用いて説明する。
(実施例1の構成)
本実施例1の表示装置(以下、装置1という)は、自動車の車室内において運転者から視認可能な位置(運転席前方)に配設されて自動車の各種情報を表示するコンビネーションメータ(計器パネル)に適用される照明装置である。なお、車両以外に適用してもよい。図1は、文字盤2aに対して垂直方向(運転者の視認方向)から見た装置1の平面図である。なお、図1では、バックライト部3(導光体30及び光源33)のみを示し、その他の部分(文字盤2aなど)については図示を適宜省略している。図2は図1のA−A断面(文字盤2aに対して垂直方向に切った断面)を示す。
装置1は、表示部2とバックライト部3を有している。表示部2は、光を通す材料(透光性材料)、例えば透明なポリカーボネート等の薄板から形成された文字盤(ダイアル)2aを有している。文字盤2aは、その表面又は裏面に不透光性を有する着色層が施されるとともに、着色層が施されない部分が(半)透明のまま残されることで意匠部分(目盛や数字等)が形成されており、この意匠部分がバックライト部3により透過照明されて各種情報を発光表示する。バックライト部3は、文字盤2aの背面側(運転者から見て文字盤2aの裏側)に配置されて文字盤2aを照射し、表示部2に光を供給する部分であり、光の供給源である光源部3bと、供給された光を拡散して文字盤2aに供給する光拡散部3aとを有している。図1に、文字盤2aの照射範囲λを示す。光源部3bは基板32と光源33を有し、光拡散部3aは導光体30と支持部31を有している。光源33は複数(本実施例1では2つ)設けられ、それぞれ導光体30の端部30a,30bに配置されている。なお、光源33の個数は2に限られず、1つだけ又は3つ以上設けることとしてもよい。光源33の位置は導光体30の端部30a,30bに限られず、例えば導光体30を(切れ目のない)リング状とした場合、光源33を導光体30の内周側に設置してもよい。
図3は、図2の端部30a(光源33)の近傍を拡大した図である。以下、説明のため、導光体30の端部30aから本体部30cへ入射し本体部30cの内部を進行する光の方向に沿って、文字盤2aと平行にx軸を設け、端部30a(光源33)から遠ざかる方向をx軸正方向とする。また、文字盤2aの面と垂直にy軸を設け、バックライト部3に対して表示部2(文字盤2a)の側をy軸正方向とする。
基板32は、光源33を点灯させるための電気回路の一部が形成された回路基板(プリント基板)であり、光源33への電力供給すなわち点灯・消灯を制御する制御装置(IC)等が実装されている。基板32は、導光体30の背面側(y軸負方向側)に、導光体30と対向して配置されている。光源33は、角型チップタイプの発光ダイオードLEDであり、略直方体形状を有して基板32のy軸正方向側表面に実装されている。光源33は点光源として機能し、所定の照射角度δで放射状に光を出射する(図3参照)。言い換えると、光源33から出射される光は光軸aを中心とするある角度範囲δ内に分布しており、光軸a付近の光が最も強い。光源33の発光方向(光源33からの光束の主な出射方向ないし光軸aの進行方向)はy軸正方向であり、実装面である基板32のy軸正方向側表面に略垂直である。光源33は、導光体30の端部30a,30bに光を入射可能に配置されており、端部30a,30bにそれぞれ設けられた導光体30の入射面305に対して所定のy軸方向隙間L1を介し対向している。
導光体30は、光源33から入射された光を導いて文字盤2a(表示部2)に供給可能とする光ガイド部材であり、透光性材料、例えば無色透明なポリカーボネートやアクリル等の樹脂から、型により一体形成されている。型成形としては、射出成形等を用いることができる。なお、導光体30は、無色に限らず着色されていてもよいし、樹脂以外の材料を用いてもよい。導光体30は薄板状の部材(導光板)であって略平面形状を有し、表示部2の背面側(y軸負方向側)に配置され、文字盤2aに対して所定のy軸方向隙間L2を介して対向している。平面視での(y軸方向から見た)導光体30の形状は、文字盤2aの意匠部分(目盛り)の形状に沿った略リング(円環)状であり、具体的には円環の一部(文字盤2aの意匠部分が形成されない部位)が切れた略扇形状(馬蹄状ないしC字状)である。導光体30は、文字盤2aの意匠部分を包含できる形状であればよく、文字盤2aの形状に合わせて、例えば切れ目のない略リング状(環状)や略矩形状としてもよい。
導光体30は、光源33からの光が導入される端部30a,30bと、平面状に延び広がる板状の本体部30cとを有している。端部30a,30bは、平面視略扇形である本体部30cの2つの半径部分にそれぞれ設けられ、本体部30cに対して所定角度α(本実施例1では略90°+γ)をなすように屈曲し、文字盤2aから遠ざかるように延びる屈曲部である。端部30a,30bは、y軸方向に延びるように配置されており、そのy軸負方向端には、光源33からの光を端部30a,30bに導入する際の境界面となる入射面305が設けられている。入射面305は平面状に形成されており、基板32(x軸)と略平行、言い換えると光軸a(y軸)に対して略垂直となるように配置されている。なお、光源33から出射される光の利用効率を向上するため、入射面305のx軸方向寸法は、光源33と入射面305との間の距離Lに応じて出射角度範囲δ内に収まる程度の大きさ(≦2L×tan(δ/2))が好ましい。各端部30a,30bの少なくとも一部は、y軸方向から見て文字盤2aの意匠部分の外側に設置されている。言い換えると、光源33は、文字盤2aの視認方向から見て意匠部分の外側に設置されている。また、端部30a,30bのy軸正方向端には、端部30a,30bのx軸負方向側を切り欠くようにして、反射面306が設けられている。反射面306は平面状に形成され、x軸及びy軸に対して略45°の角度をなすように配置されており、端部30a,30bに入射された光を反射してx軸正方向側(本体部30c)に向けて進行させる。
本体部30cは、y軸負方向側に背面303を有するとともに、背面303と略平行な表面304をy軸正方向側に有している。背面303は後述する支持部31に対向する一方、表面304は文字盤2aに対向している。本体部30cは、文字盤2aと平行ではなく、光源33から遠ざかるに従って文字盤2aに近づくように、文字盤2aに対して所定角度γをもって若干傾斜するように配置されている。言い換えると、端部30a,30bからx軸正方向側(本体部30cにおける両端部30a,30b間の中間地点B。図1参照)に向かうにつれて、表面304と文字盤2aとの間の距離(隙間)L2が徐々に小さくなるように、導光体30(本体部30c)が設置されている。本体部30cの内周側の側面301及び外周側の側面302には、端部30a,30bから本体部30cに入射された光を反射させて本体部30cの内部で進行(伝播)させるための光伝播用反射面が形成されている。
本体部30cの背面303には、(y軸正方向側すなわち文字盤2aに向かって凸に穿たれた)微細な凹部hが複数設けられており、これにより拡散反射層としてのシボ面309が形成されている。シボ面309(複数の凹部h)は、導光体30を樹脂で型成形する際、型により一体的に形成される。シボ面309は、本体部30cの内部を進行して背面303に入射する光を拡散反射させ、表面304の全体から文字盤2aに向けて万遍なく出射させる。これにより本体部30cが面状に発光し、(y軸方向から見て本体部30cに含まれる)文字盤2aの意匠部分が透過照明される。言い換えると、シボ面309(複数の凹部h)は、導光体30内を進行する光を表示部2に向けて(y軸正方向側に)拡散反射させる光拡散手段を構成している。シボ面309の密度(単位面積当たりの凹部hの個数)ないし分布、及び個々の凹部hの深さや形状は、光の通過範囲との関係で調整されており、光束が主に通る領域では、シボ面309の密度を低くしたり凹部hを浅くしたりし、それ以外の部分では、シボ面309の密度を高くしたり凹部hを深くしたりすることで、導光体30の面内輝度Bを略均一化している。言い換えると、導光体30における光拡散手段の分布(背面303における複数の凹部hの配置)は、光源33から出射されて(光伝播用反射面301,302等により反射しつつ)導光体30内を伝播する光束の範囲(光の通過範囲)との関係で、予め調整され決定されている。シボ面309の形状(凹部hの配列)は、スリット(ないし筋)状、同心円状、その他任意である。また、シボ面(複数の凹部)の替わりに印刷を施してもよいし、導光体3内に光を拡散反射させる微粒子(金属粉末等)を分散させてもよい。また、シボ面加工を導光体30の表面304の側に施してもよい。
表示部2とバックライト部3は、ハウジング部材に設置、収容されている。ハウジング部材は、ポリプロピレン等の樹脂材料から一体に成形されている。文字盤2aの外周と基板32の外周は、それぞれハウジング部材の内周側に保持されている。(一部が切れた)リング状である導光体30の内周側の中空部分には、その中央部に、シャフト(指針軸)がy軸方向に貫通して設置されている。シャフトのy軸負方向側には、シャフトを回動させるムーブメントが設けられている。ムーブメントは、基板32に取り付けられており、外部からの電気信号に対応した角度分だけ駆動される。シャフトのy軸正方向側は、文字盤2aの表面側に延出し、その先端には指針が固定されている。導光体30の内周側とシャフトの外周側との間には環状のスペースが存在しており、このスペースを利用して、表示部2(上記スペースに相当する文字盤2aの部位)に警告表示等を配置することとしてもよい。この警告表示は、例えば文字盤2aと異なる色で発光させることとしてもよい。
ハウジング部材には、その内周側に、導光体30の直下にあって導光体30を支持する支持部31が形成されている。支持部31は、文字盤2aと基板32とに挟まれたy軸方向位置に延び広がる板状の構造であり、y軸方向から見て導光体30の本体部30cと略重なる形状、すなわち(一部が切れた)リング状ないし略扇形状に設けられている。なお、円板状であってもよい。支持部31は、平面状に延び広がり平面視略扇形状である板状の本体部31cと、本体部31cの2つの半径部分にそれぞれ設けられた端部31a,31bと、を有している。本体部31cは、導光体30の本体部30cと同様の角度γで文字盤2aに対して傾斜している。本体部31cは導光体30の本体部30cと略平行に配置され、導光体30の本体部30c(の背面303ないしシボ面309)と本体部31c(のy軸正方向側の表面310)との間には若干の隙間L3が設けられている(図3参照)。なお、隙間L3はなくても(略ゼロでも)よい。導光体30の本体部30cは本体部31cに設置・保持されている。
端部31a,31bは、本体部31cに対して所定の鈍角β(本実施例1では略120°弱)をなすように屈曲し、文字盤2aから遠ざかるように平面状に延びる屈曲部である。なお、A−A視断面で端部31a,31bは直線状ではなく曲線状でもよい。以下、端部31aを例にとって説明するが、端部31bについても同様である。図3に示すように、本体部31cと端部31aとの接続部位(屈曲部位)は、支持部31の表面310においても背面311においても、緩やかな曲面状(A−A視断面で曲線状)に形成されている。端部31aは、支持部31のうちで最も導光体30の端部30aに近接し、若干のx軸方向距離(隙間)L4を介して導光体30の端部30aと対向するように配置されている。端部31aのy軸負方向端は、導光体30の端部30aのy軸負方向端(入射面305)よりもy軸負方向側に突出し、光源33と略同じy軸方向位置にある。端部31aの表面310と、導光体30の本体部30cの背面303とがなす角度εは、鋭角である(ε=180°−β(≒120°)≒60°<90°)。言い換えると、導光体30の端部30aが光軸a(y軸)と略平行に延びているのに対し、支持部31の端部31aは光軸a(y軸)に対して若干傾いており、端部31aと端部30aの間の隙間L4は、光軸aの進行方向(y軸正方向)に向かうにつれて、徐々に大きく(広く)なる。言い換えると、端部31aの表面310は、光の進行方向に沿って光束の中心(光軸a)から離間する側に、光源33が出射する光束の中心(光軸a)に対して、傾いている。
導光体30(本体部30c及び端部30a,30b)に対向して配置された支持部31(本体部31c及び端部31a,31b)の表面310は、光源33ないし導光体30の側から入射された光を十分に反射可能なように、反射量が多い色、例えば白色に設けられている。なお、白色に限らない。すなわち、支持部31は反射壁部として機能する。また、支持部31の表面310には、この表面310に反射してから(導光体30を経由して)表示部2に供給される光の範囲と量を可変に制御するために、入射された光の反射を制御する光反射制御手段として、微細な孔状の開口部312が複数設けられている。複数の開口部312は、例えば型成形により、支持部31(ハウジング部材)と同時に、表面310に形成される。開口部312はx軸方向に端部30a,30bを貫通して形成されている。本実施例1では、支持部31のうち端部31a,31bに複数の開口部312が設けられている。言い換えると、導光体30の端部30a,30bに対向して支持部31(端部31a,31b)が設けられるとともに、この支持部31(光源33の近傍で導光体30に対向する端部31a,31b)の表面310に、複数の開口部312が設けられている。
(実施例1の作用)
導光体30の本体部30cは、文字盤2aと平行ではなく、光源33から遠ざかるに従って文字盤2aに近づくように、文字盤2aに対して所定角度γをもって若干傾斜するように配置されている。よって、本体部30c(の背面303)を文字盤2aと平行に配置した場合に比べ、光源33から出射されて反射面306で反射した光が本体部30cの背面303でさらに反射して文字盤2aに向けて進行する光、特に光軸a付近の強い光の反射光と、文字盤2aとの成す角度が大きくなる(背面303での反射光の文字盤2aへの入射角が小さくなる)。言い換えると、背面303での反射光の出射方向が、文字盤2aの視認方向に近づくことになる。したがって、文字盤2aの照明に際し、光源33からの光の利用効率を高めることができる。なお、文字盤2aに対して本体部30cを傾斜させず、角度γを略ゼロとしてもよい。また、導光体30の反射面306における全反射角は、例えば導光体30がアクリル樹脂である場合は約42°である。一方、光源33からの光は光軸aを中心とするある範囲内に分布している。よって、本実施例1のように反射面306をy軸(光軸a)に対して略45°の角度をなすように配置した場合、光源33からの光の幾らかは反射面306から導光体30の外へ透過してしまうおそれがある。したがって、反射面306における光軸aの入射角を45°よりも大きくすることとしてもよい。この場合、反射面306から導光体30の外へ透過する光源33からの光の量をより抑制し、文字盤2aの照明に利用される光の量を増大することができる。
ハウジング部材は、導光体30の直下に(導光体30を支持する)支持部31を有しており、導光体30に対向して配置された支持部31の表面310は、表面310に入射された光を反射可能に設けられている。よって、導光体30(本体部30c)の背面303(シボ面309)で(拡散)反射されずに背面303から導光体30の外へ透過してしまった光を、支持部31の表面310で反射して再び(導光体30を通って)文字盤2aに向けて供給することができる。このため、光源33から出射された後、文字盤2aに供給される光の量が、支持部31の表面310に反射する分だけ、増大する。したがって、光源33が発する光束の利用効率を高めることができる。すなわち、光源33から発射された後、「導光体30のシボ面309で拡散反射してから文字盤2aに供給されるメインのルート」を外れた光(漏れ光)を、支持部31の表面310に反射させてから文字盤2aに供給することができるため、光源33から発射された光の利用効率が高い。また、支持部31の本体部31cは、導光体30の本体部30cと同様、文字盤2aに対して所定角度γをもって傾斜するように配置されている。よって、本体部31c(の表面310)を文字盤2aと平行に配置した場合に比べ、本体部31cの表面310における反射光の出射方向を、文字盤2aの視認方向に近づけることで、光源33からの光の利用効率を高めることができる。
導光体30を文字盤2aの背面側(y軸負方向側)に文字盤2aと対向して配置し、導光体30の背面側(y軸負方向側)に基板32を文字盤2aと略平行に配置している。基板32上の光源33から出射される光を導光体30に導入するため、導光体30の端部30a,30bを本体部30cに対して屈曲させ、出射される光と対向する入射面305を、屈曲させた端部30a,30bに設けている。すなわち、導光体30の端部30a,30bを本体部30cに対して屈曲させず、本体部30cの端面に直接、光源33からの光を入射させるようにしてもよい。この場合、光源33からの光の利用効率を高めることができる。しかし、基板32の表面には光源33(LED)の電極が配置されるところ、上記の場合、例えば光源33としてリードタイプのLEDを用いたときは、光源33からの光軸の方向を基板32の表面に対して所定角度傾斜させるために実装前に予めリードを曲げておく必要がある。これに対し、本実施例1では、そのような作業は不要となり装置1の組み付け工数を低減することができる。言い換えると、光源33の光軸aの方向を、基板32の表面に対して傾斜して配置する必要がなく、基板表面に対して略垂直にすれば足りるため、光源33(LED)ないし光源部3bの構成を簡素化して高コスト化を抑制することができる。
導光体30の表面(表面304を含むy軸正方向側の面)における輝度Bには若干のバラツキがあり、これが許容範囲B*を超える(上限Bmaxを上回る、又は下限Bminを下回る)と、文字盤2aの意匠部分の発光輝度が部分的に高くなったり低くなったりする事態、すなわち文字盤2aの発光輝度が均一にならずに斑(ムラ)が生じるという不具合が生じる。よって、面輝度Bのバラツキが許容範囲B*を超える導光体30の領域は、文字盤2a(意匠部分)の照射のために利用することが困難である。導光体30の輝度Bが許容範囲B*内であって文字盤2aの照射に利用可能な領域は、主に本体部30cのシボ面309により拡散反射される光が分布する領域であって、図2、図3に示す領域Iと略一致する。一方、(光源33が出射する光の強さ等に応じて)導光体30の輝度Bが許容範囲B*を超え易く、文字盤2aの照明ムラ(部分的に明るすぎたり暗すぎたりする領域)が生じ易い部位は、光源33が発した光のうち、導光体30内を伝播しない(すなわちシボ面309により拡散反射されない)光により文字盤2aが照明される部位、言い換えると、光源33から出射された光が導光体30の本体部30cの背面303(シボ面309)に一度も反射しないで文字盤2aへ供給される部位であり、具体的には、光源33ないし端部30a,30bの近傍である。すなわち、文字盤2aの視認方向(y軸正方向側)から見て、光源33ないし端部30a,30bと重なる領域、ないしこの領域にx軸正方向側で隣接する本体部30cの領域である。これは、導光体30の端部30a,30bを本体部30cに対して屈曲させず、本体部30cの端面に直接、光源33からの光を入射させた場合にも言えることであり、光源33の近傍で文字盤2aの照明ムラが生じ易い。
本実施例1では、端部30a,30bを本体部30cに対して屈曲させており、光源33から出射される光の方向が文字盤2aの視認方向と重なるため、この光の一部が進行して文字盤2aの意匠部分を直接照射すると、その部分の発光輝度が過度に高くなって斑(輝度の不均一)が生じるおそれがある。言い換えると、図2、図3に示す領域IIでは、光源33から出射された光のうち反射面306により反射されず端部30a,30bのy軸正方向側に透過供給される光により、導光体30の輝度Bが許容範囲B*の上限Bmaxを超えるため、文字盤2aの照射に利用できない。これに対し、本実施例1では、文字盤2aの視認方向(y軸正方向側)から見て、導光体30の端部30a,30bの近傍(端部30a,30b及び本体部30cのx軸負方向端を含む部位)、具体的には図2、図3に示す領域IIが、文字盤2aの意匠部分の外側に設置されている。言い換えると、光源33から出射される光は、意匠部分に直接照射されない。よって、上記不具合の発生を抑制することができる。
また、導光体30の入射面305から端部30a,30bの内部に入射された光のうち、光軸aに対してx軸方向にオフセットした光の一部は、端部30a,30bのx軸正方向側面307及びx軸負方向側面308において端部30a,30bの内部へ反射されず、側面307,308から端部30a,30bの外へ透過してしまう。すなわち、光源33からの光は光軸aを中心とするある範囲内に分布している。よって、光源33から光軸aを外れて端部30a,30bに入射される光のうち、側面307,308における入射角が側面307,308における全反射角よりも小さくなるものは、側面307,308から端部30a,30bの外へ透過してしまう。したがって、この透過光の分だけ、光源33から発射された光を利用できず、利用効率を高めることができないおそれがある。本実施例1では、支持部31の端部31a,31bを本体部31cに対して屈曲させ、この端部31a,31bの表面310を、導光体30の端部30a,30bないし光源33に対向させている。よって、導光体30の端部30a,30bのx軸正方向側面307から導光体30の外へ透過した光を表面310で反射させ、(再び導光体30を通って)文字盤2aに向けて供給することが可能となる。このため、光源33から出射され文字盤2aに供給される光の量が、一旦側面307から端部31a,31bの外に出た後に支持部31の表面310に反射してから文字盤2aに供給される光の分だけ、増大する。すなわち、光源33から発射された後、「導光体30の反射面306で反射してから文字盤2aに供給されるメインのルート」を外れた光(漏れ光)を、支持部31(端部31a,31b)の表面310に反射させることで文字盤2aに供給することができる。したがって、光源33が発する光束の利用効率を高めることが可能である。
しかし、表面310で反射した光が、文字盤2aに効果的に供給されないのであれば、光の利用効率を向上することができない。例えば、図4に示す比較例1を用いて説明する。図4は、図3と同様、比較例1の端部30a(光源33)の近傍を拡大した図である。図6は、導光体30の各x軸方向位置での輝度の大きさを示すグラフである。図6の破線で、比較例1の導光体30における輝度Bの分布を示す。比較例1では、支持部31の端部31a,31bの表面310と、導光体30の本体部30cの背面303(シボ面309)とがなす角度εが略直角である。言い換えれば、表面310が、導光体30の端部30a,30bの側面307に対して傾斜しておらず、光軸aの方向と略平行である。よって、光源33から発射された後、光束の中心(光軸a)から外れて端部31a,31bの表面310で反射した光は全て、文字盤2aの発光に利用されない領域、すなわち(導光体30の輝度Bが許容範囲B*の上限Bmaxを越え易いため)文字盤2aに意匠部分が元々設けられない領域IIに供給されてしまう。また、導光体30の端部30a,30bに端部31a,31bの表面310を対向配置させない場合と同様、端部30a,30b(光源33)の近傍で領域IIに対してx軸正方向側に隣接する本体部30cの領域IIIにおいて、導光体30の輝度B(領域IIIから文字盤2aに供給される光量)が許容範囲B*の下限Bminを下回って不足するおそれがある。よって、比較例1では、この領域IIIに(y軸方向で)対応する文字盤2aの部位に意匠部分を設けることができないおそれがある。したがって、光の利用効率を向上することができず、利用可能な文字盤2aの照明範囲を拡大することもできない。
これに対し、本実施例1では、支持部31の端部31a,31bの表面310と、導光体30の本体部30cの背面303(シボ面309)とがなす角度εを鋭角としており、表面310は文字盤2aに向かうにつれて導光体30の端部30a,30bの側面307から離間するように傾斜している。言い換えると、表面310を、光源33からの光軸aの方向(y軸正方向)に沿って光軸aから離間する側に傾けている。このため、導光体30の端部30a,30bのx軸正方向側に透過した光は、表面310に反射して拡散された後(図3の拡散光p群参照)、導光体30の本体部30cの背面303に入射し、本体部30cを通って文字盤2aに供給される。このルートにより文字盤2aを照射する光の領域は、主に領域IIIである。よって、表面310で反射した光が、文字盤2aに対する光の供給が不要な領域IIに更に供給されるのではなく、端部31a,31b(光源33)の近傍で領域IIに隣接する領域IIIに供給され、この領域IIIの光量(輝度B)を許容範囲B*の下限Bmin以上とすることを可能としている。図6の実線で、実施例1の導光体30における輝度Bの分布を示す。すなわち、反射光を利用することにより、意匠部分を設けて利用可能な文字盤2aの照射範囲を領域IIIの分だけ拡大することができる。このように、本実施例1では、光源33から発射された後、光束の中心から外れて端部30a,30bから透過した光を、端部31a,31bの表面310に反射してから文字盤2aに供給する際、角度εを調整することで文字盤2aの照射範囲λを広げることを可能にしている(I→I+III)。なお、角度εや表面310の形状(端部31a,31bと本体部31cとの接続部位の曲率)は、シボ面309により拡散反射される光の領域Iを確保しつつ、領域IIIをできるだけ広げるように設定することが好ましい。
しかし、文字盤2aの照明ムラが生じ易い部位である光源33の近傍において、導光体30に対向する支持部31の表面310に入射された光(漏れ光)の反射を制御しなければ、制御されない漏れ光による照明により照明ムラが発生し易く、これにより文字盤2aの照明範囲λを拡大することができないおそれがある。例えば、図5に示す比較例2に基づき説明する。図5は、図3と同様、比較例2の端部30a(光源33)の近傍を拡大した図である。比較例2では、導光体30の端部30a,30bに対向する支持部31の表面310に入射された光の反射を制御する手段が設けられていないため、表面310からの反射光(拡散光p群、q群、r群)は全て領域IIないし領域IIIに供給される。よって、文字盤2aの照明が不要な領域IIに反射光が供給されるだけでなく、領域IIに隣接する領域IIIに供給される反射光の量が過多となり、領域IIIの輝度が許容範囲Bの上限Bmaxを超えてしまう。図6の一点鎖線で、比較例2の導光体30における輝度Bの分布を示す。すなわち、比較例2では、領域IIIに対応する文字盤2aの部位が明るすぎるという照明ムラが発生し、この文字盤2aの部位に意匠部分を設けることができないおそれ、すなわち利用可能な文字盤2aの照明範囲λを十分に拡大することができないおそれがある。これは特に、今後、光源33としてのLEDが高輝度化されるにつれて、大きな問題となる。
これに対し、本実施例1では、導光体30の端部30a,30bに対向する支持部31の表面310に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段として、孔状の開口部312を設けている。よって、端部30a,30bからの漏れ光の反射を、開口部312により制御することができる。すなわち、表面310に入射する端部30a,30bからの漏れ光は、部分的に、開口部312を通って支持部31の背面側へ透過する。開口部312に入射しない光は、表面310に反射して文字盤2aへ供給される(拡散光p群)一方、開口部312に入射する光は、表面310に反射せず支持部31の背面311側へ透過し、文字盤2aへ供給されない(拡散光q群、r群)。よって、図6の実線に示すように、領域IIIに供給される反射光の量を抑制して、領域IIIの輝度を許容範囲B*内とすることができる。すなわち、(漏れ光の)反射光による照明ムラの発生を抑制し、領域IIIに対応する文字盤2aの部位に意匠部分を設けることができる。言い換えると、支持部31(端部31a,31b)の表面310を光軸aに対して傾けることで拡大した文字盤2aの(領域IIIに対応する)照明範囲が、他の(領域Iに対応する)照明範囲に比べて明るくなりすぎることを抑制することでバックライト部3の輝度を均一化し、これにより表示部2における照明ムラを低減することができる。したがって、光の利用効率を向上しつつ、利用可能な表示部2(文字盤2a)の照明範囲を拡大することができる。なお、開口部312は、光の反射をより正確に制御するため複数設けることが好ましい。複数の開口部312の分布(配列)は、スリット(ないし筋)状、その他任意である。複数の開口部312の密度ないし分布、及び個々の開口部312の形状は、文字盤2aに供給すべき光の範囲と量(文字盤2aの面内輝度)の関係で調整されており、文字盤2aへの光の供給量を確保しつつ文字盤2aの面内輝度を均一化して、利用可能な文字盤2aの照明範囲λを最大化するよう、予め設定されている。
なお、表面310での反射光による光源33近傍の照明ムラを抑制するため、端部31a,31bの表面310に開口部312を設ける代わりに、本体部31cに対する端部31a,31b(表面310)の傾き、すなわち端部31a,31bの屈曲度合い(形状)を調整することで、文字盤2aに供給される反射光の量や方向を制御することも考えられる。しかし、傾きによる調整は、開口部312を設けることによる調整に比べて面倒であり、導光体30の形状との関係でレイアウト上の制約もある。これに対し、本実施例1では、支持部31の表面310に反射してから文字盤2aに供給される光の量や分布を、開口部312を設けることにより調整する。よって、光源33が高輝度化されたとき等にレイアウト上の制約を受けることなく反射光の制御を容易に変更でき、有効である。言い換えると、文字盤2aの照射範囲を効果的に広げつつ、導光体30や支持部31の形状を自由に変更できるため、レイアウト自由度を向上できる。逆に言えば、一旦決定した導光体30や支持部31の形状を変更せず、支持部31の開口部312(の分布や形状)を変更するだけで、文字盤2aにおける照射範囲を効果的に広げることができる。
また、端部31a,31bの表面310に開口部312を設ける代わりに、印刷等を施すことで、文字盤2aの発光量ないし輝度分布を変更することも考えられる。例えば、明るすぎる領域を暗くするため、文字盤2aの裏面に、不透明インクを用いた網点印刷を施すことも考えられる。しかし、この場合、印刷工程が必要となりコスト高となるおそれがある。これに対し、本発明では、このような印刷工程を省略することができるため、コスト低減を図ることができる。また、ハウジング部材(支持部31)は樹脂製である。支持部31を型成形した後に開口部312を切削加工してもよいが、本実施例1では、型成形により支持部31と同時に複数の開口部312を形成することとしているため、製造が容易であり、加工コストをより低減できる。なお、支持部31を、ハウジング部材の(文字盤2aや基板32を保持する)本体部分とは別の部材としてもよい。また、支持部31の端部31a,31bのみならず本体部31cの表面310にも光反射制御手段を設けることとしてもよい。すなわち、導光体30の本体部30cからの漏れ光の(表面310における)反射光を、支持部31の本体部30cに設けた光反射制御手段により制御することとしてもよい。
以上のように、本実施例1では、導光体30に対向する支持部31の表面310に、光反射制御手段(複数の開口部312)を設けた。光反射制御手段(開口部312)は、メインのルートを外れた光(導光体30の本体部30cないし端部30a,30bからの漏れ光)を支持部31の表面310に反射させてから文字盤2aに供給する際、その反射光の量や方向を制御することで、表面310に反射してから文字盤2aに供給される光の量や分布を調整する。よって、(導光体30のほか支持部31を含む)バックライト部3の輝度、言い換えるとバックライト部3の側から文字盤2aに供給される光の分布の均一化を容易に図ることができる。したがって、制御されない反射光を用いた照明によって照明ムラが発生する事態を抑制し、漏れ光の反射を利用した照明範囲を適度な明るさに容易に調整できる。このため、全体として光の利用効率を向上しつつ、バックライト部3からの光によって文字盤2aを照明可能な利用範囲を広げることが容易となり、文字盤2aの意匠部分の設計自由度を拡大できる。
なお、光反射制御手段として、孔状の開口部312に代え、又は、孔状の開口部312とともに、凹状の開口部(例えば溝等)や凸状の突起を表面310に設けることとしてもよい(実施例2参照)。凸状の突起は反射光を増やす方向に作用し、凹状又は孔状の開口部は反射光を減らす方向に作用する。
なお、導光体30の端部30a,30bを本体部30cに対して屈曲させず、本体部30cの端面に直接、光源33からの光を入射させるようにした場合も、支持部31の表面310での漏れ光の反射による文字盤2aの照明ムラが生じ易い部位、例えば光源33の近傍で、表面310に光反射制御手段(孔状の開口部312ないし凹状の開口部や凸状の突起)を設けることで、上記照明ムラを抑制し、利用可能な文字盤2aの照明範囲を拡大できることは、上記と同様である。
(実施例1の効果)
以下、実施例1から把握される装置1の効果を列挙する。
(1)装置1は、光源33と、供給される光により発光表示する表示部2(文字盤2a)と、光源33から入射された光を導いて表示部2(文字盤2a)に供給する透光性材料からなる導光体30と、光を反射可能な表面310が導光体30に対向して配置されたハウジング部材(支持部31)と、を備え、導光体30に対向するハウジング部材の表面310に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段(孔状の開口部312)を設けた。
よって、光の利用効率を向上しつつ、表示部2(文字盤2a)の照明範囲を拡大し、表示部2(文字盤2aの意匠部分)の設計自由度を拡大できる。
(2)導光体30は、導光体30内を進行する光を表示部2(文字盤2a)に向けて拡散反射させる光拡散手段(シボ面309)を有し、光源33から出射された光が光拡散手段(シボ面309)まで進行する前に入射するハウジング部材(端部31a,31b)の表面310に、光反射制御手段(開口部312)を設けた。
よって、光の利用効率を向上しつつ、表示部(文字盤2a)の照明ムラが生じ易い部位の輝度を均一化して照明範囲を拡大することができる。
(3)光源33の近傍にハウジング部材(支持部31の端部31a,31b)を設け、光源33の近傍で導光体30(端部30a,30b)に対向するハウジング部材(支持部31の端部31a,31b)の表面310に、光反射制御手段(開口部312)を設けた。
よって、光の利用効率を向上しつつ、表示部(文字盤2a)の照明範囲を光源33の近傍まで拡大することができる。
(4)導光体30は、表示部2(文字盤2a)の背面に対向して配置された本体部30cと、本体部30cに対して屈曲し、光源33に対向する入射面305が設けられた端部30a,30bとを有し、端部30a,30bに対向するハウジング部材(端部31a,31b)の表面310に、光反射制御手段(開口部312)を設けた。よって、光源33の構成を簡素化してコストを抑制することができる。
(5)ハウジング部材(支持部31)は、導光体30の本体部30cの背面303に対向して配置された本体部31cと、本体部31cに対して屈曲し、導光体30の端部30a,30bに対向して配置された端部31a,31bとを有し、導光体30の端部30a,30bに対向するハウジング部材(支持部31)の端部31a,31bの表面310が、光源33からの光軸aの進行方向(y軸正方向)に沿って光軸aから離間するように設けた。
よって、より確実に、表示部2(文字盤2a)の照明範囲を光源33近傍まで拡大することができる。
(6)光反射制御手段は孔状の開口部312を複数設けることで構成される。
よって、開口部312が反射光を減らす方向に作用することで、導光体30の輝度を許容範囲B*内として、表示に利用可能な範囲を拡大することができる。
(7)ハウジング部材(支持部31)は樹脂製であり、開口部312は、ハウジング部材の型成形時に複数同時に形成される。よって、コストを低減できる。
(8)導光体30は、扇状の板部材である。
よって、扇状である導光体30を有する装置1に本発明の光反射制御手段を適用することで上記効果を得ることができる。また、導光体30の内周側の環状のスペースを利用して、文字盤2aの意匠面内に警告表示を配置することができる。また、例えば扇状の導光体30の2つの半径部分にそれぞれ光源33を設置すれば、導光体30の面全体に光を効率的に供給し、面輝度の均一化をより容易に実現することができる。
(9)導光体30は、(一部が切れていない)リング状の板部材であってもよい。
すなわち、リング状の導光体30を用いた場合であっても、例えば導光体30の内周側に適当な数の光源33を設置することで、導光体30の面全体に光を供給することができる。また、リング状である導光体30を有する装置1に本発明の光反射制御手段を適用することで上記効果を得ることができる。また、導光体30の内周側の環状のスペースを利用して、文字盤2aの意匠面内に警告表示を配置することができる。
実施例2の装置1は、導光体30の端部30a,30bの形状が実施例1と異なり、支持部31の表面310に孔状の開口部312のほか凸状の突起313が設けられている点が実施例1と異なる。
まず、実施例2の構成を説明する。図7は、実施例2の装置1のA−A断面を示す。実施例1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。導光体30の端部30a,30bは、本体部30cに対して所定角度α(本実施例2では90°+γよりも大きい)をなすように緩やかに屈曲している。文字盤2aに対向する端部30a,30bの表面には、反射面306が設けられている。反射面306は平面状に形成されており、光源33から端部30a,30bに入射された光を反射して本体部30cに向けて進行させる。本体部30cの背面303に形成されたシボ面309(凹部h)は、本体部30cのx軸負方向側で密度が薄くなるとともに、本体部30cにおいて端部30a,30bと隣接する領域には設けられていない。支持部31の端部31a,31bは、本体部31cに対して上記角度αをなすように屈曲し、若干の距離(隙間)を介して導光体30の端部30a,30bと略平行に対向するように配置されている。
支持部31の表面310には、光反射制御手段として、微細な孔状の開口部312と凸状の突起313がそれぞれ複数設けられている。複数の開口部312と突起313は、例えば型成形により、支持部31(ハウジング部材)と同時に、表面310に形成される。複数の開口部312は、支持部31のうち端部31a,31bに設けられ、端部31a,31bをy軸方向に貫通して形成されており、その径(x軸方向寸法)は、y軸正方向側よりもy軸負方向側のほうが小さく設けられている。複数の突起313は、支持部31のうち端部31a,31bと本体部31cの接続部位から本体部31cのx軸負方向側の領域(対向する本体部30cにシボ面309が設けられていないか又はシボ面309の密度が薄い領域)にかけて、y軸正方向側に突出するように形成されている。導光体30の輝度Bが許容範囲B*内であって文字盤2aの照射に利用可能な領域は、主にシボ面309により拡散反射される光が分布する領域であって、図7に示す領域Iである。各端部30a,30bにおける光源33を含む所定領域IIでは、光源33から出射された光のうち反射面306により反射されず透過供給される光によって、導光体30の輝度Bが許容範囲B*の上限Bmaxを超える。このため、領域IIは、文字盤2aの視認方向から見て、文字盤2aの意匠部分の外側に設置されている。
次に、実施例2の作用を説明する。図10は、実施例2、比較例3、及び比較例4において、導光体30の各x軸方向位置での輝度の大きさを示すグラフである。図8に示す比較例3(文字盤2aの図示を省略している)では、支持部31の端部31a,31bが設けられておらず、導光体30の端部30a,30bに対向して支持部31の表面310が配置されていない。図10の破線は、比較例3の導光体30における輝度Bの分布を示す。比較例3では、光源33から発射された後、導光体30の端部30a,30bの背面側に漏れ出た光は、支持部31の表面310で反射されることはなく、文字盤2aの発光に利用されない。このため、光源33の近傍で領域IIに隣接する領域III(図7参照)において、導光体30の輝度Bが許容範囲B*の下限Bminを下回って不足する。よって、比較例3では、光の利用効率を向上することができず、利用可能な文字盤2aの照明範囲λを領域IIIの分だけ拡大することもできない。これに対し、本実施例2では、支持部31に端部31a,31bを設け、導光体30の端部30a,30bに対向して支持部31(端部31a,31b)の表面310を配置したため、導光体30の端部30a,30bの背面から漏れ出た光は、表面310に反射して拡散された後、文字盤2aに供給される。このルートにより文字盤2aを照射する光の領域は、主に図3の領域IIIである。よって、領域IIIの光量(輝度B)が許容範囲B*の下限Bmin以上となり、意匠部分として利用可能な文字盤2aの照射範囲λを領域IIIの分だけ拡大することが可能となる(I→I+III)。
一方、図9に示す比較例4(文字盤2aの図示を省略している)では、導光体30の端部30a,30bに対向して支持部31の表面310が配置されているものの、表面310に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段(孔状の開口部等)が設けられていないため、表面310からの反射光は全て領域IIないし領域III(図7参照)に供給される。図10の一点鎖線で、比較例4の導光体30における輝度Bの分布を示す。比較例4では、文字盤2aの照明が不要な領域IIに反射光が供給されるだけでなく、領域IIに隣接する領域IIIに供給される反射光の量が過多となり、領域IIIの輝度が許容範囲Bの上限Bmaxを超えてしまう。よって、比較例4では、利用可能な文字盤2aの照明範囲λを領域IIIの分だけ拡大することができない。
これに対し、本実施例2では、支持部31の表面310に、光反射制御手段として、孔状の開口部312と凸状の突起313を設けているため、導光体30からの漏れ光の反射を制御することができる。すなわち、端部30a,30bの背面に対向する表面310に入射する漏れ光の反射は、開口部312により出射量が減少されるとともに出射方向が制御される。また、本体部30cの(シボ面309が設けられていない)背面303に対向する(支持部31の端部31a,31bに隣接する)本体部31cの表面310に入射する漏れ光の反射は、突起313により出射量が増大されるとともに出射方向が制御され、主に領域IIIに供給される。図10の実線で、実施例2の導光体30における輝度Bの分布を示す。このように、本実施例2では、領域IIIに供給される反射光の量を制御して、領域IIIの輝度を許容範囲B*内とすることができる。したがって、光の利用効率を向上しつつ、導光体30における光源33の近傍の輝度均一度を向上して、利用可能な表示部2(文字盤2a)の照明範囲λを領域IIIの分だけ拡大することができる。言い換えると、支持部31の端部31a,31bに隣接する本体部31cの表面310に突起313を設けたため、この突起313が設けられた部位に対向する導光体30の背面303にシボ面309を設けなくても、表面310に反射してから領域IIIに供給される光の量を必要なだけ確保可能である。よって、導光体30の形状やシボ面309のレイアウト自由度を向上できる。開口部312と突起313の密度ないし分布(配列)、及びこれらの個々の形状は、文字盤2aへの光の供給量を確保しつつ、漏れ光の反射の量と方向を制御して文字盤2aの面内輝度を均一化し、利用可能な文字盤2aの照明範囲λを最大化できるよう、予め設定されている。
その他の作用は実施例1と同様である。
(実施例2の効果)
(10)光反射制御手段は凸状の突起313を複数設けることで構成される。
よって、突起313が反射光を増大する方向に作用することで、導光体30の輝度を許容範囲B*内として、表示に利用可能な範囲を拡大することができる。
(11)ハウジング部材(支持部31)は樹脂製であり、突起313は、ハウジング部材の型成形時に複数同時に形成される。よって、コストを低減できる。
その他の効果は実施例1と同様である。
(他の実施例)
以上、実施例1、2に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1、2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、本発明の表示装置を、自動車のコンビネーションメータ以外の表示装置に適用してもよい。光源33として、発光ダイオードに限らず、電球、放電管、電界発光ディスプレイ等でもよい。光源33として用いる発光ダイオード(LED)のタイプを表面実装型ではなく、発光素子の周りを樹脂等でモールドしたリードタイプ(例えば砲弾形状にモールドした砲弾型)としてもよい。導光体30の本体部30cの形状は限定されず、平面形状でなく、例えば曲面形状や折曲形状でもよい。光源33の発光方向(光軸aの方向)は、導光体30に入射可能に設けられていればよく、入射面305に対して垂直方向でなくてもよい。
1 表示装置
2 表示部
30 導光体
31 支持部(ハウジング部材)
33 光源
310 表面
312 開口部(光反射制御手段)

Claims (9)

  1. 光源と、
    供給される光により発光表示する表示部と、
    前記光源から入射された光を導いて前記表示部に供給する透光性材料からなる導光体と、
    光を反射可能な表面が前記導光体に対向して配置されたハウジング部材と、を備え、
    前記導光体に対向する前記ハウジング部材の表面に、入射された光の反射を制御する光反射制御手段を設けたことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記導光体は、前記導光体内を進行する光を前記表示部に向けて拡散反射させる光拡散手段を有し、
    前記光源から出射された光が前記光拡散手段まで進行する前に入射する前記ハウジング部材の表面に、前記光反射制御手段を設けたことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の表示装置において、
    前記光源の近傍に前記ハウジング部材を設け、前記光源の近傍で前記導光体に対向する前記ハウジング部材の表面に、前記光反射制御手段を設けたことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、
    前記導光体は、前記表示部の背面に対向して配置された本体部と、前記本体部に対して屈曲し、前記光源に対向する入射面が設けられた端部とを有し、
    前記導光体の端部に対向する前記ハウジング部材の表面に、前記光反射制御手段を設けたことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記ハウジング部材は、前記導光体の本体部の背面に対向して配置された本体部と、前記本体部に対して屈曲し、前記導光体の端部に対向して配置された端部とを有し、
    前記導光体の端部に対向する前記ハウジング部材の端部の表面が、前記光源からの光軸の進行方向に沿って前記光軸から離間するように設けたことを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記光反射制御手段は、前記ハウジング部材の表面に凸状の突起、又は凹状若しくは孔状の開口部を設けることで構成されることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置において、
    前記ハウジング部材は樹脂製であり、前記凸状の突起、又は凹状若しくは孔状の開口部は、前記ハウジング部材の型成形時に複数同時に形成されることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記導光体は、扇状の板部材であることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記導光体は、リング状の板部材であることを特徴とする表示装置。
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