JP2011247462A - ループ型ヒートパイプとループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法 - Google Patents

ループ型ヒートパイプとループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ループ型ヒートパイプの構造とその製造方法に関するものである。
【解決手段】 本発明のループ型ヒートパイプは、管を介して蒸発器と凝縮器とに作動流体を循環するループ型ヒートパイプであり、蒸発器は内壁に溝を形成した筐体と、外壁表面に溝の溝山の形状に合わせた金属パターンが形成されて管から流入した前記作動流体を蒸発させるウィックとを備え、筐体にウィックが溝山と金属パターンとが相対して収容され、溝山と金属パターンとが拡散接合される、よう構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ループ型ヒートパイプの構造とループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法に関するものである。
ヒートパイプは、液体の蒸発と凝縮の潜熱を利用した装置で、コンピュータ等の電子機器の放熱に広く用いられている。このヒートパイプの一種としてループ型ヒートパイプがある。図8(a)はそのループ型ヒートパイプの原理図を示し、蒸発器10、凝縮器20、それらとを連結する蒸気管30および液管40から構成されることを示している。これらの内部にはアンモニアやフロンなどが作動流体として一定圧力で封入されている。発熱体は蒸発器10に密着して配置され、発熱体からの熱は蒸発器10に伝導するが、作動流体は蒸発器10においてこの熱により液相から気相へと変化する。気相へと変化した作動流体は、蒸発器10で吸収した熱を伴って蒸気管30を通り凝縮器20に移動する。ここで作動流体の吸収した熱が放熱され、気相からふたたび液相へと変化して、液管40を通って蒸発器10に戻る。
図8(b)は、蒸発器10の内部構造を示し、図8(c)は図8(b)のA−A’断面を示したものである。蒸発器10の筐体内壁には軸方向に延びた溝形状の複数のグルーブ(蒸気排出溝)11が形成されており、そのグルーブ11の溝山12と接して円筒形のウィック(多孔質体)13が挿入されている。ウィック13は中空部14を有し、液管40からウィック13に送り込まれた液相の作動流体はこの中空部14に溜まり、ウィック13の微細な孔を毛細管現象により浸透し、ウィック13の外表面に滲み出す。このとき、蒸発器10に密着している発熱体からの熱は蒸発器10の筐体内壁の溝山を介してウィック13の表面に伝導され、その熱で作動流体は蒸発して気相の作動流体となり、熱を吸収して発熱体を冷却する。熱を吸収した気相の作動流体はグルーブ11を通って蒸気管30に至り、凝縮器20へと移動する。このように作動流体が循環し、相変化が繰り返されることで、発熱体の冷却が連続して行われる。
上記の説明のように、ループ型ヒートパイプは発熱体からの熱が蒸発器10の筐体を介してウィック13に伝導して作動流体を蒸発するため、筐体の溝山12とウィック13とが密着して接触し、効率よく熱伝導されることが重要である。この接触が不完全であると熱が充分にウィック13に伝わらず蒸発の効率は低下し、結果としてループ型ヒートパイプの冷却性能が低下することになる。
蒸発器10からウィック13への熱伝導効率を高めるために、蒸発器筐体の内壁に形成された溝山とこれに密着するウィックの接触面との間に、金属多孔質層を設けることも知られている。
米国特許4765396号 特許3450148号
上記したように、ループ型ヒートパイプの蒸発器の筐体内壁とウィックとの密着の良否が冷却性能を左右する。しかしながら、ループ型ヒートハイプ動作時のウィックにかかる熱ひずみや、蒸発器の組み立て時にウィックに加わる機械的応力などによりウィックが変形し、隙間が生じて溝山とウィック表面との接触が不完全となる場合があり、冷却性能が低下する、という問題がある。
また、ウィック外周の表面に多孔質金属層を設け、蒸発器の内壁に形成した溝山とウィックとの熱伝導性を向上させることも知られている。しかし、多孔質金属層と溝山が機械的な圧力によって密着しているため、上記で述べたように熱的な応力や機械的な応力によって隙間が形成され、接触面での熱抵抗が大きくなって熱伝導性が低下する恐れがある。
本発明は、熱応力や機械的応力が働いても間隙を生ずることなく、高い冷却性能を有するループ型ヒートパイプを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、管を介して蒸発器と凝縮器とに作動流体を循環するループ型ヒートパイプであり、蒸発器は、内壁に溝を形成した筐体と、筐体の溝の溝山の形状に合わせた金属パターンを外壁表面に形成し、管から流入した作動流体を蒸発させるウィックとを備え、筐体にウィックを溝山と金属パターンとを相対して収容し、溝山を形成する金属に金属パターンを拡散させる拡散接合したループ型ヒートパイプが提供される。
発明の別の一観点によれば、管を介して蒸発器と凝縮器とに作動流体を循環するループ型ヒートパイプであり、蒸発器は筐体と外壁に溝を形成し、溝の溝山に金属膜を形成し管から流入した作動流体を蒸発させるウィックとを備え、筐体の内壁を形成する金属にウィックの溝山の金属膜を拡散させる拡散接合したループ型ヒートパイプが提供される。
また、発明の別の一観点によれば、扁平直方体形状のウィックの上下の外壁表面に、金属膜を所定の幅と間隔で帯状の金属パターンを形成する金属膜形成工程と、金属パターン上にインサート金属を配置するインサート金属配置工程と、扁平箱型の内壁底面に第1の溝山を金属パターンの形状に合わせた溝を形成した金属製の蒸発器の筐体に、インサート金属を配置したウィックをウィックの下面の金属パターンと第1の溝山に合わせて配置し、一方の面に第2の溝山を金属パターンの形状に合わせた溝が形成された金属製の蓋を、ウィックの上面の金属パターンを第2の溝山に合わせて蓋を載せるウィック収容工程と、ウィックが収容された筐体と蓋との接合面を溶着する溶着工程と、溶着された蒸発器を所定の温度で加熱し、インサート金属をウィックの金属パターンと第1および第2の溝山の金属に拡散させる拡散接合工程と、を備えるループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法が提供される。
また、発明の別の一観点によれば、扁平直方体形状のウィックの上下外壁表面に、所定の幅と間隔で帯状の溝を形成するウィック溝形成工程と、ウィックの溝の溝山に金属膜を形成する溝山金属膜形成工程と、金属膜上にインサート金属を配置するインサート金属配置工程と、金属製の蒸発器の筐体に、インサート金属を配置したウィックを配置し、ウィックの上面に金属製の蓋を載せるウィック収容工程と、ウィックが収容された筐体と蓋との接合面を溶着する溶着工程と、溶着された蒸発器を所定の温度で加熱し、インサート金属をウィックの金属膜と第1および第2の溝山の金属に拡散させる拡散接合工程と、を備えるループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法が提供される。
蒸発器筐体の内壁の溝山とウィックの外壁表面の金属パターンとを拡散接合により一体化するようにしたので、熱応力や機械的応力が働いても間隙を生ずることなく、高い冷却性能を持ったループ型ヒートパイプの提供ができる。
本発明のループ型ヒートパイプの蒸発器の構造例である。 実施例1の蒸発器の製造フロー(その1)である。 実施例1の蒸発器の製造フロー(その2)である。 実施例1のウィック外表面部分の拡大図である。 実施例2の金属パターンの形成法である。 実施例3の蒸発器の製造フロー(その1)である。 実施例3の蒸発器の製造フロー(その2)である。 ループ型ヒートパイプ例である。
(実施例1)
本発明のループ型ヒートパイプの蒸発器100の構造例を図1を用いて説明する。なお、本発明のループ型ヒートパイプは図8に示したループ型ヒートパイプの蒸発器10を除いて他の構成は同一である。
図1(a)は、蒸発器100の外観例を示したもので、蒸発器100には蒸気管30および液管40が連結されている。蒸発器100の内部構造を説明するために、図1(b)に図1(a)に示すA−A’断面を、図1(c)に図1(b)に示すB−B’断面を示す。
図1(b)、(c)に示すように、蒸発器100の外装はボックス型の筐体101とその筐体101を覆う蓋102からなり、それぞれの材質は例えばCu(銅)である。そして、筐体101の内部底面と蓋102の内側の長手方向(図1で蒸気管30と液管40に連結する方向)に幅と高さがそれぞれ1mmのグルーブ(溝)110を1mm間隔でストライプ状に形成している。
筐体101の内部には、例えばアルミナ粉末を焼結させた多孔質体(平均気孔径2μm、空隙率60%)であるセラミックのウィック130を収容している。ウィック130の形状は、外形は筐体101に合わせた扁平の直方体形状をなし、内部に作動流体を溜める中空部140を有している。中空部140の一方は開口し、その開口部と液管40とが連結して作動流体が流入し、他方は閉じた構造となっている。中空部140の作動流体は毛細管現象により多孔質体を通って外表面(ここでは、中空部140内の表面と区別するため「外表面」と表現する)に滲み出る。ウィック130表面は筐体101および蓋102から伝導した熱で熱せられ、ウィック130表面に滲み出た作動流体は蒸気となるが、蒸気となった作動流体(気相の作動流体)は、グルーブ110を通って蒸気管30に流出する。なお、ウィック130の開口部は、作動流体が多孔質体を通らず直接筐体101内部に流れ出ないようにシール部材160で密閉している。
ウィック130の外表面は、筐体101および蓋102に形成したグルーブ110の溝山120に合わせた例えばCuからなる金属パターン150を形成している。この金属パターン150と、筐体101および蓋102の溝山120をなす金属とは拡散接合をしており、一体化している(詳細は後述)。即ち、ループ型ヒートパイプ100の外装(筐体101および蓋102で構成)と接した発熱体からの熱は、この外装を介し拡散接合部を経てウィック130に伝熱されることになる。従来技術による構造は、外装内壁とウィック間に接合面があり、接合面が密着している場合は熱抵抗は小さいが、熱的あるいは機械的応力により接合面に隙間が生じると熱抵抗は大きなものとなって熱伝導率が低下するが、本発明のように一体化することで熱伝導率の低下を抑制できる。
次に、本発明のループ型ヒートパイプの蒸発器100の製造フローについて図2と図3を用いて説明する。説明の過程において、ウィック130の外表面部分を拡大した図4を補助的に用いる。なお、図2と図3は、図1(c)入力示したB−B’の断面である。
まず、ウィック130に対して次工程で行なう金属膜とウィック表面との密着を良くするため表面処理を行なう。表面処理の方法として例えばカップリング剤を用いる方法やUV光を照射する方法等がある(図2(a))。
表面処理を行なったウィック130に対して、メタルマスクをウィック130の片側の外表面に密着させてCuを0.5μm蒸着する。メタルマスクは、筐体101および蓋102に形成したグルーブ110の溝山120に合わせたパターンが開口している。ウィック130表面には、この開口したパターンのCu蒸着膜131が形成されることになる。片側の面の蒸着後、対向する他方の面も同様にCu蒸着を行なう。図2(b)は、蒸着後にメタルマスクを取り外し、Cu蒸着膜131が形成された状態を示している。
Cu蒸着に続いて、無電解めっき法によりCuめっきを行なう。蒸着で得られるCuの膜厚は限度があるので、Cuめっきにより膜厚を増大させる。めっき厚は30μmである。図2(c)は、Cu蒸着膜131とその上に生成したCuめっき膜132を示している(図1(c)の金属パターン150は、Cu蒸着膜131とCuめっき膜132とからなる)。また、図4(a)にその部分を拡大した図を示している。
続いて、インサート金属133を金属パターン150上に配置する。ここでは、インサート金属133としてSnAgのペーストをスクリーン印刷法により塗布している。印刷後、所定の温度と時間でSnAgペーストを乾燥する。インサート金属133を配置した状態を、図2(d)および図4(b)に示す。
インサート金属133を金属パターン150上に配置したウィック130を筐体101内に収容する。このとき、金属パターン150と筐体101に形成されているグルーブ110の溝山120とは位置合わせされる。図3(e)は、筐体101にウィック130を収容した状態を示している(筐体101には、蒸気管30と液管40とが連結され、シール部材160も装着されているものとする)。
続いて、蓋102を被せる。このとき、蓋102の内側に形成したグルーブ110の溝山120が金属パターン150と一致する。溝山120と金属パターン150、インサート金属133とが接している状態を図3(f)および図4(c)に示す。
蓋をした状態で、筐体101と蓋102の隙間にレーザ溶接を施して蒸発器100を密閉構造にする。レーザ溶接の代わりに半田材により筐体101と蓋102の隙間を溶着するようにしてもよい(図3(g))。
密閉構造の蒸発器100を略250℃に加熱し、インサート金属133を溶融させ金属パターン150および筐体101、蓋102の溝山を形成する金属(Cu)を接合(液相拡散接合)する。図3(h)および図4(d)は、拡散接合によりインサート金属133が金属パターン150と溝山120の金属に拡散し、一体化した状態を示している。
(実施例2)
実施例1では、ウィック130外表面上の金属パターンの形成にマスク蒸着を行なうものであったが、実施例2では選択エッチングで形成するものである。図5は、ウィック130の外表面の部分を拡大した図で、この図を用いて金属パターンの形成方法を説明する。
まず図5(a)では、実施例1と同様にウィック130の表面処理を行い、続いて次工程のCuめっきに対するシード層としてのCrとCuの全面スバッタリング(Crのスパッタリングの後にCuのスパッタリング)を行なう(図5(b))。ここでは、Crが0.1μm、Cuが0.3μmの膜厚である。なお、Crは下地であるウィック130に対しCuの密着性を高めるためのセメント層としての役割をなしている。全面スパッタリングにより、CrとCuは多孔質体の空孔の中に入り込むことになるが、そのことは問題にはならない。また、ここではCr/Cu膜134の生成にスパッタリングにより行なったが、蒸着で行なってもよい。
続いて、レジスト膜135の形成を行なう。レジストをウィック130外表面に全面塗布し、ベーキング、露光、現像といった通常のフォトリソグラフィのプロセスでレジスト膜135を形成する。レジスト膜135は次工程のCuめっきで析出するCuに対して保護膜の役割をなす。図5(c)は、レジスト膜135を形成した状態を示す。
レジスト膜を形成した状態で,Cuの電解めっきを行なう。レジスト膜135の開口している部分にCuめっき膜136が形成される(図5(d))。Cuのめっき膜厚は30μmである。
Cuめっき膜136の形成後、レジスト膜135を除去し、続いてスパッタリングによって生成されたCu、Crのエッチングを行なう。めっきされた部分のCuの表面も僅かエッチングにより溶解されるが、その最下層のCrはCuめっき膜136のマスキングにより溶解されることはなく、図5(e)に示す金属パターン151が形成されることになる。
金属パターン151形成後のウィック130を蒸発器の筐体101への組み込みは実施例1と同様である。
(実施例3)
実施例1および実施例2では、蒸発器100の筐体101の内壁に蒸気通路となるグルーブ110を形成し、ウィック130外表面はフラットとした例であったが、実施例3では蒸発器200の筐体201の内壁はフラットで、ウィック300の外表面にグルーブ310を形成した例である。なお、蒸発器200の筐体201、蓋202、ウィック300はグルーブの有無を除いてほぼ同形状である。
図6(a)は、外表面にグルーブ310を形成したウィック300に対し実施例1と同様に表面処理を行なった状態を示す。なお、図6(a)以降に示す図は、実施例1と同様に図1(c)に示したB−B’の断面である。
表面処理を行なった後、ウィック300の溝山320の部分に対して、Cr、Cuのマスク蒸着を行いCu/Cr膜301を形成する。そして、Cuの無電解めっきを行い、Cu/Cr膜301上にCuめっき膜302を生成する。蒸着膜によるCr、CuおよびめっきによるCuのそれぞれの膜厚は実施例1と同様である。Cuめっき膜302形成後、その上にインサート金属303としてSnAgのペーストを実施例1と同様にスクリーン印刷法により形成し、所定の温度と時間でペーストを乾燥する(図6(b)〜図(d))。
以降は実施例1と同様にウィック300を蒸発器200の筐体201内に収容し、蓋202を被せ、隙間を溶着して密閉構造にし、加熱により拡散接合を行なう。即ち、図7(a)に示すように、溝山にインサート金属を配置したウィック200を内壁がフラットな筐体201に収容し、やはり内側の面がフラトな蓋202を被せ、筐体201と蓋202の隙間にレーザ溶接を施して蒸発器200を密閉構造にする。そして、250℃で所定時間加熱し、拡散接合する(図7(a)〜図7(h))。
上記の実施例では、ウィックをセラミックの多孔質体を用いたが、ニッケル焼結金属(例えば平均気孔率は3μm、空隙率は50%)やテフロン(登録商標)粉末を焼結させたもの(例えば平均気孔率は5μm、空隙率は40%)であってもよい。
また、インサート金属としてSnAgを用いたが、SnAgCu、SnBi、Sn、Inなどであってもよい。
10 蒸発器
11 グルーブ(蒸気排出溝)
12 溝山
13 ウィック
14 中空部
20 凝縮器
30 蒸気管
40 液管
100 蒸発器
101 筐体
102 蓋
103 溶着部
110 グルーブ
120 溝山
130 ウィック
131 Cu蒸着膜
132 Cuめっき膜
133 インサート金属
134 Cr/Cu膜
136 Cuめっき膜
140 中空部
150 金属パターン
151 金属パターン
160 シール部材
200 蒸発器
201 筐体
202 蓋
300 ウィック
301 Cu/Cr膜
302 Cuめっき膜
303 インサート金属
310 グルーブ
320 溝山

Claims (4)

  1. 管を介して蒸発器と凝縮器とに作動流体を循環するループ型ヒートパイプであって、
    前記蒸発器は、
    内壁に溝を形成した筐体と、
    前記筐体の溝の溝山の形状に合わせた金属パターンを外壁表面に形成し、前記管から流入した前記作動流体を蒸発させるウィックとを備え、
    前記筐体に前記ウィックを前記溝山を形成する金属と前記金属パターンとを相対して収容し、該溝山を形成する金属に該金属パターンを拡散させる拡散接合した
    ことを特徴とするループ型ヒートパイプ。
  2. 管を介して蒸発器と凝縮器とに作動流体を循環するループ型ヒートパイプであって、
    前記蒸発器は、
    筐体と、
    外壁に溝を形成し、該溝の溝山に金属膜を形成し、前記管から流入した前記作動流体を蒸発させるウィックとを備え、
    前記筐体の内壁を形成する金属に前記ウィックの溝山の金属膜を拡散させる拡散接合した
    ことを特徴とするループ型ヒートパイプ。
  3. ループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法であって、
    扁平直方体形状のウィックの上下の外壁表面に、金属膜を所定の幅と間隔で帯状の金属パターンを形成する金属膜形成工程と、
    前記金属パターン上にインサート金属を配置するインサート金属配置工程と、
    扁平箱型の内壁底面に第1の溝山を前記金属パターンの形状に合わせた溝を形成した金属製の前記蒸発器の筐体に、前記インサート金属を配置したウィックを該ウィックの下面の金属パターンと該第1の溝山に合わせて配置し、一方の面に第2の溝山を該金属パターンの形状に合わせた溝が形成された金属製の蓋を、該ウィックの上面の金属パターンを該第2の溝山に合わせて該蓋を載せるウィック収容工程と、
    前記ウィックが収容された前記筐体と前記蓋との接合面を溶着する溶着工程と、
    溶着された蒸発器を所定の温度で加熱し、前記インサート金属を前記ウィックの金属パターンと第1および第2の溝山の金属に拡散させる拡散接合工程と、
    を備えることを特徴とするループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法。
  4. ループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法であって、
    扁平直方体形状のウィックの上下外壁表面に、所定の幅と間隔で帯状の溝を形成するウィック溝形成工程と、
    前記ウィックの溝の溝山に金属膜を形成する溝山金属膜形成工程と、
    前記金属膜上にインサート金属を配置するインサート金属配置工程と、
    金属製の前記蒸発器の筐体に、前記インサート金属を配置したウィックを配置し、該ウィックの上面に金属製の蓋を載せるウィック収容工程と、
    前記ウィックが収容された前記筐体と前記蓋との接合面を溶着する溶着工程と、
    溶着された蒸発器を所定の温度で加熱し、前記インサート金属を前記ウィックの金属膜と第1および第2の溝山の金属に拡散させる拡散接合工程と、
    を備えることを特徴とするループ型ヒートパイプの蒸発器製造方法。
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