JP2011239560A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気性、防水性に優れる電気接続箱を提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品を実装した回路基板20と、底板32と前記底板32の全周に形成される環状の周壁41とを有し前記回路基板20を収容する合成樹脂製の収容体31と、前記収容体31の開口面を閉止する合成樹脂製の閉止体51と、コネクタ110〜160を具備し、前記収容体31の周壁41を前記閉止体51に対して振動溶着することにより前記収容体31と前記閉止体51の合わせ面Fを全周に亘って密閉した構造とされ、かつ所定の取付箇所に対して前記回路基板20を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱であって、前記収容体31の底板32に板面を貫通する通気孔37を形成すると共に、前記底板32の外面のうち前記通気孔37の周囲を他の面より低い低面部35とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は回路基板を収容する回路ケーシングを、回路基板の裏面側を覆う裏面側カバー体と、回路基板の表面側を覆う表面側カバー体とから分割構成している。そして、両カバー体を振動溶着することにより、両カバー体の合わせ面を閉じている。また、このものでは、裏面側カバー体の周壁に水抜き孔を形成して、回路ケーシング内の水滴を外部に排水させる構造となっている。
特開2009−291043号公報
振動溶着は、圧力をかけつつワークを水平方向に振動させることにより、そのときの摩擦熱で樹脂を溶かし接合面を溶着させるものである。上記のように周壁が切り欠かれていると、摩擦が不均一になることから、合わせ面の接合が不完全となり、合わせ面から水が侵入する恐れがあった。また、回路ケーシングには防水性の他にも、通気性が必要であり、防水性、通気性を両立させる必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みて創作されたものであって、通気性、防水性に優れる電気接続箱を提供することを目的とするものである。
本発明は、電子部品を実装した回路基板と、底板と前記底板の全周に形成される環状の周壁とを有し前記回路基板を収容する合成樹脂製の収容体と、前記収容体の開口面を閉止する合成樹脂製の閉止体と、前記閉止体に一体的に形成され前記回路基板の導電路に電気的に接続されるバスバーを有するコネクタと、を具備し、前記収容体の周壁を前記閉止体に対して振動溶着することにより前記収容体と前記閉止体の合わせ面を全周に亘って密閉した構造とされ、かつ所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱であって、前記収容体の底板に板面を貫通する通気孔を形成すると共に、前記底板の外面のうち前記通気孔の周囲を他の面より低い低面部としたところに特徴を有する。尚、ここで言う「他の面より低い」とは、電気接続箱の厚み方向に関する段差の高低を意味するものであり、他の面を基準としてそれより後退している面を低い面と呼び、それとは、逆に突き出ている面を高い面と呼んでいる。
この構成によれば、周壁を底板の全周に形成している。そのため、振動溶着するときに、摩擦が不均一になることがなく、収容体と閉止体の合わせ面を確実に接合できる。従って、防水性が高まる。また、この構成によれば、収容体の底板に板面を貫通する通気孔を形成してある。しかも、通気孔の周囲は他の面より低い低面部としてあるから、電気接続箱を取り付けたときに、相手側の壁が通気孔を塞がない。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
・前記底板の外面を伝う水滴が前記通気孔側に流れ込むのを防止する止水壁を、前記低面部上において前記通気孔の周囲に形成する。このようにすれば、底板を伝う水滴が、通気孔に流れ込むことを規制できる。
・前記止水壁を2重に形成する。このようにすれば、水滴が1段目の止水壁を乗り超えて通気孔側に伝ってきても、それを2段目の止水壁で通気孔の側方に振り分けられる。そのため、通気孔に水滴が一層、流れ込み難くなる。
・前記収容体の下部形状は幅方向の両側から中央に向かって傾斜するV字形状であると共に、前記V字形状の頂部に対応して前記低面部及び前記通気孔を形成した。このようにすることで、電気接続箱内の水滴を通気孔を介して外に出すことが可能となり、通気孔を排水孔としても機能させることが可能となる。
・前記収容部に前記通気孔の形成領域と前記回路基板の収容領域とを仕切る仕切壁を形成した。このようにすれば、車両浸水時など、通気孔を通じて電気接続箱に水が入り込む状況下になったとしても、仕切り壁で少しの時間は水を堰き止めることが可能となり、回路基板に水が及ぶまでの時間を稼ぐことが可能となる。
本発明によれば、通気性、防水性に優れる電気接続箱を提供出来る。
本発明の一実施形態に適用された電気接続箱の分解斜視図 電気接続箱の斜視図 電気接続箱を正面側から見た図 図3中のA−A線断面図 図4のB部を拡大した図 電気接続箱を裏面側から見た図 図6のC−C線断面図 図3中のD−D線断面図 収容体の斜視図
1.電気接続箱の全体構造
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図9を参照して説明する。図1は電気接続箱の分解斜視図、図2は電気接続箱の斜視図、図3は電気接続箱を正面側から見た図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図4のB部を拡大した図である。
図1に示すように、電気接続箱10は回路基板20と、回路ケーシング30と、から構成されている。回路基板20はプリント配線技術により図示しない導電路を形成してなる長方形型のプリント基板上に、半導体リレーなどの電子部品Zを実装したものである。尚、この回路基板20は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露などにより、回路基板20に水滴が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。
回路ケーシング30は、上記回路基板20を内部に収容させるものであり、収容体31と閉止体51とから構成されている。収容体31は、合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、板状の底板32と、この底板32の周縁に沿って立設される周壁41とから構成され、全体としては底の浅い箱型(トレイ型)をしている。収容体31の底板32は、回路基板20より一回り大きな形状になっている。この底板32は下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。
周壁41は底板32の全周に亘って形成され、壁先端にはフランジ42を設けている。フランジ42は、外向きに張り出しており、周壁41の全周に亘って形成されている。また、フランジ42上には突条部43が一体的に形成されている。突条部43は、周壁41の全周に亘って切れ目なく連続して形成されており環状をなす。上記周壁41は回路基板外周の四方を覆う側壁として機能する。
閉止体51は合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、収容体31の開口面を閉止可能な5角形状の板状をしている。この閉止体51は、収容体31の外形よりひと回り大きくなっており、収容体31の開口面に重ね合わせると、収容体31の突条部43の先端が閉止体51の裏面の周縁やや内側の位置に突き当る構成となっている。そして、係る閉止体51の内、収容体31の底板32に相対する内面側には、ねじ孔を形成してなる支持ボス59が幅方向の両側に2箇所設けられており、そこに、回路基板20を螺子止めできるようになっている。
また、上記閉止体51の表面には、幅方向の左右両側に図1の奥側から手前側に向かって一対の座面部53、54が形成されると共に、閉止体51の表面上部には、全幅に亘る横長形状のコネクタブロック100が一体的に形成されている。このコネクタブロック100は、フード部115〜165を幅方向に6つ並んで設けており、6つのコネクタ110〜160を構成している。これら各6つのコネクタ110〜160のフード部115〜165は、いずれも、相手側コネクタを嵌合させる嵌合口を、図1の手前側(電気接続箱10を車両へ搭載した際の下側)に設けており、相手側コネクタが下側からの組み付け操作により、嵌合されるようになっている。
また、上記コネクタブロック100には、各フード部115〜165に対応させてバスバーBがインサート成形してある。各バスバーBはいずれも金属板をL字型に屈曲させたものであり、図4にて示すように一端を対応する各フード部115〜165内に突出させている。また、各バスバーBの他端側はいずれも、回路基板20側に引き出されており、回路基板20のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
閉止体51は、裏面に取り付けた回路基板20を収容体31に収めつつ、収容体31の開口に被せつけられており、収容体31を閉止している。また、閉止体51は、収容体31の周壁41に形成された突条部43に振動溶着されており、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは密閉された構造となっている。そして、このものでは、接合縁となる突条部43を、収容体31の全周に亘って切れ目なく形成してあることから、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは、全周に亘って完全に密閉された構造となっている。尚、突条部43の先端は、振動溶接時に溶け易いようにテ―パ状に形成されている。
2.通気孔
図6は電気接続箱10を裏側から見た図である。図6にて示されるように、収容体31の底板32の外面側には、案内斜面34と低面部35が形成されている。案内斜面34は、底板32の外周縁32aに沿って間欠的に形成されている。案内斜面34は、電気接続箱を振動溶着装置のアタッチメント(装着器具、不図示)にセットするための誘いである。また、底板32の外周縁32aには、次に説明する通気孔37の形成位置を除く全周に、ゆるやかなテーパPが形成されている。
低面部35は、底板32の外面下部の中央に形成してある。低面部35は、図4、図5に示すように、底板32の一般面Gより一段低くなっている。言い換えれば、電気接続箱10の厚み方向で、一般面Gより一定距離δだけ図4の右側に後退した面になっている。そして、低面部35は、図6に示すように、下部がながらかに形成するV字形状をした5角形をしており、V字の頂点の位置には、収容体31の底板32を貫通して通気孔37が形成されている。通気孔37を形成することで、電気接続箱10を換気できる。そのため、結露が起き難くなり、電気接続箱10内における水滴の発生を防止できる。
また、通気孔37を低面部35上に形成しておくことで、電気接続箱10を車両エンジンルームに設置されたボックス(取付箇所に相当、不図示)に対して取り付けたときに、図5に示すように、通気孔37の口先37aとボックス側の内壁200との間に段差分の隙間δが確保され、通気孔37が内壁200により塞がれてしまうことがない。
また、低面部35上には、通気孔37を取り囲むようにして、一般面Gと同じ高さの止水壁39が形成されている。具体的に説明すると、図6に示すように、止水壁39は弧状をしており、通気孔37の上側を囲みつつ下方に延びている。そして、止水壁39は、通気孔37の左右両側を通って、下方へと延びており、下端は底板32の下縁に達している。このような止水壁39を設けることで、収容体31の外面を伝う水滴Wを、通気孔37の両側に振り分けることが可能となり、水滴が通気孔37側に伝ってゆくのを防止できる。また、この実施形態では、止水壁39を二重に形成してあり、水滴Wが外側の止水壁39aを乗り越えても、その水滴Wを内側の止水壁39bによって通気孔37の両側に振り分けることが出来るようになっている。
また、通気孔37は排出孔としての機能を担っており、収容体内部に水滴が入りこんだときには、それを排出させるようになっている。すなわち、収容体31の下部形状は幅方向の両側から中央に向かって傾斜するなだらかなV字形状をしており、収容体内部の水滴はV字の頂点に向かって伝ってくる。そして、通気孔37はV字の頂点に形成されていることから、それら水滴を通気孔37を通じて収容体31の外側に排出することが出来る。
また、図5に示すように、閉止体51の裏面であって通気孔37の正面には凹状の水滴だまり57が形成してあり、収容体内部の水滴が、通気孔37の正面に溜まり易い構造となっている。このようにすることで、内側の水滴が通気孔37に流れ込み易くなる。また、通気孔37は、図5、図7にて示すように、孔径が外側(出口側)に向かうに連れ狭く形成されている。このようにすることで、外側から水滴が侵入し難くなる。
また、通気孔37は検査孔としての機能を担っている。具体的に説明すると、電気接続箱10は回路ケーシング30の気密性を確認するため、加圧検査を行う。加圧検査は、検査ヘッド(図略)の加圧孔を電気接続箱10の検査孔に向い合わせて加圧し、そのときの圧力を検査するものであり、得られたデータから回路ケーシング30の気密状態を確認することが出来る。
そして、加圧検査は、検査ヘッドを検査孔の孔縁に突き当てた状態で行うことから、検査を確実に行うためには、加圧した際にエア漏れを起こさないように、検査ヘッド(図略)を検査孔の孔縁に密着させた状態で行うことが好ましい。この点、実施形態では、止水壁39a、39bを通気孔37から一定距離離して形成してあり、通気孔37の周囲に検査ヘッドを突き当てるための平坦な当て面Uが確保されている。そのため、検査ヘッドを当て面Uに密着させることが可能であり、加圧検査の際に、エア漏れが生じ難い。
3.仕切り壁の構造
図8、図9に示すように、収容体31の底板32の下部寄りの位置には、仕切り壁45が形成されている。仕切り壁45は、収容体31の幅方向に水平に延びている。この仕切り壁45の両端は周壁41に達しており、V字を形成する周壁41a、41bの内面に連続している。この仕切り壁45は、回路基板20の収容領域H1と通気孔37の形成領域H2を上下に仕切る機能を果たす。尚、図8中において形成領域H2内に通気孔37が示されていないが、これは断面の切断線が通気孔37を通っていないためであり、通気孔37は形成領域H2の高さ範囲内に形成されている。
また、仕切り壁45の中央には、逆流防止壁46が形成されている。逆流防止壁46は、通気孔37の形成位置の丁度真上に位置しており、弧状をしている。逆流防止壁46は、仕切り壁45に比べて閉止体51側に張り出している。そして、閉止体51の裏面側には、図5に示すように逆流防止壁46の正面に位置して凹状の凹状部56が形成してあり、逆流防止壁46は、壁先端を凹状部56の内側に臨ませている。このようにすることで、通気孔37を通って回路ケーシング30の内側へ向う経路は、迷路構造となり、通気孔37から入った水滴が、回路ケーシング30の内方(上方)に入り難い構造となっている。
尚、先の仕切り壁45や逆流防止壁46は、壁の先端に向かうに連れて下方に下降するテーパが付けてあり、回路ケーシング30内の水滴は、テーパに沿って下へ下へと伝ってゆき、通気孔37から排出されるようになっている。
4.組付手順の説明
電気接続箱10を構成する各部材20、31、51の構成は以上であり、次に電気接続箱10の組み立て手順について説明を行う。組み付けを行うには、まず、閉止体51に対して回路基板20を固定する必要がある。これを行うには、図1にて示すように、電子部品Zを実装した表面21を閉止体51側に向けると共に、基板上の各挿通孔25を閉止体51に設けられる支持ボス59に位置を合わせ、その状態で、回路基板20を支持ボス59に対してねじ締めしてやればよく、これにより、回路基板20は閉止体51に対して支持ボス59の高さ分浮いた状態で固定される。この状態では、閉止体51に一体的に形成された各コネクタ110〜160の各バスバーB1〜B6が、回路基板20上のスルーホールSHに挿通された状態となる。
その後、挿通されたバスバーB1〜B6を、回路基板20のスルーホールSHにはんだ付けする作業を行い、各バスバーB1〜B6を回路基板20の導電路(不図示)に電気接続する。
あとは、閉止体51を収容体31に対して上から被せ付ける。これにより、閉止体51の裏面に装着された回路基板20は、収容体31の内部に収まり、また、収容体31は閉止体51によって開口を閉じられた状態になる。
その後、電気接続箱10は、アタッチメント(装着器具、不図示)に対して水平にセットされた後、振動溶着装置(不略)の工具ホーンによって外周部を加圧され、更に水平方向に振動が加えられる。これにより、収容体31の突条部43の先端部が振動による摩擦熱により溶け、閉止体51の裏面に接合される。これにて、収容体31と閉止体51の合わせ面Fが全周に亘って接合され、電気接続箱10の組み付けは完了する。
そして、電気接続箱10は、車両エンジンルームに設置されたボックス(取付箇所に相当するもの、不図示)に対して、内部に収容された回路基板20を上下方向に向けて縦向き(図3、図4の向き)に取り付けられる。また、電気接続箱10のボックスへの取り付けと同時、或いはそれと前後して、各コネクタ110〜160のフード部115〜165に対して下から、電源、電装品等に連なる各相手側コネクタが装着されると、電源から供給される電力を電気接続箱10を通じて各電装品に分配、供給することが可能となり、またこれら電力供給の切り替え等を電気接続箱10にて制御できる。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。
本電気接続箱10によれば、周壁41及び突条部43を、収容体31の底板32の全周に形成している。そのため、振動溶着するときに、摩擦が不均一になることがなく、収容体31と閉止体51の合わせ面Fを、全周に亘って確実に接合できる。しかも、コネクタブロック100は閉止体51に一体的に形成されているので、水滴が入り込む隙間が回路ケーシング30にほとんど無く、高い防水性能を発揮できる。従って、防水性が高まる。
また、本電気接続箱10では、収容体31の底板32に板面を貫通する通気孔37を形成してある。しかも、通気孔37の周囲は一般面Gより低い低面部35としてあるから、電気接続箱10を取り付けたときに、相手側の壁200によって通気孔37が塞れない。そのため、通気性を確実に確保できる。
また、通気孔37は排水孔も兼用しているから、仮に結露したとしても、結露により生じた水滴を外部に排水することが可能であり、回路ケーシング30内に水滴が留まることがない。
また、本実施形態では、収容体31の下部に仕切り壁45を形成して、回路基板20の収容領域H1と通気孔37の形成領域H2を上下に仕切るようにしてある。そのため、車両浸水時など、通気孔37を通じて電気接続箱10に水が入り込む状況下になったとしても、仕切り壁45で少しの時間は、水を堰き止めることが可能となり、回路基板20に水が及ぶまでの時間を稼ぐことが可能となる。
また、本実施形態では、通気孔37の真上に逆流防止壁46を設けてある。そのため、車両を高圧で洗浄した際に、高圧洗浄水が通気孔37を通って回路ケーシングの中に逆流してきたとしても、その洗浄水を逆流防止壁46にて堰き止めることが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、通気孔37を収容体31の底板32の下部に形成したものを例示したが、底板32であれば、必ずしも下部である必要はなく、上下方向の中央寄りの位置などに形成することも可能である。
(2)上記実施形態では、6つのコネクタ110〜160をコネクタブロック100として集約させたものを例示したが、これら各コネクタ110〜160を回路ケーシング30に対して分離して設けておくことも無論可能である。
10…電気接続箱
20…回路基板
30…回路ケーシング
31…収容体
32…底壁
35…低面部
37…通気孔
39…止水壁
41…周壁
42…フランジ
43…突条部
51…閉止体
100…コネクタブロック
110〜160…コネクタ
B…バスバー
F…合わせ面
G…一般面(本発明の「他の面」に相当)

Claims (5)

  1. 電子部品を実装した回路基板と、
    底板と前記底板の全周に形成される環状の周壁とを有し前記回路基板を収容する合成樹脂製の収容体と、
    前記収容体の開口面を閉止する合成樹脂製の閉止体と、
    前記閉止体に一体的に形成され、前記回路基板の導電路に電気的に接続されるバスバーを有するコネクタと、を具備し、前記収容体の周壁を前記閉止体に対して振動溶着することにより前記収容体と前記閉止体の合わせ面を全周に亘って密閉した構造とされ、かつ所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに取り付けられる電気接続箱であって、
    前記収容体の底板に板面を貫通する通気孔を形成すると共に、前記底板の外面のうち前記通気孔の周囲を他の面より低い低面部としたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記底板の外面を伝う水滴が前記通気孔側に流れ込むのを防止する止水壁を、前記低面部上において前記通気孔の周囲に形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記止水壁を2重に形成したことを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記収容体の下部形状は幅方向の両側から中央に向かって傾斜するV字形状であると共に、
    前記V字形状の頂部に対応して前記通気孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  5. 前記収容部に前記通気孔の形成領域と前記回路基板の収容領域とを仕切る仕切り壁を形成したことを特徴とする請求項4に記載の電気接続箱。
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