JP2011240707A - 液体収容容器、液体噴射システム、及び、液体供給システム - Google Patents

液体収容容器、液体噴射システム、及び、液体供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】液体を液体収容室に注入するための液体注入部を備える液体収容容器において、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】液体収容容器は、液体収容室と、一端である一端開口が液体収容室で開口し、液体収容室に液体を注入するための液体注入部と、一端である空気導入口が液体収容室で開口し、他端である大気開放口が大気と連通する大気開放流路であって、液体が収容された液体収容室に空気を導入するための大気開放流路と、液体収容室の液体を導出させるための液体導出部と、を備える。液体収容容器は、注入状態において、液体を液体収容室に補充すべき第1の状態における液体によって形成される液体収容室の液面よりも、空気導入口は上側に位置する。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体収容容器、液体噴射システム、及び、液体供給システムに関する。
液体噴射装置の一例であるプリンターは、記録ヘッドからインクを記録対象物(例えば、印刷用紙)に吐出し印刷を行う。記録ヘッドへのインク供給技術として、インクタンクのインク導出部からチューブを介してプリンターに取り付けられた記録ヘッドにインクを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1及び2の技術では、インクタンクは液体注入路(インク充填口)を備え、利用者は容易に液体注入路(「液体注入部」ともいう。)からインクを注入(補充)できる。
特表平11−504874号公報 特開2003−127427号公報
ここで、インクタンクが、インクの消費に伴って液体収容室に空気を導入するために、大気と連通する大気開放流路を有する場合がある。この大気開放流路は一端である空気導入口が液体収容室で開口する。液体注入路と大気開放流路とを備えるインクタンクは、インクを内部に注入する際の空気の逃げ道として、液体注入路と大気開放流路がある。
しかしながら、インクタンク内部にインクを注入する際に、大気と連通する大気開放流路がインクで塞がれ不具合が発生する場合がある。
例えば、大気開放流路がインクで塞がれると、インクを注入する際のインクタンク内部の空気の逃げ道が減少する。この場合において、利用者がインク注入部の開口を塞ぐようにしてインク補充用容器によってインクタンク内部にインクを注入(補充)すると、インクタンク内部が加圧されインク導出部を介してプリンター側へ過剰なインクが供給される場合がある。過剰なインクがプリンター側に供給されると、ヘッドからインクが漏れ出す場合がある。また例えば、インクを注入する際に空気の逃げ道が減少すると、インク注入がスムーズに行なわれず、注入時間が長時間になる場合がある。
上記のような問題は、インクタンクに限らず、液体を液体収容室に注入するための液体注入部と、液体収容室に空気を導入するための大気開放流路とを備える液体収容容器に共通する問題である。
従って、本発明は、液体注入部と大気開放流路とを備える液体収容容器において、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]対象物に液体を噴射するためのヘッドに前記液体を供給するための液体収容容器であって、
前記液体を収容するための液体収容室と、
一端である一端開口が前記液体収容室で開口し、前記液体収容室に前記液体を注入するための液体注入部と、
一端である空気導入口が前記液体収容室で開口し、他端である大気開放口が大気と連通する大気開放流路であって、前記液体が収容された前記液体収容室に空気を導入するための大気開放流路と、
前記液体収容室の前記液体を導出させるための液体導出部と、を備え、
前記液体注入部から前記液体収容室に前記液体を注入する際の注入状態において、
前記液体を前記液体収容室に補充すべき第1の状態における前記液体によって形成される前記液体収容室の液面よりも、前記空気導入口は上側に位置する、液体収容容器。
適用例1に記載の液体収容容器によれば、注入状態において、第1の状態における液体によって形成される液面に対して空気導入口が下側に位置する場合よりも、液体注入の際に空気導入口を含む大気開放流路が液体で塞がれるタイミングを遅らせることができる。これにより、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減できる。
[適用例2]適用例1記載の液体収容容器であって、さらに、
前記ヘッドに前記液体を供給する際の使用状態において、前記第1の状態であることを識別するための第1の状態識別部を有する、液体収容容器。
適用例2に記載の液体収容容器によれば、第1の状態識別部によって、利用者は容易に液体収容容器が第1の状態であることを知ることができる。
[適用例3]適用例1又は適用例2に記載の液体収容容器であって、
前記注入状態において、
前記空気導入口は、前記注入状態における前記液体収容室の容積を二等分する水平面の高さ以上の高さに位置する、液体収容容器。
適用例3に記載の液体収容容器によれば、注入状態における液体収容室の容積を二等分する水平面(「二等分水平面」ともいう。)に対して空気導入口が下側に位置する場合よりも、液体注入の際に空気導入口を含む大気開放流路が液体で塞がれるタイミングをより遅らせることができる。これにより、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生をより低減できる。
[適用例4]適用例1乃至適用例3のいずれか一つに記載の液体収容容器であって、
前記注入状態において、
前記空気導入口の少なくとも一部分は、前記液体収容室への前記液体の補充が完了した第2の状態における液体によって形成される前記液体収容室の液面よりも上側に位置する、液体収容容器。
適用例4に記載の液体収容容器によれば、注入状態において、液体収容室への液体の注入(補充)を開始してから適正な量の液体が液体収容室に収容されるまでの期間(「全注入期間」ともいう。)に亘って空気導入口を含む大気開放流路が液体で塞がれる可能性を低減できる。
[適用例5]適用例4に記載の液体収容容器であって、さらに、
前記注入状態において前記第2の状態であることを識別するための第2の状態識別部を有する、液体収容容器。
適用例5に記載の液体収容容器によれば、第2の状態識別部によって利用者は容易に液体収容容器が第2の状態であることを知ることができる。これにより、利用者によって液体収容室に過剰な量の液体が注入される可能性を低減できる。特に、適正な量の液体が収容された場合の液面よりも空気導入口が上側に位置する液体収容容器において、大気開放流路が液体で塞がれる可能性をより一層低減できる。
[適用例6]適用例1乃至適用例5のいずれか一つに記載の液体収容容器であって、
前記液体収容室は、液体収容室区画壁により区画形成され、
前記空気導入口は、前記液体収容室区画壁のうち、前記注入状態において前記液体収容室を挟んで上側に位置する上面壁に形成されている、液体収容容器。
適用例6に記載の液体収容容器によれば、全注入期間に亘って空気導入口を含む大気開放流路が液体で塞がれる可能性が低減できる空気導入口を容易に形成できる。
[適用例7]液体噴射システムであって、
適用例1乃至適用例6のいずれか一つに記載の液体収容容器と、
対象物に前記液体を噴射するためのヘッドを有する液体噴射装置と、
前記液体収容容器と前記液体噴射装置とを接続し、前記液体収容室の前記液体を前記液体噴射装置に流通させる流通管と、を備える、液体噴射システム。
適用例7に記載の液体噴射システムによれば、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減した液体収容容器を備える液体噴射システムを提供できる。
[適用例8]液体供給システムであって、
適用例1乃至適用例6のいずれか一つに記載の液体収容容器と、
対象物に前記液体を噴射するためのヘッドに流通する前記液体が流れる液体流動路を有するサブタンクと、
前記液体収容容器と前記サブタンクとを接続し、前記液体収容容器の前記液体を前記サブタンクに流通させる流通管と、を備える、液体供給システム。
適用例8に記載の液体供給システムによれば、液体注入の際に液体が大気開放流路を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減した液体収容容器を備える液体供給システムを提供できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述した液体収容容器、液体噴射システム、液体供給システムのほか、上述した液体収容容器の製造方法、上述した液体噴射システム又は液体供給システムを用いて液体が噴射された対象物等の態様で実現することができる。また、本発明は、液体収容容器は、ヘッドに直接に液体を供給する態様に限らず、途中にサブタンク等を介してヘッドに間接的に液体を供給する態様でも実施できる。
第1実施例の液体噴射システム1を説明するための図である。 液体噴射システム1を説明するための第2の図である。 大気開放口から液体導出部に至る経路を概念的に示す図である。 インク供給の原理について説明するための図である。 インクタンク30の第1の外観斜視図である。 インクタンク30の第2の外観斜視図である。 注入状態におけるインクタンク30の内部の様子を示す図である。 インク注入の様子を示す図である。 比較例としてのインクタンク30kを説明するための図である。 第2実施例のインクタンク30aを説明するための図である。 第3実施例のインクタンク30bを説明するための図である。 第4実施例のインクタンク30cを説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜D.各種実施例及び比較例:
E.変形例:
A.第1実施例:
A−1.液体噴射システムの構成:
図1は、第1実施例の液体噴射システム1を説明するための図である。図1(A)は液体噴射システム1の第1の外観斜視図である。図1(B)は、液体噴射システム1の第2の外観斜視図であり、本発明の第1実施例の液体収容容器30を示した図である。なお、図1には方向を特定するために互いに直交するXYZ軸が図示されている。なお、これ以降の図に関しても必要に応じて互いに直交するXYZ軸が図示されている。
図1(A)に示すように、液体噴射システム1は、液体噴射装置としてのインクジェットプリンター12(単に「プリンター12」ともいう。)と、プリンター12の外部に配置されたタンクユニット50とを備える。プリンター12は、用紙給紙部13と、用紙排出部14と、キャリッジ(サブタンク装着部)16と、4つのサブタンク20と、を備える。4つのサブタンク20は色の異なるインクをそれぞれ収容している。具体的には、4つのサブタンク20は、ブラックインクを収容するサブタンク20Bkと、シアンインクを収容するサブタンク20Cnと、マゼンダインクを収容するサブタンク20Maと、イエローインクを収容するサブタンク20Ywである。4つのサブタンク20は、キャリッジ16に搭載されている。
用紙給紙部13にセットされた印刷用紙は、プリンター12内部に搬送され、印刷後の印刷用紙が用紙排出部14から排出される。
キャリッジ16は、主走査方向(紙巾方向、X軸方向)に移動可能である。この移動は、ステッピングモーター(図示せず)の駆動によりタイミングベルト(図示さず)を介して行われる。キャリッジ16の下面には、記録ヘッド(図示せず)が備え付けられている。この記録ヘッドの複数のノズルからインクが印刷用紙上に噴射され印刷が行われる。記録ヘッドは、圧電素子を用いてノズルからインクを噴射(吐出)する方式や、発熱体を用いて記録ヘッド内に気泡を生じさせてノズルからインクを噴射(吐出)する方式等を採用できる。なお、タイミングベルトやキャリッジ16等のプリンター12を構成する各種部品は、ケース10内部に収容されていることで保護されている。
図1(A)及び(B)に示すように、タンクユニット50はケース51と、ケース51に収容された液体収容容器としてのインクタンク30とを備える。図1(A)に示すように、ケース51は、上面ケース54と、第1の側面ケース56と、第2の側面ケース58と、底面ケース57を備える。ケース51は、ポリプロピレン(PP)やポリスチレン(PS)等の合成樹脂により成形することができる。本実施例では、ケース51はポリスチレンを用いて成形されると共に、所定の色(例えば、黒色)に着色され不透明である。ケース51によって、タンクユニット50がより安定して所定の場所(例えば、机や棚等のX軸とY軸とで規定される水平面)に設置される。
4つのインクタンク30は、4つのサブタンク20が収容する色に対応したインクを収容している。すなわち、4つのインクタンク30は、ブラックインク、シアンインク、マゼンダインク、イエローインクをそれぞれ収容する。各インクタンク30は、所定の部分からインクの液面を外部から確認することができる。なお、インクタンク30は、サブタンク20よりも多くの量のインクを収容できる。
各色のインクを収容したインクタンク30は、対応した色のインクを収容するためのサブタンク20にホース(チューブ)24によって接続されている。ホース24は合成ゴム等の可撓性を有する部材で形成されている。記録ヘッドからインクが噴射されサブタンク20のインクが消費されると、ホース24を介してインクタンク30のインクがサブタンク20に供給される。これにより、液体噴射システム1は、長時間に亘って中断動作なしに連続して印刷を続けることができる。なお、インクタンク30、ホース24、サブタンク20で本願発明の液体供給システムが構成されている。
図2は、液体噴射システム1を説明するための第2の図である。図2(A)は、インクタンク30が使用状態である時の液体噴射システム1を示す図である。図2(B)は、インクタンク30が注入状態である時の液体噴射システム1を示す図である。ここで、「使用状態」とは、プリンター12にインクを供給する際の水平面に設置されたインクタンク30の状態である。言い換えると、使用状態では、後述する液体注入路304が水平方向に向かって開口している。ただし、開口は栓部材302によって塞がれている。また、使用状態では、後述する液体収容室340と空気収容室330が水平方向に並んでいる状態である。さらに、使用状態では後述する空気導入口352は、液体収容室340に収容された液体の液面より下方に位置する。また、「注入状態」とは、インクタンク30にインクが注入される際の水平面に設置されたインクタンク30の状態である。なお「注入状態」において、後述する液体注入路304が上方に向かって開口している。また、注入状態では、後述する液体収容室340と空気収容室330が鉛直方向に並んでいる状態である。さらに、注入状態では、後述する空気導入口352は、使用状態において液体収容室340に収容された液体の液面が直線LM1(「第1の状態表示線LM1」)にあるときの液量が液体収容室340に収容されている場合に、液体収容室340に収容された液体の液面より上方に位置している。
図2(A)に示すように、使用状態において、インクタンク30は、一部の壁(第1の壁)370C1が外部から視認可能な状態で設置される。使用状態において、第1の壁370C1は、X軸とY軸で規定される水平な設置面に対して立設状態となる壁である。また図2(B)に示すように、第1の壁370C1は、インクタンク30の注入状態において、インクタンク30の底面を構成する。なお本実施例では、使用状態において第1の壁370C1は、設置面に対して略垂直な壁である。なお、本実施例において「壁」は「壁部」とも呼ぶことができる。
図2(A)に示すように、第1の壁370C1には、第1の状態識別部LB1(「補充開始識別部LB1」ともいう。)が設けられている。第1の状態識別部LB1は、使用状態において、インクタンク30が内部にインクを補充すべき第1の状態(「補充開始状態」ともいう。)であることを利用者に識別させるために用いられる。詳細には、第1の状態識別部LB1は、インクタンク30の使用状態において、内部のインクが消費され、内部のインク液面が第1の高さになったことを識別するために設けられている。第1の状態識別部LB1は使用状態において水平となる直線LM1(「第1の状態表示線LM1」又は「補充開始表示線LM1」ともいう。)を含む。利用者は、インク液面が第1の状態表示線LM1の近傍に到達した場合に、インクをインクタンク30内部に補充する。
図2(B)に示すように、インクタンク30内部にインクを注入(補充)する場合、使用状態から液体注入路304が鉛直上方(Z軸正方向)に向かって開口する注入状態に、利用者はインクタンク30の状態を変化させる。そして、上面ケース54を開ける。利用者は栓部材302を液体注入路304から取り外し、液体注入路304からインクを内部に注入する。ここで、液体注入路304が、「液体注入部」に相当する。
ここで、上面ケース54を開けることにより第1の壁370C1とは異なる第2の壁370C2が外部から視認可能となる。第2の壁370C2は、注入状態において設置面に対して立設状態となる壁である。本実施例では、第2の壁370C2は、注入状態において設置面に対して略垂直な壁である。
第2の壁370C2には、第2の状態識別部LB2(「補充完了識別部LB2」ともいう。)が設けられている。第2の状態識別部LB2は、注入状態において、インクタンク30内部へのインクの補充(注入)が完了した第2の状態(「補充完了状態」ともいう。)であることを利用者に識別させるために用いられる。詳細には、第2の状態識別部LB2は、インクタンク30の注入状態において、内部にインクが補充され、内部のインク液面が第2の高さになったことを識別するために設けられている。第2の状態識別部LB2は注入状態において水平な直線LM2(「第2の状態表示線LM2」又は「補充完了表示線LM2」ともいう。)を含む。利用者は、インク液面が第2の状態表示線LM2の近傍に到達した場合に、インクの補充を停止する。
上記のように、使用状態と注入状態とは異なる状態であって、各状態において底面を構成する壁370C1,370C2が異なる。また、使用状態と注入状態とは、液体注入路304の開口面に垂直な方向であって、液体注入路304から外部に向かう開口方向が異なる。図2において、使用状態における液体注入路304の開口方向は水平方向(詳細には、X軸正方向)であり、注入状態における液体注入路304の開口方向は鉛直上方向(詳細には、Z軸正方向)である。
A−2.インクタンク30の概略:
インクタンク30の詳細構成を説明する前に、理解の容易のために、大気開放口317から液体導出部306に至る経路について図3を参照して概念的に説明する。図3は、大気開放口317から液体導出部306に至る経路を概念的に示す図である。
大気開放口317から液体導出部306に至る経路は、大気開放流路300と、液体収容室340とに大きく分けられる。大気開放流路300は、上流から順に第1の流路310と、空気収容室330と、第2の流路としての液体室連通路350とから構成される。大気開放流路300は、一端である空気導入口352が液体収容室340で開口し、他端である大気開放口317が外部に向かって開口する。すなわち、大気開放口317は大気に連通している。使用状態において、液体室連通路350(詳細には、空気導入口352近傍)には、大気と直接に接する液面が形成され、空気導入口352から液体収容室340のインク中に空気を導入することで液体収容室340に空気を導入する。
第1の流路310は、一端である大気導入口318(「空気室開口318」ともいう。)が空気収容室330で開口し、他端である大気開放口317が外部に向かって開口することで、空気収容室330と外部とを連通させる。第1の流路310は、連通流路320、気液分離室312、連通流路314と、を有する。連通流路320は、一端が大気開放口317に接続され、他端が気液分離室312に接続されている。連通流路320の一部は細長い流路であり、液体収容室340に貯留されたインクの水分が拡散により大気開放流路300から外部に蒸発することを抑制する。気液分離室312の上流から下流に向かう間には流路を塞ぐようにシート部材(フィルム部材)316が配置されている。このシート部材316は、気体を透過すると共に液体を透過しない性質を有する。シート部材316には、例えばゴアテックス(登録商標)などを用いることができる。このシート部材316を大気導入口318から大気開放口317に至る経路(流路)の途中を塞ぐように配置することで、液体収容室340から逆流してきたインクがシート部材316より上流側に流入することを抑制している。なお、このシート部材316はインクで一旦濡れると、気液分離膜としての本来の機能が損なわれ、空気を透過しなくなる場合がある。
連通流路314は、気液分離室312と空気収容室330とを連通させる。ここで、連通流路314の一端は大気導入口318である。
空気収容室330は、後述する液体室連通路350よりも流路断面積が大きく、所定の容積を有する。これにより、液体収容室340から逆流してきたインクを貯留し、空気収容室330よりも上流側にインクが流入することを抑制できる。
液体室連通路350は、一端である空気室側開口351が空気収容室330で開口し、他端である空気導入口352が液体収容室340で開口することで、空気収容室330と液体収容室340とを連通させる。また、液体室連通路350は、メニスカス(液面架橋)を形成可能な程度に流路断面積が小さいことが好ましい。
液体収容室340はインクを収容し、液体導出部306の液体出口349からホース24を介してサブタンク20(図1)にインクを流通させる。
さらに理解の容易のために、図4を用いてインクタンク30がサブタンク20にインクを供給する原理について説明する。図4は、インクタンク30からサブタンク20へのインク供給の原理について説明するための図である。図4には、インクタンク30をY軸正方向側から見た場合のインクタンク30が示されている。また、図4は、ホース24及びプリンター12の内部の様子を模式的に示している。
本実施例のインクタンク30は、マリオットの瓶の原理を利用してインクをプリンター12に供給する。
液体噴射システム1は、所定の水平面sf上に設置されている。インクタンク30の液体導出部306と、サブタンク20の液体受入部202は、ホース24を介して接続されている。サブタンク20は、ポリスチレンやポリエチレン等の合成樹脂により成形されている。サブタンク20は、インク貯留室204と、インク流動路208と、フィルター206とを備える。インク流動路208には、キャリッジ16のインク供給針16aが挿入されている。フィルター206は、インクに異物等の不純物が混入していた場合に、その不純物を捕捉することで記録ヘッド17への不純物の流入を防止する。インク貯留室204のインクは、記録ヘッド17からの吸引によって、インク流動路208、インク供給針16aを流れて、記録ヘッド17に供給される。記録ヘッド17に供給されたインクは、ノズルを介して外部(印刷用紙)へ向かって噴射される。
注入状態で液体注入路304からインクを液体収容室340に注入した後に、液体注入路304を栓部材302で密封し使用状態にした場合、液体収容室340内の空気が膨張し、液体収容室340は負圧になる。さらに、記録ヘッド17から液体収容室340のインクが吸引されることで液体収容室340は負圧に維持されている。
使用状態において、空気導入口352は、第1の状態表示線LM1よりも下側に位置する。本実施例では、空気導入口352は、液体収容室340を区画形成する容器本体32のうち、使用状態において液体収容室340を挟んで下側に位置する底面壁370C3に形成されている。こうすることで、液体収容室340のインクが消費され、液体収容室340の液面が低下しても、大気と直接に接触する液面(大気接触液面)LAが長時間(インク液面が第1の状態表示線LM1に達する程度の時間)に亘り一定の高さに維持される。また、使用状態において、空気導入口352は、記録ヘッド17よりも低い位置になるように配置される。これにより、水頭差d1が発生する。なお、使用状態において、液体室連通路350の空気導入口352近傍にメニスカスである大気接触液面LAが形成された状態での水頭差d1を「定常時水頭差d1」とも呼ぶ。
インク貯留室204のインクが記録ヘッド17によって吸引されることで、インク貯留室204は所定の負圧以上となる。インク貯留室204が所定の負圧以上になると、液体収容室340のインクがホース24を介してインク貯留室204に供給される。すなわち、インク貯留室204には、記録ヘッド17に流出した量のインクが液体収容室340から自動的に補充されることになる。言い換えれば、インクタンク30内の空気収容室330(すなわち、大気)と接するインク液面(大気接触液面)LAと、記録ヘッド(詳細にはノズル)との鉛直方向の高さの差によって発生する水頭差d1よりも、プリンター12側からの吸引力(負圧)がある程度大きくなることでインクが液体収容室340からインク貯留室204へ供給される。
液体収容室340のインクが消費されると、空気収容室330の空気が液体室連通路350を介して液体収容室340のインク中に気泡Gとして導入される。これにより液体収容室340の液面は低下する。一方で、大気と直接に接する大気接触液面LAの高さは一定に維持されていることから、水頭差d1は一定に維持される。すなわち、記録ヘッド17の所定の吸引力により、インクタンク30から記録ヘッド17に安定してインクを供給することができる。
A−3.インクタンクの詳細構成:
図5は、インクタンク30の第1の外観斜視図である。なお、図5では容器本体32にフィルム316,322が取り付けられる前の状態を示している。インクタンク30は、略柱体形状(詳細には略直角柱形状)である。インクタンク30は、容器本体32と、フィルム34,316,322とを備える。容器本体32は、ポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。また、容器本体32は半透明である。これにより利用者は外部から内部のインクの状態(インクの水位)を確認できる。
使用状態において、インクタンク30の側面を構成する側面壁には、第1の流路310が形成されている。気液分離室312の形状は凹状形状であり、凹状の底面には開口が形成されている。底面の開口を介して、気液分離室312と連通流路314とが連通する。連通流路314の末端は大気導入口318(図3)である。
気液分離室312の底面を囲む内壁の全周には土手313が形成されている。フィルム316は、土手313に粘着されている。また、フィルム322は、第1の流路310のうち容器本体32の外面に形成された流路を覆うように容器本体32に粘着されている。これにより、連通流路320を形成すると共に、インクタンク30内部のインクが外部へ漏れ出すことを防止している。なお、連通流路320の一部分は、大気開放口317から気液分離室312までの距離を長くするために、気液分離室312の外周に沿って形成されている。これにより、容器本体32内部のインク中の水分が大気導入口318から外部へ蒸発することを抑制できる。
第1の流路310を流れる空気は、その途中で土手313に粘着された気液分離膜としてのフィルム316を通過することになる。これにより、容器本体32内部に収容されるインクが外部へ漏れ出すことをより抑制できる。
液体導出部306は筒状であり内部に流路を有する。この液体導出部306にホース24が接続される。また、液体導出部306の他端348は外部に向かって開口している。
図6は、インクタンク30の第2の外観斜視図である。図6に示すように、容器本体32は一側面が開口した凹状形成であり、開口がフィルム34で塞がれることで内部に複数の小部屋が形成される。具体的には、主に、空気収容室330と液体収容室340と液体室連通路350が形成される。すなわち、容器本体32(外壁や内部のリブ等)とフィルム34とは、各部屋を区画形成する区画壁として機能する。なお、図6において、容器本体32のうち、フィルム34が熱溶着等により取り付けられる部分にはハッチングを施している。
液体室連通路350は、液体収容室330や空気収容室330よりも流路断面積が小さい流路である。詳細には、使用状態において、液体室連通路350はメニスカスを形成し維持可能な程度に流路断面積が小さい。
液体収容室340は、使用状態において縦長の空間を形成している。液体収容室340には、液体を液体収容室340に注入するための液体注入路304が連通する。液体注入路304の一端である一端開口304mは液体収容室340で開口し、他端である他端開口304pは外部に向かって開口している。言い換えれば、液体収容室340は、液体を注入するための一端開口304mである液体注入口を有する。本実施例では、一端開口304mは、液体収容室340を区画形成する液体収容室区画壁32,34のうち、注入状態において液体収容室340を挟んで上側に位置する注入状態上面壁370B2に形成されている。
ここで、上述のごとくインクタンク30は、使用状態と注入状態とで異なる状態となる。詳細には、使用状態と注入状態では、インクタンクの液体注入路304の外部に向かう開口方向304YPの向きが異なる。本実施例では、開口方向304YPは、使用状態では水平方向(X軸方向)であり、注入状態では鉛直方向(詳細にはZ軸上方向である鉛直上方向)である。ここで、開口方向304YPは、外部に向かって開口する他端開口304pの開口面に垂直な方向であって他端開口304pから外部に向かう方向である。なお、上記に限定されるものではなく、使用状態における開口方向304YPは、水平方向成分を有していれば良く、注入状態における開口方向304YPは鉛直上方向成分を有していれば良い。また、使用状態における開口方向304YPは、水平方向と成す角度が45°より小さいことが好ましく、水平方向であることがより好ましい。また注入状態における開口方向304YPは、鉛直上方向成分を有し鉛直方向と成す角度が45°よりも小さいことが好ましく、鉛直方向(詳細には、鉛直上方向)であることがより好ましい。なお、外部に向かって開口する他端開口304pとは、液体注入路304を塞ぐ栓部材302を液体注入路304から取り外した場合の状態を意味する。また、本実施例では、液体注入路304は、一端開口304mから他端開口304pに亘って真っ直ぐに延びる流路である。よって、インクタンク30の注入状態と使用状態とを別の観点から考えれば、以下のように規定できる。すなわち、本実施例では、「注入状態」とは液体注入路304が鉛直方向に延びる状態であり、「使用状態」とは液体注入路304が水平方向に延びる状態である。なお、上記に限定されるものではなく、「注入状態」とは液体注入路304が鉛直方向成分を有する方向に延びる状態であれば良く、「使用状態」とは液体注入路304が水平方向成分を有する方向に延びる状態でれば良い。また、「注入状態」は、液体注入路304が鉛直方向と成す角度が45°より小さい方向に延びる状態であることが好ましく、鉛直方向に延びる状態であることがより好ましい。また、「使用状態」は、液体注入路304が水平方向と成す角度が45°より小さい方向に延びる状態であることが好ましく、水平方向に延びる状態であることがより好ましい。また、使用状態と注入状態では、インクタンク30の底面を構成する壁部が異なる。
図7は、注入状態におけるインクタンク30の内部の様子を示す図である。図7は図6に示すインクタンク30をY軸正方向側から見た図である。注入状態ではY軸とZ軸で規定される水平面sfに第1の壁370C1が底面を構成するようにインクタンク30は設置される。また、注入状態では液体注入路304の開口方向304DRが鉛直上方向を向いている。ここで、「開口方向304DR」とは、他端開口304pの開口面に垂直な方向であって、液体注入路304から外部へ向かう方向をいう。なお、図7では、液体収容室340にはシングルハッチングを施している。
図7に示すように、注入状態において、液体収容室340の容積を二等分する水平面を、二等分水平面BDとする。注入状態において、空気導入口352は二等分水平面BDの高さ以上の高さに位置する。本実施例では、注入状態において、空気導入口352は二等分水平面BDよりも上側に位置する。
また、液体注入路304の一端開口304mは、注入状態において第2の状態表示線LM2よりも上側に位置する。すなわち、一端開口304mは、液体収容室340へのインクの補充が完了した第2の状態における液体収容室340の液面よりも上側に位置する。
図8は、インク注入の様子を示す図である。図8(A)は、第1の状態におけるインク量がインクタンク30内部に収容されている場合の、注入状態におけるインクタンク30の内部の様子を示す図である。すなわち、図8(A)は、利用者がインクを液体収容室340に補充する直前の状態を示している。図8(B)は、インクが液体注入路304を介して注入される様子を示す図である。なお、液体導出部306がホース24によってプリンター12側に接続された状態で、利用者はインクを液体収容室340に注入する。また、インクはドットで示している。
図8(A)に示すように、注入状態において、空気導入口352は、第1の状態におけるインクによって形成されるインク液面LFmin(「第1の液面LFmin」ともいう。)よりも上側に位置する。なお、第1の状態においてインクタンク30内部に収容されているインク量を「第1の状態インク量」ともいう。
図8(B)に示すように、インクの注入は、内部にインクが収容された液体補充用容器980を用いて行なわれる。液体補充用容器980は、ポリエチレン等の合成樹脂により形成されている。また、液体補充用容器980は可撓性を有し、外力によって容易に容積を変化できる。液体補充用容器980は、インク注入の際に、先端が開口可能なように形成された先端部980tを有する。
液体注入路304を介して液体収容室340にインクが注入されると、液体収容室340の空気が外部に流通すると共に、インクが液体収容室340に収容される。図8(B)の状態では、空気は、矢印Pa1,Pa2に示すように、液体注入路304と大気開放流路300とから外部に流通する。すなわち、液体収容室340から外部に流通する空気の逃げ道が2つ存在する。ここで、液体注入路304を介した空気の逃げ道を、注入部側逃げ道Pa1とも呼び、大気開放流路300を介して空気の逃げ道を、大気開放流路側逃げ道Pa2とも呼ぶ。
ここで、逃げ道Pa1,Pa2がインクや液体補充用容器980で共に塞がれる状態を、「閉塞状態」ともいう。閉塞状態では、液体収容室340からの空気の逃げ道が無いために、インクの注入がスムーズに行なえずインク注入に長時間を要する。また、閉塞状態で、利用者が液体補充用容器980内を加圧して強制的にインクを液体収容室340に押し込むことで、液体導出部306を介してプリンター12側に過剰なインクが供給される場合がある。過剰なインクがプリンター12側に供給されると、ヘッド17からインクが漏れ出す場合がある。
上記のように、第1実施例のインクタンク30は、注入状態において、空気導入口352が第1の液面LFminよりも上側に位置する。これにより、注入状態において空気導入口352が第1の液面LFminよりも下側に位置する場合よりも、インク注入の際に大気開放流路300がインクで塞がれる可能性を低減できる。すなわち、インク注入の際に大気開放流路300がインクで塞がれるタイミングを遅らすことができる。これにより、例えば、利用者が液体補充用容器980によって液体注入路304を塞ぐようにしてインクを注入した場合でも、閉塞状態となる可能性を低減できる。よって、大気開放流路300がインクで塞がれることで生じ得る不具合の発生を低減できる。
また、第1実施例のインクタンク30は、注入状態において、空気導入口352は二等分水平面BDよりも上側に位置する。これにより、注入状態において空気導入口352が二等分水平面BDよりも下側に位置する場合よりも、インク注入の際に大気開放流路300がインクで塞がれる可能性を低減できる。すなわち、インク注入の際に大気開放流路300がインクで塞がれるタイミングをより遅らすことができる。よって、インク注入の際に、インクタンク30が閉塞状態となる可能性をより低減できる。すなわち、大気開放流路300が塞がれることで生じ得る不具合の発生をより低減できる。
また、液体注入路304の一端開口304mは、注入状態において第1の状態表示線LM1よりも上側に位置する(図7)。これにより、第1の状態から第2の状態に至る期間(全注入期間)において、液体注入路304がインクで塞がれる可能性を低減できる。これにより、全注入期間において、液体注入路304を介した空気の逃げ道Pa1を高い確率で確保できる。
また、上記実施例では、液体収容室340の一端開口304mが液体収容室340で開口している(図6)。すなわち、注入状態において、液体注入路304からインクを注入すると、インクは空気収容室330を経由することなく直接に液体収容室340に注入される。よって、インクタンク30内にインクが過多に注入され、空気収容室330に導入される可能性を低減できる。これにより、大気接触液面LAをより一定高さに維持できることから、定常時水頭差d1(図4)をより安定に維持できる。
A−4.比較例:
図9は、比較例としてのインクタンク30kを説明するための図である。図9は、図8(B)に相当する図であり、インクタンク30kを模式的に示している。第1実施例のインクタンク30との違いは、注入状態における空気導入口352kの高さである。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、図9において、第2の状態表示線LM2まで液体収容室340にインクが収容された場合におけるインクにより形成されるインク液面を第2の液面LFmaxとして示している。
インクタンク30kの空気導入口352kは、第1の液面LFminよりも下側に位置する。これにより、インク注入を開始する時点で、大気開放流路300はインクで塞がれている。図9では、空気導入口352kにメニスカスが形成されている状態を示している。図9の状態では、液体収容室340の空気の逃げ道は液体注入路304のみとなる。
このように、インクタンク30kは、インク注入を開始する時点で既に大気開放流路300がインクで塞がれている。よって、大気開放流路300が塞がれることで生じ得る不具合がより高い確率で発生する。
B.第2実施例:
図10は、第2実施例のインクタンク30aを説明するための図である。図10は、図8(B)に相当する図であり、インクタンク30aを模式的に示している。第1実施例のインクタンク30との違いは、空気導入口352aの形成位置である。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については第1実施例と同一の符号を付すと共に説明を省略する。
インクタンク30aの空気導入口352aは、液体収容室340を区画形成する液体収容室区画壁32のうち、注入状態上面壁370B2に形成されている。また、空気導入口352aは、注入状態において、第2の液面LFmaxよりも上側に位置する。
上記のように、第2実施例のインクタンク30aは、全注入期間に亘って空気導入口352aを含む大気開放流路300がインクで塞がれる可能性を低減できる。すなわち、全注入期間に亘って大気開放流路300を介した液体収容室340の空気の逃げ道を確保でき、インクが大気開放流路300を塞ぐことで生じ得る不具合の発生をより一層低減できる。また、注入状態上面壁370B2に貫通孔を形成することで、容易に空気導入口352aを形成でき、不具合の発生をより一層低減できるインクタンク30aを容易に作製できる。
また、インクタンク30aは第2の状態表示線LM2を備えることで、液体収容室340に過剰な量のインクが注入される可能性を低減できる。これにより、空気導入口352aを含む大気開放流路300がインクで塞がれる可能性をより低減できる。
C.第3実施例:
図11は、第3実施例のインクタンク30bを説明するための図である。図11は、図8(B)に相当する図であり、インクタンク30bを模式的に示している。第1実施例のインクタンク30との違いは、空気導入口352bの形成位置である。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については第1実施例と同一の符号を付すと共に説明を省略する。
インクタンク30bの空気導入口352bは、注入状態において、少なくとも一部分が第2の液面LFmaxよりも上側に位置する。言い換えれば、注入状態において、注入状態における空気導入口352の下端352b1は、第2の液面LFmaxより上側に位置する。
上記のように、第3実施例のインクタンク30bは、全注入期間に亘って空気導入口352aを含む大気開放流路300がインクで塞がれる可能性を低減できる。よって第2実施例と同様の効果を奏する。
D.第4実施例:
図12は、第4実施例のインクタンク30cを説明するための図である。図12は、図8(B)に相当する図であり、インクタンク30cを模式的に示している。第2実施例のインクタンク30a(図10)との違いは、液体出口349cの形成位置である。その他の構成については第2実施例と同様の構成であるため、同様の構成については第2実施例と同一の符号を付すと共に説明を省略する。
第4実施例のインクタンク30cは、液体出口349aが空気導入口352a近傍に位置する。なお、他の実施例においても液体出口349と空気導入口352,352a,352bとの位置関係は特に限定されるものはなく、適宜設定可能である。このようにしても上記実施例同様に、インク注入の際に液体が大気開放流路300を塞ぐことで生じ得る不具合の発生を低減できる。
E.変形例:
なお、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E−1.第1変形例:
上記実施例では、第1の状態識別部LB1や第2の状態識別部LB2はインクタンク30に設けられていたが(図2)、これに限定されるものではなく、第1の状態時期や第2の状態時期を識別できる態様であれば良い。例えば、インクタンク30とは別体の定規を第1の状態識別部LB1や第2の状態識別部LB2として用いても良い。また、例えばセンサーを第1と第2の状態識別部LB1,LB2として用いて第1の状態や第2の状態を識別しても良い。
E−2.第2変形例:
上記実施例では、液体収容容器としてプリンター12に用いられるインクタンク30,30a,30b,30cを例に説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば液晶ディスプレー等の色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等の液体噴射装置に対し、液体収容容器であって、液体注入路と大気開放流路とを備える液体収容容器に本発明は適用できる。特に、マリオットの瓶の原理を用いて液体噴射装置に液体を供給する液体収容容器に好適に用いることができる。上記の各種の液体噴射装置に液体収容容器を使用する際には、各種の液体噴射装置が噴射する液体の種類に応じた液体(色材,導電ペースト,生体有機物等)を、液体収容容器内部に収容すれば良い。また、各種液体噴射装置と各種液体噴射装置に用いる液体収容容器を備える液体噴射システムとしても本発明は適用可能である。
1…液体噴射システム
10…ケース
12…インクジェットプリンター(プリンター)
13…用紙給紙部
14…用紙排出部
16…キャリッジ
16a…インク供給針
17…記録ヘッド
20…サブタンク
24…ホース
30,30a,30b,30c,30k…液体収容容器(インクタンク)
32…容器本体(液体収容室区画壁)
34…フィルム(液体収容室区画壁)
50…タンクユニット
51…ケース
54…上面ケース
56…第1の側面ケース
57…底面ケース
58…第2の側面ケース
202…液体受入部
204…インク貯留室
206…フィルター
208…インク流動路
300…大気開放流路
302…栓部材
304…液体注入路
304m…一端開口
304p…他端開口
304DR…開口方向
306…液体導出部
310…第1の流路
312…気液分離室
313…土手
314…連通流路
316…フィルム(シート部材)
317…大気開放口
318…大気導入口
320…連通流路
322…フィルム
330…空気収容室
340…液体収容室
348…他端
349,349a,349c…液体出口
350…液体室連通路
351…空気室側開口
352,352a,352b,352k…空気導入口
352b1…下端
370B2…注入状態上面壁
370C1…第1の壁
370C2…第2の壁
370C3…底面壁
980…液体補充用容器
980t…先端部
G…気泡
LFmin…第1の液面
LFmax…第2の液面
d1…定常時水頭差
LA…大気接触液面
BD…二等分水平面
LB1…第1の状態識別部
LB2…第2の状態識別部
LM1…第1の状態表示線
LM2…第2の状態表示線

Claims (8)

  1. 対象物に液体を噴射するためのヘッドに前記液体を供給するための液体収容容器であって、
    前記液体を収容するための液体収容室と、
    一端である一端開口が前記液体収容室で開口し、前記液体収容室に前記液体を注入するための液体注入部と、
    一端である空気導入口が前記液体収容室で開口し、他端である大気開放口が大気と連通する大気開放流路であって、前記液体が収容された前記液体収容室に空気を導入するための大気開放流路と、
    前記液体収容室の前記液体を導出させるための液体導出部と、を備え、
    前記液体注入部から前記液体収容室に前記液体を注入する際の注入状態において、
    前記液体を前記液体収容室に補充すべき第1の状態における前記液体によって形成される前記液体収容室の液面よりも、前記空気導入口は上側に位置する、液体収容容器。
  2. 請求項1記載の液体収容容器であって、さらに、
    前記ヘッドに前記液体を供給する際の使用状態において、前記第1の状態であることを識別するための第1の状態識別部を有する、液体収容容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体収容容器であって、
    前記注入状態において、
    前記空気導入口は、前記注入状態における前記液体収容室の容積を二等分する水平面の高さ以上の高さに位置する、液体収容容器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記注入状態において、
    前記空気導入口の少なくとも一部分は、前記液体収容室への前記液体の補充が完了した第2の状態における液体によって形成される前記液体収容室の液面よりも上側に位置する、液体収容容器。
  5. 請求項4に記載の液体収容容器であって、さらに、
    前記注入状態において前記第2の状態であることを識別するための第2の状態識別部を有する、液体収容容器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容室は、液体収容室区画壁により区画形成され、
    前記空気導入口は、前記液体収容室区画壁のうち、前記注入状態において前記液体収容室を挟んで上側に位置する上面壁に形成されている、液体収容容器。
  7. 液体噴射システムであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体収容容器と、
    対象物に前記液体を噴射するためのヘッドを有する液体噴射装置と、
    前記液体収容容器と前記液体噴射装置とを接続し、前記液体収容室の前記液体を前記液体噴射装置に流通させる流通管と、を備える、液体噴射システム。
  8. 液体供給システムであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体収容容器と、
    対象物に前記液体を噴射するためのヘッドに流通する前記液体が流れる液体流動路を有するサブタンクと、
    前記液体収容容器と前記サブタンクとを接続し、前記液体収容容器の前記液体を前記サブタンクに流通させる流通管と、を備える、液体供給システム。
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