JP2011237947A - 事象データ処理方法、プログラム及び装置 - Google Patents

事象データ処理方法、プログラム及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両において所定値以上の加速度値が計測されたことを表す事象のうち、特定の車両に起因して生じた可能性のある事象を把握可能にする。
【解決手段】 本事象データ処理方法は、調査対象となる第1車両の走行経路情報を含む調査要求を受信する工程と、第1閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象DBにおいて第1車両以外の第2車両の識別情報を含む事象データのうち、第2車両の車両位置が、第1車両の走行経路情報から把握される、第2車両についての計測時刻における第1車両の走行位置の近傍にあるという第1条件を満たす事象データを抽出する工程と、第1条件を満たす事象データに含まれる車両位置及び計測時刻を用いて調査結果データを生成し、調査要求の送信元に送信する工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本技術は、運転手の運転状況を分析するための技術に関する。
近年、カメラ及び加速度センサなどを備えたドライブレコーダが普及しつつある。ドライブレコーダでは、急ブレーキなどの挙動を検出すると、急ブレーキの前後の映像や、急ブレーキが踏まれた地点及び時刻の情報などを保存するようになっている。従って、ドライブレコーダを車両に取り付けておくことで、その車両の運転手が危険な運転を行っていなかったかを、後に確認できるようになる。なお、例えば加速度センサによって計測された加速度値が所定の閾値以上である場合に、急ブレーキが踏まれたものと判断することができる。また、急ブレーキが踏まれた地点及び時刻の情報などを蓄積し、蓄積された情報を用いて運転手の運転を支援するような技術が従来から存在している。
一方で、例えば高齢者や運転に不慣れな者などは、運転中、周囲の状況を十分に把握できていないことがあり、自分では気付かないうちに他車両に迷惑をかけてしまっている場合がある。この場合、他車両の運転手が危険を感じ、急ブレーキを踏むというような事象が発生することがある。
しかしながら、従来技術では、気付かずに迷惑をかけていた運転手が運転する車両は、平常通りに走行しているとみなされ、その車両では、上記のような事象の発生を検出することができない。すなわち、従来技術では、気付かずに迷惑をかけていた運転手は、自身の運転によって他車両に危険な状況が発生していたことを認識することができなかった。
特開2009−145060号公報 特開2008−296682号公報 特開2008−015561号公報 特開2007−047914号公報 特開2007−051973号公報 特開2005−242526号公報
「セイフティレコーダの活用事例」,datatec,[Online] [平成22年4月12日検索],インターネット(URL:http://www.datatec.co.jp/saftyrecorder/katuyou1_1.html)
従って、本技術の目的は、車両において所定の閾値以上の加速度値が計測されたことを表す事象のうち、特定の車両に起因して生じた可能性のある事象を把握できるようにするための技術を提供することである。
本事象データ処理方法は、第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースを有するコンピュータにより実行される事象データ処理方法である。そして、本事象データ処理方法は、調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信ステップと、事象データベースにおいて第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、第2の車両の車両位置が、第1の車両の走行経路情報から把握される、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出ステップと、第1の条件を満たす事象データに含まれる車両位置及び計測時刻を用いて調査結果データを生成し、調査要求の送信元に送信する送信ステップとを含む。
車両において所定の閾値以上の加速度値が計測されたことを表す事象のうち、特定の車両に起因して生じた可能性のある事象を把握できるようになる。
図1は、本技術の実施の形態に係るシステムの概要図である。 図2は、本技術の実施の形態における車載装置の機能ブロック図である。 図3は、本技術の実施の形態におけるサーバの機能ブロック図である。 図4は、車両走行中における車載装置の処理フローを示す図である。 図5は、走行経路情報格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図6は、ヒヤリハット情報受信時のサーバの処理フローを示す図である。 図7は、ヒヤリハットDBに格納されるデータの一例を示す図である。 図8は、調査要求受信時のサーバの処理フローを示す図である。 図9は、検索処理の概要を説明するための図である。 図10は、検索処理の処理フローを示す図である。 図11は、処理結果格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図12は、調査対象車両の加速度データの一例を模式的に示す図である。 図13は、加速度変化判定処理の処理フローを示す図である。 図14は、調査結果データの一例を示す図である。 図15は、カメラを搭載する車両の車載装置の機能ブロック図である。 図16は、ヒヤリハットDBに格納されるデータの一例を示す図である。 図17は、映像データを含む調査結果データの一例を示す図である。 図18は、第1の態様に係る事象データ処理方法の処理フローを示す図である。 図19は、第2の態様に係る事象データ処理装置の処理フローを示す図である。 図20は、コンピュータの機能ブロック図である。
図1に、本技術の一実施の形態に係るシステム概要を示す。例えばインターネットであるネットワーク1には、複数の車両3と、本実施の形態における主要な処理を実施するサーバ5と、例えば運転手の自宅などに置かれているパーソナルコンピュータ(PC)7とが無線又は有線にて接続されている。なお、車両3には、後で説明する車載装置300が搭載されており、走行中の加速度値や走行位置を計測するようになっている。そして、車両3は、無線にてネットワーク1に接続し、自車両に関する各種データをネットワーク1を介してサーバ5に送信するようになっている。なお、車両3の運転手が、メモリカードなどの記憶媒体を用いて車載装置300内の各種データを一旦PC7に移し、PC7からネットワーク1を介してサーバ5へデータを送信するような場合もある。サーバ5は、車両3又はPC7からネットワーク1を介して送られてきたデータを受信し、記憶装置に格納しておく。
図2に、車両3の車載装置300の機能ブロック図を示す。車載装置300は、加速度センサ301と、加速度データ格納部303と、ヒヤリハット検出部305と、位置センサ307と、走行経路情報格納部309と、ヒヤリハット情報格納部311と、送信部313とを有する。
加速度センサ301は、走行中の加速度値を計測し、計測結果を加速度データ格納部303に格納する。なお、加速度センサ301は、走行中の車両の挙動を計測できるセンサであれば、他の装置で代替することもできる。例えば、角速度センサや、ブレーキパッドに対する圧力(すなわち、ブレーキを踏んだ時の圧力)の変化状態を検出する装置などが代替装置の一例である。ヒヤリハット検出部305は、加速度データ格納部303に格納されているデータを用いて、第1の閾値以上の加速度値が計測されたかどうか判断する。第1の閾値以上の加速度値が計測された場合には、ヒヤリハット検出部305は、ヒヤリハット事象が発生したものと判断し、位置センサ307に走行位置を取得するよう指示する。そして、ヒヤリハット検出部305は、第1の閾値以上の加速度値が計測された時刻と位置センサ307によって取得された走行位置とを含むヒヤリハット情報をヒヤリハット情報格納部311に格納する。位置センサ307は、走行中、一定の時間間隔又は一定の走行距離毎に走行位置を計測し、走行位置及び計測時刻を走行経路情報格納部309に格納する。また、位置センサ307は、ヒヤリハット検出部305からの指示に応じて走行位置を取得し、ヒヤリハット検出部305に出力する。送信部313は、加速度データ格納部303と走行経路情報格納部309とヒヤリハット情報格納部311とに格納されているデータをサーバ5に送信する。
図3に、サーバ5の機能ブロック図を示す。サーバ5は、受信部501と、ヒヤリハットDB503と、調査関連データ格納部505と、検索処理部507と、処理結果格納部509と、加速度変化判定部511と、送信部513とを有する。受信部501は、車両3又はPC7からヒヤリハット情報を受信し、ヒヤリハットDB503に格納する。また、受信部501は、車両3又はPC7から、調査要求(例えば走行経路情報などを含む)を受信し、調査要求に含まれるデータを調査関連データ格納部505に格納する。検索処理部507は、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505とに格納されているデータを用いて、後で説明する検索処理を実施し、検索結果を処理結果格納部509に格納する。加速度変化判定部511は、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505と処理結果格納部509とに格納されているデータを用いて、後で説明する加速度変化判定処理を実施し、処理結果を処理結果格納部509に格納する。送信部513は、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505と処理結果格納部509とに格納されているデータを用いて調査結果データを生成し、調査要求元に送信する。
次に、図4を用いて、図2に示した車載装置300の処理について説明する。車載装置300は、車両3の走行中、図4に示すような処理を実施する。まず、位置センサ307が、走行位置を計測し、走行位置及び計測時刻を走行経路情報格納部309に格納する(図4:ステップS1)。例えば図5に示すように、走行経路情報格納部309には、走行位置と、計測時刻とが格納される。
また、加速度センサ301が、走行中の加速度値を計測し、計測結果を加速度データ格納部303に格納する(ステップS3)。そして、ヒヤリハット検出部305は、加速度データ格納部303に格納されているデータを用いて、ヒヤリハット事象が発生したか判断する(ステップS5)。具体的には、第1の閾値以上の加速度値が計測されたか判断し、第1の閾値以上の加速度値が計測された場合には、ヒヤリハット事象が発生したと判断する。ヒヤリハット事象の発生を検出しなかった場合には(ステップS5:Noルート)、ステップS1に戻る。
一方、ヒヤリハット事象の発生を検出した場合(ステップS5:Yesルート)、ヒヤリハット検出部305は、走行位置を取得するよう位置センサ307に指示する。そして、位置センサ307は、ヒヤリハット検出部305からの指示に応じて、現時点における走行位置を取得し、取得した走行位置をヒヤリハット検出部305に出力する。そして、ヒヤリハット検出部305は、第1の閾値以上の加速度値が計測された時刻と位置センサ307によって取得された現時点における走行位置とを含むヒヤリハット情報を生成し、ヒヤリハット情報格納部311に格納する(ステップS7)。本実施の形態では、第1の閾値以上の加速度値が計測された時刻をヒヤリハット事象の発生時刻とし、位置センサ307によって取得された現時点における走行位置をヒヤリハット事象の発生位置とする。
その後、送信部313は、ヒヤリハット情報格納部311に格納されているヒヤリハット情報と車両3の車両IDとをサーバ5に送信する(ステップS9)。なお、2回目以降の処理の場合、既に送信済みであるヒヤリハット情報は、今回の処理では送信しない。その後、ステップS1に戻る。そして、例えば車両3のエンジンが切られるまで、以上のような処理を繰り返す。
なお、ステップS1の処理とステップS3乃至ステップ9の処理とは、順番を入れ替えたり、並行に実行させるようにしてもよい。また、走行位置を計測する間隔と、加速度値を計測する間隔とは同じである必要はなく、異なる間隔で計測することも可能である。
また、図4の処理フローでは、ヒヤリハット事象の発生を検出した後、直ぐにヒヤリハット情報をサーバ5へ送信するようになっているが、複数のヒヤリハット事象についてのヒヤリハット情報をまとめて送信するようにしてもよい。また、メモリカードなどの記録媒体を用いて、ヒヤリハット情報格納部311に格納されているデータをPC7に移し、PC7から一括してサーバ5へ送信するような場合もある。この場合、ステップS9の処理は省略可能である。
次に、図6乃至図14を用いて、図3に示したサーバ5の処理について説明する。最初に、図6を用いて、ヒヤリハット情報受信時のサーバ5の処理について説明する。まず、サーバ5の受信部501は、車両3又はPC7から車両ID及びヒヤリハット情報(ヒヤリハット事象の発生位置及び発生時刻を含む)を受信する(図6:ステップS11)。そして、受信部501は、受信した車両ID及びヒヤリハット情報を含む新たなレコードをヒヤリハットDB503に登録する(ステップS13)。その後、処理を終了する。
図7に、ヒヤリハットDB503に格納されるデータの一例を示す。図7の例では、IDの列と、車両IDの列と、位置の列と、時刻の列とが含まれる。なお、図7の例では、ヒヤリハットDB503には、1つのヒヤリハット事象につき、1レコードが格納されるようになっている。IDの列には、ヒヤリハット事象(レコード)を識別可能な番号が設定される。車両IDの列には、ステップS11において受信した車両ID(すなわち、ヒヤリハット事象が発生した車両3の車両ID)が設定される。位置の列には、ステップS11において受信したヒヤリハット情報に含まれる発生位置が設定され、時刻の列には、同じくヒヤリハット情報に含まれる発生時刻が設定される。
なお、ステップS11において複数のヒヤリハット事象についてのヒヤリハット情報をまとめて受信する場合もあるが、その場合には、ステップS13において、複数のヒヤリハット事象の各々に係るレコードをヒヤリハットDB503に登録する。
以上のような処理を実施することで、各車両3で発生したヒヤリハット事象のデータが、サーバ5のヒヤリハットDB503に収集される。
次に、図8乃至図14を用いて、調査要求受信時のサーバ5の処理について説明する。まず、サーバ5の受信部501は、車両3又はPC7から、調査対象となる車両3の車両ID及び走行経路情報を含む調査要求を受信すると(図8:ステップS21)、受信した調査要求に含まれる車両ID及び走行経路情報を調査関連データ格納部505に格納する。なお、調査要求には、調査対象車両で計測された加速度値を含む加速度データがさらに含まれるような場合もある。この場合、受信部501は、加速度データも合わせて調査関連データ格納部505に格納する。
その後、検索処理部507が、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505とに格納されているデータを用いて検索処理を実施する(ステップS23)。この検索処理では、図9に示すように、調査対象車両以外の車両で検出されたヒヤリハット事象のうち、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象を検索する。以下、図10を用いて、検索処理の詳細については説明する。
まず、検索処理部507は、ヒヤリハットDB503から検索対象となるレコードを抽出する(図10:ステップS31)。具体的には、調査関連データ格納部505に格納されている走行経路情報に含まれる計測時刻のうち、最も早い時刻と最も遅い時刻を特定する。そして、ヒヤリハットDB503から、最も早い時刻から最も遅い時刻までの間の時刻を含むレコードを検索対象として抽出する。
そして、検索処理部507は、検索対象として抽出したレコードのうち未処理のレコードを1つ特定し(ステップS33)、特定したレコードから時刻及び位置(以下、時刻T及び位置Qと表す)を取得する(ステップS35)。そして、検索処理部507は、時刻Tの時点における、調査対象車両の位置PTを算出する(ステップS37)。具体的には、調査関連データ格納部505に格納されている走行経路情報に、時刻Tと一致する計測時刻が含まれているか判断し、時刻Tと一致する計測時刻が含まれている場合には、当該計測時刻に対応する走行位置を位置PTとして取得する。一方、走行経路情報に時刻Tと一致する計測時刻が含まれていなければ、例えば時刻Tの直前の計測時刻tiと時刻Tの直後の計測時刻ti+1とを特定する。そして、走行経路情報から、計測時刻tiに対応する走行位置と、計測時刻ti+1に対応する走行位置とを取得し、これらの走行位置を用いて補間処理を実施することにより、時刻Tの時点における位置PTを算出する。例えば、時刻Tの直前の計測時刻をt1、時刻Tの直後の計測時刻をt2、t1の時点における位置の座標をA、t2の時点における位置の座標をBとすると、以下の式によって、時刻Tの時点における位置PTを算出できる。
Figure 2011237947
なお、時刻Tの時点における位置PTの算出方法は、これに限定されず、他の補間技術を用いて算出するようにしてもよい。
その後、検索処理部507は、ステップS35において取得した位置QとステップS37において算出した位置Pとの間の距離Dを算出し(ステップS39)、算出した距離Dが閾値Th未満であるか判断する(ステップS41)。なお、閾値Thは、例えば位置Pの周辺道路の道路幅(例えば5m)などに従って設定される。そして、距離Dが閾値Th以上であると判断された場合(ステップS41:Noルート)、ステップS45の処理に移行する。
一方、距離Dが閾値Th未満であると判断された場合(ステップS41:Yesルート)、検索処理部507は、ステップS33で特定されたレコードのIDを処理結果格納部509に登録する(ステップS43)。
図11に、処理結果格納部509に格納されるデータの一例を示す。図11の例では、処理結果格納部509には、IDの列と、加速度変化フラグの列とが含まれる。IDの列には、ヒヤリハットDB503に格納されているレコードのうち、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象についてのレコードのIDが設定される。なお、加速度変化フラグの列は、後で説明する加速度変化判定処理によって設定される。
その後、検索処理部507は、検索対象として抽出した全てのレコードについて処理が完了したか判断する(ステップS45)。検索対象として抽出したレコードのうち未処理のレコードがある場合(ステップS45:Noルート)、ステップS33に戻り、未処理のレコードについて上で説明した処理を実施する。一方、検索対象として抽出した全てのレコードについて処理が完了した場合(ステップS45:Yesルート)、本処理を終了し、元の処理に戻る。
以上のような処理を実施することによって、調査対象車両以外の車両で検出されたヒヤリハット事象のうち、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象を抽出することができる。なお、調査対象車両の近傍で発生したということは、そのヒヤリハット事象は、調査対象車両に起因して発生した可能性が高いものと考えられる。
図8の説明に戻って、ステップS23の後、加速度変化判定部511は、調査関連データ格納部505に調査対象車両の加速度データが格納されているか判断する(ステップS25)。なお、上で述べたように、ステップS21において受信した調査要求に調査対象車両の加速度データが含まれる場合には、その加速度データは調査関連データ格納部505に格納されるようになっている。そして、調査関連データ格納部505に調査対象車両の加速度データが格納されていなければ(ステップS25:Noルート)、ステップS27の処理をスキップし、ステップS29の処理に移行する。
一方、調査関連データ格納部505に調査対象車両の加速度データが格納されている場合(ステップS25:Yesルート)、加速度変化判定部511は、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505と処理結果格納部509とに格納されているデータを用いて加速度変化判定処理を実施する(ステップS27)。この加速度変化判定処理では、図12に示すように、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象の発生時刻付近において、第2の閾値以上の加速度値が調査対象車両で計測されているか判断する。なお、図12は、調査対象車両の加速度データを模式的に表しており、縦軸は加速度の大きさ、横軸は時刻を表している。また、本実施の形態では、第2の閾値は、第1の閾値より小さな値とする。以下、図13を用いて、加速度変化判定処理について説明する。
まず、加速度変化判定部511は、処理結果格納部509において未処理のIDを1つ特定する(図13:ステップS51)。そして、加速度変化判定部511は、特定したIDを用いてヒヤリハットDB503を検索することによって、当該IDを含むレコードを特定し、特定したレコードから時刻Tを取得する(ステップS53)。そして、加速度変化判定部511は、調査関連データ格納部505に格納されている調査対象車両の加速度データから、時刻T付近の加速度データを取得する(ステップS55)。例えば時刻Tを包含する時間区間を特定し、その時間区間における加速度データを取得する。なお、時間区間の長さは、予め定められているものとする。
そして、加速度変化判定部511は、取得した加速度データに、第2の閾値以上の加速度値が含まれているか判断する(ステップS57)。すなわち、時刻T付近において、第2の閾値以上の加速度値が調査対象車両で計測されているか判断する。取得した加速度データから第2の閾値以上の加速度値が検出された場合(ステップS57:Yesルート)、すなわち、時刻T付近において、第2の閾値以上の加速度値が調査対象車両で計測されている場合には、処理はステップS59に移行する。そして、加速度変化判定部511は、「変化あり」を表す加速度変化フラグを、ステップS51において特定したIDに対応付けて処理結果格納部509に格納する(ステップS59)。すなわち、処理結果格納部509(図11)の加速度変化フラグの列に「変化あり」を設定する。
一方、取得した加速度データから第2の閾値以上の加速度値が検出されなかった場合(ステップS57:Noルート)、すなわち、時刻T付近において、第2の閾値以上の加速度値が調査対象車両で計測されていなければ、ステップS59の処理をスキップし、ステップS61に移行する。なお、ここで、「変化なし」を表す加速度変化フラグを、ステップS51において特定したIDに対応付けて処理結果格納部509に格納するような処理を実施するようにしてもよい。
そして、加速度変化判定部511は、処理結果格納部509内の全てのIDについて処理が完了したか判断する(ステップS61)。処理結果格納部509内の全てのIDについて処理が完了していなければ(ステップS61:Noルート)、ステップS51に戻り、未処理のIDについて上で説明した処理を実施する。一方、処理結果格納部509内の全てのIDについて処理が完了した場合(ステップS61:Yesルート)、本処理を終了し、元の処理に戻る。
以上のような処理を実施することによって、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象のうち、発生時刻付近において、ある程度の大きさの加速度値が調査対象車両でも計測されていた事象を特定することができる。
図8の説明に戻って、送信部513が、ヒヤリハットDB503と調査関連データ格納部505と処理結果格納部509とに格納されているデータを用いて調査結果データを生成し、調査要求の送信元に送信する(ステップS29)。そして、調査要求の送信元(例えばPC7)は、図14に示したような調査結果データを受信し、表示装置等に表示する。なお、ステップS29では、調査結果データとして、例えば図14に示すようなデータを生成する。なお、図14は、調査対象車両の走行経路1401と、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象を表すマーク1402とを表示するための調査結果データの一例を示している。例えば、調査対象車両の走行経路は、調査関連データ格納部505に格納されている走行経路情報に従って設定され、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象を表すマークは、ヒヤリハットDB503及び処理結果格納部509に格納されているデータに従って設定される。
以上のような処理を実施することによって、図14に示したような調査結果データが要求者に提示されるので、要求者は、自身が運転する車両に起因して発生した可能性のあるヒヤリハット事象を把握でき、自分では気付かないうちに他車両に迷惑をかけていた可能性があることを知ることができる。
なお、ステップS29では、処理結果格納部509に格納されている加速度変化フラグに従って、表示すべきヒヤリハット事象を決定し、調査結果データを生成するようにしてもよい。例えば、加速度変化フラグの列に「変化あり」が設定されているIDを処理結果格納部509から抽出し、抽出したIDに対応するヒヤリハット事象のみを表示するための調査結果データを生成するようにしてもよい。逆に、加速度変化フラグの列が空欄(もしくは「変化なし」)になっているIDを処理結果格納部509から抽出し、抽出したIDに対応するヒヤリハット事象のみを表示するための調査結果データを生成するようにしてもよい。さらに、加速度変化フラグが「変化あり」となっているヒヤリハット事象と、加速度変化フラグが空欄(もしくは「変化なし」)となっているヒヤリハット事象とを区別可能な態様で表示するための調査結果データを生成するようにしてもよい。例えば要求者は、自身が運転する車両における加速度の変化を考慮して、自身の運転に問題がなかったかどうか判断することができる。例えば、ヒヤリハット事象の発生時刻とほぼ同時刻に自身が運転する車両で加速度の変化が見られたということは、そのヒヤリハット事象は、調査対象車両との関連性が高いものと判断することができる。
[他の実施の形態]
車両3の中には、走行中の映像を撮影するカメラを搭載するものもある。例えばカメラを搭載する車両3においてヒヤリハット事象の発生を検出した場合、ヒヤリハット事象の発生前後の映像データを記録しておき、ヒヤリハット情報と合わせて、その映像データもサーバ5へ送信するようにしてもよい。
また、サーバ5では、ヒヤリハット情報と合わせて映像データが送られてきた場合には、映像データをヒヤリハットDB503に格納する。そして、調査結果データを生成する際に、表示すべきヒヤリハット事象に対応する映像データがある場合には、その映像データを含む調査結果データを生成する。
例えば図15に、カメラを搭載する車両3の車載装置300bの機能ブロック図を図15に示す。車載装置300bは、加速度センサ301と、加速度データ格納部303と、ヒヤリハット検出部305と、位置センサ307と、走行経路情報格納部309と、ヒヤリハット情報格納部311と、送信部313と、カメラ315と、映像データ格納部317とを有する。なお、加速度センサ301と、加速度データ格納部303と、ヒヤリハット検出部305と、位置センサ307と、走行経路情報格納部309と、ヒヤリハット情報格納部311と、送信部313とは、上で説明した実施の形態のものと同じである。
なお、カメラ315は、走行中の映像を撮影し、映像データを映像データ格納部317に格納する。また、ヒヤリハット検出部305は、ヒヤリハット事象の発生を検出した場合、映像データ格納部317に格納されている映像データのうち、ヒヤリハット事象の発生時刻を包含する時間区間の映像データを取得し、ヒヤリハット情報に対応付けてヒヤリハット情報格納部311に格納する。そして、送信部313は、ヒヤリハット情報と合わせて映像データをサーバ5へ送信する。
また、サーバ5の機能ブロックは、図3に示したものと同じである。但し、ここでは、ヒヤリハットDB503には、例えば図16に示すようなデータが格納される。図16の例では、IDの列と、車両IDの列と、位置の列と、時刻の列と、映像データの列とが含まれる。図7に示したものと比べると、図16では、映像データの列が追加されている。ヒヤリハット情報と合わせて映像データが送られてきた場合には、受信部501が、受信した映像データを、ヒヤリハットDB503の映像データの列に格納する。なお、映像データの識別情報(例えばファイル名)を映像データの列に格納し、映像データ自体は別に用意されている記憶領域に格納するようにしてもよい。
また、サーバ5の処理は、基本的には上で説明した実施の形態と同じであるが、ステップS29(図8)において、例えば図17に示すような調査結果データを生成する。図17の例では、調査結果データには、調査対象車両の走行経路1701と、調査対象車両の近傍で発生したヒヤリハット事象を表すマーク1702と、ヒヤリハット事象を検出した車両3で撮影された映像を流すための表示欄1703とが含まれている。なお、表示欄1703において、ヒヤリハット事象を検出した車両3で撮影された映像が再生されるようになっている。例えばマーク1702がクリックされた場合に、表示欄1703を表示するような構成にすることも可能である。これにより、要求者は、ヒヤリハット事象を検出した車両3で撮影された映像を視聴することができるようになる。例えば、自身が運転する車両が映っていた場合には、自身の運転状況を容易に把握できるようになる。
また、上では、車両3で検出されたヒヤリハット事象のデータをサーバ5に収集し、図8に示したような処理をサーバ5で実施するような構成であったが、図8に示したような処理を車両3で実施するような構成にすることも可能である。この場合、複数の車両3が、無線通信機能などによって互いにヒヤリハット事象のデータを通知し合うようにすればよい。
さらに、上では、車両3においてヒヤリハット事象の発生を検出するようになっていたが、車両3からサーバ5へ走行経路情報と加速度データとを送信するようにし、サーバ5においてヒヤリハット事象の発生を検出するような構成にすることも可能である。
以上本技術の実施の形態について説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、上で説明した車載装置300及び300b並びにサーバ5の機能ブロック図は必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。データ格納部の構成も同様に一例にすぎない。
また、処理フローにおいても、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしてもよい。
なお、上で述べた車載装置300及び300b、サーバ5並びにPC7は、コンピュータ装置であって、図20に示すように、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
車載装置300及び300bについてはHDD2505を有しない場合もあるが、その場合には、代わりとなる記憶装置が用いられる。また、ドライブ装置2513とフラッシュメモリ型の記録媒体インタフェースとを合わせて有する場合もあれば、ドライブ装置2513を有さず、フラッシュメモリ型の記録媒体インタフェースのみを有する場合もある。さらに、車載装置300及び300bについては、表示制御部2507や表示装置2509を有しない場合もある。
以上本実施の形態をまとめると以下のようになる。
第1の態様に係る事象データ処理方法は、第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースを有するコンピュータにより実行される事象データ処理方法である。そして、本事象データ処理方法は、調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信ステップ(図18:S1001)と、事象データベースにおいて第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、第2の車両の車両位置が、第1の車両の走行経路情報から把握される、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出ステップ(図18:S1003)と、第1の条件を満たす事象データに含まれる車両位置及び計測時刻を用いて調査結果データを生成し、調査要求の送信元に送信する送信ステップ(図18:S1005)とを含む。
このようにすれば、第1の車両の近傍で発生した事象のデータ(すなわち、第1の条件を満たす事象データ)が抽出され、抽出したデータに含まれる車両位置及び計測時刻を用いて生成した調査結果データが送信されることになる。これにより、調査要求者(例えば第1の車両の運転手)は、第1の車両に起因して発生した可能性のある事象を把握することができる。また、気付かずに他車に迷惑をかけていたことを知ることができ、今後の運転に役立てることができる。
上で述べた受信ステップにおいて、第1の車両で計測された加速度値をさらに受信するようにしてもよい。そして、上で述べた抽出ステップにおいて、第1の条件を満たす事象データのうち、第2の車両についての計測時刻を包含する所定長の時間帯において、第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値以上の加速度値が第1の車両で計測されているという第2の条件を満たす事象データを特定するようにしてもよい。また、上で述べた送信ステップにおいて、第1の条件を満たす事象データと第2の条件を満たす事象データとを用いて調査結果データを生成するようにしてもよい。例えば第2の条件を満たす事象であることを表示するようにすれば、調査要求者は、第1の車両において加速度値の変化があった事象を把握でき、自身の運転に問題があったかどうかの判断に役立てることができる。
上で述べた事象データベースが、車両のカメラにより撮影された映像データを事象データに対応付けて格納している場合もある。その場合、上で述べた送信ステップにおいて、事象データベースにおいて第1の条件を満たす事象データに対応付けて格納されている映像データをさらに用いて調査結果データを生成するようにしてもよい。例えば映像データを確認できるようにすれば、自身の運転に問題があったかどうかを容易に把握できるようになる。
上で述べた抽出ステップが、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置が第1の車両の走行経路情報に含まれない場合には、当該走行経路情報に含まれる、第2の車両についての計測時刻の前後の走行位置を用いて補間処理を実施することにより、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置を算出するステップを含むようにしてもよい。このように、第1の車両の走行位置を補間して算出することで、第1の車両の走行位置の近傍であるかどうかを高精度で判断できるようになる。
上で述べた抽出ステップが、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置と、第2の車両の車両位置との距離を算出し、算出した距離が所定の距離未満であるか判断するステップを含むようにしてもよい。例えば道路幅を基準にして判断する場合もある。
第2の態様に係る本事象データ処理装置は、第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベース(図19:1501)と、調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信部(図19:1503)と、事象データベースにおいて第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、第2の車両の車両位置が、第1の車両の走行経路情報から把握される、第2の車両についての計測時刻における第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出部(図19:1505)と、第1の条件を満たす事象データに含まれる車両位置及び計測時刻を用いて調査結果データを生成し、調査要求の送信元に送信する送信部(図19:1507)とを有する。
なお、上で述べたような処理をコンピュータに実施させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。なお、処理途中のデータについては、RAM等の記憶装置に一時保管される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースを有するコンピュータにより実行される事象データ処理方法であって、
調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信ステップと、
前記事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出ステップと、
前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信する送信ステップと、
を含み、コンピュータにより実行される事象データ処理方法。
(付記2)
前記受信ステップにおいて、さらに、前記第1の車両で計測された加速度値を受信し、
前記抽出ステップにおいて、前記第1の条件を満たす事象データのうち、前記第2の車両についての前記計測時刻を包含する所定長の時間帯において、前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値以上の加速度値が前記第1の車両で計測されているという第2の条件を満たす事象データを特定し、
前記送信ステップにおいて、前記第1の条件を満たす事象データと前記第2の条件を満たす事象データとを用いて前記調査結果データを生成する
付記1記載の事象データ処理方法。
(付記3)
前記事象データベースが、前記車両のカメラにより撮影された映像データを前記事象データに対応付けて格納しており、
前記送信ステップにおいて、前記事象データベースにおいて前記第1の条件を満たす事象データに対応付けて格納されている前記映像データをさらに用いて前記調査結果データを生成する
付記1又は2記載の事象データ処理方法。
(付記4)
前記抽出ステップが、
前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置が前記第1の車両の走行経路情報に含まれない場合には、当該走行経路情報に含まれる、前記第2の車両についての前記計測時刻の前後の走行位置を用いて補間処理を実施することにより、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置を算出するステップ
を含む、付記1乃至3のいずれか1つ記載の事象データ処理方法。
(付記5)
前記抽出ステップが、
前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置と、前記第2の車両の車両位置との距離を算出し、算出した前記距離が所定の距離未満であるか判断するステップ
を含む、付記1乃至4のいずれか1つ記載の事象データ処理方法。
(付記6)
調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信するステップと、
第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出するステップと、
前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記7)
第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースと、
調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信部と、
前記事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出部と、
前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信する送信部と、
を有する事象データ処理装置。
1 ネットワーク 3 車両
5 サーバ 7 PC
300,300b 車載装置
301 加速度センサ 303 加速度データ格納部
305 ヒヤリハット検出部 307 位置センサ
309 走行経路情報格納部 311 ヒヤリハット情報格納部
313 送信部 315 カメラ
317 映像データ格納部
501 受信部 503 ヒヤリハットDB
505 調査関連データ格納部 507 検索処理部
509 処理結果格納部 511 加速度変化判定部
513 送信部

Claims (5)

  1. 第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースを有するコンピュータにより実行される事象データ処理方法であって、
    調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信ステップと、
    前記事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出ステップと、
    前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信する送信ステップと、
    を含み、コンピュータにより実行される事象データ処理方法。
  2. 前記受信ステップにおいて、さらに、前記第1の車両で計測された加速度値を受信し、
    前記抽出ステップにおいて、前記第1の条件を満たす事象データのうち、前記第2の車両についての前記計測時刻を包含する所定長の時間帯において、前記第1の閾値よりも小さい値である第2の閾値以上の加速度値が前記第1の車両で計測されているという第2の条件を満たす事象データを特定し、
    前記送信ステップにおいて、前記第1の条件を満たす事象データと前記第2の条件を満たす事象データとを用いて前記調査結果データを生成する
    請求項1記載の事象データ処理方法。
  3. 前記事象データベースが、前記車両のカメラにより撮影された映像データを前記事象データに対応付けて格納しており、
    前記送信ステップにおいて、前記事象データベースにおいて前記第1の条件を満たす事象データに対応付けて格納されている前記映像データをさらに用いて前記調査結果データを生成する
    請求項1又は2記載の事象データ処理方法。
  4. 調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信するステップと、
    第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出するステップと、
    前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  5. 第1の閾値以上の車載センサ値が計測された車両の識別情報と当該車載センサ値が計測された時点における当該車両の車両位置と当該車載センサ値の計測時刻とを含む事象データを格納する事象データベースと、
    調査対象となる第1の車両が走行した経路上の位置と当該位置における時刻とが対応付けられた情報である走行経路情報を含む調査要求を受信する受信部と、
    前記事象データベースにおいて前記第1の車両以外の第2の車両の識別情報を含む事象データのうち、前記第2の車両の車両位置が、前記第1の車両の走行経路情報から把握される、前記第2の車両についての前記計測時刻における前記第1の車両の走行位置の近傍にあるという第1の条件を満たす事象データを抽出する抽出部と、
    前記第1の条件を満たす事象データに含まれる前記車両位置及び前記計測時刻を用いて調査結果データを生成し、前記調査要求の送信元に送信する送信部と、
    を有する事象データ処理装置。
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