JP2011242188A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】組立作業性の向上を図ると共に、密封性を確保した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】内輪7に外嵌された磁気エンコーダ13と、外方部材4の端部に内嵌され、合成樹脂製で有底円筒状のキャップ本体14と、この開口部にモールドされた芯金15からなるセンサキャップ10を備え、キャップ本体14に突設された取付部16に挿通孔16aが形成されると共に、この挿通孔16aに回転速度センサ17が嵌挿され、磁気エンコーダ13に軸方向エアギャップを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、挿通孔16aの下部に、貫通孔19aを有する弾性部材からなるナット19が埋設されると共に、回転速度センサ17に取付フランジ17bが一体に形成され、これを介して金属製の固定ボルト20がナット19に圧入されて回転速度センサ17が取付部16に固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵され、密封性の向上を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御し、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させると共に、磁気エンコーダと、この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサとで回転速度検出装置が構成されている。
前記回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されているものが一般的である。しかし、この回転速度センサと磁気エンコーダとのエアギャップの調整作業の煩雑さを解消すると共に、よりコンパクト化を狙って、最近では回転速度センサをも軸受に内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が提案されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図12に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、図示しないナックルに支持固定され、固定部材となる外方部材51と、この外方部材51に複列のボール53、53を介して内挿された内方部材52とを有している。内方部材52は、ハブ輪55と、このハブ輪55に外嵌された内輪56とからなる。
外方部材51は、外周に車体取付フランジ51bを一体に有し、内周には複列の外側転走面51a、51aが形成されている。一方、内方部材52は、前記した外方部材51の外側転走面51a、51aに対向する複列の内側転走面55a、56aが形成されている。これら複列の内側転走面55a、56aのうち一方の内側転走面55aはハブ輪55の外周に一体形成され、他方の内側転走面56aは内輪56の外周に形成されている。この内輪56は、ハブ輪55の内側転走面55aから軸方向に延びる軸状の小径段部55bに圧入されている。そして、複列のボール53、53がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器57、57によって転動自在に保持されている。
ハブ輪55は、外周に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ54を一体に有し、小径段部55bの端部を径方向外方に塑性変形して加締部58が形成され、この加締部58によって前記内輪56が軸方向に固定されている。そして、外方部材51の端部にはシール59およびセンサキャップ60が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
センサキャップ60は外方部材51の内方側の端部内周に嵌合され、外方部材51の開口部を閉塞している。このセンサキャップ60は、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体61と、このキャップ本体61に結合された金属環62とからなり、金属環62は、キャップ本体61の射出成形時にモールドすることにより、このキャップ本体61に一体化されている。
キャップ本体61の外周部には厚肉部63が形成され、この厚肉部63にモールドされた鍔付きスリーブ64の内側はセンサ挿入孔65とされている。図13に示すように、厚肉部63には、鍔付きスリーブ64からキャップ本体61の中心側に片寄った位置に筒体66がモールドされ、その筒体66の内側にタップ孔67が設けられている。
厚肉部63の外表面にはセンサ支持体68が衝合されている。このセンサ支持体68はプラスチックの成形品からなり、このセンサ支持体68にモールドされた金属製スリーブ69の内側はボルト挿入孔70とされている。センサ支持体68はボルト挿入孔70にねじ係合される固定ボルト71の締付けによりキャップ本体61に固定されている。
センサ支持体68には回転センサ72が支持され、この回転センサ72はセンサ挿入孔65内に挿入されて先端の検知部が内輪56に取り付けられたセンサロータ73の外周部と軸方向で対向し、その対向部間に微小な間隙が設けられている。回転センサ72とセンサロータ73とは回転速度検出装置を形成して車輪が取り付けられるハブ輪55の回転速度を検出するようになっている。
回転センサ72の外周にはOリング74が装着され、このOリング74がセンサ挿入孔65の内周に密着して、回転センサ72の外周とセンサ挿入孔65の内周間を密封している。
筒体66のタップ孔67は、ねじ切りされていない下孔部75を先端部に有し、小径孔部75aが形成されている。また、下孔部75には環状凹部76が形成され、この環状凹部76にシール部材77が組み込まれ、このシール部材77が弾性接触して下孔部75を密封している。これにより、タップ孔67と固定ボルト71のねじ係合部間に形成された微小なねじ隙間から泥水等の異物が侵入しても、シール部材77によって軸受内部に異物が侵入するのを防止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−291297号公報
このような従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを防止するためにシール部材77が装着され、下孔部75を密封しているが、このシール部材77を装着する工程が必要となり、部品点数の増加と共にコスト高騰を招いていた。また、筒体66のタップ孔67と固定ボルト71は、締め付けていてもねじ係合部に微小な隙間が生じ、例え、シール部材77が装着されていても、そこから泥水等の異物が軸受内部に侵入してしまう恐れがあった。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、組立作業性の向上と低コスト化を図ると共に、密封性を確保した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記外方部材と内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に特性を交互に、かつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌固定された有底円筒状のセンサキャップとを備え、このセンサキャップが、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体と、このキャップ本体の開口部に一体モールドされた芯金とからなり、前記キャップ本体の径方向外方部に取付部が軸方向に突出して形成され、この取付部の前記パルサリングに対応する位置に軸方向に延びる挿通孔が形成されると共に、この挿通孔に回転速度センサが嵌挿され、この回転速度センサが前記パルサリングに所定の軸方向エアギャップを介して対峙されている回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記挿通孔の下部に貫通孔を有する弾性部材からなるナットが埋設されると共に、前記回転速度センサに取付フランジが一体に形成され、この取付フランジを介して金属製の固定ボルトが前記ナットに圧入され、前記回転速度センサが前記取付部に固定されている。
このように、内輪に外嵌され、円周方向に特性を交互に、かつ等間隔に変化させたパルサリングと、外方部材のインナー側の端部に内嵌固定された有底円筒状のセンサキャップとを備え、このセンサキャップが、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体と、このキャップ本体の開口部に一体モールドされた芯金とからなり、キャップ本体の径方向外方部に取付部が軸方向に突出して形成され、この取付部のパルサリングに対応する位置に軸方向に延びる挿通孔が形成されると共に、この挿通孔に回転速度センサが嵌挿され、この回転速度センサがパルサリングに所定の軸方向エアギャップを介して対峙されている回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、挿通孔の下部に貫通孔を有する弾性部材からなるナットが埋設されると共に、回転速度センサに取付フランジが一体に形成され、この取付フランジを介して金属製の固定ボルトがナットに圧入され、回転速度センサが取付部に固定されているので、固定ボルトの雄ねじがナットの貫通孔に食い込んで強固に固定されて弛みを防止することができると共に、ナット自体が弾性変形し、キャップ本体に密着して強固に固定される。したがって、従来のように、シール部材を別途装着することなく、固定ボルトのねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを防止することができ、組立作業性の向上と低コスト化を図ると共に、密封性を確保した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記キャップ本体が、繊維強化材が添加された熱可塑性の合成樹脂材から射出成形によって形成されていれば、回転速度センサの感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を維持することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記ナットが熱可塑性エラストマーで形成されていれば、所望の密封効果を発揮することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記ナットの外周に凹凸が形成されていても良い。また、また、請求項5に記載の発明のように、前記ナットが矩形状に形成されていても良い。これにより、固定ボルトの回転によってナットが連れ回るのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記ナットの外周に環状溝が形成されていても良い。また、請求項7に記載の発明のように、前記ナットの端部外周に環状凹部が形成されていても良い。これにより、固定ボルトの回転によってナットが軸方向に抜け出すのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記ナットに隣接して金属製の補助ナットがインサート成形によって埋め込まれていれば、固定ボルトの締付軸力を高め、弛みを一層防止することができ、ねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを確実に防止することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記補助ナットの外周に環状溝が形成されていれば、固定ボルトの回転によって補助ナットが軸方向に抜け出すのを防止することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記ナットのインナー側の端面が前記回転速度センサの取付座面となる前記取付部のインナー側の端面よりも僅かにアウター側に位置するように設定されていれば、固定ボルトの圧入によってナットが拡径しても取付部の端面に影響を及ぼさず、回転速度センサの位置決め精度を確保することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記外方部材と内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に特性を交互に、かつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌固定された有底円筒状のセンサキャップとを備え、このセンサキャップが、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体と、このキャップ本体の開口部に一体モールドされた芯金とからなり、前記キャップ本体の径方向外方部に取付部が軸方向に突出して形成され、この取付部の前記パルサリングに対応する位置に軸方向に延びる挿通孔が形成されると共に、この挿通孔に回転速度センサが嵌挿され、この回転速度センサが前記パルサリングに所定の軸方向エアギャップを介して対峙されている回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記挿通孔の下部に貫通孔を有する弾性部材からなるナットが埋設されると共に、前記回転速度センサに取付フランジが一体に形成され、この取付フランジを介して金属製の固定ボルトが前記ナットに圧入され、前記回転速度センサが前記取付部に固定されているので、固定ボルトの雄ねじがナットの貫通孔に食い込んで強固に固定されて弛みを防止することができると共に、ナット自体が弾性変形し、キャップ本体に密着して強固に固定される。したがって、従来のように、シール部材を別途装着することなく、固定ボルトのねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを防止することができ、組立作業性の向上と低コスト化を図ると共に、密封性を確保した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 (a)は、図1のセンサキャップ単体を示す縦断面図、(b)は正面図である。 図3の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 同上、他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図である。 (a)、(b)は、同上、他の変形例を示す縦断面図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図12の要部拡大図である。
外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、前記外方部材と内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に特性を交互に、かつ等間隔に変化させた磁気エンコーダと、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌固定された有底円筒状のセンサキャップとを備え、このセンサキャップが、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体と、このキャップ本体の開口部に一体モールドされた芯金とからなり、前記キャップ本体の径方向外方部に取付部が軸方向に突出して形成され、この取付部の前記磁気エンコーダに対応する位置に軸方向に延びる挿通孔が形成されると共に、この挿通孔に回転速度センサが嵌挿され、この回転速度センサが前記磁気エンコーダに所定の軸方向エアギャップを介して対峙されている回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記挿通孔の下部に、貫通孔を有する弾性部材からなるナットが埋設されると共に、前記回転速度センサに取付フランジが一体に形成され、この取付フランジを介して金属製の固定ボルトが前記ナットに圧入され、前記回転速度センサが前記取付部に固定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3(a)は、図1のセンサキャップ単体を示す縦断面図、(b)は正面図、図4は、図3の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図、図5〜10は、図3の他の変形例を示し、(a)は縦断面図、(b)は正面図、図11(a)、(b)は、図3の他の変形例を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は従動輪側の第3世代と呼称され、ハブ輪1と複列の転がり軸受2とがユニット化して構成されている。複列の転がり軸受2は、内方部材3と外方部材4、および両部材3、4間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)5、5とを備えている。内方部材3は、ハブ輪1と、このハブ輪1に圧入固定された内輪7とを指す。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置には車輪を締結するためのハブボルト6aが植設されている。また、外周にアウター側(一方)の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる軸状の小径段部1bが形成され、この小径段部1bに内輪7が所定のシメシロを介して圧入されている。そして、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて加締部1cが形成され、この加締部1cによってハブ輪1に対して内輪7が所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。なお、内輪7の外周にはインナー側の内側転走面7aが形成されている。
一方、外方部材4は、外周に懸架装置を構成するナックル(図示せず)に固定される車体取付フランジ4bを一体に有し、内周に前記内方部材3の複列の内側転走面1a、7aに対向する複列の外側転走面4a、4aが一体に形成されている。複列の転がり軸受2は、これら両転走面4a、1aおよび4a、7a間に収容された複列の転動体5、5と、これら複列の転動体5、5を周方向等配に転動自在に保持する保持器8とを備えている。
外方部材4の両端部にはシール9およびセンサキャップ10が装着され、外方部材4と内方部材3間に形成される環状空間の開口部を密封している。そして、これらシール9およびセンサキャップ10により、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面1aをはじめ、シール9のシールランド部となる車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部1cは、鍛造後の素材表面硬さ30HRC以下の未焼入れ部としている。
また、外方部材4は、ハブ輪1と同様、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面4a、4aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。一方、内輪7および転動体5はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。なお、ここでは、複列の転がり軸受2として、転動体5、5をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受であっても良い。また、第3世代の構造を例示したが、一対の内輪をハブ輪に圧入した、所謂第2世代構造であっても良い。
内輪7の外周にはパルサリング11が圧入されている。このパルサリング11は、円環状に形成された支持環12と、この支持環12の側面に加硫接着等で一体に接合された磁気エンコーダ13とで構成されている。この磁気エンコーダ13は、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁されて車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。
支持環12は強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって断面略L字状に形成され、内輪7に圧入される円筒部12aと、この円筒部12aから径方向内方に延びる立板部12bとを有している。そして、この立板部12bのインナー側の側面に磁気エンコーダ13が接合されている。
センサキャップ10は外方部材4のインナー側の端部に内嵌固定され、外方部材4の開口部を閉塞している。このセンサキャップ10は、有底円筒状のキャップ本体14と、このキャップ本体14の開口部に一体モールドされた芯金15とからなる。この芯金15は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)や冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の鋼板からプレス加工にて断面L字形の円環状に形成されている。
一方、キャップ本体14は、ポリアミド(PA)66、PA6・12等の熱可塑性の合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにGF(ガラスファイバー)等の繊維強化材が10〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ17の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を維持することができる。なお、GFの添加量が10wt%未満では、補強効果が発揮されず、また、50wt%を超えると繊維が異方性を引き起こして密度が高くなり、射出成形時の寸法安定性が低下するので好ましくない。ここで、キャップ本体14は前述した材質以外に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の射出成形可能な合成樹脂を例示することができる。また、繊維状強化材としては、GFに限らず、これ以外に、CF(炭素繊維)やアラミド繊維、ホウ素繊維等を例示することができる。
本実施形態では、図2に拡大して示すように、キャップ本体14は外方部材2の端部に内嵌され、この径方向外方部には軸方向に突出する取付部16が一体に突設されている。そして、取付部16が外方部材2のインナー側の端面に密着するまで圧入され、外方部材2に対するセンサキャップ10の位置決め精度を向上させることができる。また、取付部16の磁気エンコーダ13に対応する位置に軸方向に延びる挿入孔16aが形成され、回転速度センサ17が嵌挿されている。なお、挿入孔16aと回転速度センサ17の挿入部17aとの間にOリング18が装着され、軸受内部が密封されている。
回転速度センサ17は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子およびこの磁気検出素子の出力波形を整える波形整形回路が組み込まれたIC等からなり、車輪の回転速度を検出してその回転数を制御する自動車のアンチロックブレーキシステムを構成している。
キャップ本体14の取付部16は、図3に示すように、長円形に形成され、回転速度センサ17が嵌挿される挿入孔16aと、この挿入孔16aの下部に貫通孔19aを有する円筒状のナット19が埋設されている。なお、キャップ本体14の射出成形時にナット19が圧入されていれば、結合力を高めることができる。また、回転速度センサ17には、取付部16に対応して長円形に形成された取付フランジ17bが一体に形成されている。そして、この取付フランジ17bを介して固定ボルト20をナット19に回転させながら圧入することにより、回転速度センサ17が取付部16に固定される。
本実施形態では、ナット19は、弾性部材で形成され、ナット19の貫通孔19aの内径dは、固定ボルト20のねじ山径Dよりも小径に形成されている(d<D)。したがって、固定ボルト20をナット19に回転させながら圧入することにより、固定ボルト20の雄ねじ20aがナット19の貫通孔19aに食い込んで強固に固定されて弛みを防止することができると共に、ナット19自体が弾性変形し、キャップ本体14に密着して強固に固定される。これにより、従来のように、シール部材を別途装着することなく、固定ボルトのねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを防止することができ、組立作業性の向上と低コスト化を図ると共に、密封性を確保した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
ここで、ナット19の材質として熱可塑性エラストマーが用いられている。これにより、所望の密封効果を発揮することができる。なお、熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられる。また、ポリウレタン系エラストマーとしては、ポリエーテル系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。そして、ナット19の硬度は、D硬度45〜65の範囲が耐熱性、耐久性の点で好ましい。
図4に、図3の変形例を示す。この実施形態は、前述したものと基本的にはキャップ本体とナットの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサキャップ21は、有底円筒状のキャップ本体22と、このキャップ本体22の開口部に一体モールドされた芯金15とからなる。キャップ本体22は外方部材2の端部に内嵌され、この径方向外方部には底部22aから軸方向に突出する取付部23が一体に突設されている。キャップ本体22は、PA66、PA6・12等の合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにCFからなる繊維強化材が5〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ(図示せず)の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を向上させることができる。なお、CFの添加量が5wt%未満では、補強効果が発揮されず、また、50wt%を超えると繊維が異方性を引き起こして密度が高くなり、射出成形時の寸法安定性が低下するので好ましくない。
本実施形態では、ナット24は弾性部材で形成され、ナット24の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、外周に歯車状の凹凸24aが形成されている。これにより、固定ボルトの雄ねじがナット24の貫通孔19aに食い込んで弛みを防止することができると共に、固定ボルトの回転によってナット24が連れ回るのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
図5に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット25は弾性部材で形成され、ナット25の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、外周が矩形(ここでは四角形)に形成されている。これにより、固定ボルトの雄ねじがナット25の貫通孔19aに食い込んで弛みを防止することができると共に、固定ボルトの回転によってナット25が連れ回るのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
図6に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット26は弾性部材で形成され、ナット26の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、外周が矩形(ここでは八角形)に形成されている。これにより、前述した実施形態と同様、固定ボルトの雄ねじがナット26の貫通孔19aに食い込んで弛みを防止することができると共に、固定ボルトの回転によってナット26が連れ回るのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
図7に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット27は弾性部材で形成され、ナット27の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、外周に環状溝27aが形成されている。これにより、前述した実施形態と同様、固定ボルトの雄ねじがナット27の貫通孔19aに食い込んで弛みを防止することができると共に、固定ボルトの回転によってナット27が軸方向に抜け出すのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
図8に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット28は弾性部材で形成され、ナット28の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、両端部の外周に環状凹部28a、28aが形成されている。これにより、前述した実施形態と同様、固定ボルトの雄ねじがナット28の貫通孔19aに食い込んで弛みを防止することができると共に、固定ボルトの回転によってナット28が軸方向に抜け出すのを防止することができ、組立作業性を向上させることができる。
図9に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット29は弾性部材で形成され、ナット29の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、両端部の外周に環状凹部29a、28aが形成されている。ここで、ナット29のインナー側の端面が回転速度センサ(図示せず)の取付座面となる取付部16のインナー側の端面16bよりも僅かにアウター側に位置するように設定されている。これにより、固定ボルトの圧入によってナット29が拡径しても取付部16の端面16bに影響を及ぼさず、回転速度センサ17の位置決め精度を確保することができる。
図10に、図3の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、基本的にはナットの構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、ナット30は弾性部材で形成され、ナット30の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、アウター側の端部の外周に環状凹部28aが形成されている。ここで、ナット30のインナー側の端面が回転速度センサ(図示せず)の取付座面となる取付部16のインナー側の端面16bよりも僅かにアウター側に位置するように設定されている。これにより、固定ボルトの圧入によってナット30が拡径しても取付部16の端面16bに影響を及ぼさず、回転速度センサの位置決め精度を確保することができる。
図11(a)、(b)に、図3の他の変形例を示す。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
(a)に示す実施形態では、ナット31は弾性部材で形成され、ナット31の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、ナット31のアウター側に金属製の補助ナット32がインサート成形によって埋め込まれている。補助ナット32の内周には固定ボルトの雄ねじに螺合する雌ねじ32aが形成されると共に、外周に環状溝32bが形成されている。これにより、締付軸力を高め、固定ボルトの弛みを一層防止することができ、ねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを確実に防止することができる。
(b)に示す実施形態では、ナット31は弾性部材で形成され、ナット31の貫通孔19aの内径は、固定ボルト(図示せず)のねじ山径よりも小径に形成されると共に、ナット31のインナー側に金属製の補助ナット32がインサート成形によって埋め込まれている。補助ナット32の内周には固定ボルトの雄ねじに螺合する雌ねじ32aが形成されると共に、外周に環状溝32bが形成されている。これにより、締付軸力を高め、固定ボルトの弛みを一層防止することができ、ねじ部から泥水等の異物が軸受内部に侵入するのを確実に防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、駆動輪用、従動輪用、あるいは転動体がボール、円錐ころ等、あらゆる構造の内輪回転タイプの車輪用軸受装置に適用することができる。
1 ハブ輪
1a、7a 内側転走面
1b 小径段部
1c 加締部
2 複列の転がり軸受
3 内方部材
4 外方部材
4a 外側転走面
4b 車体取付フランジ
5 転動体
6 車輪取付フランジ
6a ハブボルト
6b 車輪取付フランジのインナー側の基部
7 内輪
8 保持器
9 シール
10、21 センサキャップ
11 パルサリング
12 支持環
12a 円筒部
12b 立板部
13 磁気エンコーダ
14、22 キャップ本体
15 芯金
16、23 取付部
16a 挿通孔
16b 取付部のインナー側の端面
17 回転速度センサ
17a 挿入部
17b 取付フランジ
18 Oリング
19、24、25、26、27、28、29、30、31 ナット
19a 貫通孔
20 固定ボルト
20a 雄ねじ
22a キャップ本体の底部
24a 凹凸
27a、32b 環状溝
28a、29a 環状凹部
32 補助ナット
32a 雌ねじ
51 外方部材
51a 外側転走面
51b 車体取付フランジ
52 内方部材
53 ボール
54 車輪取付フランジ
55 ハブ輪
55a、56a 内側転走面
55b 小径段部
56 内輪
57 保持器
58 加締部
59 シール
60 センサキャップ
61 キャップ本体
62 芯金
63 厚肉部
64 鍔付きスリーブ
65 センサ挿入孔
66 筒体
67 タップ孔
68 センサ支持体
69 金属製スリーブ
70 ボルト挿入孔
71 固定ボルト
72 回転センサ
73 センサロータ
74 Oリング
75 下孔部
75a 小径孔部
76 環状凹部
77 シール部材
d ナットの貫通孔の内径
D 固定ボルトのねじ山径

Claims (10)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記内輪に外嵌され、円周方向に特性を交互に、かつ等間隔に変化させたパルサリングと、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌固定された有底円筒状のセンサキャップとを備え、
    このセンサキャップが、合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状のキャップ本体と、このキャップ本体の開口部に一体モールドされた芯金とからなり、前記キャップ本体の径方向外方部に取付部が軸方向に突出して形成され、この取付部の前記パルサリングに対応する位置に軸方向に延びる挿通孔が形成されると共に、
    この挿通孔に回転速度センサが嵌挿され、この回転速度センサが前記パルサリングに所定の軸方向エアギャップを介して対峙されている回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記挿通孔の下部に貫通孔を有する弾性部材からなるナットが埋設されると共に、前記回転速度センサに取付フランジが一体に形成され、この取付フランジを介して金属製の固定ボルトが前記ナットに圧入され、前記回転速度センサが前記取付部に固定されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記キャップ本体が、繊維強化材が添加された熱可塑性の合成樹脂材から射出成形によって形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記ナットが熱可塑性エラストマーで形成されている請求項1または2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記ナットの外周に凹凸が形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記ナットが矩形状に形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  6. 前記ナットの外周に環状溝が形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  7. 前記ナットの端部外周に環状凹部が形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  8. 前記ナットに隣接して金属製の補助ナットがインサート成形によって埋め込まれている請求項1乃至7いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  9. 前記補助ナットの外周に環状溝が形成されている請求項8に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  10. 前記ナットのインナー側の端面が前記回転速度センサの取付座面となる前記取付部のインナー側の端面よりも僅かにアウター側に位置するように設定されている請求項3乃至9いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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