JP2011246066A - 車両の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ・ジェネレータの切り離しの前後で運転者が覚える違和感を抑制することができる車両の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置40は、車両1Aの車速が第1閾値以上の場合に、モータ・ジェネレータ3と差動機構25等の駆動部との間の動力伝達が遮断されるようにMGクラッチ30を制御し、回生制御の実行時に、車速が第1閾値よりも小さい値の第2閾値を超えてから1閾値へ近づくに従ってモータ・ジェネレータの回生トルクが低減するようにモータ・ジェネレータ3を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源として内燃機関とモータ・ジェネレータとが設けられた車両に適用される車両の駆動制御装置に関する。
内燃機関の動力が手動変速機を介して出力軸に伝達されるとともに、モータ・ジェネレータの動力がクラッチを介して出力軸に伝達されるハイブリッド車両に適用され、車両の高速走行時にクラッチを操作してモータ・ジェネレータを切り離すようにした駆動制御装置が知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開2009−90769号公報 特開2008−120186号公報 特開2008−94178号公報
特許文献1の駆動制御装置は、モータ・ジェネレータによる回生制御中にクラッチによりモータ・ジェネレータが切り離された場合、その切り離しの前後で回生トルク分の駆動力の変動が生じる。そのため、運転者が違和感を覚えるおそれがある。
そこで、本発明は、モータ・ジェネレータの切り離しの前後で運転者が覚える違和感を抑制することができる車両の駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動制御装置は、駆動源として内燃機関及びモータ・ジェネレータが搭載され、前記内燃機関の動力が変速機を介して車両を駆動する駆動部に伝達されるとともに、前記モータ・ジェネレータの動力が前記駆動部に伝達され、クラッチ手段にて前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達を断続可能な車両に適用される車両の駆動制御装置において、前記車両の車速が第1閾値以上の場合に、前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が遮断されるように前記クラッチ手段を制御するクラッチ制御手段と、前記クラッチ手段を介して前記駆動部から前記モータ・ジェネレータへ伝達される動力を用いて前記モータ・ジェネレータに発電させてその発電された電力をバッテリに回収する回生制御を実行可能な回生制御手段と、前記回生制御の実行時に、前記車両の車速が前記第1閾値よりも小さい値の第2閾値を超えてから前記第1閾値へ近づくに従って前記モータ・ジェネレータの回生トルクが低減するように前記モータ・ジェネレータを制御する回生トルク低減手段と、を備えるものである(請求項1)。
この駆動制御装置によれば、モータ・ジェネレータと駆動部との間の動力伝達が遮断されるようにモータ・ジェネレータがクラッチ手段にて切り離される第1閾値に車速が近づくに従って回生トルクが低減するので、モータ・ジェネレータの切り離しの前後で駆動力の変動が緩和される。そのため、その切り離しの前後で運転者が覚える違和感が抑制され、ドライバビリティが向上する。
本発明の駆動制御装置の一態様において、前記回生トルク低減手段は、前記車両の車速が前記第1閾値に達した際に回生トルクが0に近づくように又は0となるように前記モータ・ジェネレータを制御してもよい(請求項2)。この態様によれば、モータ・ジェネレータの切り離しの前後で駆動力の変動を限界まで緩和できるので、運転者が覚える違和感を確実に抑制できる。
本発明の駆動制御装置の一態様において、前記クラッチ手段によって前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が成立する電動機走行モードの実行を運転者の操作にて選択させる操作手段と、前記クラッチ手段によって前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が遮断された状態で、かつ前記バッテリの蓄電率が不足する場合、前記操作手段に対する運転者の操作を促す情報を出力する情報出力手段と、を更に備えてもよい(請求項3)。この態様によれば、モータ・ジェネレータが切り離された状態でバッテリの蓄電率が不足する場合に、電動機走行モードの実行を選択させる運転者の操作を促す情報が出力される。これにより、運転者の操作によって電動機走行モードが選択された後に回生制御を実施することができるので、その回生制御の実施によってバッテリの蓄電率を回復することができる。
なお、本発明において回生トルクとは回生制御実行時にモータ・ジェネレータが発生するトルクを意味し、回生制御中止時にモータ・ジェネレータが空転する際の回転抵抗によるトルクはこれに含まれない。
以上に説明したように、本発明の駆動制御装置によれば、モータ・ジェネレータがクラッチ手段にて切り離される第1閾値に車速が近づくに従って回生トルクが低減し、モータ・ジェネレータの切り離しの前後で駆動力の変動が緩和されるため、その切り離しの前後で運転者が覚える違和感が抑制され、ドライバビリティが向上する。
本発明の一形態に係る変速操作機構が組み込まれた車両の全体構成を模式的に示す図。 シフト操作装置を拡大して示す図。 回生制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 本発明の駆動制御装置が適用される他の車両の全体構成を模式的に示す図。 操作手段の他の形態を示した図。
図1は、本発明の一形態に係る駆動制御装置が組み込まれた車両の全体構成を模式的に示している。この車両1Aには、駆動源として内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)2と、電動機としてのモータ・ジェネレータ(以下、MGと称することがある。)3とが搭載されている。エンジン2には、オルタネータ4及びスタータ5が設けられている。なお、これらオルタネータ4及びスタータ5は、エンジンに補機として設けられる周知のものであるため、詳細な説明は省略する。オルタネータ4は、内部に設けられた不図示のロータと一体回転するロータ軸4aを備えている。ロータ軸4aには、プーリ4bが一体回転するように設けられている。スタータ5の出力軸には、ギア5aが設けられている。エンジン2の出力軸2aには、プーリ6と、スタータ5のギア5aと噛み合うスタータギア7が設けられている。出力軸2aのプーリ6とオルタネータ4のプーリ4bとの間にはベルト8が巻き掛けられている。これによりオルタネータ4はエンジン2によって回転駆動される。MG3は、電動機及び発電機として機能する周知のものであり、ロータ軸3aと一体回転するロータ3bと、ロータ3bの外周に配置されてケース等に固定されたステータ3cとを備えている。
エンジン2の出力軸2aは、エンジンクラッチ9を介して変速機10と接続されている。エンジンクラッチ9は、出力軸2aと変速機10との間で動力が伝達される係合状態と、出力軸2aと変速機10との間の動力伝達が遮断される解放状態に切り替えることが可能な周知のものである。変速機10は、入力軸11と、これと平行に延びている出力軸12と、これら入力軸11及び出力軸12間に設けられた第1〜第5ギア対G1〜G5とを備えている。第1ギア対G1は互いに噛み合う第1ドライブギア13及び第1ドリブンギア14にて構成され、第2ギア対G2は互いに噛み合う第2ドライブギア15及び第2ドリブンギア16にて構成されている。また、第3ギア対G3は互いに噛み合う第3ドライブギア17及び第3ドリブンギア18にて構成され、第4ギア対G4は互いに噛み合う第4ドライブギア19及び第4ドリブンギア20にて構成され、第5ギア対G5は互いに噛み合う第5ドライブギア21及び第5ドリブンギア22にて構成されている。各ギア対G1〜G5のギア比は、第1ギア対G1、第2ギア対G2、第3ギア対G3、第4ギア対G4、第5ギア対G5の順に小さくなるように設定されている。また、第4ギア対G4及び第5ギア対G5のギア比は、変速比が1以下になるように設定されている。
第1ドライブギア13及び第2ドライブギア15は、それぞれ入力軸11と一体に回転するように入力軸11に設けられている。一方、第3ドライブギア17、第4ドライブギア19、及び第5ドライブギア21は、それぞれ入力軸11に対して相対回転可能なように入力軸11に設けられている。第1ドリブンギア14及び第2ドリブンギア16は、それぞれ出力軸12に対して相対回転可能なように出力軸12に設けられている。一方、第3ドリブンギア18、第4ドリブンギア20、及び第5ドリブンギア22は、それぞれ出力軸12と一体に回転するように出力軸12に設けられている。
変速機10には、第1クラッチC1、第2クラッチC2、及び第3クラッチC3が設けられている。第1クラッチC1は、スリーブC1aの位置を切り替えることによって、第1ドリブンギア14と出力軸12とが一体に回転する第1係合状態と、第2ドリブンギア16と出力軸12とが一体に回転する第2係合状態と、出力軸12、第1ドリブンギア14、及び第2ドリブンギア16がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能な噛み合い式クラッチとして構成されている。第2クラッチC2及び第3クラッチC3も同様に噛み合い式クラッチである。第2クラッチC2は、スリーブC2aの位置を切り替えることによって、第3ドライブギア17と入力軸11とが一体に回転する第3係合状態と、第4ドライブギア19と入力軸11とが一体に回転する第4係合状態と、第3ドライブギア17、第4ドライブギア19、及び入力軸11がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。第3クラッチC3は、スリーブC3aの位置を切り替えることによって、第5ドライブギア21と入力軸11とが一体に回転する第5係合状態と、第5ドライブギア21及び入力軸11がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。なお、この図では解放状態における各クラッチC1〜C3を示す。
出力軸12には出力ギア23が一体回転するように設けられている。出力ギア23は、駆動輪24に連結された差動機構25のケースに設けられたリングギア26と噛み合っている。変速機10から出力された動力は、リングギア26及び差動機構25を介して駆動輪24に伝達されて車両1Aを駆動する。そのため、これらリングギア26、差動機構25、及び駆動輪24が本発明の駆動部に相当する。なお、この駆動輪24は車両1Aの前輪であり、この車両1Aはフロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式の車両として構成されている。
MG3は、動力伝達機構27を介して差動機構25と接続されている。動力伝達機構27は、ドライブ軸28と、これと平行に延びている中間軸29とを備えている。MG3のロータ軸3aは、クラッチ手段としてのMGクラッチ30を介してドライブ軸28と接続されている。MGクラッチ30は、MG3と差動機構25との間の動力伝達を断続できるように、ロータ軸3aとドライブ軸28との間で動力が伝達される係合状態と、ロータ軸3aとドライブ軸28との間の動力伝達が遮断される解放状態に切り替えることが可能な周知のものである。ドライブ軸28には、ドライブギア31が一体回転するように取り付けられている。中間軸29には、ドリブンギア32及び中間ギア33が一体回転するように取り付けられている。ドリブンギア32は、ドライブギア31と噛み合うように設けられ、中間ギア33は差動機構25のリングギア26と噛み合うように設けられている。
この車両1Aでは、エンジンクラッチ9、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、及びMGクラッチ30を適宜操作することにより動力伝達状態を切り替えることができる。車両1Aの動力伝達状態としては、エンジン2の動力で車両を走行させるエンジン走行モードと、MG3の動力のみで車両を走行させるMG走行モードと、車両を後進走行させる後進モードとが設定される。エンジン走行モードでは、エンジンクラッチ9及びMGクラッチ30の両方が係合状態に切り替えられる。そして、この状態において第1クラッチC1を第1又は第2係合状態に切り替えるか、第2クラッチC2を第3又は第4係合状態に切り替えるか、又は第3クラッチC3を第5係合状態に切り替える。なお、第1〜第3クラッチC1〜C3のいずれか1つのクラッチが係合状態の場合は他の2つのクラッチは解放状態に切り替えられる。上述したように各ギア対G1〜G5のギア比は第1ギア対G1、第2ギア対G2、第3ギア対G3、第4ギア対G4、第5ギア対G5の順で小さい。そのため、入力軸11から出力軸12に動力が第1ギア対G1を介して伝達される場合が1速になり、第2ギア対G2を介して伝達される場合が2速になる。また、第3ギア対G3を介して伝達される場合が3速になり、第4ギア対G4を介して伝達される場合が4速になり、第5ギア対G5を介して伝達される場合が5速になる。また、このエンジン走行モードでは、回生やアシストが適宜に行われるようにMG3の動作が制御される。MG走行モードでは、エンジンクラッチ9及び第1〜第3クラッチC1〜C3がそれぞれ解放状態に切り替えられ、エンジン2が停止される。また、MGクラッチ30が係合状態に切り替えられる。これにより駆動輪24がMG3の動力のみにて駆動される。後進モードは、このMG走行モードにおいてMG3を前進走行時とは逆方向に回転させることによって実現される。これらの動力伝達状態の他に駆動装置1Aには、エンジンクラッチ9及び第1〜第3クラッチC1〜C3がそれぞれ解放状態に切り替えられるとともにMGクラッチ30が係合状態に切り替えられ、かつMG3を空転させるニュートラルモードが設けられている。
エンジン2、MG3、及び各クラッチ9、C1〜C3、30の制御は、コンピュータユニットとして構成された制御手段としての車両制御装置40にて行われている。車両制御装置40は車両1Aの適正な走行状態を得るための各種制御プログラムを保持している。車両制御装置40は、これらのプログラムを実行することによりエンジン2、MG3、及び各クラッチ9、C1〜C3、30等の制御対象に対する制御を行っている。車両制御装置40には、車両1Aの走行状態に関係する情報を出力する種々のセンサが接続されている。例えば、本発明に関連するセンサとして、車両1Aの走行速度(車速)に応じた信号を出力する車速センサ41、MG3に電気的に接続されたバッテリ35の蓄電率に応じた信号を出力するSOCセンサ42及びアクセルペダル36の操作量(アクセル開度)に応じた信号を出力するアクセル開度センサ43等が車両制御装置40に接続されている。また、車両制御装置40には、操作手段としてのシフト操作装置50及びクラッチペダル60が接続されている。なお、クラッチペダル60は、運転者が足で操作する周知のものであるため、詳細な説明を省略する。
図2は、シフト操作装置50を拡大して示している。シフト操作装置50は、運転者が操作するシフト操作部材としてのシフトレバー51を備えている。このシフト操作装置50では、その中央にニュートラルモードに対応するニュートラル位置Nが設定されている。シフト操作装置50には、ニュートラル位置Nから左右方向に延びるセレクト経路52と、セレクト経路52から上下方向に延びる6つのシフト経路53とが設けられている。図中に矢印A及びBで示したようにシフトレバー51は、これらセレクト経路52及び各シフト経路53に移動可能に設けられている。この図に示すように各シフト経路53には、上述した1速〜5速及び後進走行であるリバースRに対応するシフト位置がそれぞれ設定されている。なお、1速〜5速は周知のシフトパターンと同様に数字のみが示されている。このようにシフト操作装置50のシフトパターンはH型をしている。なお、これらの部分は車両1Aに設けられる周知のシフト操作装置と同じである。
この図に示すようにシフト操作装置50では、このシフトパターンにおいてセレクト経路52とシフト経路53とが交差する位置のうちニュートラル位置N以外の2カ所にMG走行モードに対応するMG走行位置EVが設定されている。シフト操作装置50には、シフトレバー51がこれら1速〜5速、リバースR、ニュートラル位置N、及びMG走行位置EVのいずれの位置にあるか検出するための不図示のセンサが設けられており、車両制御装置40はそのセンサの出力信号に基づいてシフトレバー51の位置を判断する。シフト操作装置50には、シフトレバー51をMG走行位置EVに保持するディテント機構54が設けられている。
車両制御装置40は、シフト操作装置50又はクラッチペダル60が運転者に操作された場合にその操作に応答して車両1Aの動力伝達状態を切り替える。例えば、運転者がシフトレバー51をニュートラル位置Nに動かした場合は、車両1Aの動力伝達状態をニュートラルモードに切り替える。運転者がシフトレバー51をMG走行位置EVに動かした場合は、車両1Aの動力伝達状態をMG走行モードに切り替える。運転者がシフトレバー51を1速〜5速のいずれかに動かした場合には、車両1Aの動力伝達状態をエンジン走行モードに切り替えるとともに各シフト位置に対応するギア対によって入力軸11から出力軸12に動力が伝達されるように第1クラッチC1、第2クラッチC2及び第3クラッチC3を制御する。また、運転者がシフトレバー51を5速に動かした場合には上述したように4速の状態からさらにMGクラッチ30を係合状態に切り替える。そして、運転者がシフトレバー51をリバースRに動かした場合には、車両1Aの動力伝達状態をMG走行モードに切り替え、MG3が前進走行時とは逆方向に回転するようにMG3の動作を制御する。
車両1Aには、MG走行モード時又はニュートラルモード時に必要に応じて運転者にシフト操作を促す情報を出力する情報出力手段としてのシフトインジケータ37が設けられている。シフトインジケータ37は運転者にシフト操作を促す情報として内蔵のランプを点灯させる。なお、シフトインジケータ37の代わりに、警告音をシフト操作を促す情報として出力するスピーカや、文字、記号等の視覚情報をシフト操作を促す情報として出力するディスプレイ装置を情報出力手段として設けることも可能である。車両制御装置40は、MG走行モード時にバッテリ35の蓄電率が不足している場合又は車両1Aの駆動力が不足している場合、MG走行位置EVに保持されたシフトレバー51を1速〜4速のいずれかの変速段へ操作するように運転者へ促すべくシフトインジケータ37を点灯させる。このシフトインジケータ37に従って運転者がシフト操作を行った場合、バッテリ35の蓄電率の低下を抑えることができるとともに駆動力が補われて駆動力不足が解消する。
車両制御装置40は、MGクラッチ30が係合状態にあるエンジン走行モード、MG走行モード及びオーバードライブモードのいずれかの実行中において、アクセルペダル36が離された場合等の減速要求時に回生制御を実行する。回生制御はMGクラッチ30を介して差動機構25からMG3へ伝達される動力を用いてMG3に発電させてその発電された電力をバッテリ35に回収するものである。回生制御の実行時には、回生電力を調整するために駆動トルクと逆方向のMG3の回生トルクが車両制御装置40にて制御される。
図3は回生制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。この制御ルーチンのプログラムは車両制御装置40の記憶装置に保持されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS1においては、車両1Aの減速要求の有無を判断する。アクセルペダル36が離されたこと、つまりアクセル開度が0であることをもって減速要求が有ると判断できる。なお、アクセル開度はアクセルペダル36に装着されたアクセル開度センサ43の信号に基づいて取得する。減速要求が有る場合はステップS2に進み、そうでない場合は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS2においては、MGクラッチ30が係合状態であるか否かを判定し、係合状態である場合はステップS2に進み、MGクラッチ30が係合状態でない場合つまり解放状態の場合はステップS9に進む。ステップS3では上述した回生制御を開始して、MG3で発電された電力をバッテリ35に回収する。続くステップS4では、回生終了条件が成立したか否かを判定する。例えば、アクセルペダル36が踏み込まれた加速要求が有ったことがこの回生終了条件として設定される。回生終了条件が成立している場合はステップS6に進み、そうでない場合はステップS5に進む。
ステップS5においては、車両1Aの車速Vを車速センサ41の信号を参照することにより取得し、その車速Vが第1閾値Va以上であるか否かを判定する。車速Vが第1閾値Va以上である場合は、ステップS6に進み、MGクラッチ30を解放状態に操作して今回のルーチンを終了する。第1閾値Vaは、車両1Aの車速範囲の高車速側の値に設定される。高車速側の第1閾値VaでMG3が切り離されるため、MG3の引き摺り損失を低減できる。また、高車速側の第1閾値VaでMG3が切り離されるため、MG3の最高回転数が抑えられ、その分MG3の減速比を大きくできるので、MG3を小型化できる。
ステップS5で、車速Vが第1閾値Va未満の場合はステップS7に進み、車速Vが第1閾値よりも小さい第2閾値Vbを超えているか否かを判定する。車速Vが第2閾値Vbを超えていない場合はステップS4に戻り、回生終了条件が不成立である場合に限り回生制御が続行される。一方、車速Vが第2閾値Vbを超えている場合は、ステップS8に進んで回生制御実行時にMG3が出力する回生トルクを低減させる。図3から明らかなように、この回生トルクの低減は車速Vが第1閾値Vaに達するまで繰り返される。従って、車速Vが第2閾値Vbを超えて第1閾値Vaに近づくに従って回生トルクが低減される。ステップS8の処理1回当たりの回生トルクの低減幅を演算周期を考慮して適宜設定することにより、徐々に回生トルクを低減させることができる。その際には回生トルクを直線的に減少させることもできるし、曲線的に減少させることもできる。本形態では、車速Vが第1閾値Vaに達したときに回生トルクが0に近づくように回生トルクの低減幅が設定される。なお、車速Bが第1閾値Vaに達したときに完全に0にすることも可能である。
ステップS9では、各クラッチが解放状態のニュートラルモードであるか否かを判定する。ニュートラルモードの場合はステップS10に進み、そうでない場合は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。ステップS10では、バッテリ35の蓄電率をSOCセンサ42の信号を参照して取得し、その蓄電率が所定の基準に対して不足しているか否かを判定する。蓄電率が不足していると判断した場合はステップS11に進んでシフトインジケータ37を点灯させて、運転者にシフト操作装置50の電気走行位置EVへのシフト操作を促す。その後、ルーチンを終える。これにより、運転者の操作によってMG走行モードが選択された後に回生制御を実施することができるので、その回生制御の実施によってバッテリ35の蓄電率を回復することができる。
図3の制御ルーチンによれば、ステップS3で回生制御が開始されてから、ステップS5、ステップS7及びステップS8の処理が繰り返されることにより、車速Vが第2閾値Vbを超えて第1閾値Vaに近づくに従って回生トルクが低減される。このため、車速Vが第1閾値Va以上となってMG3がステップS6で切り離される際に、その切り離し前後で車両1Aの駆動力の変動が緩和される。これにより、その切り離し前後で運転者が覚える違和感が抑制されてドライバビリティが向上する。特に、本形態では、車速Vが第1閾値Vaに達したときに回生トルクが0に近づくように制御されるので、MG3の切り離しの前後で駆動力の変動を限界まで緩和できるので、運転者が覚える違和感を確実に抑制できる。車両制御装置40は図3の制御ルーチンを実行することにより本発明に係る回生制御手段として、図3のステップS5及びステップS6を実行することにより本発明に係るクラッチ制御手段として、図3のステップS5、ステップS7及びステップS8を繰り返し実行することにより本発明に係る回生トルク低減手段として、それぞれ機能する。
図4は、本発明の駆動制御装置が適用される他の車両の全体構成を模式的に示している。なお、この図において上述した形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この図に示したようにこの車両1Bでは、エンジン2で前輪24を駆動し、MG3で後輪70を駆動する点が異なり、それ以外は上述した形態と同じである。このように車両1Bは、前輪24及び後輪70の両方が駆動されるので4輪駆動(4WD)方式の車両として構成されている。この車両1Bでは、後輪70に連結された後輪用差動機構71が設けられている。後輪用差動機構71のケースにはリングギア72が設けられており、中間ギア33はこのリングギア72と噛み合っている。この車両1Bにおいても各クラッチ9、C1〜C3、30を適宜操作することにより車両1Bの動力伝達状態を上述した形態と同様に切り替えることができる。なお、この車両1Bにおいては、前輪24、変速機構25、リングギア26、後輪70、後輪用差動機構71、及びリングギア72が本発明の駆動部に相当する。図4に示した車両1Bにおいても、車両制御装置40が図3の制御ルーチンを実行できる。従って、上述した形態と同一の作用効果を得ることができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。上記の形態では電気走行モードの実行を運転者に選択させる操作手段として、シフト操作装置50が設けられているが、図5に示すように、シフト操作とは直接関係しない箇所に押しボタン等の操作部材Bを操作手段として設けることも可能である。この場合にはこの操作部材Bにランプを組み込んでそのランプを点灯可能な機能を与えることにより、その操作部材Bを操作手段として機能させるとともに情報出力手段として機能させることもできる。また、車両の後進は後進のための歯車対を設けて実現することもできる。
1A、1B 車両
2 内燃機関
3 モータ・ジェネレータ
10 変速機
24 駆動輪(駆動部)
25 差動機構(駆動部)
26 リングギア(駆動部)
30 MGクラッチ(クラッチ手段)
35 バッテリ
37 シフトインジケータ(情報出力手段)
40 車両制御装置(クラッチ制御手段、回生制御手段、回生トルク低減手段)
50 シフト操作装置(操作手段)
70 後輪(駆動部)
71 後輪用差動機構(駆動部)
72 リングギア(駆動部)
B 操作部材(操作手段、情報出力手段)

Claims (3)

  1. 駆動源として内燃機関及びモータ・ジェネレータが搭載され、前記内燃機関の動力が変速機を介して車両を駆動する駆動部に伝達されるとともに、前記モータ・ジェネレータの動力が前記駆動部に伝達され、クラッチ手段にて前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達を断続可能な車両に適用される車両の駆動制御装置において、
    前記車両の車速が第1閾値以上の場合に、前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が遮断されるように前記クラッチ手段を制御するクラッチ制御手段と、
    前記クラッチ手段を介して前記駆動部から前記モータ・ジェネレータへ伝達される動力を用いて前記モータ・ジェネレータに発電させてその発電された電力をバッテリに回収する回生制御を実行可能な回生制御手段と、
    前記回生制御の実行時に、前記車両の車速が前記第1閾値よりも小さい値の第2閾値を超えてから前記第1閾値へ近づくに従って前記モータ・ジェネレータの回生トルクが低減するように前記モータ・ジェネレータを制御する回生トルク低減手段と、
    を備える車両の駆動制御装置。
  2. 前記回生トルク低減手段は、前記車両の車速が前記第1閾値に達した際に回生トルクが0に近づくように又は0となるように前記モータ・ジェネレータを制御する請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記クラッチ手段によって前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が成立する電動機走行モードの実行を運転者の操作にて選択させる操作手段と、
    前記クラッチ手段によって前記モータ・ジェネレータと前記駆動部との間の動力伝達が遮断された状態で、かつ前記バッテリの蓄電率が不足する場合、前記操作手段に対する運転者の操作を促す情報を出力する情報出力手段と、を更に備える請求項1又は2に記載の駆動制御装置。
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