JP2011241711A - スプール内蔵ボルト - Google Patents

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Abstract

【課題】スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることを抑制できるスプール内蔵ボルトを提供する。
【解決手段】スプール内蔵ボルト10(ハウジング16のボルト部16a)をカムシャフト2の端部にねじ締結してバルブタイミング可変機構1の可動部材3を同カムシャフト2に固定する際、スプール内蔵ボルト10のハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するように変形するおそれがある。こうしたハウジング16の変形(湾曲)は、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26の製造誤差や組付誤差、並びに、ハウジング16やカムシャフト2の製造誤差などに起因して生じる。上記ハウジング16の変形に起因する問題に対処するため、スプール内蔵ボルト10は、ハウジング16が上述したように変形するとき、それに起因するスプール17の軸線方向移動の阻害が生じないよう変位する変位構造を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スプール内蔵ボルトに関する。
従来より、自動車等の車両に搭載される内燃機関として、燃費改善や出力向上等を意図して、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブタイミングを可変とするためのバルブタイミング可変機構を設けた内燃機関が知られている。こうした内燃機関では、バルブタイミング可変機構に対するオイルの給排を通じてカムシャフトの端部に固定された同機構の可動部材を動作させ、それによってカムシャフトのクランクシャフトに対する相対回転位相を変更するようにしている。このようにクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更することで、内燃機関においてバルブタイミングが可変とされる。
バルブタイミング可変機構に対するオイルの給排は、同機構とオイルポンプと繋ぐ油圧回路に設けられたオイルコントロールバルブの駆動を通じて制御される。このオイルコントロールバルブは、油圧回路におけるオイルポンプ及び排出通路とバルブタイミング可変機構との間におけるオイルの給排の経路を切り換えるための棒状のスプールを備えている。そして、オイルコントロールバルブのスプールを軸線方向についての任意の位置に移動させると、そのスプールによって同バルブに形成された各種ポートのオイルポンプ及び排出通路に対する接続状態が切り換えられるとともに各種ポートの開度調整が行われる。これにより、バルブタイミング可変機構に対するオイルの給排の経路が切り換えられるとともに、同機構へのオイルの供給量及び同機構からのオイルの排出量が調整される。そして、こうしたオイルの給排の経路の切り換えや、オイルの供給量及び排出量の調整を通じて、バルブタイミング可変機構の可動部材が動作してクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相が変更される。
ところで、バルブタイミング可変機構においては、同機構を作動させる際の応答性を向上させることや、同機構とオイルコントロールバルブとの間におけるオイルの給排の経路上でのオイル漏れを抑制することが要求されている。こうした要求に応えるためには、油圧回路におけるオイルコントロールバルブとバルブタイミング可変機構との間の部分におけるオイルの給排の経路の長さを短くすることが望ましい。そして、上記経路を短くするための具体的な手法としては、例えば特許文献1に示されるように、バルブタイミング可変機構の可動部材をカムシャフトに固定するためのボルトに対し、オイルコントロールバルブの機能を付加することが考えられる。
同文献における上記ボルトは、カムシャフトの端部にねじ締結されることで上記可動部材をカムシャフトに固定する円筒状のハウジングを備えており、そのハウジング内に上記スプールを軸線方向について往復移動できるように収容した構造となっている。こうしたボルト(以下、スプール内蔵ボルトという)のハウジングには、バルブタイミング可変機構に対しオイルの給排を行うための各種ポートが形成されている。そして、上記ハウジング内のスプールをその軸線方向における任意の位置に移動させることで、そのスプールによってハウジングに形成された各種ポートのオイルポンプ及び排出通路に対する接続状態が切り換えられるとともに各種ポートの開度調整が行われる。これにより、バルブタイミング可変機構における可動部材を動作させるための同機構に対するオイルの給排の経路の切り換え、並びに、そのオイルの供給量及び排出量の調整が行われる。
特表2005−530077公報(段落[0013]〜[0015]、図1)
上記スプール内蔵ボルトを用いれば、オイルコントロールバルブの機能を有する同ボルトとバルブタイミング可変機構との間におけるオイルの給排の経路の長さを短くできるため、同機構を作動させる際の応答性向上や、同機構とオイルコントロールバルブとの間におけるオイルの給排の経路上でのオイル漏れ抑制が可能にはなる。
ただし、上記スプール内蔵ボルト(正確にはハウジング)をカムシャフトの端部にねじ締結してバルブタイミング可変機構の可動部材を同カムシャフトに固定する際には、可動部材の製造誤差や組付誤差、並びに、ハウジングやカムシャフトの製造誤差などに起因して、ハウジングがカムシャフトの軸線方向について湾曲するように変形するおそれがある。更に、ハウジングの上記変形に伴ってスプールが上記軸線方向について湾曲すると、同スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることを抑制できるスプール内蔵ボルトを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明によれば、スプール内蔵ボルトの円筒状のハウジングは、バルブタミング可変機構の可動部材をカムシャフトに固定すべく、同カムシャフトの端部にねじ締結される。また、スプール内蔵ボルトのハウジングの内部には、バルブタイミング可変機構に対するオイルの給排を制御するためのスプールが軸線方向に移動可能に設けられる。そして、上記スプールをその軸線方向における任意の位置に移動させてハウジングに形成された各種ポートの開閉及び開度調整を行うことで、バルブタイミング可変機構における可動部材を動作させるための同機構に対するオイルの給排が行われる。
バルブタイミング可変機構の可動部材をカムシャフトに固定すべく、スプール内蔵ボルトのハウジングがカムシャフトの端部にねじ締結される際、可動部材の製造誤差や組付誤差、並びに、ハウジングやカムシャフトの製造誤差などに起因して、上記ハウジングがカムシャフトの軸線方向について湾曲するように変形するおそれがある。そして、ハウジングの上記変形に伴ってスプールが上記軸線方向について湾曲すると、同スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。この点、請求項1記載の発明では、ハウジングが上述したように変形するとき、それに起因するスプールの軸線方向移動の阻害が生じないよう変位する変位構造を備えているため、上記ハウジングの変形に伴いスプールの軸線方向移動に関しての動作不良が生じることを抑制できる。
請求項2〜6に記載の発明によれば、スプール内蔵ボルトのハウジングにおけるスプール摺動部がバルブタイミング可変機構の可動部材を貫通した状態で、同ハウジングのボルト部をカムシャフトの端部にねじ締結することにより、上記可動部材がカムシャフトの端面と同ハウジングのフランジ部との間に挟まれた状態で同カムシャフトに固定される。また、上記ハウジングのスプール摺動部には、バルブタイミング可変機構に対するオイルの給排を制御するためのスプールが軸線方向について往復移動可能に収容される。
ここで、可動部材がカムシャフトの端面とハウジングのフランジ部との間に挟まれた状態で固定されるとき、フランジ部とカムシャフトの端面との間において互いに接触する各接触面の平面度及び平行度が悪いと、カムシャフトの軸線に対しフランジ部が傾斜した状態となるように同ハウジングが上記軸線方向について湾曲する。なお、上記各接触面の平面度及び平行度の悪化は、可動部材、カムシャフト、及びフランジ部の製造誤差等によって生じる。上述したハウジングの上記軸線方向についての湾曲により、スプール摺動部及びスプールも上記軸線方向について湾曲すると、スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。
こうした問題の対策として、請求項2記載の発明では、フランジ部におけるスプール摺動部と繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部が設けられる。このようにフランジ部に除肉部を設けると、ハウジングにおいて上記除肉部で他の部位よりも屈曲が生じやすくなる。このため、フランジ部がカムシャフトの軸線に対し傾斜した状態となるように同ハウジングが上記軸線方向について湾曲しようとしたとき、上記除肉部にてフランジ部がスプール摺動部に対し屈曲するようになり、その屈曲によってスプール摺動部での上記軸線方向についての湾曲が防止されることとなる。このようにスプール摺動部での軸線方向についての湾曲が防止されるため、スプールの上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
また、ハウジングのボルト部がカムシャフトの端部にねじ締結されて可動部材がカムシャフトに固定されるとき、可動部材におけるスプール摺動部が貫通する孔の中心線とハウジングの軸線との間にカムシャフトの軸線と直交する方向についてのずれが生じていると、その孔の内周面によりスプール摺動部の外周面が押されるようになる。その結果、カムシャフトの軸線に対しスプール摺動部が傾斜した状態となるよう、同ハウジングが上記軸線方向について湾曲する。なお、上記孔の中心線と上記ハウジングの軸線との間のずれは、スプール摺動部の製造誤差による同スプール摺動部の外周面の真円度の悪化、可動部材の製造誤差による上記孔の内周面の真円度の悪化、及び可動部材のカムシャフトに対する組付誤差等によって生じる。また、上記ずれは、ハウジングにおけるボルト部とスプール摺動部との同軸度の悪化、すなわち両者の軸線がカムシャフトの軸線と直交する方向にずれることによっても生じる。上述したハウジングの上記軸線方向についての湾曲により、スプール摺動部内に収容されたスプールが上記軸線方向について湾曲すると、スプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。
こうした問題の対策として、請求項3記載の発明では、ボルト部におけるスプール摺動部と繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部が設けられる。このようにボルト部に除肉部を設けると、ハウジングにおいて上記除肉部でボルト部とスプール摺動部とがカムシャフトの軸線と直交する方向に相対移動するように変形しやすくなる。このため、上述したように可動部材の孔の内周面によりスプール摺動部の外周面が押され、それによってカムシャフトの軸線に対しスプール摺動部が傾斜した状態となるよう、同ハウジングが上記軸線方向について湾曲しようとしたとき、ボルト部とスプール摺動部とが上記軸線と直交する方向に相対移動するように上記除肉部での変形が生じる。こうした除肉部での変形を通じてハウジングの上記軸線方向についての湾曲が防止され、ひいてはスプール摺動部内に収容されたスプールの上記軸線方向についての湾曲も防止されるため、その湾曲に起因してスプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
上述したように、可動部材がスプール内蔵ボルトによってカムシャフトに固定されるとき、フランジ部とカムシャフトの端面との間における各接触面の平面度及び平行度が悪いことに起因して、スプール摺動部の軸線(中心線)に対しフランジ部が傾斜した状態となるようにハウジングが軸線方向について湾曲するおそれがある。こうした問題の対策として、請求項4記載の発明では、フランジ部におけるスプール摺動部側の面に、ボルト部をカムシャフトの端部にねじ締結したときに変形する変形部材が設けられる。同変形部材が設けられると、カムシャフトの端部へボルト部のねじ締結により、フランジ部がカムシャフトの軸線に対し傾斜した状態となるように同ハウジングが上記軸線方向について湾曲しようとしたとき、変形部材が上記フランジ部に押されて変形して同変形を通じて上記ハウジングの上記軸線方向についての湾曲が防止される。このようにハウジングでの上記軸線方向についての湾曲が防止されるため、スプールの上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
請求項5記載の発明によれば、ボルト部がカムシャフトの端部にねじ締結されるとき、フランジ部とカムシャフトの端面との間における各接触面の平面度及び平行度が悪いこと、及び、可動部材におけるスプール摺動部が貫通する孔の中心線とハウジングの軸線との間のずれ等々、に起因するスプールの動作不良が、次のように防止される。すなわち、ハウジングの内周面におけるスプール摺動部とフランジ部との繋がる部分に、スプールの外周面に接触し、且つボルト部のカムシャフトの端部へのねじ締結に伴うハウジングのカムシャフトの軸線方向についての湾曲に対応して変形するオイルシールが設けられる。この場合、カムシャフトの端部へボルト部のねじ締結によりハウジングが上記軸線方向について湾曲したとき、同湾曲に対応する分だけオイルシールが変形し、その変形を通じて上記ハウジングの湾曲がスプールに影響を及ぼすことが防止される。従って、カムシャフトの端部へのボルト部のねじ締結によりハウジングが上記軸線方向について湾曲するとしても、そのときにスプールが上記軸線方向について湾曲することは防止され、その湾曲に起因してスプールの軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
請求項6記載の発明によれば、ボルト部がカムシャフトの端部にねじ締結されるとき、フランジ部とカムシャフトの端面との間における各接触面の平面度及び平行度が悪いこと、及び、可動部材におけるスプール摺動部が貫通する孔の中心線とハウジングの軸線との間のずれ等々、に起因するスプールの動作不良が、次のように防止される。すなわち、スプールをその軸線方向について分割された構造とするとともに、それら分割された部分同士が相対移動可能とされる。この場合、カムシャフトの端部へボルト部のねじ締結によりハウジングが軸線方向について湾曲したとき、同湾曲に対応する分だけスプールにおける分割された部分同士が互いに接触しつつ同スプールの軸線と直交する方向に相対移動する。こうした相対移動が行われることにより、上記ハウジングの軸線方向についての湾曲が、スプールに影響を及ぼすこと、より詳しくはスプールの軸線方向移動に影響を及ぼすことはなくなる。従って、カムシャフトの端部へボルト部のねじ締結によりハウジングが軸線方向について湾曲するとしても、スプールの軸線方向移動に関する動作不良が生じることは抑制される。
第1実施形態のスプール内蔵ボルトが適用されるバルブタイミング可変機構、及び同機構を動作させるための油圧回路を示す略図。 バルブタイミング可変機構の可動部材を上記スプール内蔵ボルトによって固定した状態を示す断面図。 スプール内蔵ボルトによる可動部材の固定態様を示す略図。 スプール内蔵ボルトによる可動部材の固定態様を示す略図。 スプール内蔵ボルトによる可動部材の固定態様を示す略図。 スプール内蔵ボルトによる可動部材の固定態様を示す略図。 第2実施形態のスプール内蔵ボルトを示す略図。 上記スプール内蔵ボルトでの可動部材の固定態様を示す略図。 第3実施形態のスプール内蔵ボルトを示す断面図。 (a)はスプール内蔵ボルトにおけるハウジングの変形態様を示す略図であり、(b)はスプール内蔵ボルトにおけるハウジング及びオイルシールの変形態様を示す略図。 第4実施形態のスプール内蔵ボルトを示す断面図。 同スプール内蔵ボルトを示す断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明を内燃機関のバルブタイミング可変機構に適用した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示されるように、バルブタイミング可変機構1は、内燃機関のカムシャフト2(例えば吸気カムシャフト)に対しボルトにより固定された可動部材3と、カムシャフト2と同一軸線上に上記可動部材3を囲むように設けられて内燃機関のクランクシャフトの回転が伝達されるケース4とを備えている。このケース4の内周面には、カムシャフト2の軸線に向かって突出する突部5が周方向について所定の間隔をおいて複数形成されている。また、可動部材3の外周面には、カムシャフト2の軸線から離れる方向に突出する複数のベーン6がそれぞれ上記各突部5の間に位置するように形成されている。これにより、ケース4内における各突部5の間に位置する部分が、ベーン6により進角側油圧室7と遅角側油圧室8とに区画されている。
そして、進角側油圧室7にオイルを供給するとともに遅角側油圧室8からオイルを排出すると、可動部材3がケース4に対し図中の右回転方向に相対回転してカムシャフト2のクランクシャフトに対する相対回転位相が進角側に変化し、それによって内燃機関の機関バルブ(この例では吸気バルブ)のバルブタイミングが進角側に変化する。また、遅角側油圧室8にオイルを供給するとともに進角側油圧室7からオイルを排出すると、可動部材3がケース4に対し図中左回転方向に相対回転してカムシャフト2のクランクシャフトに対する相対回転位相が遅角側に変化し、それによって内燃機関の機関バルブのバルブタイミングが遅角側に変化する。
バルブタイミング可変機構1の進角側油圧室7及び遅角側油圧室8に対するオイルの給排に関しては、同機構1とオイルポンプ9とを繋ぐ油圧回路にオイルコントロールバルブを設け、そのバルブの駆動を通じて制御することが考えられる。この実施形態では、バルブタイミング可変機構1を作動させる際の応答性向上や、同機構1とオイルコントロールバルブとの間のオイル経路上でのオイル漏れ抑制を意図して、上記可動部材3をカムシャフト2に固定するためのボルトとして、同固定の機能だけでなく上記オイルコントロールバルブの機能も有するスプール内蔵ボルト10が用いられる。このスプール内蔵ボルト10は、オイルポンプ9に対し供給通路11を介して接続されるとともに、そのオイルポンプ9により汲み上げられるオイルを貯留するためのオイルパン12に対し排出通路13を介して接続されている。また、スプール内蔵ボルト10は、バルブタイミング可変機構1の進角側油圧室7に対し進角側油路14を介して接続されるとともに、同機構1の遅角側油圧室8に対し遅角側油路15を介して接続されている。
スプール内蔵ボルト10は、上記可動部材3をカムシャフト2に固定するために同カムシャフト2の端部にねじ締結される円筒状のハウジング16と、バルブタイミング可変機構1の進角側油圧室7及び遅角側油圧室8に対するオイルの給排を行うべくハウジング16内を軸線方向に移動可能な棒状のスプール17とを備えている。上記ハウジング16は、進角側油路14に繋がる第1ポート18と、遅角側油路15に繋がる第2ポート19とを備えている。上記スプール17は、その軸線方向についての位置調整を通じて、第1ポート18及び第2ポート19と供給通路11及び排出通路13との接続状態を切り換えるとともに、それら第1ポート18及び第2ポート19の開度調整を行うものである。
スプール17の軸線方向についての移動は、ハウジング16内に設けられて同スプール17を軸線方向に付勢することの可能なコイルスプリング20と、そのコイルスプリング20の付勢力に抗してスプール17を押圧するアクチュエータ21とによって実現される。すなわち、アクチュエータ21のスプール17に対する押圧力を調整すると、その押圧力とコイルスプリング20の付勢力とが釣り合うようスプール17が軸線方向に移動し、それによってスプール17の軸線方向についての位置が調整される。そして、スプール17をその軸線方向における任意の位置に移動させることで、そのスプール17によってハウジング16に形成された第1ポート18及び第2ポート19の供給通路11及び排出通路13に対する接続状態が切り換えられるとともに、それら第1ポート18及び第2ポート19の開度調整が行われる。
より詳しくは、アクチュエータ21の押圧力を大きくしてスプール17を図中右側に変位させると、第1ポート18が供給通路11に接続されるとともに第2ポート19が排出通路13に接続され、それによってバルブタイミング可変機構1において進角側油圧室7にオイルが供給されるとともに遅角側油圧室8からオイルが排出される。その結果、同機構1の可動部材3がケース4に対し図中右回転方向に相対回転して内燃機関のバルブタイミングが進角側に変化する。また、このときにスプール17の軸線方向についての位置を微調整すれば、第1ポート18及び第2ポート19の開度が調整され、それによって進角側油圧室7へのオイル供給量及び遅角側油圧室8からのオイル排出量が微調整される。こうしたオイル供給量及びオイル排出量の微調整により、内燃機関のバルブタイミングが進角側の任意のタイミングとなるよう、可動部材3のケース4に対する相対回転位置を定めることが可能になる。
一方、アクチュエータ21の押圧力を小さくしてスプール17を図中左側に変位させると、第1ポート18が排出通路13に接続されるとともに第2ポート19が供給通路11に接続され、それによってバルブタイミング可変機構1に遅角側油圧室8にオイルが供給されるとともに進角側油圧室7からオイルが排出される。その結果、同機構1の可動部材3がケース4に対し図中左回転方向に相対回転して内燃機関のバルブタイミングが遅角側に変化する。また、このときにスプール17の軸線方向についての位置を微調整すれば、第1ポート18及び第2ポート19の開度が調整され、それによって遅角側油圧室8へのオイル供給量及び進角側油圧室7からのオイル排出量が微調整される。こうしたオイル供給量及びオイル排出量の微調整により、内燃機関のバルブタイミングが遅角側の任意のタイミングとなるよう、可動部材3のケース4に対する相対回転位置を定めることが可能になる。
次に、上記スプール内蔵ボルト10を用いた可動部材3のカムシャフト2への固定について、図2を参照して詳しく説明する。
スプール内蔵ボルト10のハウジング16は、図2に示されるように、バルブタイミング可変機構1の可動部材3を貫通するとともにスプール17を軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部16bを備えている。ハウジング16において、上記スプール摺動部16bよりも同ハウジング16の一端側(図中右側)には、カムシャフト2の端部にねじ締結されるボルト部16aが形成されている。また、ハウジング16において、上記スプール摺動部16bよりも同ハウジング16の他端側(図中左側)には、ボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結されたときに同カムシャフト2の端面との間に可動部材3を挟み込んで固定するフランジ部16cが形成されている。上記ボルト部16aにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分には、その部分を除肉した状態とする除肉部22が形成されている。また、上記フランジ部16cにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分にも、その部分を除肉した状態とする除肉部23が形成されている。
スプール内蔵ボルト10のボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結された状態にあって、そのカムシャフト2の端面とスプール内蔵ボルト10のフランジ部16cとの間には、上記可動部材3の他にフロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26が設けられている。これらフロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26のうち、フロントブッシュ24は可動部材3とフランジ部16cとの間に設けられており、リヤブッシュ25及び支持体26は可動部材3とカムシャフト2の端面との間に設けられている。そして、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26にはそれぞれ孔3a,24a,25a,26aが形成されており、それら孔3a,24a,25a,26aをスプール内蔵ボルト10のスプール摺動部16bが貫通している。上記可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26は、スプール内蔵ボルト10のボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結されたとき、そのカムシャフト2の端面とスプール内蔵ボルト10のフランジ部16cとの間に挟み込まれる。この状態にあって、上記可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26は、カムシャフト2に対し一体回転可能に固定されるとともに、カムシャフト2の軸線方向について固定される。
上記支持体26は、内燃機関のクランクシャフトからの回転伝達を受けるスプロケット27をカムシャフト2に対し相対回転できるよう支持している。また、上記スプロケット27にはバルブタイミング可変機構1のケース4が固定されている。そして、内燃機関のクランクシャフトの回転がスプロケット27に伝達されると、同スプロケット27及びケース4がカムシャフト2の軸線を中心に回転する。こうしたスプロケット27及びケース4の回転は、そのケース4内のオイルを介して可動部材3に伝達され、その後にカムシャフト2に伝達されるようになる。従って、バルブタイミング可変機構1の可動部材3をケース4に対し相対回転させると、クランクシャフトに対するカムシャフト2の相対回転位相が変化し、その変化に対応して内燃機関のバルブタイミングが変化する。
ところで、スプール内蔵ボルト10(正確にはハウジング16のボルト部16a)をカムシャフト2の端部にねじ締結してバルブタイミング可変機構1の可動部材3を同カムシャフト2に固定する際には、次のような問題が生じる可能性がある。すなわち、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26の製造誤差や組付誤差、並びに、ハウジング16やカムシャフト2の製造誤差などに起因して、スプール内蔵ボルト10のハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するように変形するおそれがある。更に、ハウジング16の上記変形に伴ってスプール17が軸線方向について湾曲すると、同スプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。こうした問題に対処するため、本実施形態のスプール内蔵ボルト10は、ハウジング16が上述したように変形するとき、それに起因するスプール17の軸線方向移動の阻害が生じないよう変位する変位構造を備える。このため、上記ハウジング16の変形に伴いスプール17の軸線方向移動に関しての動作不良が生じることは抑制される。
次に、上述した問題の発生原因の詳細について、及び、その問題に対処するための上記変位構造の詳細について説明する。
可動部材3がカムシャフト2の端面とハウジング16のフランジ部16cとの間に挟まれた状態で固定されるとき、フランジ部16cとカムシャフト2の端面との間においては、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材が互いに接触する。これら可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材の接触面においては、それら各部材の製造誤差等に起因して、上記接触面の平面度が悪化するとともに同接触面同士の平行度が悪化する。このように上記各部材における接触面の平面度、及び同接触面同士の平行度が悪い場合には、図3に模式的に示されるように、フランジ部16cがカムシャフト2の軸線Lに対し傾斜した状態となるよう、ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲する。同ハウジング16の上記軸線方向についての湾曲により、スプール摺動部16b及びスプール17も上記軸線方向について湾曲すると、スプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。
こうした問題に対処するための上記変位構造として、本実施形態では、図4に示されるように、フランジ部16cにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部22が設けられている。このようにフランジ部16cに除肉部22を設けると、ハウジング16において上記除肉部22で他の部位よりも屈曲が生じやすくなる。このため、図3に示されるように、フランジ部16cがカムシャフト2の軸線Lに対し傾斜した状態となるように同ハウジング16が上記軸線方向について湾曲しようとしたとき、上記除肉部22にてフランジ部16cがスプール摺動部16bに対し図4に模式的に示されるように屈曲する。こうした屈曲により、スプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止される。そして、このようにスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止されるため、スプール17の上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
また、図5に示されるように、ハウジング16のボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結されて可動部材3がカムシャフト2に固定されるときには、スプール摺動部16bが可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材にそれぞれ形成された孔3a,24a,25a,26aを貫通する。これら孔3a,24a,25a,26aの中心線は、ボルト部16aをカムシャフト2の端部にねじ締結したハウジング16におけるスプール摺動部16bの軸線に対し、カムシャフト2の軸線Lと直交する方向にずれることがある。こうしたずれは、スプール摺動部16bの製造誤差による同スプール摺動部16bの外周面の真円度の悪化、上記各部材(可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26等)の製造誤差による上記孔3a,24a,25a,26aの内周面の真円度の悪化、及び上記各部材のカムシャフト2に対する組付誤差等によって生じる。更に、上記ずれは、ボルト部16aとスプール摺動部16bとの同軸度の悪化、すなわち両者の軸線がカムシャフト2の軸線Lと直交する方向にずれることによっても生じる。そして、孔3a,24a,25a,26aの中心線と、スプール摺動部16bの軸線との間に上述したずれが生じていると、孔3a,24a,25a,26aの内周面によってスプール摺動部16bの外周面が押されるようになる。その結果、カムシャフト2の軸線Lに対しスプール摺動部16bが傾斜した状態となるよう、同ハウジング16が上記軸線方向について湾曲する。こうしたハウジング16の上記軸線方向についての湾曲により、スプール摺動部16bも上記軸線方向について湾曲すると、スプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じるおそれがある。
こうした問題に対処するための上記変位構造として、本実施形態では、図6に示されるように、ボルト部16aにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部23が設けられている。このようにボルト部16aに除肉部23を設けると、ハウジング16において上記除肉部23でボルト部16aとスプール摺動部16bとがカムシャフト2の軸線Lと直交する方向に相対移動するように変形しやすくなる。このため、上述したように孔3a等の内周面によりスプール摺動部16bの外周面が押されたとき、ボルト部16aとスプール摺動部16bとが上記軸線Lと直交する方向に相対移動するように上記除肉部23での変形が生じる。こうした除肉部23での変形を通じてハウジング16の上記軸線方向についての湾曲が防止され、ひいてはスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止される。更に、スプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲に伴うスプール17の上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)スプール内蔵ボルト10(ハウジング16のボルト部16a)をカムシャフト2の端部にねじ締結してバルブタイミング可変機構1の可動部材3を同カムシャフト2に固定する際、スプール内蔵ボルト10のハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するように変形するおそれがある。こうしたハウジング16の変形(湾曲)は、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26の製造誤差や組付誤差、並びに、ハウジング16やカムシャフト2の製造誤差などに起因して生じる。上述したハウジング16の上記変形に起因する問題に対処するため、スプール内蔵ボルト10は、ハウジング16が上述したように変形するとき、それに起因するスプール17の軸線方向移動の阻害が生じないよう変位する変位構造を備える。従って、ハウジング16の上記変形に伴ってスプール17が軸線方向について湾曲することを抑制し、ひいてはスプール17の上記湾曲に起因する同スプール17の軸線方向移動に関しての動作不良を抑制することができる。
(2)上記変位構造として、スプール内蔵ボルト10のフランジ部16cにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分には、その部分を除肉した状態に形成される除肉部22が設けられている。このため、スプール内蔵ボルト10のハウジング16においては、上記除肉部22で他の部位よりも屈曲が生じやすくなる。
ここで、スプール内蔵ボルト10により可動部材3がカムシャフト2の端面に固定されるときには、フランジ部16cとカムシャフト2の端面との間において、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材が互いに接触した状態となる。これら各部材における接触面の平面度、及び同接触面同士の平行度が悪いと、フランジ部16cがカムシャフト2の軸線Lに対し傾斜した状態となるよう、ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するおそれがある。
しかし、スプール内蔵ボルト10のフランジ部16cには上記除肉部22が設けられているため、ハウジング16が上述したように湾曲しようとしたとしても、上記除肉部22にてフランジ部16cがスプール摺動部16bに対し屈曲し、それによってスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲は防止される。このようにスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止されるため、同スプール摺動部16bに収容されたスプール17の上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制されるようになる。
(3)更に、上記変位構造として、スプール内蔵ボルト10のボルト部16aにおけるスプール摺動部16bと繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部23も設けられている。このため、スプール内蔵ボルト10のハウジング16においては、上記除肉部23でボルト部16aとスプール摺動部16bとがカムシャフト2の軸線Lと直交する方向に相対移動するように変形しやすくなる。
ここで、スプール内蔵ボルト10により可動部材3がカムシャフト2の端面に固定されるときには、スプール摺動部16bが可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材の孔3a,24a,25a,26aを貫通する。これら孔3a,24a,25a,26aの中心線は、スプール摺動部16bの軸線に対し、カムシャフト2の軸線Lと直交する方向にずれることがあり、同ずれが生じたときにはスプール摺動部16bの外周面が孔3a,24a,25a,26aの内周面に押されるようになる。その結果、カムシャフト2の軸線Lに対しスプール摺動部16bが傾斜した状態となるよう、同ハウジング16が上記軸線方向について湾曲するおそれがある。
しかし、スプール内蔵ボルト10のボルト部16aには上記除肉部23が設けられているため、スプール摺動部16bの外周面が上述したように孔3a等の内周面により押されたとき、ボルト部16aとスプール摺動部16bとが上記軸線Lと直交する方向に相対移動するように上記除肉部23での変形が生じる。こうした除肉部23での変形を通じてハウジング16における上記軸線方向についての湾曲が防止され、ひいてはスプール17を収容したスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止されるため、そのスプール17の湾曲に起因して同スプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制されるようになる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づき説明する。
この実施形態のスプール内蔵ボルト10では、第1実施形態のような除肉部22(図4)を設けることで上記変位機構を実現する代わりに、図7に示されるようにフランジ部16cにおけるスプール摺動部16b側の面に変形部材31を設けることによって上記変位機構を実現している。
この変形部材31としては、例えば、銅などの弾性を有する材料により円環状に形成されたブッシュを採用することが可能である。そして、スプール内蔵ボルト10によって可動部材3等をカムシャフト2に固定する際には、スプール摺動部16bが上記変形部材31を貫通した状態のもとでボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結される。従って、スプール内蔵ボルト10によって可動部材3等をカムシャフト2に固定すると、変形部材31がフランジ部16cと可動部材3(正確にはフロントブッシュ24)との間に挟み込まれた状態となる。
ここで、上記スプール内蔵ボルト10のフランジ部16cとカムシャフト2の端面との間においては、可動部材3、フロントブッシュ24、リヤブッシュ25、及び支持体26といった各部材が互いに接触する。これら各部材の接触面の平面度、及び同接触面同士の平行度が悪いと、例えば図3に示されるように、フランジ部16cがカムシャフト2の軸線Lに対し傾斜した状態となるよう、ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するおそれがある。
しかし、スプール内蔵ボルト10のフランジ部16cにおけるスプール摺動部16b側の面には、図7に示されるように上記変形部材31が変形機構として設けられている。この変形部材31は、上記スプール内蔵ボルト10におけるボルト部16aのカムシャフト2の端部へのねじ締結に基づきフランジ部16cと可動部材3(正確にはフロントブッシュ24)との間に挟まれたとき、図8に示されるようにフランジ部16cとフロントブッシュ24の対向面の形状に応じて変形する。これにより、上述したハウジング16のカムシャフト2の軸線方向についての湾曲が防止される。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(4)可動部材3をカムシャフト2に固定すべく、スプール内蔵ボルト10のボルト部16aがカムシャフト2の端部にねじ締結されると、フランジ部16cがカムシャフト2の軸線Lに対し傾斜した状態となるように同ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲しようとする。このとき、フランジ部16cと可動部材3(フロントブッシュ24)との間に位置する変形部材31は、上記フランジ部16cに押されて変形し、その変形を通じて上述したハウジング16の上記軸線方向についての湾曲が防止される。このようにハウジング16での上記軸線方向についての湾曲が防止されるため、スプール17の上記軸線方向についての湾曲も防止され、その湾曲に起因してスプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制されるようになる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図9及び図10に基づき説明する。
この実施形態のスプール内蔵ボルト10では、第1実施形態のような除肉部22,23(図2)を設けることで上記変位機構を実現する代わりに、図9に示されるようにハウジング16の内周面におけるスプール摺動部16bとフランジ部16cとの繋がる部分に、樹脂等からなるオイルシール32を設けることによって上記変位機構を実現している。このオイルシール32は円環状に形成されており、そのオイルシール32をハウジング16内のスプール17が貫通した状態となっている。そして、上記オイルシール32によってスプール17の外周面とハウジング16の内周面との間のシールが行われている。
上記オイルシール32は、上記スプール17の外周面に接触しており、且つボルト部16aのカムシャフト2(図2)の端部へのねじ締結に伴うハウジング16の同カムシャフト2の軸線方向についての湾曲に対応して変形する。ここで、仮にハウジング16の内周面におけるスプール摺動部16bとフランジ部16cとの繋がる部分に上記オイルシール32を設けず、図10(a)に示されるように上記部分をスプール17の外周面に接触させた場合、その部分がハウジング16の上記軸線方向についての湾曲に伴い図中に二点鎖線で示されるように変位する。こうしたハウジング16の内周面における上記部分の変位に伴い、スプール17が湾曲したり上記部分に対するスプール17の引っかかりが生じたりして、同スプール17の軸線方向移動に関する作動不良が生じるおそれがある。
しかし、図9に示されるように上記オイルシール32を設けると、ハウジング16の上記軸線方向についての湾曲によりハウジング16の内周面におけるスプール摺動部16bとフランジ部16cとの繋がる部分が図10(b)に二点鎖線で示されるように変位したとき、その変位に対応する分だけオイルシール32が変形する。すなわち、こうしたオイルシール32の変形が実現可能となるよう、同オイルシール32の径方向についての厚さ、及びハウジング16におけるオイルシール32の取り付けられる部分の内径等が設定されている。上記オイルシール32の変形を通じて、上記ハウジング16の湾曲がスプール17に影響を及ぼすことが防止され、ひいてはスプール17が上記軸線方向について湾曲することや、同スプール17の上記部分での引っかかりが生じることが防止される。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(5)可動部材3をカムシャフト2に固定するためのスプール内蔵ボルト10のボルト部16aのカムシャフト2の端部へのねじ締結に伴い、ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するとき、同湾曲に対応する分だけオイルシール32が変形する。こうしたオイルシール32の変形を通じて、上記ハウジング16の湾曲がスプール17に影響を及ぼすことが防止される。このため、カムシャフト2の端部へボルト部16aのねじ締結によりハウジング16が上記軸線方向について湾曲するとしても、そのときにスプール17が上記軸線方向について湾曲することは防止される。また、上記ハウジング16の湾曲に伴い、ハウジング16の内周面におけるフランジ部16cとスプール摺動部16bと繋がる部分に対するスプール17の引っかかりが生じることも防止される。従って、上記スプール17の湾曲や引っかかりにより同スプール17の軸線方向移動に関して動作不良が生じることは抑制されるようになる。
(6)ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向に湾曲するとき、スプール17ではボルト部16aから離れた位置ほど、上記湾曲によるスプール17への影響が大きくなりやすい。このことを考慮して、ハウジング16の内周面におけるスプール摺動部16bとフランジ部16cとの繋がる部分、言い換えればボルト部16aから離れた部分に上記オイルシール32が設けられる。このため、ハウジング16が上記軸線方向に湾曲するとしても、その湾曲に伴うスプール17への影響を上記オイルシール32の変形によって的確に抑制できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図11及び図12に基づき説明する。
この実施形態のスプール内蔵ボルト10では、第1実施形態のような除肉部22,23(図2)を設けることで上記変位機構を実現する代わりに、図11に示されるようにスプール17をその軸線方向について分割された構造とすることによって実現している。詳しくは、スプール17は、その軸線方向の左側に位置する第1分割体17aと同軸線方向の右側に位置する第2分割体17bとの二つに分割されており、それら分割された第1分割体17aと第2分割体17bとを相対移動可能としている。
第1分割体17aと第2分割体17bとは、アクチュエータ21の押圧力及びコイルスプリング20の付勢力により、互いに当接した状態を保持しつつスプール17の軸線方向について一体移動可能となっている。なお、図11はスプール17がその移動範囲の端(図中左端)に移動した状態を示しており、図12はスプール17が上記移動範囲の上記端とは逆側の端(図中右端)に移動した状態を示している。
スプール内蔵ボルト10においては、スプール17の外周面がハウジング16の内周面と面接触することにより、それら外周面と内周面との間がハウジング16における第1ポート18及び第2ポート19と繋がる部分等を除いてシールされている。そして、スプール17における第1分割体17aと第2分割体17bとの分割は、それらの境界がスプール17の上記移動範囲での移動時に第1ポート18と第2ポート19とのうちボルト部16aから遠い方のポート(この例では第2ポート19)に繋がる部分から外れることのない位置にて行われている。これにより、スプール17の上記移動範囲での移動時、第1分割体17aと第2分割体17bとの分割によってスプール17の外周面とハウジング16の内周面との面接触が適切に行われなくなり、そのことに起因してスプール17の外周面とハウジング16の内周面との間のシール性が低下することは抑制される。
ここで、スプール内蔵ボルト10において、ボルト部16aのカムシャフト2(図2)の端部へのねじ締結に伴いハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲すると、同湾曲に対応する分だけスプール17における第1分割体17aと第2分割体17bとが互いに接触しつつ同スプール17の軸線と直交する方向に相対移動する。こうした相対移動が行われることにより、上記ハウジング16の軸線方向についての湾曲が、スプール17に影響を及ぼすこと、より詳しくはスプール17の軸線方向移動に影響を及ぼすことはなくなる。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(7)可動部材3をカムシャフト2に固定すべくスプール内蔵ボルト10のボルト部16aをカムシャフト2の端部にねじ締結するとき、ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向について湾曲するおそれがある。しかし、こうしたハウジング16の湾曲が生じるときには、その湾曲に対応する分だけスプール17における第1分割体17aと第2分割体17bとが互いに接触しつつ同スプール17の軸線と直交する方向に相対移動し、その相対移動を通じて上記ハウジング16の湾曲がスプール17に影響を及ぼすことはなくなる。従って、カムシャフト2の端部へボルト部16aのねじ締結によりハウジング16が上記軸線方向について湾曲するとしても、その湾曲がスプール17に影響を及ぼすことはないため、スプール17の軸線方向移動に関する動作不良が生じることは抑制されるようになる。
(8)ハウジング16がカムシャフト2の軸線方向に湾曲するとき、スプール17においてはボルト部16aから離れた位置ほど、上記湾曲によるスプール17への影響が大きくなりやすい。このことを考慮して、第1分割体17aと第2分割体17bとの分割に関しては、それらの境界がハウジング16における第1ポート18と第2ポート19とのうちボルト部16aから遠い方のポート(第2ポート19)に繋がる部分にて行われている。このため、ハウジング16が上記軸線方向に湾曲するとしても、その湾曲に伴うスプール17への影響をスプール17における第1分割体17aと第2分割体17bとの上記相対移動によって的確に抑制できる。
(9)また、スプール17における第1分割体17aと第2分割体17bとの分割は、それらの境界がスプール17の上記移動範囲での移動時にハウジング16における第2ポート19に繋がる部分から外れることのない位置にて行われている。このため、スプール17の上記移動範囲での移動時、第1分割体17aと第2分割体17bとの分割によってスプール17の外周面とハウジング16の内周面との面接触が適切に行われなくなり、そのことに起因してスプール17の外周面とハウジング16の内周面との間のシール性が低下することは抑制される。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第4実施形態において、第1分割体17aと第2分割体17bとの分割は、それらの境界がスプール17の上記移動範囲での移動時に第1ポート18に繋がる部分から外れることのない位置にて行われるようにしてもよい。
・第3実施形態において、オイルシール32をスプール摺動部16bの内周面におけるよりボルト部16a寄りの位置に設けてもよい。
・第2実施形態において、変形部材31として銅製ブッシュを例示したが、これに変えてスプリングワッシャを採用してもよい。
・第2実施形態において、スプール摺動部16bの内周面とスプール17の外周面との間に変形部材を設けてもよい。この場合、孔3a,24a,25a,26aの中心線とスプール摺動部16bの軸線とがカムシャフト2の軸線Lと直交する方向にずれたとしても、そのずれに対応して上記変形部材がスプール摺動部16b及びスプール17の径方向に変形する。こうした変形部材の変形を通じて、上記ずれに起因するハウジング16におけるカムシャフト2の軸線方向についての湾曲が防止され、ひいてはスプール17を収容したスプール摺動部16bでの上記軸線方向についての湾曲が防止される。
・第1実施形態において、除肉部22と除肉部23との一方のみを設けるようにしてもよい。
1…バルブタイミング可変機構、2…カムシャフト、3…可動部材、3a…孔、4…ケース、5…突部、6…ベーン、7…進角側油圧室、8…遅角側油圧室、9…オイルポンプ、10…スプール内蔵ボルト、11…供給通路、12…オイルパン、13…排出通路、14…進角側油路、15…遅角側油路、16…ハウジング、16a…ボルト部、16b…スプール摺動部、16c…フランジ部、17…スプール、17a…第1分割体、17b…第2分割体、18…第1ポート、19…第2ポート、20…コイルスプリング、21…アクチュエータ、22,23…除肉部、24…フロントブッシュ、24a…孔、25…リヤブッシュ、25a…孔、26…支持体、26a…孔、27…スプロケット、31…変形部材、32…オイルシール。

Claims (6)

  1. オイルの給排により可動部材を動作させてクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を可変とするバルブタイミング可変機構を備えた内燃機関に適用され、前記可動部材を前記カムシャフトに固定すべく同シャフトの端部にねじ締結される円筒状のハウジングと、前記バルブタイミング可変機構に対する前記オイルの給排を行うために前記ハウジング内で軸線方向に移動可能なスプールとを備えるスプール内蔵ボルトにおいて、
    前記ハウジングの前記カムシャフトの端部へのねじ締結に基づき同ハウジングが変形するとき、それに起因する前記スプールの軸線方向移動の阻害が生じないよう変位する変位構造を備える
    ことを特徴とするスプール内蔵ボルト。
  2. 前記ハウジングは、前記バルブタイミング可変機構の可動部材を貫通するとともに前記スプールを軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部と、そのスプール摺動部よりも同ハウジングの一端側に形成されて前記カムシャフトの端部にねじ締結されるボルト部と、前記スプール摺動部よりも同ハウジングの他端側に形成されて前記ボルト部が前記カムシャフトの端部にねじ締結されたときに同カムシャフトの端面との間に前記可動部材を挟み込んで固定するフランジ部とを備え、
    前記変位構造は、前記フランジ部における前記スプール摺動部と繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部を設けることによって実現される
    請求項1記載のスプール内蔵ボルト。
  3. 前記ハウジングは、前記バルブタイミング可変機構の可動部材を貫通するとともに前記スプールを軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部と、そのスプール摺動部よりも同ハウジングの一端側に形成されて前記カムシャフトの端部にねじ締結されるボルト部と、前記スプール摺動部よりも同ハウジングの他端側に形成されて前記ボルト部が前記カムシャフトの端部にねじ締結されたときに同カムシャフトの端面との間に前記可動部材を挟み込んで固定するフランジ部とを備え、
    前記変位構造は、前記ボルト部における前記スプール摺動部と繋がる部分に、その部分を除肉した状態に形成される除肉部を設けることによって実現される
    請求項1記載のスプール内蔵ボルト。
  4. 前記ハウジングは、前記バルブタイミング可変機構の可動部材を貫通するとともに前記スプールを軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部と、そのスプール摺動部よりも同ハウジングの一端側に形成されて前記カムシャフトの端部にねじ締結されるボルト部と、前記スプール摺動部よりも同ハウジングの他端側に形成されて前記ボルト部が前記カムシャフトの端部にねじ締結されたときに同カムシャフトの端面との間に前記可動部材を挟み込んで固定するフランジ部とを備え、
    前記変位構造は、前記フランジ部における前記スプール摺動部側の面に、前記ボルト部を前記カムシャフトの端部にねじ締結したときに変形する変形部材を設けることによって実現される
    請求項1記載のスプール内蔵ボルト。
  5. 前記ハウジングは、前記バルブタイミング可変機構の可動部材を貫通するとともに前記スプールを軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部と、そのスプール摺動部よりも同ハウジングの一端側に形成されて前記カムシャフトの端部にねじ締結されるボルト部と、前記スプール摺動部よりも同ハウジングの他端側に形成されて前記ボルト部が前記カムシャフトの端部にねじ締結されたときに同カムシャフトの端面との間に前記可動部材を挟み込んで固定するフランジ部とを備え、
    前記変位構造は、前記ハウジングの内周面における前記スプール摺動部と前記フランジ部との繋がる部分に、前記スプールの外周面に接触し、且つ前記ボルト部の前記カムシャフトの端部へのねじ締結に伴う前記ハウジングの前記カムシャフトの軸線方向についての湾曲に対応して変形するオイルシールを設けることによって実現される
    請求項1記載のスプール内蔵ボルト。
  6. 前記ハウジングは、前記バルブタイミング可変機構の可動部材を貫通するとともに前記スプールを軸線方向について往復移動可能に収容するスプール摺動部と、そのスプール摺動部よりも同ハウジングの一端側に形成されて前記カムシャフトの端部にねじ締結されるボルト部と、前記スプール摺動部よりも同ハウジングの他端側に形成されて前記ボルト部が前記カムシャフトの端部にねじ締結されたときに同カムシャフトの端面との間に前記可動部材を挟み込んで固定するフランジ部とを備え、
    前記変位構造は、前記スプールをその軸線方向について分割された構造とするとともに、それら分割された部分同士を相対移動可能とすることによって実現される
    請求項1記載のスプール内蔵ボルト。
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