JP2011242632A - ベルト装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成で、容易にベルト部材の着脱を行うことができ、かつ、ベルト部材の着脱時にベルト部材に傷が生じるのを抑制することができるベルト装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】着脱張架部材たるアシストローラ59a,59bを支持する支持する支持部材から、アシストローラ59a,59bを取り外し、これらアシストローラ59a,59bで中間転写ベルト20を支持しながら、アシストローラ59a,59bを手前側へ移動させる。すると、アシストローラ59a,59bに支持されている中間転写ベルト20が、アシストローラ59a,59bと一体で、転写ユニット10から取り出される。
【選択図】図10

Description

本発明は、ベルト装置および画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置には、複数の張架部材たる張架ローラに張架されたベルト部材が用いられている。具体的には、感光体ベルト、中間転写ベルト、紙搬送ベルト、定着ベルトなどである。
このようなベルト部材を備えた画像形成装置においては、ベルト部材の劣化による破損などのトラブルを回避するため、ベルト部材を定期的に交換する必要がある。画像形成装置に組み込まれるベルト部材は、一般的に薄く、ベルト幅方向にある程度の長さを有するため、着脱時に自重で垂れ下がるなどしてベルト部材を装置奥側から取り出したりベルト部材を装置の奥まで挿入して取り付けたりする作業を容易に行うことが困難であった。
特許文献1には、次のようなベルト交換治具を用いてベルト部材の交換を行う画像形成装置が記載されている。
図15は、ベルト交換治具100を装置に挿入中の特許文献1の画像形成装置の正面図であり、図16は、図15のA−A断面図である。図16においては、転写ローラ58は図示を省略している。
ベルト交換治具100は、ベルト部材たる転写ベルト20と当接して、転写ベルト20を張架ローラの軸方向に移動させるための手前側移動ローラ102aと、奥側移動ローラ102bと、これら移動ローラ102a,102bを回転自在の支持するローラ支持体101とを備えている。また、ベルト交換治具100には、これら移動ローラ102a,102bを回転駆動する不図示の駆動源を有している。
ベルト交換時は、ベルト交換治具100を装置本体に設けられた案内溝51に挿入して、ベルト交換治具100を、転写ベルト20を張架する張架ローラのひとつであるテンションローラ21に転写ベルト20を挟んで対向させる。図15に示すように、ベルト交換治具100を装置本体に挿入したとき、各移動ローラ102a,102bの回転軸は、テンションローラ21の位置での転写ベルト20表面移動方向と平行となっている。
転写ユニット10は、転写ベルト20と、複数の張架ローラ(駆動ローラ3、テンションローラ21、従動ローラ26、転写ローラ58)とを備えている。これら複数の張架ローラは、手前側支持板104aと奥側支持板104bとに回転自在に支持されている。手前側支持板104aの下端105aは、手前側昇降手段103aに支持されており、奥側支持板104bの下端105bは、奥側昇降手段103bに支持されている。
図17は、手前側、奥側昇降手段103a,103bを下降させたときの特許文献1の画像形成装置の正面図であり、図18は、図17のB−B断面図である。図18においては、転写ローラ58の図示を省略している。
ベルト交換治具100を挿入したら、図18に示すように、奥側昇降手段103bと、手前側昇降手段103aとを、下降させ、転写ユニット10を下降させる。すると、図17に示すように転写ベルト20は、テンションローラ21と移動ローラ102a,102bとに挟持される。
次に、移動ローラ102aを図18中の矢印B方向へ回転駆動させると、転写ベルト20は、移動ローラ102aの回転駆動力により、手前側(図18の矢印D方向)へ移動し、装置から転写ベルト20が取り出される。新品の転写ベルト20を装置に組み付ける際は、手前側移動ローラ102aとテンションローラ21との当接部に転写ベルト20の幅方向一端を入れ込む。次に、手前側移動ローラ102aをベルト取り出し時とは逆(図18の矢印E方向)に回転させることで、転写ベルト20が、図18の矢印F方向へ移動し、転写ベルト20が装置に組み付けられる。
上述したようなベルト交換治具100を使用することで、ベルト部材の交換作業を簡素化することができる。
しかながら、特許文献1の画像形成装置においては、ベルト部材を着脱するための専用の治具が必要なため、ベルト交換治具がないと、ベルト部材を交換できないという課題がある。また、特許文献1には、上記ベルト交換治具を装置本体に内蔵する実施例も記載されているが、ベルト部材を着脱するための専用の治具を装置本体に持つため、装置のコスト高に繋がるという課題がある。また、上述したように、画像形成装置に組み込まれるベルト部材は、一般的に薄いため、組付け時にベルト部材の幅方向一端を手前側移動ローラ102aとテンションローラ21との当接部に入れ込んだとき、ベルト部材のその他部分は、垂れ下がった状態となっている。このため、移動ローラ102aを駆動してベルト部材を装置に挿入するときに、ベルト部材が張架ローラ(駆動ローラ3、従動ローラ26、転写ローラ58)のいずれかの端部に引っ掛かってしまうおそれがある。このように、ベルト部材が張架ローラの端部に引っ掛かってしまうと、その引っ掛かった部分に応力が集中して、ベルト部材に傷が生じるという課題もある。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、安価な構成で、容易にベルト部材の着脱を行うことができ、かつ、ベルト部材の着脱時にベルト部材に傷が生じるのを抑制することができるベルト装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の張架部材に張架された状態で無端移動せしめられるベルト部材を備えたベルト装置において、上記複数の張架部材のうち、少なくともひとつの張架部材を、上記ベルト部材を支持しながら上記ベルト部材と一体で上記装置に対して着脱可能な着脱張架部材としたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のベルト装置において、上記着脱張架部材を装置本体から取り外すことで、上記ベルト部材が、上記着脱張架部材に支持されるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のベルト装置において、上記着脱張架部材は、上記ベルト部材の裏面と当接するものであり、上記着脱張架部材を鉛直上方へ移動させることで、上記着脱張架部材が、装置本体から取り外されるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかのベルト装置において、作業者が上記着脱張架部材を保持するための保持手段を上記着脱張架部材に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかのベルト装置において、上記着脱張架部材は、ローラ形状であり、上記着脱張架部材のベルト部材張架領域よりもベルト幅方向外側に、上記ベルト部材張架領域の直径よりも大径な大径部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかのベルト装置において、上記着脱張架部材は、上記ベルト部材無端移動時は、ベルト幅方向複数の位置で装置に支持されることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、上記ベルト部材のおもて面あるいはこれに保持される記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備えた画像形成装置において、上記ベルト装置として、請求項1乃至6いずかのベルト装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段と、無端状のベルト部材を複数の張架ローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、上記ベルト部材を加熱する熱源とを有し、上記記録部材上のトナー像を加熱して該トナー像を記録部材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、上記ベルト装置として、請求項1乃至6いずれかのベルト装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、張架部材で、ベルト部材を支持しながらベルト部材と張架部材とを一体で装置に対して着脱するので、次の効果を得ることができる。すなわち、ベルトを支持した張架部材を装置から引き出すだけで、ベルト部材を装置から取り出すことができる。よって、容易にベルト部材を装置本体から取り出すことができる。また、ベルト部材を装置に取り付ける場合も、ベルト部材を支持した張架部材を挿入するだけで、ベルト部材を装置へ挿入することができる。よって、簡単にベルト部材を装置本体に組み付けることができる。また、ベルト部材の幅方向全体を支持した状態でベルト部材を着脱することができるので、ベルト部材が薄く剛性のないものでも、着脱時にベルト部材が垂れ下がった状態となることはない。よって、ベルト部材の着脱時にベルト部材の垂れ下がった部分が装置内部の部品に引っ掛かって、ベルト部材が傷つくのを抑制することができる。さらに、ベルト部材を装置内で張架する張架部材を、ベルト部材を装置に対して着脱するときの治具として用いるので、特許文献1に記載のように、ベルト部材を着脱するための専用の治具を設けるものに比べて、装置を安価にすることができる。
本発明に係る画像形成装置の一例における装置構成を模式的に示す概略構成図。 カラー用接離機構と黒用接離機構の概略構成図。 黒用接離機構付近の平面図。 転写ユニットの要部斜視図。 転写ユニットを装置本体から引き出したときの概略斜視図。 下流側アシストローラを、取り外した状態を示す概略斜視図。 テンションローラを中間転写ベルトから離間させる前の中間転写ベルトについて説明する図。 テンションローラを中間転写ベルトから離間させた後の中間転写ベルトについて説明する図。 アシストローラで中間転写ベルトを支持した状態を示す図。 中間転写ベルトを転写ユニットから取り出す様子を説明する図。 アシストローラに取っ手部材を設けた形態の概略構成図。 感光体ベルトを備えた画像形成装置の概略構成図。 直接転写方式のフルカラー画像形成装置の概略構成図。 ベルト部材着脱時に一本の張架ローラでベルト部材を支持する形態の概略構成図。 ベルト交換治具を装置に挿入中の特許文献1の画像形成装置の正面図。 図15のA−A断面図。 手前側、奥側昇降手段を下降させたときの特許文献1の画像形成装置の正面図。 図17のB−B断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるプリンタ1の装置構成を模式的に示す概略構成図である。この図に示すプリンタ1は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能な電子写真方式のカラー画像形成装置であり、4個の作像ユニット501(Y、M、C、Bk)を中間転写ベルト20の上部走行辺に沿って並設している。
各作像ユニット501は扱うトナーの色が異なるのみで構成は同一であり、図1では一番左側のイエロー作像ユニット501Yのみ、ユニットを構成する機器に符号を付している。すなわち、各作像ユニット501は像担持体としての感光体54を具備している。この感光体54の周りには、帯電手段56、現像装置53、クリーニング装置57等が配置され、さらに各感光体54に対向するように中間転写ベルト20の内側に一次転写部を構成する転写ローラ58が設けられている。また、本例では各作像ユニットごとに露光手段を備える構成であり、例えばLED等の露光手段55が帯電手段56と現像装置53の間で光書き込み可能なように配置されている。露光手段としては、各作像ユニットに共通の露光装置、例えばレーザ書込み装置を用いることも可能である。
トナー像形成手段たる4つの作像ユニット501Y、C、M、Bkの下方には、ベルト装置たる転写ユニット10が配設されている。この転写ユニット10は、ベルト部材たる中間転写ベルト20を有している。中間転写ベルト20は、駆動ローラ3、二次転写対向ローラ31、巻き付きローラ21、テンションローラ26、2本のアシストローラ59a、59bなどの張架部材たる張架ローラによって張架されている。この中間転写ベルト20を、各作像ユニットの感光体54に当接させながら、駆動ローラ3の回転駆動によって図中矢印A方向に無端移動させる。これにより、各色の感光体54と中間転写ベルト20とが当接するY、C、M、Bk用の一次転写ニップが形成されている。
Y、C、M、Bk用の一次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された一次転写ローラ58Y、C、M、Bkによって中間転写ベルト20を感光体に向けて押圧している。これら一次転写ローラ58Y、C、M、Bkには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、Y、C、M、Bk用の一次転写ニップには、感光体上のトナー像を中間転写ベルト20に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY、C、M、Bk用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト20のおもて面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト20のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト20の図中下方には、当接部材たる二次転写ローラ30が配設されており、中間転写ベルト20における二次転写対向ローラ31に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して二次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト20のおもて面と、二次転写ローラ30とが当接する二次転写ニップが形成されている。この二次転写ローラ30には、二次転写ローラ30に付着したトナーをクリーニングするローラクリーニングブレード92が当接している。
ベルトループ内の二次転写対向ローラ31には、図示しない電源によってトナーと同極性の二次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ外の二次転写ローラ30は接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。
また、二次転写対向ローラ31と巻き付きローラ21の間のベルト外側には、中間転写ベルト20をクリーニングするベルトクリーニング手段33が配置され、そのベルトクリーニング手段33のクリーニングブレードに対応する裏当てローラ34がベルト内側に配置されている。上記巻き付きローラ21とベルトクリーニング手段とは、巻き付きユニット40として設けられている。
二次転写ローラ30の図において右側にはレジストローラ対32が、左側にはベルト部材たる紙搬送ベルト81を備えたベルト装置たる紙搬送装置8が配設される。また、紙搬送ベルト81の左側には定着装置60が設けられている。この定着装置60は、加熱ローラ62と定着ローラ63とに掛け渡されたベルト部材たる定着ベルト61を有するベルト装置たるベルト定着装置であり、定着ベルト61を挟んで定着ローラ63に加圧ローラ64が圧接するように設けられている。
装置内の下部には用紙束Pを収納する給紙トレイ4が配置され、給紙手段としてピックアップコロ9や分離給送ローラ11が設けられている。また、用紙搬送経路中の適宜の位置には、搬送ローラ12が配置されている。さらに図示はしないが、用紙ガイドが適宜設けられる。このほか、必要に応じて、手差し給紙部や用紙反転部を設けることもできる。また、画像読取装置(スキャナ)や自動原稿給送装置(ADF)などを装着することも可能である。
以上のように構成された本画像形成装置における画像形成動作について簡単に説明する。
上記作像ユニット501の感光体54が図示しない駆動手段によって図中反時計方向に回転駆動され、その感光体54の表面が帯電手段56によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には露光手段55からの走査光が照射され、これによって感光体54表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体54に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置53から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。また、中間転写ベルト20が図中時計回りに走行駆動され、各作像ユニット501Y、M、C、Bkにおいて一次転写ローラ58の作用により感光体54から中間転写ベルト20に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト20はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。なお、作像ユニット501のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、複数の作像ユニットを用いて2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側の黒ユニット501Bkを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体54表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置57によって感光体54表面から除去され、次いでその表面が図示しない除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、給紙トレイ4から用紙が給送され、レジストローラ32によって、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写位置に向けて送出される。二次転写ローラ30によって中間転写ベルト表面のトナー像が記録部材たる用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は紙搬送ベルト81によって定着装置60へと送られ、定着装置60を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。トナー像が定着された用紙は図示しない排紙トレイに排出される。
本実施形態のプリンタ1のように、中間転写ベルトを使用したフルカラー画像形成装置とすることで、一次転写工程を色ごとに繰り返す際、用紙の種類に影響を受けずに多色画像の安定した形成が可能となる。また、用紙を感光体に巻きつける必要が無いため、用紙の搬送経路を直線上に構成でき、多種の用紙を使用することが可能である。
また、転写ユニット10は、中間転写ベルト20を感光体54Y,M,Cに対して接離させるカラー用接離機構と、中間転写ベルト20を感光体54Bkに対して接離させる黒用接離機構とを備えている。
図2は、カラー用接離機構70YMCと黒用接離機構70Bkの概略構成図であり、図3は、黒用接離機構70Bkの付近の平面図である。
黒用接離機構70Bkは、支持部材71Bkと、カム72Bkとを有している。支持部材71Bkは、平板状もしくは矩形のフレーム形状であって、一次転写ローラ58Bkと下流側アシストローラ59aとを回動可能に支持している。支持部材71Bkは、一次転写ローラ58Kよりベルト進行方向上流側の位置でベルト内側に在る支持軸82に回動自在に取り付けられている。カム72Bkは、支持部材71Bkよりも図中の下方に設けられており、支持部材71Bkと当接している。これにより、支持部材71Bkは、支持軸82とカム72Bkにより支持されている。図2に示すように、カム72Bkの上死点が支持部材71Bkと当接しているときは、中間転写ベルト20が感光体54Bkと当接している。カム72Bkを回転することによって、支持部材71Bkが支持軸を中心として回動し、これに連動して一次転写ローラ58Bkと下流側アシストローラ59aとが、感光体54Bkから離間する方向へ移動する。その結果、中間転写ベルト20が、感光体54Bkから離間する。
また、カラー用接離機構70YMCは、支持部材71YMCと、カム72YMCとを備えている。支持部材71YMCは、平板状もしくは矩形のフレーム形状であって、一次転写ローラ58Y、M、Cと上流側アシストローラ59bとを回転可能に支持している。支持部材71YMCは、一次転写ローラ58Y,M,Cよりベルト進行方向下流側の位置でベルト内側に在る支持軸84に回動自在に取り付けられている。カム72YMCは、支持部材71YMCよりも図中の下方に設けられており、支持部材71YMCと当接している。これにより、支持部材71YMCは、支持軸84とカム72YMCにより支持されている。図2に示すように、カム72YMCの上死点が支持部材71YMCと当接しているときは、中間転写ベルト20が感光体54Y,M,Cと当接している。カム72YMCを回転することによって、支持部材71YMCが支持軸84を中心として回動し、これに連動して一次転写ローラ58Y,M,Cと上流側アシストローラ59bとが、感光体54Y,M,Cから離間する方向へ移動する。その結果、中間転写ベルト20が、感光体54Y,M,Cから離間する。
モノクロプリントを行う場合は、カラー用接離機構70YMCの支持部材71YMCを回動させて、中間転写ベルト20と感光体54Y,C,Mとを離間させて、画像形成を行う。後述するように、転写ユニット10を装置本体から引き出して、中間転写ベルトを交換するときは、カラー用接離機構70YMCの支持部材71YMCと、黒用接離機構70Bkの支持部材71Bkとを回動させて、中間転写ベルト20を全ての感光体54Y,C,M,Bkから離間させる。
また、本実施形態では、中間転写ベルト20が全ての感光体54Y,M,C,Bkに接触状態のとき、2つのアシストローラ59a、59bと、一次転写ローラ58Y,M,C,Bkとが略同一平面上で中間転写ベルト20に当接している。2つのアシストローラ59a、59bがあることで、全ての感光体54Y、M、C、Bk及び一次転写ローラ58Y、M、C、Bkを使用して印刷を行うとき(フルカラー印刷時)の各転写ニップ量を同一にすることができる。特に、図2に示すように、上流側アシストローラ59bは、感光体54Yの上流側で中間転写ベルト20が従動ローラ26側に傾斜することを防ぎ、下流側アシストローラ59aは、感光体54Bkの下流側で中間転写ベルト20が駆動ローラ3側に傾斜することを防いでいる。
図4は、転写ユニット10の要部斜視図であり、図5は、転写ユニット10を装置本体から引き出したときの概略斜視図である。
図に示すように、転写ユニット10は、手前側フレーム10aと、奥側フレーム10eとを有しており、中間転写ベルト20内に配置される部材が、手前側フレーム10aと、奥側フレーム10eとに支持されている。具体的には、黒用接離機構70Bk、カラー用接離機構70YMC、駆動ローラ3、二次転写対向ローラ31、従動ローラ26、裏当てローラ34などを支持している。また、巻き付きローラ21と、ベルトクリーニング手段33とを備えた巻き付きユニット40が、手前側フレーム10aと、奥側フレーム10eとに支持されている。
手前側フレーム10aの駆動ローラ3側は、第1フレームカバー10bを介して、駆動ローラ側の側板10dに固定されている。また、図5に示すように、手前側フレーム10aの従動ローラ26側は、第2フレームカバー10cを介して、従動ローラ側の側板10dに固定されている。第1、第2フレームカバー10b、10cは、手前側フレーム10aと、側板10dとにネジ止めされている。また、側板10dには、装置本体の側板に固定された不図示のスライドレールと係合するスライド部材90が固定されている。
手前側フレーム10aには、取っ手10fが固定されており、作業者が、この取っ手10fを掴んで、手前側に引くことで、図5に示すように、転写ユニット10が、装置本体から取り出される。
また、本実施形態の転写ユニット10においては、上流側アシストローラ59bおよび下流側アシストローラ59aが、中間転写ベルト20を支持しながら、一体で、転写ユニット10に対して着脱可能に設けられている。
図6は、下流側アシストローラ59aを、取り外した状態を示す概略斜視図である。
図3、図6に示すように、下流側アシストローラ59aは、両端部付近に、下流側アシストローラの軸が回転自在に固定された軸受592aを有している。軸受592aよりも内側には、下流側アシストローラ59aのベルト張架領域の径よりも大径の大径部593aが設けられている。また、下流側アシストローラ59aの軸は、軸受592aからある程度軸方向に延びており、後述するように、中間転写ベルト20交換作業時に、作業者が下流側アシストローラ59aを保持するための保持手段たる保持部591aとなっている。なお、上流側アシストローラ59bも、下流側アシストローラ59aと同様な構成を有している。
また、下流側アシストローラ59aを支持する黒用接離機構70Bkの支持部材71Bkの手前側と奥側に設けられたフレーム部71Bkaには、図6に示すように、下流側アシストローラ59aの軸受592aが係合する軸受係合部713Bkが設けられている。軸受係合部713Bkは、上方が開口したU字状形状をしている。また、支持部材71Bkのフレーム部71Bkaには、係合突起711Bkが設けられており、この係合突起711Bkに回転板75Bkが、回転自在に係合している。回転板75Bkには、U字状の軸固定部752Bkと、係合突起711Bkと係合する係合穴と、係合穴と反対側の端部に固定穴751Bkとが形成されている。
画像形成装置の稼動時は、下流側アシストローラ59aの軸受592aが、支持部材の手前側と奥側に設けられたフレーム部71Bkaに設けられた軸受係合部713Bkに係合している。また、下流側アシストローラ59aの軸受592aより端部側の軸(保持部591a)が、回転板75Bkの軸固定部752Bkと係合している。そして、回転板75Bkの固定穴751Bkに、不図示の固定ネジが挿入され、支持部材71Bkのフレーム部71Bkaに設けられたネジ穴712Bkに固定ネジがネジ止めされている。これにより、下流側アシストローラ59aが、回転自在に支持部材71Bkに取り付けられる。
なお、上流側アシストローラ59bも、図示してないが、下流側アシストローラ59aと同様な構成により、カラー用接離機構70YMCの支持部材71YMCに回転自在に取り付けられている。
中間転写ベルト20を転写ユニット10から取り出す場合は、まず、カラー用接離機構70YMCおよび黒用接離機構70Bkを駆動して、中間転写ベルト20を各感光体54Y,M,C,Bkから離間させる。次に、転写ユニット10を引き出して、図5に示すように、転写ユニット10を装置本体から取り出す。次に、第1フレームカバー10bと、第2フレームカバー10cとを、取り外し、転写ユニット10から取り出す。次に、不図示のテンション解除手段を操作して、テンションローラ26を中間転写ベルト20から離間させる。これにより、中間転写ベルト26が弛む。また、手前側フレーム10aおよび奥側フレーム10eに固定されている巻き付きユニット40を取り外す。中間転写ベルト20のおもて面から所定量食い込むようにして、中間転写ベルトのおもて面を巻き付かせた巻き付きローラ21と、中間転写ベルト20のおもて面に所定の当接圧で当接しているクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング手段33とが取り外されることで、中間転写ベルト20は、図7の示すような状態から、図8に示すように中間転写ベルト20が弛んだ状態となる。
本実施形態の転写ユニット10においては、中間転写ベルト20のおもて面から所定量食い込むようにして、中間転写ベルトのおもて面を巻き付かせた巻き付きローラ21を設けている。このため、巻き付きローラ21を転写ユニット10から取り外すと、図8に示すように、中間転写ベルト20のベルトループ内の容積が、巻き付きローラ21を取り外す前よりも大きくなる。その結果、中間転写ベルト20を転写ユニット10から着脱するときに、中間転写ベルト20が張架ローラや手前側フレーム10aなどと接触するのを抑制することができる。
次に、先の図6に示した回転板75Bkを支持部材71Bkに固定している不図示の固定ネジを外す。次に、回転板75Bkを、回動させて、回転板75Bkの軸係合部752Bkと下流側アシストローラ59aの保持部591aとの係合を解除する。次に、手で、着脱張架部材たる下流側アシストローラ59aの保持部591aを持って、下流側アシストローラ59aを上方へ持ち上げて、下流側アシストローラ59aを支持部材71Bkから取り外す。このとき、支持部材71Bkの軸受係合部713Bkと、下流側アシストローラ59aの軸受592aとは、ガタなどがないようにしているため、かなりきつく係合している場合がある。この場合は、下流側アシストローラ59aの両端の保持部591aを手で持って、下流側アシストローラ59aを引き上げることで、下流側アシストローラ59aを支持部材71Bkから取り外すことができる。同様にして、着脱張架部材たる上流側アシストローラ59bを、支持部材71YMCから取り外す。
また、本実施形態においては、各アシストローラ59a,59bを鉛直上方に移動させることで、各アシストローラ59a,59bが支持部材71Bk,71YMCから取り外されるよう構成しているので、アシストローラ59a,59bを支持部材71Bk,71YMCから取り外す動作を行うことで、アシストローラ59a,59bで、中間転写ベルト20を支持することができる。
このようにして、着脱張架部材たる2本のアシストローラ59a,59bを支持部材71Bk,71YMCから取り外したら、中間転写ベルト20をこれらアシストローラ59a,59bで支持しながら、図9に示すように、下流側アシストローラ59aを駆動ローラ3より外側、上流側アシストローラ59bを従動ローラ26よりも外側へ移動させる。このとき、中間転写ベルト20が、上方へ持ち上げられることになるが、中間転写ベルト20は、上述したように、テンションローラ26を中間転写ベルト20から離間する方向に移動させて、中間転写ベルト20を弛めてあり、さらに、中間転写ベルト20のおもて面に当接する巻き付きローラ21やベルトクリーニング部材を取り外しているので、中間転写ベルト20を簡単に持ち上げることができる。
そして、各アシストローラ59a,59bを、中間転写ベルト20を支持しながら図9に示す位置まで移動させたら、図10に示すように、各アシストローラ59a,59bを手で保持しながら、これらアシストローラ59a,59bを手前側へ移動させる。すると、アシストローラ59a,59bに支持されている中間転写ベルト20が、アシストローラ59a,59bと一体で、転写ユニット10から取り出される。このように、2本のアシストローラ59a,59bで中間転写ベルト20を支持することによって、手で中間転写ベルト20を掴んで転写ユニット10から取り出す場合に比べて、簡単に中間転写ベルト20を転写ユニット10から取り出すことができる。また、中間転写ベルト20の奥側まで、しっかりとアシストローラ59a,59bで支持しながら、中間転写ベルト20を取り出すことができるので、中間転写ベルト20の奥側が自重で垂れて、駆動ローラ3や一次転写ローラ58等のベルトループ内側に配設された部品などに引っ掛かってしまうのを抑制することができる。これにより、一次転写ローラ58などの中間転写ベルト20のベルトループ内に配置された部品を交換するために、中間転写ベルト20を一旦、取り外す場合に、中間転写ベルト20を傷つけずに取り出すことができる。
また、先の図6に示したように、アシストローラ59のベルト張架領域よりもベルト幅方向外側には、ベルト張架領域の径よりも大径の大径部593を備えているので、アシストローラ59で中間転写ベルト20を支持しているときに、アシストローラ59を傾けても、中間転写ベルト20が自重で移動するのを大径部593が規制する。これにより、中間転写ベルト20がアシストローラ59から脱落することがない。よって、中間転写ベルト20を転写ユニット10から取り出す作業をより簡単に行うことができる。
中間転写ベルト20を転写ユニット10に取り付けるときは、上述した取り出しと逆の手順で行えばよい。すなわち、2本のアシストローラ59a,59bを中間転写ベルト20内に挿入して、図9に示すように、2本のアシストローラ59a,59bで、中間転写ベルト20を支持しながら、2本のアシストローラ59a,59bを軸方向へ移動させることで、中間転写ベルト20を転写ユニット10へ挿入する。次に、2本のアシストローラ59a,59bで中間転写ベルト20を支持しながら、これらアシストローラ59a,59bを内側へ移動させて、各支持部材の軸受係合部713にそれぞれアシストローラ59a,59bの軸受を係合させる。次に、各回転板を回転させて、各アシストローラ59a,59bを支持部材に取り付ける。次に、巻き付きユニット40を転写ユニットに取り付ける。次に、不図示のテンション解除手段を操作して、テンションローラ26で中間転写ベルト20にテンションを付与する。そして、第1、第2フレームカバー10b,10cを取り付けて、転写ユニット10を装置本体へ押し入れる。
このように、中間転写ベルト20を2本のアシストローラ59a,59bで支持しながら、転写ユニット10に取り付けるので、手で中間転写ベルト20を取り付ける場合に比べて、簡単に中間転写ベルト20を転写ユニット10に組み付けることができる。また、2本のアシストローラ59a,59bで、中間転写ベルト幅方向全体を支持しながら、取り付けるので、シワや折れが生じた状態で中間転写ベルト20が取り付けられるのを抑制することができる。これにより、中間転写ベルト20着脱後の転写性の劣化を抑制することができる。
また、中間転写ベルト20を張架する張架部材であるアシストローラ59a,59bを、中間転写ベルト20を着脱する際の治具として用いるので、中間転写ベルト20を着脱する専用の治具を設ける場合に比べて、装置コストを安価にすることができる。また、中間転写ベルト20を着脱する際の治具が装置に搭載されているので、中間転写ベルト20を着脱する際に治具を用意する必要がない。
また、上述では、アシストローラの軸を軸受からある程度延ばして、その部分をアシストローラを保持する保持部としているが、アシストローラの上方にスペースがある場合は、図11に示すような、取っ手部材77をアシストローラ59a,59bに取り付けて、この取っ手部材77を保持部としてもよい。図に示すように、取っ手部材77は、中間転写ベルト20を介してアシストローラ59と対向し、取っ手部材77の両端部が、アシストローラ59の両端部付近に設けられた軸受の外周面に取り付けられる。
アシストローラ59a,59bを接離機構の支持部材から取り外すときは、この取っ手部材77を持って、上方へ引き上げることで、アシストローラ59a,59bを支持部材から取り外すことができる。これにより、アシストローラ59の手前側一端を持って、アシストローラ59を支持部材から取り外す場合に比べて、容易にアシストローラ59を支持部材から取り外すことができる。アシストローラ59を支持部材から取り外したら、取っ手部材77を持って、中間転写ベルト20をアシストローラ59a,59bで支持した状態で、アシストローラ59a,59bを図11(b)の位置まで移動させる。そして、取っ手部材77を持って、アシストローラ59a,59bを保持した状態で、手前側へ引くことで、アシストローラ59a,59bとともに、アシストローラ59a,59bに支持された中間転写ベルト20が、転写ユニット10から取り出される。このように、取っ手部材77を設けることで、アシストローラ59の手前側一端を持って、中間転写ベルト20を支持する場合に比べて、安定的に中間転写ベルト20を支持することができ、中間転写ベルト20の装置への着脱を容易に行うことができる。中間転写ベルト20を交換する場合は、中間転写ベルト20をアシストローラ59a,59bと一体で転写ユニット10から取り出した後、取っ手部材77をアシストローラ59から取り外すことで、中間転写ベルト20をアシストローラ59a,59bから取り外すことができ、新品の中間転写ベルト20に交換することができる。
また、上述では、ベルト装置たる転写ユニット10に本発明を適用した実施形態について説明したが、ベルト部材たる紙搬送ベルト81を備えた紙搬送装置8に本発明を適用することもできる。また、ベルト部材たる定着ベルト61を有するベルト定着装置にも本発明を適用することができる。また、図12に示すように、感光体ベルトを備えた画像形成装置において、感光体ベルト101の装置に対する着脱に、本発明を適用することもできる。また、上述では、中間転写方式のフルカラー画像形成装置について説明したが、図13に示すように、直接転写方式のフルカラー画像形成装置の紙搬送ベルト600の着脱にも本発明を適用できる。図13に示す直接転写方式のフルカラー画像形成装置は、無端状の紙搬送ベルト600を各色の感光体に当接させている。紙搬送ベルト600は、その表面に保持した用紙を、自らの無端移動に伴ってY,M,C,Bk用の一次転写ニップに順次通していく。この過程で、感光体上のY,M,C,Bkトナー像が、用紙の表面に重ね合わせて転写されていく。このように、紙搬送ベルト600で用紙を担持しながら、各色の一次転写ニップへ搬送することで、用紙の種類や状態に関わらず感光体からの用紙の安定した分離が期待でき、また複数回の転写を容易に行なうことができる。
また、本実施形態では、ベルト部材を装置から着脱するとき、2本の張架部材でベルト部材を支持しているが、装置の構成によっては、1本の張架部材でベルト部材を支持して、ベルト部材を着脱するようにしてもよい。具体的には、図14に示すように、張架ローラが、鉛直方向に配置され、最上方のローラ201の直径の範囲内に、他の張架ローラ202が入るような構成の場合、この最上方のローラ201をベルト部材着脱時にベルト部材203を支持する張架部材として用いるように構成する。これにより、この最上方のローラ201を軸方向へ移動させることで、1本のローラで支持しながら、ベルト部材203を装置に着脱することができる。
以上、本実施形態のベルト装置たる転写ユニット10は、複数の張架部材たる張架ローラに張架された状態で無端移動せしめられるベルト部材たる中間転写ベルト20を備えている。上記複数の張架ローラのうち、アシストローラ59a,59bを、中間転写ベルト20を支持しなが中間転写ベルト20と一体で転写ユニット10に対して着脱可能な着脱張架部材とした。中間転写ベルト20を支持したアシストローラ59a,59bを転写ユニット10から引き出すだけで、中間転写ベルト20を装置から取り出すことができる。よって、容易に中間転写ベルト20を装置本体から取り出すことができる。また、中間転写ベルト20を装置に取り付ける場合も、中間転写ベルト20が支持されたアシストローラ59a,59bを装置に挿入するだけで、中間転写ベルト20を装置へ挿入することができる。よって、簡単に中間転写ベルト20を装置本体に組み付けることができる。また、中間転写ベルト20の幅方向全体を支持した状態で中間転写ベルト20を着脱することができるので、着脱時に中間転写ベルト20が垂れ下がった状態となることはない。よって、中間転写ベルト20の着脱時に中間転写ベルト20の垂れ下がった部分が装置内部の部品に引っ掛かって、中間転写ベルトが傷つくのを抑制することができる。さらに、中間転写ベルト20を装置内で張架するために用いているアシストローラ59a,59bを、中間転写ベルト20を装置に対して着脱するときの治具として用いるので、中間転写ベルト20を着脱するための専用の治具を設けるものに比べて、装置を安価にすることができる。
また、本実施形態の転写ユニット10によれば、アシストローラ59a,59bを装置本体から取り外すことで、中間転写ベルト20が、アシストローラに支持されるよう構成している。具体的には、アシストローラ59a,59bは、鉛直上方に移動させることで、装置本体から取り外される。これにより、アシストローラを装置から取り外すために鉛直上方へ移動させると、アシストローラによって、中間転写ベルトが持ち上げられ、中間転写ベルトが、アシストローラによって支持される。このように、アシストローラ59a,59bを装置本体から取り外す作業を行えば、中間転写ベルト20を、アシストローラで支持することができるので、アシストローラを装置から取り外した後、アシストローラを、持ち上げて中間転写ベルトを支持するものに比べて、中間転写ベルトの取り出し作業を簡素化することができる。
また、アシストローラを除く張架ローラのうち、少なくともひとつを、中間転写ベルトの着脱のときに、中間転写ベルトから離間させることで、中間転写ベルトが弛んだ状態で、中間転写ベルトの取り出しを行うことができる。これにより、アシストローラで中間転写ベルトを持ち上げて、アシストローラで中間転写ベルトを支持しながら、取り出すという取り出し動作を容易に行うことができる。また、中間転写ベルトを装置に取り付けるときも、中間転写ベルトが弛んだ状態で、取り付けることができ、取り付け作業を容易に行うことができる。
また、中間転写ベルトの着脱のときに、中間転写ベルトのおもて面を巻き付かせた巻き付きローラを転写ユニットから取り外すことで、ベルトループ内の容積が大きくなる。これにより、中間転写ベルト着脱時に、中間転写ベルトがベルトループ内に配置された部材と接触するのを抑制することができ、着脱時に中間転写ベルトが傷つくのを抑制することができる。
また、作業者がアシストローラを保持するための保持手段たる保持部をアシストローラに設けたので、作業者が、アシストローラを保持しやすくなり、装置からアシストローラを取り外すときや、中間転写ベルトを着脱するときなどの作業性を向上させることができる。
また、アシストローラのベルト張架領域よりもベルト幅方向外側に、ベルト張架領域の直径よりも大径な大径部を設けたので、中間転写ベルトを支持しているときに、この大径部で、中間転写ベルトの軸方向の移動を規制することができる。これにより、アシストローラで中間転写ベルトを支持して装置本体に対して着脱しているときに、中間転写ベルトがアシストローラから脱落するのを抑制することができる。その結果、中間転写ベルトを着脱するときなどの作業性を向上させることができる。
また、ベルト装置たる転写ユニット10は、装置本体から取り出し可能に構成したので、中間転写ベルト20を着脱するときに、装置本体から取り出して、転写ユニットを露出させることで、中間転写ベルトの着脱作業を容易に行うことができる。
1:プリンタ
3:駆動ローラ
8:紙搬送装置
10:転写ユニット
10a:手前側フレーム
10b:第1フレームカバー
10c:第2フレームカバー
10d:側板
10e:奥側フレーム
10f:取っ手
20:中間転写ベルト
21:テンションローラ
26:従動ローラ
31:二次転写対向ローラ
33:ベルトクリーニング手段
34:裏当てローラ
40:巻き付きユニット
58:一次転写ローラ
59:アシストローラ
60:定着装置
61:定着ベルト
70:接離機構
71:支持部材
72:カム
75:回転板
77:取っ手部材
81:紙搬送ベルト
101:感光体ベルト
591:保持部
592:軸受
593:大径部
600:紙搬送ベルト
711:係合突起
712:ネジ穴
713:軸受係合部
751:固定穴
752:軸係合部
752:軸固定部
特開2005−227455号公報

Claims (9)

  1. 複数の張架部材に張架された状態で無端移動せしめられるベルト部材を備えたベルト装置において、
    上記複数の張架部材のうち、少なくともひとつの張架部材を、上記ベルト部材を支持しながら上記ベルト部材と一体で上記装置に対して着脱可能な着脱張架部材としたことを特徴とするベルト装置。
  2. 請求項1のベルト装置において、
    上記着脱張架部材を装置本体から取り外すことで、上記ベルト部材が、上記着脱張架部材に支持されるよう構成したことを特徴とするベルト装置。
  3. 請求項2のベルト装置において、
    上記着脱張架部材は、上記ベルト部材の裏面と当接するものであり、
    上記着脱張架部材を鉛直上方へ移動させることで、上記着脱張架部材が、装置本体から取り外されるよう構成したことを特徴とするベルト装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかのベルト装置において、
    作業者が上記着脱張架部材を保持するための保持手段を上記着脱張架部材に設けたことを特徴とするベルト装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかのベルト装置において、
    上記着脱張架部材は、ローラ形状であり、
    上記着脱張架部材のベルト部材張架領域よりもベルト幅方向外側に、上記ベルト部材張架領域の直径よりも大径な大径部を設けたことを特徴とするベルト装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかのベルト装置において、
    上記着脱張架部材は、上記ベルト部材無端移動時は、ベルト幅方向複数の位置で装置に支持されることを特徴とするベルト装置。
  7. 無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、
    上記ベルト部材のおもて面あるいはこれに保持される記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備えた画像形成装置において、
    上記ベルト装置として、請求項1乃至6いずかのベルト装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    無端状のベルト部材を複数の張架ローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、上記ベルト部材を加熱する熱源とを有し、上記記録部材上のトナー像を加熱して該トナー像を記録部材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    上記ベルト装置として、請求項1乃至6いずれかのベルト装置を用いたことを特徴とする画像形成装置
  9. 請求項7または8の画像形成装置において、
    上記ベルト装置は、装置本体から取り出し可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
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