JP2011246637A - 接着剤およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内層および外層を有するエマルション粒子を含む樹脂エマルションを含有してなる接着剤であって、前記内層が環構造を有する単量体85〜100重量%および当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体0〜15重量%を含有する単量体成分Aを乳化重合させてなる重合体(I)で形成され、前記外層がカルボキシル基含有単量体6〜35重量%および当該カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体65〜94重量%を含有する単量体成分Bを乳化重合させてなり、ガラス転移温度が40℃以下である重合体(II)で形成されていることを特徴とする接着剤およびその製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)内層および外層を有するエマルション粒子を含む樹脂エマルションを含有してなる接着剤であって、前記内層が環構造を有する単量体85〜100重量%および当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体0〜15重量%を含有する単量体成分Aを乳化重合させてなる重合体(I)で形成され、前記外層がカルボキシル基含有単量体6〜35重量%および当該カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体65〜94重量%を含有する単量体成分Bを乳化重合させてなり、ガラス転移温度が40℃以下である重合体(II)で形成されていることを特徴とする接着剤、
(2)重合体(I)と重合体(II)との重量比〔重合体(I)/重合体(II)〕が25/75〜75/25である前記(1)に記載の接着剤、
(3)エマルション粒子における重合体(I)と重合体(II)との合計含有量が50〜100重量%である前記(1)または(2)に記載の接着剤、
(4)エマルション粒子を構成している重合体に原料として使用されている全単量体成分における環構造を有する単量体の含有量が70〜85重量%であり、当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体の含有量が15〜30重量%である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の接着剤、
(5)環構造を有する単量体と共重合可能な単量体が、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有単量体、オキソ基含有単量体、フッ素原子含有単量体および窒素原子含有単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の接着剤、
(6)カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体が、環構造を有する単量体、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、オキソ基含有単量体、フッ素原子含有単量体および窒素原子含有単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の接着剤、
(7)エマルション粒子が、ガラス転移温度が70〜200℃である重合体からなる樹脂層を含有する前記(1)〜(6)のいずれかに記載の接着剤、
(8)樹脂エマルションの最低造膜温度が−5〜70℃である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の接着剤、
(9)架橋性を有する前記(1)〜(8)のいずれかに記載の接着剤、
(10)オキサゾリン基含有化合物、イソシアネート基含有化合物およびアミノプラスト樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の架橋剤を含有する前記(9)に記載の接着剤、
(11)その用途が熱乾燥ラインである前記(1)〜(10)のいずれかに記載の接着剤、
(12)内層および外層を有するエマルション粒子を含む樹脂エマルションを含有する接着剤の製造方法であって、環構造を有する単量体85〜100重量%および当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体0〜15重量%を含有する単量体成分Aを乳化重合させ、得られた重合体(I)からなる内層を形成させた後、当該内層の表面にカルボキシル基含有単量体6〜35重量%および当該カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体65〜94重量%を含有する単量体成分Bを乳化重合させ、ガラス転移温度が40℃以下である重合体(II)からなる外層を形成させることを特徴とする接着剤の製造方法、
(13)重合体(I)と重合体(II)との重量比〔重合体(I)/重合体(II)〕を25/75〜75/25に調整する前記(12)に記載の接着剤の製造方法、および
(14)エマルション粒子における重合体(I)および重合体(II)の含有量が50〜100重量%となるように重合体(I)および重合体(II)の量を調整する前記(12)または(13)に記載の接着剤の製造方法
に関する。
1/Tg=Σ(Wm/Tgm)/100
〔式中、Wmは重合体を構成する単量体成分における単量体mの含有率(重量%)、Tgmは単量体mの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度:K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて求められた温度を意味する。
〔接着剤における不揮発分量(質量%)〕
=(〔残渣の質量〕÷〔接着剤1g〕)×100
に基づいて求められた値を意味する。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水145部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液60部、2−エチルヘキシルアクリレート50部、スチレン440部およびアクリル酸10部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部との3.5%過硫酸アンモニウム水溶液43部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液30部を、120分間をかけて均一に滴下した。
滴下ロート、攪拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水205部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液80部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、スチレン665部およびアクリル酸15部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液57部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液40部とを150分間をかけて均一に滴下した。
製造例1において、表1に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例1と同様にして水性樹脂分散体を得た。
製造例2において、表1に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例2と同様にして水性樹脂分散体を得た。
滴下ロート、攪拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水100部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液40部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、メチルメタクリレート10部、スチレン315部およびアクリル酸5部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに室素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液29部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液20部を、90分間をかけて均一に滴下した。
製造例5において、表1に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例5と同様にして水性樹脂分散体を得た。
滴下ロート、攪拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水70部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液40部、スチレン245部およびアクリル酸5部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。
製造例5において、表1に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例5と同様にして水性樹脂分散体を得た。
製造例1において、表2に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例1と同様にして水性樹脂分散体を得た。
製造例5において、表2に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例5と同様にして水性樹脂分散体を得た。
滴下ロート、攪絆機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水60部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液40部、2−エチルヘキシルアクリレート15部、スチレン180部およびアクリル酸5部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液17部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液12部とを60分間をかけて均一に滴下した。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水35部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液20部、2−エチルヘキシルアクリレート4部、メチルメタクリレート4部、スチレン120部およびアクリル酸2部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液9部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液6部とを30分間をかけて均一に滴下した。
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水95部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液40部、2−エチルヘキシルアクリレート125部、スチレン200部およびアクリル酸5部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液25部と2.5%亜硫酸一水素ナトリウム水溶液18部を、90分間をかけて均一に滴下した。
〔表中の略号の意味〕
St:スチレン
2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
AA:アクリル酸
MMA:メチルメタクリレート
CHMA:シクロヘキシルメタクリレート
IB−X:イソボルニルメタクリレート
BA:ブチルアクリレート
MAA:メタクリル酸
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
N−BMAM:N−n−ブトキシメチルアクリルアミド
〔層の数〕
形成されている層の数
〔内層中の環構造単量体量〕
内層の原料として使用されている単量体成分Aにおける環構造を有する単量体の含有率(%)
〔外層中のカルボン酸量〕
外層の原料として使用されている単量体成分Bにおけるカルボキシル基含有単量体の含有率(%)
〔層構成比〕
内層を構成している重合体(I)と外層を構成している重合体(II)との重量比[重合体(I)/重合体(II)]
〔内外層合計量〕
エマルション粒子における重合体(I)と重合体(II)との合計含有率(%)
〔外層Tg〕
外層を構成している重合体(II)のガラス転移温度(℃)
〔内層Tg〕
内層を構成している重合体(I)のガラス転移温度(℃)
〔トータルTg〕
エマルション粒子自体のガラス転移温度(℃)
〔トータル環構造単量体量〕
エマルション粒子を構成している重合体に原料として使用されている全単量体成分における環構造を有する単量体の含有率(%)
〔MFT〕
樹脂エマルションの最低造膜温度(℃)
〔不揮発分量〕
樹脂エマルションにおける不揮発分の含有率(%)
〔平均粒子径〕
エマルション粒子の平均粒子径(nm)
滴下ロート、撹拌機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水290部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液120部、2−エチルヘキシルアクリレート130部、メチルメタクリレート50部、スチレン800部およびアクリル酸20部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。
比較製造例1において、表5に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、比較製造例1と同様にして水性樹脂分散体を得た。
製造例5において、表5に示す単量体成分を用いて重合させたことを除き、製造例5と同様にして水性樹脂分散体を得た。
滴下ロート、攪絆機、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラスコ内に、脱イオン水780部を仕込んだ。滴下ロートに、脱イオン水30部、乳化剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:アクアロンHS−10〕の25%水溶液20部、2−エチルヘキシルアクリレート15部、スチレン80部およびアクリル酸5部からなる滴下用プレエマルションを調製し、そのうち全重合性単量体成分の総量の5%にあたる71部をフラスコ内に添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら80℃まで昇温し、3.5%過硫酸アンモニウム水溶液14部を添加し、重合を開始した。次に、滴下用プレエマルションの残部と3.5%過硫酸アンモニウム水溶液9部と2.5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液6部とを30分間をかけて均一に滴下した。
製造例1で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例2で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例3で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例4で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例5で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例5で得られた水性樹脂分散体100gに水を添加し、固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例5で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕8gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整し、接着剤を調製した。
製造例6で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例7で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例8で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例9で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例10で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例11で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例12で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例13で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例14で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例15で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤として水分散型ポリイソシアネート〔三井武田ケミカル(株)製、商品名:タケネートWD−725、イソシアネート含有率:16.5重量%、固形分含量:100%〕を水酸基/イソシアネート基(当量比)が1/1.5となるように添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例15で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤として水溶性メラミン樹脂〔三井サイテック(株)製、商品名:サイメル370、固形分含量:88%〕を水性分散体の固形分量/架橋剤の固形分量(重量比)が9/1となるように添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例16で得られた水性樹脂分散体100gに水を添加し、固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例17で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例18で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
製造例19で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
比較製造例1で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
比較製造例2で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
比較製造例3で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
比較製造例4で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
比較製造例5で得られた水性樹脂分散体100gに架橋剤としてオキサゾリン基含有化合物〔(株)日本触媒製、商品名:エポクロスWS−500、固形分含量:40%〕4gを添加し、水を添加して固形分濃度を20重量%に調整することにより、接着剤を調製した。
ポリエステル製ニードルパンチ不織布(坪量:120g/m2)を各実施例または各比較例で得られた接着剤中に浸漬し、ニップロールで過剰の接着剤を除去することにより、接着剤を固形分量で25%付着させた後、熱風乾燥機で130℃の温度で20分間乾燥させることにより、試験片を作製し、以下の物性を調べた。その結果を表6に示す。
試験片を4cm×4cmの大きさに切断し、25℃の水中に浸漬させ、24時間経過後に引き上げ、水分を拭き取った後、その重量を測定し、式:
〔吸水率(%)〕
=[〔24時間経過後の試験片の重量〕−〔試験前の試験片の重量〕]×100
に基づいて吸水率を求め、以下の評価基準に基づいて評価した。なお、吸水率が低いほど、耐水性に優れている。
〔評価基準〕
A:吸水率が3%未満
B:吸水率が3%以上6%未満
C:吸水率が6%以上10%未満
D:吸水率が10%以上15%未満
E:吸水率が15%以上
試験片を20cm×3cmの大きさに切断し、引張試験機〔(株)島津製作所製、商品名:インストロン〕を用い、グリップ間距離が10cmとなるように取り付け、試験温度20℃、引張速度10cm/minで試験片が破断するまで引っ張り、最大荷重(N:ニュートン)および破断時の伸び率を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
〔破断時の伸び率(%)〕
=[〔破断時の試験片の長さ−試験片の元の長さ(10cm)〕
÷〔試験片の元の長さ(10cm)〕]×100
に基づいて求めた。
A:最大荷重が100N以上
B:最大荷重が80N以上100N未満
C:最大荷重が60N以上80N未満
D:最大荷重が40N以上60N未満
E:最大荷重が40N未満
A:伸び率が25%以上
B:伸び率が15%以上25%未満
C:伸び率が10%以上15%未満
D:伸び率が5%以上10%未満
E:伸び率が5%未満
試験片を凍結融解試験機〔(株)マルイ製、型番:MIT−682−1−11〕を用い、大気中で凍結(−20℃で2時間)させ、次いで水中で融解(20℃で2時間)させる操作を1サイクルとし、この操作を200サイクル行なった後、試験後の試験片にカッターナイフで2mm角の100マスの切り込みを入れ、セロハン粘着テープ〔ニチバン(株)製、セロテープ(登録商標)、品番:CT405AP−18〕を用いて剥離試験を行ない、以下の評価基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
A:100マス中95マス以上が残存
B:100マス中85〜94マスが残存
C:100マス中65〜84マスが残存
D:100マス中50〜64マスが残存
E:100マス中49以下のマスが残存
接着剤の最低造膜温度を調整する際には造膜助剤が使用されているが、造膜助剤は揮発性物質であるため、環境負荷を軽減させる観点から、その造膜助剤の使用量を極力低減させることが望まれる。そこで、造膜助剤として、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート〔チッソ(株)製、品番:CS−12〕とブチルセロソルブとを等重量で混合することによって得られた混合溶液を用い、各実施例または各比較例で得られた接着剤の最低造膜温度が5℃となるようにするために必要とされる混合溶液の量を測定し、その量によって環境に対する負荷を評価した。その評価基準は、以下のとおりである。
(評価基準)
A:接着剤における造膜助剤の含有量が3%未満
B:接着剤における造膜助剤の含有量が3%以上5%未満
C:接着剤における造膜助剤の含有量が5%以上8%未満
D:接着剤における造膜助剤の含有量が8%以上10%未満
E:接着剤における造膜助剤の含有量が10%以上
Claims (14)
- 内層および外層を有するエマルション粒子を含む樹脂エマルションを含有してなる接着剤であって、前記内層が環構造を有する単量体85〜100重量%および当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体0〜15重量%を含有する単量体成分Aを乳化重合させてなる重合体(I)で形成され、前記外層がカルボキシル基含有単量体6〜35重量%および当該カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体65〜94重量%を含有する単量体成分Bを乳化重合させてなり、ガラス転移温度が40℃以下である重合体(II)で形成されていることを特徴とする接着剤。
- 重合体(I)と重合体(II)との重量比〔重合体(I)/重合体(II)〕が25/75〜75/25である請求項1に記載の接着剤。
- エマルション粒子における重合体(I)と重合体(II)との合計含有量が50〜100重量%である請求項1または2に記載の接着剤。
- エマルション粒子を構成している重合体の原料として使用されている全単量体成分における環構造を有する単量体の含有量が70〜85重量%であり、当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体の含有量が15〜30重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤。
- 環構造を有する単量体と共重合可能な単量体が、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有単量体、オキソ基含有単量体、フッ素原子含有単量体および窒素原子含有単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体である請求項1〜4のいずれかに記載の接着剤。
- カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体が、環構造を有する単量体、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、オキソ基含有単量体、フッ素原子含有単量体および窒素原子含有単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体である請求項1〜5のいずれかに記載の接着剤。
- エマルション粒子が、ガラス転移温度が70〜200℃である重合体からなる樹脂層を含有する請求項1〜6のいずれかに記載の接着剤。
- 樹脂エマルションの最低造膜温度が−5〜70℃である請求項1〜7のいずれかに記載の接着剤。
- 架橋性を有する請求項1〜8のいずれかに記載の接着剤。
- オキサゾリン基含有化合物、イソシアネート基含有化合物およびアミノプラスト樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の架橋剤を含有する請求項9に記載の接着剤。
- その用途が熱乾燥ラインである請求項1〜10のいずれかに記載の接着剤。
- 内層および外層を有するエマルション粒子を含む樹脂エマルションを含有する接着剤の製造方法であって、環構造を有する単量体85〜100重量%および当該環構造を有する単量体と共重合可能な単量体0〜15重量%を含有する単量体成分Aを乳化重合させ、得られた重合体(I)からなる内層を形成させた後、当該内層の表面にカルボキシル基含有単量体6〜35重量%および当該カルボキシル基含有単量体と共重合可能な単量体65〜94重量%を含有する単量体成分Bを乳化重合させ、ガラス転移温度が40℃以下である重合体(II)からなる外層を形成させることを特徴とする接着剤の製造方法。
- 重合体(I)と重合体(II)との重量比〔重合体(I)/重合体(II)〕を25/75〜75/25に調整する請求項12に記載の接着剤の製造方法。
- エマルション粒子における重合体(I)および重合体(II)の含有量が50〜100重量%となるように重合体(I)および重合体(II)の量を調整する請求項12または13に記載の接着剤の製造方法。
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